JP5226355B2 - 1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システムおよび定点保持方法 - Google Patents

1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システムおよび定点保持方法 Download PDF

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Description

本発明は、斜め前方に移動した時でも、斜め後方の目標点(定点)に効率よく復帰できるトンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システム及び定点保持方法に関する。
観測船や調査船等では、定点観測(又は調査)をするために、洋上の定点の近傍に船体の位置を維持することが必要であり、多くの自動定点保持装置や定点保持方法が提案されてきている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
これらの自動定点保持では、幾つかの推進器やサイドスラスターを備えて、船体に関して全方位の方向に対して推力(制御力)を発生できるように構成しており、船体の方位を保持しながら、定点である目標点への移動方向に対する推力を発生し、船体を定点に戻している。
一方、トンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船も数多く製造され、観測や調査に使用されてきた。図5に示すように、この1軸1舵バウスラスタ船1では、プロペラ2と舵3とにより後方と斜め前方向と横方向の第1制御力F1を発生し、バウスラスタ4により横方向の第2制御力F2を発生する。この第1制御力F1と第2制御力F2との合成制御力Faは、前後方向と、斜め前方方向と、横方向のいずれかとなり、この範囲において合成制御力Faを発生することが可能であるが、次の理由から、斜め後方向に対しては合成制御力Faを発生することができない。
舵3により発生する揚力は、舵3へ流入する流れの速度の2乗に比例するので、この斜め後方向に制御力を発生させようとして、プロペラ2を後進とし、舵3を横に切っても、後進時にはプロペラ2の水流が船首方向に流れるため、舵3に流入する流れは、概略後進速度に等しい。そのため、定点保持時には後進速度が遅いため、後進時に舵角を取っても、発生する横力は小さく、後進しながら横力を発生することができず、斜め後方へは移動できない。つまり、斜め後方向に対しては合成制御力Faを発生できない。
なお、トンネル型バウスラスタでなく、バウスラスタの方向を船体に対して回転可能なアジマス型バウスラスタでは、バウスラスタの方向を変えることにより、斜め後方への推進力を発生することも可能である。
そのため、定点保持制御(DPS制御)は行われず、図6に示すように、定点DPを中心とする所定の許容範囲円DPR2を逸脱した場合に、船首を定点DPに向かうように回頭して目標範囲円DPR1内に戻る自動定点復帰制御(DPR制御)が行われてきた(例えば、特許文献3参照。)。
この自動定点復帰制御では、図6に示すように、風力Fw、潮流力Ft等からなる外力によって船体1が定点位置の状態(A0)から後方に移動し、許容範囲DPR2から逸脱したとすると(図6のA1〜A3)、目標点(定点)DPに船体1の方位を向けてから(A3〜A4〜A5)、プロペラ回転により前進し(A5〜A6〜A7)、目標範囲DPR1内に入ってから、船体1の方位を所定の方位に向けるように回頭し(A7〜A8〜A9)、これにより復帰する。
一方、外力の方向が変化し、船体1の後方から外力が作用し、船体1が定点位置の状態(A0)から前方又は斜め前方に移動してしまった場合には(B1)、後進や斜め後方に進むのではなく、プロペラ、舵、バウスラスターを利用して、船体1を反転して船首を復帰DPに船体1の方位を向けてから(B2〜B3〜B4)、プロペラ回転により前進して(B4〜B5〜B6)、目標範囲DPR1内に入った後で、バウスラスタを駆動して船体1の方位を戻している。
つまり、後方又は斜め後方に戻るには、復帰方向に船首を回頭してから、前進することにより目標範囲内に到達し、更に、回頭することにより船首を所定方向に向けている。このような制御が、斜め後方への制御力を発生できない船舶のために従来技術で行われて来た自動定点復帰制御である。
