JP5217235B2 - RuTe2を含む燃料電池用触媒と、この燃料電池用触媒を用いた燃料電池用電極材料及び燃料電池 - Google Patents
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Description
本発明はまた、この燃料電池を用いた燃料電池スタック及び燃料電池システムに関する。
本発明は、このような知見をもとに完成されたものであり、以下を要旨とする。
本発明によれば、印加電圧耐久性に優れた安価な燃料電池用触媒により、実用的な燃料電池が提供されるため、燃料自動車、固定式コジェネレーションシステム等への燃料電池の用途の拡大と実用化が促進される。
本発明の燃料電池用触媒は、活性成分として、RuTe2を含む。
本発明の燃料電池用触媒は活性成分としてRuTe2のみを含むものであっても良く、他の遷移金属よりなるその他の活性成分を含むものであっても良い。
また、本発明の燃料電池用触媒は、活性成分のみからなるものであっても良く、活性成分を基体に被着させたものであっても良い。
本発明の燃料電池用触媒は、活性成分としてRuTe2を含有するが、このRuTe2の他に、他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で含んでいても良く、この場合、その他の成分としては、ルテニウム(Ru)及び/又はテルル(Te)が挙げられる。
また、本発明の燃料電池用触媒が活性成分としてTeを更に含む場合、その含有量は、Te元素換算で、触媒に含まれるRuTe2のRu元素に対して、好ましくは10倍モル以下、更に好ましくは5倍モル以下、最も好ましくは2倍モル以下である。
これらの存在比がこの範囲を上回ると活性が低くなりやすくなる。
なお、本発明の燃料電池用触媒が活性成分として、RuTe2の他にRuとTeとを含む場合、これらの含有量は合計の元素換算で触媒に含まれるRuTe2中のRu元素に対して5倍モル以下、更に好ましくは3倍モル以下、最も好ましくは1倍モル以下である。
測定装置
粉末X線解析装置/PANalytical PW1700
測定条件
X線出力(Cu−Kα):40kV,30mA
走査軸:θ/2θ
測定範囲(2θ):3.0°〜90.0°
測定モード:Continuous
読込幅:0.05°
走査速度:3.0°/min
DS,SS,RS:1°,1°,0.20mm
本発明の燃料電池用触媒の活性成分を構成するRuTe2は、前述のX線回折法(Cu−Kα線)による回折角2θ(±0.3゜)が27゜以上29゜以下の領域における最大回折ピークの半値幅(以下、単に「最大回折ピークの半値幅」と称す場合がある。)が、通常1.80゜以下、好ましくは1.10以下、より好ましくは0.90以下、更に好ましくは0.60以下である。このような特定の物性を示すRuTe2は優れた印加電圧耐久性を示し、この最大回折ピークの半値幅がこの上限より大きいものは、印加電圧耐久性が低くくなる。
なお、RuTe2の最大回折ピークの半値幅の下限については、通常0.15°である。
基体に被着されていない活性成分よりなる純触媒の形状は特に制限はないが、最も一般的には粒子状である。粒子状の純触媒の平均粒径は、通常100μm以下、好ましくは1000nm以下、より好ましくは500nm以下、中でも300nm以下で、通常0.5nm以上、好ましくは1.0nm以上、より好ましくは2.0nm以上である。純触媒の粒径がこの範囲を下回ると不安定となって、失活しやすくなり、この範囲を超えると高い活性を得にくくなる。
本発明の燃料電池用触媒は、上述の活性成分のみで構成される純触媒であっても良いが、活性成分を保持し電気的に導通させるための基体に活性成分を被着して用いることも可能である。高い導電性が得られる点で、上述の活性成分を基体に被着して用いることが好ましい。
