JP5220116B2 - 隠しスライドファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、左右のエレメント列を噛合させたときに、同エレメント列がテープ表面側から見えなくするコンシール性が高められた隠しスライドファスナーに関する。
従来のスライドファスナーには、噛合した左右のエレメント列がファスナーテープのテープ表面に露出する通常タイプのスライドファスナーと、噛合した左右のエレメント列を見えなく隠蔽する隠しタイプのスライドファスナー(隠しスライドファスナー)の2種類の代表的なタイプに大別される。その中で、隠しスライドファスナーは、その隠蔽性から製品のデザイン性を妨げないという利点を生かして各種衣類や靴等の製品に好適に使用され、また近年では、自動車や列車の座席シート用シートカバー等にも使用されてきている。
このような隠しスライドファスナーに関する発明が、特公昭45−22687号公報(特許文献1)、特公昭55−16642号公報(特許文献2)、及び、特公昭56−43721号公報(特許文献3)に開示されている。
例えば、特許文献1に記載されている隠しスライドファスナーは、ジグザグ状の連続ファスナーエレメントが、ファスナーテープのエレメント取付部に、その噛合頭部をファスナーテープのテープ主体部側に向けた状態で縫着されている。
また、図16に示したように、同隠しスライドファスナー71は、左右のエレメント列72が噛合可能なように、ファスナーテープ73がエレメント列72の近傍にてU字状に折り曲げられ、ファスナーエレメント74の噛合頭部74aがファスナーテープ73から突出して構成されている。
エレメント列72の各ファスナーエレメント74は、噛合頭部74aと、同噛合頭部74aから延出する第1及び第2脚部74b,74cと、隣接するファスナーエレメント74の第1脚部74b又は第2脚部74cと連結する連結部74dとを有しており、前記第2脚部74cはファスナーテープ73のエレメント取付部73aに接触し、前記第1脚部74bはエレメント取付部73aから離間した位置に配されている。
更に、同エレメント列72は、第1脚部74bと第2脚部74cとの間に芯紐75を挿入した状態で、第1脚部74b、芯紐75、及び第2脚部74cを第1縫製糸76でファスナーテープ73に縫い付けるとともに、第1縫製糸76よりも噛合頭部74a側に配された第2縫製糸77で、第2脚部74cをファスナーテープ73に縫い付けることによって縫着されている。
このような特許文献1の隠しスライドファスナー71は、エレメント列72が第1縫製糸76によって縫着されているだけでなく、第2縫製糸77によってもファスナーテープ73のU字状折り曲げ部73bの近傍で縫着されている。このため、左右のエレメント列72を噛合したときに、左右のファスナーテープ73のU字状折り曲げ部73b同士を近接又は接触させて、噛合状態の左右エレメント列72がテープ表面側から見えることを防ぐことができる。
次に、特許文献2に記載されている隠しスライドファスナーでは、各々が独立した単独ファスナーエレメントが、ファスナーテープのエレメント取付部に、その噛合頭部をファスナーテープのテープ主体部側に向けた状態で縫着されている。また、ファスナーテープがエレメント列の近傍にてU字状に折り曲げられ、ファスナーエレメントの噛合頭部がファスナーテープから突出している。
同隠しスライドファスナーにおける各ファスナーエレメントは、噛合頭部と、同噛合頭部から延出する第1及び第2脚部とを有している。各ファスナーエレメントは、前記第1脚部がエレメント取付部に接触し、前記第2脚部がエレメント取付部から離間した状態で、第1脚部と第2脚部とが噛合頭部側の位置にて二重環縫いによりファスナーテープに縫い付けられることによって縫着されている。
また特許文献2では、第1及び第2脚部の噛合頭部とは反対側の端部に、各ファスナーエレメントとその隣接するファスナーエレメントとを連結する連結糸が挿通されている。更に、各ファスナーエレメントは、その第1脚部の一側縁からテープ長さ方向に突設された三角形状の突出部と、他側縁に三角形状に凹設されたノッチ(切欠き部)とを有しており、同ファスナーエレメントの突出部又はノッチと、隣接するファスナーエレメントのノッチ又は突出部とが嵌着係合するように形成されている。
このような特許文献2の隠しスライドファスナーによれば、各ファスナーエレメントの第1脚部に形成した突出部及びノッチにより、同ファスナーエレメントとそれに隣接するファスナーエレメントとが互いに嵌着係合する。このため、例えば左右のエレメント列が噛合状態にあるときに左右のファスナーテープがテープ幅方向の横引き力を受けても、各ファスナーエレメントの位置がテープ幅方向にずれることを防止して、ファスナーエレメントが左右のファスナーテープ間から露出することを防ぐとしている。
特許文献3に記載されている隠しスライドファスナーも、前記特許文献2と同様に、単独ファスナーエレメントがその噛合頭部をファスナーテープのテープ主体部側に向けた状態でエレメント取付部に縫着され、また、ファスナーテープがU字状に折り曲げられてファスナーエレメントの噛合頭部がファスナーテープから突出して構成されている。
各ファスナーエレメントは、噛合頭部と、同噛合頭部から延出する第1及び第2脚部とを有しており、前記第1脚部がエレメント取付部に接触し、前記第2脚部がエレメント取付部から離間した状態で、第1脚部のみが噛合頭部側の位置にて縫製糸(ステッチ)でファスナーテープに縫い付けられている。
また、特許文献3におけるファスナーエレメントの第2脚部端部には、第1脚部に接近する方向又は第1脚部に離間する方向に突出した突出部を有している。更に、エレメント列に挿通するスライダーには、前記突出部を嵌入することが可能な溝部がエレメント案内路に設けられている。
このような特許文献3の隠しスライドファスナーによれば、ファスナーエレメントに形成した突出部がスライダー内に設けられた溝部に嵌入した状態で、スライダーがエレメント列に沿って摺動する。これにより、スライダーとファスナーテープや縫製糸とが接触すること抑えることができるため、スライダーが摺動するときの摩擦が抑えられる。従って、スライダーの摺動性が改善されるとともに、スライダーの摺動時にスライダーやファスナーテープなどが傷むことを防止できる。
特公昭45−22687号公報 特公昭55−16642号公報 特公昭56−43721号公報
