JP5223438B2 - 光信号品質モニタ装置および光信号品質モニタ方法 - Google Patents

光信号品質モニタ装置および光信号品質モニタ方法 Download PDF

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Description

本発明は、光通信システムにおいて光信号品質をモニタする光信号品質モニタ方法および光信号品質モニタ装置に関し、特に、偏波状態から推定される値を用いて光信号品質をモニタする光信号品質モニタ装置および光信号品質モニタ方法に関する。
通信容量の拡大によって、光信号チャネルあたりの伝送速度が10Gb/sを超える光通信が実用化され、100Gb/sを超える伝送速度の光通信の研究開発も活発になってきている。このような超高速の光通信システムでは、光伝送によるわずかな波形劣化であっても、受信時に信号品質に大きな影響を及ぼす。波形劣化を発生させる物理現象には、波長分散、偏波分散、非線形現象等がある。このうち、波長分散と非線形現象については、伝送路設計技術や信号補償技術によってある程度回避することが可能になっている。しかし、現状では、偏波分散に関して、決め手になる回避策がない。そのため、偏波分散を精度よくモニタして、モニタ結果を、動的な波形歪み補償の制御信号に利用することや、障害回復のトリガ信号に利用することが重要視されている。
波形歪み補償等のために偏波分散をモニタする方式として、例えば、非特許文献1に記載されているような偏光度(DOP:Degree of Polarization)を利用する方式、非特許文献2に記載されているようなアイ開口を利用する方式、特許文献1に記載されているような光信号のシンボルレートBに対して、B/2またはその逓倍のRFクロック強度を利用する方式がある。また、偏波状態(SOP:State of Polarization )を利用する方式も提案されている(例えば、特許文献2参照))。これらの方式によって、偏波分散の一次成分である群遅延時間差(DGD:Differential Group Delay)をモニタできることが知られている。
また、伝送される光信号の品質を評価する方法として、Q値を評価指標にする方法がある。
なお、特許文献3には、測定されたSOPにもとづいてDGDを算出する方法が記載されている。しかし、特許文献3に記載された方法では、測定されたSOPを用いて偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)ベクトルを算出し、算出したPMDベクトルからDGDを求めている。従って、DGDを得る場合にPMDベクトルを算出する必要があり、特許文献3に記載された方法を光信号品質モニタ装置に適用すると、光信号品質モニタ装置のDGDモニタに関する部分の構成が簡便にならない。
特開2000−330079号公報 特開2004−138615号公報 特表2005−531937号公報 J.C.Rasmussen and et. al., "Automatic Compensation of Polarization-Mode Dispersion for 40Gb/s Transmission Systems" p.2101,no.12 ,vol.20,IEEE JLT,2002年 Zhihong Li and et. al. "Chromatic Dispersion and Polarization-Mode Dispersion Monitoring for RZ-DPSK Signals Based on Asynchronous Amplitude-Histogram Evaluation ,p.2859,no.7,vol.24,IEEE JLT, 2006年
上記の文献に記載された技術では、偏波分散の高次成分が無視できない場合には、精度よくQ値を推定することができない。なぜなら、偏波分散高次成分が無視できない場合はDOP、アイ開口度、RFクロック強度では、Q値との相関関係が成立しなくなるためである。従って、非特許文献1、非特許文献2および特許文献1に記載された方式を、Q値にもとづく光信号品質評価(Q値モニタ)に適用することは難しい。
特許文献2には、SOPのモニタ結果から偏波分散の一次成分を求め、一次偏波分散補償器を制御することによって偏波分散障害を除去する例が示されている。特許文献2には、偏波分散の一次成分とQ値の関係については述べられていないが、一般的に偏波分散の一次成分とQ値とは反比例することが知られている。
しかし、特許文献2に記載された方法でQ値モニタを実施した場合には、モニタ精度が低下する。なぜなら、偏波分散の高次成分が考慮されていないからある。偏波分散の高次成分を無視できる場合には、SOPとQ値との相関関係は一定である。しかし、偏波分散高次成分が無視できない場合には、SOPとQ値との相関関係が偏波分散の一次成分の大きさによって変化するため、一定でなくなる。偏波分散の高次成分が無視できない場合に、SOPとQ値との相関関係が一定であると仮定するとSOPからQ値を推定する際の推定誤差が大きくなってしまう。従って、偏波分散の高次成分が無視できない場合でもSOPからQ値を精度よく推定するには、偏波分散の一次成分の大きさによってSOPとQ値の相関関係を補正する必要がある。