しかしながら、最近、このトンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船においても、水深3000mを超える観測(又は調査)を行う場合も少なくなく、その間は船の位置と方位を保つ操船が要求され、そのような操船を長時間行うことは操船者にとって大きな負担となっており、定点保持制御が求めらる様になってきている。特に、観測中においては、観測機器を海中に入れていたり、引っ張っていたりするため、船体の方位を変更することや船体を回頭することは嫌われ、従来の自動定点復帰制御では、対応が不十分になってきている。
一方、洋上で、従来技術の斜め後方にも移動する船舶の定点保持制御を行うためには、全方位への移動を可能とするアクチュエータの構成が必要となる。特に、斜め後方への制御力を得るためには、船体に対して制御力の方向を変更できるアジマス型スラスタ等が必要とされ、舵とプロペラで発生できる制御力の方向が、前方から真横までと、後方向に限られている1軸1舵バウスラスタ船では、斜め後方への移動を含む定点保持制御は難しいとされている。
特開2005−254956号公報 特開平7−165189号公報 特開平7−223591号公報
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、定点保持では、直接その方向への推進力が必要であるとの従来からの先入観を打破して、後方推進と横方向推進に分解して2段階で斜め後方への移動をする制御を行うことにより、トンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船においても、斜め前方に移動した時に、斜め後方の定点に復帰できる1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システムおよび定点保持方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システムは、トンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システムにおいて、該定点保持システムの制御装置が、船体の前方または斜め前方の目標点に戻る場合に、目標点を直接目指す方向の制御力を算出し、この算出した制御力を外乱による力に抗しながら発生するように、プロペラと舵とトンネル型バウスラスタを制御して、船体を前記目標点に戻す前方移動制御と、船体の後方または斜め後方の目標点に戻る場合に、あるいは、演算された制御力が船体の後方又は斜め後方の場合に、船体と前記目標点との距離の後方向成分に対応した後方向進力を算出し、この算出した後方向制御力を外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラを制御する後進移動制御と、前記目標点が船体から見て正横から前方になる位置に到達してからは、船体と前記目標点との距離の横方向成分に対応した横方向制御力を算出し、この算出した横方向制御力を外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラと舵とバウスラスタを制御する横進移動制御との2段階の制御を行う後方移動制御を備えて構成される。
この構成によれば、従来技術では困難と考えられていたトンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船において、斜め後方の目標点(定点)に、従来技術のように船体を回頭することなく、最初に後方推進(後進)し、その後横方向推進(横進)することにより、斜め後方の目標点に船体を戻すことができる。
特に、後進した後に横進することにより、後進停止時に、後進中よりもプロペラ推力を増加するので、プロペラ後流の速度が大きくなり、舵による横方向力の発生量が大きくなるので、この舵による横方向力とバウスラスタの横方向力とを利用して横進を効率よく行うことができる。
上記の1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システムにおいて、前記制御装置が、目標点に戻るために必要な制御力を算出した時に、船体後方への制御力成分が含まれていない時には、前記前方移動制御を行い、船体後方への制御力成分が含まれている時には、前記後方移動制御を行うように構成される。
または、上記の1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システムにおいて、前記制御装置が、目標点を算出した時に、該目標点が船体の前方または斜め前方である時には、前記前方移動制御を行い、前記目標点が船体の後方または斜め後方である時には、前記後方移動制御を行うように構成される。
これらの構成により、後方推進と横方向推進の2段階推進による斜め後方位置への後方移動制御を、直接その方向への推進力を算出して、この算出された制御力を各推進機器に分配する前方移動制御から切り離すことができ、後方推進を含む場合の定点移動制御を単純化できるので、全体としての定点保持制御を簡略化できる。
