JP5219866B2 - 弾丸暗渠形成装置および弾丸暗渠形成方法 - Google Patents

弾丸暗渠形成装置および弾丸暗渠形成方法 Download PDF

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Description

この発明は、弾丸暗渠形成装置および弾丸暗渠形成方法に関し、特にたとえば、耕作地に弾丸暗渠を形成するための弾丸暗渠形成装置および弾丸暗渠形成方法に関する。
従来の弾丸暗渠形成装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の技術では、ブレード、疎水材投入口および弾丸が地中に挿入され、疎水材ホッパーに疎水材が投入された状態で、弾丸暗渠形成装置が作業機に押動または牽引される。そして、ブレードおよび弾丸によって溝が形成されるとともに、その溝内に疎水材投入口から疎水材が投入充填されることによって、弾丸暗渠が形成される。
特開2005−325554号公報 [E04B 1/72]
特許文献1の技術のように、作業機に押動または牽引されることによって前進する弾丸暗渠形成装置は、当該弾丸暗渠形成装置が土から受ける抵抗力で作業機がスリップしてしまうことがないように、比較的大型のトラクタやブルドーザなどによって押動または牽引しなければならない。しかしながら、大型の作業機によって弾丸暗渠形成装置を押動または牽引する場合には、その作業機を施工現場に搬入する手間がかかり、施工性が悪い。さらに、たとえばビニールハウスの内部など限定された範囲の耕作地には、そのような大型の作業機を搬入することができない可能性もあるため、弾丸暗渠形成装置の汎用性に欠ける。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、弾丸暗渠形成装置および弾丸暗渠形成方法を提供することである。
この発明の他の目的は、汎用性を高めつつ、施工性を向上できる、弾丸暗渠形成装置および弾丸暗渠形成方法を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、耕作地に弾丸暗渠を形成するための弾丸暗渠形成装置であって、耕作地に載置されるガイド部、ガイド部の長手方向に摺動可能に当該ガイド部に支持される暗渠形成部、および暗渠形成部をガイド部に沿って摺動させる摺動手段を備え、暗渠形成部は、少なくともその一部が地中に配置されるブレード、およびブレードの下部に配置される弾丸を含む、弾丸暗渠形成装置である。
第1の発明では、弾丸暗渠形成装置(10)は、耕作地(100)に弾丸暗渠(102)を掘削形成するためのものであり、ガイド部(12)と暗渠形成部(14)とを備えている。ガイド部は、一定以上の硬度を有する金属などによって形成され、耕作地に載置される。暗渠形成部は、ガイド部の長手方向に摺動可能に当該ガイド部に支持される。暗渠形成部は、ブレード(30)と弾丸(46)とを含み、摺動手段(22,24)によって、ガイド部に沿って前方に摺動される。ブレード(30)は、少なくともその一部が地中に配置され、たとえば地中の土を左右に押し拡げて溝(104)を形成する。弾丸(46)は、ブレードの下部に配置され、たとえば地中の土を断面円形に押し拡げて溝の底部に弾丸部分(106)を形成する。これにより、耕作地に溝と弾丸部分とからなる弾丸暗渠が形成される。
第1の発明によれば、弾丸暗渠形成装置を押動ないし牽引するための大型の作業機を施工現場に搬入する手間が不要である。そして、たとえばビニールハウスの内部など限定された範囲の耕作地であっても、その耕作地に弾丸暗渠を形成することができる。したがって、弾丸暗渠形成装置の汎用性を高めつつ、施工性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、ガイド部の動きを拘束する拘束手段をさらに備える。
第2の発明では、拘束手段(108,110,112)は、ガイド部(12)の動きを拘束する。このため、摺動手段(22,24)によって前方に摺動される暗渠形成部(14)に土からの抵抗力がかかっても、ガイド部が位置ずれをおこすことがなく、暗渠形成部を前進させて、弾丸暗渠(102)を形成することができる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、ガイド部を前方に水平移動させる水平移動手段をさらに備える。
