JP5229013B2 - 変位量計測装置及び変位量計測方法 - Google Patents

変位量計測装置及び変位量計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、変位量計測装置及び変位量計測方法に関し、詳しくは、測定対象の変位量をより簡易に計測する技術に関する。
従来、自動車のエンジンマウント等の部品における、X軸・Y軸・Z軸のそれぞれの方向における並進変位量及びX軸・Y軸・Z軸のそれぞれを軸とした回転変位量(以下、6軸変位量とする)を計測するため、種々の計測装置に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特開2003−97915号公報 特開平6−258040号公報
前記特許文献1においては、測定対象となる部品にLEDランプを取付け、該LEDランプを2方向からCCDカメラで撮影することにより、測定対象の変位量を算出する技術が記載されている。
しかし、前記特許文献1のように複数の変位計や計測装置等、構造物が多岐にわたる場合は、システムが複雑となり、例えばエンジンマウントの計測用等として自動車に搭載することは難しかった。
また、前記特許文献2においては、測定対象にレーザービームを走査させ、前記測定対象からの反射光を集光することにより、測定対象の変位量を算出する技術が記載されている。
しかし、前記特許文献2のように測定対象の変位量を1ラインのレーザービームで計測する場合は、測定対象がそのラインに直交する方向に平行移動したときの並進変位量と、そのラインを軸として回転したときの回転変位量が計測できないという問題があった。
そこで本発明では、上記現状に鑑み、測定対象の6軸変位量を簡易な構成により計測することができる、変位量計測装置及び変位量計測方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、長さ寸法が既知で所定の厚さを有する平行四辺形平状に形成されてエンジンマウントに配設された測定対象の表面で、前記測定対象の一辺と平行となる直線状に走査する測定光を照射する、第一の測定光照射手段と、前記測定対象の表面で前記第一の測定光照射手段による測定光と平行にならないように、直線状に走査する測定光を照射する、第二の測定光照射手段と、前記第一の測定光照射手段による測定光の、前記測定対象の表面における反射光を受光する、第一の受光手段と、前記第二の測定光照射手段による測定光の、前記測定対象の表面における反射光を受光する、第二の受光手段と、前記第一の受光手段で受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第一の位置状態を測定する、第一の測定手段と、前記第二の受光手段で受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第二の位置状態を測定する、第二の測定手段と、前記第一の測定手段及び第二の測定手段のそれぞれで測定した、前記測定対象の第一の位置状態及び第二の位置状態を記憶する、記憶手段と、を備え、前記第一の測定光照射手段と第二の測定光照射手段とが、それぞれの測定光を同じ箇所から照射する変位量計測装置であって、前記記憶手段に記憶された初期の第一の位置状態に対する、前記第一の測定手段で新たに測定された第一の位置状態の変位量と、前記記憶手段に記憶された初期の第二の位置状態に対する、前記第二の測定手段で新たに測定された第二の位置状態の変位量と、前記測定対象の長さ寸法とから、前記測定対象の6軸変位量を算出する、演算手段を備えるものである。
請求項2においては、長さ寸法が既知で所定の厚さを有する平行四辺形平状に形成されてエンジンマウントに配設された測定対象の表面で、前記測定対象の一辺と平行となる直線状に走査する測定光を照射する、第一の測定光照射手段と、前記測定対象の表面で前記第一の測定光照射手段による測定光と平行にならないように、直線状に走査する測定光を照射する、第二の測定光照射手段と、前記第一の測定光照射手段による測定光の、前記測定対象の表面における反射光を受光する、第一の受光手段と、前記第二の測定光照射手段による測定光の、前記測定対象の表面における反射光を受光する、第二の受光手段と、前記第一の受光手段で受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第一の位置状態を測定する、第一の測定手段と、前記第二の受光手段で受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第二の位置状態を測定する、第二の測定手段と、前記第一の測定手段及び第二の測定手段のそれぞれで測定した、前記測定対象の第一の位置状態及び第二