この後方移動制御では、後進方向成分に対応した後方進力を発生させ、その後、横方向制御力を発生させることになる。なお、この後進用制御力は固定ピッチプロペラ(FPP)では、船を後方に推す外力(風力、潮流力等)がある場合には回転数を減少してプロペラによる推進力を減少したり、プロペラを逆転してプロペラによる後進用制御力を得るが、可変ピッチプロペラ(CPP)ではプロペラ翼のピッチを変更することで、プロペラによる推進力を前進から後進まで簡単に得ることができる。
また、横方向制御力は、前進方向のプロペラ回転によって生じる水流を舵に当てて横方向に向けることにより、この部分で横方向の第1制御力を発生させると共に、バウスラスタにより船首部分で横方向の第2制御力を発生させて、その合成制御力により横方向に進むことができる。また、実際には後進速度がある状態で横移動を開始するために、一時的に斜め後ろに移動することになり、制御性能を向上させる効果も得られる。
なお、実際の運用では定点保持制御を行う際は、外乱を船首方向に受けて実施することが多く、後方移動制御は頻繁に行うことは少ないので、このような後方移動制御でもトンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船でも安定的に定点保持が可能となる。
また、上記の目的を達成するための1軸1舵バウスラスタ船の定点保持方法は、トンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船の定点保持方法において、船体の後方又は斜め後方の目標点に戻る時に、船体と前記目標点との距離の後方向成分に対応した後方向推力を算出し、この算出した後方向制御力を外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラを制御する後進移動制御を行い、船体の後方向に移動して前記目標点が船体から見て正横から前方になる位置に到達した後に、船体と前記目標点との距離の横方向成分に対応した横方向制御力を算出し、この算出した横方向制御力を外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラと舵とバウスラスタを制御する横進移動制御を行って、前記目標点に向かって船体の横方向に移動して前記目標点に戻る自動定点保持を行うことを特徴とする。
この方法によれば、定点保持制御において、斜め後方に移動する時に、前後方向の制御と横方向の制御を、順次切り換えて行うこととしている。つまり、斜め後方の目標点に移動する場合に、最初に、船の後方向移動のみを行い、目標点の横位置に移動してから、横方向に移動する制御を行うことで、定点保持を行う。このような方法で制御することによって、制御目標地点付近で斜め後から外乱を受ける場合でも、後方向移動と横方向移動の制御を繰り返すことによって、制御目標地点(定点)付近から大きく逸脱することなく、効率よく定点保持することが可能となる。
本発明の1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システム及び定点保持方法によれば、斜め後方の目標点(定点)に、従来技術のように船体を回頭することなく、最初に後方推進し、その後、横方向推進することにより、斜め後方の目標点に船体を戻させることができる。
特に、後進した後に横進することにより、後進停止時に、後進中よりもプロペラ推力を増加するので、プロペラ後流の速度が大きくなり、舵による横方向力の発生量が大きくなるので、バウスラスタの横方向力と舵による横方向力とを利用して横進を効率よく行うことができる。
また、定点保持制御において、後方推進を含む場合の定点移動制御は単純化でき、また、後方推進と横方向推進の2段階推進による斜め後方位置への後方移動制御を、直接その方向への推進力を算出して、この算出された制御力を各推進機器に分配する前方移動制御から切り離すことができる。そのため、全体としての定点保持制御を簡略化できる。
以下図面を参照して本発明に係る1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システム及び定点保持方法の実施の形態について説明する。なお、ここでは、説明を簡略化するための、力とモーメントを含めて、また、その大きさと方向も含めて、風力、潮流力、外力、推力、制御力等としている。
