JP2004341078A - 待ち順番連絡を利用した広告配信システムおよび方法 - Google Patents

Abstract

【課題】テレビＣＭや新聞広告のような不特定多数に対する一方的な広告はコストに対する効果が少ない。一方ダイレクトメールのような広告の場合、広告を配信する住所やメールアドレスの情報を広告発信者が入手しなければならない。また、広告効果を高めるためには個人の趣味・嗜好などの情報も入手し、それに適した広告を配信する必要がある。そのため最近では、本人が把握していないところで個人情報が売買されるなど大きな問題になっている。
【解決手段】サービスや施設を待っている人は、同一の趣味・嗜好を持った人、または同一の状態にある人であるという観点から、待ち時間を管理・連絡するシステムに対して広告を配信することで、趣味・嗜好・状態などにあわせた的確な広告をユーザに配信する。個人情報はサービスや施設の順番待ち予約・連絡システムなどでのみ管理し、個人情報を守りながら広告効果の高い広告の配信を実現する。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、広告配信システム及び、広告配信方法に係わり、特にサービスや施設利用を待っている人に対して宣伝広告を配信するシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
新聞広告、テレビＣＭ、インターネットのバナー広告など、ユーザの趣味・嗜好・状態など（以下、ユーザのプロファイルと言う）に関係なく、一方的に広告を配信する方法がある（図２の（ａ））。また、アンケート調査などでユーザのプロファイルを特定し、そのプロファイルに合った広告を、郵送や電子メールなどを使って配信する方法がある（図２の（ｂ））。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
効率的に広告効果を得るためには、ユーザのプロファイルを調査し、広告する商品・サービスに関心のあるユーザが閲覧する可能性が高い場所や方法で、広告配信を行う必要がある。しかしながら、新聞広告、テレビＣＭ、インターネットのバナー広告などでは、ユーザのプロファイルに関係なく一方的に広告配信を行うことしかできない。また、ユーザのプロファイルを特定して広告を配信するものに、郵便や電子メールを使ったダイレクトメールによる広告があるが、これは、ユーザのプロファイルをあらかじめアンケートなどの手段によって得ておく必要があるが、個人情報保護に関心が高まっている中で、詳細なプロファイル情報を積極的に広告主へ提供させるのは極めて困難である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、サービスや施設利用の順番を待っている人を同一のプロファイルを持ったグループととらえ、そのグループに対して広告を配信することによって、個人情報を利用しなくても広告する商品・サービスに関心のあるユーザが閲覧する可能性が高い広告を配信することを可能にし、課題を解決する。
【０００５】すなわち、本発明は、サービスや施設利用の順番を表示・連絡する専用システムやＷｅｂサービスに対して広告を配信する広告配信システムであって、広告データベースと、前述の順番を表示・連絡するシステムやＷｅｂサービスのデータベースと、ユーザの待っているサービスや施設、待っている時間帯、サービスや施設のある地域に応じた広告選択装置を備えることで、ユーザに最適な広告を配信することを可能にする。このような方法によって、ユーザの個人情報を広告主や広告代理店などが収集することなく、ユーザの趣味・嗜好・状態などに合わせた広告を配信することができ、広告呈示の訴求効果が高められる。
【０００６】広告を配信するために、広告配信サーバ１は、各待ち順番連絡装置３が設置されている場所、利用者が待っているサービスや施設の種類などを管理する待ち順番管理プログラム情報データベース１１と、閲覧を希望する対象の趣味・嗜好、年齢層、配信時間帯などの情報と共に広告データを管理する広告管理データベース１２と、それらデータベースの情報から待ち順番連絡装置３ごとに最適な広告を選択選択する広告選択部１５と、待ち順番連絡装置３へ実際の広告データを配信する広告配信部を備える。
【０００７】利用者に対してメールで呼出をする場合は、広告配信サーバ１に、メールを配信するメール送信部１６をさらに設け、待ち順番連絡装置３からのメール送信指示に応じて、広告を付加してメールを送信する。メール送信部１６には待ち順番連絡装置３からメールの宛先と本文が送られ、広告選択部１５が選択した広告を付加する。
【０００８】広告選択部１５は、それぞれの待ち順番連絡装置３が管理・表示・連絡している施設やサービスの種類や内容、および、広告配信時の季節や時刻などによって広告を選択および配信する。従って、個人情報をサーバに送信する必要がない（図３）。
【０００９】広告配信サーバ１の広告選択部１５は、待ち順番連絡装置３が起動し広告配信サーバ１に接続した時、または、一定の時間が経過した時、または、待ち順番連絡装置３から要求があったときに、当該待ち順番連絡装置３に最適な広告を選択する。また、メールで待ち順番を連絡する場合は、メール送信指示を送ってきた待ち順番連絡装置３に最適な広告を選択する。
【００１０】広告配信サーバ１の広告送信部１４は、広告選択部１５が選択した広告をインターネット２などの電子通信網を使って待ち順番連絡装置３へ送信する。また、広告配信サーバ１の広告配信部１４は、広告送信状況を広告管理ＤＢ１２へ記録する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。図１は本発明の一実施の形態にかかる広告配信システムの構成を示すブロック図である。図１に示すように広告配信サーバ１は、待ち順番管理プログラム情報データベース１１と、広告管理データベース１２と、データベース管理部１３、広告配信部１４と、広告選択部１５と、メール送信部１６などを備えている。
