JP5228058B2 - 無線通信システムにおけるofdmチャネル推定のための方法及び装置 - Google Patents

無線通信システムにおけるofdmチャネル推定のための方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は無線通信の分野に関するものであり、特に、チャネル推定に関係するこの分野の部分に関するものである。
直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multeplexing)システムは、デジタル無線通信を目的とした1つの周波数帯域内において変調された複数のトーン(サブキャリヤ)を利用する。時間領域のパルスをデータシンボルで変調する代わりに、各サブキャリヤをデータシンボルで変調する。そして、変調されたサブキャリヤが互いに加えらることで、いわゆるOFDMシンボルが形成される。その結果、OFDMは、1トーンごとを基本としてマルチパスチャネルの周波数領域の歪みを処理できるという顕著な特徴を有する。さらに、1つのOFDMシンボルによって複数のビットが並列に伝送されるので、並列に伝送されるビットの数によって、データレートを下げることなくシンボル継続時間を延長することができる。
他の従来のシステムでは、時間領域の等化を使用して、マルチパス伝搬によって引き起こされるISI(Inter-symbol Interference:符号間干渉)を軽減するか、又は、RAKE受信機を使用して、マルチパスを分解するとともに、それらを合成することによって、より良好なSNR(Signal-to-Noise-Ratio:信号対雑音比)を得ている。マルチパス歪みによって引き起こされる自己干渉を低減しようとする場合、これらの技術はいずれも、帯域幅が広くなるにつれて複雑さが増すという欠点を有する。時間領域における等化の場合には、より広い帯域幅はより短いデータパルス継続時間を意味するため、より多くのタップが等化器に必要となる。線形等化器については、より多数のタップを導入することによって、複雑度がより増大するとともに、プリカーソル(pre-cursor)フィルタ及びポストカーソル(post-cursor)フィルタの数値安定度に問題が生じる。シーケンス(系列)検出に基づく非線形等化については、タップ数によって複雑度が指数関数的に増大する。RAKE受信機の場合には、より広い帯域幅は、より多くのRAKEフィンガを意味し、これは各フィンガの受信信号電力が減少することを意味する。各フィンガの電力が減少することにより、捕捉(acquisition)、トラッキング、及びチャネル推定における性能の劣化が生じる可能性がある。フィンガの数が増加することは、より多数の相関器及び遅延同期ループ(delay lock loop)が必要であることも意味し、その結果、受信機ハードウェアはさらに複雑になる。
これに対して、OFDMシステムは、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)を利用することで、関連する離散周波数伝達関数(周波数選択性とも呼ばれる)を用いてマルチパス効果を解析する。変調された複数のサブキャリヤ・トーンのそれぞれの歪みを補償するために、マルチパスチャネルに関する知識が適用される。適切に設計された場合には、サブキャリヤ・トーンの間隔は、マルチパスチャネルのコヒーレンス帯域幅に比べて非常に狭くなっている。その結果、各サブキャリヤ・トーンのマルチパス歪みは、スカラー乗算として表現されるのみである。当該スカラー乗算は、変調された各サブキャリヤ・トーンに振幅変化及び位相回転を与える。チャネル推定を用いることで、乗法的なスカラー歪みは、各キャリヤ・トーンのデータシンボルの検出に関する問題を、「1回限りの(one-shot)」検出に単純化する。これと比較して、時間領域の等化器又はRAKE受信機では、逆畳み込み/シーケンス検出又は最大比合成が使用される。
無線OFDM通信において、マルチパス無線チャネルに関連する離散周波数伝達関数の再構成は、一般にチャネル推定と呼ばれている。チャネル推定に適用可能な技術は、2つの大きなカテゴリに分類することができる。1つはパイロット挿入に基づいた技術であり、もう1つはベイズ検出に基づいた技術である。全てではないにしても、大多数の移動通信の標準規格は、コヒーレント復調を支援するパイロットを提供する。パイロットに基づくチャネル推定の理論的な根拠は、サンプリング定理であり、この定理は、1セットの離散サンプル(標本値)から帯域制限された信号を再構成するためには、信号をサンプリングするために使用されるサンプリングレートが、当該信号の最高周波数成分の2倍以上でなければならないと述べている。この要求条件は、ナイキスト基準としても知られている。理想的な環境、即ち雑音のない環境において、パイロット・トーンは、マルチパスチャネルの離散周波数伝達関数のサンプルを与えると考えることができる。離散周波数伝達関数における変化の最大レートの半分よりも小さい周波数間隔で、パイロット・トーンが挿入されている場合、加法性白色ガウス雑音(AWGN:additive white Gaussian noise)が存在しなければ、パイロット・トーン間にあるトーンは完全に再構成される。複数のパイロット・トーンからマルチパスチャネルの離散周波数応答を再構成するには多くの手法が存在し、これらは例えば、FIRフィルタリング、補間、反復計算、又は特異値分解である。これら全ての再構成方法は、一種の帯域通過フィルタリングとして特徴付けられる。従って、何れの再構成方法が使用されるかにかかわらず、実際のチャネル推定誤差は、通過帯域内の2つの要因から生じる。1つは、低減することができないAWGNであり、もう1つは、通過帯域フィルタの応答と離散周波数応答パターンの周波数スペクトルとの間の不整合である。通過帯域内に残留するAWGNから生ずる誤差は、トラッキング誤差と呼ばれ、周波数応答パターンとフィルタ応答との間の不整合から生ずる誤差は、モデル・トラッキング誤差と呼ばれる。チャネル推定の性能は、再構成されたマルチパス・スペクトルの電力に関して、これら2つの誤差をどの程度抑圧することができるかによって定まる。
従って、チャネル推定誤差は、再構成フィルタの帯域幅を正しく設定し、かつ、離散チャネル応答のスペクトル密度に従ってフィルタ応答を選定することによって、低減することができる。1つの公知技術は、非特許文献1に記述されている。当該文献では、拘束条件付き最小2乗(CLS:constraint least square)の解法が記述されており、フィルタ帯域幅の拘束条件としてサイクリック・プレフィックス(cyclic prefix)長を使用するとともに、最小2乗補間を行う間に周波数領域のパイロットサンプルが時間領域に射影される場合に、サイクリック・プレフィックス窓の外側にあるゼロでないポイントをデジタル的に除去する。CLSによる解法では、サイクリック・プレフィックス長を超える長さのマルチパス成分が存在しないという仮定のみを利用することで、サイクリック・プレフィックス長の外側の、パイロットサンプルの逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)ポイントをゼロに設定することによって、帯域外の雑音を抑圧する。これらのポイントを人為的にゼロにした後に、チャネル推定器は、この雑音が低減されたパイロットサンプルのIFFTポイントをFFT領域に変換し戻す。この場合、拘束条件はサイクリック・プレフィックス長であり、帯域外のポイントをゼロに設定する操作は、雑音のみの次元に対して直交する空間に信号を射影することと等価である。しかしながら、この技術にはいくつかの欠点がある。第1に、サイクリック・プレフィックス長は、一般的に最悪の場合の考慮に基づいており、個々の場合についてのマルチパス遅延は、ずっと短い可能性がある。当該拘束条件を固定値に設定すると、帯域外雑音をさらに抑圧できる可能性が失われる。第2に、射影はトラッキング誤差のみに注目するものであり、モデル・トラッキング誤差には注目してはいない。即ち、CLS法では、チャネル推定処理の際に、より高いSNR値を有するスペクトル・ポイントを考慮しておらず、これらのポイントに対してより大きな重みを与えていない。他の現行の技術には、所定のFIRフィルタと判定指向型の適応デジタルフィルタとが含まれる。前者は、単純ではあるが最適化はされておらず、後者は、変動する状況に対してより良好に動作するものの数値的にロバストではなく、かつ実施が容易でない。一般的な適応フィルタによるアプローチは、通常、モデル・トラッキング誤差を考慮する場合には良好に動作するものの、トラッキング誤差を抑圧しようとする場合にはそれと同様に良好に動作することはない。
従って、OFDM通信に関連して、トラッキング誤差とモデル・トラッキング誤差との両方を効率よく抑圧する、改善されたチャネル推定が必要となる。
L.Deneire,P.Vandenameele, L.van der Perre, B.Gyselinckx and M.Engels,"A Low-Complexity ML Channel Estimator for OFDM(OFDM用低複雑度MLチャネル推定器),"IEEE Trans Commun, vol 51, no.2, Feb 2003. F.Marvasti,"Non-uniform Sampling: Theory and Practice(不均一サンプリング:理論と実践),"chapter 3 and 4, Springer,1st edition 2001.