図1に示すように、この1軸1舵バウスラスタ船1は、船尾部にプロペラ2と舵3とを有し、船首部にトンネル型バウスラスタ(以下バウスラスタという)4を備えた構成される。また、定点保持制御(DPS制御)では、風力Fwや潮流力Ft等の外力Fbが作用する状況下で、1軸1舵バウスラスタ船1の方位を所定の方位αに保ちながら、1軸1舵バウスラスタ船1の特定の部分の位置SGが目標点である定点DPの近傍にあるように制御する。この定点保持制御においても、頻繁な制御を避けるため、定点DPを中心とする位置保持許容範囲DPSが設けられる。この位置保持許容範囲DPSは観測目的や調査目的等によって、予め設定されるものである。
また、この1軸1舵バウスラスタ船1は、図2に示すような定点保持システムを含む制御システム10を有して構成される。この制御システム10では、プロペラ2の推力と舵3の舵角とバウスラスタ4の推力を制御する。プロペラ2は図2では可変ピッチプロペラ(CPP)で構成され、主機(エンジン)5により減速機6を介して駆動される。このプロペラ2のピッチ角制御、主機5の回転数制御、減速機6の減速の制御等は、機関監視制御盤11によって行われ、プロペラ回転数Ne1あるいはピッチ角β1が制御される。
また、舵3は、大きな横力を発生することができるように、フラップ付舵や大角度の舵切りができる特殊舵が使用され、操舵機7により舵角γが制御される。この操舵機7は、舵制御盤12によって制御される。バウスラスタ4はトンネル型で形成され、可変ピッチプロペラを内部に有して構成される。このバウスラスタ4は、スラスタ制御盤13により回転数Ne2あるいはピッチ角β2を制御される。
これらの制御の指令Ne1,Ne2(あるいはβ1、β2)、γ等は、制御演算処理を行う制御盤21から出力される。この制御盤21にはマスター表示パネル22aを備えたマスタースイッチパネル22、コネクタ23bに接続される延長ケーブル23aにより船橋から離れた場所でも操作可能な遠隔操作パネル23等と接続され、操作員の操作によって諸指示が入力される。
また、制御盤21には、1軸1舵バウスラスタ船1が装備しているGPSセンサ(全地球測位システムを利用する測位センサ)31の船体の位置情報(船位情報)、風向風速計32の風向・風速情報、船速計33の船速情報、ジャイロコンパス34の船首方位等の各種センサの情報も入力される。この入力に際しては、入力したデータが異常か否かをチェックするデータチェックを行ったり、フィルタリングを行ったりする。
この制御盤21、マスタースイッチパネル22、遠隔操作パネル23等で制御部20が構成され、この制御部20では、マスターパネルスイッチパネル22、表示パネル22a、遠隔操作パネル23からの操作情報、各種センサ情報を取り込み、船体の移動、回頭、方位保持、船位保持等に必要な制御力を算出し、この制御力をプロペラ2、舵3、バウスラスタ4に対して適切な推力配分量を算出し、それぞれへの指令信号を出力する。なお、この指令信号の出力に際しては、プロペラ2、舵3、バウスラスタ4に過負荷が加わるのを防止するための推力変動軽減処理を行う。
マスタースイッチパネル22はジョイスティック、回頭ダイヤル、押しボタン及びブザー等を備えており、タッチパネルで形成されるマスター表示パネルでの各種モード切替、各種表示機能及び操作信号の入出力処理と制御盤の間の通信処理を行う。また、遠隔操作パネル23は、ジョイスティック、回頭ダイヤル、各種モード表示灯、押しボタン及びブザー等を備えており、操作信号の入出力処理と制御盤の間の通信処理を行う。
この制御システム10は、定点保持モードでの自動定点保持機能以外にも、スタンバイモードでのスタンバイ機能、JOYモードでのジョイスティック操船機能、方位保持モードでの自動方位保持機能、個別モードでの個別制御機能等がある。
本発明においては、この定点保持モードでの自動定点保持機能を次のように構成する。この自動定点保持機能は、方位を保持しながら、船位を目標位置に保持する機能であり、図1に示すように、船首方位に関してはジャイロコンパス34からの信号を基に設定方位αとの偏差がゼロになるようにフィードバック制御し、船位に関しては、GPSセンサ31等の位置センサからの信号を基に設定位置(定点)DPとの偏差がゼロになるように制御する。また、目標点DPとの偏差が大きくなった時には注意喚起信号を出すための位置保持許容範囲DPSを設けている。
この自動定点保持は、図3に例示するような制御フローに従って行われる。この自動定点保持機能の定点保持モードが選択されると、図3の制御フローがスタートする。この制御フローがスタートすると、図3のステップS11で定点DPへの移動を行う。このステップS11の制御で、所定の定点DPに船首を向けて前進して定点DPに到着したら、次のステップS12で船首方位を所定の方位αに保持する。
