JP5217060B2 - 遮熱ブロックとその製造方法 - Google Patents

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本発明は、建物の屋根や屋上を遮熱構造にするのに適する、遮熱層を有する遮熱ブロックとその製造方法に関する。
従来から、建物の屋根や屋上を断熱構造にするために、水分の少ない多孔質の生コンクリートで四つ脚式の断熱層を形成したポーラスの断熱ブロックや、さらに断熱板を積層する構造が採用されているが、従来はコンクリートを養生してから離型した状態で断熱板を接着するため、製造に時間と工数を要し、大量生産に適しなかった。このような問題を解決し、通水性の良いポーラスのブロックをより均一に成型でき、しかも断熱板が一体の断熱ブロックを成型直後に離型して量産化を実現するために、特許文献1に記載のような発明が提案されている。
特許4053261 号
しかしながら、特許文献1に記載のような断熱ブロックは断熱性能は優れているが、遮熱性能を高めるには、各断熱ブロックの上に多孔質の保水材を被せて、その上に芝生を育成したりする必要があった。その結果、管理の負担が大きく、人件費のためにコストアップを招いた。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、断熱ブロックなどのブロック自体に遮熱層を一体化した遮熱ブロックを実現することを課題とする。
請求項1は、建物の屋根又は屋上又は外壁に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレット(球状粒体)を骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから養生してなることを特徴とする遮熱ブロックである。前記ブロックの形状は任意である。
このように、建物の屋根や屋上や外壁に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから養生してなる遮熱ブロックであるから、遮熱層がブロック上面に養生前に積層し一体化されていることにより、高い接着強度が確保される。
しかも、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットは硬度が高く、充分な機械的強度と耐候性が得られるので、強烈な紫外線を受けても、遮熱層の剥離や劣化が抑制され、一体化接着強度の向上と相まって長寿命化が可能となり、台風時の異物の衝突などの外力からブロック表面を保護する保護層としても機能する。
さらに、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットは白色であるから、白色セメントで接着してなる遮熱層は淡色となり、白色塗料による遮熱層に代わる遮熱効果が実現できる。この遮熱層は、7〜15mmの層厚を確保できるので、白色塗料層のような塗り替えも不要となる。
請求項2は、前記の炭酸カルシウムペレット骨材と白色セメントに対し、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜてあることを特徴とする請求項1に記載の遮熱ブロックである。
このように、前記の炭酸カルシウムペレット骨材と白色セメントに対し、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜてあることで、遮熱層が白色となり、日光を反射するため、遮熱効果をさらに高めることができる。
請求項3は、建物の屋根又は屋上又は外壁に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を積層するために、前記ブロックの成型時に遮熱層を一体に加圧圧着してから脱型し養生することを特徴とする遮熱ブロックの製造方法である。
このように、建物の屋根や屋上や外壁に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に一体に加圧圧着してから脱型し養生する製法を採っているので、遮熱層をブロック上面に養生前に一体に加圧圧着し、その後で養生することになり、高い接着強度が得られる。
また、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットは硬度が高く、充分な機械的強度と耐候性を有するので、強烈な紫外線を受けても、遮熱層の剥離や劣化が抑制され、一体化接着強度の向上と相まって長寿命化でき、かつ台風時の異物衝突などの外力からブロック表面を保護する保護層としても機能する。
さらに、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットは白色であるから、白色セメントで接着してなる遮熱層は淡色となり、白色塗料による遮熱層と同様な遮熱効果を達成でき、しかも、この遮熱層は7〜15mmの層厚を確保できるので、白色塗料層のような塗り替えは不要である。
請求項4は、前記の炭酸カルシウムペレット骨材と白色セメントに対し、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜることを特徴とする請求項3に記載の遮熱ブロックの製造方法である。
このように、前記の炭酸カルシウムペレット骨材と白色セメントに対し、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜて成型するので、遮熱層が白色となって、日光を反射するため、遮熱効果をさらに高めることができる。
