JP5224750B2 - レーザー照射光学系 - Google Patents

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本発明は、レーザーアレイより放射された光線を、任意の角度範囲に照射するレーザー照射光学系に関し、特に、任意の距離にある被写体を照明し、アスペクト比の高い照射領域に対して、ほぼ均一な光線強度分布を実現するのに適したレーザー照射光学系の構成に関する。
レーザーアレイの照射光線により、被写体に対する効率的な照明を行うために、照明光学系による照射領域内の光線強度分布の均一化が、従来から行われてきた。例えば、光線の強度分布の均一化のためにレンズアレイを適用し、照射光学系に含まれるリレーレンズの倍率を用いて照射範囲の制御を行っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、光線の強度分布の均一化のためにロッドインテグレータを適用し、照射光学系に含まれるリレーレンズの倍率を用いて照射範囲の制御を行っているものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、光線の強度分布の均一化のために拡散板を適用し、照射光学系に含まれるリレーレンズの倍率を用いて照射範囲の制御を行っているものがある(例えば、特許文献3参照)。
さらに、特許文献1と同様に、光線の強度分布の均一化のためにレンズアレイを適用しているが、アレイ毎の射出光線が有限距離にある照明範囲で重なるように照明するクリティカル照明の構成を有するものがある(例えば、特許文献4参照)。
特開2003−131165号公報 特開2006−65118号公報 特表2007−505354号公報 特開2007−58163号公報
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。上述のような従来のレーザー照射光学系では、レーザーアレイのもつ照射領域のアスペクト比に対して、レーザー照射光学系伝搬後の光線に必要な照射領域のアスペクト比がはるかに大きい場合には、均一な強度分布を持つ光線を得ることが難しいという問題があった。
照明領域を決定する撮像装置の検出器は、高密度化技術が進んでおり、数百:1の高アスペクト比を有するリニアアレイ検出器も容易に入手可能である。しかしながら、レーザーアレイは、一般に、排熱など実装上の問題があり、大きくても数十:1程度のアスペクト比にとどまっている。したがって、分解能の優れた高アスペクト比を有するリニアアレイ検出器を使用する場合には、レーザー照射光学系において、照射領域を高アスペクト比となるように変換する必要がある。
従来のようにレンズアレイを用いて強度分布の均一化を行うと、アレイ間には不連続な領域が存在し、この領域で光量が増加もしくは減少する光量ムラが発生する。アスペクト比の拡大により、この光量ムラの領域も同様に拡大するため、強度分布の均一性が低下することとなる。
また、ロッドインテグレータを用いて強度分布の均一化を行っている場合には、光線が壁面で反射される回数が多いほど光路の重ね合わせにより強度分布の均一化の効果が高くなる。しかし、高アスペクトな照射領域を実現するアスペクト比の高いロッドインテグレータは、長軸方向の壁面反射回数が少なくなるため、強度分布の均一性が低下するという問題がある。
また、拡散板を用いて強度分布の均一化を行っている場合には、照射領域内で均等な光線を得るために、一般に、それ以上の領域に光線を広げる必要があり、効率が低い。そして、照射領域外に広がった光線は、迷光となってシステムの信号対雑音比を劣化させる可能性がある。
また、レーザー照射光学系に含まれるリレーレンズの倍率を用いて照射範囲の制御を行っている場合には、アスペクト比の高い照射領域に転写するために、アナモルフィックな光学系を用いる必要があり、一般に、設計・製造の難度が高くなる。
さらに、レーザー照射光学系による照明条件をクリティカル照明とした場合には、光源からの光束の瞳面が有限距離に設定された照射面になり、光源の共役像が無限遠点になる。つまり、無限遠や設定された照射面以外の領域では、光源の強度分布が照射光線の強度分布に影響するため、上記のようなレンズアレイやロッドインテグレータを使用した場合には、アスペクト比の高い照射領域で均一な光線が得られない。したがって、任意の領域で均一な強度分布をもつ照射光線を得るための光学系構成として適さない。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、任意の距離にある被写体を照明し、アスペクト比の高い照射領域に対して均一に近い光線強度分布を実現するレーザー照射光学系を得ることを目的とする。