この自動定点保持における方位保持に関しては、外乱により船首方位が変化し、この方位変化をジャイロコンパス(方位角検出器)34からの信号で検知したら、船首方位と設定方位との偏差を基に、この偏差がゼロになるように、プロペラ2と舵3との第1方位保持用制御力(大きさと方向を含む)F1dとバウスラスタ4の第2方位保持用制御力(大きさのみ)F2dを算出し、この算出結果を基に、バウスラスタ4とプロペラ2と舵3を操作するPID制御等のフィードバック制御を行う。これにより、船首方位を設定方位に保持する。
また、ステップS12で方位保持できたら、次のステップS13で、船位保持を行う。この自動定点保持における船位保持に関しては、風向風速計31から風向・風速の情報を得て、予め用意した風力データから、方位保持した状態の船体1に作用する風力Fwを算出し、外力Fbを算出する。この外力Fbに対抗する船位保持用制御力(回頭モーメントも含む:以下同様)Fasを算出する。更に、必要であれば、この船位保持用制御力Fasに第1方位保持用制御力F1dと第2方位保持用制御力F2dの合成力を加えて、方位保持用制御力も含む新たな船位保持用制御力Fasとする。
この船位保持用制御力Fasに対して、予め用意した推力分配データに基づいて、プロペラ2と舵3とが発生すべき第1船位保持用制御力F1sとバウスラスタ4が発生すべき第2船位保持用制御力F2sと算出する。この第1船位保持用制御力F1sからプロペラ2の回転数Ne1(あるいはプロペラのピッチ角β1)と、舵3の舵角γを算出する。また、第2船位保持用制御力F2sからバウスラスタ4の回転数Ne2(あるいはプロペラのピッチ角β2)を算出する。更に、この算出した回転数Ne1,Ne2(あるいはプロペラのピッチ角β1,β2)、舵角γの指令値を各制御盤11、12、13に出力して、全体制御力Faを発生し、外力Fbに対抗させて、船位SGの移動を抑制する。
しかしながら、風向、風速、潮流等の外乱は変化するため、船体1の全体制御力Faが外力Fbに負けて船体1が流されたり、あるいは、船体1の全体制御力Faが外力Fbより勝ってて船体1が移動したりする。この移動量をステップS14でチェックする。
そして、このステップS14のチェックで、船体1が位置保持許容範囲DPS内にある間は(YES)、移動用の制御は行わないが、船体1が位置保持許容範囲DPS外に逸脱したこと(NO)を、GPSセンサ31により検知すると、ステップS20に行き、移動用の制御を行う。このステップS20の移動用の制御では、船位SGと定点DPとの偏差(方向と距離)が算出され、この方向へ船体1を移動させるための全体移動用制御力Famが算出され、ステップS21で、前方移動制御とするか否かがチェックされる。
このステップS21のチェックで、全体移動用制御力Famが船体1の前方成分を有している場合(前方又は斜め前方の力である場合)、及び横方向成分のみである場合(横方向の力である場合)には(YES)、その方向へに対して制御力を発生できるので、ステップS22のステップS22aで、直接定点方向に移動する前方移動制御が行われる。
この前方移動制御では、船位SGと定点DPとの距離を基に全体移動用制御力Famを算出する。より具体的には、船位SGと定点DPとの距離の大きさに比例させたり、距離の変化量に比例させたりして、船位SGと定点DPとの距離がゼロになるようにフィードバック制御する。この全体移動用制御力Famと全体船位保持用制御力Fasとを合成して(ベクトルでの足し合わせをして)、全体制御力Faを算出する。
この全体制御力Faに対して、予め用意した推力分配データに基づいて、プロペラ2と舵3とが発生すべき第1制御力F1tとバウスラスタ4が発生すべき第2制御力F2tと算出する。この第1制御力F1tからプロペラ2の回転数Ne1(あるいはプロペラのピッチ角β1)と、舵3の舵角γを算出する。また、第2制御力F2tからバウスラスタ4の回転数Ne2(あるいはプロペラのピッチ角β2)を算出する。
更に、この算出した回転数Ne1,Ne2(あるいはプロペラのピッチ角β1,β2)、舵角γの指令値を各制御盤11、12、13に出力して、全体制御力Faを発生し、外力Fbに抗しながら、船体1を定点DPの方向に移動する。定点DPに近づくに連れて、全体移動用制御力Famの算出値は小さくなるように制御されるので、船体1は位置保持許容範囲DPS内に入る。ステップS22bで、船体1が位置保持許容範囲DPS内に入ったか否かを判定し、入っていなければ(NO)、ステップS22aに戻り、入っていれば(YES)、ステップS12に戻り、そこで方位保持と船位保持の制御がなされる。
