JP5229021B2 - 無線中継システム - Google Patents

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本発明は、例えば電力、ガス、水道等の検針を無線で行う、無線検針システム、或いは状態監視や異常監視等の監視を行うとともに制御を行う無線監視制御システムで、無線親機と直接通信できない子機は他の子機を中継して通信する無線中継システムに関するものである。
従来、無線中継システムにおいて、下記に示す特許文献1は、Helloパケットのやり取りによって、中継する通信経路を構築するための情報を得るようにしている。
また、従来、下記に示す特許文献2や特許文献3では、新たに設置した子機がブロードキャストし、それを受信できた周囲の子機がランダムなタイミングで応答し、その応答結果により、前記新たに設置した子機が経路を決めるようにしている。
また、経路を決めるための情報として、従来、上記に示した特許文献1ないし3、さらに下記に示す特許文献4などでは電界強度を使っている。
また、下記に示す特許文献5では、2つのPHS端末装置間で接続確認のための通信動作を行って得た電界強度値を15のレベルのいずれかの数値に対応付けて伝送の確実さを表す数値とし、その数値が高い経路を選びながら経路設定を行う技術が開示されている。
特開2008−85583号公報 特開2007−274068号公報 特開2006−287468号公報 特開平11−168526号公報 特許第3308837号公報(0047段落、表3)
上記した特許文献1のように、Helloパケットで経路を決めるための情報となる電界強度を確認する方法では、定期的なHelloパケット送信と状況変化時にその情報を網全体に渡す通信が、通常通信の妨げになることが予想される。特に、通信速度が遅く、送信休止時間が義務付けられている、400MHz帯特定小電力無線システムなどでは影響が大きい。
また上記した特許文献2および特許文献3では、新たに設置した子機がブロードキャストし、それを受信できた周囲の子機がランダムなタイミングで応答し、その応答結果により、前記新たに設置した子機がルートを決めるようになっているが、周囲の子機の応答タイミングが複数台で重なってしまうと、本来受信できるものが受信できなくなり、本当に信頼の高いルートが選ばれたかどうか分からないという問題が生じる。
さらに通信経路を選ぶための情報として、上記した特許文献1ないし特許文献4などでは電界強度を使っているが、電界強度と通信成功率は必ずしも線形的な対応になっていないので、電界強度をそのまま判断値として使うのは最適な経路選択とは言えない。
また上記した特許文献5では、2つのPHS端末装置間で接続確認のための通信動作を行って得た電界強度値を15のレベルのいずれかの数値に対応付けて伝送の確実さを表す数値とし、その数値の高い経路を選びながら経路設定を行うようにしているが、伝送の確実さを数値表現に代えているとは云え、その数値が意味するのは電界強度又は電界強度の幅を表すだけで、その数値が通信成功率を意味するものでないため、上記特許文献1ないし4に開示される技術と本質的に異なるものではない。
そこで本発明は、子機は他の子機の電波を受信することにより回線情報を更新すると共に更新された回線情報を親機は親機からの要求により子機から収集し親機はいつでも最新の回線情報の収集が可能な無線中継システムを提供することを目的とする。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、通信回線を介してセンター装置と接続される無線親機と、検針や監視制御を行う複数種の機器がそれぞれ接続された複数の無線子機とからなり、前記無線親機は少なくとも一つの無線子機と通信することで、前記機器の情報読み取り及び又は前記機器の制御を行う無線通信システムであって、前記無線子機は少なくとも一つの他の無線子機と通信可能にされ、前記無線親機と直接通信できない前記無線子機は、無線子機を中継することで前記無線子機に接続されている機器の情報読み取り及び又は前記機器の制御を行う無線通信システムにおいて、
前記無線子機は、
子機としての通常動作として前記機器の情報読み取り及び又は前記機器の制御を行う情報の送受信を行うための通信手段と、
無線で接続される端末からの指令により前記無線子機自身が保有する回線情報を送信する指令回線情報送信手段と、
前記無線子機自身が保有するタイマ周期に合わせて前記回線情報を自動送信するタイマ周期回線情報送信手段と、
前記他の無線子機が前記指令回線情報送信手段または前記タイマ周期回線情報送信手段により前記回線情報を送信するための電波、又は、前記通常動作時の前記機器の情報読み取り及び又は制御のために送信した電波、を受信した際に、当該無線子機の識別符号と前記回線情報として隣接子機の電界強度値と受信経過タイマ値を更新する子機別回線情報テーブルと、を備え、
前記無線親機は、
親機としての通常動作として前記機器の情報読み取り及び又は前記機器の制御のための前記無線子機と通信を行う通信手段と、
前記センター装置又は前記無線で接続される端末からの指令により所定の無線子機を指定して前記無線子機が保有する回線情報を送信するよう要求する回線情報要求手段と、
前記所定の無線子機から送信された前記無線子機が保有する回線情報を受信する回線情報受信手段と、
該回線情報受信手段により受信した回線情報を当該無線子機の識別符号と該無線子機に隣接する隣接子機の電界強度値と受信経過タイマ値を子機別回線情報テーブル及び回線情報テーブルに保存し管理する回線情報管理手段と、
