JP5209338B2 - 医用画像撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラム Download PDF

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この発明は、医用画像撮影装置で撮影された結節が良性であるか悪性であるかの診断を容易にする技術に関する。
肺がんにより世界で毎年数百万人が死亡している。がんによる死亡のうち肺がんによる死亡は男性では最も多く、女性では2番目であり、肺がんに罹った患者の5年以上の生存率は14%である。喫煙は肺がんの最大の原因であるが、他にも遺伝子要因、間接喫煙、ラドンガス、大気汚染、アスベストなどが肺がんの原因となる。
孤立性肺結節(SPN:solitary pulmonary nodule)は放射線撮影により発見される典型的な異常であり、30〜40%が悪性である。専門家が悪性と良性の病変を見分ける能力は、3次元画像上で悪性と良性を見分ける能力に大きく依存する。一般的に、大きな結節、不規則な縁(スピキュラー、切り込み、亀裂など)、栄養血管の存在は悪性の結節を示唆している。一方、スムースな縁、均一な密度、石灰化などは良性の結節を示唆している。
肺がんの兆候が見られる患者に対して最初に行われることは胸部X線撮影である。胸部X線撮影で疑わしい箇所が見つからない場合には、肺がんによる異常か結核や肺炎による異常かを見分けるためにより詳細な検査が行われる。放射線を使った検査では、できるだけ正確に悪性の病変を特定する必要がある。
詳細な検査は通常マルチスライスCT(MSCT)により行われる。マルチスライスCTにより、肺がんの研究は飛躍的に進歩をとげた。現在では、MSCTにより、1回の呼吸停止中に1mm未満の精度で完全な胸の画像を得ることができる。MSCTは、撮影時間、感度、肺組織と空気のコントラストに優れるなどの理由から肺の撮影に適している。肺がんの発見には胸部X線撮影よりMSCTが優れていることが現在では広く認識されている。肺結節に異常の可能性があると判断された場合には、肺結節の形状、大きさ、体積、大きさが2倍になるまでの時間などの特徴や患者の病歴を考慮して良性か悪性かの判断が行われ、治療計画が作成される。
肺結節が良性か悪性かの診断は胸部X線画像やMSCT画像などを見て判断されることから、判断を支援するためにMIP(maximum intensity projection)、MPR(multiplanar reformation)、VR(volume rendering)などの処理が行われた画像が肺結節の観察に用いられる。すなわち、結節の3次元形態や周辺状況の理解を助ける目的で、複数の方向に沿ったMIP画像のシネ表示や、アキシャル、コロナル、サジタル方向および他の任意の方向のMPR画像の表示が行われている(例えば、特許文献1を参照。)。また、MPR画像やVR画像を組み合わせて表示することも行われている。
また、近年、肺結節が良性か悪性かの分類を支援するCADシステムも開発されている。しかし、CADシステムは良性の肺結節を悪性の肺結節と分類してしまうことが多いため、その役割は限定されたものとなっており、最終的には専門家の判断に頼る必要がある。
また、図12に示すようなポーラーマップを表示する技術も開発されている。ポーラーマップは、xz平面と直交する平面のうちxz平面との交線のx軸からの角度がθである平面と結節表面との交点Pを原点Oと結んだ線のxz平面に対する角度をφとすると、θ−φ平面上にOPの距離dの分布を表示したものである。ポーラーマップを使って、ノッチやスピキュラーが良く見える断面を自動設定して表示する方法が提案されている。
特開平10−124649号公報
しかしながら、MSCTには、多数の画像を専門家が注意深く検査する必要があり、専門家の負担が大きいという課題がある。また、画像の解像度やCADシステムの性能向上にともない、良性の結節が多数検出されようになってきており、専門家の負担を大きくしている。例えば、結節が検出された患者100人のうち、がん患者は1人か2人である。また、検出された結節の大きさが2年間一定であれば、その結節は良性であると考えられる。
また、多数の画像を検査する必要があるため、結節を見逃してしまう可能性が高くなるという課題もある。明確に良性か悪性かの分類ができないような結節については、フォローによりコストが増大するという課題がある。患者にとっても、繰り返し行われる検査や診断までに長時間を要することが負担となっている。
また、ポーラーマップには、結節画像上の特定のノッチを観察することができない、ポーラーマップと結節画像の対応がとれない、といった課題がある。
