JP5232685B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信の分野に属し、変調された光を受信して復調する受信装置及び受信方法に関する。
従来、光を用いた光通信システムが提案されている。光通信システムでは、送信装置はLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の発光素子を備え、強度変調された光を発光素子によって発することによって情報を送信する。
一方、受信装置は、フォトダイオードを備え、送信装置によって発せられた光を受光し復調することによって情報を受信する。具体的には、受信装置は、強度変調された光によって構成される搬送波の1周期の間に、フォトダイオードにおける光電変換によって生じた電荷を複数回読み出すことによって、強度変調に応じた復調を行う(例えば特許文献1参照)。
特開2008−160372号公報
一般的に、光電変換によって生じた電荷を読み出す場合、その度にスイッチングノイズ(読み出しノイズ)が発生してしまう。そのため、読み出し処理を行った回数に比例して読み出しノイズの影響が大きくなってしまうという問題があった。そこで本発明は、光通信を行う受信装置において、読み出しノイズの影響を軽減することを可能とする受信装置及び受信方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、受信装置であって、送信対象のビット列に対し位相変調(例えば、実施形態におけるπ/4−DQPSK)し、予め設定された時間周期で強度が変化し前記位相変調に応じて位相が変化し、M周期(Mは2以上の整数)の間同一の位相を維持する強度変調光を発光する送信装置から前記強度変調光を受光する受光部(例えば、実施形態における受光部32)と、受光された前記強度変調光の強度を、前記強度変調光の1周期当たりp回(pは3以上の整数)検出し、前記検出結果に基づいて前記強度変調光の位相を繰り返し算出する位相算出部(例えば、実施形態における位相算出部33)と、前記位相算出部によって算出された位相に対し前記位相変調に応じた復調を行い、送信されたビット列を生成する復調部(例えば、実施形態における復調器34)と、を備え、前記受光部は、前記強度変調光を受光して光の強度に応じた電荷を生成する光電変換部(例えば、実施形態における微小変換部3211a〜3211d)と、前記光電変換部によって生成された電荷を前記強度変調光と同一の周期でm回(mは1以上、M以下の整数)それぞれ蓄積するp個の電荷蓄積部(例えば、実施形態における電荷蓄積領域3212a〜3212d)と、蓄積した電荷が読み出された後に前記電荷蓄積部の電荷をリセットするリセット部(例えば、実施形態におけるリセット電極3215a〜3215d)と、を備え、各電荷蓄積部は、前記強度変調光の1周期のうちそれぞれ異なる所定のタイミングで前記電荷を蓄積し、前記位相算出部は、前記p個の電荷蓄積部それぞれにおいてm回蓄積された電荷を読み出すことによって、蓄積された前記電荷に応じて前記強度変調光の強度を検出し、前記受光部の前記リセット部は、前記電荷蓄積部がm回蓄積するまでは前記リセットを行わず、前記m回蓄積された電荷が前記位相算出部によって読み出された後に前記リセットを行う。
本発明の一態様において、前記Mの値は(n×m)であり(nは2以上の整数)、前記復調部は、前記位相算出部によって算出されたn個の位相に基づいて前記復調を行う、ように構成されても良い。
本発明の一態様において、前記受光部は、前記光電変換部、p個の前記電荷蓄積部、及び前記リセット部を備える画素(例えば、実施形態における画素321a及び画素321b)を複数備え、前記位相算出部が一の画素から前記電荷を読み出す際に、他の画素は前記電荷の蓄積を行い、前記位相算出部は、前記他の画素から前記電荷を読み出す際に、前記一の画素は前記電荷の蓄積を行う、ように構成されても良い。
本発明の一態様において、前記受光部は、一の電荷蓄積部が電荷を蓄積し終えてから他の電荷蓄積部が電荷を蓄積し始めるまでの間に生成された電荷を破棄するドレイン部(例えば、実施形態におけるドレイン領域3217)をさらに備えるように構成されても良い。
本発明の一態様において、前記mの値は2以上であるように構成されても良い。
本発明の一態様は、受信方法であって、送信対象のビット列に対し位相変調し予め設定された時間周期で強度が変化し前記位相変調に応じて位相が変化し、M周期(Mは2以上の整数)の間同一の位相を維持する強度変調光を発光する送信装置から前記強度変調光を受光して光の強度に応じた電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部によって生成された電荷を前記強度変調光と同一の周期でm回(mは1以上、M以下の整数)それぞれ蓄積するp個の電荷蓄積部と、蓄積した電荷が読み出された後に前記電荷蓄積部の電荷をリセットするリセット部と、を備える受信装置が、各電荷蓄積部において、前記強度変調光を受光し、前記強度変調光の1周期のうちそれぞれ異なる所定のタイミングで前記電荷を蓄積するステップと、前記受信装置が、前記p個の電荷蓄積部それぞれにおいてm回蓄積された電荷を読み出すことによって、蓄積された前記電荷に応じて前記強度変調光の強度を検出するステップと、前記受信装置の前記リセット部が、前記電荷蓄積部がm回蓄積するまでは前記リセットを行わず、前記m回蓄積された電荷が読み出された後に前記リセットを行うステップと、前記受信装置が、前記検出結果に基づいて前記強度変調光の位相を繰り返し算出する位相算出ステップと、前記受信装置が、算出された位相に対し前記位相変調に応じた復調を行い、送信されたビット列を生成する復調ステップと、を備える。
本発明によれば、mが1以上である場合には、電荷の読み出し回数を減らすことが可能となり、消費電力を低減させることが可能となる。さらに、mが2以上である場合には、m回蓄積された電荷を用いることにより1回蓄積された電荷を用いる場合に比べて環境光によるノイズ等の影響を軽減しより信頼性の高い位相の算出が可能となる。さらに、従来のように電荷が蓄積される都度読み出しを行うのではなく、m回蓄積された電荷をまとめて一度に読み出すため、読み出しノイズの影響を軽減することが可能となる。
また、復調部がn個の位相に基づいて復調を行うように構成された態様によれば、位相の正確な算出に失敗することがあったとしても、他の正しく算出された位相に基づいて復調を行うことが可能となるため、復調の精度を向上させることが可能となる。
また、画素を複数備える態様によれば、一の画素に基づいて位相算出部及び復調部が処理を行っている際に、他の画素が受光及び電荷の蓄積を行うため、処理速度を向上させることが可能となる。
また、ドレイン部を備えるように構成された態様によれば、各電荷蓄積部が蓄積する電荷の量を正確にし、位相の算出精度を向上させることが可能となる。
