JP5230440B2 - マルチメディアコンテンツのための選択的な広告表示 - Google Patents

Description

ビデオエンタテインメント産業は、たとえば、映画館に対するチケット売上、ＤＶＤ売上、レンタル、テレビスタジオとの契約、ライセンス契約などによって、毎年数十億ドルもの収入を生み出している。テレビおよび映画スタジオの別の主な収入源は、広告の販売である。たとえば、一般に、ほとんどの３０分のテレビ番組には、少なくとも３回のコマーシャル時間が割り当てられ、広告主は、こうした番組に関する時間を購入する。人気が高い番組の場合、こうした番組中に広告をする時間の価格はかなり高いことがある。この広告販売の方法によって、ビデオコンテンツの所有者は、こうしたコンテンツに関して、高額の収入を生み出すことができる。

現在、これらの広告は、ビデオストリーム中に組み入れられており、ユーザの個人的な関心および／またはビデオに関連するコンテキストに関係なく、ビデオを視聴するあらゆるユーザに提供される。たとえば、自動車メーカは、ある特定のテレビ番組中に、そのメーカの製品を広告するための時間を購入したいと望むことがある。しかし、広告は一般に、番組中に表示されるコンテンツとほとんど関係ないか、または全く関係ない。すなわち、広告主は一般に、特定の番組または映画を見るユーザのタイプを表す商品販売のターゲット層情報（ｄｅｍｏｇｒａｐｈｉｃ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）にしか関心がないことがあり、コマーシャル時間の直前または後の番組のコンテンツに対しては、一般的に関心がない。

さらに、今日のビデオの広告販売は、従来のテレビ、映画の特定の部分（たとえば、映画の開始前）、およびＤＶＤの冒頭に限られている。しかし、ポータブルデバイスにおけるグラフィカルユーザインターフェースに関連する技術によって、こうしたポータブルデバイスでビデオコンテンツを視聴することが可能となった。さらに、バッテリ寿命が延びたことによって、これらのポータブルデバイスは、バッテリの再充電または交換を強いられずに、数時間の間、ビデオコンテンツを表示することができる。したがって、ユーザは、バッテリの再充電または交換の必要なしに、こうしたポータブルデバイスでいくつかのテレビ番組または映画を見ることができる。

しかし、今日、こうしたポータブルデバイスで広告を提供することに合わせて作られた手段は存在しない。より正確には、従来のテレビと同様に、広告コンテンツは、視聴されているビデオコンテンツ内にストリーミングされなければならない。

以下では、特許請求された主題事項のいくつかの態様についての基本的な理解を促すために、簡略化された要約を提示している。この要約は、広範な概要ではなく、重要な／重大な要素を特定するものでも、特許請求された主題事項の範囲を定めるものでもない。この要約の唯一の目的は、以下に提示される、より詳細な説明の序文として、いくつかの概念を簡略化された形で提示することにある。

本明細書では、マルチメディアコンテンツ（たとえば、オーディオ、ビデオ、および／または、オーディオ／ビデオコンテンツ）により収入を得る（ｍｏｎｅｔｉｚｅ）ことを容易にするシステムおよび方法について説明する。すなわち、広告主は、特定のマルチメディアコンテンツに関連付けられた広告スペースを購入することができ、こうした広告は、ユーザに選択的に提供することができる。たとえば、テレビ番組において、男優が、特定の企業によって製造された衣類を着用していることがあり、こうした企業は、広告の形で視聴者へ衣類に関する追加情報を提供する（たとえば、衣類の価格や、衣類をどこで購入することができるかを示す）ことを望むことがある。したがって、テレビ番組が、その衣類を男優が着用している時点に達すると、視聴者に広告を自動的に提供することができる。たとえば、こうした広告は、テレビ番組の視聴を実質的に妨げないように、ディスプレイスクリーン上のある位置に配置することができる。別の例では、視聴者は、テレビ番組が広告によって妨げられないままであることを望む場合がある。したがって、広告は、ビデオの一時停止や、ユーザの関心を示すアイテムに対するリコモン上のボタン選択などのユーザ入力を受信した後にだけ提供することができる。その後、ビデオの現在位置に関連付けられた１つまたは複数の広告を、ユーザに提供することができる。

別の例では、広告は、こうした広告に関連付けられたビデオと共に、コンピュータ読み取り可能な媒体に組み入れることができる。したがって、ＤＶＤを見ている視聴者に対して、視聴されている現在のシーンに基づいて、広告を選択的に提供することができる。たとえば、視聴者がＤＶＤを一時停止するとき、こうしたシーンに関連付けられた広告がＤＶＤから検索され、その広告をユーザに表示することができる。具体的な例として、ＤＶＤ上のシーンが、ピザを食べている複数の人間を描写することがあり、こうしたシーンの間にＤＶＤを一時停止すると、ピザ会社の広告が表示され得る。しかし、コンパクトディスクやハードドライブなどの他のコンピュータ読み取り可能な媒体も、広告コンテンツを含めることができることを理解されたい。

さらに別の例では、マルチメディアコンテンツは、ストリーミングオーディオおよび／またはビデオ、あるいは、コンピュータまたはテレビで受信される他の放送マルチメディアアイテムとすることもできる。たとえば、テレビは、テレビとサービスプロバイダとの間で行われる双方向通信を可能にするＩＰテレビとすることができる。特定の瞬間のビデオコンテンツに基づいて、広告サーバから特定の広告を検索して、その広告をユーザに表示することができる。さらに、広告に基づいて、ユーザは購入することもできる。たとえば、番組を一時停止する、かつ／またはリモコン上の特定のボタンを選択すると、現在視聴されているシーンに関連付けられた（たとえば、衣類についての）広告を提供することができる。視聴者は、より多くの情報を受信するために、１つまたは複数の広告を選択することができ、適宜、広告に関連付けられたアイテムを購入することができる。クリックスルーデータ（ｃｌｉｃｋ−ｔｈｒｏｕｇｈ ｄａｔａ）を収集して、そのクリックスルーデータを、マルチメディアコンテンツに関連付けられた広告スペースの価格設定のためのサービスに転送することができる。

さらに、広告は、ユーザに関連付けられた情報に少なくとも部分的に基づいて、こうしたユーザに対して、選択的に提供することができる。たとえば、ユーザが特定のターゲット層内にいると判定され得る場合、広告は、そのターゲット層に基づいて、こうしたユーザに対して、選択的に提供することができる。たとえば、（デバイスＩＤ、ユーザＩＤなどによって、）ユーザが高齢者に関する年齢層にいると判定された場合、番組の一時停止、ボタンの選択または他の適切な動作が生じるときに、こうした年齢層に関連付けられた広告（たとえば、補聴器、健康保険など）を、選択的に提供することができる。広告は、性別、年齢、および／または一般視聴者の位置を含む、任意の適切な商品販売のターゲット層情報に基づいて、番組に関して選択的に提供することができる。さらに、広告は、マルチメディアコンテンツおよび商品販売のターゲット層情報の解析に基づいて表示することができるので、非常に関連性の高い広告を視聴者に提供することが可能となる。

広告は、現在のシーン以外のものに基づいて、ユーザに表示することもできる。たとえば、ユーザＩＤ、ＩＰアドレス、時刻、時期、ビデオに関連付けられたメタデータ、コンテンツを表示するために使用されるデバイスなどが、表示する広告の選択に関して考慮され得る。さらに、広告の形は、こうしたデータに基づいて変化することがある。たとえば、小さなスクリーンの低解像度デバイスを使用するユーザには、ハイエンドな大画面テレビでビデオを見ている個人とは異なる方法で広告を表示させることができる。