の位置状態を記憶する、記憶手段と、を備え、前記第一の測定光照射手段と第二の測定光照射手段とが、それぞれの測定光を同じ箇所から照射する変位量計測装置で行われる変位量計測方法であって、前記記憶手段に記憶した初期の第一の位置状態に対する、前記第一の測定手段で新たに測定した第一の位置状態の変位量と、前記記憶手段に記憶した初期の第二の位置状態に対する、前記第二の測定手段で新たに測定した第二の位置状態の変位量と、前記測定対象の長さ寸法とから、前記測定対象の6軸変位量を算出する、演算工程を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明により、測定対象の6軸変位量を簡易な構成により計測することができる。
本発明に係る変位量計測装置の概要を示した図。 本発明に係る変位量計測方法におけるフローチャートについて示した図。 測定対象について示した平面図。 (a)は初期状態の測定対象について示した斜視図、(b)は初期の第一の位置状態を示した図、(c)は初期の第二の位置状態を示した図。 (a)は測定対象がX軸方向に並進変位した状態について示した斜視図、(b)は同じく第一の位置状態を示した図、(c)は同じく第二の位置状態を示した図。 (a)は測定対象がY軸方向に並進変位した状態について示した斜視図、(b)は同じく第一の位置状態を示した図、(c)は同じく第二の位置状態を示した図。 (a)は測定対象がZ軸方向に並進変位した状態について示した斜視図、(b)は同じく第一の位置状態を示した図、(c)は同じく第二の位置状態を示した図。 (a)は測定対象がX軸を回転軸として回転変位した状態について示した斜視図、(b)は同じく第一の位置状態を示した図、(c)は同じく第二の位置状態を示した図。 (a)は測定対象がY軸を回転軸として回転変位した状態について示した斜視図、(b)は同じく第一の位置状態を示した図、(c)は同じく第二の位置状態を示した図。 (a)は測定対象がZ軸を回転軸として平面視で時計回りに回転変位した状態について示した平面図、(b)は同じく第一の位置状態を示した図、(c)は同じく第二の位置状態を示した図。 (a)は測定対象がZ軸を回転軸として平面視で反時計回りに回転変位した状態について示した平面図、(b)は同じく第一の位置状態を示した図、(c)は同じく第二の位置状態を示した図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
[変位量計測装置10]
まず始めに、本発明に係る変位量計測装置10について、図1を用いて説明をする。
図1に示す如く、変位量計測装置10は主に、第一のレーザービーム照射・受光手段21aと第二のレーザービーム照射・受光手段21bと制御装置31とで構成されている。
具体的には、前記第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bのそれぞれは、対向して配置される寸法が既知な測定対象Wに対して、測定光である第一・第二のレーザービームBa・Bbを照射するとともに、前記測定対象Wの表面Fにおける前記第
一・第二のレーザービームBa・Bbの反射光を受光するように構成されているのである。
より詳細には、前記第一のレーザービーム照射・受光手段21aは前記測定対象Wに対して測定光である第一のレーザービームBaを照射し、該測定対象Wの表面Fで第一の測定ラインLaを直線状に走査させるのである。また、前記第二のレーザービーム照射・受光手段21bも同様に前記測定対象Wに対して測定光である第二のレーザービームBbを照射し、測定対象Wの表面Fで前記第一の測定ラインLaと直交するように、該測定対象Wの表面Fで第二の測定ラインLbを直線状に走査させるのである。
本実施形態においては、前記第一のレーザービームBaの照射によって形成される面、第二のレーザービームBbの照射によって形成される面、及び、測定対象Wの表面Fはそれぞれ直交するように、前記第一・第二のレーザービームBa・Bbが照射される。即ち、前記第一の測定ラインLaは第二のレーザービームBbの照射によって形成される面に対して、前記第二の測定ラインLbは第一のレーザービームBaの照射によって形成される面に対して、第一のレーザービームBaの照射によって形成される面と第二のレーザービームBbの照射によって形成される面との交線は測定対象Wの表面Fに対して、それぞれ直交しているのである。このように、前記第一のレーザービームBaによる走査方向と第二のレーザービームBbによる走査方向とは直交しており、前記第一の測定ラインLaと第二の測定ラインLbとは測定対象Wの表面Fで直交するように構成されているのである。
