JP5241127B2 - 鎮痛用組成物 - Google Patents

鎮痛用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5241127B2
JP5241127B2 JP2007091794A JP2007091794A JP5241127B2 JP 5241127 B2 JP5241127 B2 JP 5241127B2 JP 2007091794 A JP2007091794 A JP 2007091794A JP 2007091794 A JP2007091794 A JP 2007091794A JP 5241127 B2 JP5241127 B2 JP 5241127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vitamin
pain
analgesic
folic acid
day
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007091794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008247823A (ja
Inventor
学 野崎
茂樹 澤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2007091794A priority Critical patent/JP5241127B2/ja
Priority to PCT/JP2008/056240 priority patent/WO2008120766A1/ja
Publication of JP2008247823A publication Critical patent/JP2008247823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5241127B2 publication Critical patent/JP5241127B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7135Compounds containing heavy metals
    • A61K31/714Cobalamins, e.g. cyanocobalamin, i.e. vitamin B12
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • A61K31/525Isoalloxazines, e.g. riboflavins, vitamin B2
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D475/00Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems
    • C07D475/02Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems with an oxygen atom directly attached in position 4
    • C07D475/04Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems with an oxygen atom directly attached in position 4 with a nitrogen atom directly attached in position 2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/22Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains four or more hetero rings

