JP5208559B2 - 鞍乗り型車両の電装品収納構造 - Google Patents

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本発明は、燃料タンクと燃料タンクカバーとを備える鞍乗り型車両に好適な電装品収納構造に関する。
一般に、自動二輪車やATV等の鞍乗り型車両には、この鞍乗り型車両の動作を電気的に制御するための各種電装品が設けられている。この種の電装品は、防水性及びメンテナンス性を備えた箇所に配置されることが要求され、従来、鞍乗り型車両のシート下空間に電装品を収納したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の構成は、シート下空間という貴重な収納場所の一部を割いて電装品の収納場所を確保せざるを得なかった。これを解消するために、鞍乗り型車両の車体フレームを覆う車体カバーに開口及びリッドを設け、このリッドの内側に電装品を収納したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
実公平05−20634号公報 特許2629774号公報
しかしながら、リッドの内側に電装品を収納する場合には、車体カバーに開口を形成し、この開口にリッドが配置されるため、このリッドが車体カバー及び鞍乗り型車両の外観を損なう恐れがあった。一方、近年、車体のコンパクトが求められ、電装品についてもより好適な収納場所が模索されている。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、車体のコンパクト化及び外観の向上を図ることができる鞍乗り型車両の電装品収納構造を提供することを目的とする。
上述課題を解決するため、本発明は、搭乗者の前方に燃料タンク(25)と前記燃料タンク(25)を覆う燃料タンクカバー(32a)とを備える鞍乗り型車両において、前記燃料タンク(25)は、2本の車体フレーム部材(61)の間に取り付けられ、この燃料タンク(25)の上方に形成される、当該燃料タンク(25)と前記燃料タンクカバー(32a)との間の空間(A)に電装品(33f,33g)を収納し、この電装品(33f,33g)は、前記2本の車体フレーム部材(61)に跨って設けられる2本の脚部(82)を有する電装品取付部材(25b)に一体に取り付けられ、前記電装品取付部材(25b)は、前記燃料タンク(25)の凹凸形状に合わせて形成され、この電装品取付部材(25b)を前記燃料タンク(25)と前記燃料タンクカバー(32a)との間で挟持したことを特徴とする。
この構成によれば、前記燃料タンクは、2本の車体フレーム部材の間に取り付けられ、この燃料タンクの上方に形成される、燃料タンクと燃料タンクカバーとの間の空間に電装品を収納したため、燃料タンクと燃料タンクカバーとの間に形成されるデッドスペースを有効に活用でき、その分だけ車体のコンパクト化を図ることができる。また、電装品を燃料タンクと燃料タンクカバーとの間に配置することにより、この燃料タンクカバーを取り外すだけで電装品が露出し、これら電装品を簡単にメンテナンスすることができる。このため、従来のように、車体カバーに開口及びリッドを設ける必要は無く、車体の外観の向上を図ることができる。また、電装品は、上記2本の車体フレーム部材に跨って設けられる2本の脚部を有する電装品取付部材に一体に取り付けられるため、これら電装品取付部材の2本の脚部をそれぞれ車体フレーム部材に載せるだけで、電装品が一体に取り付けられた電装品取付部材を簡単に当該車体フレーム部材に配置することができる。このため、電装品取付部材に、燃料タンクに溶接等の手段で固定するための取付部を設ける必要がなく、電装品取付部材の構成を簡素化できる。また、電装品取付部材は燃料タンクの凹凸形状に合わせて形成されるため、この燃料タンクから大きく突出させることなく当該燃料タンク上に電装品取付部材を配置することができ、燃料タンクと燃料タンクカバーとの間に形成されるデッドスペースを有効に活用できる。また、電装品取付部材を燃料タンクと燃料タンクカバーとの間で挟持しているため、電装品取付部材を前記燃料タンクと前記燃料タンクカバーとの間の空間に簡単に支持することができる。
この構成において、前記電装品取付部材(25b)の脚部(82)は、前記車体フレーム部材(61)に跨座される挟叉部(81)を有する構成としても良い。この構成によれば、挟叉部によって電装品取付部材の脚部が車体フレーム部材に係止されるため、この車体フレーム部材に電装品取付部材を固定するための孔を設ける必要が無い。このため、車体フレームの剛性を変化させることなく、簡単な構成で電装品を収納することができる。
また、前記燃料タンクカバー(32a)の内面にクッション部材を備え、このクッション部材で前記電装品取付部材(25b)を押さえる構成としても良い。この構成によれば、電装品取付部材はクッション部材によって上下方向への移動が抑制されるため、当該電装品取付部材25bを容易に上下方向に位置決めできる。
さらに、前記電装品(33f,33g)は、前記燃料タンク(25)の下方に配置された原動機(15)を運転するためのECU(33f)と点火コイル(33g)であっても良い。
また、前記燃料タンク(25)と前記燃料タンクカバー(32a)は、それぞれ2本の前記車体フレーム部材(61)に固定されている構成としても良い。
