JP5236606B2 - スパナ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、螺合により結合される一対の部材間の着脱を行うのに好適なスパナ装置に関する。
空気調和機において、室内機に装備される電動膨張弁は、冷媒が導入される弁室及び弁座を有する弁本体と、弁座に対向する弁棒と、弁棒を囲繞するように弁本体に取り付けられる非磁性部材と、非磁性部材の内側に配設されるロータ部材と、非磁性部材の外側にロータ部材を囲繞するように配設されるステータ部材と、ロータ部材の回転運動を直線運動に変換して弁棒に伝達するねじ機構と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
この種の電動膨張弁においては、弁本体に形成された雄ねじに、ステータ部材に取り付けられたナットの雌ねじを螺合して、弁本体とステータ部材とを着脱可能に結合するものが広く普及している。
特開2006−97947号公報
空気調和機において、例えば、電動膨張弁の保守を行うために弁本体からステータ部材を取り外すには、スパナでナットを緩める作業が必要になる。このとき、弁本体を押さえないと、弁本体に連結される冷媒管に力がかかって冷媒管が変形する恐れがある。このため、弁本体からステータ部材を取り外す作業では、一方の手に把持したスパナ等で弁本体を押さえながら他方の手に把持したスパナでナットを緩める必要がある。なお、弁本体にステータ部材を取り付ける作業においても、同様に弁本体を押さえながらナットを締め付ける必要がある。
このとき、室内機の筺体内には、室内機の各構成部材が密に配置されていることから、電動膨張弁の周りのスペースは狭いものとなる。このため、弁本体に対してステータ部材を着脱する作業は、室内機の筺体内の狭いスペースに、両手に把持したスパナを挿入して行わなければならない。これにより、作業者は、窮屈な姿勢での作業や、両手により視界を遮られて弁本体やステータ部材が見づらくなった状態での作業を強いられるので、弁本体に対してステータ部材を着脱する際の作業効率が低下するという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、螺合により結合される一対の部材間の着脱を、狭いスペースでも作業効率を低下させることなく行うことのできるスパナ装置を得ることを目的とする。
この発明のスパナ装置は、それぞれ、柄部、柄部の一端に連結され、口部が形成された頭部を有する一対のスパナ具と、一方のスパナ具の柄部に支持され、一方のスパナ具の頭部の回動軸を中心とする曲率半径Rの円弧に沿って延在する円弧形のガイド部を有するガイド体と、他方のスパナ具の頭部の回動軸の径方向に関し、当該回動軸からRだけ離れた他方のスパナ具の柄部の部位に中心が位置するように他方のスパナ具に一体に設けられて、他方のスパナ具がガイド部に沿って移動可能に、かつ、一対のスパナ具の回動軸を平行にしてガイド部に連結される連結部材と、一対のスパナ具の回動軸方向の間隔を所定距離に保持する移動規制手段と、を備えている。
この発明に係るスパナ装置によれば、一対のスパナ具が、一方のスパナ具に支持されたガイド体に形成された円弧形のガイド部に沿って他方のスパナ具が移動可能なように、かつ、回動軸を互いに平行にして連結部材により連結されているので、一対の柄部の他端側を片手に把持し、一対のスパナ具の頭部の回動中心を一致させ、螺合により結合される一対の部材の被把持部のそれぞれに、一対のスパナ具の口部のそれぞれを嵌め合わせ、一対の柄部の他端を接離させる作業を行うことが可能となる。これにより、一方の部材を他方の部材に対して回動させて、螺合により結合される一対の部材間を着脱させるという作業を片手で実施することが可能となるので、狭いスペース内でも一対の部材間の着脱作業の効率を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係るスパナ装置の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るスパナ装置の側面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電子膨張弁の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電子膨張弁の断面図である。 