JP5219701B2 - 電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機 - Google Patents

電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機 Download PDF

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Description

本発明は、有隔膜電解式の電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機に関する。
食器洗浄機の一形式として、有隔膜電解式の電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機がある。当該形式の食器洗浄機は、有隔膜電解式の電解水生成装置の陰極側電解室にて生成される電解生成アルカリ性水が高い洗浄作用を有することに着目して、当該電解生成アルカリ性水を汎用の洗剤に代えて使用することを意図しているもので、当該形式の食器洗浄機については、すでに多数提案されている(特許文献1〜5を参照)。
これらの特許文献1〜4にて提案されている食器洗浄機は、有隔膜電解式の電解水生成装置を構成する有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成される電解生成アルカリ性水を洗浄水とするもので、電解生成アルカリ性水を供給するアルカリ水供給手段を備え、食器類を、電解生成アルカリ性水を洗浄水としてアルカリ洗浄し、その後、必要により真水等ですすぎ洗浄するものである。
また、特許文献5にて提案されている食器洗浄機においては、有隔膜電解槽で生成される電解生成アルカリ性水を供給するアルカリ水供給手段と電解生成酸性水を供給する酸性水供給手段を備え、食器類を、電解生成アルカリ性水を洗浄水としてアルカリ洗浄し、その後、電解生成酸性水を洗浄水として酸洗浄する態様の洗浄方法が採られ、また、かかる洗浄態様とは逆に、電解生成酸性水を洗浄水として酸洗浄し、その後、電解生成アルカリ性水を洗浄水としてアルカリ洗浄する態様の洗浄方法が採用されている。これらの洗浄態様の酸洗浄では、食器類の表面と汚染物質とに酸を作用させて洗浄水の洗浄力を引き出して、食器類の洗浄効果を高めることを意図している。
特開平10−57297号公報 特開2003−38409号公報 特開2003−284665号公報 特開2004−188776号公報 特開2006−212309号公報
当該形式の食器洗浄機においては、すすぎ工程で使用されるすすぎ水として汎用の水道水が使用される。しかしながら、水道水は各地によって硬度に差があり、すすぎ水として硬度の高い水道水を使用する場合には、食器洗浄機のすすぎ水供給管路で、硬質成分に起因するスケールが発生し、特に、すすぎノズルでは、その口径が小さいことから、スケールによるノズル詰まりが頻繁に発生するおそれがある。このため、すすぎノズルをクエン酸等の酸水にて頻繁に洗浄しなければならない。このようなすすぎノズルの酸洗浄には、酸水の調製や酸洗浄の洗浄作業等が伴うことから非常に面倒である。
また、電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器類の洗浄態様では、元々電解生成アルカリ性水に含有し、および/または、洗浄中に溶解されるカルシウムイオン等の多価金属イオンが、空気中から溶解する炭酸ガス等と反応して、洗浄水回路を循環する洗浄水中にスケールを発生させることが多い。洗浄水である電解生成アルカリ性水中にスケールが発生すると、当該スケールは、洗浄水が循環する洗浄水回路を構成する洗浄水の供給管路、洗浄ノズル、洗浄水タンク内等に漸次付着して、洗浄水回路を汚損して洗浄水の循環効率を低下させるとともに、洗浄水を温水にすべく機能するヒータ等の加熱手段が洗浄水タンク内に設置されている場合には、当該ヒータにスケールが付着して加熱効率を低減させることにもなる。
従って、本発明の目的はこれらの問題に対処することにあり、電解水生成装置の有隔膜電解にて、電解生成アルカリ性水と同期的に生成される電解生成酸性水を有効に利用して、すすぎ水供給管路の酸洗浄と洗浄水回路の酸洗浄とを選択的に行うようにすることにある。
本発明は、電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機に関する。本発明が適用対象とする食器洗浄機は、有隔膜電解式の電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機であって、洗浄水タンク内に供給されて洗浄水タンク内に収容される水にて希釈された電解生成アルカリ性水を洗浄水とする洗浄工程と、すすぎ水タンク内に収容されている水をすすぎ水とするすすぎ工程を有する形式の食器洗浄機である。