特許文献1に記載されている隠しスライドファスナー71は(図16を参照)、エレメント列72が、第1脚部74b、芯紐75、及び第2脚部74cを縫い付ける第1縫製糸76と、第2脚部74cのみを噛合頭部74a側で縫い付ける第2縫製糸77とによってファスナーテープ73に縫着されている。しかしながら、同隠しスライドファスナー71では、例えば左右のエレメント列72を噛合させたときに、一方のエレメント列72のファスナーエレメント74を縫着している第2縫製糸77が、他方のファスナーエレメント74の噛合頭部74aと干渉し易い位置に配されているため、左右のファスナーエレメント74の噛合が第2縫製糸77に阻害されて、ファスナーエレメント74がしっかりと噛み合わない虞があった。
また、各ファスナーエレメント74が、例えば第2縫製糸77の本縫いによって縫着されている場合には、縫い目の強度に問題があるとともに、後述する二重環縫いに比べて伸縮性に劣るという欠点もあった。
一方、各ファスナーエレメント74が第2縫製糸77の二重環縫いによって縫着されている場合には、縫い目の強度に優れ、伸縮性にも富むという利点を有するものの、それぞれのファスナーエレメント74間に二重環縫いの針糸とルーパ糸とが交錯する交錯部が形成される。
この交錯部は、左右のエレメント列72を噛合させたときに、噛合相手となるファスナーエレメント74の噛合頭部74aと干渉し易いため、左右のファスナーエレメント74の噛み合わせを更に悪くするとともに、左右のエレメント列72が互いに離間する方向に押圧される。このため、左右のファスナーテープ73のU字状折り曲げ部73b間に隙間が生じ易くなる。
特に、特許文献1の隠しスライドファスナー71は、例えばエレメント列72が噛合状態のときに左右のファスナーテープ73がテープ幅方向の横引き力を受けると、第2縫製糸77の位置が、ファスナーテープ73のU字状折り曲げ部73bによってファスナーエレメント74の連結部74d側にずれてしまい、左右のファスナーテープ73のU字状折り曲げ部73b間に隙間が簡単に形成される虞もあった。
このように左右のファスナーテープ73のU字状折り曲げ部73b間に隙間が形成されると、同隙間を介して噛合状態の左右エレメント列72がテープ表面側に露出してしまうため、特許文献1の隠しスライドファスナー71は、優れた隠蔽性を安定して維持することができないという問題があった。
特許文献2に記載されている隠しスライドファスナーは、各ファスナーエレメントに形成した突出部とノッチとにより、左右のファスナーテープが横引き力を受けたときに、ファスナーエレメント自体の位置がテープ幅方向にずれることを防止している。
しかし、同隠しスライドファスナーは、縫製糸がファスナーテープから離れた第2脚部を跨ぐようにしてファスナーエレメントを縫着しているため、ファスナーエレメントが縫製糸によってしっかりと固定されていない。従って、ファスナーテープが横引き力を受けたときに、縫製糸の位置がずれ易い。その上、縫製糸がファスナーテープに引っ張られるため、ファスナーエレメントがファスナーテープのU字状に折り曲げられたテープ部分を戻すような方向へ回転してしまう。このため、同隠しスライドファスナーは、左右のファスナーテープのU字状折り曲げ部間に、大きな隙間が簡単に形成されるという問題があった。
特許文献3に記載されている隠しスライドファスナーは、各ファスナーエレメントのファスナーテープに接触した第1脚部が縫製糸でファスナーテープに縫い付けられて固定されているものの、前述の特許文献1と同様に、左右のエレメント列を噛合したときに、一方のファスナーエレメントを縫着している縫製糸が他方のファスナーエレメントの噛合頭部と干渉し、左右のファスナーエレメントがしっかりと噛み合わない虞があった。
特に、ファスナーエレメントが縫製糸の二重環縫いによって縫着されている場合には、前述の特許文献1と同様に、二重環縫いの針糸とルーパ糸による交錯部がファスナーエレメントの噛合頭部と干渉し易いため、ファスナーエレメントの噛み合わせを更に悪くするとともに、左右のファスナーテープのU字状折り曲げ部間に隙間を生じさせ易くなる。
その上、特許文献3の隠しスライドファスナーは、エレメント列が噛合状態のときに左右のファスナーテープが横引き力を受けると、縫製糸の位置がファスナーエレメントの噛合頭部側から脚部先端側にずれ易く、左右のファスナーテープのU字状折り曲げ部間に形成される隙間が大きくなるという問題もあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、左右のエレメント列を噛合させるときに、一方のファスナーエレメントの噛合頭部と、他方のファスナーエレメントを縫着する縫製糸(特に、同縫製糸の二重環縫いによる交錯部)との干渉を低減して安定した噛合を行うとともに、噛合状態時にファスナーテープが横引き力を受けても、左右のエレメント列がファスナーテープのU字状折り曲げ部間から露出することを防いで優れた隠蔽性を維持することが可能な隠しスライドファスナーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供される隠しスライドファスナーは、基本的な構成として、噛合頭部と同噛合頭部から分岐延出する第1及び第2脚部とを有する複数のファスナーエレメントが、テープ主体部及びエレメント取付部を有する左右一対のファスナーテープの前記エレメント取付部に、前記第2脚部を前記エレメント取付部に接触させるとともに前記噛合頭部を前記テープ主体部に向けた状態でテープ長さ方向に沿って縫着された左右一対のファスナーストリンガーを備え、複数の前記ファスナーエレメントは、前記第1及び第2脚部を前記エレメント取付部にまとめて縫い付ける第1縫製糸と、同第1縫製糸よりも前記噛合頭部側にて前記第2脚部を前記エレメント取付部に縫い付ける第2縫製糸とにより縫着され、前記ファスナーテープエレメント列の近傍にてU字状に折り曲げられた状態で、左右の前記噛合頭部を前記ファスナーテープから突出させて互いに噛み合わせることにより左右の前記エレメント列が噛合する隠しスライドファスナーであって、前記第2脚部の第1脚部対向面に、前記第2縫製糸を収容して保持する凹状の保持溝が形成され、前記第2縫製糸は、隣接する前記ファスナーエレメント間の位置にて、前記ファスナーテープの前記第2脚部が接するテープ面に近接又は接触して配されてなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係る隠しスライドファスナーにおいて、前記第2脚部の縫着は、前記第2縫製糸の二重環縫いによりなされ、前記保持溝は、前記第2脚部を跨ぐ全ての前記第2縫製糸を収容保持していることが好ましい。また、前記保持溝は、前記第2縫製糸の断面直径よりも深く形成されていることが好ましい。