図4のVI−VI矢視断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスパナ装置を用いて、電子膨張弁の本体部からステータ部材を取り外す作業を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るスパナ装置の斜視図である。 図9は図8のIX−IX矢視断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るスパナ装置の斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係るスパナ装置の側面図である。
図1及び図2において、スパナ装置1Aは、所定幅で所定の厚さの板状部材により構成され、第1柄部3A、及び第1柄部3Aの一端に連結され、第1口部4aを有する第1頭部4Aを備える第1スパナ具2Aと、矩形平板状の第2柄部3B、第2柄部3Bの一端に連結され、第2口部4bを有する第2頭部4Bを備える第2スパナ具2Bと、第1スパナ具2A及び第2スパナ具2Bを連結する連結機構7と、を備えている。
以下、第1口部4aの中心を通り、第1口部4aの口幅方向及び深さ方向と直交する軸を第1頭部4Aの回動軸としての第1軸とする。また、第2口部4bの中心を通り、第2口部4bの口幅方向及び深さ方向と直交する軸を第2頭部4Bの回動軸としての第2軸とする。なお、第1口部4a及び第2口部4bの中心とは、第1口部4a及び第2口部4bに嵌めこまれた例えばナット等の被回動体の回動中心をいう。
第1スパナ具2Aの第1柄部3Aは、中間部3a、及び中間部3aに対して面一に、かつ中間部3aの長手方向の一端及び他端から中間部3aとの間に鈍角の角度を有するように延在する頭部取付部3bと第1把持部3cを有する。このとき、頭部取付部3b及び第1把持部3cは、中間部3aの幅方向一側及び他側のそれぞれに延在している。
また、第2スパナ具2Bの第2柄部3Bの他端側が第2把持部3dを構成する。
また、連結機構7は、ガイド体としてのガイド部材8、連結部材としてのガイド棒9、及び移動規制手段としての一対のガイド体挟み部材10により構成される。
ガイド部材8は、第1スパナ具2Aの第1柄部3Aの中間部3aから面一に幅方向の一側に延設されている。そして、所定の穴幅を有し、第1軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧形のガイド穴8aがガイド部材8に穿設されている。なお、第1軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧形とは、穴幅方向の中心が第1軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧となる穴形状をいう。
ガイド棒9は、ガイド穴8aの穴幅より僅かに小径の断面円形をなし、第2柄部3Bの一面の第2軸から曲率半径Rと等しい距離離間した位置に立設されている。
また、ガイド体挟み部材10は、ゴムなどの弾性材料を用いて、外径がガイド穴8aの穴幅より大径のリング状に作製されている。
そして、ガイド棒9がガイド穴8aに挿通され、また、一対のガイド体挟み部材10がガイド部材8を挟むようにガイド棒9の外周に装着されている。このとき、ガイド体挟み部材10は、ガイド棒9に伸張状態に装着されており、ガイド体挟み部材10のガイド棒9への装着位置は、ガイド体挟み部材10を外力によりガイド棒9の軸方向に移動して調整することが可能である。
このように構成されたスパナ装置1Aは、第1スパナ具2Aと第2スパナ具2Bとが、ガイド棒9の軸方向に所定距離離間して配置され、ガイド棒9の軸まわりに回動可能に、かつ、ガイド棒9がガイド穴8aに案内されてガイド穴8aに沿った方向に移動可能に構成されている。また、ガイド体挟み部材10のガイド棒9への装着位置を調整することで、ガイド棒9の軸方向における第1スパナ具2Aと第2スパナ具2Bとの間の距離が変更可能になっている。
