JP5231843B2 - 卸売市場設備及びその卸売市場設備の運用方法 - Google Patents

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本発明は、入荷される商品を受け入れる入荷場と、商品を保管する保管庫と、複数の買受人により商品を競売する競り場と、複数の仕分部とを備えた卸売市場設備及びその卸売市場設備の運用方法に関する。
上記のような卸売市場設備は、例えば、花や青果等を商品としており、入荷された商品の一部を見本品として競り場に供給し、複数の買受人が見本品を見ながら競売を行えるようにしながら、競り落とされた商品を買受人ごとに仕分けて台車等に積み込んで出荷するものである。
従来の卸売市場設備では、入荷場に入荷された商品を保管庫に搬入する入荷用搬送手段と、保管庫から出庫された商品を競り場に搬送して競り場から複数の仕分部の何れかに選択的に搬送する競り用搬送手段と、保管庫から出庫された商品を複数の仕分部の何れかに選択的に搬送する出荷用搬送手段とを備えている(例えば、特許文献1参照。)。競り用搬送手段及び出荷用搬送手段として商品を複数の仕分部に仕分ける仕分装置を備えており、この仕分装置により複数の仕分部の何れかに選択的に商品を搬送するようにしている。
この従来の卸売市場設備の運用方法では、入荷場に入荷された商品を保管庫に搬入するように入荷用搬送手段を作動させて、入荷場に入荷された商品を保管庫に保管している。そして、保管庫に保管されている商品のうち競売での見本となる見本品を、保管庫から出庫させたのち、保管庫から競り場に見本品を搬送するように競り用搬送手段を作動させて、競り場にて複数の買受人が見本品を見ながら競売を行えるようにしている。競り場にて買受人により競り落とされた商品については、競り場に搬送されている商品を複数の仕分部の何れかに選択的に搬送するように競り用搬送手段を作動させ、且つ、保管庫に保管されている商品を保管庫から出庫させたのち複数の仕分部の何れかに選択的に出荷用搬送手段を作動させる。これにより、競り場にて買受人により競り落とされた商品を複数の仕分部の何れかに選択的に搬送する。つまり、出荷用搬送手段は、商品を買受人に対応して割り当てられた仕分部に仕分ける形態で複数の仕分部の何れかに仕分けるように仕分装置を作動させる。一つの仕分部に対して複数の買受人が割り当てられている。そして、複数の仕分部の夫々では、その両側に商品の流れ方向に沿って買受人ごとに荷捌きスペースが割り当てられており、各荷捌きスペースに台車が配置されている。各仕分部には、複数の買受人の商品が仕分けられるので、作業者は、仕分部に存在する商品から買受人ごとに商品を選び出して台車に積み込む仕分作業を行う。これにより、買受人ごとに商品が積み込まれた台車を出荷するようにしている。
特開平11−200650号公報
上記従来の卸売市場設備では、買受人により競り落とされた商品が、競り用搬送手段及び出荷用搬送手段により順次搬送されるので、仕分装置に対して全ての買受人の商品がランダムに連続して搬送されてくる。仕分装置では、一つの仕分部に対して複数の買受人が割り当てられており、各仕分部には、複数の買受人の商品がランダムに連続して仕分けられる。これにより、各仕分部には、複数の買受人の商品がランダムに並ぶ状態で存在することになる。その為に、作業者は、仕分部に存在する商品から買受人ごとに商品を選び出すことが困難な作業となるとともに、選び出した商品を台車に積み込む際にも台車まで長い距離を移動しなければならなくなる。よって、作業者の作業負担が増大するという問題が生じる。
この問題を解消するために、一つの仕分部に対して割り当てる買受人の人数を極力少なくすることにより、仕分部にランダムに並ぶ商品の買受人の数を極力少なくして、仕分部に存在する商品から買受人ごとに商品を選び出す作業の簡素化を図るとともに、選び出した商品を台車に積み込む際の移動距離を短くすることが考えられる。しかしながら、全ての買受人に対して何れかの仕分部を割り当てなければならないので、仕分部の数が増大して大きな設置スペースが必要となる。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、仕分部での作業者の作業負担の軽減を図りながら、仕分部の数の増大防止及び設置スペースの軽減を図ることができる卸売市場設備及びその卸売市場設備の運用方法を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る卸売市場設備の第1特徴構成は、入荷される商品を受け入れる入荷場と、商品を保管する保管庫と、複数の買受人により商品を競売する競り場と、複数の仕分部とを備えた卸売市場設備において、
複数の商品を貯留可能で且つ商品を搬送可能な貯留搬送コンベヤを前記仕分部の数よりも多く備え、且つ、それら複数の貯留搬送コンベヤを少なくとも上下方向に重複するように配置させた仮仕分処理部と、前記入荷場に入荷された商品を前記保管庫に搬入する入荷用搬送手段と、前記保管庫から出庫された商品を前記競り場に搬送して前記競り場から一人又は複数の買受人からなる第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する、又は、前記保管庫から出庫された商品を前記競り場に搬送して前記競り場から前記保管庫に搬入する競り用搬送手段と、前記保管庫から出庫された商品を前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する第1出荷用搬送手段と、前記仮仕分処理部における複数の前記貯留搬送コンベヤの何れかから搬出される商品を前記複数の仕分部の何れかに選択的に搬送する第2出荷用搬送手段とを備え、前記複数の貯留搬送コンベヤの夫々は、前記貯留搬送コンベヤごとで複数の商品を一纏めにして搬出するように構成され、前記第2出荷用搬送手段は、前記貯留搬送コンベヤから一纏めにされた状態で搬出された複数の商品を、その一纏めにされた状態のまま前記仕分部に向けて搬送するように構成されている点にある。
すなわち、入荷用搬送手段は、入荷場に入荷された商品を保管庫に搬入するので、入荷場に入荷された商品を保管庫に保管することができる。競り用搬送手段は、保管庫から出庫された商品を競り場に搬送するので、保管庫に保管されている商品の一部を見本品として競り場に搬送することができる。競り用搬送手段は、商品を競り場から仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入し、且つ、第1出荷用搬送手段は、保管庫から出庫された商品を仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入するので、競り場にて買受人により競り落とされた商品の全てが、複数の貯留搬送コンベヤの何れかに搬入される。このとき、一つの貯留搬送コンベヤには一人又は複数の買受人を割り当てることができ、貯留搬送コンベヤには一人又は複数の買受人の商品が存在することになる。複数の貯留搬送コンベヤの夫々は、複数の商品を貯留可能で且つ商品を搬送可能であるので、複数の商品を貯留して一人又は複数の買受人における複数の商品を一纏めにして搬出することができる。第2出荷用搬送手段は、複数の貯留搬送コンベヤの何れかから搬出される一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品を複数の仕分部の何れかに選択的に搬送するので、一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品ごとに仕分部に商品を搬送させることができる。
このように、仕分部に対して一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品ごとに商品を搬送させることができるので、作業者は、ランダムに連続して搬送されてくる複数の買受人の商品を作業対象とするのではなく、一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品を作業対象として、買受人ごとに商品を仕分ける仕分作業を行えばよいことになる。よって、仕分部に存在する商品から買受人ごとに商品を選び出す作業の簡素化を図るとともに、選び出した商品を台車に積み込む際の移動距離を短くすることができ、作業者の作業負担を軽減できる。
複数の貯留搬送コンベヤは、仕分部の数よりも多いので、複数の貯留搬送コンベヤの夫々にて極力多くの商品を貯留させることができる。これにより、複数の貯留搬送コンベヤに対して多数の商品が連続して搬送されても、仕分部に対して一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品ごとに商品を搬送させることができる。その結果、一つの仕分部に対して多数の買受人を割り当てても、一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品を作業対象とする仕分作業を繰り返し行うことにより、買受人ごとに商品を仕分けて出荷することができる。よって、仕分部の数を極力少なくすることができ、仕分部の数の増大防止及び設置スペースの低減を図ることができる。また、仕分部の他に、複数の貯留搬送コンベヤを設けることになるが、複数の貯留搬送コンベヤは、少なくとも上下方向に重複するように配置されているので、単に、コンベヤを上下方向に重複させるという簡易な構成でありながら、設置スペースとしても小さなスペースを確保するだけでよい。
よって、以上のことから、仕分部での作業量の軽減を図りながら、仕分部の数の増大防止及び設置スペースの軽減を図ることができる卸売市場設備を実現できるに至った。
本発明に係る卸売市場設備の第2特徴構成は、前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入可能に構成されている点にある。
すなわち、入荷用搬送手段は、入荷場に入荷された商品を、保管庫に搬入するだけでなく、仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入できる。これにより、入荷場に入荷される商品のうち、保管庫にて保管する必要のある商品については、保管庫にて保管したのち貯留搬送コンベヤに搬送できながら、保管庫にて保管する必要のない商品については、入荷場から直接貯留搬送コンベヤに搬送できる。よって、必要に応じて保管庫に保管するか否かを選択して商品を搬送することができ、商品に対する作業を効率よく行うことができる。また、保管庫として、入荷場に入荷される商品の全てを保管できるような能力やスペースが求められず、保管庫の簡素化及び設置スペースの低減を図ることができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の第1特徴構成は、上記卸売市場設備の第1特徴構成又は第2特徴構成に記載の卸売市場設備の運用方法であって、
前記買受人により競り落とされた商品のうち前記競り場に搬送されている商品を、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記競り用搬送手段を作動させ、前記買受人により競り落とされた商品のうち前記保管庫に保管されている商品を、前記保管庫から出庫させたのち、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記第1出荷用搬送手段を作動させ、前記商品を貯留させて複数の商品を一纏めとする状態で複数の商品を前記貯留搬送コンベヤごとに順次前記第2出荷用搬送手段に搬出するように前記複数の貯留搬送コンベヤを作動させ、前記複数の貯留搬送コンベヤから搬出された複数の商品を、前記第1買受人グループにおいて同じグループに属する買受人については同じ仕分部に仕分ける形態で前記複数の仕分部に仕分けるように前記第2出荷用搬送手段を作動させる点にある。
すなわち、競り落とされた商品のうち競り場に搬送されている商品を、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように競り用搬送手段を作動させるので、競り落とされた商品のうち競り場に搬送されている商品を第1買受人グループごとに仕分けて複数の貯留搬送コンベヤに搬入できる。競り落とされた商品のうち保管庫に保管されている商品を、保管庫から出庫させたのち、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように第1出荷用搬送手段を作動させるので、競り落とされた商品のうち保管庫に保管されている商品についても第1買受人グループごとに仕分けて複数の貯留搬送コンベヤに搬入できる。これにより、競り落とされた商品については、第1買受人グループごとに仕分けて複数の貯留搬送コンベヤの夫々に搬入できる。