光通信システムのシステム構成を表すシステム構成図である。 送信装置の変調器によって行われる変調の各方式の概略を表す概略図である。 送信装置の変調器によって生成される搬送波の部分的な構成を表す概略図である。 送信装置の変調器によって生成される搬送波の全体構成を表す図である。 搬送波の位相変化の具体例を表すチャートである。 発光器によって発光される強度変調光の具体例を表す図である。 受光部の構成の概略を表す概略図である。 受光部に用いられる画素の構成を表す構成図である。 図8の画素の等価回路を表す図である。 第一実施形態における画素の動作を表すタイミングチャートである。 画素から読み出された4つの電圧レベルに基づいて搬送波の振幅及び位相を算出するための概略を表す概略図である。 復調器によって生成される復調テーブルの具体例を表す図である。 受信装置の処理の流れを表すフローチャートである。 ビット復元処理の詳細な処理の流れを表すフローチャートである。 三つの電荷蓄積領域によって電荷を蓄積するように構成された画素の動作を表すタイミングチャートである。 画素から読み出された3つの電圧レベルに基づいて搬送波の振幅及び位相を算出するための概略を表す概略図である。 補正テーブルの具体例を表す図である。 第二実施形態における画素の動作を表すタイミングチャートである。 第三実施形態における画素の動作を表すタイミングチャートである。 第三実施形態の復調器によって生成される復調テーブルの具体例を表す図である。 第三実施形態におけるビット復元処理の詳細な処理の流れを表すフローチャートである。 第三実施形態の光通信システムによる効果を説明するための図である。 第四実施形態における受光部に用いられる画素の構成を表す図である。 第四実施形態における画素の動作を表すタイミングチャートである。 第五実施形態における受光部の構成の概略を表す概略図である。 第五実施形態における画素の動作を表すタイミングチャートである。
[第一実施形態]
図1は、光通信システム1のシステム構成を表すシステム構成図である。光通信システム1は、送信装置2及び受信装置3を備える。
送信装置2は、符号器21、変調器22、発光器23を備える。
符号器21は、送信情報を符号化しビット列を生成する。
変調器22は、符号器21によって生成されたビット列を、DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)、DQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)、8DPSK、π/2−DBPSK、π/4−DQPSK等の方式に従って変調し搬送波を生成する。
発光器23は、変調器22によって生成された搬送波に基づいて強度変調された光(強度変調光)を発光する。発光器23は、例えば高レート(繰り返し周波数)の可視光パルスを放射することのできる発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)又はレーザダイオードを用いて構成される。また、発光器23は、高レートの赤外線パルスを放射する発光ダイオードを用いて構成されても良い。
図2は、送信装置2の変調器22によって行われる変調の各方式の概略を表す概略図である。図2には、上記説明において例示した各変調方式が示されている。以下の説明では、変調器22はπ/4−DQPSKによって変調を行うものとする。この場合、あるフレームにおける搬送波の位相と次のフレームにおける搬送波の位相とは異なり、この位相差が2桁のビット列を表す。具体的には、あるフレームにおける搬送波と次のフレームにおける搬送波との位相差が+π/4である場合には“00”を表し、位相差が+3π/4である場合には“01”を表し、位相差が−π/4である場合には“10”を表し、位相差が−3π/4である場合には“11”を表す。
図3は、送信装置2の変調器22によって生成される搬送波の部分的な構成を表す概略図である。図3の場合、搬送波の一つのフレームは1周期分の正弦波によって構成される。図3の第1フレームと第2フレームとの位相差は+π/4であるため、第1フレームと第2フレームとによって表されるビット列は“00”となる。この後、第2フレームと第3フレームとの位相差、第3フレームと第4フレームとの位相差、・・・、第nフレームと第(n+1)フレームとの位相差それぞれに基づいてビット列が表される。なお、図3では搬送波一つのフレームは1周期分の正弦波によって構成されるが、複数周期分の連続する正弦波によって一つのフレームが構成されても良い。この場合、同一のフレームに含まれる各周期の正弦波の位相は同じである。
図4は、送信装置2の変調器22によって生成される搬送波の全体構成を表す図である。図4において、横軸は時間を表し、左から右方向へ時間が進む。搬送波は、時間的な先頭に、所定の時間(リーダフレームタイム)の間同じ位相で送信されるリーダフレームを有する。その後、第1フレーム、第2フレーム、・・・、第Nフレームが順に送信され、最後にターミナルフレームが所定の時間(ターミナルフレームタイム)の間同じ位相で送信される。このように、搬送波は、時間的な先頭にリーダフレームを有し、時間的な最後尾にターミナルフレームを有し、リーダフレームとターミナルフレームとの間に実際のデータを含むN個のフレームを有する。なお、Nの値は、実際に送信される情報の量に応じて決まる。また、ターミナルフレームはなくても良い。
図5は、搬送波の位相変化の具体例を表すチャートである。図5では、横軸が時間を表し、縦軸が搬送波の各フレームにおける位相を表し、ビット列“00011011”が送信される。まず、リーダフレームがリーダフレームタイムの間一定の位相で送信される。このリーダフレームの位相は、位相算出部33によって初期位相として算出される。リーダフレームタイムが終了すると、第1フレームがフレームタイムの間一定の位相で送信される。リーダフレームと第1フレームとの位相差がビット列を表し、この場合は位相差が+π/4であり“00”を表す。次に、第1フレームのフレームタイムが終了すると、第2フレームがフレームタイムの間一定の位相で送信される。第1フレームと第2フレームとの位相差が次のビット列を表し、この場合は位相差が+3π/4であり“01”を表す。次に、第2フレームのフレームタイムが終了すると、第3フレームがフレームタイムの間一定の位相で送信される。第2フレームと第3フレームとの位相差が次のビット列を表し、この場合は位相差が−π/4であり“10”を表す。次に、第3フレームのフレームタイムが終了すると、第4フレームがフレームタイムの間一定の位相で送信される。第3フレームと第4フレームとの位相差が次のビット列を表し、この場合は位相差が−3π/4であり“11”を表す。そして、第4フレームのフレームタイムが終了すると、送信されるビット列は以上であるため、ターミナルフレームがターミナルフレームタイムの間、最後のビット列を表すフレーム(この場合は第4フレーム)と同じ位相で送信される。
図6は、発光器23によって発光される強度変調光の具体例を表す図である。図6において、縦軸は光の強度を表し、横軸は時間を表す。図6に図示されるように、強度変調光は時間に応じて強度が変化し、強度の時間変化によって表される波形は変調器22によって生成される搬送波の波形を表す。搬送波の周期は予め設定されており、この周期の値は送信装置2と受信装置3とで既知である。
なお、以下の説明において、強度変調の位相とは、強度変調光の強度の時間変化によって表される搬送波の位相を示し、強度変調光の周波数及び波長はそれぞれこの搬送波の周波数及び波長を示す。
図1に戻って光通信システム1の構成の説明を続ける。受信装置3は、レンズ31、受光部32、位相算出部33、復調器34を備える。
