JP5214519B2 - コンクリート締め固め作業用の補助装置 - Google Patents
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Description
このようなバイブレーターによる締め固め作業は、作業者が鞘管の後端側を把持し、打設された生コンクリートの任意位置にバイブレーター本体を差し込み、このバイブレーター本体の振動により生コンクリート中の水や気泡を外部に抜き出すことによって行われている。
前記リール手段は、前記コードを挟んでその一方に配置されて、前記コードの外周面の一方に当接する主回転軸と、他方に配置されて、前記コードの外周面の他方に当接して押さえとなる補助回転軸と、前記主回転軸と連結されるとともに、この主回転軸を回転させるためのレバーとを有しており、
前記アーム部は、前記主回転軸を回転自在に保持する保持部と、前記バイブレーター本体からハンドル部への振動を減衰する振動減衰手段とを有していることを特徴とする。
このアーム部は、前記補助回転軸を、前記主回転軸に向かって付勢する付勢手段を有していることを特徴とする。
前記主回転軸の外周面は、このガイドプレートの上面よりも上方に突出していることを特徴とする。
また、作業者は、ベルト部を身体に装着するとともに、ハンドルを把持し、さらに、レバーを操作することによって主回転軸を回転させて、コードの繰り出し・巻き取りを行うことができるので、コンクリートの締め固め作業中においてコードに触れずに作業を行うことができる。
さらに、アーム部は、バイブレーター本体からハンドル部への振動を減衰する振動減衰手段とを有しているので、この振動減衰手段によって、バイブレーター本体からハンドル部への振動を確実に減衰することができる。
これによって、バイブレーター本体からの振動が作業者の身体へと伝わりにくくなるので、コンクリートの締め固め作業中において、バイブレーターの振動による作業者の負担を軽減することが可能となる。
また、前記コード3は、可撓性を有するものであり、その内部には、図示はしないが、前記小型振動モータへの電力を供給するための供給ケーブルが内蔵されている。さらに、このコード3は生コンクリート内に挿入されるものであるため、耐久性等に優れている。
なお、前記保持部21,21は環状に形成されており、これら一対の保持部20同士は、互いに孔同士が対向した状態となっている。
すなわち、図2に示すように、前記環状に形成された保持部21,21の対向する孔の双方に挿通された状態となっている。
すなわち、この補助回転軸11は、前記付勢手段23が備える保持部23eによって回転自在に保持されている。
そして、このような付勢手段23の保持部23eによって前記補助回転軸11を保持できるので、この補助回転軸11を、前記アーム部20,20の長さ方向に沿って前記主回転軸10に向かって確実に付勢することができる。
また、前記補助回転軸11を前記主回転軸10側と反対の方向に摺動させて、前記主回転軸10と補助回転軸11との間隔を広げることによって、これら主回転軸10と補助回転軸11との間に前記コード3を挟み込んだり、抜き取ったりする作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態のレバー12の基端部には、図1および図2に示すように、前記主回転軸10と同軸上に配置されるとともに、この主回転軸10と連結されるギア部13aと、このギア部13aに係合するとともに、このギア部13aの回転方向を正逆切替可能に制御する爪部13bとを有するラチェット機構13が設けられている。
また、このレバー12は、2枚の長尺な鋼板を対向して設け、この2枚の鋼板の間に前記ラチェット機構13が組み込まれる構成となっている。
この時、例えば、前記レバー12を一方向に傾ける際に、前記爪部13bが前記ギア部13aに係合している状態だとすると、この爪部13bは、前記レバー12を他方向へと戻した際に、前記ギア部13aへの係合状態が解除されるようになる。
つまり、前記主回転軸10を回転させて前記コード3を繰り出したり、巻き取ったりする際は、前記レバー12を一方向に傾けてから他方向に戻したり、他方向に傾けてから一方向に戻したりするような動作を複数回往復して行うことによって可能となっている。
すなわち、前記爪部13bは、図2に示すように、この爪部13bを前記レバー12に対して回転可能に支持する軸部13cによって軸支されている。また、図示はしないが、前記爪部13bは、前記軸部13c付近から前記ギア部13aに向かって枝分かれした略Y字状に形成されている。
なお、この板バネは、図2に示すように、前記レバー12を構成する2枚の鋼板の側縁部間に設けられるプレート13eによって動作範囲が設定されているので、板バネが前記爪部13bの上端部から外れてしまうことを防ぐことができ、前記爪部13bの前記ギア部13aへの係合状態が解除されることを防げるようになっている。
なお、この切替ツマミ13eは、前記レバー12を構成する鋼板の一部に形成された開口部(図示せず)から外側へと突出しており、作業者がつまみやすくなっている。
また、これらケーシング22b,22bは前記アーム部20,20の保持部21,21と接合されている。さらに、これらケーシング22b,22b間に前記付勢手段23が設けられている。