複数の商品を一纏めとする状態で複数の商品を貯留搬送コンベヤごとに順次第2出荷用搬送手段に搬出するように複数の貯留搬送コンベヤを作動させるので、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品ごとに第2出荷用搬送手段に商品を搬出させることができる。複数の商品を第1買受人グループにおいて同じグループに属する買受人については同じ仕分部に仕分ける形態で複数の仕分部に仕分けるように第2出荷用搬送手段を作動させるので、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品を同じ仕分部に仕分けることができる。これにより、作業者は、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品を作業対象とする仕分作業を繰り返し行うことにより、買受人ごとに商品を仕分けて出荷することができる。そして、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品は、同じ仕分け部に仕分けられるので、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品については、同じ仕分部にて一括して仕分作業を行うことができ、効率よく仕分作業を行える。
本発明に係る卸売市場設備の運用方向の第2特徴構成は、前記入荷場に入荷される商品のうち前記競り場にて競売前の販売前商品を、前記保管庫に搬入するように前記入荷用搬送手段を作動させ、前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入可能に構成されており、前記入荷場に入荷される商品のうち既に販売済みの販売済み商品を、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記入荷用搬送手段を作動させる点にある。
すなわち、入荷場に入荷された販売前商品を保管庫に搬入するように入荷用搬送手段を作動させるので、販売前商品は保管庫に保管させたのち貯留搬送コンベヤに搬送することができる。入荷場に入荷された販売済み商品を、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように入荷用搬送手段を作動させるので、販売済み商品は直接貯留搬送コンベヤに搬送することができる。これにより、販売前商品か販売済み商品かによって保管庫に保管するか否かを選択して、販売前商品及び販売済み商品に対する作業を効率よく行うことができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の第3特徴構成は、複数の買受人のうち、前記販売前商品と前記販売済み商品とを買い受ける買受人であり且つ前記販売済み商品が少数である小口の買受人については、前記販売済み商品を前記保管庫に搬入させるように前記入荷用搬送手段を作動させ、且つ、前記保管庫から前記販売済み商品と前記販売前商品のうち競り落とした商品とを出庫させる点にある。
すなわち、販売済み商品の全てについて、入荷場から第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように入荷用搬送手段を作動させるのではなく、小口の買受人の販売済み商品については、入荷場から保管庫に搬入させるように入荷用搬送手段を作動させて、保管庫に保管させる。小口の買受人が競り落とした販売前商品を保管庫から出庫させる際に、販売前商品と販売済み商品とを出庫させる。これにより、小口の買受人に対する販売前商品と販売済み商品とを同時期に貯留搬送コンベヤに搬送させることができ、仕分部において小口の買受人に対する販売前商品と販売済み商品とを同時期に仕分作業することができる。よって、小口の買受人に対する販売前商品と販売済み商品とが同時期に出荷されるので、小口の買受人は、販売前商品と販売済み商品とを同時期に受け取ることができ、小口の買受人にとって便利なものとなる。
本発明に係る卸売市場設備の別の第1特徴構成は、入荷される商品を受け入れる入荷場と、商品を保管する保管庫と、複数の買受人により商品を競売する競り場と、複数の仕分部とを備えた卸売市場設備において、
複数の商品を貯留可能で且つ商品を搬送可能な貯留搬送コンベヤを前記仕分部の数よりも多く備え、且つ、それら複数の貯留搬送コンベヤを少なくとも上下方向に重複するように配置させた仮仕分処理部と、前記入荷場に入荷された商品を前記保管庫に搬入する入荷用搬送手段と、前記保管庫から出庫された商品を前記競り場用の荷受場に搬送し且つ前記競り場の商品を一人又は複数の買受人からなる第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する、又は、前記保管庫から出庫された商品を前記競り場用の荷受場に搬送し且つ前記競り場の商品を前記保管庫に搬入する競り用搬送手段と、前記保管庫から出庫された商品を前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する第1出荷用搬送手段と、前記仮仕分処理部における複数の前記貯留搬送コンベヤの何れかから搬出される商品を複数の貯留搬送コンベヤの夫々に搬入された仕分け状態を維持する形態で前記複数の仕分部の何れかに搬送する第2出荷用搬送手段とを備えている点にある。
すなわち、入荷場に入荷された商品は、入荷用搬送手段により保管庫に保管することができる。競り用搬送手段は、保管庫から出庫された商品を競り場用の荷受場に搬送するので、例えば、その競り場用の荷受場から手動搬送等により競り場に搬送することにより、保管庫に保管されている商品の一部を見本品として競り場に搬送することができる。競り場にて買受人により競り落とされた商品は、競り用搬送手段及び第1出荷用搬送手段により複数の貯留搬送コンベヤの何れかに搬入される。このとき、一つの貯留搬送コンベヤには一人又は複数の買受人を割り当てることができ、貯留搬送コンベヤには一人又は複数の買受人の商品が存在することになる。複数の貯留搬送コンベヤの夫々は、複数の商品を貯留して一人又は複数の買受人における複数の商品を一纏めにして搬出することができる。第2出荷用搬送手段は、複数の貯留搬送コンベヤの何れかから搬出される一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品をその仕分け状態を維持する形態で複数の仕分部の何れかに搬送して、一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品ごとに仕分部に商品を搬送させることができる。
これにより、仕分部に対して一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品ごとに商品を搬送させることができるので、作業者は、一纏めにされた一人又は複数の買受人における複数の商品を作業対象として、買受人ごとに商品を仕分ける仕分作業を行えばよいことになる。よって、仕分部に存在する商品から買受人ごとに商品を選び出す作業の簡素化を図るとともに、選び出した商品を台車に積み込む際の移動距離を短くすることができ、作業者の作業負担を軽減できる。しかも、上述した如く、仮仕分処理部に複数の貯留搬送コンベヤを設けることにより、仕分部の数を極力少なくすることができ、仕分部の数の増大防止及び設置スペースの低減を図ることができる。よって、仕分部での作業量の軽減を図りながら、仕分部の数の増大防止及び設置スペースの軽減を図ることができる卸売市場設備を実現できるに至った。
本発明に係る卸売市場設備の別の第2特徴構成は、前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入可能に構成されている点にある。
すなわち、入荷場に入荷される商品のうち、保管庫にて保管する必要のある商品については、入荷用搬送手段にて入荷場から保管庫に搬入することができ、保管庫にて保管する必要のない商品については、入荷用搬送手段にて入荷場から直接貯留搬送コンベヤに搬送できる。よって、必要に応じて保管庫に保管するか否かを選択して商品を搬送することができ、商品に対する作業を効率よく行うことができる。また、保管庫として、入荷場に入荷される商品の全てを保管できるような能力やスペースが求められず、保管庫の簡素化及び設置スペースの低減を図ることができる。
本発明に係る卸売市場設備の別の第3特徴構成は、前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送可能に構成されている点にある。
すなわち、入荷場に入荷される商品を、入荷用搬送手段にて入荷場から複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送することにより、別仕分部にて仕分け作業を行うことができる。これにより、入荷場に入荷された商品を直接別仕分部に搬送して出荷することができ、入荷場に入荷された商品を直ぐに出荷したいとの要求に応えることができる。
本発明に係る卸売市場設備の別の第4特徴構成は、前記第1出荷用搬送手段は、前記保管庫から出庫された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送可能に構成されている点にある。
すなわち、保管庫から出庫された商品を、第1出荷用搬送手段にて保管庫から複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送することにより、別仕分部にて仕分け作業を行うことができる。これにより、買受人により競り落とされた商品が保管庫から出庫されると、仮仕分処理部を介さずに直接別仕分部に搬送して出荷することができる。よって、買受人が競り落とした商品を直ぐに出荷したいとの要求に応えることができる。
本発明に係る卸売市場設備の別の第5特徴構成は、前記競り用搬送手段は、前記競り場の商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送可能に構成されている点にある。
すなわち、競り場の商品を、競り用搬送手段にて競り場から複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送することにより、別仕分部にて仕分け作業を行うことができる。これにより、買受人により競り落とされた商品を、競り場から仮仕分処理部を介さずに直接別仕分部に搬送して出荷することができる。よって、買受人が競り落とした商品を直ぐに出荷したいとの要求に応えることができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第1特徴構成は、上記別の第1〜5特徴構成の何れかに記載の卸売市場設備の運用方法であって、
前記買受人により競り落とされた商品のうち前記競り場に搬送されている商品を、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記競り用搬送手段を作動させ、前記買受人により競り落とされた商品のうち前記保管庫に保管されている商品を、前記保管庫から出庫させたのち、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記第1出荷用搬送手段を作動させ、前記商品を貯留させて複数の商品を一纏めとする状態で複数の商品を前記貯留搬送コンベヤごとに順次前記第2出荷用搬送手段に搬出するように前記複数の貯留搬送コンベヤを作動させる点にある。
すなわち、競り用搬送手段の作動及び第1出荷用搬送手段の作動によって、買受人により競り落とされた商品について、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させることができる。複数の貯留搬送コンベヤの作動によって、複数の商品を一纏めとする状態で複数の商品を貯留搬送コンベヤごとに順次第2出荷用搬送手段に搬出することができ、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品ごとに仕分部に商品を搬送させることができる。これにより、作業者は、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品を作業対象とする仕分作業を繰り返し行うことにより、買受人ごとに商品を仕分けて出荷することができる。そして、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品は、同じ仕分け部に仕分けられるので、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品については、同じ仕分部にて一括して仕分作業を行うことができ、効率よく仕分作業を行える。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第2特徴構成は、前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記保管庫に搬入する入荷用第1搬送状態と、前記入荷場に入荷された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する入荷用第2搬送状態と、前記入荷場に入荷された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送する入荷用第3搬送状態とに切換自在に構成されており、前記入荷場に入荷される商品のうち既に販売済みの販売済み商品について、前記入荷用第1搬送状態と前記入荷用第2搬送状態と前記入荷用第3搬送状態との何れかに切り換えて前記販売済み商品を搬送するように前記入荷用搬送手段を作動させる点にある。
