JP5219000B2 - エコーキャンセラ及びエコーキャンセラの制御方法 - Google Patents

エコーキャンセラ及びエコーキャンセラの制御方法 Download PDF

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本発明はエコーキャンセラ及びエコーキャンセラの制御方法に関する。
インターネット電話システムが知られている。インターネット電話システムでは、電話機は、VoIP(Voice over Internet Protocol)装置を介してネット網につながっている。そして、電話機とVoIP装置との間は2線式でつながれ、1つの2線式回線を上り方向回線と下り方向回線とが共有している。一方、VoIP装置から先は4線式回線でつながれており、2本の上り方向回線と、2本の下り方向回線とが使用されている。
そこで、VoIP装置はハイブリッド回路を有し、ハイブリッド回路により2線−4線変換を行う。その際に、インピーダンスの不整合等の影響により、エコーが発生する場合がある。そして、VoIP通信においては、通話遅延が生じやすいので、エコーが生じてしまうと、当該エコーは発話のタイミングから遅れて発話者の耳に達する。そのため、エコーが目立って聞こえてしまう。このようなエコーを抑制するために、エコーキャンセラが用いられている。
従来のエコーキャンセラは、受話入力信号が入力されると、この入力された受話入力信号に基づいて、ハイブリッド回路で生じると予想される音声(エコー)を推定する。そして、推定したエコー信号を送話入力信号から減算する。これにより、エコーが生じたとしても、これをキャンセルし、送話信号にはエコーが含まれないようにする(例えば、特許文献1)。
特開2007−60644号公報
しかしながら、特許文献1に示すようなエコーキャンセラにおいて、エコーを完全に除去させるためには、発生したエコー信号と推定したエコー信号とが完全に一致している必要がある。ところが、発生したエコー信号と推定したエコー信号とを完全に一致させることは実際上困難である。つまり、特許文献1に示すようなエコーキャンセラであっても、多少のエコーが残ってしまい、エコーを完全に除去することはできない。
さらに、エコーキャンセラの能力が乏しい場合、キャンセル量が少なく音声の送信側に当該音声のエコーが大量に回り込んでしまう。この場合、遠端でのエコーが大きく聞こえてしまうことがある。
特に、PB(プッシュボタン)信号等のトーン信号でネゴシエーションを行う装置においては以下のような問題が生ずる。例えば、トーン信号を用いてガス検針を行うデータ収集装置においては、収集装置自らが送信したトーン信号がエコーとなって戻ってくると、収集装置は、当該エコーを送信先の端末からの応答信号と誤認して、誤作動を起こしてしまう可能性が生じる。
本発明は、発生したエコーを確実に除去することができるエコーキャンセラ及びエコーキャンセラの制御方法を提供することを目的としている。
本発明にかかるエコーキャンセラは、受話入力信号に基づいて、受話出力信号から送話入力信号に回り込むエコー信号を算出し、当該エコー信号を抑制するための受話擬似音声信号を生成する受話擬似音声生成手段と、前記送話入力信号から前記受話擬似音声信号を減算した信号を生成するエコー除去手段と、を備え、前記エコー信号を除去するエコーキャンセラであって、予め設定された擬似音声信号が格納された記憶手段と、前記送話入力信号がトーン信号を含んでいるか否かを検出する送話信号検出手段と、前記受話入力信号がトーン信号を含んでいるか否かを検出する受話信号検出手段と、前記エコー除去手段が生成した信号と前記擬似音声信号とのうちいずれか一方を選択し、送話出力信号として出力する音声選択手段と、前記送話入力信号のうち前記トーン信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、前記送話信号検出手段が前記トーン信号を検出し、かつ、前記受話信号検出手段が前記トーン信号を検出した場合であって、前記信号レベル検出手段が検出した前記トーン信号の信号レベルが前記受話擬似信号の減算により除去可能な信号レベルを超えている場合、前記音声選択手段に前記擬似音声信号を選択させる選択制御手段と、を備えるものである。