第3の発明では、水平移動手段(108,110)は、暗渠形成部を地中に残したまま、ガイド部(12)を前方に水平移動させる。このため、一旦、ガイド部に沿って前方に摺動された暗渠形成部(14)は、再度、ガイド部の後方に摺動される。そして、そこからさらに暗渠形成部をガイド部に沿って前方に摺動することによって、耕作地(100)に弾丸暗渠(102)を連続的に形成することができる。
第4の発明は、第3の発明に従属し、水平移動手段は、その一部がガイド部に連結される作業機を含み、拘束手段は、前記作業機に設けられるアンカ部を含む。
第4の発明では、ガイド部(12)は、たとえば、小型の作業機(108)のアーム(110)に連結され、この作業機を前方に走行させることによって、前方に水平移動される。作業機には、アンカ部(112)が設けられており、このアンカ部が耕作地(100)の地中に埋め込まれる。たとえば、アンカ部が地中に埋め込まれることによって、作業機の動きが拘束され、さらにこの作業機のアームにガイド部が連結されることによって、ガイド部の動きが拘束される。
第5の発明は、第1ないし4のいずれかの発明の弾丸暗渠形成装置を用いて耕作地に連続的に弾丸暗渠を形成するための弾丸暗渠形成方法であって、(a)ガイド部を耕作地に載置するとともに、暗渠形成部におけるブレードの少なくとも一部と弾丸とを地中に配置し、(b)暗渠形成部をガイド部に沿って前方に摺動させて、耕作地に所定距離の弾丸暗渠を形成し、(c)暗渠形成部を地中に残したままガイド部を前方に水平移動させて、当該暗渠形成部を当該ガイド部の後方側に配置し、そして(d)ステップ(b)およびステップ(c)を繰り返して、耕作地に連続的に弾丸暗渠を形成する、弾丸暗渠形成方法。
第5の発明では、弾丸暗渠形成装置(10)を用いて、耕作地(100)に連続的に弾丸暗渠(102)を形成する。ステップ(a)において、耕作地に立抗を設ける。ステップ(b)において、ガイド部(12)を耕作地に載置するとともに、暗渠形成部(14)を立抗内に配置する。ステップ(c)において、暗渠形成部をガイド部に沿って前方に摺動させて、耕作地に所定距離の弾丸暗渠を形成する。ステップ(d)において、暗渠形成部を地中に残したまま、ガイド部を前方に水平移動させることによって、一旦、ガイド部に沿って前方に摺動された暗渠形成部を、再度、ガイド部の後方側に配置する。ステップ(e)において、暗渠形成部をガイド部に沿って前方に摺動させる作業、および暗渠形成部を地中に残したままガイド部を前方に水平移動させる作業を繰り返すことによって、耕作地に弾丸暗渠を連続的に形成する。
この発明によれば、弾丸暗渠形成装置を押動ないし牽引するための大型の作業機が不要であるため、弾丸暗渠形成装置の汎用性を高めつつ、施工性を向上させることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例の弾丸暗渠形成装置によって耕作地に弾丸暗渠を形成する様子を示す図解図である。 図1の弾丸暗渠形成装置のガイド部を示す斜視図である。 図1の弾丸暗渠形成装置の暗渠形成部を示す斜視図である。 図3の暗渠形成部を示す平面図である。 図3の暗渠形成部を示す平面図である。 図3の暗渠形成部を示す正面図である。 図3の暗渠形成部を示す背面図である。 図3の暗渠形成部が図2のガイド部を摺動する様子を示す図解図である。 耕作地に形成された弾丸暗渠を示す概略断面図である。 この発明の他の一実施例の弾丸暗渠形成装置によって耕作地に弾丸暗渠を形成する様子を示す図解図である。 耕作地に適用された地下灌漑システムを示す図解図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である弾丸暗渠形成装置10は、耕作地100に排水用の弾丸暗渠102を掘削形成するためのものであり、ガイド部12と暗渠形成部14とを備えている。
図2に示すように、ガイド部12は、一定以上の硬度を有する金属などによって形成され、耕作地100に載置される。
レール部材16は、たとえば、2つのフランジ16a,16bとウェブ16cとからなるH形鋼であり、その長手方向を前後方向として、フランジ16aが上面を、そしてフランジ16bが下面を形成するように配置される。レール部材16の長手方向(前後方向)の長さは、たとえば2m−4mである。
レール部材16の長手方向の両端部には、脚部材18が設けられる。脚部材18は、たとえば上下方向に延びる略四角柱状に形成され、レール部材16を所定の高さ位置に固定的に保持する。脚部材18の下端部には、ガイド部12の前方への移動を容易にするために、平板状のそり20が設けられる。
なお、この実施例における「前方」とは、弾丸暗渠102を形成する掘削方向を意味し、「後方」とは、その反対方向を意味する。
