JP5229906B2 - 光送信用トランシーバ及び光送信モジュールの制御方法 - Google Patents
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Description
1つは長距離伝送が可能な光送信モジュールを用いて、中継局舎の数を減らすこと。2つは通常用いられている光送信モジュール自体の消費電力を削減すること。今後の技術進化はこの2つの達成を目指していくと考えられる。
伝送距離が10km以下の光通信においては直接変調型DFB半導体レーザ (directly modulated DFB laser、以下DMLと称する) と呼ばれるレーザが用いられている。一方伝送距離が10km以上80km以下の光通信においては、電界吸収型(EA:Electro-absorption)変調器と光源である分布帰還型半導体レーザ(Distributed Feedback laser :DFB-LD)をモノリシック集積したEADFB(electroabsorption modulator integrated DFB)レーザが用いられている。
伝送可能な距離は、光波形を伝送していく際にそのパルスが伝送に応じて拡がっていくという効果がボトルネックになり決定されるが、上記EADFB、即ち、EML(Electro-absorption Modulator integrated Laser Diode:EA変調器集積型半導体レーザ)、はDMLに比べ生成波形の劣化がしにくいために比較的長距離まで伝送が可能という特徴がある。
近年、広い温度範囲で特性が劣化しない半導体レーザを研究開発することで、半導体レーザの低消費電力・ペルチェレス動作(uncooled operation)を実現し徐々に市場投入され始めている。
1.3μmの波長のDML (非特許文献1参照)及び、1.55μmの波長のEADFBレーザ (非特許文献2参照)において、ペルチェレス(ペルチェ素子を用いないよう)にして冷却動作を行わない所謂uncooled動作の素子の報告がされている。
だが、ペルチェレスの、即ちペルチェ素子を用いない光通信モジュールを商品レベルで実現するためには、ペルチェ素子が無い状態で、変動するモジュール内の温度を随時モニタし、素子の制御にフィードバックする必要がある。
DMLにおいてはまず広い温度範囲で動作する半導体レーザを作製し、まず、各温度で使用する条件を調べておく。これを調べる際は、ペルチェ素子有り、サーミスタ有りの状態で温度をペルチェ素子で変化させ、サーミスタでそのときの温度を読み、DMLの実験条件を調べる。
具体的には、注入電流ILDと変調振幅電流IPPを調べる必要がある。
その後、ペルチェ素子をモジュールから取り除き、温度だけを読み、その温度に対して上記の注入電流ILDと変調振幅電流IPPを調整する。この時温度を読む方法はサーミスタを用いる。
DML同様ペルチェ素子有り、サーミスタ有りの状態で、温度を変化させ、各温度でEADFBレーザの動作する条件を事前に調べる。何を調べるかは表1に記す。
よって事前に各温度で動作条件を調べ、その後ペルチェ素子を取り除き、温度をモニタして動作条件を合わせる必要がある。
これらの素子を用いれば、温度をモニタして、変調振幅バイアス電圧Vppは一定に保ったままDCバイアス電圧Vdcのみを変化させれば、ペルチェレス動作が実現可能である。
サーミスタを用いないで、EADFBレーザの温度をセンサリングする方法があれば、部品個数の削減、現在のモジュールの小型化といった意味で有効な技術であると考えられる。
分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールと、
変調振幅電圧及び光変調用のDCバイアス電圧を前記光変調用の電界吸収型変調器に入力し、注入電流を前記分布帰還型レーザに入力し、モニタ用のDCバイアス電圧を前記モニタ用の電界吸収型変調器に入力する駆動回路と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器にモニタ用のDCバイアス電圧を入力することにより前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の電流値を検出して電流値検出信号を出力する電流検出センサと、
前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御回路と、
を備えており、
前記制御回路は、
前記電流検出センサから出力される電流値検出信号を基に吸収電流の電流値を判定する吸収電流値判定部と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した一定値のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときにおける、前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第1の関係データと、前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各吸収電流の値に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第2の関係データとが予め記憶されているデータメモリ部と、
前記吸収電流値判定部で判定した吸収電流の電流値を基に、前記モニタ用の電界吸収型変調器に前記モニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値を検出し、検出した吸収電流の値を第1の関係データに適用することによりこの吸収電流に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した吸収電流の値を第2の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第1及び第2の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように前記駆動回路を制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第1及び第2の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように前記駆動回路を制御する演算制御部とを有することを特徴とする。
分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールと、
変調振幅電圧及び光変調用のDCバイアス電圧を前記光変調用の電界吸収型変調器に入力し、注入電流を前記分布帰還型レーザに入力し、モニタ用のDCバイアス電圧を前記モニタ用の電界吸収型変調器に入力する駆動回路と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器にモニタ用のDCバイアス電圧を入力することにより前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の電流値を検出して電流値検出信号を出力する電流検出センサと、
前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御回路と、
を備えており、
前記制御回路は、