これらの炭素系基体は1種を単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において、基体に活性成分が被着されている状態とは、活性成分と基体との間の導電性がとれるように両者が接触している状態を指す。従って、活性成分と基体とを単に混合するのみでも活性成分を基体に被着させることができるが、後述のように、活性成分の供給化合物と基体を混合した後、この混合物を焼成して被着させることが好ましい。また、基体と活性成分とを混合した後焼成しても良い。なお、以下において、基体に活性成分の供給化合物又は活性成分を混合後焼成して活性成分を被着させた状態を「担持」と称す。
本発明においては、本発明の効果を損なわない限り、基体にさらに遷移金属が被着されていてもよい。
酸化体+ne−=還元体
で示される、水溶液中での標準電極電位E°(25℃)の値がプラスであるものが望ましい。これは、金属本来の性質として酸化による溶出が起こり難く、それに起因する触媒の劣化が少ないからである。このようなものとしては、具体的には、金、銀等が挙げられる。
i) RuTe2を他の活性成分、触媒成分と共に基体に混合する。
ii) RuTe2を他の活性成分、触媒成分と共に基体に担持する。
iii) RuTe2に他の活性成分、触媒成分を混合した後に基体に混合する。
iv) RuTe2に他の活性成分、触媒成分を担持した後に基体に混合する。
v) 基体にRuTe2を担持した後に他の活性成分、触媒成分を基体に担持する。
vi) 基体に他の活性成分、触媒成分を担持した後にRuTe2を基体に担持する
基体に被着されていない活性成分のみで構成される第1態様の純触媒の合成方法については特に制限はなく、公知の任意の方法によって行うことができる。
特に、この水素含有ガス気流下での焼成温度を650℃以上とすることにより、最大回折ピークの半値幅が1.80゜以下、好ましくは0.90゜以下であるRuTe2純触媒を得ることができる。
第2態様の被着触媒は、活性成分を基体に被着することにより製造される。ここで、基体への活性成分の被着は、例えば、活性成分或いは活性成分の前駆体を基体と混合して焼成する担持法のほか、活性成分と基体とを単に混合する混合法、その他含浸法、沈殿法、吸着法等の公知の手法によって行うことができる。
RuCl3又はRu(acac)3とH6TeO6を所望とするモル比に応じた配合比(RuCl3、Ru(acac)3等に対するH6TeO6のモル比は、通常0.2以上、好ましくは1以上、通常10以下、好ましくは4以下)で水に溶解させ、これにカーボンブラック等の基体を所定量混合し、所定の時間(通常10分以上、好ましくは30分以上、通常50時間以下、好ましくは30時間以下)放置する。なお、この放置の際、超音波処理を行っても良い。次に必要であれば所定の温度(通常60℃以上、好ましくは100℃以上、通常300℃以下、好ましくは200℃以下)で所定の時間(通常10分以上、好ましくは30分以上、通常50時間以下、好ましくは30時間以下)加熱或いは還流する。その後、濾過或いはエバポレーターにより沈殿物を取得する。これを室温で風乾する。次いで、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下所定の時間(通常10分以上、好ましくは30分以上、通常50時間以下、好ましくは30時間以下)、所定の温度(通常100℃以上、好ましくは200℃以上、通常1000℃以下、好ましくは800℃以下)で乾燥処理後、所定の時間(通常10分以上、好ましくは30分以上、通常50時間以下、好ましくは30時間以下)、所定の温度(通常650℃以上、好ましくは700℃以上、更に好ましくは750℃以上、通常1000℃以下、好ましくは950℃以下)で、還元ガス流通下、好ましくは水素を含む気流下(窒素或いはAr等の不活性ガスを混合しても良く、不活性ガス中の水素濃度としては特に制限はないが、1%以上、好ましくは10%以上、100%以下、或いは80%以下)で加熱する。これにより、RuTe2を含有する活性成分が基体に担持された被着触媒が得られる。
特に、この水素含有ガス気流下での焼成温度を650℃以上とすることにより、最大回折ピークの半値幅が1.80゜以下、好ましくは0.90゜以下であるRuTe2被着触媒を得ることができる。