すなわち、入荷用第1搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段を作動させると、入荷場に入荷される販売済み商品を保管庫に保管することができ、入荷用第2搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段を作動させると、入荷場に入荷される販売済み商品を複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入することができる。また、入荷用第3搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段を作動させると、入荷場に入荷される販売済み商品を複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送することができる。これにより、販売済み商品について、保管庫に保管したいときには入荷用第1搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段を作動させ、貯留搬送コンベヤ、仕分部の順に搬送して出荷したいときには入荷用第2搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段を作動させ、直ぐに出荷したいときには入荷用第3搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段を作動させることができる。よって、販売済み商品を保管したい、出荷したいや直ぐに出荷したい等の各要求に応えながら、販売済み商品に対する作業を効率よく行うことができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第3特徴構成は、複数の買受人のうち、前記販売済み商品が多数である大口の買受人については、前記入荷用第2搬送状態と前記入荷用第3搬送状態とに切り換えて前記販売済み商品を搬送するように前記入荷用搬送手段を作動させる点にある。
すなわち、大口の買受人における販売済み商品については、搬送先が貯留搬送コンベヤとなる入荷用第2搬送状態又は搬送先が別仕分部となる入荷用第3搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段を作動させるので、保管庫に保管せずに出荷することができる。よって、入荷場に入荷されてから保管庫に保管せずに出荷したいという要求に応えることができる。しかも、大口の買受人における販売済み商品を保管庫に保管しなくてもよく、保管庫の簡素化及び設置スペースの低減を図ることができる。さらに、入荷場に商品が入荷された直ぐ後の時間帯等、競り場で競売を行うよりも以前の時間帯に、大口の買受人における販売済み商品についての複数の仕分部での仕分け作業を行うことができる。よって、複数の買受人に対する仕分部での仕分け作業が一時に集中するのを抑制することができ、少ない数の仕分部にて効率よく作業を行うことができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第4特徴構成は、前記第1出荷用搬送手段は、前記保管庫から出庫された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する出荷用第1搬送状態と、前記保管庫から出庫された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送する出荷用第2搬送状態とに切り換え自在に構成されており、複数の買受人のうち、前記販売済み商品が少数である小口の買受人については、前記入荷用第1搬送状態に切り換えて前記販売済み商品を搬送するように前記入荷用搬送手段を作動させ、且つ、前記出荷用第1搬送状態と前記出荷用第2搬送状態とに切り換えて前記販売済み商品を搬送するように前記第1出荷用搬送手段を作動させる点にある。
すなわち、小口の買受人における販売済み商品については、入荷用搬送手段にて保管庫に搬入して保管させることができる。これにより、小口の買受人における販売済み商品については、小口の買受人が競売にて競り落とした商品と同時期に保管庫から出庫させることができる。よって、仕分部では、小口の買受人における販売済み商品と競売にて競り落とした商品とを同時期に仕分けて出荷することができ、小口の買受人にとって便利なものとなる。しかも、販売済み商品を保管庫から出庫すると、第1出荷用搬送手段を搬送先を貯留搬送コンベヤとする出荷用第1搬送状態と搬送先を別仕分部とする出荷用第2搬送状態とに切り換えて作動させるので、小口の買受人における販売済み商品についても、直ぐに出荷したい等の要求に応えることができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第5特徴構成は、前記第1出荷用搬送手段は、前記保管庫から出庫された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する出荷用第1搬送状態と、前記保管庫から出庫された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送する出荷用第2搬送状態とに切り換え自在に構成されており、前記入荷場に入荷される商品のうち前記競り場にて競売前の販売前商品について、前記入荷場に入荷された前記販売前商品を前記保管庫に搬入するように前記入荷用搬送手段を作動させ、且つ、前記出荷用第1搬送状態と前記出荷用第2搬送状態とに切り換えて前記販売前商品を搬送するように前記第1出荷用搬送手段を作動させる点にある。
すなわち、販売前商品については、入荷用搬送手段にて保管庫に搬入して保管庫に保管させておくことができる。保管庫に保管している販売前商品は、競売により買受人に競り落とされることによって、保管庫から出庫させる。保管庫から出庫された販売前商品について、第1出荷用搬送手段を出荷用第1搬送状態と出荷用第2搬送状態とに切り換えて作動させるので、搬送先を貯留搬送コンベヤとする出荷用第1搬送状態と搬送先を別仕分部とする出荷用第2搬送状態とに切り換えて作動させるので、販売前商品についても、直ぐに出荷したい等の要求に応えることができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第6特徴構成は、前記入荷場に入荷される商品のうち前記競り場での競売において見本となる見本品について、前記入荷場に入荷された前記見本品を前記保管庫に搬入するように前記入荷用搬送手段を作動させ、且つ、前記保管庫から出庫された前記見本品を前記競り場用の荷受場に搬送するように前記競り用搬送手段を作動させる点にある。
すなわち、見本品については、入荷用搬送手段にて保管庫に搬入して競り場での競売が始まるまで保管庫に保管させておくことができる。保管庫に保管している見本品は、競り場での競売が始まる前に保管庫から出庫させて、競り用搬送手段にて競り場用の荷受場に搬送することができる。これにより、競り場用の荷受場に搬送された見本品を、例えば見本品を積み込んだ台車を押し操作する手動搬送等により競り場に搬送することにより、競り場での競売の見本として用いることができる。よって、見本品に対して的確な作業を行うことができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第7特徴構成は、前記競り用搬送手段は、前記競り場の商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する競り用第1搬送状態と、前記競り場の商品を前記保管庫に搬入する競り用第2搬送状態と、前記競り場の商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送する競り用第3搬送状態とに切り換え自在に構成され、前記競り用第1搬送状態と前記競り用第2搬送状態と前記競り用第3搬送状態とに切り換えて前記見本品を搬送するように前記競り用搬送手段を作動させる点にある。
すなわち、見本品を競り場から搬送するに当たり、貯留搬送コンベヤ、仕分部の順に搬送して出荷したいときには競り用第1搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段を作動させ、保管庫に保管したいときには競り用第2搬送状態に切り換えて競り用搬送手段を作動させ、直ぐに出荷したいときには競り用第3搬送状態に切り換えて競り用搬送手段を作動させることができる、よって、見本品を保管したい、出荷したいや直ぐに出荷したい等の各要求に応えながら、見本品に対する作業を効率よく行うことができる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第8特徴構成は、商品を前記入荷場及び前記競り場の少なくとも一方にて再投入可能とする点にある。
すなわち、仕分部にて仕分け作業を行った商品を入荷場及び競り場の少なくとも一方から再投入することにより、保管庫にて再投入した商品を保管することができ、仕分部にて仕分け作業を行った商品を一時的に貯留したいという要求に応えることができる。また、卸売市場では、買受人として、小売会社の買受人の他に、複数の小売会社に販売する商品を纏めて買い受ける仲卸会社の買受人もいる。このような仲卸会社の買受人が競り落とした複数の商品は、さらに複数の小売会社ごとに仕分けることが求められる。そこで、仲卸会社の買受人が競り落とした複数の商品を、入荷場及び競り場の少なくとも一方から再投入することにより、仕分部にて複数の小売会社ごとに仕分ける作業を行うことができる。よって、仲卸会社にとって便利なものとなる。
本発明に係る卸売市場設備の運用方法の別の第9特徴構成は、前記買受人により購入された資材品を前記入荷場及び前記競り場の少なくとも一方にて投入可能とする点にある。
すなわち、例えば花を商品とする卸売市場では、植木鉢や花を梱包するためのダンボール等の資材品もこの卸売市場にて販売していることがある。そこで、買受人により購入された資材品を入荷場及び競り場の少なくとも一方から投入することにより、商品と同様に、資材品も保管庫に保管する等の作業を行うことができる。また、例えば、資材品がどの買受人により購入されたかを特定した状態で投入しておくことにより、買受人が競り落とした商品と同時期にその買受人が購入した資材品も仕分部に搬送することができる。よって、買受人は商品と資材品とを同時期に受け取ることができ、買受人にとって非常に便利なものとなる。
本発明に係る卸売市場設備及びその卸売市場設備の運用方法の実施形態について、図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この卸売市場設備1は、例えば、花又は青果等を商品としており、図1に示す建屋の床面上の第1フロアF1と図2に示す建屋の床面の上方に設けられた架台上の第2フロアF2とを有する2階式に構成されている。卸売市場設備1は、第1フロアF1に設けられた入荷場2、競り場4及び複数の仕分部8と、第2フロアF2に設けられた仮仕分処理部5と、第1フロアF1及び第2フロアF2に亘る状態で設けられた保管庫3とを備えている。複数の仕分部8と仮仕分処理部5とは上下方向に重複する位置に配置されている。
入荷場2は、入荷される商品を受け入れる場所であり、保管庫3は、商品を保管するように構成されている。競り場4は、複数の買受人により商品を競売する場所である。仮仕分処理部5には、図4に示すように、複数の商品を貯留可能で且つ商品を搬送可能な貯留搬送コンベヤ7が上下方向に複数重複するように配置されている。仕分装置6は、複数の仕分部8に商品を仕分けるように構成されている。複数の貯留搬送コンベヤ7は、複数の仕分部8よりも多数備えられている。例えば、貯留搬送コンベヤ7は、上下方向に3つ重複するように配置された1レーンを水平方向に20レーン並べて備えられている。仕分部8は、仕分装置6における商品の搬送方向に間隔を隔てて並べる状態で6つ備えられている。