また、前記燃料タンク(25)には燃料ポンプ(70)が収容され、この燃料ポンプ(70)は上端部が円柱形状をなして燃料タンク(25)の上面部から突出して配置され、前記電装品取付部材(25b)は、前記燃料タンク(25)の上方に延在して前記電装品(33f,33g)を支持する基部(80)と、この基部(80)の両端から下方に延びる前記脚部(82)とを備えて樹脂材料によって一体に形成され、前記基部(80)の上面から上方に略円筒状に突出し、前記燃料ポンプ(70)の上端部に係合する係合部(80a)が形成され、この係合部(80a)は、その前部または後部の一方に切り欠き部(80b)を備える構成としても良い。
本発明によれば、燃料タンクの上方の燃料タンクと燃料タンクカバーとの間の空間に電装品を収納したため、燃料タンクと燃料タンクカバーとの間に形成されるデッドスペースを有効に活用でき、その分だけ車体のコンパクト化を図ることができる。また、電装品を燃料タンクと燃料タンクカバーとの間に配置することにより、この燃料タンクカバーを取り外すだけで電装品が露出し、これら電装品を簡単にメンテナンスすることができる。このため、従来のように、車体カバーに開口及びリッドを設ける必要は無く、車体の外観の向上を図ることができる。また、また、電装品は、上記2本の車体フレーム部材に跨って設けられる2本の脚部を有する電装品取付部材に一体に取り付けられるため、これら電装品取付部材の2本の脚部をそれぞれ車体フレーム部材に載せるだけで、電装品が一体に取り付けられた電装品取付部材を簡単に当該車体フレーム部材に配置することができる。このため、電装品取付部材に、燃料タンクに溶接等の手段で固定するための取付部を設ける必要がなく、電装品取付部材の構成を簡素化できる。
また、電装品取付部材の脚部は、車体フレーム部材に跨座される挟叉部を有するため、この挟叉部によって電装品取付部材の脚部が車体フレーム部材に係止される。このため、この車体フレーム部材に電装品取付部材を固定するための孔を設ける必要が無く、車体フレームの剛性を変化させることなく、簡単な構成で電装品を収納することができる。
また、電装品取付部材は燃料タンクの凹凸形状に合わせて形成されるため、この燃料タンクから大きく突出させることなく当該燃料タンク上に電装品取付部材を配置することができ、燃料タンクと燃料タンクカバーとの間に形成されるデッドスペースを有効に活用できる。また、電装品取付部材を燃料タンクと燃料タンクカバーとの間で挟持しているため、電装品取付部材を前記燃料タンクと前記燃料タンクカバーとの間の空間に簡単に支持することができる。
また、前記燃料タンクカバーの内面にクッション部材を備え、このクッション部材で前記電装品取付部材を押さえるため、電装品取付部材はクッション部材によって上下方向への移動が抑制されることにより、当該電装品取付部材25bを容易に上下方向に位置決めできる。
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1は、鞍乗り型車両1を示す。この鞍乗り型車両1は、小型軽量に構成された車体の前後に比較的大径の低圧バルーンタイヤである左右一対の前輪2及び後輪3を備え、最低地上高を大きく確保して主に不整地での走破性を高めた所謂ATV(All Terrain Vehicle)である。
鞍乗り型車両1の車体フレーム4は、複数種のアルミニウム合金材を溶接等により一体に結合したオールアルミニウム製のフレームであり、車体左右中央部の前寄りの部位において前後に長いボックス構造を形成している。車体フレーム4の上部後端部には、前後に延びるシートフレーム4aの前端部がボルト締結により一体的に結合される。
車体フレーム4の前部には、ダブルウイッシュボーン式(独立懸架式)のフロントサスペンション5が支持され、このフロントサスペンション5を介して左右前輪2が車体前部に懸架される。該フロントサスペンション5は、左右一対のアッパアーム6及びロアアーム7を有し、各アーム6,7は、車体フレーム4の下部前側の左右両側に基端部が上下揺動可能に連結されている。
該アッパアーム6及びロアアーム7の先端部には左右一対のナックル8が支持され、左右ナックル8には左右前輪2がそれぞれ軸支されている。また、ロアアーム7と車体フレーム4との間には左右一対のフロントクッション9が介設されている。
車体フレーム4の後部にはスイングアーム式(車軸懸架式)のリアサスペンション11が支持され、このリアサスペンション11を介して左右後輪3が車体後部に懸架されている。すなわち、リアサスペンション11は、車体フレーム4の下部後端部に基端部を上下揺動可能に連結するスイングアーム12を有し、このスイングアーム12の後端部には後輪車軸13が支持されており、この後輪車軸13の両側には左右後輪3がそれぞれ軸支されている。また、スイングアーム12と車体フレーム4との間には単一のリアクッション14が介装されている。
車体フレーム4の後部内側には鞍乗り型車両1の原動機としてのエンジン15が搭載されている。エンジン15は車幅方向(左右方向)に沿うクランク軸を有する水冷単気筒エンジンであり、その下部を構成するクランクケース16の上にシリンダ17Aが略垂直に立設されている。シリンダ17A上部のシリンダヘッド17の前端側にはエンジン排気系の排気管28aが接続され、排気管28aは前方に延出して曲げられ、シリンダ17Aの右側を通って車体後方に延び、シートフレーム4aの下方でサイレンサ28bに連結されている。シリンダヘッド17の後端側にはエンジン吸気系のスロットルボディ27a及びエアクリーナケース27bが接続されている。
クランクケース16の後部左側にはドライブスプロケット18aが配設され、該ドライブスプロケット18aと後輪車軸13中間部のドリブンスプロケット18bとに無端状のドライブチェーン18cが掛け回されている。
