JP5238140B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自発光素子を有する発光装置、及びその駆動方法に関する。また、自発光素子を有する発光装置を有する電子機器に関する。
近年、EL(Electro Luminescence)素子を代表とする発光素子を含む発光装置の開発が進められ、自発光型ゆえの高画質、広視野角、薄型、軽量等の利点を活かして、幅広い利用が期待されている。
このような発光素子は経時劣化や初期不良を生じることがある。経時劣化や初期不良を防止するため、発光素子を作製するときに、陽極表面をPVA(ポリビニルアルコール)系の多孔質体などを用いて拭い、平坦化およびゴミの除去を行う方法が提案されている(特許文献1参照)。
また、上記発光装置の駆動方法として、1フレームを複数のサブフレームに分け、それぞれのサブフレームに重み付けされた表示長の組み合わせによる発光期間に長さによって、階調を表現するデジタル時間階調が提案されている(特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6参照)。
特開2002−318546号公報 特開2004−4501号公報 特開2002−108264号公報 特開2001−324958号公報 特開2002−215092号公報 特開2002−297094号公報
本発明は、上記発光素子の経時劣化や初期不良に対し、上記特許文献1とは異なる新たな方法により解決することを課題とする。
本発明の一は、1フレームを複数のサブフレームに分割して画像を表示する発光装置において、電流源と、第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第1の発光素子と、第2の発光素子と、ソースとドレインのうち一方が前記第2の配線と電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第2の発光素子の一方の電極と電気的に接続された第1のトランジスタと、ソースとドレインのうち一方が前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第3の配線に電気的に接続され、ゲートが前記第4の配線と電気的に接続された第2のトランジスタと、前記電流源から前記第1の配線を介して前記第1の発光素子に電流を供給する回路と、前記第1の配線の電位を用いて生成された電位を前記第2の配線に供給する回路と、前記複数のサブフレームのいずれか1つの期間において、前記第4の配線を複数回選択する回路とを有していることを特徴とする発光装置である。
また、本発明の一は、1フレームを複数のサブフレームに分割して画像を表示する発光装置において、電流源と、第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第1の発光素子と、第2の発光素子と、ソースとドレインのうち一方が前記第2の配線と電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第2の発光素子の一方の電極と電気的に接続された第1のトランジスタと、ソースとドレインのうち一方が前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第3の配線に電気的に接続され、ゲートが前記第4の配線と電気的に接続された第2のトランジスタと、前記電流源から前記第1の配線を介して前記第1の発光素子に電流を供給する回路と、前記第1の発光素子の一方の電極と他方の電極とがショートしたときに、前記第1の発光素子への電流の供給を遮断する回路と、前記第1の配線の電位を用いて生成された電位を前記第2の配線に供給する回路と、前記複数のサブフレームのいずれか1つの期間において、前記第4の配線を複数回選択する回路とを有していることを特徴とする発光装置である。
また、本発明の一は、1フレームを複数のサブフレームに分割して画像を表示する発光装置において、第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第1の発光素子と、第2の発光素子と、ソースとドレインのうち一方が前記第1の配線に電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第1の発光素子の一方の電極に電気的に接続された第3のトランジスタと、第1の配線に接続する電流源と、ソースとドレインのうち一方が前記第2の配線と電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第2の発光素子の一方の電極と電気的に接続された第1のトランジスタと、ソースとドレインのうち一方が前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第3の配線に電気的に接続され、ゲートが前記第4の配線と電気的に接続された第2のトランジスタと、前記第1の発光素子の一方の電極と他方の電極とがショートしたときに、前記第3のトランジスタをオフする回路と、前記第1の配線の電位を用いて生成された電位を前記第2の配線に供給する回路と、前記複数のサブフレームのいずれか1つの期間において、前記第4の配線を複数回選択する回路とを有していることを特徴とする発光装置である。
また、本発明の一は、1フレームを複数のサブフレームに分割して画像を表示する発光装置において、第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第1の発光素子と、第2の発光素子と、ソースとドレインのうち一方が前記第1の配線に電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第1の発光素子の一方の電極に電気的に接続された第3のトランジスタと、第1の配線に接続する電流源と、入力端子が前記第3のトランジスタのソースとドレインのうち他方に電気的に接続され、出力端子が前記第3のトランジスタのゲートに電気的に接続されたインバータと、ソースとドレインのうち一方が前記第2の配線と電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第2の発光素子の一方の電極と電気的に接続された第1のトランジスタと、ソースとドレインのうち一方が前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第3の配線に電気的に接続され、ゲートが前記第4の配線と電気的に接続された第2のトランジスタと、前記第1の配線の電位を用いて生成された電位を前記第2の配線に供給する回路と、前記複数のサブフレームのいずれか1つの期間において、前記第4の配線を複数回選択する回路とを有していることを特徴とする発光装置である。
また、本発明の一は、上記発光装置を用いた表示モジュール、及び当該表示モジュールを用いた電子機器である。
なお、上記配線や電極は、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ネオジウム(Nd)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、スカンジウム(Sc)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、ニオブ(Nb)、シリコン(Si)、リン(P)、ボロン(B)、ヒ素(As)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、錫(Sn)、酸素(O)で構成された群から選ばれた一つ又は複数の元素、もしくは、前記群から選ばれた一つ又は複数の元素を成分とする化合物や合金材料(例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化珪素を添加したインジウム錫酸化物、酸化亜鉛(ZnO)、アルミネオジウム(Al−Nd)、マグネシウム銀(Mg−Ag)など)、もしくは、これらの化合物を組み合わせた物質などを有して形成される。もしくは、それらとシリコンの化合物(シリサイド)(例えば、アルミシリコン、モリブデンシリコン、ニッケルシリサイドなど)や、それらと窒素の化合物(例えば、窒化チタン、窒化タンタル、窒化モリブデン等)を有して形成される。
なお、シリコン(Si)には、n型不純物(リンなど)やp型不純物(ボロンなど)を多く含んでいてもよい。これらの不純物を含むことにより、導電率が向上したり、通常の導体と同様な振る舞いをするので、配線や電極として利用しやすくなったりする。なお、シリコンは、単結晶でもよいし、多結晶(ポリシリコン)でもよいし、非晶質(アモルファスシリコン)でもよい。単結晶シリコンや多結晶シリコンを用いることにより、抵抗を小さくすることが出来る。非晶質シリコンを用いることにより、簡単な製造工程で作ることが出来る。
なお、タングステンは、耐熱性が高いため、望ましい。なお、ネオジウムは、耐熱性が高いため、望ましい。特に、ネオジウムとアルミニウムとの合金にすると、耐熱性が向上し、アルミニウムがヒロックをおこしにくくなるため、望ましい。なお、シリコンは、トランジスタが有する半導体層と同時に形成でき、また耐熱性が高いため、望ましい。なお、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化珪素を添加したインジウム錫酸化物、酸化亜鉛(ZnO)、シリコン(Si)は、透光性を有しているため、光を透過させるような部分に用いることができるため、望ましい。たとえば、画素電極や共通電極として用いることができる。
なお、これらが単層で配線や電極を形成していてもよいし、多層構造になっていてもよい。単層構造で形成することにより、製造工程を簡略化することができ、工程日数を少なくでき、コストを低減することが出来る。また、多層構造にすることにより、それぞれの材料のメリットを生かし、デメリットを低減させ、性能の良い配線や電極を形成することが出来る。
たとえば、抵抗の低い材料(アルミニウムなど)を多層構造の中に含むようにすることにより、配線の低抵抗化を図ることができる。また、耐熱性が高い材料を含むようにすれば、例えば、耐熱性が弱いが、別のメリットを有する材料を、耐熱性が高い材料で挟むような積層構造にすることにより、配線や電極全体として、耐熱性を高くすることが出来る。例えば、アルミニウムを含む層を、モリブデンやチタンを含む層で挟んだような形にした積層構造にすると望ましい。また、別の材料の配線や電極などと直接接するような部分がある場合、お互いに悪影響を及ぼすことがある。例えば、一方の材料が他方の材料の中に入っていって、性質を変えてしまい、本来の目的を果たせなくなったり、製造するときに、問題が生じて、正常に製造できなくなったりすることがある。そのような場合、ある層を別の層で挟んだり、覆ったりすることにより、問題を解決することが出来る。例えば、インジウム錫酸化物(ITO)と、アルミニウムを接触させたい場合は、間に、チタンやモリブデンを挟むことが望ましい。また、シリコンとアルミニウムを接触させたい場合は、間に、チタンやモリブデンを挟むことが望ましい。
なお、第1のトランジスタの極性は、第3のトランジスタの極性と同一であることが望ましい。例えば、第1のトランジスタの極性がPチャネル型であれば、第3のトランジスタの極性もPチャネル型であることが望ましく、第1のトランジスタの極性がNチャネル型であれば、第3のトランジスタの極性もNチャネル型であることが望ましい。
なお、第2のトランジスタの極性がNチャネル型の場合、第4の配線は選択されるときにHレベルとなり、非選択のときにLレベルとなる。こうして、第4の配線が選択されているときに、第2のトランジスタがオンし、第4の配線が選択されていないときに、第2のトランジスタがオフする。
なお、第2のトランジスタの極性がPチャネル型の場合、第4の配線は選択されるときにLレベルとなり、非選択のときにHレベルとなる。こうして、第4の配線が選択されているときに、第2のトランジスタがオンし、第4の配線が選択されていないときに、第2のトランジスタがオフする。
なお、第4の配線は、複数のサブフレームのいずれか1つの期間において、デコーダ回路によって複数回選択されることが望ましい。なお、複数の走査線選択回路(シフトレジスタを含む)と、複数の走査線選択回路の選択信号を第4の配線に出力するか、しないかを制御する回路によっても実現することができる。
なお、第1の配線の電位と同じ、若しくは第1の配線によって得られる電位によって生成された電位を第2の配線に供給する回路とは、第1の入力端子が第1の配線に電気的に接続され、第2の入力端子が出力端子に電気的に接続され、出力端子が第2の配線に電気的に接続されたバッファアンプ回路であってもよい。
なお、バッファアンプ回路の第1の入力端子と、第1の配線との間にスイッチを介してもよい。なぜなら、第1の配線の電位が定常状態となっているときだけ、バッファアンプ回路の第1の入力端子に第1の配線の電位を供給することができるからである。このとき、バッファアンプ回路の第1の入力端子には容量素子を接続してもよい。容量素子を接続することで、スイッチがオフになったときでも、バッファアンプ回路は容量素子に保持した電位によって、安定して動作することができる。
なお、本発明の発光装置の駆動方法として、前記第3の配線に複数回データ信号を供給することにより、前記複数のサブフレームの発光時間の重み付けを行ってもよい。
また、本発明の発光装置の駆動方法として、複数のサブフレームは、少なくとも1つの非発光となる期間があってもよい。なぜなら、1フレーム期間中に非発光となる期間を設けることによって、画像の乱れであるフリッカーなどを抑制し、高品質な発光装置を提供することができるからである。
なお、データ信号はアナログの電圧でもよいし、デジタルの電圧でもよい。
なお、本発明において、第1の発光素子は、第2の発光素子と同一基板上に、同一の製造工程によって形成されることが望ましい。
なお、本発明に示すスイッチは、様々な形態のものを用いることができ、一例として、電気的スイッチや機械的なスイッチなどがある。つまり、電流の流れを制御できるものであればよく、特定のものに限定されず、様々なものを用いることができる。例えば、トランジスタでもよいし、ダイオード(PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)でもよいし、それらを組み合わせた論理回路でもよい。
よって、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、そのトランジスタは、単なるスイッチとして動作するため、トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。ただし、オフ電流が少ない方が望ましい場合、オフ電流が少ない方の極性のトランジスタを用いることが望ましい。オフ電流が少ないトランジスタとしては、LDD領域を設けているものやマルチゲート構造にしているもの等がある。また、スイッチとして動作させるトランジスタのソース端子の電位が、低電位側電源(Vss、GND、0Vなど)に近い状態で動作する場合はNチャネル型を、反対に、ソース端子の電位が、高電位側電源(Vddなど)に近い状態で動作する場合はPチャネル型を用いることが望ましい。なぜなら、ゲート・ソース間電圧の絶対値を大きくできるため、スイッチとして、動作しやすいからである。なお、Nチャネル型とPチャネル型の両方を用いて、CMOS型のスイッチにしてもよい。CMOS型のスイッチにすると、スイッチを介して出力する電圧(つまりスイッチへの入力電圧)が、出力電圧に対して、高かったり、低かったりして、状況が変化する場合においても、適切に動作させることが出来る。
なお、本発明において、接続されているとは、電気的に接続されている場合と直接接続されている場合とを含むものとする。したがって、本発明が開示する構成において、所定の接続関係に加え、その間に電気的な接続を可能とする他の素子(例えば、スイッチやトランジスタや容量素子やインダクタや抵抗素子やダイオードなど)が配置されていてもよい。あるいは、間に他の素子を挟まずに、直接接続されて、配置されていてもよい。
なお、表示素子や発光素子や表示装置や発光装置は、様々な形態を用いたり、様々な素子を有したりすることが出来る。例えば、EL素子(有機EL素子、無機EL素子又は有機化合物及び無機化合物を含むEL素子)、電子放出素子、液晶素子、電子インク、グレーティングライトバルブ(GLV)、プラズマディスプレイ(PDP)、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、圧電セラミックディスプレイ、カーボンナノチューブ、など、電気磁気的作用によりコントラストが変化する表示媒体を適用することができる。