を備えることを特徴とする。
また本発明にかかる前記無線親機は、前記センター装置又は前記無線接続される端末からの指令により、若しくは、自己が保有するタイマ周期に合わせて、各無線子機が保有する前記回線情報を中継なし通信および中継通信にて収集する回線情報収集手段、を有することを特徴とする。
また本発明にかかる前記無線親機は、前記回線情報中の電界強度値をもとに換算した通信成功率で定義された信頼値を信頼値テーブルから抽出し、該信頼値の大きい順に、且つ前記信頼値が同じ場合は前記回線情報中の受信経過タイマ値の小さい順に優先順を決めて経路テーブルに保存して経路情報となし該経路情報に基づいて通信したい子機と接続することを特徴とする。
本発明によれば、無線子機の持つ回線情報は、専用の回線情報用電波だけではなく、通常の通信(親機・子機間通信,子機・子機間通信など)をしている時にも更新されるので、例えば通信頻度の高いシステムにおいては、あえて回線情報発信させる必要が無くなり、ネットワーク維持のための負荷が軽くなる。
また、回線情報の収集は無線親機からの要求により行うことで、衝突による情報漏れを防ぐことができる。また、収集動作によっても、無線子機は他の無線子機の電波を受信することにより無線子機内の回線情報を更新することになるので、無線親機は無線子機が持つ最新の回線情報を収集することができる。
また、通信経路を選ぶための情報として、電界強度値から換算した通信成功率を信頼値として使うことで、最適な、つまり実情にあった、経路を選択できると共に、最新の受信経過タイマ値を使うようにすることにより、新しい情報を優先して経路を選ぶことになるので、通信における環境変化があるような場合でも最適な経路を選ぶことができる。
本発明の実施形態に係る無線中継システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線親機の内部構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線子機の内部構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線子機における回線情報発信の処理を説明するフロー図である。 本発明の実施形態に係る無線子機及び無線親機における回線情報保存の処理を説明するフロー図である。 本発明の実施形態に係る回線情報テーブルの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る子機別回線情報テーブルの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線親機における回線情報収集のシーケンスを説明する図である。 図8に示した各種収集シーケンスのうち、中継なし収集1における詳細シーケンスを示す図である。 図8に示した各種収集シーケンスのうち、中継なし収集2における詳細シーケンスを示す図である。 図8に示した各種収集シーケンスのうち、1段中継収集における詳細シーケンスを示す図である。 図8に示した各種収集シーケンスのうち、2段中継収集における詳細シーケンスを示す図である。 図9に示す中継なし収集1シーケンスで使用するマルチキャスト方式のデータフォーマット例を示す図である。 本発明の実施形態に係る中継なし収集2シーケンスで使用する回線情報要求データフォーマットの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る1段中継収集シーケンスで使用する回線情報要求データフォーマットの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る2段中継収集シーケンスで使用する回線情報要求データフォーマットの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る中継なし収集1,中継なし収集2シーケンスで使用する回線情報応答データフォーマットの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る1段中継収集シーケンスで使用する回線情報応答データフォーマットの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る2段中継収集シーケンスで使用する回線情報応答データフォーマットの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る1段中継の子機検索動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る2段中継の子機検索動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係るレイリーフェージング環境下における累積確率グラフを示す図である。 本発明の実施形態に係る信頼値テーブル例を示す図である。 本発明の実施形態に係る中継なし経路検索動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る1段中継経路検索動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る2段中継経路検索動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る経路テーブル例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る無線中継システムの全体構成を示す図である。