スパナ装置1Aは、螺合により結合される一対の部材の着脱に適用される。なお、一方の部材が、固定状態にある他方の部材に螺合により結合されているものとする。
一対の部材の着脱作業では、まずガイド体挟み部材10のガイド棒9への装着位置を調整し、第1スパナ具2Aと第2スパナ具2Bとの距離を一対の部材の被把持部間の距離に合わせる。そして、第1軸と第2軸を一致させ、第1口部4aを一方の部材の被把持部に嵌めこみ、第2口部4bを他方の部材の被把持部に嵌めこむ。ついで、第1把持部3cを第2把持部3dに接離させる。これにより、第1スパナ具1Aは、ガイド穴8aに沿った方向に移動し、第1軸まわりに回動する。この第1スパナ具2Aの回動トルクが、第1口部4aを介して一方の部材の被把持部に伝達され、一方の部材が他方の部材に対して回動し、他方の部材に締め付けられる、あるいは他方の部材に対する締め付けが緩められる。
以下、スパナ装置1Aを用いて空気調和機の構成部材である電子膨張弁のステータ部材を着脱する方法について説明する。
図3はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成図である。
図3において、空気調和機20は、室内機21、室外機40、及び室内機21と室外機40との間で冷媒の循環路を構成する冷媒管60を有する。
室内機21は、室内熱交換器22、電子膨張弁30、室内ファン24、及びこれらを収納する室内機筺体25などを有し、室外機40は、室外熱交換器41、圧縮機42、室外ファン43、四方弁44、及びこれらを収納する室外機筺体45などを備えている。
室外機40の四方弁44は4つの接続口を有し、そのうちの2つの接続口が圧縮機42の冷媒流入口と冷媒排出口に冷媒管60を介して接続され、残りの2つの接続口が室外熱交換器41または室内熱交換器22に冷媒管60を介して接続されている。このように、冷媒管60は四方弁44、室外熱交換器41、電子膨張弁30、室内熱交換器22を通過する冷媒の循環路を形成するように配設されている。
詳細には図示しないが、室内機筺体25内に室内機21を構成する部材が密に配設されるため、電子膨張弁30の周囲のスペースは狭いものとなる。
次いで、電子膨張弁30の構成について説明する。
図4はこの発明の実施の形態1に係る電子膨張弁の斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る電子膨張弁の断面図、図6は図4のVI−VI矢視断面図である。
図4〜図6において、電子膨張弁30は、本体部31と、ステータ部材55と、を備えている。
まず、本体部31について説明する。
本体部31は、冷媒が導入される弁室33aと弁室33aに設けられた弁座33bを有するとともに雄ねじ35aが形成された弁本体32、図5に示されるように、一端を弁座33bと相対させ、弁座33bに接離するように進退移動可能に弁室33aに挿入される弁棒39、弁棒39の他端側を囲繞して弁本体32に取り付けられる非磁性材料により作製されたロータ支持部材38、ロータ支持部材38の内側に支持され、弁棒39の他端側を囲繞するロータ50、ロータ50の回転力を、弁座33bに接離する方向に弁棒39を進退させる直線的な移動力に変換する動力変換機構52を有している。
弁本体32は、円柱形状の部材を加工して構成され、その一端面から弁室33aを介して外周面に至る冷媒流路、及び弁室33aと他端面とを連通する弁棒挿通穴33cが形成された流路構成部33と、弁棒挿通穴33cを囲繞するように流路構成部33の他端面に突設され、外周面に雄ねじ35aが形成された円筒状の本体側連結部35と、を有している。
また、流路構成部33の一端側の外形形状は、図6に示されるように、平行な一対の平面と、当該平面を連結する円弧で構成されるように加工されている。流路構成部33の一端側が被把持部33dを構成している。以下、平行な一対の平面を掛け面33eとする。
また、円筒状の継手34a,34bが、冷媒流路の両端の開口に対応する流路構成部33の部位に突設されている。