本発明の燃料電池用触媒は、電圧印加後の酸素還元反応の活性が、電圧印加前の酸素還元反応の活性の30%以上を示すことが好ましい。この電圧印加前の酸素還元活性に対する電圧印加後の酸素還元活性の割合が30%より低いと耐久性の観点から望ましくない。この割合は特に50%以上であることが好ましい。
この電圧印加前後の触媒の酸素還元活性は、具体的には後述の実施例の項に記載される方法で測定される。
本発明の燃料電池用触媒は、酸素1気圧の雰囲気下で0.5M H2SO4水溶液中において標準水素電極(SHE)に対し700〜1230mVの領域を50mV/秒の走査速度で500サイクル走査させた場合、該走査後の500mVでの酸素還元反応による電流値が走査前の酸素還元反応による電流値の30%以上を示すことが好ましい。この走査前の酸素還元電流値に対する走査後の酸素還元電流値の割合が30%未満では耐久性の観点から望ましくない。この割合は特に50%以上であることが好ましい。
この走査前後の触媒の酸素還元電流値は、より具体的には、後述の実施例の項に記載される方法で測定される。
本発明の燃料電池用電極材料、及び燃料電池は、上記した本発明の燃料電池用触媒を含有することを特徴とする。なお、本発明の燃料電池用電極材料及び燃料電池は、本発明の燃料電池用触媒の1種のみを含有するものであっても良く、2種以上を含むものであっても良い。
また、本発明の燃料電池スタックは、このような本発明の燃料電池を用いたことを特徴とする。
また、本発明の燃料電池システムは、このような本発明の燃料電池スタックを用いたことを特徴とする。
a) 用いるイオン交換膜に触媒スラリーを吹き付けて乾燥する。
b) カーボンペーパー等のガス拡散電極材に触媒スラリーを吹き付けて乾燥する。
c) テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルム等の転写用フィルム材上に触媒スラリーを吹き付けて(展開処理)乾燥し、転写用フィルム面と反対側の面をナフィオン等の所望のイオン交換膜上に適宜圧接して触媒層を転写する。
d) c)と同様に、FEPフィルム上に触媒スラリーを展開処理した後、スラリー上にカーボンペーパー等のガス拡散電極材を被せて乾燥する。
以下の実施例及び比較例において、作製した触媒のXRD分析は、下記の条件で行った。
測定装置
粉末X線解析装置/PANalytical PW1700
測定条件
X線出力(Cu−Kα):40kV,30mA
走査軸:θ/2θ
測定範囲(2θ):3.0°〜90.0°
測定モード:Continuous
読込幅:0.05°
走査速度:3.0°/min
DS,SS,RS:1°,1°,0.20mm
以下の実施例及び比較例において、作成した電極に下記条件で電圧を印加した。
電解液:0.5M H2SO4水溶液
雰囲気:1気圧酸素雰囲気
走査速度:50mV/秒
走査範囲:700〜1230mV
サイクル数:500サイクル、1000サイクル
作用電極:回転ディスク、グラッシーカーボンディスク 4φ
カウンター電極:Ptメッシュ電極
比較電極:標準水素電極(SHE)
回転数:0rpm
電圧印加前、電圧印加500サイクル後及び1000サイクル後の触媒の酸素還元活性及び電流値を以下の条件で測定した。
電解液:0.5M H2SO4水溶液
雰囲気:1気圧酸素雰囲気
走査速度:5mV/秒
走査範囲:50〜850mV
作用電極:回転ディスク、グラッシーカーボンディスク 4φ
カウンター電極:Ptメッシュ電極
比較電極:標準水素電極(SHE)
回転数:1600rpm
4H++O2+4e−→2H2O
による酸素の還元電流が流れるのが認められる。50mVに達した後折り返し、高電位(850mV)の方向に走査した時に流れる電流値で触媒の酸素還元活性を評価した。
なお、その際、ブランク試験として、雰囲気を窒素、回転数を0rpmとし、同様な走査条件(走査速度:5mV/秒、走査範囲:50〜850mV)で流れる電流値を測定し、この値を先の酸素1気圧下での電流値から引き算して、酸素還元電流値とした。