図1において、1は無線親機、2−A〜2−Dは無線親機及び他の無線子機と無線通信を行う無線子機、3−A〜3−Dは無線子機2−A〜2−Dにそれぞれ接続した、ガスメータ,水道メータ,電気メータまたは、各種センサー機器などの機器である。無線親機1は、電話回線や専用回線などの通信回線4を介してセンター装置5に繋がっている。無線親機1は、少なくとも無線子機2−A〜2−Cと通信可能にされ、無線子機2−A〜2−Cは、少なくとも無線親機1と通信可能にされると共に自分以外の少なくとも一つの他の無線子機と通信可能にされる。また無線子機2−Dは、配置の関係で現在の位置が固定されたものとして、無線子機2−A及び2−Bと通信可能にされる。そして、無線子機2−A又は2−Bを中継して無線親機1と通信可能にされる。なおこの配置は単なる例であり、無線子機2−Dを無線子機2−B及び2−Cと通信可能になる位置に配置することもできる。しかし配置が決定されるとその位置が固定されたとしてシステムが構築される。また、ハンディ端末6は、所持者の移動でその位置を自由に変えることができ、移動先で所定の端末操作をすることで、例えば図示例では無線子機2−A及び2−Dに通信可能にされるが、ハンディ端末6の所持者が移動することで無線親機1や無線子機2−A〜2−Dのいずれに対して通信可能にされ、通信可能となった無線親機1や無線子機2−A〜2−Dに所定の指示を与えることができるものである。
図2は、本発明の実施形態に係る無線親機の内部構成を示す図である。図2において、11は無線子機2−A〜2−Cと交信するためのアンテナ、12は無線RF部、13は無線機動作を制御する制御部、14は無線子機2−A〜2−Dより収集した回線情報、回線情報を元に構築した経路情報を保持するための第1の情報記憶部、15は自分のIDを保持する第2の情報記憶部、16は時間を計測するタイマ、17はセンター装置5やハンディ端末6と接続するためのインタフェース部(I/F部)である。
図3は、本発明の実施形態に係る無線子機の内部構成を示す図である。図3において、21は無線親機1や他の無線子機と交信するためのアンテナ、22は無線RF部、23は無線機動作を制御する制御部、24は通信相手情報である親機IDや、自分に繋がっている機器、例えば検針機器ID、検針機器からの検針結果、中継転送の有無情報などを保持するための第1の情報記憶部、25は自分のIDを保持する第2の情報記憶部、26は時間を計測するタイマ、27は上記検針機器等の機器と接続するためのインタフェース部(I/F部)、28は各種操作をするためのスイッチである。
図4は、本発明の実施形態に係る無線子機における回線情報発信の処理を説明するフロー図である。図4では、処理ステップの頭にFを付けている。
無線子機2−A〜2−Dは、回線情報発信の指示(後述する)を受けると(F-1)、第1の情報記憶部24内に保存されている回線情報を無線送信し(F-2)、回線情報発信動作を終了する。上述した回線情報発信の指示は、例えば、ハンディ端末6からの指示による無線受信や、スイッチ28を操作することによる指示や、内部に保有しているタイマ26のタイムアップによる指示、によるそれぞれのケースがある。これは、本発明に係る無線中継システムに無線子機2−A〜2−Dを設置した場合に、ハンディ端末6からの指示による無線受信のケースや、スイッチ28の操作により回線情報を強制発信するケースや、またその後は、無線子機内部のタイマ26のタイムアップによる周期的に回線情報を発信するケースを想定した使い方ができるようにするためである。
図5は、本発明の実施形態に係る無線子機及び無線親機の回線情報保存の処理を説明するフロー図である。図5では、処理ステップの頭にFを付けている。
無線子機2−A〜2−D及び無線親機1は通常、無線待ち受け状態となっており(F-3)、無線電波を検知すると(F-4)、当該無線電波の電界強度測定をしながら無線受信する(F-5)。電界強度測定は1回のみでも良いし、複数回測定してもよい。受信したデータの宛先が自分のIDかどうかをチェックし(F-6)、自分のIDだった場合は処理すべきデータなので、通常処理のルーチンに移行する(F-7)。受信したデータの宛先が自分のIDでなかった場合は、送信した子機のIDが既に第1の情報記憶部24内の回線情報テーブル(後述する)中に存在するかどうかをチェックし(F-8)、存在すればその位置に、電界強度値と受信経過タイマ値=0を上書きし(F-9)、存在しなければ回線情報テーブル(後述する)に、送信元のIDと、上記F-5の処理ステップで測定した電界強度値、及びタイマ値=0を追加する(F-10)。
ここで無線子機2−A〜2−Dが保存及び発信する回線情報に関するテーブル、無線親機1が保存する回線情報に関するテーブルについて説明する。図6は、本発明の実施形態に係る回線情報テーブルの構成例を示す図である。無線親機1は、システムの立ち上げ時には、自分が直接通信可能となる無線子機の情報を持つための回線情報収集処理を行ってそれを回線情報テーブルに受信順に格納する。したがって回線情報テーブルは、回線情報の受信順に、且つ対象子機の識別符号(ID)毎に電界強度値と受信経過タイマ値をテーブル内に持つことになる。なお、電界強度値については、上記F-5の処理ステップで説明したように、1回のみの測定の場合は測定値を保存し、複数回測定した場合は電界強度中央値を保存する。電界強度中央値の代わりに電界強度平均値を保存するようにしてもよい。