しかして、本発明に係る食器洗浄機においては、前記電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水を前記洗浄水タンク内に供給するアルカリ水供給管路を備えるとともに、前記電解水生成装置にて生成される電解生成酸性水をすすぎ水供給管路に供給する第1の酸水供給管路と、電解生成酸性水を前記洗浄水タンク内に供給する第2の酸水供給管路を備え、洗浄水が循環する洗浄水回路の酸洗浄と前記すすぎ水供給管路の酸洗浄とを選択的に行うようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る食器洗浄機においては、有隔膜電解槽の各電解室の極性を正負反転して電解運転される電解水生成装置を採用するとともに、前記第2の酸水供給管路を、前記洗浄水タンクに電解生成アルカリ性水を供給するアルカリ水供給管路と共通に形成して、前記第1の酸水供給管路を前記アルカリ水供給管路の途中に切換弁を介して接続する構成とすることができる。
また、本発明に係る食器洗浄機においては、有隔膜電解槽から各電解生成水を流出する各流出管路に切換弁を介して接続された各導出管路を備える電解水生成装置を採用して、前記各導出管路の一方をアルカリ供給管路と共通の酸水供給管路に形成するとともに、前記酸水供給管路をその途中で分岐する一対の分岐管路部を備えた構成して、前記分岐管路部の一方を第1の酸水供給管路に形成し、かつ、前記分岐管路部の他方を第2の酸水供給管路に形成する構成とすることができる。
この場合、前記第1の酸水供給管路を、すすぎ水をすすぎノズルに供給するすすぎポンプに接続する構成とすることができ、また、前記酸水供給管路の分岐部に切換弁を介装すれば、前記第1の酸水供給管路をすすぎ水の供給管路におけるすすぎポンプとは異なる部位に接続する構成とすることができる。
本発明に係る食器洗浄機においては、電解水生成装置にて生成される電解生成酸性水をすすぎ水供給管路に供給する第1の酸水供給管路と、電解生成酸性水を洗浄水タンク内に供給する第2の酸水供給管路を備えている。このため、電解水生成装置の電解運転時に、電解生成アルカリ性水と同期して生成される電解生成酸性水を有効利用して、すすぎ水供給管路の酸洗浄と、洗浄水が循環する洗浄水回路の酸洗浄とを選択的に行うことができる。
本発明に係る食器洗浄機の各部位の酸洗浄は、最適な酸洗浄水を別途に調製する必要がなく、また、調製された酸洗浄水を使用する特別の供給管路に伴う洗浄作業も必要がないことから、食器洗浄機の保守等の作業を簡単にすることができる。また、本発明に係るこれらの食器洗浄機における酸洗浄については、当該食器洗浄機の食器類の洗浄運転を制御する制御装置を利用すれば、これを容易に自動化することができることから、食器洗浄機の保守等の作業を一層簡単にすることができる。
また、本発明に係るこれらの食器洗浄機においては、酸水供給管路の実施形態には自由度が高く、このため、食器洗浄機の構成、および、採用する電解水生成装置の機能に応じて、酸水供給管路を最適な実施形態とすることを、容易に行うことができる。
本発明に係る食器洗浄機は、有隔膜電解式の電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機である。図1には、本発明に係る食器洗浄機の第1の実施形態を概略的に示している。当該実施形態に係る食器洗浄機A1は、これとは独立して厨房に設置されている有隔膜電解式の電解水生成装置B1を利用するもので、食器洗浄機A1自体は、専用の電解水生成装置を装備する食器洗浄機に比較して廉価で、また、電解水生成装置B1で生成される各電解生成水の広い分野での使用を妨げることがない、使い勝手のよいものである。
当該食器洗浄機A1は、洗浄水タンクに収容されている水(洗浄水やすすぎ水等)にて希釈された電解生成アルカリ性水を洗浄水とする洗浄工程と、すすぎ水タンクであるブースタ内に収容されている水をすすぎ水とするすすぎ工程からなる洗浄態様を採るものである。
図1に示す食器洗浄機A1は、独立して設置されている有隔膜電解式の電解水生成装置B1とは、電解生成水の供給管路を介して連結されているもので、電解水生成装置B1との連結関係、および、電解水生成装置B1との運転制御関係を除き、その構成自体は公知のものである。また、電解水生成装置B1も、その構成自体は公知のものである。
食器洗浄機A1は、ケース本体内に形成されている洗浄室内の底部に洗浄水タンク11を備え、洗浄水タンク11の所定高さ上方に洗浄ノズル12、その上方にすすぎノズル13が配設されていて、洗浄水タンク11と洗浄ノズル12間に、食器類を収容する収容棚14が設置されている。また、当該食器洗浄機A1は、ケース本体の外に設置されているすすぎ水タンクであるブースタ15を備えている。
食器洗浄機A1を構成する洗浄水タンク11は、タンク本体11a内の洗浄水をオーバフローして所定の水位を保持するオーバフローパイプ11bを備えるとともに、タンク本体11a内の側部には水位センサー11cを備え、タンク本体11a内の底部には、タンク本体11a内の洗浄水を温水に保持する加熱手段である電気ヒータ11dが配設されている。また、タンク本体11aの底部には排水管路11eが接続されていて、排水管路11eの途中に排水弁11fが介装されている。排水管路11eは、排水弁11fを開放することにより、タンク本体11a内の洗浄水の殆ど全てを排水すべく機能する。
洗浄水タンク11内に収容されている洗浄水は、洗浄工程で使用されるもので、電解水生成装置B1から供給される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、洗浄水タンク11内に収容されている水(洗浄水やすすぎ水等)で希釈して調製される。洗浄水タンク11内には、オーバフローパイプ11bと水位センサー11cの作用によって、設定された所定容量の洗浄水が収容されて、設定された所定の水位に維持される。