本発明に係るレーザー照射光学系は、レーザーアレイより放射されたレーザー光線の光線強度を均一化し、任意の角度範囲を照射するレーザー照射光学系において、レーザー入射側がテレセントリック構造をしたリレー光学系をレンズ群として有し、レーザーアレイの共役像の近傍にリレー光学系の像側焦点を持ち、レーザーアレイを構成する1つのレーザーの発散半角をβ、レーザー照射光学系伝搬後の発散半角をθ、レーザーアレイ数をm、レーザーアレイ間隔をα、像側焦点とレーザーアレイの共役像との間隔をdとするときに、下式
Figure 0005224750
で定義されるパラメータεdに対してεd<3を満足するものである。
本発明によれば、レーザー入射側がテレセントリック構造をしたリレー光学系をレンズ群として有し、光学系の設計パラメータを用いて定義されるパラメータεdに対して、εd<3を満足するように光学系を設計することにより、任意の距離にある被写体を照明し、アスペクト比の高い照射領域に対して均一に近い光線強度分布を実現するレーザー照射光学系を得ることができる。
以下、本発明のレーザー照射光学系の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるレーザー照射光学系を示す概略図である。レーザーアレイ1は、紙面水平方向に並んだ複数のレーザー素子から照射された光線を平行に伝搬する。レンズ群2は、レーザーアレイ1で照射されたレーザー光線を、設定した角度範囲の照射光線へと変換するリレー光学系である。
また、光軸3は、レンズ群2の光軸であり、レンズ群2は、この光軸3に対称な構造を有している。また、主点4(像側焦点に相当)は、レンズ群2の主点であり、レンズ群2を伝搬した主光線がこの主点4で光軸3と交差する。さらに、共役面5は、レーザーアレイ1の共役面であり、レンズ群2によりレーザーアレイ1の共役像がこの共役面5上に形成される。
本実施の形態1において、レンズ群2は、光軸3に平行な主光線を主点4の位置で集光する光線に変換する、いわゆる像側テレセントリックな構造となっている。したがって、レーザーアレイ1より平行に伝搬する光束群を、角度の異なる光束群へと屈折させることができる。
個々のレーザーの強度分布は、中心が高く、周辺になるに従い徐々に減衰するガウス分布である。本実施の形態1では、隣り合うレーザーアレイ1の光線を角度空間上で重ね合わせることで、空間的な強度の均一性が高い光線を得ることができる。
次に、照射光線の強度分布がほぼ均一となる条件を示す。レーザーアレイ1を構成する1つのレーザーの発散半角をβ、レーザー照射光学系伝搬後の発散半角をθ、レーザーアレイ数をm、レーザーアレイ間隔をα、主点とレーザーアレイの共役像の間隔をdとする。このとき、下式(1)で定義されるパラメータεdを導入する。
Figure 0005224750
図2は、本発明の実施の形態1におけるパラメータεdに対する光線の強度変動を示した図であり、上式(1)に対して、光線強度の均一性を計算した結果を示したものである。図2の横軸は、上式(1)のパラメータεdであり、縦軸は、強度の均一性の評価量として中心強度を1としたときの照射領域内での強度の標準偏差を示している。
レンズ群2の持つ屈折力を変化させ、計算を行った。図2より、例えば、光源の変動を標準偏差0.1以下とするには、少なくともεd<3を満足する必要がある。
本実施の形態1では、強度の均一化を図るためにレンズアレイを使用していないため、不連続性に起因する光量ムラの発生なく、アスペクト比の高い照射光線を得ることができる。
また、従来技術のように、レンズアレイを使用した場合には、不連続性や隣接アレイへの光線入射により迷光が発生する可能性がある。しかしながら、本実施の形態1では、非アレイ構造の連続面のみを使用しているため、迷光の発生を抑えることができる。
また、本実施の形態1では、各レーザーのレンズ群2の伝搬後の広がり半角は、照射半角θに対して、およそθ/mに縮小することができる。このため、高いアスペクト比への変換が必要であっても、各レーザーの角度変換は、アスペクト比の1/mに抑制することができる。角度変換量が小さいことにより、レンズ群2に必要な屈折力も小さくなるため、低収差で設計が容易になる。また、レンズ枚数が少なくてもよくなり、小型化にも効果がある。
また、本実施の形態1では、レンズ群2が、有限距離にレーザーアレイ1の共役面5を持つリレー光学系構造をしている。従来技術のように、レーザーアレイ1の共役面5を無限遠とすることで照射条件を有限距離にある瞳面においてクリティカル照明とした場合には、瞳面以外の点ではクリティカル照明とならないため、均一の照射光線を得ることができない。