前記電流検出センサから出力される電流値検出信号を基に吸収電流の電流値を判定する吸収電流値判定部と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した第1のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される第1の吸収電流の値と、前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した第2のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される第2の吸収電流の値との偏差である偏差吸収電流値と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第3の関係データと、前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各偏差吸収電流値に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第4の関係データとが予め記憶されているデータメモリ部と、
前記吸収電流値判定部で判定した吸収電流の電流値を基に、前記モニタ用の電界吸収型変調器に第1の前記モニタ用のDCバイアス電圧と第2の前記モニタ用のDCバイアス電圧を印加することにより前記偏差吸収電流値を検出し、検出した偏差吸収電流値を第3の関係データに適用することによりこの偏差吸収電流値に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した偏差吸収電流値を第4の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第3及び第4の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように前記駆動回路を制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第3及び第4の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように前記駆動回路を制御する演算制御部とを有することを特徴とする。
分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールと、
変調振幅電圧及び光変調用のDCバイアス電圧を前記光変調用の電界吸収型変調器に入力し、注入電流を前記分布帰還型レーザに入力し、モニタ用のDCバイアス電圧を前記モニタ用の電界吸収型変調器に入力する駆動回路と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器にモニタ用のDCバイアス電圧を入力することにより前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の電流値を検出して電流値検出信号を出力する電流検出センサと、
前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御回路と、
を備えており、
前記制御回路は、
前記電流検出センサから出力される電流値検出信号を基に吸収電流の電流値を判定する吸収電流値判定部と、
前記光送信モジュールの各温度において、前記モニタ用の電界吸収型変調器に印加されるモニタ用のDCバイアス電圧の値を順次変化させたときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値の変化状態を示す特性曲線と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第5の関係データと、前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各特性曲線に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第6の関係データとが予め記憶されているデータメモリ部と、
前記吸収電流値判定部で判定した吸収電流の電流値を基に、前記モニタ用の電界吸収型変調器に印加する前記モニタ用のDCバイアス電圧を順次変化させたときの前記吸収電流の値の変化を検出して、このときのDCバイアス電圧の変化に対する前記吸収電流の変化を示す特性曲線を検出し、検出した特性曲線を第5の関係データに適用することによりこの特性曲線に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した特性曲線を第6の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第5及び第6の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように前記駆動回路を制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第5及び第6の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように前記駆動回路を制御する演算制御部とを有することを特徴とする。
分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールにおいて、前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御方法であって、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した一定値のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときにおける、前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第1の関係データと、
前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各吸収電流の値に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第2の関係データを予め設定しておき、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に前記モニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値を検出し、
検出した吸収電流の値を第1の関係データに適用することによりこの吸収電流に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した吸収電流の値を第2の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、
前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第1及び第2の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第1及び第2の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように制御することを特徴とする。
分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールにおいて、前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御方法であって、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した第1のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される第1の吸収電流の値と、前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した第2のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される第2の吸収電流の値との偏差である偏差吸収電流値と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第3の関係データと、