以上における説明より、本発明の実施形態に係る、無線子機及び無線親機における回線情報の保持、および、無線子機における回線情報発信の動作が明らかになったであろう。なお無線親機は、回線情報が上記した第1の情報記憶部14に保存された後に、通常動作として無線子機と通信を行って無線子機に接続されている機器の情報読み取り及び又は該機器の制御を行うものである。センター装置は無線親機に指示(指令)を与えて、無線子機に接続されている機器の情報読み取り及び又は該機器の制御を行わせる。
次に、本発明の実施形態に係る無線親機における回線情報収集の動作について図8ないし図12を用いて説明する。本発明の無線中継システムにおいて、無線親機1は回線情報収集の指示(後述する)を受けると、回線情報収集を開始する。ここで、回線情報収集の指示は、センター装置5から指示を受ける場合、ハンディ端末6から指示を受ける場合、及び、無線親機1内部のタイマ16のタイムアップによって指示を受ける場合、がそれぞれある。
図8ないし図12は、本発明の実施形態に係る無線親機における回線情報収集のシーケンスを説明する図である。なお図8ないし図12では、シーケンスの頭にSを付けている。図8では、センター装置5から指示を受ける場合、または、ハンディ端末6から指示を受ける場合、についてのシーケンス例を示すものである。
無線親機1はセンター装置5またはハンディ端末6から回線情報の収集要求を受けたら(S-1)、収集要求応答を、収集要求を出した相手に返す(S-2)。次に無線親機1は次に示す各種収集シーケンス、すなわち中継なし収集1(S-3)、中継なし収集2(S-4)、1段中継収集(S-5)、2段中継収集(S-6)を行い、収集完了した子機識別符号(ID)を、シーケンスS-1で要求を受けた相手に返す(S-7)。本実施形態では2段中継までの収集シーケンスとして説明しているが、この段数は2段に限らないものである。
次に図9は、図8に示した各種収集シーケンスのうち、シーケンスS-3における中継なし収集1の詳細シーケンスを示す図である。無線親機1は第1の情報記憶部14内に保存されている回線情報のある子機ID、および、センター装置5またはハンディ端末6からの収集要求電文内で収集指示のあった子機IDを無線電文中に並べて、マルチキャスト方式で回線情報要求を送信する(S-3-1)。図13は、図9に示す中継なし収集1シーケンスで使用するマルチキャスト方式のデータフォーマット例を示す図である。
図13に示すマルチキャスト方式のデータフォーマット中に自分の識別符号(ID)があった子機は何番目に指定されているかを確認し、その順番に応じた応答タイミングで回線情報を応答として返す(S-3-2、S-3-3、S-3-4)。図15Aは、本発明の実施形態に係る中継なし収集1シーケンスで使用する回線情報応答データフォーマット例を示す図である。図9において応答タイミングは、例えば、マルチキャスト方式による収集要求電文の送信終了を起点とし、ガードタイムt sec、スロット間隔T secとすると、次のようになる。
1番目に指定された子機:t sec
2番目に指定された子機:(t+T)sec
N番目に指定された子機:t+T×(N−1)sec
応答順番がマルチキャストフォーマットで指定された無線子機からの回線情報を受信した無線親機1は、制御部13の制御のもとで第1の情報記憶部14内の子機別回線情報テーブルに収集した内容を書き込む。図7は、本発明の実施形態に係る子機別回線情報テーブルの構成例を示す図である。該テーブルへの書込みに際して、当該無線子機の情報が既に存在すればそこに上書きするし、当該無線子機の情報が存在しなければ新たに追加する(図5のフロー参照)。これにより無線親機1は、回線情報を保存・管理できる。図7に示す子機別回線情報テーブルは、無線子機IDに対応した、その無線子機が保存していた回線情報、つまり当該無線子機が受信できた隣接子機ID番号、電界強度値、受信経過タイマ値をテーブルに保存する構成である。
次に図10は、図8に示した各種収集シーケンスのうち、シーケンスS-4の中継なし収集2の詳細シーケンスを示す図である。無線親機1は第1の情報記憶部14内に保存されている回線情報のある子機ID、およびセンター装置5またはハンディ端末6からの収集要求電文内で収集指示のあった子機IDについて、図9に示したシーケンスS-3の中継なし収集1で収集できなかった子機に対し、回線情報要求を送信する(S-4-1)。図14Aは、本発明の実施形態に係る中継なし収集2シーケンスで使用する回線情報要求データフォーマットの例を示す図である。回線情報要求データフォーマットの相手識別符号(ID)で指定された無線子機は、回線情報応答を送信する(S-4-2)。図15Aは、本発明の実施形態に係る中継なし収集2シーケンスで使用する回線情報応答データフォーマットの例を示す図である。回線情報応答データを受信した無線親機1は、第1の情報記憶部14内の子機別回線情報テーブル(図7参照)に収集した内容を書き込む。該テーブルへの書込みに際して、当該無線子機の情報が既に存在すればそこに上書きするし、当該無線子機の情報が存在しなければ新たに追加する(図5のフロー参照)。無線親機1は、上記動作を、第1の情報記憶部14内に保存されている回線情報のある子機識別符号(ID)、およびセンター装置5またはハンディ端末6からの収集要求電文内で収集指示のあった子機IDについて、シーケンスS-3の中継なし収集1で収集できなかった子機全てに対し繰り返し行う。