2つの脚部材18のうちレール部材16の前方側に位置する脚部材18には、ウィンチ22が設けられる。ウィンチ22は、たとえば牽引用のワイヤ24をドラム26に巻きつけた汎用の電動ウィンチである。ワイヤ24は、レール部材16の長手方向に沿って延びて、固定具28を介して暗渠形成部14に固定される。このため、詳細は後述するが、ウィンチ22を駆動させてワイヤ24をドラム26に巻き取ることによって、暗渠形成部14がガイド部12に沿って前方に牽引される。すなわち、暗渠形成部14が前方に摺動される。
図3−図7に示すように、暗渠形成部14は、ブレード30と疎水材投入部32とを含み、ガイド部12の長手方向に摺動可能に当該ガイド部12に支持される。ただし、図面の簡素化のために、図3−図7におけるガイド部12の図示を省略していることに留意されたい。
ブレード30は、一定以上の硬度を有する金属などによって形成され、暗渠形成部14の前方への摺動時には、地中の土を左右に押し拡げて所定の幅の溝104を形成する。ブレード30は、上下方向に延びる平板状に形成され、下端でその前後方向の長さが小さく、上端でその前後方向の長さが大きい略台形形状を有している。ブレード30の前方面の下部は、先鋭化した略三角形状に形成される。
疎水材投入部32は、ホッパー34と充填部36とを含み、ブレード30の後方に設けられる。
ホッパー34は、上方に向けて拡開する略逆台形状を有しており、その上端が当該ホッパー34内に疎水材を投入するための投入口38として開口している。また、ホッパー34の下端は、充填部36に疎水材を一定量ずつ流し込むための調整口40として開口しており、この調整口40が充填部36の上方開口と連通する。
ホッパー34の下部には、充填部36が設けられる。充填部36は、たとえば上下方向に延びる2つの同形状の平板部材36a,36bをブレード30の後方に略平行に配置することによって構成され、その上端が開放されてホッパー34の調整口40と連通している。平板部材36a,36bは、下端でその前後方向の長さが小さく、上端でその前後方向の長さが大きい略台形形状を有しており、その後方下部が前方へ向けて傾斜している。そして、その傾斜部分が、斜め下後方へ向けて開放されており、疎水材を溝104内に充填するための充填口42を形成する。
ブレード30の下部には、弾丸連結部44を介して弾丸46が連結される。
弾丸連結部44は、一定以上の硬度を有する金属などによって形成され、その前後方向を長手方向とした直方体形状を有している。弾丸連結部44の前方面は、その下部がさらに前方に向けて傾斜突出しており、暗渠形成部14の前方への摺動時には、地中の土を掘削する。
弾丸連結部44の後方端部には、弾丸46が連結される。弾丸46は、一定以上の硬度を有する金属などによって形成され、前方端が先鋭化した砲弾形状を有している。弾丸46は、暗渠形成部14の前方への摺動時には、弾丸連結部44が掘削した土を断面円形に押し拡げて、溝104の底部に弾丸部分106を形成する。たとえば、弾丸46の最大径は、120mmである。
なお、弾丸暗渠102を形成する施工時に地中の土から無理な力が加わらないように、弾丸46と弾丸連結部44とを、それぞれの長手方向の向きを相対的に変位可能に連結すると好適である。
また、ブレード30の側方には、摺動部48が設けられる。摺動部48は、ガイド部12のレール部材16に装着される部位であり、第1ホイール固定部50と第2ホイール固定部52とを含む。
第1ホイール固定部50は、たとえばブレード30と充填部36とにまたがる矩形の板状に形成され、ブレード30および充填部36の側面に固定される。第1ホイール固定部50には、4つの第1ホイール54a,54b,54c,54dが周方向に回動自在に設けられる。
4つの第1ホイール54a,54b,54c,54dは、第1ホイール固定部50の前方側と後方側とにそれぞれ2つずつ離間して設けられ、第1ホイール固定部50の前方側に位置する第1ホイール54aと第1ホイール54bとが、ならびに第1ホイール固定部50の後方側に位置する第1ホイール54cと第1ホイール54dとが、それぞれ同一鉛直線上となるように配置される。さらに、その同一鉛直線上に配置された第1ホイール54a,54bならびに第1ホイール54c,54dにおいて、上側に位置する第1ホイール54aと第1ホイール54cとが、ならびに下側に位置する第1ホイール54bと第1ホイール54dとが、それぞれ同一水平線上となるように配置される。