なお、EL素子を用いた表示装置としてはELディスプレイ、電子放出素子を用いた表示装置としてはフィールドエミッションディスプレイ(FED)やSED方式平面型ディスプレイ(SED:Surface−conduction Electron−emitter Disply)など、液晶素子を用いた表示装置としては液晶ディスプレイ、透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ、反射型液晶ディスプレイ、電子インクを用いた表示装置としては電子ペーパーがある。
なお、本発明において、トランジスタは、様々な形態のトランジスタを適用させることが出来る。よって、適用可能なトランジスタの種類に限定はない。したがって、非晶質シリコンや多結晶シリコンに代表される非単結晶半導体膜を用いた薄膜トランジスタ(TFT)、半導体基板やSOI基板を用いて形成されるMOS型トランジスタ、接合型トランジスタ、バイポーラトランジスタ、ZnO、a−InGaZnOなどの化合物半導体を用いたトランジスタ、有機半導体やカーボンナノチューブを用いたトランジスタ、その他のトランジスタを適用することができる。なお、非単結晶半導体膜には水素またはハロゲンが含まれていてもよい。
また、トランジスタが配置されている基板の種類は、様々なものを用いることができ、特定のものに限定されることはない。従って例えば、単結晶基板、SOI基板、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板、紙基板、セロファン基板、石材基板などに配置することが出来る。また、ある基板でトランジスタを形成し、その後、別の基板にトランジスタを移動させて、別の基板上に配置するようにしてもよい。
なお、トランジスタの構成は、様々な形態をとることができる。特定の構成に限定されない。例えば、ゲート本数が2本以上になっているマルチゲート構造を用いてもよい。マルチゲート構造にすることにより、オフ電流を低減したり、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くしたり、飽和領域で動作する時に、ドレイン・ソース間電圧が変化しても、ドレイン・ソース間電流があまり変化せず、フラットな特性にすることができる。また、チャネルの上下にゲート電極が配置されている構造でもよい。チャネルの上下にゲート電極が配置されている構造にすることにより、チャネル領域が増えるため、電流値を大きくしたり、空乏層ができやすくなってサブスレッショルド係数を小さくすることができる。また、チャネルの上にゲート電極が配置されている構造でもよいし、チャネルの下にゲート電極が配置されている構造でもよいし、正スタガ構造であってもよいし、逆スタガ構造でもよいし、チャネル領域が複数の領域に分かれていてもよいし、並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよい。また、チャネル(もしくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なっていてもよい。チャネル(もしくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なっている構造にすることにより、チャネルの一部に電荷がたまって、動作が不安定になることを防ぐことができる。また、LDD領域があってもよい。LDD領域を設けることにより、オフ電流を低減したり、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くしたり、飽和領域で動作する時に、ドレイン・ソース間電圧が変化しても、ドレイン・ソース間電流があまり変化せず、フラットな特性にすることができる。
なお、すでに述べたように、本発明におけるトランジスタは、様々なタイプを用いることができ、様々な基板上に形成させることができる。したがって、回路の全てが、ガラス基板上に形成されていてもよいし、プラスチック基板に形成されていてもよいし、単結晶基板に形成されていてもよいし、SOI基板上に形成されていてもよいし、どのような基板上に形成されていてもよい。
回路の全てが基板上に形成されていることにより、部品点数を減らしてコストを低減したり、回路部品との接続点数を減らして信頼性を向上させたりすることができる。あるいは、回路の一部が、ある基板に形成されており、回路の別の一部が、別の基板に形成されていてもよい。つまり、回路の全てが同じ基板上に形成されていなくてもよい。例えば、回路の一部は、ガラス基板上にトランジスタを用いて形成し、回路の別の一部は、単結晶基板上に形成し、そのICチップをCOG(Chip On Glass)で接続してガラス基板上に配置してもよい。あるいは、そのICチップをTAB(Tape Auto Bonding)やプリント基板を用いてガラス基板と接続してもよい。このように、回路の一部が同じ基板に形成されていることにより、部品点数を減らしてコストを低減したり、回路部品との接続点数を減らして信頼性を向上させたりすることができる。また、駆動電圧が高い部分や駆動周波数が高い部分は、消費電力が大きくなってしまうので、そのような部分は同じ基板に形成しないようにすれば、消費電力の向上を防ぐことができる。
なお、本発明においては、一画素とは、明るさを制御できる要素一つ分を示すものとする。よって、一例としては、一画素とは、一つの色要素を示すものとし、その色要素一つで明るさを表現する。従って、そのときは、R(赤)G(緑)B(青)の色要素からなるカラー表示装置の場合には、画像の最小単位は、Rの画素とGの画素とBの画素との三画素から構成されるものとする。なお、色要素は、三色に限定されず、それ以上でもよく、例えば、RGBW(Wは白)や、RGBに、イエロー、シアン、マゼンタを追加したものなどがある。
また、別の例としては、1つの色要素について、複数の領域を用いて明るさを制御する場合は、その領域一つ分を一画素とする。よって、一例としては、面積階調を行う場合、一つの色要素につき、明るさを制御する領域が複数あり、その全体で階調を表現するわけであるが、明るさを制御する領域の一つ分を一画素とする。よって、その場合は、一つの色要素は、複数の画素で構成されることとなる。また、その場合、画素によって、表示に寄与する領域の大きさが異なっている場合がある。また、一つの色要素につき複数ある、明るさを制御する領域において、つまり、一つの色要素を構成する複数の画素において、各々に供給する信号を僅かに異ならせるようにして、視野角を広げるようにしてもよい。
なお、本発明において、画素は、マトリクス状に配置(配列)されている場合を含んでいる。ここで、画素がマトリクスに配置(配列)されているとは、格子状にストライプ配置されている場合を含んでいる。そして、三色の色要素(例えばRGB)でフルカラー表示を行う場合に、三つの色要素のドットがいわゆるデルタ配置されている場合も含むものとする。さらに、ベイヤー配置されている場合も含んでいる。なお、色要素は、三色に限定されず、それ以上でもよく、例えば、RGBW(Wは白)や、RGBに、イエロー、シアン、マゼンダを追加したものなどがある。また、色要素のドット毎にその発光領域の大きさが異なっていてもよい。
なお、トランジスタとは、それぞれ、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子であり、ドレイン領域とソース領域の間にチャネル領域を有する。ここで、ソースとドレインとは、トランジスタの構造や動作条件等によって変わるため、いずれがソースまたはドレインであるかを限定することが困難である。そこで、本発明においては、ソース及びドレインとして機能する領域を、ソースもしくはドレインと呼ばない場合がある。その場合、一例としては、ソースとドレインのうち一方、ソースとドレインのうち他方と表記する場合がある。
なお、ゲートとは、ゲート電極とゲート配線(ゲート線またはゲート信号線等とも言う)とを含んだ全体、もしくは、それらの一部のことを言う。ゲート電極とは、チャネル領域やLDD(Lightly Doped Drain)領域などを形成する半導体と、ゲート絶縁膜を介してオーバーラップしている部分の導電膜のことを言う。ゲート配線とは、各画素のゲート電極の間を接続したり、ゲート電極と別の配線とを接続したりするための配線のことを言う。
ただし、ゲート電極としても機能し、ゲート配線としても機能するような部分も存在する。そのような領域は、ゲート電極と呼んでも良いし、ゲート配線と呼んでも良い。つまり、ゲート電極とゲート配線とが、明確に区別できないような領域も存在する。例えば、延伸して配置されているゲート配線とオーバーラップしてチャネル領域がある場合、その領域はゲート配線として機能しているが、ゲート電極としても機能していることになる。よって、そのような領域は、ゲート電極と呼んでも良いし、ゲート配線と呼んでも良い。
また、ゲート電極と同じ材料で形成され、ゲート電極とつながっている領域も、ゲート電極と呼んでも良い。同様に、ゲート配線と同じ材料で形成され、ゲート配線とつながっている領域も、ゲート配線と呼んでも良い。このような領域は、厳密な意味では、チャネル領域とオーバーラップしていなかったり、別のゲート電極と接続させる機能を有してなかったりする場合がある。しかし、製造マージンなどの関係で、ゲート電極やゲート配線と同じ材料で形成され、ゲート電極やゲート配線とつながっている領域がある。よって、そのような領域もゲート電極やゲート配線と呼んでも良い。
また、例えば、マルチゲートのトランジスタにおいて、1つのトランジスタのゲート電極と、別のトランジスタのゲート電極とは、ゲート電極と同じ材料で形成された導電膜で接続される場合が多い。そのような領域は、ゲート電極とゲート電極とを接続させるための領域であるため、ゲート配線と呼んでも良いが、マルチゲートのトランジスタを1つのトランジスタであると見なすことも出来るため、ゲート電極と呼んでも良い。つまり、ゲート電極やゲート配線と同じ材料で形成され、それらとつながって配置されているものは、ゲート電極やゲート配線と呼んでも良い。
また、例えば、ゲート電極とゲート配線とを接続してさせている部分の導電膜も、ゲート電極と呼んでも良いし、ゲート配線と呼んでも良い。
なお、ゲート端子とは、ゲート電極の領域や、ゲート電極と電気的に接続されている領域について、その一部分のことを言う。
なお、ソースとは、ソース領域とソース電極とソース配線(ソース線またはソース信号線等とも言う)とを含んだ全体、もしくは、それらの一部のことを言う。ソース領域とは、P型不純物(ボロンやガリウムなど)やN型不純物(リンやヒ素など)が多く含まれる半導体領域のことを言う。従って、少しだけP型不純物やN型不純物が含まれる領域、いわゆる、LDD(Lightly Doped Drain)領域は、ソース領域には含まれない。ソース電極とは、ソース領域とは別の材料で形成され、ソース領域と電気的に接続されて配置されている部分の導電層のことを言う。ただし、ソース電極は、ソース領域も含んでソース電極と呼ぶこともある。ソース配線とは、各画素のソース電極の間を接続したり、ソース電極と別の配線とを接続したりするための配線のことを言う。
しかしながら、ソース電極としても機能し、ソース配線としても機能するような部分も存在する。そのような領域は、ソース電極と呼んでも良いし、ソース配線と呼んでも良い。つまり、ソース電極とソース配線とが、明確に区別できないような領域も存在する。例えば、延伸して配置されているソース配線とオーバーラップしてソース領域がある場合、その領域はソース配線として機能しているが、ソース電極としても機能していることになる。よって、そのような領域は、ソース電極と呼んでも良いし、ソース配線と呼んでも良い。
また、ソース電極と同じ材料で形成され、ソース電極とつながっている領域や、ソース電極とソース電極とを接続する部分も、ソース電極と呼んでも良い。また、ソース領域とオーバーラップしている部分も、ソース電極と呼んでも良い。同様に、ソース配線と同じ材料で形成され、ソース配線とつながっている領域も、ソース配線と呼んでも良い。このような領域は、厳密な意味では、別のソース電極と接続させる機能を有していたりすることがない場合がある。しかし、製造マージンなどの関係で、ソース電極やソース配線と同じ材料で形成され、ソース電極やソース配線とつながっている領域がある。よって、そのような領域もソース電極やソース配線と呼んでも良い。
また、例えば、ソース電極とソース配線とを接続してさせている部分の導電膜も、ソース電極と呼んでも良いし、ソース配線と呼んでも良い。
なお、ソース端子とは、ソース領域や、ソース電極や、ソース電極と電気的に接続されている領域について、その一部分のことを言う。
なお、ドレインについては、ソースと同様である。
なお、本発明において、半導体装置とは半導体素子(トランジスタやダイオードなど)を含む回路を有する装置をいう。また、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般でもよい。また、表示装置とは、表示素子(液晶素子や発光素子など)を有する装置のことを言う。なお、基板上に液晶素子やEL素子などの表示素子を含む複数の画素やそれらの画素を駆動させる周辺駆動回路が形成された表示パネル本体のことでもよい。さらに、フレキシブルプリントサーキット(FPC)やプリント配線基盤(PWB)が取り付けられたもの(ICや抵抗素子や容量素子やインダクタやトランジスタなど)も含んでもよい。さらに、偏光板や位相差板などの光学シートを含んでいても良い。さらに、バックライト(導光板やプリズムシートや拡散シートや反射シートや光源(LEDや冷陰極管など)を含んでいても良い)を含んでいても良い。また、発光装置とは、特にEL素子やFEDで用いる素子などの自発光型の表示素子を有している表示装置をいう。液晶表示装置とは、液晶素子を有している表示装置をいう。
なお、本発明において、ある物の上に形成されている、あるいは、〜上に形成されている、というように、〜の上に、あるいは、〜上に、という記載については、ある物の上に直接接していることに限定されない。直接接してはいない場合、つまり、間に別のものが挟まっている場合も含むものとする。従って例えば、層Aの上に(もしくは層A上に)、層Bが形成されている、という場合は、層Aの上に直接接して層Bが形成されている場合と、層Aの上に直接接して別の層(例えば層Cや層Dなど)が形成されていて、その上に直接接して層Bが形成されている場合とを含むものとする。また、〜の上方に、という記載についても同様であり、ある物の上に直接接していることに限定されず、間に別のものが挟まっている場合も含むものとする。従って例えば、層Aの上方に、層Bが形成されている、という場合は、層Aの上に直接接して層Bが形成されている場合と、層Aの上に直接接して別の層(例えば層Cや層Dなど)が形成されていて、その上に直接接して層Bが形成されている場合とを含むものとする。なお、〜の下に、あるいは、〜の下方に、の場合についても、同様であり、直接接している場合と、接していない場合とを含むこととする。
本発明により、環境温度の変化や経時劣化による輝度バラツキが低減された発光装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
なお本明細書において、各素子間の接続は、電気的に接続されていることを示す。そのため、接続関係を有する素子間に、半導体素子やスイッチング素子等を介して接続することもありうる。
また本明細書において、トランジスタのソース電極及びドレイン電極は、トランジスタの構成上、ゲート電極以外の電極を便宜上区別するために採用されている名称である。本発明において、トランジスタの極性に限定されない構成の場合、その極性を考慮すると、ソース電極及びドレイン電極の名称は変化する。そのため、ソース電極又はドレイン電極を、一方の電極及び他方の電極のいずれかとして記載することがある。
(実施の形態1)
本実施の形態では、モニター用発光素子を有する発光装置の構成について説明する。
図1には、絶縁基板20上に、画素部40、信号線駆動回路43、第1の走査線駆動回路41、第2の走査線駆動回路42、モニター回路64が設けられている。
画素部40には、複数の画素10が設けられ、各画素には、発光素子13、発光素子13に接続し、電流の供給を制御する機能を有するトランジスタ(以下、駆動用トランジスタと表記する)12が設けられている。発光素子13は、丸で示される電源18に接続されている。なお、より具体的な画素10の構成は、以下の実施の形態で例示する。
モニター回路64には、モニター用発光素子66、モニター用発光素子66に接続されたトランジスタ(以下、モニター制御用トランジスタと表記する)111、モニター制御用トランジスタのゲート電極に出力端子が接続され、かつモニター制御用トランジスタの一方の電極及びモニター用発光素子に入力端子が接続されたインバータ112を有する。モニター制御用トランジスタ111には、モニター用電流線(以下、モニター線と表記する)113を介して、定電流源105が接続されている。モニター制御用トランジスタ111は、複数のモニター用発光素子66のそれぞれへ、モニター線113からの電流供給を制御するための機能を有する。モニター線113は、複数のモニター用発光素子66が有する電極にトランジスタを介して接続されているため、該電極の電位の変化をモニターする機能を有することができる。また定電流源105は、モニター線113へ一定電流を供給する機能を有すればよい。
