JP5209298B2 - 流れのシミュレーション計算方法およびシステム - Google Patents

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Description

本発明は、物体の周りの流体の流れのシミュレーション計算方法およびシステムに関する。
物体の周りの流体の流れを、数値流体力学(Computational Fluid Dynamics, CFD)によって解析する方法は、格子の定め方により、構造格子法、非構造格子法および直交格子法に分類される(たとえば、特許文献1の第2段落、図1乃至3)。
表1は、構造格子法、非構造格子法および直交格子法の特徴をまとめた表である。
構造格子法は、高分解能方式の適用に非常に優れているが、格子(メッシュ)生成が煩雑である。また、複雑な形状への適合性や、解適応グリッド制御(格子の形状を解に適応させる方法)の適用にも制約がある。非構造格子法は、解適応グリッド制御の適用に非常に優れており、複雑な形状への適合性も良好である。しかし、高分解能方式の適用や格子生成に制約がある。直交格子法は、格子生成に非常に優れているが、複雑な形状への適合性や、解適応グリッド制御の適用に難がある。また、高分解能方式の適用に制約がある。表1は、上記の3方法の大規模並列演算および大規模可視化への適用性についても示している。
このように、複雑な形状への適合性、解適応グリッド制御の適用、高分解能方式の適用および格子生成に優れた、物体の周りの流体の流れのシミュレーション計算方法は存在しなかった。
特開2005−78416号公報
したがって、複雑な形状への適合性、解適応グリッド制御の適用、高分解能方式の適用および格子生成に優れた、物体の周りの流体の流れのシミュレーション計算方法およびシステムに対するニーズがある。
本発明による物体の周りの流体の流れのシミュレーション計算方法は、対象領域を、複数の計算単位領域であるキューブに分割し、それぞれのキューブに、等しい数の直交格子要素であるセルを生成し、各計算ステップにおいて、複数のキューブ内の計算を行い、各計算ステップ終了後に、隣接するキューブの間で境界情報を交換する方法である。 前記対象領域をキューブに分割する際に、隣接するキューブのサイズの比が所定値以下であるようにしながら、所望の計算精度が得られるように、前記物体と前記流体との境界を含むキューブが十分に小さくなるまで分割を繰り返して、前記物体の形状に合わせてキューブのサイズを適切に定める。
本発明による物体の周りの流体の流れのシミュレーション計算を行うシステムは、対象領域を、複数の計算単位領域であるキューブに分割し、それぞれのキューブに、等しい数の直交格子要素であるセルを生成する格子生成部と、各計算ステップにおいて、複数のキューブ内の計算を並列に行い、各計算ステップ終了後に、隣接するキューブの間で境界情報を交換する演算部と、シミュレーション計算の制御を行う計算制御部と、を備える。前記格子生成部は、前記対象領域をキューブに分割する際に、隣接するキューブのサイズの比が所定値以下であるようにしながら、所望の計算精度が得られるように、前記物体と前記流体との境界を含むキューブが十分に小さくなるまで分割を繰り返して、前記物体の形状に合わせてキューブのサイズを適切に定める。
本発明においては、物体の形状に応じてサイズを定めることができるキューブを使用するので、複雑な形状への適合性があり、解適応グリッド制御や高分解能スキームにも適している。また、それぞれのキューブには等しい数の直交格子要素であるセルを備えるので、メッシュ生成は容易であり、それぞれのキューブの計算負荷はほぼ等しいので、並列計算における負荷分散が容易である。
本発明の基本的なアイディアは、複雑な形状に対するナビエ・ストークス方程式の時間精度の高い計算用の、高速かつ低記憶容量の方法を開発する際に、単純な直交格子法を適用することである。
本発明の方法においては、計算領域は、複数の3次元サブ領域に分割される。このサブ領域をキューブと呼称する。各々のキューブのサイズは、物体の形状および局所的な特徴的流れ長さに適応するように定められる。各々のキューブにおいて均一に分割された直交格子が生成される。直交格子の要素をセルと呼称する。全てのキューブは、同数のセルを含み、その結果、局所的な計算の分解能は、キューブのサイズによって定まる。全てのキューブの間で格子密度が同じであるので、キューブの計算の負荷はほぼ等しく並列計算が簡単になる。
図3(a)は、物体の周りに生成されたキューブを示す図である。図3(b)は、図3(a)の部分拡大図である。
図1は、本発明の一実施形態によるシミュレーション計算方法を示す流れ図である。
ステップS01010において、キューブが生成される。キューブの生成方法については、後で説明する。
