JP5239833B2 - 回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法 - Google Patents

回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5239833B2
JP5239833B2 JP2008327305A JP2008327305A JP5239833B2 JP 5239833 B2 JP5239833 B2 JP 5239833B2 JP 2008327305 A JP2008327305 A JP 2008327305A JP 2008327305 A JP2008327305 A JP 2008327305A JP 5239833 B2 JP5239833 B2 JP 5239833B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
temperature sensor
stator
fixing member
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008327305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010154600A (ja
Inventor
慶一 金重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008327305A priority Critical patent/JP5239833B2/ja
Publication of JP2010154600A publication Critical patent/JP2010154600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5239833B2 publication Critical patent/JP5239833B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Description

本発明は、回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法係り、特に、温度センサから導出されるリード線を筒状の保護部材によってほぼ隙間無く覆うことができる回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法に関する。
ハイブリット車や電気自動車の駆動装置には、モータ、ジェネレータ等の回転電機が組み込まれている。このような回転電機においては、鉄損や抵抗によって巻線が発熱する。そして、この発熱による巻線の燃損を防止するために、温度センサによって巻線部分の温度検知がなされている。
例えば、特許文献1には、ステータコアのコイルエンド部を構成する樹脂部に形成された穴部に温度センサを挿入し、前記穴部の内表面によって前記温度センサを支持する構成とした回転電機のステータが開示されている。
また、特許文献2には、筒状の嵌合端部の内周面に突出部を形成し、前記嵌合端部内に挿入されるコルゲートの一端部が前記突出部に当接することで前記コルゲートの挿入深さが規制されるよう構成した筒状部材の接続構造が開示されている。
さらに、特許文献3には、電動機のステータコアに巻回されるコイルのコイルエンド部に形成されるトンネル状間隙内に、ガイドで固定された温度検出素子を挿入、固定するよう構成した電動機の巻線温度検出素子の取付け構造が開示されている。
特開2008−136324号公報 特開平9−274964号公報 特開2003−92858号公報
しかしながら、上記特許文献1ないし3のいずれにも、ステータのコイルエンド部に温度センサを取り付けて温度センサから導出されるリード線の末端部に接続された接続端子をコネクタに挿入して接続したときに、前記リード線を露出させることなくその外周を筒状部材で覆って保護することについては何ら考慮されていない。
本発明の目的は、温度センサから導出されるリード線を保護部材によってほぼ隙間無く覆うことができる回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法を提供することにある。
本発明に係る回転電機ステータへの温度センサ取付構造は、ステータに形成された取付穴に温度センサを挿入して取り付けるための取付構造であって、前記温度センサを内部に収容し、前記取付穴に挿入されて前記ステータに対して固定される取付部材と、前記温度センサから導出されて前記取付部材の端部開口部から外側に延伸するリード線の外周を、前記端部開口部から前記リード線の末端部に設けられる接続端子が接続されるコネクタにかけて覆うことができる筒状の保護部材と、を含み、
前記取付部材は、前記温度センサを収容して前記取付穴に挿入される挿入部材と、この挿入部材に一端部が連結され他端部が前記端部開口部を形成するとともに前記挿入部材を前記ステータに対して固定する固定部材とからなり、前記固定部材は、前記取付部材が前記取付穴に挿入されたときに前記取付穴の開口部近傍に設けられた係合部に係合する爪部と、前記端部開口部から前記固定部材内に挿入されている前記保護部材の一端部に当接して前記保護部材が前記挿入部材側へ移動するのを規制する突起部とを有するものである。