そして、本実施形態においては、測定対象Wの表面Fにおける前記第一の測定ラインLaの方向をX軸方向、前記第二の測定ラインLbの方向をY軸方向とし、また、第一のレーザービームBaの照射によって形成される面と第二のレーザービームBbの照射によって形成される面との交線の方向をZ軸方向として説明する。特に、図1における右側方をX軸の正の方向、同じく奥行方向をY軸の正の方向、同じく上方をZ軸の正の方向として説明する。換言すれば、前記第一の測定ラインLa・第二の測定ラインLbがそれぞれ測定対象Wの表面FでX軸方向、Y軸方向に走査するように、前記第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bのそれぞれが前記第一・第二のレーザービームBa・Bbを照射するのであり、また、測定対象Wは表面FがZ軸に直交するように配設されるのである。
なお、本実施形態においては前記測定光としてレーザービームを照射する構成としているが、測定光はレーザービームに限定されるものではなく、測定対象Wの表面Fで測定ラインが走査する構成であれば他の構成にすることも可能である。また、本実施形態においては、前記第一のレーザービームBaによる走査方向および第二のレーザービームBbによる走査方向は、第一の測定ラインLaと第二の測定ラインLbとが測定対象Wの表面Fで直交するように構成されているが、前記第一の測定ラインLaと第二の測定ラインLbが平行にならない方向であればよく、その位置関係は本実施形態に限定されるものではない。
一方、該制御装置31と前記第一のレーザービーム照射・受光手段21a及び第二のレーザービーム照射・受光手段21bとは電気的に接続されている。
そして、前記第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bはそれぞれ、前記測定対象Wの表面Fにおいて前記第一の測定ラインLaと第二の測定ラインLbとして反射した反射光を受光し、受光した反射光のデータを前記制御装置31へと送るのである。
前記制御装置31は、入力部、表示部、記憶部、通信部、測定部、及び、各種の演算部等を備えており、前記測定部は、前記第一のレーザービーム照射・受光手段21aで受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象Wの第一の位置状態を測定する、第一の測定手段と、前記第二のレーザービーム照射・受光手段21bで受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第二の位置状態を測定する、第二の測定手段と、を備える。
具体的には、前記第一の測定手段は、前記第一のレーザービーム照射・受光手段21aから送られた第一の測定ラインLaの形状に基づいて、測定対象WのX軸方向の位置状態(XZ平面における断面形状)を測定するのである。また、前記第二の測定手段も同様に、前記第二のレーザービーム照射・受光手段21bから送られた第二の測定ラインLbの形状に基づいて、測定対象WのY軸方向の位置状態(YZ平面における断面形状)を測定するのである。
また、前記記憶部は、前記第一の測定手段及び第二の測定手段のそれぞれで測定した、前記測定対象の第一の位置状態及び第二の位置状態を記憶する、記憶手段を備えるように構成されている。
さらに、前記演算部は後述するように、前記記憶手段に記憶された初期の第一の位置状態に対する、前記第一の測定手段で新たに測定された第一の位置状態の変位量と、前記記憶手段に記憶された初期の第二の位置状態に対する、前記第二の測定手段で新たに測定された第二の位置状態の変位量と、前記測定対象Wの寸法とから、前記測定対象の6軸変位量を算出する、演算手段を備えるのである。
[変位量計測方法]
上記の如く構成した変位量計測装置で行う変位量計測方法について、図2から図11を用いて説明する。
図2に示す如く、変位量計測方法においてはまず、第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bが、初期状態の測定対象Wに対してそれぞれ第一・第二のレーザービームBa・Bbを照射する(ステップS1)。
測定対象Wは図3及び図4(a)に示す如く、平面視(Z軸方向視)において平行四辺形に形成された平板であり、その寸法は既知である。本実施形態においては、測定対象Wは平行四辺形の長辺をX軸方向に向けて配設されている。このため図3に示す如く、測定対象Wの表面Fにおける、第一のレーザービーム照射・受光手段21aの照射による第一の測定ラインLaは前記長辺に対して平行となり、第二のレーザービーム照射・受光手段21bの照射による第二の測定ラインLbは前記長辺に対して直交するのである。