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

本発明は鎮痛用組成物に関する。
「痛み」は外部からの侵害刺激があったり、生体が病的状態にあるときに、組織障害の有無に関わらず生じる感覚であるが、大変不快な感覚であり、不快な情動を伴う体験である。生体の警告系として重要ではあるが「痛みの悪循環」を引き起こすので、適切な鎮痛処置が必要とされる。このような鎮痛処置には、種々の抗炎症剤や鎮痛剤等が使用されている。
現存の鎮痛剤は2つのカテゴリーに分類することができる。一方はモルヒネ、コデイン、ジヒドロコデイン等の麻薬性鎮痛剤(narcotic analgesics)であり、他方はアスピリン、イブプロフェン等の非ステロイド系抗炎症剤である。
一方、ビタミンB12は、葉酸とともに造血において重要な役割を果たしている水溶性ビタミンの1つである。一日に必要な摂取量は非常に微量であり、菜食主義者や高齢者で欠乏がみられる場合があるが、過剰摂取による副作用はほとんどないことが知られている。赤血球の形成を助ける栄養素であるとして栄養機能食品としての表示が許可されており、また、医薬品(例えば特許文献1等を参照)としては、以下の症状に対して使用されている。
1.ビタミンB12欠乏症の予防および治療。
2.消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦など、ビタミンB12の需要が増大して食事からの摂取が不十分な際の補給。
3.巨赤芽球貧血、広節裂頭条虫症、悪性貧血に伴う神経障害、吸収不全症候群。
4.ビタミンB12の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患。
特開平10−36270号公報
従来使用されている鎮痛剤は、胃粘膜への障害や、他の薬剤との併用禁忌等の問題があるため、高齢者等の、他にも疾患を持つ患者や、胃腸虚弱の患者に対しては使用困難であり、汎用性に欠けるものであった。そこで、より安全性が高く、かつ優れた鎮痛作用を持つ鎮痛用組成物の開発が期待されていた。
本発明は、上記現状に鑑み、従来の鎮痛剤と比較して安全性が高く、かつ同等又はそれ以上の鎮痛作用を呈する鎮痛用組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、生体に必須の栄養素として知られ安全性の高いビタミンB12が予想外にも優れた鎮痛作用を持つこと、及び、このビタミンB12を葉酸と併用すると、より優れた鎮痛作用が得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、ビタミンB12を有効成分として含有することを特徴とする鎮痛用組成物である。当該鎮痛用組成物は、さらに、葉酸を含有することが好ましい。この場合において、葉酸1重量部に対して、ビタミンB12を、0.0000125〜1500重量部含有することが好ましい。また、ビタミンB12の投与量が、0.025〜1500mg/日であることが好ましく、葉酸の投与量が、1〜2000mg/日であることが好ましい。
本発明の鎮痛用組成物は、ビタミンB12を有効成分とするものであるので、従来の鎮痛剤と比較しても安全性がきわめて高い。さらには、従来の鎮痛剤と比較しても優れた鎮痛作用を発揮し得るものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の鎮痛用組成物は、ビタミンB12を有効成分として含有する。
ビタミンB12はコリン環の中にコバルトイオンを含む構造を持つ水溶性ビタミンである。ビタミンB12としては、コバルトイオンに対する配位子の種類によってシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミン、アココバラミン、ニトリトコバラミン、スルフィトコバラミン等が存在することが知られているが、本発明でもいずれの形態をも用いることができる。また、これら化合物の有機塩又は無機塩もビタミンB12として用いることができる。好ましくは、シアノコバラミン、メチルコバラミン(メコバラミン)、酢酸ヒドロキソコバラミン、塩酸ヒドロキソコバラミンである。
本発明の鎮痛用組成物は、ビタミンB12に加えて、葉酸を含有することが好ましい。葉酸を併用することによって、ビタミンB12が持つ鎮痛作用が著しく増強される。葉酸とは、水溶性ビタミンB群の1種であり、プテロイルグルタミン酸である。
ビタミンB12や葉酸は、確たる副作用や併用禁忌が知られておらず、過剰摂取によるリスクがないことから、本発明の鎮痛用組成物はきわめて安全性が高いものである。
本発明の鎮痛用組成物を処方するに際して、ビタミンB12の投与量としては特に限定されないが、例えば、体重60kgの成人1人あたりへの投与量は、約0.025mg〜1500mg/日の範囲であり、好ましくは0.05mg〜1500mg/日の範囲である。葉酸を併用する際には、葉酸が鎮痛作用を増強するので、ビタミンB12の投与量を低減することが可能である。
葉酸を併用する場合、投与量は特に限定されないが、例えば、体重60kgの成人1人あたりへの投与量は、1〜2000mg/日の範囲であり、特に好ましくは2〜2000mg/日の範囲である。
また、ビタミンB12と葉酸とを組み合わせて配合する場合、その配合割合は特に限定されないが、葉酸1重量部に対して、ビタミンB12を、例えば、0.0000125〜1500重量部の範囲とすることが好ましく、0.0125〜500重量部の範囲がより好ましく、0.0125〜50重量部の範囲がさらに好ましく、0.5〜10重量部の範囲がさらにより好ましく、0.5〜5重量部の範囲がとくに好ましい。この範囲内であれば、ビタミンB12の薬効を好ましく増強することができる。
本発明の鎮痛用組成物には、ビタミンB12と葉酸以外のビタミン群を配合してもよい。そのようなビタミン群としては、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等が挙げられる。
ビタミンAとしては特に限定されないが、例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ビタミンA油、肝油、強肝油等が挙げられる。
ビタミンBとしては特に限定されないが、例えば、塩酸チアミン、硫酸チアミン、硝酸ビスチアミン、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル塩等が挙げられる。
ビタミンBとしては特に限定されないが、例えば、リボフラビン、酪酸リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム等が挙げられる。
ビタミンBとしては特に限定されないが、例えば、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール等が挙げられる。
ナイアシンとしては特に限定されないが、例えば、ニコチン酸、ニコチン酸アミド等が挙げられる。
パントテン酸としては特に限定されないが、例えば、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム等が挙げられる。
ビタミンCとしては特に限定されないが、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸ナトリウム等が挙げられる。
ビタミンDとしては特に限定されないが、例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等が挙げられる。
ビタミンEとしては特に限定されないが、例えば、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸d−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム、d−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール等が挙げられる。
これらのビタミンB類は単独でも用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの配合量は本発明の効果を奏する限り、限定されるものではないが、例えば、体重60kgの成人1人あたりへの投与量は、ビタミンAは国際単位で250〜5000IU/日、ビタミンBは1〜60mg/日、ビタミンBは1〜60mg/日、ビタミンBは0.5〜120mg/日、ナイアシンは1〜60mg/日、ビオチンは10μg〜15mg/日、パントテン酸は1〜60mg/日、ビタミンCは50〜3000mg/日、ビタミンDは国際単位で、50〜500IU/日、ビタミンEは10〜500mg/日、ビタミンKは30μg〜50mg/日である。
