JP5218304B2 - 多機能複合機 - Google Patents
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Description
また、前記制御手段は、前記第3識別情報と前記第4識別情報とが一致し、かつ前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しない場合には、前記個別機能実行手段により実行される機能のうち前記セキュリティ保護機能を用いる機能については実行を禁止し、前記セキュリティ保護機能を用いない機能については実行を禁止しないこととしてもよい。
また、前記セキュリティ保護機能を用いる機能は、インターネット通信を伴う機能であり、前記セキュリティ保護機能を用いない機能は、前記インターネット通信を伴わない機能であることとしてもよい。
また、前記複数機能は、FAX機能を含み、前記FAX機能は、前記インターネット通信を伴わない機能としてのG3FAX機能と、前記インターネット通信を伴う機能としてのIP−FAX機能及びI−FAX機能を含むこととしてもよい。
この構成によれば、識別情報が一致しないことから、脆弱化、機能改ざん等が想定されるファームウェアの制御に基づくScanToFTP、ScanToEmail及びScanToSMBの実行を制限しセキュリティを強固にすることができる。また、インターネット通信を伴わずセキュリティ的に問題のない原稿スキャンについては実行するのでユーザビリティの低下を防ぐことができる。
また、前記第1記憶手段は、ユーザにより登録された登録データを記憶し、前記セキュリティ保護機能を用いる機能は、前記登録データへのアクセスを伴う機能であり、前記セキュリティ保護機能を用いない機能は、前記登録データへのアクセスを伴わない機能であり、前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しないと判定された場合に、前記登録データへのアクセスを制限することとしてもよい。
また、前記登録データは、通信相手先を特定するアドレス情報を含み、前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しないと判定された場合に、前記アドレス情報へのアクセスを禁止することとしてもよい。
また、前記登録データは、利用者の個人情報を含み、前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しないと判定された場合に、前記個人情報へのアクセスを禁止することとしてもよい。
また、前記複数機能は、BOX機能を含み、前記登録データは、前記BOX機能により登録されたデータであり、前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しないと判定された場合に、前記BOX機能により登録されたデータへのアクセスを禁止することとしてもよい。
また、前記複数機能は、コピー機能を含み、前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致するか否かを問わず、コピー機能の実行を制限しないこととしてもよい。
また、前記多機能複合機は、さらに、新バージョンのファームウェアを取得し、前記第1記憶手段に記憶されているファームウェア及び識別情報を、前記新バージョンのファームウェア及び前記新バージョンのファームウェアに係る識別情報に置き換え、前記第2記憶手段により記憶されている識別情報を前記新バージョンのファームウェアに係る識別情報に置き換える更新手段を備えることとしてもよい。
本発明の一実施形態に係るMFP1は、スキャナ、FAX、BOX、プリンタ、ネットワーク、コピーなどの機能を有するディジタル多機能複合機である。
スキャナ機能は、原稿をスキャンする通常のスキャン機能の他、スキャンした原稿データをFTPにより他装置へ送信するScanToFTP機能、スキャンした原稿データを電子メールに添付して送信するScanToEmail機能、スキャンした原稿データをクライアントPCの共有フォルダに書き込むScanToSMB(Server Message Block)機能を含む。
BOX機能は、BOXに印刷対象の画像データやドキュメントデータ等をテーマ別、案件別などにカテゴリ分けして収容する機能である。ここで、BOXとは、MFP1が備えるHDD(Hard Disc Drive)などの記憶装置における記憶領域内に作成されたディレクトリである。BOXに対しては、セキュリティ確保のため、BOX全体、ディレクトリ毎、ファイル毎等の単位でパスワード設定することができる。