上記の目的および関連する目的を達成するために、以下の記載および添付の図面を参照しながら、例示的な特定の態様について本明細書で説明する。しかし、こうした態様は、特許請求された主題事項の諸原理が使用され得る様々な方法のうちの一部を示すものに過ぎず、特許請求された主題事項は、こうしたすべての態様およびその均等の態様を含むものである。他の利点および新規の特徴は、図面と併せて考慮されると、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

次に、本発明について、図面を参照して説明する。図面では、類似した参照符号は、図面全体を通して、同様の要素を指すために使用されている。以下の記載では、説明の目的上、複数の具体的な詳細が、特許請求された主題事項の完全な理解を促すために示されている。しかし、こうした主題事項は、これらの具体的な詳細なしに実施されてもよいことが明らかであろう。他の例では、本発明の説明を容易にするために、周知の構造および装置が、ブロック図の形で示されている。

本出願では、用語「コンポーネント」および「システム」は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェアまたは実行中のソフトウェアを指すものである。たとえば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、およびコンピュータとすることができる。たとえば、サーバ上で実行されるアプリケーションとサーバとの両方が、コンポーネントであり得る。１つまたは複数のコンポーネントが、実行プロセス内および／または実行スレッド内に存在してもよく、コンポーネントは、１つのコンピュータ上で集中化させ、かつ／または複数のコンピュータ間で分散させてもよい。本明細書では、用語「例示的」は、例、場合または例示としての機能を意味するために使用されている。本明細書で「例示的」として示されたいずれの態様または設計も、他の態様または設計よりも、好ましいまたは有利であると必ずしも解釈すべきでない。

さらに、特許請求された主題事項の態様は、本発明の様々な態様を実装するようにコンピュータを制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せを作成するための標準のプログラミング技術および／またはエンジニアリング技術を使用した方法、装置、または製品として実施されてもよい。本明細書では、用語「製品」は、任意のコンピュータ読み取り可能なデバイス、搬送波、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものである。たとえば、コンピュータ読み取り可能な媒体には、磁気記憶デバイス（たとえば、ハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスク、磁気ストリップなど）、光ディスク（たとえば、ＣＤ、ＤＶＤなど）、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス（たとえば、カード、スティック、キードライブなど）を含めることができるが、それらに限定されるものではない。さらに、電子メールを送受信したり、インターネットやＬＡＮなどのネットワークにアクセスしたりする際に使用するものなどの、搬送波を使用して、コンピュータ読み取り可能な電子データを伝送できることを理解されたい。当然ながら、本明細書で説明する内容の範囲または趣旨から逸脱することなく、多くの変更を、この構成に施すことができることが当業者には理解されよう。

次に、特許請求された主題事項について、図面を参照しながら説明する。図面では、類似した参照符号は、図面全体を通して同様の要素を表している。図１を参照すると、広告位置決めおよびプレゼンテーションシステム１００が示されている。システム１００は、アナライザコンポーネント１０２を含む。このアナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４（たとえば、オーディオ、ビデオ、および／または、オーディオビデオアイテム）を受信し、こうしたマルチメディアアイテム１０４の少なくとも一部を解析する。一例では、マルチメディアアイテム１０４は、ＩＰＴＶに準拠するように作成することができ、このＩＰＴＶでは、デジタルテレビサービスが、ブロードバンド接続を介し、インターネットプロトコルを使用して、加入顧客に提供される。このデジタルテレビサービスによって、マルチメディアのプロバイダと受信者との間で、双方向通信を行うことが可能となる。アナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４のコンテンツ、マルチメディアアイテム１０４の現在位置、マルチメディアアイテム１０４を表示または出力するために使用されているデバイス、（ユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報などの）マルチメディアアイテム１０４をレビューしている当該ユーザ、およびマルチメディアアイテム１０４に関連付けられ得る他の任意の適切なデータを解析することができる。さらに、マルチメディアアイテム１０４は、ストリーミングビデオ、ＤＶＤ内に含まれるビデオ、もしくは他のコンピュータ読み取り可能な媒体、または他の任意の適切なマルチメディアアイテムとすることができる。

アナライザコンポーネント１０２によって行われた解析の結果は、プレゼンテーションコンポーネント１０６に提供することができる。このプレゼンテーションコンポーネント１０６は、出力デバイス１１０によって、ユーザに対して、広告１０８を選択的に提供することができる。ここで、この出力デバイス１１０は、テレビ、コンピュータモニタ、携帯電話上のグラフィカルユーザインターフェース、携帯情報端末、モバイルメディアプレイヤ、無線機、または他の任意の適切なデバイスとすることができる。さらに、広告１０８は、複数の広告の中から選択することができる。一例では、広告１０８は、こうしたマルチメディアアイテム１０４内の特定の時点で、マルチメディアアイテム１０４のコンテンツに関連付けることができる。より詳細には、特定の時点で、マルチメディアアイテム１０４には、特定のメーカの衣類を着用している複数の男優または女優を含めることができる。アナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４において、こうした衣類が特定の時点で目立っていると判断することができる。プレゼンテーションコンポーネント１０６は、出力デバイス１１０を介して、こうした衣類の広告（たとえば、広告１０８）をユーザに提供することができる。広告１０８は、マルチメディアアイテム１０４のコンテンツが実質的に妨げられない方法で、かつ／またはマルチメディアアイテム１０４の一時停止や「購入」ボタン（または、類似したボタン）を押下するなどのユーザ入力の受信時に提示できる方法で、マルチメディアアイテム１０４と同時に提示することができる。

別の例では、広告１０８は、ユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報に少なくとも部分的に基づいて、ユーザに提供することができる。たとえば、マルチメディアアイテム１０４のレビュー者が、１５歳〜２０歳の男性層にあると判定された場合、広告１０８は、こうした商品販売のターゲット層情報に基づいて選択的に提供することができる。したがって、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、個々のユーザ層に少なくとも部分的に基づいて広告を作成することができる。さらに、システム１００は、ユーザ層が変化した場合（たとえば、ユーザが引っ越した場合、ユーザが年をとった場合、ユーザのデバイスが変更された場合）に更新することができる。プレゼンテーションコンポーネント１０６は、最近の商品販売のターゲット層情報を受信し、当該商品販売のターゲット層情報に少なくとも部分的に基づいて広告１０８を選択的に提供することができる。さらに、広告１０８は、ユーザの位置、時刻、および／または他の適切なコンテキストデータなどの、コンテキスト情報のみに基づいて提供することもできる。

プレゼンテーションコンポーネント１０６は、たとえば、マルチメディアアイテム１０４に関連付けられたコンピュータ読み取り可能な媒体から広告を選択することができる。たとえば、ＤＶＤは、マルチメディアアイテム１０４、およびマルチメディアアイテム１０４のコンテンツに関連付けられた広告と共にパッケージ化することができる。したがって、特定のシーンの間、ユーザがマルチメディアアイテム１０４を一時停止した場合、広告コンテンツをＤＶＤから検索し、出力デバイス１１０を介して、その広告コンテンツをユーザに提示することができる。別の例では、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、ブロードバンド接続を介してサーバにアクセスし、こうしたサーバから広告１０８を受信することができる。より詳細には、アナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４が１つの特定のシーンに関連付けられているか否かを判定することができ、こうした情報をプレゼンテーションコンポーネント１０６に中継することができる。次いで、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、こうした情報を用いてサーバにアクセスし、そのシーンに関する広告を検索することができる。さらに、サーバには、特定のディスプレイデバイスおよび／または特定のユーザに合わせて作成された広告を含めることができる。