推定誤差が大きいQ値を利用すると、光信号品質情報が曖昧になる。その結果、光信号品質情報を基にした障害回復等のネットワーク制御が困難になり、光ネットワークの信頼性が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、偏波分散の高次成分が無視できない場合であっても、偏波分散に起因する光信号品質変動を精度よくモニタすることができる光信号品質モニタ装置および光信号品質モニタ方法を提供することを目的とする。
本発明による光信号品質モニタ装置は、伝送光信号の品質を、伝送光信号から測定した測定値にもとづく計測値から推定した品質判定値を用いて評価する光信号品質モニタ装置であって、伝送光信号のストークスベクトルを光信号変調周波数帯域に亘って測定し、測定したストークスベクトルがポアンカレ球上に描く軌跡の光信号変調周波数帯域における長さを計測値として取得する軌跡長取得手段と、軌跡長取得手段によってストークスベクトルが測定される伝送光信号のDGD値を取得するDGD取得手段と、軌跡の長さと品質判定値との関係を表す関係式を用いて、軌跡長取得手段が取得した軌跡の長さを基に品質判定値を推定する品質判定値推定手段とを備え、品質判定値推定手段は、DGD取得手段が取得したDGD値に応じた関係式を用いることを特徴とする。
本発明による光信号品質モニタ方法は、伝送光信号の品質を、伝送光信号から測定した測定値にもとづく計測値から推定した品質判定値を用いて評価する光信号品質モニタ方法であって、伝送光信号のストークスベクトルを光信号変調周波数帯域に亘って測定し、測定したストークスベクトルがポアンカレ球上に描く軌跡の光信号変調周波数帯域における長さを計測値として取得し、ストークスベクトルが測定される伝送光信号のDGD値を取得し、軌跡の長さと品質判定値との関係を表す関係式を用いて、取得した軌跡の長さを基に、品質判定値を推定し、品質判定値を推定する際に、取得したDGD値に応じた関係式を用いることを特徴とする。
本発明によれば、伝送光信号から測定した測定値にもとづく計測値から推定した品質判定値を精度よく推定できるので、偏波分散に起因する光信号品質変動を精度よくモニタすることができるようになる。
図1(A)は、本発明による光信号品質モニタ装置の基本構成を示すブロック図である。図1(A)に示す構成において、光信号品質モニタ装置は、伝送光信号のストークスベクトルを光信号変調周波数帯域に亘って測定し、測定したストークスベクトルがポアンカレ球上に描く軌跡の光信号変調周波数帯域における長さ(例えば、SOP長)を計測値として取得する軌跡長取得手段100(図3に示すSOP長モニタ装置1103で実現される。)と、軌跡長計測手段100によってストークスベクトルが測定される光信号のDGDを取得するDGD取得手段200(図3に示すCPU1302で実現される。)と、軌跡長取得手段100が取得した軌跡の長さと、DGD取得手段200が取得したDGDとを用いて品質判定値(例えば、Q値)を推定する品質判定値推定手段300(図3に示すCPU1302で実現される。)とを備えている。なお、軌跡長取得手段100が軌跡の長さを取得するための処理と、DGD取得手段200がDGDを取得するための処理とは同時に実行される。
DGD取得手段200は、伝送光信号の中心波長におけるDOP値からDGD値を推定するように構成されていてもよい。また、図1(B)に示すように、あらかじめ外部から入力された軌跡の長さと品質判定値との関係を表す近似式であってDGDの値に応じた近似式を関係式記憶手段410(図3に示すCPU1302におけるレジスタ等で実現される。)に記憶する関係式設定手段400と、光信号変調周波数帯域におけるDOP値を計測するDOP計測手段300とを備え、DGD取得手段200は、DOP計測手段300が計測したDOP値からDGD値を推定するDGD推定手段210を含み、品質判定値推定手段300は、DGD推定手段210が推定したDGD値に応じた近似式を、軌跡の長さと品質判定値との関係を示す関係式として関係式記憶手段410から選択する選択手段310(図3に示すCPU1302で実現される。)を含むように構成されていてもよい。そのような構成によれば、高次偏波分散成分による光信号品質劣化が無視できない場合において、高精度に光信号品質を推定することができる。
品質判定値推定手段300は、DGD推定手段210が推定したDGD値に対応する近似式が関係式記憶手段410に設定されていなかった場合には、対応する近似式が関係式記憶手段410に設定されているDGD値であってDGD推定手段210が推定したDGD値の近傍のDGD値に対応する近似式と、DGD推定手段210が推定したDGD値とを用いて、軌跡の長さと品質判定値との関係を示す関係式を定めるように構成されていることが好ましい。
