図1は、本発明の撮像装置の一例を示すデジタルカメラの概略を示す図である。デジタルカメラ10は、周知のように、撮像光学系15を透過した被写体光を撮像素子16によって光電変換し、光電変換後の電気信号から画像データを取得する。なお、図中において、撮影光学系15を単一のレンズとしているが、実際には、撮影レンズ、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズから構成されている。
撮像素子16は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などが用いられる。撮像素子16は、撮像光学系15によって取り込まれる被写体光を受光し、受光した光量を信号電荷に変換(光電変換)して、変換した信号電荷を蓄積する。その後、撮像素子16にて蓄積された信号電荷は、AFE(Analog Front End)回路21に出力される。この撮像素子16による信号電荷の蓄積、及び蓄積された信号電荷の出力は、ドライバ17によって駆動制御される。撮像素子16によって蓄積された信号電荷を、以下では、アナログ画像信号と称して説明する。
このAFE回路21は、図示しないAGC回路やCDS回路を含んで構成される。AFE回路21は、入力されたアナログ画像信号に対してゲインコントロール、雑音除去などのアナログ処理を施す。このアナログ処理が施されたアナログ画像信号は、DFE回路22に出力される。
DFE(Digital Front End)回路22は、AFE回路21によってアナログ処理が施されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。変換されたデジタル画像信号は1コマ毎にまとめられ、デジタル画像データ(以下、画像データ)としてバッファメモリ25に記録される。符号23は、タイミングジェネレータ(TG)であり、このTG23により、ドライバ17、AFE回路21及びDFE回路22の駆動タイミングが制御される。また、符号26はバスであり、このバス26を介してデジタルカメラ10の各部が電気的に接続される。
画像処理部31は、バッファメモリ25に記憶された画像データに対して、ベイヤー補間処理、ホワイトバランス処理、輪郭補償処理、ガンマ処理などの画像処理を施す。画像処理部31は、これら画像処理を施した後、例えばJPEG方式などの記憶方式で圧縮するためのフォーマット処理(画像後処理)を施す。さらに、画像処理部31は、フォーマット処理の後、サムネイル画像データや、予め設定された圧縮率を用いて圧縮されたJPEG方式の圧縮画像データを生成する。これら画像データは、内蔵メモリ50に書き込まれる。これら画像データは、記憶媒体35に記録する際に、デジタルカメラ10の機種情報や、撮影時の撮影情報などと、一つの画像ファイルIFにまとめられた後、記憶媒体35に書き込まれる。なお、符号36はメディアコントローラである。
記憶媒体35は、例えばメモリカードや光ディスクや磁気ディスクなどから構成される。この記憶媒体35には、画像ファイルIFの他に、第1リストファイル41や第2リストファイル42が記憶される。第1リストファイル41は、詳細は後述するが、自動画像分類によって分類された画像ファイルIFのファイル名と、画像分類時の分類項目(後述する「笑顔」、「人物」など)とが対応付けられたリストファイルからなる。この第1リストファイル41は、後述する画像分類部45によって画像が分類される度に更新される。
また、第2リストファイル42は、ユーザの操作によりお気に入り登録された画像ファイルIFのファイル名と、お気に入り登録の際に選択されたお気に入り項目の項目(例えば「お気に入り1」、「お気に入り2」など)とが対応付けられたリストファイルからなる。この第2リストファイル42は、お気に入り登録処理が実行される度に更新される。これら第1リストファイル41と、第2リストファイル42とは同一のファイル構成からなり、デジタルカメラ10に記憶媒体35が装着された際にこれらリストファイルが生成される。
図2に示すように、記憶媒体35のルートディレクトリには、フォルダ名「DCIM」のフォルダが生成される。このフォルダ内には、例えば「101NIKON」や「102NIKON」と呼ばれるフォルダが生成される。これらフォルダには、撮影時に取得された画像ファイルIFが格納される。これらフォルダは、格納される画像ファイルIFの上限が決定されており、格納される画像ファイルIFが上限に到達されると、新たなフォルダが生成される。また、フォルダ名「DCIM」のフォルダ内には、画像ファイルIFが格納されるフォルダの他に、上述した第1リストファイル41、第2リストファイル42が格納される。なお、図中、「リスト1.XML」で示されるファイルが第1リストファイル41を示すものであり、「リスト2.XML」で示されるファイルが第2リストファイル42を示すものである。
図1に戻って、画像分類部45は、記憶媒体35に記憶された画像ファイルIFを予め設定された分類項目のいずれかに分類する。予め設定される分類項目としては、例えば「笑顔」、「人物」、「風景」、「夜景」「料理」、「接写」、「動画」、「編集済みの画像」、「その他の画像」が挙げられる。この画像分類部45は、顔検出部46、撮影モード判別部47、シーン判別部48の機能を備えており、これら機能を利用することで、画像ファイルIFを上述した項目のいずれかに分類する。
顔検出部46は、記憶媒体35に記憶された画像ファイルIFの画像データを用いて、画像中に人物の顔領域が含まれるか否かを検出する。この顔領域が含まれるか否かを検出する方法としては、周知のパターンマッチングや、特徴量抽出などが挙げられる。なお、これらパターンマッチングや特徴量抽出などの方法については周知であることからここでは詳細を省略する。なお、画像ファイルIFの画像データとしては、サムネイル画像データや圧縮画像データなどがあるが、いずれの画像データを用いてもよい。
撮影モード判別部47は、画像ファイルIFにおける撮影モードを判別する。詳細には、記憶媒体35に記憶される画像ファイルIFには、撮影日時や撮影条件などを含む付帯情報が付帯されている。撮影条件としては、レンズの位置情報や、撮影モードの情報等が含まれる。撮影モード判別部47は、画像ファイルIFに付帯された付帯情報から撮影モードを参照して、撮影時の撮影モードを判別する。なお、撮影モードとしては、オート撮影モード、笑顔撮影モード、料理撮影モード、オートシーン撮影モード、シーン撮影モード、動画撮影モードが挙げられる。
これら撮影モードのうち、シーン撮影モードは、撮影時のシーンを設定して撮影を行う撮影モードである。撮影時のシーンとしては、例えばパーティー、夕焼け、トワイライト、花火、ポートレート、夜景ポートレート、逆光、逆光ポートレート、風景、夜景、クローズアップ及びオートシーンなどが挙げられる。なお、オートシーンは、撮像光学系15を介して取り込まれる被写体光の明るさや、被写体までの距離などの撮影環境を自動判別して、撮影時に用いるシーンを自動的に設定するモードである。なお、オートシーンの場合には、例えば風景、夜景、クローズアップ、ポートレート、夜景ポートレート、逆光、逆光ポートレートのいずれかが用いられる。なお、オートシーンに用いられるシーンは、シーン撮影モードのシーンと同一であっても良い。