更に、本発明の隠しスライドファスナーにおいて、前記保持溝のテープ長さ方向の寸法は、前記噛合頭部のテープ長さ方向の寸法よりも小さく設定されていることが好ましく、この場合、前記第2脚部は、隣接する前記ファスナーエレメントに対向するエレメント対向面に、前記保持溝から連続して形成された凹溝を有していることが好ましい。
更にまた、前記第2脚部は、その噛合頭部側端部のエレメント対向面に、テープ長さ方向に突出する突出部を有していることが好ましい。
このような本発明の隠しスライドファスナーにおいて、前記ファスナーエレメントは、各ファスナーエレメントが独立して形成された単独ファスナーエレメントであることが好ましく、この場合、互いに隣接する前記単独ファスナーエレメントの前記第1脚部同士、及び/又は、前記第2脚部同士が連結糸により連結されていることが好ましい。
また、前記ファスナーエレメントは、ファスナーエレメントがジグザグ状に連続して形成された連続ファスナーエレメントであっても良い。
本発明に係る隠しスライドファスナーのファスナーエレメントは、その第1及び第2脚部が第1縫製糸によって縫着されているとともに、第2脚部が第2縫製糸によって第1縫製糸よりも噛合頭部側の位置で縫着されている。また、各ファスナーエレメントの第2脚部の第1脚部対向面には保持溝が形成されており、この保持溝内に第2縫製糸が収容保持されている。
このような本発明の隠しスライドファスナーであれば、第2縫製糸で第2脚部を縫着する工程を行う際に、第2縫製糸が保持溝に確実に案内されて収容保持される。このため、第2縫製糸をファスナーエレメントに対して所定の位置に安定して配置でき、また、その第2縫製糸の位置を安定して維持することができる。
これにより、ファスナーエレメントの縫着を安定して確実に行うことができるとともに、左右のエレメント列が噛合状態にあるときにファスナーテープが横引き力を受けても、第2縫製糸がファスナーテープに引っ張られてその位置がずれることを確実に防止することができる。
更に、同隠しスライドファスナーは、ファスナーエレメントの保持溝内に第2縫製糸が収容保持されているため、各ファスナーエレメント間において、第2縫製糸が、従来の隠しスライドファスナーよりもファスナーテープの第2脚部と接触するテープ面に近接した位置、又は同テープ面に接触した位置に配される。
ここで、第2縫製糸がテープ面に近接又は接触して配されるとは、第2縫製糸、特に第2縫製糸の交錯部が、隣接するファスナーエレメント間の位置にて、第1脚部よりも第2脚部よりに配置される状態を言い、言い換えれば、第2縫製糸の交錯部が、エレメント噛合頭部の中心位置よりもテープ面側に配置される状態を言う。この場合、第2縫製糸の交錯部の中心が、隣接するファスナーエレメント間の位置にて、第2脚部の第1脚部対向面よりもテープ面側に配置されることが好ましい。
これにより、例えば左右のエレメント列を噛合させたときに、一方のエレメント列を縫い付けている第2縫製糸と、噛合相手となる他方のエレメント列の噛合頭部との干渉を低減することができる。これにより、従来の隠しスライドファスナーのように、縫製糸(特に、縫製糸の交錯部)とファスナーエレメントの噛合頭部との干渉に起因して左右のエレメント列の噛み合わせが悪くなることを防止できるとともに、左右のエレメント列の噛合時に左右のファスナーテープのU字状折り曲げ部間に隙間が生じることを防止できる。
更に、本発明の隠しスライドファスナーは、上述のように、左右のファスナーテープが横引き力を受けたときに第2縫製糸の位置がずれることを防止でき、且つ、一方のエレメント列を縫い付けている第2縫製糸と噛合相手となる他方のエレメント列の噛合頭部との干渉が低減される。
このため、例えば左右のエレメント列が噛合状態にあるときに左右のファスナーテープが横引き力を受けても、ファスナーテープのU字状折り曲げ部間に形成される隙間を、従来の隠しスライドファスナーよりも著しく小さくすることができる。従って、同隙間から噛合状態の左右エレメント列が外部に見えることは殆どなく、優れた隠蔽性を安定して維持することができる。
このような本発明の隠しスライドファスナーにおいて、第2脚部の縫着が第2縫製糸の二重環縫いによりなされ、且つ、前記保持溝が第2脚部を跨ぐ全ての第2縫製糸を収容保持していることや、前記保持溝が第2縫製糸の断面直径よりも深く形成されていることにより、第2縫製糸をファスナーテープのテープ面に更に近接した位置又は接触した位置に配置することができる。このため、左右のエレメント列が噛合状態にあるときに、第2縫製糸とファスナーエレメントの噛合頭部との干渉をより低減することができる。
また、本発明において、前記保持溝のテープ長さ方向の寸法が、噛合頭部のテープ長さ方向の寸法よりも小さく設定されていることによっても、第2縫製糸の玉状交錯部を、ファスナーテープのテープ面に、より近接した位置又は接触した位置に配置することができる。
この場合、前記第2脚部が、隣接するファスナーエレメントに対向するエレメント対向面に、保持溝から連続して形成された凹溝を有している。これにより、保持溝のテープ長さ方向の寸法を、噛合頭部のテープ長さ方向の寸法よりも容易に小さくすることができる。
更に、本発明において、前記第1及び第2脚部は、その噛合頭部側端部のエレメント対向面に、テープ長さ方向に突出する突出部を有している。このような突出部を有することにより、左右のエレメント列が噛合状態にあるときにファスナーテープが横引き力を受けても、ファスナーエレメントと噛合相手のファスナーエレメントに形成した突出部とが干渉して、ファスナーエレメントがファスナーテープのU字状折り曲げ部をまっすぐに戻すような方向へ回転することを防止できる。このため、ファスナーエレメントの回転に起因して左右のファスナーテープのU字状折り曲げ部間に隙間が生じることを確実に防ぐことができ、隠しスライドファスナーの隠蔽性を更に向上させることができる。
更にまた、本発明において、前記ファスナーエレメントは、各ファスナーエレメントが独立して形成された単独ファスナーエレメントである。これにより、左右のエレメント列を安定して噛合させることができるとともに、優れた隠蔽性を安定して確保し維持することができる。
