JP5244974B2 - 加熱手段を備えた配管及び処理システム - Google Patents

加熱手段を備えた配管及び処理システム Download PDF

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Description

本発明は、加熱手段を備えた配管及び処理システムに関し、より詳しくは、半導体製造などにおいて使用するガス或いは使用済みの排ガスを流通させる、加熱手段を備えた配管及び処理システムに関する。
半導体製造において、エッチングや成膜に用いられたガスは、除害装置で処理し、無害化して廃棄することが義務づけられている。この場合、排ガスはエッチング装置などから除害装置へ配管を流通させて運ばれる。
この際、排ガスの反応生成物が配管内壁に付着し、排ガスの流通が妨げられることになる。これを防止するため、配管内を所定温度以上に昇温し、排ガスの反応生成物が配管内壁に付着しないようにしている。
その一つの方法として、図1に示すように、配管1の外側表面にリボンヒータ2を巻きつけて、配管1の外部から配管1内部を加熱する方法がある。
その他の方法として、図2に示すように、L字型の構造の配管3を用い、配管3の屈曲部3aを利用して配管3内にヒータ4を差し込み、配管3内部を加熱する方法がある。
しかしながら、リボンヒータ2を用いた方法によれば、配管1外部から加熱することになることと、加熱部が樹脂製となるため高温が得られないことから、配管1内部まで十分な加熱ができないという問題があった。
その問題を少しでも解消するために配管1全域に万遍なくリボンヒータを密ピッチで巻きつけることになるが、リボンヒータ2の重ね巻きは厳禁とされており、リボンヒータ2が相互に重ならないようにリボンヒータ2を配管1表面に沿って注意して巻く必要があるため、現場での工事における作業能率が悪くなっていた。
また、配管3内にヒータ4を差し込む方法では、L字型構造で代表される屈曲部3aをもつ配管3が必要であるため、配管3の構造が複雑となり、また、そのため設置場所が制約され、結果的に配管3内全域を十分加熱できないという問題がある。
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて創作されたものであり、ヒータ設置部の構造がシンプルで、かつ配管内を効率良く加熱することができ、或いはヒータの設置作業の能率を向上させることができる加熱手段を備えた配管及び処理システムを提供するものである。
本発明の一観点によれば、管状部材と、前記管状部材の内側に設けられた加熱手段とを有し、前記加熱手段は、発熱体、該発熱体の周囲を覆う第1管、及び第1管を囲み、該第1管との間で密閉された空間を形成する第2管を含むヒータ部と、前記第2管の周囲に配置された複数のフィンを備えた熱の拡散部と、前記密閉された空間の圧力変動を検出する圧力変動検出部とを有することを特徴とする加熱手段を備えた配管が提供される。
本発明によれば、加熱手段を配管の内側に設置しているので、配管内を効率良く加熱することができる。さらに、リボンヒータの場合のように配管全域に巻く必要もなく、L字型の構造の配管を備えたヒータ設置部も必要でないため、ヒータ設置部をシンプルな機構とすることができる。
さらに、加熱手段において発熱体の周囲を2重の第1管及び第2管で覆い、かつ第1管及び第2管の間に密閉された空間を設けて、圧力変動検出部によりその密閉された空間の圧力変動を検出する構成を有している。密閉された空間にあるガスは発熱体により加熱されて温度が変化し、かつ温度に比例して圧力が変化する。一方で、外側の第2管が破れたときには、圧力変動検出部により検出される圧力は温度に比例して変化しなくなる。従って、密閉された空間の圧力を監視することで外側の第2管が破れたことを検知できる。これにより、外側の第2管が破れたときでも内側の第1管が正常なうちに直ちに新しい加熱手段と交換することができるため、加熱手段を備えた配管の安全性を大幅に高めることができる。
さらに、好ましくは、前記加熱手段は、前記第2管の周囲に配置された複数のフィンを備えた熱の拡散部を有するとよい。第2管の周囲に配置された複数のフィンの高さを調節し、その先端を配管(管状部材)内壁に近接または接触させることで、組み立て時においてヒータ部を配管の内部中央に容易に設置することができる。しかも、フィンがヒータ部の周囲に取り付けられているので、フィンを放熱部材で構成することにより、熱をヒータの周囲に効率よくかつ広く放出させることができる。
また、好ましくは、前記複数のフィンが前記第2管の周囲に相互に間隔をおいて一回りするように配置されるとよい。
また、好ましくは、前記ヒータ部は、前記発熱体と、該発熱体の周囲を覆う絶縁物と、該絶縁物を覆う前記第1管及び前記第2管とで構成され、一端が前記第1管及び前記第2管で封止され、他端は少なくともリード線導入部としたカートリッジ型にすることにより、他の配管への取り付けを容易にすることができる。
また、好ましくは、前記加熱手段を備えた配管は、両端にフランジを備え、該フランジを介して他の配管に取り付け可能となっていることで、加熱手段を備えた配管を必要な箇所に簡単に設置することができるため、ヒータの設置作業の能率を向上させることができる。