本発明の鎮痛用組成物は、医薬品であってもよいし、食品、好ましくは健康食品、特に特定保健用食品又は栄養機能食品であってもよい。健康食品の場合には、通常の食品とは異なる形態(例えば錠剤、カプセル剤、散剤等の形態)を持つ、いわゆるサプリメント(栄養補助食品、Dietary Supplement)であってもよい。
本発明の鎮痛用組成物が医薬品である場合には、下記のような薬剤を配合してもよい。アセトアミノフェン、イブプロフェン、アルミノプロフェン、ロキソプロフェン、アスピリン、イソプロピルアンチピリン、エテンザミド等の解熱鎮痛剤;塩酸エフェドリン、dl−塩酸メチルエフェドリン、ノスカピン、塩酸ブロムヘキシン、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、臭化水素酸デキストロメトルファン、ヒベンズ酸チペピジン、リン酸ジメモルファン等の鎮咳剤;グアヤコールスルホン酸カリウム、グアイフェネシン、塩化アンモニウム等の去痰剤;フマル酸クレマスチン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、メキタジン等の抗ヒスタミン剤;ヨウ化イソプロパミド等の鼻水分泌抑制剤;塩化リゾチーム等の消炎酵素剤;グリチルレチン酸、グリチルリチン酸等の抗炎症剤;シャクヤクエキス、マオウエキス、ナンテンジツエキス、オウヒエキス、カンゾウエキス、キキョウエキス、ウイキョウエキス、オウバクエキス、ケイヒエキス、ゲンチアナエキス、ゴオウエキス、ショウキョウエキス、チョウジエキス、ビャクジュツエキス、地竜エキス、チクセツニンジンエキス、エキスニンジンエキス等の生薬;イソロイシン、フェニルアラニン、システイン等のアミノ酸;ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素等の鎮静剤;カフェイン、無水カフェイン等の鎮痛・眠気除去剤;乾燥水酸化アルミニウムゲル、酸化マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム等の胃粘膜保護剤、コンドロイチン硫酸ナトリウム等のムコ多糖類。
医薬品である本発明の鎮痛用組成物を投与する経路としては特に限定されないが、経口投与、舌下投与、経直腸投与、経皮投与、吸入、局所投与、注射(動脈内、静脈内、筋肉内、皮下、皮内、髄腔内等)等が挙げられるが、経口投与が好ましい。
経口投与の場合の剤型としては、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の固体製剤、シロップ剤等の液体製剤等が挙げられる。これらの製剤は常法により調製することができる。
固体製剤の場合、糖衣、フィルムコート等の剤皮を施すことができる。フィルムコートは、服用しやすさに配慮しながら、安定性等を高めることができる。この場合、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール等の高分子および酸化チタン、タルク等の粉成分を溶媒に混和したものをフィルムコート剤として使用でき、滑沢剤としてカルナウバロウ、パームロウ、パラフィンワックス等を使用できる。発明では当該溶媒として、水および1種又は2種以上のアルコール類を組み合わせて使用することが好ましく、溶媒中にアルコール類を50重量%以上の割合で含有することがより好ましく、50〜95重量%の割合で含有することがさらに好ましい。アルコール類としてはエタノールが好ましい。コーティングの方法としては特に限られるものではないが、噴霧コーティングが特に好ましい方法である。これにより、本発明の鎮痛用組成物の製剤安定性を高めることができる。
固体製剤の調製に使用可能な成分としては、例えば、乳糖、デンプン、マンニトール、結晶セルロース、クロスポビドン等の賦形剤;ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アラビアゴム等の結合剤;カルボキシメチルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン又はその架橋体、低置換ヒドロキシプロピルセルロース等の崩壊剤;ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ジメチルポリシロキサン、タルク、ポリエチレングリコール、硬化油等の滑沢剤;タール系色素、銅クロロフィリンナトリウム等の着色剤、キシリトール、サッカリンナトリウム、アスパルテーム等の甘味剤等が挙げられる。また、必要に応じて、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、オイドラギット、ポリエチレングリコール、セラック、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースフタレート等のコーティング剤を用いてコーティングを施してもよいし、ショ糖、アラビアゴム、炭酸カルシウム、タルク、ゼラチン等を用いて糖衣を施してもよい。
液体製剤の調剤に使用可能な成分としては、例えば、精製水、グリセリン、ショ糖、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、メタ水酸化アルミニウム、寒天、トラガントガム、エタノール等の溶解補助剤、リン酸塩等の緩衝剤、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル等の保存剤、香料、着色剤、D−ソルビトール、白糖等の矯味剤、キサンタンガム等の増粘剤等が挙げられる。
また、医薬品である本発明の鎮痛用組成物は配合剤であってもよいし、2以上の薬剤とからなるキットであってもよい。
さらに、本発明の鎮痛用組成物はアルミニウム等の遮光性のある包剤に充填されていてもよいし、窒素置換充填等を行ってもよい。
本発明の鎮痛用組成物は、身体的な痛みを軽減又は消散するために使用できるものである。そのような身体的な痛みとしては特に限定されないが、外因性化学刺激に伴うものであってもよいし、炎症に起因するものであってもよいし、炎症に起因しないものであってもよい。本発明の鎮痛用組成物で治療可能な痛みとしては、例えば、神経痛、関節痛、腰痛、筋肉痛、肩こり痛、骨折痛、打撲痛、ねんざ痛、外傷痛、頭痛、歯痛、抜歯後又は手術後の疼痛、咽頭痛、耳痛、月経痛、痛風、リウマチ性疾患における痛み、炎症に伴う痛み等が挙げられる。好ましくは外部からの障害に起因して体内で痛み物質が生じることによる痛み、例えば、腰痛、筋肉痛、肩こり痛、骨折痛、打撲痛、ねんざ痛、外傷痛、抜歯後又は手術後の疼痛、咽頭痛、耳痛であり、より好ましくは筋肉痛、骨折痛、打撲痛、ねんざ痛、外傷痛である。また、鎮痛に加えて、並行して抗炎症(消炎)及び/又は発熱時の解熱を行うことを目的として使用することもできる。
以下に実施例を掲げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜7並びに比較例1及び2
以下のとおり酢酸ライジング法による鎮痛試験を行った。
試験動物としては、5週齢で25g前後の雄性マウス(ddy、SPF)を馴化後、30g弱に成長させたものを用いた。試験前日には各マウスを絶食させた。
各被験物質を表1に記載のように秤量し、キサンタンガム1%溶液0.5mLに混濁した。なお、表1中の各成分の配合量はmgで表示している。比較例1で使用したイブプロフェンは周知の鎮痛剤であり、トラネキサム酸は、イブプロフェンの鎮痛作用を増強する成分として公知のものである(特開平9−48728号公報を参照)。
得られた溶液を全量、1群6匹の各マウスに経口投与した。ただしコントロール群に対しては、被験物質を含まないキサンタンガム1%溶液0.5mLを経口投与した。
経口投与から45分後に、1%の酢酸を含む生理食塩水溶液をマウスの体重10gに対して0.1mLの割合で腹腔内注射した。当該腹腔内注射から5分が経過した後15分間に行われた伸び(ライジング)の回数をカウントした。
下記式に従って、各群におけるライジングの発生回数の減少率、すなわち鎮痛効果を算出した。結果を表1に示す。
鎮痛効果(%)=(1−被験群の総ライジング数/コントロール群の総ライジング数)×100
Figure 0005241127