本発明によって解決される主要な課題の1つは、種々のチャネル推定誤差を効率よく抑圧できるOFDMフレームの受信に関連したチャネル推定のための方法及び手段を得ることである。
本発明の一態様によれば、上記の課題は、OFDMフレームの受信に関連するチャネル推定のための方法によって解決される。OFDMフレームはプリアンブルとデータ部分とを含む。従来の手法では、チャネル推定を容易にするために、データ部分には所定のパターンに従った複数のパイロットシンボルが配置される。受信されたOFDMフレームのプリアンブル信号は、事前に既知の(即ち、受信側で既知の)プリアンブル信号と相関処理が行われ、その結果、相関器信号が生成される。送信されたOFDMフレームの中のパイロットシンボルに対応する周波数領域サンプルは、受信されたOFDMフレームのデータ部分から抽出される。チャネル推定値は、相関器信号と、抽出された周波数領域サンプルとに基づいて生成される。
本明細書中の「発明を実施するための形態」の部分で示すように、相関器信号は、OFDMフレームが送信されるマルチパス無線チャネルのインパルス応答の近似を提供する。離散フーリエ変換の双対性によって、相関器信号はまた、対応する離散伝達関数の近似を提供する。確かに、相関器信号によって提供される情報は、不完全(近似)である。しかしながら、相関器信号は、それでも付加的な入力を提供し、この付加的な入力は、抽出された周波数領域の(パイロット)サンプルと組み合わせて、チャネル推定に関する有益なモデルとして機能する。特に、相関器信号からの情報は、以下の重要な2つの側面、即ち、最適な通過帯域と周波数重み付けとに関して、改善された情報を提供する。推定誤差の第1の要因は、雑音(AWGN)から生じ、これは制限のない帯域幅を有する。しかしながら、離散周波数応答の離散フーリエ変換(DFT)は、限られた数のゼロでない周波数成分を有し、最高周波数を有するゼロでない信号点は、マルチパスチャネルの遅延スプレッドの最大値によって限定される。そして、遅延スプレッドの最大値は、絶えず変化するマルチパスチャネルに依存する。従って、相関器信号に含まれる情報によって、マルチパスチャネルにおける突然の「出生死滅(birth-death)」イベントに対する見識を得ることができ、この情報によって、AWGN電力を低減するための最小の通過帯域が保証されるとともに、それにより最小のトラッキング誤差が保証される。推定誤差の第2の要因は、離散周波数応答が通過帯域の範囲内で一定の振幅を有していないという事実から生じる。これにより、周波数に依存して、ある周波数領域の(パイロット)サンプルは、他のサンプルと比較して、より重要になるということがある。従って、相関器信号によって提供されるさらなる情報は、上述の周波数依存性に対する情報を与えるので、抽出された周波数領域サンプルだけでなく相関器信号に基づいてチャネル推定を行うことによって、チャネル推定が改善される。
上記で示した方法は、例えば、コンピュータプログラムを使用して実行されてもよいし、本発明はまた、このようなプログラムだけでなく、このようなプログラムを搭載したコンピュータプログラム製品も含む。
本発明の別の態様によれば、上記の課題は、上述した方法を実行する受信機によって解決される。
本発明のさらに別の態様によれば、上記の課題は、上述した方法を実行可能な装置によって解決される。
本発明のさらなる態様によれば、上記の課題は、上述した装置を含む受信機によって解決される。
本発明のさらなる態様によれば、上記の課題は、上述した装置を含む無線ノード又はユーザ装置によって解決される。
本発明の主要な効果の1つは、トラッキング誤差とモデル・トラッキング誤差との両方の抑圧が可能になることである。さらに、本発明によれば、これらの誤差の抑圧は本質的に独立して行うことができる。例えば、トラッキング誤差の抑圧は、モデル・トラッキング誤差の抑圧に対して負の影響を与えない。
典型的なセルラネットワークを示すブロック図である。 従来のOFDMフレームを示す概略図である 本発明の実施形態に従った、OFDMフレームの受信を示すブロック図である。 マルチパスインパルス応答を示す信号図である。 図4aのインパルス応答に対応する離散周波数応答を示す信号図である。 図4bの離散周波数応答をダウンサンプリングすることによって得られる信号のスペクトルを示す信号図である。 図5aの信号の反転を示す信号図である。 本発明の実施形態に係るパイロットフィルタ生成器及びチャネル推定器の構成を示すブロック図である。 不均一・均一補間を示す信号図である。 本発明の実施形態に係るパイロットフィルタ生成器及びチャネル推定器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るチャネル推定のための方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るチャネル推定のための方法を示すフローチャートである。
典型的な実施形態及び添付の図面を使用して、本発明についてさらに説明する。
図1は、本発明を使用することができる、典型的なセルラネットワーク1を示すブロック図である。セルラネットワーク1は、ここでは、WiMAXネットワークである。これは例示のためだけであって、当業者は、本発明はOFDM技術又はOFDMA技術を使用する任意のタイプのネットワークにも適用可能であると理解するであろう。セルラネットワーク1は基地局(BS)5を含む。BS5は、確立された無線接続4を介して、ユーザ装置(UE)3に対して現在サービスを提供している。セルラネットワークは、別のBS7も含む。不必要に詳細な記述によって本発明の提示を曖昧にしないために、セルラネットワーク1が簡略化されていることを当業者は理解するであろう。例えば、実際のセルラネットワークは、当然のことながら、より多くの基地局を含む。BS5及びBS7は、ASN_GW(Access Service Network Gateway:アクセスサービスネットワーク・ゲートウェイ)9に接続され、ASN_GW9は、例えば交換機能及び転送機能を提供するコアネットワーク11に接続される。コアネットワーク11は、1つ以上の他のネットワーク(図示せず)にも接続される。UE3は、セルラネットワーク1を通じて、無線電話サービス及びデータサービス等の、種々の通信サービスにアクセスすることができる。
セルラネットワーク1等の無線通信環境下において、送信された無線信号は、通常、単一の伝搬パスを介して受信機に到達することはない。その代わりに、送信された無線信号は、周囲にある種々の物体による反射によって、多数の伝搬パスを介して受信機に到達し、その結果、マルチパスチャネルが生ずる。使用されるマルチパスチャネルの遅延スプレッドと比較してシンボル継続時間が短い場合には、マルチパス干渉問題が生ずる可能性がある。遅延スプレッドは、マルチパスチャネルに関連する種々の伝搬パス間の遅延の差分の最大値と考えることができる。シングルキャリヤ伝送と比較して、OFDMは、シンボルを複数のサブキャリヤに分布させることにより、有効シンボル継続時間を増大させることができる。これにより、符号間干渉(ISI)が低減され、干渉のない伝送を行うことができる確率が増大する。