本発明に係るエコーキャンセラの制御方法は、受話入力信号に基づいて、受話出力信号から送話入力信号に回り込むエコー信号を算出し、当該エコー信号を抑制するための受話擬似音声信号を生成する受話擬似音声生成手段と、前記送話入力信号から前記受話擬似音声信号を減算した信号を生成するエコー除去手段と、予め設定された擬似音声信号が格納された記憶手段と、を備え、前記エコー信号を除去するエコーキャンセラの制御方法であって、前記送話入力信号がトーン信号を含んでいるか否かを検出するステップと、前記受話入力信号がトーン信号を含んでいるか否かを検出するステップと、前記送話入力信号のうち前記トーン信号の信号レベルを検出するステップと、前記エコー除去手段が生成した信号と前記擬似音声信号とのうちいずれか一方を選択するステップと、選択した信号を送話出力信号として出力するステップと、を備え、前記エコー除去手段が生成した信号と前記擬似音声信号とのうちいずれか一方を選択するステップは、送話入力信号が前記トーン信号を含み、かつ、前記受話入力信号が前記トーン信号を含む場合であって、前記トーン信号の信号レベルが前記受話擬似信号の減算により除去可能な信号レベルを超えている場合、前記擬似音声信号を選択するものである。
本発明により、発生したエコーを確実に除去することができるエコーキャンセラ及びエコーキャンセラの制御方法を提供することができる。
IP電話の通信システムのブロック図である。 実施の形態1にかかるエコーキャンセラのブロック図である。 実施の形態1にかかるエコーキャンセラの動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例にかかるエコーキャンセラの動作を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるエコーキャンセラのブロック図である。 実施の形態2にかかるエコーキャンセラの動作を示すフローチャートである。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。始めに、IP電話の通信システム全体について説明する。IP電話の通信システムの全体図を図1に示す。電話機101は、VoIP装置100を介してネットワーク105に接続されている。VoIP装置100は、パケット処理部102と、CODEC機能部103と、ハイブリッド回路104と、を備える。CODEC機能部103は、リニアCODEC1031と、エコーキャンセラ1と、符号化処理部1032と、を備える。
図1の通信システムについての概略を説明する。ここでは、ネットワーク105から電話機101にデータが送られる流れについて説明する。通話相手からネットワーク105を介してIPパケットが送られてくると、パケット処理部102がパケットをつなぎ合わせ符号化処理部1032に出力する。符号化処理部1032は、μ―Law等で符号化されたデータを復号する。そして、リニアCODEC1031は、エコーキャンセラ1を介して入力されたデジタル信号をアナログ音声信号に変換する。アナログ音声信号は、ハイブリッド回路104を介して、電話機101に出力される。なお、電話機101からの音声信号は、上記の流れと逆の流れによって、ネットワーク105に送信される。
次に、エコーキャンセラについて説明する。図2は、本実施の形態にかかるエコーキャンセラ1のブロック図である。エコーキャンセラ1は、記憶部11と、送話信号・レベル検出部12と、受話信号検出部13と、送話音声選択部14と、選択制御部15と、通話検出部16と、受話擬似音声生成部17と、エコー除去部18と、を備える。
なお、エコーキャンセラ1は、受話in部31から入力された信号(受話入力信号)を受話out部32から受話出力信号として出力する。また、エコーキャンセラ1は、送話in部21から入力された信号(送話入力信号)からエコー(受話出力信号から送話入力信号に回り込んだ信号)を除去し、送話out部22から送話出力信号として出力する。なお、送話in部21及び受話out部32は、電話機101に設けられているものである。一方、送話out部22及び受話in部31は、ネットワーク105側に設けられている。
記憶部11には、予め格納された擬似音声が格納されている。ここで、擬似音声とは、送話入力信号とは別の信号であり、例えば、無音信号である。勿論、無音でなくてもよく、トーン信号として認識されない信号であれば、何らかの音声が含まれる信号であってもよい。記憶部11は、送話音声選択部14と接続されている。