またこの場合、互いに隣接する前記単独ファスナーエレメントの前記第1脚部同士、及び/又は、前記第2脚部同士が連結糸により連結されている。これにより、例えば第1縫製糸又は第2縫製糸が破断した場合でも、単独ファスナーエレメントが飛散することを防いで、同ファスナーエレメントの位置を安定して維持することができる。
或いは、前記ファスナーエレメントは、ファスナーエレメントがジグザグ状に連続して形成された連続ファスナーエレメントであっても良い。前記ファスナーエレメントがジグザグ状の連続ファスナーエレメントで構成されていることにより、本発明のスライドファスナーは、左右のエレメント列を安定して噛合させることができるとともに、優れた隠蔽性を安定して確保し維持することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る隠しスライドファスナーの外観図である。 図2は、同隠しスライドファスナーのエレメント列を拡大して示した要部拡大図である。 図3は、エレメント列の成形直後の状態を示す正面図である。 図4は、成形したエレメント列を縫着する工程を説明する説明図である。 図5は、同隠しスライドファスナーの第1縫製糸及び第2縫製糸を示すために、ファスナーエレメントの一部を断面で示した部分断面図である。 図6は、同隠しスライドファスナーにおける第2縫製糸の玉状交錯部の位置を説明する要部断面図である。 図7は、同隠しスライドファスナーにおいて、左右のエレメント列が噛合していない状態を示す断面図である。 図8は、同隠しスライドファスナーにおいて、左右のエレメント列が噛合している状態を示す要部断面図である。 図9は、本発明の実施例2に係る隠しスライドファスナーにおいて、左右のエレメント列が噛合している状態を拡大して示す要部断面図である。 図10は、本発明の実施例3に係る隠しスライドファスナーにおけるエレメント列の外観を示した要部外観図である。 図11は、同隠しスライドファスナーの第1縫製糸及び第2縫製糸を示すために、ファスナーエレメントの一部を断面で示した部分断面図である。 図12は、同隠しスライドファスナーにおける第2縫製糸の玉状交錯部の位置を説明する要部断面図である。 図13は、本発明の実施例4に係る隠しスライドファスナーにおいて噛合状態にあるエレメント列を示した要部外観図である。 図14は、同隠しスライドファスナーの噛合状態を示す断面図である。 図15は、本発明の実施例5に係る隠しスライドファスナーにおけるファスナーエレメントのみを示す要部斜視図である。 図16は、従来の隠しスライドファスナーを示す要部断面図である。
符号の説明
1 隠しスライドファスナー
2 ファスナーテープ
2a テープ主体部
2b エレメント取付部
2c U字状折り曲げ部
3 エレメント列
4 ファスナーストリンガー
5 スライダー
7 交錯部
8 第1縫製糸
8a 第1針糸
8b 第1ルーパ糸
9,9’ 第2縫製糸
9a 第2針糸
9b 第2ルーパ糸
10,10’ ファスナーエレメント
11 第1脚部
11b エレメント対向面
12 第2脚部
12a 第1脚部対向面
12b エレメント対向面
13 噛合頭部
14 第1縫製糸保持溝
15,15’ 第2縫製糸保持溝
16 連結糸
21 隠しスライドファスナー
31 隠しスライドファスナー
32 ファスナーエレメント
33 突出部
34 凹溝
41 隠しスライドファスナー
42 ファスナーエレメント
43 突出部
52 ファスナーエレメント
61 第1脚部
62 第2脚部
62a 第1脚部対向面
63 噛合頭部
64 連結部
65 第2縫製糸保持溝
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
なお、以下の各実施例においては、ファスナーテープの長さ方向を前後方向と規定し、ファスナーテープのテープ幅方向を左右方向と規定し、ファスナーテープのテープ表裏面方向を上下方向と規定して説明を行う。
図1は、本発明の実施例1に係る隠しスライドファスナーの外観図であり、図2は、同隠しスライドファスナーのエレメント列の外観を示した要部外観図である。また、図3は、エレメント列の成形直後の状態を示す正面図であり、図4は、成形したエレメント列を縫着する工程を説明する説明図である。
更に、図5は、同隠しスライドファスナーのファスナーエレメントを縫着した第1縫製糸及び第2縫製糸を示すために、ファスナーエレメントの一部を断面で示した部分断面図であり、図6は、同隠しスライドファスナーにおける第2縫製糸の玉状交錯部の位置を説明する要部断面図である。
本実施例1に係る隠しスライドファスナー1は、左右のファスナーテープ2のそれぞれに複数の単独ファスナーエレメント10が縫着されてエレメント列3が形成された左右一対のファスナーストリンガー4と、左右のエレメント列3を噛合・分離させるスライダー5とを有している。
前記ファスナーストリンガー4は、左右一対のファスナーテープ2と、同ファスナーテープ2に縫着されたエレメント列3とを備えている。前記ファスナーテープ2は、テープ主体部2aと、このテープ主体部2aの側縁に形成され、エレメント列3が縫着されるエレメント取付部2bとを有している。また、前記エレメント列3は、それぞれが独立して形成された複数の合成樹脂製の単独ファスナーエレメント10が、第1及び第2縫製糸8,9により所定の間隔をもって縫着されて形成されている。
本実施例1において、各ファスナーエレメント10は、図2に示したように、噛合頭部13と、噛合頭部13から二股に分岐して延設された第1及び第2脚部11,12とを有しており、第2脚部12はファスナーテープ2のエレメント取付部2bに接触し、且つ、第1脚部11はファスナーテープ2から離間した姿勢でエレメント取付部2bに縫着されている。
また、第1縫製糸8は、ファスナーテープ2のファスナーエレメント10が接触する面とは反対側の面上を走行するとともに、各ファスナーエレメント10の間の位置にてファスナーテープ2を貫通して縫い目(後述する交錯部7)を形成する第1針糸8aと、第1脚部11の外表面側に配され、ループを形成しながら各ファスナーエレメント10の間の位置にて第1針糸8aと交錯して交錯部7を形成する第1ルーパ糸8bとを有している。
従って、第1縫製糸8は、これらの第1針糸8aと第1ルーパ糸8bの二重環縫いにより、ファスナーエレメント10の第1及び第2脚部11,12の先端部側をエレメント取付部2bに縫着している。このとき、第1縫製糸8の第1ルーパ糸8bは、図4や図5に示すように各ファスナーエレメント10の第1脚部11を3回跨ぐように往復しながら、ファスナーエレメント10間で第1針糸8aと交錯して交錯部7を形成している。
