JP2012122242A - オープンシールド工法およびオープンシールド機 - Google Patents

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Abstract

【課題】3分割体ブロック、もしくは2分割体ブロックでオープンシールド機の機体を構成して、他の分割体ブロックから反力をとってESA工法(無限自走前進工法)と同様の方式で個々に自走して前進する場合、推進抵抗の大きいフロント部の前進を容易にできるようにする。
【解決手段】フロント部1d、ジャッキ部1e、テール部1cに分割したオープンシールド機1を使用し、各分割体がそれぞれ推進・牽引ジャッキ12’、13’の伸長や牽引により、他の分割体から反力をとって前進するオープンシールド工法において、フロント部1dの側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にそれぞれスライドジャッキを設け、フロント部1dの前進時には、これら分割した側部部材および底部部材を該スライドジャッキによりジャッキ部1eとテール部1cの自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして順次前進させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、市街地に上下水道、地下道等の地下構造物を施工するオープンシールド工法およびオープンシールド機に関するものである。
オープンシールド工法は開削工法(オープンカット工法)とシールド工法の長所を生かした合理性に富む工法であり、このオープンシールド工法のうち、オープンシールド機1の機体を前後方向に複数に分割して、他の分割体ブロックから反力をとってESA工法(ENDLESS SELF ADVANCING METHOD)「無限自走前進工法」と同様の方式で個々に自走して前進する自走式のオープンシールド機1が下記特許文献に示すように、提案されている。
なお、ESA工法(ENDLESS SELF ADVANCING METHOD)「無限自走前進工法」は、その原理は、尺取虫の動きに似ていて、尾部を固定(反力)して頭部を前進させる。次に頭部を固定(反力)して尾部を引き寄せるように動いて行く。これを繰り返し行ない前進するもので、複数の(3個以上)のボックスカルバートを貫いてPC鋼線で連結し、各ボックスカルバート間と最後部に油圧ジャッキを設置してESA設備を構成する。ジャッキ圧力は各々のボックスカルバートに伝えるようにする。1つのボックスカルバートを推進する時は、他の複数のボックスカルバートの土圧及び自重による摩擦抵抗力を反力抵抗体として、1函体づつ順次推進して行く訳である。
特開2000−64779号公報 特開2002−349187号公報
これらは、図26、図27、図28に示すように、オープンシールド機1は機体を前後方向に複数に分割するもので、本実施形態では刃口11を先端に有するフロント部1d、ジャッキ部1e、コンクリート函体4が吊り降ろされるテール部1cの3つに分割し、フロント部1dとジャッキ部1eとの間に第1の推進・牽引ジャッキ12を、ジャッキ部1eとテール部1cとの間に第2の推進・牽引ジャッキ13を、フロント部1dとテール部1cとの間に第3の推進・牽引ジャッキ14をそれぞれ配設した。これらの推進・牽引ジャッキ12、13、14にはピンジャッキを使用する。
前記特許文献2の例では、フロント部1d、ジャッキ部1e、テール部1cの機体本体の横幅は、ジャッキ部1eをフロント部1dよりも小さく、テール部1cをジャッキ部1eよりもさらに小さく形成し、推進方向に対して後方にいくに従い順次小さくなるように形成している。
フロント部1dの底部に複数に分割された鋼製のフリクションカッター15を配設し、該フリクションカッター15を前進するためのフリクションカッタージャッキ19をフロント部1dの底部に配設する。
ジャッキ部1eの側部にはアウトキー(スリット)16を側方の地山に張出て地山に貫入させ、地山から反力を得るためのアウトキージャッキ17を配設する。
さらに、ジャッキ部1eの後部に後方のコンクリート函体4から反力を得るためのストッパージャッキ18を配設する。
このようなオープンシールド機1を使用するオープンシールド工法は、オープンシールド機1の前進方法は、まず第1工程としてにテール部1c内にコンクリート函体4を布設する。
次に第2工程としてフロント部1dの底部に配設してあるフリクションカッタージャッキ19を伸長してフリクションカッター15を前進させる。
その後、第3工程として第1の推進・牽引ジャッキ12を伸長し、フロント部1dのみを第1の推進・牽引ジャッキ12のストローク分だけ前進させる。このとき、第1の推進・牽引ジャッキ12は後方のジャッキ部1eとテール部1cの自重と土圧による摩擦抵抗を反力として伸長する。