車体フレーム4前部の左右中央部には、上部が後側に位置するように傾斜するステアリングシャフト21が配設される。ステアリングシャフト21の上端部にはバータイプの操向ハンドル22が一体的に取り付けられ、ステアリングシャフト21の下端部には操舵機構のセンターアーム(センター側のステアリングアーム)23が一体的に取り付けられている。センターアーム23はステアリングシャフト21の下端部から後方へ延び、その先端部には左右タイロッド24の基端部が連結され、該左右タイロッド24の先端部が左右ナックル8にそれぞれ連結されている。
車体フレーム4の前後中間部には燃料タンク25が配設され、燃料タンク25の前方下方にはラジエータ26が配設され、ラジエータ26の後面にはラジエータファン26aが、ラジエータ26の前方にはラジエータグリル26bが配設される。ラジエータ26の後方下部にはラジエータリザーブタンク26cが配設される。なお、図中符号29a,29bは前輪2及び後輪3の上部外周を覆うフロントフェンダ及びリアフェンダを、符号31は前記シートフレーム4a上に支持される鞍乗りシートを、符号32は主に車体上部前側を覆う車体カバーをそれぞれ示す。この車体カバー32は燃料タンク25を覆う燃料タンクカバー32aを備え、この燃料タンクカバー32aは、燃料タンク25の上方から鞍乗りシート31の下方まで延在し、車体フレーム4に取り付けられている。また、符号33a,33bは鞍乗りシート31とステアリングシャフト21との間において燃料タンクカバー32a内に収容されるバッテリ及びレギュレータを、符号33f,33gは、燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間に収納される電装品としてのECU及び点火コイルを、符号34はリアクッション14の下端部をスイングアーム12及び車体フレーム4に連結するリンク機構を、符号35は乗員用の左右ステップをそれぞれ示す。
つぎに、車体フレーム4の構造を説明する。
車体フレーム4は複数種のアルミニウム合金材を溶接等により一体に結合してなり、図2及び図3に示すように、フロントサスペンション支持部41Aを有するフロントフレームアッシ41と、リアサスペンション支持部51Aを有するセンタフレームアッシ51と、フロントフレームアッシ41及びセンタフレームアッシ51を連結する左右一対のアッパーメインフレーム(車体フレーム部材)61及び左右一対のロアメインフレーム62とを有してなる。フロントフレームアッシ41は、図4に示すように、上広がりに形成され、それぞれ一体のアルミニウム鋳造部品とされた、上フロントフレーム42及び下フロントフレーム43を有し、概略二分割された構成を有する。これら部品は溶接接合される。
上フロントフレーム42は、図2及び図3に示すように、前面視ほぼ縦長楕円状の開口部42aを有し、開口部42aの両側縁には上下に延びた縦延出部42fを有し、上縁にはほぼ水平に延びた横延出部42cを有し、前面視縦長楕円形状に形成されている。上フロントフレーム42は、側面視では上部が後側に位置するように傾斜して配置される。縦延出部42fの最も幅広となった部位には、図4に示すように、左右一対のクッション上端支持部45が設けられる。左右クッション上端支持部45は互いに平行な前後壁を形成し、該前後壁間にフロントクッション9(図1参照)の上端部が入り込み、該上端部がやや後下がりに傾斜する連結軸を介して揺動可能に連結されている。
下フロントフレーム43は、図2及び図3に示すように、車体後方に後下がりに延びた上下ビーム部43a,43bを有している。上下ビーム部43a,43bの前半部は互いに略平行に配置される一方、上ビーム部43aの後半部は後下がりに傾斜し、その後端部が下ビーム部43bの後端部上側に側面視鋭角に合流し一体化する。そして上下ビーム部43a,43bの前端部間及び前後中間部間が、前後柱状部43c,43dを介して連結される。この構成では、前後に長い下フロントフレーム43の前後端部及び前後中間部が一体化されて剛性が高められると共に、上下ビーム部43a,43bの前半部間及び後半部間に下フロントフレーム43を左右に貫通する前後空間部K1,K2が形成されてフロントフレームアッシ41下部の軽量化が図られる。
上下ビーム部43a,43bは上下厚よりも左右幅が広い扁平状をなして前後に延びている。また前後柱状部43c,43dは前後厚よりも左右幅が広い扁平状をなして上下に延びている。前後柱状部43c,43dの上下端部は末端側ほど前後厚を増加させることで、上下ビーム部43a,43bとの結合部分の応力集中を抑える。下フロントフレーム43の左右幅は後側ほど広くなるように設けられる。下ビーム部43bの後部間は車体幅方向に延びたクロスメンバ43eで連結され、上下ビーム部43a,43bの後部間には上下方向に延びた左右一対のガセットパイプ43fが渡設される。下ビーム部43bの後端部に左右一対のロアメインフレーム62が連結される。上下フロントフレーム42,43の後部間には左右一対のガセットパイプ44が渡設される。
上ビーム部43aの前端部両側及び前後中間部両側には、左右外側に張り出す前記前後アッパアーム支持部46a,46bがそれぞれ一体形成される。各アッパアーム支持部46a,46bは互いに平行な前後壁を形成し、該前後壁間にアッパアーム6の基端部における円筒状の連結部6a,6b(図1参照)が入り込み、該連結部6a,6bがやや後下がりに傾斜する連結軸を介して揺動可能に連結される。