従来のOFDMフレーム構造を図2に示す。図2のOFDMフレームは、垂直方向にL個のOFDMシンボルに分割されており、ここでは、例として、0,1,2,...,L−1と番号が付けられる。フレームはさらに、水平方向にN個のサブキャリヤに分割されており、ここでは、例として、0,1,2,...,N−1と番号が付けられる。各サブキャリヤは、OFDMシンボルごとに1つのシンボルを用いて変調される。第1のOFDMシンボルの(サブキャリヤ当たり1つのシンボルの)複数のシンボルは、ここでは、フレームのプリアンブル15を構成する。しかしながら、当該プリアンブルは、2つ以上のOFDMシンボルを占有してもよい。プリアンブル15は、例えば、システム捕捉用、セクタ識別用、及びフレームタイミング同期用に使用される。図2において、プリアンブル15の後にはデータ部分17が続き、当該データ部分は残りの複数のOFDMシンボルを占有する。当業者にはよく理解されるように、データ部分17は、例えば、シグナリングデータ、制御データ、又はユーザデータ等の、特定のタイプのデータに割り当てられた任意の数のフィールドにさらに分割されてもよい。図2のOFDMフレーム構成は、また、データ部分17の異なる複数の部分を異なるユーザに割り当てることによって、複数のアクセス機能を提供してもよい。この技術は、時には、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続)と呼ばれる。さらに、以下でより詳しく説明するように、チャネル推定をサポートするために、通常、所定のパターンに従ったパイロットシンボルがデータ部分17の中に含められる。いわゆるサイクリック・プレフィックスも各OFDMシンボルに付加される。サイクリック・プレフィックスは、OFDMシンボルについての複数のサンプルの部分的な繰り返しである。通常は、デジタル・アナログ変換が実行される前に、OFDMシンボルの終わりの部分が、OFDMシンボルの初めの部分にコピーされる。当業者にはよく理解されるように、サイクリック・プレフィックスは、マルチパスによって遅延した、先行するOFDMシンボルからのガード区間を提供するためだけでなく、離散フーリエ変換領域におけるマルチパス無線チャネルに関連して、ポイントごとの(point-wise)かつ乗算的な数学的性質を提供するために導入される。特に、サイクリック・プレフィックスによって、マルチパス無線チャネルの影響を、巡回畳み込み演算としてモデル化することが可能になる。サイクリック・プレフィックスによって、符号間干渉(ISI)が低減され、干渉のない伝送が可能となる確率が増大する。各OFDMシンボルの継続時間は比較的長いので、全てのトーンによって伝送されるデータシンボルの数にわたって平均化される場合には、サイクリック・プレフィックスのオーバヘッドは比較的に小さくなる。
図3は、本発明の実施形態に係るOFDM信号の受信を示すブロック図である。OFDM送信機21は、マルチパス無線チャネル23を介して、OFDMフレームをOFDM受信機24に送信する。受信機24は、BS又はUE等の、例えば、無線ノードの一部を形成してもよい。送信されたOFDMフレームは、受信機24において、連続時間信号r(t)としてアンテナで受信される。フロントエンドユニット25は、時間信号r(t)を受信する。フロントエンドユニット25は、連続時間信号r(t)の周波数ダウンコンバージョンと、サンプリングと、デジタル化とを実行することで、対応する離散時間信号r(n)を生成する。時間スイッチ27は、フロントエンドユニット25に接続され、離散時間信号r(n)を受信する。時間スイッチ27は、離散時間信号r(n)を、送信されたOFDMフレームのプリアンブルに対応する第1の離散時間信号部分と、送信されたOFDMフレームのデータ部分に対応する第2の離散時間信号部分とに分割する。時間スイッチ27はまた、送信されたOFDMフレーム内のサイクリック・プレフィックスに対応する、離散時間信号r(n)のいずれの部分をも除去する。従って、第1の離散時間信号部分は、受信プリアンブル信号を形成し、ここでは、w(n),n∈{0,1,...,N−1}と表す。
上記で説明したように、送信されるOFDMフレームのプリアンブルは、所定のシンボル・シーケンスPk,k∈{0,1,...,N−1}からの個別のシンボルで各サブキャリヤを変調することによって生成される。従って、シーケンスPkは、送信されたOFDMフレームのプリアンブルの周波数領域表現であると考えることができる。シーケンスPkは、離散時間プリアンブル信号p(n),n∈{0,1,...,N−1}で表現された、対応する時間領域表現を有する。周波数領域表現Pkとそれに対応する時間領域表現p(n)とは、
k=DFT[p(n)](k)
による離散フーリエ変換(DFT)を通して関係付けられる。
プリアンブルの時間領域表現p(n)に関する自己相関関数Rpp(n)は、次式によって定義される。
Figure 0005228058
ここで、バーは複素共役を示すために使用している。信号引数は(N点の信号について)常にmod Nと解釈される慣例を導入するのが好都合である。例えば、(m+n) mod Nと書く代わりに、(m+n)とだけ書いて、mod Nは暗黙的(implicit)とする。以下では何ら示唆しない限り、この慣例を使用する。例えば、p(−n)は、p(−n mod N)と解釈されるべきである。この慣例は、当然ながら、周期的な信号の拡大と等価である。
プリアンブルは同期処理のために適するように選定されているため、Rpp(0)が自己相関関数Rpp(n)についての明らかに支配的な値となるよう、プリアンブルの時間領域表現p(n)は強い自己相関特性を有する。従って、Rpp(n)は、離散的なクロネッカーのデルタ関数δ(n)を使用して、次式のように近似することができる。
Figure 0005228058
ここで、最後の等式を得るためにパーシバルの定理が使用されている。2つの離散時間信号の相関演算は(従って、自己相関演算も)巡回畳み込み演算子によって表現することができることは、容易に示すことができる。以下では巡回畳み込み演算子を記号*で表す。例えば、上記の自己相関関数は、
Figure 0005228058
と書くことができる。
図3のOFDM受信機24は相関器29を含み、相関器29は、受信プリアンブル信号w(n)と送信されたOFDMフレームのプリアンブルの時間領域表現p(n)との相関演算を実行する。ここで、p(n)は、OFDM受信機24には事前に既知である。相関器29からは、相関器信号z(n),n∈{0,1,...,N−1}が出力される。受信プリアンブル信号w(n)は、次式に従って時間領域表現p(n)と関連付けられる。
Figure 0005228058
ここで、w(n)はAWGNを表し、Esは受信信号エネルギーを表し、h(n)はマルチパス無線チャネル23の時間領域インパルス応答である。その結果、
Figure 0005228058
が得られる。
上式で、巡回畳み込み演算子は、自己相関関数Rpp(n)について導出した近似とともに、可換則、結合則、及び分配則が成り立つという事実を使用している。最後の項は、雑音成分との相関に関連する。この項が無視できる場合には、相関器信号は次式のように近似され得る。
Figure 0005228058
ここで、Hk,k∈{0,1,...,N−1}はマルチパス無線チャネル23の離散周波数応答である。離散周波数応答はインパルス応答h(n)の離散フーリエ変換に等しい。このように、離散周波数応答Hkはインパルス応答h(n)の周波数領域表現を形成する。離散周波数応答Hkはまた、周波数選択性パターンとして知られている。上記から、離散周波数応答Hkは、相関器信号z(n)の離散フーリエ変換に本質的に比例しているということが明らかである。
時間スイッチ27は、送信されたOFDMフレームのデータ部分に対応する、上述の第2の離散時間信号部分も出力する。図3において、y(n),n∈{0,1,...,N−1}は、送信OFDMフレームについてのデータ部分として受信された1つのOFDMシンボル、例えば、データ部分の第1のOFDMシンボルに対応する第2の離散時間信号の部分を構成する離散時間信号を表すために使用される。簡略化のために、受信機の動作は信号y(n)についてのみ説明する。他の受信OFDMシンボルは、それと同様の手法で扱われる。結果として、信号y(n)は、受信した1つのOFDMシンボルの離散的な時間領域表現である。FFT(高速フーリエ変換)算出器33は、時間スイッチ27に接続され、信号y(n)を受信する。FFT算出器33は、FFTアルゴリズムを使用して、信号y(n)に対応する周波数領域サンプルYk,k∈{0,1,...,N−1}を算出する。Xk,k∈{0,1,...,N−1}は、信号y(n)に関連するOFDMシンボルの複数のサブキャリヤで送信される複数のシンボルを表すものとする。周波数領域サンプルYkは、
Figure 0005228058