動力変換機構52の構成は上述の従来のねじ機構の構成と同様でありその説明は省略する。
また、ロータ支持部材38は、筒部38aを有する有底円筒状に作製されている。
次いで、ステータ部材55について説明する。
ステータ部材55は、一端面の中心に円形の本体挿入穴55aを有する中空の円柱状に作製されたステータ筺体55A、ステータ筺体55A内の内周面に固定されるモータコイル55B、及び雄ねじ35aに螺合される雌ねじ(ねじ穴)57aを有し、雌ねじ57aが本体挿入穴55aと同軸となるようにステータ筺体55Aの一端面に固定されたナット部57を備えている。
次いで、電子膨張弁30の各構成の配設状態について説明する。
ロータ支持部材38の筒部38aの開口側端面が本体側連結部35の突出側端面に固定されて、ロータ支持部材38と本体部31とが一体化されている。
弁棒39及び動力変換機構52は、弁室33a、本体側連結部35、及びロータ支持部材38内のスペースに配設され、弁棒39の他端側は、ロータ支持部材38に囲繞されている。
また、ロータ50が、軸まわりに回転自在に、かつ、弁棒39の他端側を囲繞するようにロータ支持部材38の筒部38aの内周面に取り付けられている。詳細には説明しないが、動力変換機構52により、弁棒39がロータ50の回転に応じて弁座33bに接離する方向に進退移動され、流路構成部33の冷媒流路を通過する冷媒の流量を調整可能になっている。
また、ナット部57の雌ねじ57aと本体側連結部35の雄ねじ35aとが螺合されている。ナット部57の雌ねじ57aの内径は、ロータ支持部材38の筒部38aの外形より大きいので、ナット部57を緩めれば、ステータ部材55を本体部31の弁本体32から外すことが可能となっている。
次いで、スパナ装置1Aにより、電子膨張弁30の本体部31からステータ部材55を取り外す作業について説明する。
図7はこの発明の実施の形態1に係るスパナ装置を用いて、電子膨張弁30の本体部31からステータ部材55を取り外す作業を説明する斜視図である。
初期状態として、室内機筺体のパネル(図示せず)が取り外されていて、電子膨張弁30が見える状態にあるものとする。また、図7に示されるように、継手34a,34bには、冷媒管60が連結されている。
図7において、作業者は、まずガイド体挟み部材10のガイド棒9への装着位置を調整し、第1スパナ具2Aと第2スパナ具2Bとの距離をステータ部材55のナット部57と弁本体32の被把持部33dとの間の距離に合わせる。
また、作業者は、第1把持部3cと第2把持部3dを閉じた状態で、片方の手で第1把持部3c及び第2把持部3dを把持する。次いで、作業者は、室内機筺体(図示せず)内の電子膨張弁30の配設部位に向けてスパナ装置1Aを挿入し、第1軸と第2軸を一致させ、第1口部4aをナット部57に嵌めこみ、第2口部4bの口幅方向の両側の壁面に被把持部33dの掛け面33eを相対させて第2口部4bを被把持部33dに嵌めこむ。
ついで、作業者は、第1把持部3cを第2把持部3dから離反される方向に第1把持部3cと第2把持部3dに力を加える。これにより、第1スパナ具1Aは、ガイド穴8aに沿った方向に移動し、第1軸まわりに回動する。この第1スパナ具2Aの回動トルクが、第1口部4aを介してステータ部材55のナット部57に伝達され、ステータ部材55が本体部31に対して回動し、本体部31の本体側連結部35との間の締め付けが緩められる。
次いで、作業者は、スパナ装置1Aを室内機筺体から取り出し、ナット部57を手で回して緩め、ステータ部材55を本体部31から取り外す。
なお、ステータ部材55を本体部31に取り付ける場合には、まず、作業員は、ステータ部材55に固定されたナット部57を本体側連結部35に、ある程度締め付けるように手で螺合させる。次いで、上記と同様に、第1スパナ具2Aの第1口部4aにナット部57を嵌め、第2スパナ具2Bの第2口部4bを弁本体32の被把持部33dに嵌め、第1把持部3cが第2把持部3dに接近するように、第1把持部3c及び第2把持部3dを握って、ナット部57を本体側連結部35に締め付ければよい。
以下、第1スパナ具2Aを一方のスパナ具とし、第2スパナ具を他方のスパナ具とする。