次に図２を参照すると、広告プレゼンテーションシステム２００が示されている。システム２００は、マルチメディアアイテム１０４に関するユーザ入力を受信する受信コンポーネント２０２を含む。たとえば、ユーザは、リモコンや携帯電話上のボタンの押下、音声コマンドなどによって、マルチメディアアイテム１０４を一時停止することができる。同様に、受信コンポーネント２０２は、「購入」ボタンまたは他の適切なボタンを選択することによって、画面に関連付けられたアイテムを購入するユーザの要望に関する入力を受信することができる。さらに、受信コンポーネント２０２は、マルチメディアアイテム１０４に関連付けられた異なるシーンをユーザが横断し（ｔｒａｖｅｒｓｅ）、こうしたシーンに関連付けられた広告が提供されることをユーザが望むという指示を受信することができる。さらに、受信コンポーネント２０２は、ユーザ入力、ユーザ入力に関連付けられたコンテキスト情報（たとえば、時刻、ユーザの履歴、ユーザコンテキスト、デバイスに関連付けられたＩＰアドレスなど）などを用いて、ユーザによって使用されているデバイスのタイプを判断することができる。受信コンポーネント２０２からユーザ入力を受信すると、アナライザコンポーネント１０２は、ユーザ入力に関連付けられた特定の位置のマルチメディアアイテム１０４のコンテンツを判定するために、マルチメディアアイテム１０４を解析し、かつ／またはユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報を解析することができる。たとえば、マルチメディアアイテム１０４の位置が与えられると、こうした部分に関連付けられた広告を決定することができる。

プレゼンテーションコンポーネント１０６は、広告サーバ２０４から広告を検索するか、または広告サーバ２０４に広告を要求することができる。この広告サーバ２０４には、いくつかのマルチメディアアイテム（たとえば、オーディオ、ビデオ、および／または、オーディオ／ビデオアイテム）に関連付けられた複数の広告２０６を含めることができる。したがって、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、マルチメディアアイテム１０４のＩＤ、ユーザ入力が受信されたときのマルチメディアアイテム１０４のシーン、ユーザ入力のコンテンツ、ユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報、マルチメディアアイテム１０４をレビューするために使用されているデバイスのタイプ、および／または、ユーザに関連付けられたコンテキストデータを、広告サーバ２０４に提供することができる。こうした情報に基づいて、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、（ビデオのコンテンツとは無関係に、ビデオで単にストリーミングされるのではなく、）マルチメディアアイテム１０４のコンテンツおよび／または特定の商品販売のターゲット層に関連し得る複数の広告２０６から広告を受信することができる。選択された広告１０８は、出力デバイス１１０上でユーザに提示することができる。

システム２００によって、今後の広告主は、ユーザに関する商品販売のターゲット層情報に基づいて、マルチメディアアイテム１０４のコンテンツおよび／または個人ユーザに、広告を関連付けることができる。たとえば、広告主は、マルチメディアアイテム１０４内の特定のシーンに関する広告スペースを購入し、マルチメディアアイテム１０４が再生され、かつ／またはユーザ入力が受信されると、自動的に出力デバイス１１０を介して、こうした広告をユーザに自動的に提示させることができる。具体的な例として、マルチメディアアイテム１０４内のシーンは、ピザを食べている複数の男優および女優を含んでもよい。ピザ会社は、こうしたシーンに関連付けられた広告時間／広告スペースを購入することができ、ユーザがマルチメディアアイテム１０４を一時停止するか、または「購入」ボタン（など）を選択すると、アナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４のシーンＩＤ（位置）をプレゼンテーションコンポーネント１０６に渡すことができる。次いで、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、ピザ会社の広告を受信し、出力デバイス１１０によって、その広告をユーザに提供することができる。したがって、システム２００は、マルチメディアコンテンツと広告との関連付けを提供するものである。

次に図３に移ると、マルチメディアアイテム（たとえば、オーディオ、ビデオ、および／または、オーディオ／ビデオ）に関連付けられた現在のシーン、マルチメディアアイテムに関連付けられた商品販売のターゲット層情報、および／または、コンテキストデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザに対して広告を提供することを容易にするシステム３００が示されている。システム３００は、アナライザコンポーネント１０２を含む。このアナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４が再生されている間、かつ／またはマルチメディアアイテム１０４が再生される前に、マルチメディアアイテム１０４を解析する。追加として、または代替として、アナライザコンポーネント１０２は、ユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報を受信して解析することができる。具体的な例では、アナライザコンポーネント１０２は、ユーザ入力（たとえば、一時停止コマンド）が受信されるときにレビューされているマルチメディアアイテム１０４のシーンを決定するために使用することができる。システム３００は、マルチメディアアイテム１０４をレビューしており、かつ／またはマルチメディアアイテム１０４が提供されている個人に関連付けられたコンテキストデータを検出するセンシングコンポーネント３０２をさらに含む。たとえば、センシングコンポーネント３０２は、マルチメディアアイテム１０４をレビューしているユーザの物理的位置、時刻、時期、マルチメディア１０４をレビューするために使用されているデバイス、および他の任意の適切なコンテキストデータを検出することができる。

センシングコンポーネント３０２によって確認された検出済みのコンテキストデータは、アナライザコンポーネント１０２によって決定された現在のシーンと共に、プレゼンテーションコンポーネント１０６に提供することができる。次いで、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、広告１０８を出力デバイス１１０に提供することができる。この出力デバイス１１０では、広告１０８は、検出済みのコンテキストデータ、およびアナライザコンポーネント１０２によって提供されたマルチメディアアイテム１０４のシーンに少なくとも部分的に基づいて選択される。コンテキストデータを使用すると、プレゼンテーションコンポーネント１０６に、マルチメディアアイテム１０４の異なるレビューについて、異なる広告をユーザに対して提供させることができる。たとえば、あるレビューでは、センシングコンポーネント３０２は、ほぼ昼食時間であり、かつユーザが居住地にいると判定することができる。この判定に基づいてプレゼンテーションコンポーネント１０６によって出力デバイス１１０に提供される広告１０８は、ユーザに配達することができる食品に関連し得る。別のレビューでは、センシングコンポーネント３０２は、マルチメディアアイテム１０４が夜間にレビューされていると判定することもあり、プレゼンテーションコンポーネント１０６によって出力デバイス１１０に提供される広告１０８は、ホームセキュリティシステムに関連し得る。

システム３００には、ユーザがマルチメディアアイテム１０４のシーンを段階的に進ませ、かつこうしたシーンに関連付けられた広告をレビューすることを可能にするステッピングコンポーネント３０４をさらに含めることができる。たとえば、特定のシーンには、特定の家具製品、食品、衣類、および様々な他のアイテムが含まれる場合があり、別のシーンでは、宝石および自動車が表示される場合がある。ユーザは、ステッピングコンポーネント３０４を使用して、第１のシーンに関連付けられたすべての広告を見て、その後に、第２のシーンに関連付けられたすべての広告を見ることができる。広告は、製品名や製品を購入できる場所などの情報をユーザに提供することができ、かつ／または出力デバイス１１０を介してアイテムを購入するオプションを提供することができる。

次に図４を参照すると、広告プレゼンテーションシステム４００が示されている。システム４００は、プレゼンテーションコンポーネント１０６にマルチメディアアイテム１０４の特定のシーンに関する情報が提供できるよう、マルチメディアアイテム１０４を受信して解析するアナライザコンポーネント１０２を含む。次いで、プレゼンテーションコンポーネント１０６を使用して、アナライザコンポーネント１０２によって提供された情報（たとえば、現在のシーン）に少なくとも部分的に基づいて、出力デバイス１１０に広告１０８を提供することができる。システム４００には、ユーザによって選択可能なマルチメディアアイテム１０４のコンテンツのレンダリングを容易にする強調コンポーネント４０２をさらに含めることができる。このシステム４００では、コンテンツを選択すると、こうしたコンテンツに関連付けられた広告が出力されることになる。たとえば、マルチメディアアイテム１０４内の自動車を、強調コンポーネント４０２によって行われるデータ操作またはデータオーバーレイによって強調することができ、コンテンツは、マウスのクリック、音声コマンド、リモコンキーパッドなどによって選択可能である。すなわち、選択可能なコンテンツは、マルチメディアアイテム１０４内のハイパーリンクとして機能することができる。一例によれば、コンテンツは、ポインティング機構がホバリングするときにだけ強調されてもよく、それによって、マルチメディアアイテム１０４が妨げられないままにする。別の例では、コンテンツは、ポインティング機構がディスプレイ領域上をホバリングするときには軽く強調されてもよく、特定のコンテンツ上をホバリングするときには、より顕著に強調されてもよい。強調コンポーネント４０２は、ビデオハイパーリンクデータをマルチメディアアイテム１０４内のストリームとしてブロードキャストさせ、出力デバイス１１０上でマルチメディアアイテム１０４のコンテンツに同期させることができる。