本発明の他の一観点によれば、前記加熱手段を備えた配管と、前記加熱手段を備えた配管に接続された処理装置とを有する処理システムであって、前記処理装置は加熱処理炉であり、該加熱処理炉内に被処理基板をセットし、前記加熱手段を備えた配管を通して前記加熱処理炉に処理ガスを導入し、該処理ガスを用いて該被処理基板を加熱しつつ該被処理基板に対して処理を行うことを特徴とする処理システムが提供される。
本発明の他の一観点によれば、処理ガスを導入し、その処理ガスを用いて、被処理基板を加熱しつつ被処理基板に対して処理を行う加熱処理炉の上流に、加熱手段を備えた配管が設置されている。このため、加熱手段を備えた配管により外部から加熱処理炉内に導入されるキャリアガスや処理ガスが十分に昇温されるので、加熱処理炉の処理ガス導入口近くにおける炉内温度の低下を抑制することができ、このため、加熱処理炉内における均熱帯を広く取ることができる。
以上のように、本発明によれば、ヒータ設置部の構造がシンプルで、かつ配管内を効率良く加熱することができ、或いは、ヒータの設置作業の能率を向上させることができる。
しかも、加熱手段において発熱体の周囲を2重の第1管(内側)及び第2管(外側)で覆い、かつ第1管及び第2管の間に密閉された空間を設けて、圧力変動検出部によりその密閉された空間の圧力変動を検出する構成により、加熱手段を備えた配管の安全性を大幅に高めることができる。
また、他の一観点によれば、処理ガスを用いて加熱しつつ処理を行う加熱処理炉(処理装置)の上流に加熱手段を備えた配管が設置されているため、加熱処理炉内における処理可能な領域を広く取ることができる。
従来例のヒータを備えた配管の構成について示す側面図である。 他の従来例のヒータを備えた配管の構成について示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態であるヒータを備えた配管の構成について示す模式図である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態であるヒータを備えた配管における加熱手段の構成について示す図である。(a)は、図3のI−I線に沿う断面図であり、(b)は、(a)のII-II線に沿う断面図である。 本発明の第1の実施の形態であるヒータを備えた配管における加熱手段の他の構成について示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態であるヒータを備えた配管の熱拡散部ユニットの構成について示す図であり、(b)は側面図であり、(a)は(b)の熱拡散部ユニットを左側から見た図であり、(c)は(b)の熱拡散部ユニットを右側から見た図である。 本発明の第1の実施の形態であるヒータを備えた配管の排気配管への取付け方法について示す斜視図(その1)である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態であるヒータを備えた配管の別の配管への取付け方法について示す図(その2)である。(a)は斜視図であり、(b)は(a)のI−I線に沿う断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施形態のヒータを備えた配管がエッチング装置から除害装置に至る間を繋ぐガス配管の一部に設置された構成を示す模式図であり、(b)は、ヒータを備えた配管の断面図である。 本発明の第2の実施の形態であるヒータを備えた配管における加熱手段の斜視図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態の変形例に係るヒータを備えた配管の構成について示す断面図である。 (a)乃至(d)は、本発明の実施の形態の変形例に係るヒータを備えた配管の構成について示す断面図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係るヒータを備えた配管を加熱処理炉の上流に設置した処理システムの構成について示す模式図であり、(b)は、比較例について示す模式図である。
(発明に至るまでの経緯)
本願発明者は、特願2008-123003号において、ヒータ設置部の構造がシンプルで、かつ配管内部を効率良く加熱することができ、或いは、ヒータの設置作業の能率を向上させることが可能な配管の加熱手段として、配管内部に加熱手段を備え、かつその配管を他の配管に直結可能な、加熱手段を備えた配管を提案した。
その加熱手段を備えた配管では、ヒータを保護する構造体の材料として、配管内を流れる塩素やフッ素などを含むガスに対して耐腐食性のある材料を用いている。しかし、ガスによっては長期に使用しているとヒータを保護するシース部材など構造体が徐々に腐食してきて内部のヒータが露出する恐れもあることが心配されており、より安全性の高い構造が望まれている。
この観点から、本願発明者は鋭意検討や実験を行い、その結果、より安全性の高い構造を提案できるに至った。
