JP5222211B2 - 発電機の運転状態検出方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発電機の運転状態検出方法、および発電機の運転状態検出装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、配電系統に連系している分散形電源としての発電機の始動・停止を需要家内に計測装置を設けることなく検出する方法および装置に関するものである。
配電系統に分散形電源が連系している場合、配電系統を適切に運用するためには、区分開閉器によって区分される配電系統の各区間の負荷や電力潮流(電流)をおおまかに算出することが必要とされ、そのために各分散形電源の運転状態を把握することが必要とされる。
配電系統に分散形電源が連系している場合の区分開閉器によって区分される配電系統の各区間の負荷を算出する従来の技術としては、例えば、配電線の区間負荷算出装置がある(特許文献1)。この装置は、変電所で測定される配電線の送出し電力と、配電系統に連系する各分散形電源に設置された分散電源出力計測手段によって計測される計測値であって変電所における送出し電力の測定時刻と同時刻の分散形電源から配電系統に対して供給される電流の計測値に基づいて各区間の実際の負荷を算出し、これによって各区間の電力潮流を把握するものである。
特開2003−61247号公報
しかしながら、特許文献1の配電線の区間負荷算出装置では、需要家の各分散形電源に対して計測装置を直接設置して計測を行う必要がある。したがって、全ての需要家に対して計測装置の設置を要請し承諾をしてもらわなければならず、現実には非常に困難である。
本発明は、需要家内に設置された分散形電源としての発電機に対して計測装置を直接設置することなく発電機の運転状態を判別することができる発電機の運転状態検出方法および装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、三相電流が流れる配電系統に連系された需要家の三相電流を発生させる発電機の運転状態検出方法において、配電系統と需要家との連系点を挟んだ2箇所の測定点の間に流れる電流を各相毎に監視し、各相の電流が同様に減少し且つそれらの減少量の絶対値が発電機の発電機容量に対応するものである場合に発電機が停止状態から稼動状態に移行したと判断し、各相の電流が同様に増加し且つそれらの増加量の絶対値が発電機の発電機容量に対応するものである場合に発電機が稼動状態から停止状態に移行したと判断するものである。
また、請求項5記載の発明は、三相電流が流れる配電系統に連系された需要家の三相電流を発生させる発電機の運転状態検出装置において、配電系統と需要家との連系点を挟んだ2箇所の測定点を流れる電流を各相毎に測定する電流測定器と、電流測定器の測定結果に基づいて2箇所の測定点の間を流れる電流値を各相毎に求める電流値算出手段と、発電機の発電機容量を予め記憶している記憶手段と、電流値算出手段によって求められた各相の電流値のうち少なくともいずれか1つと記憶手段に記憶されている発電機容量とを比較し、各相の電流値が同様に減少し且つそれらの減少量の絶対値が発電機の発電機容量に対応するものである場合に発電機が停止状態から稼動状態に移行したと判断し、各相の電流値が同様に増加し且つそれらの増加量の絶対値が発電機の発電機容量に対応するものである場合に発電機が稼動状態から停止状態に移行したと判断する判断手段を備えるものである。
ここで、請求項2記載の発電機の運転状態検出方法のように、各相毎の電流の減少量の差又は増加量の差が予め決定しておいた閾値以下の場合に各相の電流が同様に減少し又は増加したと判断することが好ましい。また、請求項6記載の発電機の運転状態検出装置のように、判断手段が、各相毎の電流の減少量の差又は増加量の差が予め決定しておいた閾値以下の場合に各相の電流が同様に減少し又は増加したと判断することが好ましい。
配電系統に連系されている需要家の三相負荷は平衡である。また、需要家の発電機電流(三相)も平衡である。一方、配電系統を流れる三相電流の不平衡分は、需要家の単相負荷等に起因するものである。さらに、需要家の発電機の発電機容量は系統連系時の届け出によって個別に把握可能である。したがって、配電系統を流れる三相電流が三相とも同様に変化した場合には、その系統に連系されている発電機の運転状態の変化に起因したものであり、しかも、その変化量は当該発電機の発電機容量に対応するものになる。
例えば、稼働していた発電機が停止した場合、その分だけ需要家の配電系統からの電流の消費量が増加するので、2箇所の測定点の間の電流量が増加する。このとき、発電機電流は三相が平衡であることから配電系統を流れる電流は各相が等しく増加する。しかも、それらの増加量の絶対値は停止した発電機の発電機容量に対応する。したがって、配電系統に設けた2箇所の測定点間を流れる電流を監視し、上記条件が満たされた場合にその監視区間に連系されている発電機が稼働状態から停止状態に移行したことを検出することができる。