強調コンポーネント４０２は、たとえば、矩形や、特定のコンテンツを追跡する他の適切な形状を提供することができ、こうした形状は、コンテンツの出現の最初および最後について、２つのキーフレームに（たとえば、何百ものフレームにわたって）適用することができる。次いで、強調コンポーネント４０２は、コンテンツが曖昧であり、または深刻な閉鎖状態（ｏｃｃｌｕｓｉｏｎ）があるときでも、コンテンツを追跡可能な追跡アルゴリズムを使用することができる。コンテンツが他のコンテンツによって妨げられる場合、この追跡アルゴリズムは、第２のキーフレームで、コンテンツの過去の移動または位置に基づいて、コンテンツの軌道（ｔｒａｊｅｃｔｏｒｙ）を推論することができる。選択可能なコンテンツに関する追加の情報をユーザに提供するために、ホバリング時にテキストを提示することもできる。（強調コンポーネント４０２によってレンダリングされる）選択可能なコンテンツが選択された場合、当該コンテンツに関連付けられたアドレスを、ユーザに対して広告１０８を提供するために使用することができる（こうした広告は、選択されたコンテンツに関連している）。

システム４００には、出力デバイス１１０上に提供された広告１０８によりユーザのアイテム購入を容易にする購入コンポーネント４０４をさらに含めることができる。たとえば、購入コンポーネント４０４は、クレジットカードまたはデビットカードに関してなど、支払い情報を受け付けるか、または認証することができる。さらに、購入コンポーネント４０４は、出荷エンジンに関連付けることができ、ユーザは、アイテムがどこで出荷されるかに関する情報を提供することができる。システム４００には、広告１０８と、プレゼンテーションコンポーネント１０６によって出力デバイス１１０に提供された他の広告の選択に関するデータとを収集し、かつ／または計算する収集コンポーネント４０６を含めることもできる。このデータは、たとえば、広告１０８に関連付けられたクリックスルーレート、特定の広告に関連付けられた印象度、広告に関連する購入の数、および他の適切なデータとすることができる。次いで、この収集コンポーネント４０６は、このデータをプレゼンテーションコンポーネント１０６に中継することができ、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、こうしたデータに少なくとも部分的に基づいて、出力デバイス１１０に広告を提供することができる。さらに、クリックスルーデータおよび他の関連データが、マルチメディアアイテム１０４の特定の広告および／または部分の価格決定に関連して使用され得る。すなわち、より多くのクリック数または広告表示の要求に関するマルチメディアアイテム１０４の部分は、マルチメディアアイテム１０４の他の部分よりも高い広告価格に関連付けることができる。したがって、収集コンポーネント４０６は、広告サーバにクリックスルーデータをレポートすることができる。

次に図５を参照すると、マルチメディア（オーディオ、ビデオ、および／または、オーディオ／ビデオ）のコンテンツ、および／または特定のユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報に基づく広告をユーザに提供するためのシステム５００が示されている。システム５００は、アナライザコンポーネント１０２を含み、このアナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４を受信して解析し、１人のユーザまたは１組のユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報を受信して解析し、かつ／またはコンテキストデータを受信して解析する。たとえば、アナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４のＩＤを判定することができる。より具体的な例では、マルチメディアアイテム１０４は、ＤＶＤから読み出すことができ、アナライザコンポーネント１０２は、こうしたＤＶＤのタイトルまたはコンテンツを判定することができる。同様に、マルチメディアアイテム１０４は、ハードドライブまたは他の何らかのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶することができ、アナライザコンポーネント１０２は、マルチメディアアイテム１０４のタイトルを判定することができる。さらに、１つまたは複数のユーザに関する商品販売のターゲット層情報は、ネットワーク化されたデータストアから受信することができる。この判定された情報は、ダウンロードコンポーネント５０２に提供することができる。このダウンロードコンポーネント５０２は、ブロードバンド接続を介して、広告サーバ５０４への接続を作成する。一例では、広告サーバ５０４は、インターネットを介して、ダウンロードコンポーネント５０２に接続することができる。次いで、ダウンロードコンポーネント５０２は、マルチメディアアイテム１０４に関連付けられる広告コンテンツを、広告サーバ５０４から受信し始めることができる。

プレゼンテーションコンポーネント１０６は、上述したように動作することができ、広告１０８は、アナライザコンポーネント１０２によって行われたマルチメディアアイテム１０４の解析、および／または特定のユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報に少なくとも部分的に基づいて提示される。ダウンロードコンポーネント５０２、アナライザコンポーネント１０２、プレゼンテーションコンポーネント１０６、および出力デバイスはすべて、クライアント５０６内に配置することができるので、接続遅延、または帯域幅の不足によって引き起こされる遅延なしに、マルチメディアアイテム１０４および広告のシームレスなレビューが可能となる。広告サーバ５０４から受信された、ダウンロードコンポーネント５０２における広告コンテンツは、コンテキスト条件によって不変とすることもできるし、またはコンテキストに基づいて変更することもできる。広告コンテンツが、所与の異なるコンテキストを変更するものである場合、ダウンロードコンポーネント５０２は、ユーザＩＤ、クライアントＩＤ、ユーザコンテキスト、時刻、および様々な他のコンテキスト情報が与えられれば、どの広告がマルチメディアアイテム１０４に関連付けられているかについての推論を行うことができる。

本明細書では、用語「推論」は一般に、イベントおよび／またはデータによってキャプチャされた１組の観察から、システム、環境、および／またはユーザの状態について論理的に考える、または推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたはアクションを特定するために使用することができ、または、たとえば、状態に関する確率分布を生成することができる。推論は確率的とすることができる。すなわち、推論は、データおよびイベントについての考慮に基づく関心のある状態に関する確率分布の計算である。推論は、１組のイベントおよび／またはデータから、より高いレベルのイベントを構成するために使用される技術を指すこともある。こうした推論によって、イベントが時間的近接性に関して相関しているかどうか、イベントおよびデータが１つまたは複数のイベントおよびデータソースから生じているかどうかについて、観察された１組のイベントおよび／または記憶されたイベントデータから新しいイベントまたはアクションが構築されることになる。様々な分類手法および／またはシステム（たとえば、サポートベクトルマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアンビリーフネットワーク、ファジィ論理、データフュージョンエンジンなど）が、自動的かつ／または推論されたアクションの実行に関連して使用され得る。具体的な例では、ユーザの購買習慣に関連付けられた傾向を検出して、その傾向をダウンロードコンポーネント５０２に提供することができる。次いで、このダウンロードコンポーネント５０２は、こうしたデータを解析し、広告サーバ５０４に要求する広告コンテンツを推論することができる。別の例では、広告サーバ５０４は、推論を行うためにコンテキストデータを使用し、コンテキストデータに基づいてダウンロードコンポーネント５０２に広告コンテンツを提供することができる。