これに対して、本実施の形態1では、有限距離に共役面5を持つことで、角度空間上でほぼ均一な強度分布を実現している。すなわち、本実施の形態1により得られる照射光線は、伝搬距離にかかわらず照射角度範囲2θで、常に、ほぼ均一な照明条件を得ることができる。
また、本実施の形態1では、レンズ群2のレンズ倍率を最適化することにより、光線強度分布の均一性を向上させることができる。レンズ群2のリレー倍率をGとし、パラメータεmを下式のように定義する。
Figure 0005224750
図3は、本発明の実施の形態1におけるパラメータεd−εmに対する光線の強度変動を示した図であり、上式(1)から上式(2)を引いた値に対して、光線強度の均一性を計算した結果を示したものである。図3の横軸は、パラメータεd−εmであり、縦軸は、強度の均一性の評価量として中心強度を1としたときの照射領域内での強度の標準偏差を示している。
εm+εdを1、2、3、4、5と変化させ、計算を行った。図3より、例えば、光源の変動を標準偏差0.1以下とするには、少なくとも|εd−εm|<1を満足する必要がある。
レーザー照射光学系においては、照射効率、つまり、全レーザー光線に対する設定された照射角度範囲に伝搬した光線の比率を高めることも重要となる。図4は、本発明の実施の形態1における照射効率の計算結果であり、レーザーのアレイ数をm=3のときの照射効率を示している。図4の横軸は、先の図3と同様にパラメータεd−εmであり、縦軸は、設定した照射角2θの全光線強度を(1つのレーザー光線強度×レーザー数)で正規化した値である。つまり、縦軸の照射効率が1のとき、すべての光線が照射角度2θ内を伝搬する。
εm+εdを1、2、3、4、5と変化させ、計算を行った。図4より、例えば、照射効率を0.5以上にするためには、少なくともεm−εd<1を満足する必要がある。
本実施の形態1では、共役面5においてレーザーアレイ1の像が形成されるため、レーザーの光線強度がこの共役面5上で集中することになる。したがって、レーザー強度が非常に大きい場合には、レーザーの集中による発熱や近傍光学素子の破損などが発生する可能性がある。
しかしながら、本実施の形態1では、共役面5における光線は、伝搬方向さえ集光状態と同等であれば、等価な光線強度の均一性が得られるため、共役像が無収差である必要はない。逆に、共役像が収差を持ったぼけた像とすることで、レーザーの光線密度が小さくなるので、エネルギーの集中による光学素子の破損などを避けることができる。このように、光線の伝搬方向は変わらず、収差により像をぼかすには、例えば、レンズ群2の収差として、周辺光線の高さにより光軸上の交点が変化する球面収差などを用いればよい。
本実施の形態1では、主点4において各レーザーアレイ1からの主光線が光軸3と交差するため、レーザーの光線強度がこの主点4の面上においても集中することになる。したがって、レーザー強度が非常に大きい場合には、レーザーの集中による発熱や近傍光学素子の破損などが発生する可能性がある。
しかしながら、本実施の形態1では、主点4近傍における主光線は、伝搬方向さえ主点4で光軸3と交差する光線と同等であれば、等価な光線強度の均一性が得られるため、必ずしも主点4を通る必要はない。したがって、レーザーアレイ1の位置によって主光線の光軸3との交点が主点4から移動するように収差を加えることによって、レーザーの光線密度を小さくし、エネルギーの集中による光学素子の破損などを避けることができる。このような収差としては、例えば、像高に応じて焦点距離が変化する歪曲収差などを使用することができる。
なお、以上の実施の形態1でレンズ群2を構成するレンズには、球面レンズを使用していたが、非球面形状のレンズを使用してもよい。非球面レンズを使用することにより、収差の低減あるいは上述の収差の付加によるレーザー集光状態の除去などに効果がある。
以上のように、実施の形態1によれば、レーザー入射側がテレセントリック構造をしたリレー光学系をレンズ群として有し、上式(1)で定義されるパラメータεdに対してεd<3を満足するように光学系を設計することにより、任意の距離にある被写体を照明し、アスペクト比の高い照射領域に対して均一に近い光線強度分布を実現するレーザー照射光学系を得ることができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2におけるレーザー照射光学系を示す概略図である。本実施の形態2の光学系の構成要素自体は、先の実施の形態1と同じため、説明を省略する。