第2縫製糸9は、ファスナーテープ2のファスナーエレメント10が接触する面とは反対側の面上を走行するとともに、各ファスナーエレメント10の間の位置にてファスナーテープ2を貫通して縫い目(後述する交錯部7)を形成する第2針糸9aと、第2脚部12の第1脚部対向面12a側に配され、ループを形成しながら各ファスナーエレメント10の間の位置にて第2針糸9aと交錯して交錯部7を形成する第2ルーパ糸9bとを有している。
従って、第2縫製糸9は、これらの第2針糸9aと第2ルーパ糸9bの二重環縫いにより、ファスナーエレメント10の第2脚部12を第1縫製糸8よりも噛合頭部13側の位置でエレメント取付部2bに縫着している。このとき、第2縫製糸9の第2ルーパ糸9bは、各ファスナーエレメント10の第2脚部12を3回跨ぐように往復しながら、ファスナーエレメント10間で第2針糸9aと交錯している。
なお、本実施例において、ファスナーエレメント10の縫着が、第1縫製糸8及び第2縫製糸9の二重環縫いによりなされる場合について説明しているが、本発明はこれに限定されず、ファスナーエレメント10の縫着は、本縫いによりなされても良いし、単環縫いや三重環縫いなどの多重環縫いによりなされても良い。
また、この第2縫製糸9は、ファスナーエレメント10に対して噛合頭部13側に近接して配置されるほど、ファスナーテープ2の後述するU字状折り曲げ部2cの位置を噛合頭部13側に寄せることができるため、左右のエレメント列3が噛合したときに左右のファスナーテープ2U字状折り曲げ部2c同士を十分に接触させて、隠しスライドファスナー1の隠蔽性を高めることが可能となる。
更に、本実施例1のファスナーエレメント10において、第1脚部11の先端部側の外面(第2脚部対向面とは反対側の面)には、第1縫製糸8を収容して保持するための凹状の第1縫製糸保持溝14が形成されている。本実施例1では、第1縫製糸8が複数のファスナーエレメント10を縫着する際に第1ルーパ糸8bが各ファスナーエレメント10の第1脚部11を3回跨ぐため、第1縫製糸保持溝14は、3本分の第1ルーパ糸8bを並列して収容保持するように、溝幅がルーパ糸3本分の断面直径よりも広く、且つ、溝深さがルーパ糸1本分の断面直径よりも大きく形成されている。
また、各ファスナーエレメント10の第2脚部12の第1脚部対向面12a(内面)には、第1縫製糸が縫着している箇所よりも噛合頭部13側の位置に、第2縫製糸9を収容して保持するための凹状の第2縫製糸保持溝15が形成されている。この第2縫製糸保持溝15も、第1縫製糸保持溝14と同様に、3本分の第2ルーパ糸9bを並列して収容保持可能なように、溝幅がルーパ糸3本分の断面直径よりも広く、且つ、溝深さがルーパ糸1本分の断面直径よりも大きく形成されている。
なお、本実施例1において、第2縫製糸保持溝15のテープ長さ方向の寸法は、同ファスナーエレメント10の噛合頭部13のテープ長さ方向の寸法と略同じ大きさに設定されている。また、本実施例1のファスナーエレメント10には、第1縫製糸保持溝14及び第2縫製糸保持溝15以外に、第1脚部11の噛合頭部側の外面と第2脚部対向面、及び、第2脚部12の外面(第1脚部対向面12aとは反対側の面)にも複数の溝部が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ファスナーエレメントの形状を任意に変更することが可能である。
更に、各ファスナーエレメント10の第1及び第2脚部11,12の先端部には、隣接するファスナーエレメント10との間に所定の間隔を設けた状態で、複数のファスナーエレメント10の第1脚部11同士又は第2脚部12同士を連結する連結糸16が挿通されている。このような連結糸16がエレメント列3を形成する各ファスナーエレメント10に挿通されていることにより、例えば第1縫製糸8や第2縫製糸9が切れたり、解れたりした場合でも、ファスナーエレメント10がファスナーテープ2から脱落することを防ぐことができる。
ここで、本実施例1の隠しスライドファスナー1を製造する方法について説明する。
本実施例1の隠しスライドファスナー1の製造では、先ず、図3に示したように、上述のような第1縫製糸保持溝14と第2縫製糸保持溝15を有する所定形状の複数の単独ファスナーエレメント10を、第1脚部11と第2脚部12とが開脚した形態で射出成形する。従って、射出成形直後のファスナーエレメント10は、第1脚部11と第2脚部12とが噛合頭部13を中心に対称的な形状に形成されている。
このとき、各ファスナーエレメント10の第1及び第2脚部11,12同士を連結する連結糸16は、ファスナーエレメント10間に噛合相手のファスナーエレメント10と適切に噛合させることが可能な所定の間隔を設けた状態で、インサート成形法によりファスナーエレメント10に一体成形されている。
次に、射出成形した複数のファスナーエレメント10の第2脚部12を、ファスナーテープ2のエレメント取付部2bに、同ファスナーエレメント10の噛合頭部13をファスナーテープ2のテープ主体部2a側に向けた状態でテープ長さ方向に沿って配置する。続いて、第2縫製糸9の第2ルーパ糸9bを第2脚部12の第2縫製糸保持溝15に案内しながら、第2脚部12を第2縫製糸9の二重環縫いにより縫い付ける。
この第2縫製糸9による縫製を行うときに、第2ルーパ糸9bが第2脚部12の第2縫製糸保持溝15に案内されることにより、第2縫製糸9をファスナーエレメント10に対して所定の位置に安定して配置して縫製できるため、ファスナーエレメント10に対してファスナーエレメント10を所定の位置に確実に縫い付けることができ、また、その第2脚部12の縫着状態も安定して維持できる。
その後、図4に示すように、噛合頭部13を中心にしてファスナーエレメント10を折り畳むように第1脚部11を回転させて、同第1脚部11を第2脚部12の第1脚部対向面12a側に重ね合わせる。更に、第1脚部11を第2脚部12に重ね合わせた後、第1縫製糸8の第1ルーパ糸8bを第1脚部11の第1縫製糸保持溝14に案内しながら、ファスナーエレメント10の第1及び第2脚部11,12を第1縫製糸8の二重環縫いにより縫着する。これにより、図5及び図6に示すように複数の単独ファスナーエレメント10が第1及び第2縫製糸8,9によりエレメント取付部2bに縫着されて、エレメント列3が形成される。