次に図６に移ると、マルチメディアアイテムコンテンツ、コンテキストデータ、および／または特定のユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報に基づいてユーザに広告を提供することを容易にするシステム６００が示されている。システム６００は、マルチメディアストア６０２に通信可能に結合されたアナライザコンポーネント１０２を含む。たとえば、アナライザコンポーネント１０２は、テレビ、コンピュータ、または他の適切なプレゼンテーションデバイスに関連付けることができ、マルチメディアストア６０２は、ケーブル会社、衛星テレビ会社、または他のこうしたプロバイダなどのコンテンツプロバイダに関連付けることができる。したがって、マルチメディアストア６０２には、１つまたは複数のマルチメディアアイテム６０４、特定のユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報、および記憶されたマルチメディアアイテムに関連付けられた広告を含めることができる。一例では、マルチメディアストア６０２は、オンデマンドビデオサービスに関連付けることができ、ビデオは、ユーザの都合のよいときに、ネットワークを介してユーザに提供される。したがって、マルチメディアストア６０４に対するマルチメディアアイテムの要求が行われると、当該マルチメディアアイテムに関連付けられた広告を、要求されたビデオと共にユーザに提供することができる。

ユーザがマルチメディアアイテムをレビューするとき、アナライザコンポーネント１０２は、現在のシーンなどのコンテンツを解析し、こうした解析をプレゼンテーションコンポーネント１０６に提供することができる。同様に、アナライザコンポーネント１０２は、ユーザおよび／またはコンテキストデータに関連付けられた商品販売のターゲット層情報を解析することができる。マルチメディアアイテムがレビューされている間、かつ／またはユーザ入力が受信されると、プレゼンテーションコンポーネント１０６は、出力デバイス１１０を介して、ユーザに対して、（特定のシーンおよび／またはターゲット層に関連付けられた）広告１０８を選択的に提供することができる。一例では、ビデオ視聴の異なるモードについて、異なる料金が提供され得る。たとえば、ビデオが視聴されている間に広告がディスプレイ領域に提供される場合は、より低い第１の料金がビデオに関連付けられ得る。ユーザが、ユーザアクション（たとえば、ビデオの一時停止）の後だけに広告が提供されることを望む場合は、より高い第２の料金がビデオに関連付けられ得る。したがって、システム６００は、（コンテンツに関連付けられた広告販売によって、）マルチメディアに関する収入を生み出す新たな手段を提供する。

次に図７〜図１０を参照すると、特許請求された主題事項にしたがう方法が、一連の動作によって示されている。特許請求された主題事項は、一部の動作がそれぞれ異なる順序で、かつ／または本明細書に示され説明する他の動作と同時に行うことができるので、動作の順序によって限定されないことを理解されたい。当業者であれば、たとえば、代替として、方法は、状態遷移図などの相互に関連する一連の状態またはイベントとして示すことできることが理解されよう。さらに、示されるすべての動作が、特許請求された主題事項にしたがって方法を実施するように必ずしも求められるわけではない。さらに、本明細書を通して以下で開示される諸々の方法は、こうした方法をコンピュータに伝送して転送することを容易にするために、製品に記憶できることをさらに理解されたい。本明細書では、用語「製品」は、任意のコンピュータ読み取り可能なデバイス、搬送波、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するよう意図しているものである。

図７を具体的に参照すると、マルチメディアコンテンツにより収入を得ることに関連して使用することができる方法７００が示されている。方法７００は、７０２で開始し、７０４で、マルチメディアアイテムが受信される。マルチメディアアイテムは、ＤＶＤなどの取外し可能なディスクを読み出すことによって受信することができる。別の例では、受信されたマルチメディアアイテムは、ネットワークを介して受信されたストリーミングビデオとすることができる。さらに、受信されたマルチメディアアイテムは、ハードドライブまたはメモリ内に存在してもよい。したがって、マルチメディアアイテムは、任意の適切な方法で受信することができる。７０６で、マルチメディアアイテムがレビューされている間、マルチメディアアイテム内の現在位置が決定される。たとえば、決定された位置は、マルチメディアアイテムの開始からの時間、マルチメディアアイテムの終了からの時間、マルチメディアアイテム内の特定のシーンなどとすることができ、また、任意の適切な方法で決定することができる。７０８で、広告コンテンツが、決定された位置、特定のユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報、および／またはコンテキストデータに少なくとも部分的に基づいて選択的に提供される。たとえば、広告主は、（たとえば、広告主に関連するアイテムがビデオ内に表示される場合、）広告をビデオの特定の部分に関連付けることを望む場合がある。したがって、広告主は、ビデオの１つまたは複数の部分に関連付けられた広告時間／広告スペースを購入することができる。ビデオがユーザによって視聴され、ユーザが何らかのアクション（たとえば、一時停止、ディスプレイ領域上のコンテンツの選択など）をするとき、決定された位置に関連付けられた広告を、ユーザに表示することができる。次いで、この方法は、７１０で終了する。

次に図８に移ると、ディスプレイ領域に広告を提供するための方法８００が示されている。方法８００は、８０２で開始し、８０４で、ビデオコンテンツが表示される。たとえば、ビデオコンテンツは、テレビ、コンピュータ、携帯デバイス、または他の適切なデバイスに表示することができる。８０６で、ビデオコンテンツが表示されている間に、ビデオに関するユーザ入力が受信される。たとえば、ユーザ入力は、ハイパーリンクされたビデオオブジェクトの選択、ビデオの一時停止、「購入」ボタン（もしくは他の適切なボタン）の選択、または他の適切なユーザ入力であり得る。

８０８で、ユーザ入力が受信されたときのビデオの位置が決定される。ビデオの位置は、特定のシーン、一連のシーン、ビデオの開始からの時間などとすることができる。８１０で、決定された位置は、無線、有線またはそれらの組合せとすることができるネットワーク接続を介して、広告サーバに中継される。広告サーバには、様々なビデオに関連付けられた広告を含めることでき、広告は、検出されたコンテキストに応じて変化し得る。８１２で、少なくとも１つの広告が、広告サーバから受信される。この広告は、８０８で決定された位置に少なくとも部分的に基づいて選択される。８１４で、受信された広告は、ビデオコンテンツを表示するために使用されるデバイスに提供される。したがって、広告サーバ内の広告は、時間と共に更新することができるので、第１のビデオの視聴に関連付けられた広告は、第２のビデオの視聴に関連付けられた広告と異なり得ることが理解されよう。次いで、方法８００は、８１６で終了する。

次に図９を参照すると、ユーザに広告を選択的に表示するための方法９００が示されている。方法９００は、９０２で開始し、９０４で、ビデオが受信される。９０６で、ビデオのＩＤが判定される。たとえば、ＤＶＤが再生される場合、ＤＶＤのタイトルおよびコンテンツが、ＤＶＤ内のビデオコンテンツのビデオを識別するために判定され得る。９０８で、ビデオに固有の購入トラックが受信され、それによって、ビデオを表示するために使用されるデバイス上に、ビデオに関連付けられた広告が提供される。９１０で、ビデオが、たとえば、メディア再生用に設計されたアプリケーション、ＤＶＤ再生用に使用されるハードウェア、または他の任意の適切なプレイヤにより再生される。９１２で、受信された購入トラックから、広告が選択的に表示される。たとえば、ビデオを視聴するユーザがビデオを一時停止するとき、こうした位置に関連付けられた広告が、購入トラックから検索され、ユーザに提供され得る。次いで、この方法９００は、９１４で終了する。