次に図11は、図8に示した各種収集シーケンスのうち、シーケンスS-5の1段中継収集の詳細シーケンスを示す図である。無線親機1は第1の情報記憶部14内に保存されている回線情報のある子機ID、およびセンター装置5またはハンディ端末6からの収集要求電文内で収集指示のあった子機IDについて、図9に示したシーケンスS-3の中継なし収集1、及び、図10に示したシーケンスS-4の中継なし収集2で収集できなかった子機に対し、1段中継で回線情報収集を行う。無線親機1は、収集したい子機ID2、すなわち1段中継先の対象子機ID2を、図7に示す子機別回線情報テーブルの隣接子機IDの中から探し出し、その時、1段中継先の対象子機ID2の回線情報をもたらした中継なし子機ID1を取り出す。取り出した中継なし子機ID1が無線親機1の保有する回線情報テーブル(図6参照)内にあれば、取り出した中継なし子機ID1の子機を中継(中継用に使用)して、1段中継先の対象子機ID2の回線情報を収集する。
図16は、本発明の実施形態に係る1段中継の子機検索動作を説明する図である。図16に示す1段中継の子機検索動作の説明および上述の1段中継で回線情報の収集動作を行うときの説明に従い、図6に示した回線情報テーブルの中から中継に用いる子機を探し出したら、図11で無線親機1は、当該子機(中継子機)に向けて回線情報要求を送信する(S-5-1)。図14Bは、本発明の実施形態に係る1段中継収集シーケンスで使用する回線情報要求データフォーマットの例を示す図である。図11において中継に指定された無線子機1(中継子機)が送信された上記回線情報要求データを受信したら、無線子機1(中継子機)は中継なので、図14Bに示す「中継情報」中の「中継段」を0から1に書き換えて回線情報要求データを転送する(S-5-2)。宛先に指定された子機、図11では無線子機2、がシーケンスS-5-2において回線情報要求データを受信したら、当該子機は、回線情報応答を送信する(S-5-3)。図15Bは、本発明の実施形態に係る1段中継収集シーケンスで使用する回線情報応答データフォーマットの例を示す図である。中継に指定された無線子機1(中継子機)が送信された上記回線情報応答データを受信したら、無線子機1(中継子機)は中継なので、図15Bに示す「中継情報」中の「中継段」を0から1に書き換えて回線情報応答データを転送する(S-5-4)。このようにして回線情報応答データを受信した無線親機1は、第1の情報記憶部14内の子機別回線情報テーブル(図7参照)に収集した内容を書き込む。該テーブルへの書込みに際して、当該無線子機の情報が既に存在すればそこに上書きするし、当該無線子機の情報が存在しなければ新たに追加する(図5のフロー参照)。無線親機1は、上記動作を、第1の情報記憶部14内に保存されている回線情報のある子機ID、およびセンター装置5またはハンディ端末6からの収集要求電文内で収集指示のあった子機IDについて、シーケンスS-3の中継なし収集1、シーケンスS-4の中継なし収集2で収集できなかった子機全てに対し繰り返し行って1段中継収集を完了する。
次に図12は、図8に示した各種収集シーケンスのうち、シーケンスS-6の2段中継収集の詳細シーケンスを示す図である。無線親機1は第1の情報記憶部14内に保存されている回線情報のある子機ID、およびセンター装置5またはハンディ端末6からの収集要求電文内で収集指示のあった子機IDについて、図9に示したシーケンスS-3の中継なし収集1、図10に示したシーケンスS-4の中継なし収集2、及び、図11に示したシーケンスS-5の1段中継収集で収集できなかった子機に対し、2段中継で回線情報収集を行う。無線親機1は、収集したい子機、すなわち2段中継先の対象子機ID3を、図7に示す子機別回線情報テーブルの隣接子機IDの中から探し出し、その時、2段中継先の対象子機ID3の回線情報をもたらした1段中継先の無線子機ID2を取り出す。更に取り出した1段中継先の子機ID2を無線親機1の保有する子機別回線情報テーブルの隣接子機IDの中から探し出し、その時、1段中継先の子機ID2の回線情報をもたらした中継なし無線子機ID1を取り出す。取り出した中継なし無線子機ID1が無線親機1の保有する回線情報テーブル(図6参照)内にあれば、取り出した中継なし子機ID1の子機、及び1段中継先の子機ID2の子機をそれぞれ中継(中継用に使用)して、2段中継先の対象子機ID3の回線情報を収集する。
図17は、本発明の実施形態に係る2段中継の子機検索動作を説明する図である。図17に示す2段中継の子機検索動作の説明および上述の2段中継で回線情報の収集動作を行うときの説明に従い、図6に示した回線情報テーブルの中から1段目中継に用いる無線子機1(1中継子機)を探し出したら、図12で無線親機1は、回線情報要求を送信する(S-6-1)。図14Cは、本発明の実施形態に係る2段中継収集シーケンスで使用する回線情報要求データフォーマットの例を示す図である。図12において、1段目中継に指定された無線子機1(1中継子機)が送信された上記回線情報要求データを受信したら、無線子機1(1中継子機)は中継なので、図14Cに示す「中継情報」中の「中継段」を0から1に書き換えて回線情報要求データを転送する(S-6-2)。2段目中継に指定された無線子機2(2中継子機)が転送された上記回線情報要求データを受信したら、無線子機2(2中継子機)は中継なので、図14Cに示す「中継情報」中の「中継段」を1から2に書き換えて転送された上記回線情報要求データをさらに転送する(S-6-3)。宛先に指定された子機、図12では無線子機3、がシーケンスS-6-3において回線情報要求データを受信したら、当該子機(2段中継先の対象子機)は、回線情報応答を送信する(S-6-4)。