表1から明らかなように、ビタミンB12のみを投与した系(実施例1)において、有意にライジングの発生回数が減少した。すなわち、ビタミンB12が鎮痛作用を持つことが示された。しかも、その鎮痛効果は、従来強力な鎮痛作用を有することが知られるイブプロフェンとトラネキサム酸とを併用した系(比較例1)と同等のものであった。
さらに、ビタミンB12と葉酸とを併用した系(実施例2〜7)においては、著しくライジングの発生回数が減少し、従来優れているといわれる鎮痛剤よりも、生物学的に有意な差のある優れた鎮痛効果を示した。一方、葉酸のみを投与した群では、ほとんど鎮痛作用を示さなかった(比較例2)。これは当該系が、非常に優れた鎮痛効果を有し、葉酸はビタミンB12の鎮痛効果を相乗的に向上させる作用を有することを示す。以上より、多くのビタミンが存在する中で、安全性の高いビタミンB12に鎮痛効果が存することを見出し、鎮痛効果を奏しない葉酸にその効果を相乗的に向上させることが示された。
処方例1〜30
表2〜5に記載の処方に従ってフィルムコーティング剤を製剤した。具体的には、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタン、カルナウバロウおよびマクロゴール以外を処方に従って量りとり、水を加えて混練、造粒、乾燥、打錠することによって素錠を製した。さらにヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタンおよびマクロゴールを溶媒に混和したものを、噴霧コーティングにより前記素錠にコーティングし、カルナウバロウで表面を処理しフィルムコーティング剤を製した。ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタンおよびマクロゴールの溶媒としては、水/エタノール混液を使用し、水とエタノールの配合比率(重量比)が、水:エタノール=60:40、50:50、25:75および5:95の4種を用いた。
Figure 0005241127
Figure 0005241127
Figure 0005241127
Figure 0005241127
処方例31〜33
表6に記載の処方に従って、定法により液体製剤の鎮痛剤を製造した。この場合、キサンタンガムにより液剤の粘度を高めることで、水に溶けにくい成分を分散させることが可能となった。
Figure 0005241127
処方例34〜36
表7に記載の処方に従って鎮痛剤を製造した。具体的には、処方に従って量りとり、水を加えて混練し、造粒し、乾燥して顆粒剤を製造した。
Figure 0005241127