RuとTeの仕込みモル比が1:2となるように、塩化ルテニウム(含水品RuCl3・xH2O、ルテニウム含量42重量%、NEケムキャット製)0.476gとテルル酸(H6TeO6、三ツ和化学製)0.909gを用いて、それらを50mlの水に溶解させた。その中にRu/(Ru+カーボンブラック)=20重量%となるように、カーボンブラック(VULCAN XC−72)0.8gを入れ、室温で一時間超音波処理をした。その後、エバポレーターで溶媒を留去し、得られた残留物をアルゴン気流下、300℃で、3時間乾燥した。その後、室温まで冷却し、水素3L/hrの流通下で室温から300℃まで20分、300℃から350℃まで3時間かけて昇温した。その後、350℃で2時間保持した後、室温まで冷却した。最後に1%酸素を含む窒素雰囲気下に2時間放置して不動態化し、RuTe2被着触媒を得た。
得られたRuTe2被着触媒20mgを、水20mLに懸濁し、超音波洗浄器で充分撹拌した後、マイクロシリンジでRuの付着量(RuとTe元素が揮発していないとして計算。以下の実施例においても同様)が15μg/cm2となるように作用電極であるグラッシーカーボン電極に滴下し、次に、5%ナフィオン(登録商標)溶液(アルコール溶液、アルドリッチ・ケミカル社製)を重量で100倍に水で希釈した液体を10μL滴下し、放置により乾燥し、カソード電極とした。このカソード電極について、電圧印加前(0サイクル)、電圧印加500サイクル後の酸素還元活性を、標準水素電極(SHE)に対して500mVでの酸素還元活性により比較し、結果を表2に示した。
比較例1において、水素3L/hrの流通下での昇温、加熱を、室温から300℃まで20分、300℃から650℃まで3時間かけて昇温し、その後、650℃で2時間保持した後、室温まで冷却する操作としたこと以外は、比較例1と同様にして、RuTe2被着触媒を得た。
得られたRuTe2被着触媒を用いた他は、比較例1と同様の方法によりカソード電極を作成し、同様に評価を行って結果を表2に示した。
比較例1において、水素3L/hrの流通下での昇温、加熱を、室温から300℃まで20分、300℃から800℃まで3時間かけて昇温し、その後、800℃で2時間保持した後、室温まで冷却する操作としたこと以外は、比較例1と同様にして、RuTe2被着触媒を得た。
得られたRuTe2被着触媒を用いた他は、比較例1と同様の方法によりカソード電極を作成し、同様に評価を行って結果を表2に示した。
RuとTeの仕込みモル比が1:2となるように、Ru(acac)3即ちルテニウムアセチルアセトネート0.7888g及びテルル酸(H6TeO6、三ツ和化学製)0.909gを、Ru/(Ru+ケッチェンブラック)=20重量%となるように、ケッチェンブラック(EC−600JD)0.8gと共に乳鉢で物理混合して混合物を得た。この混合物を水素3L/hrの流通下、室温から300℃まで20分、300℃から650℃まで3時間かけて昇温した。その後、650℃で2時間保持した後、室温まで冷却した。最後に1%酸素を含む窒素雰囲気下に2時間放置して不動態化し、RuTe2被着触媒を得た。
得られたRuTe2被着触媒を用いた他は、比較例1と同様の方法によりカソード電極を作成し、同様に評価を行って結果を表2に示した。
実施例3において、水素3L/hrの流通下での昇温、加熱を室温から300℃まで20分、300℃から800℃まで3時間かけて昇温し、その後、800℃で2時間保持した後、室温まで冷却する操作としたこと以外は、実施例3と同様にして、RuTe2被着触媒を得た。
得られたRuTe2被着触媒を用いた他は、比較例1と同様の方法によりカソード電極を作成し、同様に評価を行って結果を表2に示した。
RuとTeの仕込みモル比が1:2となるように、3.72重量%のRu(NO)(NO3)3水溶液5.37gとテルル酸(H6TeO6、三ツ和化学製)0.909gを用いて、それらを50mlの水に溶解させた。その中にRu/(Ru+カーボンブラック)=20重量%となるように、カーボンブラック(VULCAN XC−72)0.8gを入れ、室温で一時間超音波処理をした。その後、エバポレーターで溶媒を留去し、得られた残留物をアルゴン気流下、300℃で、3時間乾燥した。その後、室温まで冷却し、水素3L/hrの流通下、室温から300℃まで20分、300℃から500℃まで3時間かけて昇温した。その後、500℃で2時間保持した後、室温まで冷却した。最後に1%酸素を含む窒素雰囲気下に2時間放置して不動態化し、RuTe2被着触媒を得た。