レンズ31は、送信装置2から発光された強度変調光及び環境光を含む光束を通過させ、受光部32に結像させる。
受光部32は、複数の画素が二次元に配列された構造を有し、画素によって受光した光に応じた電荷を発生させて蓄積し、所定のタイミングで蓄積した電荷を位相算出部33へ出力する。
位相算出部33は、受光部32によって蓄積された電荷に応じた電圧レベルを所定のタイミングで読み出し、強度変調光によって表される搬送波の振幅及び位相を算出する。
復調器34は、位相算出部33によって算出された位相に基づいて復調を行い、送信装置2から送信されたビット列を生成する。
復号器35は、復調器34によって生成されたビット列を復号し、送信情報を復元し出力する。
図7は、受光部32の構成の概略を表す概略図である。受光部32は、複数の画素321と、垂直走査回路322、水平走査回路323、読み出し回路324を備える。画素321は、二次元マトリックス状に配置され、レンズ31を通過した光を受けて電荷を生成し蓄積する。各画素321に蓄積された電荷に応じた電圧レベルは、垂直走査回路322及び水平走査回路323による制御に応じて、読み出し回路324によって読み出され、読み出された電圧レベルは読み出し回路324から位相算出部33へ出力される。
図8は、受光部32に用いられる画素321の構成を表す構成図である。画素321は、4つの微小変換部3211a〜3211dを備える。各微小変換部3211a〜3211dは光電変換素子を用いて構成される。また、画素321は、4つの電荷蓄積領域3212a〜3212dと、各電荷蓄積領域3212a〜3212dに対応する振り分けゲートTxa〜Txdを備える。4つの微小変換部3211a〜3211dは、電荷移送領域3213及び振り分けゲートTxa〜Txdを介して、電荷蓄積領域3212a〜3212dに接続される。
微小変換部3211a〜3211dにおける光電変換によって生成された電荷は、よりポテンシャルの低い電荷移送領域3213へ移動する。振り分けゲートTxa〜Txdのうちの一つが開かれると、電荷移送領域3213から、開かれたゲートTxa〜Txdに対応する電荷蓄積領域3212a〜3212dの一つに電荷が移動する。そして、各電荷蓄積領域3212a〜3212dに移動した電荷は、各電荷蓄積領域3212a〜3212dによって所定のタイミングまで蓄積される。そして、蓄積された電荷は、所定のタイミングで読み出し電極3214a〜3214dから、読み出し回路324を介して位相算出部33へ読み出される。
また、画素321は、各電荷蓄積領域3212a〜3212dに隣接するリセットゲートRa〜Rd及びリセット電極3215a〜3215dを備える。リセットゲートRa〜Rdが開かれると、リセット電極3215a〜3215dに加えられている電圧Vによって、電荷蓄積領域3212a〜3212dが充電されてリセット状態となる。このリセット処理は、受光部32の全画素321の全電荷蓄積領域3212a〜3212dに対して同時に行われる。
図9は、図8の画素321の等価回路を表す図である。図9において、微小変換部3211a〜3211dは、フォトダイオード及びコンデンサC0a〜C0dの対として表される。電荷移送領域3213は、コンデンサCTとして表される。振り分けゲートTxa〜Txdにそれぞれ隣接する電荷蓄積領域3212a〜3212dは、コンデンサCa〜Cdとして表される。これらのコンデンサは、リセットゲートRa〜RdのFETトランジスタがオンになることによって電圧Vで充電される。この動作は、前述したリセット処理であり、電荷蓄積領域3212a〜3212dの状態を、微小変換部3211a〜3211dによって生成される電荷を蓄積する前の状態(初期状態)に戻すための処理である。
FETトランジスタLa〜Ldは、レベルシフト・トランジスタである。FETトランジスタLa〜Ldは、読み出しゲートTa〜Tdが開かれるとコンデンサCa〜Cdにホールドされている電荷に応じた電流をそれぞれ読み出し回路324を介して位相算出部33へ送り出す。
なお、4つの微小変換部3211a〜3211d及び電荷移送領域3213は、P型領域(P-well)に埋め込まれた一体的なN型領域によって形成することができる。この一体的なN型領域の上方に遮光幕(遮光マスク)が設けられ、画素321の各構成のうち微小変換部3211a〜3211dだけに光が入るように構成される。
図10は、第一実施形態における画素321の動作を表すタイミングチャートである。以下の説明において、1周期とは搬送波を構成する正弦波の1周期分の時間を表し一定の値である。また、図10において、画素321による露光は1周期分の時間行われ、その後に1周期分の時間をかけて読み出し回路324による読み出し処理が行われる。以下の説明において、露光が行われる時間を「露光タイム」と呼び、読み出しが行われる時間を「読み出しタイム」と呼ぶ。1フレームの時間(フレームタイム)は、露光タイムと読み出しタイムとの和である。
まず、露光が開始される直前に画素321は、リセットゲートRa〜Rdを開くとともに4つの振り分けゲートTxa〜Txdを開くことによって、電荷移送領域3213及び電荷蓄積領域3212a〜3212dをリセットする(充電する)。露光タイムが開始すると、画素321はまず振り分けゲートTxaを開いて、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212a(コンデンサCa)に蓄える。電荷移送領域3213から電荷蓄積領域3212aに蓄えられる電荷は、コンデンサCaの電圧を下げるように作用する。
次に、画素321は、露光タイムが開始してから1/4周期が経過する前に振り分けゲートTxaを閉じ、1/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxbを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212b(コンデンサCb)に蓄える。次に、画素321は、露光タイムが開始してから2/4周期が経過する前に振り分けゲートTxbを閉じ、2/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxcを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212c(コンデンサCc)に蓄える。次に、画素321は、露光タイムが開始してから3/4周期が経過する前に振り分けゲートTxcを閉じ、3/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxdを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212d(コンデンサCd)に蓄える。そして、画素321は、露光タイムが開始してから1周期が経過する前に振り分けゲートTxdを閉じ、次のフレームに対する処理に備えてリセット処理を行う。このように、ある振り分けゲートが開いてから次の振り分けゲートが開くまでの時間は、露光タイムを振り分けゲート数で除算した値であり、各ゲートにおいて均等な長さの時間として設定される。
