JP5242362B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載用レーダ装置等に用いるアンテナ装置に関するもので、特に広角度の指向性を有するアンテナ装置の技術分野に関するものである。
ダイポールアンテナあるいはモノポールアンテナは、無指向性のアンテナとして従来から広く用いられており、例えば自動車の屋根の上に設置されるアンテナとして、また携帯電話用のアンテナとしてモノポールアンテナが広く用いられている。モノポールアンテナを実際に利用する形態として、例えば同軸線路の中心導体をアンテナ素子とし、外部導体を地板に接続した構造のものが広く用いられている。
また近年では、自動車に搭載されて進行方向の障害物を高周波の電波を用いて検出するレーダ装置等の開発が進められており、このようなレーダ装置等では、アンテナを複数配列して障害物等の方位角を測定するアンテナ装置が用いられる。例えば、特許文献1で開示されている図13に示すようなアンテナ装置900では、アンテナ素子901がらせん状に形成されたアンテナユニット902を、地板903上に複数配列してアレイアンテナが形成されており、これを用いて障害物の方位角を検出する技術が開示されている。レーダ装置では、障害物等を検出するための電波を送信する送信用アンテナと、障害物等で反射された反射波を受信する受信用アンテナが必要となる。
特開2006−258762号公報
自動車に搭載されるレーダ装置では、できるだけ小型化することが要求されており、送信用アンテナと受信用アンテナを同一基板上に一体化して作製することで小型化を図ることが強く望まれる。しかしながら、送信用アンテナと受信用アンテナとを一体化した場合には、基板内に高周波の電波が漏洩して送信用アンテナと受信用アンテナとのアイソレーションが劣化するおそれがあるといった問題があった。
そこで、本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、送信用アンテナ及び受信用アンテナを、高いアイソレーションを確保して同一基板上に形成したアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ装置の第1の態様は、送信用アンテナと、受信用アンテナとが一体の基板上に設けられ、前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとの間の所定の位置で前記基板を横断するように、所定のピッチでスルーホールを2以上配列したスルーホール列が設けられており、前記スルーホール列は、前記スルーホールを2列に配列して形成され、前記2列のスルーホールのそれぞれに、前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとを結ぶ方向に見て重ならない位置に前記所定のピッチより間隔の広い隙間部が1つずつ設けられており、前記2列のスルーホール列を横断する伝送線路が、前記広い隙間部を通過するように配置されていることを特徴とする。
本発明のアンテナ装置の他の態様は、送信用アンテナと、受信用アンテナとが一体の基板上に設けられ、前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとの間の所定の位置で前記基板を横断するように、所定のピッチでスルーホールを2以上配列したスルーホール列が設けられており、前記スルーホール列は、前記スルーホールを2列に配列して形成され、前記2列のスルーホールのそれぞれに、前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとを結ぶ方向に見て重ならない位置に前記所定のピッチより間隔の広い隙間部が1つずつ設けられており、前記送信用アンテナと前記受信用アンテナのそれぞれに前記2列のスルーホールからなるスルーホール列が備えられ、それぞれに設けられた前記隙間部が前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとを結ぶ中心位置に対し点対称となるように配置されていることを特徴とする。
本発明のアンテナ装置の他の態様は、使用周波数をλ、前記基板の比誘電率をεr、前記送信用アンテナまたは前記受信用アンテナの中心と隣接する前記スルーホール列との距離をSとしたとき、距離Sは、
Figure 0005242362
を満たすように決定されていることを特徴とする。