ステップS01020において、各々のキューブの流体計算が行われる。キューブの流体計算は、たとえば複数のプロセッサによって並列に行われる。流体計算については後で説明する。
ステップS01030において、所定のキューブと該所定のキューブに隣接するキューブとの間で、情報の交換が行われる。キューブ間の情報の交換は、流体計算の1ステップごとに行われる。
ステップS01040において、流体計算の所定数の計算ステップが行われたかどうか判断される。流体計算の所定数の計算ステップが行われていれば、ステップS01050に進む。流体計算の所定数の計算ステップが行われていなければ、ステップS01020に戻り、ステップS01020およびステップS01030を実施する。
ステップS01050において、キューブのサイズの調整が必要かどうか判断される。キューブのサイズの調整が必要であれば、ステップS01060に進む。キューブのサイズの調整が必要でなければ、ステップS01070に進む。
ステップS01060において、キューブのサイズが調整される。キューブのサイズ調整方法については後で説明する。
ステップS01070において、シミュレーションを終了する時点であるかどうか判断する。シミュレーションを終了する時点であれば、シミュレーションを終了する。シミュレーションを終了する時点でなければ、ステップS01020に戻る。
キューブの生成方法
本実施形態において、格子生成は2段階で行われる。第1の段階は、図3に示されるように、流れの場を満たす種々のサイズのキューブを生成することである。第2の段階は、物体の近くに位置するキューブ内にセルを要素とする直交格子を生成することである。
図2は、本実施形態におけるキューブの生成方法を示す流れ図である。図2の流れ図は、図1のステップS01010におけるキューブの生成方法の詳細を示すものである。図2の方法は、各方向に均一のメッシュ間隔の直交格子を備えた、流れの場全体を覆う単一のキューブから開始する。物体境界と交差するキューブは、最小サイズが指定された空間分解能に到達するまで、任意の等しい子キューブに繰り返し分割される。
ステップS02010において、物体面とキューブとの交差が判定される。
ステップS02020において、物体面と交差するキューブは、均等に分割される。本実施形態において、物体面と交差するキューブは、等しい8(=2)個の子キューブに分割される。本実施形態において、キューブの分割の状態は、ツリー構造によって表現される。
図5は、キューブの分割の状態を表現するツリー構造を示す図である。流れの場全体を覆う単一のキューブは、ルート・キューブとして表現される。ルート・キューブのレベルは1であり、分割が1回行われるごとにレベル数が1増加する。所定のキューブを複数のキューブに分割した場合に、該所定のキューブを親キューブ、該複数のキューブを子キューブと呼称する。親キューブは、その子キューブへのポインタを有する。このように、キューブ生成は、分割のレベルによって示され、最下位のレベルのキューブはリーフ・キューブと呼称される。リーフ・キューブのみが流れ計算に使用される。ツリー構造において、子キューブへのポインタを追いかけることによって、ルート・キューブからリーフ・キューブを追跡することができる。メッシュ適応のために、キューブは、最下位のレベルにおいてのみ追加されまたは削除される。
ステップS02030において、隣接するキューブのサイズが調整される。隣接するキューブの間のレベル差は、キューブ間のデータ転送エラーを最小とするために1に制限される。したがって、隣接するキューブに比較して2レベルの差を有するキューブは、検出され分割される。
ステップS02040において、物体内部のキューブは除去される。流体計算に必要ないからである。
ステップS02050において、物体境界と交差するキューブのサイズは、指定された分解能に到達しているかどうか判断される。物体境界と交差するキューブのサイズが、指定された分解能に到達していれば、ステップS02060に進む。物体境界と交差するキューブのサイズが、指定された分解能に到達していなければ、ステップS02010に戻り分割が繰り返される。
ステップS02060において、非等方キューブが生成される。
図6は、非等方に分割されたキューブを示す図である。キューブは、1方向または2方向に分割され、2(=2)個または4(=2)個の子キューブがそれぞれ生成される。キューブが非等方にN方向に分割されると、子キューブの数は2である。このように、ツリーは、2−ツリーとなる。特定の方向に繰り返し分割されると、キューブは大きなアスペクト比を有する。図3(a)は、そのような場合を示している。
ステップS02070において、リーフ・キューブに直交格子が生成される。本実施形態において、リーフ・キューブの直交格子は、一例として、16x16x16個の均一サイズのセルからなる。リーフ・キューブ内のセルの個数は、自由に定めることができる。ただし、それぞれのリーフ・キューブ内のセルの個数は等しくなるようにする。