すなわち、ボイル-シャルルの法則から導かれる下記(1)式

P=(P0/T0)・T (1)
(但し、Pは温度T (K)における圧力(Kg/cm2)、P0はT0=296Kにおける圧力(1Kg/cm2に設定)である。)

に基づき計算した表1に示す温度と圧力の関係から分かるように、
Figure 0005244974
密閉された空間の圧力が温度に比例して変化するという知見に基づき、ヒータを2重の管で保護し、かつ2重の管の間に密閉された空間を設ける構造を採用した。
そして、2重の管の間の密閉された空間の圧力を監視することで、その圧力が表1に示されるような温度に対応する変化を示さなくなったときに2重の管のうち外側の管が破れたことを検知できるようにした。これにより、外側の管が破れたときでも内側の管が正常なうちに新しい加熱手段と交換することができるため、安全性を大幅に高めることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
(ヒータ(加熱手段)を備えた配管の構成の説明)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るヒータを備えた配管の構成を示す図である。図3の左側の図はヒータを備えた配管を側面から透視して見た図であり、右側の図は、左側の図のヒータを備えた配管を右側から見た図である。
図4(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態であるヒータを備えた配管における加熱手段の構成について示す図である。図4(a)は、図3のI−I線に沿う断面図であり、図4(b)は、図4(a)のII-II線に沿う断面図である。
図5は、本発明の第1の実施の形態であるヒータを備えた配管における加熱手段の他の構成について示す断面図である。
図6(a)〜(c)は、上述のヒータを備えた配管に備えられた加熱手段の熱拡散部を構成する複数のユニットから一ユニットを抜き出して示した図である。図6(b)は一ユニットの側面図で、図6(a)は、図6(b)の一ユニットを左側から見た図であり、図6(c)は、図6(b)の一ユニットを右側から見た図である。
(全体の構成)
図3に示すように、ヒータを備えた配管101は、長さ約450mm、直径約48mmの配管(管状部材)12と、配管12の両端に設けられたフランジ(配管相互接続部)11と、配管12内部に設置された加熱手段13とで構成される。
なお、加熱手段13の設置箇所に対応する部分の配管12の直径は、ガス流通路の断面積を確保することができれば、図3に示すように、配管12両端の直径と同じにしてもよいが、ガス流通路の断面積をより大きく確保する必要がある場合、図12(a)に示すように、加熱手段13の設置箇所に対応してその部分の配管12の直径を両端の配管12の直径よりも大きくしてもよい。
加熱手段13は電力供給及び温度測定のためのリード線部55の導入側が90度に曲げられて、配管12の管壁を貫通する形状になっている。配管レイアウトで多くを占める直線部分への設置を可能にした形状であり、配管101全域への加熱を可能にする形状である。また、リード線部55は、ヒータ本体部分のシース部材24を延長して流通気体から完全に保護された状態で、配管12の外に引き出されている。
後述の(ヒータを備えた配管の取り付け方法の説明)の項で詳しく説明するように、ヒータを備えた配管101は、フランジ11を介して配管ごと別の配管に取り付け可能となっている。配管12の両端のフランジ11は、別の配管のフランジと対向し、接触する面にセンターリングを介在させてシールをするためのシール面11aを有している。
(加熱手段の構成)
加熱手段13は、図3に示すように、ヒータ部51と、熱拡散部52bと、圧力変動検出部54とを有する。圧力変動検出部54によりヒータ部51のシース部材24が破れたことを検知できるようにしている。
(ヒータ部の構成)
ヒータ部51は、図4(a)、(b)に示すように、円柱状を有する。カンタル線、ニクロム線その他の発熱線からなる中心部の発熱体21と、発熱体21の周囲を覆う酸化マグネシウム等の絶縁物22と、その周囲を覆う円筒状の2重管23、24で構成されている。2重管は、発熱体21側の第1シース部材(第1管)23と、第1シース部材23を囲み、第1シース部材23との間で密閉された空間25を形成する円筒状の第2シース部材(第2管)24とで構成されている。なお、図4(a)では、第1管23と第2管24の間に形成された密閉された空間25において、第1管23と第2管24の間隔はどこでも略同じにしているが、図5に示すように、例えば、ヒータ部51の長手方向の片端でその間隔を広くし、それにより一部に広い空間を設けることもできる。
さらに、ヒータ部51は、図3、図4(a)に示すように、発熱体21に電力を供給する一対のリード線14と、温度測定を行うための熱電対15とで構成されたリード線部55を備えている。
この種のヒータは500℃以上の発熱が可能であり、排ガス温度を100℃〜400℃に加熱することが容易であるという特徴を持っている。なお、上述のヒータに対して、リボンヒータ自体は、樹脂製外皮(絶縁体)であるため発熱温度の上限が約120℃であり、配管の外側にリボンヒータを設置した場合、配管の内部を60〜70℃程度にしか昇温できない。この程度の温度では配管内壁へのガス生成物の付着を防止するには十分でない。