第1及び第2縫製糸8,9によりファスナーエレメント10を縫着した後、ファスナーテープ2のテープ主体部2aをエレメント取付部2b側に折り返すことにより、同ファスナーテープ2をエレメント列3の近傍に沿ってU字状に折り曲げる。これにより、各ファスナーエレメント10の噛合頭部13が、ファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2cから突出した状態のファスナーストリンガー4が得られる。
そして、このようなファスナーストリンガー4を左右一対で作製し、同ファスナーストリンガー4のエレメント列3にスライダー5を挿通することによって、本実施例1の隠しスライドファスナー1が製造される。
上述のようにして得られた本実施例1の隠しスライドファスナー1は、図7に示したよう、第2縫製糸9の第2ルーパ糸9bが各ファスナーエレメント10の第2縫製糸保持溝15内に収容保持されているため、例えば隠しスライドファスナー1を製品に縫着するときや隠しスライドファスナー1を使用するときなどに、第2縫製糸9が所定の位置からずれることを確実に防止することができる。
更に、第2脚部12を跨ぐ第2縫製糸9の第2ルーパ糸9bの全てを、第2縫製糸保持溝15内に収容保持することにより、ファスナーエレメント10の第2脚部12の第1脚部対向面12aよりもファスナーテープ2寄りの位置に配置している。また、ファスナーエレメント10の第2縫製糸保持溝15の溝深さを、第2縫製糸9の1本分の断面直径と略同等か、それよりも大きな寸法に設定している。
このため、第2縫製糸9の第2ルーパ糸9bが第2針糸9aに交錯することによりファスナーエレメント10間に形成される第2縫製糸9の玉状の交錯部7が、図6に示したように、例えば第2縫製糸保持溝15が形成されていない従来の隠しスライドファスナー1よりも、ファスナーテープ2の第2脚部12と接触するテープ面に近接した位置に配される。なお、この図6において仮想線で描かれている第2縫製糸9’の位置が、第2縫製糸保持溝15が形成されていない従来の隠しスライドファスナー1における第2縫製糸9の位置を示している。
このように第2縫製糸9の玉状交錯部7が、ファスナーテープ2のテープ面に対してより近接した位置に配されることにより、例えばスライダー5を摺動させて左右のエレメント列3を噛合させたときに、図8に示したように、一方のエレメント列3に形成された玉状交錯部7と、噛合相手となる他方のエレメント列3の噛合頭部13との干渉を低減することができる。
このようにエレメント列3を噛合させたときに玉状交錯部7と噛合頭部13との干渉が低減されることにより、左右のエレメント列3をしっかりと安定して噛み合わせることができるとともに、この干渉に起因して左右のファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2c間に隙間が生じることを防止できる。従って、本実施例1の隠しスライドファスナー1は、噛合状態の左右エレメント列3が左右のファスナーテープ2U字状折り曲げ部2c間から露出することを防いで、優れた隠蔽性を安定して確保することができる。
また、本実施例1の隠しスライドファスナー1は、左右のファスナーテープ2に横引き力が加えられた場合でも、第2縫製糸9がファスナーエレメント10の第2縫製糸保持溝15に収容保持されているため、第2縫製糸9の位置がずれることもない。また、左右のファスナーテープ2に横引き力が加えられたときに、ファスナーエレメント10がファスナーテープ2のU字状に折り曲げられたテープ部分を戻すような方向へ回転しようとしても、同ファスナーエレメント10の噛合頭部13が第2縫製糸9の玉状交錯部7に当接しているため、ファスナーエレメント10の回転を防止することができる。
このように、本実施例1の隠しスライドファスナー1は、左右のファスナーテープ2に横引き力が加えられても、玉状交錯部7と噛合頭部13との干渉が小さく、且つ、第2縫製糸9の位置ずれやファスナーエレメント10の回転が生じることを効果的に防止できるため、左右のファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2c間に形成される隙間を従来よりも小さくすること、更には同隙間を形成されなくすることができる。
具体的には、例えば左右のエレメント列3が噛合した状態のファスナーチェーンのチェーン幅(噛合状態の左右エレメント列3のテープ幅方向の寸法)が約5mmに設定された隠しスライドファスナーの場合、例えばファスナーエレメント10に第2縫製糸保持溝15が形成されていない従来の隠しスライドファスナー1では、左右のエレメント列3が噛合状態にあるときにファスナーテープ2が横引き力を受けると、左右のファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2c間に1.5mm程度の隙間が形成される。これに対して、本実施例1の隠しスライドファスナー1では、左右のエレメント列3が噛合状態にあるときにファスナーテープ2が横引き力を受けても、左右のファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2c間に1.0mm程度の隙間しか形成されないことが確認された。
このように、本実施例1の隠しスライドファスナー1は、左右のファスナーテープ2に横引き力が加えられたときでも、左右のファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2c間に形成される隙間を従来の隠しスライドファスナー1よりも著しく小さくできるため、又は、同隙間の形成を防止できるため、優れた隠蔽性を安定して維持することができる。
次に、本発明の実施例2に係る隠しスライドファスナーについて説明する。
ここで、図9は、本実施例2の隠しスライドファスナーにおいて、左右のエレメント列が噛合している状態を拡大して示す要部断面図である。
本実施例2に係る隠しスライドファスナー21は、ファスナーエレメント10’に凹設される第2縫製糸保持溝15’を、前述の実施例1の隠しスライドファスナー1の第2縫製糸保持溝15の溝深さよりも深くして形成されており、それ以外の構成について、前述の実施例1の隠しスライドファスナー1と基本的に同じである。
このため、本実施例2、及び、以下で説明する実施例3〜実施例5において、前述の実施例1で説明した部品又は部材と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて表すことによってその説明を省略することとする。