次に図１０を参照すると、ビデオコンテンツに関する広告を提供するための方法１０００が示されている。方法１０００は、１００２で開始し、１００４で、ビデオが受信される。１００６で、ビデオが再生されている間に、ビデオの一時停止や、ビデオの少なくとも一部に関連付けられた広告のレビューのコマンドなどの、ユーザ入力が受信される。１００８で、ビデオを再生するために使用されるデバイスが解析される。たとえば、この解析は、デバイスＩＤおよびデバイスパラメータを判定するために、デバイスのアクティブクエリ（ａｃｔｉｖｅ ｑｕｅｒｙ）により行うことができ、このアクティブクエリは、広告サーバから開始することができる。１０１０で、デバイスに関連付けられたユーザに関するデータが解析される。こうしたデータには、ユーザによってレビューされた以前の広告、ユーザの地理的位置、時刻、時期、曜日などが含まれ得る。１０１２で、ビデオの間、かつ／またはビデオ再生中のユーザ入力の受信時に、デバイス解析およびユーザデータ解析に少なくとも部分的に基づいて、広告が選択的に提供される。たとえば、特定の広告は、ポータブルデバイスのグラフィカルユーザインターフェース上への表示には望ましくないことがあり、したがって、異なる広告が選択され得る。さらに、ユーザが特定の広告を複数回レビューしたと判定された場合、こうしたユーザには、異なる広告を提供することが望ましいことがある。次いで、この方法１０００は、１０１４で終了する。

次に図１１に移ると、本明細書で説明した特徴に関連して使用することができるグラフィカルユーザインターフェース１１００の代表的な図が示されている。グラフィカルユーザインターフェース１１００には、ビデオコンテンツがレンダリングされるディスプレイ領域１１０２を含めることができる。インターフェース１１００には、ビデオがディスプレイ領域１１０２内に提示されている間に広告を表示することができる広告領域１１０４をさらに含めることができる。異なる実施形態では、広告領域１１０４は、ユーザ入力の受信時だけに表示されてもよい。たとえば、ユーザがディスプレイ領域１１０２に表示されたビデオを一時停止するときに、広告領域１１０４が生成されてもよく、ユーザ入力受信時のビデオに関連付けられたコンテンツに関する広告を、広告領域１１０４内に提供することができる。別の例では、ディスプレイ領域１１０２には、ハイパーリンクされたビデオオブジェクトを含めることができ、こうしたオブジェクト上でホバリングすると、そのオブジェクトに関するオブジェクト情報を広告領域１１０４内に表示することができる。ハイパーリンクされたビデオオブジェクトが選択された場合、選択されたコンテンツの広告を、広告領域内にレンダリングすることができる。これらの例に鑑みると、ビデオ、およびビデオに関連付けられた広告を表示するのに適した任意の方法が企図されており、その方法も、本明細書に添付された特許請求の範囲の範囲内に含まれるものであることが理解されよう。

次に図１２を参照すると、本明細書で説明した様々な特徴にしたがう、ユーザ入力を提供するために使用することができる例示的なリモコン１２００が示されている。リモコン１２００には、ディスプレイデバイスの電源をオンまたはオフにさせるボタン１２０２を含めることができる。リモコン１２００には、ユーザによって押下可能な一時停止ボタン１２０４をさらに含めることができ、それによって、ディスプレイデバイスに表示されたビデオコンテンツを一時停止させることができる。ビデオを一時停止すると、一時停止時のビデオのコンテンツに関連付けられた広告を、ユーザに提供することができる。別の例では、リモコン１２００には、「購入」ボタン１２０６を含めることもできる。こうしたボタン１２０６を押下すると、ビデオの現在位置に関連付けられた広告が表示されることになる。さらに、「購入」ボタンを使用して、ユーザに提供される広告に表示される１つまたは複数のアイテムの購入を実施することができる。リモコン１２００には、数値キー、中止ボタン、メニューボタンなど、従来のリモコンに関連する他の様々なボタンがさらに含まれる。したがって、広告の表示を引き起こすユーザ入力は、ビデオの一時停止または「購入」ボタン１２０６の押下だけに限定されず、所望の実装に応じて変更することができる。さらに、あるデバイスに既に関連付けられたキーパッドを備えた当該デバイスは、リモコンに関連付けられないことがあり、かつ／またはユーザ入力を受信するためにリモコンから入力を受信する必要がないことがある。たとえば、モバイルデバイスには、感圧型（ｐｒｅｓｓｕｒｅ ｓｅｎｓｉｔｉｖｅ）のスクリーンおよび／またはキーパッドを含めることができ、ユーザ入力は、こうしたスクリーンおよび／またはキーパッドを介して受信することができる。同様に、コンピュータにはキーパッドが含まれ、ユーザは、こうしたキーパッドによって十分な入力を提供することができる。

本発明の様々な態様についての追加のコンテキストを提供するために、図１３および以下の説明は、特許請求された主題事項の様々な態様を実施できる適切な動作環境１３１０についての簡潔な概要を提供するものである。特許請求された主題事項について、１つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令の一般的なコンテキストにおいて説明したが、本発明は、他のプログラムモジュールとの組合せ、および／またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして実施できることも当業者には理解されよう。

しかし、一般にプログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定のデータ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。動作環境１３１０は、適切な動作環境の一例に過ぎず、本明細書で説明した諸々の特徴の使用または機能の範囲に関する限定を示唆するものではない。本発明で使用するのに適した周知の他のコンピュータシステム、コンピュータ環境、および／またはコンピュータ構成として、パーソナルコンコンピュータ、ハンドヘルドデバイスまたはラップトップデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、プログラマブル家電、ネットワークＰＣ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のシステムまたはデバイスを含む分散コンピューティング環境などがあるが、それらに限定されるものではない。

図１３を参照すると、ユーザに広告を選択的に提供することに関連して使用することができる例示的な環境１３１０は、コンピュータ１３１２を含んでいる。コンピュータ１３１２は、処理ユニット１３１４、システムメモリ１３１６、およびシステムバス１３１８を備えている。システムバス１３１８は、システムメモリ１３１６を含むシステムコンポーネントを処理ユニット１３１４に結合するが、結合されるものはシステムメモリ１３１６に限定されるわけではない。処理ユニット１３１４は、使用可能な様々なプロセッサのいずれかとすることができる。デュアルマイクロプロセッサおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャもまた、処理ユニット１３１４として使用可能である。

システムバス１３１８は、メモリバスもしくはメモリコントローラ、周辺バスもしくは外部バス、および／または様々な任意の使用可能なバスを使用したローカルバスを含む、複数のタイプのバス構造のいずれかとすることができる。このような様々な任意の使用可能なバスには、８ビットバス、ＩＳＡ（Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｓｔａｎｄａｒｄ Ａｒｃｈｉｔｅｃｔｕｒｅ）、ＭＳＡ（Ｍｉｃｒｏ−Ｃｈａｎｎｅｌ Ａｒｃｈｉｔｅｃｔｕｒｅ）、ＥＩＳＡ（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ ＩＳＡ）、ＩＤＥ（Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｔ Ｄｒｉｖｅ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ）、ＶＬＢ（ＶＥＳＡ Ｌｏｃａｌ Ｂｕｓ）、ＰＣＩ（Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ Ｉｎｔｅｒｃｏｎｎｅｃｔ）、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）、ＡＧＰ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｏｒｔ）、ＰＣＭＣＩＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ｍｅｍｏｒｙ Ｃａｒｄ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ ｂｕｓ）、およびＳＣＳＩ（Ｓｍａｌｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）が含まれるが、これらに限定されるものではない。システムメモリ１３１６は、揮発性メモリ１３２０および不揮発性メモリ１３２２を含む。起動時などにコンピュータ１３１２内の要素間で情報を転送するための基本ルーチンを含む基本入出力システム（ＢＩＯＳ）は、不揮発性メモリ１３２２に記憶されている。たとえば、不揮発性メモリ１３２２には、ＲＯＭ、ＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、またはフラッシュメモリを含めることができるが、これらに限定されるものではない。揮発性メモリ１３２０には、外部キャッシュメモリとして機能するＲＡＭが含まれる。たとえば、ＲＡＭは、ＳＲＡＭ、ＤＲＡＭ、ＳＤＲＡＭ、ＤＤＲ ＳＤＲＡＭ、ＥＳＤＲＡＭ、ＳＬＤＲＡＭ、およびＤＲＲＡＭなどの多くの形で利用可能であるが、これらに限定されるものではない。