(熱拡散部の構成)
熱拡散部52bは、図3に示すように、同じ構造の複数のユニット52aで構成されている。
一つのユニット52aは、図6(a)〜(c)に示すように、円筒状の筒状部材26と、筒状部材26の片側端部に放射状に設けられた8枚のフィン27とで構成されている。8枚のフィン27が一つのフィン群を構成する。フィン群を構成する8枚のフィン27は一方の端が筒状部材26の端部の周囲を一回りするようにかつ等間隔で当該端部に取り付けられ、他方の端が当該端部から斜め方向に広がっている。隣接するフィン27同士は、ガスの流通を妨げないように隙間を開けて設けられている。フィン27の広い面は筒状部材26の中心軸の方向に向くようにし、或いは中心軸の方向に対して上下が少し斜めに傾くようにする。この実施形態では一ユニット52aのフィン先端は配管12の内壁に近接させ、好ましくは接触させるように高さが調節されている。
この実施形態では、筒状部材26と8枚のフィン27とは一体的に形成されている。筒状部材26と8枚のフィン27との一体構造は、次のようにして作製される。適当な長さの筒状部材を用意し、筒状部材の端面の円周に沿って等間隔に8箇所切込みを入れるところを設定する。その各箇所から筒状部材の長手方向に沿って所定の長さに切り込みを入れた後、その切り込みに沿って筒状部材を内側から外側に開く。
この熱拡散部52bのユニット52aは、半導体製造に使用される種々のガスに対する耐腐食性に優れ、かつ放熱部材及び熱伝導部材であるステンレスなどを使用して作製される。ユニット52aは、筒状部材26をヒータ部51に挿入して用いられる。これにより、ヒータ部51の熱を効率良く、複数のフィン27に伝導させることができ、さらに、フィン27から周囲に効率良く放熱させることができる。
熱拡散部52bの全体は、複数のユニット52aが筒状部材26を介して順次ヒータ部51に挿入されて構成される。すなわち、複数のフィン群は、ヒータ部51の長手方向に沿って所定の間隔をおいて配置される。また、各フィン27は広い面がヒータ部51の長手方向に向くように、或いはヒータ部51の長手方向に対して上下が少し斜めに傾くようにして配置される。図3では、左側から右側に流れるガス流に対してフィン27の上部をガス流の下流の方に傾かせている。言い換えれば、複数のフィン27は広い面がガス流に対向し、かつヒータ部51の周囲を相互に間隔をおいて一回りするように設けられる。
複数のフィン群の相互の配置は、各フィン群のフィン27の間の隙間が、図3に示すように、ヒータ部51の長手方向に沿って隣り合うフィン群の間で同じ位置にくるように配置してもよいし、或いは相互にずれるように配置してもよい。
なお、熱拡散部52bの一ユニット52aを構成する筒状部材26と8枚のフィン27は別の方法で作製してもよい。そして、熱拡散部52bのフィン27の配置に関して、フィン27の広い面がヒータ部51の長手方向に対して左右が斜めに傾くように作製されてもよいし、或いは種々の傾きのものが混在するように作製されてもよい。
上述した加熱手段13を配管12内に設置したときに、ヒータ部51の長手方向は、加熱手段13を配管12内に設置したときにガス流の方向と一致する。また、ヒータ部51の周囲にフィン27が設けられているためヒータ部51は配管12の中心軸方向に沿ってかつ配管12のほぼ中心部に配置される。従って、この配管101内に導入されたガスは、ヒータ部51の長手方向に沿って流れ、一部が熱拡散部52bのフィン27の間を流通し、一部がフィン27によって遮られて乱される。すなわち、フィン27からの熱により昇温した雰囲気が流通ガスによって掻き回され、或いは昇温した流通ガス自身が掻き回されるため、配管101内の中央部から周辺部にかけての温度分布をより一層均一にすることができる。更にこの現象が各ユニットで順次行われるため、拡散部全体の温度均一性が増すことになる。
(圧力変動検出部の構成)
圧力変動検出部54は、ヒータ部51のリード線部55を配管12の外に導く2重管23、24の側面であって、配管12の外側に出ている部分に設けられている。圧力変動検出部54は、圧力センサで構成され、図4(a)に示すように、第1管23と第2管24により形成された密閉空間25に接続部空間25aを介して接続されている。
この圧力変動検出部54に図示しない圧力測定/警報装置が接続されて密閉空間25の圧力が測定される。圧力が温度の変化に対して表1の関係を示さなくなったときに、例えばヒータの電源を切り、あるいは、アラームを鳴らし、又はそれらをともに行うようになっている。
この構成では、密閉空間25にあるガスは発熱体21により加熱されて温度が変化し、さらに表1に示すように温度に比例して圧力が変化する。一方、外側の第2管24が破れたときには、圧力変動検出部54により検出される圧力は温度に比例して変化しなくなる。従って、密閉空間25の圧力を監視することで、外側の第2管24が破れたことを検知できるようになる。