リーフ・キューブは、後で説明する流体計算の単位である。それぞれのリーフ・キューブ内のセルの個数は等しいので、それぞれのリーフ・キューブの計算の負荷はほぼ等しい。
ステップS02080において、セルの物体情報が構築される。すなわち、各々のセルは、物体の内側に位置するか外側に位置するかマークを付される。たとえば、物体の内側のセルは0とされ、外側のセルは1とされる。物体の境界は、異なるマークを有する隣接セルの間のセル境界によって定められる。
図4は、物体(固体)と流体との境界を含むキューブおよび該キューブ内のセルを示す図である。図4(a)は、物体の周囲のキューブを示す図である。図4(a)は、キューブ内のセルを表示していない。図4(b)は、図4(a)において太い枠で示したキューブを示す図である。図4(b)は、キューブ内のセルを表示している。図4(b)において、物体の内側のセルには濃い陰影を付し、物体の外側のセルには陰影を付していない。セル境界には薄い陰影を付している。
本実施形態において、キューブ内のセルの数は、16x16x16個であり、大きいので、キューブ内のセルの物体情報を圧縮するのが好ましい。本実施形態においては、ラン・レングス法によってキューブ内のセルの物体情報を圧縮する。
図7は、2次元のラン・レングス・データ・ラインを説明するための図である。図7に示すように、キューブ内の全てのセルは、0または1のフラグを有する。したがって、最小の情報は、セルがフラグの値を変える場所である。図7に示すように、(j,k)によって定義される2次元の場における位置は、以下の式による1次元配列iによって記述される。
ここで、nは、j方向のキューブ内セル数であり、X、Yは整数として、mod(X,Y)は、X/Yの余りである。
上記の式とともに、1次元アレイJK_runlength(i)が、以下のように定義される。
1次元アレイをデコードすることにより、以下が得られる。
ここで、INTEGER(Z)は数Zの整数部である。
図8は、3次元のラン・レングス・データ・ラインを説明するための図である。図8に示すように、(j,k,l)によって定義される3次元の場に対しては、以下のとおりである。
上記のラン・レングス法によって、キューブ内のセルの物体情報は、大幅に圧縮される。
ステップS02090において、キューブの境界情報が構築される。本実施形態において、各々のキューブは、以下のデータを有する。
1)親キューブおよび子キューブへのポインタ
2)キューブの系図
3)キューブの分割レベル
4)セルについての物体情報
4)のセルについての物体情報は、既に説明した。1)乃至3)の情報がキューブの境界情報に対応する。キューブの境界情報は、図1のステップS01030において、所定のキューブと該キューブに隣接するキューブとの間で、情報の交換を行う際に、隣接するキューブを見つけるために使用される。
図9は、キューブの系図の定義を示すための図である。キューブの系図は、隣接するキューブをすばやくかつ簡単に検索するのに利用される。キューブの位置は、親キューブ内の位置にしたがって、それぞれの方向に0または1によって示される。キューブの系図は、ルート・キューブからのそのファミリの全てのキューブを含むテーブルである。
図10は、キューブ位置と系図との関係を示す図である。黒のキューブの位置は、それぞれの方向において2進ツリーで表現される。2進ツリー内の斜線で示した領域は、ルート・キューブに対応する。系図自体は、ルート・キューブにおけるキューブ位置である。このように、隣接キューブの系図は、黒いキューブからの相対的な位置によって得られる。ツリーを遡ることなく、一方向に横切って、系図によって隣接キューブを見出すことができる。
ステップS02100において、物体と流体との境界を含むキューブにおいてサブ・グリッドが生成される。サブ・グリッドの生成については後で説明する。
ステップS02110において、キューブの計算の負荷を複数のプロセッサに分散させる。全てのキューブは、同数のセルを含むので、全てのキューブの計算の負荷はほぼ等しい。したがって、たとえば、複数の同一性能のプロセッサに、同一数のキューブを分配することにより、均等な負荷分散を行うことができる。ただし、キューブの計算の負荷を1台のプロセッサで実行してもよい。
サブ・グリッドの生成方法
図11は、本実施形態におけるサブ・グリッドの生成方法を示す流れ図である。図11の流れ図は、図2のステップS02100におけるサブ・グリッドの生成方法の詳細を示すものである。
ステップS11010において、リーフ・キューブのインターフェース・セルが抽出される。
図12は、固体(物体)と流体との境界を含むキューブを示す図である。図12において、固体中のセルは黒い丸で示し、流体中のセルは四角で示す。固体に隣接するセルは、インターフェース・セルと呼称され、ドットを付した丸で示す。