送話信号・レベル検出部12は、送話in部21と、選択制御部15と、通話検出部16と、に接続されている。送話信号・レベル検出部12には、送話in部21から送話入力信号が入力される。送話信号・レベル検出部12は、送話信号検出部121と、信号レベル検出部122と、を有する。送話信号検出部121は、送話入力信号にトーン信号が含まれるか否かを検出する。信号レベル検出部122は、送話入力信号に含まれるトーン信号の信号レベルを検出する。
受話信号検出部13は、受話in部31と、選択制御部15と、に接続されている。受話信号検出部13は、受話in部31から入力された受話入力信号にトーン信号が含まれているか否かを検出する。
送話音声選択部14は、記憶部11と、エコー除去部18と、選択制御部15と、送話out部22と、に接続されている。送話音声選択部14は、選択制御部15から入力される選択制御信号に基づいて、記憶部11から入力された擬似音声と、エコー除去部18から入力されたエコー除去済み信号と、のいずれか一方を選択する。なお、エコー除去済み信号とは、送話入力信号に対してエコー除去部18によりエコー除去処理がなされた信号を意味する。そして、送話音声選択部14は、選択した信号を送話out部22に出力する。
選択制御部15は、送話信号検出部121の検出結果と、信号レベル検出部122の検出結果と、受話信号検出部13の検出結果と、に基づいて、送話音声選択部14に選択制御信号を出力する。選択制御部15による制御動作については、図3のフローチャートを参照して後述する。
通話検出部16は、受話擬似音声生成部17と、エコー除去部18と、送話in部21と、受話in部31と、に接続されている。通話検出部16は、送話in部21から入力される送話入力信号、受話in部31から入力される受話入力信号、エコー除去部18から入力されるエコー除去済み信号に基づいて、受話擬似音声生成部17に対して生成制御信号を出力する。
具体的には、通話検出部16は、エコー除去済み信号と、送話入力信号と、受話入力信号と、に基づいて、受話擬似音声生成部17に生成制御信号を出力し、エコー除去済み信号に含まれるエコー成分が減少するように、フィードバック制御を行う。
受話擬似音声生成部17は、通話検出部16と、エコー除去部18と、受話in部31と、に接続されている。受話擬似音声生成部17は、入力された受話入力信号に基づいて、受話out部32から送話in部21へ回り込むエコー信号を推定する。そして、受話擬似音声生成部17は、通話検出部16から入力された生成制御信号に基づいて、受話擬似音声を生成する。受話擬似音声生成部17は、生成した受話擬似音声信号をエコー除去部18に対して出力する。ここで、受話擬似音声信号とは、エコー信号を打ち消すための信号である。エコー除去部18は、送話入力信号から受話擬似音声信号を減算して、エコー除去済み信号を生成する。
続いて、エコーキャンセラ1の動作例について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。まず、受話in部31から受話入力信号が入力されると、受話信号検出部13は、当該受話入力信号にトーン信号が含まれているか否かを検出する(ステップS101)。
受話入力信号にトーン信号が含まれている場合(ステップS101:Yes)、受話信号検出部13は、その旨を選択制御部15に出力する。そして、送話信号検出部121は、送話in部21から入力された送話入力信号にトーン信号が含まれているか否かを検出する(ステップS102)。
送話入力信号にもトーン信号が含まれている場合(ステップS102:Yes)、送話信号検出部121は、その旨を選択制御部15に出力する。
さらに、信号レベル検出部122は、当該トーン信号の信号レベルを検出する(ステップS103)。そして、信号レベル検出部122は、検出したトーン信号の信号レベルが、エコー除去部18により除去可能なレベルか否かを判定する(ステップS104)。ここで、除去可能なレベルとは、エコーキャンセラ1の設計、性能等に応じて適宜設定される。
トーン信号の信号レベルが除去可能なレベルを超えている場合(ステップS104:Yes)、信号レベル検出部122は、その旨を選択制御部15に出力する。
選択制御部15は、受話入力信号及び送話入力信号にトーン信号が含まれており、送話入力信号のトーン信号の信号レベルが除去可能なレベルを超えている場合に、送話音声選択部14に対して、記憶部11の擬似音声を送話出力信号として出力する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22から擬似信号が出力される(ステップS105)。つまり、送話in部21から入力された送話入力信号に関する信号(エコー除去済み信号)は出力されない。