モニター用発光素子66は、発光素子13と同一の作製条件により、同一の工程で作製されたものであり、同一構成を有する。そのため、環境温度の変化と経時劣化に対して同じ特性、又はほぼ同じ特性を有する。このようなモニター用発光素子66は、丸で示される電源18に接続されている。ここで、発光素子13と接続される電源と、該モニター用発光素子66に接続される電源とは、同一電位のため、同一の符号を用いて、電源18と記載する。なお本実施の形態では、モニター制御用トランジスタ111の極性をpチャネル型として説明するが、これに限定されるものではなく、nチャネル型を用いてもよい。その場合、適宜周囲の回路構成を変更させる。
このようなモニター回路64を設ける位置は限定されず、信号線駆動回路43と画素部40との間や、第1又は第2の走査線駆動回路41、42と画素部40との間に設けてもよい。
モニター回路64と、画素部40との間には、バッファアンプ回路110が設けられている。バッファアンプ回路110は、入力端子が2つあり、そのうちの1つが出力端子に接続されることにより、入力と出力とが同じ電位になる。また、入力インピーダンスが高く、出力電流容量が高いという特性をもつ回路である。そのため、このような特性をもつ回路であれば、回路構成は適宜決定することができる。
このような構成において、バッファアンプ回路は、モニター用発光素子66の一方の電極の電位の変化に伴い、画素部40が有する発光素子13に印加する電圧を変化させる機能を有する。
このような構成において、定電流源105、及びバッファアンプ回路110は同一な絶縁基板20上に設けても、別の基板上に設けてもよい。
以上のような構成において、モニター用発光素子66には定電流源105から一定の電流が供給される。この状態で、環境温度の変化や、経時劣化が生じると、モニター用発光素子66の抵抗値が変化する。例えば、経時劣化が生じると、モニター用発光素子66の抵抗値が増加する。すると、モニター用発光素子66へ供給される電流値は一定であるため、モニター用発光素子66の両端の電位差が変化する。具体的には、モニター用発光素子66が有する両電極間の電位差が変化する。このとき、電源18に接続された電極の電位は固定されているため、定電流源105に接続されている電極の電位が変化する。この電極の電位の変化は、モニター線113を介してバッファアンプ回路110に供給される。
すなわち、バッファアンプ回路110の入力端子には、上記電極の電位の変化が入力される。また、バッファアンプ回路110の出力端子から出力される電位は、駆動用トランジスタ12を介して、発光素子13に供給される。具体的には、出力された電位は、発光素子13が有する電極の一方の電位として与えられる。
このようにして、環境温度の変化や経時劣化の変化に応じたモニター用発光素子66の変化を、発光素子13にフィードバックする。その結果、発光素子13は、環境温度の変化や経時劣化の変化に応じた輝度で点灯することができる。従って、環境温度の変化や経時劣化の変化によらない表示を行うことができる発光装置を提供することができる。
さらに、複数のモニター用発光素子66を設けているため、これらの電位の変化を平均化して、発光素子13へ供給することができる。すなわち本発明において、モニター用発光素子66を複数設けることにより電位の変化を平均化することができ、好ましい。
また複数のモニター用発光素子66を設けることにより、ショート等が生じたモニター用発光素子の代替を用意することができる。
そしてさらに本発明は、モニター用発光素子66に接続されたモニター制御用トランジスタ111及びインバータ112を設けてもよい。これはモニター用発光素子66の不良(初期不良や経時不良を含む)により生じる、モニター回路64の動作不良を考慮して設けられている。例えば、定電流源105とモニター制御用トランジスタ111とが、その他のトランジスタ等を介さず接続されている場合、複数のモニター用発光素子のうち、あるモニター用発光素子66が、作製工程中の不良等により、モニター用発光素子が有する陽極と陰極とがショート(短絡)する場合を考える。すると、定電流源105からの電流は、モニター線113を介して、ショートしたモニター用発光素子66へ多く供給されてしまう。複数のモニター用発光素子は、それぞれ並列に接続されているため、ショートしたモニター用発光素子66へ多くの電流が供給されると、その他のモニター用発光素子には、所定の一定電流が供給されなくなる。その結果、適切なモニター用発光素子66の電位の変化を、発光素子13へ供給することができなくなってしまう。
このようなモニター用発光素子のショートは、該モニター用発光素子が有する陽極の電位と、陰極の電位とが同じとなる、または近づくことにより発生する。例えば、発光素子の作製中に、陽極と、陰極との間のゴミ等により、ショートすることがある。また、陽極と陰極とのショート以外にも、走査線と陽極がショートすること等により、モニター用発光素子がショートすることもある。
そこで本発明は、モニター制御用トランジスタ111及びインバータ112を設けている。モニター制御用トランジスタ111は、上記のようなモニター用発光素子66のショート等による多量な電流の供給を防止するため、ショートしたモニター用発光素子66への電流の供給を止める、つまりショートしたモニター用発光素子と、モニター線とを電気的に遮断することを特徴とする。
インバータ112は、複数のモニター用発光素子のいずれかがショートすると、モニター制御用トランジスタをオフとする電位を出力する機能を有する。加えてインバータ112は、複数のモニター用発光素子のいずれもショートしていないときには、モニター制御用トランジスタをオンとする電位を出力する機能を有する。
図5を用いて、モニター回路64の詳しい動作を説明する。図5(A)に示すように、モニター用発光素子66が有する電極において、アノード電極66aよりカソード電極66cの方が電位が低いとすると、アノード電極66aはインバータ112の入力端子に接続され、カソード電極66cは電源18に接続され、固定電位となる。そのため、モニター用発光素子66が有する陽極と陰極とがショートすると、アノード電極66aの電位が、カソード電極66cの電位に近づく。その結果、インバータ112には、カソード電極66cの電位に近いLow電位が供給されるため、インバータ112が有するpチャネル型のトランジスタ112pがオンとなる。すると、pチャネル型のトランジスタ112pの高電位側の電位(Va)がインバータ112より出力され、モニター制御用トランジスタ111のゲート電位となる。すなわち、モニター制御用トランジスタ111のゲートに入力される電位はVaとなり、モニター制御用トランジスタ111はオフとなる。
なお、Vaの高い側の電位(High電位)となるVDDは、発光素子のアノード電極の電位(アノード電位)と同じか、アノード電位より高く設定する。また、nチャネル型のトランジスタ112nの低い側の電位、モニター線113のLow電位、VaのLow電位は、すべて等しくすることができる。一般的には、nチャネル型のトランジスタ112nの低い側の電位は、グランドとする。だたしこれに限定されることはなく、nチャネル型のトランジスタ112nの低い側の電位は、High電位と、所定の電位差を有するように決定すればよい。所定の電位差は、発光材料の電流、電圧、輝度特性、または装置の仕様により決定することができる。
ここで、モニター用発光素子66に一定電流を流す順序に注意する。モニター制御用トランジスタ111がオンの状態で、モニター線113に一定電流を流し始める必要がある。本実施の形態では、図5(B)に示すようにVaをLowにしたまま、モニター線113に電流を流し始めている。そしてVaは、モニター線113の電位が十分高くなった後、VDDとなるようにする。その結果、モニター制御用トランジスタ111がオンの状態であっても、モニター線113を充電することができる。
一方、モニター用発光素子66がショートしていない場合、アノード電極66aの電位がインバータ112に供給されるため、nチャネル型のトランジスタ112nがオンとなる。すると、モニター制御用トランジスタ111を十分オンできる程度の電位またはグラウンドの低電位側の電位がインバータ112より出力され、モニター制御用トランジスタ111はオンとなる。
このようにして、ショートしたモニター用発光素子66へは、定電流源105からの電流が、供給されないようにすることができる。従って、モニター用発光素子が複数ある場合、モニター用発光素子がショートしたとき、ショートしたモニター用発光素子への電流供給を遮断することでモニター線113の電位の変化を最小限に抑えることができる。その結果、適切なモニター用発光素子66の電位の変化を、発光素子13へ供給することができる。
なお本実施の形態において、定電流源105は、一定の電流を供給することができる回路であればよく、例えばトランジスタを用いて作製することができる。例えば、1モニター画素毎に飽和領域で動作するトランジスタを配置し、そのゲート電極を調整することで画素に流れる電流値を調整してもよい。これについて、以下に説明する。
図20には、絶縁基板20上に、画素部40、信号線駆動回路43、第1の走査線駆動回路41、第2の走査線駆動回路42、モニター回路64が設けられている。
画素部40には、複数の画素10が設けられ、各画素には、発光素子13、発光素子13に接続し、電流の供給を制御する機能を有するトランジスタ(以下、駆動用トランジスタと表記する)12が設けられている。発光素子は、丸で示される電源18に接続されている。なお、より具体的な画素10の構成は、以下の実施の形態で例示する。
モニター回路64には、モニター用発光素子66、モニター用発光素子66に接続されたトランジスタ(以下、モニター制御用トランジスタと表記する)111、モニター用発光素子66に接続されたトランジスタ(以下、冗長トランジスタと表記する)115、冗長トランジスタのゲート電極に出力端子が接続され、かつモニター制御用トランジスタの一方の電極及びモニター用発光素子に入力端子が接続されたインバータ112を有する。冗長トランジスタ115には、サンプリング線116を介してバッファアンプ回路110が接続されている。モニター制御用トランジスタ111には、電源線118を介して、電源117が接続されている。また、モニター制御用トランジスタ111のゲート電極に制御線119を介して電圧出力回路114が接続されている。モニター制御用トランジスタ111は、複数のモニター用発光素子66のそれぞれへ、電源線118からの電圧供給を制御するための機能を有する。電源線118は、複数のモニター用発光素子66が有する電極に接続されているため、該電極の電位の変化をモニターする機能を有することができる。また電源117は、電源線118へ一定電圧を供給する機能を有すればよい。
モニター用発光素子66は、発光素子13と同一の作製条件により、同一の工程で作製されたものであり、同一構成を有する。そのため、環境温度の変化と経時劣化に対して同じ特性、又はほぼ同じ特性を有する。このようなモニター用発光素子66は、電源18に接続されている。ここで、発光素子13と接続される電源と、該モニター用発光素子66に接続される電源とは、同一電位のため、同一の符号を用いて、電源18と記載する。なお本実施の形態では、モニター制御用トランジスタ111の極性をpチャネル型として説明するが、これに限定されるものではなく、nチャネル型を用いてもよい。その場合、適宜周囲の回路構成を変更させる。
このようなモニター回路64を設ける位置は限定されず、信号線駆動回路43と画素部40との間や、第1又は第2の走査線駆動回路41、42と画素部40との間に設けてもよい。
モニター回路64と、画素部40との間には、バッファアンプ回路110が設けられている。バッファアンプ回路とは、入力と出力とが同じ電位であって、入力インピーダンスが高く、出力電流容量が高いという特性をもつ回路である。そのため、このような特性をもつ回路であれば、回路構成は適宜決定することができる。
電圧出力回路114とは、入力に合わせて任意の電位が出力されることを特徴とする回路であり、特に回路構成は限定しない。例えば、デジタルアナログ変換回路などがあり、ビデオ信号などを入力することで出力電位を決定する。
このような構成において、バッファアンプ回路110は、モニター用発光素子66の一方の電極の電位の変化に伴い、画素部40が有する発光素子13に印加する電圧を変化させる機能を有する。
このような構成において、バッファアンプ回路110、及び電圧出力回路114は同一な絶縁基板20上に設けても、別の基板上に設けてもよい。
以上のような構成において、モニター用発光素子66には電源117から一定の電圧が供給される。そして、飽和領域で動作するモニター制御用トランジスタ111により、モニター用発光素子66へ一定電流が供給される。この状態で、環境温度の変化や、経時劣化が生じると、モニター用発光素子66の抵抗値が変化する。例えば、経時劣化が生じると、モニター用発光素子66の抵抗値が増加する。すると、モニター用発光素子66へ供給される電流値は一定であるため、モニター用発光素子66の電位差が変化する。具体的には、モニター用発光素子66が有する両電極間の電位差が変化する。このとき、丸で示される電源18に接続された電極の電位は固定されているため、モニター制御用トランジスタ111に接続されている電極の電位が変化する。この電極の電位の変化は、冗長トランジスタ115、及びサンプリング線116を介してバッファアンプ回路110に供給される。
すなわち、バッファアンプ回路110の入力端子には、上記電極の電位の変化が入力される。また、バッファアンプ回路110の出力端子から出力される電位は、駆動用トランジスタ12を介して、発光素子13に供給される。具体的には、出力された電位は、発光素子13が有する電極の一方の電位として与えられる。
このようにして、環境温度の変化や経時劣化の変化に応じたモニター用発光素子66の変化を、発光素子13にフィードバックする。その結果、発光素子13は、環境温度の変化や経時劣化の変化に応じた輝度で点灯することができる。従って、環境温度の変化や経時劣化の変化によらない表示を行うことができる発光装置を提供することができる。
さらに、複数のモニター用発光素子66を設けているため、これらの電位の変化を平均化して、発光素子13へ供給することができる。すなわち本発明において、モニター用発光素子66を複数設けることにより電位の変化を平均化することができ、好ましい。
また複数のモニター用発光素子66を設けることにより、ショート等が生じたモニター用発光素子の代替を用意することができる。
本発明は、冗長トランジスタ及びインバータ112を設けている。冗長トランジスタは、上記のようなモニター用発光素子66のショート等による多量な電流の供給を防止するため、ショートしたモニター用発光素子66からのサンプリングを止める、つまりショートしたモニター用発光素子と、バッファアンプ回路110とを電気的に遮断することを特徴とする。
インバータ112は、複数のモニター用発光素子66のいずれかがショートすると、冗長トランジスタ115をオフとする電位を出力する機能を有する。加えてインバータ112は、複数のモニター用発光素子66のいずれもショートしていないときには、冗長トランジスタ115をオンとする電位を出力する機能を有する。
また本実施の形態では、モニター回路64に複数のモニター用発光素子66、モニター制御用トランジスタ111、及びインバータ112を有するように説明したが、これに限定されない。例えばインバータ112は、モニター用発光素子がショートすると、それを検知して、モニター線113を介して、ショートしたモニター用発光素子へ供給される電流を遮断する機能を有していれば、どのような回路を用いてもよい。具体的には、ショートしたモニター用発光素子へ、供給される電流を遮断するため、モニター制御用トランジスタをオフとする機能を有していればよい。
また本実施の形態では、複数のモニター用発光素子66を用いることを特徴とし、それらのいずれかが不良となっても、モニター動作を行うことができるため、好ましい。さらに、複数のモニター用発光素子66で、モニター動作を平均化することができ、好ましい。