本発明のアンテナ装置の他の態様は、アンテナ素子を備えたアンテナユニットを配列して形成された送信用アンテナと受信用アンテナとが一体の基板上に設けられ、前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとの間の所定の位置で前記基板を横断するように、所定のピッチでスルーホールを2以上配列したスルーホール列が設けられており、前記基板は、一方の面を外に向け他方の面上に第1の地板を形成した放射基板と、一方の面を前記第1の地板側に向け他方の面上に伝送線路を形成した線路基板と、を備え、前記アンテナ素子は、前記放射基板の一方の面上に形成された直線状の放射部と、前記放射基板と前記線路基板とを垂直に貫通して前記第1の地板とは非接触に前記放射部と前記伝送線路とを電気的に接続するスルーホールで形成された給電部と、を備え、前記アンテナユニットは、前記アンテナ素子と、前記給電部と所定の間隔で平行に前記放射基板の一方の面から前記第1の地板まで配設された第2の地板と、を備えることを特徴とする。
本発明のアンテナ装置の他の態様は、前記放射基板と前記線路基板との間にさらに別の1以上の基板が積層されて層構造を形成していることを特徴とする。

以上説明したように本発明によれば、送信用アンテナ及び受信用アンテナを、高いアイソレーションを確保して一体の基板上に形成したアンテナ装置を提供することができる。
本発明の好ましい実施の形態におけるアンテナ装置について、図面を参照して詳細に説明する。同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。本発明のアンテナ装置は、特に26GHz帯の高周波の電波を送受信するのに好適に構成されている。
本発明のアンテナ装置は、送信用アンテナと受信用アンテナが一体の基板上に形成されている。本実施形態では、基板上に放射パターンを形成したアンテナ素子を有するアンテナユニットを1つの単位として、送信用アンテナが該アンテナユニットを1以上配列して形成されており、受信用アンテナが同様のアンテナユニットを2以上配列して形成されている。アンテナ素子には、広い指向性を有するものを用いるのが好ましい。
本発明の第1の実施の形態に係るアンテナ装置を、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態のアンテナ装置100の斜視図である。アンテナ装置100は、送信用アンテナ151と受信用アンテナ152とを連結部153で連結して一体化している。
本実施形態では、送信用アンテナ151の一実施例として、4×1の配列で4個のアンテナユニット110が形成されたものを用い、受信用アンテナ152の一実施例として、4×2の配列で8個のアンテナユニット110が形成されたものを用いるものとする。また、連結部153には、その裏面に送受信機部(図示せず)が設けられている。
送信用アンテナ151及び受信用アンテナ152には、広角度にわたって測角可能なアンテナユニットを用いるのが好ましく、本実施形態では図2に示すような構造のアンテナユニット110を用いている。図2(a)は、アンテナユニット110を4×2に配列して形成した受信用アンテナ152の透過斜視図を示しており、図2(b)は、アンテナユニット110の断面図を示している。図2(b)に示す断面図は、図中のハッチング部Hに示すように、アンテナユニット110に設けられたアンテナ素子102の中心を通り放射基板120に垂直な面における断面図である。
アンテナユニット110は、放射基板120上にパターン化して形成されたものであり、複数のアンテナユニット110を一体的に形成することができる。放射基板120の裏面には第1の地板101が形成され、さらに第1の地板101を挟んで線路基板105が設けられている。線路基板105上には伝送線路104が形成されている。アンテナユニット110を一体的にパターン形成できるようにすることで、送信用アンテナ151及び受信用アンテナ152の作製を容易にすることができる。
アンテナユニット110は、アンテナ素子102と第2の地板(反射柱)103とを備えており、さらにアンテナ素子102が放射部102aと給電部102bとで構成されている。放射部102aは放射基板120上にパターンで形成されており、給電部102bはスルーホールで形成されて伝送線路104に接続されている。給電部102bとなるスルーホールは、第1の地板101とは非接触に形成されている。第2の地板103も同様に、放射基板120上のパターン103aとスルーホール103bで形成することができ、スルーホール103bが第1の地板101に接続されている。