シーン判別部48は、画像ファイルIFにおけるシーンを判別する。なお、このシーンの判別は、撮影モードの判別と同様に、画像ファイルIFに付帯される付帯情報を参照して実行され、上述したシーンのいずれかであるかが判別される。なお、オートシーン撮影モードであると判別された場合には、実際に撮影時に設定されたシーンが上述したいずれかのシーンであるかを判別する。
この画像分類部45における画像分類の手順としては、まず顔検出部46によって画像ファイルIFに含まれる画像データを用いて顔領域が含まれるか否かが検出される。この顔検出部46による顔検出によって、まず、対象となる画像ファイルIFが顔領域が含まれる画像ファイルであるか否かに分類される。その後、撮影モード判別部47による撮影モードの判別が行われる。例えば、顔領域が含まれる画像ファイルIFのうち、撮影時の撮影モードが笑顔撮影モードとなる画像ファイルIFの場合には、分類項目「笑顔」に分類される。この場合には、画像分類部45はシーン判別を行わない。
人物の顔領域が検出された画像ファイルIFにおける撮影モードが笑顔モードとは異なる撮影モード、つまり、オート撮影モードやシーン撮影モードとなる場合には、分類項目「人物」に分類される。なお、この場合にも、画像分類部45はシーン判別を行わない。なお、分類項目「人物」に分類される画像ファイルIFとしては、シーン撮影モードでの撮影で、かつ設定されるシーンがポートレート、夜景ポートレート、パーティー、逆光、逆光ポートレートのいずれかとなる画像ファイルIFの他に、オートシーン撮影モードで、自動的に設定されるシーンがポートレート、夜景ポートレート、逆光、逆光ポートレートのいずれかとなる画像ファイルIFが挙げられる。
上述したように、撮影モード判定部47における撮影モードの判別は、顔検出の結果に関係なく実行される。例えば顔検出により人物の顔領域が検出されなかった画像ファイルIFの撮影モードが料理モードとなる場合には、画像ファイルIFは分類項目「料理」に分類される。
また、例えば顔検出により人物の顔領域が検出されなかった画像ファイルIFの撮影モードがシーン撮影モードやオートシーン撮影モードとなる場合には、画像分類部45はシーン判別を実行する。画像分類部45は、画像ファイルIFに付帯される付帯情報から、撮影時に使用されたシーン撮影モードの種類を読み出す。
例えばシーン撮影モードのシーンが風景に設定されて撮影された画像ファイルIFや、オートシーン撮影モードのシーンが自動的に風景に設定されて撮影された画像ファイルIFの場合には、分類項目「風景」に分類される。
また、シーン撮影モードにおけるシーンが夜景、夕焼け、トワイライト、花火のいずれかに設定されて撮影された画像ファイルIFや、オートシーン撮影モードで、シーンが自動的に夜景に設定された画像ファイルIFの場合には、分類項目「夜景」に分類される。
また、シーン撮影モードにおいて設定されたシーンがクローズアップとなる画像ファイルIFや、オートシーン撮影モードにおいて自動的に設定されたシーンがクローズアップとなる画像ファイルIFの場合には、分類項目「接写」に分類される。また、上述した撮影モードの判別において、オート撮影モードが選択された撮影による画像ファイルIFの場合には、画像分類部45は、付帯情報からレンズの位置情報を読み出す。レンズの位置情報が、ズームレンズが広角端に位置していることを示す情報である場合には接写撮影を行っていると判別する。この場合、該画像ファイルIFは分類項目「接写」に分類される。
なお、オート撮影モードによる撮影で得られた画像ファイルIFのうち、分類項目「人物」や分類項目「接写」に分類されない画像データは、分類項目「その他の画像」に分類される。
このデジタルカメラ10においては、画像として静止画像の他に、動画像を取得することが可能である。動画像を撮影して得られる動画像ファイルの場合であっても、画像分類部45における画像分類が行われる。この場合、顔検出を行う場合には、動画像ファイルの先頭画像を読み出して顔検出を行うことになる。しかしながら、動画像ファイルの場合には、静止画像を撮影することで得られる画像ファイルIFに比べてファイル容量が大きくなることから、上述した顔検出を行わずにファイル容量の判別をしてもよい。また、この他に、顔検出を行わずに撮影モードの判別を行うようにすればよい。つまり、画像ファイルIFが動画像ファイルとなる場合であっても、付帯情報として動画像撮影モードを示す情報が含まれるからである。画像ファイルIFが動画像ファイルである場合には、分類項目「動画」に分類される。
また、分類される画像ファイルIFの中には、画像編集処理が施された画像ファイルIFが含まれる場合がある。この画像編集処理としては、例えばトリミング処理、色調整処理及びサイズ調整処理等が挙げられる。これら画像編集処理が施された画像ファイルIFの場合には、付帯情報に画像編集処理の内容を示す情報が含まれることから、上述した顔検出、撮影モード判別、シーン判別の後に、付帯情報内に画像編集処理の内容を示す情報が含まれているか否かを判別すればよい。なお、このような画像ファイルIFの場合には、分類項目「編集済み画像」に分類される。
画像分類部45は、上述した過程により画像ファイルIFを分類した後、上述した分類結果と、画像ファイルIFのファイル名とを対応付けた第1リストファイル41を更新する。
内蔵メモリ50は、撮影時の露出値、AF評価値、ズームレンズの位置などの撮影条件の他に、撮影時の撮影モードや撮影時に設定されるシーンが記憶される。なお、内蔵メモリ50に記憶されるシーンには、撮影モードがシーン撮影モードとなる場合に、ユーザによって選択されるシーンの他に、撮影モードがオートシーン撮影モードとなる場合に、後述するシーン設定部61によって設定されるシーンがある。また、この他に、この内蔵メモリ50には、画像処理部31により生成されたサムネイル画像データや圧縮画像データなどを一時記憶する。LCD51は、非撮影時に撮像素子16から出力される画像信号を間引き処理することで得られる画像(スルー画像)や、撮影により取得された画像を表示する他に、デジタルカメラ10の各種設定を行う際のメニュー等を表示する。なお、表示制御部52は、LCD51における表示制御を実行する。
CPU60は、デジタルカメラ10の各部を統括的に制御する。このCPU60は、図示省略したプログラムを実行することにより、図示を省略したAE処理部、AF処理部の他に、シーン設定部61などの機能を有している。なお、AE処理部やAF処理部の機能については周知であることから、ここではその詳細を省略する。シーン設定部61は、撮影時にオートシーン撮影モードが選択されている場合に機能する。このシーン設定部61は、例えば撮像光学系15を介して取り込まれる被写体光の明るさや、被写体までの距離などを測定して、撮影時に用いるシーンを自動的に設定する。