ネットワーク機能は、WEBサーバ機能、WEBブラウジング機能、PSWC(PageScope Web Connection)機能、FTP機能、電子メール送受信機能等を含む。
本実施の形態において、セキュリティ保護機能を含む複数機能とは、ネットワークを用いた機能や、BOXなどHDDに記憶されているアドレス帳やユーザの画像データなどの個人情報等のユーザが開示するのを望まない情報を操作する機能などをいう。
図1は、本発明の一実施形態に係るMFP1の外観を示す図である。
また、図2は、MFP1の内部構成を示すブロック図である。
MFP1は、外観的には、図1に示すように、複数の操作キー11aを備える操作部11、ディスプレイ12、フィーダ部17、トレイ部19、USB(Universal Serial Bus)差込口20〜22を有する。
操作部11は、複数の操作キー11aを用いたユーザ操作による各種の指示や、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。
通信部16は、公衆電話回線、及びLAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介して他の装置との通信を行う。なお、通信回線については有線、無線を問わない。
スキャナ部13は、画像入力処理部15と協働する。スキャナ部13は、原稿として写真、文字、絵などの画像情報を光学的に読み取って濃度データを取得し、濃度データを画像入力処理部15に出力する。画像入力処理部15は、スキャナ部13から取得した濃度データに周知の各種画像処理を施して、PDF(Portable Document Format)、TIFF(Tagged Image File Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)など所定のフォーマットのデジタルデータ(画像データ)に変換する。
スキャナ部13が受け取る実行指示には、コピー指示、FAX指示、スキャン指示、ScanToFTP指示、ScanToEmail指示、ScanToSMB指示がある。
スキャナ部13は、受け取った実行指示がコピー指示である場合、スキャン結果データをプリンタ部14に出力する。受け取った実行指示がFAX指示である場合、スキャン結果データをFAX部25に出力する。FAX指示には、FAX送信先を示す情報である相手先情報を含む。相手先情報は、FAX番号であってもよいし、アドレス帳におけるFAX番号を含むアドレスエントリの識別情報等でもよい。
また、スキャナ部13は、実行指示がScanToFTP指示である場合、スキャン結果データをFTPサーバに送信する。これにより、原稿の取り込みや、配信のしづらい大容量データの共有化を容易に行うことができる。ScanToFTP指示には、通信相手先を特定するための相手先情報が含まれる。相手先情報は、FTPサーバを識別するIPアドレスであってもよいし、アドレス帳におけるFTPサーバのIPアドレスを含むアドレスエントリの識別情報等であってもよい。
また、スキャナ部13は、実行指示がScanToEmail指示の場合、スキャン結果データを添付ファイルとして電子メールに添付し送信する。ScanToEmail指示には、送信相手先のメールアドレスを特定するための相手先情報が含まれる。相手先情報は、メールアドレスそのものであってもよいし、アドレス帳におけるメールアドレスを含むアドレスエントリの識別情報等であってもよい。
実行指示には、コピー指示、プリント指示、FAX指示及びネットワークプリント指示がある。実行指示がコピー指示の場合、プリンタ部14は、スキャナ部13から受け取ったスキャン結果を記録シートに印刷する。実行指示がプリント指示の場合、プリンタ部14は、印刷対象のデータをBOX領域52から読み出して記録シートに印刷する。印刷対象のデータがいずれであるかは、プリントアウト指示に含まれるものとする。実行指示がFAX出力指示の場合、プリンタ部14は、FAX部25から受け取る通信データを記録シートに印刷する。実行指示がネットワークプリントの場合、ネットワークを通じて受信したデータをプリントアウトする。
また、FAX部25は、通信部16を介して、G3FAX、IP−FAX、I−FAXのデータを受信した場合には、受信したデータを印刷用データとして記憶領域50に記憶し、MFPコントローラ10に対し、印刷用データがある旨通知する。この場合、MFPコントローラ10は、印刷用データを印刷するようプリンタ部14に指示する。