下ビーム部43bの前端部両側及び前後中間部両側には、それぞれ左右外側に張り出す前後ロアアーム支持部47a,47bが一体に設けられる。各ロアアーム支持部47a,47bは互いに平行な前後壁を形成し、該前後壁間にロアアーム7の基端部における円筒状の連結部7a,7b(図1参照)が入り込み、該連結部7a,7bがやや後下がりに傾斜する連結軸を介して揺動可能に連結される。なお、フロントクッション9の下端部はやや後下がりに傾斜する連結軸を介してロアアーム7に揺動可能に連結される。また、フロントクッション9の上下端部の連結軸並びにアッパアーム6及びロアアーム7の基端部の各連結軸は互いに平行とされる。
上ビーム部43aの前端部上側には上方に突出する前台座部49aが一体に設けられ、該前台座部49a上には上フロントフレーム42の下端部が溶接結合される。また、上ビーム部43aの前後中間部上側には上方に突出する後台座部49bが形成され、該後台座部49b上には左右ガセットパイプ44の下端部が溶接結合される。左右ガセットパイプ44は断面楕円状のアルミニウムパイプからなり、側面視で上部が前側に位置するように傾斜して配置され、かつ前面視では上部が左右外側に開くように傾斜して上下高さ位置で幅の異なる略V字状に配置される。これら左右ガセットパイプ44が、上フロントフレーム42の左右下延出部42dと下フロントフレーム43の後台座部49b両側との間に渡設される。なお、車体フレーム4前部の左右幅は上側ほど広くなり(図4参照)、左右クッション上端支持部45の近傍が最大幅となり、それより上側が若干幅狭となるように設けられる。
ガセットパイプ44、上フロントフレーム42及び上ビーム部43aの前半部は、側面視で概ね正三角形状に配置され、かつこれらの内側にはフロントフレームアッシ41を左右に貫通する上空間部K3が形成される。これによりフロントフレームアッシ41上部の剛性が高められると共に軽量化が図られる。また上フロントフレーム42と前柱状部43cとが側面視で略くの字状に連なり、ガセットパイプ44と後柱状部43dとが側面視で直線状に連なることで、上下に長いフロントフレームアッシ41の前部と前後に長いフロントフレームアッシ41の下部(下フロントフレーム43)との交差部分が堅牢に設けられる。また、上フロントフレーム42と前柱状部43cとが側面視で略くの字状に連なることで、車体フレーム4の全長が短くなる。
センタフレームアッシ51は、図2及び図5に示すように、左右一対のセンタフレーム52と、これらを連結する上下クロスメンバ53,54とを有してなる。左右センタフレーム52は、車体前後中間部の後寄りの部位において上下に延在するもので、互いに左右勝手違い対称に設けられる。左右センタフレーム52の上端部前側には左右一対のアッパーメインフレーム61の後端部61bが溶接結合される。また、左右センタフレーム52の上端部後側には後方に張り出すメンバ支持部58が一体形成され、該メンバ支持部58の左右内側には上クロスメンバ53の端部が溶接結合される。上クロスメンバ53の左右中間部後側には後方に突出する前記クッション上端支持部56が一体形成される。
左右センタフレーム52の下端部は前方に湾曲して延び、その前端部には左右一対のロアメインフレーム62の後端部62bが溶接結合される。また、左右センタフレーム52の下端部の左右内側には下クロスメンバ54(図5参照)の端部が溶接結合される。下クロスメンバ54の左右中間部後側には後方に突出する前記リンク機構支持部57が一体形成される。なお、左右センタフレーム52の下端部の左右外側にはステップ35を支持するステップ支持部52aが設けられ、左右センタフレーム52の上部後側には前記シートフレーム4aの前端部を支持するシートフレーム支持部(図示せず)が設けられ、左右センタフレーム52の上部前側には後エンジン支持プレート52d(図1参照)を介してエンジン15を支持する後エンジン支持部52cが設けられる。
左右センタフレーム52の下部にはスイングアームピボット部55が設けられ、スイングアームピボット部55にはスイングアーム12の前端部が左右方向に沿う前記ピボット軸55a(図1参照)を介して上下揺動可能に支持される。センタフレームアッシ51は、左右幅がほぼ等しく上方に延び、その上側の左右幅がやや狭くなるように形成される。左右一対のロアメインフレーム62は上面視では後側ほど互いに離間するように傾斜して設けられ、側面視では略水平となるように設けられる。左右一対のアッパーメインフレーム61は、上面視では前側が最も広く、後ろに向かい徐々に狭く、後端部では互いにほぼ並行に延びて設けられ、側面視では全体に後下がりに傾斜して設けられる。
上フロントフレーム42は、図3及び図4に示すように、その上縁にほぼ水平に延びた横延出部42cを有し、横延出部42cの幅方向中央に円弧状の凹部42eを備え、凹部42eには前後半割り体(図示せず)がボルト締結により取り付けられる。前後半割り体と凹部42eが形成する円筒状の内周面にはステアリングシャフト21の上部外周面が回動可能に支持される。すなわち横延出部42cにステアリングシャフト21の上部を回動可能に支持する上ステアリング支持部64(図1参照)が構成される。
上ビーム部43aの前半部には、ステアリングシャフト21の下端部を回転可能に支持する下ステアリング支持部65(図1参照)が設けられる。下ステアリング支持部65は、上ビーム部43aを上下に貫通するシャフト挿通孔65aを形成し、該シャフト挿通孔65a内にステアリングシャフト21の下端部を回動可能に支持する。ステアリングシャフト21の下端部は下ステアリング支持部65の下方(前空間部K1内)に突出し、図1に示すように、該下端部に操舵機構のセンターアーム23が取り付けられる。すなわち前空間部K1は操舵機構の配置スペースでもある。なお、図1中符号65bは上ビーム部43aの下方に突設されてステアリングシャフト21の回動時にセンターアーム23に当接してステアリングシャフト21の最大回動角度(操向ハンドル22の最大転舵角度)を規定するハンドルストッパを示す。
