JP5223238B2 - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシレスモータの制御装置に関する。
ブラシレスモータの正弦波駆動における駆動方法としては、座標変換によるベクトル制御や、固定座標系により正弦波電流を直接駆動する方法が一般的である。ベクトル制御を行う方法は、U,V,W軸の120度固定座標をd,q軸の90度回転座標に座標変換をおこない、d軸、q軸を個別に制御することにより、ブラシレスモータを直接駆動する方法である。一方、固定座標系による直接正弦波電流を駆動する方法では、U,V,W軸の120度固定座標のまま、U軸、W軸を個別に制御することによりブラシレスモータを直接駆動する方法である。
ところで、上記の正弦波駆動を実現するには、電流波形が再生可能な速度で最低2相分の相電流の検出・演算及び電流制御が必要となる。このため、従来は、高速回転で高いPWMの搬送波のキャリア周波数が要求されており、この最低2相分の相電流の検出・演算及び電流制御を行うCPU(中央演算処理装置)には、負荷が大となっている。例えば、キャリア周波数が15kHzで正弦波駆動を行う場合、66.6μsec(=1sec/15000Hz)毎の割込処理が最高周期の処理になる。従来は、d軸、q軸又はU軸,W軸の電流制御を前記割込処理で行っているため、32ビット以上クラスのCPUパワーを必要とし、コストアップの原因となっている。このことは、正弦波形の相電流(2相以上)を検出して、正弦波形を行うことと同等であり、正弦波形を形成するのと同等の間隔で制御が必要で、このことによってトルク、及び位相の制御を従来は行っていた。
本発明の目的は、CPUの負荷を軽減できるとともにコスト低減を図ることができるブラシレスモータの制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、マグネットロータの角度及び速度の検出を磁気検出手段の検出信号に基づいて速度角度検出部が行い、前記角度(以下、検出角度という)と速度のフィードバックに基づいて複数相のステータ巻線に対してPWMの駆動指令を付与して正弦波駆動させて前記マグネットロータを回転させるブラシレスモータの制御装置において、全相のステータ巻線の直流総電流を検出する電流検出手段と、前記速度と速度指令値に基づいて算出された電流指令値と、前記直流総電流とに基づいて、電流制御を行いモータ電流を算出する電流制御手段と、前記モータ電流と、前記検出角度に基づいて各相の位相に合った正弦波形状の制御量をそれぞれ算出する制御量変換手段と、前記制御量に基づいて前記PWMの駆動指令を生成するPWM変換手段を備え、前記電流制御手段は、PWMのキャリア周期よりも遅い周期で前記電流制御を行い、前記速度角度検出部は、前記検出信号に基づいて同検出信号の電気角60度毎のパターン切換を検出し、該パターン切換の検出が6回繰り返される毎にリセット信号を出力するパターン検出部と、前記パターン検出部から前記リセット信号を入力することによって電気角360度を規定し、同360度分の基準クロック回数を積算する360度カウンタと、前記360度カウンタが積算した前記電気角360度分の基準クロック回数に基づいて速度を検出する速度検出部と、前記検出された速度に基づいて1基準クロック数当たりの平均電気角を算出し、算出した前記平均電気角を1基準クロック毎に加算して累積することにより前記検出角度の更新を行う発振部とを備えたことを特徴とするブラシレスモータの制御装置を要旨とするものである。
請求項1の発明によれば、電流制御手段が、電流指令値と直流総電流とに基づいて電流制御を行ってモータ電流を算出するようにしているため、電流のフィードバック制御のための電流制御ループをPWMのキャリア周期で割込処理を行うことなく、前記キャリア周期よりも遅い周期で電流制御を簡易的に行うことが可能になる。このため、例えばキャリア周波数15kHz以上で低コストのCPUでのブラシレスモータの駆動が可能となる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記検出角度と相出力電圧作成のための正弦波生成レベルとが対応づけて割当てられた正弦波テーブルを記憶する記憶手段を備え、前記制御量変換手段は、前記正弦波テーブルを参照して前記検出角度に対応する正弦波生成レベルを取得して、前記検出角度に基づいて各相の位相に合った正弦波形状の制御量をそれぞれ算出することを特徴とする。