給紙部18は、MFP1の本体下部に配置され、プリンタ部14に記録シートを供給する。
トレイ部19は、MFP1の本体中央部に配置され、プリンタ部14によって画像を印刷された記録シートが排出される。
USBインターフェイス部24は、USB差込口20、21、22と電気的に接続している。USB差込口20、21、22に、USBケーブルを介して他の外部機器が接続された場合、当該他の外部機器と双方向のデータ通信を行う。
ここで、上述のスキャナ部13、プリンタ部14、画像入力処理部15、及びFAX部25のそれぞれは、図2に示す、スキャナコントローラ31、プリンタコントローラ32、画像入力処理コントローラ33、FAXコントローラ34の各コントローラによりそれぞれ制御されている。また、MFPの全体制御は、MFPコントローラ10により行われている。以下、コントローラそれぞれについて説明する。
スキャナFWという。)に基づきスキャナ部13の制御を行う。
プリンタコントローラ32は、プリンタコントローラ32を制御するためのFW(以下、プリンタFWという。)に基づきプリンタ部14の制御を行う。
FAXコントローラ34は、FAXコントローラ34を制御するためのFW(以下、FAXFWという。)に基づきFAX部25の制御を行う。
MFPコントローラ10は、MFPコントローラ10を制御するためのFW(以下、MFPFWという。)に基づきMFP1の動作を統括制御する。MFPコントローラ10は、特にアドレス帳などユーザ情報の管理、BOX、ネットワーク関連処理についての制御を行う。MFPコントローラ10は、操作部11を介して利用者により成されたユーザ指示を操作部11から受け取り、ユーザ指示に応じた処理を自ら実行し、又はスキャナ部13、プリンタ部14、画像入力処理部15、FAX部25等の各機能を実行する構成に対し実行指示を出力する。また、MFPコントローラ10は、BOX機能に関し、ユーザ操作による指示、又はスキャナ部13、プリンタ部14、画像入力処理部15、FAX部25等の他の機能部からの要求や通知に従い、新たな画像データのBOXへの保存、BOXに保存済みの画像データの参照、印刷、送信などの制御を行う。
MFPコントローラ10は、地紋セキュリティ機能として、以下の制御を行う。まず、MFPコントローラ10は、スキャナ部13からスキャン結果を受け取ると、当該スキャン結果について地紋の解析を試みる。ここで、地紋とは、紙に文書を印刷する際、余白領域に微細なドットパターンを描画して、印刷者IDなど特殊な情報を追記する電子透かしの一種である。スキャン結果に地紋が含まれない場合、又は、地紋が含まれているがセキュリティ確保がされていると判断された場合、MFPコントローラ10は、セキュリティが確保されていると判断する。また、MFPコントローラ10は、スキャン結果に地紋が含まれており、地紋がセキュリティ的に問題のある場合、例えば想定する地紋と異なっていた場合などには、セキュリティに問題があると判断する。
FW情報には、FW名とFWバージョンとが関連付けて記載されている。FWバージョンは、FW名により示されるFWの現在のバージョン番号を示す。例えば、図3の場合、MFPコントローラ10に係るMFPFWのFWバージョンは1234567−1234−123−05であり、スキャナ部13のFWバージョンは、2345678−2345−234−02であることを示している。
FWチェック処理について、図4、図5、図6を用いて説明する。
FWチェック処理において、MFPコントローラ10は、まず、格納部40に格納されている自FWのバージョンと、FW情報中のFWバージョンとを比較する(ステップS1)。比較結果は、図6に示す状態情報表に反映する。状態情報表は、MFPの各機能の実行を許可するか否かを示している。許可するか否かは、FWのバージョンが同一か否かにより決定する。
MFPコントローラ10は、FWバージョンが同一の場合(ステップS14:Y)は、状態情報表のスキャン項目の状態欄に許可と記録し(ステップS15)、バージョンが同一でなかった場合(ステップS14:N)は、禁止と記録する(ステップS16)。
MFPコントローラ10は、操作部11の操作キー11aをユーザが操作することにより指示した実行要求、又は、他装置から通信により受け取ったデータ(例えばIP−FAXの着信データなど)を処理する機能部(例えばFAX部25)により出力された実行要求(例えばIP−FAXの着信データの印刷要求)を取得する(ステップS41)。この実行要求は、(1)MFPコントローラ10管理下の機能に対する実行要求、(2)FAX部25管理下の機能に対する実行要求、(3)スキャナ部13管理下の機能に対する実行要求、(4)プリンタ部14管理下の機能に対する実行要求に分けられる。