この発明は、上述した従来技術による課題を解消するためになされたものであり、結節に関してより適切な画像を表示することによって、画像の検査を支援し、結節が良性か悪性かの診断をより短時間に行うことを可能とする医用画像撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、被検体の3次元画像を撮影して表示する医用画像撮影装置であって、被検体の3次元画像データを用いて結節を特定する結節特定手段と、前記結節特定手段により特定された結節の境界および重心を特定する境界・重心特定手段と、前記境界・重心特定手段により特定された境界上の複数の点について重心から境界までの距離である射線長を算出する射線長算出手段と、前記射線長算出手段により算出された射線長に基づいてポーラープロットを表示するポーラープロット表示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、被検体から収集された3次元画像データを用いて被検体の3次元画像を表示する医用画像処理装置であって、前記3次元画像データを用いて結節を特定する結節特定手段と、前記結節特定手段により特定された結節の境界および重心を特定する境界・重心特定手段と、前記境界・重心特定手段により特定された境界上の複数の点について重心から境界までの距離である射線長を算出する射線長算出手段と、前記射線長算出手段により算出された射線長に基づいてポーラープロットを表示するポーラープロット表示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、被検体から収集された3次元画像データを用いて被検体の3次元画像を表示する医用画像処理プログラムであって、前記3次元画像データを用いて結節を特定する結節特定手順と、前記結節特定手順により特定された結節の境界および重心を特定する境界・重心特定手順と、前記境界・重心特定手順により特定された境界上の複数の点について重心から境界までの距離である射線長を算出する射線長算出手順と、前記射線長算出手順により算出された射線長に基づいてポーラープロットを表示するポーラープロット表示手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
発明によれば、ポーラープロットを表示するので、結節が良性であるか悪性であるかの診断を容易にすることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る医用画像撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係るX線CT装置が表示するポーラープロットおよびポーラープロットの表示処理概要について説明する。図1は、本実施例に係るX線CT装置によるポーラープロットの表示処理の概要を説明するための説明図である。同図に示すように、本実施例に係るX線CT装置は、まず、患者から収集した3次元画像データを用いて肺結節を特定し(a)、特定した肺結節の境界と重心を特定する(b)。
そして、肺結節内最大包含球GES(greatest enclosed sphere)および肺結節特徴包含最小球SES(smallest enclosing sphere)を特定し(c、d)、所定の数の射線を生成してそれらの長さを算出する(e)。ここで、GESは、肺結節の重心を中心として肺結節に包含される最大の球であり、SESは、肺結節の重心を中心として肺結節特徴(針状の突起)の全てを含む最小の球である。また、射線は、重心から肺結節表面上の点に引いた仮想光線である。
そして、本実施例に係るX線CT装置は、ポーラープロットを生成し、肺結節の3次元画像とともに表示する(f)。ここで、ポーラープロットとは、肺結節表面上の点Pの射線長ρを、重心とPを結ぶ直線を含みxy平面に垂直な平面とxy平面との交線のx軸からの角度θ、重心とPを結ぶ直線とz軸がなす角度φに対してプロットした3次元表示である。このポーラープロットにより、肺結節が良性か悪性かの判断に重要な肺結節特徴の選択や観察を支援することができる。
また、本実施例に係るX線CT装置は、θφ平面に平行でθφ平面とGESの半径およびSESの半径の距離にある平面をポーラープロットの一部として表示する。また、本実施例に係るX線CT装置は、利用者の指示に従ってポーラープロットをρ軸やφ軸のまわりに回転して表示する。
また、本実施例に係るX線CT装置は、利用者がポーラープロット上で特定の箇所を指定すると、肺結節の3次元画像上で対応する箇所を強調表示し、利用者が肺結節の3次元画像上で特定の箇所を指定すると、ポーラープロット上で対応する箇所を強調表示する。ここで、強調表示としては、異なる色での表示、矢印の表示などがある。
このように、本実施例に係るX線CT装置は、肺結節の特徴を適切に表現することができるポーラープロットを表示するとともに、利用者の指示に従ってポーラープロットの回転や肺結節画像との対応関係の表示を行うことによって、肺結節の特徴把握を支援し、専門家による良性結節であるか悪性結節であるかの識別を支援することができる。