請求項2の発明によれば、制御量変換手段は正弦波テーブルを参照して検出角度に対応する正弦波生成レベルを取得し、前記検出角度に基づいて各相の位相に合った正弦波形状の制御量をそれぞれ算出する。
請求項3の発明は、請求項2において、前記磁気検出手段の検出信号の検出パターンと、正弦波生成角度とが対応付けられて割り当てられた位置テーブルを記憶する位置テーブル記憶手段と、前記位置テーブルを参照して、入力された前記検出信号の検出パターンに対応する正弦波生成角度を前記検出角度として取得する角度検出手段を備えることを特徴とする。 請求項3の発明によれば、検出パターンと正弦波生成角度とが対応づけて割当てられた位置テーブルを有するため、例えば、磁気検出手段の取付け誤差のためにマグネットロータの検出角度が等間隔でなくても、その検出角度と正弦波生成角度とが対応づけて割当てられているため、正弦波形状の制御量を正確に出力する。
請求項4の発明は、請求項3において、前記角度検出手段は、起動時には前記検出角度に所定角度を加算した値を、検出角度と看做して、前記制御量変換手段に出力することを特徴とする。
請求項4の発明によれば、起動時には検出角度に所定角度を加算した値を検出角度と看做して、位置テーブルを参照して前記看做した検出角度に対応する正弦波生成角度を取得するため、起動時には起動後の定常駆動のときと同様の駆動法によって駆動されるとともに、ブラシレスモータに高負荷がかかっていても安定起動が可能となる。又、起動のためのソフト的な追加処理を極端に少なくすることができるため、制御装置として低パワーのCPUを採用することが可能となる。
請求項1の発明によれば、CPUの負荷を軽減できるとともにコスト低減を図ることができるブラシレスモータの制御装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、制御量変換手段は正弦波テーブルを参照して検出角度に対応する正弦波生成レベルを取得し、検出角度に基づいて各相の位相に合った正弦波形状の制御量をそれぞれ算出することにより、前記請求項1の効果を実現できる。
請求項3の発明によれば、磁気検出手段の取付け誤差のための等間隔のマグネットロータの検出角度でなくても、検出パターンと正弦波生成角度とが対応づけて割当てられているため、正弦波形状の制御量を正確に出力するできる。
請求項4の発明によれば、高負荷時においても起動時のトルクを得ることができ、又、起動時においては、別の方法の立ち上げや複雑異な立ち上げすることなしに、簡単な処理で確実に起動することができる。又、起動時に新たにCPUに負荷を掛けることなく起動できるため、制御装置として低パワーのCPUを採用することが可能となる。
以下、本発明を具体化した電動ポンプのブラシレスモータとしての三相ブラシレスDCモータの制御装置の一実施形態を図1〜5を参照して説明する。
図1は、3相ブラシレスモータの制御装置の機能ブロック図である。制御装置10は、CPU(中央演算処理装置)10a、ROM10b、及びRAM(図示しない)を備えている。
図1に示すように、速度制御部12は、入力端子11から入力された速度指令値としての速度指令信号ω*と速度角度検出部40が検出した速度ωの偏差を入力して増幅し、電流指令値i*を出力する。
電流制御部14は、速度制御部12から出力された電流指令値i*と、電流検出手段としての電流検出部30が検出した直流総電流の電流値ikとの偏差を入力してPI制御を行い増幅し、モータ電流imを出力する。前記電流値ikは直流総電流のレベル(大きさ)を示すが、この電流値ikに基づいて電流制御部14は、制御量変換部16にてU相,V相,W相のレベルが同じ大きさとなるようにPWMのキャリア周期よりも遅い定時毎の周期で前記電流制御を行ってモータ電流imを出力する。
このように直流総電流で電流制御が行われることにより、正弦波形の分解能に関係なく電流のフィードバック制御のための電流制御ループを回すことができる。
電流制御部14は、電流制御手段に相当する。
制御量変換部16では、モータ電流imと、速度角度検出部40から入力された現在の角度θ(現在位置)に基づいて、U,V,W相の位相に合った正弦波形状の制御量をそれぞれ算出して、PWM変換部18に出力する。この処理は、PWMのキャリア周期で実行される。