この場合、フロント部1dは前工程で先進させてあるフリクションカッター15の上を前進するから、ともに鋼製のフリクションカッター15とフロント部1dの底部との摺動摩擦となり、フロント部1d掘進のための摩擦抵抗は少なく、フロント部1dは滑るようにして前進できる。このフロント部1dの掘進時、フリクションカッタージャッキ19はリリーフ状態としておき、フロント部1dの推進速度と同速度で戻す。
なお、フロント部1dの前進時には側方の地山との間にも摩擦抵抗が生じることから、反力が不足する場合は、ジャッキ部1eに配設してあるアウトキージャッキ17を伸長してアウトキー(スリット)16を側方の地山に張出て地山に貫入させる。これによりジャッキ部1eが地山に固定され、反力の増加を図ることができる。
前記アウトキー(スリット)16ではまだ反力が不足する場合は、ストッパージャッキ18を後方に伸長して、先端をコンクリート函体4に当接し、これによりフロント部1dの前進時にジャッキ部1eやテール部1cが後方に戻ることを阻止して、不足分の反力をコンクリート函体4から得る。この場合、ストッパージャッキ18は前記のように不足する反力をコンクリート函体4から得るためのものであり、このストッパージャッキ18で推進することはない。
次に、第4工程として第2の推進・牽引ジャッキ13を伸長してジャッキ部1eをフロント部1dの方向に前進させる。
このジャッキ部1eの前進時、第1の推進・牽引ジャッキ12はリリーフ状態としておき、ジャッキ部1eの推進速度と同速度で戻す。また、フロント部1dの推進時にアウトキージャッキ17を使用した場合は、この引き戻しを行う。そして、第2の推進・牽引ジャッキ13の伸長ストロークによって中折れ量を確保でき前進方向を修正できる。
さらに第5工程として第2の推進・牽引ジャッキ13と第3の推進・牽引ジャッキ14とでテール部1cを前進させる。このとき、テール部1cは第3の推進・牽引ジャッキ14でフロント部1dと直結されているから、容易に引き込める。また、テール部1cはジャッキ部1eよりもさらに機体幅を狭く形成してあるから、側方の地山との間に摩擦抵抗が生じることはなく、第2の推進・牽引ジャッキ13および第3の推進・牽引ジャッキ14はテール部1cの自重だけを引き込めばよく、推進は楽に行える。
かかる工程を繰り返して複数のコンクリート函体4を縦列に布設する。
このように、各分割体ブロックであるフロント部1d、ジャッキ部1e、テール部1cはそれぞれ推進・牽引ジャッキの伸長や牽引により、他の分割体から反力をとってESA工法と同様の方式で個々に自走して前進する。
よって、各分割体が単独で容易に方向変換でき、曲線施工も可能となるだけでなく、基本的には後方のコンクリート函体4に反力をとる必要がなく、また、反力壁を設置した発進坑も不要となるから、施工が容易となり工期も短縮できる。
前記特許文献2では、ジャッキ部とテール部を前進させる際の、側部の地山との間に摩擦抵抗も低減できて楽に掘進できるものであるが、従来のオープンシールド機の自走タイプは、フロント部である第1ブロック推進時の刃口抵抗が大きく、フロント部の推進は大きな推進推力が必要となり、土質条件等によってはフロント部の前進ができなくなったり、ジャッキ部とテール部である第2ブロック、第3ブロックが後退してしまう場合がある。
前記特許文献2では、フリクションカッターを用いてフロント部の摩擦軽減を図るが、底部のみの配慮であり十分ではなく、フロント部の前進時には側方の地山との間にも摩擦抵抗が生じる。
そこで、ジャッキ部の反力が不足することがあり、その場合は、このジャッキ部にアウトキージャッキ、アウトキーの配設が必要となる。
さらに、前記アウトキーではまだ反力が不足する場合は、ストッパージャッキの配設が必要となり、これを後方に伸長して、先端をコンクリート函体に当接し、これによりフロント部の前進時にジャッキ部やテール部が後方に戻ることを阻止する。
このようなアウトキージャッキ、アウトキーやストッパージャッキの配設を行わなければならなのいのでは、面倒であり、施工の手順も複雑なものとなる。
本発明は前記従来例の不都合を解消し、フロント部、ジャッキ部、テール部の3分割体ブロック、もしくは2分割体ブロックでオープンシールド機の機体を構成して、他の分割体ブロックから反力をとってESA工法(ENDLESS SELF ADVANCING METHOD)「無限自走前進工法」と同様の方式で個々に自走して前進する場合、フロント部の前進を容易にできるオープンシールド工法およびオープンシールド機を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、オープンシールド工法としては、機体をフロント部、ジャッキ部、テール部となる第1、第2、第3の分割体ブロックとし、フロント部とジャッキ部とを第1の推進・牽引ジャッキで連結し、ジャッキ部とテール部とを第2の推進・牽引ジャッキで連結するオープンシールド機を使用し、フロント部は、ジャッキ部とテール部の自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして前進させ、ジャッキ部は、前記第1の推進・牽引ジャッキと第2の推進・牽引ジャッキでフロント部とテール部に反力をとって伸