この際、受信した1段目中継、2段目中継の識別符号(ID)を入れ換えて応答する。図15Cは、本発明の実施形態に係る2段中継収集シーケンスで使用する回線情報応答データフォーマットの例を示す図である。1段目中継に指定された無線子機2(1中継子機)が送信された上記回線情報応答データを受信したら、無線子機2(1中継子機)は中継なので、図15Cに示す「中継情報」中の「中継段」を0から1に書き換えて送信された上記回線情報応答データを転送する(S-6-5)。次に、2段目中継に指定された無線子機1(2中継子機)が転送された上記回線情報応答データを受信したら、無線子機1(2中継子機)は中継なので、図15Cに示す「中継情報」中の「中継段」を1から2に書き換えて上記回線情報応答データをさらに転送する(S-6-5)。このようにして回線情報応答データを受信した無線親機1は、第1の情報記憶部14内の子機別回線情報テーブル(図7参照)に収集した内容を書き込む。該テーブルへの書込みに際して、当該無線子機の情報が既に存在すればそこに上書きするし、当該無線子機の情報が存在しなければ新たに追加する(図5のフロー参照)。無線親機1は、上記動作を、第1の情報記憶部14内に保存されている回線情報のある子機識別符号(ID)、およびセンター装置5またはハンディ端末6からの収集要求電文内で収集指示のあった子機識別符号(ID)について、シーケンスS-3の中継なし収集1、シーケンスS-4の中継なし収集2、シーケンスS-5の1段中継収集で収集できなかった子機全てに対し繰り返し行って2段中継収集を完了する。
なお、収集完了後、もしくは収集途中で、無線親機1は、図7に示す子機別回線情報テーブル中の、往きと返りに対応するテーブルに格納する値、例えば、「子機1の隣接子機2の情報」と「子機2の隣接子機1の情報」につて、受信経過タイマ値の小さいほうのデータ、つまり新しいタイマ値のデータに書き換え、同じ信頼値、同じ受信経過タイマ値にする。
以上における説明より、本発明の実施形態に係る、無線親機における回線情報収集の動作が明らかになったであろう。
上述した説明では、無線親機1が経路テーブルに基づかずに回線情報を収集する例について説明したが、ここからは、無線親機1が第1の情報記憶部14内に信頼値テーブルおよび経路テーブルを保有してそれらのテーブルに基づいて回線情報を収集する本発明に係る別の実施形態について説明する。すなわち、
まず、本実施形態に係る信頼値テーブルの生成について図18A及び図18Bを用いて説明する。本実施形態で定義する信頼値は、後述するように、電界強度値をもとに当該電界強度値をもたらす電波変動の環境をレイリーフェージング環境として受信限界よりも小さくなる確率がビットエラーを起こす確率であるとしてビットエラー率を求め、これに誤り制御で訂正可能な符号による正常となる受信確率に換算しさらに該受信確率に対して通信の上下方向で使用する通信データ長で通信が成功する確率、すなわち通信成功率を求め、当該通信成功率を100倍した数値に変換して表示するようにしたものである。このように電界強度値から通信成功率値への変換を示す信頼値テーブルは、図18Bのように表され、前述した特許文献5のように、2つのPHS端末装置間で接続確認のための通信動作を行って得た電界強度値を15のレベルのいずれかの数値に対応付けて伝送の確実さを表す数値としてはいるものの、その数値が通信成功率を意味しないことからその信頼性が大きく異なるものである。
ここで、電界強度値から通信成功率値への変換について説明すると、無線親機1および無線子機2−A〜2−Dの受信限界を無線機の性能から -113dBmとするとともに、電波変動の環境をレイリーフェージング環境とし、電界強度値を、電波変動がある中における電界強度中央値とした時の累積確率グラフを求め、受信限界 -113dBmよりも小さくなる確率がビットエラーを起こす確率、つまりビットエラー率(BER)とする。図18Aは、電界強度 -90dBmとした場合のレイリーフェージング環境下における累積確率グラフを示す図である。本発明の無線中継システムが適用される電波変動環境を、レイリーフェージング環境とする理由は、本発明の無線中継システムが、見通し外通信におけるマルチフェージングを考慮して、レイリーフェージング環境を想定する必要があるためである。図18Aに示すグラフから電界強度 -90dBmの時のビットエラー率(BER)は0.348%となる。
次に、誤り制御としてBCH(31,16)の符号で2ビット訂正機能を使用するものとすると、符号化データ31ビットに対し2ビットまでは訂正できるので、31ビットのブロックが正常となる確率は、次の通りである。
31C0(BER)0(1−BER)3131C1(BER)1(1−BER)3031C2(BER)2(1−BER)29
=0.999823
いま、31ビット単位のブロックが、下り電文(無線子機への要求電文)で32個、上り電文(無線子機からの応答電文)が160個である電文の通信とすると、その通信が通信成功となる確率、つまり、通信成功確率は、
0.99982332*0.999823160=96.67%
となる。同様にして、電界強度 -90dBm以外の時の通信成功確率、つまり信頼値も求め、図18Bに示すような信頼値テーブルとする。なお、図18Bに示す信頼値テーブル中の信頼値は、通信成功率100%を「10000」とした値としている。上記の96.67%の場合の信頼値は、「9667」である。図18Bの信頼値テーブルにはビットエラー率、及び通信成功率の欄も設けているが、これらは、信頼値を求めるための中間データであるので、最終的に信頼値テーブルに必要な項目は、電界強度の欄と信頼値の欄があれば良い。したがい、信頼値テーブルは、最終的には、電界強度値と通信成功率値の変換テーブルとなる。