また、前記主回転軸10の外周面は、このガイドプレート50の上面よりも上方に突出している。これにより、前記主回転軸10の外周面が前記コード3に確実に当接することになるので、前記主回転軸10の回転による前記コード3の繰り出し・巻き取りが前記ガイドプレート50によって妨げられることがない。
また、前記ベルト部40は、前記ハンドル部30に取り付けられており、作業者の腰や肩などに装着できるようになっている。
すなわち、図4(a)に示すように、前記主回転軸10(11)の外周面に、山谷状の突部10b(11b)を設けるようにしてもよいし、図4(b)に示すように、柱状の突部10b(11c)を設けるようにしてもよい。
これによって、前記主回転軸10と補助回転軸11とによって前記コード3を挟む際の摩擦力が向上するので、前記コード3をより確実かつ効率良く繰り出したり、巻き取ったりすることができる。
続いて、前記主回転軸10に向かって付勢されている補助回転軸11を、前記主回転軸とは反対の方向に戻して、前記バイブレーター本体2およびコード3を、前記主回転軸10と補助回転軸11との間を挿通させる。
この時、前記コード3を必要長さ分、繰り出しておき、必要長さとなったら、再び前記補助回転軸11を前記主回転軸10に向かって付勢させて、前記主回転軸10と補助回転軸11との間に前記コード3を挟み込む。
この時、作業者は、一方の手で前記ハンドル部30を把持するとともに、前記レバー12を他方の手で把持し、身体とコード3とが接触しないようにする。
前記バイブレーター本体2からの振動は、このように身体とコード3が接触しないだけでも作業者の負担を軽減できるが、前記振動減衰手段22によって振動を確実かつ効率良く減衰できるので、作業者の負担をより軽減できる。
このようにバイブレーター本体2の抜き差しを繰り返す際も、前記コード3と身体とが接触しないので、作業者の負担を確実に軽減できる。
生コンクリートの締め固め作業が終了したら、電源スイッチをOFFにして前記バイブレーター本体2の振動を止めて、前記レバー12を操作して前記バイブレーター本体2を生コンクリート内から引き出す。
また、作業者は、前記ベルト部40を身体に装着するとともに、前記ハンドル30を把持し、さらに、前記レバー12を操作することによって主回転軸10を回転させて、前記コード3の繰り出し・巻き取りを行うことができるので、コンクリートの締め固め作業中において前記コード3に触れずに作業を行うことができる。
さらに、前記アーム部20,20は、前記バイブレーター本体2からハンドル部30への振動を減衰する振動減衰手段22,22とを有しているので、この振動減衰手段22,22によって、前記バイブレーター本体2からハンドル部30への振動を確実に減衰することができる。
これによって、前記バイブレーター本体2からの振動が作業者の身体へと伝わりにくくなるので、コンクリートの締め固め作業中において、バイブレーターの振動による作業者の負担を軽減することが可能となる。
2 バイブレーター本体
3 コード
10 主回転軸
11 補助回転軸
12 レバー
13 ラチェット機構
20 アーム部
22 振動減衰手段
23 付勢手段
Claims (5)
- 生コンクリート内で振動するバイブレーター本体が設けられたコードを、繰り出し・巻き取り可能に保持するリール手段と、このリール手段が先端に設けられるアーム部と、このアーム部と一体形成されるハンドル部と、このハンドル部に取り付けられるとともに、作業者の身体に装着されるベルト部とを備えており、
前記リール手段は、前記コードを挟んでその一方に配置されて、前記コードの外周面の一方に当接する主回転軸と、他方に配置されて、前記コードの外周面の他方に当接して押さえとなる補助回転軸と、前記主回転軸と連結されるとともに、この主回転軸を回転させるためのレバーとを有しており、
前記アーム部は、前記主回転軸を回転自在に保持する保持部と、前記バイブレーター本体からハンドル部への振動を減衰する振動減衰手段とを有していることを特徴とするコンクリート締め固め作業用の補助装置。 - 前記補助回転軸は、前記アーム部に、前記主回転軸から所定間隔離間して配置されるとともに回転自在に保持されており、
このアーム部は、前記補助回転軸を、前記主回転軸に向かって付勢する付勢手段を有していることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート締め固め作業用の補助装置。 - 前記レバーの基端部には、前記主回転軸と同軸上に配置されるとともに、この主回転軸と連結されるギア部と、このギア部に係合するとともに、このギア部の回転方向を正逆切替可能に制御する爪部とを有するラチェット機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート締め固め作業用の補助装置。
- 前記アーム部の保持部には、前記コードを、このコードの長さ方向に沿って支持するガイドプレートが設けられており、
前記主回転軸の外周面は、このガイドプレートの上面よりも上方に突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンクリート締め固め作業用の補助装置。 - 前記主回転軸および補助回転軸のうち、少なくとも主回転軸の外周面には、軸方向および周方向に沿って、前記コードの外周面に当接する突部が複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンクリート締め固め作業用の補助装置。
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