前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各偏差吸収電流値に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第4の関係データを予め設定しておき、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に第1の前記モニタ用のDCバイアス電圧と第2の前記モニタ用のDCバイアス電圧を印加することにより前記偏差吸収電流値を検出し、
検出した偏差吸収電流値を第3の関係データに適用することによりこの偏差吸収電流値に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した偏差吸収電流値を第4の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、
前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第3及び第4の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第3及び第4の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように制御することを特徴とする。
また本発明の光送信モジュールの制御方法に係る構成は、
分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールにおいて、前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御方法であって、
前記光送信モジュールの各温度において、前記モニタ用の電界吸収型変調器に印加されるモニタ用のDCバイアス電圧の値を順次変化させたときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値の変化状態を示す特性曲線と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第5の関係データと、
前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各特性曲線に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第6の関係データを予め設定しておき、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に印加する前記モニタ用のDCバイアス電圧を順次変化させたときの前記吸収電流の値の変化を検出して、このときのDCバイアス電圧の変化に対する前記吸収電流の変化を示す特性曲線を検出し、
検出した特性曲線を第5の関係データに適用することによりこの特性曲線に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した特性曲線を第6の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、
前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第5及び第6の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第5及び第6の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように制御することを特徴とする。
これにより、DFBレーザ101と光変調用のEA変調器102との間の電気的分離がとられると共に、DFBレーザ101とモニタ用のEA変調器103との間の電気的分離がとられている。
また、DFBレーザ101の他方(図1では左側)の出射端面101bからは、モニタ用の光が出力され、この光はEA変調器103に入射される。
[1]n-InP基板にLD活性層になる結晶を成長する。結晶はInGaAlAs及びInGaAsP系材料からなる結晶を用いた。
[2]DFB部となる部分をSiO2もしくは、レジストで覆い、エッチングによりそれ以外の箇所を除去し、EA変調器部(InGaAsPもしくはInGaAlAs系材料)をBJ(バットジョイント)接続する。
[3]DFB部となる部分に回折格子を形成する。
[4]p-InP及びInGaAsP系材料のコンタクト層からなるオーバークラッド層を結晶全面に成長する。
[5]リッジ導波路をドライエッチングにより形成し、電気分離部のコンタクト層を除去する。
[6]リッジ導波路の土手をBCBや低容量材料で埋込み、導波路の上部にパッド金属を形成する。
[7]作製された半導体デバイスをへき開し、両端面にARコートをする。
[1]n-InP基板にLD活性層になる結晶を成長する。結晶はInGaAlAs及びInGaAsP系材料からなる結晶を用いた。
[2]DFB部となる部分をSiO2もしくは、レジストで覆い、エッチングによりそれ以外の箇所を除去し、EA変調器部(InGaAsPもしくはInGaAlAs系材料)をBJ(バットジョイント)接続する。
[3]DFB部とEA部の間の50mmの領域を[2]と同じ方法で除去し電気分離のためのノンドープのInGaAlAs及びInGaAsP系材料でBJ接続する。
[4]DFB部となる部分に回折格子を形成する。
[5]p-InP及びInGaAsP系材料のコンタクト層からなるオーバークラッド層を結晶全面に成長する。
[6]リッジ導波路をドライエッチングにより形成し、電気分離部のコンタクト層を除去する。
[7]リッジ導波路の土手をBCBや低容量材料で埋込み、導波路の上部にパッド金属を形成する。
[8]作製された半導体デバイスをへき開し、両端面にARコートをする。
この光送信用トランシーバ1000は、光送信モジュール100と、駆動回路200と、制御回路300と、電流検出センサ310を主要部材として構成している。
なお、この光送信モジュール100には、従来の光送信モジュールとは異なり、サーミスタ等の温度センサやペルチェ素子は備えられていない。
本例では、注入電流ILDの値を一定値、例えば100mAとしている。
本例では、DCバイアス電圧VRの値を一定値、例えば−3Vとしている。
DCバイアス電圧VRの値を一定値にしていた場合、EA変調器103に流入する(吸収される)吸収電流IRの値は、後述するように、光送信モジュール100の温度に応じて変化する。
更に、EA変調器103に吸収される(流入する)吸収電流IRの電流値を検出する電流検出センサ310が配置されている。
吸収電流判定部301は、電流値検出信号Kを基に、吸収電流IRの電流値を判定する。
この関係データD1は、予め実験により、光送信モジュール100の温度を意図的に変化させていったときに、EA変調器103に吸収される吸収電流IRの値を測定することにより求めたものである。
この関係データD2は、予め実験により、光送信モジュール100の温度を意図的に変化させていって吸収電流IRの値を変化させていったときに、光信号Sの平均出力パワーが予め決めた規定パワーになるように、DCバイアス電圧Vdcの電圧値と変調振幅電圧VPPの電圧値を設定して求めたものである。
更に、演算制御部302は、判定した温度に対応した吸収電流IRの値を、関係データD2に適用することにより、判定した温度に対応した吸収電流IRに応じて設定した、DCバイアス電圧Vdcの電圧値と変調振幅電圧VPPの電圧値を求める。