【００１２】画像や映像などの広告データは、あらかじめ広告管理データベース１２に、広告を配信する条件と共に保存しておく。また、順番を呼び出したり、予約したりする待ち順番連絡装置３は、その装置が設置されている施設やサービス内容、施設の場所や利用客の種類などの情報を、広告配信サーバ１の待ち順番管理プログラム情報データベース１１に保存しておく。
【００１３】待ち順番連絡装置３は、順番を画面に表示する機能や、インターネット２のホームページで公開する機能や、音声で連絡する機能や、予約を受付たり管理する機能や、電子通信網などを利用して受付をする機能などを有する装置である。また、順番が近づいた時などの一定の条件でメールを送信して連絡する機能を有する場合もある。
【００１４】待ち順番連絡装置３は、施設やサービスごとに設置・運用されるので、多数存在する。広告配信サーバ１は、広告選択部１５が、それぞれの待ち順番連絡装置３に適した広告を選択し、広告配信部１４が広告を配信する。
【００１５】エンドユーザ４は、受付をする場合、予約をする場合、受付後の待合い時間に自分の順番を確認する場合など、頻繁に待ち順番連絡装置３の情報を閲覧する。また、自らが希望して順番が近づいた時などの一定の条件でメール連絡を受信する場合は、さらに極めて高い確率で当該メールを閲覧する。
【００１６】図４は本広告配信サーバ１が、ラーメン店に設置された順番管理システムに対して広告を配信する場合の実施例である。ラーメン店に設置された順番管理システム３（ｄ）が、店内に設置された画面と、インターネットのホームページで待ち状況を表示する機能を持っている場合、広告配信サーバ１は、広告選択部１５が、広告管理データベース１２に保存されている広告情報の中から、待ち順番管理プログラム情報データベース１１に保存されている順番管理システム３（ｄ）に関する情報を元に、最適な広告を選択し、順番管理システム３（ｄ）が更新するホームページ内に、広告を配信する。また、店内に設置された画面内にも広告を配信する。
【００１７】順番管理システム３（ｄ）が、広告配信サーバ１のメール送信部１６の機能を使ってメールなどで順番が近づいたことを連絡する機能を有する場合、広告配信部１４は、広告選択部１５が選択した広告を連絡メールに付加し、そのメールをメール送信部１６がメールを送信する。
【００１８】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、サービスや施設の利用を待っている人に、順番や予約状況を連絡する装置やメールなどに広告を配信するものである。つまり、本システムは、登録されている待ち順番連絡装置３の種類や利用時間帯、地域的特徴などの情報をもとに、利用者の趣味・嗜好、年齢、家族構成などの個人のプロファイルを推測し広告を配信するものであり、個人情報を収集しないにもかかわらず、個人の趣味・嗜好にあった告を配信することが可能である。
【００１９】従って、エンドユーザ４は、広告主や広告配信業者に自らの個人情報を公開されないにもかかわらず、自分の興味のある広告を見る機会が多くなる。
【００２０】また、広告主にとっては、広告を閲覧・視聴する人のプロファイルに合った広告を配信することが可能になり、不特定多数に広告を配信するのに比べ、広告効果が向上し広告費を削減することができる。さらに、待ち順番連絡装置３を設置する企業やサービス提供者は、広告収入を得ることが可能になり、待ち順番連絡装置の維持管理費の負担が軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態による広告配信システムを示すブロック図である。
【図２】従来の広告配信の方法を示す構成図である。
【図３】本発明の情報の流れを示すブロック図である。
【図４】本発明を使った実施例である。
【符号の説明】
１…広告配信サーバ、１１…待ち順番管理プログラム情報ＤＢ、１２…広告管理ＤＢ、１３…ＤＢ管理部、１４…広告配信部、１５…広告選択部、１６…メール送信部、２…インターネット、２１，２２，２３…ＷＷＷサーバ、３（ａ），３（ｄ），３（ｃ）…待ち順番連絡装置、３１…順番情報、３２…順番表示部、３３…順番呼出部、４…エンドユーザ

Claims (2)

1. サービスや施設利用の順番を予約または、表示または、連絡するシステムおよびサービスや施設利用の順番を予約または、表示または、連絡するＷｅｂサービスに対して広告を配信する広告配信システムであって、
   ユーザが待っているサービスや施設、待っている地域、待っている季節、待っている時間帯などによってユーザの趣味・嗜好・状況などのプロファイルを特定する手段と、
   特定のプロファイルを有する表示対象者、表示時間帯、表示装置などに分類した広告のデータベースと、
   表示対象者、表示する地域、表示する時間帯および、広告を表示する装置の種類や性能に応じた広告選択装置を有することを特徴とする広告配信システム。
2. 請求項１記載の広告配信システムにおいて、電子メールを送信するメール送信部をさらに備え、請求項１記載のサービスや施設利用の順番を予約または、表示または、連絡するシステムおよび、請求項１記載のサービスや施設利用の順番を予約または、表示または、連絡するＷｅｂサービスが、利用者に対して電子メールによって順番が来たことなどを通知する際、適切な広告を付加しメールを送信する機能を有することを特徴とする広告配信システム。

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