次に、本実施例に係るX線CT装置の構成について説明する。図2は、本実施例に係るX線CT装置の構成を示す図である。ガントリ100は、X線管101と、例えば64列または256列といったいわゆる多列型(2次元アレイ型とも言う)のX線検出器103とを有する。X線管101とX線検出器103は、回転軸RAまわりに回転可能に支持された円環状のフレーム102に搭載される。X線検出器103は、X線管101に対向する。フレーム102は、回転部107の駆動により例えば0.4秒/回転の高速で回転される。高電圧発生装置109からスリップリング108を経由してX線管101に管電圧が印加され、フィラメント電流が供給される。それによりX線管101からX線が発生される。X線検出器103は、被検体を透過したX線を検出する。
一般的にDAS(Data Acquisition System)と呼ばれているデータ収集回路104は、X線検出器103からチャネルごとに出力される信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにディジタル信号に変換する。このデータ(生データ)は非接触データ伝送装置105を経由してガントリ100の外部のコンソール内に収容された前処理装置106に送られ、そこで感度補正等の補正処理を受け、再構成処理の直前段階にあるいわゆる投影データとして記憶装置112に記憶される。
記憶装置112は、再構成処理を行う再構成装置114、利用者が指示などの入力に用いる入力装置115、画像等を表示する表示装置116、画像処理を行う画像処理装置200とともに、装置全体を制御するシステムコントローラ110にデータ/制御バス111を介して接続される。
画像処理装置200は、再構成装置114により再構成されたデータを用いて肺結節の3次元画像やポーラープロットを表示装置116に表示する装置であり、肺結節データ記憶部210と、肺結節特定部220と、肺結節解析部230と、ポーラープロット部240と、応用処理部250と、制御部260とを有する。
肺結節データ記憶部210は、再構成装置114によって生成された再構成データ、肺結節に関するデータ、ポーラープロットの表示に関するデータなどを記憶する記憶部である。肺結節特定部220は、再構成データから領域拡張(region growing)などの手法によって肺結節を特定する処理部である。
肺結節解析部230は、肺結節を解析し、ポーラープロットの生成に必要なデータを生成する処理部である。具体的には、この肺結節解析部230は、まず、肺結節内の穴(気管支含気像など)を検出し、検出した穴を埋めて肺結節内を均一な領域とする。そして、肺結節の境界、重心、GES、SESを特定する。
GESは、重心を中心とする球を徐々に拡張し、肺結節に包含される最大の球を見つけることによって特定することができる。一方、SESは、肺結節を完全に包含する球を特定することは困難な場合が多いので、例えば、ある球が肺結節の95%以上を含む場合に、その球をSESとして特定する。
なお、ここでは、球を用いることとしたが、包含率を高めるために球以外の楕円体や円柱を用いることもできる。あるいは、GESには球を用い、SESには球以外の楕円体を用いるなど、球、球以外の楕円体、円柱を組み合わせることもできる。
ポーラープロット部240は、ポーラープロットを生成して表示する処理部である。具体的には、このポーラープロット部240は、所定の数の方向の射線を生成し、各射線の長さを算出する。そして、各射線の射線長ρをθおよびφに対して3次元空間でプロットすることによってポーラープロットを生成し、表示装置116に表示する。
図3は、ポーラープロットの生成方法を説明するための説明図である。ポーラープロット部240は、スライス1(θ=0°)では、xz平面(θ=0°の肺結節面)上でφを一定の間隔で0°〜360°まで増加させることによってxz平面上に射線を生成する。スライス2(θ=2°)では、z軸を含みxz平面となす角が2°である平面(θ=2°の肺結節面)上でφを一定の間隔で0°〜360°まで増加させることによってθ=2°の肺結節面上に射線を生成する。同様に、θを2°ずつ180°まで増加させることによって、肺結節の全表面の点をサンプリングすることができる。なお、θは2°以外の間隔で増加することもできる。
そして、ポーラープロット部240は、各射線長ρを算出し、θ、φに対して射線長ρをプロットすることによってポーラープロットを生成する。なお、ここでは、各射線長ρの算出は、GESからサンプル点までの距離を算出することによって算出するが、重心からサンプル点までの距離を直接算出することもできる。
また、このポーラープロット部240は、θφ平面に平行でθφ平面とGESの半径およびSESの半径の距離にある平面をポーラープロットの一部として表示する。このように、ポーラープロットを表示することによって、肺結節の特徴を一つの図で表示することができる。
