JP5241601B2 - 屋外フード - Google Patents

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Description

換気口からの雨水浸入及び獣鳥虫類の侵入防止等の目的で換気口端末に設置される屋外フードに関するものである。
このような屋外フードにおいて、内外より風路内に侵入する雑音を吸収する方法として、カバーの内側にウレタンフォーム等の発泡樹脂等(以下、消音材と表記する)を貼設して、この消音材の内側に風路を形成する方法が広く採用されている。貼設する消音材としては、種々の厚さの部材を扱いたくないので、一般には厚さが均等のものが用いられる。このような方法により形成される風路はカバー形状と相似形のものとなる。つまり、カバー形状より一回り小さい形状の風路が形成される。これに対して、従来、吸音性能を向上させる目的で、風路形状を途中で変更させるべく、カバー形状を屈曲部近傍にて拡大したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、送風機の分野においては、筒状ケース内の中心部に軸方向の風路を有する消音材を装着するとともに、この吸音材により形成される通風路をクランク状に屈曲させるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−51488号公報 特開平5−209600号公報
一般に、従来のフードの消音方法としては、上記のように、消音材をフード内面に貼設し風路をフードの形状と類似した形状としている。つまり、開口部から上部までフード内部と類似した形状の風路が続く。この形態にて、遮音性能を向上させようとする場合には、消音材の厚みを増やしたり、消音材の材質を変更したりする必要がある。
これに対して、特許文献1に開示された方法によれば、風路形状を途中で変更することで吸音性能は向上する。しかしながら、特許文献1に開示されたものは、屈曲部の下方の部分からすでに風路が拡大しており、風路の途中で風路容積が大きく変化するので圧力損失が悪化する。さらには、特許文献1に開示されたものは、カバー形状が複雑であるので、組立性が悪いなどの課題もあった。
一方、特許文献2に開示された方法によれば、風路がクランク状に屈曲しているため、この屈曲部が抵抗となり圧力損失が悪化する。
さらにまた、一般に、換気量と騒音の低減は相反するものであり、一方の性能を向上させようとすれば、もう一方は悪化する。例えば、換気量を確保しようとすれば、流入する騒音も多くなる。その結果、騒音の低減は難しくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、消音材の厚みを増やす方法及び消音材の材質変更以外の方法にて、また、カバーが大型化、或いは複雑化することなく、さらには圧力損失が悪化することがなく、高い吸音性能とすることができる屋外フードを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の屋外フードは、屋内と屋外とを隔てる壁を貫通する換気口の屋外側に設置される屋外フードであって、カバーと、カバー内に装填されて風路を形成するとともに風路内に侵入する音を吸収する消音材とを備え、風路は、室外側開口と室内側開口との間に折れ曲がって形成された風路本体部と、風路本体部の内部空間が一部拡大されて形成された風路拡張部と、を含み、風路本体部は、室外側開口から第1の方向に延びる第1の風路部と、第1の風路部から第1の方向とほぼ直交する第2の方向に折れ曲がる屈曲部と、屈曲部から室内側開口に延びる第2の風路部とを有し、風路拡張部は、屈曲部の第1の風路部に対向する側に第1の方向奥に延びて形成された第1の拡張部と、屈曲部と第2の風路部との連通開口より第1の方向奥側の領域において、第1の拡張部の側部から第2の風路部と反対方向に延びて形成された第2の拡張部とを有することを特徴とする。
本発明の屋外フードによれば、消音材に風路本体部と風路拡張部とが形成されており、風路拡張部は、屈曲部の第1の風路部に対向する側に第1の方向奥に延びて形成された第1の拡張部と、屈曲部と第2の風路部との連通開口より第1の方向奥側の領域において、第1の拡張部の側部から第2の風路部と反対方向に延びて形成された第2の拡張部を有するので、騒音の消音材に衝突する回数が増え、減衰効果が増し、高い騒音低減効果が得られるとともに、風路本体部の流通断面積が急拡大及び急縮小することがなく、流通断面積の急拡大及び急縮小による圧力損失性能悪化の影響を削減することができる。これにより、消音材の厚みを増やす方法及び消音材の材質変更以外の方法で高い吸音性能を有する屋外フードを得ることができ、また、カバーが大型化することなく、高い吸音性能を有する屋外フードを得ることができる。