本実施の形態において、バッファアンプ回路110は電位の変動を防止するために設けられている。従って、バッファアンプ回路110のように、電位の変動を防止することが可能な回路ならば、当該バッファアンプ回路110ではなく、別の回路を用いてもよい。すなわち、モニター用発光素子66の一方の電極の電位を発光素子13に伝達する際、モニター用発光素子66と発光素子13の間に、電位の変動を防止するための回路を設けるとき、そのような回路として、上記のバッファアンプ回路110に制約されず、どのような構成の回路を用いてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態と異なり、モニター用発光素子がショートしたときにモニター制御用トランジスタをオフとする回路構成及びその動作について説明する。
図6(A)に示すモニター回路64は、pチャネル型の第1のトランジスタ80、第1のトランジスタにゲート電極が共通し、並列に接続されているnチャネル型の第2のトランジスタ81、第2のトランジスタに直列に接続されているnチャネル型の第3のトランジスタ82を有する。モニター用発光素子66は、第1及び第2のトランジスタ80、81のゲート電極に接続されている。モニター制御用トランジスタ111のゲート電極は、第1及び第2のトランジスタ80、81が互いに接続されている電極に接続されている。その他の構成は図5に示すモニター回路64と同様である。
また、第1のpチャネル型のトランジスタ80の高電位側を電位Vaとし、第3のnチャネル型のトランジスタ82のゲート電極の電位をVbとする。そして、モニター線113の電位、電位Va、電位Vbを図6(B)に示すように動作させる。
まず、モニター線113の電位を十分高くさせ、その後、電位VaをHighとする。モニター用発光素子66がショートしている場合、モニター用発光素子66の陽極の電位、つまり点Dの電位は、モニター用発光素子66の陰極と、同程度にまで下がる。すると、第1及び第2のトランジスタ80、81のゲート電極には、Low電位が入力され、nチャネル型である第2のトランジスタ81がオフとなり、pチャネル型である第1のトランジスタ80がオンとなる。そして、第1のトランジスタ80の一方の電位である高い側の電位が、モニター制御用トランジスタ111のゲート電極へ入力され、オフとなる。その結果、ショートしたモニター用発光素子66には、モニター線113からの電流は供給されない。
このとき、ショートの状態がわずかであり、陽極の電位が微少に低下した場合であると、第1及び第2のトランジスタ80、81のいずれがオン、またはオフとなるか制御しづらいことがある。そこで、図6に示すように、第3のトランジスタ82のゲート電極へ電位Vbを供給する。すなわち、図6(B)に示すように、電位VaがHighとなっている間に、電位VbをLow電位とする。すると、nチャネル型である第3のトランジスタ82はオフとなる。その結果、陽極の電位が、Vaよりも第1のトランジスタのしきい値電圧分下がった電位なら、第1のトランジスタ80をオンとすることができ、モニター制御用トランジスタ111をオフとすることができる。
このように電位Vbを制御することにより、陽極の電位が、微少に下がった場合であっても、モニター制御用トランジスタ111を正確にオフとすることができる。
なおモニター用発光素子が正常である場合、モニター制御用トランジスタ111がオンとなるように制御される。すなわち陽極の電位は、モニター線113のHigh電位とほぼ同じとなるため、第2のトランジスタ81がオンとなる。その結果、Low電位がモニター制御用トランジスタ111のゲート電極に印加されるため、オンとなる。
また図7(A)に示すモニター回路64は、pチャネル型の第1のトランジスタ83と、第1のトランジスタに直列に接続されるpチャネル型の第2のトランジスタ84と、第2のトランジスタとゲート電極を共通としたnチャネル型の第3のトランジスタ85と、第1のトランジスタとゲート電極を共通とし並列に接続されるnチャネル型の第4のトランジスタ86とを有する。モニター用発光素子66は、第2及び第3のトランジスタ84、85のゲート電極に接続されている。モニター制御用トランジスタ111のゲート電極は、第2及び第3のトランジスタ84、85が互いに接続されている電極に接続されている。さらにモニター制御用トランジスタ111のゲート電極は、第4のトランジスタ86の一方の電極に接続されている。その他の構成は図5に示すモニター回路64と同様である。
まず、モニター線113の電位を十分高くさせ、その後、電位VeをLowにすると、第1のトランジスタ83のゲート電極の電位がVeのLow電位となる。モニター用発光素子66がショートしている場合、モニター用発光素子66の陽極の電位、つまり点Dの電位は、モニター用発光素子66の陰極と、同程度にまで下がる。すると、第2及び第3のトランジスタ84、85のゲート電極には、Low電位が入力され、nチャネル型である第3のトランジスタ85がオフとなり、pチャネル型である第2のトランジスタ84がオンとなる。また電位VeをLowとすると、第1のトランジスタ83はオンとなり、第4のトランジスタ86はオフとなる。そして、第2のトランジスタ84を介して、第1のトランジスタ83の高い側の電位Vfが、モニター制御用トランジスタ111のゲート電極へ入力され、オフとなる。その結果、ショートしたモニター用発光素子66には、モニター線113からの電流は供給されない。なお、電位Vfには、常にHigh電位が供給されている。
このようにゲート電極の電位Veを制御することにより、モニター制御用トランジスタ111を正確にオフとすることができる。
(実施の形態3)
本発明において、発光素子及びモニター用発光素子に逆方向電圧を印加することができる。そこで本実施の形態では、逆方向電圧を印加する場合について説明する。
逆方向電圧とは、発光素子13やモニター用発光素子66を発光させるときに印加する電圧を順方向電圧とすると、順方向電圧におけるHigh電位と、Low電位とを反転させた電圧を印加することである。具体的にモニター用発光素子66を用いて説明すると、アノード電極66aと、カソード電極66cとの電位を反転させるため、電源18の電位より、モニター線113に印加する電位を低くすることである。
具体的には、図16に示すように、アノード電極66aの電位(アノード電位:Va)及びカソード電極66cの電位(カソード電位:Vc)を反転させる。このとき同時に、モニター線113の電位(V113)も反転させる。このアノード電位及びカソード電位が反転している期間を、逆方向電圧印加期間という。そして、所定の逆方向電圧印加期間経過後、カソード電位を戻し、モニター線113に一定電流を流し、充電が完了、つまり電圧が十分高くなった後、モニター線の電位を戻す。このとき、モニター線113の電位が曲線状に戻るのは、一定電流で複数のモニター用発光素子を充電し、さらには寄生容量を充電することによる。
好ましくは、アノード電位を反転させ、次いでカソード電位を反転させるとよい。そして所定の逆方向電圧期間経過後、アノード電位を戻し、次いでカソード電位を戻す。そしてアノード電位の反転と同時に、モニター線113の電位をHighに充電させる。
この逆方向電圧印加期間では、駆動用トランジスタ12及びモニター制御用トランジスタ111がオンとなっていなければならない。
逆方向電圧を発光素子へ印加する結果、発光素子13、加えてモニター用発光素子66の不良状態を改善し、信頼性を向上させることができる。また、発光素子13、加えてモニター用発光素子66は、異物の付着や、陽極又は陰極にある微細な突起によるピンホール、電界発光層の不均一性を起因として、陽極と陰極がショートする初期不良が生じることがある。このような初期不良が発生すると、信号に応じた点灯及び非点灯が行われず、電流のほとんどがショートした素子を流れてしまう。その結果、画像の表示が良好に行われないという問題が発生する。また、この不良は任意の画素に生じる恐れがある。
そこで本実施の形態のように、発光素子13、加えてモニター用発光素子66に逆方向電圧を印加すると、ショートした部分に局所的な電流が流れ、該ショートした部分が発熱し、酸化又は炭化させることができる。その結果、ショートした部分を絶縁化させることができ、その部分以外の領域に電流が流れ、発光素子13又はモニター用発光素子66として、正常に動作させることが可能となる。このように逆方向電圧を印加することにより、初期不良が生じても、その不良を解消することができる。なお、このような短絡部の絶縁化は、出荷前に行うとよい。
また、初期不良だけでなく、時間の経過に伴い、新たに陽極と陰極のショートが発生することがある。このような不良は、進行性不良とも呼ばれる。そこで本発明のように、定期的に発光素子13、加えてモニター用発光素子66に逆方向電圧を印加することにより、進行性不良が生じても、その不良を解消することができ、発光素子13又はモニター用発光素子66として、正常に動作させることが可能となる。
また加えて、逆方向電圧を印加することによって、画像の焼き付きを防止することができる。画像の焼き付きとは、発光素子13の劣化状態により生じるが、逆方向電圧を印加することにより、劣化状態を低減することができる。その結果、画像の焼き付きが防止できる。
また一般に発光素子13、加えてモニター用発光素子66の劣化は、初期に大きく進み、時間と共に劣化の進行度合いが少なくなってくる。すなわち画素において、一度劣化した発光素子13やモニター用発光素子66は、さらなる劣化が生じにくくなる。その結果、各発光素子13にバラツキが生じる。そのため、出荷前、又は画像を表示しないとき等に、すべての発光素子13、さらにはモニター用発光素子66を点灯し、劣化していない素子に劣化を生じさせることによって、全素子の劣化状態を平均化することができる。このような、全素子を点灯する構成を発光装置に設けてもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態では、画素回路及び構成の一例について説明する。
図2には、本発明の画素部に用いることのできる画素回路を示す。画素部40は、信号線Sx、走査線Gy、電源線Vxがマトリックス状に設けられており、それらの交点には画素10が設けられている。画素10は、スイッチング用トランジスタ11、駆動用トランジスタ12、容量素子16、発光素子13を有する。
当該画素における接続関係を説明する。スイッチング用トランジスタ11は、信号線Sxと、走査線Gyとの交点に設けられ、スイッチング用トランジスタ11の一方の電極は信号線Sxと、スイッチング用トランジスタ11のゲート電極は走査線Gyと接続されている。駆動用トランジスタ12は、一方の電極が電源線Vxに接続され、ゲート電極はスイッチング用トランジスタ11の他方の電極と接続されている。容量素子16は、駆動用トランジスタ12のゲート・ソース間電圧を保持するように設けられている。本実施の形態では、容量素子16は、その一方の電極はVxに、他方の電極は駆動用トランジスタ12のゲート電極に接続されている。なお、容量素子16は、駆動用トランジスタ12のゲート容量が大きく、リーク電流が少ない場合等は設ける必要がない。発光素子13は、駆動用トランジスタ12の他方の電極に接続されている。
このような画素の駆動方法について説明する。
まず、スイッチング用トランジスタ11がオンとなると、信号線Sxからビデオ信号が入力される。ビデオ信号に基づき、容量素子16に電荷が蓄積され、駆動用トランジスタ12のゲート・ソース間電圧(Vgs)が駆動用トランジスタ12の閾値電圧を越えると、駆動用トランジスタ12がオンとなる。すると、発光素子13に電流が供給され、点灯する。このとき、駆動用トランジスタ12は、線形領域又は飽和領域で動作させることができる。飽和領域で動作させると、一定の電流を供給することができる。また線形領域で動作させると、定電圧で動作させることができ、低消費電力化を図ることができる。
以下に、タイミングチャートを用いて、画素の駆動方法について説明する。
図8(A)には、1秒間に60フレームの画像の書き換えが行われる場合のある1フレーム期間のタイミングチャートを示す。該タイミングチャートにおいて、縦軸は走査線G(1行目から最終行目)、横軸は時間を示している。
1フレーム期間はm(mは2以上の自然数)個のサブフレーム期間SF1、SF2、…、SFmを有し、m個のサブフレーム期間SF1、SF2、…SFmは、それぞれ書き込み動作期間Ta1、Ta2、…、Tamと表示期間(点灯期間)Ts1、Ts2、…、Tsmと、逆方向電圧印加期間と、逆方向電圧印加期間の準備期間SEとを有する。本実施の形態では、図8(A)に示すように、1フレーム期間は、サブフレーム期間SF1、SF2、及びSF3と、逆方向電圧印加期間の準備期間SEと、逆方向電圧印加期間(FRB)とが設けられている。そして、各サブフレーム期間は、書き込み動作期間Ta1〜Ta3が順に行われ、それぞれ表示期間Ts1〜Ts3となる。また、表示期間の長さは階調表現ができればよく、特に制限はなく、1秒間に画像の書き換えが行われる回数においても特に指定しない。
また、逆方向電圧印加期間(FRB)は必ずしも設ける必要がない。
1フレーム期間中に非発光期間を設けてもよい。これによる効果の1つに動画表示時などにより鮮明な画像が得られることがある。
図8(B)に記載のタイミングチャートには、ある行(i行目)に着目したときの、書き込み動作期間、表示期間、及び逆方向電圧印加期間について示す。書き込み動作期間Ta1、Ta2、Ta3、表示期間Ts1、Ts2、Ts3が交互に現れた後、逆方向電圧印加期間RBが現れる。この書き込み動作期間Ta1、Ta2、Ta3、及び表示期間Ts1、Ts2、Ts3を有する期間が、順方向電圧印加期間となる。
書き込み動作期間Taは複数の動作期間に分けることができる。本実施の形態では、二つの動作期間に分け、一方で消去動作を行い、他方で書き込み動作を行う。このように消去動作と、書き込み動作を設けるため、WE(Write Erase)信号が入力される。その他の消去動作及び書き込み動作や信号の詳細は、以下の実施の形態で説明する。
図21には、図8で示した1フレーム期間のタイミングチャートの書き込み動作期間Taを4個の動作期間に分けた場合のある1つの具体例を示している。
1フレーム期間は11個のサブフレーム期間を有し、11個のサブフレーム期間は、10個の表示期間と1個の非発光期間とを有する。本実施の形態では、図21に示すように1フレーム期間は、サブフレーム期間を有し、サブフレーム期間のうち1個が非点灯期間となる。また、表示期間の長さは階調表現ができればよく、特に制限はなく、1秒間に画像の書き換えが行われる回数においても特に指定しない。
また、非点灯期間は何個設けてもよいし、設けなくてもよい。
また、書き込み動作期間Taは、消去動作と書き込み動作とに分けるだけでなく、一方で書き込み動作、他方でも書き込み動作のように、書き込み動作のみ複数回行うこともできる。このように、書き込み動作を複数回設けるため、WE(Write Erase)信号が入力される。もちろんデコーダ回路でもよい。これについての詳細も以下の実施の形態で説明する。
また、非点灯期間は逆方向電圧印加を行う。非点灯期間の直前には、全画素のスイッチング用トランジスタを同時にオンとする期間、つまり全走査線をオンとする期間(オン期間)を設ける。
逆方向電圧印加期間の直後には、全画素のスイッチング用トランジスタを同時にオフとする期間、つまり全走査線をオフとする期間(オフ期間)を設けるとよい。
また、逆方向電圧印加期間の直前には、消去期間(SE)が設けられている。消去期間は、上記消去動作と同様な動作により行うことができる。消去期間は、直前のサブフレーム期間、本実施の形態ではSF3で書き込まれたデータを、順に消去する動作が順次行われる。なぜなら、オン期間では、最終行目の画素の表示期間が終了後、一斉にスイッチング用トランジスタをオンとするため、1行目等の画素は、不要な表示期間を有することになるからである。
このように、オン期間、オフ期間、消去期間を設けるための制御は、走査線駆動回路や信号線駆動回路等の駆動回路によって行われる。
なお、発光素子13に逆方向電圧の電圧を印加するタイミング、つまり逆方向電圧印加期間は、図8(A)(B)に限定されない。すなわち、フレーム毎に逆方向電圧印加期間を設ける必要はない。また1フレームの後半に逆方向電圧印加期間を設ける必要もない。またオン期間は、少なくとも印加期間(RB)の直前にあればよく、オフ期間は少なくとも印加期間(RB)直後にあればよい。また発光素子の陽極の電位と、陰極の電位とを逆にする順序も図8(A)(B)に限定されない。すなわち、カソード電極の電位を上げた後、アノード電極の電位を下げてもよい。
図3には、図2に示した画素回路のレイアウト例を示す。スイッチング用トランジスタ11、駆動用トランジスタ12を構成する半導体膜を形成する。その後、ゲート絶縁膜として機能する絶縁膜を介して、第1の導電膜を形成する。該導電膜は、スイッチング用トランジスタ11、駆動用トランジスタ12のゲート電極として用い、また走査線Gyとして用いることができる。このとき、スイッチング用トランジスタ11は、ダブルゲート構造とするとよい。