一方、受話入力信号にトーン信号が含まれていない場合(ステップS101:No)、言い換えると、受話入力信号が人の会話等の音声信号である場合、受話信号検出部13は、その旨を選択制御部15に出力する。選択制御部15は、受話入力信号にトーン信号が含まれていない旨の信号を受けると、送話音声選択部14に対して、エコー除去部18から出力されたエコー除去済み信号を選択する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22からエコー除去済み信号が出力される(ステップS106)。
また、送話入力信号にトーン信号が含まれていない場合(ステップS102:No)、言い換えると、送話入力信号が音声信号である場合、送話信号検出部121は、その旨を選択制御部15に出力する。選択制御部15は、送話入力信号にトーン信号が含まれていない旨の信号を受けると、送話音声選択部14に対して、エコー除去部18から出力されたエコー除去済み信号を選択する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22からエコー除去済み信号が出力される(ステップS106)。
さらに、トーン信号の信号レベルが除去可能なレベル以下である場合(ステップS104:No)、信号レベル検出部122は、その旨を選択制御部15に出力する。選択制御部15は、送話音声選択部14に対して、エコー除去済み信号を選択する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22からエコー除去済み信号が出力される(ステップS106)。
以上のように、本実施の形態にかかるエコーキャンセラ1においては、予め擬似音声が記憶部11に格納されている。そして、受話入力信号及び送話入力信号のいずれもがトーン信号であり、かつ、当該トーン信号の信号レベルがエコー除去部18により除去可能な信号レベルを超えている場合、選択制御部15が、送話音声選択部14に擬似音声を選択させる。つまり、エコーキャンセラ1は、エコー除去済み信号とは別の信号である擬似音声信号を送話out部22から出力する。これにより、受話out部32から送話in部21に回り込んだトーン信号(エコー信号)が、エコー除去部18で除去しきれない場合であっても、送話out部21から出力される信号(擬似音声信号)にはトーン信号(エコー信号)が含まれない。つまり、エコーキャンセラ1は、エコーを確実に除去することができる。
したがって、ネットワーク105を介してトーン信号を送信した受話側に、自らが送信したトーン信号がエコーとして戻ってくることがない。その結果、トーン信号を用いてネゴシエーションを行う装置が、自らが送信したトーン信号をエコーとして受信することを防止できる。つまり、当該装置が誤動作を起こすことを防止できる。
勿論、受話信号検出部13が受話入力信号を検出しない場合または音声信号を検出した場合に、送話信号検出部121がトーン信号を検出した場合は、当該トーン信号は、電話機101から送信されたトーン信号であると考えられる。そのため、送話音声選択部14は、擬似音声信号を選択せず、送信入力信号を選択する。
(変形例1)
ここで、本実施の形態にかかるエコーキャンセラ1の変形例について説明する。変形例にかかるエコーキャンセラ1の動作例を示すフローチャートを図4に示す。なお、ステップS101〜ステップS104は、図3に示したフローチャートと同様であるため、説明を省略する。
送話入力信号であるトーン信号の信号レベルが除去可能なレベルを超えている場合(ステップS104:Yes)、信号レベル検出部122は、その旨を選択制御部15に出力する。選択制御部15は、送話in部21から入力されたトーン信号と、受話in部31から入力されたトーン信号との比較を行う。具体的には、選択制御部15は、送話in部21から入力されたトーン信号と、受話in部31から入力されたトーン信号とが、同一のトーン信号であるか否かを判定する(ステップS107)。
送話in部21から入力されたトーン信号と、受話in部31から入力されたトーン信号とが、同一のトーン信号である場合(ステップS107:Yes)、送話in部から入力されたトーン信号は、受話out部から回り込んだエコー信号と考えられる。そのため、選択制御部15は、送話音声選択部14に対して、擬似音声を送話出力信号として出力する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22から擬似信号が出力される(ステップS105)。なお、同一のトーン信号とは、信号レベルが同一である必要はないが、周波数が実質的に同一のトーン信号を意味する。