請求項5は、建物の屋根又は屋上又は外壁に敷設するブロックの上面に積層する遮熱層であって、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから脱型し養生してなることを特徴とする遮熱層である。
このように、建物の屋根又は屋上又は外壁に敷設するブロックの上面に積層する遮熱層が、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから脱型し養生してなるため、炭酸カルシウムのペレット自体が高い硬度を有していることに加えて、ブロック成型時に積層し一体化してから脱型し養生してあることによって、ブロック面と遮熱層との馴染み易くなり、高い接着強度で一体化されるので、機械的強度と耐候性が強化され、強烈な紫外線を受けても、遮熱層の剥離や劣化が抑制され、しかも異物の衝突などの外力にも強く、長寿命化が可能となる。
さらに、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットは白色であるから、白色セメントで接着してなる遮熱層は淡色となり、白色塗料による遮熱層に代わる遮熱効果が実現できる。この遮熱層は、7〜15mmの層厚を確保できるので、白色塗料層のような塗り替えも不要で、外力に対する保護層としても機能する。
請求項1のように、建物の屋根や屋上や外壁に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから養生してなる遮熱ブロックであるから、遮熱層がブロック上面に養生前に積層し一体化されていることにより、高い接着強度が確保される。しかも、前記の炭酸カルシウムペレットは硬度が高く、充分な機械的強度と耐候性が得られるので、遮熱層の剥離や劣化が抑制され、一体化接着強度の向上と相まって長寿命となり、ブロック表面の保護層としても機能する。
さらに、前記炭酸カルシウムペレットは白色であるから、白色セメントで接着してなる遮熱層は淡色となり、白色塗料による遮熱層に代わる遮熱効果が実現でき、白色塗料層のような塗り替えも不要となる。
請求項2のように、前記の炭酸カルシウムペレット骨材と白色セメントに対し、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜてあることで、遮熱層が白色となり、日光を反射するため、遮熱効果をさらに高めることができる。
請求項3のように、建物の屋根や屋上や外壁に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に一体に加圧圧着してから脱型し養生する製法を採っているので、遮熱層をブロック上面に養生前に一体に加圧圧着し、その後で養生することになり、高い接着強度が得られる。また、前記炭酸カルシウムペレットは硬度が高く、充分な機械的強度と耐候性を有するので、遮熱層の剥離や劣化が抑制され、一体化接着強度の向上と相まって長寿命で、ロック表面の保護層としても機能する。さらに、前記炭酸カルシウムペレットは白色であるから、白色セメントで接着してなる遮熱層は淡色となり、白色塗料による遮熱層と同様な遮熱効果を達成でき、塗り替えも不要となる。
請求項4のように、前記の炭酸カルシウムペレット骨材と白色セメントに対し、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜて成型するので、遮熱層が白色となって、日光を反射するため、遮熱効果の高い遮熱層を実現できる。
請求項5のように、建物の屋根又は屋上又は外壁に敷設するブロックの上面に積層する遮熱層が、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから脱型し養生してなるため、炭酸カルシウムのペレット自体が高い硬度を有していることに加えて、ブロック成型時に積層し一体化してから脱型し養生してあることによって、ブロック面と遮熱層との馴染み易くなり、高い接着強度で一体化されるので、機械的強度と耐候性が強化され、強烈な紫外線を受けても、遮熱層の剥離や劣化が抑制され、しかも異物の衝突などの外力にも強く、長寿命化が可能となる。さらに、前記炭酸カルシウムペレットは白色であるから遮熱効果が高く、塗り替えも不要で、保護層としても機能する。
本発明の方法によって製造される遮熱ブロックであり、(1)は上側から見た斜視図、(2)は上下逆さにした斜視図である。 図1のような遮熱ブロックを製造する装置の斜視図である。 図2の装置に四角形断熱板を置いた状態の縦断面図である。 図3の装置において加圧・圧縮した後の状態の縦断面図である。 成型装置全体を上下反転させた状態の縦断面図である。 炭酸カルシウムペレットの生成過程と形状を示す図である。
次に本発明による遮熱ブロックとその製造方法が実際上どのように具体化されるか実施形態を詳述する。図1は本発明の方法によって製造される断熱ブロックBであり、(1)は上側から見た斜視図、(2)は上下逆さにした斜視図である。
図のように、この断熱ブロックBは、その厚さtの断熱層2がほぼ正方形状をしているが、長方形状でもよい。そして、断熱層2の四隅に脚1…が付いているので、脚1…の高さ分Gだけ、断熱ブロックBの四角形状の断熱層2が浮くことになる。四角形状の断熱層2の各辺の側面には、半円状の引っ込み部3が形成されている。
この四角形状の断熱層2の下面には、ほぼ四角形状の断熱板4が一体化されている。この断熱板4は、合成樹脂製が成型や断熱性の上で好ましい。通常は、例えば発泡スチロールなどのような発泡樹脂製が好ましいが、他の断熱性にすぐれた材料でもよい。