ここで、制御量変換部16の制御量の算出処理について詳説する。記憶手段としてのROM10bには正弦波テーブル10cが記憶されている。正弦波テーブル10cは、角度θと相出力電圧(すなわち、制御量)作成のための正弦波生成レベルとが対応づけて割当てられた作成されたものである。本実施形態では、正弦波テーブル10cは、例えば、角度θとU相出力電圧作成のための正弦波生成レベルとが対応づけて割当てられている。
そして、制御量変換部16は正弦波テーブル10cを参照して角度θ(検出角度)に対応する正弦波生成レベルを取得して、前記検出角度に基づいて、まず、U相の位相に合った正弦波形状の制御量(すなわち、U相電圧出力)を算出する。又、制御量変換部16はV相電圧出力、及びW相電圧出力については、θ+120度,θ+240度にすることにより両相の位相に合った正弦波形状の制御量をそれぞれ算出する。そして、制御量変換部16は、これらの各相の制御量は、各相が同レベルとなるように算出する。
又、制御量変換部16は、角度θが、電気角360度中、電気角60度の整数倍の角度(位置)のとき(図5参照)、正弦波テーブル10cに基づいて正弦波形状を補正する。これは、後述する速度角度検出部40によって、電気角60度の整数倍の角度θが更正されているためである。なお、図5において、相電流はU相電圧出力により得られるU相電流である。
制御量変換部16は制御量変換手段に相当する。角度θは検出角度に相当する。
なお、前述の制御量の算出は、定常状態、すなわち、起動が完了した後の制御量の算出である。
起動時には、下記のようにして制御量が算出される。
入力した角度θに対して所定角度αを加算し、加算後の値を角度θ(検出角度)と看做す。この所定角度αは、モータの仕様によって異なるが、10〜90度の範囲が好ましい。このように所定角度αを加算することにより遅角され、起動トルクを得ることができる。このように所定角度αは、起動時において起動トルクを得るための値である。
なお、所定角度αは、低回転時のみ起動トルクの発生に必要な回転数により予め算出して固定値として設定したり、或いは、速度ωに基づいて算出して使用してもよい。この場合の算出は予め速度ωと所定角度αとの関係を試験によって得られたテーブルを参照して行ってもよい。
又、起動の完了の判定は、例えば、下記の1)〜3)のうち、いずれか1つが実行されることにより行われる。
1) 速度ωが所定速度に達した場合を起動完了と判定する。例えば、速度ωが200s^1(「^」はべき乗である)の場合を起動完了とする。
2) ホールIC信号Hu等のパターン切換の数が所定数に達した場合を起動完了とする。この所定数とは、例えばモータが1回転する場合のパターン切換の数を挙げることができる。
3) 起動時から所定時間経過したときに起動が完了したと判定する。この所定時間とは、例えば、上記1)の所定速度に達するために必要な時間や、2)のパターン切換に必要な時間に設定される。
図5の「起動時の補正の位置」に示すように、起動時は、所定角度αが加算されるため、「起動時」においては電気角60度毎の補正が行われる毎に正弦波形状の制御量は遅角制御される。
上記のようにして起動完了が判定されると、αを0として、定常状態における制御量の算出を行う。このようにして、制御量の算出は、起動時も、起動完了した後の定常時も、同様の駆動法で行うことができる。
PWM変換部18では、PWM信号の搬送波である三角波を発生する三角波形発生回路やコンパレータ(ともに図示しない)を備えている。なお、三角波は所定のキャリア周波数を有する。そして、前記コンパレータは、入力された各相の正弦波形状の制御量と、前記三角波のレベルを比較して前記制御量のレベルが高い場合にハイレベル、低い場合にローレベルとなるPWM信号Su,Sv,Swをインバータ20に出力する。PWM変換部18のこの処理は、PWMのキャリア周期で実行される。
PWM変換部18はPWM変換手段に相当する。PWM信号Su,Sv,Swは、駆動指令に相当する。
インバータ20は、電圧形制御方式の3相PWMインバータから構成されている。インバータ20は、各相毎に2つのスイッチング素子が直列接続され、両スイッチング素子の接続点が各相のステータ巻線に接続されたものである。そして、インバータ20は、入力されたPWM信号Su,Sv,Swに基づいてPWM制御し、ブラシレスモータ24のU相,V相,W相のステータ巻線に流れる電流を制御する。
又、シャント抵抗28は、各相のステータ巻線に流れる電流を加算した直流総電流を検出するためのものであり、インバータ20の出力側端子とアース間に設けられている。