ブースタ15は、湯沸かし式のすすぎ水タンクであって、タンクの内部の底部にはヒータを備えている。ブースタ15内には、水道水が後述する給水管路23および給水弁24を通して供給され、ブースタ15内に供給された水は、その水位が一定以上となった場合には加熱されて、設定された所定温度の温水となる。
当該食器洗浄機A1における洗浄工程の運転では、洗浄ポンプ16を駆動することによって行われる。洗浄水タンク11のタンク本体11a内の洗浄水は、洗浄ポンプ16の駆動によって、供給管路21を通して洗浄ノズル12に供給されて、洗浄ノズル12から噴射される。噴射された洗浄水は、収容棚14内に収容されている食器類を洗浄し、その後、洗浄水タンク11のタンク本体11a内に落下する。洗浄ポンプ16は、洗浄水を所定時間、供給管路21および洗浄ノズル12を通して循環させて、この間、収容棚14の食器類の洗浄を促進する。本発明に係る食器洗浄機の実施形態では、洗浄工程の運転の終了に引き続いて、すすぎ工程の運転が行われる。当該洗浄運転は、図示しない制御装置によって制御される。
当該食器洗浄機A1におけるすすぎ工程の運転では、ブースタ15内に収容されているすすぎ水(温水)は、すすぎ水ポンプ17を駆動することによって、供給管路22を通してすすぎノズル13に供給されて、すすぎノズル13から噴射される。すすぎノズル13から噴射されたすすぎ水は、収容棚14に収容されている洗浄済みの食器類をすすぎ洗浄し、その後、洗浄水タンク11のタンク本体11a内に落下して収容される。
タンク本体11a内では、すすぎ水の落下に伴い、収容されるすすぎ水の量に応じて、タンク本体11a内の既存の洗浄済みの水がオーバフローパイプ11bを通して順次排水されて、すすぎ工程の1工程の運転終了後には、タンク本体11a内は、ほぼすすぎ水に置換される。なお、すすぎ水としては水道水を使用していて、水道水のブースタ15内への給水は、給水管路23の途中に設けた給水弁24を開放することにより行う。給水弁24の開閉制御は、図示しない制御装置によって制御される。
当該食器洗浄機A1における洗浄水の調製は、電解水生成装置B1を電解運転することにより行われるが、当該電解水生成装置B1の電解運転は、後述するように、食器洗浄機A1の洗浄運転の状況に応じて行うようになっている。
当該電解水生成装置B1は、有隔膜電解槽の各電解室の極性を正負反転して電解運転されるもので、それ自体公知であって、当該食器洗浄機A1とは独立して設定されている既存の電解水生成装置を採用している。また、当該電解水生成装置B1は、希薄食塩水を被電解水とするもので、被電解水を調製するための電解助剤である食塩水を供給する電解助供給装置bを備えている。
当該電解水生成装置B1は、有隔膜電解槽の各電解室の極性を正負反転して電解運転されるものであることから、有隔膜電解槽の各電解室31a,31bに接続されている図示しない各流出管路は、図示しない切換弁を介して、各導出管路32a,32bに接続されている。このため、電解室31aを陽極側電解室とし、電解室31bを陰極側電解室とする電解運転では、第1の導出管路32aからは電解生成酸性水が生成され、かつ、第2の導出管路32bからは電解生成アルカリ性水が生成されることになる。また、電解室31aを陰極側電解室とし、電解室31bを陽極側電解室とする電解運転では、第1の導出管路32aからは電解生成アルカリ性水が生成され、かつ、第2の導出管路32bからは電解生成酸性水が生成されることになる。
当該電解水生成装置B1においては、第1の導出管路32aには、切換弁33aを介して、一対の第1,第2の供給管路33b,33cが接続されている。第1の供給管路33bは洗浄水タンク11の上方に臨み、かつ、第2の供給管路33cはすすぎポンプ17に接続されている。
かかる構成の第1の供給管路33bには、電解室31aにて生成される電解生成アルカリ性水および電解生成酸性水が選択的に供給されることから、第1の供給管路33bは、洗浄水タンク11内に電解生成アルカリ性水と電解生成酸性水とを選択的に供給することができる供給管路に形成されている。従って、第1の供給管路33bは、本発明で規定するアルカリ水供給管路と第2の酸水供給管路を兼ねている。
また、かかる構成の第2の供給管路33cは、電解室31aにて生成される電解生成酸性水および電解生成アルカリ性水が選択的に供給されるが、切換弁33aの切換動作により、電解生成酸性水の供給を許容しかつ電解生成アルカリ性水の供給を遮断する機能を有していることから、酸水供給管路として機能させることができる。従って、第2の供給管路33cは、本発明で規定する第1の酸水供給管路に該当する。
このため、当該食器洗浄機A1の食器類の洗浄運転時における電解水生成装置B1の電解運転では、第1の供給管路33bからは、電解生成アルカリ性水が常に洗浄水タンク11内に供給され、また、第2の供給管路33cからのすすぎポンプ17への電解生成アルカリ性水の供給は、切換弁33aによって遮断される。また、当該食器洗浄機A1の酸洗浄運転では、電解室31aにて生成される電解生成酸性水を、切換弁33aの切換動作によって、第1の供給管路33bおよび第2の供給管路33cに選択的に供給することができて、電解生成酸性水を、洗浄水タンク11内およびすすぎポンプ17に選択的に供給することができる。