この実施の形態1に係るスパナ装置1Aによれば、それぞれ、柄部3A,3B、柄部3A,3Bの一端に連結され、口部4a,4bが形成された頭部4A,4Bを有する一対のスパナ具2A,2Bと、一方のスパナ具2Aの柄部3Aに支持され、一方のスパナ具2Aの頭部4Aの回動軸(第1軸)を中心とする曲率半径Rの円弧に沿って延在する円弧形のガイド穴8aを有するガイド部材8と、他方のスパナ具2Aの頭部4Bの回動軸(第2軸)の径方向に関し、当該回動軸からRだけ離れた他方のスパナ具2Bの柄部3Bの部位に中心が位置するように他方のスパナ具2Bに一体に設けられて、他方のスパナ具2Bがガイド穴8aに沿って移動可能に、かつ、頭部4A,4Bの回動軸を平行にしてガイド穴8aに挿入されて連結されるガイド棒9と、一対のスパナ具2Aの回動軸方向の間隔を所定距離に保持するガイド体挟み部材10と、を備えている。
これにより、例えば、狭いスペースに配設される空気調和機20の電子膨張弁30に対し、片手で一対のスパナ具2A,2Bの把持部3c,3dを把持し、他方のスパナ具2Bの口部4bを本体側連結部35に嵌め合わせるとともに、一方のスパナ具2Aの口部4aをナット部57に嵌め合わせ、さらに、把持部3c,3dが接近または離反する方向に力を加えることが可能になる。把持部3c,3dを接近または離反させることにより、一方のスパナ具2Aは、ガイド穴8aに沿った方向に移動して第1軸まわりに回動する。このとき、一方のスパナ具2Aの回動トルクは、口部4aを介してナット部57を回動させる力として第1頭部4Aに伝達されるので、ナット部57は本体側連結部35へ締め付けられる、あるいは本体側連結部35への締め付けが緩められる。
従って、作業者は、両手を使うことなく片手でナット部57を本体側連結部35に着脱することが可能となるので、本体部31とステータ部材55との着脱作業は、ナット部57と本体側連結部35との螺合部が作業者から見えやすい状態で、かつ、窮屈な姿勢を作業者に強いることなく行うことが可能となり、本体部31とステータ部材55との着脱作業の効率が向上される。
なお、この実施の形態1では、スパナ装置1Aは、雄ねじ35aが形成された本体側連結部35を有する本体部31と、雄ねじ35aに螺合される雌ねじを有するナット部57を有するステータ部材55との着脱用に用いるものとして説明したが、本体部31とステータ部材55との着脱用に用いるものに限定されず、螺合により結合される一対の部材全般の着脱用に適用できる。
また、ガイド部材8が第1柄部3Aに固定され、ガイド棒9が第2柄部3Bに固定されるものとして説明したが、ガイド部材8が第2柄部3Bに固定され、ガイド棒9が第1柄部3Aに固定されるものでもよい。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係るスパナ装置の斜視図、図9は図8のIX−IX矢視断面図である。
なお、図8及び図9において、上記実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図8及び図9において、スパナ装置1Bは、連結機構7に代え、連結機構70が用いられている他はスパナ装置1Aと同様に構成されている。
連結機構70は、第2柄部3Bに支持されるレール支持部71A、及びレール支持部71Aに支持されるガイド部としてのガイドレール71Bを有するガイド体71と、第1柄部3Aに支持されてガイドレール71Bに嵌め合わされる連結部材としてのレール連結体72により構成される。
ガイド体71は、第2柄部3Bの一面に突設されたレール支持部71A、及びレール支持部71Aに支持され、所定の幅を有し、第2軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧形のガイドレール71Bを有する。
なお、第2軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧形とは、幅方向の中心が第2軸を曲率中心とする曲率半径Rの円弧となるレール形状をいう。
レール連結体72は、それぞれ断面L字状の第1掛け部73A及び第2掛け部73Bにより構成されている。