ステップS11020において、物体面近傍にサブ・グリッドが生成される。
図13は、サブ・グリッドが生成されたキューブを示す図である。図13において、固体中のセルは黒い丸で示し、流体中のセルは大きな四角で示し、インターフェース・セルは、ドットを付した丸で示す。サブ・グリッド・ポイントは白い丸で示し、境界ポイントは小さな四角で示す。
サブ・グリッドは、直交格子数を増加させずに、壁面近傍の計算精度を維持するように、直交格子と独立に付加される新しい計算ノードである。サブ・グリッドは、インターフェース・セルの中心点の位置から流体境界面に向かって、当該流体境界面に垂直方向へ段階的に近づけた複数の位置に設けられる。この手順は、サブ・グリッドが壁境界に到達し、サブ・グリッド内の各層が壁境界から一定の距離となるまで続けられる。
ステップS11030において、サブ・グリッドの層数が十分であるかどうか判断される。層数が十分であれば、ステップS11040に進む。層数が十分でなければ、ステップS11020に戻り、再びサブ・グリッドを生成する。
ステップS11040において、クラウドが生成される。クラウドについては後で説明する。
ステップS11050において、形状関数が構築される。形状関数については後で説明する。
流体計算
流体計算について以下に説明する。
圧縮性粘性流れを支配する無次元のナビエ・ストークス方程式は、保存形で以下のように記述される。
ここで、t、xおよびReは、それぞれ、時間、座標およびレイノルズ数である。i、jおよびkは、上記および以下の方程式において、座標インデックスを表し、アインシュタインの総和則がそれぞれのインデックスに適用される。保存変数ベクトルU、非粘性フラックス・ベクトルF(U) および粘性フラックス・ベクトルG(U)は、
によって定義される。ここで、ρ, p, e,TおよびKは、密度、圧力、全エネルギ、温度および流体の熱伝導率であり、uiは、座標方向における流れの速度成分を表す。この方程式のセットは、完全気体の状態方程式によって閉じられる。
ここでγは、比熱の比率である。粘性応力テンソルの成分τijは、
によって与えられる。ここでδijは、クロネッカーのデルタ記号であり、μは、サザランドの関係によって定まる粘性係数である。
乱流シミュレーションに対して、粘性μは、たとえば、スパラート・アラマラス一方程式モデル(Spalart and Allmaras one-equation model)によって評価される、渦粘性によって置き換えられる。
可変密度または一定密度の低マッハ数流れ問題の解法における効率を改善するために、前処理が行われる。前処理された支配方程式を導出するために、式(9)によって表現された元の系は、保存変数Uから原始変数Qへ以下のように変換される。
ここで、原始変数ベクトルQおよびヤコビアン
は、
および
によって与えられる。ここで、HおよびCは、それぞれ、定圧における全エンタルピーおよび比熱である。元のヤコビアン行列
を前処理行列Γによって置き換えることにより、前処理ナビエ・ストークス方程式が得られる。
本実施形態において、前処理行列Гは以下のように記述される。
ここで、
である。ここで、Uは、基準速度であり、
によって与えられる。ここで、|v|は、ローカル速度の大きさであり、cは、音速である。また、基準速度は、局所的な拡散速度よりも小さくないはずである。そこで、
である。ここで、Δdは、特性セル長さである。
前処理ナビエ・ストークス方程式の固有値は以下のとおりである。
ここで、
である。ここで、nは、セル境界の外向きの法線ベクトルを示す。基準速度が局所速度と同じ次数である場合には、全ての固有値は、uと同じオーダーを有する。基準速度が音の局所速度と等しければ、前処理系は、非前処理ナビエ・ストークス方程式の元の系へ戻る。
圧縮性ナビエ・ストークス方程式は、直交格子における、セルを中心とする、有限体積の方式によって離散化される。式(16)は、以下の代数形式で記述される。
ここで、Vは、セルiの体積である。総和インデックスj(i)は、セルiの全ての面を意味し、ΔSijは、セルiおよびjの間のインターフェース領域である。h(nij)は、検査体積境界に垂直な、非粘性数値フラックス・ベクトルである。