この卸売市場設備1では、入荷される商品を入荷場2にて受け入れ、その商品の少なくとも一部を保管庫3にて保管し、競り場4にて買受人により競り落とされた商品を、仮仕分処理部5にて複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬入し、貯留搬送コンベヤ7から搬出される商品を仕分装置6にて複数の仕分部8の何れかに仕分けている。複数の仕分部8の夫々には、複数の台車26が並ぶように設置されており、買受人ごとに台車26が割り当てられている。そして、作業者が、仕分部8に搬送されてくる商品を買受人ごとに仕分けて台車26に積み込む仕分作業を行い、台車26単位で出荷するようにしている。
卸売市場設備1は、入荷場2に入荷された商品を保管庫3に搬入する入荷用搬送手段9(図中S1矢印参照)と、保管庫3から出庫された商品を競り場4に搬送して競り場4から仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入する競り用搬送手段10(図中S2矢印参照)と、保管庫3から出庫された商品を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入する第1出荷用搬送手段11(図中S3矢印参照)と、仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかから搬出される商品を複数の仕分部8の何れかに選択的に搬送する第2出荷用搬送手段12(図中S4矢印参照)とを備えている。
入荷場2は、生産者等がトラックにて商品を搬入する搬入口に設けられており、作業者等が受け入れた商品を入荷用搬送手段9にて順次受け渡すようにしている。入荷用搬送手段9は、図中S1矢印にて示すように、第1入荷用搬送コンベヤ13、第2入荷用搬送コンベヤ14、分岐搬送装置15及び入庫用コンベヤ16から構成されている。第1入荷用搬送コンベヤ13は、その下流側端部を入荷場2に配置する状態で水平方向に複数並ぶ状態で設けられており、入荷場2にて受け入れた商品を受け取ると、その商品を第1フロアF1の入荷場2から第2フロアF2の第2入荷用搬送コンベヤ14に搬送するように構成されている。第2入荷用搬送コンベヤ14は、複数の第1入荷用搬送コンベヤ13から商品を合流させる状態で商品を受け取り、その商品を分岐搬送装置15に搬送するように構成されている。分岐搬送装置15は、商品を複数の分岐部の何れかに選択的に分岐搬送するように構成されている。複数の分岐部は、分岐搬送された商品を保管庫3に向けて搬送する入庫用コンベヤ16と、分岐搬送された商品を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7に向けて搬送する仮仕分搬送コンベヤ25とから構成されている。入庫用コンベヤ16は、分岐搬送装置15から商品が分岐搬送されると、その商品を保管庫3における複数の入出庫部17の何れかに選択的に搬送するように構成されている。
図示は省略するが、例えば、複数の第1入荷用搬送コンベヤ13の夫々には、その搬送経路途中に、商品にバーコードを自動的に貼り付けるラベラーが設けられている。そして、その商品がどの生産者の商品であるか及びどの品種であるか等の各種の商品情報をバーコードに出力してそのバーコードを商品に貼り付けるようにしている。また、例えば、第2入荷用搬送コンベヤ14には、その搬送経路途中に、商品に貼り付けられたバーコードを読み取り商品情報を取得するバーコードリーダが設けられている。このバーコードリーダにて読み取った商品情報は、保管庫3にてどこにどの商品を収納しているか等の保管情報を管理するためや、分岐搬送装置15において複数の分岐部のうち、どの分岐部に商品を分岐搬送させるかを選択するために用いられている。例えば、分岐搬送装置15の制御装置は、このバーコードリーダにて読み取った商品情報に基づいて、複数の分岐部のうち、どの分岐部に商品を分岐搬送させるかを選択して、その選択した分岐部に商品を分岐搬送させるように分岐搬送装置15を制御するように構成されている。
保管庫3は、複数の収納部を有する物品収納棚18の複数と物品搬送装置(例えば、スタッカークレーン)19の複数とを備えている。2つの物品収納棚18の間に物品搬送装置19が移動する移動通路を形成し、2つの物品収納棚18と1つの物品搬送装置19とを1つの組として、その組が物品収納棚18の棚前後方向に並ぶ状態で複数設けられている。物品搬送装置19は、入出庫部17に搬送された商品を物品収納棚18における複数の収納部の何れかに選択的に収納する入庫作業、及び、物品収納棚18における複数の収納部の何れかに収納されている商品を入出庫部17に搬送する出庫作業を行うように構成されている。入出庫部17は、複数の組の夫々に設けられており、複数の組の夫々において各別に商品を入出庫可能に構成されている。このように、保管庫3は、複数の物品収納棚18と複数の物品搬送装置19とを備えた自動倉庫にて構成されている。自動倉庫の管理装置は、第2入荷用搬送コンベヤ14の搬送経路途中に設けられたバーコードリーダにて取得した商品情報に基づいて、どの商品をどの収納部に収納しているか等の保管情報を管理している。
競り場4は、見本品を展示しながら複数の買受人が競売を行うように構成されている。見本品は、保管庫3に保管されている商品の一部の商品であり、例えば、各生産者の品種ごとに1つの見本品が定められている。競り場4には、見本品を展示して競売する競り台20と見本品を保管する見本品保管部21とが設けられている。競り台20は、例えば、平面視でコ字状に形成されたコンベヤにて構成されており、複数(例えば8つ)の競り台20が隣接して並ぶように設けられている。見本品保管部21は、例えば、複数の商品を積み込む可能な台車等を用いることができ、競り台20に近接する位置に設けられている。
見本品は、保管庫3から出庫されると、競り用搬送手段10により保管庫3から競り場4に搬送され、競り場4にて競り落とされると、競り用搬送手段10により競り場4から複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬送される。競り用搬送手段10は、図中S2矢印にて示すように、出庫用コンベヤ22、競り場搬入コンベヤ23、競り場搬出コンベヤ24、第2入荷用搬送コンベヤ14、分岐搬送装置15及び仮仕分搬送コンベヤ25から構成されている。
出庫用コンベヤ22は、複数の入出庫部17の夫々から合流させる状態で商品を受け取り、その商品を競り場搬入コンベヤ23に搬送するように構成されている。競り場搬入コンベヤ23は、出庫用コンベヤ22の搬送経路途中から分岐接続されており、出庫用コンベヤ22から商品を受け取ると、その商品を競り場4に搬送するように構成されている。
競り場搬出コンベヤ24は、その一部が競り場搬入コンベヤ22の一部と上下方向に重複するように配置されており、競り場4から出庫用コンベヤ22において競り場搬入コンベヤ22の分岐箇所よりも下流側に商品を搬送するように構成されている。出庫用コンベヤ22は、競り場搬出コンベヤ24から商品を受け取ると、その商品を第2入荷用搬送コンベヤ14の搬送経路途中に搬送するように構成されている。
ちなみに、出庫用コンベヤ22は、第2入荷用搬送コンベヤ14においてバーコードリーダの配置位置よりも搬送方向の上流側に商品を搬送することにより、1つのバーコードリーダを兼用して利用できる。第2入荷用搬送コンベヤ14は、出庫用コンベヤ22から商品を受け取ると、その商品を分岐搬送装置15に搬送するように構成されている。
分岐搬送装置15は、上述の如く、複数の分岐部の何れかに選択的に分岐搬送するように構成されており、第2入荷用コンベヤ14から商品を受け取ると、その商品を分岐部である仮仕分搬送コンベヤ25の何れかに分岐搬送するように構成されている。仮仕分搬送コンベヤ25は、分岐搬送装置15から商品が分岐搬送されると、その商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬送するように構成されている。仮仕分搬送コンベヤ25は、貯留搬送コンベヤ7の各段に対応させて、その入り口部を経由するように配置され、貯留搬送コンベヤ7の夫々に対応する箇所には、商品を貯留搬送コンベヤ7に分岐させるように押し出すソータが設けられている。これにより、仮仕分搬送コンベヤ25は、商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬送できるように構成されている。
ここで、競り場4にて競り落とされた商品については、競り落とした買受人がどの買受人であるかを示す買受人情報がバーコード等により付与されている。よって、仮仕分搬送コンベヤ25の制御装置は、バーコードにより読み取った買受人情報に基づいて、複数の貯留搬送コンベヤ7のうち、どの貯留搬送コンベヤ7に商品を搬入させるかを選択し、その選択された貯留搬送コンベヤ7に商品を搬入するように仮仕分搬送コンベヤ25を制御するように構成されている。
仮仕分処理部5では、図4に示すように、3つの貯留搬送コンベヤ7を上下方向に重複する状態で配置した3段のコンベヤを搬送方向に直交する方向に複数(例えば、20)並ぶように設けられている。仮仕分搬送コンベヤ25が設けられている数は、複数の貯留搬送コンベヤ7の段数と対応している。つまり、1つの仮仕分搬送コンベヤ25が1段目に位置する複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に商品を搬入し、他の1つの仮仕分搬送コンベヤ25が2段目に位置する複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に商品を搬入し、残りの1つの仮仕分搬送コンベヤ25が3段目に位置する複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に商品を搬入するように構成されている。
第1出荷用搬送手段11は、図中S3矢印にて示すように、出庫用コンベヤ22、第2入荷用搬送コンベヤ14、分岐搬送装置15及び仮仕分搬送コンベヤ25から構成されている。第1出荷用搬送手段11は、競り用搬送手段10の一部のコンベヤと兼用するように設けられており、構成の簡素化を図るようにしている。
第2出荷用搬送手段12は、図中S4矢印にて示すように、商品を複数の仕分部8の何れかに選択的に搬送する仕分装置6を備えており、第2フロアF2に設置された複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかから搬出される商品を第1フロアF1に設置された仕分装置6に搬送するように構成されている。仕分装置6は、第2出荷用搬送手段12にて搬送される商品を複数の仕分部8の何れかに仕分けるように構成されている。複数の仕分部8の夫々は、仕分けられた商品を手押し操作により搬送可能な手押し式搬送コンベヤにて構成されている。これにより、作業者は、複数の仕分部8の夫々に商品が仕分けられると、その商品を買受人に割り当てられた台車26まで手押し操作により搬送し、買受人ごとに仕分けて台車26に商品を積み込むようにしている。
入荷用搬送手段9は、入荷場2に入荷された商品を保管庫3に搬入するだけでなく、仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入可能に構成されている。つまり、入荷用搬送手段9における分岐搬送装置15が、第2入荷用搬送コンベヤ14から受け取った商品を仮仕分搬送コンベヤ25の何れかに分岐搬送するように構成されている。仮仕分搬送コンベヤ25は、分岐搬送装置15から商品が分岐搬送されると、その商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬送するように構成されている。
この卸売市場設備1は、全体の動作を管理する設備管理装置、保管庫3における管理装置、入荷用搬送手段9や競り用搬送手段10等の各搬送手段を制御する制御装置等の各種機器の制御装置を備えており、設備管理装置と管理装置との間や制御装置同士の間で各種情報を通信することにより、卸売市場設備1における各種作業を制御するように構成されている。
以下、図3に基づいて、このように構成された卸売市場設備1の運用方法について説明する。
入荷場2に入荷される商品のうち競り場4にて競売の対象となる販売前商品を保管庫3に搬入するように入荷用搬送手段9を作動させる。販売前商品は、競り場4での競売前のまだ販売されていない商品、所謂競り品である(以下、販売前商品を「競り品」と呼称する)。これにより、競り品は、入荷場2に入荷されると、その全ての商品が入荷用搬送手段10により保管庫3に搬入されて保管庫3に保管される。そして、競り場4での競売が行われる前に、保管庫3に保管されている競り品のうち見本品を、保管庫3から出庫して保管庫3から競り場4に搬送するように競り用搬送手段10を作動させる。このようにして、入荷場2に入荷された競り品のうち、見本品(競り場での競売において見本となる商品)は、保管庫3から競り場4に搬送して競り場4での競売を行い、見本品以外の競り品は保管庫3に保管するようにしている。