画素321は、こうして1周期分の処理を終えると、読み出しタイムの間に読み出しゲートTa〜Tdを開く。レベルシフト・トランジスタLa〜LdのゲートにはコンデンサCa〜Cdの電圧が加えられているため、読み出しゲートTa〜Tdが開かれることに応じて、それぞれのコンデンサの電圧レベルに応じた電流が位相算出部33に流れる。位相算出部33は、各読み出しゲートTa〜Tdから読み出された電圧レベルに基づいて、搬送波の振幅及び位相を算出する。
図11は、画素321から読み出された4つの電圧レベルに基づいて搬送波の振幅及び位相を算出するための概略を表す概略図である。図11に表される波形は搬送波を構成する1周期分の正弦波を表し、C(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)は、それぞれ画素321の電荷蓄積領域3212a〜3212dから読み出された電圧レベル、則ち1/4周期毎の搬送波の強度を表す。位相算出部33は、C(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)を数1に代入することによって、搬送波の振幅Rを算出する。
Figure 0005232685
位相算出部33は、全ての画素321毎に振幅Rを算出し、振幅Rが所定の閾値を超えた画素321(輝点画素)及びその周囲の画素321についてのみ、位相θを算出する。以下、輝点画素及びその周囲の画素321をまとめて「処理対象画素」という。一般的な環境光は、強度がほとんど変化しないため、その振幅Rは非常に小さくゼロに近い値となる。これに対し、強度変調光は送信装置2によって人為的に強度を周期的に変化させて振幅Rが大きな値となるように発光されるため、送信装置2と受信装置3との距離に応じて減衰はするものの、所定の閾値以上の値になる。そのため、位相算出部33が上記のように閾値を用いて処理対象画素を検出することによって、強度変調光が受光された画素321に限って位相θを算出し、強度変調光の位相θのみを算出することが可能となる。このとき、位相算出部33は、複数の処理対象画素から算出された位相の値が異なる場合、各値の平均値や代表値などを算出し、算出された値を位相θとして取り扱う。なお、上記の閾値は、送信装置2によって発光される強度変調光の振幅と、想定される送信装置2及び受信装置3の距離に応じて予め位相算出部33に設定される。また、位相算出部33は、処理対象画素が検出されない場合、前回の処理で算出された位相θを出力するように構成されても良いし、光が遮られた等の原因に起因する信号の欠落によるエラーが発生したと判定するように構成されても良いし、ターミナルフレームの代わりに信号の終端として検出するように構成されても良い。
上述したように、位相算出部33は処理対象画素から得られたC(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)及び数1で算出されたR及びBの値を数2に代入することによって、搬送波の位相θを算出し、算出された位相θを復調器34へ出力する。
Figure 0005232685
図12は、復調器34によって生成される復調テーブルの具体例を表す図である。復調器34は、位相算出部33によって出力された各フレームの位相の差分に基づいて復調テーブルを生成し、送信装置2から送信されたビット列を生成する。そして、復号器35が送信情報を復元する。復調テーブルは、フレームのナンバー毎に、各フレームの位相、各フレームにおける位相の差分、位相の差分に応じたデータ値を対応づけて有する。
フレームの位相は、位相算出部33によって算出された各フレームの位相の値を表し、単位はπ/4であり、リーダフレームにおける位相が“0”(初期位相)となる。位相の差分は、各フレームと、その前に送信されたフレームとの位相差を表し、単位はπ/4である。データ値は、位相の差分に応じたビット列であり、図12の場合はπ/4−DQPSK方式に基づいて得られるビット列である。復調器34は、復調テーブルを作成し、最終的に各フレームに対応するデータ値を順に並べることによって、送信されたビット列を生成する。そして、復号器35が送信情報を復元する。
図13は、受信装置3の処理の流れを表すフローチャートである。まず、受光部32が探索時間の間(例えば2ミリ秒の間)露光を行う(ステップS101)。探索時間とは、リーダフレームを検出するために露光する時間であり、リーダフレームタイムに応じて予め受信装置3に設定される時間である。具体的には、探索時間は、サンプリング定理に基づき、リーダーフレームタイムの半分の時間よりも短く設定される。
次に、位相算出部33が、受光部32の全画素321について振幅Rを算出する(ステップS102)。次に、位相算出部33が、各画素321の振幅Rと閾値とを比較し、輝点画素を検出する(ステップS103)。輝点画素が検出されない場合(ステップS103−NO)、受信装置3は、輝点画素が検出されるまでステップS101〜ステップS103の処理を繰り返し実行する。
輝点画素が検出された場合(ステップS103−YES)、位相算出部33は、処理対象画素の電圧レベルに基づいて強度変調光の位相を算出し、算出された位相の値を初期位相として記憶する(ステップS104)。そして、受光部32は復元処理を実行し、送信情報を復元する(ステップS105)。
図14は、ビット復元処理の詳細な処理の流れを表すフローチャートである。まず、受光部32が所定の露光タイム(例えば50マイクロ秒)の間露光を行う(ステップS201)。所定の露光タイムが経過すると、位相算出部33が処理対象画素から電圧レベルの値を読み出す(ステップS202)。次に、位相算出部33が読み出された電圧レベルの値に基づいて位相を算出する(ステップS203)。次に、復調器34が、新たに算出された位相が前フレームの位相と異なるか否か判定する(ステップS204)。現在の処理対象となっているフレームの位相と前フレームの位相とが異なる場合(ステップS204−YES)、復調器34が、算出された位相、位相の差分、データ値を復調テーブルに記録し(ステップS205)、読み出しタイムが経過するとステップS201以降の処理が繰り返し実行される。
一方、現在の処理対象となっているフレームの位相と前フレームの位相とが同じである場合(ステップS204−NO)、復調器34は、ターミナルフレームが受信されたと判定し、復調テーブルに記録されたデータ値をフレーム順に並べることによってビット列を生成し送信情報を復元し(ステップS206)、ビット列復元処理を終了する。
このように構成された光通信システム1では、強度変調光を用いたデータ通信が可能となる。また、受信装置3では、強度変調光として可視光を用いることにより、可視光を用いたデータ通信が可能となる。また、光通信システム1では、受信装置3の画素321に図8及び図9のような構成が採用されているため、受信装置3において低消費電力及び小型化を実現することが可能となる。
<変形例>
画素321は三つの電荷蓄積領域3212a〜3212cによって電荷を蓄積し、位相算出部33は三つの電圧レベルに基づいて搬送波の振幅R及び位相θを算出するように構成されても良い。図15は、三つの電荷蓄積領域3212a〜3212cによって電荷を蓄積するように構成された画素321の動作を表すタイミングチャートである。図15において、1周期とは、搬送波を構成する一つの正弦波の周期を表し、60μ秒である。また、図15において、画素321による露光タイムは1周期分の時間であり、その後の読み出しタイムも1周期分の時間である。