一方、送話in部21から入力されたトーン信号と、受話in部31から入力されたトーン信号と、が異なるトーン信号である場合(ステップS107:No)、送話in部から入力されたトーン信号は、受話out部から回り込んだエコー信号ではないと考えられる。言い換えると、電話機101が自ら送信したトーン信号であると考えられる。そのため、擬似音声信号が送信されてしまうと、電話機101が送信したトーン信号がネットワーク側へ出力されないこととなる。したがって、異なるトーン信号である場合は、選択制御部15は、送話音声選択部14に対して、エコー除去済み信号を出力する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22からエコー除去済み信号が出力される(ステップS106)。
このように、送話in部21から入力されたトーン信号と、受話in部31から入力されたトーン信号と、が同一のトーン信号の場合にのみ、送話音声選択部14は、擬似音声信号を選択する。言い換えると、送話入力信号と受話入力信号とが異なるトーン信号である場合は、送話音声選択部14は、エコー除去済み信号を選択する。そのため、送話入力信号及び受話入力信号のいずれもがトーン信号であると検出された場合であっても、電話機101からのトーン信号が送話in部21に入力された場合は、送話音声選択部14は、電話機101から出力されたトーン信号を選択する。これにより、電話機101から出力されたトーン信号をネットワーク105側へ出力できる。したがって、電話機101からのトーン信号がエコー信号であると認識され、誤って除去されることを防ぐことができる。
(その他の変形例)
上述の実施の形態においては、送話in部21からトーン信号と音声信号とのいずれか一方が入力される場合について説明したが、本発明の適用は必ずしもそのような場合に限られない。
例えば、図1に示す電話機101のユーザが、外部の携帯端末からトーン信号を用いて当該電話機101の留守番電話機能を操作するような場合について考える。この場合には、受話in部31には、操作のためのトーン信号が入力され、送話in部21には、当該操作に対するアナウンス音声信号が入力される。そのため、操作用のトーン信号が受話out部32から送話in部21に回り込むと、アナウンス音声信号と操作用トーン信号とが混ざった信号が送話入力信号として送話in部21に入力される。
このとき、送話信号・レベル検出部12及び受話信号検出部13ではトーン信号が検出され、送話信号検出部121により検出された操作用トーン信号のレベルが除去可能な信号レベルを超えている場合、送話音声選択部14は、擬似音声信号を選択してしまう。その結果、操作用トーン信号に加えてアナウンス音声信号も送話out部22から出力されないこととなってしまう。
したがって、送話信号検出部121が、音声信号を検出した場合には、選択制御部15は、トーン信号の有無に関わらずエコー除去済み信号を送話音声選択部14に選択させる構成としてもよい。これにより、アナウンス等の音声信号が除去されてしまうのを回避することができる。
ただし、エコー除去済み信号において、エコー信号が十分に除去されていない場合、ユーザの携帯端末は、音声信号に混ざってトーン信号(エコー信号)を受信することとなる。ユーザの携帯端末がトーン信号に反応する機器である場合、音声信号に混ざったトーン信号を認識してしまい、当該携帯端末が誤作動を起こす可能性が生じる。
そこで、送話信号検出部121が、トーン信号に加えて音声信号も検出した場合には、選択制御部15は、送話音声選択部14に擬似音声信号とエコー除去済み信号とを時分割に選択させる構成としてもよい。これにより、送話out部22からは、擬似音声信号とエコー除去済み信号とが時分割で出力される。その結果、擬似音声信号が出力されるため、ユーザの携帯端末がトーン信号を認識することを抑制することができる。それと共に、エコー除去済み信号も出力されるため、当該携帯端末のユーザはアナウンス等の音声信号を聞くことができる。
<実施の形態2>