その後、層間絶縁膜として機能する絶縁膜を介して、第2の導電膜を形成する。該導電膜は、スイッチング用トランジスタ11、駆動用トランジスタ12のドレイン配線、及びソース配線として用い、また信号線Sx、電源線Vxとしてもちいることができる。このとき、容量素子16は、第1の導電膜、層間絶縁膜として機能する絶縁膜、第2の導電膜の積層構造により形成することができる。駆動用トランジスタ12のゲート電極と、スイッチング用トランジスタの他方の電極とは、コンタクトホールを介して接続される。
そして、画素に設けられた開口部には、画素電極19を形成する。該画素電極は、駆動用トランジスタ12の他方の電極に接続されている。このとき、第2の導電膜と画素電極との間に絶縁膜等が設けられている場合、コンタクトホールを介して接続する必要がある。絶縁膜等が設けられていない場合、駆動用トランジスタ12の他方の電極に、画素電極が直接接続することができる。
図4には、図3に示したA−B、B−Cの断面図例を示す。
絶縁基板20上には、下地膜を介して、選択的にエッチングされた半導体膜が形成されている。絶縁基板20には、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、ステンレス(SUS)基板等を用いることができる。また、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルスルホン)に代表されるプラスチックや、アクリル等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、一般的に他の基板と比較して耐熱温度が低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。下地膜には、酸化珪素や、窒化珪素、窒化酸化珪素などの絶縁膜を用いることができる。
下地膜上に非晶質半導体膜を形成する。非晶質半導体膜の膜厚は25〜100nm(好ましくは30〜60nm)とする。また非晶質半導体は珪素だけではなくシリコンゲルマニウムも用いることができる。
次に、必要に応じて非晶質半導体膜を結晶化し、結晶性半導体膜を形成する。結晶化する方法は、加熱炉、レーザ照射、若しくはランプから発する光の照射(以下、ランプアニールと表記する)、又はそれらを組み合わせて用いることができる。例えば、非晶質半導体膜に金属元素を添加し、加熱炉を用いた熱処理を行うことによって結晶性半導体膜を形成する。このように、金属元素を添加することにより、低温で結晶化できるため好ましい。
このように形成された結晶性半導体膜を、所定の形状にエッチングする。所定の形状とは、図3で示したように、スイッチング用トランジスタ11、駆動用トランジスタ12となる形状である。
次いで、ゲート絶縁膜として機能する絶縁膜を形成する。該絶縁膜は、半導体膜を覆うように、厚さを10〜150nm、好ましくは20〜40nmとして形成される。例えば、酸化窒化珪素膜、酸化珪素膜等を用いることができ、単層構造または積層構造としてもよい。
そしてゲート絶縁膜を介して、ゲート電極として機能する第1の導電膜を形成する。ゲート電極は、単層であっても積層であってもよいが、本実施の形態では導電膜22a、22bの積層構造をもちいる。各導電膜22a、22bは、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成すればよい。本実施の形態では、導電膜22aとして膜厚10〜50nm、例えば30nmの窒化タンタル膜を形成し、導電膜22bとして膜厚200〜400nm、例えば370nmのタングステン膜を順次形成する。
ゲート電極をマスクとして不純物元素を添加する。このとき、高濃度不純物領域に加えて、低濃度不純物領域を形成してもよい。これをLDD(Lightly Doped Drain)構造という。特に低濃度不純物領域がゲート電極と重なった構造をGOLD(Gate Overlapped LDD)構造という。特に、nチャネル型トランジスタは、低濃度不純物領域を有する構成とするとよい。
この低濃度不純物領域に起因して、不要な容量が形成されてしまうこともある。そのため、LDD構造やGOLD構造を有するTFTを用いて画素を形成する場合、本発明の駆動方法を用いると好適である。
その後、層間絶縁膜30として機能する絶縁膜28、29を形成する。絶縁膜28は、窒素を有する絶縁膜であればよく、本実施の形態では、プラズマCVD法により100nmの窒化珪素膜を用いて形成する。また絶縁膜29は、有機材料又は無機材料を用いて形成することができる。有機材料としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド又はベンゾシクロブテン、シロキサン、ポリシラザンを用いることができる。シロキサンとは、珪素(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構造される。置換基に少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)や、置換基にフルオロ基や、置換基に少なくとも水素を含む有機基及びフルオロ基等のうち少なくとも1種を有するポリマー材料、を出発原料として形成される。またポリシラザンとは、珪素(Si)と窒素(N)の結合を有するポリマー材料を含む液体材料を出発原料として形成される。無機材料としては、酸化珪素(SiOx)、窒化珪素(SiNx)、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)(x、y=1、2・・・)等の酸素、又は窒素を有する絶縁膜を用いることができる。また、絶縁膜29として、これら絶縁膜の積層構造を用いてもよい。特に、有機材料を用いて絶縁膜29を形成すると、平坦性は高まる一方で、有機材料によって水分や酸素が吸収されてしまう。これを防止するため、有機材料上に、無機材料を有する絶縁膜を形成するとよい。無機材料に、窒素を有する絶縁膜を用いると、Na等のアルカリイオンの侵入を防ぐことができ、好ましい。絶縁膜29に、有機材料を用いると平坦性を高めることができ、好ましい。
層間絶縁膜30及びゲート絶縁膜にコンタクトホールを形成する。そして、スイッチング用トランジスタ11、駆動用トランジスタ12のソース配線及びドレイン配線24、信号線Sx、電源線Vxとして機能する第2の導電膜を形成する。第2の導電膜は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)もしくはシリコン(Si)の元素からなる膜又はこれらの元素を用いた合金膜を用いることができる。本実施の形態では、チタン膜、窒化チタン膜、シリコンーアルミニウム合金膜、チタン膜(Ti、TiN、Al−Si、Ti)をそれぞれ60、40、300、100nmに積層して第2の導電膜を形成する。
その後、第2の導電膜を覆うように絶縁膜31を形成する。絶縁膜31は、層間絶縁膜30で示した材料を用いることができる。このように絶縁膜31を設けることにより、開口率を高めることができる。
そして、絶縁膜31に設けられた開口部に画素電極(第1の電極ともいう)19を形成する。該開口部において、画素電極の段差被覆性を高めるため、開口部端面に、複数の曲率半径を有するように丸みを帯びさせるとよい。画素電極19には、透光性を有する材料として、インジウム錫酸化物(ITO、indiumu Tin Oxide)、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したIZO(indium zinc oxide)、酸化インジウムに2〜20%の酸化珪素(SiO)を混合したITO−SiOx、有機インジウム、有機スズ等を用いることもできる。また非透光性を有する材料として、銀(Ag)以外にタンタル、タングステン、チタン、モリブデン、アルミニウム、銅から選ばれた元素、又は前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料を用いることができる。このとき、有機材料を用いて絶縁膜31を形成し、平坦性を高めると、画素電極形成面の平坦性が向上するため、均一な電圧を印加でき、さらには短絡を防止することができる。
第1の導電膜と、画素電極とが重なってしまう領域430には、結合容量が生じてしまうことがある。この結合容量は不要な容量である。このような不要な容量は、本発明の駆動方法によって、除去することができる。
その後、蒸着法、またはインクジェット法により電界発光層33を形成する。電界発光層33は、有機材料、又は無機材料を有し、電子注入層(EIL)、電子輸送層(ETL)、発光層(EML)、正孔輸送層(HTL)、正孔注入層(HIL)等を適宜組み合わせて構成される。なお各層の境目は必ずしも明確である必要はなく、互いの層を構成している材料が一部混合し、界面が不明瞭になっている場合もある。また、電界発光層は上記積層構造に限定されない。
そして、スパッタリング法、又は蒸着法により第2の電極35を形成する。発光素子の第1の電極(画素電極)19、及び第2の電極35は、画素構成により陽極又は陰極となる。
陽極材料としては、仕事関数の大きい(仕事関数4.0eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などを用いることが好ましい。陽極材料の具体例としては、ITO、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したIZOの他、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、または金属材料の窒化物(TiN)等を用いることができる。
一方、陰極材料としては、仕事関数の小さい(仕事関数3.8eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などを用いることが好ましい。陰極材料の具体例としては、元素周期律の1族または2族に属する元素、すなわちLiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、およびこれらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li)や化合物(LiF、CsF、CaF2)の他、希土類金属を含む遷移金属を用いて形成することができる。但し、陰極は透光性を有する必要があるため、これら金属、又はこれら金属を含む合金を非常に薄く形成し、ITO等の金属(合金を含む)との積層により形成する。
その後、第2の電極35を覆って、保護膜を形成してもよい。保護膜としては、窒化珪素膜やDLC膜を用いることができる。
このようにして、発光装置の画素を形成することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した書き込み期間Ta二つの動作期間に分け、一方で消去動作を行い、他方で書き込み動作を行う場合の画素回路を有する発光装置全体の構成について説明する。
図12に示すように、本発明の発光装置は、上述した画素10がマトリクス状に複数配置された画素部40と、第1の走査線駆動回路41と、第2の走査線駆動回路42と、信号線駆動回路43とを有する。第1の走査線駆動回路41と第2の走査線駆動回路42は、画素部40を挟んで対向するように配置するか、画素部40の上下左右の四方のうち一方に配置するとよい。
信号線駆動回路43は、パルス出力回路44、ラッチ45及び選択回路46を有する。ラッチ45は第1のラッチ47と第2のラッチ48を有する。選択回路46は、スイッチング手段としてトランジスタ(以下TFT49と表記)と、アナログスイッチ50とを有する。TFT49とアナログスイッチ50は、信号線に対応して、各列に設けられている。加えて、本実施の形態では、WE信号の反転信号を生成するために、インバータ51が各列に設けられている。なおインバータ51は、外部からWE信号の反転信号を供給する場合には設けなくてもよい。
TFT49のゲート電極は選択信号線52に接続し、一方の電極は信号線に接続し、他方の電極は電源53に接続する。アナログスイッチ50は、第2のラッチ48と各信号線の間に設けられる。すなわち、アナログスイッチ50の入力端子は第2のラッチ48に接続し、出力端子は信号線に接続する。アナログスイッチ50の2つの制御端子は、一方は選択信号線52に接続し、他方はインバータ51を介して選択信号線52に接続する。電源53の電位は、画素が有する駆動用トランジスタ12をオフにする電位であり、駆動用トランジスタ12の極性がnチャネル型の場合は電源53の電位をLowとし、駆動用トランジスタ12がpチャネル型の場合は電源53の電位をHighとする。
第1の走査線駆動回路41はパルス出力回路54と選択回路55を有する。第2の走査線駆動回路42はパルス出力回路56と選択回路57を有する。パルス出力回路54、56には、それぞれスタートパルス(G1SP、G2SP)が入力される。またパルス出力回路54、56にはそれぞれクロックパルス(G1CK、G2CK)と、それの反転クロックパルス(G1CKB、G2CKB)が入力される。
選択回路55、57は、選択信号線52に接続する。但し、第2の走査線駆動回路42が含む選択回路57は、インバータ58を介して選択信号線52に接続する。つまり、選択信号線52を介して、選択回路55、57に入力されるWE信号は、互いに反転した関係にある。
選択回路55、57の各々はトライステートバッファを有する。トライステートバッファは、選択信号線52から伝達される信号がHレベルのときに動作状態となり、Lレベルのときにハイインピーダンス状態となる。
信号線駆動回路43が含むパルス出力回路44、第1の走査線駆動回路41が含むパルス出力回路54、第2の走査線駆動回路42が含むパルス出力回路56は、複数のフリップフロップ回路からなるシフトレジスタやデコーダ回路を有する。パルス出力回路44、54、56として、デコーダ回路を適用すれば、信号線又は走査線をランダムに選択することができる。信号線又は走査線をランダムに選択することができると、時間階調方式を適用した場合に生じる疑似輪郭の発生を抑制することができる。
なお信号線駆動回路43の構成は上記の記載に制約されず、レベルシフタやバッファを設けてもよい。また、第1の走査線駆動回路41と第2の走査線駆動回路42の構成も上記の記載に制約されず、レベルシフタやバッファを設けてもよい。
また本発明において、保護回路を設けてもよい。保護回路は、複数の抵抗素子を有するように形成することができる。例えば複数の抵抗素子として、pチャネル型のトランジスタを用いることができる。保護回路は、信号線駆動回路43、第1の走査線駆動回路41、又は第2の走査線駆動回路42にそれぞれ設けることができ、好ましくは、信号線駆動回路43、第1の走査線駆動回路41、又は第2の走査線駆動回路42と画素部40との間に設けるとよい。このような保護回路により、静電気に起因した素子の劣化や破壊を抑制することができる。
また本実施の形態において、発光装置は電源制御回路63を有する。電源制御回路63は、発光素子13に電源を供給する電源回路61とコントローラ62を有する。電源回路61は、丸で示される第1の電源17を有し、第1の電源17は駆動用トランジスタ12と電源線Vxを介して発光素子13の画素電極に接続する。また、電源回路61は、丸で示される第2の電源18を有し、第2の電源18は対向電極に接続される電源線を介して、発光素子13に接続する。
このような電源回路61は、発光素子13に順方向電圧を印加して、発光素子13に電流を流して発光させるときは、第1の電源17の電位が、第2の電源18の電位よりも高くなるように設定する。一方、発光素子13に逆方向電圧を印加するときは、第1の電源17の電位が、第2の電源18の電位よりも低くなるように設定する。このような電源の設定は、コントローラ62から電源回路61に所定の信号を供給することにより、行うことができる。
また本実施の形態において、発光装置は、モニター回路64と制御回路65を有することを特徴とする。制御回路65は定電流源105とバッファアンプ回路110を有する。また、モニター回路64は、モニター用発光素子66、モニター制御用トランジスタ111、インバータ112を有する。
制御回路65は、モニター回路64の出力に基づき、電源電位を補正する信号を、電源制御回路63に供給する。電源制御回路63は、制御回路65から供給される信号に基づき、画素部40に供給する電源電位を補正する。
上記構成を有する本発明の発光装置は、環境温度の変化や経時劣化に起因した電流値の変動を抑制して、信頼性を向上させることができる。さらにモニター制御用トランジスタ111及びインバータ112により、ショートしたモニター用発光素子66に、定電流源105からの電流が流れることを防止でき、正確な電流値の変動を発光素子13へ供給することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、上記構成を有する本発明の発光装置の動作について図面を参照して説明する。