得られたRuTe2被着触媒を用いた他は、比較例1と同様の方法によりカソード電極を作成し、同様に評価を行って結果を表2に示した。
実施例5において、水素3L/hrの流通下での昇温、加熱を、室温から300℃まで20分、300℃から650℃まで3時間かけて昇温し、その後、650℃で2時間保持した後、室温まで冷却する操作としたこと以外は、実施例5と同様にして、RuTe2被着触媒を得た。
得られたRuTe2被着触媒を用いた他は、比較例1と同様の方法によりカソード電極を作成し、同様に評価を行って結果を表2に示した。
実施例5において、水素3L/hrの流通下での昇温、加熱を室温から300℃まで20分、300℃から800℃まで3時間かけて昇温し、その後、800℃で2時間保持した後、室温まで冷却する操作としたこと以外は、実施例5と同様にして、RuTe2被着触媒を得た。
得られたRuTe2被着触媒を用いた他は、比較例1と同様の方法によりカソード電極を作成し、同様に評価を行って結果を表2に示した。
Claims (13)
- 活性成分としてRuTe2を含む触媒であって、電圧印加後の酸素還元反応の活性が、電圧印加前の酸素還元反応の活性の30%以上を示すことを特徴とする燃料電池用触媒。
- 活性成分としてRuTe2を含む触媒であって、酸素1気圧の雰囲気下で0.5M H2SO4水溶液中において標準水素電極(SHE)に対し700〜1230mVの領域を50mV/秒の走査速度で500サイクル走査させた場合、該走査後の500mVでの酸素還元反応による電流値が、走査前の酸素還元反応による電流値の30%以上を示すことを特徴とする燃料電池用触媒。
- 活性成分としてRuTe2を含む触媒であって、該RuTe2は、X線回折法(Cu−Kα線)による回折角2θ(±0.3゜)が27゜以上29゜以下の領域における最大回折ピークの半値幅が、1.80゜以下であることを特徴とする燃料電池用触媒。
- 請求項3において、前記半値幅が0.90゜以下であることを特徴とする燃料電池用触媒。
- 請求項1から4のいずれか1項において、Ru元素含有化合物とTe元素含有化合物を、還元ガス流通下、650℃以上で加熱処理をすることにより得られたRuTe2を含むことを特徴とする燃料電池用触媒。
- 請求項5において、前記還元ガスが水素を含むことを特徴とする燃料電池用触媒。
- 請求項1から6のいずれか1項において、RuTe2が炭素系基体に被着されていることを特徴とする燃料電池用触媒。
- イオン交換膜と、該イオン交換膜上に形成された請求項1から7のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒の層とを有することを特徴とする燃料電池用電極材料。
- 電極ガス拡散層と、該電極ガス拡散層上に形成された請求項1から7のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒の層とを有することを特徴とする燃料電池用電極材料。
- 転写用フィルムと、該転写用フィルム上に形成された請求項1から7のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒の層とを有することを特徴とする燃料電池用電極材料。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒を用いたことを特徴とする燃料電池。
- 請求項11に記載の燃料電池を用いたことを特徴とする燃料電池スタック。
- 請求項12に記載の燃料電池スタックを用いたことを特徴とする燃料電池システム。
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