シャント抵抗28の端子電圧は、電流検出部30に入力される。電流検出部30は、オペアンプ(図示しない)等を有する公知の構成であり、シャント抵抗28の端子電圧に基づいてシャント抵抗28に流れる直流総電流を検出する。
ブラシレスモータ24は、ステータ巻線とマグネットロータとにより構成され、マグネットロータの位置(現在の角度θ)を検出するために、磁気検出手段としてのホールICで構成される位置検出器26(26u,26v,26w)が配置されている。位置検出器26の配置は、マグネットロータの周囲に例えば120度又は60度間隔で配置されている。位置検出器26により出力される検出信号としてのホールIC信号Hu,Hv,Hwは速度角度検出部40に出力される。
ホールIC信号Hu,Hv,Hwは、図3に示すように、各相のステータ巻線に発生する誘起電圧の正半波期間がハイレベル、負半波期間がローレベルとなる信号に対して電気角で30°位相遅れとなるように出力される。なお、ホールIC信号Hu,Hv,Hwは互いに電気角で120°の位相がずれている。
図2はCPU10aが速度角度検出部40として機能する機能ブロック図である。同図に示すように角度検出手段としての速度角度検出部40は、検出信号の検出パターンを検出するパターン検出手段としてのパターン検出部41と、360度カウンタ43と、発振部42とから構成されている。パターン検出部41は、ホールIC信号Hu,Hv,Hwを入力すると、ホールIC信号Hu,Hv,Hwの信号レベルが変化するタイミングである立上がり、立下がりエッジを検出することにより、電気角60度毎のパターン切換を検出する。電気角60度の周期は以後、変化周期という。そして、パターン検出部41は、電気角60度の検出が6回繰り返される毎に、360度カウンタ43にリセット信号を出力する。
360度カウンタ43は、CPU10aが備えている図示しない基準クロックジェネレータから出力される基準クロック信号Ckを入力し、その基準クロック回数を積算(すなわち、カウント)するようにされている。そして、360度カウンタ43は、前記パターン検出部41から電気角360度毎にリセット信号が入力されると、電気角360度毎に積算した基準クロック回数を速度検出手段としての速度検出部44に出力するとともに基準クロック回数を0(リセット)してからカウントを再開する。このように、360度カウンタ43は、電気角360度分の基準クロック回数を積算する。
前記パターン検出部41のエッジ検出のための検出周期及び360度カウンタ43のカウント周期は、前記基準クロック信号Ckの周期とされるとともに電気角60度の変化周期よりも十分に短い周期とされている。
速度検出部44は、360度カウンタ43から通知された電気角360度分の基準クロック回数に基づいて速度ωを算出(すなわち、検出)して、速度ωを発振部42に入力するとともに速度の偏差の算出に供する。速度検出部44における速度検出処理は、360度カウンタ43からの通知を待って行う処理であり、360度カウンタ43のカウント周期よりも長い周期で割り込み外で実行される。
発振部42は、入力した速度ωに基づいて、基準クロック毎に変化する平均電気角Δθを算出し、この平均電気角Δθを基準クロック毎に加算して累積することにより、現在の角度θの更新を行う。
図4は発振部42が基準クロック毎に割込で実行する処理のフローチャートである。
S10で発振部42は割込禁止にし、S20で速度ωの更新(すなわち、速度検出部44からの入力)があったか否かを判定し、速度ωの更新があれば、S30で更新された速度ωに基づいて平均電気角Δθ(=速度ω/基準クロック周期)の算出を行う。発振部42は、S40では、前回の制御周期で算出した角度θに対して、S30で算出した平均電気角Δθを、或いは、S20で「NO」と判定した場合は、前回の制御周期で使用した平均電気角Δθを、加算することにより角度θを更新する。
S50では、発振部42はパターン検出部41からのエッジ検出有りの通知(すなわち、パターン検出の通知)があったか否かを判定し、エッジ検出有りの通知がなければ、S70に移行する。パターン検出部41からのエッジ検出有りの通知がある場合について説明する。
パターン検出部41では、前述したようにホールIC信号Hu,Hv,Hwの信号レベルに基づいて電気角60度毎のパターン切換を検出するが、パターン検出により、6パターンのうちいずれかの検出パターンであると判定すると、対応する位置テーブル45を使用して正弦波生成角度であるθ(固定値)が発振部42に出力される。この出力がエッジ検出有りの通知である。