は、検査体積境界の両側のプリミティブ値である。数値フラックスhは、たとえば、Harten-Lax-van Leer-Einfeldt-Wada (HLLEW, Obayashi, S., and Guruswamy, G. P., “Convergence Acceleration of a Navier-Stokes Solver for Efficient Static Aeroelastic Computations,” AIAA Journal, Vol. 33, No. 6, 1995, pp. 1134, 1141.)の近似リーマン解法を使用して計算される。二重のセル境界におけるプリミティブ変数は、3次精度以上を達成するために、たとえば、MUSCLアプローチ(Yamamoto, S., and Daiguji, H., “Higher-Order-Accurate Upwind Schemes for Solving the Compressible Euler and Navier-Stokes Equations,” Computer and Fluids, Vol. 22, No. 2/3, 1933, pp. 259, 270.)によって評価される。粘性フラックス項Gは、2次精度中心差分によって評価される。
本実施形態においては、時間積分に、たとえば、Lower-Upper Symmetric Gauss-Seidel (LU-SGS)インプリシット法が使用される(Sharov, D., and Nakahashi, K., “Reordering of Hybrid Unstructured Grids for Lower-Upper Symmetric Gauss-Seidel Computations,” AIAA Journal, No. 36, 1998, pp. 484, 486.)。この近似要素分解法の最も魅力的な利点は、インプリシット演算子にある近似を行うことによって、LU-SGS法の元の公式において固有のヤコビアン行列の評価および記憶を完全に除去することができることである。結果としてのLU-SGS法は、時間ごとのイクスプリシット法よりも安価である。
LU-SGS法は、式(27)における非粘性フラックスの最初の総和に対して、ノード・ポイントj(i)を下三角行列のグループj∈L(i)と上三角行列のグループj∈U(i)とに分けるテクニックに基づいている。時間レベルnの関係
において、式(27)は、対称Gauss-Seidel方に含まれる2個のステップ
および
にしたがって解かれる。ここで、Rは、式(27)の右手側の残差である。行列Dは、
によって与えられる。ここで、Δtは時間ステップを示し、Iは単位行列である。Jameson およびTurkelによって近似されたフラックス・ヤコビアンJ±を使用することによって、D対角化形を以下のようにする。
ここで、λijは、空間半径
である。LU-SGSは、結局2回の掃き出し(sweep)によって解かれる。第1は、低位の(順方向の)掃き出し
であり、第2は、上位の(逆方向の)掃き出し
である。ここで、
である。
境界条件を課すために、インターフェース・セルiには体積力が導入される。式(2)の元のナビエ・ストークス方程式は以下のように記述される。
RHSは、非粘性フラックスおよび粘性フラックスを含み、
によって与えられる。体積力Sは、
によって示される。ここで、(・)IBは、IB法(Immersed Boundary Method)によって課された体積力である。
式(39)の第2項は、グリッドレス(gridless)法によって評価される。該方法は、クラウドおよびノード位置の形状関数の概念を必要とする。各々のインターフェース・セルのクラウドは、隣接流体セル、インターフェース・セル、境界ポイントおよびサブ・グリッドを含む。インターフェース・セルiにおける流れ変数は、そのクラウド内の周囲のポイントの流れ変数および形状関数の和によって評価される。K番目の座標方向における任意の特定の関数 の空間導関数は、形状関数の導関数φによって以下のように記述される。
ここで、Nは、考察対象のクラウド内のノードの数、添え字nは、クラウドに属するポイントのインデックスを示す。式(40)によって、インターフェース・セルとクラウドのメンバー・ポイントの間の全ての中間点において、非粘性フラックスおよび粘性フラックスが計算される。
キューブのサイズ調整方法
図14は、本実施形態におけるキューブのサイズ調整方法を示す流れ図である。図14の流れ図は、図1のステップS01050およびステップS01060におけるキューブのサイズ調整方法の詳細を示すものである。
ステップS14010において、全てのキューブの適応パラメータが計算される。適応パラメータは、たとえば、画像処理において輪郭を捉えるために使用されるラプラシアン・フィルタに基づく。流れ解ベクトルの選択されたコンポーネントに対するラプラシアン・フィルタは、以下の式によって与えられる。コンポーネントは、たとえば、マッハ数であってもよい。
ここで、Δlは、キューブ・サイズであり、Lは、長さスケールである。Lの値を増加させると、大きなキューブが細分化される。しかし、増加させすぎると、重要な流れの特性を解くために、十分なキューブのクラスタリングが行われることなく、滑らかな流れ領域において多すぎる数のキューブが生成される。他方、Lの値を減少させると、小さなキューブが細分化される。しかし、減少させすぎると、キューブのサイズの分布における空間的な変化が大きくなり、解の精度を劣化させる。本実施形態においては、Lの適切な値が、0と1の間で経験的に定められる。