本発明に係る回転電機への温度センサの取付構造において、前記爪部は、前記固定部材に連結されている基端部から前記取付部材の挿入方向に向かって延伸するアーム部と、このアーム部の自由端である末端部に前記係合部に係合するフック部とを有し、前記固定部材には、前記アーム部が撓んで前記フック部が可動する範囲を規制するストッパ部が設けられていてもよい。
また、本発明に係る回転電機ステータへの温度センサ取付構造において、前記固定部材は、筒状部材からなり、前記温度センサの端部から導出されるリード線の外周を少なくとも前記保護部材の一端部まで覆って保護するのが好ましい。
本発明に係る回転電機ステータへの温度センサ取付方法は、本発明に係る上記いずれかの取付構造を用いて温度センサを回転電機のステータに取り付ける取付方法であって、
前記取付部材の挿入部材に前記温度センサを収容する工程、
前記取付部材の固定部材内に前記保護部材の先端部を前記一端部側から挿入して前記保護部材の先端部を前記固定部材の前記他端部側から突出させるが、前記保護部材の後端部が前記突起部を通過していない状態で前記固定部材内に前記保護部材を配置する工程、
前記温度センサのリード線の接続端子を前記固定部材内に配置された前記保護部材内を貫通させて前記固定部材を前記挿入部材に連結することにより前記取付部材を構成する工程、
前記取付部材を前記ステータの取付穴に挿入し、前記固定部材の爪部を前記係合部に係合させることにより前記取付部材をステータに対して固定する工程、
前記リード線の接続端子を前記コネクタに接続する工程、および、
前記コネクタ近傍に露出する前記リード線の露出部分を前記保護部材で覆うとともに前記突起部によって前記保護部材の前記挿入部材側への移動が規制される位置まで、前記保護部材を前記コネクタ側へ移動させる工程、を含むものである。
本発明に係る回転電機への温度センサの取付構造および取付方法よれば、取付部材によってステータに取り付けられた温度センサから導出するリード線の外周を、取付部材の端部から前記リード線の末端部に設けた接続端子が接続されるコネクタにかけての全体を筒状の保護部材でほぼ隙間無く覆って保護するとともに、保護部材が取付部材側へ移動するのを規制することで前記隙間が大きく空いてそこからリード線が露出した状態になるのを防止でき、筒状の保護部材によるリード線の保護をより確実なものにできる。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、下記の例示する実施の形態における回転電機は、ハイブリット車両、ハイブリッド車両以外の各種車両(たとえば燃料電池車や電気自動車を含む電動車両)に適用可能であるとともに、産業機器、空調機器、環境機器等の様々な機器に搭載される回転電機にも適用可能である。
図1は、本実施形態に係る温度センサの取付構1が適用される回転電機10の側面図であり、図2は図1に示すA−A線断面図であり、図3は回転電機10のステータコア28の平面図である。
図2に示すように、回転電機10は、環状をなすステータ12と、ステータ12の中心軸上に延び、回転可能に支持された回転シャフト14と、この回転シャフト14に固設されたロータ16とを備えている。ロータ16は、例えば複数の電磁鋼板を積層して形成されたロータコア22と、このロータコア22に形成され、軸方向に延びる矩形状穴部24内に収容された永久磁石26とを備えている。なお、ロータ16の永久磁石配置構造は、図2に示すようなIPM(Interior Permanent Magnet)に限らず、SPM(Surface Permanent Magnet)としてもよい。
ステータ12は、環状のステータコア28と、ステータコア28の内周面側に周方向に沿って複数設けられたコイル30と、このコイル30をモールドしてコイル30をステータコア28に固定するモールド樹脂部32(図1参照)とを備えている。
図3に示すように、ステータコア28は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層して溶接やかしめ等の方法で固定することによって構成されている。このステータコア28は、環状をなすヨーク部33と、ヨーク部33の内周面に径方向内方に向けて突出するティース部34と、ステータコア28を固定するための複数の固定用孔33とを備えている。上記ティース部34は、ステータコア28の周方向に間隔を隔てて複数形成されており、各ティース部34間にスロット36が形成されている。
なお、ステータコアとしては、環状配置された複数の分割ステータコアから形成してもよい。この場合、分割ステータコアを環状固定する手法としては、各分割ステータコアの径方向外側端部を環状の樹脂部材の内周面に接着する方法が考えられる。あるいは、複数の分割ステータコアを環状に配列して、この環状配列された分割ステータコアを焼き嵌めなどの手法で環状の固定部材で固定して形成された組立分割ステータコアとしてもよい。
図2において、コイル30は、絶縁性のインシュレータにエナメル線等を巻回し、その後、モールド樹脂を用いてモジュール化されたコイルをティース部34に装着することで形成されている。なお、ティース部34の外周にエナメル線等を直に巻回してコイル30を形成してもよい。