また、演算制御部302は、変調振幅電圧出力部201から出力される変調振幅電圧VPPの実際の値が、関係データD1,D2を参照して求めた変調振幅電圧VPPの電圧値になるように、変調振幅電圧出力部201の出力電圧を制御する。
同様にして、吸収電流IRの測定値が変化したときにも、光信号Sの平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるような、EA変調器102に入力するDCバイアス電圧Vdcの値及び変調振幅電圧Vppの値を決定することができる。
表2で調べきれていない電流値を読んだ場合は、実測値と一番近い値の電流値のDCバイアス電圧Vdc、変調振幅電圧Vppに合わせる。
なお上述したようにして、DCバイアス電圧Vdcの値と、変調振幅電圧VPPの値を制御していったとしても、光信号Sの平均出力パワーが、予め決めた規定パワーに対して5%以上低下した場合には、光信号Sの平均出力パワーが予め決めた規定パワーになるように、DFBレーザ101に供給する注入電流ILDの値を増加していくようにすることもできる。
ただし、データメモリ部303に記憶している関係データと、演算制御部302での演算・制御手法は、実施例2のものと異なっている。
したがって、図2に示す構成図を参照しつつ、実施例2と異なる部分を中心に説明をする。
また制御回路300の演算制御部302により、駆動回路200のDCバイアス電圧出力部204から出力されるDCバイアス電圧VRの値を制御できるようになっている。
この関係データD3は、予め実験により、光送信モジュール100の温度を意図的に変化させていったときに、DCバイアス電圧を第1のDCバイアス電圧値VR1(例えば−3.0V)としたときにモニタ用のEA変調器103に吸収される第1の吸収電流値IR1を測定すると共に、DCバイアス電圧VRの電圧値を第2のDCバイアス電圧値VR2(例えば−2.0V)としたときにモニタ用のEA変調器103に吸収される第2の吸収電流値IR21を測定し、両吸収電流値の偏差を演算して偏差吸収電流値ΔIRを求めたものである。
この関係データD4は、予め実験により、光送信モジュール100の温度を意図的に変化させていって、前記偏差吸収電流値ΔIRの値を変化させていったときに、光信号Sの平均出力パワーが予め決めた規定パワーになるように、DCバイアス電圧Vdcの電圧値と変調振幅電圧VPPの電圧値を設定して求めたものである。
そうすると、第1のDCバイアス電圧値VR1(例えば−3.0V)としたときの第1の吸収電流値IR1と、第2のDCバイアス電圧値VR1(例えば−2.0V)としたときの第2の吸収電流値IR2が、電流検出センサ310及び吸収電流判定部301により判定される。
また、演算制御部302は、変調振幅電圧出力部201から出力される変調振幅電圧VPPの実際の値が、関係データD3,D4を参照して求めた変調振幅電圧VPPの電圧値になるように、変調振幅電圧出力部201の出力電圧を制御する。
同様にして、偏差吸収電流値ΔIRの測定値が変化したときにも、光信号Sの平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるような、EA変調器102に入力するDCバイアス電圧Vdcの値及び変調振幅電圧Vppの値を決定することができる。
なお上述したようにして、DCバイアス電圧Vdcの値と、変調振幅電圧VPPの値を制御していったとしても、光信号Sの平均出力パワーが、予め決めた規定パワーに対して5%以上低下した場合には、光信号Sの平均出力パワーが予め決めた規定パワーになるように、DFBレーザ101に供給する注入電流ILDの値を増加していくようにすることもできる。
ただし、データメモリ部303に記憶している関係データと、演算制御部302での演算・制御手法は、実施例2のものと異なっている。
したがって、図2に示す構成図を参照しつつ、実施例2と異なる部分を中心に説明をする。
また制御回路300の演算制御部302により、駆動回路200のDCバイアス電圧出力部204から出力されるDCバイアス電圧VRの値を制御できるようになっている。
モニタ用のEA変調器103において、DCバイアス電圧VRと吸収電流IRの関係は、温度によって異なり図3に示すようになる。
光送信モジュール100の各温度における、DCバイアス電圧VRと吸収電流IRの関係を示す特性曲線をf(V)=A exp(aV)+B (V=0〜-3V)として、フィッティングして係数A、a、Bを事前に求めることにより、各温度(−25℃〜100℃)におけるDCバイアス電圧VRと吸収電流IRの関係を示す特性曲線f1(V)〜f7(V)を求めることができる。
この場合、図3から分かるように、温度が高い程、特性曲線の傾きの変極点の位置が、DCバイアス電圧VRの絶対値が小さい側(図3の横軸では左側)に位置しているという特徴がある。つまり、各特性曲線f1(V)〜f7(V)は、その傾きの変極点位置が、温度によって異なっているという、特徴を有している。逆に言うと、、変極点位置を判断することにより、どの特性曲線であるかを判断することができる。
そうすると、DCバイアス電圧VRの値が変化していったときの、吸収電流値IRが、電流検出センサ310及び吸収電流判定部301により判定される。
求めた特性曲線が、予め用意している特性曲線f1(V)〜f7(V)のいずれであるかを判定し、判定した特性曲線を関係データD5に適用することにより、このときの特性曲線に対応した温度を判定することができる。
また、演算制御部302は、変調振幅電圧出力部201から出力される変調振幅電圧VPPの実際の値が、関係データD5,D6を参照して求めた変調振幅電圧VPPの電圧値になるように、変調振幅電圧出力部201の出力電圧を制御する。
なお上述したようにして、DCバイアス電圧Vdcの値と、変調振幅電圧VPPの値を制御していったとしても、光信号Sの平均出力パワーが、予め決めた規定パワーに対して5%以上低下した場合には、光信号Sの平均出力パワーが予め決めた規定パワーになるように、DFBレーザ101に供給する注入電流ILDの値を増加していくようにすることもできる。
101 DFBレーザ
102,103 EA変調器
104,105 電気的分離部
200 駆動回路
300 制御回路
1000 光送信用トランシーバ
IR 吸収電流
VR モニタ用のDCバイアス電圧
Vdc 変調用のDCバイアス電圧
VPP 振幅変調電圧
ILD 注入電流
Claims (6)
- 分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールと、
変調振幅電圧及び光変調用のDCバイアス電圧を前記光変調用の電界吸収型変調器に入力し、注入電流を前記分布帰還型レーザに入力し、モニタ用のDCバイアス電圧を前記モニタ用の電界吸収型変調器に入力する駆動回路と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器にモニタ用のDCバイアス電圧を入力することにより前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の電流値を検出して電流値検出信号を出力する電流検出センサと、
前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御回路と、
を備えており、
前記制御回路は、