(効果)
以上のように、本発明の第1実施形態のヒータを備えた配管101によれば、加熱手段13を配管12の内部に設置しているので、配管12内を効率良く加熱することができる。また、リボンヒータの場合のように配管全域に巻く必要もなく、L字型の構造の配管を備えたヒータ設置部も必要でないため、ヒータ設置部をシンプルな機構とすることができる。
また、ヒータ部51が配管12の中央部に来るように設置することができるため、配管12の中央部から周辺部にかけて加熱の偏りを少なくすることができる。さらに、熱拡散部52bの筒状部材26が熱伝導部材で構成され、フィン27が放熱部材で構成され、かつヒータ部51の周囲に取り付けられているので、熱をヒータ部51の周囲に効率よく伝えるとともに広く放出させて、配管12内部の温度差を極力少なくすることができる。
さらに、密閉空間25の圧力を監視することで、配管12内を通流するガスにより外側の第2管24が腐食し、破れたときに直ちに検知できるため、内側の第1管23が正常なうちに新しい加熱手段と交換することができる。これにより、加熱手段を備えた配管101の安全性を大幅に高めることができる。
(ヒータを備えた配管の変形例)
図11(a)及び図12(a)、(b)は、第1実施形態の変形例のヒータを備えた配管の構成を示す断面図である。図中、図3と同じ符号で示すものは図3と同じものを示す。
図11(a)のヒータを備えた配管101aにおいて、図4(a)に示すヒータ部51を用い、熱拡散部52cのフィン27aが筒状部材26aに設けられ、フィン27aの広い面がガスの流れの方向に向いている点は図3と同じであるが、熱拡散部52cのフィン27aの上部がガスの流れの上流側に傾いている点が図3と異なる。
図12(a)のヒータを備えた配管101bにおいて、加熱手段13は図3と同じであるが、加熱手段13の設置箇所に対応する部分の配管12aの直径が両端の配管12aの直径よりも大きくなっている点が図3と異なる。この構成は、ガス流通路の断面積をより大きく確保する必要がある場合に適している。
図12(b)のヒータを備えた配管101cにおいて、図4(a)に示すヒータ部51を用い、熱拡散部52cのフィン27aが筒状部材26aに設けられ、フィン27aの広い面がガスの流れの方向に向いている点は図3と同じであるが、熱拡散部52cのフィン27aの上部がガスの流れの上流側に傾いている点が図3と異なる。また、加熱手段13の設置箇所に対応する部分の配管12aの直径が両端の配管12aの直径よりも大きくなっている点も図3と異なる。
なお、熱拡散部52cにおいて上述した筒状部材26a及びフィン27aの材料は、第1実施形態の筒状部材26及びフィン27と同じようにステンレスが好適に用いられる。
これらの構成によっても、フィン27、27aからの熱により昇温した雰囲気が流通ガスによって掻き回され、或いは昇温した流通ガス自身が掻き回されるため、配管101a〜101c内の中央部から周辺部にかけての温度分布をより一層均一にすることができる。更に、この現象が各ユニットで順次行われるため、配管12、12a内中央部から周辺部にかけて温度均一性が増すことになる。
さらに、配管101a〜101cは図4(a)に示すヒータ部51を有するため、ヒータ部51に設けられた密閉空間25の圧力を監視することで、配管12を通流するガスにより外側の第2管24が腐食し、破れたときに直ちに検知できる。このため、外側の第2管24が破れたときでも内側の第1管23が正常なうちに新しい加熱手段と交換することができる。これにより、加熱手段を備えた配管101a〜101cの安全性を大幅に高めることができる。
(ヒータを備えた配管の取付け方法の説明)
次に、図3、図7、図8(a)、(b)及び図9(a)、(b)を参照しながら、上述のヒータを備えた配管101の排気配管への取付け方法ついて説明する。
図7は、本発明の第1実施形態であるヒータを備えた配管の排気配管への取付け方法について示す斜視図(その1)である。図8(a)、(b)は、本発明の第1実施形態であるヒータを備えた配管の排気配管への取付け方法について示す図(その2)である。図8(a)は斜視図であり、図8(b)は図8(a)のIII-III線に沿う断面図である。図9(a)は、本実施形態のヒータを備えた配管がエッチング装置の真空ポンプ106から除害装置107に至る間を繋ぐ排気配管の一部に設置された例を示す模式図である。図9(b)は、設置されたヒータを備えた配管の断面図である。図7及び図8においては、ヒータを備えた配管として図3に示す配管101を用い、図9においては、ヒータを備えた配管として図12(a)に示す配管101bを用いている。
まず、図7に示すように、ヒータを備えた配管101と排気配管102及び103とを準備する。なお、ヒータを備えた配管101において、リード線部が配管101の外に引き出された構成は省略している。
排気配管102は、有害ガスを排出するエッチングなどの装置の真空ポンプ106に接続され、排気配管103は、有害ガスの無害化のための処理装置107に接続されている。