競り場4にて買受人により競り落とされた商品のうち競り場4に搬送されている商品(見本品)については、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入させるように競り用搬送手段10を作動させる。これにより、競り場4に搬送されている見本品は、買受人により競り落とされると、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬入される。また、買受人により競り落とされた商品のうち保管庫3に保管されている商品(競り品)を、保管庫3から出庫させたのち、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入させるように第1出荷用搬送手段11を作動させる。これにより、競り場4にて買受人により競り落とされた競り品は、保管庫3から順次出庫されて、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬入される。
ここで、第1買受人グループとは、一人又は複数の買受人からなる買受人のグループであり、例えば、5人の買受人で1つのグループとしている。複数の買受人の夫々には買受人ナンバーが定められており、その買受人ナンバーにより買受人を区別できるようにしている。そして、第1買受人グループについても、グループごとに買受人グループナンバーが定められている。例えば、5人の買受人で1つのグループとした場合には、買受人ナンバーが1〜5の買受人について買受人グループナンバーを1とし、それ以降、買受人ナンバーが5繰り上がるごとに買受人グループナンバーも1つ繰り上がるようにしている。
仮仕分処理部5では、商品を貯留させて複数の商品(例えば24個の商品)を一纏めとする状態で複数の商品を貯留搬送コンベヤ7ごとに順次第2出荷用搬送手段12に搬出するように複数の貯留搬送コンベヤ7を作動させる。つまり、貯留搬送コンベヤ7の制御装置は、下流側から受け取った順に並べる状態で商品を貯留するとともに、コンベヤ上に何個の商品があるかを管理しておき、その個数が設定個数(例えば24個)になると、コンベヤ上に存在する商品を搬出するように貯留搬送コンベヤ7を制御するように構成されている。これにより、貯留搬送コンベヤ7から第1買受人グループの複数の商品(例えば24個の商品)を一纏めとして順次搬出され、一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)ごとに第2出荷用搬送手段12により搬送される。
貯留搬送コンベヤ7において、コンベヤ上に設定個数の商品が存在するまで、コンベヤ上に存在する商品を搬出しなければ、その貯留搬送コンベヤ7から商品が搬出されるまでに時間がかかる場合がある。そこで、例えば、貯留搬送コンベヤ7の制御装置は、コンベヤ上に設定個数の商品が存在しなくても、前回商品を搬出してから設定時間が経過していると、コンベヤ上に存在する商品を搬出するように貯留搬送コンベヤ7を制御することもできる。
また、貯留搬送コンベヤ7から搬出された複数の商品を、第1買受人グループにおいて同じグループに属する買受人については同じ仕分部8に仕分ける形態で第2出荷用搬送手段12を作動させる。つまり、第2出荷用搬送手段12にて貯留搬送コンベヤ7から搬出された複数の商品を仕分装置6に搬送するとともに、仕分装置6に搬送されてきた商品を第1買受人グループにおいて同じグループに属する買受人については同じ仕分部8に仕分ける形態で複数の仕分部8に仕分けるように仕分装置6を作動させるように構成されている。これにより、一纏めとされた第1買受人グループの複数の商品(例えば24個の商品)を複数の仕分部8の何れかに仕分けるのであるが、一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)は第1買受人グループにおいて同じグループに属する買受人が競り落とした商品となっているので、一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)を同じ仕分部8に仕分けることになる。作業者は、一纏めとされた第1買受人グループの複数の商品(例えば24個の商品)を買受人ごとに仕分けて台車26に積み込むようにしている。これにより、仕分部8に存在する商品から買受人ごとに商品を選び出す作業の簡素化を図るとともに、選び出した商品を台車26に積み込む際の移動距離を短くすることができ、作業者の作業負担を軽減できる。
以下、図4(b)及び図5に基づいて、貯留搬送コンベヤ7及び仕分装置6における動作について説明する。
図4(b)に示すように、買受人により競り落とされた商品Sについては、第1買受人グループごとに複数の貯留搬送コンベヤ7に仮仕分けされた状態で搬入される。貯留搬送コンベヤ7は、貯留搬送コンベヤ7ごとで複数の商品Sを一纏めにして搬出する。ちなみに、図4(b)では、複数の商品Sの一部について、その商品Sを競り落とした買受人の買受人ナンバーを表示している。
第1買受人グループのどのグループをどの貯留搬送コンベヤ7に搬入されるかについては、例えば、買受人グループナンバーが1の買受人(買受人ナンバー1〜5の買受人)が競り落とした商品Sを搬入する貯留搬送コンベヤ7を、図中1番上に位置する貯留搬送コンベヤ7としており、買受人グループナンバーが2の買受人(買受人ナンバー6〜10の買受人)が競り落とした商品を搬入する貯留搬送コンベヤ7を、図中上から2番目に位置する貯留搬送コンベヤ7としている。以下、同様に、買受人グループナンバー2の買受人、買受人グループナンバー3の買受人、買受人グループナンバー4の買受人の夫々に対する貯留搬送コンベヤ7が、図中上から3〜5番目に位置する貯留搬送コンベヤ7としている。
そして、図4(b)では、買受人グループナンバー2の買受人に対する図中上から2番目に位置する貯留搬送コンベヤ7が、複数の商品(例えば24個)を貯留しているので、それら複数の商品(例えば24個)を一纏めにして搬出する。このように、複数の貯留搬送コンベヤ7の夫々は、そのコンベヤ上に複数の商品(例えば24個)を貯留すると、それら第1買受人グループごとに複数の商品(例えば24個)を一纏めにして搬出する。
図5に示すように、仕分装置6には、一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品(例えば24個)が搬送されると、その一纏めにされた第1買受人グループの複数の商品(例えば24個)を同じ仕分部8に仕分ける。そして、一つの仕分部8に対して、第1買受人グループにおける複数のグループを割り当てるようにしている。例えば、1つの仕分部8には、4つのグループに属する20人の買受人(例えば買受人ナンバー1〜20の買受人)が競り落とした商品を仕分けるようにしている。
複数の仕分部8の夫々には、買受人ごとに割り当てられた台車26が並ぶ状態で設けられている。図5では、各台車26に割り当てられた買受人の買受人ナンバーを表示している。台車26の割り当てについては、第1買受人グループにおけるグループごとに隣接する複数の台車26が割り当てられ、各グループに割り当てられた複数の台車26に対して買受人ごとに1台ずつ割り当てられている。例えば、図5では、買受人グループナンバーが1の買受人が仕分部8の搬送方向において一番下流側に位置して隣接する5台の台車26に割り当てられ、買受人グループナンバーが大きいものほど仕分部8の下流側から上流側に位置する台車16を割り当てるようにしている。
図4(b)で示した如く、買受人グループナンバーが2の買受人(買受人ナンバー6〜10の買受人)に割り当てられた貯留搬送コンベヤ7から第1買受人グループごとの複数の商品(例えば24個)が搬出されると、それら第1買受人グループごとの複数の商品(例えば24個)が同じ仕分部8に仕分けられる。これにより、作業者は、手押し操作により第1買受人グループごとの複数の商品(例えば24個)を、それらを積み込む台車26(買受人ナンバー6〜10の買受人に対して割り当てられた台車26)が位置する箇所まで搬送し、商品を買受人ごとに仕分けて台車26に積み込むようにしている。
このようにして、仕分部8には、第1買受人グループごとの複数の商品(例えば24個)が一纏めにされて搬送されてくるので、作業者は、その一纏めにされた第1買受人グループごとの複数の商品(例えば24個)を作業対象として、買受人ごとに仕分けて商品を台車26に積み込む作業を行う。このときの一纏めにされた第1買受人グループごとの複数の商品(例えば24個)は、第1買受人グループの一つのグループ(5人の買受人)の商品であるので、それらの複数の商品から買受人ごとに仕分ける作業は容易に行うことができ、作業者の作業負担を軽減することができる。また、仕分部8には、一纏めにされた複数の商品(例えば24個)が順次搬送されてくるが、一纏めにされた複数の商品(例えば24個)を作業対象とする仕分作業を繰り返し行うことにより対応することができる。しかも、一纏めにされた複数の商品(例えば24個)を作業対象とする仕分作業は、仕分部8の一部の領域で行われるので、その領域よりも上流側の領域では、一纏めにされた複数の商品(例えば24個)を作業対象とする仕分作業を行うことができる。これより、一纏めにされた複数の商品(例えば24個)を作業対象とする仕分作業を、仕分部8の複数の領域で同時に行うことができ、仕分作業を効率よく行うことができる。
また、仕分部8の最も上流側には表示部27が設けられ、この表示部27により次にその仕分部8に仕分けられる一纏めにされた複数の商品(例えば24個)に対する買受人グループナンバーを表示するようにしている。これにより、作業者は、次にどのグループの商品が仕分けられるかを把握することができ、作業効率の向上を図ることができる。
上述の如く、入荷場2に入荷される商品のうち、競り場4にて競売の対象となる競り品については、保管庫3に保管したのち貯留搬送コンベヤ7に搬送しているが、図3に示すように、入荷場2に入荷される商品のうち既に買い受ける買受人が決定している販売済み商品については、第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入させるように入荷用搬送手段9を作動させる。販売済み商品とは、入荷場2に入荷される商品のうち既に販売済みのもので、競り前の商品であり、所謂相対品である(以下、販売済み商品を「相対品」と呼称する)。これにより、競り品だけでなく、相対品も、第1買受人グループごとに複数の貯留搬送コンベヤ7に仮仕分けし、貯留搬送コンベヤ7ごとで第1買受人グループの複数の商品を一纏めにして仕分装置6に搬送することができる。
また、相対品は、既に買い受ける買受人が決定しているので、保管庫3に保管することなく、貯留搬送コンベヤ7に搬入することにより、相対品に対する作業を効率よく行うことができる。しかも、相対品に対しては、入荷場2に入荷されたのち直ぐの時間帯(例えば、深夜の時間帯)に作業を行うことができ、競り品に対しては、競り場4での競売が行われる時間帯(例えば、午前の時間帯)に作業を行うことができる。これにより、相対品に対する作業と競り品に対する作業とを行う時間帯をずらすことができ、各種機器や装置を有効に利用しながら、相対品及び競り品に対して的確に対処することができる。
以下、卸売市場設備1での作業の流れについて、図6のフローチャートに基づいて説明する。
商品が入荷場2に入荷されると、その商品を入荷用搬送手段9にて搬送しながら、バーコードラベルを貼り付ける等により各商品に対して商品情報を付与する(#1,#2)。バーコードリーダ等により読み取った商品情報に基づいて、その商品が相対品であるか否かを判別し、相対品であるとその商品を第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬入させるように入荷用搬送手段9を作動させる(#3,#4)。複数の貯留搬送コンベヤ7の夫々では、商品を貯留させて複数の商品(例えば24個の商品)を一纏めとする状態で複数の商品を貯留搬送コンベヤ7ごとに順次第2出荷用搬送手段12に搬出するように複数の貯留搬送コンベヤ7を作動させて、仕分装置6に一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)を貯留搬送コンベヤ7ごとに搬送させる(#5)。そして、仕分装置6が、一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)を同じ仕分部8に仕分けて、作業者が一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)を買受人ごとに仕分けて台車26に積み込む(#6)。
#3において、相対品でなければその商品を保管庫3に搬入するように入荷用搬送手段9を作動させる(#7)。保管庫3に対して見本品の出庫指示があると、保管庫3から見本品を出庫し、その見本品を保管庫3から競り場4に搬送するように競り用搬送手段10を作動させる(#8,#9)。そして、見本品が買受人により競り落とされると、その見本品を競り場4から第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬入させるように競り用搬送手段10を作動させる(#4)。