コイル30をステータコア28に固定しているモールド樹脂部32は、例えば、BMC(Bulk Molding Compound)、エポキシ樹脂といった熱硬化性樹脂やPPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)などの熱可塑性樹脂等により形成されている。このモールド樹脂部32は、ステータコア28の軸方向両端部およびスロット36内部を含めてコイル30の表面を直接に覆ってモールド形成されている。すなわち、各コイル30の表面とモールド樹脂部32との間に隙間がなく、各コイル30からの熱は直接にモールド樹脂部32に伝熱される。
このようなモールド樹脂部32には、外周側面から径方向内側に向かって穿設された取付穴40が形成されており、この取付穴40内に温度センサを収容した取付部材50が挿入されて取り付けられている。取付部材50の外表面は、取付穴40を規定するモールド樹脂部32の内表面と密に接触した状態に取り付けられる。これにより、取付部材50内に収容された温度センサは、コイル30からの熱が直接伝えられるモールド樹脂部32の温度を測定することにより、コイル30の温度を検出することができる。
図1および図2に示すように、モールド樹脂部32は、ステータコア28の軸方向両端部側にそれぞれ位置するコイル30の部分(以下、「コイルエンド」ともいう)31をモールドするエンド部35を備えており、上記取付穴40は、このエンド部35において隣接するコイルエンド31間に位置するモールド樹脂部32に形成されている。
図4は、図2におけるモールド樹脂部32の取付穴40に挿入された取付部材50を含む本実施形態の温度センサ取付構造1を示す拡大図、図5は、図4におけるB−B線断面図である。
温度センサ取付構造1は、例えば四角柱状の温度センサ52を内部に収容して上記取付穴40に挿入されることでステータ12に対して固定される取付部材50と、温度センサ52から導出されて取付部材50の端部開口部53から径方向外側に延伸するリード線54の外周を、端部開口部53からリード線54の末端部に設けられる接続端子56が接続されるコネクタ58にかけて覆うことができる保護部材60とを含んで構成される。ここで、保護部材60は、例えば、樹脂製チューブ、ゴム製チューブ、または、天然繊維もしくは化学繊維の編組等からなる、可撓性のある筒状部材が好適に用いられる。
取付部材50は、温度センサ52を収容して上記取付穴40に挿入される挿入部材62と、この挿入部材62に一端部が連結され他端部が端部開口部53を形成するとともに挿入部材62をステータ12に対して固定する固定部材64とからなっている。このように取付部材62は、挿入部材62および固定部材64の2つの部材から構成されている。また、取付部材50は、例えば、耐熱性のある樹脂成形品で構成されることができる。
取付部材50の挿入部材62は、温度センサ52を収容するための内部空間を有して先端部が閉じている筒状体からなっている。挿入部材62の先端部66の外周面は、テーパ面として形成されており、これに対応して取付穴40の奥部の内表面もテーパ状をなすように形成されている。これにより、取付穴40に取付部材50が挿入されたとき、挿入部材62のテーパ面66と取付穴40のテーパ状内表面とが密に接触することができ、その結果、取付穴40内で取付部材50が正確に位置決めされるとともに、温度センサ52によって取付部材50を介してモールド樹脂部32の温度を正確に測定することができる。
また、挿入部材62において固定部材64が連結される後端部68は、挿入部材62の長手方向中央部70に比べて若干細く形成されているとともに、温度センサ52を内部に挿入するための開口部を形成している。
図6は図5に示す取付部材50の固定部材64の拡大図であり、図7は図6中の矢印C方向から見た固定部材64の下面図であり、図8は図6中の矢印C方向から見た固定部材64の側面図である。
図6に示すように、固定部材64は、挿入部材62の後端部68に外嵌されて連結される筒状の連結端部72と、角形筒状をなす固定部74とを有する。連結端部72の外形は、挿入部材62と一体に連結されて取付穴40に挿入されたときに取付穴40の内表面と密着できるように、挿入部材62の中央部70の外形と同じ形状および寸法に形成されている。
また、固定部材64の固定部74の下部には、爪部76が設けられている。爪部76は、図7に示すように、略コ字状をなす切り欠き部75によって区画された片持ち梁状に形成されており、固定部74に連結されている基端部から取付部材50の挿入方向(矢印D方向)に向かって延伸するアーム部78と、このアーム部78の自由端である末端部において下方に突出して設けられるフック部80とを有している。フック部80には、前記挿入方向に向かって斜め上方に傾斜した傾斜面82が形成されている。