まず、露光が開始される直前に画素321は、リセットゲートRa〜Rcを開くとともに3つの振り分けゲートTxa〜Txcを開くことによって、電荷移送領域3213及び電荷蓄積領域3212a〜3212cをリセットする(充電する)。露光タイムが開始すると、画素321はまず振り分けゲートTxaを開いて、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212a(コンデンサCa)に蓄える。
次に、画素321は、露光タイムが開始してから1/3周期が経過する前に振り分けゲートTxaを閉じ、1/3周期経過のタイミングで振り分けゲートTxbを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212b(コンデンサCb)に蓄える。次に、画素321は、露光タイムが開始してから2/3周期が経過する前に振り分けゲートTxbを閉じ、2/3周期経過のタイミングで振り分けゲートTxcを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212c(コンデンサCc)に蓄える。そして、画素321は、露光タイムが開始してから1周期が経過する前に振り分けゲートTxcを閉じ、次のフレームに対する処理に備えてリセット処理を行う。
画素321は、こうして1周期分の処理を終えると、読み出しタイムの間に読み出しゲートTa〜Tcを開く。レベルシフト・トランジスタLa〜LcのゲートにはコンデンサCa〜Ccの電圧が加えられているため、読み出しゲートTa〜Tcが開かれることに応じて、それぞれのコンデンサの電圧レベルに応じた電流が位相算出部33に流れる。位相算出部33は、各読み出しゲートTa〜Tcから読み出された電圧レベルに基づいて、搬送波の位相を算出する。
図16は、画素321から読み出された3つの電圧レベルに基づいて搬送波の振幅及び位相を算出するための概略を表す概略図である。図16に表される波形は搬送波を構成する1周期分の正弦波を表し、C(θ)、C(θ)、C(θ)は、それぞれ画素321の電荷蓄積領域3212a〜3212cから読み出された電圧レベル、則ち1/3周期毎の搬送波の強度を表す。位相算出部33は、C(θ)、C(θ)、C(θ)を数3に代入することによって、搬送波の振幅Rを算出する。
Figure 0005232685
そして、位相算出部33は、C(θ)、C(θ)、C(θ)及び数3で算出されたR及びBの値を数4に代入することによって、搬送波の位相θを算出し、算出された位相を復調器34へ出力する。
Figure 0005232685
このように構成された受信装置3によれば、三つの電圧レベルを測定すれば搬送波の振幅及び位相を算出することが可能であるため、画素321の電荷蓄積領域3212や振り分けゲート等の構成数を減らすことが可能となり、画素321の小型化、コスト削減などを実現できる。さらに、四つの電圧レベルを測定する場合に比べて、同じ周期の搬送波に対し露光時間をより長く設定することが可能となるため、振幅及び位相の算出精度を向上させることが可能となる。また、同様の理由により、四つの電圧レベルを測定する場合に比べて、露光時間の長さを維持しつつ搬送波の周波数を高く(周期を短く)することが可能となり、この場合には伝送レートを向上させることが可能となる。さらに、従来に比べて電荷の読み出し回数を減らすことにより消費電力を低減させることが可能となる。例えば、図10の場合、従来の技術ではTxa〜Txdにおいてそれぞれ蓄積された電荷を読み出す場合には4回の読み出し処理が必要であったが、受信装置3では1回の読み出し処理によってそれぞれの電荷を読み出すことができる。
また、上記の説明(特に図10)では読み出しタイムは1周期分の時間であったが、この時間は複数周期分の時間として設定されても良い。また、搬送波の1周期分の時間は、上述した具体例に限定される必要はなく、どのような長さの時間に設定されても良い。また、搬送波は正弦波とは異なる形状の波(例えば、鋸歯状波、三角波、方形波など)によって構成されても良い。搬送波が鋸歯状波を用いて構成される場合は、位相算出部33は上述した処理によって位相を算出することができる。さらに、算出された位相の値をより正確な値とするために、位相算出部33は補正テーブルに基づいて補正するように構成されても良い。図17は、補正テーブルの具体例を表す図である。この場合、補正テーブルは、鋸歯状波から算出された位相(推定角)毎に正確な位相(補正角)を記憶し、各値は計算などによって算出され予め設定される。また、搬送波が方形波を用いて構成される場合、振り分けゲートTxa〜Txdが開いている期間に幅を持たせるように設定される。具体的には、搬送波の1周期において3つの強度が検出される場合には2π/3、4つの強度が検出される場合にはπ/2の時間的な幅が設定される。このように構成されることにより、位相算出部33は方形波を積分して鋸歯状波として扱い、上記のような処理によって位相を算出することができる。
[第二実施形態]
光通信システム1の第二実施形態は、搬送波の露光タイムが複数周期分設定される点で第一実施形態と異なり、他の構成は第一実施形態と同様である。以下、光通信システム1の第二実施形態について、第一実施形態と異なる点について説明する。
図18は、第二実施形態における画素321の動作を表すタイミングチャートである。図18において、画素321による露光タイムはm周期分(mは2以上の整数)の時間であり、その後に1周期分の読み出しタイムがある。すなわち、第二実施形態における送信装置2は、(m+1)周期分の正弦波を用いて1フレームの搬送波を生成し発光する。なお、mの値は送信装置2と受信装置3とで予め共有される。
次に、図18を用いて第二実施形態における画素321の動作について説明する。まず、露光が開始される直前に画素321は、リセットゲートRa〜Rdを開くとともに4つの振り分けゲートTxa〜Txdを開いて、電荷移送領域3213及び電荷蓄積領域3212a〜3212dをリセットする(充電する)。露光タイムが開始すると、画素321はまず振り分けゲートTxaを開いて、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212a(コンデンサCa)に蓄える。
次に、画素321は、露光タイムが開始してから1/4周期が経過する前に振り分けゲートTxaを閉じ、1/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxbを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212b(コンデンサCb)に蓄える。次に、画素321は、露光タイムが開始してから2/4周期が経過する前に振り分けゲートTxbを閉じ、2/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxcを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212c(コンデンサCc)に蓄える。次に、画素321は、露光タイムが開始してから3/4周期が経過する前に振り分けゲートTxcを閉じ、3/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxdを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212d(コンデンサCd)に蓄える。そして、画素321は、露光タイムが開始してから1周期が経過する前に振り分けゲートTxdを閉じる。