キューブ内の全てのセルのラプラシアンの絶対値の総和を、該キューブの適応パラメータとする。
ステップS14020において、全てのキューブの適応パラメータの平均値および標準偏差が計算される。
ステップS14030において、全てのキューブの適応パラメータの平均値および標準偏差に基づいて、適応パラメータの細分化のしきい値Ghighおよび粗大化のしきい値Glowが定められる。
ステップS14040において、キューブの適応パラメータが細分化のしきい値よりも大きいかどうか判断される。キューブの適応パラメータが細分化のしきい値よりも大きければ、ステップS14050に進む。キューブの適応パラメータが細分化のしきい値以下であれば、ステップS14060に進む。
ステップS14050において、キューブが細分化される。
ステップS14060において、キューブの適応パラメータが粗大化のしきい値よりも小さいかどうか判断される。キューブの適応パラメータが粗大化のしきい値よりも小さければ、ステップS14070に進む。キューブの適応パラメータが粗大化のしきい値以上であれば、ステップS14080に進む。
ステップS14070において、キューブが粗大化される。
ステップS14080において、隣接するキューブのサイズ調整が行われる。
ステップS14090において、キューブの境界情報が構築される。
ステップS14100において、キューブの計算の負荷を複数のプロセッサに分散させる。
システム構成
図15は、本発明の一実施形態によるシミュレーション計算システムの構成を示す図である。
シミュレーション計算システムは、計算制御部101、格子生成部103、入出力部105、システム・バス107および演算部109を含む。演算部109は、n台のプロセッサ1091乃至109nを含む。
格子生成部103は、キューブの生成やキューブのサイズ調整を行う。演算部109は、各キューブの流体計算およびキューブ間情報交換を行う。計算制御部101は、複数のプロセッサへのキューブの計算の分散、キューブのサイズ調整の開始時期の判断、計算終了時期の判断などを行う。入出力部105は、シミュレーション対象のデータの入力およびシミュレーション結果の出力を行う。
図16Aは、本実施形態によるシミュレーション計算システムの性能を示す図である。
図16Bは、図16Aに示したシミュレーション計算システムの性能を測定するために、その周りにおいてシミュレーション計算が行われる物体の形状を示す図である。物体はアメッド・ボディ(Ahrmed body)と呼称されるものである。グリッド数は、4百万である。
図16A(a)の横軸および縦軸は、それぞれ、プロセッサ(CPU)の台数および該台数のシステムの性能を示す。図16A(b)の横軸および縦軸は、それぞれ、プロセッサ(CPU)の台数および該台数のシステムの性能比率を示す。複数のプロセッサを含むシステムは、プロセッサの台数に比例した性能を備えるのが理想である。ここで、プロセッサの台数に比例した性能に対する実際の性能の比率を性能比率と定義する。理想的には、複数のプロセッサを含むシステムの性能比率は1である。しかし、実際には、プロセッサの台数が増加するにしたがって性能比率は大きく低下する。図16A(b)に示すように、本実施形態によるシステムにおいては、プロセッサの台数が64台となっても性能比率は0.8(80%)以上である。その理由は、本実施形態によるシステムにおいては、計算負荷のほぼ等しいキューブによって、計算負荷をプロセッサ間にほぼ均等に分散できるからである。
図17乃至20は、本実施形態のシミュレーション計算方法による計算結果を示す図である。
図17および図18は、翼の周りのマッハ数および圧力Pを示す図である。流入マッハ数は、0.73である。レイノルズ数は、6.56x10であり、全流れ領域に対して、乱流を仮定している。迎角は、2.79度に設定される。衝撃波は、翼の上面において、先端から翼弦の約55%に形成される。
図19は、面圧の計算値と実験値との比較を示す図である。図19の縦軸は圧力係数を示す。図19の横軸は位置座標を示す。翼の前縁の座標が0、翼の後縁の座標が1である。2つの線のうち上方の線の値が翼の上面の圧力係数値であり、下方の線の値が翼の下面の圧力係数値である。計算値は、全体として実験値によく一致している。
図20は、計算によって求められた、車両モデル近くの流線の軌跡を示す図である。図20は、流線における圧力Pも示す。
上述のように本発明のシミュレーション計算方法は、複雑な形状への適合性、解適応グリッド制御の適用、高分解能方式の適用および格子生成に優れている。
本発明の実施形態の特徴は以下のとおりである。