前記電流検出センサから出力される電流値検出信号を基に吸収電流の電流値を判定する吸収電流値判定部と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した一定値のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときにおける、前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第1の関係データと、前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各吸収電流の値に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第2の関係データとが予め記憶されているデータメモリ部と、
前記吸収電流値判定部で判定した吸収電流の電流値を基に、前記モニタ用の電界吸収型変調器に前記モニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値を検出し、検出した吸収電流の値を第1の関係データに適用することによりこの吸収電流に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した吸収電流の値を第2の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第1及び第2の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように前記駆動回路を制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第1及び第2の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように前記駆動回路を制御する演算制御部と、
を有することを特徴とする光送信用トランシーバ。 - 分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールと、
変調振幅電圧及び光変調用のDCバイアス電圧を前記光変調用の電界吸収型変調器に入力し、注入電流を前記分布帰還型レーザに入力し、モニタ用のDCバイアス電圧を前記モニタ用の電界吸収型変調器に入力する駆動回路と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器にモニタ用のDCバイアス電圧を入力することにより前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の電流値を検出して電流値検出信号を出力する電流検出センサと、
前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御回路と、
を備えており、
前記制御回路は、
前記電流検出センサから出力される電流値検出信号を基に吸収電流の電流値を判定する吸収電流値判定部と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した第1のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される第1の吸収電流の値と、前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した第2のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される第2の吸収電流の値との偏差である偏差吸収電流値と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第3の関係データと、前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各偏差吸収電流値に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第4の関係データとが予め記憶されているデータメモリ部と、
前記吸収電流値判定部で判定した吸収電流の電流値を基に、前記モニタ用の電界吸収型変調器に第1の前記モニタ用のDCバイアス電圧と第2の前記モニタ用のDCバイアス電圧を印加することにより前記偏差吸収電流値を検出し、検出した偏差吸収電流値を第3の関係データに適用することによりこの偏差吸収電流値に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した偏差吸収電流値を第4の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第3及び第4の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように前記駆動回路を制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第3及び第4の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように前記駆動回路を制御する演算制御部と、
を有することを特徴とする光送信用トランシーバ。 - 分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールと、
変調振幅電圧及び光変調用のDCバイアス電圧を前記光変調用の電界吸収型変調器に入力し、注入電流を前記分布帰還型レーザに入力し、モニタ用のDCバイアス電圧を前記モニタ用の電界吸収型変調器に入力する駆動回路と、
前記モニタ用の電界吸収型変調器にモニタ用のDCバイアス電圧を入力することにより前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の電流値を検出して電流値検出信号を出力する電流検出センサと、
前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御回路と、
を備えており、
前記制御回路は、
前記電流検出センサから出力される電流値検出信号を基に吸収電流の電流値を判定する吸収電流値判定部と、
前記光送信モジュールの各温度において、前記モニタ用の電界吸収型変調器に印加されるモニタ用のDCバイアス電圧の値を順次変化させたときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値の変化状態を示す特性曲線と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第5の関係データと、前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各特性曲線に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第6の関係データとが予め記憶されているデータメモリ部と、
前記吸収電流値判定部で判定した吸収電流の電流値を基に、前記モニタ用の電界吸収型変調器に印加する前記モニタ用のDCバイアス電圧を順次変化させたときの前記吸収電流の値の変化を検出して、このときのDCバイアス電圧の変化に対する前記吸収電流の変化を示す特性曲線を検出し、検出した特性曲線を第5の関係データに適用することによりこの特性曲線に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した特性曲線を第6の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第5及び第6の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように前記駆動回路を制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第5及び第6の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように前記駆動回路を制御する演算制御部と、