本発明にかかる実施の形態2について説明する。本実施の形態にかかるエコーキャンセラ2を図5に示す。エコーキャンセラ2は、図2に示したエコーキャンセラ1と構成要素は同じである。ただし、送話信号・レベル検出部12には、送話入力信号に加えて、エコー除去済み信号が入力される。なお、その他の構成要素については、エコーキャンセラ1と同様であるため、説明を省略する。
続いて、エコーキャンセラ2の動作例について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、ステップS101〜ステップS104は、図3に示したフローチャートと同様であるため、説明を省略する。
送話入力信号であるトーン信号の信号レベルが除去可能なレベルを超えている場合(ステップS104:Yes)、信号レベル検出部122は、その旨を選択制御部15に出力する。選択制御部15は、送話音声選択部14に対して、擬似音声を送話出力信号として出力する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22から擬似信号が出力される(ステップS105)。
一方、送話入力信号であるトーン信号の信号レベルが除去可能なレベル以下である場合(ステップS104:No)、信号レベル検出部122は、入力されたエコー除去済み信号の信号レベルが所定値以上であるか否かを検出する(ステップS201)。言い換えると、信号レベル検出部122は、エコー除去部18においてエコー信号が適切に処理されているかを検出する。ここで、所定値とは、トーン信号として認識される信号レベルを意味する。
エコー除去済み信号の信号レベルが所定値以上である場合(ステップS201:Yes)、信号レベル検出部122は、その旨を選択制御部15に出力する。この場合、エコー信号が適切に除去されていないと考えられる。そのため、選択制御部15は、送話音声選択部14に対して、擬似音声信号を選択する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22から擬似音声信号が出力される(ステップS105)。言い換えると、エコー除去処理が適切に行われていない信号は出力されない。
エコー除去済み信号の信号レベルが所定値未満である場合(ステップS201:No)、信号レベル検出部122は、その旨を選択制御部15に出力する。この場合、エコー除去処理は適切に行われていると考えられる。そのため、選択制御部15は、送話音声選択部14に対して、エコー除去済み信号を選択する旨の選択制御信号を出力する。これにより、送話out部22からエコー除去済み信号が出力される(ステップS106)。
以上のように、本実施の形態にかかるエコーキャンセラ2においては、信号レベル検出部122がエコー除去済み信号の信号レベルを検出する。そして、エコー除去済み信号の信号レベルが所定値以上である場合、送話音声選択部14は、擬似音声信号を選択し、出力する。そのため、通話検出部16及び受話擬似音声生成部17によるフィードバック制御が適切に動作しない場合(エコー信号が減衰しない場合や発散する場合等)、送話out部22からはエコー除去済み信号は出力されない。言い換えると、フィードバック制御の不具合があった場合でも、トーン信号を用いてネゴシエーションを行う装置が、誤動作を起こすことを防止できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更または組み合わせをすることが可能である。例えば、上述の実施の形態においては、IP電話について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。一般的な電話回線を用いた電話についても適用可能である。
1、2 エコーキャンセラ
11 記憶部
12 送話信号・レベル検出部
13 受話信号検出部
14 送話音声選択部
15 選択制御部
16 通話検出部
17 受話擬似音声生成部
18 エコー除去部
21 送話in部
22 送話out部
31 受話in部
32 受話out部
100 VoIP装置
101 電話機
102 パケット処理部
103 CODEC処理部
104 ハイブリッド回路
105 ネットワーク
121 送話信号検出部
122 信号レベル検出部
1031 リニアCODEC
1032 符号化処理部

Claims (7)

  1. 受話入力信号に基づいて、受話出力信号から送話入力信号に回り込むエコー信号を算出し、当該エコー信号を抑制するための受話擬似音声信号を生成する受話擬似音声生成手段と、前記送話入力信号から前記受話擬似音声信号を減算した信号を生成するエコー除去手段と、を備え、前記エコー信号を除去するエコーキャンセラであって、