排気配管102及び103は、ヒータを備えた配管101の長さに相当する間隔をあけて対向している。排気配管102は、配管31と配管31の端部に設けられたフランジ32とを有する。一方、他の排気配管103は、配管33と配管33の端部に設けられたフランジ34とを有する。また、フランジ32、34には、それぞれ、ヒータを備えた配管101のセンターリングシール面11aに対応する位置に同じくセンターリングシール面32a、34aを有する。なお、排気配管102でもセンターリングシール面34aと同じようなセンターリングシール面32aが形成されているが、図面上ではフランジ32の陰になって見えない。
次に、センターリング35、36を用意し、それぞれ配管102及び103の各センターリングシール面32a、34aにセットする。次いで、ヒータを備えた配管101の両端のフランジ11と、配管102及び103の各フランジ32、34とが対向するように位置させ、センターリング面32a、34aに既にセットされているセンターリング35、36がそれぞれ各フランジ11のセンターリングシール面11aにセットされるように接触させる。図8(a)は、このときの状態を示す。なお、センターリングシール面11a、32a、34aには、センターリング35、36が動かないようにそれを収納する溝が形成されているが、図8(a)では省略している。
次に、排気配管103とヒータを備えた配管101のフランジ34、11同士の接触部を示す図8(b)に代表して示すように、クランパ37と図示しないネジによって、排気配管102とヒータを備えた配管101のフランジ32、11同士を締め付けてそれらの接触をより強固にするとともに、同じようにして排気配管103とヒータを備えた配管101のフランジ34、11同士を締め付けてそれらの接触をより強固にする。これにより、センターリング35、36によって、外部に対して配管101、102、103内部の気密性が保たれるようになる。
なお、上述の説明では、排気配管102と103の間にヒータを備えた配管101を一つ接続したが、排気配管すなわち、エッチング装置等の真空ポンプ106排気口から除害装置107入口までの配管が長くなれば、配管内温度を適当な温度以上に保つためヒータを備えた配管101を複数個設置することが望ましい。
例えば、図9(a)に示すようにする。すなわち、1個目のヒータを備えた配管101bを最上流すなわち真空ポンプ106の排気口にまず設置し、次は1個目の配管101bのヒータ効果がなくなる部分に2個目のヒータを備えた配管101bを設置する。このように行えば配管すべてにヒータが必要にならず、4m程度の配管であれば1個で、さらに長い配管でも2個から3個で排気配管内のガス反応生成物の付着を極力防げる効果がある。図9(b)は図9(a)のヒータを備えた配管の断面図である。図9(a)及び図9(b)中、符号105は排気配管102、103と同じような排気配管を示し、他の符号に関して、図3、図7及び図8と同じ符号で示すものは、図3、図7及び図8と同じものを示す。
以上のように、本発明の第1実施形態に係るヒータを備えた配管101によれば、ヒータを備えた配管101は、フランジ11を介して配管101ごと排気配管102、103に取り付け可能となっているため、ヒータを備えた配管101を必要な箇所に簡単に設置することができ、これにより、ヒータの設置作業の能率を向上させることができる。これは、図12(a)に示すヒータを備えた配管101bでも同様である。
(第2の実施の形態)
(ヒータ(加熱手段)を備えた配管の構成の説明)
第2実施形態のヒータ(加熱手段)を備えた配管において、第1実施形態と異なるところは、加熱手段、特に熱拡散部の構成である。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るヒータを備えた配管における加熱手段16を示す斜視図である。なお、図10において、図3と同じ符号で示すものは、図3と同じものである。
以下に、加熱手段16、特に熱拡散部53aの構成について詳しく説明する。
(加熱手段の構成)
加熱手段16は、ヒータ部51と、熱拡散部53aと、図3、4に示すような圧力変動検出部54とで構成される。図10では、ヒータ部51と熱拡散部53aだけを示している。
ヒータ部51はカートリッジ型であり、図4(a)、(b)と同じ構成を有する。すなわち、発熱体21と、発熱体21の周囲を覆う絶縁物22と、それらを覆う2重管23、24とで構成された略棒状である。2重管23、24は、発熱体21側の第1シース部材(第1管)23と、第1シース部材23を囲み、第1シース部材23との間で密閉された空間25を形成する円筒状の第2シース部材(第2管)24とで構成されている。ヒータ部51の先端は2重管で覆われている。他端は90度に曲げられておりリード線及び熱電対(リード線部55)の導入部としている。
導入部の2重管23、24及びリード線部55は、図10のヒータ部51の手前円形面に接続して設けられ、図3、4に示すように、2重管23、24によってリード線部55を配管12の外に導く構成となっている。圧力変動検出部54は、リード線部55を配管12の外に導く2重管23、24の側面であって、配管12の外側に出ている部分に設けられている。