応用処理部250は、ポーラープロット表示以外の付加的な処理を行う処理部である。具体的には、この応用処理部250は、図4に示すように、利用者がポーラープロット上で特定の箇所をマウスカーソルで指定すると、肺結節の3次元画像上で対応する箇所にマーカーを表示する。なお、マーカーの代わりに、対応する箇所を異なる色で表示したり、矢印で表示したりすることもできる。
また、この応用処理部250は、利用者がポーラープロット上で肺結節特徴を指定すると、その肺結節特徴にとって最適な方向からの3次元画像を表示する。最適な方向としては、肺結節特徴が最も大きく見える方向、他の肺結節特徴によって隠れることのない方向などがある。
また、この応用処理部250は、図5に示すように、利用者が肺結節の3次元画像上で特定の箇所をマウスカーソルで指定すると、ポーラープロット上で対応する箇所にマーカーを表示する。
また、この応用処理部250は、利用者によるマウス操作に基づいて肺結節の3次元画像およびポーラープロットのズーミング、部分抽出、ウィンドウサイズの変更などを行う。また、この応用処理部250は、利用者によるマウス操作に基づいてポーラープロットのφ軸まわりの回転、ρ軸まわりの回転などを行う。
また、この応用処理部250は、ポーラープロット上で利用者に指定された点(Pc)と肺結節の中心を含むオブリーク面を算出し、肺結節の中心のまわりのオブリーク像を表示する。Pc上にはマーカーが示される。このマーカーは非表示とすることもできる。このように、利用者はマウス操作によって肺結節特徴を最も見やすい方向から見ることができる。したがって、画像検査による肺結節の分類を支援することができる。
また、この応用処理部250は、肺結節が良性であるか悪性であるかを分類するCADシステムに有用な定量的情報(肺結節情報)を算出して表示する。肺結節情報としては、各肺結節特徴の長さ(GESからの高さ)および半径(GESからの高さが半分の位置における肺結節特徴の幅)、GES上の突起の数、肺結節特徴の最大体積、GES半径の時間変化、SESとGESの径の差、肺結節の大きさや突起数の時間変化などがある。
このような肺結節情報は、主としてSESとGESとの間の領域(特徴領域)から得られ、GESからの高さが所定の閾値より大きな肺結節特徴を対象として抽出される。抽出された肺結節情報は、CADシステムへの入力となる他に、レポートとしても出力される。
図6に、肺結節特徴の長さおよび半径の表示例を示す。利用者は、肺結節特徴をマウスで指定することによって、指定した肺結節特徴に関する定量的情報を表示することができる。なお、図6において、ELLIP(ellipsoidal mask boundary)は、肺結節を検出する場合に特定され、肺結節を包含する楕円体である。
図7は、肺結節の時間変化を示す図である。図7(a)に示すように、時間の経過にともなって特徴領域が大きくなり、肺結節特徴の数が多くなる場合には、肺結節が悪性である可能性が高い。一方、時間の経過にともなって特徴領域が小さくなり、肺結節特徴の数が少なくなる場合や、時間が経過しても肺結節が安定している場合には、肺結節が良性である可能性が高い。
また、図7(b)に示すように、時間の経過にともなってポーラープロットでSESとGESの径の差が大きくなる場合には、肺結節が悪性である可能性が高い。一方、時間の経過にともなってSESとGESの径の差が小さくなる場合には、肺結節が良性である可能性が高い。したがって、応用処理部250が、肺結節の時間変化に関する情報を表示することによって、肺結節が良性であるか悪性であるかの分類を容易にすることができる。
図2に戻って、制御部260は、画像処理装置200全体の制御を行う処理部であり、具体的には、機能部間の制御の移動や機能部と記憶部の間のデータの受け渡しなどを行うことによって、画像処理装置200を一つの装置として機能させる。
次に、本実施例に係る画像処理装置200によるポーラープロット処理の処理手順について説明する。図8は、本実施例に係る画像処理装置200によるポーラープロット処理の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、このポーラープロット処理では、画像処理装置200は、肺結節特定部220が肺結節を特定し(ステップS10)、特定した肺結節に関するデータを肺結節データ記憶部210に格納する。そして、肺結節特定部220によって特定された肺結節を肺結節解析部230が解析し(ステップS20)、解析結果を肺結節データ記憶部210に格納する。具体的には、肺結節解析部230は、肺結節の境界、重心、GES、SESなどの特定を行う。
そして、ポーラープロット部240が所定の数の射線長を算出することによってポーラープロットを生成し、表示装置116に3次元の肺結節画像とともに表示する(ステップS30)。そして、利用者からの指示に基づいて応用処理部250が表示の変更や肺結節特徴に関する定量的情報の提供などの応用処理を行う(ステップS40)。
このように、ポーラープロットの表示や肺結節特徴に関する定量的情報の提供などを行うことによって、肺結節が悪性であるか良性であるかの専門家による分類を支援することができる。