一方、上記の場合とは逆に、停止していた発電機が始動した場合、その分だけ需要家の配電系統からの電流の消費量が減少するので、配点系統の2箇所の測定点間を流れる電流量が減少する。そして、発電機電流は三相が平衡であることから配電系統を流れる電流は各相が等しく増加し、しかもそれらの減少量の絶対値は始動した発電機の発電機容量に対応する。したがって、配電系統に設けた2箇所の測定点間を流れる電流を監視し、上記条件が満たされた場合にその監視区間に連系されている発電機が停止状態から稼働状態に移行したことを検出することができる。
また、請求項3記載の発電機の運転状態検出方法は、2箇所の測定点の間の配電系統に複数の発電機が連系されている場合には、減少量の絶対値又は増加量の絶対値に対応する発電機容量の発電機を運転状態が変化した発電機であると判断するものである。また、請求項7記載の発電機の運転状態検出装置は、2箇所の測定点の間の配電系統に複数の発電機が連系されている場合には、判断手段は、減少量の絶対値又は増加量の絶対値に対応する発電機容量の発電機を運転状態が変化した発電機であると判断するものである。
配電系統に設けられた2箇所の測定点間の電流量の変化は、運転状態が変化した発電機の容量に対応するものである。したがって、各発電機の容量が互いに異なる場合には、電流量の変化と発電機容量との対応関係に基づいて運転状態が変化した発電機を特定することができる。
さらに、請求項4記載の発電機の運転状態検出方法および請求項8記載の発電機の運転状態検出装置は、測定点を区分開閉器にしている。配電系統の配電線には多数の区分開閉器が設けられている。2つの区分開閉器を利用することで配電線を流れる電流を配電線区間単位で監視することができる。
請求項1記載の発電機の運転状態検出方法、及び請求項5記載の発電機の運転状態検出装置によれば、需要家内に計測装置を直接取り付けることなく需要家内に設置された発電機の運転状態を検出することができるので、需要家内に設置された発電機の運転状態の検出の仕組みを容易に構築することが可能になる。
ここで、請求項2記載の発電機の運転状態検出方法のように、各相毎の電流の減少量の差又は増加量の差が予め決定しておいた閾値以下の場合に各相の電流が同様に減少し又は増加したと判断することが好ましい。また、請求項6記載の発電機の運転状態検出装置のように、判断手段が、各相毎の電流の減少量の差又は増加量の差が予め決定しておいた閾値以下の場合に各相の電流が同様に減少し又は増加したと判断することが好ましい。
また、請求項3記載の発電機の運転状態検出方法、及び請求項7記載の発電機の運転状態検出装置によれば、配電系統に連系されている発電機の発電機容量が異なる場合、運転状態が変化した発電機を特定することができるので、需要家内に設置された発電機の運転状態の検出の仕組みを構築するに際し、その仕組みをより使いやすいものにすることができる。
さらに、請求項4記載の発電機の運転状態検出方法、及び請求項8記載の発電機の運転状態検出装置によれば、配電線に設けられている区分開閉器を利用することができるので、需要家内に設置された発電機の運転状態の検出の仕組みをより低コストで構築することができる。
本発明の発電機の運転状態検出方法の実施形態の一例を示すフローチャートである。 本発明の発電機の運転状態検出装置の実施形態の一例を示す概念図である。 本発明の発電機の運転状態検出装置の他の実施形態を示す概念図である。 本発明の発電機の運転状態検出装置の更に他の実施形態を示す概念図である。 本発明の効果を確認するために行なった実験の結果を示すグラフであり、(A)は24時間の測定結果を示し、(B)は(A)の10時前後を拡大して示し、(C)は(A)の21時前後を拡大して示している。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1に本発明の発電機の運転状態検出方法の実施形態の一例を、図2に本発明の発電機の運転状態検出装置の実施形態の一例を示す。本発明の発電機の運転状態検出方法(以下、単に運転状態検出方法という。)は、三相電流が流れる配電系統1に連系された需要家2の三相電流を発生させる発電機3の運転状態を検出するものであって、配電系統1と需要家2との連系点4を挟んだ2箇所の測定点5の間に流れる電流を各相毎に監視し、各相の電流が同様に減少し且つそれらの減少量の絶対値が発電機3の発電機容量に対応するものである場合に発電機3が停止状態から稼動状態に移行したと判断し、各相の電流が同様に増加し且つそれらの増加量の絶対値が発電機3の発電機容量に対応するものである場合に発電機3が稼動状態から停止状態に移行したと判断するものである。また、本発明の発電機3の運転状態検出装置(以下、単に運転状態検出装置という。)は、三相電流が流れる配電系統1に連系された需要家2の三相電流を発生させる発電機3の運転状態を検出するものであって、配電系統1と需要家2との連系点4を挟んだ2箇所の測定点5を流れる電流を各相毎に測定する電流測定器6と、電流測定器6の測定結果に基づいて2箇所の測定点5の間を流れる電流値を各相毎に求める電流値算出手段7と、発電機3の発電機容量を予め記憶している記憶手段8と、電流値算出手段7によって求められた各相の電流値のうち少なくともいずれか1つと記憶手段8に記憶されている発電機容量とを比較し、各相の電流値が同様に減少し且つそれらの減少量の絶対値が発電機3の発電機容量に対応するものである場合に発電機3が停止状態から稼動状態に移行したと判断し、各相の電流値が同様に増加し且つそれらの増加量の絶対値が発電機3の発電機容量に対応するものである場合に発電機3が稼動状態から停止状態に移行したと判断する判断手段9を備えるものである。