熱拡散部53aは、ヒータ部51の表面に取り付けられた8枚の細長い板状のフィン40で構成されている。フィン40は、図10に示すように、ヒータ部51の表面周囲に、広い面がヒータ部51の長手方向に平行になるように等間隔を置いて放射状に配置される。なお、図10では、ヒータ部51の長手方向に対して平行にしているが、放熱効果を上げるため傾斜をつけて巻くような形態でもよい。また、この熱拡散部53aは長手方向に一体に製作しているが、図11(b)、図12(d)のように複数個に分割してもよい。製作性を考えると分割型が好ましい。また、フィン40の高さは、図3のような配管(管状部材)12内に設置したとき各フィン40の先端が配管12内壁に近接または接触するような高さとすることが好ましい。
熱拡散部53aのフィン40は、第1実施形態と同じように、半導体製造に使用される種々のガスに対する耐腐食性に優れ、かつ放熱部材及び熱伝導部材でもある、例えばステンレスを使用する。
この加熱手段16を、図3のような配管12内に設置したとき、ヒータ部51が配管12の中心軸方向に沿ってかつ配管12のほぼ中心部に設置されるとともに、ヒータ部51の長手方向はガスの流れの方向と一致する。ヒータを備えた配管内に導入されたガスは、ヒータ部51の長手方向に沿って流れ、フィン40の間を流通する。この熱拡散部53aのフィン40間は熱の拡散室を形成する。
(効果)
第2の実施形態に係るヒータを備えた配管によれば、フィン40がヒータ部51の表面周囲に8枚、広い面がヒータ部51の長手方向に平行になるように間隔を置いて配置されている。
したがって、ガスの流通を妨げずに、加熱手段16を配管12の内部に容易に設置することができる。また、このため、配管12内を効率良く加熱することができる。さらに、リボンヒータの場合のように配管全域に巻く必要もなく、L字型の構造の配管を備えたヒータ設置部も必要でないため、ヒータ設置部をシンプルな機構とすることができる。
その他の構成は、第1の実施形態に係るヒータを備えた配管と同様な構成を有するので、第1の実施形態に係るヒータを備えた配管と同様な効果を有する。
(ヒータを備えた配管の変形例)
図11(b)、図12(c)、及び図12(d)は、第2実施形態の変形例のヒータを備えた配管の構成を示す断面図である。図中、図10と同じ符号で示すものは図10と同じものである。
図11(b)のヒータを備えた配管104aの加熱手段16aにおいて、熱拡散部53bのフィン40aが図4(a)に示すヒータ部51の表面に設けられ、フィン40aの広い面がガスの流れの方向に平行に配置されている点は図10と同じであるが、熱拡散部53bのフィン40aが、ガスの流れに沿って複数に分離し、相互に間隔をおいて配置されている点が図10と異なる。
図12(c)のヒータを備えた配管104bにおいて、加熱手段16は図10と同じであるが、加熱手段16の設置箇所に対応する部分の配管12aの直径が両端の配管12aの直径よりも大きくなっている点が異なる。
また、図12(d)のヒータを備えた配管104cの加熱手段16aにおいて、熱拡散部53bのフィン40aが図4(a)に示すヒータ部51の表面に設けられ、フィン40aの広い面がガスの流れの方向に平行に配置されている点は図10と同じであるが、熱拡散部53bのフィン40aが、ガスの流れに沿って複数に分離し、相互に間隔をおいて配置されている点が図10と異なる。また、加熱手段16aの設置箇所に対応する部分の配管12aの直径が両端の配管12aの直径よりも大きくなっている点が図10と異なる。
なお、熱拡散部53bにおいて上述したフィン40aの材料は、第2実施形態のフィン40と同じようにステンレスが好適に用いられる。また、ヒータ部51の長さと同じ位の一つの筒状部材にすべてのフィン40aを設置してもよいし、ヒータ部の長さよりも短い筒状部材と、筒状部材を一回りするように設けられた複数のフィン40aからなるフィン群とを一組としてユニットを形成し、複数のユニットを順次ヒータ部に挿入して設置するようにしてもよい。
これらの構成によっても、フィン40、40aからの熱により昇温した雰囲気が流通ガスによって掻き回され、或いは昇温した流通ガス自身が掻き回されるため、配管104a〜104c内の中央部から周辺部にかけての温度分布をより一層均一にすることができる。更に、この現象が各ユニットで順次行われるため、配管12、12a内中央部から周辺部にかけての温度均一性が増すことになる。
さらに、配管104a〜104cは、図4(a)に示すヒータ部51を有するため、密閉された空間25の圧力を監視することで、配管12を通流するガスによる腐食などにより外側の第2管24が破れたことを容易に検知できる。このため、外側の第2管24が破れたときでもまだ内側の第1管23が正常なうちに直ちに新しい加熱手段と交換することができる。これにより、加熱手段を備えた配管104a〜104cの安全性を大幅に高めることができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態によりこの発明を詳細に説明したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、ヒータ部51にフィン24、24a、40、40aを取り付けているが、それらを取り付けなくてもよい。