このCPU60は、レリーズボタン65、メニューボタン66、お気に入りボタン67、十字キー68、OKボタン69及び削除ボタン70等と接続され、これらのボタン操作やキー操作を行うことで出力される操作信号に基づいてデジタルカメラ10の各部を制御する。
メニューボタン66は、デジタルカメラ10の基本動作を設定する際の基本メニューをLCD51に表示させる際に操作される。お気に入りボタン67は、撮影時の撮影モードやシーンモードの設定や、画像再生時のモードの設定などのメニュー(以下、お気に入りメニュー)をLCD51に表示させる際に操作される。十字キー68は、例えば基本メニューをLCD51に表示している際に例えば反転表示や枠表示などを移動させる場合や、再生される画像をコマ送り、拡大・縮小する場合に操作される。
OKボタン69は、例えば反転表示や枠表示された内容を確定する場合に操作される。また、OKボタン69がオート分類再生時に操作されると、LCD51に表示される画像をお気に入り画像として登録することが可能となる。また、OKボタン69が後述するお気に入り再生時に操作されると、LCD51に表示されたお気に入り画像として登録された画像を、お気に入り登録から外す(解除する)ことができる。削除ボタン70は、記憶媒体35に記憶される画像ファイルIFを削除する際に操作される。
次に、本発明を用いたデジタルカメラ10における撮像時の処理の流れを図3に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、このフローチャートは、デジタルカメラ10の主電源がオンとなり、デジタルカメラ10の起動時における処理が実行された直後を契機として実行される。
ステップS101は、撮影条件を設定するステップである。例えばユーザがお気に入りボタン67を操作すると、お気に入りボタン67の操作信号がCPU60に入力される。CPU60は、メニューリストファイル(図示省略)を読み出し、メニューリストファイルとお気に入りメニューの表示を開始する旨を示す表示開始信号とを表示制御部52に出力する。これを受けて、表示制御部52は、お気に入りメニューを表示するようにLCD51の表示制御を行う。
メニューリストファイルは、お気に入りメニューの際に表示する複数のメニュー項目からなる。そして、これらメニュー項目のうち、反転表示される選択項目に対しては、反転表示される旨を示すポインタが付されている。表示制御部52は、このメニューリストファイルを用いてLCD51にメニュー画像を表示する。これにより、図4に示すように、お気に入りメニューがLCD51の表示画面51aに表示される。
お気に入りメニューとして表示されるメニュー項目としては、「おまかせシーン撮影」、「笑顔撮影」、「料理撮影」、「オート撮影」、「動画撮影」、「シーン撮影」などの撮影に関する項目の他に、「オート分類再生」、「お気に入り再生」、「通常再生」などの再生に関する項目が挙げられる。なお、「おまかせシーン撮影」はオートシーン撮影モードに、「笑顔撮影」は笑顔撮影モードにそれぞれ対応している。また、「料理撮影」は料理撮影モードに、「オート撮影」はオート撮影モードにそれぞれ対応している。さらに、「動画撮影」は動画撮影モードに、「シーン撮影」はシーン撮影モードにそれぞれ対応している。
一方、「オート分類再生」は、画像分類部45において分類された画像ファイルのうち、ユーザが分類項目を選択することで、選択された分類項目に対応する画像を再生するモードである。また、「お気に入り再生」は、ユーザがお気に入り登録した画像を再生するモードであり、「通常再生」は、記憶媒体35に記憶される画像を取得された順番で再生するモードである。
なお、メニューリストファイルに付されるメニュー項目のうち、オートシーン撮影モードにポインタが付されていれば、お気に入りメニューにおいては、「おまかせシーン撮影」の項目が反転表示される(図4中符号71)。
ユーザが十字キー68を操作すると、その操作信号がCPU60に入力されるので、CPU60は、メニューリストファイルのポインタの位置を変更する。この変更に合わせてCPU60は、変更したポインタの位置となるメニュー項目を反転表示させる旨の信号を表示制御部52に出力する。この信号に基づいて、表示制御部52は、LCD51に表示されるメニュー項目のうち、反転表示されたメニュー項目に対する反転表示を解除し、新たに反転表示させるメニュー項目に対して反転表示を行う。これにより、十字キー68の操作に合わせて、LCD51に表示されるメニュー項目の反転表示が移動する。そして、ユーザが意図するメニュー項目が反転表示された後、OKボタン69が操作されると、OKボタン69からの操作信号がCPU60に入力される。これを受けて、CPU60は、選択されたメニュー項目に対する処理を実行する。
例えばオートシーン撮影モードで撮影を行う場合には、複数のメニュー項目から「おまかせシーン撮影」が選択される。また、笑顔撮影モードで撮影を行う場合には「笑顔撮影」が、料理撮影モードで撮影を行う場合には「料理撮影」がそれぞれ選択される。また、オート撮影モードで撮影を行う場合には「オート撮影」が、動画撮影モードで撮影を行う場合には「動画撮影」がそれぞれ選択される。また、シーン撮影モードで撮影を行う場合には「シーン撮影」が選択される。なお、図示は省略するが、「シーン撮影」が選択された場合、LCD51の表示画面51aにはシーンを設定する画面に切り替えられる。このシーンの設定については、その詳細を省略する。なお、撮影モードや、シーン撮影モードにおけるシーンが設定されると、CPU60は、設定された撮影モードやシーンを内蔵メモリ50に一時記憶する。
ステップS102は、撮像処理を行うステップである。ユーザがレリーズボタン65を半押し操作すると、CPU60には半押しされたことを示す信号が入力される。この信号を受けて、CPU60は、AE処理、AF処理などの撮像前処理を実行する。ステップS101において例えば「おまかせシーン撮影」が選択されている場合には、オートシーン撮影モードでの撮影となることから、CPU60は、AE処理やAF処理によって得られる露出値や、AF評価値などを参照して、撮影時に用いるシーンを設定する。なお、CPU60は、設定されたシーンを内蔵メモリ50に一時記憶する。
撮像前処理が実行された後、レリーズボタン65が全押し操作されると、CPU60は、TG23を介してAF評価値に基づいて撮像光学系15における焦点調整制御や、決定された露出値を用いた露出制御を実行して、画像データを取得する。なお、取得された画像データは、画像処理部31により画像処理が施され、サムネイル画像データや、予め設定された圧縮率にて圧縮されたJPEG方式の圧縮画像データが生成される。
ステップS103は、画像ファイルIFを記録するステップである。ステップS102において、サムネイル画像データや圧縮画像データが生成されている。また、内蔵メモリ50には、撮影時の撮影情報やデジタルカメラの機種情報が一時記憶されていることから、CPU60は、デジタルカメラ10の機種情報や撮影時の撮影情報と、サムネイル画像データや圧縮画像データとをまとめた画像ファイルIFを生成する。そして、CPU60は、画像ファイルIFを記憶媒体35に生成されるフォルダ内に記録する。