あらかじめポアンカレ球上におけるストークスベクトルの軌跡の長さのしきい値が定められ、軌跡長取得手段100が取得したストークスベクトルの軌跡の長さが、しきい値を超えた場合に信号品質劣化が発生したとして、外部に警告を出力する警告出力手段500(図3に示すCPU1302で実現される。)を備えていてもよい。
図2は、本発明による光信号品質モニタ方法の概要を示すフローチャートである。図2に示すように、光信号品質モニタ方法は、伝送光信号のストークスベクトルを光信号変調周波数帯域に亘って測定し、測定したストークスベクトルがポアンカレ球上に描く軌跡の光信号変調周波数帯域における長さを計測値として取得するステップ(ステップS1)と、ストークスベクトルが測定される光信号のDGDを取得するステップ(ステップS2)と、取得した軌跡の長さと、取得したDGDとを用いて品質判定値を推定するステップ(ステップS3)とを備えている。
上記のように構成された光信号品質モニタ装置および光信号品質モニタ方法では、受信した伝送光信号の変調帯域内におけるストークスベクトルが求める。ストークスベクトルをポアンカレ球上にプロットすると一本の軌跡が描かれるので、その軌跡の長さをモニタする。偏波分散量が大きいほどポアンカレ球上におけるストークスベクトルの移動量が大きくなるので、ストークスベクトルの移動量、すなわち軌跡の長さ(SOP長)をモニタすることによって偏波分散量をモニタすることができる。ストークスベクトルは、高次成分を含む偏波分散を表現する物理量であるから、SOP長をモニタすることによって、高次成分を含む偏波分散量をモニタすることができる。軌跡の長さと、光信号品質の尺度の一つであるQ値とは所定の相関関係を有する。
偏波分散に高次成分がある場合の偏波一次成分は波長依存になり、DGDは、中心波長における偏波分散一の次成分の値と定義される。波長依存性がある場合には、上記の背景技術を用いてDOP値からDGD値を求めることはできない。しかし、光バンドパスフィルタを用いて、モニタする光信号の中心波長付近のみを切り出した後にDOP値を測定すれば、DGD値を求めることができる。また、ストークスベクトルの測定とDOP測定とを別々に行わずに、DOP値を中心波長付近のストークスベクトルのみから算出することによっても、DGD値を求めることができる。
以上のことから、SOP長とDGD値とを同時に求めることが可能になる。偏波分散の高次成分が無視できない場合には、SOP長とQ値との相関関係はDGD量によって変化する。図10には、DGD量をパラメータとして、縦軸にQ値、横軸にSOP長(SOP)をとって、Q値とSOP長との関係を計算によって求めた結果が示されている。SOP長が1πrad付近である場合におけるQ値推定精度(推定値と実際の値との誤差)は1dB程度であるが、SOP長が2πrad付近である場合おける精度は2dB程度である。従って、SOP長が長くなるほど推定精度が劣化する傾向にあるといえる。Q値とSOP長の相関関係を一次近似したとすると、DGD量によって、その近似式が変化するためである。DGD量が増加するに従って、その近似式の一次近似直線の傾きが増加するので、DGD量を考慮せずにQ値とSOP長との関係を一次近似した場合に比べて、DGD値対応に一次近似式を変化させた場合の方がSOP長からQ値を推定する精度を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態を、図3を参照して説明する。図3は、本発明による光信号品質モニタ装置および光信号品質モニタ方法が光通信システムに適用された場合の光通信システムの構成例を示すブロック図である。
図3に示す光通信システムおいて、光送信器(Tx)1001から出力された光信号は、光伝送路1002で伝送され、光受信器(Rx)1003で受信される。伝送光信号の一部は、光受信器1003の直前で、光分波器1004で光信号品質モニタ用に分岐される。光分波器1004でモニタ用に分岐された光信号は、光信号品質モニタ装置1300に導かれる。
光信号品質モニタ装置1300において、光信号は、光分波器1005で2分岐される。分岐された光信号の一方は、SOP長モニタ装置1103に入力される。分岐された光信号の他方は、光バンドパスフィルタ(以下、光BPF(Band Pass Filter)という。)1201を通過した後、DOPモニタ装置1202に入力される。SOP長モニタ装置1103でモニタされたSOP長、およびDOPモニタ装置1202でモニタされたDOP値は、CPU1302に通知される。CPU1302は、SOP長とDOP値とにもとづいて、外部に対して光信号品質障害アラームを出力することができる。
次に、光信号品質モニタ装置1300の動作を説明する。図3に示す光通信しシステムにおいて、光送信器1001から変調速度Bbpsの光信号が出力されて光伝送路1002を通過し、光受信器1003で受信されるとする。光伝送路1002の通過中に、偏波分散によって光信号に波形歪みが発生する。波形歪みが大きくなると、すなわち偏波分散が大きくなると、光受信器1003における符号誤り率が増大する。
光伝送路1002で伝送された後の光信号の一部が、光分岐器1004で光信号品質モニタ装置1300に導かれる。光信号品質モニタ装置1300において、光信号は、光分岐器1005で2分岐され、分岐された光信号の一方は、SOP長モニタ装置1103に入力され、分岐された光信号の他方は、光BPF1201を介してDOPモニタ装置1202に入力される。