従って、当該食器洗浄機A1における食器類の洗浄運転の説明では、第1の供給管路33bをアルカリ水供給管路33bと称するとともに、当該食器洗浄機A1における酸洗浄運転の説明では、第1の供給管路33bを第2の酸水供給管路33bと称することとする。また、第2の供給管路33cについては、いずれの運転の説明でも、第1の酸水供給管路33cと称することとする。
なお、当該電解水生成装置B1の電解運転時に電解室31bにて生成される電解生成酸性水および電解生成アルカリ性水は、いずれも、第2の導出管路32bを通して中和槽Cに排水される。
当該食器洗浄機A1による食器類の洗浄運転では、洗浄工程の運転に先立って、洗浄タンク11内にブースタ15から供給されるすすぎ水と、洗浄タンク11内に電解水生成装置B1から供給さる電解生成アルカリ性水とによって、洗浄機能を付与された洗浄水を調製する。その後、洗浄工程およびすすぎ工程の運転を行って洗浄運転を終了するか、必要により、この一連の洗浄態様を繰り返し行って洗浄運転を終了する。なお、後者の洗浄運転では、一連の洗浄態様毎に洗浄水中の電解生成アルカリ性水の濃度が低下することから、すすぎ工程の運転で供給された量のすすぎ水に対応する電解生成アルカリ性水を補給して、洗浄水を調製する。
本発明に係る食器洗浄機A1においては、一連の洗浄態様を終えて食器類の洗浄運転を終了させた際には、すすぎ水供給管路を清浄化するための清浄化洗浄運転(第1の清浄化洗浄運転)を行うことができるとともに、洗浄水回路を清浄化するための清浄化洗浄運転(第2の清浄化洗浄運転)を行うことができる。
第1の清浄化洗浄運転は、すすぎ水が含有する硬質成分に起因する、すすぎ水供給管路内、特に、すすぎノズル13に付着するスケールを電解生成酸性水によって溶解除去するものである。これに対して、第2の清浄化洗浄運転は、洗浄水が電解生成アルカリ性水であることに起因する、供給管路21、洗浄ノズル12および洗浄水タンク11からなる洗浄水回路に付着するスケールを電解生成酸性水によって溶解除去するものである。従って、第1の清浄化洗浄運転と第2の清浄化洗浄運転の先行順位は任意である。
当該食器洗浄機A1における第1の清浄化洗浄運転では、これに先立って、洗浄水タンク11内に滞留する洗浄水を排水する。洗浄水の排水は、排水弁11fを所定時間開成して排水管路11eを通して行い、排水終了後には排水弁11fを閉成する。その後、電解水生成装置B1における切換弁33aを切換動作して、電解水生成装置B1の陽極側電解室にて生成される電解生成酸性水を、切換弁33a、第1の酸水供給管路33cおよびすすぎポンプ17を通して、供給管路22およびすすぎノズル13に供給し、すすぎノズル13を通して洗浄水タンク11内に流出させる。これにより、すすぎポンプ17、供給管路間22、および、すすぎノズル13からなるすすぎ水供給管路は、電解生成酸性水によって酸洗浄されて清浄化される。
一方、当該食器洗浄機A1における第2の清浄化洗浄運転では、これに先立って、洗浄水タンク11内に滞留する洗浄水を排水し、または、洗浄水タンク11内が空であることを確認し、排水管路11eの排水弁11fを閉成する。その後、電解水生成装置B1における切換弁33aを切換動作して、電解水生成装置B1の陽極側電解室にて生成される電解生成酸性水を、切換弁33a、第2の酸水供給管路33bを通して、洗浄水タンク11内に供給する。洗浄水タンク11内に収容された電解生成酸性水は、洗浄ポンプ16の駆動によって、供給管路21および洗浄ノズル12を通って洗浄水タンク11内に流出する。電解生成酸性水は、洗浄ポンプ16の駆動中、供給管路21、洗浄ノズル12および洗浄水タンク11からなる洗浄水回路を循環する。これにより、当該洗浄水回路は、電解生成酸性水によって酸洗浄されて清浄化される。
本発明に係る食器洗浄機A1における食器類の洗浄運転、第1の清浄化洗浄運転、第2の清浄化洗浄運転、および、これに伴う電解水生成装置B1の電解運転は、図示しない制御装置によって制御される。当該制御装置は、食器類の洗浄運転の運転制御プログラム、すすぎ水調製運転の運転制御プログラム、電解水生成装置B1の電解運転の運転制御プログラム、および、清浄化洗浄運転の運転制御プログラムを備えている。
当該制御装置は、食器類の洗浄運転の運転制御プログラムを図2に示すフローチャートに基づいて実行し、すすぎ水調製運転の運転制御プログラムを図3に示すフローチャートに基づいて実行し、電解運転の運転制御プログラムを図4に示すフローチャートに基づいて実行し、清浄化洗浄運転の運転制御プログラムを図5に示すフローチャートに基づいて実行する。
本発明に係る食器洗浄機A1が装備する制御装置は、食器類の洗浄運転の指令に基づき、運転制御プログラムを図2に示すフローチャートに基づいて実行する。制御装置は、ステップ101では、ブースタからの満水信号が出力されているか否かを判定し、出力されていない場合は所定時間待機し(ステップ102)、満水信号の出力を確認した後、ステップ103にて、洗浄水タンク11内の水位が十分であるか否かを判定し、洗浄水タンク11内の水位が十分でない場合には、すすぎポンプ17を駆動して(ステップ104)、制御プログラムをステップ101に戻す。