上ビーム部43aの後端部上側には、側面視台形状をなして斜め上後方に突出する前エンジン支持部49cが一体形成される。前エンジン支持部49cの左右両側には左右一対の前エンジン支持プレート49d(図1参照)の基端部がボルト締結等により結合され、該前エンジン支持プレート49dの先端部がエンジン15のクランクケース16の前端部上側にボルト締結等により結合される。すなわち、下フロントフレーム43の前エンジン支持部49cにはエンジン15のクランクケース16の前端部上側が左右前エンジン支持プレートを介して支持される。なお、エンジン15は、クランクケース16の前端部上側の他に、クランクケース16の前端部下側がエンジン支持ブラケット63を介して左右一対のロアメインフレーム62の前部に支持され、シリンダヘッド17の後部が後エンジン支持プレート52dを介して左右センタフレーム52の上部に支持され、クランクケース16の後端部が左右センタフレーム52下部のスイングアームピボット部55にピボット軸55a(図1参照)を介して支持される。
左右一対のアッパーメインフレーム61は、図2及び図3に示すように、フロントフレームアッシ41の幅が最も広くなった上端部の両側(上フロントフレーム42の後端部42b)と、センタフレームアッシ51の上端部51bの両側(左右センタフレーム52の上端部)との間に渡って前後に延びるもので、その前端部61aが上フロントフレーム42の後端部42bに、後端部61bが左右センタフレーム52の前端部52bにそれぞれ溶接結合される。一対のアッパーメインフレーム61間の幅は燃料タンク25の配置位置での前端部61aの幅が最も広く、車体後方の後端部61bに向かって漸次幅狭となり後端部61bでは略平行となる。燃料タンク25は下半部が、最も広がった左右一対のアッパーメインフレーム61間の空間に収まり、上半部が側面視で左右一対のアッパーメインフレーム61の上方に突出して設けられる。燃料タンク25は上面視で左右一対のアッパーメインフレーム61の内側、かつ車体幅方向略中央に位置し、センター振り分けで配置される。
左右一対のアッパーメインフレーム61の略中央上端部には支持部61cが設けられ、燃料タンク25は、該支持部61cの上に燃料タンク25の両側方から突出した固定部材25cを載せ、これらをボルトで結合することにより支持されている。なお、図中符号25aは燃料タンク25の後部上端部の給油口に装着される給油キャップを、符号25bは上記ECU33f及び点火コイル33gを支持する電装品取付部材を示し、この電装品取付部材25bは、燃料タンク25の上方を通ってアッパーメインフレーム61,61間に跨って配置される。ラジエータ26は左右方向に沿う板状をなし、直立状態よりもやや前傾した姿勢とされ、かつ側面視で燃料タンク25の下方に配置される。ラジエータ26は上端部26dが上フロントフレーム42の上部に支持され、下端部26eが上ビーム部43aの中央部に支持され、上面視では車体幅方向略中央にセンター振り分けで配置される。ラジエータグリル26bは樹脂製であり、ラジエータ26よりもやや傾斜を急にした前傾姿勢で配置され、左右一対のガセットパイプ44間に渡設されることで、フロントフレームアッシ41に支持される。
左右一対のロアメインフレーム62は、フロントフレームアッシ41下部の幅が狭くなった下ビーム部43bの後端部両側(下フロントフレーム43の後端部両側)と、センタフレームアッシ51の下端部両側(左右センタフレーム52の下端部)との間に渡って前後に延びるもので、その前端部が下ビーム部43bに、後端部が左右センタフレーム52にそれぞれ溶接結合されている。一対のロアメインフレーム62間の幅は下ビーム部43bの後端部に連結した前端部62a(図3参照)が最も狭く、車体後方に向かって漸次幅広となり、後端部62bでは略平行となる。
次に、電装品収納構造について説明する。
図6は、燃料タンク25及びその周辺構成を示す側面図であり、図7は、図6の上面図である。これら図6、図7では、燃料タンク25を覆う燃料タンクカバー32aを二点鎖線で示している。
燃料タンクカバー32aは、車体カバー32の一部を構成するものであり、燃料タンクカバー32aのみを着脱可能に車体フレーム4に取り付けられている。具体的には、図6及び図7に示すように、アッパーメインフレーム61の支持部61cは車幅方向にねじ受け部61dを備え、このねじ受け部61dに燃料タンクカバー32aの側面部がねじ止めされている。また、燃料タンクカバー32aは、ステアリングシャフト21から鞍乗りシート31の下方まで延在し、この燃料タンクカバー32a内には、燃料タンク25をはじめ各種電装品が収納配置されている。
燃料タンク25は、左右一対のアッパーメインフレーム61に沿った形状とされ、本実施形態では、図6に示すように、燃料タンク25の前部が後部に比べて幅広に形成されている。また、燃料タンク25は、図7に示すように、後部よりも前部が深底に形成され、当該燃料タンク25の前部に燃料ポンプ70が収容されている。この燃料ポンプ70は、上端部が円柱形状をなして燃料タンク25の上面部から突出して配置される。この上端部に燃料供給管71の一端が接続され、この燃料供給管71の他端は、スロットルボディ27aのフューエルインジェクション(不図示)に接続される。また、燃料タンク25の後部には給油口が設けられ、この給油口は燃料タンクカバー32aを貫通して当該燃料タンクカバー32aの上面側に位置する。このため、給油口に装着される給油キャップ25aは燃料タンクカバー32aの上面に露出し、この給油キャップ25aを外すだけで簡単に給油することができる。