スキャナ部13管理下の機能に係る実行要求としては、スキャン要求、ScanToFTP要求、ScanToEmail要求、ScanToSMB要求がある。
プリンタ部14管理下の機能に係る指示としては、プリントアウト指示、他装置から受けたデータのプリントアウトであるネットワークプリント指示がある。
FAX状態情報が許可を示さない場合(ステップS43:N)、当該処理の実行を制限して、実行可否判定の処理を終了する(ステップS47)。一方、許可を示す場合(ステップS43:Y)、実行要求がI−FAX要求、IP−FAX要求のいずれかであるかを判定し(ステップS44)、いずれかであれば(ステップS44:Y)、状態情報表中のネットワーク状態が許可を示すか否かを判定する(ステップS45)。ネットワーク状態が許可を示す場合(ステップS45:Y)、当該要求に係る処理の実行を、処理を実行するべき機能部に指示し、実行可否判定を終了する(ステップS46)。許可を示さない場合(ステップS45:N)、ステップS47に移行する。
ステップS42において、実行要求がユーザ情報アクセスであると判定された場合、状態情報表のうちユーザ情報アクセス状態が、許可を示すか否かを判定する(ステップS62)。ここで、ユーザ情報アクセスには、記憶装置23に記憶されているアドレス帳、写真画像データなどユーザが登録したデータその他の秘匿すべきデータの表示、変更、追加、削除などが含まれる。許可を示す場合(ステップS62:Y)、ステップS46に移行し、許可を示さない場合(ステップS62:N)、ステップS47に移行する。
ステップS42において、実行要求がスキャナ、ScanToEmail、ScanToSMB、ScanToFTPの場合、状態情報表中のスキャン状態が許可を示すか否か判定する(ステップS71)。許可を示さない場合(ステップS71:N)、ステップS47に移行し、許可を示す場合(ステップS71:Y)、状態情報表中の地紋セキュリティ強制状態が有効か否か判定する(ステップS72)。ここで、地紋セキュリティ強制状態が有効でない場合(ステップS72:N)は、状態情報表中の地紋セキュリティが有効か否かを判定する(ステップS73)。このとき地紋セキュリティが有効でない場合(ステップS73:N)、地紋セキュリティ処理は実行しない(ステップS75)。地紋セキュリティ強制状態が有効の場合(ステップS72:Y)、及びステップS73の判定における地紋セキュリティ状態が有効の場合(ステップS73:Y)には、地紋セキュリティ処理を実行する(ステップS74)。
また、ステップS42において、実行要求がコピーであると判定された場合、状態情報表中のプリント状態、スキャン状態の内容にかかわらず実行を許可する(ステップS46)。
赤外線通信IR、ENG等のセキュリティに関係しない機能については、常に動作、実行させる。
<3.変形例その他>
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
(1)本実施の形態では、外部機器としてUSBを用いる例を示しているが他の規格に基づく機器を接続してもよいことは当然である。USBメモリ、USB HDD、CF(Compact Flash)カードなどいろいろなメディアが想定される。
(2)上述の実施形態においては、ネットワークを用いる処理(例えばIP−FAX)については、送信、受信の別を問わず、状態情報表のネットワーク状態が許可か否かによって処理の実行可否を決定しているが、受信については、ネットワーク状態の如何を問わず許可することとしてもよい。受信のみであれば、情報漏洩などの可能性は低い場合が多いと考え得るためである。これにより、受信も含め処理を禁止する場合に比べると、ユーザビリティの低下を防ぐことができる。
(3)上述の実施形態においては、FW情報、コントローラの格納部に書き込む情報をFWのバージョン番号としていたが、これに限らず、FWを識別できるものであればよい。例えば、FWのチェックサム値や、ダイジェスト値、バージョンアップの日時などバージョンアップ情報などであってもよい。
(4)上述の実施形態においては、各コントローラの格納部にFWバージョンを書き込む例で説明したが、FWが本来あるべきものから変更されていることが検出できる形態であればよい。例えば、格納部は各コントローラ毎に備えなくても、FWが記憶されているHDD以外の1個の格納部で代用してもよい。