ここで位置テーブル45は、検出パターンと正弦波生成角度が個々に対応付けられて割り当てられたデータである。具体的には、正弦波生成角度はパターン検出で検出した6パターンに対して決まっているθ(固定値)の値である。なお、位置テーブル45はROM10bに格納されている。ROM10bは位置テーブル記憶手段に相当する。
発振部42は、S60ではパターン検出部41からのエッジ検出の通知があった場合には、通知された固定値の角度θに角度θを補正(更正)して、S70に移行する。このようにして、S60では電気角60度間でずれたθが修正(補正)されることになる。 S70では、発振部42は、角度θが360度であるか否かを判定し、角度θが360度であれば、S80で角度θから360度を減算して、すなわち、角度θを0度にしてS90に移行する。又、発振部42はS70で「NO」と判定した場合には、S90に移行する。S90では、現在の角度θを制御量変換部16に出力し、S100で割込許可して、このフローチャートを終了する。
以上のように構成された実施形態のブラシレスDCモータの制御装置は、下記の特徴がある。
(1) 本実施形態の制御装置10では、全相のステータ巻線の直流総電流を検出する電流検出部30(電流検出手段)と、速度ωと速度指令信号ω*(速度指令値)に基づいて算出された電流指令値i*と、直流総電流の電流値ikとに基づいて、電流制御を行いモータ電流imを算出する電流制御部14(電流制御手段)を備えるようにした。
又、制御装置10は、モータ電流imと、角度θに基づいて各相の位相に合った正弦波形状の制御量(U相電圧出力,V相電圧出力,W相電圧出力)をそれぞれ算出する制御量変換部16(制御量変換手段)を備える。さらに、制御装置10は、制御量(U相電圧出力,V相電圧出力,W相電圧出力)に基づいてPWMのPWM信号Su,Sv,Sw(駆動指令)を生成するPWM変換部18(PWM変換手段)を備える。
そして、電流制御部14(電流制御手段)、PWMのキャリア周期よりも遅い周期で電流制御を行うようにした。
この結果、本実施形態では、電流制御部14が、電流指令値i*と直流総電流の電流値ikとに基づいて電流制御を行ってモータ電流imを算出するようにしているため、電流のフィードバック制御のための電流制御ループをPWMのキャリア周期で割込処理を行うことなく、キャリア周期よりも遅い周期で電流制御を簡易的に行うことができる。このため、例えばキャリア周波数15kHz以上で低コストのCPU10aでのブラシレスモータの駆動ができる。又、本実施形態では、180度通電の正弦波駆動であるため、120度通電と異なりモータ駆動を静音化する効果を得ることができる。
(2) 又、本実施形態の制御装置10は、角度θと相出力電圧作成のための正弦波生成レベルとが対応づけて割当てられた正弦波テーブル10cを記憶するROM10b(記憶手段)を備えるようにした。又、制御装置10は制御量変換部16が正弦波テーブル10cを参照して角度θに対応する正弦波生成レベルを取得して、前記検出角度に基づいて各相の位相に合った正弦波形状の制御量(U相電圧出力,V相電圧出力,W相電圧出力)をそれぞれ算出するようにした。
この結果、上記(1)の効果を容易に実現できる。
(3) 又、本実施形態では、検出パターンと正弦波生成角度とが対応づけて割当てられた位置テーブル45を有する。このため、例えば、ホールICの取付け誤差のためにマグネットロータの検出角度が等間隔でなくても、その検出パターンと正弦波生成角度とが対応づけて割当てられているため、正弦波形状の制御量を正確に出力することができる。
(4) 本実施形態の制御装置10では、速度角度検出部40は、起動時には角度θに所定角度αを加算した値を、角度θ(検出角度)と看做して、制御量変換部16に角度θ(検出角度)を出力するようにした。
この結果、本実施形態によれば、起動時には起動後の定常駆動のときと同様の駆動法によって駆動されるとともに、ブラシレスDCモータに高負荷がかかっていても安定起動ができる。又、起動のためのソフト的な追加処理を極端に少なくすることができるため、制御装置として低パワーのCPUを採用することが可能となる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 前記各実施形態では、磁気検出手段としての位置検出器26としてホールICを採用したが、ホール素子でもよい。この場合は、ホール素子と該ホール素子の出力を2値化するコンパレータと組み合わせるものとする。