図8に示すように、上側に位置する第1ホイール54a,54cと下側に位置する第1ホイール54b,54dとの距離は、ガイド部12のレール部材16におけるフランジ16aの上面とフランジ16bの下面との距離に等しくなるように設定されている。そして、上側に位置する第1ホイール54a,54cがフランジ16aの上面に配置されるとともに、下側に位置する第1ホイール54b,54dがフランジ16bの下面に配置される。このように、第1ホイール54a,54cと第1ホイール54b,54dとでレール部材16を上下から挟み込むことによって、暗渠形成部14がガイド部12に対して固定的に保持される。
図3−図7に戻って、第2ホイール固定部52は、前方側に位置する第1ホイール54a,54bに対応する位置と、後方側に位置する第1ホイール54c,54dに対応する位置とに、それぞれ1つずつ設けられる。
第2ホイール固定部52は、第1板部56と第2板部58とを含み、略L字の板状に形成される。第1板部56は、第1ホイール固定部50から水平方向に延びる板状体であり、その長さは、ガイド部12のレール部材16におけるフランジ16a,16bの幅に等しくなるように設定される(図8参照)。第2板部58は、第1板部56の先端から垂直下方向に延びる板状体であり、当該第1板部56と一体的に形成される。
第2ホイール固定部52には、4つの第2ホイール60a,60b,60c,60dが周方向に回動自在に設けられる。前方側に位置する第2ホイール固定部50の第2板部58には、第2ホイール60a,60bが設けられ、前方側に位置する第2ホイール固定部50の第2板部58には、第2ホイール60c,60dが設けられる。そして、4つの第2ホイール60a,60b,60c,60dは、それぞれ第1ホイール54a,54b,54c,54dに対向する位置に配置される。図8に示すように、上側に位置する第2ホイール60a,60cがフランジ16aの上面に配置されるとともに、下側に位置する第2ホイール60b,60dがフランジ16bの下面に配置される。
すなわち、レール部材16のフランジ16aの上面に載置された第1ホイール54a,54cと第2ホイール60a,60cとが、ならびにレール部材16のフランジ16bの上面に載置された第1ホイール54b,54dと第2ホイール60b,60dとが前方に回転することによって、暗渠形成部14がガイド部12に沿って前方に摺動される。
このような弾丸暗渠形成装置10は、たとえば2.5t−3tのバックホーなど小型の作業機108のアーム110に連結される(図1参照)。作業機108のアーム110には、たとえばバケットの代わりにアームシリンダの駆動によって移動可能に、ガイド部12が固定される。また、作業機108には、排土板の代わりにアンカ部112が設けられる。アンカ部112は、一定以上の硬度を有する金属によって鍬状に形成され、耕作地100の地中に埋め込まれる。すなわち、作業機108に設けられたアンカ部112が地中に埋め込まれることによって、作業機108の動きが拘束され、さらにこの作業機108のアーム110にガイド部12が連結されることによって、ガイド部12の動きが拘束される。
図1および図9を参照して、弾丸暗渠形成装置10を用いて、耕作地100に弾丸暗渠102を形成する方法を以下に示す。
先ず、耕作地100における弾丸暗渠102の形成区間の一方側端に立抗(図示せず)を掘る。
次に、ガイド部12を耕作地100に載置するとともに、暗渠形成部14を立抗内に配置する。具体的には、弾丸暗渠形成装置10を連結した作業機108を立抗の近傍まで移動させて、暗渠形成部14をガイド部12の最後方まで摺動させるとともに、その暗渠形成部14の位置と立抗の位置とを合わせる。そして、作業機108のアーム110を曲げて、少なくとも暗渠形成部14におけるブレード30の下部と弾丸46とが立抗内に配置された状態となるように、ガイド部12を地上に載置する。それから、作業機108を停止させ、当該作業機108に設けられたアンカ部112を地面に打ち込む。
続いて、ホッパー34の投入口38からホッパー34内に疎水材を投入する。なお、疎水材としては、もみ殻、木材チップ、貝殻、発泡スチロール等の周知の暗渠疎水材を使用することができ、特に限定しない。
そして、ウィンチ22を駆動させてワイヤ24をドラム26に巻き取り、暗渠形成部14を前方に牽引する。
すると、牽引された暗渠形成部14がガイド部12に沿って前方に摺動され、この暗渠形成部14のブレード30が立抗内で地中に挿入される。ブレード30は、地中の土を左右に押し拡げるようにして、所定の幅の溝104を形成する。そして、ホッパー34内に投入された疎水材が、当該ホッパー34の調整口40から一定量ずつ充填部36内に流れ込み、充填部36の充填口42から溝104内に充填される。