によって、送信されたサブキャリヤシンボルXkと関係付けられる。ここで、Wk,k∈{0,1,...,N−1}はAWGNの周波数領域表現である。特に、マルチパス無線チャネル23の影響は、ここでは、純粋に乗法的な効果で現れることに留意されたい。シンボルXkの内のいくつかのシンボルは、チャネル推定を容易にするためにOFDMフレームのデータ部分に導入された、事前に既知のパイロットシンボルである。信号y(n)に関連するOFDMシンボルのパイロット・インデックスのセットをκで表すと、即ち、κ⊂{0,1,...,N−1}とすると、k∈κの場合、かつこの場合に限って、Xkはパイロットシンボルである。しかしながら、パイロット・インデックスのセットは、OFDMフレームのデータ部分における全てのOFDMシンボルについて同一である必要はないという点に留意されたい。受信機24は、パイロット抽出器35及びデータ抽出器37を含む。パイロット抽出器35は、パイロットシンボルXk,k∈κに対応する周波数領域サンプルYk,k∈κを抽出する。データ抽出器37は、OFDMシンボルの実際のデータシンボルXk
Figure 0005228058
に対応する周波数領域サンプルYk
Figure 0005228058
を抽出する。チャネル推定器39はパイロット抽出器35に接続される。チャネル推定器39は、チャネル推定値
Figure 0005228058
を生成する。チャネル推定器39は、パイロット抽出器35によって抽出された周波数領域サンプルYk,k∈κと、事前に既知のパイロットシンボルXk,k∈κとに基づいて、離散周波数応答Hkを推定する。チャネル推定値H^kは、チャネル推定器39から復調器41に出力される。復調器41は、データ抽出器37からの出力を復調して復調データを得る。以下では、一般性を失うことなく、パイロットシンボルは全て1つのシンボルであると仮定する。
図3の受信機は、相関器信号z(n)を受信するパイロットフィルタ生成器31をさらに含む。パイロットフィルタ生成器は、パイロットフィルタを生成し、当該パイロットフィルタは、パイロットフィルタ生成器31からチャネル推定器39に出力される。チャネル推定器39は、チャネル推定値
Figure 0005228058
を得るためにパイロット抽出器35からの出力を処理する際に、パイロットフィルタを使用する。このように、パイロットフィルタは、送信OFDMフレーム内に挿入されたパイロットシンボルに対応する、受信した周波数領域サンプルYk,k∈κに基づいてチャネル推定値を生成する際に使用される。パイロットフィルタは、完全なチャネル推定値、又はチャネル推定値のサブセットを生成するために、例えば、周波数領域サンプルYk,k∈κに対して直接的に適用される。パイロットフィルタはまた、周波数領域サンプルYk,k∈κに対して間接的に、即ち、周波数領域サンプルが処理された後に何らかの方法で、適用されてもよい。以下では、どのようにパイロットフィルタを適用するかに関する種々の特定の例を示す。
図4aから図5bには、理想的な環境下での限定された数のサンプルに基づいて離散周波数応答の推定を行うことを可能とする原理を示す、簡単な信号の例が与えられている。実際には、これらの図は、サンプリング定理における一対の対応した離散量の典型例を示すということができる。図4aは64タップを有する(マルチパス)インパルス応答を示す信号図である。しかしながら、この単純な例では、タップ番号0とタップ番号2のみがゼロでない(タップ0は1に等しく、タップ2は0.5に等しい)。図4bは、図4aのインパルス応答に対応した離散周波数応答を示す。図4bは振幅(絶対値)のみを示し、そのため位相情報を含まれていない。ここで、離散周波数応答のダウンサンプリングを行うことにより、即ち、規則的な間隔で離散周波数応答の値を収集することにより、新たな信号が得られると仮定する。例えば、離散周波数応答の4つ目ごとの値を収集すると仮定すると、元の64点の離散周波数応答から、16点を有するダウンサンプリングされた信号が得られる。図5aは、このダウンサンプリングを行った信号のスペクトル(DFT)を示す。図5bは、図5aのスペクトルの反転を示す図である。ここで反転という用語は、f(n)が任意の離散信号を示す場合に、この信号の反転が信号f(−n)であるというように使用される。図5bの信号は、図4aの元のインパルス応答に直接的に比例している(しかし、最初の16点に限定されている)ことがわかる。これは偶然ではない。その理由を理解するためには、2つのことを知る必要がある。第1に、離散周波数応答のスペクトル(DFT)がインパルス応答にどのように関連付けられるか、第2に、ダウンサンプリングを行った信号のスペクトルが、ダウンサンプリングを行った信号を得た信号のスペクトルにどのように関連付けられるかである。第1に、離散フーリエ変換DFTは、逆離散フーリエ変換DFT-1で表現することができ、即ち、
DFT[f(n)](m)=N・DFT-1[f(n)](−m)
に従って関連付けられる、という点に留意されたい。ここで再び、f(n)は任意の(N点の)離散信号である。図4bの離散周波数応答は図4aのインパルス応答の離散フーリエ変換であるので、離散周波数応答のスペクトルがインパルス応答の反転に比例するという結果を直ちに得ることができる。さらに、信号が元の信号のダウンサンプリングによって生成される場合には、ダウンサンプリングされた信号のスペクトルは、元の信号のスペクトルを、長さの等しい複数の部分に区分して、これらの部分を互いに加え合わせて、その結果に比例係数を乗ずることによって、元の信号のスペクトルから求めることができる。これらの部分の数と比例係数とは、いずれもダウンサンプリングを実行するレートに依存している。この信号の例では、ダウンサンプリングレートは離散周波数応答の4つ目ごとの信号の点をサンプリングするレートである。従って、ダウンサンプリングされた信号は、16の点(64/4)を有する。その結果、インパルス応答は、図4aのインパルス応答のゼロでないタップが最初の16タップに限定されている限りにおいて、離散周波数応答のダウンサンプリングしたサンプルから、不明確さなく(他には妨害がないと仮定して)構成することができる。結論として、周波数応答をダウンサンプリングしたサンプルから(完全な)離散周波数応答を再構成することができるという結果も得ることができる。
マルチパス無線チャネルの遅延スプレッドは、通常、指定されたサイクリック・プレフィックス長よりも短いように厳密に限定されることに留意されたい。従って、n0が最大遅延スプレッドのインデックスを示すとした場合、n≧n0についてh(n)=0である。またさらに、サイクリック・プレフィックス長とパイロット挿入レートとは互いに関係することに留意されたい。パイロット挿入レートがOFDMシンボルにおけるサイクリック・プレフィックスの割合を超えない場合には、エイリアスを伴わずにパイロットサンプルから周波数選択性パターンを再構成することはできない。従って、不十分なパイロット挿入レートは、何らの雑音もない場合でも、チャネル推定においてトーン間干渉を生じさせる結果になるであろう。
図6は、一実施形態に係る、上記で例示した原理を利用するパイロットフィルタ生成器31及びチャネル推定器39の構成を示すブロック図である。図6の実施形態においては、パイロットフィルタ生成器31は2乗振幅ユニット51を含む。2乗振幅ユニット51は、相関器信号z(n)を受信して当該相関器信号z(n)の振幅の2乗を算出する。ユニット51からの出力は、2乗振幅信号|z(n)|2,n∈{0,1,...,N−1}であり、これはパイロットフィルタ合成器53に供給される。パイロットフィルタ合成器53は、FIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタfk,k∈{0,1,...,K−1}の形でパイロットフィルタを生成する。オプションとして、図6のパイロットフィルタ生成器31は、相関器信号z(n)がユニット51に供給される前に相関器信号z(n)のフィルタリングを行うフィルタを含んでもよい。このようなフィルタは、より正確な推定のために自己干渉及び雑音を抑圧することを目的として設けられ得る。