まず、信号線駆動回路43の動作について図14(A)を用いて説明する。パルス出力回路44には、クロック信号(以下SCKと表記)、クロック反転信号(以下SCKBと表記)及びスタートパルス(以下SSPと表記)が入力され、これらの信号のタイミングに従って、第1のラッチ47にサンプリングパルスを出力する。データが入力される第1のラッチ47は、サンプリングパルスが入力されるタイミングに従って、1列目から最終列目までビデオ信号を保持する。第2のラッチ48は、ラッチパルスが入力されると、第1のラッチ47に保持されていたビデオ信号を、一斉に第2のラッチ48に転送する。
ここで、選択信号線52から伝達されるWE信号がLレベルのときを期間T1とし、WE信号がHレベルのときを期間T2として、各期間における選択回路46の動作について説明する。期間T1、T2は水平走査期間の半分の期間に相当し、期間T1を第1のサブゲート選択期間、期間T2を第2のサブゲート選択期間とよぶ。
期間T1(第1のサブゲート選択期間)において、選択信号線52から伝達されるWE信号はLレベルであり、TFT49はオン状態、アナログスイッチ50は非導通状態となる。そうすると、複数の信号線S1〜Snは、各列に配置されたTFT49を介して、電源53と電気的に接続する。つまり、複数の信号線S1〜Snは、電源53と同電位になる。このとき、選択された画素10が有するスイッチング用トランジスタ11は、オンとなっており、当該スイッチング用トランジスタ11を介して、電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達される。そうすると、駆動用トランジスタ12はオフ状態となり、発光素子13が有する両電極間には電流が流れず非発光となる。このように、信号線Sxに入力されるビデオ信号の状態に関係なく、電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達されて、当該スイッチング用トランジスタ11がオフ状態になり、発光素子13が強制的に非発光となる動作が消去動作である。
期間T2(第2のサブゲート選択期間)において、選択信号線52から伝達されるWE信号はHレベルであり、TFT49はオフ状態、アナログスイッチ50は導通状態となる。そうすると、第2のラッチ48に保持されたビデオ信号は、1行分が同時に各信号線Sxに伝達される。このとき、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオンとなり、当該スイッチング用トランジスタ11を介して、ビデオ信号が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達される。そうすると、入力されたビデオ信号に従って、駆動用トランジスタ12はオン又はオフとなり、発光素子13が有する第1及び第2の電極は、互いに異なる電位又は同電位となる。より詳しくは、駆動用トランジスタ12がオンとなると、発光素子13が有する第1及び第2の電極は互いに異なる電位となり、発光素子13に電流が流れる。すると、発光素子13は点灯する。なお発光素子13に流れる電流は、駆動用トランジスタ12のソースドレイン間に流れる電流と同じである。
一方、駆動用トランジスタ12がオフとなると、発光素子13が有する第1及び第2の電極は同電位となり、発光素子13に電流は流れない。すなわち、発光素子13は非発光となる。このように、ビデオ信号に従って、駆動用トランジスタ12がオン状態又はオフ状態になり、発光素子13が有する第1及び第2の電極の電位が互いに異なる電位又は同電位となる動作が書き込み動作である。
次に、第1の走査線駆動回路41、第2の走査線駆動回路42の動作について説明する。パルス出力回路54には、G1CK、G1CKB、G1SPが入力され、これらの信号のタイミングに従って、選択回路55に順次パルスを出力する。パルス出力回路56には、G2CK、G2CKB、G2SPが入力され、これらの信号のタイミングに従って、選択回路57に順次パルスを出力する。図14(B)には、i行目、j行目、k行目、p行目(i、j、k、pは自然数、1≦i、j、k、p≦n)の各行の選択回路55、57に供給されるパルスの電位を示す。
ここで、信号線駆動回路43の動作の説明と同様に、選択信号線52から伝達されるWE信号がLレベルのときを期間T1とし、WE信号がHレベルのときを期間T2として、各期間における第1の走査線駆動回路41が含む選択回路55と、第2の走査線駆動回路42が含む選択回路57の動作について説明する。なお、図14(B)のタイミングチャートでは、第1の走査線駆動回路41から信号が伝達されたゲート線Gy(yは自然数、1≦y≦n)の電位をVGy(41)と表記し、第2の走査線駆動回路42から信号が伝達されたゲート線の電位をVGy(42)と表記する。そして、VGy(41)とVGy(42)は、同じゲート線Gyにより供給することができる。
期間T1(第1のサブゲート選択期間)において、選択信号線52から伝達されるWE信号はLレベルである。そうすると、第1の走査線駆動回路41が含む選択回路55には、LレベルのWE信号が入力され、選択回路55は不定状態となる。一方、第2の走査線駆動回路42が含む選択回路57には、WE信号が反転したHレベルの信号が入力され、選択回路57は動作状態となる。つまり、選択回路57はHレベルの信号(行選択信号)をi行目のゲート線Giに伝達し、ゲート線GiはHレベルの信号と同電位となる。すなわち、第2の走査線駆動回路42によりi行目のゲート線Giが選択される。その結果、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオン状態となる。そして、信号線駆動回路43が含む電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ12はオフ状態となり、発光素子13の両電極の電位は同電位となる。すなわち、この期間では、発光素子13が非発光となる消去動作が行われる。
期間T2(第2のサブゲート選択期間)において、選択信号線52から伝達されるWE信号はHレベルである。そうすると、第1の走査線駆動回路41が含む選択回路55には、HレベルのWE信号が入力され、選択回路55は動作状態となる。つまり、選択回路55はHレベルの信号をi行目のゲート線Giに伝達し、ゲート線GiはHレベルの信号と同電位となる。つまり、第1の走査線駆動回路41により、i行目のゲート線Giが選択される。その結果、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオン状態となる。そして、信号線駆動回路43が含む第2のラッチ48からビデオ信号が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ12はオン状態又はオフ状態となり、発光素子13が含む2つの電極の電位は、互いに異なる電位又は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子13が発光又は非発光となる書き込み動作が行われる。一方、第2の走査線駆動回路42が含む選択回路57には、Lレベルの信号が入力され、不定状態となる。
このように、ゲート線Gyは、期間T1(第1のサブゲート選択期間)において第2の走査線駆動回路42により選択され、期間T2(第2のサブゲート選択期間)において第1の走査線駆動回路41により選択される。すなわち、ゲート線は、第1の走査線駆動回路41と第2の走査線駆動回路42により、相補的に制御される。そして、第1及び第2のサブゲート選択期間において、一方で消去動作を行って、他方で書き込み動作を行う。
なお第1の走査線駆動回路41がi行目のゲート線Giを選択する期間では、第2の走査線駆動回路42は動作していない状態(選択回路57が不定状態)、又はi行目を除く他の行のゲート線に行選択信号を伝達する。同様に、第2の走査線駆動回路42がi行目のゲート線Giに行選択信号を伝達する期間は、第1の走査線駆動回路41は不定状態、又はi行目を除く他の行のゲート線に行選択信号を伝達する。
また上記のような動作を行う本発明は、発光素子13を強制的にオフにすることができるために、デューティ比の向上を実現する。さらに、発光素子13を強制的にオフにすることができるにも関わらず、容量素子16の電荷を放電するTFTを設ける必要がないために、高開口率を実現する。高開口率を実現すると、光を発する面積の増加に伴って、発光素子の輝度を下げることができる。つまり、駆動電圧を下げることができるため、消費電力を削減することができる。
また、本実施の形態では、通常の信号線駆動回路43の走査期間を2倍としなければならない。これを解決するために、信号線駆動回路43のSCK、及びSCKBの周波数を早めてもよいし、ビデオ信号を複数に分割してもよい。
なお、本発明は、ゲート選択期間を2分割する上記の形態に制約されない。ゲート選択期間を3つ以上に分割してもよい。
(実施の形態7)
本実施の形態では、上記駆動方法を適用できる画素構成を例示する。なお、図2で示した構成と重複する説明は省略する。
図9には、図2に示した画素構成に加え、容量素子16の両端に第3のトランジスタ25が設けられていることを特徴とした画素構成を示す。第3のトランジスタ25は、所定の期間で、容量素子16に蓄積された電荷を放電する機能を有する。この第3のトランジスタ25を消去用トランジスタとも表記する。所定の期間は、第3のトランジスタ25のゲート電極が接続されている消去用走査線Ryによって制御される。
図24には、図2に示した画素構成に加え、消去用ダイオード2401が設けられていることを特徴とした画素構成を示す。消去用ダイオード2401は、所定の期間で、容量素子16に蓄積された電荷を放電する機能を有する。この消去用ダイオード2401は出力が駆動用トランジスタ12のゲートに接続され、所定の期間は、消去用ダイオード2401の入力に接続されている消去用走査線Ryによって制御される。
図25には、図2に示した画素構成に加え、ダイオード接続された消去用トランジスタ2501が設けられていることを特徴とした画素構成を示す。消去用トランジスタ2501は、所定の期間で、容量素子16に蓄積された電荷を放電する機能を有する。この消去用トランジスタ2501はゲート電極と消去用走査線Ryとが接続され、所定の期間は、消去用走査線Ryによって制御される。
図26には、図2に示した画素構成をGy、Vxとを2画素分共通とし、それぞれにSx、Sx2からデータ信号を入力し、図26の構成で1画素とし面積階調も可能としたことを特徴とする画素構成を示す。図26の発光素子2601と発光素子2602とはそれぞれ発光面積が異なっており、発光面積により階調を表現することができる。また、発光期間を制御して階調を表現するデジタル時間階調駆動と組み合わせてもよいし、データ信号の電位により、駆動用トランジスタ12のVgsを制御して階調を表現する電圧プログラム型アナログ階調駆動と組み合わせてもよい。
例えば、複数のサブフレーム期間を設ける場合、短いサブフレーム期間において、図9に示すような第3のトランジスタ25により容量素子16の電荷を放電する。その結果、デューティ比を向上させることができる。
図10(A)には、図2に示した画素構成に加え、駆動用トランジスタ12と発光素子13との間に、第4のトランジスタ36が設けられていることを特徴とした画素構成を示す。第4のトランジスタ36のゲート電極には、固定電位となっている第2の電源線Vaxが接続されている。そのため、発光素子13へ供給される電流は、駆動用トランジスタ12や第4のトランジスタ36のゲート・ソース間電圧によらず、一定とすることができる。この第4のトランジスタ36を、電流制御用トランジスタとも表記する。
図10(B)には、図10(A)と異なり、固定電位となっている第2の電源線Vaxが、走査線Gyと並行に設けられていることを特徴とした画素構成を示す。
また図10(C)には、図10(A)(B)と異なり、固定電位となっている、第4のトランジスタ36のゲート電極が、駆動用トランジスタ12のゲート電極に接続されていることを特徴とした画素構成である。図10(C)のように、新たに電源線を設けることがない画素構成では、開口率を維持することができる。
図11には、図10(A)に示した画素構成に加え、図9に示した消去用トランジスタ25を設けたことを特徴とした画素構成を示す。消去用トランジスタ25により、容量素子16の電荷を放電することができる。勿論、図10(B)又は図10(C)に示した画素構成に加えて、消去用トランジスタ25を設けることも可能である。
すなわち、本発明は、画素構成に限定されることなく適用することが可能である。
(実施の形態8)
本実施の形態では、実施の形態4で示した書き込み期間Taを2つの動作期間に分け、一方で書き込み動作を行い、他方でも書き込み動作を行う場合の画素回路を有する発光装置全体の構成をデコーダ回路を用いた場合について説明をする。
図13に説明するように、本発明の発光装置は、実施の形態4に記述した画素10がマトリクス状に複数配列された画素部40と、デコーダ回路1341と信号線駆動回路1343とを有する。デコーダ回路は、画素部40の上下左右の四方のうち一方に配置するとよい。
信号線駆動回路1343は、ビデオ信号(DATA)に対応した電位を1行同時に出力(以下、線順次駆動という)できる回路であれば何でもよい。例えば、図12で示すような信号線駆動回路がある。
デコーダ回路1341は、出力ラインを選択するための入力(SLN:Select Line Number)が入力される。また、クロックパルス(GCK)、反転クロックパルス(GCKB)が入力される。
デコーダ回路1341は、必ずしもデコーダ回路でなくてもよい。例えば、シフトレジスタを用いてもよい。この場合、実施の形態5、及び実施の形態6で説明したように書き込み期間をN個に分割した場合、走査線駆動回路がN個必要となる。
また本発明において、保護回路を設けてもよい。保護回路は、複数の抵抗素子を有するように形成することができる。例えば複数の抵抗素子として、pチャネル型のトランジスタを用いることができる。保護回路は、信号線駆動回路1343、デコーダ回路1341に設けることができ、好ましくは、信号線駆動回路1343、デコーダ回路1341と画素部40との間に設けるとよい。このような保護回路により、静電気に起因した素子の劣化や破壊を抑制することができる。
また本実施の形態において、発光装置は電源制御回路63を有する。電源制御回路63は、発光素子13に電源を供給する電源回路61とコントローラ62を有する。電源回路61は、丸で示される第1の電源17を有し、第1の電源17は駆動用トランジスタ12と電源線Vxを介して発光素子13の画素電極に接続する。また、電源回路61は、丸で示される第2の電源18を有し、第2の電源18は対向電極に接続される電源線を介して、発光素子13に接続する。
このような電源回路61は、発光素子13に順方向電圧を印加して、発光素子13に電流を流して発光させるときは、第1の電源17の電位が、第2の電源18の電位よりも高くなるように設定する。一方、発光素子13に逆方向電圧を印加するときは、第1の電源17の電位が、第2の電源18の電位よりも低くなるように設定する。このような電源の設定は、コントローラ62から電源回路61に所定の信号を供給することにより、行うことができる。
また本実施の形態において、発光装置は、モニター回路64と制御回路65を有することを特徴とする。制御回路65は定電流源105とバッファアンプ回路110を有する。また、モニター回路64は、モニター用発光素子66、モニター制御用トランジスタ111、インバータ112を有する。
制御回路65は、モニター回路64の出力に基づき、電源電位を補正する信号を、電源制御回路63に供給する。電源制御回路63は、制御回路65から供給される信号に基づき、画素部40に供給する電源電位を補正する。
上記構成を有する本発明の発光装置は、環境温度の変化や経時劣化に起因した電流値の変動を抑制して、信頼性を向上させることができる。さらにモニター制御用トランジスタ111及びインバータ112により、ショートしたモニター用発光素子66に、定電流源105からの電流が流れることを防止でき、正確な電流値の変動を発光素子13へ供給することができる。
(実施の形態9)
本実施の形態では、上記構成を有する本発明の発光装置の動作について図面を参照して説明する。
まず、信号線駆動回路1343の動作について図15(A)を用いて説明する。信号線駆動回路1343には、クロック信号(以下SCKと表記)、クロック反転信号(以下SCKBと表記)及びスタートパルス(以下SSPと表記)が入力されている。また、信号線駆動回路1343は公知のものを用いればよく、図15(A)を実現できる回路構成であれば特に限定しない。
ここで、実施の形態6では、選択信号線52から伝達されるWE信号を用いて書き込み期間を期間T1と期間T2とに分けたが、本実施の形態ではデコーダ回路1341を用いているので、WE信号は必要なくSLN信号を用いることで同じように書き込み期間を複数に分けることができる。また、本実施の形態では、一行選択期間において書き込み動作を2回行う構成にしたときのタイミングについて説明する。また、書き込み期間をそれぞれ、期間T1、期間T2として、期間T1を第1のサブゲート選択期間、期間T2を第2のサブゲート選択期間とよぶ。