断熱層2の上面には、(1)図のように、遮熱層5を加圧接着して一体化してある。遮熱層5は、浄水場で硬水の硬度低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材とし、白色セメントで接着してなる、例えば7〜15mmの層である。7mm以下では強度不足となり、15mm以上では、高価な白色セメントのためにコスト高となる。なお、遮熱層5の周辺は、台形状や曲面に傾斜させてある。
図2は、図1のような断熱ブロックBを製造する装置の斜視図である。製造装置のテーブル面Tのほぼ中央にほぼ四角形の凹室6が形成されている。そして、矢印a1、a2のように、この凹室6中で底型7と脚型8が上下動する。この底型7および脚型8の駆動機構は、テーブル面Tの下側に配置されている。
ほぼ四角形の底型7の四隅には、断熱ブロックの前記脚部1…を形成するための凹部8a…を有している。この凹部8a…は、その上側が次第に底型7の中央寄りに斜めに拡がっている。そして、この凹部8a…の底面に前記の脚型8が位置している。
底型7の前記凹部8a…以外は、平面状になっている。そして、平面部の上に図1の四角形断熱板4を載せて位置決めする必要がある。そのために、四角形の凹室6の各辺と平行に2本ずつ位置決めピン9…を植設してある。そして、これらの位置決めピン9…の内側に鎖線4aで示すように前記の四角形断熱板4を置いたとき、四角形断熱板4の各コーナ部4cが前記の凹部8a…中に入り込むような位置関係で、位置決めピン9…を配置してある。
四角形凹室6の各辺の内壁には、半円柱状の凸部10…が形成されており、したがって底型7の各辺には、この凸部10…が入る半円状の引っ込み部11が形成されている。
次に、この装置を用いて断熱ブロックを製造する方法を説明する。まず、図2のように底型7が下降して引っ込むことによって、四角形の凹室6が形成される。また、脚型8が図1の隙間G分だけさらに下降して引っ込むことによって、脚1…形成用の凹部8a…が形成される。
この状態において、各位置決めピン9…の内側に鎖線4aで示すように、図1の四角形断熱板4を置く。図3は、四角形断熱板4を置いた状態の縦断面図である。この四角形断熱板4には、予め接着用のモルタル12を載せておく。
次いで、四角形断熱板4の上から、凹室6中に、水分の少ない多孔質生コンクリート13を入れると同時に装置を震動させる。この震動によって、凹部8a中の多孔質生コンクリートは、四角形断熱板4のコーナ部4cの下側に回り込む。なお、図1(2)の4cのように、コーナ部4cをカットし面取りしておくと、多孔質生コンクリートがその下側に回り込み易くなる。
次に、多孔質生コンクリートを供給するホッパーを、テーブル面T上で水平移動させて、テーブル面Tより上側の余分の多孔質生コンクリートを掻き避けて排除してから、上からオス型14を下降させて、凹室6中の多孔質生コンクリート13を加圧・圧縮して成型する。このとき、四角形断熱板4上のモルタル12が押し拡げられる。なお、「生」コンクリートとは、成型前のフレッシュコンクリートを指すものとする。
図4は、加圧・圧縮した後の状態であり、図3のA−A方向の縦断面図である。浅底の金属板製の皿15には、本発明による遮熱層5用の白色セメントモルタル5mを入れて、加震によって予め充分に拡げられると共に密度アップされている。この白色セメントモルタル層5mは、前記のように硬水の硬度低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材とし、2対1〜3対1の配合比で白色セメントを水で混練したものである。なお、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜて、仕上がりを淡色にするのが望ましい。
このようなモルタル5mを入れた皿15を磁石17で保持した状態で、アーム18が軸19を中心にして矢印a3方向に回転することによって、先に加圧・圧縮した後の多孔質コンクリート13aの上に皿15が反転した状態で被せられる。
こうして皿15が反転状態で被さった状態で、アーム18が元に戻ってから、図3のテーブル面Tの左右両側から押さえアーム20a、20bが回動して来て、逆さの皿15を押さえた状態で、テーブル面Tを含む成型装置全体が180度回転して上下が反転し、図5の状態になる。
次いで、押さえアーム20a、20bが回動し退避すると共に、四角形凹室6中の底型7と脚型8が下降して、前記の皿15中の遮熱層モルタル5mの上に前記の加圧・圧縮された多孔質コンクリート13aが載った状態で、コンベア21の上に押し出されて載置され、次の保管場所に搬送されて養生される。
すなわち、断熱ブロックBの成型時にその断熱層2の上面に、硬水の硬度低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材とし白色セメントのモルタル5mで接着した遮熱層モルタル5mを積層した状態で脱型してから、断熱ブロックBの自重で白色セメントのモルタル層5mを加圧した状態で養生すると、両者が生の状態で馴染んでおりかつ加圧して一体化された遮熱ブロックの完成である。
なお、脱型に際しては、底型7がテーブル面Tまで下降してから、引き続いて脚型8がさらに下降することで、凹部8a…中の脚1…が円滑に押し出されるので、凹部8a…中に多孔質生コンクリートが残るようなことはない。
断熱ブロックBの自重だけでは加圧力が不足する場合は、コンベア21の真下に受け台22を配置しておいて、受け台22の上に押しつけるようにして底型7と脚型8を下降させて、角形凹室6からコンベア21の上に押し出すようにして、接着のための加圧力を加えてもよい。この操作の最中はコンベア21を停止させる。