燃料タンク25の後方には、エンジン15のシリンダ17の略上方に上記バッテリ33a等を支持する支持部材73が設けられる。この支持部材73は、樹脂材料によって一体に成形されており、アッパーメインフレーム61,61間に跨って配置され、これらアッパーメインフレーム61,61の後端部61bに設けられた取付部74(図2参照)にボルト止めされている。この支持部材73は、エンジン15とバッテリ33a等の間に配置され、これらバッテリ33a等にエンジン15からの輻射熱の伝達を遮る遮熱板として機能する。
支持部材73の略中央には、図7に示すように、鞍乗り型車両1に搭載される各種電装品及び電子機器に電力を供給するバッテリ33aを、その上部を車体前方に傾けて収容するバッテリ収容部が設けられ、このバッテリ収容部に収容されたバッテリ33aは固定バンド75で支持部材73に固定される。
また、支持部材73の上面には、バッテリ33aの左側に当該バッテリ33aから出力される電圧を調整するレギュレータ33bが配置され、当該バッテリ33aと燃料タンク25との間にヒューズボックス33cが配置される。また、ヒューズボックス33cの左側であって、レギュレータ33bと燃料タンク25との間には、支持部材73の前端部から上方に延びる壁部73aが形成され、この壁部73aに車両の傾きを検知する傾斜センサ33dが配置される。また、支持部材73は、その右側前部に燃料タンク25の側方まで延びる延出部73bを備え、この延出部73bには、エンジン15のスタータモータを始動させるためのスタータリレー33eが配置されている。
燃料タンクカバー32aには、支持部材73の上方に開口部32a1が形成され、この開口部32a1は防水パッキンを介して鞍乗りシート31によって閉鎖されている。これにより、鞍乗りシート31を取り外すと、開口部32a1を通じて支持部材73上に配置された電装品が露出するため、これら電装品を容易にメンテナンスすることができる。また、開口部32a1は、通常、鞍乗りシート31に覆われているため、この開口部32a1が露出することは少なく、鞍乗り型車両1の外観の向上を図ることができる。
一方、燃料タンク25の上方であって、この燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間の空間Aには、ECU33f及び点火コイル33gと、これらECU33f及び点火コイル33gが取り付けられる電装品取付部材25bとが配置され、この電装品取付部材25bは、燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとによって挟持されている。一般に、燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの空間Aは狭く構成されるため、デッドスペースとなることが多い。本構成では、この空間Aに、メンテナンス頻度が比較的低いECU33f及び点火コイル33gを、上記したバッテリ33a、ヒューズボックス33c等と分けて配置することにより、デッドスペースの有効活用を図っている。さらに、電装品取付部材25bを燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間で挟持しているため、電装品取付部材25bを燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間に支持する構成を簡素化することができる。
電装品取付部材25bは、図8に示すように、燃料タンク25の凹凸形状に合わせて形成され、燃料タンク25の上方に延在してECU33f及び点火コイル33gを支持する基部80と、この基部80の両端から下方に延びるとともに、アッパーメインフレーム61上に跨座される挟叉部81を有する脚部82とを備え、樹脂材料によって一体に成形されている。これら基部80及び脚部82の周囲及び表面にはそれぞれリブ90が設けられ、電装品取付部材25bの剛性を高めている。
基部80の中央左側には、図9及び図10に示すように、この基部80上面から上方に略円筒状に突出し、燃料ポンプ70の上端部に係合する凹部としての係合部80aが形成されている。この係合部80aは、燃料タンク25の上面から突出した凸部としての燃料ポンプ70の上端部に係合することにより、電装品取付部材25bの前後方向の位置決めがされる。また、係合部80aは、その後部(すなわち、上記燃料供給管71が延びる方向)に切り欠き部80bを備える。このため、燃料供給管71を燃料ポンプ70の上端部から外すことなく、電装品取付部材25bを燃料タンク25から取り外しできるようになっている。
基部80は、係合部80aの右側に、この基部80の上面から上方に延びる一対の係止爪91,91が形成されている。これら係止爪91,91は、ECU33fを支持するものである。本実施形態では、図8に示すように、ECU33fには、このECU33fを保護する防振カバー部材76が配置され、この防振カバー部材76の両端部に設けられた係止部76a,76aを上記係止爪91,91に差し込むことにより、当該ECU33fが電装品取付部材25bに取り付けられる。これにより、ECU33fは、防振カバー部材76及び係止爪91,91によって振動が抑制されるため、安定動作を実現できる。