これまでに説明したように、相関器信号z(n)は、推定されるべき離散周波数応答の離散フーリエ変換に対する近似を与える。これは、パイロットフィルタに適した通過帯域が、相関器信号z(n)によって与えられる情報を通して求められるということを意味する。特に、FIRフィルタは、その通過帯域が相関器信号の振幅(絶対値)に基づくように、決定され得る。
FIRフィルタの1つの有効な選定は、相関器信号の振幅が無視できない値である(例えば、所定の値よりも大きい)点においてのみゼロでない値を有するように、通過帯域を選定することである。この選定を行う理由は、相関器信号の振幅に関する無視できるほどの信号値が、離散周波数応答についての弱いスペクトル成分に関連付けられており、このような弱いスペクトル成分を通過させても、雑音程度の寄与にしかならず、原理的にはチャネル推定に対して寄与できる情報にはならないからである。
FIRフィルタfkの別の有効な選定は、以下の条件、n=0,1,...,k−1について
Figure 0005228058
を満足するか否かを判定することである。この場合、FIRフィルタの通過帯域は、離散周波数応答のスペクトル成分で、より高いSNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音比)を有するスペクトル成分にはより高い重みを与えて、より低いSNRを有するスペクトル成分にはより低い重みを与えるようにしている。FIRフィルタは、主に雑音から成るスペクトル成分(非常に低いSNR)についてはそれらを除外し、それによりトラッキング誤差も低減することができる。
FIRフィルタfkのさらに別の有効な選定は、MMSE(Minimum Mean Square Error:最小平均2乗誤差)基準を適用することによって見い出され得る。これにより、FIRフィルタについて以下の条件を得ることができる。
Figure 0005228058
ここで、σw 2は、(雑音及び干渉を示す)w'(n)の分散(variance)を示す。当該分散が小さい場合、FIRフィルタは、離散周波数応答における無視できないスペクトル成分が存在する、単位利得の通過帯域を有する帯域通過フィルタと等価である。当該分散が大きい場合、FIRフィルタの通過帯域の形は、離散周波数応答のエネルギー・スペクトルの形状に近づく。このように、MMSE基準は、雑音の低減とマルチパス無線チャネルの歪みとの間で適切なバランスを取る。
上記の条件は、原理的には未知のインパルス応答h(n)を使用して定式化されている。しかしながら、これまでに示したように、相関器信号z(n)は、(近似的に)インパルス応答h(n)に関係している。従って、本発明の特定の実施形態によれば、FIRフィルタfkを選定するための上記の条件の中で、|h(n)|2をC-2・|z(n)|2で置換することが提案される。その結果、これらの実施形態によれば、FIRフィルタは、FIRフィルタの自己相関の逆離散フーリエ変換によって、相関器信号z(n)の2乗振幅に対して所定の関係が得られるように生成される。当業者にはよく理解されるように、これは、FIRフィルタの電力スペクトルが離散周波数応答の電力スペクトルに(近似的に)基づくことを意味する。
図6のチャネル推定器39は、FIRフィルタfkとパイロット抽出器35からの出力とに関係する線形フィルタリング演算によって、チャネル推定値H^kを生成する。しかしながら、図6における基本的なフィルタリング演算は、原理的には、パイロット・インデックスのセットκのメンバが均一に分布している場合にのみ動作する。このように均一に分布している複数のパイロットは、多くの場合、くし形パイロット(comb pilot)と呼ばれる。これは、Ncomb個のサブキャリヤごとに、パイロットを搬送する1つのサブキャリヤが存在するように、パイロット周波数インデックスkが均一に分布した整数であることを意味する。ここで、Ncombは、複数のパイロットを搬送している複数のサブキャリヤの間の、周波数インデックスの間隔を示す整数値である。結局、パイロット・インデックスのセットκは、(∀k1,k2∈κ)(k1−k2をNcombで除算する)場合、及びその場合に限って、「くし(comb)」を規定すると言うことができる。Kがパイロット・インデックスのセット内の要素の数を表す場合、K=N/Ncombであり、ここではNcombはNの除数であると仮定する。
しかしながら、図6の実施形態は、不均一・均一補間器55を設けることで、上述の困難性を克服する。パイロット・インデックスのセットκがくしを規定していない場合、不均一・均一補間器55は、複数の周波数領域サンプルYk,k∈κの間の補間を行うことで、均一に分布した周波数領域サンプルYk',k∈κ'が得られる。ここで、κ'は変形されたパイロット・インデックスのセットであり、当該セットはくしを規定する。この原理は図7a及び図7bに示されている。図7aは、不均一に分布している(最上部に黒丸のある垂直な線で示されている)周波数領域サンプルと、不均一に分布している当該サンプルの間を補間することによって得られた曲線とを有する信号図を示す。図7aにおいて、複数の周波数領域サンプルは、周波数インデックス番号kの関数ではなく、デジタル周波数の関数として与えられる。当該デジタル周波数は、単に周波数インデックス番号kをNで除算したものである。図7bは、均一に分布した周波数領域サンプルを生成するために、図7aの補間曲線がどのように使用され得るかを示す図である。補間器55では、例えば、非特許文献2に記載されているような、標準的かつ一般的な不均一から均一への補間を行う技術が使用され得る。このタイプの補間は、マルチパス無線チャネル23に関連する事前情報を利用せず、通常、全帯域通過用のフィルタと等価である。
再び図6に戻り、パイロット・インデックスのセットκが、κ={mNcomb:m∈{0,1,...,K−1}}であるようなくしと一致することを仮定して、チャネル推定について説明する。一致しない場合には、均一に分布した周波数領域サンプルYk',k∈κ'を生成するために不均一・均一補間器55が使用されるとともに、そして手順は同一であろうが、サンプルYkと元のパイロット・インデックスのセットκとの代わりに、サンプルYk'と変形したパイロット・インデックスのセットκ'(κ'={mNcomb:m∈{0,1,...,K−1}})とが使用される。図6におけるチャネル推定器39は、巡回畳み込みユニット57を含む。巡回畳み込みユニット57は、例えば次式に従って、FIRフィルタfkと、パイロット抽出器35により供給される周波数領域サンプルとの間の巡回畳み込みを実行することによって、チャネル推定値H^k,k∈κを算出する。
Figure 0005228058
このように、巡回畳み込みユニット57は、チャネル推定値のサブセットを生成するものと考えることができる。巡回畳み込みユニット57からの出力は、再構成補間器61に供給される前に、平滑化フィルタ59によってフィルタリングされ得る。再構成補間器は、巡回畳み込みユニット57によって供給される複数のチャネル推定値の間の補間を行うことによって、チャネル推定値の残りの値H^k
Figure 0005228058
を生成する。従って、再構成補間器61からの出力は、完全なチャネル推定値H^k,k∈{0,1,...,N−1}であり、これは次にデータ復調器41に供給される。
図6のブロックは、ASIC(application specific circuitry:特定用途向け集積回路)、若しくはプログラム可能な回路を使用して、又は、それらの任意の組み合わせを使用して実現されてもよい。図6におけるブロックの機能の一部又は全てはまた、適切なコンピュータ・ソフトウェアを用いてプログラムされたコンピュータによって実現されてもよい。