本実施の形態2において、レンズ群2は、3枚の球面レンズより構成されている。レンズ群2に要求される像側テレセントリック性、主点4と共役面5の位置などの設計条件から、必要なレンズの最少枚数は、2枚である。しかし、本実施の形態2に示すように、3枚のレンズを使用することによって新たに3つの設計の自由度が加わり、その自由度を用いてレンズ群2の大きさをコンパクトにすることができる。さらに、レンズ群2がコンパクトになることによって軽量化、可搬性などの効果があることは言うまでもない。
本実施の形態2の具体例となる構成データについて、次に説明する。図6は、本発明の実施の形態2における光学系の具体的な構成データの一覧表である。本実施の形態2における光線波長は、1.55μm、レーザーアレイ数はm=25、アレイ間隔はα=200μm、レーザーのNAは0.012である。
図6に示した構成データにおいて、面番号1は、図5におけるレーザーアレイ1の端面に相当する。また、面番号2、3は、それぞれ、図5におけるレンズ群2内の1枚目の球面レンズの左端面、右端面に相当する。また、面番号4、5は、それぞれ、図5におけるレンズ群2内の2枚目の球面レンズの左端面、右端面に相当する。さらに、面番号6、7は、それぞれ、図5におけるレンズ群2内の3枚目の球面レンズの左端面、右端面に相当する。
また、面番号1に対応する「面間隔」の欄の数値は、面番号1と面番号2との間隔を意味している。以下同様であり、面番号6に対応する「面間隔」の欄の数値は、面番号6と面番号7との間隔を意味している。さらに、面番号7に対応する「面間隔」の欄の数値は、図5におけるレンズ群2内の3枚目の球面レンズの右端面と主点4との間隔を意味している。また、面番号2〜7に対応する「曲率半径」の欄の数値は、それぞれの球面レンズの曲率半径を示している。
図7は、本発明の実施の形態2において、図6の構成データを有する光学系により得られる光線強度の分布断面の計算例を示した図である。照射半角は、θ=6°、伝搬距離は、1mとした。図7より、設定した照射角度範囲で、ほぼ均一な強度分布が得られていることがわかる。
以上のように、実施の形態2によれば、具体的な光学系設計として、先の実施の形態1におけるレンズ群を3枚の球面レンズで構成することにより、任意の距離にある被写体を照明し、アスペクト比の高い照射領域に対して均一に近い光線強度分布を実現するレーザー照射光学系を得ることができる。
なお、本実施の形態2では、レンズ群2のレンズとして3枚の球面レンズを使用したが、4枚以上の球面レンズを使用しても同様の効果を得ることができる。また、非球面レンズを使用することにより、収差の低減あるいは上述の収差の付加によるレーザー集光状態の除去などに効果がある。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3におけるレーザー照射光学系を示す概略図である。先の実施の形態1の図1の構成と比較すると、本実施の形態3における図8の構成は、主点4の近傍に挿入されたシリンドリカルレンズ6をさらに備えている点が異なっている。他の構成要素は、先の実施の形態1と同じため、説明を省略する。
本実施の形態3のように、光路中にシリンドリカルレンズ6を挿入することで、一方の光線の広がり角を任意の広がり角に設定することができる。例えば、一方向だけにレーザーが並んだリニア構造のアレイ素子をレーザーアレイ1として使用し、アレイの並んだ方向の照射角度制御に先の実施の形態1の光学系を使用したと仮定する。この場合には、アレイの並んだ方向と垂直な方向の広がり角は、任意に設定できなくなる。しかしながら、このような場合にも、アレイと垂直な方向に曲率を持ったシリンドリカルレンズ6を挿入することで、任意の広がり角を設定できるようになる。
以上のように、実施の形態3によれば、光路中にシリンドリカルレンズをさらに備えた光学系構成とすることにより、先の実施の形態1と同様の効果を得た上で、さらに、一方の光線の広がり角を任意の広がり角に設定することができる。
なお、本実施の形態3では、主点4近傍にシリンドリカルレンズ6を挿入するとしたが、この位置にかかわらず光路中にあれば同様の効果が得られる。
また、レンズ群2にシリンドリカルレンズ6を使用してもよい。このとき、曲率を持たない方向の光線の広がり角は、レーザーアレイ1のNAで決定される。また、レンズ群2に2つの曲率の方向が直交するシリンドリカルレンズ6のレンズ群を組み合わせて使用してもよい。この場合、直交する方向の光線の広がり角を自由に設定することができる。
さらに、レンズ群2のレンズに直交する方向で曲率の異なる、いわゆるアナモルフィックな非球面形状を用いてもよい。この場合、直交する方向で光線の広がり角を自由に設定することができる。
実施の形態4.