変電所18(図2に記載無し)から電力が供給される配電系統1には複数の区分開閉器10が設けられている。本実施形態では、区分開閉器10を測定点5としている。区分開閉器10には各相毎に電流を測定する電流測定器6が設けられているので、これを利用して測定点5を流れる電流値を測定することができる。ただし、必ずしも区分開閉器10を測定点5にする必要はなく、区分開閉器10以外の位置に電流測定器6を設けてこの位置を測定点5にしても良い。
なお、本実施形態では、説明を理解しやすくするために、各区分開閉器10の間に需要家2が一軒ずつ連系され、各需要家2は分散形電源としての発電機3を一機ずつ有している場合を例に説明する。この場合、配電系統1と需要家2との連系点4を挟んだ上流及び下流の2箇所の区分開閉器10が、当該需要家2の発電機3についての測定点5になる。
運転状態検出装置は、制御部11、記憶手段8としての記憶部(以下、記憶部8という)、入力部12、表示部13等を備え、相互にバス等の信号回線により接続されている。
制御部11は記憶部8に記憶されているプログラム14によって運転状態検出装置全体の制御並びに発電機3の運転状態の検出等に係る演算を行うものであり、例えばCPU(中央演算処理装置)である。記憶部8は少なくともデータやプログラム14を記憶可能な装置であり、例えばハードディスクドライブ装置である。記憶部8には、需要家2の系統連系時の届け出に基づいて予め作成された発電機3毎の発電機容量についてのデータベース19が記憶されている。
入力部12は、少なくとも作業者の命令を制御部11に与えるためのインターフェイスであり、例えばキーボードである。
表示部13は、制御部11の制御により文字や図形等の描画・表示を行うものであり、例えばディスプレイである。
運転状態検出装置10の制御部11には、制御プログラム14を実行することにより、電流値算出手段7と、判断手段9が構成される。
区分開閉器10の電流測定器6は受信装置15に接続されており、電流測定器6の測定値はこの受信装置15を介して記憶部8に送られる。区分開閉器10に設置された電流測定器6と受信装置15との間の通信方法は特定の方式に限定されるものではなく、有線でも無線でも構わない。
電流測定器6は連続的に若しくは所定の時間t2例えば1分間隔で各相毎の電流を測定(モニタリング)し(図1のステップS1)、測定結果を受信装置15に出力する。なお、モニタリングの間隔時間t2は例えば1分に限るものではなく、その他の時間でも良い。この時間t2は予め決定されており、入力部12から入力されて記憶部8に記憶されている。受信装置15に入力された測定値(電流値)は記憶部8に供給されて順次記憶される。
ここでは、1軒の需要家2とその連系点4を挟んで上下に設けられた2つの電流測定器6に着目して説明する。ただし、他の需要家2とその連系点4を挟んで上下に設けられた2つの電流測定器6についても同様である。なお、2軒の隣り合う需要家2においては、上流側の需要家2の連系点4の下流側に設けられた区分開閉器10と、下流側の需要家2の連系点4の上流側に設けられた区分開閉器10とは同一のものである。
制御部11の電流値算出手段7は、記憶部8に記憶されている測定値(測定結果)を読み込み、上下2箇所の区分開閉器10の間の区間(以下、対象区間という。)16に流れた電流値を各相毎に求める(ステップS2)。なお、電流値算出手段7が読み込むデータは記憶部8に記憶されているものであるが、記憶直後のデータを使用することで、発電機3の運転状態の変化についてリアルタイムの検出が可能である。
いま、基準時刻Tにおける対象区間16の三相(a相、b相、c相)の電流値をIa(T),Ib(T),Ic(T)とすると、これらは数式1〜数式3によってあらわされる。ここで、添字のaはa相の電流であることを、添字のbはb相の電流であることを、添字のcはc相の電流であることを示している(以下、同様)。また、添字の1は下流側の区分開閉器10の電流測定器6であることを、2は上流側の区分開閉器10の電流測定器6であることを示している。例えば、I1a(T)は時刻Tにおいて下流側の区分開閉器10で測定したa相の電流値、I2a(T)は時刻Tにおいて上流側の区分開閉器10で測定したa相の電流値である。
〈数1〉