別の実施形態によれば、再びMMSE技術を使用してパイロットフィルタを生成することができる。この目的のために、行列による定式化を導入するのが好都合である。TN×NがN行N列のFFT行列を表すものとし、行と列とは0からN−1の番号が付されているものとする。FFT行列は離散フーリエ変換の行列表現である。従って、当業者によってよく理解されるように、TN×Nのl行m列の要素は、e-2πjlm/Nで与えられ、ここでjは虚数単位である。さらに、T'K×Nは、パイロット・インデックスのセットκの中に現れない行番号に対応したTN×Nの行を取り除くことによって得られる、変形したFFT行列を表すとする。従って、変形したFFT行列の中の行の数はKであり、これは即ち、パイロット・インデックスのセットκの中の要素の数である。
Figure 0005228058
をチャネル推定値のベクトル表現であるとすると、これは以下の式
Figure 0005228058
によって表すことができる。
ここで、
Figure 0005228058
及び、FN×Kは、N行K列を有するフィルタ行列である。変形したFFT行列T'K×Nは、この式において2重の目的を有する。第1に、変形したFFT行列は、周波数領域表現への変換を実行する。第2に、変形したFFT行列は、パイロット・インデックスのセットκの中の複数の周波数インデックスを有する複数の周波数成分への限定を実行する。上式において、フィルタ行列は、未だに未知の量であり、これは「インテリジェント」な方法で選定されなければならない。その目標は、推定誤差
Figure 0005228058
を最小にすることである。ここで、上添え字のプラス符号+は、ベクトル又は行列のエルミート共役、即ち、ベクトル又は行列の転置の複素共役を表す。これまでに得られた相関器信号に対してこの式を適用すると、推定誤差は、
Figure 0005228058
と書くことができる。
ここで、
Figure 0005228058
Figure 0005228058
Figure 0005228058
である。
ウィーナ解によれば、最適なフィルタ行列は次式によって得ることができる。
Figure 0005228058
ここで、
Figure 0005228058
は雑音共分散行列を表し、Eは統計的平均(期待値)を表ために使用されている。フィルタ行列に関する式の中央部分、即ち、2つの統計的平均に関係する部分は、外積h・h+にわたる平均化を外積z・z+にわたる平均化で置き換えることによって近似され得る。例えば、次式の近似が使用され得る。
Figure 0005228058
上記の表現において、i=m(mは現在のOFDMフレーム番号である)については、zi=zであり、0≦i<mについては、ziはそれまでに受信したOFDMフレームのプリアンブルから生成された相関器信号に対応するベクトル表現を表す。平均値は重み付けされた平均値であり、当該重みはメモリ・パラメータλ(λ≦1)によって定められる。さらに、雑音共分散行列は、自動利得制御又は他の雑音推定器からの雑音のサンプル分散の推定値によってスケーリングされた単位行列によって、近似することができる。従って、逆行列
Figure 0005228058
は、例えば、以下で説明するシャーマン・モリソン(Sherman-Morrison)の公式を使用することによって、簡略化することができる。Aは逆行列を得ることが可能な正方行列であるとし、u及びvはベクトルとする。また、1+u+-1v≠0とすると、次式が得られる。
Figure 0005228058
E{h・h+}は、そのときに更新された1つのプリアンブルであるので、行列
Figure 0005228058
は、
Figure 0005228058
が得られたとすれば、再帰的に求めることができる。
射影行列(projection matrix)
Figure 0005228058
の次元は、相関器信号zによって検出される最大遅延スプレッドにまで低減され得ることに留意されたい。例えば、マルチパス無線チャネルには、ある数のタップ数R以降においては無視できるほどの電力しかないということを相関器信号が示す場合に、ベクトルTK×N・zは、最初のR個の要素のみに切り詰められるべきであり、
かつ、射影行列
Figure 0005228058
は、次元R×Rの行列として扱うだけでよい。次元が低減された射影行列は、切り詰められたziベクトルの外積の平均化を行うことによって求めることができる。次元が低減された射影を行った後に、長さRのベクトルは、0が挿入されることによって長さNとされ、周波数領域に変換して戻される。
最適なフィルタ行列が計算されると、チャネル推定値は、最終的に周波数領域サンプルYk,k∈κから計算され得るとともに、この計算は、次式による行列の乗算で表され得る。
Figure 0005228058
ここで、
Figure 0005228058
である。インデックス値k(m),m∈{0,1,...,K−1}は、昇順で並べられたパイロット・インデックスのセットにおける複数の要素である。
図8は、一実施形態に係る、パイロットフィルタ生成器31及びチャネル推定器39の構成を示すブロック図であり、この構成によって、チャネル推定に関して説明した処理を実行することができる。図8のブロック図は、FFT行列TN×Nを生成するFFT行列生成器71を含む。FFT行列変形器73は、FFT行列生成器71に接続される。FFT行列変形器73は、FFT行列生成器71によって供給されるFFT行列TN×Nに基づいて、変形したFFT行列T'K×Nを生成する。図8のパイロットフィルタ生成器31は、相関器信号z(n)に関連する外積z・z+を算出する外積生成器75を含む。OFDMフレーム平均化ユニット76は、外積生成器75に接続され、外積生成器75からの出力を受信するOFDMフレーム平均化ユニット76は、外積生成器75からの出力と、それまでに受信したOFDMフレームに関連した、対応して記憶されている外積データとに基づいて、上述した重み付け平均値を算出する。パイロットフィルタ生成器31は、フィルタ行列生成器77をさらに含み、フィルタ行列生成器77は、OFDMフレーム平均化ユニット76、FFT行列生成器71、及びFFT行列変形器73に接続される。フィルタ行列生成器77は、上述のように、フィルタ行列FN×Kを生成する。図8において、チャネル推定器39は行列乗算器79を含み、行列乗算器79は、フィルタ行列FN×Kを受信するために、フィルタ行列生成器77に接続される。行列乗算器79は、現在処理されているOFDMシンボルの中に導入されているパイロットシンボルに関連する周波数領域サンプルYk,k∈κを受信するために、パイロット抽出器35にさらに接続される。行列乗算器79は、上述のように、フィルタ行列FN×K及びベクトルYに関係する行列乗算を通して、チャネル推定ベクトル
Figure 0005228058
を生成する。また、当該チャネル推定値は、復調器41に供給される。この技術は、均一パイロット挿入と同様に不均一パイロット挿入の場合も動作するという利点を有することに留意されたい。
フィルタ行列FN×Kは、3つの部分(因数)から成る。第1の部分は、周波数領域から時間領域への変換を実行する行列TK×N +である。第2の部分は、射影行列
Figure 0005228058
である。この射影行列は、MMSE基準に従って雑音プラス干渉の共分散を考慮に入れて、プリアンブルの相関器信号から測定されるマルチパス応答ベクトルによって張られる線形(サブ)空間への射影を実行する。第3の部分は、OFDMスペクトル全体に変換して戻す機能に関与するFFT行列TN×Nである。
図8のブロックは、特定用途向け集積回路(ASIC)、若しくはプログラム可能な回路を使用して、又はそれらの任意の組み合わせを使用して実行することができる。図8のブロックの機能の一部又は全ても、適切なコンピュータ・ソフトウェアを用いてプログラムされたコンピュータによって実行することができる。