第1掛け部73Aは、所定厚み及び所定軸方向長さを有する円筒体を周方向に所定の角度範囲で切り取った形状を有する第1幅方向移動規制部74aと、第1幅方向移動規制部74aの軸方向の一端から、周方向全域に亘って、径方向内方に所定の長さに延設された厚み方向移動規制部75aと、を有している。そして、第1幅方向移動規制部74aの内周面は、ガイドレール71Bの外周面の曲率半径より若干大きい曲率半径の曲面に形成されて第1ガイド面76aを構成する。また、第1幅方向移動規制部74aは、ガイドレール71Bの厚みより若干長い軸方向長さに形成されている。
第2掛け部73Bは、所定厚み及び所定軸方向長さを有する円筒体を周方向に所定の角度範囲で切り取った形状を有する第2幅方向移動規制部74bと、第2幅方向移動規制部74bの軸方向の一端から、周方向全域に亘って、径方向外方に所定の長さに延設された厚み方向移動規制部75bと、を有している。そして、第2幅方向移動規制部74bの外周面は、ガイドレール71Bの内周面の曲率半径より若干大きい曲率半径の曲面に形成されて第2ガイド面76bを構成する。また、第2幅方向移動規制部74bは、ガイドレール71Bの厚みより若干長い軸方向長さに形成されている。
そして、第1掛け部73Aと第2掛け部73Bは、第1ガイド面76aと第2ガイド面76bの曲率中心が第1軸に一致するように第1ガイド面76aと第2ガイド面76bを対向させて、第1幅方向移動規制部74a及び第2幅方向移動規制部74bの他端を第1柄部3Aの中間部3aの一面に固定して、第1スパナ具2Aに取り付けられてレール連結体72を構成している。
そして、第1スパナ具2Aと第2スパナ具2Bは、一面を互いに相対させて配置されている。そして、ガイドレール71Bの外周側が、第1掛け部73Aに遊嵌状態に嵌め合わされ、ガイドレール71Bの内周側が第2掛け部73Bに遊嵌状態に嵌め合わされて、第1スパナ具2Aと第2スパナ具2Bとが連結されている。このとき、ガイドレール71Bの厚さや、レール支持部71Aの第2柄部3Bからの突出高さは、第1スパナ具2Aの第1頭部4Aと第2スパナ具2Bの第2頭部4Bとを所定距離だけ第1軸及び第2軸の軸方向に離間させる高さに設定されている。このように、連結機構70は、第1スパナ具2A及び第2スパナ具2Bの第1軸及び第2軸の軸方向の距離を所定距離に保持する移動規制手段を兼ねる。
また、第1掛け部73Aの第1ガイド面76a及び第2掛け部73Bの第2ガイド面76bの離間方向の中心と第1軸との距離、及びガイドレール71Bの幅中心と第2軸との距離が同じとなるので、第1軸及び第2軸とが自動的に一致し、第1口部4aと第2口部4bとが第1軸及び第2軸の軸方向に相対する。
上記のように構成されたスパナ装置1Bでは、レール連結体72がガイドレール71Bの方向に沿って移動し、第1スパナ具2Aが第2スパナ具2Bに対して第1軸及び第2軸まわりに回動可能である。
他の構成は、上記実施の形態1と同様である。
スパナ装置1Bを用いて、螺合により結合される一対の部材の着脱作業を行う場合、第1口部4aを一方の部材の被把持部に嵌めこみ、第2口部4bを他方の部材の被把持部に嵌めこむ。ついで、第1把持部3cを第2把持部3dに接離させる。これにより、第1スパナ具1Aは、ガイドレール71Bに沿った方向に移動し、第1軸まわりに回動する。この第1スパナ具2Aの回動トルクが、第1口部4aを介して一方の部材の被把持部に伝達され、一方の部材が他方の部材に対して回動し、他方の部材に締め付けられる、あるいは他方の部材に対して締め付けが緩められる。
例えば、電子膨張弁30のステータ部材55を着脱する場合、予め第1頭部4A及び第2頭部4B間の距離が、ステータ部材55のナット部57と弁本体32の被把持部33dとの間の距離となるように、ガイドレール71Bの厚さや、レール支持部71Aの第2柄部3Bからの突出高さを設定しておけば、第1口部4aにナット部57を嵌め合わせ、第2口部4bに被把持部33dを嵌め合わせることが可能となる。