また、競り場4で商品が競り落とされることにより、その商品を保管庫3から出庫するように保管庫3に対して競り品の出庫指示があると、保管庫3から競り品を出庫し、その競り品を保管庫3から第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬入させるように第1出荷用搬送手段11を作動させる(#10,#4)。
これにより、競り落とされた見本品及び競り品は、相対品と同様に、複数の貯留搬送コンベヤ7の夫々では、商品を貯留させて複数の商品(例えば24個の商品)を一纏めとする状態で複数の商品を貯留搬送コンベヤ7ごとに順次第2出荷用搬送手段12に搬出するように複数の貯留搬送コンベヤ7を作動させて、仕分装置6に一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)を貯留搬送コンベヤ7ごとに搬送させる(#5)。そして、仕分装置6が、一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)を同じ仕分部8に仕分けて、作業者が一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)を買受人ごとに仕分けて台車26に積み込む(#6)。
上述の如く、相対品については、その全てを入荷場2から第1買受人グループごとに仕分ける形態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬入させるように入荷用搬送手段9を作動させているが、例えば、複数の買受人のうち、競り品と相対品とを買い受ける買受人であり且つ相対品が少数である小口の買受人については、相対品を保管庫3に搬入させるように入荷用搬送手段9を作動させ、且つ、保管庫3から相対品と競り品とを出庫させることもできる。これにより、小口の買受人に対する競り品と相対品とが同じタイミングで出荷させることができる。よって、小口の買受人は、競り品と相対品とを同じタイミングで受け取ることができ、小口の買受人にとって便利なものとなる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態において、複数の搬送手段におけるレイアウトを変更し、競り用搬送手段及び第2出荷用搬送手段の構成についての別実施形態を示すものである。その他の構成は、上記第1実施形態と同様であるので、上記第1実施形態と異なる点を主体として説明する。ちなみに、上記第1実施形態と同様の構成やレイアウトの変更のみの構成については、同符号を記すことによりその説明は省略する。
この第2実施形態における卸売市場設備51では、図7及び図8に示すように、上記第1実施形態とは異なり、第1フロアF1に、仕分装置6が設けられておらず、仕分部8として3つの仕分部8が設けられている。3つの仕分部8とは別に、複数の別仕分部51(2つ)が設けられており、複数の別仕分部52の夫々において、仕分部8と同様の仕分け作業を行えるように構成されている。この卸売市場設備51では、競り場4に商品を搬送するために、競り場用の荷受場を設けており、この競り場用の荷受場が複数の別仕分部52にて兼用されている。
この第2実施形態では、競り用搬送手段53が、保管庫3から出庫された商品を競り場4用の荷受場である複数の別仕分部52の何れかに搬送するように構成されている。また、第2出荷用搬送手段54が、複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかから搬出される商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の夫々に搬入された仕分け状態を維持する形態で複数の仕分部8の何れかに搬送するように構成されている。
卸売市場設備51は、入荷場2に入荷された商品を保管庫3に搬入する入荷用搬送手段9(図中S5矢印参照)と、保管庫3から出庫された商品を別仕分部52に搬送し且つ競り場4の商品を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入する、又は、保管庫3から出庫された商品を別仕分部52に搬送し且つ競り場4の商品を保管庫3に搬入する競り用搬送手段53(図中S6矢印参照)と、保管庫3から出庫された商品を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入する第1出荷用搬送手段11(図中S7矢印参照)と、仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかから搬出される商品を複数の貯留搬送コンベヤの夫々に搬入された仕分け状態を維持する形態で複数の仕分部8の何れかに搬送する第2出荷用搬送手段54(図中S8矢印参照)とを備えている。
入荷用搬送手段9は、図中S5矢印にて示すように、第1入荷用搬送コンベヤ13、第2入荷用搬送コンベヤ14、分岐搬送装置15及び入庫用コンベヤ16から構成されている。ここで、分岐搬送装置15は、商品を複数の分岐部の何れかに選択的に分岐搬送するように構成されている。複数の分岐部は、分岐搬送された商品を保管庫3に向けて搬送する入庫用コンベヤ16の2つと、分岐搬送された商品を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7に向けて搬送する仮仕分搬送コンベヤ25の3つと、分岐搬送された商品を複数の別仕分部52に向けて搬送する別仕分搬送コンベヤ56の2つと、分岐搬送されなかった商品をループさせるループ搬送コンベヤ57の1つとから構成されている。これにより、入荷用搬送手段9は、分岐搬送装置15にて商品を2つの入庫用コンベヤ16の何れかに分岐搬送することにより、保管庫3に商品を搬入するように構成されている。
競り用搬送手段53は、図中S6矢印にて示すように、競り場4から商品を搬出するように第1フロアF1から第2フロアF2に亘るように設けられて第2入荷用搬送コンベヤ14に連続する競り場搬出コンベヤ55、分岐搬送装置15、入庫用コンベヤ16及び仮仕分搬送コンベヤ25から構成されている。仮仕分搬送コンベヤ25は、貯留搬送コンベヤ7の各段に対応させて、その入り口部を経由するように配置され、貯留搬送コンベヤ7の夫々に対応する箇所には、商品を貯留搬送コンベヤ7に分岐させるように押し出すソータが設けられている。仮仕分搬送コンベヤ25は、3つ設けられており、複数の貯留搬送コンベヤ7は、上下方向に3段設けられており、貯留搬送コンベヤ7の各段に1つの仮仕分搬送コンベヤ25が設けられている。これにより、仮仕分搬送コンベヤ25は、商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬送できるように構成されている。このようにして、分岐搬送装置15が、商品を入庫用コンベヤ16に分岐搬送することにより競り場4の商品を保管庫3に搬入し、商品を仮仕分搬送コンベヤ25に分岐搬送することにより競り場4の商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬送する。
第1出荷用搬送手段11は、図中S7矢印にて示すように、出庫用コンベヤ22、分岐搬送装置15及び仮仕分搬送コンベヤ25から構成されている。第1出荷用搬送手段11は、競り用搬送手段53の一部のコンベヤと兼用するように設けられており、構成の簡素化を図るようにしている。
第2出荷用搬送手段54は、図中S8矢印にて示すように、第2フロアF2に設置された貯留搬送コンベヤ7から搬出される商品を第1フロアF1に設置された仕分部8にそのまま搬送する複数のコンベヤラインから構成されている。複数のコンベヤラインは、貯留搬送コンベヤ7の段数及び仕分部8の数に対応して3つ設けられており、貯留搬送コンベヤ7の同じ段から搬出される商品は同じ仕分部8に搬送するように構成されている。
入荷用搬送手段9は、入荷場2に入荷された商品を保管庫3に搬入するだけでなく、入荷場2に入荷された商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入可能で、且つ、入荷場2に入荷された商品を複数の別仕分部52の何れかに選択的に搬送可能に構成されている。分岐搬送装置15は、複数の分岐部として、入庫用コンベヤ16及び仮仕分搬送コンベヤ25の他に、別仕分部52に商品を搬送する別仕分搬送コンベヤ56が設けられている。別仕分搬送コンベヤ56は、別仕分部52の数と対応して2つ設けられており、分岐搬送された商品をそのまま別仕分部52に搬送するように構成されている。これにより、分岐搬送装置15は、第2入荷用搬送コンベヤ14から受け取った商品を入庫用コンベヤ16に選択的に分岐搬送することにより保管庫3に搬入することができ、第2入荷用搬送コンベヤ14から受け取った商品を3つの仮仕分搬送コンベヤ25に選択的に分岐搬送することにより複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入することができ、第2入荷用搬送コンベヤ14から受け取った商品を2つの別仕分搬送コンベヤ25に選択的に分岐搬送することにより複数の別仕分部52の何れかに選択的に搬送することができる。
よって、入荷用搬送手段9は、入荷場2に入荷された商品を保管庫3に搬入する入荷用第1搬送状態と、入荷場2に入荷された商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入する入荷用第2搬送状態と、入荷場2に入荷された商品を複数の別仕分部52の何れかに選択的に搬送する入荷用第3搬送状態とに切換自在に構成されている。
第1出荷用搬送手段11は、保管庫3から出庫された商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入するだけでなく、保管庫3から出庫された商品を複数の別仕分部52の何れかに選択的に搬送可能に構成されている。つまり、分岐搬送装置15は、出庫用コンベヤ22から受け取った商品を3つの仮仕分搬送コンベヤ25に選択的に分岐搬送することにより複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入することができ、出庫用コンベヤ22から受け取った商品を2つの別仕分搬送コンベヤ25に選択的に分岐搬送することにより複数の別仕分部52の何れかに選択的に搬送することができる。これにより、第1出荷用搬送手段11は、保管庫3から出庫された商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入する出荷用第1搬送状態と、保管庫3から出庫された商品を複数の別仕分部52の何れかに選択的に搬送する出荷用第2搬送状態とに切り換え自在に構成されている。
競り用搬送手段53は、競り場4の商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬送する又は保管庫3に搬入するだけでなく、競り場4の商品を別仕分部52の何れかに選択的に搬送可能に構成されている。つまり、分岐搬送装置15は、競り場搬出コンベヤ55から第2入荷用搬送コンベヤ14に搬送されて受け取った商品を入庫用コンベヤ16に分岐搬送することにより保管庫3に搬入することができ、競り場搬出コンベヤ55から第2入荷用搬送コンベヤ14に搬送されて受け取った商品を3つの仮仕分搬送コンベヤ25に選択的に分岐搬送することにより複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入することができ、競り場搬出コンベヤ55から第2入荷用搬送コンベヤ14に搬送されて受け取った商品を2つの別仕分搬送コンベヤ25に選択的に分岐搬送することにより複数の別仕分部52の何れかに選択的に搬送することができる。これにより、競り用搬送手段53は、競り場4の商品を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入する競り用第1搬送状態と、競り場4の商品を保管庫3に搬入する競り用第2搬送状態と、競り場4の商品を複数の別仕分部52の何れかに選択的に搬送する競り用第3搬送状態とに切り換え自在に構成されている。
以下、第2実施形態における卸売市場設備51の運用方法について、図9及び図10に基づいて説明する。
まず、入荷場2に入荷される商品のうち、競売の対象となる販売前商品である競り品についての基本的な流れにおいて、複数の搬送手段や貯留搬送コンベヤ等の作動についての運用方法を説明する。ちなみに、第2出荷用搬送手段54の作動形態が異なるだけで、それ以外は上記第1実施形態と同様である。