図9は、本発明の実施形態に係る、OFDMフレームの受信に関連するチャネル推定のための方法を示すフローチャートである。図9の方法は、これまでに説明した(例えば、図6に関連して説明及び示唆した実施形態のような)実施形態の動作に対応しているので、この方法に関しては、簡略な説明にとどめるために、簡潔に議論する。ブロック91において、OFDMフレームが受信される。OFDMフレームの受信に続いて、ブロック93において相関器信号が生成される。当該相関器信号は、受信したOFDMフレームの受信プリアンブル信号と、実際に送信されたプリアンブルに対応する、受信機において事前に既知のプリアンプル信号との相関処理によって生成される。相関器信号の生成に続いて、ブロック95において、当該相関器信号の2乗振幅が生成される。ブロック97において、生成された2乗振幅に基づいて、例えば、これまでに説明した技術を適用することによって、パイロットフィルタがFIRフィルタの形で生成される。ブロック99において、送信されたOFDMフレームのパイロットシンボルに対応する周波数領域サンプルが、受信されたOFDMフレームのデータ部分から抽出される。その後、ブロック101において、抽出された周波数領域サンプルが周波数領域において均一に分布しているか否か、即ち、パイロット・インデックスのセットが「くし形」を規定しているか否かの判定が行われる。周波数領域サンプルが均一に分布している場合には、ブロック105において、周波数領域サンプルと生成したFIRフィルタとの間の巡回畳み込み演算が実行される。周波数領域サンプルが均一に分布していない場合には、ブロック103において、元の周波数領域サンプルに不均一・均一補間を適用することによって、均一に分布した周波数領域サンプルのセットが求められる。そして、ブロック105において、初めに抽出した周波数領域サンプルの代わりに、均一に分布した周波数領域サンプルのセットを用いて巡回畳み込み演算が実行される。何れの場合も、ブロック105における巡回畳み込み演算によって、これまでに説明したチャネル推定値のサブセットが生成される。ブロック107において、このサブセットに(オプションで)平滑化フィルタが適用された後、ブロック109において、再構成補間を適用することによって、このサブセットから全体のチャネル推定値が求められる。
図10は、本発明の別の実施形態に係る、OFDMフレームの受信に関連するチャネル推定のための方法を示すフローチャートである。図10の方法は、これまでに説明した(例えば、図8に関連して説明及び示唆した実施形態のような)実施形態の動作に対応しているので、この方法に関しては、簡略な説明にとどめるために、簡潔に議論する。ブロック111において、OFDMフレームが受信される。OFDMフレームの受信に続いて、ブロック113において、相関器信号が生成される。これまでの説明と同様に、当該相関器信号は、受信したOFDMフレームの受信プリアンブル信号と、実際に送信されたプリアンブルに対応する、受信機において事前に既知のプリアンプル信号との相関処理によって生成される。ブロック115において、これまでに説明したように、相関器信号に基づいて外積が生成される。外積の生成の後、ブロック117において、(これまでに説明したように)それまでに受信されたOFDMフレームから生成された、対応する複数の外積との平均化が実行される。ブロック119において、FFT行列が生成される。そして、ブロック121において、FFT行列に基づいて変形したFFT行列が生成される。ブロック123において、上述のように、OFDMフレームの外積の平均化を行った結果に基づいて、かつ、FFT行列及び変形したFFT行列を使用して、フィルタ行列が生成される。ブロック125において、送信されたOFDMフレームの中に含まれるパイロットシンボルに対応する周波数領域サンプルが抽出された後に、ブロック127において、抽出した周波数領域サンプルから成るベクトルと、生成されたフィルタ行列との乗算を行うことによって、チャネル推定値が生成される。
上記では、種々の実施形態を使用して本発明について説明してきた。しかしながら、これらの実施形態は、限定的でない例を示すことを目的とするものであり、与えられる保護の範囲は添付の特許請求の範囲によって画定される。

Claims (11)

  1. プリアンブル(15)とデータ部分(17)とを含み、マルチパス無線チャネル(23)を介して送信されたOFDMフレームの受信に関連するチャネル推定のための方法であって、
    受信されたプリアンブル信号と事前に既知のプリアンブル信号とを相関処理することによって、相関器信号を生成するステップ(93;113)と、
    線形パイロットフィルタを生成するステップを含む、前記相関器信号に従ってパイロットフィルタを生成するステップ(97;123)と、
    受信されたデータ部分の信号から、前記送信されたOFDMフレームの前記データ部分に含まれる複数のパイロットシンボルに対応する複数の周波数領域サンプルの第1のセットを抽出するステップ(99;125)と、
    複数の周波数領域サンプルの前記第1のセットに基づいて、かつ、前記パイロットフィルタを使用して、チャネル推定値を生成するステップ(103,105,107,109;127)と
    を含み、
    前記線形パイロットフィルタを生成する前記ステップ(97)は、有限インパルス応答フィルタの通過帯域が前記相関器信号の振幅に基づいて決定されるように、前記有限インパルス応答フィルタを生成するステップを含み、
    前記有限インパルス応答フィルタの自己相関の逆離散フーリエ変換が、前記相関器信号の2乗振幅に比例することを特徴とする方法。
  2. プリアンブル(15)とデータ部分(17)とを含み、マルチパス無線チャネル(23)を介して送信されたOFDMフレームの受信に関連するチャネル推定のための方法であって、
    受信されたプリアンブル信号と事前に既知のプリアンブル信号とを相関処理することによって、相関器信号を生成するステップ(93;113)と、
    線形パイロットフィルタを生成するステップを含む、前記相関器信号に従ってパイロットフィルタを生成するステップ(97;123)と、
    受信されたデータ部分の信号から、前記送信されたOFDMフレームの前記データ部分に含まれる複数のパイロットシンボルに対応する複数の周波数領域サンプルの第1のセットを抽出するステップ(99;125)と、
    複数の周波数領域サンプルの前記第1のセットに基づいて、かつ、前記パイロットフィルタを使用して、チャネル推定値を生成するステップ(103,105,107,109;127)と
    を含み、
    前記線形パイロットフィルタを生成する前記ステップ(97)は、有限インパルス応答フィルタの通過帯域が前記相関器信号の振幅に基づいて決定されるように、前記有限インパルス応答フィルタを生成するステップを含み、
    前記有限インパルス応答フィルタの自己相関の逆離散フーリエ変換が、前記相関器信号の2乗振幅を含む分数式に等しいことを特徴とする方法。
  3. 前記チャネル推定値を生成する前記ステップは、
    複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセット内の各周波数領域サンプルが、周波数領域において均一に分布しているか否かを判定するステップ(101)と、
    複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセット内の各周波数領域サンプルが、周波数領域において均一に分布している場合には、
    複数の周波数領域サンプルの前記第1のセットと前記有限インパルス応答フィルタとの巡回畳み込み演算を実行することによって、前記チャネル推定値のサブセットを生成するステップ(105)と、
    前記チャネル推定値の前記サブセットに対して補間処理を適用することによって、完全なチャネル推定値を生成するステップ(109)と
    を実行し、
    複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセット内の各周波数領域サンプルが、周波数領域において均一に分布していない場合には、
    複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセットに対して不均一・均一補間を適用することによって、均一に分布した複数の周波数領域サンプルのセットを生成するステップ(103)と、