ステップS104は、記憶媒体35に記録された画像ファイルIFを分類するステップである。この画像ファイルIFの分類は、画像分類部45にて実行される。まず、画像ファイルIFの画像データを用いて、顔検出、つまり、画像中に顔領域が含まれているか否かを検出(顔検出)する。これにより、顔領域が含まれている画像ファイルIFであるか否かに分類される。この顔検出の後、画像ファイルIFの付帯情報を参照して、撮影モードの判別を行う。
例えば顔領域が含まれていることが検出され、撮影モードが笑顔撮影モードとなる画像ファイルIFは、分類項目「笑顔」に分類される。一方、顔領域が含まれていることが検出され、撮影モードが笑顔撮影モードでない画像ファイルIFは、分類項目「人物」に分類される。なお、この分類項目「人物」に分類される画像ファイルIFの撮影モードは、オート撮影モードの他に、シーン撮影モード及びオートシーン撮影モードが挙げられる。なお、シーン撮影モードの場合に、この分類項目「人物」に分類されるシーンとしては、ポートレート、夜景ポートレート、パーティー、逆光モード、逆光ポートレートのいずれかの場合である。また、オートシーン撮影モードの場合に、この分類項目「人物」に分類されるシーンとしては、ポートレート、夜景ポートレート、逆光、逆光ポートレートが挙げられる。
なお、顔領域が含まれていない画像ファイルに対しても撮影モードの判別が実行される。例えば画像ファイルIFの付帯情報から得られる撮影モードが料理撮影モードとなる場合は、その画像ファイルIFは分類項目「料理」に分類される。
また、画像ファイルIFの付帯情報から得られる撮影モードがシーン撮影モードやオートシーン撮影モードとなる場合には、シーンが判別される。画像ファイルIFの付帯情報から得られる撮影モードがシーン撮影モードとなり、設定されたシーンが夜景、夕焼け、トワイライト、花火となる場合には、その画像ファイルIFは分類項目「夜景」に分類される。同様にして、撮影モードがオートシーン撮影モードで、設定されたシーンが夜景となる場合にも、その画像ファイルIFは分類項目「夜景」に分類される。
さらに、撮影モードがシーン撮影モードで、設定されるシーンがクローズアップとなる画像ファイルIFや、撮影モードがオートシーン撮影モードで、自動設定されるシーンがクローズアップとなる画像ファイルIFの場合には、分類項目「接写」に分類される。なお、撮影モードがオート撮影モードに設定された撮影された画像ファイルIFの中には、接写状態で撮影されたものが含まれている場合がある。このような場合、画像分類部45は、画像ファイルIFの付帯情報から、撮像光学系15を構成するレンズの位置情報を参照して、オート撮影モードに設定された状態でマクロ撮影が行われたか否かを判定する。この判定により、オート撮影モードに設定された状態でマクロ撮影が行われた画像ファイルIFの場合には、分類項目「接写」に分類される。なお、これら項目に分類されない画像は、分類項目「その他の画像」に分類される。
デジタルカメラ10によって取得される画像ファイルIFの中には、画像編集を行った上で記憶媒体35に記録されるものがある。このような画像ファイルIFにおいては、付帯情報には画像編集処理が施された旨を示す情報が含まれていることから、画像分類部45は、上述した顔検出、撮影モード判別、シーン判別のいずれの結果に関係なく、画像編集された画像ファイルIFを分類項目「編集済み画像」に分類する。さらに、画像ファイルIFにおいては動画像の画像ファイルIFもあることから、画像分類部45は、このような画像ファイルIFに対しては分類項目「動画」に分類する。
ステップS105は、第1リストファイル41を更新するステップである。ステップS104において、新規に記憶媒体35に記録された画像ファイルIFが自動的に分類される。また、記憶媒体35には、第1リストファイル41が記憶されていることから、CPU60は、第1リストファイル41を読み出して、新規に分類された画像ファイルIFに関する分類結果を第1リストファイル41に加えることで、第1リストファイル41を更新する。これにより、撮影時に取得される画像ファイルIFが項目毎に分類される。なお、第1リストファイル41によって画像ファイルIFの分類結果を管理することで、画像ファイルIFを分類した項目毎にまとめる必要が無いので、記憶媒体35における使用領域をむやみに減少させることがない。
次に、撮影により取得された画像を表示する際の処理の流れを図5、図6のフローチャートに基づいて説明する。図5のフローチャートは、お気に入りボタン67が操作されたことを契機としている。
ステップS201は、お気に入りメニューを表示するステップである。なお、このお気に入りメニューを表示する処理については、ステップS101のお気に入りメニューを表示する処理と同様であることから、ここでは、その詳細を省略する。
ステップS202は、再生モードを選択するステップである。お気に入りメニューがLCD51に表示されているときにユーザが十字キー68を操作すると、その操作信号がCPU60に出力される。これを受けて、CPU60は上述したポインタを移動させる。これと同時に、CPU60は移動したポインタに対応するメニュー項目を反転表示させる旨の信号を表示制御部52に出力する。この信号に基づいて、表示制御部は、LCD51に表示される選択項目のうち、十字キー68が操作される前にポインタが付された選択項目に対する反転表示を解除し、移動させたポインタが付された選択項目に対して反転表示を行う。これにより、十字キー68の操作に合わせて、LCD51に表示される選択項目の反転表示が移動する。そして、ユーザが意図する選択項目が反転表示された後、OKボタン69が操作されると、OKボタン69からの操作信号がCPU60に入力される。これを受けて、CPU60は、選択された選択項目に対する処理を実行する。上述したように、CPU60は、リストファイルを読み出している。また、反転表示させる旨を示すポインタの位置を管理していることから、OKボタン69からの操作信号が入力されたときのポインタの位置を参照して、実行する処理内容を選択する。
ステップS203は、ステップS202において選択された選択項目がオート分類再生であるか否かを判定するステップである。OKボタン69からの操作信号が入力されたときのポインタの位置を参照する。例えば、ポインタが付される選択項目が、「オート分類再生」であれば、このステップS203の判定処理はYesとなり、ステップS204に進む。一方、ポインタが付される選択項目が、「オート分類再生」でない場合には、このステップS203の判定処理はNoとなり、ステップS301に進む。
ステップS204は、第1リストファイル41を読み出すステップである。ステップS203の処理において、実行される選択項目(処理内容)がオート分類再生であると判定されていることから、CPU60は、記憶媒体35から第1リストファイル41を読み出す。