入荷場2に入荷される商品を分岐搬送装置25を介して保管庫3に搬入するように入荷用搬送手段9を作動させる。これにより、入荷場2に入荷される競り品を保管庫3に保管する。保管庫3に保管されている競り品は、保管庫3により競売にて買受人に買い落とされると保管庫3から出庫される。そこで、保管庫3から出庫された競り品を第1買受人グループごとに仕分ける形態で分岐搬送装置25を介して仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入するように第1出荷用搬送手段11を作動させる。第1買受人グループについては、上記第1実施形態と同様に、一人又は複数の買受人からなる買受人のグループとしており、例えば、5人の買受人で1つのグループとしている。これにより、買受人にて買い落とされた競り品を保管庫3から出庫させて、第1買受人グループごとに仕分けた状態で複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに搬入する。
貯留搬送コンベヤ7に搬入された商品については、商品を貯留させて複数の商品を一纏めとする状態で複数の商品を貯留搬送コンベヤ7ごとに順次第2出荷用搬送手段54に搬出するように複数の貯留搬送コンベヤ7を作動させる。これにより、貯留搬送コンベヤ7から第1買受人グループの複数の商品(例えば24個の商品)を一纏めとして順次第2出荷用搬送手段54に搬出する。貯留搬送コンベヤ7から搬出される一纏めとされた複数の商品については、一纏めとされた複数の商品をそのまま仕分部8に搬送するように第2出荷用搬送手段54を作動させる。これにより、一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)を同じ仕分部8に搬送する。作業者は、仕分部8において、一纏めとされた第1買受人グループの複数の商品(例えば24個の商品)を買受人ごとに仕分けて台車26に積み込む仕分け作業を行う。一纏めとされた複数の商品(例えば24個の商品)は第1買受人グループにおいて同じグループに属する買受人が競り落とした競り品となっているので、仕分部8に存在する商品から買受人ごとに商品を選び出す作業の簡素化を図るとともに、選び出した商品を台車26に積み込む際の移動距離を短くすることができ、作業者の作業負担を軽減できる。
ここで、上述の如く、入荷用搬送手段9、競り用搬送手段53、及び、第1出荷用搬送手段11の夫々については、複数の搬送状態に切換可能に構成されているので、その点について、図9に基づいて説明する。
入荷用搬送手段9は、入荷場2に入荷された商品を搬送するのであるが、分岐搬送装置15によって、その搬送先を保管庫3とする入荷用第1搬送状態と、その搬送先を入荷用第2搬送状態と、その搬送先を複数の別仕分部52の何れかとする入荷用第3搬送状態とに切換自在に構成されている。また、競り用搬送手段53は、競り場4の商品を搬送するのであるが、分岐搬送装置15によって、その搬送先を保管庫3とする競り用第1搬送状態と、その搬送先を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかとする競り用第2搬送状態と、その搬送先を複数の別仕分部52の何れかとする競り用第3搬送状態とに切換自在に構成されている。さらに、第1出荷用搬送手段11は、保管庫3から出庫された商品を搬送するのであるが、分岐搬送装置15によって、その搬送先を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかとする出荷用第1搬送状態と、その搬送先を複数の別仕分部52の何れかとする出荷用第2搬送状態とに切換自在に構成されている。
次に、入荷場2に入荷される商品のうち、既に販売済みの販売済み商品である相対品の流れにおいて、複数の搬送手段や貯留搬送コンベヤ等の作動についての運用方法を説明する。ここで、相対品については、相対品が多数である大口の買受人における相対品と、相対品が少数である小口の買受人における相対品とに区分けすることができる。
図9及び図10(a)に基づいて、相対品が多数である大口の買受人における相対品の流れにおいて、入荷用搬送手段9の作動の運用方法について説明する。
搬送先を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかとする入荷用第2搬送状態と、搬送先を複数の別仕分部52の何れかとする入荷用第3搬送状態とに切り換えて相対品を搬送するように入荷用搬送手段9を作動させる。例えば、入荷場2に入荷されると直ぐに出荷したい相対品については、入荷用第3搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段9を作動させ、それ以外の相対品については、入荷用第2搬送状態に切り換えて入荷用搬送手段9を作動させる。これにより、入荷場2に入荷されると直ぐに出荷したいという要求に応えることができながら、相対品に対する作業を効率よく行うことができる。また、大口の買受人における相対品は、保管庫3に保管せずに仕分部8又は別仕分部52に搬送するので、入荷場2に入荷された直後の時間帯を利用して仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が一時に集中するのを防止できる。
図9及び図10(b)に基づいて、相対品が少数である小口の買受人における相対品の流れにおいて、入荷用搬送手段9及び第1出荷用搬送手段11の作動の運用方法について説明する。
入荷用搬送手段9について、搬送先を保管庫3とする入荷用第1搬送状態に切り換えて相対品を搬送するように入荷用搬送手段9を作動させる。これにより、小口の買受人における相対品は一旦保管庫3に保管する。保管庫3に保管されている相対品については、例えば大口の買受人の相対品に対する仕分け作業が終了した後等、出荷すべき時期になると保管庫3から出庫させて、その保管庫3から出庫される相対品について、搬送先を仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかとする出荷用第1搬送状態と、搬送先を複数の別仕分部52の何れかとする出荷用第2搬送状態とに切り換えて第1出荷用搬送手段11を作動させる。例えば、直ぐに出荷したい相対品については、出荷用第2搬送状態に切り換えて第1出荷用搬送手段11を作動させ、それ以外の相対品については、出荷用第1搬送状態に切り換えて第1出荷用搬送手段11を作動させる。これにより、小口の買受人に対しても相対品を直ぐに出荷したいという要求に応えることができながら、相対品に対する作業を効率よく行うことができる。
図10(b)に示すように、上述の如く、競り品については、保管庫3から出庫されると、第1出荷用搬送手段11によって、第1買受人グループごとに仕分ける形態で、搬送先を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかとする出荷用第1搬送状態に切り換えて第1出荷用搬送手段11を作動させるのであるが、それに加えて、搬送先を複数の別仕分部52の何れかとする出荷用第2搬送状態に切り換えて出荷用第1搬送手段11を作動させることができる。例えば、競り品が多数の上位買受人おける競り品については、第1買受人グループごとに仕分ける形態で出荷用第1搬送状態に切り換えて第1出荷用搬送手段11を作動させ、それ以外の買受人に競り品や直ぐに出荷したい競り品については、出荷用第2搬送状態に切り換えて第1出荷用搬送手段11を作動させることができる。これにより、競り落とした競り品を直ぐに出荷したいという要求に応えることができながら、競り品に対する作業を効率よく行うことができる。
図10(c)に基づいて、競り品のうち、競売での見本となる見本品の流れにおいて、複数の搬送手段や貯留搬送コンベヤ等の作動の運用方法について説明する。
入荷用搬送手段9について、搬送先を保管庫3とする入荷用第1搬送状態に切り換えて見本品を搬送するように入荷用搬送手段9を作動させる。これにより、見本品は一旦保管庫3に保管する。その後、競り場4での競売が始まる以前に、保管庫3から見本品を出庫させると、その見本品を競り場4用の荷受場である別仕分部52に搬送するように競り用搬送手段53を作動させる。これにより、別仕分部52にて見本品を台車26に積み込む作業を行うことができる。そのために、複数の見本品を積み込んだ台車26を押し操作する等の手動搬送にて別仕分部52から競り場4に搬送することができ、競売での見本として用いることができる。競り場4の見本品について、搬送先を保管庫3とする競り用第1搬送状態と、搬送先を複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかとする競り用第2搬送状態と、搬送先を複数の別仕分部52の何れかとする競り用第3搬送状態とに切り換えて見本品を搬送するように競り用搬送手段53を作動させる。これにより、見本品を保管庫3に保管したり、見本品を出荷したい又は直ぐに出荷したいという要求に応えながら、見本品に対する作業を効率よく行うことができる。
図9に示すように、入荷場2及び競り場4では、商品を再投入可能に構成されている。例えば、仕分部8や別仕分部52にて仕分作業を行って出荷した商品について、入荷場2から再投入することにより、保管庫3にて再投入した商品を保管することができ、一時的に貯留したいという要求に応えることができる。このとき、仕分部8や別仕分部52と入荷場2とが同じフロアで隣接して配設されており、商品を再投入する作業は作業者の手作業にて行うことから、その作業の簡素化を図ることができる。
また、卸売市場では、買受人として、小売会社の買受人の他に、複数の小売会社に販売する商品を纏めて買い受ける仲卸会社の買受人もいる。このような仲卸会社の買受人が競り落とした複数の商品は、さらに複数の小売会社ごとに仕分けることが求められる。そこで、仲卸会社の買受人が競り落とした複数の商品を、小分品として入荷場2又は及び競り場4から再投入することにより、仕分部8や別仕分部52にて複数の小売会社ごとに仕分ける作業を行うことができる。
この卸売市場では、例えば花を商品とする卸売市場であり、例えば、植木鉢や花を梱包するためのダンボール等の資材品も販売している。そこで、買受人により購入された資材品を入荷場2及び競り場4から投入可能に構成されている。これにより、商品と同様に、資材品も保管庫3に保管する等の作業を行うことができる。また、例えば、資材品がどの買受人により購入されたかを特定した状態で投入するラベル等を貼り付けておくことにより、買受人が競り落とした商品と同時期にその買受人が購入した資材品も仕分部8や別仕分部52に搬送することができる。よって、買受人は商品と資材品とを同時期に受け取ることができ、買受人にとって非常に便利なものとなる。
〔別実施形態〕
(1)上記第1実施形態では、競り用搬送手段10が、保管庫3から出庫された商品を競り場4に搬送して競り場4から仮仕分処理部5における複数の貯留搬送コンベヤ7の何れかに選択的に搬入するようにしているが、競り用搬送手段10を、保管庫3から出庫された商品を競り場4に搬送して競り場4から保管庫3に搬入するように構成することもできる。
(2)上記第1及び第2実施形態において、見本品を競り場4や競り場用の荷受場に搬送するに当り、見本品をどのような順序で保管庫3から競り場4や競り場用の荷受場に搬送させるかを調整することができる。例えば、競り場4での競売の順序や競り場4にて展示する順序に基づいて、保管庫3から競り場4や競り場用の荷受場に見本品を搬送させることができる。この場合には、例えば、保管庫3に対して見本品の出庫指示を当る際に、見本品の搬送順序を定めた状態で出庫指示を与えることができる。
(3)上記第1及び第2実施形態では、入荷場2に入荷された商品を保管庫3に保管させるに当り、どの収納部にどの商品を収納させるかについては特に規定していないが、例えば、物品収納棚18が棚前後方向において手前側の収納部と奥側の収納部とを有するものであれば、見本品については、物品収納棚18の奥側に収納させ、保管庫3に保管しておく競り品については、物品収納棚18の手前側に収納させておくことができる。これにより、競り落とされた商品を保管庫3から出庫させる際に、物品搬送装置19の出庫作業にかかる時間を短縮することができ、競り落とされてから出庫できるめでの時間を短縮することができる。
(4)上記第1及び第2実施形態において、例えば、競り場4にて展示される見本品を撮像手段にて撮像した映像をコンピュータによりインターネットを介して買受人用端末に送信し、買受人が実際に競り場4に存在しなくても買受人用端末を操作することにより、競り場4での競売に参加できるようにすることもできる。
(5)上記第1及び第2実施形態において、仕分部8を電動モータ等の駆動手段にて駆動される駆動式搬送コンベヤにて構成することもできる。この場合には、その駆動式搬送コンベヤの制御装置が、仕分けられる一纏めとされた複数の商品(例えば24個)を、それらを積み込む台車26が位置する箇所まで搬送するように駆動式搬送コンベヤを制御することができる。これにより、作業者は、仕分作業を行うに当り、一纏めとされた複数の商品(例えば24個)が搬送されてくるのを積み込む台車26が位置する箇所で待っていればよく、作業負担の軽減を図ることができる。