一方、図5を参照すると、モールド樹脂部32のエンド部35に形成された取付穴40の開口部近傍には、係合凹部(係合部)37が上記モールド樹脂部32の一部として形成されている。これにより、取付部材50を取付穴40に挿入したとき、固定部材74の爪部76に設けたフック部80の傾斜面82が上記係合凹部37を形成する前壁部39の角部に当接することによりアーム部78が撓んでフック部80が一旦上方に持ち上げられる。そして、フック部80が上記前壁部39を通過したときに元の状態に復帰し、これによりフック部80が係合凹部37の縁部に係合して取付部材50がステータ12に対して固定されるようになっている。
このようにしてステータ12に対して取り付けられた後に取付部材50を取り外したい場合には、図6に破線で示すように、爪部76のアーム部78を下方から指等で押し上げて撓ませることによって係合凹部37へのフック部80の係合を解除することで、取付部材50をステータ12から容易に取り外すことができる。このことは、固定部材64に設けた爪部76を基端部側から挿入方向に延伸する片持ち梁状に形成したことで、爪部76の撓み代であるアーム部78を長く採ることができ、その結果として、係合凹部37の前壁部39の外側にアーム部78の押し上げ代を確保できたことによるものである。
ここで、上記のように爪部76を押し上げて取付部材50をステータ12から取り外す際、爪部76を上方へ過度に撓ませるとアーム部78が折れてしまって再度の取り付けができなくなる可能性がある。そこで、固定部材64には、フック部80の上方に所定隙間を空けて対向するストッパ部84を設けてある。これにより、爪部76を上方へ撓ませたときのフック部80の可動範囲が規制されるため、上記のような爪部76の破損を防止できる。
固定部材64の固定部74の内面には、略三角状に突出する突起部86が形成されている。突起部86は、挿入方向とは反対方向(矢印E方向)に向かって下り傾斜する傾斜面86aと、挿入方向に対して略直交する方向に沿った規制面86bとを有している。これにより、後述するように、可撓性のある筒状部材からなる保護部材60を連結端部72側から固定部材64内に挿入したとき、保護部材60が突起部86の傾斜面86aに当接して撓み変形することによって、保護部材60は突起部86を越えて矢印E方向へ移動することができる。
一方、固定部材64内において保護部材60の後端部が突起部86を一旦通過すると、それ自身の弾性力によって元の形状に復帰した保護部材60は、その後端部が突起部86の規制面86bに当接することによって、挿入方向(矢印D方向)への移動が規制されるよう構成されている。
なお、本実施形態において固定部材64の突起部86は、図8に示すように、固定部材64の内部上面に1つだけ形成してあるが、この突起部86に加えて又は代えて、図8中に一点鎖線で示すように複数の突起部86を設けてもよい。この場合、保護部材60が挿入方向(矢印D方向)へ移動するのを規制する効果がより確実なものになる。
続いて、上記構成からなる温度センサ取付構造1を用いて温度センサ52をステータ12に取り付ける方法について、図9A−9Cを参照して説明する。
まず、図9Aに示すように、取付部材50の挿入部材62内に温度センサ52を挿入して収容する。また、取付部材50の固定部材64には、連結端部72側から保護部材60の一端部60aを挿入し、保護部材60の一端部60aを固定部材64の端部開口部53から突出させるが、保護部材60の他端部60bが突起部86を通過していない状態で固定部材64内に保護部材60を留め置いた状態にしておく。
そして、このように保護部材60を内部に配置した固定部材64を挿入部材62の端部68に嵌合して連結するが、このとき温度センサ52から導出されるリード線54およびその末端部にある接続端子56を上記保護部材60内を貫通させた状態で固定部材64の連結を行う。このように連結された挿入部材62と固定部材64とで取付部材50が組み立てられる。
続いて、図9Bに示すように、上記のように組み付けられた取付部材50を、ステータ12のモールド樹脂部32のエンド部35に形成された取付穴40に挿入して押し込む。これにより、固定部材64の爪部76の先端にあるフック部80がエンド部35の外周側面に一体形成されている係合凹部37に係合し、これにより取付部材50がステータ12に対して固定されて取り付けられる。
このとき、保護部材60の一端部60aとそこから飛び出した位置にある接続端子56との間には、リード線54が露出した部分54aが存在している。このリード線54の露出部分54aが掴み代となり、図9Cに示すように、温度センサの取付作業を行う作業者は、このリード線54の露出部分54aを指等で掴んで接続端子56をコネクタ58に接続する作業を容易に行うことができる。
そして、最後に、上記作業者が保護部材60の一端部60aがコネクタ58にほぼ当接する位置(図9C中に一点鎖線で示す)まで保護部材60を矢印F方向に移動させ、温度センサ52の取付作業が完了する。上記保護部材60の移動によって、保護部材60の他端部60が固定部材64内の突起部86を通過することで、それ自身の弾力性によって保護部材60が元の筒形状に復元して図5に示す状態になる。その結果、突起部86の規制面86bに上記他端部60bが当接することになり、保護部材60の戻り方向(矢印G方向)すなわち挿入部材62側への移動が規制される。