期間T1(第1のサブゲート選択期間)、及び期間T2(第2のサブゲート選択期間)において、信号線駆動回路1343の出力はDATA信号に対応した電位が出力される。このとき、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオンとなり、当該スイッチング用トランジスタを介して、ビデオ信号が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達される。そうすると、入力されたビデオ信号に従って、駆動用トランジスタ12はオン又はオフとなり、発光素子13が有する第1及び第2の電極は互いに異なる電位となり、発光素子13に電流が流れる。すると、発光素子13は点灯する。なお発光素子13に流れる電流は、駆動用トランジスタ12のソースドレイン間に流れる電流と同じである。
一方、駆動用トランジスタ12がオフとなると、発光素子13が有する第1及び第2の電極は同電位となり、発光素子13に電流は流れない。すなわち、発光素子13は非発光となる。このように、ビデオ信号に従って、駆動用トランジスタ12がオン状態又はオフ状態になり、発光素子13が有する第1及び第2の電極の電位が互いに異なる電位又は同電位となる動作が書き込み動作である。
次に、デコーダ回路1341の動作について説明する。デコーダ回路1341には、GCK,GCKB、SLNが入力される。SLNはデコーダ回路1341から出力するラインを選択する。図15(B)には、i行目、j行目、k行目、p行目(i、j、k、pは自然数、1≦i、j、k、p≦n)の各行のゲート線Gyに出力されるパルスの電位を示す。図15(B)には、i行目、j行目、k行目、p行目(i、j、k、pは自然数、1≦i、j、k、p≦n)の各行の選択回路55、57に供給されるパルスの電位を示す。
ここで、信号線駆動回路1343の動作の説明と同様に、期間T1と期間T2とに分けることができる。なお、図15(B)のタイミングチャートでは、期間T1においてのデコーダ回路1341からゲート線Gy(yは自然数、1≦y≦n)の電位をVGy(T1)と表記し、期間T2においてのデコーダ回路1341からゲート線Gyの電位をVGy(T2)と表記する。そして、VGy(T1)とVGy(T2)とは、同じゲート線Gyにより供給することができる。また、期間T1と期間T2はそれぞれ、ゲート線Gyを走査する動作をしている。
期間T1(第1のサブゲート選択期間)において、デコーダ回路1341はHレベルの信号(行選択信号)をi行目のゲート線Giに伝達し、ゲート線GiはHレベルの信号と同電位となる。すなわち、デコーダ回路1341によりi行目のゲート線Giが選択される。その結果、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオン状態となる。そして、信号線駆動回路1343が含む電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ12はオン状態又はオフ状態となり、発光素子13が含む2つの電極の電位は、互いに異なる電位又は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子13が発光又は非発光となる書き込み動作が行われる。
期間T2(第2のサブゲート選択期間)において、デコーダ回路1341はHレベルの信号(行選択信号)をi行目のゲート線Giに伝達し、ゲート線GiはHレベルの信号と同電位となる。すなわち、デコーダ回路1341によりi行目のゲート線Giが選択される。その結果、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオン状態となる。そして、信号線駆動回路1343が含む電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ12はオン状態又はオフ状態となり、発光素子13が含む2つの電極の電位は、互いに異なる電位又は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子13が発光又は非発光となる書き込み動作が行われる。
このように、ゲート線Gyは、期間T1(第1のサブゲート選択期間)においてデコーダ回路1341により選択され、期間T2(第2のサブゲート選択期間)においてデコーダ回路1341により別の行が選択される。すなわち、第1及び第2のサブゲート選択期間において、一方で書き込み動作を行い、他方でも書き込み動作を行う。
すなわち、本発明では、書き込み期間中に信号線駆動回路1343は2回動作を行い。期間T1と期間T2とにそれぞれ選択されたゲート線Gyにそれぞれ出力することができる。
また、本実施の形態では、通常の信号線駆動回路1343の走査期間を2倍としなければならない。これを解決するために、信号線駆動回路1343のSCK、及びSCKBの周波数を早めてもよいし、ビデオ信号を複数に分割してもよい。
なお、本発明は、ゲート選択期間を2分割する上記の形態に制約されない。ゲート選択期間を3つ以上に分割してもよい。また、分割したゲート選択期間は、書き込み動作、消去動作を自由に組み合わせることができる。例えば、ゲート選択期間を3つに分割し、書き込み動作を2回行い、消去動作を1回行ってもよい。
(実施の形態10)
本実施の形態では、実施の形態4で示した書き込み期間Taを4つの動作期間にわけ、すべてで書き込み動作を行う場合の画素回路を有する発光装置全体の構成について説明する。
図18に説明するように、本発明の発光装置は、実施の形態4に記述した画素10がマトリクス状に複数配置された画素部40と、第1の走査線駆動回路1839と、第2の走査線駆動回路1840と、第3の走査線駆動回路1841と、第4の走査線駆動回路1842と、信号線駆動回路1843とを有する。第1の走査線駆動回路1839と第2の走査線駆動回路1840と第3の走査線駆動回路1841と第4の走査線駆動回路1842は、画素部40を挟んで対向するように2個ずつ配置するか、画素部40の上下左右の四方のうち一方に配置するとよい。また、2個ずつでなくても1個と3個に分けてもよいし、配置する箇所は特に限定しない。
信号線駆動回路1843は、ビデオ信号(DATA)に対応した電位を1行同時に出力(以下、線順次駆動という)できる回路であれば何でもよい。例えば、図12で示すような信号線駆動回路がある。
第1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841、及び第4の走査線駆動回路1842には、それぞれスタートパルスG1SP、G2SP、G3SP、G4SP)、クロックパルス(G1CK、G2CK、G3CK、G4CK)と、それの反転クロックパルス(G1CKB、G2CKB、G3CKB、G4CKB)、WE1信号、及びWE2信号が入力される。
また本発明において、保護回路を設けてもよい。保護回路は、複数の抵抗素子を有するように形成することができる。例えば複数の抵抗素子として、pチャネル型のトランジスタを用いることができる。保護回路は、信号線駆動回路1843、第1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841、及び第4の走査線駆動回路1842にそれぞれ設けることができ、好ましくは、信号線駆動回路1843、第1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841、及び第4の走査線駆動回路1842と画素部40との間に設けるとよい。このような保護回路により、静電気に起因した素子の劣化や破壊を抑制することができる。
また本実施の形態において、発光装置は電源制御回路63を有する。電源制御回路63は、発光素子13に電源を供給する電源回路61とコントローラ62を有する。電源回路61は、丸で示される第1の電源17を有し、第1の電源17は駆動用トランジスタ12と電源線Vxを介して発光素子13の画素電極に接続する。また、電源回路61は、丸で示される第2の電源18を有し、第2の電源18は対向電極に接続される電源線を介して、発光素子13に接続する。
このような電源回路61は、発光素子13に順方向電圧を印加して、発光素子13に電流を流して発光させるときは、第1の電源17の電位が、第2の電源18の電位よりも高くなるように設定する。一方、発光素子13に逆方向電圧を印加するときは、第1の電源17の電位が、第2の電源18の電位よりも低くなるように設定する。このような電源の設定は、コントローラ62から電源回路61に所定の信号を供給することにより、行うことができる。
また本実施の形態において、発光装置は、モニター回路64と制御回路65を有することを特徴とする。制御回路65は定電流源105とバッファアンプ回路110を有する。また、モニター回路64は、モニター用発光素子66、モニター制御用トランジスタ111、インバータ112を有する。
制御回路65は、モニター回路64の出力に基づき、電源電位を補正する信号を、電源制御回路63に供給する。電源制御回路63は、制御回路65から供給される信号に基づき、画素部40に供給する電源電位を補正する。
上記構成を有する本発明の発光装置は、環境温度の変化や経時劣化に起因した電流値の変動を抑制して、信頼性を向上させることができる。さらにモニター制御用トランジスタ111及びインバータ112により、ショートしたモニター用発光素子66に、定電流源105からの電流が流れることを防止でき、正確な電流値の変動を発光素子13へ供給することができる。
(実施の形態11)
本実施の形態では、上記構成を有する本発明の発光装置の動作について図面を参照して説明する。
まず、信号線駆動回路1843の動作について図19(A)を用いて説明する。信号線駆動回路1843には、クロック信号(以下SCKと表記)、クロック反転信号(以下SCKBと表記)及びスタートパルス(以下SSPと表記)が入力されている。また、信号線駆動回路1843は公知のものを用いればよく、図19(A)を実現できる回路構成であれば特に限定しない。
ここで、実施の形態6では、選択信号線52から伝達されるWE信号を用いて書き込み期間を期間T1と期間T2とに分けたが、本実施の形態では消去動作は行わないので、信号線駆動回路1843にWE1信号、及びWE2信号は入力されない。また、本実施の形態では、1行選択期間において書き込み動作を4回行う構成にしたときのタイミングについて説明する。また、書き込み動作をそれぞれ、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4として、期間T1を第1のサブゲート選択期間、期間T2を第2のサブゲート選択期間、期間T3を第3のサブゲート選択期間、期間T4を第4のサブゲート選択期間とよぶ。
期間T1(第1のサブゲート選択期間)、期間T2(第2のサブゲート選択期間)、期間T3(第3のサブゲート選択期間)、及び期間T4(第4のサブゲート選択期間)において、信号線駆動回路1843の出力はDATA信号に対応した電位が出力される。このとき、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオンとなり、当該スイッチング用トランジスタを介して、ビデオ信号が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達される。そうすると、入力されたビデオ信号に従って、駆動用トランジスタ12はオン又はオフとなり、発光素子13が有する第1及び第2の電極は互いに異なる電位となり、発光素子13に電流が流れる。すると、発光素子13は点灯する。なお発光素子13に流れる電流は、駆動用トランジスタ12のソースドレイン間に流れる電流と同じである。
一方、駆動用トランジスタ12がオフとなると、発光素子13が有する第1及び第2の電極は同電位となり、発光素子13に電流は流れない。すなわち、発光素子13は非発光となる。このように、ビデオ信号に従って、駆動用トランジスタ12がオン状態又はオフ状態になり、発光素子13が有する第1及び第2の電極の電位が互いに異なる電位又は同電位となる動作が書き込み動作である。
次に、第1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841、第4の走査線駆動回路1842の動作について説明する。走査線駆動回路1839には、GCK、GCKB、G1SP、WE1、WE2が入力される。GCK、GCKB、G1SPに従って順次走査が行われ、WE1、WE2によってゲート線Gyに出力するか否かを決定する。走査線駆動回路1840には、GCK、GCKB、G2SP、WE1、WE2が入力される。GCK、GCKB、G2SPに従って順次走査が行われ、WE1、WE2によってゲート線Gyに出力するか否かを決定する。走査線駆動回路1841には、GCK、GCKB、G3SP、WE1、WE2が入力される。GCK、GCKB、G3SPに従って順次走査が行われ、WE1、WE2によってゲート線Gyに出力するか否かを決定する。走査線駆動回路1842には、GCK、GCKB、G4SP、WE1、WE2が入力される。GCK、GCKB、G4SPに従って順次走査が行われ、WE1、WE2によってゲート線Gyに出力するか否かを決定する。図19(B)には、i行目、j行目、k行目、p行目(i、j、k、pは自然数、1≦i、j、k、p≦n)の各行のゲート線Gyに出力されるパルスの電位を示す。図19(B)には、i行目、j行目、k行目、p行目(i、j、k、pは自然数、1≦i、j、k、p≦n)の各行の選択回路55、57に供給されるパルスの電位を示す。
ここで、信号線駆動回路1843の動作の説明と同様に、期間T1、期間T2、期間T3と期間T4とに分けることができる。WE1信号がLレベル、WE2信号がLレベルのときをT1とし、WE1信号がHレベル、WE2信号がLレベルのときをT2とし、WE1信号がHレベル、WE2信号がHレベルのときをT3とし、WE1信号がLレベル、WE2信号がHレベルのときをT14として、各期間における第1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841、第4の走査線駆動回路1842について説明する。図19(B)のタイミングチャートでは、第1の走査線駆動回路1839から信号が伝達されたゲート線Gy(yは自然数、1≦y≦n)の電位をVGy(T1)と表記し、第2の走査線駆動回路1840から信号が伝達されたゲート線Gy(yは自然数、1≦y≦n)の電位をVGy(T2)と表記し、第3の走査線駆動回路1841から信号が伝達されたゲート線Gy(yは自然数、1≦y≦n)の電位をVGy(T3)と表記し、第4の走査線駆動回路1842から信号が伝達されたゲート線Gy(yは自然数、1≦y≦n)の電位をVGy(T4)と表記する。そして、VGy(T1)とVGy(T2)とVGy(T3)とVGy(T4)は、同じゲート線Gyにより供給することができる。
期間T1(第1のサブゲート選択期間)において、WE1信号はLレベル、WE2信号はLレベルである。そうすると、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841、第4の走査線駆動回路1842、にはLレベルのWE1信号、LレベルのWE2信号が入力され、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841、第4の走査線駆動回路1842は不定状態となる。一方第1の走査線駆動回路1839にもLレベルのWE1信号、LレベルのWE2信号が入力され、第1の走査線駆動回路1839はHレベルの信号をi行目のゲート線Giに伝達し、ゲート線GiはHレベルの信号と同電位となる。すなわち、第1の走査線駆動回路1839によりi行目のゲート線Giが選択される。その結果、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオン状態となる。そして、信号線駆動回路1843が含む電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ12はオン状態又はオフ状態となり、発光素子13が含む2つの電極の電位は、互いに異なる電位又は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子13が発光又は非発光となる書き込み動作が行われる。