次に、本実施形態に係る経路テーブルの生成について図19ないし図21を用いて説明する。まず初めに、本実施形態に係る経路検索動作について説明する。図19は、本発明の実施形態に係る中継なし経路検索動作を説明する図である。図19において無線親機1が、通信相手として子機1と通信することを想定する。その場合に無線親機1は、まず、無線子機1が直接通信可能かどうかを調べる。回線情報テーブル31(図6も参照)中に通信したい子機IDがあれば、当該子機IDを優先順1として、経路テーブル35に書込む。また当該子機IDについて回線情報テーブル31に登録されている電界強度値をもとに信頼値テーブル33を参照してテーブル変換した信頼値と受信経過タイマ値を経路テーブル35に書込む。この場合、信頼値は、以下のものとなる。
信頼値=親機と子機1の間の信頼値
図20は、本発明の実施形態に係る1段中継経路検索動作を説明する図である。図19では、通信相手としての子機1とは中継なしで通信するケースを説明したが、ここでは、1段中継を行って通信する経路を調べてその経路を保存する。図20を用いてその手順を説明すれば、以下のとおりである。
(1)無線親機1は子機別回線情報テーブル32(図7も参照)を参照して通信したい子機1にある隣接子機ID2を探す。
(2)次いで無線親機1は、隣接子機ID2が回線情報テーブル31(図6も参照)に登録されているか確認する(無ければ1段中継にならない)。
(3)回線情報テーブル31(図6参照)にあれば、回線情報テーブル31中の親機1と子機2の間の電界強度値および子機別回線情報テーブル32中の子機2と子機1の間の電界強度値をもとに信頼値テーブル33を参照して、以下に示す信頼値の計算式に基づいて信頼値を計算し、1段中継によって得られる経路の信頼値としてテンポラリ経路テーブル34に保存する。この情報と一緒に、1段中継に関わった、宛先情報としての通信相手子機1、中継子機(1中継子機)となる子機2の情報も経路の情報としてテンポラリ経路テーブル34に保存する。この場合、信頼値は、以下のものとなる。
信頼値=(親機と子機2の間の信頼値×子機2と子機1の間の信頼値)/10000
(4)経路テーブル35への保存に当たっては、経路テーブル35中に登録されているデータとテンポラリ経路テーブル34中の信頼値とを比較し、信頼値の大きい順に、信頼値が同じ場合は受信経過タイマ値の小さい順に並べる。比較すべき受信経過タイマ値は、
受信経過タイマ値=(親機と子機2の間の受信経過タイマ)と(子機2と子機1の間の受信経過タイマ)の大きい値
である。
(5)上記(1)〜(4)を通信したい子機の、隣接子機IDとして登録されている隣接子機分繰り返す。この結果で得られる優先順は、上記図19で説明した優先順とは異なる順位付けのもとで登録することになる。もちろん1段中継による経路検索における優先順を付ける。
図21は、本発明の実施形態に係る2段中継経路検索動作を説明する図である。図21では、通信相手と1段中継を行って通信するケースを説明したが、ここでは、2段中継を行って通信する経路を調べてその経路を保存する。図21を用いてその手順を説明すれば、以下のとおりである。
(1)無線親機1は、子機別回線情報テーブル32(図7も参照)を参照して通信したい子機1にある隣接子機ID3を探す。
(2)次いで無線親機1は、子機別回線情報テーブル32から隣接子機ID3にある隣接子機ID2を探す。
(3)次に無線親機1は、隣接子機ID2が回線情報テーブル31(図6も参照)にあるか確認する(無ければ2段中継にならない)。
(4)回線情報テーブル31にあれば、回線情報テーブル31中の親機1と子機2の間の電界強度値、子機別回線情報テーブル32中の子機2と子機3の間の電界強度値および子機別回線情報テーブル32中の子機3と子機1の間の電界強度値をもとに信頼値テーブル33を参照して、以下に示す信頼値の計算式に基づいて信頼値を計算し、2段中継によって得られる経路の信頼値としてテンポラリ経路テーブル34に保存する。この情報と一緒に、2段中継に関わった、宛先情報としての通信相手子機1、中継子機(1中継子機)となる子機2、中継子機(2中継子機)となる子機3の情報も経路の情報としてテンポラリ経路テーブル34に保存する。この場合、信頼値は、以下のものとなる。
信頼値=(親機と子機2の間の信頼値×子機2と子機3の間の信頼値×子機3と子機1の間の信頼値)/(100002
(5)経路テーブル35への保存に当たっては、経路テーブル35中に登録されているデータとテンポラリ経路テーブル34中の信頼値とを比較し、信頼値の大きい順に、信頼値が同じ場合は受信経過タイマ値の小さい順に並べる。比較すべき受信経過タイマ値は、
受信経過タイマ値=(親機と子機2の間の経過タイマ)と(子機2と子機3の間の受信経過タイマ)と(子機3と子機1の間の受信経過タイマ)の最も大きい値
である。
(6)上記(2)〜(5)を隣接子機ID3に登録されている隣接子機分繰り返す。
(7)上記(1)〜(6)を通信したい子機ID1に登録されている隣接子機分繰り返す。この結果で得られる優先順は、上記図20で説明した優先順とは異なる順位付けのもとで登録することになる。もちろん2段中継による経路検索における優先順を付ける。