このように本実施形態の温度センサ取付構造1によれば、取付部材50によってステータ12に取り付けられた温度センサ52から導出するリード線54の外周を、取付部材50の端部開口部53からコネクタ58にかけてのリード線564の外周を筒状の保護部材60でほぼ隙間無く覆って保護することができると共に、突起部86によって保護部材60が取付部材50側へ移動するのを規制することで、コネクタ58と保護部材60の一端部60a間に隙間が大きく空いてそこからリード線54が露出した状態になるのを防止でき、保護部材60によるリード線54の保護をより確実なものにできる。
また、本実施形態の温度センサ取付構造1では、温度センサ52の取付作業が完了したとき、温度センサ52と保護部材60の他端部60b間に位置するリード線54は、その外周がステータ12への取付部材50の固定機能を有する筒状の固定部材64によって覆われることで保護されることになる。
本発明の一実施形態である回転電機ステータへの温度センサ取付構造が適用される回転電機の側面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図2におけるステータコアの平面図である。 温度センサの取付構造を示す拡大図である。 図4におけるB−B線断面図である。 図5における固定部材の拡大図である。 図6中の矢印C方向から見た固定部材の下面図である。 図6中の矢印D方向から見た固定部材の側面図である。 ステータへの温度センサの取付手順を示す図である。 図9Aに続いて、ステータへの温度センサの取付手順を示す図である。 図9Bに続いて、ステータへの温度センサの取付手順を示す図である。
符号の説明
1 温度センサ取付構造、10 回転電機、12 ステータ、14 回転シャフト、16 ロータ、18 ロータコア、28 ステータコア、30 コイル、31 コイルエンド、32 モールド樹脂部、35 エンド部、37 係合凹部、40 取付穴、50 取付部材、52 温度センサ、54 リード線、56 接続端子、58 コネクタ、60 保護部材、76 爪部、78 アーム部、80 フック部、84 ストッパ部、86 突起部。

Claims (4)

  1. 回転電機のステータに形成された取付穴に温度センサを挿入して取り付けるための取付構造であって、
    前記温度センサを内部に収容し、前記取付穴に挿入されて前記ステータに対して固定される取付部材と、
    前記温度センサから導出されて前記取付部材の端部開口部から外側に延伸するリード線の外周を、前記端部開口部から前記リード線の末端部に設けられる接続端子が接続されるコネクタにかけて覆うことができる筒状の保護部材と、を含み、
    前記取付部材は、前記温度センサを収容して前記取付穴に挿入される挿入部材と、この挿入部材に一端部が連結され他端部が前記端部開口部を形成するとともに前記挿入部材を前記ステータに対して固定する固定部材とからなり、
    前記固定部材は、前記取付部材が前記取付穴に挿入されたときに前記取付穴の開口部近傍に設けられた係合部に係合する爪部と、前記端部開口部から前記固定部材内に挿入されている前記保護部材の一端部に当接して前記保護部材が前記挿入部材側へ移動するのを規制する突起部とを有することを特徴とする、回転電機ステータへの温度センサ取付構造。
  2. 請求項1に記載の回転電機ステータへの温度センサ取付構造において、
    前記爪部は、前記固定部材に連結されている基端部から前記取付部材の挿入方向に向かって延伸するアーム部と、このアーム部の自由端である末端部に前記係合部に係合するフック部とを有し、前記固定部材には、前記アーム部が撓んで前記フック部が可動する範囲を規制するストッパ部が設けられていることを特徴とする、回転電機ステータへの温度センサ取付構造。
  3. 請求項1に記載の回転電機ステータへの温度センサ取付構造において、
    前記固定部材は、筒状部材からなり、前記温度センサの端部から導出されるリード線の外周を少なくとも前記保護部材の一端部まで覆って保護することを特徴とする、回転電機ステータへの温度センサ取付構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の取付構造を用いて温度センサを取り付ける回転電機ステータへの取付方法であって、
    前記取付部材の挿入部材に前記温度センサを収容する工程、
    前記取付部材の固定部材内に前記保護部材の先端部を前記一端部側から挿入して前記保護部材の先端部を前記固定部材の前記他端部側から突出させるが、前記保護部材の後端部が前記突起部を通過していない状態で前記固定部材内に前記保護部材を配置する工程、
    前記温度センサのリード線の接続端子を前記固定部材内に配置された前記保護部材内を貫通させて前記固定部材を前記挿入部材に連結することにより前記取付部材を構成する工程、
    前記取付部材を前記ステータの取付穴に挿入し、前記固定部材の爪部を前記係合部に係合させることにより前記取付部材をステータに対して固定する工程、
    前記リード線の接続端子を前記コネクタに接続する工程、および、
    前記コネクタ近傍に露出する前記リード線の露出部分を前記保護部材で覆うとともに前記突起部によって前記保護部材の前記挿入部材側への移動が規制される位置まで、前記保護部材を前記コネクタ側へ移動させる工程、