○ 前記実施形態では、電動ポンプ駆動のためのブラシレスモータの制御装置に具体化したが、電動ポンプ以外であって、位置センサ付のブラシレスモータの制御装置であれば、対象を選ばず具体化することができる。
本発明の一実施形態の3相ブラシレスモータの制御装置の機能ブロック図。 速度角度検出部40のブロック図。 (a)はホールIC信号Hu,Hv,Hwの波形図、(b)は、基準クロック信号Ckの波形図である。 発振部42が実行するフローチャート。 ホールIC信号、ロータ位置、U相電流、定常時及び起動時の補正の位置のタイムチャート。
符号の説明
θ…角度、ω…速度、Δθ…平均電気角、
10…制御装置、10b…ROM(記憶手段,位置テーブル記憶手段)、
12…速度制御部、14…電流制御部(電流制御手段)、
16…制御量変換部(制御量変換手段)、18…PWM変換部(PWM変換手段)、
20…インバータ、24…ブラシレスモータ、
26…位置検出器(磁気検出手段)、
40…速度角度検出部(角度検出手段)、
Su,Sv,Sw…PWM信号(駆動指令)。

Claims (4)

  1. マグネットロータの角度及び速度の検出を磁気検出手段の検出信号に基づいて速度角度検出部が行い、前記角度(以下、検出角度という)と速度のフィードバックに基づいて複数相のステータ巻線に対してPWMの駆動指令を付与して正弦波駆動させて前記マグネットロータを回転させるブラシレスモータの制御装置において、
    全相のステータ巻線の直流総電流を検出する電流検出手段と、
    前記速度と速度指令値に基づいて算出された電流指令値と、前記直流総電流とに基づいて、電流制御を行いモータ電流を算出する電流制御手段と、
    前記モータ電流と、前記検出角度に基づいて各相の位相に合った正弦波形状の制御量をそれぞれ算出する制御量変換手段と、
    前記制御量に基づいて前記PWMの駆動指令を生成するPWM変換手段を備え、
    前記電流制御手段は、PWMのキャリア周期よりも遅い周期で前記電流制御を行い、
    前記速度角度検出部は、
    前記検出信号に基づいて同検出信号の電気角60度毎のパターン切換を検出し、該パターン切換の検出が6回繰り返される毎にリセット信号を出力するパターン検出部と、
    前記パターン検出部から前記リセット信号を入力することによって電気角360度を規定し、同360度分の基準クロック回数を積算する360度カウンタと、
    前記360度カウンタが積算した前記電気角360度分の基準クロック回数に基づいて速度を検出する速度検出部と、
    前記検出された速度に基づいて1基準クロック数当たりの平均電気角を算出し、算出した前記平均電気角を1基準クロック毎に加算して累積することにより前記検出角度の更新を行う発振部とを備えたことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  2. 前記検出角度と相出力電圧作成のための正弦波生成レベルとが対応づけて割当てられた正弦波テーブルを記憶する記憶手段を備え、
    前記制御量変換手段は、前記正弦波テーブルを参照して前記検出角度に対応する正弦波生成レベルを取得して、前記検出角度に基づいて各相の位相に合った正弦波形状の制御量をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  3. 前記磁気検出手段の検出信号の検出パターンと、正弦波生成角度とが対応付けられて割り当てられた位置テーブルを記憶する位置テーブル記憶手段と、
    前記位置テーブルを参照して、入力された前記検出信号の検出パターンに対応する正弦波生成角度を前記検出角度として取得する角度検出手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータの制御装置。
  4. 前記角度検出手段は、起動時には前記検出角度に所定角度を加算した値を、検出角度と看做して、前記制御量変換手段に出力することを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモータの制御装置。
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