一方、ステップS21のチェックで、図4に示すように、船位SGと定点(目標点)DPとの偏差(方向と距離)Lに基づいて算出された全体移動用制御力Famが、船体1の後方成分を有している場合、即ち、船位SGの後方又は斜め後方に定点DPがある場合には(NO)、斜め後方への制御力を発生できないので、ステップS23に行き、次のように、ステップS23aの第1段階の後進移動制御とステップS23cの第2段階の横進移動制御の2段階に分けて移動する後方移動制御が行われる。
ステップS23aの第1段階の後進移動制御では、船位SGと定点DPとの距離Lの船体1の後方向成分Lxに基づいて、後進用制御力Fcmのみが算出される。この段階では船位SGと定点DPとの距離Lの船体1の横方向成分Lyは無視される。この後進用制御力Fcmを全体移動用制御力Famとする。より具体的には、船位SGと定点DPとの距離の後方向成分Lxの大きさに比例させたり、後方向成分Lxの変化量に比例させたりして、船位SGと定点DPとの距離の後方向成分Lxがゼロになるようにフィードバック制御する。この全体移動用制御力Famと全体船位保持用制御力Fasとを合成して、全体制御力Faを算出する。
この全体制御力Faに対して、予め用意した推力分配データに基づいて、プロペラ2と舵3とが発生すべき第1制御力F1tとバウスラスタ4が発生すべき第2制御力F2tと算出する。この第1制御力F1tからプロペラ2の回転数Ne1(あるいはプロペラのピッチ角β1)と、舵3の舵角γを算出する。また、第2制御力F2tからバウスラスタ4の回転数Ne2(あるいはプロペラのピッチ角β2)を算出する。更に、この算出した回転数Ne1,Ne2(あるいはプロペラのピッチ角β1,β2)、舵角γの指令値を各制御盤11、12、13に出力して、全体制御力Faを発生し、外力Fbに抗しながら、船体1を後進させて直接定点DPの側方に移動する。船位SGと定点DPとの間の船体の後方向成分Lxがゼロに近づくに連れて、後進用制御力Fcmのみの全体移動用制御力Famの算出値は小さくなるように制御されるので、船体1は定点DPの側方まで後退する。ステップS23bで船体1が定点DPの側方に到達したか否かがチェックされ、到達していれば(YES)、次のステップS23cの横進移動制御に行き、到達していなければ(NO)、ステップS23aの後進移動制御に戻る。
ステップS23bで、船体1が定点DPの側方まで後退したことを、GPSセンサ31によって検出すると、ステップS23cの第2段階の横進移動制御に移行する。この第2段階の横進移動制御では、船位SGと定点DPとの距離の船体1の横方向成分Lyに基づいて、横進用制御力Fdmのみが算出される。この段階では船位SGと定点DPとの距離Lの船体1の後方向成分Lxは無視される。より具体的には、船位SGと定点DPとの距離Lの横方向成分Lyの大きさに比例させたり、横方向成分Lyの変化量に比例させたりして、船位SGと定点DPとの距離Lの横方向成分Lyがゼロになるようにフィードバック制御する。この横進用制御力Fdmを全体移動用制御力Famとする。この全体移動用制御力Famと全体位置保持用制御力Fasとを合成して、全体制御力Faを算出する。
この全体制御力Faに対して、予め用意した推力分配データに基づいて、プロペラ2と舵3とが発生すべき第1制御力F1tとバウスラスタ4が発生すべき第2制御力F2tと算出する。この第1制御力F1tからプロペラ2の回転数Ne1(あるいはプロペラのピッチ角β1)と、舵3の舵角γを算出する。また、第2制御力F2tからバウスラスタ4の回転数Ne2(あるいはプロペラのピッチ角β2)を算出する。
この算出した回転数Ne1,Ne2(あるいはプロペラのピッチ角β1,β2)、舵角γの指令値を各制御盤11、12、13に出力して、全体制御力Faを発生し、外力Fbに抗しながら、船体1を横進させて定点DPに移動する。船位SGと定点DPとの間の船体1の横方向成分Lyがゼロに近づくに連れて、言い換えれば、定点DPに近づくに連れて、横進用制御力Fdmのみの全体移動用制御力Famの算出値は小さくなるように制御されるので、船体1は位置保持許容範囲DPS内に入る。ステップS23dで、船体1が位置保持許容範囲DPS内に入ったか否かを判定し、入っていなければ(NO)、ステップS23cに戻り、入っていれば(YES)、ステップS12に戻り、そこで、方位保持と船位保持の制御がなされる。
この前方移動制御と後方移動制御を行うことにより、定点DPが船体1の前方向、斜め前方向、横方向及び真後方向にあるときは、直接その方向に移動して、また、定点DPが船体1の斜め後方向にあるときは、第1段階の後進移動制御とその後の第2段階の横進移動制御とにより、2段階でその定点DP方向に移動して、位置保持許容範囲DPS内に入り、そこで、船位保持制御に移行する。