期間T2(第2のサブゲート選択期間)において、WE1信号はHレベル、WE2信号はLレベルである。そうすると、1の走査線駆動回路1839、第3の走査線駆動回路1841、第4の走査線駆動回路1842、にはHレベルのWE1信号、LレベルのWE2信号が入力され、1の走査線駆動回路1839、第3の走査線駆動回路1841、第4の走査線駆動回路1842、は不定状態となる。一方第2の走査線駆動回路1840にもHレベルのWE1信号、LレベルのWE2信号が入力され、第2の走査線駆動回路1840はHレベルの信号をi行目のゲート線Giに伝達し、ゲート線GiはHレベルの信号と同電位となる。すなわち、第2の走査線駆動回路1840によりi行目のゲート線Giが選択される。その結果、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオン状態となる。そして、信号線駆動回路1843が含む電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ12はオン状態又はオフ状態となり、発光素子13が含む2つの電極の電位は、互いに異なる電位又は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子13が発光又は非発光となる書き込み動作が行われる。
期間T3(第3のサブゲート選択期間)において、WE1信号はHレベル、WE2信号はHレベルである。そうすると、1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第4の走査線駆動回路1842、にはHレベルのWE1信号、HレベルのWE2信号が入力され、1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第4の走査線駆動回路1842は不定状態となる。一方第3の走査線駆動回路1841にもHレベルのWE1信号、HレベルのWE2信号が入力され、第3の走査線駆動回路1841はHレベルの信号をi行目のゲート線Giに伝達し、ゲート線GiはHレベルの信号と同電位となる。すなわち、第3の走査線駆動回路1841によりi行目のゲート線Giが選択される。その結果、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオン状態となる。そして、信号線駆動回路1843が含む電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ12はオン状態又はオフ状態となり、発光素子13が含む2つの電極の電位は、互いに異なる電位又は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子13が発光又は非発光となる書き込み動作が行われる。
期間T4(第4のサブゲート選択期間)において、WE1信号はLレベル、WE2信号はHレベルである。そうすると、1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841、にはLレベルのWE1信号、HレベルのWE2信号が入力され、1の走査線駆動回路1839、第2の走査線駆動回路1840、第3の走査線駆動回路1841は不定状態となる。一方第4の走査線駆動回路1842にもLレベルのWE1信号、HレベルのWE2信号が入力され、第4の走査線駆動回路1842はHレベルの信号をi行目のゲート線Giに伝達し、ゲート線GiはHレベルの信号と同電位となる。すなわち、第4の走査線駆動回路1842によりi行目のゲート線Giが選択される。その結果、画素10が含むスイッチング用トランジスタ11はオン状態となる。そして、信号線駆動回路1843が含む電源53の電位が駆動用トランジスタ12のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ12はオン状態又はオフ状態となり、発光素子13が含む2つの電極の電位は、互いに異なる電位又は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子13が発光又は非発光となる書き込み動作が行われる。
このように、ゲート線Gyは、期間T1(第1のサブゲート選択期間)において1の走査線駆動回路1839により選択され、期間T2(第2のサブゲート選択期間)において第2の走査線駆動回路1840により選択され、期間T3(第3のサブゲート選択期間)において3の走査線駆動回路1841により選択され、期間T4(第4のサブゲート選択期間)において第4の走査線駆動回路1842により選択される。すなわち、ゲート線は、1の走査線駆動回路1839と第2の走査線駆動回路1840と3の走査線駆動回路1841と第4の走査線駆動回路1842により、相補的に制御される。そして、第1、第2、第3、及び第4のサブゲート選択期間において、全ての期間で書き込み動作を行う。
すなわち、本発明では、書き込み期間中に信号線駆動回路1843は4回動作を行い。期間T1と期間T2と期間T3と期間T4とにそれぞれ選択されたゲート線Gyにそれぞれ出力することができる。
また、本実施の形態では、通常の信号線駆動回路1843の走査期間を4倍としなければならない。これを解決するために、信号線駆動回路1843のSCK、及びSCKBの周波数を早めてもよいし、ビデオ信号を複数に分割してもよい。
なお、本発明は、ゲート選択期間を4分割する上記の形態に制約されない。ゲート選択期間を5つ以上に分割してもよいし、ゲート選択期間を3つ以下に分割してもよい。また、分割したゲート選択期間は、書き込み動作、消去動作を自由に組み合わせることができる。例えば、ゲート選択期間を5つに分割し、書き込み動作を4回行い、消去動作を1回行ってもよい。
ここで、上記信号線駆動回路43、信号線駆動回路1843の一例、及びデコーダ回路1341の一例を説明する。
図22を用いて信号線駆動回路43、信号線駆動回路1843の一例を説明する。
第1のシフトレジスタ6101と、第2のシフトレジスタ6102と、第3のシフトレジスタ6103と、AND回路6104と、AND回路6105と、AND回路6106と、OR回路6107とを有する。また、第1のシフトレジスタ6101はGCK、GCKB、G1SPが入力され、第2のシフトレジスタ6102はGCK、GCKB、G2SPが入力され、第3のシフトレジスタ6103はGCK、GCKB、G3SPが入力される。また、第1のシフトレジスタ6101の出力端子、及びG−CP1はAND回路6104の入力端子と接続される。また、第2のシフトレジスタ6102の出力端子、及びG−CP2はAND回路6105の入力端子と接続される。また、第3のシフトレジスタ6103の出力端子、及びG−CP3はAND回路6106の入力端子と接続される。また、AND回路6104、AND回路6105、及びAND回路6106の出力端子はOR回路6107と接続される。また、第1のシフトレジスタ6101と、第2のシフトレジスタ6102と、第3のシフトレジスタ6103との出力端子と、G−CP1、G−CP2、G−CP3の信号との組み合わせにより、どの段のゲート線Gyに出力するかを決定する。図22の構成によれば、3つのサブゲート期間を有することができる。また、シフトレジスタの数は特に限定しないし、サブゲート期間の数も限定しない。
図23を用いてデコーダ回路1341の一例を説明する。
4入力端子NAND回路と、インバータ回路とレベルシフタ5805と、バッファ回路5806とを有する。また、4入力端子NAND回路の入力端子に第1入力端子5801、第2入力端子5802、第3入力端子5803、第4入力端子5804、第1入力端子5801の反転入力端子、第2入力端子5802の反転入力端子、第3入力端子5803の反転入力端子、及び第4入力端子5804の反転入力端子のうちいずれか4個の入力端子が接続され、4入力端子NAND回路の出力端子とインバータ回路の入力端子が接続され、インバータ回路の出力端子とレベルシフタ5805の入力端子が接続され、レベルシフタ5805の出力端子とバッファ回路5806の入力端子が接続され、バッファ回路5806の出力端子がゲート線として画素に出力されている。4入力端子NAND回路への入力は、すべて別の組み合わせとなっており、図23の場合は16通りの出力を制御できる。
(実施の形態12)
本発明は、定電流駆動を行う発光装置にも適用することができる。本実施の形態では、モニター用発光素子66を用いて経時変化の度合いを検出する場合であって、この検出結果を基に、ビデオ信号又は電源電位を補正することで、発光素子の経時変化を補償する場合について説明する。
本実施の形態は、第1及び第2のモニター用発光素子を設ける。第1のモニター用発光素子には第1の定電流源から一定の電流が供給され、第2のモニター用発光素子には第2の定電流源から一定の電流が供給される。第1の定電流源から供給される電流値と、第2の定電流源から供給される電流値を変えることで、第1及び第2のモニター用発光素子に流れる総電流量は異なる。そうすると、第1及び第2のモニター用発光素子の間には経時変化の違いが生じる。
第1及び第2のモニター用発光素子は演算回路に接続しており、当該演算回路では、第1のモニター用発光素子と、第2のモニター用発光素子との電位の差を算出する。演算回路で算出された電圧値は、ビデオ信号発生回路に供給される。ビデオ信号発生回路では、演算回路から供給される電圧値を基に、各画素に供給するビデオ信号を補正する。上記構成により、発光素子の経時変化を補償することができる。
なお、各モニター用発光素子と、各演算回路の間には、バッファアンプ回路などの電位の変動を防止する回路を設けるとよい。
なお本実施の形態において、定電流駆動を行う構成を有する画素としては、例えば、カレントミラー回路を用いた画素等がある。
(実施の形態13)
本発明は、パッシブマトリクス型の発光装置に適用することができる。パッシブマトリクス型の発光装置は、基板上に形成された画素部、該画素部の周辺に配置されたカラム信号線駆動回路、ロウ信号線駆動回路、駆動回路を制御するコントローラを有する。画素部は、列方向に配置された各カラム信号線、行方向に配置されたロウ信号線、及びマトリクス状に配置された複数の発光素子を有する。この画素部が形成された基板上には、モニター回路64を設けることができる。
本実施の形態の発光装置では、モニター回路64を用いて、カラム信号線駆動回路に入力される画像データ、又は定電圧源から発生される電圧を、温度変化及び経時変化に応じて補正することができ、温度変化及び経時変化の両者に起因する影響が低減された発光装置を提供することができる。
(実施の形態14)
発光素子を含む画素部を備えた電子機器として、テレビジョン装置(単にテレビ、又はテレビジョン受信機ともよぶ)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話装置(単に携帯電話機、携帯電話ともよぶ)、PDA等の携帯情報端末、携帯型ゲーム機、コンピュータ用のモニター、コンピュータ、カーオーディオ等の音響再生装置、家庭用ゲーム機等の記録媒体を備えた画像再生装置等が挙げられる。その具体例について、図17を参照して説明する。
図17(A)に示す携帯情報端末機器は、本体9201、表示部9202等を含んでいる。表示部9202は、本発明の発光装置を適用することができる。すなわち、モニター用発光素子を用いて発光素子に与える電源電位を補正する本発明により、環境温度の変化と経時変化に起因した、発光素子の電流値の変動による影響を抑制した携帯情報端末機器を提供することができる。
図17(B)に示すデジタルビデオカメラは、表示部9701、表示部9702等を含んでいる。表示部9701は本発明の発光装置を適用することができる。モニター用発光素子を用いて発光素子に与える電源電位を補正する本発明により、環境温度の変化と経時変化に起因した、発光素子の電流値の変動による影響を抑制したデジタルビデオカメラを提供することができる。
図17(C)に示す携帯電話機は、本体9101、表示部9102等を含んでいる。表示部9102は、本発明の発光装置を適用することができる。モニター用発光素子を用いて発光素子に与える電源電位を補正する本発明により、環境温度の変化と経時変化に起因した、発光素子の電流値の変動による影響を抑制した携帯電話機を提供することができる。
図17(D)に示す携帯型のテレビジョン装置は、本体9301、表示部9302等を含んでいる。表示部9302は、本発明の発光装置を適用することができる。モニター用発光素子を用いて発光素子に与える電源電位を補正する本発明により、環境温度の変化と経時変化に起因した、発光素子の電流値の変動による影響を抑制した携帯型のテレビジョン装置を提供することができる。またテレビジョン装置としては、携帯電話機などの携帯端末に搭載する小型のものから、持ち運びをすることができる中型のもの、また、大型のもの(例えば40インチ以上)まで、幅広いものに、本発明の発光装置を適用することができる。
図17(E)に示す携帯型のコンピュータは、本体9401、表示部9402等を含んでいる。表示部9402は、本発明の発光装置を適用することができる。モニター用発光素子を用いて発光素子に与える電源電位を補正する本発明により、環境温度の変化と経時変化に起因した、発光素子の電流値の変動による影響を抑制した携帯型のコンピュータを提供することができる。
図17(F)に示すテレビジョン装置は、本体9501、表示部9502等を含んでいる。表示部9502は、本発明の発光装置を適用することができる。モニター用発光素子を用いて発光素子に与える電源電位を補正する本発明により、環境温度の変化と経時変化に起因した、発光素子の電流値の変動による影響を抑制したテレビジョン装置を提供することができる。
本発明の発光装置を示した図である。 本発明の画素の等価回路を示した図である。 本発明の画素のレイアウトを示した図である。 本発明の画素の断面を示した図である。 本発明のモニター回路を示した図である。 本発明のモニター回路を示した図である。 本発明のモニター回路を示した図である。 本発明のタイミングチャートを示した図である。 本発明の画素の等価回路を示した図である。 本発明の画素の等価回路を示した図である。 本発明の画素の等価回路を示した図である。 本発明の発光装置を示した図である。 本発明の発光装置を示した図である。 本発明のタイミングチャートを示した図である。 本発明のタイミングチャートを示した図である。 本発明のタイミングチャートを示した図である。 本発明の電子機器を示した図である。 本発明の発光装置を示した図である。 本発明のタイミングチャートを示した図である。 本発明の発光装置を示した図である。 本発明のタイミングチャートを示した図である。 本発明の信号線駆動回路を示した図である。 本発明のデコーダ回路を示した図である。 本発明の画素の等価回路を示した図である。 本発明の画素の等価回路を示した図である。 本発明の画素の等価回路を示した図である。

Claims (1)

  1. 1フレームを複数のサブフレームに分割して画像を表示する発光装置において、
    第1の配線と、
    ビデオ信号を供給する機能を有する第2の配線と、
    第3の配線と、
    第4の配線と、
    第1の発光素子と、
    第2の発光素子と、
    第3の発光素子と、
    ソースとドレインのうち一方が前記第1の配線と電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第1の発光素子の一方の電極と電気的に接続された第1のトランジスタと、
    ソースとドレインのうち一方が前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第2の配線に電気的に接続され、ゲートが前記第3の配線と電気的に接続された第2のトランジスタと、
    ソースとドレインのうち一方が前記第4の配線に電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第2の発光素子の一方の電極に電気的に接続された第3のトランジスタと、
    前記第4の配線に電気的に接続された電流源と、
    入力端子が前記第3のトランジスタのソースとドレインのうち他方に電気的に接続され、出力端子が前記第3のトランジスタのゲートに電気的に接続された第1のインバータと、
    ソースとドレインのうち一方が前記第4の配線に電気的に接続され、ソースとドレインのうち他方が前記第3の発光素子の一方の電極に電気的に接続された第4のトランジスタと、
    入力端子が前記第4のトランジスタのソースとドレインのうち他方に電気的に接続され、出力端子が前記第4のトランジスタのゲートに電気的に接続された第2のインバータと、
    前記第4の配線の電位を用いて生成された電位を前記第1の配線に供給する機能を有する第1の回路と、
    前記複数のサブフレームのいずれか1つの期間において、前記第3の配線を複数回選択することで、前記第2のトランジスタを複数回オンにする機能を有する第2の回路と、
    前記第1の発光素子の他方の電極前記第2の発光素子の他方の電極及び前記第3の発光素子の他方の電極に電気的に接続された電源と、を有していることを特徴とする発光装置。
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