Ia(T)=I2a(T)−I1a(T)
〈数2〉
Ib(T)=I2b(T)−I1b(T)
〈数3〉
Ic(T)=I2c(T)−I1c(T)
運転状態検出装置は求めたIa(T),Ib(T),Ic(T)を記憶部8に記憶しておく。
同様にして、電流値算出手段7は時刻Tからt時間経過後に、即ち時刻(T+t)において、対象区間16の三相の電流値を求める。ここで、時間tは例えば5分である。ただし、5分に限るものではない。また、時間tは電流測定器6のモニタリング間隔と同じでも良いし、異なっていても良い。いま、時刻(T+t)における対象区間16の三相(a相、b相、c相)の電流値はIa(T+t),Ib(T+t),Ic(T+t)となる。
次に、判断手段9は対象区間16の電流値の変化量を求める(ステップS3)。いま、対象区間16の三相の電流値の変化量をΔIa,ΔIb,ΔIcとすると、これらは数式4〜数式6によってあらわされる。なお、図1では、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcを纏めてΔIと記載している。また、変化量は減少量と増加量との両方含む総称である。
〈数4〉
ΔIa=Ia(T+t)−Ia(T)
〈数5〉
ΔIb=Ib(T+t)−Ib(T)
〈数6〉
ΔIc=Ic(T+t)−Ic(T)
次に、判断手段9は、三相の電流値が同じように変化しているか否かを判断する(ステップS4)。発電機電流は三相平衡であることから、発電機3の運転状態が変化した場合の電流の変化は三相同一であり、三相同一でなければその変化は発電機3の運転状態の変化に起因したものではないと考えられる。したがって、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcが同一である場合には発電機3の運転状態が変化したと判断してステップS5に進み、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcが同一でない場合には発電機3の運転状態は変化していないと判断してステップS6に進む。なお、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcのばらつきは、例えば需要家2の有する負荷17のうち単相負荷によるものであると考えられる。
なお、三相の変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcが全て同一の場合に三相の変化が同じであると判断するようにしても良いが、本実施形態では予め閾値M1を決定しておき、三相の変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの差が閾値M1以下の場合に変化が同じであると判断し、閾値M1よりも大きな場合には変化が同じでないと判断する。配電系統1の電流は各相毎に絶えず変動していることから、実際には変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcが全て同一であることは期待できない。閾値M1を利用して同一と判断する範囲を広げることで、実際の運用に即した判断が可能になる。閾値M1としては、例えばΔIa,ΔIb,ΔIcの平均の5%である。ただし、これに限るものではない。
ステップS5では、判断手段9は、記憶部8に記憶されているデータベースに基づいて対象となっている発電機3の発電機容量Igを読み込み、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの絶対値と比較する。そして、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの絶対値が発電機容量Igに対応しない場合には、電流値の変化は対象の発電機3の運転状態の変化に起因したものではないと考えられるので、発電機3の運転状態は変化していないと判断する(ステップS6)。
一方、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの各絶対値の全てが発電機容量Igに対応し、且つ、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcが負の値、即ち変化が減少である場合には、対象の発電機3が停止状態から稼動状態に移行することで、需要家2による配電系統1の電流の消費量が減少し、対象区間16を流れる電流が減少したことに起因すると考えられるので、発電機3の運転状態が停止状態から稼動状態に移行したと判断する(ステップS7)。また、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの各絶対値の全てが発電機容量Igに対応し、且つ、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcが正の値、即ち変化が増加である場合には、対象の発電機3が稼動状態から停止状態に移行することで、需要家2による配電系統1の電流の消費量が増加し、対象区間16を流れる電流が増加したことに起因すると考えられるので、発電機3の運転状態が稼動状態から停止状態に移行したと判断する(ステップS8)。