なお、上記では、ステップS21のチェックで、定点(目標点)DPに戻るために必要な制御力(全体移動用制御力)Famを算出した時に、船体後方への制御力成分が含まれていない時には、前方移動制御を行い、船体後方への制御力成分が含まれている時には、後方移動制御を行うように構成したが、目標点DPを算出した時に 目標点DPが船体1の前方または斜め前方である時には、前方移動制御を行い、目標点DPが船体1の後方または斜め後方である時には、後方移動制御を行うように構成しても良く、この場合は、目標点DPが船体1の後方または斜め後方にある時には、最初の全体移動用制御力Famの算出を省略して、後進用制御力Fcmの算出を行うので、その分制御を簡略化できる。
定点保持モードが選択されている間は、上記のステップS12〜S22bまたはステップS12〜S23d等の各ステップの制御が繰り返し行われるが、定点保持モード以外の選択が行われると、制御の途中で、割り込みが生じ、リターンに移行し、図3の制御フローを終了する。
なお、スタンバイ機能は、各アクチュエータに対し、プロペラ2のピッチ角を船体停止翼角に、舵3の舵角をゼロに、バウスラスタ4の推力をゼロにする指令を出力する機能である。ジョイスティック操船機能は、ジョイスティック及び回頭ダイヤルにより操船する機能であり、ジョイスティックと回頭ダイヤルの操作の組み合わせにより船の前後進、旋回、斜め前方移動、回頭、横移動等ができる。なお、この機能には方位の自動保持機能はないので、外乱や船の移動に伴い方位が変化する。
自動方位保持機能は、ジャイロコンパス34からの信号を基に設定方位との偏差がゼロとなるようにフィードバック制御する機能であり、船位は、ジョイスティック操作により方位を保持したまま倒した方向へ船が移動するように制御力を発生させる。移動可能な方向は、ジョイスティック操船機能と同じである。個別制御機能は、ジョイスティックの前後操作でプロペラ2のプロペラの翼角を、回頭ダイヤルの操作で舵3の舵角をそれぞれ個別に制御する機能である。
上記の構成によれば、1軸1舵バウスラスタ船1の定点保持システムは前方移動制御と、後進移動制御と横進移動制御との2段階の制御を行う後方移動制御を備えて構成される。
そして、定点保持システムの制御装置20が、船体1の前方または斜め前方の目標点(定点)DPに戻る場合に、目標点DPを直接目指す方向の制御力を算出し、この算出した制御力を外乱による力(外力)Fbに抗しながら発生するように、プロペラ2と舵3とトンネル型バウスラスタ4を制御して、船体1を目標点DPに戻す前方移動制御を行う。
また、船体1の後方または斜め後方の目標点DPに戻る場合に、船体1と目標点DPとの距離Lの後方向成分Lxに対応した後進用制御力Fcmを算出し、この算出した後進用制御力Fcmを外乱による力(外力)Fbに抗しながら発生するようにプロペラ2を制御する後進移動制御と、船体1が目標点DPの側方に到達してからは、船体1と目標点DPとの距離Lの横方向成分Lyに対応した横進用制御力Fdmを算出し、この算出した横進用制御力Fdmを外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラ2と舵3とバウスラスタ4を制御する横進移動制御を行う。
これらの制御により、1軸1舵バウスラスタ船の定点保持方法において、船体1の後方又は斜め後方の目標点DPに戻る時に、船体1の後方向に移動して目標点DPの側方に到達した後に、目標点DPに向かって船体1の横方向に移動して目標点DPに戻ることができる。
従って、上記の1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システム及び定点保持方法によれば、斜め後方の目標点(定点)DPに、従来技術のように船体1を回頭することなく、最初に後方推進し、その後、横方向推進することにより、斜め後方の目標点DPに船体を戻させることができる。
特に、後進した後に横進することにより、後進停止時に、後進中よりもプロペラ推力を増加するので、プロペラ後流の速度が大きくなり、舵による横力の発生量が大きくなる。そのため、バウスラスタの横力と舵による横力とを利用して横進を効率よく行うことができる。
また、定点保持制御において、後方推進を含む場合の定点移動制御は単純化でき、また、後方推進と横方向推進の2段階推進による斜め後方位置への後方移動制御を、直接その方向への推進力を算出して、この算出された制御力を各推進機器に分配する前方移動制御から切り離すことができる。そのため、全体としての定点保持制御を簡略化できる。