SOP長モニタ装置1103は、図4に示すような光信号の中心光周波数の±BHzにわたって光周波数毎に、偏波分散の表現であるストークスベクトルを測定する。図5は、SOP長モニタ装置1103で測定されたストークスベクトルの一例を示す説明図である。光周波数毎にストークスベクトル(ストークスパラメータS1、S2、S3)を測定する。測定されたストークスベクトルをポアンカレ球上に光周波数毎にプロットすると、図7の説明図に示すようになり、一本の軌跡(図7において太い実線で示されている。)が描かれる。偏波分散が増大すると、光信号帯域内におけるストークスベクトルの変化量が増大するため、ポアンカレ球上にプロットされた軌跡の長さ(SOP長)が長くなる。
図6は、図5に示された場合比べて偏波分散量を増大させた場合のストークスベクトルの測定例を示す説明図である。図8は、図6に例示されたストークスベクトルをポアンカレ球上にプロットした結果を示す説明図である。図7に示された軌跡の長さに比べて、図8に示す軌跡(図8において太い実線で示されている。)の長さは長くなっている。つまり、SOP長と偏波分散量との間には一定の相関関係があることになる。一般的に、偏波分散量が増大するに従って光信号品質は劣化していくことが知られている。よって、SOP長をモニタすることによって、光信号品質の劣化量を推定することができることがわかる。
図9は、偏波分散の一次成分であるDGDと二次成分であるSOPMD(二次偏波モード分散:Second Order Polarization Mode Dispersion )とを変化させた場合の、SOP長(SOP)と光信号品質の一般的な指標の一つであるQ値との関係を示す説明図である。図9から、高次成分が含まれる場合であっても誤差があるものの、SOP長とQ値とは一定の相関関係を持っていることがわかる。図9には、相関関係を一次近似した結果、Q値は、SOP長から、Q=−5×SOP+22の近似式で与えられることが示されている。なお、図9に示されている数式における「x」はSOPを示し、「y」はQ値を示し、「*」は乗算記号である。
図10は、図9に例示されたSOP長とQ値との関係の一次近似(図9に示す直線に相当)の実際のSOP長(データ)からの誤差を、図9において黒丸で示されている各データ点について示す説明図である。図10に示すように、誤差の±側の各々の最大値(絶対値)は1dBに近い値である。すなわち、±1dBに近い誤差がある。従って、SOP長からQ値を推定すると最大で2dB近い誤差が生ずることになってしまう。そこで、比較的大きな誤差が発生することを防止するために、Q値を推定する際に、DOPを併用する。
光BPF1201の通過帯域は、光信号の中心光周波数付近に設定されている。従って、光BPF1201に入力された光信号における中心光周波数付近の成分の光信号のみがDOPモニタ装置1202に導かれる。すなわち、DOPモニタ装置1202がDOP値を計測する帯域は、光BPF1201で制限される。よって、DOPモニタ装置1202は、光BPF1201に入力される光信号に偏波分散の高次成分が含まれている場合でも、DOP値から偏波分散の一次成分であるDGD値を推定することができるようになる。なお、DOP値からDGD値を求められることは広く知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図11〜図13は、図9に例示されたSOP長(SOP)とQ値との関係の一次近似をDGD値に応じて区別して行った結果を示す説明図である。図14〜図16は、近似値と実測値に対する誤差を示す説明図である。図14に示す誤差は、図11に示すSOP長とQ値との関係に対応し、図15に示す誤差は、図12に示すSOP長とQ値との関係に対応し、図16に示す誤差は、図13に示すSOP長とQ値との関係に対応する。
図11には、図9に示す各データからDGD値=0に対応するデータのみを抽出した場合のSOP長とQ値との関係が例示されている。この場合、Q値とSOP長との関係の一次近似式(以下、近似式という。)は、Q=−4.4865×SOP+21.0988である。図12には、DGD値=4に対応するデータのみを抽出した場合のSOP長とQ値との関係が例示されている。この場合、近似式は、Q=−4.472×SOP+21.4812である。図13には、DGD値=8に対応するデータのみを抽出した場合のSOP長とQ値との関係が例示されている。この場合、近似式は、Q=−6.2511×SOP+24.3034である。
図14〜図16から、DGD値に応じてQ値とSOP長との関係を近似した場合には、実測値と近似値との間の誤差は±0.5dB未満(絶対値で0.5dB未満)であり、DGD値に応じた区別をしないで近似した場合に比べて約2倍の精度が実現される。また、Q値推定許容誤差を±0.5dBと定めた場合、DGD値に応じた区別せずに近似した場合には、モニタ可能範囲はSOP長の0〜1.75πradの範囲であるが、DGD値に応じて近似した場合には、モニタ可能範囲がSOP長の0〜2.5πradの範囲になり、モニタ可能範囲を50%ほど拡大することができる。