また、弾丸連結部44および弾丸46も、ブレード30と一体的に摺動されて、立抗内で地中に挿入される。弾丸連結部44は、地中の土を掘削する。そして、弾丸46は、弾丸連結部44によって掘削された土を断面円形に押し拡げるようにして、溝104の底部に疎水材が存在しない弾丸部分106を形成する。これにより、溝104と弾丸部分106とからなる所定距離の弾丸暗渠102が形成される。
次に、ウィンチ22を停止させてワイヤ24を解放するとともに、地面に打ち込んだアンカ部112を取り外して、作業機108を前進させる。すると、暗渠形成部14を地中に残したまま、ガイド部12のみが前方に水平移動される。これにより、一旦、ガイド部12に沿って前方に摺動された暗渠形成部14が、再度、ガイド部12の最後方に摺動される。
ただし、「水平」とは、厳密に水平と一致するか否かを定義するものではなく、耕作地100が多少傾斜している場合の傾斜方向を含む。したがって、ここでいう「水平」とは、略水平方向を含む水平方向を意味する。
それから、アンカ部112を地面に打ち込み、再度ウィンチ22を駆動させることによって、そこからさらに暗渠形成部14がガイド部12に沿って前方に摺動され、耕作地100に弾丸暗渠102が連続的に形成される。
そして、弾丸暗渠102の形成区間の全長に亘ってこれを繰り返し、作業を終了する。
このように、この実施例では、暗渠形成部14がガイド部12の長手方向に摺動可能に当該ガイド部12に支持されており、この暗渠形成部14をガイド部12に沿って前方に摺動させることによって、耕作地100に弾丸暗渠102が形成される。このため、弾丸暗渠形成装置10を押動ないし牽引するための大型作業機が不要であり、その大型作業機を施工現場に搬入する手間を省くことができる。さらに、たとえばビニールハウスの内部など限定された範囲の耕作地であっても、その耕作地内に弾丸暗渠形成装置10を搬入して、弾丸暗渠102を形成することができる。したがって、この実施例によれば、弾丸暗渠形成装置の汎用性を高めつつ、施工性を向上させることができる。
さらに、この実施例では、耕作地100に弾丸暗渠102を形成した後、暗渠形成部14を地中に残したままガイド部12を前方に水平移動させることによって、一旦、ガイド部12に沿って前方に摺動された暗渠形成部14が、再度、ガイド部12の後方に摺動される。そして、そこからさらに暗渠形成部14をガイド部12に沿って前方に摺動することによって、耕作地100に弾丸暗渠102を連続的に形成することができる。
また、この実施例では、弾丸暗渠形成装置10のガイド部12が作業機108のアーム110に連結され、さらに作業機108に設けられたアンカ部112が地中に埋め込まれることによって、ガイド部12の動きが拘束される。このため、前方に摺動される暗渠形成部14に土からの抵抗力がかかっても、ガイド部12が位置ずれをおこすことがなく、暗渠形成部14を前進させて、弾丸暗渠102を形成することができる。
なお、上述の実施例では、ウィンチ22で牽引することによって暗渠形成部14をガイド部12に沿って前方に摺動させたが、これに限定される必要はない。たとえば、図示は省略するが、ガイド部12と暗渠形成部14とにボールねじ(送りねじ)の構造を適用することによって、暗渠形成部14を前方に移動させることもできる。また、たとえば、図示は省略するが、ガイド部12と暗渠形成部14とに油圧シリンダの構造を適用することによって、暗渠形成部14を前方に移動させることもできる。
また、上述の実施例では、弾丸暗渠形成装置10のガイド部12が作業機108のアーム110に連結され、さらに作業機108に設けられたアンカ部112が地中に埋め込まれることによって、ガイド部12の動きが拘束されたが、これに限定される必要はない。
たとえば、アンカ部112を設けていない作業機108のアーム110に弾丸暗渠形成装置10を連結し、この作業機108の重量のみによってガイド部12の動きを拘束してもよい。
また、たとえば、図10に示すように、弾丸暗渠形成装置10を作業機108に連結せずに、ガイド部12の脚部材18にアンカ部112を設け、このアンカ部112を地中に埋め込むことによって、ガイド部12の動きを拘束することもできる。この場合には、ガイド部12の前方端まで摺動された暗渠形成部14をそのままの状態にしておくとともに、作業者が人力でガイド部12を前方に水平移動させることによって、ガイド部12のみを前方に水平移動させるとよい。
さらに、上述の実施例では、バックホーのアーム110に弾丸暗渠形成装置10を連結し、そのバックホーを前進させることによって、ガイド部12を前方に水平移動させたが、これに限定される必要はなく、トラクタ、軽トラック、小型クレーンを有するトラックなど任意の作業機に弾丸暗渠形成装置10を連結し、その作業機を前進させることによって、て、ガイド部12を前方に水平移動させることができる。