長することで前進させ、テール部は、第2の推進・牽引ジャッキを作動してフロント部とジャッキ部の分割体ブロックを反力として第2の推進・牽引ジャッキで前方に牽引して前進させるオープンシールド工法において、フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にスライドジャッキを設け、フロント部の前進時としては、これら分割した側部部材および底部部材をスライドジャッキによりジャッキ部とテール部の自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして順次前進させること、もしくは、機体をフロント部とテール部となる第1、第2の分割体ブロックとし、フロント部とテール部とを推進・牽引ジャッキで連結したオープンシールド機を使用し、フロント部は、テール部の自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして前進させ、テール部はフロント部の分割体ブロックを反力として推進・牽引ジャッキで前方に牽引して前進させるオープンシールド工法において、フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にスライドジャッキを設け、フロント部の前進時としては、これら分割した側部部材および底部部材をスライドジャッキによりテール部の自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして順次前進させることを要旨とするものである。
オープンシールド機としては、機体をフロント部、ジャッキ部、テール部となる第1、第2、第3の分割体ブロックとし、フロント部とジャッキ部とを第1の推進・牽引ジャッキで連結し、ジャッキ部とテール部とを第2の推進・牽引ジャッキで連結するオープンシールド機において、フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にスライドジャッキを設けたこと、もしくは、機体をフロント部とテール部となる第1、第2の分割体ブロックとし、フロント部とテール部とを推進・牽引ジャッキで連結するオープンシールド機において、フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にスライドジャッキを設けたこと、および、フロント部の前部開口部分に、底板から立ち上がり、オープンシールド機幅方向に伸びて支保工に係止する土砂抑え板を着脱自在に設けたことを要旨とするものである。
請求項1ないし請求項4記載の本発明によれば、従来のオープンシールド機の自走タイプにおける第1分割体ブロックであるフロント部推進時の刃口抵抗が大きく、フロント部の推進は大きな推進推力が必要となり、土質条件等によってはフロント部の前進ができなくなったり、第2分割体ブロックであるジャッキ部、第3分割体ブロックであるテール部が後退してしまう場合があるという問題を防止するために、フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割することにより、フロント部推進時の刃口抵抗が分割され、フロント部の推進や移動を確実にすることができる。
請求項5記載の本発明によれば、土砂抑え板を着脱自在に設けることで、1サイクルの作業工程終了後、次の工程開始までの間や、1日の作業終了から翌日の作業開始までの間などで、この土砂抑え板を設置することにより、切羽前方の土砂が崩れる可能性がある場合、後方への土砂侵入が防止できる。また、土砂抑え板を設置したフロント部の支保工が前方へ移動すると同時に、前方の地山を圧密させ、安定させることができる。
以上述べたように本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機は、フロント部、ジャッキ部、テール部の3分割体ブロック、もしくは2分割体ブロックでオープンシールド機の機体を構成して、他の分割体ブロックから反力をとってESA工法(ENDLESS SELF ADVANCING METHOD)「無限自走前進工法」と同様の方式で個々に自走して前進する場合、フロント部の前進を容易にできるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態を示す一部切欠いた横断平面図、図2は同上縦断側面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は同上B−B線断面図で、前記従来例を示す図26〜図28と同一構成要素には同一参照符号を付したものである。
オープンシールド機1は機体を前後方向に複数に分割するもので、本実施形態では刃口11を先端に有するフロント部1d、ジャッキ部1e、コンクリート函体4が吊り降ろされるテール部1cの3つの分割体ブロックに分割した。