本実施例2に係る隠しスライドファスナー21は、ファスナーエレメント10’の第2縫製糸保持溝15’の溝深さを、第2ルーパ糸9bの1本分の断面直径の2.5倍程度の寸法に設定し、前述の実施例1の隠しスライドファスナー1よりも深くしている。このように第2縫製糸保持溝15’を深く形成することによって、第2縫製糸9の玉状交錯部7を、前記実施例1よりもファスナーテープ2のテープ面に更に近接した位置、更には、ファスナーテープ2のテープ面に接触した位置に配置することができる。
このため、左右のエレメント列3を噛合させたときに、一方のエレメント列3に形成された玉状交錯部7と、噛合相手となる他方のエレメント列3の噛合頭部13との干渉を一層低減することができる。従って、左右のエレメント列3をよりしっかりと噛み合わせることができるとともに、隠しスライドファスナー21の隠蔽性を更に向上させることができる。
図10は、本実施例3の隠しスライドファスナーにおけるエレメント列の外観を示した要部外観図である。また、図11は、同隠しスライドファスナーのファスナーエレメントを縫着した第1縫製糸及び第2縫製糸を示すために、ファスナーエレメントの一部を断面で示した部分断面図であり、図12は、同隠しスライドファスナーにおける第2縫製糸の玉状交錯部の位置を説明する要部断面図である。
本実施例3における各ファスナーエレメント32の第2脚部12には、隣接するファスナーエレメント32に対向するように前後方向に配されたエレメント対向面12bに、凹溝34が第1脚部対向面12aの第2縫製糸保持溝15から連続して形成されている。
本実施例3の各ファスナーエレメント32は、前後両方のエレメント対向面12bに凹溝34が形成されていることにより、図12に示したように、第2ルーパ糸9bを収容保持する第2縫製糸保持溝15のテープ長さ方向の寸法が、噛合頭部13のテープ長さ方向の寸法よりも短くなる。このため、互いに隣接するファスナーエレメント32の第2縫製糸保持溝15間の間隔を、前記実施例1や実施例2に比べて長く確保することができる。
一方、ファスナーエレメント32の第2脚部12を第2縫製糸9の二重環縫いによってエレメント取付部2bに縫着した場合、ファスナーエレメント32間を走行する第2ルーパ糸9bは、玉状交錯部7の位置で第2針糸9aによってファスナーテープ2側に引っ張られている。
このため、上述のようにファスナーエレメント32のエレメント対向面12bに凹溝34を形成して、隣接するファスナーエレメント32の第2縫製糸保持溝15間の間隔を長くすることにより、第2ルーパ糸9bが第2針糸9aによってファスナーテープ2側に引っ張られたときに、玉状交錯部7の位置をファスナーテープ2のテープ面側に更に近接させることができる。
従って、本実施例3の隠しスライドファスナー31は、左右のエレメント列3を噛合させたときに、一方のエレメント列3に形成された玉状交錯部7と、噛合相手となる他方のエレメント列3の噛合頭部13との干渉を一層低減できる。このため、左右のエレメント列3の噛み合わせをしっかりと安定して行うことができるとともに、隠しスライドファスナー21の隠蔽性を更に向上させることができる。
また、本実施例3のファスナーエレメント32は、第1及び第2脚部11,12の噛合頭部側端部のエレメント対向面11b,12bに、前後方向(テープ長さ方向)に突出する突出部33を有している。この突出部33は、ファスナーエレメント32を前後方向(テープ長手方向)から見たときに、矩形状を呈している。各ファスナーエレメント32が、このような突出部33を有することによって、第2ルーパ糸9bの位置が噛合頭部側にずれることをより確実に防止することができる。
更に、突出部33が形成されていることによって、例えば左右のエレメント列3が噛合状態にあるときにファスナーテープ2が横引き力を受けて、ファスナーエレメント32がファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2cをまっすぐに戻すような方向へ回転しようとしても、ファスナーエレメント32が噛合相手側の突出部33と衝突するため、ファスナーエレメント32が回転することを抑止することができる。このため、左右のファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2c間に形成される隙間をより小さくでき、隠しスライドファスナー21の隠蔽性を一層向上させることができる。
図13は、本実施例4の隠しスライドファスナーにおいて噛合状態にあるエレメント列を示した要部外観図であり、図14は、同隠しスライドファスナーの噛合状態を示す断面図である。
本実施例4の隠しスライドファスナー41は、前記実施例3の隠しスライドファスナー31のように、各ファスナーエレメント42の第1及び第2脚部11,12の噛合頭部側端部のエレメント対向面11b,12bに、前後方向(テープ長さ方向)に突出する突出部43を有している。
しかし、この突出部43の形態は、前記実施例3と異なり、ファスナーエレメント42をテープ長さ方向から見たときに、突出部43の形状が、第1脚部11(又は第2脚部12)の外面から第2脚部対向面(又は第1脚部対向面12a)に向けてテープ幅方向の寸法が漸減するように、噛合頭部13側の一面がその反対側(脚部延端側)の他面に対して傾斜した略台形状に形成されている。
なお、本実施例4の隠しスライドファスナー41は、この突出部43の形態以外の構成については、前記実施例3の隠しスライドファスナー31と基本的に同様である。
本実施例4の隠しスライドファスナー41では、前記突出部43が形成されていることにより、例えば左右のエレメント列3が噛合状態にあるときに(図14を参照)ファスナーテープ2が横引き力を受けても、ファスナーエレメント42がファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2cをまっすぐに戻すように回転することを抑止することができる。
特に本実施例4の隠しスライドファスナー41は、突出部43がテープ長さ方向から見たときに上述のような略台形状となるように形成されているため、ファスナーエレメント42が上述のような回転を起こす際に、突出部43の傾斜した噛合頭部13側の一面に、噛合相手側の噛合頭部13を適切に衝突させることができる。このため、ファスナーエレメント42の回転をより確実に抑止して、左右のファスナーテープ2のU字状折り曲げ部2c間に形成される隙間を更に小さくすることができる。