(6)上記第2実施形態において、第2出荷用搬送手段54を貯留搬送コンベヤ7から搬出される商品を仕分部8にそのまま搬送する複数のコンベヤラインから構成しているが、例えば、貯留搬送コンベヤ7から搬出される一纏めにされた複数の商品を複数の仕分部8の何れかに選択的に搬送するように構成することもできる。つまり、第2出荷用搬送手段54としては、複数の貯留搬送コンベヤの夫々に搬入された仕分け状態を維持して仕分部8に搬送するものであればよい。
卸売市場設備の第1フロアの平面図 卸売市場設備の第2フロアの平面図 卸売市場設備の商品の流れを示す図 複数の貯留搬送コンベヤを示す図 仕分装置における仕分部を示す平面図 卸売市場設備の作業の流れを示すフローチャート 第2実施形態における卸売市場設備の第1フロアの平面図 第2実施形態における卸売市場設備の第2フロアの平面図 第2実施形態における卸売市場設備の商品の流れを示す図 第2実施形態における卸売市場設備の商品の流れを示す図
符号の説明
2 入荷場
3 保管庫
4 競り場
5 仮仕分処理部
6 仕分装置
7 貯留搬送コンベヤ
8 仕分部
9 入荷用搬送手段
10 競り用搬送手段
11 第1出荷用搬送手段
12 第2出荷用搬送手段
52 別仕分部
53 競り用搬送手段
54 第2出荷用搬送手段

Claims (19)

  1. 入荷される商品を受け入れる入荷場と、商品を保管する保管庫と、複数の買受人により商品を競売する競り場と、複数の仕分部とを備えた卸売市場設備であって、
    複数の商品を貯留可能で且つ商品を搬送可能な貯留搬送コンベヤを前記仕分部の数よりも多く備え、且つ、それら複数の貯留搬送コンベヤを少なくとも上下方向に重複するように配置させた仮仕分処理部と、
    前記入荷場に入荷された商品を前記保管庫に搬入する入荷用搬送手段と、
    前記保管庫から出庫された商品を前記競り場に搬送して前記競り場から一人又は複数の買受人からなる第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する、又は、前記保管庫から出庫された商品を前記競り場に搬送して前記競り場から前記保管庫に搬入する競り用搬送手段と、
    前記保管庫から出庫された商品を前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する第1出荷用搬送手段と、
    前記仮仕分処理部における複数の前記貯留搬送コンベヤの何れかから搬出される商品を前記複数の仕分部の何れかに選択的に搬送する第2出荷用搬送手段とを備え
    前記複数の貯留搬送コンベヤの夫々は、前記貯留搬送コンベヤごとで複数の商品を一纏めにして搬出するように構成され、
    前記第2出荷用搬送手段は、前記貯留搬送コンベヤから前記第1買受人グループごとに一纏めにされた状態で搬出された複数の商品を、その一纏めにされた状態のまま前記仕分部に向けて搬送するように構成されている卸売市場設備。
  2. 前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入可能に構成されている請求項1に記載の卸売市場設備。
  3. 請求項1又は2に記載の卸売市場設備の運用方法であって、
    前記買受人により競り落とされた商品のうち前記競り場に搬送されている商品を、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記競り用搬送手段を作動させ、
    前記買受人により競り落とされた商品のうち前記保管庫に保管されている商品を、前記保管庫から出庫させたのち、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記第1出荷用搬送手段を作動させ、
    前記商品を貯留させて複数の商品を一纏めとする状態で複数の商品を前記貯留搬送コンベヤごとに順次前記第2出荷用搬送手段に搬出するように前記複数の貯留搬送コンベヤを作動させ、
    前記複数の貯留搬送コンベヤから搬出された複数の商品を、前記第1買受人グループにおいて同じグループに属する買受人については同じ仕分部に仕分ける形態で前記複数の仕分部に仕分けるように前記第2出荷用搬送手段を作動させる卸売市場設備の運用方法。
  4. 前記入荷場に入荷される商品のうち前記競り場にて競売前の販売前商品を、前記保管庫に搬入するように前記入荷用搬送手段を作動させ、
    前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入可能に構成されており、
    前記入荷場に入荷される商品のうち既に販売済みの販売済み商品を、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記入荷用搬送手段を作動させる請求項3に記載の卸売市場設備の運用方法。
  5. 複数の買受人のうち、前記販売前商品と前記販売済み商品とを買い受ける買受人であり且つ前記販売済み商品が少数である小口の買受人については、前記販売済み商品を前記保管庫に搬入させるように前記入荷用搬送手段を作動させ、且つ、前記保管庫から前記販売済み商品と前記販売前商品のうち競り落とした商品とを出庫させる請求項4に記載の卸売市場設備の運用方法。
  6. 入荷される商品を受け入れる入荷場と、商品を保管する保管庫と、複数の買受人により商品を競売する競り場と、複数の仕分部とを備えた卸売市場設備であって、
    複数の商品を貯留可能で且つ商品を搬送可能な貯留搬送コンベヤを前記仕分部の数よりも多く備え、且つ、それら複数の貯留搬送コンベヤを少なくとも上下方向に重複するように配置させた仮仕分処理部と、
    前記入荷場に入荷された商品を前記保管庫に搬入する入荷用搬送手段と、
    前記保管庫から出庫された商品を前記競り場用の荷受場に搬送し且つ前記競り場の商品を一人又は複数の買受人からなる第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する、又は、前記保管庫から出庫された商品を前記競り場用の荷受場に搬送し且つ前記競り場の商品を前記保管庫に搬入する競り用搬送手段と、
    前記保管庫から出庫された商品を前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する第1出荷用搬送手段と、
    前記仮仕分処理部における複数の前記貯留搬送コンベヤの何れかから搬出される商品を前記複数の貯留搬送コンベヤの夫々に搬入された仕分け状態を維持する形態で前記複数の仕分部の何れかに搬送する第2出荷用搬送手段とを備えている卸売市場設備。
  7. 前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入可能に構成されている請求項6に記載の卸売市場設備。
  8. 前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送可能に構成されている請求項6又は7に記載の卸売市場設備。
  9. 前記第1出荷用搬送手段は、前記保管庫から出庫された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送可能に構成されている請求項6〜8の何れか1項に記載の卸売市場設備。
  10. 前記競り用搬送手段は、前記競り場の商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送可能に構成されている請求項6〜9の何れか1項に記載の卸売市場設備。
  11. 請求項6〜10の何れか1項に記載の卸売市場設備の運用方法であって、
    前記買受人により競り落とされた商品のうち前記競り場に搬送されている商品を、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記競り用搬送手段を作動させ、
    前記買受人により競り落とされた商品のうち前記保管庫に保管されている商品を、前記保管庫から出庫させたのち、前記第1買受人グループごとに仕分ける形態で前記複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入させるように前記第1出荷用搬送手段を作動させ、
    前記商品を貯留させて複数の商品を一纏めとする状態で複数の商品を前記貯留搬送コンベヤごとに順次前記第2出荷用搬送手段に搬出するように前記複数の貯留搬送コンベヤを作動させる卸売市場設備の運用方法。
  12. 前記入荷用搬送手段は、前記入荷場に入荷された商品を前記保管庫に搬入する入荷用第1搬送状態と、前記入荷場に入荷された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する入荷用第2搬送状態と、前記入荷場に入荷された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送する入荷用第3搬送状態とに切換自在に構成されており、
    前記入荷場に入荷される商品のうち既に販売済みの販売済み商品について、前記入荷用第1搬送状態と前記入荷用第2搬送状態と前記入荷用第3搬送状態との何れかに切り換えて前記販売済み商品を搬送するように前記入荷用搬送手段を作動させる請求項11に記載の卸売市場設備の運用方法。
  13. 複数の買受人のうち、前記販売済み商品が多数である大口の買受人については、前記入荷用第2搬送状態と前記入荷用第3搬送状態とに切り換えて前記販売済み商品を搬送するように前記入荷用搬送手段を作動させる請求項12に記載の卸売市場設備の運用方法。
  14. 前記第1出荷用搬送手段は、前記保管庫から出庫された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する出荷用第1搬送状態と、前記保管庫から出庫された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送する出荷用第2搬送状態とに切り換え自在に構成されており、
    複数の買受人のうち、前記販売済み商品が少数である小口の買受人については、前記入荷用第1搬送状態に切り換えて前記販売済み商品を搬送するように前記入荷用搬送手段を作動させ、且つ、前記出荷用第1搬送状態と前記出荷用第2搬送状態とに切り換えて前記販売済み商品を搬送するように前記第1出荷用搬送手段を作動させる請求項12又は13に記載の卸売市場設備の運用方法。
  15. 前記第1出荷用搬送手段は、前記保管庫から出庫された商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する出荷用第1搬送状態と、前記保管庫から出庫された商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送する出荷用第2搬送状態とに切り換え自在に構成されており、
    前記入荷場に入荷される商品のうち前記競り場にて競売前の販売前商品について、前記入荷場に入荷された前記販売前商品を前記保管庫に搬入するように前記入荷用搬送手段を作動させ、且つ、前記出荷用第1搬送状態と前記出荷用第2搬送状態とに切り換えて前記販売前商品を搬送するように前記第1出荷用搬送手段を作動させる請求項11〜14の何れか1項に記載の卸売市場設備の運用方法。
  16. 前記入荷場に入荷される商品のうち前記競り場での競売において見本となる見本品について、前記入荷場に入荷された前記見本品を前記保管庫に搬入するように前記入荷用搬送手段を作動させ、且つ、前記保管庫から出庫された前記見本品を前記競り場用の荷受場に搬送するように前記競り用搬送手段を作動させる請求項11〜15の何れか1項に記載の卸売市場設備の運用方法。
  17. 前記競り用搬送手段は、前記競り場の商品を前記仮仕分処理部における複数の貯留搬送コンベヤの何れかに選択的に搬入する競り用第1搬送状態と、前記競り場の商品を前記保管庫に搬入する競り用第2搬送状態と、前記競り場の商品を前記複数の仕分部とは別の複数の別仕分部の何れかに選択的に搬送する競り用第3搬送状態とに切り換え自在に構成され、
    前記競り用第1搬送状態と前記競り用第2搬送状態と前記競り用第3搬送状態とに切り換えて前記見本品を搬送するように前記競り用搬送手段を作動させる請求項16に記載の卸売市場設備の運用方法。
  18. 商品を前記入荷場及び前記競り場の少なくとも一方にて再投入可能とする請求項11〜17の何れか1項に記載の卸売市場設備の運用方法。
  19. 前記買受人により購入された資材品を前記入荷場及び前記競り場の少なくとも一方にて投入可能とする請求項11〜18の何れか1項に記載の卸売市場設備の運用方法。
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