次に、第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bのそれぞれが、初期状態の前記測定対象Wの表面Fにおいて第一・第二のレーザービームBa・Bbが初期状態の第一の測定ラインLa0と初期状態の第二の測定ラインLb0として反射した反射光を受光する(ステップS2)。
次に、第一・第二の測定手段が、前記第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bから送られた初期状態の第一・第二の測定ラインLa0・Lb0の形状に基づいて、測定対象Wの表面Fにおける初期の第一・第二の位置状態(XZ平面における断面形状・YZ平面における断面形状)を測定する(ステップS3)。
図4(b)は初期の第一の位置状態を示した図、図4(c)は初期の第二の位置状態を示した図である。即ち、前記第一のレーザービーム照射・受光手段21aで受光した第一の測定ラインLa0の形状が、xz座標平面上の第一のデータDa0として測定されるのである。同様に、前記第二のレーザービーム照射・受光手段21bで受光した第二の測定ラインLb0の形状が、yz座標平面上の第二のデータDb0として測定されるのである。
なお、本明細書においては、位置情報の図の縦軸はZ軸の負の方向にとっている。つまり、図4(b)・(c)における第一・第二のデータDa0・Db0の形状は、実際の測定対象WにおけるXZ平面・YZ平面における断面形状とは上下が反対となって表記されているのである。このため、図4(b)の第一のデータDa0において、データが小さい区間のx軸方向長さが、測定対象Wにおける第一の測定ラインLa0の長さに対応し、同様に図4(c)の第二のデータDb0において、データが小さい区間のy軸方向長さが、測定対象Wにおける第二の測定ラインLb0の長さに対応することとなる。
次に、記憶手段が、第一・第二の測定手段で測定した測定対象Wの第一・第二の初期の位置状態を記憶する(ステップS4)。
次に、測定対象Wが変位する(ステップS5)。本実施形態においては、まず図5(a)中の矢印Aに示す如く、測定対象WがX軸方向に並進変位した場合について説明する。
測定対象Wが変位した後、前記ステップS1と同様に、前記第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bが、変位した測定対象Wに対してそれぞれ第一・第二のレーザービームBa・Bbを照射する(ステップS6)。
次に、前記ステップS2と同様に、前記第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bのそれぞれが、前記測定対象Wの表面Fにおいて第一・第二のレーザービームBa・Bbが前記第一の測定ラインLa1と第二の測定ラインLb1として反射した反射光を受光する(ステップS7)。
次に、前記ステップS3と同様に、前記第一・第二の測定手段が、前記第一・第二のレーザービーム照射・受光手段21a・21bから送られた第一・第二の測定ラインLa1・Lb1の形状に基づいて、変位した測定対象Wの第一・第二の位置状態を測定する(ステップS8)。
図5(b)は変位後の第一の位置状態を示した図、図5(c)は変位後の第二の位置状態を示した図である。即ち、前記第一のレーザービーム照射・受光手段21aで受光した第一の測定ラインLa1の形状が、xz座標平面上の第一のデータDa1として測定されるのである。同様に、前記第二のレーザービーム照射・受光手段21bで受光した第二の測定ラインLb1の形状が、yz座標平面上の第二のデータDb1として測定されるのである。
次に、前記記憶手段に記憶された初期の第一の位置状態に対する、前記第一の測定手段で新たに測定された変位後の第一の位置状態の変位量と、前記記憶手段に記憶された初期の第二の位置状態に対する、前記第二の測定手段で新たに測定された変位後の第二の位置状態の変位量と、前記測定対象Wの寸法とから、前記測定対象Wの6軸変位量を算出するのである(ステップS9)。
具体的には、図5(b)に示すように、初期状態における第一のデータDa0と変位後における第一のデータDa1とを比較し、また、図5(c)に示すように、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb1とを比較するのである。
本実施形態においては、初期状態における第一のデータDa0に対して変位後における第一のデータDa1がx軸方向にδxだけ変位しており、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb1の双方に差がなく、各データDa1・Db1において傾きが生じていない。
これにより前記演算手段が、測定対象WはY軸・Z軸方向への並進変位及び回転変位をせずに、X軸方向にのみ並進変位したと判断し、初期状態における第一のデータDa0に対する変位後における第一のデータDa1の変位量であるδxを、測定対象WのX軸方向への並進変位量として算出するのである。