ステップS205は、代表画像の一覧表示を行うステップである。ステップS204の処理において、CPU60は、第1リストファイル41を読み出している。上述したように、第1リストファイル41は、画像分類を行ったときの分類項目と画像ファイルIFのファイル名とが対応付けられたリストファイルであることから、この第1リストファイル41を用いて、各分類項目の代表画像を選択する。なお、例えば、撮影により取得される画像ファイルIFのファイル名が数字から構成される場合には、分類項目に分類された各画像ファイルIFのうち、最小のファイル名となる画像を代表画像として選択すればよい。この代表画像の選択の後、これら代表画像となる画像ファイルIFから、サムネイル画像データを読み出し、表示制御部52に出力する。なお、サムネイル画像データがない場合には、画像ファイルIF内の圧縮画像データを使用してサムネイル画像データを生成すればよい。
表示制御部52は、各分類項目の代表画像となるサムネイル画像データと、背景画像データとを用いて分類項目毎の画像の一覧表示用画像データを生成し、この一覧表示用画像データを用いた表示制御を実行する。これにより、図7に示すように、LCD51には、分類項目毎の代表画像が一覧表示される。なお、「01」から「09」は、分類項目に割り振られた番号である。例えば「01」は分類項目「笑顔」、「02」は分類項目「人物」、「03」は分類項目「風景」、「04」は分類項目「夜景」である。また、「05」は分類項目「接写」、「06」は分類項目「料理」、「07」は分類項目「編集済み画像」、「08」は分類項目「動画」である。また、「09」は分類項目「その他の画像」である。符号72は枠表示であり、予め分類項目のいずれかの代表画像に施されている。例えば分類項目「笑顔」にポインタが付されていれば、分類項目「笑顔」の代表画像に枠表示が施される。なお、この代表画像の一覧表示の際に、分類項目に対応付けられた画像ファイルIFが存在しない場合には、その代表画像は表示されない。
ステップS206は、代表画像を選択するステップである。ユーザが十字キー68を操作すると、その操作信号がCPU60を介して表示制御部52に出力されるので、表示制御部52は、その十字キー68の操作内容に基づいて、上述したポインタを移動させる。これと同時に、表示制御部52は、LCD51に表示される代表画像のうち、十字キー68が操作される前にポインタが付された分類項目の代表画像に対する枠表示を解除し、移動させたポインタが付された分類項目の代表画像に対して枠表示を行う。これにより、十字キー68の操作に合わせて、LCD51に表示される枠表示が移動する。そして、ユーザが意図する代表画像に枠表示された後、OKボタン69が操作されると、OKボタン69からの操作信号がCPU60に入力される。
ステップS207は、表示リストファイルを作成するステップである。ステップS206において、OKボタン69が操作されたときの枠表示の位置は、CPU60は把握していることから、CPU60は、OKボタン69からの操作信号が入力されたときのポインタの位置を参照して、ポインタが付された分類項目を特定する。この特定の後、第1リストファイル41から、ポインタが付された分類項目に該当する画像ファイルIFのファイル名を読み出して、読み出したファイル名をまとめた表示リストファイルを作成する。このとき、最初に表示させる画像に対してはポインタが付される。なお、この表示リストファイルは、内蔵メモリ50に一時記憶される。
ステップS208は、表示リストファイルを用いて画像を表示するステップである。ステップS207において、表示リストファイルが作成されている。また、最初に表示させる画像に関してはポインタが付されていることから、CPU60は、ポインタが付された画像の画像ファイルIFからサムネイル画像データを読み出す。そして、このサムネイル画像データを表示制御部52に出力する。これを受けて、表示制御部52は、サムネイル画像データに基づいた画像をLCD51に表示する。なお、サムネイル画像データとしているが、これに限定される必要はなく、圧縮画像データを用いてLCD51に表示させることも可能である。つまり、このステップS206からステップS208の処理において、LCD51に表示される一覧表示において、例えば分類項目「笑顔」の代表画像が選択された場合には、分類項目「笑顔」に対応付けられた表示リストファイルが作成され、この表示リストファイルを用いて画像が表示される。つまり、分類項目「笑顔」に分類された画像がLCD51に表示される。
ステップS209は、画像送り指示が有るか否かを判定するステップである。ユーザが十字キー68を操作すると、その操作信号がCPU60に入力される。この操作信号が画像送りを示す信号であれば画像送り指示があると判定し、ステップS210に進む。なお、フローチャートには記載していないが、例えば十字キー68からの操作信号が画像送りを示す信号でない場合には、その操作信号に合わせた処理が実行される。なお、操作信号に合わせた処理とは、例えばLCD51に表示される画像を拡大・縮小する処理や、分類項目に対応する画像の一覧表示・一覧表示の解除などが挙げられる。なお、十字キー68からの操作信号が入力されない場合には、ステップS209の判定処理はNoとなり、ステップS211に進む。
ステップS210は、次の画像を表示するステップである。ステップS209において、画像送り指示が有る場合に実行される処理である。十字キー68からの操作信号が、画像送り指示を示す場合、CPU60は、表示指せる画像のリストファイルを読み出し、ポインタの位置を変更する。そして変更されたポインタが付された画像名の画像ファイルIFのサムネイル画像データを記憶媒体35から読み出し、表示制御部52に出力する。表示制御部52は、入力されるサムネイル画像データに基づいてLCD51に画像を表示する。つまり、LCD51には先に表示された画像から次の画像の表示に切り替わる。このステップS210の処理が終了すると、ステップS209に戻る。そして、画像送り指示があれば、その画像送り指示に合わせて、LCD51に表示される画像が切り替わっていく。
つまり、これら処理を実行することで、自動分類された画像のうち、ユーザが意図する分類項目の画像を表示することが可能となる。
一方、ステップS209の判定処理がNoとなる場合には、ステップS211に進む。ステップS211は、お気に入り登録の指示があるか否かを判定するステップである。このステップS211においては、自動分類された画像がLCD51に表示されている。この状態でユーザがOKボタン69を操作すると、OKボタン69からの操作信号がCPU60に入力される。CPU60は、OKボタン69からの操作信号が入力されたか否かによってお気に入り登録の指示が有ったか否かを判定する。例えば、OKボタン69からの操作信号が入力された場合には、CPU60は、表示制御部52を介してお気に入り登録を行うか否かの確認表示をLCD51の表示画面51aに行わせる。これにより、LCD51の表示画面51aには、画像と、この画像をお気に入り登録するか否かを確認するコメントとが重畳されて表示される(図8参照)。ユーザは、十字キー68を操作して、お気に入り登録するか否かの確認のうち、「はい」又は「いいえ」を選択する。例えば「はい」が選択された場合には、CPU60は、お気に入り登録の指示が有ったものと判定し、ステップS212に進む。一方、「いいえ」が選択された場合には、CPU60は、お気に入り登録の指示がないものと判定し、ステップS221に進む。