また、係合部80aの左側には、図9及び図10に示すように、基部80の上面から突出した一対の突出部92,92が形成されている。これら突出部92,92は、点火コイル33gを電装品取付部材25bに支持するものであり、図8に示すように、当該点火コイル33gは突出部92,92にねじ止めされている。この点火コイル33gにはハイテンションコード77が接続され、このハイテンションコード77はエンジン15の点火プラグに接続されている。
この図8において、符号78は、各電装ケーブルを接続するためのジョイントボックスを、符号79は、電装ケーブルやホース等を保持するための保持バンドを示す。電装品取付部材25bは、図9及び図10に示すように、基部80と右側の脚部82とにそれぞれジョイントボックス78の凸部78a(図8)が差し込まれる孔部93が設けられ、基部80の右端部には、保持バンド79の凸部が差し込まれる孔部94が設けられている。
また、本実施形態では、燃料タンクカバー32aの内側には、電装品取付部材25b上に配置されたECU33f、点火コイル33g及びジョイントボックス78と当該燃料タンクカバー32aとの間に、スポンジ等のクッション材(不図示)が介装され、このクッション材で電装品取付部材25bが下方に押さえられている。これにより、電装品取付部材25bはクッション材によって上下方向への移動が抑制されるため、当該電装品取付部材25bは前後方向のみならず上下方向にも位置決めされる。
脚部82の下方には、アッパーメインフレーム61上に載置されて、このアッパーメインフレーム61と係合される挟叉部81が形成されている。この挟叉部81は、アッパーメインフレーム61の車体外側に延在する幅広の第1爪部81aと、当該アッパーメインフレーム61の車体内側に延在する幅狭の第2爪部81bとを備え、これら第1爪部81a及び第2爪部81bがアッパーメインフレーム61の上部と略同形状をなしている。これにより、挟叉部81の第1爪部81a及び第2爪部81bが、アッパーメインフレーム61と係合することにより、電装品取付部材25bをアッパーメインフレーム61,61間に安定して配置することができる。
更に、本実施形態では、電装品取付部材25bは、燃料ポンプ25の上端部に係合する係合部80aを備えるため、電装品取付部材25bは、係合部80aによって前後方向に位置決めされる。これによれば、例えば、電装品取付部材25bに、燃料タンク25に溶接等の手段で固定するための取付部を設ける必要はなく、電装品取付部材25bの構成を簡素化できる。また、例えば、アッパーメインフレーム61に電装品取付部材25bを固定するための孔を設ける必要が無く、車体フレーム4の剛性変化を抑制することができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、搭乗者の前方に燃料タンク25と燃料タンク25を覆う燃料タンクカバー32aとを備える鞍乗り型車両1において、燃料タンク25の上方であって、当該燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間の空間Aに電装品としてのECU33f及び点火コイル33gを収納したため、燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間に形成されるデッドスペースを有効に活用でき、その分だけ車体のコンパクト化を図ることができる。また、ECU33f及び点火コイル33gを燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間に配置することにより、この燃料タンクカバー32aを取り外すだけでECU33f及び点火コイル33gが露出し、これらECU33f及び点火コイル33gを簡単にメンテナンスすることができる。このため、従来のように、車体カバーに開口及びリッドを設ける必要は無く、車体の外観の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、燃料タンク25は、左右一対のアッパーメインフレーム61,61間に取り付けられ、ECU33f及び点火コイル33gは、電装品取付部材25bに一体に取り付けられるとともに、この電装品取付部材25bは、2本のアッパーメインフレーム61,61間に跨って設けられる2本の脚部82,82を有するため、これら脚部82,82をアッパーメインフレーム61,61に載せるだけで、簡単に電装品取付部材25bをアッパーメインフレーム61,61に配置することができる。このため、電装品取付部材に、燃料タンク25に溶接等の手段で固定するための取付部を設ける必要がなく、電装品取付部材25bの構成を簡素化できる。また、電装品取付部材25bは、燃料タンク25の上方を通過して、2本のアッパーメインフレーム61,61間に跨って設けられるため、搭載される電装品が変わった場合であっても、電装品取付部材の形状を変更するだけでよく、燃料タンク25の形状を変更する必要は無い。
また、本実施形態によれば、電装品取付部材25bの脚部82,82は、2本のアッパーメインフレーム61,61に跨座される挟叉部81,81を有するため、この挟叉部81,81によって電装品取付部材25bの脚部82,82がアッパーメインフレーム61,61に係止される。このため、このアッパーメインフレーム61,61に電装品取付部材25bを固定するための孔を設ける必要が無く、車体フレーム4の剛性を変化させることなく、簡単な構成で電装品を収納することができる。