図1は、本発明にかかる屋外フードの外観を示す斜視図である。 図2は、風路を消音材段積みにより製作した場合の製品構造斜視図である。 図3は、給排気の気流の流れを模式的に示す横断面図である。 図4は、屋外フードの組立手順を示す斜視図である。 図5は、屋外フードの組立手順を示す斜視図である。 図6は、獣鳥虫類の侵入を防ぐためにギャラリに取り付けられる網の斜視図である。 図7は、メンテナンス時にベースプレートからカバーを取り外す様子を示す斜視図である。 図8は、メンテナンス時にカバーからギャラリを取り外す形態を示す斜視図である。 図9は、消音材によって形成された風路の様子を示す横断面図である。 図10は、屋外フードの背面図である。 図11は、図9のA−A断面図である。 図12は、実施の形態1の半円形風路を消音材段積みにより製作した場合の消音材構造斜視図である。 図13は、実施の形態1の風路拡張部の吸音動作を示す音反射の模式図である。 図14は、比較のために示す第2の風路拡張部を設けない場合の吸音動作を示す音反射の模式図である。 図15は、屋外フードのメンテナンス時の消音材を取り外す様子を示す斜視図である。 図16は、音響透過損失の試験データのグラフを示す図である。 図17は、圧力損失特性の試験データのグラフを示す図である。 図18は、本発明にかかる屋外フードの実施の形態2の台形風路を形成した場合の図9のA−Aに相当する断面図である。 図19は、台形風路を消音材段積みにより製作した場合の消音材構造斜視図である。 図20は、台形風路で板状消音材を貼設等にて製作した場合の製品構造斜視図である。 図21は、台形風路で風路を展開した形状の板状消音材にて製作した場合の製品構造斜視図である。 図22は、本発明にかかる屋外フードの実施の形態3の四角形風路を形成した場合の図9のA−Aに相当する断面図である 図23は、四角形風路を消音材段積みにより製作した場合の消音材構造斜視図である。 図24は、四角形風路で板状消音材を貼設等にて製作した場合の製品構造斜視図である。 図25は、四角形風路で風路を展開した形状の板状消音材にて製作した場合の製品構造斜視図である。
以下に、本発明にかかる屋外フードの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる屋外フードの外観を示す斜視図である。図2は、風路を消音材段積みにより製作した場合の製品構造斜視図である。図3は、給排気の気流の流れを模式的に示す横断面図である。図において、屋内と屋外とを隔てる壁7に、この壁7を貫通するように円筒状の換気口7cが開口している(図3)。この換気口7cには、一般に換気口7cと同形状の円筒状のダクト(図示しない)が配設されている。本実施の形態の屋外フード1は、このような換気口7cの(ダクトの)屋外側の壁面に設置される。
図2に示すように、本実施の形態の屋外フード1は、換気口7cの屋外側の端部を覆うベースプレート3と、このベースプレート3に組み合わされて屋外フード1と換気口7cとを連結するパイプガイド2と、ベースプレート3に着脱自在に取り付けられて換気口7cを覆い屋外フード1の外殻を構成する概略箱状のカバー1aと、このカバー1a内に装填されて内部に風路を形成する消音材10と、獣鳥虫類の侵入低減及び気流方向の制御を行うギャラリ4とによって構成されている。カバー1aは、概略2面を開放する直方体箱状を成し、一方の開放面を壁7側に向けて換気口7cを覆い、他方の開放面を鉛直下方に向けてベースプレート3に取り付けられる。消音材10は、この直方体箱状のカバー1aの内部に所定形状の風路を形成するように詰め込まれる。この風路の形状については後述する。
このようにして、換気口7cに接続される屋外フード1は、換気口7cからの雨水浸入、獣鳥虫類の侵入防止等の目的で設置されるものであり、室内への外気の給気、又は室外側への室内空気の排気を行う際、図3に矢印Yとして示すような給排気の気流を形成する。屋外フード1の施工方法としては、換気口7cにあらかじめ配管されているダクトに屋外フード1を取り付け、次いで、雨水浸入防止のために、屋外フード1と壁7とが接する換気口7cの開口縁部7a、7bにコーキング処理を施すという手順により行われる。