第1の分割体ブロックであるフロント部1dと第2の分割体ブロックであるジャッキ部1eとの間に第1の推進・牽引ジャッキ12′を、ジャッキ部1eと第3の分割体ブロックであるテール部1cとの間に第2の推進・牽引ジャッキ13′をそれぞれ配設した。これらの推進・牽引ジャッキ12′、13′には端部を回動自在に軸着するピンジャッキを使用する。なお、第1の推進・牽引ジャッキ12′および第2の推進・牽引ジャッキ13′はオープンシールド機1の左右に平行して2列、かつ、上下に複数の段をもって設けられる。
前記第1の分割体ブロックであるフロント部1dは、側部および底部の部材である側壁板1aと底板1bを長さ方向に分割し、これら分割した側部部材1a−1〜1a−3および底部部材1b−1,1b−2をオープンシールド機1の骨組みとなる支保工6に対して相対移動可能とし、それぞれにスライドジャッキ3−1〜3−3(側部スライドジャッキ)、5−1,5−2(下部スライドジャッキ)を設け、このスライドジャッキにより押しだせるものとした。
前記スライドジャッキ3−1〜3−3、5−1,5−2は、端部を回動自在に軸着するピンジャッキであり、支保工6に一端を軸着し、他の一端をそれぞれの側部部材1a−1〜1a−3および底部部材1b−1,1b−2に軸着している。これらスライドジャッキ3−1〜3−3、5−1,5−2もオープンシールド機1の左右に平行して2列設けられる。
フロント部1dの前部開口部分に、底板から底板1bから立ち上がり、オープンシールド機幅方向に伸びて最前部の支保工6に係止する土砂抑え板10を着脱自在に設けた。
土砂抑え板10は、鋼板によるもので、必要に応じて上からの落とし込みで、着脱自在に配設できるようにしたものである。土砂抑え板10と底板1b(底部部材1b−1,1b−2)との係止は行わない。
着脱自在することの一例として、最前部の支保工6に沿って縦溝を形成し、ここに土砂抑え板10の左右を差し入れて落とし戸のようなものとする。
このようなオープンシールド機1を使用するオープンシールド工法について、図6のフローチャートの推進原理を、また、図7〜図13に各工程を示す。
オープンシールド機1の前進方法は、まず第1工程として図7に示すように、第1の分割体ブロックであるフロント部1dの側壁板1aを長さ方向に分割した側部部材1a−1〜1a−3のうち、最上段の側部部材1a−1をスライドジャッキ3−1を伸長して押し出す。このとき、支保工6で反力を取るが、該支保工6は、推進・牽引ジャッキ12′、13′を介してジャッキ部1eとテール部1cとで押さえるので、結局、これらジャッキ部1eとテール部1cとで反力を取ることになる。
次いで、図8に示すように、中段の側部部材1a−2をスライドジャッキ3−2を伸長して押し出し、図9に示すように、最下段の側部部材1a−3をスライドジャッキ3−3を伸長して押す。
図10に示すように、フロント部1dの底板1bを長さ方向に分割した底部部材1b−1,1b−2のうち、左右いずれか片側づつをスライドジャッキ5−1,5−2を伸長して順次押す。
図11に示すように、推進・牽引ジャッキ12′を伸長してフロント部1dの支保工6をジャッキ部1eとテール部1cとに反力を取って押し出す。この時、前記スライドジャッキ3−1〜3−3、5−1,5−2はフリーとしておけば、すでに前進した側部部材1a−1〜1a−3や底部部材1b−1,1b−2に対して、支保工6を相対的に移動させ,元のような形のフロント部1dとすることができる。
フロント部1dの前進の後では、図12に示すように、推進・牽引ジャッキ12′を縮小し、また、推進・牽引ジャッキ13′を伸長して、フロント部1dとテール部1cとを反力に、ジャッキ部1eを推進させる。
図13に示すように、推進・牽引ジャッキ13′を固定し、推進・牽引ジャッキ13′を縮小してテール部1cを牽引により、推進させる。この時の反力は、フロント部1dとジャッキ部1eから取る。
テール部1c内にコンクリート函体4を布設するが、テール部1cは底板がないものであり、先に、砕石7を敷き、その上にドライコンクリート8を配設して、マウンドを作成し、コンクリート函体4を布設はその上に行う。
なお、必要に応じて土砂抑え板10を配設すれば、1サイクルの作業工程終了後、次の工程開始までの間や、1日の作業終了から翌日の作業開始までの間などで、この土砂抑え板10を設置することにより、切羽前方の土砂が崩れる可能性がある場合、後方への土砂侵入が防止できる。
また、土砂抑え板10を設置したフロント部1dの支保工6が前方へ移動すると同時に、この土砂抑え板10で前方の地山を圧密させ、安定させることができる。
かかる工程を繰り返して、機体を前後方向に複数に分割したオープンシールド機1を推進させ、複数のコンクリート函体4を縦列に布設する。
図14〜図16は本発明の第2実施形態を示すもので、オープンシールド機1の機体をフロント部、ジャッキ部、テール部の3分割体ブロックではなく、刃口11を先端に有するフロント部1dとコンクリート函体4が吊り降ろされるテール部1cの2分割体ブロックで構成した。
第1の分割体ブロックであるフロント部1dと第2の分割体ブロックであるテール部1cとの間に推進・牽引ジャッキ12′を配設した。この推進・牽引ジャッキ12′には端部を回動自在に軸着するピンジャッキを使用する。