なお、DGD値に応じて定められた近似式(Q値とSOPとの関係の近似式)を、計算によって求めてもよいし、実測によって求めてもよい。DGD値に応じた近似式は、CPU1302におけるレジスタ等の記憶手段にあらかじめ外部から設定される。
CPU1302は、DOPモニタ装置1202からDOP値を得ると、あらかじめ設定されているDOP値とDGD値との対応関係を用いてDGD値の推定を行う。なお、DOP値とDGD値との対応関係を求める方法は、広く知られている。そして、CPU1302は、DOP値から推定したDGD値に応じた近似式を記憶手段から選択する。
また、CPU1302は、必要であれば、DOP値から推定したDGD値によって、SOP長からQ値を推定するための近似式の補正を行う。例えば、CPU1302は、DOPモニタ装置1202から得られたDOP値を基に推定したDGD値D0が、記憶手段に存在しなかった場合には、設定されているDGD値の中からD0より大きく、D0に最も近い値D1と、D0より小さくD0に最も近い値D2を検索する。一例として、D1に対応する近似式がQ=A1×SOP+B1、D2に対応する近似式がQ=A2×SOP+B2であったとする。D0に対応するQ値とSOP長との関係式は、D1とD2における近似式の中間値と考えてQ=(A1+A2)/2×SOP+(B1+B2)/2と表される。
なお、記憶手段に設定されていないDGD値における近似式を求める方法は、上記のような単純に近傍2点の平均によって求める方法に限られず、他の方法を用いてもよい。このような補正操作によって、SOP長からQ値を推定する精度を2倍程度上げ、かつ、モニタ可能範囲を50%程度拡大することができるようになる。
以上のように、SOPからQ値を推定する際に、DOP値(具体的には、DGD値)に応じて、Q値とSOPとの関係式の係数を変化させることによって高い推定精度を実現することができ、偏波分散の高次成分が含まれる場合であっても、高精度に光信号品質を推定可能なモニタ装置を実現することができる。
なお、本実施形態では、DOPモニタ装置1202は、光分波器1005からの他方の光信号からDOP値を計測したが、SOP長モニタ装置1103がモニタしたストークスベクトルからDOP値を算出するようにしてもよい。すなわち、SOP長モニタ装置1103がモニタしたストークスベクトルを基にDOP値を算出することによって、ポアンカレ球上におけるストークスベクトルの軌跡の長さを測定する手段とDOP値を測定する手段とを共通化してもよい。
図17は、図3に示された光信号品質モニタ装置1300の具体例である光信号品質モニタ装置2300が光通信システムに適用された場合の光通信システムの構成例を示すブロック図である。図17に示す光通信システムにおいて、光送信器(Tx)2001、光伝送路2002、光分波器2004および光受信器(Rx)2003は、図3に示された光送信器(Tx)1001、光伝送路1002、光分波器1004および光受信器(Rx)1003に相当する。
光信号品質モニタ装置2300において、光分波器2005、SOP長モニタ装置2100およびCPU2302は、図3に示された光分波器1005、SOP長モニタ装置1103およびCPU1302に相当する。光BPF2201とDOPメータ2202とを含むDOPモニタ装置2200は、図3に示された光BPF1201とDOPモニタ装置1202とを含むものに相当する。
そして、本実施例では、SOP長モニタ装置2100は、可変波長フィルタ2101、ストークスベクトルを測定するポラリメータ2102およびSOP長演算器2103を含む。SOP長演算器2103は、ポラリメータ2102から出力されるストークスベクトルからSOP長を算出する。
光信号品質モニタ装置2300に入力された伝送光信号は、光分岐器2005で2分岐される。分岐された光信号のうちの一方がSOP長モニタ装置2100に入力され、分岐された光信号のうちの他方がDOPモニタ装置2200に入力される。
SOP長モニタ装置2100おいて、可変波長フィルタ2101は、SOP長モニタ装置2100側に導かれた光信号における特定の波長(光周波数)成分の光信号だけをポラリメータ2102に出力する。ポラリメータ2102に導かれる光周波数成分がfi(i=1〜n、f1は光信号中心光周波数からBHz低い光周波数、fnはBHz高い光周波数)であるとする。よって、ポラリメータ2102は、SOP長モニタ装置2100への入力光信号のうち、光周波数成分がfiの成分だけについてストークスベクトルを測定する。ポラリメータ2102によって光周波数成分fi(i=1〜n)だけについてストークスベクトルが測定されることによって、光周波数成分fi毎のストークスベクトルSiを求めることができる。