ステップS212からステップS215のステップは、お気に入り登録処理を示すステップである。ステップS212は、ステップS211においてお気に入り登録の指示が有った場合に実行されるステップである。
ステップS212は、お気に入り用のフォルダを一覧表示するステップである。CPU60は、お気に入り登録指示を受けると、第2リストファイル42を読み出す。第2リストファイル42は、お気に入り画像として登録された画像ファイルIFのファイル名と、お気に入り用の項目とが対応付けられている。CPU60は、この第2リストファイル42から、お気に入りとして登録されている項目を読み出した後、お気に入り用の項目ファイルを生成する。その後、CPU60は、項目リストファイルを表示制御部52に出力する。これを受けて、表示制御部52は、項目リストファイルに基づいた表示をLCD51にて実行する。
ステップS213は、お気に入り項目の選択指示が有るか否かを判定するステップである。上述した項目リストファイルには、反転表示させる項目に対してはポインタが付されていることから、お気に入り項目の一覧表示の際に、表示制御部52は、ポインタが付された項目を反転表示させるように制御する。なお、ユーザが十字キー68を操作した場合には、その操作信号がCPU60に入力されることから、CPU60はリストファイルのポインタの位置を変更する。これに合わせて、表示制御部52は、先にポインタが付された項目における反転表示を解除し、ポインタが付された項目を反転表示させる。これにより、十字キー68の操作に合わせて、反転表示が移動する。そして、OKボタン69が操作されたときには、OKボタン69からの操作信号がCPU60に入力されるので、CPU60は、お気に入り項目の選択指示が有ると判定し、ステップSに進む。一方、OKボタン69が操作されないときには、OKボタン69からの操作信号がCPU60に入力されないので、CPU60は、お気に入り項目の選択指示はないと判定し、OKボタン69が操作されるまで、このステップS302の判定処理が実行される。
ステップS214は、第2リストファイル42を更新するステップである。CPU60は、第2リストファイル42を読み出して、表示される画像ファイルIFのファイル名と、選択されたお気に入り項目とをそれぞれ対応付けて、第2リストファイル42に書き加える。これにより、第2リストファイル42が更新される。なお、このお気に入り登録処理が終了すると、ステップS209に戻る。これにより、例えば、自動分類された画像のうち、ユーザの意図する分類項目に対応する画像を表示しているときに、ユーザが気に入った画像をお気に入り登録することができるので、全ての画像ファイルを見ながらお気に入り登録する手間が省け、お気に入り登録に係る時間を短縮することができる。
ステップS211の判定処理において、お気に入り登録の指示がない場合には、ステップS211の判定処理がNoとなり、ステップS221に進む。
ステップS221は、お気に入りメニューの表示指示が有るか否かを判定するステップである。例えばオート分類再生時に、例えばお気に入り再生や通常再生など他の再生処理を実行した場合や、撮影を行いたい場合には、ユーザはお気に入りボタン67を操作する。このお気に入りボタン67が操作されると、CPU60にお気に入りボタン67の操作信号が入力される。CPU60は、お気に入りボタン67の操作信号の有無によってお気に入りメニューの表示指示が有るか否かを判定する。例えば、お気に入りボタン67の操作信号がCPU60に入力された場合には、CPU60は、お気に入りメニューの表示指示が有ると判定する。この場合、ステップS221の判定がYesとなり、ステップS201に進む。一方、お気に入りボタン67の操作信号がCPU60に入力されない場合には、お気に入りメニューの表示指示がないと判定する。この場合、ステップS215の判定がNoとなり、ステップS222に進む。
ステップS222は、LCD51に表示される画像の削除指示の有無を判定するステップである。CPU60は、削除ボタン70からの操作信号の有無を判定することで、LCD51に表示される画像の削除指示があるか否かを判定する。なお、削除ボタン70の操作信号がCPU60に入力されると、このステップS222の判定処理がYesとなり、ステップS223に進む。一方、削除ボタン70の操作信号がCPU60に入力されない場合には、ステップS222の判定処理がNoとなり、ステップS224に進む。
ステップS223は、画像を削除するステップである。ステップS222の処理において、画像の削除指示が有ると判定されていることから、CPU60は、表示している画像の画像ファイルIFを記憶媒体35から削除する。画像ファイルIFを削除すると同時に、CPU60は、第1リストファイル41及び第2リストファイル42を読み出して、削除する画像ファイルIFに関する情報を削除する。これにより、第1リストファイル41及び第2リストファイル42が更新される。なお、お気に入り登録していない画像ファイルIFの場合、第2リストファイル42には削除する画像についての情報はないことから、第2リストファイル42はCPU60によって読み出されるが、更新はされない。また、このステップS217の処理が行われたときには、CPU60は、画像を表示するリストファイルから削除するファイル名を削除し、削除したファイル名に付されたポインタを他のファイル名に付け替える。このステップS217の処理が終了すると、S210に戻る。この場合、削除された画像の次の画像が再生される。
ステップS222の判定処理で、画像の削除指示がない場合には、ステップS224に進む。このステップS224は、画像再生の終了指示が有るか否かを判定するステップである。このステップS224はCPU60にて実行される。なお、この画像再生の終了指示は、例えば撮影状態から画像再生状態に移行する際に操作される再生ボタン(図示せず)からの操作信号が入力されたか否かによって、画像再生の終了指示が有るか否かを判定される。画像再生の終了指示が有ると判定された場合には、ステップS224の判定処理がYesとなり、画像再生が終了する。一方、画像再生の終了指示がないと判定された場合には、ステップS224の判定処理がNoとなり、ステップS209に戻る。
ステップS203の判定処理で、ステップS202の処理を実行した後のポインタが付される選択項目が「オート分類再生」でない場合には、ステップS301に進む。