あるいは、成型装置と受け台22をコンベア21とずらした位置に設けて、押さえアーム20a、20bの退避後に受け台22を上昇させて皿15に下側から加圧し加振すると、遮熱層モルタル5mと多孔質コンクリート13aとをより強固に接着できる。次いで、成型装置をコンベア21上に移動して、脱型する。
このように、皿15中のモルタル層5mの上には、成型後の多孔質コンクリート13aが載った状態で脱型された後に、そのままコンベア21で次の保管場所に移送されて、保管中に養生されるので、従来のように養生後に離型する方法と違って量産に適している。皿15の底面には予め離型油を塗布してあるので、約1日養生後した後に容易に分離できる。
また、断熱ブロックの成型過程において、四角形断熱板4がモルタル12aで多孔質コンクリート13aと接着されると共に、脚部1…で多孔質コンクリートが四角形断熱板のコーナ部4cの下側に回り込んで一体に抱き込む構造になるので、四角形断熱板4を後で接着する方法と違って、生産効率が良く、量産に適している。
図3からも明らかなように、接着用のモルタル12の上に多孔質生コンクリート13を供給してから、オス型14で加圧・圧縮するので、モルタル12aが多孔質コンクリート13aの内部に浸透することになり、断熱板4と断熱ブロックとの接着も確実に行われる。
以上の記載とは別の実施形態として、四つ脚1…や断熱板4を有しない断熱ブロックや平板状の断熱ブロックを成型した状態で、硬水の硬度低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材とし白色セメントのモルタルで接着した遮熱層モルタル5mを積層した状態で養生すれば、相互に馴染みやすく、一体化時の強度アップが可能となる。図4のように、予め離型油を塗布した受け皿15中に遮熱層モルタル5mを入れて、その上に断熱ブロックを載せて養生すれば、断熱ブロックの自重が加わるので、一体化強度はさらにアップされる。
図6は、炭酸カルシウムペレットの生成過程と形状を示す図である。本発明で使用する炭酸カルシウムペレットは、(1)図のように、炭酸水素カルシウムに苛性ソーダを作用させることによって、炭酸カルシウムと炭酸水素ナトリウムと水を生成させる方法で得られる。
具体的には、カルシウム濃度の高い原水に苛性ソーダを注入することによって、予め投入されている種ペレットを核として炭酸カルシウムが成長し、(2)図のような小球状のペレットとなって産出する。粒径はまちまちで、0.3〜3.0mm程度である。
このように硬水の硬度低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットは、実験の結果、セラミックと同様に耐磨耗性も曲げ強度も高いので、遮熱層の下側の耐磨耗性や曲げ強度に劣るコンクリートブロック層の厚みを薄くして軽量化できると共に、ブロック層を機械的に保護する効果も生じるので、耐候性や衝撃に強く、上を人が歩いたりしても破損の恐れはない。
以上のように、本発明によると、建物の屋根又は屋上に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから養生するため、相互の馴染みが良く、高い接着強度で一体化される。しかも、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットは硬度や曲げ強度が高く、充分な機械的強度と耐候性が得られるので、強烈な紫外線を受けても遮熱層の剥離や劣化が抑制され、一体化接着強度の向上と相まって長寿命化が可能となり、保護層としても機能する。炭酸カルシウムペレットを白色セメントで接着してなる遮熱層は淡色となって高い遮熱効果を奏し、白色塗料層のような塗り替えも不要となる。
1脚
2断熱層
3引っ込み部
4四角形状断熱板
5遮熱層
5m 遮熱層モルタル
Tテーブル面
6凹室
7底型
8脚型
8a脚部形成用の凹部
9位置決めピン
10半円状の凸部
12接着用のモルタル
13・13a多孔質コンクリート
14オス型
15皿
16モルタル
17磁石
18アーム
19軸
20a・20b押さえアーム
21コンベア
22 受け台

Claims (5)

  1. 建物の屋根又は屋上又は外壁に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから養生してなることを特徴とする遮熱ブロック。
  2. 前記の炭酸カルシウムペレット骨材と白色セメントに対し、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜてあることを特徴とする請求項1に記載の遮熱ブロック。
  3. 建物の屋根又は屋上又は外壁に敷設するブロックの上面に、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を積層するために、前記ブロックの成型時に遮熱層を一体に加圧圧着してから脱型し養生することを特徴とする遮熱ブロックの製造方法。
  4. 前記の炭酸カルシウムペレット骨材と白色セメントに対し、重量比で3〜7%の白色顔料を混ぜることを特徴とする請求項3に記載の遮熱ブロックの製造方法。
  5. 建物の屋根又は屋上又は外壁に敷設するブロックの上面に積層する遮熱層であって、硬水低減処理時に排出される炭酸カルシウムのペレットを骨材として白色セメントで接着してなる遮熱層を、ブロック成型時に積層し一体化してから脱型し養生してなることを特徴とする遮熱層。
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