(5)上述の実施形態では、複数機能として、FAX機能、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、BOX機能等を備える例で説明したが、これ以外の機能を備えていてもよい。
また、セキュリティに関連ない機能として、G3FAX等を選んでいたがこれに限らない。
(6)上述の実施形態では、ネットワークとして主にインターネットを用いる例で説明したがこれに限らない。例えば、IEEE1394、USB等を用いた接続をネットワークとしてもよい。
(7)上述の実施形態では、格納部として主にFlashROMを例に説明していたが、不揮発性のメモリであればNVRAMなど他のメモリでもよい。
(8)上述の実施形態では、BOX機能において、HDDを用いた例で説明したがこれに限らず、USBメモリ等他の着脱式記憶装置を用いてもよい。
(9)上述の実施形態では、スキャナ機能に付随させて地紋セキュリティ機能を用いる例について説明したが、これに限らない。地紋セキュリティ機能は、省略することとしてもよいし、独立した機能として用いてもよい。また、地紋セキュリティと共に、又はこれに替えて指紋認証、静脈認証など他の方法によりセキュリティを高めることとしてもよい。
(10)上述の実施形態では、各機能毎にコントローラを用意する例で説明したがこれに限らない。例えば、1つのコントローラで全ての機能を制御することとしてもよい。
(11)上述の実施形態では、ファームウェアは更新可能としていたが、更新が出来ない構成であってもよい。また、HDDに全てのFWを格納することとしていたが、これに限らず、複数の記憶装置に分散することとしてもよい。また、HDDに限らずFlashROM等他の記憶装置に記憶することとしてもよい。
(12)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(13)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
(14)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
10 MFPコントローラ
11 操作部
11a 操作キー
12 ディスプレイ
13 スキャナ部
14 プリンタ部
15 画像入力制御部
16 通信部
17 フィーダ部
18 給紙部
19 トレイ部
20〜22 USB差込口
23 記憶装置
24 USBインターフェイス部
25 FAX部
31 スキャナコントローラ
32 プリンタコントローラ
33 画像入力処理コントローラ
34 FAXコントローラ
40〜44 格納部
50 記憶領域
51 FW情報領域
52 BOX領域
Claims (13)
- セキュリティ保護機能を含む複数機能を有する多機能複合機であって、
前記多機能複合機を統括制御するための制御命令を記述しているファームウェアと、前記ファームウェアを識別する第1識別情報とを記憶している着脱可能な第1記憶手段と、
前記統括制御のためのファームウェアを識別する第2識別情報を記憶している第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶されているファームウェアを読み込んで実装し、その制御命令に従って前記統括制御を行う実行手段と、
前記複数機能の実行に先立って、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較し、一致しない場合に、前記複数機能のうち、前記セキュリティ保護機能を用いる機能の使用を禁止する制御手段と
を備えることを特徴とする多機能複合機。 - 前記多機能複合機は、さらに、
前記複数機能のいずれかを実行する個別機能実行手段と、
前記個別機能実行手段の制御のためのファームウェアを識別する第3識別情報を記憶している第3記憶手段を備え、
前記第1記憶手段は、さらに、前記個別機能実行手段を制御するための制御命令を記述しているファームウェアと、当該ファームウェアを識別する第4識別情報とを記憶しており、
前記個別機能実行手段は、その機能実行に先立って、前記第1記憶手段に記憶されている自己の制御に係るファームウェアを読み込んで実装し、その制御命令に従い動作し、
前記制御手段は、さらに、前記第3識別情報と前記第4識別情報とを比較し、一致しない場合には、前記個別機能実行手段による機能の実行を当該機能が前記セキュリティ保護機能を用いるか否かを問わず禁止する