本発明の一実施形態において、キューブの分割の回数をツリー構造のレベルと対応させて、キューブの集合を該ツリー構造の最も下位のレベルの要素であるリーフによって表現し、該ツリー構造を使用して、所定のキューブに隣接するキューブを見出して、境界情報を交換するように構成している。
本実施形態によれば、ツリー構造を使用することによって、所定のキューブに隣接するキューブを容易に見出すことができる。
本発明の実施形態において、隣接するキューブは、ツリー構造において同じレベルか隣接レベルであるように構成している。
本実施形態によれば、隣接するキューブは、ツリー構造において同じレベルか隣接レベルであるように構成することによって、隣接するキューブのサイズの比が所定値以内となり、スムージングが行われる。
本発明の実施形態において、キューブが、前記ツリー構造に関し、親および子へのポインタと、系図と、レベルとのデータを有し、該キューブのセルに関し、前記物体の有無のデータを有するように構成している。
本実施形態によれば、キューブの有するデータの量が少なくなる。
本発明の実施形態において、前記物体の有無のデータを、ラン・レングス・データとして記憶するように構成している。
本実施形態によれば、キューブの有するデータの量がさらに少なくなる。
本発明の実施形態において、前記分割が、Nを1、2または3として2個への均等分割である。
本実施形態によれば、Nを変えることにより、キューブの等方分割または非等方分割を行うことができる。
本発明の実施形態において、前記対象領域が3次元の領域であり、キューブが立方体または直方体である。
本発明の実施形態において、所定数の計算ステップを実行した後に、キューブの適応パラメータに基づいて、該キューブのサイズが適切であるかどうか評価し、適切でない場合には該キューブのサイズを変更するように構成している。
本実施形態によれば、所定数の計算ステップを実行した後にキューブの適応パラメータによって、該キューブのサイズを評価することによってキューブのサイズを調整することができる。その結果、シミュレーション計算の精度が向上する。
本発明の実施形態において、前記物体と前記流体との境界を含むキューブ内の前記境界の近傍に、前記境界の近傍の分解能を向上させるように、セルとは別に、セルよりも細かな間隔でサブ・グリッドを設けるように構成している。
本実施形態によれば、セルの数を一定値以内としながら、物体と流体との境界近傍の分解能を向上させることができる。
本発明の実施形態において、計算の負荷を、単一のキューブの計算を単位として複数のプロセッサに分散させるように構成している。
複数のキューブは、サイズは異なっても等しい数のセルを備えるので、複数のキューブの計算の負荷はほぼ等しい。したがって、単一のキューブの計算を単位として、所望の大きさの負荷を複数のプロセッサに分散させることができる。
本発明の一実施形態によるシミュレーション計算方法を示す流れ図である。 本実施形態におけるキューブの生成方法を示す流れ図である。 物体の周りに生成されたキューブを示す図である。 物体(固体)と流体との境界を含むキューブ及び該キューブ内のセルを示す図である。 キューブの分割の状態を表現するツリー構造を示す図である。 非等方に分割されたキューブを示す図である。 2次元のラン・レングス・データ・ラインを説明するための図である。 3次元のラン・レングス・データ・ラインを説明するための図である。 キューブの系図の定義を示すための図である。 キューブ位置と系図との関係を示す図である。 本実施形態におけるサブ・グリッドの生成方法を示す流れ図である。 固体(物体)と流体との境界を含むキューブを示す図である。 サブ・グリッドが生成されたインターフェース・セルを示す図である。 本実施形態におけるキューブのサイズ調整方法を示す流れ図である。 本発明の一実施形態によるシミュレーション計算システムの構成を示す図である。 本実施形態によるシミュレーション計算システムの性能を示す図である。 図16Aに示したシミュレーション計算システムの性能を測定するために、その周りにおいてシミュレーション計算が行われる物体の形状を示す図である。 翼の周りのマッハ数を示す図である。 翼の周りの圧力を示す図である。 面圧の計算値と実験値との比較を示す図である。 計算によって求められた、車両近くの流線の軌跡を示す図である。
符号の説明
101…計算制御部、103…格子生成部、105…入出力部、109…演算部

Claims (10)

  1. コンピュータにより実行される、流体力学に基づく物体の周りの流体の流れのシミュレーション計算方法であり、
    対象領域を、キューブと呼称される複数の計算単位領域に分割し、
    それぞれのキューブに、等しい数のセルと呼称される直交格子要素を生成し、
    各計算ステップにおいて、複数のキューブ内について流体力学方程式に基づく数値計算を行い、
    各計算ステップ終了後に、隣接するキューブの間で境界情報を交換する、
    方法であって、