図4及び図5は、屋外フード1の組立手順を示す斜視図である。図6は、獣鳥虫類の侵入を防ぐためにギャラリ4に取り付けられる網の斜視図である。図7は、メンテナンス時にベースプレート3からカバー1aを取り外す様子を示す斜視図である。図8は、メンテナンス時にカバー1aからギャラリ4を取り外す他の形態を示す斜視図である。屋外フード1は、図4及び図5に示すように、パイプガイド2とベースプレート3を一体化したベースプレート組立品6に、カバー1aとギャラリ4とを取り付けて組み立てられている。また、獣鳥虫類の多い場所で使用する場合には、それらの侵入を防ぐためにギャラリ4にさらに図6に示すような網5が取り付けられる。
図7はカバー1aとギャラリ4若しくは網5が一体になっている場合のベースプレートからカバーを取り外す様子を示しており、カバー1aは、ねじ止めされた下部を外し、次いで下部を手前に引き出すように回動させて上部係合部を外すと、ベースプレート3から外れる。図8はカバー1aとベースプレート3が一体になっている場合のカバーからギャラリを取り外す様子を示しており、ギャラリ4は、ねじ止めされた手前側を外し、次いで奥側の係合部を外すと、カバー1aから外れる。どちらの場合もメンテナンスが容易となるようにされている。
次に、消音部材を入れた換気口のフードの構造を説明する。図9は、消音材10によって形成された風路の様子を示す横断面図である。図10は、屋外フード1の背面図である。図11は、図9のA−A断面図である。図9乃至11において、建物の壁7に開口する円筒状の換気口7cの開口縁周囲を覆う様にベースプレート3が設置され、このベースプレート3の中央部開口を覆う様にしてカバー1aが取り付けられる。カバー1aは、上記のように2面を開放する直方体箱状を成し、下面が開放されている。この開放されたカバー1aの下面にギャラリ4または網5が配設されている。カバー1aの内側に消音材10が装填されている。消音材10は、箱状のカバー1a内部に風路9を形成している。消音材10には、発泡スチロール製消音材、発泡ウレタン製消音材、発泡ポリエチレン製消音材、ゴム製消音材、及び、グラスウール消音材等の材料が用いられる。消音材10は、カバー1a内部の風路9以外の部分に隙間なく詰め込まれている。
風路9は、空気を流通させる本来の機能をはたす風路本体部(9a,9b,9d)と、この風路本体部に消音性能を高める目的で付加された風路拡張部(9c,9f)とから構成されている。ギャラリ4または網5は、カバー1aの下部にて消音材10を支えており、消音材10の支持手段を構成している。消音材10には、ギャラリ4を介して室外空間に臨む室外側開口と、パイプガイド2を介して室内空間に通じる室内側開口が形成されている。
風路9について詳細に説明する。風路9は、上記のように風路本体部(9a,9b,9d)と風路拡張部(9c,9f)とから構成されている。さらに、風路本体部は、第1の風路部9a、屈曲部9b、第2の風路部9dの3つの通路部より構成されている。すなわち、風路本体部は、室外側開口から上方(第1の方向)に延びる第1の風路部9aと、第1の風路部9aから第1の方向とほぼ直交する第2の方向に折れ曲がる屈曲部9bと、屈曲部9bから室内側開口に延びる第2の風路部9dとから構成されている。
第1の風路部9aは、排気又は給気と同時に外気と騒音が浸入してくる部分であり、断面半円形状にすることで同一の入射角の音でも半円部への入射位置により反射方向が変わるため、浸入してきた騒音を乱反射させる効果がある。屈曲部9bは、排気の場合は室外側へ搬送されてきた室内空気が屋外方向に曲がる部分であり、給気の場合は室内へ搬送される外気が室内側へ曲がる部分であり、第2の風路部9dにつながる連通開口9eが形成されている。図10に示すように第2の風路部9dの流通断面形状は、パイプガイド2の流通断面形状より小さくされている。風路9には外気と同時に騒音も浸入するため、第2の風路部9dの断面をパイプガイド2より小さくすることで騒音の浸入を減少させている。
風路拡張部(9c,9f)は、侵入してきた騒音を減衰させる部分で、屈曲部9bの屋外側開口に対向する風路9の上方(奥側)に設けられて、第1の風路部9a、屈曲部9bよりも断面積を大きくして形成されている。すなわち、風路拡張部は、屈曲部9bの第1の風路部9aに対向する側(屈曲部9bの第1の風路部9aと反対側)を上方(第1の方向)奥側に延長するようにして形成された第1の拡張部9cと、屈曲部9bと第2の風路部9dとの連通開口9eの開口縁部上端の高さ位置より上方(第1の方向奥側)の領域において、第1の拡張部9cから第2の風路部9dと反対方向に断面形状を広げるようにして形成された第2の拡張部9fとから構成されている。