    を含む、回転電機ステータへの温度センサ取付方法。
JP2008327305A 2008-12-24 2008-12-24 回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法 Active JP5239833B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008327305A JP5239833B2 (ja) 2008-12-24 2008-12-24 回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008327305A JP5239833B2 (ja) 2008-12-24 2008-12-24 回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010154600A JP2010154600A (ja) 2010-07-08
JP5239833B2 true JP5239833B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=42573038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008327305A Active JP5239833B2 (ja) 2008-12-24 2008-12-24 回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5239833B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6221804B2 (ja) * 2014-02-13 2017-11-01 トヨタ自動車株式会社 回転電機のステータ
CN105141073B (zh) * 2015-09-30 2018-11-02 重庆长安汽车股份有限公司 一种电机组件

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0898466A (ja) * 1994-09-20 1996-04-12 Fujitsu General Ltd 電動機
JP3178335B2 (ja) * 1996-04-05 2001-06-18 住友電装株式会社 筒状部材の接続構造
JPH10170350A (ja) * 1996-12-05 1998-06-26 Ngk Spark Plug Co Ltd サーミスタ型温度センサーの結線方法
JP4910661B2 (ja) * 2006-11-29 2012-04-04 トヨタ自動車株式会社 回転電機のステータおよびこのステータを備えた回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010154600A (ja) 2010-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5482121B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5186180B2 (ja) ブラシレスモータ
JP6404258B2 (ja) 電気接続箱及びワイヤハーネス
US11843296B2 (en) Motor and air conditioner
JP5947637B2 (ja) ブラシレスモータのセンサ基板の取付方法および取付構造
JP6093673B2 (ja) レゾルバ
JP7252903B2 (ja) モータ
JP2018191403A (ja) ステータおよびレゾルバ
JP5239833B2 (ja) 回転電機ステータへの温度センサの取付構造および取付方法
CN109417336B (zh) 旋转电机的定子构造、以及旋转电机的定子构造的组装方法
JP5234899B2 (ja) 電動モータ用インシュレータ
WO2014132364A1 (ja) モールド固定子、モールド電動機、および空気調和機
KR20140095667A (ko) 절연부재, 그를 이용한 모터 및 모터 제조 방법
JP4684340B2 (ja) モールドモータ
JP4910661B2 (ja) 回転電機のステータおよびこのステータを備えた回転電機
JP4434885B2 (ja) モータ
CN108886295B (zh) 马达和马达的制造方法
JP2017034742A (ja) モータ
JP2010098843A (ja) 回転電機及びその製造方法
EP2833099A1 (en) Resolver
JP6320555B2 (ja) 電動機の固定子、電動機および空気調和機
JP7218854B2 (ja) 回転電機、インシュレータ、およびそのアセンブリ方法
JP5281916B2 (ja) 小型モータ
CN216564710U (zh) 用于电机的母排单元
JP2013208039A (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5239833

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3