前記第1実施形態と同じく、前記第1の分割体ブロックであるフロント部1dは、側部および底部の部材である側壁板1aと底板1bを長さ方向に分割し、これら分割した側部部材1a−1〜1a−3および底部部材1b−1,1b−2をオープンシールド機1の骨組みとなる支保工6に対して相対移動可能とし、それぞれにスライドジャッキ3−1〜3−3(側部スライドジャッキ)、5−1,5−2(下部スライドジャッキ)を設け、このスライドジャッキにより押しだせるものとした。
前記スライドジャッキ3−1〜3−3、5−1,5−2は、端部を回動自在に軸着するピンジャッキであり、支保工6に一端を軸着し、他の一端をそれぞれの側部部材1a−1〜1a−3および底部部材1b−1,1b−2に軸着している。
フロント部1dの前部開口部分に、底板から底板1bから立ち上がり、オープンシールド機幅方向に伸びて最前部の支保工6に係止する土砂抑え板10を着脱自在に設けた点は前記第1実施形態と同じである。
このようなオープンシールド機1を使用するオープンシールド工法について、図19のフローチャートの推進原理を、また、図20〜図25に各工程を示す。
オープンシールド機1の前進方法は、まず第1工程として図20に示すように、第1の分割体ブロックであるフロント部1dの側壁板1aを長さ方向に分割した側部部材1a−1〜1a−3のうち、最上段の側部部材1a−1をスライドジャッキ3−1を伸長して押し出す。このとき、支保工6で反力を取るが、該支保工6は、推進・牽引ジャッキ12′を介してテール部1cで押さえるので、結局、テール部1cで反力を取ることになる。
次いで、図21に示すように、中段の側部部材1a−2をスライドジャッキ3−2を伸長して押し出し、図22に示すように、最下段の側部部材1a−3をスライドジャッキ3−3を伸長して押す。
図23に示すように、フロント部1dの底板1bを長さ方向に分割した底部部材1b−1,1b−2のうち、左右いずれか片側づつをスライドジャッキ5−1,5−2を伸長して順次押す。
図24に示すように、推進・牽引ジャッキ12′を伸長してフロント部1dの支保工6をテール部1cに反力を取って押し出す。この時、前記スライドジャッキ3−1〜3−3、5−1,5−2はフリーとしておけば、すでに前進した側部部材1a−1〜1a−3や底部部材1b−1,1b−2に対して、支保工6を相対的に移動させ,元のような形のフロント部1dとすることができる。
フロント部1dの前進の後では、図25に示すように、推進・牽引ジャッキ12′を縮小し、フロント部1dを反力に、テール部1cを推進させる。
テール部1c内にコンクリート函体4を布設するが、図18に示すように、テール部1cは底板がないものであり、先に、砕石7を敷き、その上にドライコンクリート8を配設して、マウンドを作成し、コンクリート函体4を布設はその上に行う。
かかる工程を繰り返して、機体を前後方向に複数に分割したオープンシールド機1を推進させ、複数のコンクリート函体4を縦列に布設する。
本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態を示す一部切欠いた横断平面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態を示す縦断側面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態を示す説明図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態を示すフローチャートである。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態の第1工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態の第2工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態の第3工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態の第4工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態の第5工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態の第6工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第1実施形態の第7工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態を示す一部切欠いた横断平面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態を示す縦断側面図である。 図14のA−A線断面図である。 図14のB−B線断面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態を示す説明図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態を示すフローチャートである。