ステップS301は、再生モードがお気に入り再生であるか否かを判定するステップである。例えばステップS202の処理を実行したときのポインタが付される選択項目が「お気に入り再生」である場合には、CPU60は再生モードがお気に入り再生であると判定し(ステップS301の判定処理がYes)、ステップS302に進む。一方、例えばステップS202の処理において、ポインタが付された選択項目が「お気に入り再生」でない場合には、CPU60は再生モードがお気に入り再生ではないと判定し(ステップS301の判定処理がNo)、ステップS401に進む。
お気に入り再生を実行する場合には、ステップS302以降の処理が実行される。
ステップS302は、第2リストファイル42を読み出すステップである。ステップS301の判定処理において、再生モードが「お気に入り再生」であると判定されていることから、CPU60は、記憶媒体35から第2リストファイル42を読み出す。
ステップS303は、代表画像の一覧表示を行うステップである。このステップS303の処理は、ステップS205の処理と同一であることから、ここではその詳細を省略する。このステップS303の処理では、CPU60は第2リストファイル42を使用して、LCD51に代表画像の一覧表示を行う(図9参照)。「01」から「09」は、お気に入り項目に割り振られた番号である。例えば「01」は「お気に入り1」、「02」は「お気に入り2」、「03」は「お気に入り3」などである。図9においては、「04」から「09」に対応する代表画像が表示されていない状態を示しているが、このような状態は、お気に入り項目に対応する画像ファイルがない場合である。この場合も、選択用の枠表示72が施される。
ステップS304は、代表画像を選択するステップである。このステップS304の処理は、ステップS206の処理と同様であることから、ここではその詳細を省略する。このステップS304の処理が実行されると、ステップS305に進む。一方、このステップS304の処理が実行されない場合には、このステップS304の処理が引き続き実行される。つまり、このステップS304を実行することで、お気に入り項目に対応する代表画像が選択される。
ステップS305は、第2リストファイル42を用いて表示リストファイルを作成するステップである。ステップS304の処理において、お気に入り項目に対応する代表画像のいずれかが選択されている。つまり、お気に入り項目が選択されていることと同意であるから、CPU60は、第2リストファイル42から、選択されたお気に入り項目に該当する画像ファイルIFのファイル名をまとめた表示リストファイルを作成する。
ステップS306は、表示リストファイルを用いて画像を表示するステップである。なお、このステップS306の処理は、ステップS208の処理と同一の処理内容であることから、ここではその詳細については省略する。これらステップS304からステップS306の処理を行うことで、お気に入り画像の一覧表示から、例えば「お気に入り1」の代表画像を選択すると、「お気に入り1」に対応する表示リストファイルが作成される。そして、この表示リストファイルを用いた画像表示される。つまり、「お気に入り1」として選択(分類)された画像がLCD51に表示される。
ステップS307は、画像送り指示が有るか否かを判定するステップである。なお、このステップS307の処理は、ステップS209の処理と同一の処理内容であることから、ここではその詳細については省略する。なお、画像送り指示が有る場合には、ステップS307の判定処理がYesとなり、ステップS308に進む。一方、画像送り指示がない場合には、ステップS307の判定処理がNoとなり、ステップS309に進む。
ステップS308は、次の画像を表示するステップである。このステップS308の処理は、ステップS210の処理を同一の処理内容となる。なお、このステップS308の処理が実行されると、ステップS307に戻る。
一方、ステップS307の処理で画像送り指示がない場合には、ステップS307の判定処理がNoとなり、ステップS309に進む。
ステップS309は、お気に入り登録解除の指示が有るか否かを判定するステップである。このお気に入り登録解除の指示は、OKボタン69からの操作信号に基づいて実行されることから、CPU60は、OKボタン69からの操作信号が入力されたか否かによって、お気に入り登録解除の指示が有るか否かを判定する。例えば、OKボタン69からの操作信号が入力された場合には、CPU60は、お気に入り登録の解除指示があると判定する。この場合は、ステップS309の判定処理がYesとなり、ステップS310に進む。一方、OKボタン69からの操作信号が入力された場合には、CPU60は、お気に入り登録の解除指示がないと判定する。この場合は、ステップS309の判定処理がNoとなり、ステップS311に進む。
ステップS310は、お気に入り登録を解除するステップである。CPU60は、表示リストファイルから、表示している画像のファイル名を削除する。このファイル名を解除した後、第2リストファイル42を、表示リストファイルに基づいて更新する。つまり、お気に入り登録を解除した場合には、第2リストファイル42から、表示した画像のファイル名が削除されることになる。このステップS310の処理が終了すると、ステップS307に戻る。
ステップS309の処理において、お気に入り登録の解除指示がないと判定された場合には、ステップS311に進む。ステップS311は、お気に入りメニューの表示指示が有るか否かを判定するステップである。例えばお気に入り再生時に、例えばオート分類再生や通常の画像再生など他の再生処理を実行した場合や、撮影を行いたい場合には、ユーザはお気に入りボタン67を操作する。お気に入りボタン67が操作されると、CPU60にお気に入りボタン67の操作信号が入力される。CPU60は、お気に入りボタン67の操作信号の有無によってお気に入りメニューの表示指示が有るか否かを判定する。例えば、お気に入りボタン67の操作信号がCPU60に入力された場合には、CPU60は、お気に入りメニューの表示指示が有ると判定する。この場合、ステップS311の判定がYesとなり、ステップS201に進む。一方、お気に入りボタン67の操作信号がCPU60に入力されない場合には、お気に入りメニューの表示指示がないと判定する。この場合、ステップS311の判定がNoとなり、ステップS312に進む。
ステップS312は、LCD51に表示される画像の削除指示の有無を判定するステップである。なお、このステップS312の処理は、ステップS216の処理と同一の処理内容であることから、ここではその詳細については省略する。上述した削除ボタン70からの操作信号がCPU60に入力されると、CPU60は、表示制御部52を介してお気に入り登録を解除するか否かの確認表示をLCD51の表示画面51aに行わせる。これにより、LCD51の表示画面51aには、画像と、この画像をお気に入り登録を解除するか否かを確認するコメントとが重畳されて表示される(図10参照)。ユーザは、十字キー68を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択する。例えば「はい」が選択された場合には、CPU60は、お気に入り登録を解除する指示が有ったものと判定し、ステップS313に進む。一方、「いいえ」が選択された場合には、CPU60は、お気に入り登録を解除する指示がないものと判定し、ステップS221に進む。
