JP5236606B2 - スパナ装置 - Google Patents
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Description
この種の電動膨張弁においては、弁本体に形成された雄ねじに、ステータ部材に取り付けられたナットの雌ねじを螺合して、弁本体とステータ部材とを着脱可能に結合するものが広く普及している。
図1はこの発明の実施の形態1に係るスパナ装置の斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係るスパナ装置の側面図である。
また、第2スパナ具2Bの第2柄部3Bの他端側が第2把持部3dを構成する。
ガイド部材8は、第1スパナ具2Aの第1柄部3Aの中間部3aから面一に幅方向の一側に延設されている。そして、所定の穴幅を有し、第1軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧形のガイド穴8aがガイド部材8に穿設されている。なお、第1軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧形とは、穴幅方向の中心が第1軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧となる穴形状をいう。
また、ガイド体挟み部材10は、ゴムなどの弾性材料を用いて、外径がガイド穴8aの穴幅より大径のリング状に作製されている。
図3において、空気調和機20は、室内機21、室外機40、及び室内機21と室外機40との間で冷媒の循環路を構成する冷媒管60を有する。
室内機21は、室内熱交換器22、電子膨張弁30、室内ファン24、及びこれらを収納する室内機筺体25などを有し、室外機40は、室外熱交換器41、圧縮機42、室外ファン43、四方弁44、及びこれらを収納する室外機筺体45などを備えている。
詳細には図示しないが、室内機筺体25内に室内機21を構成する部材が密に配設されるため、電子膨張弁30の周囲のスペースは狭いものとなる。
図4はこの発明の実施の形態1に係る電子膨張弁の斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る電子膨張弁の断面図、図6は図4のVI−VI矢視断面図である。
図4〜図6において、電子膨張弁30は、本体部31と、ステータ部材55と、を備えている。
まず、本体部31について説明する。
本体部31は、冷媒が導入される弁室33aと弁室33aに設けられた弁座33bを有するとともに雄ねじ35aが形成された弁本体32、図5に示されるように、一端を弁座33bと相対させ、弁座33bに接離するように進退移動可能に弁室33aに挿入される弁棒39、弁棒39の他端側を囲繞して弁本体32に取り付けられる非磁性材料により作製されたロータ支持部材38、ロータ支持部材38の内側に支持され、弁棒39の他端側を囲繞するロータ50、ロータ50の回転力を、弁座33bに接離する方向に弁棒39を進退させる直線的な移動力に変換する動力変換機構52を有している。
また、円筒状の継手34a,34bが、冷媒流路の両端の開口に対応する流路構成部33の部位に突設されている。
また、ロータ支持部材38は、筒部38aを有する有底円筒状に作製されている。
ステータ部材55は、一端面の中心に円形の本体挿入穴55aを有する中空の円柱状に作製されたステータ筺体55A、ステータ筺体55A内の内周面に固定されるモータコイル55B、及び雄ねじ35aに螺合される雌ねじ(ねじ穴)57aを有し、雌ねじ57aが本体挿入穴55aと同軸となるようにステータ筺体55Aの一端面に固定されたナット部57を備えている。
ロータ支持部材38の筒部38aの開口側端面が本体側連結部35の突出側端面に固定されて、ロータ支持部材38と本体部31とが一体化されている。
また、ロータ50が、軸まわりに回転自在に、かつ、弁棒39の他端側を囲繞するようにロータ支持部材38の筒部38aの内周面に取り付けられている。詳細には説明しないが、動力変換機構52により、弁棒39がロータ50の回転に応じて弁座33bに接離する方向に進退移動され、流路構成部33の冷媒流路を通過する冷媒の流量を調整可能になっている。
図7はこの発明の実施の形態1に係るスパナ装置を用いて、電子膨張弁30の本体部31からステータ部材55を取り外す作業を説明する斜視図である。
初期状態として、室内機筺体のパネル(図示せず)が取り外されていて、電子膨張弁30が見える状態にあるものとする。また、図7に示されるように、継手34a,34bには、冷媒管60が連結されている。