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態の第1工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態の第2工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態の第3工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態の第4工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態の第5工程を示す縦断側面図である。 本発明のオープンシールド工法およびオープンシールド機の第2実施形態の第6工程を示す縦断側面図である。 従来例の平面図である。 従来例の縦断側面図である。 従来例の一部切欠いた縦断正面図である。
1…オープンシールド機 1a…側壁板
1a−1〜1a−3…側部部材 1b…底板
1b−1,1b−2…底部部材 1c…テール部
1d…フロント部 1e…ジャッキ部
3−1〜3−2…スライドジャッキ
4…コンクリート函体 5−1,5−2…スライドジャッキ
6…支保工 7…砕石
8…ドライコンクリート 10…土砂抑え板
11…刃口
12、12′…第1の推進・牽引ジャッキ
13、13′…第2の推進・牽引ジャッキ
14…第3の推進・牽引ジャッキ
15…フリクションカッター 16…アウトキー
17…アウトキージャッキ 18…ストッパージャッキ
19…フリクションカッタージャッキ

Claims (5)

  1. 機体をフロント部、ジャッキ部、テール部となる第1、第2、第3の分割体ブロックとし、フロント部とジャッキ部とを第1の推進・牽引ジャッキで連結し、ジャッキ部とテール部とを第2の推進・牽引ジャッキで連結するオープンシールド機を使用し、フロント部は、ジャッキ部とテール部の自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして前進させ、ジャッキ部は、前記第1の推進・牽引ジャッキと第2の推進・牽引ジャッキでフロント部とテール部に反力をとって伸長することで前進させ、テール部は、第2の推進・牽引ジャッキを作動してフロント部とジャッキ部の分割体ブロックを反力として第2の推進・牽引ジャッキで前方に牽引して前進させるオープンシールド工法において、
    フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にスライドジャッキを設け、
    フロント部の前進時としては、これら分割した側部部材および底部部材をスライドジャッキによりジャッキ部とテール部の自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして順次前進させることを特徴とするオープンシールド工法。
  2. 機体をフロント部とテール部となる第1、第2の分割体ブロックとし、フロント部とテール部とを推進・牽引ジャッキで連結したオープンシールド機を使用し、フロント部は、テール部の自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして前進させ、テール部はフロント部の分割体ブロックを反力として推進・牽引ジャッキで前方に牽引して前進させるオープンシールド工法において、
    フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にスライドジャッキを設け、
    フロント部の前進時としては、これら分割した側部部材および底部部材をスライドジャッキによりテール部の自重と土圧による摩擦抵抗を反力にして順次前進させることを特徴とするオープンシールド工法。
  3. 機体をフロント部、ジャッキ部、テール部となる第1、第2、第3の分割体ブロックとし、フロント部とジャッキ部とを第1の推進・牽引ジャッキで連結し、ジャッキ部とテール部とを第2の推進・牽引ジャッキで連結するオープンシールド機において、
    フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にスライドジャッキを設けたことを特徴とするオープンシールド機。
  4. 機体をフロント部とテール部となる第1、第2の分割体ブロックとし、フロント部とテール部とを推進・牽引ジャッキで連結するオープンシールド機において、
    フロント部の側部および底部の部材を長さ方向に分割し、これら分割した側部部材および底部部材にスライドジャッキを設けたことを特徴とするオープンシールド機。
  5. フロント部の前部開口部分に、底板から立ち上がり、オープンシールド機幅方向に伸びて支保工に係止する土砂抑え板を着脱自在に設けた請求項3または請求項4記載のオープンシールド機。
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