Siは3次元ベクトル量であり、Si=(s1i、s2i、s3i)で表すことができるものとする。ポアンカレ球上における座標S1からS2に至るまでの距離Z2は、(s11−s12)×(s11−s12)+(s21−s22)×(s21−s22)+(s31−s32)×(s31−s32)の平方根で与えられ、座標S2からS3に至るまでの距離Z3は、(s12−s13)×(s12−s13)+(s22−s23)×(s22−s23)+(s32−s33)×(s32−s33)の平方根で与えられる。従って、座標S1から座標Snに至るまでの距離L、すなわちSOP長は、Z2+Z3+....+Znであり、光周波数成分fiのストークスベクトルSiの測定値から算出可能である。
CPU2302は、SOP長モニタ装置2100からSOP長を入力する。また、DOPモニタ装置2200からDOP値を入力する。そして、あらかじめ外部から設定されているSOP長とQ値との関係式を、DOP値(具体的には、DGD値)に応じて調整することによって、SOP長から高精度にQ値推定を行う。調整とは、上記の実施形態で説明したように、DOPの値毎(具体的には、DGD値毎)にSOP長とQ値との関係式を選択したりすることである。
また、CPU2302には、あらかじめ品質劣化しきい値が外部から設定されている。CPU2302は、モニタされたSOP長が、そのしきい値を超えた場合に品質劣化アラーム信号を外部に出力する。モニタされたSOP長と推定されたQ値とは、所定の相関関係を有するので、SOP長についてのしきい値を設定することは、実質的に、Q値についてのしきい値を設定することになる。
上記の実施形態または実施例の光信号品質モニタ方法および光信号品質モニタ装置は、以下の効果を奏する。
第1の効果は、高精度で光信号品質をモニタできることである。その理由は、SOP長とDOP(具体例では、DOPから推定されるDGD)とを併用することによって、Q値に対する近似精度を高めることができるためである。
第2の効果は、品質推定可能範囲が広いことである。その理由は、モニタ精度の向上によって、精度不足のために適用できなかった範囲の推定精度が向上し、モニタ適用範囲が広くなるためである。
第3の効果は、適用範囲が広いことである。その理由は、偏波分散の一次成分だけでなく二次成分が無視できない場合でも、適用可能な方法および装置であるためである。
第4の効果は、汎用性が高いことである。その理由は、信号光伝送速度や変調フォーマットに依存しない方法および装置であるため、どのような伝送速度や変調フォーマットの光信号に対しても適用可能なためである。
第5の効果は、リアルタイム性が高いことである。その理由は、インサービスで品質推定が可能なためである。
第6の効果は、柔軟性が高いことである。その理由は、DOP(具体例では、DGD)に応じたSOP長とQ値との関係式を書き換えることによって、Q値推定精度をさらに向上させたり、様々な種類の光ファイバ伝送路に適用したりすることができるためである。
図18は、上記の実施形態または実施例の光信号品質モニタ装置が適用された、光ノードを含む光ネットワークを示すシステム構成図である。図18に示すシステムでは、光信号品質モニタ装置が、光ノードの入出力信号から光パスの偏波分散をモニタし、光パス受信端で偏波分散が増大した場合に、光パス中のどの箇所で偏波分散が増大しているのかを特定し、光パスが、プロテクションパスに切り替えられる。
図18に示す光ネットワークには、4つの光ノード3001〜3004がある。それぞれ光ノード3001〜3004は、光伝送路3010〜3016によって相互に接続されている。そして、光伝送路3010〜3016で光信号が伝送されている。図18に示す光ネットワークにおいて、光ノード3001を起点とし、光伝送路3010、光ノード3002、光伝送路3011を光信号が順に通過し、光ノード3003を終点とする光パス3030を例にして動作を説明する。
光ノード3001から光ノード3003に向けて、光パス3030の経路で光信号が送信される。上記の実施形態または実施例の光信号品質モニタ装置(MON)3020〜3023は、光パス3030の起点から終点までの間で、光ノード3001〜3003の入出力側に配備されている。具体的には、光ノード3001の出力側に光信号品質モニタ装置3020が設けられ、光ノード3002の入力側に光信号品質モニタ装置3021が設けられ、光ノード3002の出力側に光信号品質モニタ装置3022が設けられ、光ノード3003の入力側に光信号品質モニタ装置3023が設けられている。
一例として、光パス3030のいずれかの地点、一箇所において光信号品質劣化Xが発生したとする。簡単のため、他の箇所では光信号品質劣化は0であるとする。図18に示すように光信号品質モニタ装置3020〜3023を配置しておくことによって、光信号品質劣化Xの発生箇所を絞り込むことが可能である。
そのプロセスを以下に説明する。光パス3030のいずれかの一箇所の地点で光信号品質劣化Xが発生した場合には、光信号品質モニタ装置3023で光信号品質劣化Xが検出される。光信号品質モニタ装置3020における光信号品質劣化が設定しきい値X以下である場合には、光ノード3001では光信号品質劣化Xが発生していないことがわかる。また、光信号品質モニタ装置3021における光信号品質劣化モニタ値が設定しきい値X以下の場合には、光ノード3001と光伝送路3010との両方で光信号品質劣化が設定しきい値X以下であることがわかる。