本発明に係る実施の形態の1軸1舵バウスラスタ船の構成と定点保持制御の方位と定点と船位の関係を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態の1軸1舵バウスラスタ船の制御システムの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態の定点保持制御の制御フローの一例を示す図である。 本発明に係る実施の形態の後方移動制御を説明するための図である。 トンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船の進行可能な方向を示す図である。 従来技術の自動定点復帰制御を説明するための図である。
符号の説明
1 1軸1舵バウスラスタ船
2 プロペラ
3 舵
4 トンネル型バウスラスタ
10 制御システム(定点保持システムを含む)
20 制御部
21 制御盤
31 GPSセンサ
32 風向風速計
33 船速計
34 ジャイロコンパス
DP 定点(目標点)
DPS 位置保持許容範囲
Fa 全体制御力
Fam 全体移動用制御力
Fas 船位保持用制御力
Fb 外力
Fcm 後進用制御力
Fdm 横進用制御力
F1d 第1方位保持用制御力
F1s 第1船位保持用制御力
F1t 第1制御力
F2d 第2方位保持用制御力
F2s 第2船位保持用制御力
F2t 第2制御力
Ft 潮流力
Fw 風力
Ne1 プロペラ回転数(プロペラ)
Ne2 プロペラ回転数(バウスラスタ)
SG 船位(船体の特定の部分の位置)
α 所定の方位(設定方位)
β1 ピッチ角(プロペラ)
β2 ピッチ角(バウスラスタ)
γ 舵角

Claims (4)

  1. トンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システムにおいて、該定点保持システムの制御装置が、船体の前方または斜め前方の目標点に戻る場合に、目標点を直接目指す方向の制御力を算出し、この算出した制御力を外乱による力に抗しながら発生するように、プロペラと舵とトンネル型バウスラスタを制御して、船体を前記目標点に戻す前方移動制御と、
    船体の後方または斜め後方の目標点に戻る場合に、あるいは、演算された制御力が船体の後方又は斜め後方の場合に、船体と前記目標点との距離の後方向成分に対応した後方向進力を算出し、この算出した後方向制御力を外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラを制御する後進移動制御と、前記目標点が船体から見て正横から前方になる位置に到達してからは、船体と前記目標点との距離の横方向成分に対応した横方向制御力を算出し、この算出した横方向制御力を外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラと舵とバウスラスタを制御する横進移動制御との2段階の制御を行う後方移動制御を備えて構成されたことを特徴とする1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システム。
  2. 前記制御装置が、目標点に戻るために必要な制御力を算出した時に、船体後方への制御力成分が含まれていない時には、前記前方移動制御を行い、船体後方への制御力成分が含まれている時には、前記後方移動制御を行うことを特徴とする請求項1記載の1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システム。
  3. 前記制御装置が、目標点を算出した時に、該目標点が船体の前方または斜め前方である時には、前記前方移動制御を行い、前記目標点が船体の後方または斜め後方である時には、前記後方移動制御を行うことを特徴とする請求項1記載の1軸1舵バウスラスタ船の定点保持システム。
  4. トンネル型バウスラスタを備えた1軸1舵バウスラスタ船の定点保持方法において、 船体の後方又は斜め後方の目標点に戻る時に、船体と前記目標点との距離の後方向成分に対応した後方向推力を算出し、この算出した後方向制御力を外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラを制御する後進移動制御を行い、船体の後方向に移動して前記目標点が船体から見て正横から前方になる位置に到達した後に、
    船体と前記目標点との距離の横方向成分に対応した横方向制御力を算出し、この算出した横方向制御力を外乱による力に抗しながら発生するようにプロペラと舵とバウスラスタを制御する横進移動制御を行って、前記目標点に向かって船体の横方向に移動して前記目標点に戻る自動定点保持を行うことを特徴とする1軸1舵バウスラスタ船の定点保持方法。
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