さらにまた、上述の実施例では、ガイド部12のレール部材16がH形鋼であり、当該レール部材16のフランジ16a,16bの上面に摺動部48の第1ホイール54と第2ホイール54とが載置されたが、これに限定される必要はない。暗渠形成部14をガイド部12の長手方向に摺動可能に当該ガイド部12に支持することができるのであれば、ガイド部12のレール部材16および摺動部48は、任意の形状のものが適用され得る。
さらに、上述の実施例では、ホッパー34内に投入された疎水材が、当該ホッパー34の調整口40から一定量ずつ充填部36内に流れ込み、充填部36の充填口42から溝104内に充填されたが、これに限定される必要はない。たとえば、充填部36の上部にホッパー34を設けずに、充填部36の上方開口に直接疎水材を投入してもよい。
さらに、上述の実施例では、弾丸暗渠形成装置10は、耕作地100に排水用の弾丸暗渠102を形成したが、これに限定される必要はなく、弾丸暗渠形成装置10によって、地下灌漑システム114における暗渠部118を形成することもできる。図11に示すように、地下灌漑システム114は、耕作地100に適用され、地下から水を供給することによって土壌の水分量を適切に保つものである。この地下灌漑システム114では、耕作地100の両端付近まで延びる有孔管116が地中に埋設され、この有孔管116と所定の間隔を隔てて並ぶように、複数の暗渠部118(弾丸暗渠102)が形成される。そして、有孔管116および暗渠部118と直行する方向に延びる溝が形成され、その溝に疎水材を充填することによって補助孔部120が形成される。このような地下灌漑システム114では、有孔管116から供給された水が補助孔部120に流れ込み、補助孔部120を介して暗渠部118に導流される。そして、有孔管116および暗渠部118から耕作地100の地中に水が供給される。この場合には、たとえばビニールハウスの内部など限定された範囲の耕作地であっても、その耕作地に地下灌漑システム114を適用することができる。すなわち、地下灌漑システム114の汎用性を高めることができる。
なお、上述の実施例における「耕作地」とは、農作地のみならず、植物の栽培場や公園緑地などを含む概念である。
また、上述した径や高さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
10 …弾丸暗渠形成装置
12 …ガイド部
14 …暗渠形成部
30 …ブレード
32 …疎水材投入部
46 …弾丸
48 …摺動部
100 …耕作地
102 …弾丸暗渠
108 …作業機
114 …アンカ部

Claims (5)

  1. 耕作地に弾丸暗渠を形成するための弾丸暗渠形成装置であって、
    前記耕作地に載置されるガイド部、
    前記ガイド部の長手方向に摺動可能に当該ガイド部に支持される暗渠形成部、および
    前記暗渠形成部を前記ガイド部に沿って摺動させる摺動手段を備え、
    前記暗渠形成部は、
    少なくともその一部が地中に配置されるブレード、および
    前記ブレードの下部に配置される弾丸を含む、弾丸暗渠形成装置。
  2. 前記ガイド部の動きを拘束する拘束手段をさらに備える、請求項1記載の弾丸暗渠形成装置。
  3. 前記ガイド部を前方に水平移動させる水平移動手段をさらに備える、請求項2記載の弾丸暗渠形成装置。
  4. 前記水平移動手段は、その一部が前記ガイド部に連結される作業機を含み、
    前記拘束手段は、前記作業機に設けられるアンカ部を含む、請求項3記載の弾丸暗渠形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の弾丸暗渠形成装置を用いて耕作地に連続的に弾丸暗渠を形成するための弾丸暗渠形成方法であって、
    (a)ガイド部を前記耕作地に載置するとともに、暗渠形成部におけるブレードの少なくとも一部と弾丸とを地中に配置し、
    (b)前記暗渠形成部を前記ガイド部に沿って前方に摺動させて、前記耕作地に所定距離の弾丸暗渠を形成し、
    (c)前記暗渠形成部を地中に残したまま前記ガイド部を前方に水平移動させて、当該暗渠形成部を当該ガイド部の後方側に配置し、そして
    (d)前記ステップ(b)および前記ステップ(c)を繰り返して、前記耕作地に弾丸暗渠を形成する、弾丸暗渠形成方法。
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