光信号品質モニタ装置3022における光信号品質モニタ結果が設定しきい値X以上の場合、光信号品質モニタ装置3021の光信号品質劣化が設定しきい値X以下であることから、光信号品質モニタ装置3021と光信号品質モニタ装置3022との間で光信号品質劣化Xが発生していることになる。光信号品質モニタ装置3021と光信号品質モニタ装置3022との間には光ノード3002が配備されているので、光信号品質劣化Xは光ノード3002で発生していることが特定される。
そこで、光パス終点である光ノード3003は、光パス起点である光ノード3001に対して、信号を送信している光パス3030を、光伝送路3016による光パスに切り替えるリクエストを光伝送路3016を介して送出する。光ノード3003からのリクエストを受けた光ノード3001は、光パス3030で光ノード3003に向けて送出している信号を、光伝送路3016に送出するように光パスを切り替えることによってプロテクションを行う。
本発明による光信号品質モニタ装置の基本構成を示すブロック図である。 本発明による光信号品質モニタ方法の概要を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の光信号品質モニタ装置および光信号品質モニタ方法が光通信システムに適用された場合の光通信システムの構成例を示すブロック図である。 ストークスベクトルの測定範囲を示す説明図である。 ストークスベクトルの測定例を示す説明図である。 ストークスベクトルの測定例を示す説明図である。 ストークスベクトルがプロットされたポアンカレ球を示す説明図である。 ストークスベクトルがプロットされたポアンカレ球を示す説明図である。 DGDとSOPMDとを変化させた場合のSOP長とQ値との関係を示す説明図である。 図9に例示されたSOP長とQ値との関係の一次近似の実際のSOP長からの誤差を示す説明図である。 図9に例示されたSOP長とQ値との関係の一次近似をDGDの各々の値毎に区別して行った結果を示す説明図である。 図9に例示されたSOP長とQ値との関係の一次近似をDGDの各々の値毎に区別して行った結果を示す説明図である。 図9に例示されたSOP長とQ値との関係の一次近似をDGDの各々の値毎に区別して行った結果を示す説明図である。 近似値と実測値に対する誤差を示す説明図である。 近似値と実測値に対する誤差を示す説明図である。 近似値と実測値に対する誤差を示す説明図である。 本発明による光信号品質モニタ装置および光信号品質モニタ方法の一例が光通信システムに適用された場合の光通信システムの構成例を示すブロック図である。 光信号品質モニタ装置が適用された、光ノードを含む光ネットワークを示すシステム構成図である。
符号の説明
1001 光送信器
1002 光伝送路
1003 光受信器
1004,1005 光分波器
1103 SOP長モニタ装置
1201 光バンドパスフィルタ
1202 DOPメータ
1300 光信号品質モニタ装置
2001 光送信器
2002 光伝送路
2003 光受信器
2004,2005 光分波器
2100 SOP長モニタ装置
2101 波長可変フィルタ
2102 ポラリメータ
2103 SOP長演算器
2200 DOPモニタ装置
2201 光バンドパスフィルタ
2202 DOPメータ
2300 光信号品質モニタ装置
2302 CPU
3001〜3004 光ノード
3010〜3016 光伝送路
3020〜3023 光信号品質モニタ装置
3030 光パス

Claims (16)

  1. 伝送光信号の品質を、伝送光信号から測定した測定値にもとづく計測値から推定した品質判定値を用いて評価する光信号品質モニタ装置であって、
    伝送光信号のストークスベクトルを光信号変調周波数帯域に亘って測定し、測定したストークスベクトルがポアンカレ球上に描く軌跡の光信号変調周波数帯域における長さを前記計測値として取得する軌跡長取得手段と、
    前記軌跡長取得手段によってストークスベクトルが測定される伝送光信号のDGD値を取得するDGD取得手段と、
    軌跡の長さと品質判定値との関係を表す関係式を用いて、前記軌跡長取得手段が取得した軌跡の長さを基に品質判定値を推定する品質判定値推定手段とを備え
    前記品質判定値推定手段は、前記DGD取得手段が取得したDGD値に応じた関係式を用いる
    ことを特徴とする光信号品質モニタ装置。
  2. DGD取得手段は、伝送光信号の中心波長におけるDOP値からDGD値を推定する
    請求項1記載の光信号品質モニタ装置。
  3. あらかじめ外部から入力された軌跡の長さと品質判定値との関係を表す近似式であってDGDの値に応じた近似式を関係式記憶手段に記憶する関係式設定手段と、
    光信号変調周波数帯域におけるDOP値を計測するDOP計測手段とを備え、
    DGD取得手段は、前記DOP計測手段が計測したDOP値からDGD値を推定するDGD推定手段を含み、
    品質判定値推定手段は、前記DGD推定手段が推定したDGD値に応じた近似式を、軌跡の長さと品質判定値との関係を示す関係式として前記関係式記憶手段から選択する選択手段を含む