送信用アンテナ151及び受信用アンテナ152のアンテナユニット110が放射基板120上に形成され、それぞれの放射基板120を連結部153で連結した構成とすることで、送信用アンテナ151、受信用アンテナ152、及び送受信機部を一体的にパターン形成することが可能となる。ここでは、送信用アンテナ151及び受信用アンテナ152の寸法をともに20mm×20mmの正方形とし、連結部153の寸法を20mm×90mmとしている。
このように、送信用アンテナ151と受信用アンテナ152とを一体化した場合には、両者を連結する連結部153を漏れ電磁波が伝播する可能性があり、送信用アンテナ151及び受信用アンテナ152のアイソレーションが劣化するおそれがある。例えば、送信用アンテナ151からの漏れ電磁波が連結部153を経由して受信用アンテナ152に伝播すると、受信用アンテナ152の受信パターンが劣化してしまうといった問題が生じる。
そこで、本実施形態のアンテナ装置100では、送信用アンテナ151及び受信用アンテナ152のアイソレーションを確保するために、送信用アンテナ151と連結部153との境界近傍、及び受信用アンテナ152と連結部153との境界近傍に、それぞれ漏れ電磁波を遮蔽するための漏れ防止用スルーホール列160を形成している。漏れ防止用スルーホール列160を構成する各スルーホール161は、放射基板120から裏面の線路基板105まで貫通するように形成されている。
漏れ防止用スルーホール列160の詳細を図3に示す。図3は、送信用アンテナ151と連結部153との境界近傍に配設された漏れ防止用スルーホール列160を拡大して示す斜視図である。ここでは、スルーホール161が送信用アンテナ151と連結部153との境界に沿って(図中のY軸方向に)1列に配設されている。スルーホール161間のピッチは狭いほうが漏れ電磁波を遮蔽する効果が高いが、より多くのスルーホール161を形成する必要がありコスト高となってしまう。好適な漏れ防止用スルーホール列160の一実施例として、スルーホール161の径を0.3φとし、スルーホール161間のピッチを0.65mm、1mm、2mmのいずれかとするのがよい。なお、線路基板105の表面に、スルーホール161に連結して幅0.5mmのスルーホール用タブ162を設けるのがよい。
次に、漏れ防止用スルーホール列160の好適な配置位置を、図面を用いて以下に説明する。図4において、20mm四方の放射基板120上に形成されたアンテナユニット110の中心線(図中のy軸)からx軸方向に漏れ防止用スルーホール列160までの距離をSmmとする。このとき、アンテナ素子102からの漏れ電磁波が基板を伝播していく様子をシミュレーション評価した結果を図5に示す。ここでは、電磁波の強度分布として、電場の相対的な分布(以下では相対E−field分布という)を示している。図5では、x軸方向に放射基板120の端部から連結部153の途中までの50mmの区間についてのシミュレーション結果を示しており、横軸をxr=(10+S)/50で算出される相対位置としている。すなわち、xr=0が放射基板120の端部の位置であり、xr=0.2がアンテナ素子102の中心位置、xr=0.4が送信用アンテナ151と連結部153との境界位置、xr>0.4が連結部153上の位置を示している。
図5では、漏れ防止用スルーホール列160の配設位置を、S=2.5mm、10mm、15mmとした時の相対E−field分布をそれぞれ符号61、62、63で示している。同図より、アンテナ素子102からの距離が比較的小さいS=2.5mmと10mmの場合には、漏れ防止用スルーホール列160で相対E−field分布61、62が大きく低減されているのに対し、S=15mmの場合には漏れ防止用スルーホール列160で相対E−field分布63がそれほど低減されず、漏れ防止用スルーホール列160を通過して電磁波が漏れていくことが分かる。
シミュレーションによる別の評価結果を図6に示す。図6は、漏れ防止用スルーホール列160の配設位置Sがアンテナ素子102の放射パターンに与える影響を評価したものである。漏れ防止用スルーホール列160の配設位置を、S=2.5mm、10mm、15mmとした時の放射パターンをそれぞれ符号64、65、66で示している。図6より、S=10mmとした時の放射パターン65は角度0度を中心に対称性が維持されているのに対し、S=2.5mm及び15mmとした時の放射パターン64及び66は対称性が劣化している。
上記のようなシミュレーション結果をもとに、漏れ防止用スルーホール列160の好適な配設位置Sを検討した結果、次式を満たすときの配設位置Sが好適であることを見出した。
Figure 0005242362