制御装置は、ステップ103にて、洗浄タンク11内の洗浄水の水位が十分であると判定した場合には、ステップ105にて、洗浄運転を指令する洗浄スイッチがONか否かを判定し、洗浄スイッチがONでない場合には、制御プログラムをステップ101に戻し、スイッチがONであると判定した場合には、洗浄ポンプ16を駆動して洗浄工程の運転を開始し(ステップ106)、洗浄工程の運転が所定時間経過した時点で運転を停止するとともに、すすぎポンプ17を駆動してすすぎ工程の運転を開始する(ステップ107)。制御装置は、すすぎ工程の運転が所定時間経過した時点で運転を停止し、停止後、運転制御プログラムをステップ101に戻す。
この間、制御装置は、ブースタ15内にてすすぎ水を調製するためのすすぎ水調製運転の運転制御プログラムを、図3に示すフローチャートに基づいて実行する。制御装置は、ステップ111にてブースタ15内の水位が十分か否かを判定し、十分でない場合には給水弁24を開いて給水して待機し(ステップ112)、運転制御プログラムをステップ111に戻し、水位が十分であると判定した場合には、満水信号が出力される(ステップ113)。
制御装置は、その後、ステップ114にて、ブースタ15内の水温が設定された温度に達しているか否かを判定し、設定値未満である場合には、ブースタ15内の水を加熱して(ステップ115)、運転制御プログラムをステップ101に戻す。制御装置は、ステップ114にて、ブースタ15内の水温が設定された温度に達していると判定した場合には、運転制御プログラムをステップ111に戻す。
一方、電解水生成装置B1の電解運転では、制御装置は運転制御プログラムを、図4に示すフローチャートに基づいて実行する。制御装置は、ステップ201にて、すすぎポンプ17の運転信号を確認するとともに切換弁33aが常態に復帰していることを確認し、ステップ202にて、電解室31aが陰極側電解室で電解室31bが陽極側電解室とする有隔膜電解を開始する。制御装置は、ステップ203にて、当該有隔膜電解を所定時間継続し、電解運転が所定時間経過した時点で電解運転を停止する(ステップ204)。
この間、電解水生成装置B1の陰極側電解室である電解室31aからは、生成された所定量の電解生成アルカリ性水が第1の導出管路32a、切換弁33a、および、アルカリ水供給管路33bを通って洗浄水タンク11内に供給され、洗浄水タンク11内では、電解生成アルカリ性水がすすぎ水によって所定濃度に希釈されて、所望の洗浄水が調製される。また、電解水生成装置B1の陽極側電解室である電解室31bからは、生成された所定量の電解生成酸性水が第2の導出管路32bを通って中和槽C内に排水され、中和処理されて排水される。また、当該電解生成酸性水は所望により、図示しない流し台に導出されて殺菌洗浄に供される。
制御装置は、食器洗浄機A1による食器類の洗浄運転を終了したことを示す終了スイッチSのON状態を確認した場合には、すすぎ水供給管路を酸洗浄する第1の清浄化洗浄運転、および/または、洗浄水回路を酸洗浄する第2の清浄化洗浄運転の運転プログラムを、図5に示すフローチャートに基づいて実行する。なお、当該食器洗浄機A1は第1の清浄化洗浄運転を指示する第1の清浄化スイッチ、および、第2の清浄化洗浄運転を指示する第2の清浄化スイッチを備えている。
制御装置は、洗浄運転の終了を確認すると、ステップ301にて、第1の清浄化洗浄が指示されていることを第1の清浄化スイッチのON状態で判定し、第1の清浄化スイッチがON状態であると判定した場合には、ステップ302にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成―閉成)動作を行うとともに、電解水生成装置B1の切換弁33aを切換動作させる。
制御装置は、その後、ステップ303にて、有隔膜電解槽の電解室31aを陽極側とし電解室31bを陰極側とする有隔膜電解運転を所定時間継続するとともに、すすぎポンプ17を所定時間駆動する。この間、電解室31aにて生成された電解生成酸性水は、第1の導出管路32a、切換弁33a、第1の酸水供給管路33c、および、すすぎポンプ17を通して供給管路22を通してすすぎノズル13に供給され、すすぎノズル13を通して洗浄水タンク11内に流出する。これにより、すすぎポンプ17、供給管路22、および、すぎノズル13は酸洗浄されて清浄化される。
制御装置は、その後、ステップ304にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成−閉成)動作するとともに、すすぎポンプ17を所定時間駆動する。この間、ブースタ15内のすすぎ水は、すすぎポンプ17および供給管路22を通してすすぎノズル13に供給され、すすぎノズル13を通して洗浄水タンク11内に流出する。これにより、酸洗浄されたすすぎポンプ17、供給管路22、および、すぎノズル13は水洗浄される。
制御装置は、その後、ステップ305にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成−閉成)動作をさせる。これにより、洗浄水タンク11内のすすぎ水は排水され、制御装置は、第1の清浄化洗浄運転を終了させる。
一方、制御装置は、ステップ301にて、第1の清浄化スイッチがON状態ではないと判定した場合には、ステップ311にて、第2の清浄化洗浄が指示されていることを第2の清浄化スイッチのON状態で判定し、第2の清浄化スイッチがON状態ではないと判定した場合には、清浄化洗浄運転の運転制御プログラムを実行することなく終了する。