画素321は、こうして1周期分の処理を終えると、次の周期の露光処理を開始し、各振り分けゲートTxa〜Txdを1/4周期毎に開いて電荷蓄積領域3212a〜3212dに電荷を繰り返し蓄積する露光処理をm回繰り返す。このとき、画素321は露光タイムが開始してからm周期分の露光が完了するまでリセット処理は行わない。そのため、コンデンサCa〜Cdには各周期の処理で受け取る電荷が逐次積分されていく。m周期分の露光タイムが終了すると、読み出しタイムが開始し読み出しゲートTa〜Tdが開かれる。レベルシフト・トランジスタLa〜LdのゲートにはコンデンサCa〜Cdの電圧が加えられているため、それぞれのコンデンサの電圧レベルに応じた電流が位相算出部33に流れる。位相算出部33は、各読み出しゲートTa〜Tdから読み出された電圧レベルに基づいて、搬送波の振幅及び位相を算出する。
第二実施形態におけるビット列復元処理は、図14のステップS201における露光タイムがm周期分の長さになる点で第一実施形態と異なるのみであり、他の処理の流れは第一実施形態と同じである。
このように構成された第二実施形態の光通信システム1では、複数周期(m周期)分の露光タイムにおける露光によって蓄積された電荷に基づいて位相算出部33が搬送波の位相を算出する。そのため、1周期分の露光タイムにおける露光によって蓄積された電荷に基づいて搬送波の位相が算出される場合に比べて、環境光によるノイズ等の影響が軽減され、より信頼性の高い位相の算出が実現される。
また、従来の技術では、複数周期(m周期)分の正弦波を測定対象として位相を算出する場合、m周期分の各電荷蓄積タイミングにおいて蓄積された電荷を露光の都度読み出し、その読み出し結果を積分する必要があった。例えば、数1及び数2を用いてm周期分の搬送波の振幅及び位相を算出する場合、1/4周期毎の電荷の読み出し結果を取得するために、各1/4周期のタイミングでm回の露光及び読み出し処理を行い、その読み出し結果を積分する必要があった。ところが、電荷を読み出す際にはスイッチングノイズ(読み出しノイズ)が発生してしまう。そのため、m周期分の読み出し結果(m個の読み出し結果)を積分した場合にはm回分の読み出しノイズまでもが積分されてしまい、mの数の大きさに応じて読み出しノイズの影響が大きくなってしまっていた。
これに対し、第二実施形態の光通信システム1では、m周期分の各電荷蓄積タイミングでは画素321が電荷を蓄積するのみであり、m周期分蓄積された電荷が一度だけ読み出される。そのため、m周期分の電荷の積分結果には、1回分の読み出しノイズが発生するのみであり、従来に比べて読み出しノイズの影響を軽減させることが可能となる。さらに、第二実施形態の光通信システム10aでは、画素321の感度を向上させることが可能となる。
<変形例>
第二実施形態は、第一実施形態における変形例と同様に変形して構成されても良い。
[第三実施形態]
光通信システム1の第三実施形態は、搬送波の一つのフレームタイムの間に複数回の露光タイム及び読み出しタイムが設定される点で第二実施形態と異なり、他の構成は第二実施形態と同様である。以下、光通信システム1の第三実施形態について、第二実施形態と異なる点について説明する。
図19は、第三実施形態における画素321の動作を表すタイミングチャートである。図19において、画素321による露光タイムはm周期分(mは2以上の整数)の時間であり、その後に1周期分の読み出しタイムがある。以下、一組の露光タイム及び読み出しタイムを、1indexという単位で表す。第三実施形態では、一つのフレーム内に、“n”indexが設定される。すなわち、第三実施形態における送信装置2は{(m+1)×n}周期分の正弦波を用いて1フレームの搬送波を生成し、第三実施形態における受信装置3は1フレームの搬送波に対して“n”index分(n回)の露光処理及び読み出し処理を行う。
次に、図19を用いて第三実施形態における画素321の動作について説明する。まず、露光が開始される直前に画素321は、リセットゲートRa〜Rdを開くとともに4つの振り分けゲートTxa〜Txdを開いて、電荷移送領域3213及び電荷蓄積領域3212a〜3212dをリセットする(充電する)。露光タイムが開始すると、画素321はまず振り分けゲートTxaを開いて、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212a(コンデンサCa)に蓄える。
次に、画素321は、露光タイムが開始してから1/4周期が経過する前に振り分けゲートTxaを閉じ、1/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxbを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212b(コンデンサCb)に蓄える。次に、画素321は、露光タイムが開始してから2/4周期が経過する前に振り分けゲートTxbを閉じ、2/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxcを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212c(コンデンサCc)に蓄える。次に、画素321は、露光タイムが開始してから3/4周期が経過する前に振り分けゲートTxcを閉じ、3/4周期経過のタイミングで振り分けゲートTxdを開き、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷を電荷移送領域3213を介して電荷蓄積領域3212d(コンデンサCd)に蓄える。そして、画素321は、露光タイムが開始してから1周期が経過する前に振り分けゲートTxdを閉じる。
画素321は、こうして1周期分の処理を終えると、次の周期の露光処理を開始し、各振り分けゲートTxa〜Txdを1/4周期毎に開いて電荷蓄積領域3212a〜3212dに電荷を繰り返し蓄積する露光処理をm回繰り返す。このとき、画素321は露光タイムが開始してからm周期分の露光が完了するまでリセット処理は行わない。そのため、コンデンサCa〜Cdには各周期の処理で受け取る電荷が逐次積分されていく。m周期分の露光タイムが終了すると、読み出しタイムが開始し読み出しゲートTa〜Tdが開かれる。レベルシフト・トランジスタLa〜LdのゲートにはコンデンサCa〜Cdの電圧が加えられているため、それぞれのコンデンサの電圧レベルに応じた電流が位相算出部33に流れる。位相算出部33は、各読み出しゲートTa〜Tdから読み出された電圧レベルに基づいて、搬送波の振幅及び位相を算出する。そして、画素321及び位相算出部33は、以上の処理を各フレームに対してn回繰り返し実行し、各フレームについてn個の位相を算出する。