上式を満たすSの位置に漏れ防止用スルーホール列160を配設することにより、漏れ電磁波を十分に低減できるとともに、アンテナ素子102の放射パターンを劣化させるのを防止することが可能となる。上式を満たすようにSが決定されると、放射基板120のx軸方向の幅をSの2倍とし、その中心にアンテナ素子102を配置するのがよい。
上記の第1の実施形態のアンテナ装置100では、漏れ防止用スルーホール列160を送信用アンテナ151と連結部153との境界近傍、及び受信用アンテナ152と連結部153との境界近傍に設けたが、さらに別の実施形態として、アンテナユニット110の配列に対し対称となる位置にも漏れ防止用スルーホール列160を設けてもよい。対称位置にも漏れ防止用スルーホール列160を設けた本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置200を図7に示す。図7は、本実施形態のアンテナ装置200の部分平面図である。
図7では、送信用アンテナ151を例に、4×1に配列されたアンテナユニット110の中心線Aを対称軸に、連結部153との境界側に設けられた漏れ防止用スルーホール列(160aとする)と線対称に別の漏れ防止用スルーホール列160bを設けている。このように、アンテナユニット110の列に対し左右対称な位置に配列された漏れ防止用スルーホール列160a、160bでアンテナユニット110を挟むことで、送信用アンテナ151のアイソレーションをさらに高めることができる。
漏れ防止用スルーホール列160を備えたさらに別の実施形態として、上記の第1または第2の実施形態に備えられた漏れ防止用スルーホール列160を、スルーホール161を2列に配列して構成するようにすることができる。漏れ防止用スルーホール列160を構成するスルーホール161は、線路基板105の表面まで貫通するように形成されており、かつスルーホール161間のピッチが狭いことから、線路基板105上に伝送線路104を配索できなくなるおそれがある。また、伝送線路104を配索するために、一部の区間だけスルーホール161を設けずにピッチを広くすると、広いピッチ部分から漏れ電磁波が伝播してしまうおそれがある。
そこで、第3の実施形態の用アンテナ装置300では、図8に示すように、連結部153との境界側に設けられた漏れ防止用スルーホール列310を、スルーホール161を2列に配列して形成している。そして、各列にはy軸方向の異なる位置に隙間部311、312を設けている。隙間部311、312をx軸方向に見た時、両者に重なりがないように設けることで、x軸方向に伝播する漏れ電磁波を遮蔽することが可能となる。伝送線路104は、図8に例示するように、2つの隙間部311、312を通過させて配索することができる。
図8に示したような2つの隙間部311、312を有する2列配列の漏れ防止用スルーホール列310を送信用アンテナ151側と受信用アンテナ152側の両方に設ける場合には、図9に示すように、隙間部311、312の位置が連結部153の中心に対し点対称となるように配置するのがよい。すなわち、送信用アンテナ151側の漏れ防止用スルーホール列310に設けられた隙間部311、312と、受信用アンテナ152側の漏れ防止用スルーホール列310に設けられた隙間部311、312とが、図中の矢印Bで示すように、連結部153の中心に対し点対称となるように配置する。これにより、送信用アンテナ151側に設けられる隙間部311、312と受信用アンテナ152側に設けられる隙間部311、312とが、x軸方向の同一直線上に位置しないように配置することができ、漏れ電磁波の伝播を防止するのにさらに効果的である。なお、図8、9では、図面簡略化のために受信用アンテナ152についてもアンテナユニット110を4×1の配列で記載している。
本実施形態のアンテナ装置300について、漏れ防止用スルーホール列310で漏れ電磁波を遮蔽する効果をシミュレーション評価した一例を以下に説明する。ここでは、アンテナユニット110が4×2の配列で配置された受信用アンテナ152を対象に、図10に示す寸法を設定してシミュレーションを行っている。伝送線路104を配索するための隙間部311、312の幅をともに1mmとし、隙間部311と312とをy軸方向に5mmずらして設けている。図5と同様の相対E−field分布のシミュレーション結果を図11に示す。ここでは、y軸方向の相対E−field分布を示しており、横軸を放射基板120の幅(57mmとしている)で規格化した距離で示している。