次にこのような風路9を内部に形成する消音材10の製作方法について説明する。図12は、半円形風路を消音材段積みにより製作した場合の消音材構造斜視図である。消音材10は、第1の風路部9aとなる半円形の中央穴が形成された概略D型の平板状の2枚の部材10aと、屈曲部9b及び第2の風路部9dとなる半円の直線の辺側が切れて開口した切り欠きが形成された概略U型の平板状の2枚の部材10bと、風路拡張部(9c,9f)となる矩形の中央穴が形成された概略D型の平板状の1枚の部材10cと、中央穴も切り欠きも形成されてない平板状の1枚の部材10dとが積み重ねられて相互に貼り合わせられて作製されている。このようにして作製された消音材10は、カバー1aに貼着されることなくカバー1a内に押し込まれて装填される。
次に、本実施の形態の風路拡張部(9c,9f)の動作を説明する。図13は、本実施の形態の風路拡張部の吸音動作を示す音反射の模式図である。図14は、比較のために示す第2の拡張部9fを設けない場合の吸音動作を示す音反射の模式図である。外部の騒音Xは、屋外フード1のギャラリ4又は網5の形成する室外側開口を通して風路9に侵入する。風路9に侵入した騒音Xは、消音材10に衝突してはね返り、これを繰り返しながら徐々に減衰して風路9の奥へと進む。そして、風路9のもっとも奥に設けられた風路拡張部(9c,9f)に到達する。風路拡張部は、断面積を大きくされた第2の拡張部9fを有するので、騒音Xの消音材10に衝突する回数が増え、減衰効果が増し、第2の拡張部9fを設けない場合よりも高い騒音低減効果が得られる。さらに、風路拡張部(9c,9f)は、屈曲部9bと第2の風路部9dとの連通開口9eより上方(第1の方向奥側)の領域に形成されているので、つまり、屈曲部9bの第2の風路部9dに対向する内壁面が、風路拡張部として凹むことがないため、風路本体部(9a,9b,9d)の流通断面積が急拡大及び急縮小することがなく、流通断面積の急拡大及び急縮小による圧力損失性能悪化の影響を削減することができる。なお、このとき風路本体部(9a,9b,9d)の流通断面積を、全長にわたってほぼ一定とすることにより、より良く効果を引き出すことができる。
次に消音材10の固定方法について説明する。図15は、屋外フードのメンテナンス時の消音材10を取り外す様子を示す斜視図である。消音材10は、カバー1aに直接貼設する方法が一般的であるが、貼設を行うとメンテナンス時に取り外しができず、作業性が悪くメンテナンス作業による消音材の損傷という懸念もあることから、本実施の形態においては、消音材10を貼設せずにカバー1aの中に収納する構造としている。すなわち、消音材10の固定方法として、カバー1aとギャラリ4又は網5を一体化したフード組立体11内に、消音材10を挿入する構造とし、消音材10が容易に取り外せるようにしている。
図16は、音響透過損失の試験データのグラフを示す図である。横軸が中心周波数[Hz]、縦軸が基準化音響透過損失[dB]を表している。図中実線は、本実施の形態、つまり、図13に示す第2の拡張部9fを設けたもの(上部で風路形状変化)のデータであり、破線は、図14に示す第2の拡張部9fを設けないもの(風路形状変化なし)のデータを示している。ここで、音響透過損失とは、試験体に音が入射したとき、音のエネルギーがどの程度抜けていくか(透過)を示す量のことを言う。図16に示すように、風路上部の形状を変化させることにより、315〜1k[Hz]の遮音性能が大幅に改善されることが分かる。この周波数帯は人間の聴覚で聞き取れる周波数であり、騒音低減としての効果が高い。
図17は、圧力損失特性の試験データのグラフを示す図である。図中実線は、本実施の形態、つまり、図13に示す第2の拡張部9fを設けたもの(上部で風路形状変化)のデータであり、破線は、図14に示す第2の拡張部9fを設けないもの(風路形状変化なし)のデータを示している。図17においては、本実施の形態のように、第2の拡張部9fを、屈曲部9bと第2の風路部9dとの連通開口9eより上方の領域に設けることで、風路の形状変化における圧力損失性能の悪化を最小限にとどめられることが示されている。
上記の風路9の第1の風路部9aの断面形状は半円形状を基本形状としているが、例えば実施の形態2及び3で説明する台形や四角形といった断面形状でも風路拡張部を設けることにより同様の効果が得られる。
実施の形態2.