図20は、第三実施形態の復調器34によって生成される復調テーブルの具体例を表す図である。図20の場合、一つのフレームに含まれるindexの数nは“3”である。第三実施形態における復調テーブルは、フレームのナンバー毎に、indexの累積値、各indexにおいて算出された位相、各フレームの代表位相、各フレームにおける位相の差分、位相の差分に応じたデータ値を対応づけて有する。
各フレームの代表位相は、各フレームにおいて算出されたn個の位相のうち多数決によって復調器34により決定される。すなわち、復調器34は、同一フレーム内の各indexで算出された位相の値を比較し、最も多く算出された値を代表位相として決定する。例えば、図20の第1フレームでは、算出された位相は“0”、“1”、“1”であり、“1”が最も多く算出された値であるため、代表位相が“1”となる。
位相の差分は、各フレームの代表位相と、その前に送信されたフレームの代表位相との位相差を表す。データ値は、位相の差分に応じたビット列であり、図20の場合はπ/4−DQPSK方式に基づいて得られるビット列である。復調器34は、復調テーブルを作成し、最終的に各フレームに対応するデータ値を順に並べることによって、送信されたビット列を生成する。そして、復号器35が生成されたビット列に対し復号処理を行うことによって送信情報を復元する。
図21は、第三実施形態におけるビット復元処理の詳細な処理の流れを表すフローチャートである。まず、復調器34がカウンタxに1を代入することによってカウンタxを初期化する(ステップS301)。次に、受光部32が所定の露光タイムの間露光を行う(ステップS302)。所定の露光タイムが経過すると、位相算出部33が処理対象画素から電圧レベルの値を読み出す(ステップS303)。次に、位相算出部33が電圧レベルの値に基づいて位相を算出し(ステップS304)、復調器34が算出された位相を復調テーブルの対応するindexの欄に記録する(ステップS305)。
次に、復調器34は、カウンタxの値が1フレームに含まれるindexの数(n)以上であるか否か判定する(ステップS306)。カウンタxの値がn未満である場合(ステップS306−NO)、ステップS302の処理に戻りステップS307までの処理が繰り返し実行される。
一方、カウンタxの値がn以上である場合(ステップS306−YES)、復調器34が代表位相を決定し、代表位相及び位相の差分を復調テーブルに記録する(ステップS308)。そして、復調器34が、現在の処理対象となっているフレームの代表位相が前フレームの代表位相と異なるか否か判定する(ステップS309)。現在の処理対象となっているフレームの代表位相と前フレームの代表位相とが異なる場合(ステップS309−YES)、復調器34が、位相の差分に応じたデータ値を復調テーブルに記録し(ステップS310)、読み出しタイムが経過するとステップS301以降の処理が繰り返し実行される。
一方、現在の処理対象となっているフレームの代表位相と前フレームの代表位相とが同じである場合(ステップS309−NO)、復調器34は、ターミナルフレームが受信されたと判定し、復調テーブルに記録されたデータ値をフレーム順に並べることによってビット列を生成し送信情報を復元し(ステップS311)、ビット列復元処理を終了する。
このように構成された第三実施形態の光通信システム1では、受信装置3は、一つのフレームの位相(代表位相)を算出する際に、複数回の露光処理及び読み出し処理を行うことによって複数のタイミングにおける位相を算出し、その結果に基づいて多数決によって代表位相を決定する。そのため、各フレームの代表位相の算出精度を向上させることが可能となる。
図22は、第三実施形態の光通信システム1による効果を説明するための図である。図22において、符号Fによって示される太い矢印は一つのフレームのフレームタイムを表し、上向きの各矢印は受光部32による1/4周期毎の各電荷蓄積タイミングを表す。図22Aは、一つのフレームに含まれるindexの数が1であり、一度算出された位相の値が代表位相の値となる場合の例を表す。図22Aのように位相を算出する回数が1回であるように構成されると、フレームタイムの開始タイミングと露光タイムの開始タイミングとがずれている場合に、露光タイムが終了する前に次のフレームの搬送波を受光してしまう可能性が有る。この場合、次のフレームの搬送波を受光して得られた電荷も蓄積領域3212a〜3212に蓄積され、次のフレームの搬送波の影響を受けた電圧レベルに基づいて位相が算出されてしまう。そのため、位相の算出精度が低下してしまうおそれがある。
図22Bは、第三実施形態の受信装置3の動作を表す図であり、一つのフレームに含まれるindex数が3であり、3回位相が算出され、多数決によって代表位相が決定される場合の例を表す。図22Bのように位相を算出する回数が複数回(3回以上)であるように構成されると、フレームタイムの開始タイミングと露光タイムの開始タイミングとがずれているとしても、少なくとも何回か(図22Bの場合は2回)は、次のフレームの搬送波の影響を受けていない電圧レベルに基づいて位相を算出することが可能である。そして、図22Bのように位相をindex数が3以上であれば、次のフレームの搬送波の影響を受けずに位相が算出される回数は、次のフレームの搬送波の影響を受けて位相が算出される回数よりも多くなる。そのため、第三実施形態の受信装置3のように多数決によって代表位相を決定することによって、次のフレームの搬送波の影響を受けていない電圧レベルに基づいて算出された位相が代表位相として決定される。したがって、第三実施形態では、上述したように各フレームの代表位相の算出精度を向上させ、正確な復調を行うことが可能となる。
<変形例>
第三実施形態は、第一実施形態における変形例と同様に変形して構成されても良い。
[第四実施形態]
光通信システム1の第四実施形態は、画素321がドレイン領域を備える点で第二実施形態と異なり、他の構成は第二実施形態と同様である。以下、光通信システム1の第四実施形態について、第二実施形態と異なる点について説明する。
図23は、第四実施形態における受光部32に用いられる画素321の構成を表す図である。第四実施形態における画素321は、第一実施形態〜第三実施形態における画素321(図8)の構成に加えてさらにドレインゲート3216及びドレイン領域3217を備える。
図24は、第四実施形態における画素321の動作を表すタイミングチャートである。図24において、画素321による露光タイムはm周期分(mは2以上の整数)の時間であり、その後に1周期分の読み出しタイムがある。
第四実施形態における画素321では、各振り分けゲートTxa〜Txdが閉じてから次の振り分けゲートTxa〜Txdが開くまでの間、ドレインゲート3216が開く。ドレインゲート3216が開くと、4つの微小変換部3211a〜3211dで生成される電荷は電荷移送領域3213及びドレインゲート3216を介してドレイン領域3217へ移動する。そして、ドレイン領域3217に移動した電荷は破棄される。
このように構成された第四実施形態の受光部32によれば、ある振り分けゲートTxa〜Txdが閉じてから次の振り分けゲートTxa〜Txdが開くまでの間に生成された電荷がドレイン領域3217によって破棄される。そのため、振り分けゲートTxa〜Txdが開いたときに、前の振り分けゲートTxa〜Txdが閉じてから生成された電荷が電荷蓄積領域3212a〜3212dに移動することを防止し、各電荷蓄積タイミングにおいて蓄積する電荷の量を正確にし、位相の算出精度を向上させることが可能となる。