ことを特徴とする請求項1記載の多機能複合機。 - 前記制御手段は、前記第3識別情報と前記第4識別情報とが一致し、かつ前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しない場合には、前記個別機能実行手段により実行される機能のうち前記セキュリティ保護機能を用いる機能については実行を禁止し、前記セキュリティ保護機能を用いない機能については実行を禁止しない
ことを特徴とする請求項2記載の多機能複合機。 - 前記セキュリティ保護機能を用いる機能は、インターネット通信を伴う機能であり、前記セキュリティ保護機能を用いない機能は、前記インターネット通信を伴わない機能である
ことを特徴とする請求項3記載の多機能複合機。 - 前記複数機能は、FAX機能を含み、
前記FAX機能は、前記インターネット通信を伴わない機能としてのG3FAX機能と、
前記インターネット通信を伴う機能としてのIP−FAX機能及びI−FAX機能を含む
ことを特徴とする請求項4記載の多機能複合機。 - 前記複数機能は、スキャナ機能を含み、
前記スキャナ機能は、前記インターネット通信を伴わない機能としての原稿スキャン機能と、前記インターネット通信を伴う機能としてのScanToFTP機能、ScanToEmail機能及びScanToSMB機能を含む
ことを特徴とする請求項4記載の多機能複合機。 - 前記複数機能は、スキャナ機能と、前記スキャナ機能により読み取られた原稿データを画像処理する画像入力処理機能と、前記スキャナ機能により読み取られた原稿データの地紋をチェックする地紋チェック機能とを含み、
前記個別機能実行手段は、前記画像入力処理機能を実行し、
前記多機能複合機は、さらに、前記スキャナ機能を実行する個別機能実行手段を備え、
前記制御手段は、さらに、前記地紋チェック機能を有し、前記地紋チェック機能の実行可否を示すユーザ設定を記憶しており、前記第3識別情報と前記第4識別情報とが一致する場合には、前記ユーザ設定に従い前記原稿データに対する地紋チェックの実行可否を制御し、前記第3識別情報と前記第4識別情報とが一致しない場合には、前記ユーザ設定にかかわらず前記原稿データに対し地紋チェックを実行する
ことを特徴とする請求項3記載の多機能複合機。 - 前記第1記憶手段は、ユーザにより登録された登録データを記憶しており、
前記セキュリティ保護機能を用いる機能は、前記登録データへのアクセスを伴う機能であり、前記セキュリティ保護機能を用いない機能は、前記登録データへのアクセスを伴わない機能であり、
前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しないと判定された場合に、前記登録データへのアクセスを制限する
ことを特徴とする請求項1記載の多機能複合機。 - 前記登録データは、通信相手先を特定するアドレス情報を含み、
前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しないと判定された場合に、前記アドレス情報へのアクセスを禁止する
ことを特徴とする請求項8記載の多機能複合機。 - 前記登録データは、利用者の個人情報を含み、
前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しないと判定された場合に、前記個人情報へのアクセスを禁止する
ことを特徴とする請求項8記載の多機能複合機。 - 前記複数機能は、BOX機能を含み、
前記登録データは、前記BOX機能により登録されたデータであり、
前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致しないと判定された場合に、前記BOX機能により登録されたデータへのアクセスを禁止する
ことを特徴とする請求項8記載の多機能複合機。 - 前記複数機能は、コピー機能を含み、
前記制御手段は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが一致するか否かを問わず、コピー機能の実行を制限しない
ことを特徴とする請求項1記載の多機能複合機。 - 前記多機能複合機は、さらに、
新バージョンのファームウェアを取得し、前記第1記憶手段に記憶されているファームウェア及び識別情報を、前記新バージョンのファームウェア及び前記新バージョンのファームウェアに係る識別情報に置き換え、前記第2記憶手段により記憶されている識別情報を前記新バージョンのファームウェアに係る識別情報に置き換える更新手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の多機能複合機。
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