このステップS312の判定処理がYesとなり、ステップS313に進む。一方、削除ボタン70の操作信号がCPU60に入力されない場合には、ステップS312の判定処理がNoとなり、ステップS314に進む。
ステップS313は、画像を削除するステップである。ステップS313の処理において、画像の削除指示が有ると判定されていることから、CPU60は、表示している画像の画像ファイルIFを記憶媒体35から削除する。画像ファイルIFを削除すると同時に、CPU60は、第1リストファイル41及び第2リストファイル42を読み出して、削除する画像ファイルIFに関する情報を削除する。これにより、第1リストファイル41及び第2リストファイル42が更新される。また、このステップS313の処理が行われたときには、CPU60は、画像を表示するリストファイルから削除するファイル名を削除し、削除したファイル名に付されたポインタを他のファイル名に付け替える。このステップS313の処理が終了すると、S308に戻る。この場合、削除された画像の次の画像が再生される。
ステップS312の判定処理で、画像の削除指示がない場合には、ステップS314に進む。このステップS314の処理は、画像再生の終了指示が有るか否かを判定する処理である。このステップS314はステップS218の処理と同一の処理内容となる。例えば画像再生の終了指示が有ると判定された場合には、ステップS314の判定処理がYesとなり、画像再生が終了する。一方、画像再生の終了指示がないと判定された場合には、ステップS314の判定処理がNoとなり、ステップS307に戻る。
さらにステップS301の判定処理で、再生モードがお気に入り再生でないと判定された場合には、ステップS401に進む。このステップS401の処理は、通常の画像再生を行う処理である。つまり、CPU60は、記憶媒体35に記憶された画像ファイルIFのサムネイル画像データを、例えばファイル名順に読み出す。読み出されたサムネイル画像データは、表示制御部52に出力される。表示制御部52は、入力されるサムネイル画像データに基づいてLCD51に画像を表示する。
ステップS402は、画像の削除指示が有るか否かを判定するステップである。ステップS216やステップS312の処理と同様に、削除ボタン70からの操作信号をCPU60が受けると、CPU60は、表示する画像の削除指示があると判定する。つまり、ステップS402の判定処理がYesとなり、ステップS403に進む。一方、削除ボタン70からの操作信号をCPU60が受けない場合には、CPU60は、表示する画像の削除指示はないと判定する。この場合ステップS402の処理はNoとなり、ステップS404に進む。
ステップS402の判定処理でYesとなる場合には、ステップS403に進む。ステップS403は、画像を削除するステップである。CPU60は、削除指示が有ると判定されたときにLCD51に表示した画像ファイルIFを削除する。これと同時に、CPU60は、第1リストファイル41及び第2リストファイル42を読み出して、削除する画像ファイルIFに関する情報を削除することで、これらリストファイルを更新する。なお、お気に入り登録されていない画像ファイルIFを削除する場合には、第2リストファイル42を更新する必要はない。このステップS403の処理が終了すると、ステップS401に戻る。なお、このフローチャートにおいては、通常の画像再生においては、画像送り指示については記載していないが、実際には、この通常の画像再生においても画像送りをすることが可能である。
ステップS402の判定でNoとなる場合には、ステップS404に進む。ステップS404は、画像再生の終了指示が有るか否かを判定するステップである。なお、このステップS404の処理は、ステップS218、ステップS314の処理と同一の処理内容であることから、詳細は省略する。このステップS402の判定処理で、画像再生の終了指示が有る場合(ステップS402の判定処理がYesとなる)には、画像再生が終了する。一方、画像再生の終了指示がない場合(ステップS402の判定処理がNoとなる場合)には、ステップS401に戻り、通常の画像再生が引き続き実行される。なお、図示はしていないが、この通常の画像再生においても、お気に入りボタン67からの操作信号がCPU60に入力されると、ステップS201で説明したお気に入りメニューがLCD51に表示される。
つまり、このデジタルカメラにおいては、選択される再生モードがオート分類再生であっても、お気に入り再生であっても、お気に入りボタン67からの操作信号がCPU60に入力される、つまりユーザがお気に入りボタン67を操作するだけで、お気に入りメニューを表示することができる。また、このお気に入りメニューの表示により、容易に再生モードを変更することができるので、容易に再生時のモード切替を行うことができる。また、自動分類された画像を表示させたときにOKボタン69を操作するだけで、容易にお気に入り登録を行うことができるので、全ての画像を見ながらユーザの意図する画像を容易にお気に入り登録することができ、登録時の不便さを解消することができる。
また、自動画像分類による分類結果をまとめた第1リストファイル41と、お気に入り登録を履歴をまとめた第2リストファイル42とをそれぞれ、同一のファイル構成とすることで、画像再生時に用いるプログラムを、再生モード毎に設ける必要はなく、プログラムの容量を低減させることができる。
本実施形態では、記憶媒体35に記憶された画像ファイルIFの付帯情報を参照して、画像分類を行っているが、これに限定される必要はなく、例えば撮影時に内蔵メモリ50に一時記憶される撮影モードやシーンモード、露出値やAF評価値及びレンズの位置情報に基づいて、画像ファイルIFを分類することも可能である。
本実施形態では、画像分類部45をCPU60とは別個の構成としているが、これに限定される必要はなく、CPU60に画像分類部45の機能を持たせることも可能である。
本実施形態では、デジタルカメラを例に取り上げているが、これに限定される必要はなく、例えば画像分類装置に、本発明の画像分類部45の機能や、画像分類部45によって分類された画像を表示させる際の機能(図5や図6のフローチャート)を持たせることも可能である。また、この他に、図1に示す画像分類部45の機能や、図5や図6のフローチャートに示す機能をコンピュータにて実行させることが可能なプログラムであってもよい。この場合、このようなプログラムは、メモリカードや、光ディスク及び磁気ディスクなど、コンピュータで読み取りが可能な記憶媒体に記憶されていればよい。
10…デジタルカメラ、35…記憶媒体、41…第1リストファイル、42…第2リストファイル、45…画像分類部、46…顔検出部、47…撮影モード判別部、48…シーン判別部、51…LCD、52…表示制御部、60…CPU、67…お気に入りボタン