図10に示す受信用アンテナ152は、放射基板120の裏面に3層の別の誘電体基板を積層して放射部基板302を形成している。以下のシミュレーション評価では、放射部基板302の内部の評価としてz=−0.508mmの位置での相対E−field分布を検討する。z=−0.508mmの位置は、放射基板120の裏面に相当する位置である。
図11では、アンテナユニット110の配列の中心線からの距離であるx座標と、放射基板120の表面からの距離であるz座標をパラメータとして相対E−field分布を示している。符号71は(x=−2.375mm、z=0mm)の位置、符号72は(x=−6mm、z=0mm)の位置、符号73は(x=−13mm、z=−0.508mm)の位置、符号74は(x=−15mm、z=−0.508mm)の位置、のそれぞれにおけるy軸方向の相対E−field分布を示している。
符号71は、アンテナ素子102の中心を通る線上の相対E−field分布を示しており、符号72は、アンテナユニット110と漏れ防止用スルーホール列310とのほぼ中間位置を通る線上の相対E−field分布を示している。符号71、72は、ともに放射基板120の表面における相対E−field分布を示している。また、符号73及び74は、ともに放射部基板302の内部の相対E−field分布を示しており、それぞれ漏れ防止用スルーホール列310の2列のスルーホール161の中間位置、及び漏れ防止用スルーホール列310で遮蔽された連結部153側の位置における相対E−field分布を示している。
図11に示す相対E−field分布は、アンテナ素子102の中心を通る線上の相対E−field分布71が、x軸方向及び放射部基板302の内部にどのように伝播していくかを示している。図11において、漏れ防止用スルーホール列310で遮蔽された位置の放射部基板302の内部の相対E−field分布74が十分に低減されていることから、漏れ防止用スルーホール列310で漏れ電磁波の伝播が十分に抑制されていることが分かる。但し、隙間部311、312の位置からーx方向の延長線上では、隙間部311、312からの漏れ電磁波の影響が若干みられる。また、漏れ防止用スルーホール列310の2列のスルーホール161の中間位置における放射部基板302内部の相対E−field分布73は、必ずしも十分に低減されておらず、隙間部311を通過して漏れ電磁波が伝播していることが分かる。
図12に別のシミュレーション結果を示す。同図では、隙間部311、312の幅が異なる場合の比較を行っている。符号75〜78は、ともに放射部基板302の内部の相対E−field分布を示しており、符号75は、隙間部311の幅を1mmとしたときの、漏れ防止用スルーホール列310の2列のスルーホール161の中間位置における相対E−field分布である。また、符号76〜78は、それぞれ隙間部311、312の幅を2mm、1mm、1.65mmとしたときの、漏れ防止用スルーホール列310で遮蔽された連結部153側の位置における相対E−field分布を示している。
図12より、隙間部311、312の幅が2mm、1mm、1.65mmのいずれの場合でも、相対E−field分布が十分低減されていることが分かる。但し、隙間部311、312の位置からーx方向の延長線上では、隙間部311、312からの漏れ電磁波が、隙間部311、312の幅が大きくなるほど大きく伝播しているのがわかる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係るアンテナ装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態におけるアンテナ装置の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1の実施形態に係るレーダ装置用アンテナの斜視図である。 (a)は受信用アンテナの透過斜視図であり、(b)はアンテナユニットの断面図である。 漏れ防止用スルーホール列の拡大斜視図である。 アンテナユニットと漏れ防止用スルーホール列との位置関係を示す斜視図である。 アンテナ素子からの漏れ電磁波の伝播を示すシミュレーション結果である。 漏れ防止用スルーホール列がアンテナ素子の放射パターンに与える影響を示すシミュレーション結果である。 本発明の第2の実施形態に係るレーダ装置用アンテナの部分平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るレーダ装置用アンテナの平面図である。 第3の実施形態に係るレーダ装置用アンテナの別の実施例を示す平面図である。 シミュレーション評価対象の受信用アンテナの寸法を示す斜視図である。 アンテナ素子からの漏れ電磁波の伝播を示す別のシミュレーション結果である。 アンテナ素子からの漏れ電磁波の伝播を示すさらに別のシミュレーション結果である。 従来のレーダ装置用アンテナを示す平面図である。