コンピュータ１３１２は、取外し可能／取外し不可能な揮発性／不揮発性のコンピュータ記憶媒体も備える。図１３には、例として、ディスクストレージ１３２４が示されている。ディスクストレージ１３２４には、磁気ディスクドライブ、フロッピー（登録商標）ディスクドライブ、テープドライブ、Ｊａｚドライブ、Ｚｉｐドライブ、ＬＳ−１００ドライブ、フラッシュメモリカード、またはメモリスティックなどのデバイスが含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに、ディスクストレージ１３２４には、ＣＤ−ＲＯＭドライブ、ＣＤ−Ｒドライブ、ＣＤ−ＲＷドライブ、またはＤＶＤ−ＲＯＭドライブなどの光ディスクドライブを含む他の記憶媒体と組み合わせた記憶媒体、あるいは別個の記憶媒体を含めることができるが、これらに限定されるものではない。たとえば、ＤＶＤ−ＲＯＭドライブは、ＤＶＤからのビデオコンテンツの読み出しに関連して使用することができる。ディスクストレージ１３２４からシステムバス１３１８への接続を容易にするために、インターフェース１３２６などの取外し可能なインターフェースまたは取外し不可能なインターフェースが一般的に使用される。

図１３は、ユーザと、適切な動作環境１３１０に示された基本的なコンピュータリソースとの間の仲介として機能するソフトウェアについて示していることを理解されたい。こうしたソフトウェアには、オペレーティングシステム１３２８が含まれる。ディスクストレージ１３２４に記憶することができるオペレーティングシステム１３２８は、コンピュータ１３１２のリソースを制御し、そのリソースを割り当てるように動作する。システムアプリケーション１３３０は、システムメモリ１３１６またはディスクストレージ１３２４のいずれかに記憶されたプログラムモジュール１３３２およびプログラムデータ１３３４を用いて、オペレーティングシステム１３２８によってリソースを管理することをうまく利用する。本発明は、様々なオペレーティングシステムまたはそれらオペレーティングシステムの組合せを用いて実施できることを理解されたい。

ユーザは、（１つまたは複数の）入力デバイス１３３６を介して、コンピュータ１３１２にコマンドまたは情報を入力する。入力デバイス１３３６には、マウス、トラックボール、スタイラス、およびタッチパッドなどのポインティングデバイス、キーボード、マイクロホン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送アンテナ、スキャナ、ＴＶチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラ、リモコンなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。上述したように、ユーザ入力が受信されると、ユーザに対して広告を提供することができる。これらおよび他の入力デバイスは、（１つまたは複数の）インターフェースポート１３３８を介し、システムバス１３１８を通じて、処理ユニット１３１４に接続される。（１つまたは複数の）インターフェースポート１３３８には、たとえば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、およびＵＳＢが含まれる。（１つまたは複数の）出力デバイス１３４０は、（１つまたは複数の）入力デバイス１３３６と同じタイプのポート群の一部を使用する。したがって、たとえば、ＵＳＢポートを使用して、コンピュータ１３１２に入力を提供し、コンピュータ１３１２から出力デバイス１３４０に情報を出力することができる。出力アダプタ１３４２は、特別なアダプタを必要とする出力デバイス１３４０の中でもとりわけ、モニタ、スピーカおよびプリンタなどのいくつかの出力デバイス１３４０があることを示すように設けられている。出力アダプタ１３４２には、たとえば、出力デバイス１３４０とシステムバス１３１８との間の接続手段を提供するビデオカードおよびサウンドカードが含まれるが、これらに限定されるものではない。（１つまたは複数の）リモートコンピュータ１３４４などの、他のデバイスおよび／またはデバイスのシステムは、入力および出力の両方の能力を提供することに留意されたい。

コンピュータ１３１２は、（１つまたは複数の）リモートコンピュータ１３４４などの、１つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用して、ネットワーク環境内で動作することができる。（１つまたは複数の）リモートコンピュータ１３４４は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークＰＣ、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの機器、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードなどとすることができ、コンピュータ１３１２に関して説明した要素の多くまたはすべてを一般的に備えている。簡潔にするために、メモリストレージデバイス１３４６だけが、（１つまたは複数の）リモートコンピュータ１３４４と共に図示されている。（１つまたは複数の）リモートコンピュータ１３４４は、ネットワークインターフェース１３４８を介してコンピュータ１３１２に論理的に接続され、次いで、通信接続１３５０を介して物理的に接続される。ネットワークインターフェース１３４８は、ＬＡＮおよびＷＡＮなどの通信ネットワークを包含するものである。ＬＡＮ技術には、ＦＤＤＩ、ＣＤＤＩ、イーサネット（登録商標）／ＩＥＥＥ ８０２．３、トークンリング／ＩＥＥＥ ８０２．５などが含まれる。ＷＡＮ技術には、ポイントツーポイントリンク、ＩＳＤＮおよびその変形形態、回線交換網、パケット交換網、ならびにＤＳＬが含まれるが、これらに限定されるものではない。

（１つまたは複数の）通信接続１３５０は、ネットワークインターフェース１３４８をシステムバス１３１８に接続するために使用されるハードウェア／ソフトウェアを指す。通信接続１３５０は、説明の目的上、コンピュータ１３１２内に示されているが、コンピュータ１３１２の外部に存在することもある。ネットワークインターフェース１３４８への接続に必要なハードウェア／ソフトウェアは、例示の目的で挙げると、通常の電話グレードモデム、ケーブルモデムおよびＤＳＬモデムを含むモデム、ＩＳＤＮアダプタ、イーサネット（登録商標）カードなどの内部技術および外部技術を含む。

図１４は、特許請求された主題事項が対話可能な例示的なコンピューティング環境１４００の概略ブロック図である。システム１４００は、１つまたは複数のクライアント１４１０を含む。（１つまたは複数の）クライアント１４１０は、ハードウェアおよび／またはソフトウェア（たとえば、スレッド、プロセス、コンピューティングデバイス）とすることができる。システム１４００は、１つまたは複数のサーバ１４３０も含む。（１つまたは複数の）サーバ１４３０もまた、ハードウェアおよび／またはソフトウェア（たとえば、スレッド、プロセス、コンピューティングデバイス）とすることができる。サーバ１４３０は、たとえば、特許請求された主題事項を使用することによって変換を実施するためのスレッドを収容する（ｈｏｕｓｅ）ことができる。クライアント１４１０とサーバ１４３０との間の１つの可能な通信は、複数のコンピュータプロセス間で伝送されるように構成されたデータパケットの形をとることができる。システム１４００は、（１つまたは複数の）クライアント１４１０と、（１つまたは複数の）サーバ１４３０との間の通信を容易にするために使用可能な通信フレームワーク１４５０を含む。（１つまたは複数の）クライアント１４１０は、（１つまたは複数の）クライアント１４１０にローカルに情報を記憶するために使用可能な１つまたは複数のクライアントデータストア１４６０に動作可能に接続される。同様に、（１つまたは複数の）サーバ１４３０も、サーバ１４３０にローカルに情報を記憶するために使用可能な１つまたは複数のサーバデータストア１４４０に動作可能に接続される。１つの具体的な例では、（１つまたは複数の）クライアント１４１０を使用して、ユーザにビデオを表示することができると共に、（１つまたは複数の）サーバは、表示されたそのビデオに関連付けられた広告を収容する（１つまたは複数の）広告サーバであり得る。たとえば、（１つまたは複数の）クライアント１４１０は、ビデオを再生すると、そのビデオに関連付けられた広告情報を検索するために、（１つまたは複数の）サーバに接続することができる。