なお、三相の変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの各絶対値が発電機容量Igと同一の場合に対応すると判断するようにしても良いが、本実施形態では予め閾値M2を決定しておき、三相の変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcと発電機容量Igとの差が閾値M2以下の場合に対応すると判断し、閾値M2よりも大きな場合には対応しないと判断する。配電系統1の電流は各相毎に絶えず変動していることから、実際には変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcと発電機容量Igとが全て同一であることは期待できない。閾値M2を利用して対応すると判断する範囲を広げることで、実際の運用に即した判断が可能になる。閾値M2としては、例えばIgの±5%である。即ち、各変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcが発電機容量Igの95%〜105%の範囲に入っている場合に対応すると判断する。ただし、閾値M2としては上述の値に限るものではない。
また、判断に際し、三相の変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの全てを発電機容量Igと比較するようにしても良いが、三相の変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcが同一であると判断しても良い場合には各変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの差は閾値M1以下であり、十分に小さいと考えられるので、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcのいずれか1つ、又はいずれか2つについて比較を行なっても良い。前者の場合、判断をより正確に行うことができるという利点がある一方で計算量が多くなるという欠点があり、後者の場合、計算量を少なくできるという利点がある一方で判断の精度が若干劣るという欠点がある。したがって、これらを適宜考慮して、いずれを採用するか決定することが可能である。
運転状態検出装置は、ステップS2からステップS8までの処理を時間t3毎に繰り返し実行し、対象の発電機3の運転状態の変化を継続して監視する。ここで、時間t3は、例えば5分である。ただし、時間t3は5分に限るものではない。
また、運転状態検出装置は、他の需要家2の発電機3についても上述の処理を行なって当該需要家2の発電機3の運転状態の変化を継続して監視する。
本発明では、需要家2内に計測装置を直接取り付けることなく需要家2内に設置された発電機3の運転状態を検出することができるので、需要家2内に設置された発電機3の運転状態の検出の仕組みを容易に構築することが可能になる。
また、本実施形態では、配電系統1に設けられている区分開閉器10の電流測定器6を利用して測定点5の電流を測定しているので、上記仕組みをより低コストで構築することができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の説明では、配電系統1の区分開閉器10を利用して測定点5を設けていたが、区分開閉器10とは別に測定点5を設けても良い。即ち、配電系統1の配電線に電流測定器6を設置し、各相毎に電流を測定するようにしても良い。この場合には、区分開閉器10が設けられていない位置を測定点5にすることが可能である。
また、上述の説明では、対象区間16に連系されている発電機3が1機の場合を例にしていたが、対象区間16に複数の発電機3が連系されていても良い。例えば図3又は図4に示すように、連系点4に複数の発電機3が連系されている場合であっても、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcと各発電機3の発電機容量Igとの対応関係を検討することで、当該連系点4に連系されている発電機3の運転状態が変化したことを検出することができる。この場合、発電機容量Igが各発電機3毎に異なるときには、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcと各発電機3の発電機容量Igとを比較することで運転状態が変化した発電機3を特定することができる。即ち、変化量ΔIa,ΔIb,ΔIcの絶対値に対応する発電機容量Igの発電機3が運転状態が変化した発電機3であると判断することができる。また、発電機容量Igが同じ発電機3が複数あるときには、発電機3の特定までは難しいが、いずれかの発電機3の運転状態が変化したことの検出は可能である。そして、図3に示すように対象区間16に複数の需要家2が連系されている場合であっても、図4に示すように複数の発電機3を有する需要家2が連系されている場合であっても、発電機の運転状態の変化の検出が可能である。