次に、ポーラープロット部240によるポーラープロット生成処理の処理手順について説明する。図9は、ポーラープロット部240によるポーラープロット生成処理の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、このポーラープロット生成処理では、ポーラープロット部240は、肺結節面のx軸からの角度を示すパラメータθを初期設定する(ステップS31)。そして、θで指定される肺結節面が最終面であるか否かを判定し(ステップS32)、最終面でない場合には、θで定義される肺結節面の方向に沿って面パラメータφを初期設定する(ステップS33)。
そして、φで指定される射線が最終射線であるか否かを判定し(ステップS34)、最終射線でない場合には、射線長ρを算出し(ステップS36)、肺結節データ記憶部210に保存する(ステップS37)。そして、φを所定の角度だけ増加し(ステップS38)、ステップS34に戻る。
これに対して、φで指定される射線が最終射線である場合には、θを所定の角度だけ増加し(ステップS35)、ステップS32に戻る。また、θで指定される肺結節面が最終面である場合には、ポーラープロットを生成して表示装置116に表示する(ステップS39)。
このように、θおよびφを所定の角度ずつ増加させながら全方向の射線を生成することによって、ポーラープロットを表示することができる。
次に、応用処理部250による定量的解析処理の処理手順について説明する。図10は、応用処理部250による定量的解析処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、この定量的解析処理では、応用処理部250は、SESとGESの間の特徴領域を特定し(ステップS41)、特定した特徴領域を解析する(ステップS42)。
そして、肺結節特徴パラメータすなわち肺結節特徴に関する定量的データを算出する(ステップS43)。具体的には、各肺結節特徴の長さおよび半径、GES上の突起の数、肺結節特徴の最大体積、GES半径の時間変化、SESとGESの径の差、肺結節の大きさや突起数の時間変化などを算出する。
そして、肺結節を分類するCADシステムを利用する場合には、CADシステムに肺結節特徴パラメータを入力して肺結節の分類を行い(ステップS44)、レポートを出力する(ステップS45)。一方、CADシステムを利用しない場合には、肺結節特徴パラメータに関するレポートを出力する(ステップS45)。
上述してきたように、本実施例では、ポーラープロット部240が、所定の数の射線を生成してポーラープロットを表示し、応用処理部250が、利用者の指示に基づいて、ポーラープロットの表示の変更や、肺結節に関する定量的データの算出などを行うこととしたので、肺結節が良性であるか悪性であるかの診断を容易にすることができる。
なお、本実施例では、GESおよびSESを用いる場合について説明したが、肺結節によっては、球よりも球以外の楕円体により肺結節特徴を適切に包含できる場合がある。したがって、図11に示すように、GESの代わりにGEE(greatest enclosed ellipsoid)を、SESの代わりにSEE(smallest enclosing ellipsoid)を用いることもできる。あるいは、どちらか一方には球を用いて他方には楕円体を用いることもできる。
また、本実施例では、X線CT装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばMRI装置など他の医療用画像撮影装置にも同様に適用することができる。
また、本実施例では、X線CT装置がポーラープロットを表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、X線CT装置やMRI装置が収集した画像データを取得し、取得した画像データを処理してポーラープロットを表示する医用画像処理装置、あるいはコンピュータを医用画像処理装置として機能させる医用画像処理プログラムにも同様に適用することができる。
また、本実施例では、肺結節を診断する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の結節の診断にも同様に適用することができる。
以上のように、本発明は、肺がんなどの診断支援装置として有用であり、特に、多くの患者を効率よく診断する必要がある場合に適している。
本実施例に係るX線CT装置によるポーラープロットの表示処理の概要を説明するための説明図である。 本実施例に係るX線CT装置の構成を示す図である。 ポーラープロットの生成方法を説明するための説明図である。 ポーラープロットで指定された箇所に対応する箇所を3次元肺結節画像上で表示する例を示す図である。 3次元肺結節画像で指定された箇所に対応する箇所をポーラープロット上で表示する例を示す図である。 肺結節特徴の長さおよび半径の表示例を示す図である。 肺結節の時間変化を示す図である。 本実施例に係る画像処理装置によるポーラープロット処理の処理手順を示すフローチャートである。 ポーラープロット部によるポーラープロット生成処理の処理手順を示すフローチャートである。 応用処理部による定量的解析処理の処理手順を示すフローチャートである。 GEEおよびSEEを示す図である。 ポーラーマップを示す図である。