    前記対象領域をキューブに分割する際に、隣接するキューブのサイズの比が所定の範囲であるようにしながら、所望の分解能が得られるように、前記物体と前記流体との境界を含むキューブが十分に小さくなるまで分割を繰り返して、前記物体の形状に合わせてキューブのサイズを定め、かつ、
    前記物体と前記流体との境界面を含むキューブ内の前記境界面の近傍に、前記境界面の近傍の計算精度を向上させるように、前記セルとは別に、前記セルよりも細かな間隔でサブ・グリッドを設けるように構成され、
    前記サブ・グリッドは、前記境界面の近傍の計算精度を向上させるため前記セルとは独立に付加される計算ノードであって、前記境界面に隣接する前記セルであるインターフェース・セルの中心点の位置から当該境界面に向かって、当該境界面に垂直な方向へ段階的に近づけた複数の位置に設けられ、
    前記インターフェース・セルの中心点における流れは、当該中心点における流れの形状関数の空間導関数を、当該インターフェース・セルに隣接する流体中のセルの中心点、前記境界面上の点、及びサブ・グリッドを含む各点の周囲のポイントにおける流れの形状関数の線形結合として表現することにより求められる、
    シミュレーション計算方法。
  2. キューブの分割の回数をツリー構造のレベルと対応させて、キューブの集合を該ツリー構造の最も下位のレベルの要素であるリーフによって表現し、該ツリー構造を使用して、所定のキューブに隣接するキューブを見出して、該所定のキューブと該所定のキューブに隣接するキューブとの間で情報を交換するように構成した請求項1に記載のシミュレーション計算方法。
  3. 隣接するキューブは、ツリー構造において同じレベルか隣接レベルであるように構成した請求項2に記載のシミュレーション計算方法。
  4. キューブが、前記ツリー構造に関し、親および子へのポインタと、系図と、レベルとのデータを有し、該キューブのセルに関し、前記物体の有無のデータを有するように構成した請求項2に記載のシミュレーション計算方法。
  5. 前記物体の有無のデータを、ラン・レングス・データとして記憶するように構成した請求項4に記載のシミュレーション計算方法。
  6. 分割の際にキューブが、Nを1、2または3として2N個の均等サイズのキューブに分割される請求項1に記載のシミュレーション計算方法。
  7. 前記対象領域が3次元の領域であり、キューブが立方体または直方体である請求項1に記載のシミュレーション計算方法。
  8. 所定数の計算ステップを実行した後に、キューブの適応パラメータに基づいて、該キューブのサイズが適切であるかどうか評価し、適切でない場合には該キューブのサイズを変更するように構成した請求項1に記載のシミュレーション計算方法。
  9. 計算の負荷を、単一のキューブの計算を単位として複数のプロセッサに分散させるように構成した請求項1に記載のシミュレーション計算方法。
  10. 流体力学に基づく物体の周りの流体の流れのシミュレーション計算を行うシステムであって、
    対象領域を、キューブと呼称される複数の計算単位領域に分割し、それぞれのキューブに、等しい数のセルと呼称される直交格子要素を生成する格子生成部と、
    各計算ステップにおいて、複数のキューブ内について流体力学方程式に基づく数値計算を並列に行い、各計算ステップ終了後に、隣接するキューブの間で境界情報を交換する演算部と、
    シミュレーション計算の制御を行う計算制御部と、を備え、
    前記格子生成部が、前記対象領域をキューブに分割する際に、隣接するキューブのサイズの比が所定値以下であるようにしながら、所望の計算精度が得られるように、前記物体と前記流体との境界を含むキューブが十分に小さくなるまで分割を繰り返して、前記物体の形状に合わせてキューブのサイズを定め、かつ、
    前記物体と前記流体との境界面を含むキューブ内の前記境界面の近傍に、前記境界面の近傍の計算精度を向上させるように、前記セルとは別に、前記セルよりも細かな間隔でサブ・グリッドを設け
    前記サブ・グリッドは、前記境界面の近傍の計算精度を向上させるため前記セルとは独立に付加される計算ノードであって、前記境界面に隣接する前記セルであるインターフェース・セルの中心点の位置から当該境界面に向かって、当該境界面に垂直な方向へ段階的に近づけた複数の位置に設けられ、
    前記インターフェース・セルの中心点における流れは、当該中心点における流れの形状関数の空間導関数を、当該インターフェース・セルに隣接する流体中のセルの中心点、前記境界面上の点、及びサブ・グリッドを含む各点の周囲のポイントにおける流れの形状関数の線形結合として表現することにより求められる、
    物体の周りの流体の流れのシミュレーション計算を行うシステム。
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