また、熱拡散部の筒状部材26、26a及びフィン27、27a、40、40aの材料としてステンレスを用いているが、これに限られない。半導体製造に使用されるガスに対する耐食性を有する金属材料であればよい。金属材料は、耐食性を有するとともに、特に放熱や熱伝導に優れた部材であればさらに好ましい。
また、上述した熱拡散部のフィン27、27a、40、40aの表面は平滑であるが、凹凸を形成して表面積を増やし、放熱性を向上させてもよい。
また、ヒータ部51の長手方向に沿って所定の間隔をおいて規則的に配置される複数のフィン群を設け、かつフィン群のフィン27はヒータ部51の周囲を相互に間隔をおいて一回りするように設けられているが、ヒータ部51の周囲にフィン27をランダムに配置してもよい。この変形例はまた、図11(a)、図12(b)の加熱手段13aにも適用可能である。
また、発明のヒータを備えた配管は、排気配管の一部に適用されたが、単独で炉の代わりに用いることもできる。
また、図9に、ヒータを備えた配管101bの上流に真空ポンプ106を接続した例と、ヒータを備えた配管の下流に除害装置107を接続した例が記載されているが、図13(a)に示すように、半導体基板に不純物拡散など、ガスを用いて熱処理を行う加熱処理炉108の上流に、ヒータを備えた配管101bを接続してもよい。なお、図13(a)において、他の符号61は炉心管、62はヒータ部、104は配管である。これにより、加熱手段を備えた配管101bによって外部から加熱処理炉108内に導入されるキャリアガスや処理ガスが十分に昇温されるので、加熱処理炉108の処理ガス導入口近くにおける炉内温度の低下を抑制することができ、このため、加熱処理炉108内における均熱帯を広く取ることができる。
なお、加熱処理炉108の上流に、ヒータを備えた配管101bを接続しない場合、図13(b)に示すように、外部から加熱処理炉108内に導入されるキャリアガスや処理ガスの温度が低いため、その影響で加熱処理炉108の処理ガス導入口近くにおける炉内温度の低下がより大きくなる。このため、加熱処理炉108内における均熱帯が狭くなる。
11、32、34 フランジ
11a、32a、34a センターリングシール面
12、12a 配管(管状部材)
13、13a、16、16a 加熱手段
14 リード線
15 熱電対(温度計測手段)
21 発熱体
22 絶縁物
23 第1シース部材(第1管)
24 第2シース部材(第2管)
25、25b 密閉された空間
25a 接続部空間
26、26a 筒状部材
27、27a、40、40a フィン
31、33、104 配管
35、36 センターリング
51、62 ヒータ部
52a 熱拡散部ユニット
52b、52c、53a、53b 熱拡散部
54 圧力変動検出部(圧力センサ)
55 電力供給及び温度測定のためのリード線部
61 炉心管
101、101a〜101c、104a〜104c ヒータを備えた配管
102、103、105 排気配管
106 エッチング装置の真空ポンプ
107 除害装置
108 加熱処理炉

Claims (5)

  1. 管状部材と、前記管状部材の内側に設けられた加熱手段とを有し、
    前記加熱手段は、
    発熱体、該発熱体の周囲を覆う第1管、及び第1管を囲み、該第1管との間で密閉された空間を形成する第2管を含むヒータ部と、
    前記第2管の周囲に配置された複数のフィンを備えた熱の拡散部と、
    前記密閉された空間の圧力変動を検出する圧力変動検出部と
    を有することを特徴とする加熱手段を備えた配管。
  2. 前記複数のフィンは、前記第2管の周囲に相互に間隔をおいて一回りするように配置されていることを特徴とする請求項1記載の加熱手段を備えた配管。
  3. 前記ヒータ部は、前記発熱体と、該発熱体の周囲を覆う絶縁物と、該絶縁物を覆う前記第1管及び前記第2管とで構成され、一端が前記第1管及び前記第2管で封止され、他端は少なくともリード線導入部としたカートリッジ型であることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱手段を備えた配管。
  4. 前記加熱手段を備えた配管は、両端にフランジを備え、該フランジを介して他の配管に取り付け可能となっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の加熱手段を備えた配管。
  5. 請求項4記載の加熱手段を備えた配管と、前記加熱手段を備えた配管に接続された処理装置とを有する処理システムであって、
    前記処理装置は加熱処理炉であり、該加熱処理炉内に被処理基板をセットし、前記加熱手段を備えた配管を通して前記加熱処理炉に処理ガスを導入し、該処理ガスを用いて該被処理基板を加熱しつつ該被処理基板に対して処理を行うことを特徴とする処理システム。
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