第1口部4aにナット部57を、第2口部4bに被把持部33dを嵌め合わせた後、第1把持部3cを第2把持部3dから接離される方向に第1把持部3cと第2把持部3dに力を加えれば、第1スパナ具1Aは、ガイドレール71Bに沿った方向に移動して、第1軸及び第2軸まわりに回動する。この第1スパナ具2Aの回動トルクが、第1口部4aを介してステータ部材55のナット部57に伝達され、ステータ部材55が本体部31に対して回動し、本体側連結部35に締め付けられる、または本体側連結部35に対して緩められる。
従って、この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様、螺合により結合される一対の部材の着脱作業を片手でも容易に行うことができるので、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、この実施の形態2では、レール連結体72が一対の掛け部73A,73Bにより構成されるものとして説明した。しかし、レール連結体72は一対の掛け部73A,73Bにより構成されるものに限定されず、例えば、厚み方向移動規制部75a,75bの端部を連結した断面コ字状の一つの部材などで構成してもよい。
また、厚み方向移動規制部75a,75bは、第1幅方向移動規制部74a及び第2幅方向移動規制部74bの少なくも一方から径方向に延在していればよい。
2A,2B スパナ具、3A,3B 柄部、4A,4B 頭部、4a,4b 口部、8 ガイド部材(ガイド体)、8a ガイド穴(ガイド部)、9 ガイド棒(連結部材)、10 ガイド体挟み部材(移動規制手段)、70 連結機構(移動規制手段)、71 ガイド体、71B ガイドレール(ガイド部)、72 レール連結体(連結部材)、74a 第1幅方向移動規制部、74b 第2幅方向移動規制部、75a,75b 厚み方向移動規制部、76a 第1ガイド面、76b 第2ガイド面。

Claims (5)

  1. それぞれ、柄部、上記柄部の一端に連結され、口部が形成された頭部を有する一対のスパナ具と、
    一方の上記スパナ具の上記柄部に支持され、一方の上記スパナ具の上記頭部の回動軸を中心とする曲率半径Rの円弧に沿って延在する円弧形のガイド部を有するガイド体と、
    他方の上記スパナ具の上記頭部の回動軸の径方向に関し、当該回動軸から上記Rだけ離れた他方の上記スパナ具の上記柄部の部位に中心が位置するように他方の上記スパナ具に一体に設けられて、他方の上記スパナ具が上記ガイド部に沿って移動可能に、かつ、一対の上記スパナ具の上記回動軸を平行にして上記ガイド部に連結される連結部材と、
    一対の上記スパナ具の上記回動軸方向の間隔を所定距離に保持する移動規制手段と、
    を備えることを特徴とするスパナ装置。
  2. 上記ガイド部は、上記ガイド体に穿設されたガイド穴であり、
    上記連結部材は、他方の上記スパナ具の上記柄部に立設されて上記ガイド穴に挿入されるガイド棒であることを特徴とする請求項1記載のスパナ装置。
  3. 上記移動規制手段は、上記ガイド体を挟むように上記ガイド棒に装着される一対のガイド体挟み部材であることを特徴とする請求項2記載のスパナ装置。
  4. 上記ガイド部は、ガイドレールであり、
    上記連結部材は、上記ガイドレールに遊嵌状態に嵌め合わされるレール連結体であることを特徴とする請求項1記載のスパナ装置。
  5. 上記レール連結体は、上記ガイドレールの外周面の曲率に対応する曲率の曲面からなる第1ガイド面により内周面が構成され、上記第1ガイド面の曲率中心を他方の上記スパナ具の上記回動軸に一致させて他方の上記スパナ具の上記柄部に設置される第1幅方向移動規制部、上記ガイドレールの内周面の曲率に対応する曲率の曲面からなる第2ガイド面により外周面が構成され、上記第2ガイド面の曲率中心を他方の上記スパナ具の回動軸に一致させ、上記第1ガイド面が上記第2ガイド面に相対するように他方の上記スパナ具の上記柄部に設置される第2幅方向移動規制部、及び他方の上記スパナ具の上記柄部との間に上記ガイドレールを挟み込むように上記第1幅方向移動規制部及び第2幅方向移動規制部の少なくも一方から径方向に延在する厚み方向移動規制部を有することを特徴とする請求項4記載のスパナ装置。
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