符号の説明
100 ガントリ
101 X線管
102 フレーム
103 X線検出器
104 データ収集回路(DAS)
105 非接触データ伝送装置
106 前処理装置
107 回転部
108 スリップリング
109 高電圧発生装置
110 システムコントローラ
111 データ/制御バス
112 記憶装置
114 再構成装置
115 入力装置
116 表示装置
200 画像処理装置
210 肺結節データ記憶部
220 肺結節特定部
230 肺結節解析部
240 ポーラープロット部
250 応用処理部
260 制御部

Claims (5)

  1. 被検体の3次元画像を撮影して表示する医用画像撮影装置であって、
    被検体の3次元画像データを用いて結節を特定する結節特定手段と、
    前記結節特定手段により特定された結節の境界および重心を特定する境界・重心特定手段と、
    前記境界・重心特定手段により特定された境界上の複数の点について重心から境界までの距離である射線長を算出する射線長算出手段と、
    前記射線長算出手段により算出された射線長に基づいてポーラープロットを表示するポーラープロット表示手段と
    前記結節特定手段により特定された結節の画像を表示する結節画像表示手段と、
    を備え、
    前記結節画像表示手段は、前記結節の画像において、前記ポーラープロット上で利用者に指定された箇所に対応する箇所を強調して表示し、
    前記ポーラープロット表示手段は、前記ポーラープロットにおいて、前記結節の画像上で利用者に指定された箇所に対応する箇所を強調して表示することを特徴とする医用画像撮影装置。
  2. 前記境界・重心特定手段により特定された境界に基づいて結節内最大包含楕円体および結節特徴包含最小楕円体を特定する楕円体特定手段をさらに備え、
    前記ポーラープロット表示手段は、前記楕円体特定手段により特定された結節内最大包含楕円体および結節特徴包含最小楕円体の径をポーラープロットの一部として表示することを特徴とする請求項1に記載の医用画像撮影装置。
  3. 前記結節特定手段により特定された結節の特徴を表す定量的情報を算出して表示する定量情報算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像撮影装置。
  4. 被検体から収集された3次元画像データを用いて被検体の3次元画像を表示する医用画像処理装置であって、
    前記3次元画像データを用いて結節を特定する結節特定手段と、
    前記結節特定手段により特定された結節の境界および重心を特定する境界・重心特定手段と、
    前記境界・重心特定手段により特定された境界上の複数の点について重心から境界までの距離である射線長を算出する射線長算出手段と、
    前記射線長算出手段により算出された射線長に基づいてポーラープロットを表示するポーラープロット表示手段と
    前記結節特定手段により特定された結節の画像を表示する結節画像表示手段と、
    を備え、
    前記結節画像表示手段は、前記結節の画像において、前記ポーラープロット上で利用者に指定された箇所に対応する箇所を強調して表示し、
    前記ポーラープロット表示手段は、前記ポーラープロットにおいて、前記結節の画像上で利用者に指定された箇所に対応する箇所を強調して表示することを特徴とする医用画像処理装置。
  5. 被検体から収集された3次元画像データを用いて被検体の3次元画像を表示する医用画像処理プログラムであって、
    前記3次元画像データを用いて結節を特定する結節特定手順と、
    前記結節特定手順により特定された結節の境界および重心を特定する境界・重心特定手順と、
    前記境界・重心特定手順により特定された境界上の複数の点について重心から境界までの距離である射線長を算出する射線長算出手順と、
    前記射線長算出手順により算出された射線長に基づいてポーラープロットを表示するポーラープロット表示手順と
    前記結節特定手順により特定された結節の画像を表示する結節画像表示手順と、
    をコンピュータに実行させ、
    前記結節画像表示手順は、前記結節の画像において、前記ポーラープロット上で利用者に指定された箇所に対応する箇所を強調して表示し、
    前記ポーラープロット表示手順は、前記ポーラープロットにおいて、前記結節の画像上で利用者に指定された箇所に対応する箇所を強調して表示することを特徴とする医用画像処理プログラム。
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