図18は、本発明にかかる屋外フードの実施の形態2の台形風路を形成した場合の図9のA−Aに相当する断面図である。図19は、台形風路を消音材段積みにより製作した場合の消音材構造斜視図である。本実施の形態の風路9は、第1の風路部9aと屈曲部9bの第2の風路部9dと反対側となる内壁面が、断面台形となっている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図19において、本実施の形態の消音材は、第1の風路部9aとなる台形の中央穴が形成された概略D型の平板状の2枚の部材10eと、屈曲部9b及び第2の風路部9dとなる台形の長辺側が切れて開口した切り欠きが形成された概略U型の平板状の2枚の部材10fと、風路拡張部(9c,9f)となる矩形の中央穴が形成された概略D型の平板状の1枚の部材10gと、中央穴も切り欠きも形成されてない平板状の1枚の部材10hとが積み重ねて構成されている。このように風路9を形成することにより、実施の形態1と同様に、屈曲部9bと第2の風路部9dとの連通開口9eより上方(第1の方向奥側)の領域に、風路拡張部(9c,9f)が構成される。本実施の形態の断面が台形形状の台形風路においても概略実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以下に台形風路の他の作成方法を2例示す。図20は、台形風路で板状消音材を貼設等にて製作した場合の製品構造斜視図である。すなわち、側面の風路形状に合うように切断された部材20a、20bと天面に配置する部材20eと、ベースプレート側に配置する部材20fと、カバー正面側に配置する部材20cと上部の空間部を形成する為に配置する部材20dで構成した例である。部材20cに部材20dを貼説して段差をつけることにより風路拡張部を形成し、消音効果を高めている。このような作製方法であっても、図19に示した作製方法と実質的に同様な風路9を形成することができる。
図21は、台形風路で風路を展開した形状の板状消音材にて製作した場合の製品構造斜視図である。つまり、図21は風路を展開した形状の平板状の消音材を風路が上部の風路拡張部へと形状変化する部分を境目とし、その境目で消音材を分割して製作し、カバーに入れて風路を形成した例を示す。上部の風路拡張部側の部材30aと、風路拡張部より下側の部材30bと、ベースプレート側に配置する部材30cで構成した例である。部材30aの板厚を部材30bより薄くすることにより風路拡張部を形成し、消音効果を高めている。このような作製方法であっても、図19に示した作製方法と実質的に同様な風路9を形成することができる。
実施の形態3.
図22は、本発明にかかる屋外フードの実施の形態3の四角形風路を形成した場合の図9のA−Aに相当する断面図である。図23は、四角形風路を消音材段積みにより製作した場合の消音材構造斜視図である。本実施の形態の風路9は、第1の風路部9aと屈曲部9bの第2の風路部9dと反対側となる内壁面が、断面四角形となっている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図23において、本実施の形態の消音材は、第1の風路部9aとなる四角形の中央穴が形成された概略D型の平板状の2枚の部材10jと、屈曲部9b及び第2の風路部9dとなる四角形の一方の長辺側が切れて開口した切り欠きが形成された概略U型の平板状の2枚の部材10kと、風路拡張部(9c,9f)となる矩形の中央穴が形成された概略D型の平板状の1枚の部材10mと、中央穴も切り欠きも形成されてない平板状の1枚の部材10nとが積み重ねて構成されている。このように風路9を構成することにより、実施の形態1と同様に、屈曲部9bと第2の風路部9dとの連通開口9eより上方(第1の方向奥側)の領域に、風路拡張部(9c,9f)が形成される。本実施の形態の断面が四角形形状の四角形風路においても概略実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以下に四角形風路の他の作成方法を2例示す。図24は、四角形風路で板状消音材を貼設等にて製作した場合の製品構造斜視図である。すなわち、側面の風路形状に合うように切断された部材20g、20hと天面に配置する部材20mと、ベースプレート側に配置する部材20nと、カバー正面側に配置する部材20jと上部の空間部を形成する為に配置する部材20kで構成した例である。部材20jに部材20kを貼設して段差をつけることにより風路拡張部(9c,9f)を形成し、消音効果を高めている。このような作製方法であっても、図19に示した作製方法と実質的に同様な風路9を形成することができる。