    請求項1または請求項2記載の光信号品質モニタ装置。
  4. 品質判定値推定手段は、DGD推定手段が推定したDGD値に対応する近似式が関係式記憶手段に設定されていなかった場合には、対応する近似式が前記関係式記憶手段に設定されているDGD値であって前記DGD推定手段が推定したDGD値の近傍のDGD値に対応する近似式と、前記DGD推定手段が推定したDGD値とを用いて、軌跡の長さと品質判定値との関係を示す関係式を定める
    請求項3記載の光信号品質モニタ装置。
  5. 伝送光信号を2分岐する光分岐器を備え、
    軌跡長取得手段は、前記光分岐器で分岐された一方の伝送光信号を用いてストークスベクトルがポアンカレ球上に描く軌跡の長さを取得し、
    前記光分岐器で分岐された他方の伝送光信号を入力する光バンドバスフィルタを備え、
    DOP計測手段は、前記光バンドパスフィルタを通過した後の伝送光信号のDOP値を計測することによって、DOP値を計測する帯域を制限する
    請求項3または請求項4記載の光信号品質モニタ装置。
  6. 推定手段は、DGD値に応じて、ポアンカレ球上におけるストークスベクトルの軌跡の長さと品質判定値との対応関係を変化させる
    請求項3から請求項5記載のうちのいずれか1項に記載の光信号品質モニタ装置。
  7. あらかじめポアンカレ球上におけるストークスベクトルの軌跡の長さのしきい値が定められ、
    軌跡長取得手段が取得したストークスベクトルの軌跡の長さが、前記しきい値を超えた場合に信号品質劣化が発生したとして、外部に警告を出力する警告出力手段を備えた
    請求項3から請求項6記載のうちのいずれか1項に記載の光信号品質モニタ装置。
  8. DOP計測手段は、軌跡長取得手段が測定したストークスベクトルを基にDOP値を算出する
    請求項3から請求項7記載のうちのいずれか1項に記載の光信号品質モニタ装置。
  9. 伝送光信号の品質を、伝送光信号から測定した測定値にもとづく計測値から推定した品質判定値を用いて評価する光信号品質モニタ方法であって、
    伝送光信号のストークスベクトルを光信号変調周波数帯域に亘って測定し、測定したストークスベクトルがポアンカレ球上に描く軌跡の光信号変調周波数帯域における長さを前記計測値として取得し、
    ストークスベクトルが測定される伝送光信号のDGD値を取得し、
    軌跡の長さと品質判定値との関係を表す関係式を用いて、取得した軌跡の長さを基に、品質判定値を推定し、
    品質判定値を推定する際に、取得したDGD値に応じた関係式を用いる
    ことを特徴とする光信号品質モニタ方法。
  10. 伝送光信号の中心波長におけるDOP値からDGD値を推定する
    請求項9記載の光信号品質モニタ方法。
  11. あらかじめ外部から入力された軌跡の長さと品質判定値との関係を表す近似式であってDGDの値に応じた近似式を関係式記憶手段に記憶し、
    光信号変調周波数帯域におけるDOP値を計測し、
    計測したDOP値からDGD値を推定し、
    DGD値に応じた近似式を、軌跡の長さと品質判定値との関係を示す関係式として前記関係式記憶手段から選択する
    請求項9または請求項10記載の光信号品質モニタ方法。
  12. 推定したDGD値に対応する近似式が関係式記憶手段に設定されていなかった場合には、対応する近似式が前記関係式記憶手段に設定されているDGD値であって推定したDGD値の近傍のDGD値に対応する近似式と、推定したDGD値とを用いて、軌跡の長さと品質判定値との関係を示す関係式を定める
    請求項11記載の光信号品質モニタ方法。
  13. 伝送光信号を光分岐器で2分岐させ、
    前記光分岐器で分岐された一方の伝送光信号を用いてストークスベクトルがポアンカレ球上に描く軌跡の長さを取得し、
    前記光分岐器で分岐された他方の伝送光信号が光バンドパスフィルタを通過した後の伝送光信号のDOP値を計測することによって、DOP値を計測する帯域を制限する
    請求項11または請求項12記載の光信号品質モニタ方法。
  14. DGD値に応じて、ポアンカレ球上におけるストークスベクトルの軌跡の長さと品質判定値との対応関係を変化させる
    請求項11から請求項13記載のうちのいずれか1項に記載の光信号品質モニタ方法。
  15. あらかじめポアンカレ球上におけるストークスベクトルの軌跡の長さのしきい値を定め、
    取得したストークスベクトルの軌跡の長さが、前記しきい値を超えた場合に信号品質劣化が発生したとして、外部に警告を出力する
    請求項11から請求項14記載のうちのいずれか1項に記載の光信号品質モニタ方法。
  16. ポアンカレ球上に描く軌跡を得るために測定したストークスベクトルを基にDOP値を算出する
    請求項11から請求項15記載のうちのいずれか1項に記載の光信号品質モニタ方法。
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