符号の説明
100、200、300、900 レーダ装置用アンテナ
101 第1の地板
102、901 アンテナ素子
102a 放射部
102b 給電部
103 第2の地板
104 伝送線路
105 線路基板
110、902 アンテナユニット
120 放射基板
302 放射部基板
151 送信用アンテナ
152 受信用アンテナ
153 連結部
160、310 漏れ防止用スルーホール列
161 スルーホール
162 スルーホール用タブ
311、312 隙間部

Claims (5)

  1. 送信用アンテナと、受信用アンテナとが一体の基板上に設けられ、
    前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとの間の所定の位置で前記基板を横断するように、所定のピッチでスルーホールを2以上配列したスルーホール列が設けられており、
    前記スルーホール列は、前記スルーホールを2列に配列して形成され、
    前記2列のスルーホールのそれぞれに、前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとを結ぶ方向に見て重ならない位置に前記所定のピッチより間隔の広い隙間部が1つずつ設けられており、
    前記2列のスルーホール列を横断する伝送線路が、前記広い隙間部を通過するように配置されている
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 送信用アンテナと、受信用アンテナとが一体の基板上に設けられ、
    前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとの間の所定の位置で前記基板を横断するように、所定のピッチでスルーホールを2以上配列したスルーホール列が設けられており、
    前記スルーホール列は、前記スルーホールを2列に配列して形成され、
    前記2列のスルーホールのそれぞれに、前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとを結ぶ方向に見て重ならない位置に前記所定のピッチより間隔の広い隙間部が1つずつ設けられており、
    前記送信用アンテナと前記受信用アンテナのそれぞれに前記2列のスルーホールからなるスルーホール列が備えられ、それぞれに設けられた前記隙間部が前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとを結ぶ中心位置に対し点対称となるように配置されている
    ことを特徴とするアンテナ装置
  3. 使用周波数をλ、前記基板の比誘電率をεr、前記送信用アンテナまたは前記受信用アンテナの中心と隣接する前記スルーホール列との距離をSとしたとき、距離Sは、
    Figure 0005242362
    を満たすように決定されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. アンテナ素子を備えたアンテナユニットを配列して形成された送信用アンテナと受信用アンテナとが一体の基板上に設けられ、
    前記送信用アンテナと前記受信用アンテナとの間の所定の位置で前記基板を横断するように、所定のピッチでスルーホールを2以上配列したスルーホール列が設けられており、
    前記基板は、一方の面を外に向け他方の面上に第1の地板を形成した放射基板と、一方の面を前記第1の地板側に向け他方の面上に伝送線路を形成した線路基板と、を備え、
    前記アンテナ素子は、前記放射基板の一方の面上に形成された直線状の放射部と、前記放射基板と前記線路基板とを垂直に貫通して前記第1の地板とは非接触に前記放射部と前記伝送線路とを電気的に接続するスルーホールで形成された給電部と、を備え、
    前記アンテナユニットは、前記アンテナ素子と、前記給電部と所定の間隔で平行に前記放射基板の一方の面から前記第1の地板まで配設された第2の地板と、を備える
    ことを特徴とするアンテナ装置
  5. 前記放射基板と前記線路基板との間にさらに別の1以上の基板が積層されて層構造を形成している
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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