<変形例>
第四実施形態は、第一実施形態における変形例と同様に変形して構成されても良い。また、第四実施形態におけるドレインゲート3216及びドレイン領域3217は、第一実施形態や第三実施形態における画素321に設けられても良い。
[第五実施形態]
光通信システム1の第五実施形態は、受光部32が、複数の垂直走査回路322(322a及び322b)、複数の水平走査回路323(323a及び323b)、複数の読み出し回路324(324a及び324b)を備える点で第三実施形態における受光部32と異なり、他の構成は第三実施形態と同様である。以下、光通信システム1の第五実施形態について、第三実施形態と異なる点について説明する。
図25は、第五実施形態における受光部32の構成の概略を表す概略図である。第五実施形態における受光部32は、垂直走査回路322a、水平走査回路323a、読み出し回路324aに接続される複数の画素321aと、垂直走査回路322b、水平走査回路323b、読み出し回路324bに接続される複数の画素321bと、を備える。
図26は、第五実施形態における画素321a及び画素321bの動作を表すタイミングチャートである。画素321aと画素321bとは、それぞれ交互に露光処理及び読み出し処理を行い、画素321aが露光処理を行っている際には画素321bが読み出し処理を行い、画素321aが読み出し処理を行っている際には画素321bが露光処理を行う。
このように構成された第五実施形態では、画素321aが読み出し処理を行っている際には画素321bが露光処理を行うため、搬送波のフレームタイムにおいて読み出しタイムを設ける必要が無い。則ち、フレームタイムは露光タイムの和に一致させることが可能となり、フレームタイムを短縮させることが可能となる。
<変形例>
第五実施形態は、第一実施形態における変形例と同様に変形して構成されても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…光通信システム, 2…送信装置, 21…符号器, 22…変調器, 23…発光器, 3…受信装置, 31…レンズ, 32…受光部, 33…位相算出部, 34…復調器(復調部), 35…復号器, 321…画素, 322…垂直走査回路, 323…水平走査回路, 324…読み出し回路, 3211a〜3211d…微小変換部(光電変換部), 3212a〜3212d…電荷蓄積領域(電荷蓄積部), 3213…電荷移送領域, 3214a〜3214d…読み出し電極, 3215a〜3215d…リセット電極(リセット部), Txa〜Txd…振り分けゲート, Ra〜Rd…リセットゲート, 3216…ドレインゲート, 3217…ドレイン領域(ドレイン部)

Claims (6)

  1. 送信対象のビット列に対し位相変調し、予め設定された時間周期で強度が変化し前記位相変調に応じて位相が変化し、M周期(Mは2以上の整数)の間同一の位相を維持する強度変調光を発光する送信装置から前記強度変調光を受光する受光部と、
    受光された前記強度変調光の強度を、前記強度変調光の1周期当たりp回(pは3以上の整数)検出し、前記検出結果に基づいて前記強度変調光の位相を繰り返し算出する位相算出部と、
    前記位相算出部によって算出された位相に対し前記位相変調に応じた復調を行い、送信されたビット列を生成する復調部と、
    を備え、
    前記受光部は、前記強度変調光を受光して光の強度に応じた電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部によって生成された電荷を前記強度変調光と同一の周期でm回(mは1以上、M以下の整数)それぞれ蓄積するp個の電荷蓄積部と、蓄積した電荷が読み出された後に前記電荷蓄積部の電荷をリセットするリセット部と、を備え、各電荷蓄積部は、前記強度変調光の1周期のうちそれぞれ異なる所定のタイミングで前記電荷を蓄積し、
    前記位相算出部は、前記p個の電荷蓄積部それぞれにおいてm回蓄積された電荷を読み出すことによって、蓄積された前記電荷に応じて前記強度変調光の強度を検出し、
    前記受光部の前記リセット部は、前記電荷蓄積部がm回蓄積するまでは前記リセットを行わず、前記m回蓄積された電荷が前記位相算出部によって読み出された後に前記リセットを行う受信装置。
  2. 前記Mの値は(n×m)であり(nは2以上の整数)、
    前記復調部は、前記位相算出部によって算出されたn個の位相に基づいて前記復調を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記受光部は、前記光電変換部、p個の前記電荷蓄積部、及び前記リセット部を備える画素を複数備え、
    前記位相算出部が一の画素から前記電荷を読み出す際に、他の画素は前記電荷の蓄積を行い、前記位相算出部は、前記他の画素から前記電荷を読み出す際に、前記一の画素は前記電荷の蓄積を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記受光部は、一の電荷蓄積部が電荷を蓄積し終えてから他の電荷蓄積部が電荷を蓄積し始めるまでの間に生成された電荷を破棄するドレイン部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の受信装置。
  5. 前記mの値が2以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の受信装置。
  6. 送信対象のビット列に対し位相変調し予め設定された時間周期で強度が変化し前記位相変調に応じて位相が変化し、M周期(Mは2以上の整数)の間同一の位相を維持する強度変調光を発光する送信装置から前記強度変調光を受光して光の強度に応じた電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部によって生成された電荷を前記強度変調光と同一の周期でm回(mは1以上、M以下の整数)それぞれ蓄積するp個の電荷蓄積部と、蓄積した電荷が読み出された後に前記電荷蓄積部の電荷をリセットするリセット部と、を備える受信装置が、各電荷蓄積部において、前記強度変調光を受光し、前記強度変調光の1周期のうちそれぞれ異なる所定のタイミングで前記電荷を蓄積するステップと、
    前記受信装置が、前記p個の電荷蓄積部それぞれにおいてm回蓄積された電荷を読み出すことによって、蓄積された前記電荷に応じて前記強度変調光の強度を検出するステップと、
    前記受信装置の前記リセット部が、前記電荷蓄積部がm回蓄積するまでは前記リセットを行わず、前記m回蓄積された電荷が読み出された後に前記リセットを行うステップと、
    前記受信装置が、前記検出結果に基づいて前記強度変調光の位相を繰り返し算出する位相算出ステップと、
    前記受信装置が、算出された位相に対し前記位相変調に応じた復調を行い、送信されたビット列を生成する復調ステップと、
    を備える受信方法。
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