また、制御装置は、ステップ311にて、第2の清浄化洗浄が指示する第2の清浄化スイッチがON状態であると判定した場合には、ステップ312にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成―閉成)動作を行うとともに、電解水生成装置B1の切換弁33aを常態に復帰させる。
制御装置は、その後、ステップ313にて、有隔膜電解槽の電解室31aを陽極側とし電解室31bを陰極側とする有隔膜電解運転を所定時間継続するとともに、洗浄ポンプ16を所定時間駆動する。この間、電解室31aにて生成された電解生成酸性水は、第1の導出管路32a、切換弁33a、および、第2の酸水供給管路33bを通して洗浄水タンク11内に所定量供給される。洗浄水タンク11内の電解生成酸性水は、洗浄ポンプ16の所定時間の駆動によって、洗浄ポンプ16および供給管路21を通して洗浄ノズル12ンに供給され、洗浄ノズル12を通して洗浄水タンク11内に流入する。この間、電解生成酸性水は、洗浄水回路を循環して、当該洗浄水回路が酸洗浄されて清浄化される。
制御装置は、その後、ステップ314にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成−閉成)動作をさせるとともに、すすぎポンプ17を所定時間駆動させ、その後、洗浄ポンプ16を所定時間駆動させる。この間、洗浄水タンク11内にすすぎ水が所定量供給されるとともに、洗浄水タンク11内のすすぎ水が洗浄ポンプ16の駆動によって、洗浄水回さ路を循環して、酸洗浄された洗浄水回路が水洗浄される。
制御装置は、その後、ステップ315にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成−閉成)動作をさせる。これにより、洗浄水タンク11内のすすぎ水は排水され、制御装置は、第2の清浄化洗浄運転を終了させる。
図6には、本発明に係る食器洗浄機の第2の実施形態を示している。本発明に係る第2の実施形態(食器洗浄機A2および電解水生成装置B2)は、採用している電解水生成装置B2、および、食器洗浄機A2に連結しているアルカリ水供給管路および酸水供給管路の構成を除き、本発明に係る第1の実施形態(食器洗浄機A1および電解水生成装置B1)とは実質的に同じものである。
電解水生成装置B1は、有隔膜電解槽の各電解室の極性の切換えを、食器洗浄機の運転は洗浄のタイミングに応じて行うものであるのに対して、電解水生成装置B2は、有隔膜電解槽の各電解室の極性を正負反転させる機能を有していないもので、各電解室の極性の切換えは、電解槽の電解運転時間に応じて切換える形式の電解水生成装置である。
電解水生成装置B2は、一対の第1,第2の電解室31c,31dを有する有隔膜電解槽を備えるもので、各電解室31c,31dには第1,第2の導出管路32c,32dが接続されている。第2の実施形態では、第1の電解室31cは陰極側電解室に設定されており、第2の電解室31dは陽極側電解室に設定されている。このため、当該電解水生成装置B2における有隔膜電解では、第1の電解室31cでは電解生成アルカリ性水が生成され、生成された電解生成アルカリ性水は第1の導出管路32cから導出される。また、第2の電解室31dでは電解生成酸性水が生成され、生成された電解生成酸性水は第1の導出管路32dから導出される。
各導出管路32c,32dは、切換弁33dを介して、供給管路33eと排水管路33fに接続されている。供給管路33eは、有隔膜電解槽の各電解室31c,31dにて生成される各電解生成水を食器洗浄機A2内に供給すべく機能するもので、供給管路33eの主管路部33e1は、その先端部に互いに分岐する一対の第1,第2の分岐管路部33e2、33e3を備えている。第1の分岐管路部33e2は、食器洗浄機A2を構成する洗浄水タンク11の上方に臨み、第2の分岐管路部33e3は、食器洗浄機A2を構成するすすぎポンプ17に接続されている。
当該電解生成水の供給管路の構成では、切換弁33dの動作状態によって、各電解室31c,31dにて生成される電解生成アルカリ性水および電解生成酸性水を、供給管路33eおよび排水管路33fへ選択的に導出することができる。例えば、切換弁33dが常態にある場合には、第1の電解室31cで生成される電解生成アルカリ性水は供給管路33eに導出され、第2の電解室31dで生成される電解生成酸性水は排水管路33fに導出される。また、切換弁33dが切換動作状態にある場合には、第1の電解室31cで生成される電解生成アルカリ性水は排水管路33fに導出され、第2の電解室31dで生成される電解生成酸性水は供給管路33eに導出される。
また、供給管路33eにおいては、すすぎポンプ17が非駆動状態にある場合には、主管路部33e1に導出された電解生成水は第1の分岐管路部33e2を通って洗浄水タンク11内に供給され、すすぎポンプ17が駆動状態にある場合には、主管路部33e1に導出される電解生成水は第2の分岐管路部33e3、すすぎポンプ17、および、供給管路22を通ってすすぎノズル13に供給される。