次に、ステップS5において、他の形態で変位した場合について説明する。本実施形態においては、図6(a)中の矢印Bに示す如く、測定対象WがY軸方向に並進変位した場合について説明する。
この場合においても、前記同様にステップ6からステップ8を経て、ステップS9で測定対象Wの6軸変位量を算出するのである。
具体的には、前記実施形態と同様に、図6(b)、(c)に示すように、初期状態における第一のデータDa0と変位後における第一のデータDa2とを比較するとともに、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb2とを比較するのである。
本実施形態においては、初期状態における第一のデータDa0に対して変位後における第一のデータDa2がx軸の負の方向に変位しており、初期状態における第二のデータDb0に対して変位後における第二のデータDb2がy軸方向にδyだけ変位しており、各データDa2・Db2において傾きが生じていない。
ここで、前記の如く測定対象Wの寸法は既知であるため、測定対象Wの形状データと図6(b)におけるx軸方向変位量及び図6(c)におけるy軸方向変位量とをあわせて比較することにより、図6(b)におけるx軸方向変位量が、測定対象WのY軸方向への変位に伴うものであり、X軸方向への変位によるものではないことを判断するのである。
これにより前記演算手段が、測定対象WはX軸・Z軸方向への並進変位及び回転変位をせずに、Y軸方向にのみ並進変位したと判断し、初期状態における第二のデータDb0に対する変位後における第二のデータDb2の変位量であるδyを、測定対象WのY軸方向への並進変位量として算出するのである。
次に、ステップS5において、図7(a)中の矢印Cに示す如く、測定対象WがZ軸方向に並進変位した場合について説明する。
この場合においても、前記同様にステップ6からステップ8を経て、ステップS9で測定対象Wの6軸変位量を算出するのである。
具体的には、前記実施形態と同様に、図7(b)、(c)に示すように、初期状態における第一のデータDa0と変位後における第一のデータDa3とを比較するとともに、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb3とを比較するのである。
本実施形態においては、初期状態における第一のデータDa0に対して変位後における第一のデータDa3がz軸方向にδzだけ変位しており、初期状態における第二のデータDb0に対して変位後における第二のデータDb3がz軸方向に同じだけ変位しており、各データDa3・Db3において傾きが生じていない。
これにより前記演算手段が、測定対象WはX軸・Y軸方向への並進変位及び回転変位をせずに、Z軸方向にのみ並進変位したと判断し、初期状態における各データDa0(Db0)に対する変位後における各データDa3(Db3)の変位量であるδzを、測定対象WのZ軸方向への並進変位量として算出するのである。
次に、ステップS5において、図8(a)中の矢印αに示す如く、測定対象WがX軸を回転軸として回転変位した場合について説明する。
この場合においても、前記同様にステップ6からステップ8を経て、ステップS9で測定対象Wの6軸変位量を算出するのである。
具体的には、前記実施形態と同様に、図8(b)、(c)に示すように、初期状態における第一のデータDa0と変位後における第一のデータDa4とを比較するとともに、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb4とを比較するのである。
本実施形態においては、初期状態における第一のデータDa0と変位後における第一のデータDa4の双方に差がなく、初期状態における第二のデータDb0に対して変位後における第二のデータDb4が回転角θだけ回転している。
これにより前記演算手段が、測定対象Wは並進変位及びY軸・Z軸を回転軸とした回転変位をせずに、X軸を回転軸としてのみ回転変位したと判断し、初期状態における第二のデータDb0に対する変位後における第二のデータDb4の回転角であるθを、測定対象WのX軸を回転軸とした回転変位量として算出するのである。
次に、ステップS5において、図9(a)中の矢印βに示す如く、測定対象WがY軸を回転軸として回転変位した場合について説明する。
この場合においても、前記同様にステップ6からステップ8を経て、ステップS9で測定対象Wの6軸変位量を算出するのである。
具体的には、前記実施形態と同様に、図9(b)、(c)に示すように、初期状態における第一のデータDa0と変位後における第一のデータDa5とを比較するとともに、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb5とを比較するのである。