Claims (3)

  1. タミンB12と葉酸のみを有効成分として含有することを特徴とする鎮痛用組成物。
  2. 葉酸1重量部に対して、ビタミンB12を、0.0000125〜1500重量部含有することを特徴とする請求項1に記載の鎮痛用組成物。
  3. 葉酸の投与量が、1〜2000mg/日であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鎮痛用組成物。
JP2007091794A 2007-03-30 2007-03-30 鎮痛用組成物 Active JP5241127B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007091794A JP5241127B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 鎮痛用組成物
PCT/JP2008/056240 WO2008120766A1 (ja) 2007-03-30 2008-03-28 鎮痛用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007091794A JP5241127B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 鎮痛用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008247823A JP2008247823A (ja) 2008-10-16
JP5241127B2 true JP5241127B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=39808346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007091794A Active JP5241127B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 鎮痛用組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5241127B2 (ja)
WO (1) WO2008120766A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7026457B2 (ja) * 2016-07-07 2022-02-28 第一三共ヘルスケア株式会社 ロキソプロフェン又はその塩及びビタミンb12類を含有する経口用医薬組成物

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9904252D0 (en) * 1999-02-24 1999-04-21 Worsley Andrew P Composition for the treatment of pain
GB9906808D0 (en) * 1999-03-24 1999-05-19 Kilgowan Limited Formulation for treatment of pain

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008247823A (ja) 2008-10-16
WO2008120766A1 (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006290812A (ja) 鎮痛製剤
JP5161472B2 (ja) 鎮痛用組成物
JP2012051949A (ja) ロキソプロフェン含有経口用組成物2
EP1021087A1 (en) Serotonin containing formulation for oral administration and method of use
JP2002145779A (ja) 関節痛治療または予防用組成物
JP5241127B2 (ja) 鎮痛用組成物
US20110117070A1 (en) Compositions and methods for treating headache
JP2013049729A (ja) 医薬組成物
JP3987501B2 (ja) 医薬組成物
CZ79593A3 (en) Antitussive preparation
JP2001019639A (ja) 感冒固形製剤
JP2013032407A (ja) 関節痛治療または予防用組成物
JP2007277207A (ja) 内服用製剤
JP2004026846A (ja) 関節痛治療または予防用組成物
JP2005289906A (ja) 医薬組成物
JP4315640B2 (ja) サリチル酸誘導体含有製剤
JP2018076312A (ja) アセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン及びショウガ由来成分を含有する医薬組成物
JP4344532B2 (ja) 鼻炎用組成物
JP2019194269A (ja) 関節痛治療または予防用組成物
JP5329866B2 (ja) 医薬組成物及び関節障害の予防治療剤
JP2018127501A (ja) 関節痛治療または予防用組成物
JP5896806B2 (ja) 内服組成物
JP4867128B2 (ja) 経口鼻炎治療用組成物
JP2017214431A (ja) 関節痛治療または予防用組成物
JP2011068614A (ja) ビタミン製剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130402

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5241127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250