図25は、四角形風路で風路を展開した形状の板状消音材にて製作した場合の製品構造斜視図である。図25は風路を展開した形状の平板状の部材を風路が上部の風路拡張部へと形状変化する部分を境目とし、その境目で部材を分割して製作し、カバーに入れて風路を形成した例を示す。上部の風路拡張部側の部材30dと、風路拡張部より下側の部材30eと、ベースプレート側に配置する部材30fで構成している。部材30dの板厚を部材30eより薄くすることにより風路拡張部を形成し、消音効果を高めている。このような作製方法であっても、図19に示した作製方法と実質的に同様な風路9を形成することができる。
以上のように、上記実施の形態の何れかの方法を用いて風路を形成することにより、本実施の形態の特徴を有する風路拡張部をもつ風路を、カバーの形状を変えることなく、すなわち、従来の消音材を装備してないカバーから設計変更することなく、このカバー内部に形成することができる。つまり、どのような形状のカバーであっても、本実施の形態のような所定形状の複数の消音材を用いることで風路拡張部をもつ風路を形成することができ、これにより、騒音低減効果を向上させることが可能となる。新規にカバーを製作しなくても、既存のカバーを使用して実現することができるので、製品製作に関わる費用削減を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる外気フードは、騒音の激しいマンション等の換気口に設置される外気フードに適用されて最適なものである。
1 屋外フード
1a カバー
2 パイプガイド
3 ベースプレート
4 ギャラリ
5 網
6 ベースプレート組立品
7a 開口縁部
7c 換気口
7 壁
9 風路
9a 第1の風路部
9b 屈曲部
9c 第1の拡張部
9d 第2の風路部
9e 連通開口
9f 第2の拡張部
10 消音材
10a〜10n 消音材の部材
11 フード組立体
20a〜20n 消音材の部材
30a〜30f 消音材の部材

Claims (10)

  1. 屋内と屋外とを隔てる壁を貫通する換気口の屋外側に設置される屋外フードであって、
    カバーと、前記カバー内に装填されて風路を形成するとともに前記風路内に侵入する音を吸収する消音材とを備え、
    前記風路は、室外側開口と室内側開口との間に折れ曲がって形成された風路本体部と、前記風路本体部の内部空間が一部拡大されて形成された風路拡張部とを含み、前記風路本体部は、前記室外側開口から第1の方向に延びる第1の風路部と、前記第1の風路部から第1の方向とほぼ直交する第2の方向に折れ曲がる屈曲部と、前記屈曲部から前記室内側開口に延びる第2の風路部とを有し、前記風路拡張部は、前記屈曲部の前記第1の風路部に対向する側に第1の方向奥に延びて形成された第1の拡張部と、前記屈曲部と前記第2の風路部との連通開口より第1の方向奥側の領域において、前記第1の拡張部の側部から前記第2の風路部と反対方向に延びて形成された第2の拡張部とを有することを特徴とする屋外フード。
  2. 前記風路本体部と前記風路拡張部とは、ほぼ通路の全長にわたって前記消音材に囲まれて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外フード。
  3. 前記風路本体部は、ほぼ通路の全長にわたって流通断面積がほぼ一定であることを特徴とする請求項1または2に記載の屋外フード。
  4. 前記消音材は、前記風路となる中央穴が形成された平板状の部材と、前記風路となる切り欠きが形成された平板状の部材とが積み重ねられて構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の屋外フード。
  5. 前記消音材は、異なる形状の複数の平板状の板材が前記風路を形成するように組み合わされて構成され、前記カバーの内壁面に貼設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の屋外フード。
  6. 前記消音材を構成する、前記積み重ねられた複数の部材或いは前記組み合わされた複数の部材は、それぞれ前記風路の形状変化部の境目で分割されていることを特徴とする請求項4または5に記載の屋外フード。
  7. 前記風路の前記第2の風路部の流通断面積は、前記第2の風路部の室内側に連通する前記パイプガイドの開口面積より小さいことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の屋外フード。
  8. 前記カバーの前記屋外側開口端部に前記消音材の下面を支える支持手段を設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の屋外フード。
  9. 前記支持手段は、前記室内側開口を覆うように設けられたギャラリまたは網であることを特徴とする請求項8に記載の屋外フード。
  10. 前記第1の風路部及び前記屈曲部は、前記第2の風路部と反対側の内面を円弧状の曲面とすることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の屋外フード。
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