本実施形態においては、初期状態における第一のデータDa0に対して変位後における第一のデータDa5が回転角φだけ回転しており、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb5の双方に差がない。
これにより前記演算手段が、測定対象Wは並進変位及びX軸・Z軸を回転軸とした回転変位をせずに、Y軸を回転軸としてのみ回転変位したと判断し、初期状態における第一のデータDa0に対する変位後における第一のデータDa5の回転角であるφを、測定対象WのY軸を回転軸とした回転変位量として算出するのである。
次に、ステップS5において、図10(a)中の矢印γ1に示す如く、測定対象WがZ軸を回転軸として平面視で時計回りに回転変位した場合について説明する。
この場合においても、前記同様にステップ6からステップ8を経て、ステップS9で測定対象Wの6軸変位量を算出するのである。
具体的には、前記実施形態と同様に、図10(b)、(c)に示すように、初期状態における第一のデータDa0と変位後における第一のデータDa6とを比較するとともに、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb6とを比較するのである。
本実施形態においては、各データDa6・Db6において傾きが生じておらず、初期状態における第一のデータDa0に対して変位後における第一のデータDa6における第一の測定ラインLa6の長さが増加しており、初期状態における第二のデータDb0に対して変位後における第二のデータDb6における第二の測定ラインLb6の長さも増加している。
ここで、前記の如く測定対象Wの寸法は既知であるため、前記演算手段が測定対象Wの形状データと図10(b)における第一の測定ラインLa6の長さ増加量及び図10(c)における第二の測定ラインLb6の長さ増加量とをあわせて比較することにより、測定対象Wは並進変位及びX軸・Y軸を回転軸とした回転変位をせずに、Z軸を回転軸として平面視で時計回りに回転変位したと判断し、測定対象WのZ軸を回転軸とした回転変位量を算出するのである。即ち、測定対象Wは平面視で平行四辺形の形状を有するため、第一の測定ラインLa6の長さが増加したことから、平行四辺形の長対角線がX軸に近づく方向に、即ち時計回りに回転したことが判断できるのである。
次に、ステップS5において、図11(a)中の矢印γ2に示す如く、測定対象WがZ軸を回転軸として平面視で反時計回りに回転変位した場合について説明する。
この場合においても、前記同様にステップ6からステップ8を経て、ステップS9で測定対象Wの6軸変位量を算出するのである。
具体的には、前記実施形態と同様に、図11(b)、(c)に示すように、初期状態における第一のデータDa0と変位後における第一のデータDa7とを比較するとともに、初期状態における第二のデータDb0と変位後における第二のデータDb7とを比較するのである。
本実施形態においては、各データDa7・Db7において傾きが生じておらず、初期状態における第一のデータDa0に対して変位後における第一のデータDa6における第一の測定ラインLa7の長さが減少しており、初期状態における第二のデータDb0に対して変位後における第二のデータDb7における第二の測定ラインLb7の長さは増加している。
ここで、前記と同様に測定対象Wの寸法は既知であるため、前記演算手段が測定対象Wの形状データと図11(b)における第一の測定ラインLa7の長さ減少量及び図11(c)における第二の測定ラインLb6の長さ増加量とをあわせて比較することにより、測定対象Wは並進変位及びX軸・Y軸を回転軸とした回転変位をせずに、Z軸を回転軸として平面視で反時計回りに回転変位したと判断し、測定対象WのZ軸を回転軸とした回転変位量を算出するのである。即ち、測定対象Wは平面視で平行四辺形の形状を有するため、第一の測定ラインLa7の長さが減少したことから、平行四辺形の長対角線がX軸から遠ざかる方向に、即ち反時計回りに回転したことが判断できるのである。
以上のように、測定対象WがX軸・Y軸・Z軸のそれぞれの方向に並進変位した場合であっても、またX軸・Y軸・Z軸のそれぞれを軸として回転変位した場合であっても、その変位量を算出することが可能となるのである。
また、前記6軸変位のうちいくつかが複合して測定対象Wが変位した場合であっても、前記の如く測定対象Wの寸法が既知であるため、測定対象Wの変位量及び姿勢角を一意的に定めることができる。即ち、前記演算手段が、記憶手段に記憶された初期の第一の位置状態に対する、第一のレーザービーム照射・受光手段21aで新たに測定された第一の位置状態の変位量と、前記記憶手段に記憶された初期の第二の位置状態に対する、第二のレーザービーム照射・受光手段21bで新たに測定された第二の位置状態の変位量と、測定対象Wの形状データとをあわせて比較することにより、測定対象Wの6軸変位量を算出することが可能となるのである。