上述した内容には、特許請求された主題事項の例が含まれる。当然ながら、こうした主題事項を説明するために、考えられ得る構成要素または方法のあらゆる組合せについて説明することはできないが、さらなる多くの組合せおよび置換が可能であることが当業者には理解されよう。したがって、特許請求された主題事項は、特許請求の範囲の趣旨および範囲内に含まれる、こうしたすべての変更形態、変化形態、および変形形態を包含するものである。さらに、用語「含む（ｉｎｃｌｕｄｅｓ）」が、発明を実施するための最良の形態または特許請求の範囲において使用される範囲では、こうした用語は、用語「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」が、特許請求の範囲で移行語として使用されるときに「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」が解釈されるのと同様に包含的なものとして意図されている。

マルチメディアコンテンツに関連付けることができる広告を表示することによって、マルチメディアコンテンツにより収入を得ることを容易にするシステムを示す高レベルブロック図である。 マルチメディアアイテムの表示位置に少なくとも部分的に基づいて、ユーザに対する広告表示を容易にするシステムを示すブロック図である。 オーディオおよび／またはビデオのシーンに関連付けられた広告の表示を容易にするシステムを示すブロック図である。 表示された広告を介してアイテムの購入を容易にするシステムを示すブロック図である。 クライアントへの広告情報のダウンロードを容易にするシステムを示すブロック図である。 マルチメディアアイテムを、当該マルチメディアに関連付けられた広告と共にダウンロードすることを容易にするシステムを示すブロック図である。 ユーザに広告を選択的に提供するための例示的な方法を示すフローチャートである。 ディスプレイデバイスに広告を提供するための例示的な方法を示すフローチャートである。 受信された購入トラックから広告を選択的に表示するための例示的な方法を示すフローチャートである。 デバイス解析およびユーザ関連データに基づいて広告を提供するための例示的な方法を示すフローチャートである。 例示的なユーザインターフェースを示す図である。 本明細書で説明する特徴に関連して使用することができる例示的なリモコンを示す図である。 適切な動作環境を示す概略ブロック図である。 例示的なコンピュータ環境を示す概略ブロック図である。

Claims (16)

1. マルチメディアアイテムにより収入を得る方法であって、
   コンピューティングデバイスにより、マルチメディアアイテムを受信するステップと、
   前記コンピューティングデバイスにより、ユーザに関連する前記マルチメディアアイテムにおける現在の時間的位置を決定するステップと、
   前記コンピューティングデバイスにより、前記ユーザから該ユーザに関連付けられたコンテキストデータを最初に受信することなく前記コンテキストデータを検出するステップであって、前記コンテキストデータの検出は、前記マルチメディアアイテムを見るために使用されるデバイスのタイプおよび前記マルチメディアアイテムが前記ユーザにより視聴される時間を識別することを含むステップと、
   前記コンピューティングデバイスにより、前記決定された現在の時間的位置に関連付けられたコンテンツおよび前記検出された前記ユーザに関連付けられたコンテキストデータに関するユーザに対して、複数の広告から広告を選択的に提供するステップと
   を含むことを特徴とする方法。
2. 前記受信されたマルチメディアアイテムに少なくとも部分的に基づいて、広告サーバに接続するステップと、
   前記広告サーバから少なくとも１つの広告を選択するステップと
   をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 少なくとも１つの広告に関連付けられた前記マルチメディアアイテム内の選択可能なコンテンツを強調するステップと、
   前記強調されたコンテンツが選択されると、前記少なくとも１つの広告を提供するステップと
   をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. ユーザのディスプレイデバイスと、
   広告サーバと、
   ユーザによってレビューされているマルチメディアコンテンツに関するユーザ入力を受信する、コンピュータが実行可能な手段と、
   前記ユーザ入力の受信時の前記マルチメディアコンテンツにおける現在の時間的位置、前記ユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報、およびコンテキストデータに基づいて、前記広告サーバにおける複数の広告のうちの広告を、前記ユーザのディスプレイデバイスにおける前記ユーザに選択的に提供する、コンピュータが実行可能な手段と、
   広告に関連する特定のコンテンツが曖昧であるかまたは前記マルチメディアコンテンツの他のコンテンツにより妨害されたときに、前記マルチメディアコンテンツの多数のフレームを通じて前記特定のコンテンツを追跡するコンピュータが実行可能な手段であって、前記追跡は、前記マルチメディアコンテンツの後続のフレームにおけるコンテンツの位置に基づいて前記特定のコンテンツの軌跡を推論することを含むコンピュータが実行可能な手段と
   を備えたことを特徴とするマルチメディアアイテムにより収入を得るシステム。
5. 前記決定された現在の時間的位置は、前記マルチメディアアイテムの開始からの時間、前記マルチメディアアイテムの終了からの時間、前記マルチメディアアイテム内の特定のシーン、および前記マルチメディアアイテム内の一連のシーンのうちの１つであることを特徴とする請求項１に記載の方法。
6. 前記現在の時間的位置は、前記マルチメディアコンテンツの開始からの時間、前記マルチメディコンテンツの終了からの時間、前記マルチメディアコンテンツ内の特定のシーン、および前記マルチメディアコンテンツ内の一連のシーンのうちの１つであることを特徴とする請求項４に記載のシステム。
7. 前記広告サーバにおける複数の広告は、時間と共に更新され、前記マルチメディアコンテンツの第１の表示に関連する広告が、前記マルチメディアコンテンツの第２の表示に関連する広告と異なることをもたらすことを特徴とする請求項４に記載のシステム。
8. 前記ユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報を識別するステップと、
   前記ユーザの商品販売のターゲット層情報が変更されたときに前記ユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報を更新するステップと
   をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
9. 前記検出は、前記ユーザの物理的位置、時刻、および時期を識別することを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
10. 前記特定のコンテンツの過去の動作に基づいて、前記特定のコンテンツの軌跡を推論するコンピュータが実行可能な手段をさらに備えることを特徴とする請求項４に記載のシステム。
11. 前記特定のコンテンツは第１のフレームにおいて可視であることを特徴とする請求項４に記載のシステム。
12. １または複数のプロセッサと、
    前記１または複数のプロセッサにより実行されると、前記１または複数のプロセッサが、
    デバイスにおいて表示されるマルチメディアコンテンツに関するユーザ入力を受信するステップと、
    前記ユーザ入力およびコンテキストデータの受信時における前記マルチメディアコンテンツの現在の時間的位置に基づいて複数の広告のうちの広告を前記デバイスに選択的に提供するステップであって、前記コンテキストデータは前記ユーザ入力が受信された時刻を含むステップと、
    広告に関連する特定のコンテンツが前記マルチメディアコンテンツの他のコンテンツにより妨害されたときに、前記マルチメディアコンテンツの多数のフレームを通じて、前記特定のコンテンツを追跡するステップであって、前記追跡は、前記特定のコンテンツの過去の動作に基づいて前記特定のコンテンツの軌跡を推論することを含むステップと
    を含む動作を実行するコンピュータ実行可能命令と
    を備えたことを特徴とするシステム。
13. 前記コンテキストデータは、前記マルチメディアコンテンツを表示するために利用される前記デバイスの識別を含むことを特徴とする請求項１２に記載のシステム。
14. 前記追跡は、前記マルチメディアコンテンツの後続のフレームにおけるコンテンツの位置に基づいて前記特定のコンテンツの軌跡を推論することを含むことを特徴とする請求項１２に記載のシステム。
15. 前記動作は、
    前記デバイスのユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報を識別するステップと、
    前記ユーザの商品販売のターゲット層情報が変更されたときに、前記ユーザに関連付けられた商品販売のターゲット層情報を更新するステップと
    をさらに含むことを特徴とする請求項１２に記載のシステム。
16. 前記動作は、
    前記広告に関連付けられたマルチメディアコンテンツ内の特定のコンテンツを強調するステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項１２に記載のシステム。

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