図15は、本実施例5の隠しスライドファスナーにおけるファスナーエレメントのみを示す要部斜視図である。
本実施例5の隠しスライドファスナーでは、前記実施例1の隠しスライドファスナー1において複数の単独ファスナーエレメント10がエレメント取付部2bに縫着されている替わりに、ジグザグ状に連続して形成された連続ファスナーエレメント52が第1及び第2縫製糸8,9を用いてエレメント取付部2bに縫着されて、エレメント列を形成している。
各ファスナーエレメント52は、図15に示したように、噛合頭部63と、噛合頭部63から二股に分岐して延設された第1及び第2脚部61,62と、隣接するファスナーエレメント52の第1脚部61又は第2脚部62と連結する連結部64とを有しており、第2脚部62はファスナーテープ2のエレメント取付部2bに接触し、且つ、第1脚部61はファスナーテープ2から離間した姿勢でエレメント取付部2bに縫着されている。
また、各ファスナーエレメント52における第2脚部62の第1脚部対向面62aの噛合頭部63側の位置には、第2縫製糸9を収容して保持するための凹状の第2縫製糸保持溝65が形成されている。この第2縫製糸保持溝65は、溝幅がルーパ糸3本分の断面直径よりも広く、且つ、溝深さがルーパ糸1本分の断面直径よりも大きく形成されている。
更に、ファスナーエレメント52を縫着する第1縫製糸8は、第1針糸8aと、第1脚部61の外表面側に配され、ループを形成しながら各ファスナーエレメント52の間の位置にて第1針糸8aと交錯して交錯部7を形成する第1ルーパ糸8bとを有しており、これらの第1針糸8aと第1ルーパ糸8bの二重環縫いにより、ファスナーエレメント52の第1及び第2脚部61,62の連結部側をエレメント取付部2bに縫着している。
第2縫製糸9は、第2針糸9aと、第2脚部62の第1脚部対向面62a側に配され、ループを形成しながら各ファスナーエレメント52の間の位置にて第2針糸9aと交錯して交錯部7を形成する第2ルーパ糸9bとを有しており、これらの第2針糸9aと第2ルーパ糸9bの二重環縫いにより、ファスナーエレメント52の第2脚部62を第1縫製糸8よりも噛合頭部63側の位置でエレメント取付部2bに縫着している。
このようなジグザグ状の連続ファスナーエレメント52が縫着された本実施例5の隠しスライドファスナーであっても、第2縫製糸9の第2ルーパ糸9bが、ファスナーエレメント52に形成した第2縫製糸保持溝65内に収容保持されるため、前記実施例1の隠しスライドファスナー1によって得られる効果と実質的に同様の効果を奏することができる。

Claims (9)

  1. 噛合頭部(13,63) と同噛合頭部(13,63) から分岐延出する第1及び第2脚部(11,12,61,62) とを有する複数のファスナーエレメント(10,10',32,42,52) が、テープ主体部(2a)及びエレメント取付部(2b)を有する左右一対のファスナーテープ(2) の前記エレメント取付部(2b)に、前記第2脚部(12,62) を前記エレメント取付部(2b)に接触させるとともに前記噛合頭部(13,63) を前記テープ主体部(2a)に向けた状態でテープ長さ方向に沿って縫着された左右一対のファスナーストリンガー(4) を備え、複数の前記ファスナーエレメント(10,10',32,42,52) は、前記第1及び第2脚部(11,12,61,62) を前記エレメント取付部(2b)にまとめて縫い付ける第1縫製糸(8) と、同第1縫製糸(8) よりも前記噛合頭部(13,63) 側にて前記第2脚部(12,62) を前記エレメント取付部(2b)に縫い付ける第2縫製糸(9) とにより縫着され、前記ファスナーテープ(2) エレメント列(3) の近傍にてU字状に折り曲げられた状態で、左右の前記噛合頭部(13,63) を前記ファスナーテープ(2) から突出させて互いに噛み合わせることにより左右の前記エレメント列(3) が噛合する隠しスライドファスナー(1,21,31,41)であって、
    前記第2脚部(12,62) の第1脚部対向面(12a,62a) に、前記第2縫製糸(9) を収容して保持する凹状の保持溝(15,15',65) が形成され、
    前記第2縫製糸(9) は、隣接する前記ファスナーエレメント(10,10',32,42,52) 間の位置にて、前記ファスナーテープ(2) の前記第2脚部(12,62) が接するテープ面に近接又は接触して配されてなる、
    ことを特徴とする隠しスライドファスナー。
  2. 前記第2脚部(12,62) の縫着は、前記第2縫製糸(9) の二重環縫いによりなされ、
    前記保持溝(15,15’,65) は、前記第2脚部(12,62) を跨ぐ全ての前記第2縫製糸(9) を収容保持してなる、
    請求項載の隠しスライドファスナー。
  3. 前記保持溝(15,15’,65) は、前記第2縫製糸(9) の断面直径よりも深く形成されてなる請求項1又は2載の隠しスライドファスナー。
  4. 前記保持溝(15)のテープ長さ方向の寸法は、前記噛合頭部(13)のテープ長さ方向の寸法よりも小さく設定されてなる請求項1〜3いずれかに記載の隠しスライドファスナー。
  5. 前記第2脚部(12)は、隣接する前記ファスナーエレメント(32,42) に対向するエレメント対向面(12b) に、前記保持溝(15,15’,65) から連続して形成された凹溝(34)を有してなる請求項載の隠しスライドファスナー。
  6. 前記第2脚部(12)は、その噛合頭部側端部のエレメント対向面(12b) に、テープ長さ方向に突出する突出部(33,43)を有してなる請求項1〜5いずれかに記載の隠しスライドファスナー。
  7. 前記ファスナーエレメント(10,10’,32,42)は、各ファスナーエレメント(10,10’,32,42)が独立して形成された単独ファスナーエレメントである請求項1〜6いずれかに記載の隠しスライドファスナー。
  8. 互いに隣接する前記単独ファスナーエレメント(10,10’,32,42)の前記第1脚部(11)同士、及び/又は、前記第2脚部(12) 同士が、連結糸(16)により連結されてなる請求項載の隠しスライドファスナー。
  9. 前記ファスナーエレメント(52)は、ファスナーエレメント(52)がジグザグ状に連続して形成された連続ファスナーエレメントである請求項1〜6いずれかに記載の隠しスライドファスナー。
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