さらに、測定対象Wの配置状態にあわせて初期状態を設定し、測定対象Wが変位した後の6軸変位量を、座標系を補正して算出することができる。このため、前記測定対象Wを理想的に配設する必要がなく、より簡易に6軸変位量を計測することができるのである。
即ち、本発明に係る変位量計測装置及び変位量計測方法によれば、上記のように構成することにより、簡易な構成で測定対象の6軸変位量を計測することが可能となる。即ち、構造物を少なくすることができるため、例えばエンジンマウントの計測用等として自動車に搭載して計測することが可能となるのである。
10 変位量計測装置
21 レーザービーム照射・受光手段
31 制御装置
W 測定対象

Claims (2)

  1. 長さ寸法が既知で所定の厚さを有する平行四辺形平状に形成されてエンジンマウントに配設された測定対象の表面で、前記測定対象の一辺と平行となる直線状に走査する測定光を照射する、第一の測定光照射手段と、
    前記測定対象の表面で前記第一の測定光照射手段による測定光と平行にならないように、直線状に走査する測定光を照射する、第二の測定光照射手段と、
    前記第一の測定光照射手段による測定光の、前記測定対象の表面における反射光を受光する、第一の受光手段と、
    前記第二の測定光照射手段による測定光の、前記測定対象の表面における反射光を受光する、第二の受光手段と、
    前記第一の受光手段で受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第一の位置状態を測定する、第一の測定手段と、
    前記第二の受光手段で受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第二の位置状態を測定する、第二の測定手段と、
    前記第一の測定手段及び第二の測定手段のそれぞれで測定した、前記測定対象の第一の位置状態及び第二の位置状態を記憶する、記憶手段と、を備え、
    前記第一の測定光照射手段と第二の測定光照射手段とが、それぞれの測定光を同じ箇所から照射する変位量計測装置であって、
    前記記憶手段に記憶された初期の第一の位置状態に対する、前記第一の測定手段で新たに測定された第一の位置状態の変位量と、前記記憶手段に記憶された初期の第二の位置状態に対する、前記第二の測定手段で新たに測定された第二の位置状態の変位量と、前記測定対象の長さ寸法とから、前記測定対象の6軸変位量を算出する、演算手段を備える、
    ことを特徴とする、エンジンマウントの変位量計測装置。
  2. 長さ寸法が既知で所定の厚さを有する平行四辺形平状に形成されてエンジンマウントに配設された測定対象の表面で、前記測定対象の一辺と平行となる直線状に走査する測定光を照射する、第一の測定光照射手段と、
    前記測定対象の表面で前記第一の測定光照射手段による測定光と平行にならないように、直線状に走査する測定光を照射する、第二の測定光照射手段と、
    前記第一の測定光照射手段による測定光の、前記測定対象の表面における反射光を受光する、第一の受光手段と、
    前記第二の測定光照射手段による測定光の、前記測定対象の表面における反射光を受光する、第二の受光手段と、
    前記第一の受光手段で受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第一の位置状態を測定する、第一の測定手段と、
    前記第二の受光手段で受光した反射光のデータに基づいて、前記測定対象の第二の位置状態を測定する、第二の測定手段と、
    前記第一の測定手段及び第二の測定手段のそれぞれで測定した、前記測定対象の第一の位置状態及び第二の位置状態を記憶する、記憶手段と、を備え、
    前記第一の測定光照射手段と第二の測定光照射手段とが、それぞれの測定光を同じ箇所から照射する変位量計測装置で行われる変位量計測方法であって、
    前記記憶手段に記憶した初期の第一の位置状態に対する、前記第一の測定手段で新たに測定した第一の位置状態の変位量と、前記記憶手段に記憶した初期の第二の位置状態に対する、前記第二の測定手段で新たに測定した第二の位置状態の変位量と、前記測定対象の長さ寸法とから、前記測定対象の6軸変位量を算出する、演算工程を備える、
    ことを特徴とする、エンジンマウントの変位量計測方法。
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