    均一に分布した複数の周波数領域サンプルの前記セットと前記有限インパルス応答フィルタとの巡回畳み込み演算を実行することによって、前記チャネル推定値のサブセットを生成するステップ(105)と、
    前記チャネル推定値の前記サブセットに対して補間処理を適用することによって、完全なチャネル推定値を生成するステップ(109)と
    を実行するステップと
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. プリアンブル(15)とデータ部分(17)とを含み、マルチパス無線チャネル(23)を介して送信されたOFDMフレームの受信に関連するチャネル推定のための方法であって、
    受信されたプリアンブル信号と事前に既知のプリアンブル信号とを相関処理することによって、相関器信号を生成するステップ(93;113)と、
    線形パイロットフィルタを生成するステップを含む、前記相関器信号に従ってパイロットフィルタを生成するステップ(97;123)と、
    受信されたデータ部分の信号から、前記送信されたOFDMフレームの前記データ部分に含まれる複数のパイロットシンボルに対応する複数の周波数領域サンプルの第1のセットを抽出するステップ(99;125)と、
    複数の周波数領域サンプルの前記第1のセットに基づいて、かつ、前記パイロットフィルタを使用して、チャネル推定値を生成するステップ(103,105,107,109;127)と
    を含み、
    前記線形パイロットフィルタを生成する前記ステップは、
    第1の部分、第2の部分、及び第3の部分に因数分解されるフィルタ行列を生成するステップを含み、
    前記第1の部分は、周波数領域から時間領域への変換を実行する行列であり、
    前記第2の部分は、前記相関器信号のベクトル表現と、それまでに受信された複数のOFDMフレームから得られた複数の相関器信号についての対応する複数のベクトル表現とによって生成されるサブ空間への射影を実行する射影行列であり、
    前記第3の部分は、前記時間領域から前記チャネル推定値についての全体のスペクトルへの変換を実行する行列である
    ことを特徴とする方法。
  5. 前記射影行列は、OFDMフレームで平均化された、前記相関器信号の前記ベクトル表現についての外積と、推定された雑音共分散行列とに基づいて生成されることを特徴とする請求項に記載の方法。
  6. 前記チャネル推定値を生成する前記ステップは、
    前記フィルタ行列と、複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセット内の前記複数の周波数領域サンプルから成るベクトルとで、行列の乗算を実行するステップ(127)を含むことを特徴とする請求項又はに記載の方法。
  7. 前記受信されたデータ部分から、複数の周波数領域サンプルの第2のセットを抽出するステップと、
    前記生成されたチャネル推定値を使用して、複数の周波数領域サンプルの前記第2のセットを復調するステップと
    を更に含むことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の方法。
  8. プリアンブル(15)とデータ部分(17)とを含み、マルチパス無線チャネルを介して送信されたOFDMフレームの受信に関連するチャネル推定のための装置(24)であって、
    受信されたプリアンブル信号と事前に既知のプリアンブル信号とを相関処理することによって、相関器信号を生成する手段(29)と、
    前記相関器信号に従ってパイロットフィルタを生成する手段(31)であって、線形パイロットフィルタを生成する前記手段と、
    受信されたデータ部分の信号から、前記送信されたOFDMフレームの前記データ部分に含まれる複数のパイロットシンボルに対応する複数の周波数領域サンプルの第1のセットを抽出する手段(35)と、
    複数の周波数領域サンプルの前記第1のセットに基づいて、かつ、前記パイロットフィルタを使用して、チャネル推定値を生成する手段(39)と
    を備え、
    前記パイロットフィルタを生成する前記手段(31)は、有限インパルス応答フィルタを生成し、
    前記チャネル推定値を生成する前記手段(39)は、
    複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセットが、周波数領域において均一に分布していない場合に、複数の周波数領域サンプルの前記第1のセットに対して不均一・均一補間を適用することによって、均一に分布した複数の周波数領域サンプルのセットを生成する手段(55)と、
    複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセットが、周波数領域において均一に分布している場合には、前記パイロットフィルタと複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセットとの巡回畳み込み演算を実行することによって、
    複数の周波数領域サンプルを含む前記第1のセットが、周波数領域において均一に分布していない場合には、前記パイロットフィルタと均一に分布した複数の周波数領域サンプルについての前記生成されたセットとの巡回畳み込み演算を実行することによって、
    前記チャネル推定値のサブセットを生成する手段(57)と、
    前記チャネル推定値の前記サブセットに基づいて完全なチャネル推定値を再構成する手段(61)と
    を含むことを特徴とする装置。
  9. 前記パイロットフィルタを生成する前記手段(31)は、前記有限インパルス応答フィルタの通過帯域が前記相関器信号の振幅に基づいて決定されるように、前記有限インパルス応答フィルタを生成することを特徴とする請求項に記載の装置。
  10. プリアンブル(15)とデータ部分(17)とを含み、マルチパス無線チャネルを介して送信されたOFDMフレームの受信に関連するチャネル推定のための装置(24)であって、
    受信されたプリアンブル信号と事前に既知のプリアンブル信号とを相関処理することによって、相関器信号を生成する手段(29)と、
    前記相関器信号に従ってパイロットフィルタを生成する手段(31)であって、線形パイロットフィルタを生成する前記手段と、
    受信されたデータ部分の信号から、前記送信されたOFDMフレームの前記データ部分に含まれる複数のパイロットシンボルに対応する複数の周波数領域サンプルの第1のセットを抽出する手段(35)と、
    複数の周波数領域サンプルの前記第1のセットに基づいて、かつ、前記パイロットフィルタを使用して、チャネル推定値を生成する手段(39)と
    を備え、
    前記パイロットフィルタを生成する前記手段(31)は、
    第1の部分、第2の部分、及び第3の部分に因数分解されるフィルタ行列を生成し、
    前記第1の部分は、周波数領域から時間領域への変換を実行する行列であり、
    前記第2の部分は、前記相関器信号のベクトル表現と、それまでに受信された複数のOFDMフレームから得られた複数の相関器信号についての対応する複数のベクトル表現とによって生成されるサブ空間への射影を実行する射影行列であり、
    前記第3の部分は、前記時間領域から前記チャネル推定値についての全体のスペクトルへの変換を実行する行列であること
    を特徴とする装置。
  11. 前記受信されたデータ部分から、複数の周波数領域サンプルの第2のセットを抽出する手段(37)と、
    前記生成されたチャネル推定値を使用して、複数の周波数領域サンプルの前記第2のセットを復調する手段(41)と
    を更に備えることを特徴とする請求項乃至10の何れか1項に記載の装置。
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