また、本実施形態によれば、電装品取付部材25bは、燃料タンク25の凹凸形状に合わせて形成されるため、電装品取付部材25bを燃料タンク25から大きく突出させることなく当該燃料タンク25上に配置でき、燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間に形成されるデッドスペースを有効に活用できる。また、電装品取付部材25bを燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間で挟持しているため、電装品取付部材25bを燃料タンク25と燃料タンクカバー32aとの間の空間Aに簡単に支持することができる。
また、本実施形態によれば、燃料タンクカバー32aの内面にクッション部材を備え、このクッション部材で電装品取付部材25bを押さえるため、この電装品取付部材25bがクッション部材によって上下方向への移動が抑制されることにより、当該電装品取付部材25bを容易に上下方向に位置決めできる。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、上記実施の形態はこの発明の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、本発明は、三輪又は四輪を越える車輪数の車両や鞍乗り型ではない車両(スクータ型車両)等にも適用できることは勿論、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能なことは言うまでもない。
本発明の一実施の形態における鞍乗り型車両の左側面図である。 車体フレームの左側面図である。 同上面図である。 同正面図である。 同背面図である。 燃料タンク及びその周辺構成を示す左側面図である。 同上面図である。 電装品取付部材とアッパーメインフレームとの配置構成を示す斜視図である。 電装品取付部材の上面図である。 同左側面図である。
符号の説明
1 鞍乗り型車両(車両)
4 車体フレーム
25 燃料タンク
25b 電装品取付部材
32 車体カバー
32a 燃料タンクカバー
33f ECU(電装品)
33g 点火コイル(電装品)
43f ガセットパイプ
61 アッパーメインフレーム(車体フレーム部材)
61c 支持部
70 燃料ポンプ
78 ジョイントボックス
80 基部
80a 係合部
81 挟叉部
81a 第1爪部
81b 第2爪部
82 脚部
A 空間

Claims (6)

  1. 搭乗者の前方に燃料タンク(25)と前記燃料タンク(25)を覆う燃料タンクカバー(32a)とを備える鞍乗り型車両において、
    前記燃料タンク(25)は、2本の車体フレーム部材(61)の間に取り付けられ、この燃料タンク(25)の上方に形成される、当該燃料タンク(25)と前記燃料タンクカバー(32a)との間の空間(A)に電装品(33f,33g)を収納し、この電装品(33f,33g)は、前記2本の車体フレーム部材(61)に跨って設けられる2本の脚部(82)を有する電装品取付部材(25b)に一体に取り付けられ
    前記電装品取付部材(25b)は、前記燃料タンク(25)の凹凸形状に合わせて形成され、この電装品取付部材(25b)を前記燃料タンク(25)と前記燃料タンクカバー(32a)との間で挟持したことを特徴とする鞍乗り型車両の電装品収納構造。
  2. 前記電装品取付部材(25b)の脚部(82)は、前記車体フレーム部材(61)に跨座される挟叉部(81)を有することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の電装品収納構造。
  3. 前記燃料タンクカバー(32a)の内面にクッション部材を備え、このクッション部材で前記電装品取付部材(25b)を押さえることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両の電装品収納構造。
  4. 前記電装品(33f,33g)は、前記燃料タンク(25)の下方に配置された原動機(15)を運転するためのECU(33f)と点火コイル(33g)であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の鞍乗り型車両の電装品収納構造。
  5. 前記燃料タンク(25)と前記燃料タンクカバー(32a)は、それぞれ2本の前記車体フレーム部材(61)に固定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の鞍乗り型車両の電装品収納構造。
  6. 前記燃料タンク(25)には燃料ポンプ(70)が収容され、この燃料ポンプ(70)は上端部が円柱形状をなして燃料タンク(25)の上面部から突出して配置され、
    前記電装品取付部材(25b)は、前記燃料タンク(25)の上方に延在して前記電装品(33f,33g)を支持する基部(80)と、この基部(80)の両端から下方に延びる前記脚部(82)とを備えて樹脂材料によって一体に形成され、
    前記基部(80)の上面から上方に略円筒状に突出し、前記燃料ポンプ(70)の上端部に係合する係合部(80a)が形成され、この係合部(80a)は、その前部または後部の一方に切り欠き部(80b)を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の鞍乗り型車両の電装品収納構造。
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