    予め設定された擬似音声信号が格納された記憶手段と、
    前記送話入力信号がトーン信号を含んでいるか否かを検出する送話信号検出手段と、
    前記受話入力信号がトーン信号を含んでいるか否かを検出する受話信号検出手段と、
    前記エコー除去手段が生成した信号と前記擬似音声信号とのうちいずれか一方を選択し、送話出力信号として出力する音声選択手段と、
    前記送話入力信号のうち前記トーン信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、
    前記送話信号検出手段が前記トーン信号を検出し、かつ、前記受話信号検出手段が前記トーン信号を検出した場合であって、前記信号レベル検出手段が検出した前記トーン信号の信号レベルが前記受話擬似信号の減算により除去可能な信号レベルを超えている場合、前記音声選択手段に前記擬似音声信号を選択させる選択制御手段と、
    を備えるエコーキャンセラ。
  2. 前記送話信号検出手段は、前記送話入力信号が音声信号を含んでいるか否かを検出可能であり、
    前記送話信号検出手段が、前記音声信号を検出した場合、前記選択制御手段は、前記音声選択手段に、前記エコー除去手段が生成した信号を選択させる請求項1に記載のエコーキャンセラ。
  3. 前記送話信号検出手段は、前記送話入力信号が音声信号を含んでいるか否かを検出可能であり、
    前記送話信号検出手段が、前記音声信号に加えて前記トーン信号を検出した場合、前記選択制御手段は、前記音声選択手段に、前記送話入力信号と前記擬似音声信号とを時分割に選択させる請求項2に記載のエコーキャンセラ。
  4. 前記選択制御手段は、前記送話信号検出手段が前記トーン信号を検出し、かつ、前記受話信号検出手段が前記トーン信号を検出した場合であって、前記信号レベル検出手段が検出した前記トーン信号の信号レベルが前記受話擬似信号の減算により除去可能な信号レベルを超えている場合において、前記送話入力信号と前記受話入力信号とが同一周波数の前記トーン信号である場合、前記音声選択手段に前記擬似音声信号を選択させる請求項1〜3のいずれか一項に記載のエコーキャンセラ。
  5. 前記信号レベル検出手段は、前記エコー除去手段が生成した信号に含まれる前記トーン信号の信号レベルを検出し、
    前記選択制御手段は、前記送話信号検出手段が前記トーン信号を検出し、かつ、前記受話信号検出手段が前記トーン信号を検出した場合であって、前記信号レベル検出手段が検出した前記トーン信号の信号レベルが前記受話擬似信号の減算により除去可能な信号レベルを超えている場合において、前記エコー除去手段が生成した信号の信号レベルが所定のレベルを超えている場合、前記音声選択手段に前記擬似音声信号を選択させる請求項1〜4のいずれか一項に記載のエコーキャンセラ。
  6. 前記擬似音声信号は、無音信号である請求項1〜5のいずれか一項に記載のエコーキャンセラ。
  7. 受話入力信号に基づいて、受話出力信号から送話入力信号に回り込むエコー信号を算出し、当該エコー信号を抑制するための受話擬似音声信号を生成する受話擬似音声生成手段と、前記送話入力信号から前記受話擬似音声信号を減算した信号を生成するエコー除去手段と、予め設定された擬似音声信号が格納された記憶手段と、を備え、前記エコー信号を除去するエコーキャンセラの制御方法であって、
    前記送話入力信号がトーン信号を含んでいるか否かを検出するステップと、
    前記受話入力信号がトーン信号を含んでいるか否かを検出するステップと、
    前記送話入力信号のうち前記トーン信号の信号レベルを検出するステップと、
    前記エコー除去手段が生成した信号と前記擬似音声信号とのうちいずれか一方を選択するステップと、
    選択した信号を送話出力信号として出力するステップと、を備え、
    前記エコー除去手段が生成した信号と前記擬似音声信号とのうちいずれか一方を選択するステップは、送話入力信号が前記トーン信号を含み、かつ、前記受話入力信号が前記トーン信号を含む場合であって、前記トーン信号の信号レベルが前記受話擬似信号の減算により除去可能な信号レベルを超えている場合、前記擬似音声信号を選択するエコーキャンセラの制御方法。
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