を有することを特徴とする光送信用トランシーバ。 - 分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールにおいて、前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御方法であって、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した一定値のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときにおける、前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第1の関係データと、
前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各吸収電流の値に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第2の関係データを予め設定しておき、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に前記モニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値を検出し、
検出した吸収電流の値を第1の関係データに適用することによりこの吸収電流に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した吸収電流の値を第2の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、
前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第1及び第2の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第1及び第2の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように制御することを特徴とする光送信モジュールの制御方法。 - 分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールにおいて、前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御方法であって、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した第1のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される第1の吸収電流の値と、前記モニタ用の電界吸収型変調器に予め設定した第2のモニタ用のDCバイアス電圧を印加したときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される第2の吸収電流の値との偏差である偏差吸収電流値と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第3の関係データと、
前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各偏差吸収電流値に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第4の関係データを予め設定しておき、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に第1の前記モニタ用のDCバイアス電圧と第2の前記モニタ用のDCバイアス電圧を印加することにより前記偏差吸収電流値を検出し、
検出した偏差吸収電流値を第3の関係データに適用することによりこの偏差吸収電流値に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した偏差吸収電流値を第4の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、
前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第3及び第4の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第3及び第4の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように制御することを特徴とする光送信モジュールの制御方法。 - 分布帰還型レーザと、前記分布帰還型レーザの一方の端面から出射された光が入射されてこの光を変調して光信号を出力する光変調用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザの他方の端面から出射された光が入射されるモニタ用の電界吸収型変調器と、前記分布帰還型レーザと前記光変調用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第1の電気的分離部と、前記分布帰還型レーザと前記モニタ用の電界吸収型変調器とを電気的に分離する第2の電気的分離部とが、同一の半導体基板上にモノリシック集積して形成されている光送信モジュールにおいて、前記光送信モジュールの温度が変化しても、前記光変調用の電界吸収型変調器に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値と変調振幅電圧の値を制御することにより、前記光信号の平均出力パワーが予め決めた規定パワーとなるように制御する制御方法であって、
前記光送信モジュールの各温度において、前記モニタ用の電界吸収型変調器に印加されるモニタ用のDCバイアス電圧の値を順次変化させたときに前記モニタ用の電界吸収型変調器に吸収される吸収電流の値の変化状態を示す特性曲線と、前記光送信モジュールの温度との関係を示す第5の関係データと、
前記光送信モジュールの温度変化があっても、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができるような、各温度に対応した各特性曲線に対する前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を示す第6の関係データを予め設定しておき、
前記モニタ用の電界吸収型変調器に印加する前記モニタ用のDCバイアス電圧を順次変化させたときの前記吸収電流の値の変化を検出して、このときのDCバイアス電圧の変化に対する前記吸収電流の変化を示す特性曲線を検出し、
検出した特性曲線を第5の関係データに適用することによりこの特性曲線に対応する温度を判定し、判定した温度に対応した特性曲線を第6の関係データに適用することにより、前記光信号の平均出力パワーを予め決めた規定パワーとすることができる前記光変調用のDCバイアス電圧の値と前記変調振幅電圧の値を求め、
前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する光変調用のDCバイアス電圧の値が、前記第5及び第6の関係データを基に求めた光変調用のDCバイアス電圧の値となるように制御すると共に、前記光変調用の電界吸収型変調器に実際に入力する変調振幅電圧の値が、前記第5及び第6の関係データを基に求めた変調振幅電圧の値となるように制御することを特徴とする光送信モジュールの制御方法。
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