本実施形態において、切換弁33dを常態に復帰した場合の、電解生成アルカリ性水を供給管路33eの主管路部33e1に導出する態様では、すすぎポンプ17を非駆動の状態として、電解生成アルカリ性水を第1の分岐管路部33e2を通して洗浄水タンク11内に供給する態様を採る。当該態様は、食器洗浄機A2における食器類の洗浄運転時の態様であって、陰極側電解室である第1の電解室31cから供給された電解生成アルカリ性水を洗浄タンク11内ですすぎ水と混合して、電解生成アルカリ性が所定濃度に希釈された洗浄水を調製する。
また、本実施形態において、切換弁33dを切換動作した場合の、電解生成酸性水を供給管路33eの主管路部33e1に導出する態様では、すすぎポンプ17を駆動状態と非駆動状態とに使い分ける。すすぎポンプ17を駆動状態とする態様では、供給管路33eの主管路部33e1に導出された電解生成酸性水は、第2の分岐管路部33e3、すすぎポンプ17、および、供給管路22を通してすすぎノズル13に供給され、すすぎノズル13を通して洗浄水タンク11内に流出する。当該態様は、すすぎポンプ17、供給管路22、および、すすぎノズル13の酸洗浄を意図する本発明で規定する第1の清浄化洗浄運転に該当し、第2の分岐管路33e2は本発明で規定する第1の酸水供給管路に該当する。
さらにまた、すすぎポンプ17を非駆動状態とする態様では、供給管路33eの主管路部33e1に導出された電解生成酸性水は第1の分岐管路部33e2を通して洗浄水タンク11内に供給され、洗浄水タンク11内には所定量の電解生成酸性水が供給される。洗浄水タンク11の電解生成酸性水は、洗浄ポンプ16の駆動により、洗浄水回路を循環する。当該態様は、洗浄水回路の酸洗浄を意図する本発明で規定する第2の清浄化洗浄運転に該当し、第1の分岐管路33e1は本発明で規定する第2の酸水供給管路に該当する。
当該食器洗浄機A2の食器類の洗浄運転の運転制御、および、洗浄運転時に行われる洗浄水を調製する洗浄水調製運転の運転制御は、第1の実施形態である食器洗浄機A1の場合と同様である。また、当該食器洗浄機洗浄A2の第1の清浄化洗浄運転および第2の清浄化洗浄運転の運転制御は、図7に示すフローチャートに基づいて行われる。
制御装置は、洗浄運転の終了を確認すると、ステップ321にて、第1の清浄化洗浄運転が指示されていることを第1の清浄化スイッチのON状態で判定し、第1の清浄化スイッチがON状態であると判定した場合には、ステップ322にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成―閉成)動作を行うとともに、電解水生成装置B2の切換弁33dを切換動作させる。
制御装置は、その後、ステップ323にて、有隔膜電解運転(電解室31c:陰極側,電解室31d:陽極側)を所定時間継続するとともに、すすぎポンプ17を所定時間駆動する。この間、電解室31dにて生成された電解生成酸性水は、第2の導出管路32d、切換弁33d、供給管路33eの主管路部33e1、第2の分岐管路部33e3、すすぎポンプ17、および供給管路22を通してすすぎノズル13に供給され、すすぎノズル13を通して洗浄水タンク11内に流出する。これにより、すすぎポンプ17、供給管路22、および、すぎノズル13は酸洗浄されて清浄化される。この場合、供給管路33eの主管路部33e1に導出された電解生成酸性水は、すすぎポンプ17の吸引作用により、第1の分岐管路部33e2に流入することなく、第2の分岐管路部33e3に流入する。
制御装置は、その後、ステップ324にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成−閉成)動作するとともに、すすぎポンプ17を所定時間駆動する。この間、ブースタ15内のすすぎ水は、すすぎポンプ17および供給管路22を通してすすぎノズル13に供給され、すすぎノズル13を通して空の洗浄水タンク11内に流出する。これにより、酸洗浄されたすすぎポンプ17、供給管路22、および、すすぎノズル13は水洗浄される。
制御装置は、その後、ステップ325にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成−閉成)動作をさせる。これにより、洗浄水タンク11内のすすぎ水は排水され、制御装置は、第1の清浄化洗浄運転を終了させる。
一方、制御装置は、ステップ321にて、第1の清浄化スイッチがON状態ではないと判定した場合には、ステップ331にて、第2の清浄化洗浄運転が指示されていることを第2の清浄化スイッチのON状態で判定し、第2の清浄化スイッチがON状態ではないと判定した場合には、清浄化洗浄運転の運転制御プログラムを実行することなく終了する。
また、制御装置は、ステップ331にて、第2の清浄化洗浄運転を指示する第2の清浄化スイッチがON状態であると判定した場合には、ステップ332にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成―閉成)動作を行うとともに、電解水生成装置B2の切換弁33dを切換動作させる。