また、作業者は、第1把持部3cと第2把持部3dを閉じた状態で、片方の手で第1把持部3c及び第2把持部3dを把持する。次いで、作業者は、室内機筺体(図示せず)内の電子膨張弁30の配設部位に向けてスパナ装置1Aを挿入し、第1軸と第2軸を一致させ、第1口部4aをナット部57に嵌めこみ、第2口部4bの口幅方向の両側の壁面に被把持部33dの掛け面33eを相対させて第2口部4bを被把持部33dに嵌めこむ。
以下、第1スパナ具2Aを一方のスパナ具とし、第2スパナ具を他方のスパナ具とする。
また、ガイド部材8が第1柄部3Aに固定され、ガイド棒9が第2柄部3Bに固定されるものとして説明したが、ガイド部材8が第2柄部3Bに固定され、ガイド棒9が第1柄部3Aに固定されるものでもよい。
図8はこの発明の実施の形態2に係るスパナ装置の斜視図、図9は図8のIX−IX矢視断面図である。
なお、図8及び図9において、上記実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
連結機構70は、第2柄部3Bに支持されるレール支持部71A、及びレール支持部71Aに支持されるガイド部としてのガイドレール71Bを有するガイド体71と、第1柄部3Aに支持されてガイドレール71Bに嵌め合わされる連結部材としてのレール連結体72により構成される。
ガイド体71は、第2柄部3Bの一面に突設されたレール支持部71A、及びレール支持部71Aに支持され、所定の幅を有し、第2軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧形のガイドレール71Bを有する。
なお、第2軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧形とは、幅方向の中心が第2軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧となるレール形状をいう。
他の構成は、上記実施の形態1と同様である。
また、厚み方向移動規制部75a,75bは、第1幅方向移動規制部74a及び第2幅方向移動規制部74bの少なくも一方から径方向に延在していればよい。
Claims (5)
- それぞれ、柄部、上記柄部の一端に連結され、口部が形成された頭部を有する一対のスパナ具と、
一方の上記スパナ具の上記柄部に支持され、一方の上記スパナ具の上記頭部の回動軸を中心とする曲率半径Rの円弧に沿って延在する円弧形のガイド部を有するガイド体と、
他方の上記スパナ具の上記頭部の回動軸の径方向に関し、当該回動軸から上記Rだけ離れた他方の上記スパナ具の上記柄部の部位に中心が位置するように他方の上記スパナ具に一体に設けられて、他方の上記スパナ具が上記ガイド部に沿って移動可能に、かつ、一対の上記スパナ具の上記回動軸を平行にして上記ガイド部に連結される連結部材と、
一対の上記スパナ具の上記回動軸方向の間隔を所定距離に保持する移動規制手段と、
を備えることを特徴とするスパナ装置。 - 上記ガイド部は、上記ガイド体に穿設されたガイド穴であり、
上記連結部材は、他方の上記スパナ具の上記柄部に立設されて上記ガイド穴に挿入されるガイド棒であることを特徴とする請求項1記載のスパナ装置。 - 上記移動規制手段は、上記ガイド体を挟むように上記ガイド棒に装着される一対のガイド体挟み部材であることを特徴とする請求項2記載のスパナ装置。
- 上記ガイド部は、ガイドレールであり、
上記連結部材は、上記ガイドレールに遊嵌状態に嵌め合わされるレール連結体であることを特徴とする請求項1記載のスパナ装置。 - 上記レール連結体は、上記ガイドレールの外周面の曲率に対応する曲率の曲面からなる第1ガイド面により内周面が構成され、上記第1ガイド面の曲率中心を他方の上記スパナ具の上記回動軸に一致させて他方の上記スパナ具の上記柄部に設置される第1幅方向移動規制部、上記ガイドレールの内周面の曲率に対応する曲率の曲面からなる第2ガイド面により外周面が構成され、上記第2ガイド面の曲率中心を他方の上記スパナ具の回動軸に一致させ、上記第1ガイド面が上記第2ガイド面に相対するように他方の上記スパナ具の上記柄部に設置される第2幅方向移動規制部、及び他方の上記スパナ具の上記柄部との間に上記ガイドレールを挟み込むように上記第1幅方向移動規制部及び第2幅方向移動規制部の少なくも一方から径方向に延在する厚み方向移動規制部を有することを特徴とする請求項4記載のスパナ装置。
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