以上、図19ないし図21に示した経路検索動作を行うことで得られた経路テーブル35の例を図22に示す。図22に示す例は、通信相手子機「00001」に対して、中継なし、中継ありの外、受信経過タイマ、信頼値についてテーブルに納めたものであり、実際には、これ以外の通信相手子機についても同様にテーブル内にデータを持つことになる。また、本実施形態では、無線親機1が第1の情報記憶部14内に信頼値テーブル33および経路テーブル35を保有し、無線親機1が通信経路を選ぶための情報として、電界強度値から換算した通信成功率を信頼値として持つ信頼値テーブル33を使うことで、最適な、つまり実情にあった経路を選択できると共に、最新の受信経過タイマ値を持つ経路テーブル35を使うことにより、新しい情報を優先して経路を選ぶことになるので、環境変化があるような場合でも最適な経路を選ぶことができる。
1 無線親機
2−A、2−B、2−C、2−D 無線子機
3−A、3−B、3−C、3−D 各種メータ又はセンサー機器
4 通信回線
5 センター装置
6 ハンディ端末
11 アンテナ
12 無線RF部
13 制御部
14 第1の情報記憶部
15 第2の情報記憶部
16 タイマ
17 インタフェース部
21 アンテナ
22 無線RF部
23 制御部
24 第1の情報記憶部
25 第2の情報記憶部
26 タイマ
27 インタフェース部
28 スイッチ
31 回線情報テーブル
32 子機別回線情報テーブル
33 信頼値テーブル
34 テンポラリ経路テーブル
35 経路テーブル

Claims (6)

  1. 通信回線を介してセンター装置と接続される無線親機と、検針や監視制御を行う複数種の機器がそれぞれ接続された複数の無線子機とからなり、前記無線親機は少なくとも一つの無線子機と通信することで、前記機器の情報読み取り及び又は前記機器の制御を行う無線通信システムであって、前記無線子機は少なくとも一つの他の無線子機と通信可能にされ、前記無線親機と直接通信できない前記無線子機は、無線子機を中継することで前記無線子機に接続されている機器の情報読み取り及び又は前記機器の制御を行う無線通信システムにおいて、
    前記無線子機は、
    子機としての通常動作として前記機器の情報読み取り及び又は前記機器の制御を行う情報の送受信を行うための通信手段と、
    無線で接続される端末からの指令により前記無線子機自身が保有する回線情報を送信する指令回線情報送信手段と、
    前記無線子機自身が保有するタイマ周期に合わせて前記回線情報を自動送信するタイマ周期回線情報送信手段と、
    前記他の無線子機が前記指令回線情報送信手段または前記タイマ周期回線情報送信手段により前記回線情報を送信するための電波、又は、前記通常動作時の前記機器の情報読み取り及び又は制御のために送信した電波、を受信した際に、当該無線子機の識別符号と前記回線情報として隣接子機の電界強度値と受信経過タイマ値を更新する子機別回線情報テーブルと、を備え、
    前記無線親機は、
    親機としての通常動作として前記機器の情報読み取り及び又は前記機器の制御のための前記無線子機と通信を行う通信手段と、
    前記センター装置又は前記無線で接続される端末からの指令により所定の無線子機を指定して前記無線子機が保有する回線情報を送信するよう要求する回線情報要求手段と、
    前記所定の無線子機から送信された前記無線子機が保有する回線情報を受信する回線情報受信手段と、
    該回線情報受信手段により受信した回線情報を当該無線子機の識別符号と該無線子機に隣接する隣接子機の電界強度値と受信経過タイマ値を子機別回線情報テーブル及び回線情報テーブルに保存し管理する回線情報管理手段と、
    を備えることを特徴とする無線中継システム。
  2. 前記無線親機は、前記センター装置又は前記無線接続される端末からの指令により、若しくは、自己が保有するタイマ周期に合わせて、各無線子機が保有する前記回線情報を中継なし通信および中継通信にて収集する回線情報収集手段、
    を有することを特徴とする請求項1記載の無線中継システム。
  3. 前記回線情報収集手段は、前記中継なし通信を行う際に、マルチキャストにより前記無線子機を指定することを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  4. 前記回線情報収集手段は、前記中継通信を行う際に、少なくとも1段階以上の無線子機による中継通信を含むことを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  5. 前記無線親機は、前記回線情報中の電界強度値をもとに換算した通信成功率で定義された信頼値を信頼値テーブルから抽出し、該信頼値の大きい順に、且つ前記信頼値が同じ場合は前記回線情報中の受信経過タイマ値の小さい順に優先順を決めて経路テーブルに保存して経路情報となし該経路情報に基づいて通信したい子機と接続することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の無線中継システム。
  6. 前記通信成功率は、電界強度値をもとに当該電界強度値をもたらす電波変動の環境をレイリーフェージング環境として受信限界よりも小さくなる確率がビットエラーを起こす確率であるとしてビットエラー率を求め、これに誤り制御で訂正可能な符号による正常となる受信確率に換算しさらに該受信確率に対して通信の上下方向で使用する通信データ長で通信が成功する確率で定義されたものである、ことを特徴とする請求項5に記載の無線中継システム。
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