図9は、本発明の実施の形態4におけるレーザー照射光学系を示す概略図である。先の実施の形態1の図1の構成と比較すると、本実施の形態4における図9の構成は、レンズ群2の後段に配置されたアフォーカル光学系7をさらに備えている点が異なっている。他の構成要素は、先の実施の形態1と同じため、説明を省略する。
本実施の形態4のように、アフォーカル光学系7をレンズ群2の後段に備えることにより、光線の照射角度を変化させることができる。これは、例えば、一時的に照射領域を狭めて光線強度を増加させる効果や、被写体の距離変化に応じて照射面積を変化させて効率的な照明を行うことなどができる。
さらに、本実施の形態4のアフォーカル光学系7をズーム可能な構造とすることで、任意の角度範囲のレーザー照明を動的に行うことが可能となる。
以上のように、実施の形態4によれば、レンズ群2の後段に配置されたアフォーカル光学系7をさらに備えた光学系構成とすることにより、先の実施の形態1と同様の効果を得た上で、さらに、光線の照射角度を変化させることができる。
本発明の実施の形態1におけるレーザー照射光学系を示す概略図である。 本発明の実施の形態1におけるパラメータεdに対する光線の強度変動を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるパラメータεd−εmに対する光線の強度変動を示した図である。 本発明の実施の形態1における照射効率の計算結果である。 本発明の実施の形態2におけるレーザー照射光学系を示す概略図である。 本発明の実施の形態2における光学系の具体的な構成データの一覧表である。 本発明の実施の形態2において、図6の構成データを有する光学系により得られる光線強度の分布断面の計算例を示した図である。 本発明の実施の形態3におけるレーザー照射光学系を示す概略図である。 本発明の実施の形態4におけるレーザー照射光学系を示す概略図である。
符号の説明
1 レーザーアレイ、2 レンズ群、3 光軸、4 主点、5 共役面、6 シリンドリカルレンズ、7 アフォーカル光学系。

Claims (8)

  1. レーザーアレイより放射されたレーザー光線の光線強度を均一化し、任意の角度範囲を照射するレーザー照射光学系において、
    レーザー入射側がテレセントリック構造をしたリレー光学系をレンズ群として有し、レーザーアレイの共役像の近傍に前記リレー光学系の像側焦点を持ち、レーザーアレイを構成する1つのレーザーの発散半角をβ、レーザー照射光学系伝搬後の発散半角をθ、レーザーアレイ数をm、レーザーアレイ間隔をα、前記像側焦点とレーザーアレイの共役像との間隔をdとするときに、下式
    Figure 0005224750
    で定義されるパラメータεdに対してεd<3を満足することを特徴とするレーザー照射光学系。
  2. 請求項1に記載のレーザー照射光学系において、
    前記リレー光学系のリレー倍率をGとするとき、下式
    Figure 0005224750
    で定義されるパラメータεmに対して、εm−εd<1を満足することを特徴とするレーザー照射光学系。
  3. 請求項2に記載のレーザー照射光学系において、
    |εm−εd|<1を満足することを特徴とするレーザー照射光学系。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレーザー照射光学系において、
    前記リレー光学系は、3枚以上の球面レンズで構成されることを特徴とするレーザー照射光学系。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のレーザー照射光学系において、
    光路中にシリンドリカルレンズをさらに備えることを特徴とするレーザー照射光学系。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のレーザー照射光学系において、
    前記リレー光学系の後段にアフォーカル光学系をさらに備えることを特徴とするレーザー照射光学系。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のレーザー照射光学系において、
    前記リレー光学系は、球面収差を保持することを特徴とするレーザー照射光学系。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のレーザー照射光学系において、
    前記リレー光学系は、歪曲収差を保持することを特徴とするレーザー照射光学系。
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