本発明の効果を確認にするための実験を実際の発電系統1にて行なった。実験は、配電系統1に設けられている隣接する2つの区分開閉器10の電流測定器6を使用した。その結果を図5に示す。図5の横軸は測定時刻、縦軸は対象区間16を流れた電流値である。(A)は24時間の測定結果を、(B)は(A)の10時前後を拡大して示し、(C)は(A)の21時前後を拡大して示している。各相毎に測定を行なった。また、対象区間16に連系する発電機3の運転状態の変化は、当該発電機3を所有する需要家2に実験のための測定器を設置して確認した。当該需要家2は複数の発電機3を有している。
当該需要家2は、10時頃に発電機3を1機始動させ、10時半頃に発電機3をもう1機始動させた。また、需要家は21時過ぎに発電機3を2機とも停止させた。図5からも明らかなように、10時頃と10時半頃の2回、対象区間16を流れる電流が三相同時に減少した。また、21時過ぎには、対象区間16を流れる電流が三相同時に増加した。
これらの結果、発電機3の始動によって対象区間16の電流値が三相とも減少し、発電機3の停止によって対象区間16の電流値が三相とも増加すること、および配電系統1に設けた電流測定器6を使用して測定を行なうことで対象区間16の電流値の変化を検出することができることを確認した。したがって、連系点4を挟んだ上下2箇所の測定点5で電流を測定することで、連系点4に連系されている発電機3の運転状態の変化を検出することができることが確認できた。
1 配電系統
2 需要家
3 発電機
4 連系点
5 測定点
6 電流測定器
7 電流値算出手段
8 記憶手段
9 判断手段
10 区分開閉器

Claims (8)

  1. 三相電流が流れる配電系統に連系された需要家の三相電流を発生させる発電機の運転状態検出方法において、前記配電系統と前記需要家との連系点を挟んだ2箇所の測定点の間に流れる電流を各相毎に監視し、前記各相の電流が同様に減少し且つそれらの減少量の絶対値が前記発電機の発電機容量に対応するものである場合に前記発電機が停止状態から稼動状態に移行したと判断し、前記各相の電流が同様に増加し且つそれらの増加量の絶対値が前記発電機の発電機容量に対応するものである場合に前記発電機が稼動状態から停止状態に移行したと判断することを特徴とする発電機の運転状態検出方法。
  2. 前記各相毎の電流の減少量の差又は増加量の差が予め決定しておいた閾値以下の場合に前記各相の電流が同様に減少し又は増加したと判断することを特徴とする請求項1記載の発電機の運転状態検出方法。
  3. 前記2箇所の測定点の間の配電系統に複数の発電機が連系されている場合には、前記減少量の絶対値又は前記増加量の絶対値に対応する発電機容量の発電機を運転状態が変化した発電機であると判断することを特徴とする請求項1記載の発電機の運転状態検出方法。
  4. 前記測定点は区分開閉器であることを特徴とする請求項1記載の発電機の運転状態検出方法。
  5. 三相電流が流れる配電系統に連系された需要家の三相電流を発生させる発電機の運転状態検出装置において、前記配電系統と前記需要家との連系点を挟んだ2箇所の測定点を流れる電流を各相毎に測定する電流測定器と、前記電流測定器の測定結果に基づいて前記2箇所の測定点の間を流れる電流値を各相毎に求める電流値算出手段と、前記発電機の発電機容量を予め記憶している記憶手段と、前記電流値算出手段によって求められた各相の電流値のうち少なくともいずれか1つと前記記憶手段に記憶されている発電機容量とを比較し、前記各相の電流値が同様に減少し且つそれらの減少量の絶対値が前記発電機の発電機容量に対応するものである場合に前記発電機が停止状態から稼動状態に移行したと判断し、前記各相の電流値が同様に増加し且つそれらの増加量の絶対値が前記発電機の発電機容量に対応するものである場合に前記発電機が稼動状態から停止状態に移行したと判断する判断手段を備えることを特徴とする発電機の運転状態検出装置。
  6. 前記判断手段は、前記各相毎の電流の減少量の差又は増加量の差が予め決定しておいた閾値以下の場合に前記各相の電流が同様に減少し又は増加したと判断することを特徴とする請求項5記載の発電機の運転状態検出装置。
  7. 前記2箇所の測定点の間の配電系統に複数の発電機が連系されている場合には、前記判断手段は、前記減少量の絶対値又は前記増加量の絶対値に対応する発電機容量の発電機を運転状態が変化した発電機であると判断することを特徴とする請求項5記載の発電機の運転状態検出装置。
  8. 前記測定点は区分開閉器であることを特徴とする請求項5記載の発電機の運転状態検出装置。
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