制御装置は、その後、ステップ333にて、有隔膜電解運転(電解室31c:陰極側,電解室31d:陽極側)を所定時間継続するとともに、洗浄ポンプ16を所定時間駆動する。この間、第2の電解室31dにて生成された電解生成酸性水は、第2の導出管路32d、および、切換弁33dを通して供給管路33eの主管路部33e1に導出され、第1の分岐管路部33e2を通して洗浄水タンク11内に供給される。この間、洗浄水タンク11内には、所定量の電解生成酸性水が供給され、洗浄水タンク11内の電解生成酸性水は、洗浄ポンプ16の所定時間の駆動によって、洗浄ポンプ16および供給管路21を通して洗浄ノズル12に供給され、洗浄ノズル12を通して洗浄水タンク11内に流入する。換言すれば、電解生成酸性水は、洗浄水回路を循環して、当該洗浄水回路が酸洗浄されて清浄化される。
制御装置は、その後、ステップ334にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成−閉成)動作をさせるとともに、すすぎポンプ17を所定時間駆動させ、その後、洗浄ポンプ16を所定時間駆動させる。この間、洗浄水タンク11内にすすぎ水が所定量供給されるとともに、洗浄水タンク11内のすすぎ水が洗浄ポンプ16の駆動によって、洗浄水回路を循環して、酸洗浄された洗浄水回路は水洗浄される。
制御装置は、その後、ステップ335にて、排水弁11fを所定時間開放する(開成−閉成)動作をさせる。これにより、洗浄水タンク11内のすすぎ水は排水され、制御装置は、第2の清浄化洗浄運転を終了させる。
本発明に係る食器洗浄機の第1の実施形態を模式的に示す概略構成図である。 当該食器洗浄機の食器類の洗浄運転(洗浄工程およびすすぎ工程)の運転制御プログラムを実行するためのフローチャートである。 当該食器洗浄機におけるすすぎ水調製運転の運転制御プログラムを実行するためのフローチャートである。 当該食器洗浄機における電解水生成装置の電解運転の運転制御プログラムを実行するためのフローチャートである。 当該食器洗浄機の清浄化洗浄運転の運転制御プログラムを実行するためのフローチャートである。 本発明に係る食器洗浄機の第2の実施形態を模式的に示す概略構成図である。 当該食器洗浄機の清浄化洗浄運転の運転制御プログラムを実行するためのフローチャートである。
符号の説明
A1,A2,…食器洗浄機、B1,B2…電解水生成装置、b…電解助剤供給装置、C…中和槽、11…洗浄水タンク、11a…タンク本体、11b…オーバフローパイプ、11c…水位センサー、11d…電気ヒータ、11e…排水管路、11f…排水弁、12…洗浄ノズル、13…すすぎノズル、14…収容棚、15…ブースタ、16…洗浄ポンプ、17…すすぎポンプ、21,22…供給管路、23…給水管路、24…給水弁、31a,31b…電解室、31c…第1の電解室、31d…第2の電解室、32a,32c…第1の導出管路、32b,32d…第2の導出管路、33a,33d…切換弁、33b…第1の供給管路(アルカリ水供給管路,第2の酸水供給管路)、33c…第2の供給管路(第1の酸水供給管路)、33e…供給管路、33e1…主管路部、33e2…第1の分岐管路部、33e3…第2の分岐管路部、33f…排水管路。

Claims (5)

  1. 有隔膜電解式の電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機であって、洗浄水タンク内に供給されて洗浄水タンク内に収容される水にて希釈された電解生成アルカリ性水を洗浄水とする洗浄工程と、すすぎ水タンク内に収容されている水をすすぎ水とするすすぎ工程を有する食器洗浄機であり、
    当該食器洗浄機は、前記電解水生成装置にて生成される電解生成アルカリ性水を前記洗浄水タンク内に供給するアルカリ水供給管路を備えるとともに、前記電解水生成装置にて生成される電解生成酸性水をすすぎ水供給管路に供給する第1の酸水供給管路と、電解生成酸性水を前記洗浄水タンク内に供給する第2の酸水供給管路を備え、
    洗浄水が循環する洗浄水回路の酸洗浄と前記すすぎ水供給管路の酸洗浄とを選択的に行うようにしたことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 請求項1に記載の食器洗浄機であり、当該食器洗浄機においては、有隔膜電解槽の各電解室の極性を正負反転して電解運転される電解水生成装置が採用されて、前記第2の酸水供給管路は前記洗浄水タンク内に電解生成アルカリ性水を供給するアルカリ水供給管路と共通に形成されていて、前記第1の酸水供給管路は前記アルカリ水供給管路の途中に切換弁を介して接続されていることを特徴とする食器洗浄機。
  3. 請求項1に記載の食器洗浄機であり、当該食器洗浄機においては、有隔膜電解槽から各電解生成水を流出する各流出管路に切換弁を介して接続された各導出管路を備える電解水生成装置が採用されていて、前記各導出管路の一方がアルカリ供給管路と共通の酸水供給管路に形成されていて、前記酸水供給管路は途中で分岐する一対の分岐管路部を備え、前記分岐管路部の一方が第1の酸水供給管路に形成され、かつ、前記分岐管路部の他方が第2の酸水供給管路に形成されていることを特徴とする食器洗浄機。
  4. 請求項3に記載の食器洗浄機であり、前記第1の酸水供給管路は、すすぎ水をすすぎノズルに供給するすすぎポンプに接続されていることを特徴とする食器洗浄機。
  5. 請求項3に記載の食器洗浄機であり、前記酸水供給管路の分岐部には切換弁が介装されていて、前記第1の酸水供給管路はすすぎ水供給管路におけるすすぎポンプとは異なる部位に接続されていることを特徴とする食器洗浄機。
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