JP5208344B2 - 特に熱可塑性ポリウレタン用の安定剤 - Google Patents

特に熱可塑性ポリウレタン用の安定剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5208344B2
JP5208344B2 JP2002507932A JP2002507932A JP5208344B2 JP 5208344 B2 JP5208344 B2 JP 5208344B2 JP 2002507932 A JP2002507932 A JP 2002507932A JP 2002507932 A JP2002507932 A JP 2002507932A JP 5208344 B2 JP5208344 B2 JP 5208344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stabilizer
mol
groups
thermoplastic polyurethane
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002507932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004502814A (ja
JP2004502814A5 (ja
Inventor
マルツ,ハウケ
フルーク,トーマス
ベーメ,ペーター
カミート,マルクス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2004502814A publication Critical patent/JP2004502814A/ja
Publication of JP2004502814A5 publication Critical patent/JP2004502814A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5208344B2 publication Critical patent/JP5208344B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/48Polyethers
    • C08G18/4854Polyethers containing oxyalkylene groups having four carbon atoms in the alkylene group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/65Low-molecular-weight compounds having active hydrogen with high-molecular-weight compounds having active hydrogen
    • C08G18/66Compounds of groups C08G18/42, C08G18/48, or C08G18/52
    • C08G18/6666Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52
    • C08G18/667Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38
    • C08G18/6674Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3203
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/005Stabilisers against oxidation, heat, light, ozone
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/13Phenols; Phenolates
    • C08K5/134Phenols containing ester groups
    • C08K5/1345Carboxylic esters of phenolcarboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/20Carboxylic acid amides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/37Thiols
    • C08K5/375Thiols containing six-membered aromatic rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

本発明は、用語Fが分子中のフェノール基の数である場合に、75×Fg/mol〜250×Fg/mol、好ましくは100×Fg/mol〜200×Fg/mol、特には100×Fg/mol〜150×Fg/molの数平均モル質量を有するポリオール及び/又はアミンである連結残基(II)を介して相互に結合している少なくとも2個のフェノール基を含有する安定剤、好ましくは非結晶質の、又は液状の安定剤に関する。本発明によれば、本発明のモル質量の範囲を計算する1つの方法は、フェノール基の数に75及び250を乗ずることである。フェノール基の数が(F=2)であれば、150〜500g/molのモル質量範囲となる。本発明は更に、このタイプの安定剤を含有するプラスチック、特には熱可塑性プラスチック、更に特には熱可塑性ポリウレタンに関し、また、熱可塑性ポリウレタンの製造方法及び安定剤の用途に関する。
熱可塑性ポリウレタンのようなプラスチックは、酸化性分解によって生じる機械的特性の悪化と製品の変色を最小限とするために、熱安定剤及びUV(紫外線)安定剤を用いて安定化される。工業的に適用される通常使用の抗酸化剤の例には、各種の商品名の下に使用されるフェノール性の安定剤がある。これらフェノール性安定剤は、広く文献にも記載されている。
西独特許公開第2133374号公報には、ポリエーテルオールとしてエステル化によって相互に結合している2個のフェノール基を有する安定剤が開示されている。欧州特許公開第332761号公報、西独特許公開第2364126号公報、米国特許第4032562号明細書及び日本特許公開第08092165号公報には、西独特許公開第2133374号公報のものと類似の安定剤のごく一般的な記述がある。
これら市販の安定剤の著しい欠点は、それが結晶性の固体であることで、それによって計量供給が困難であり、また、一般に高融点を有しているので、特に熱可塑性ポリウレタンの場合に、合成又は加工の間、均一な練込みを得ることが困難なことである。更に、通常使用される安定剤は、製品中から外へ移行して出て、表面付着層のブリードアウトを形成する傾向がある。このことは、安定剤の管理はずれの損失と製品の外観の悪化をもたらす。
そこで、本発明の目的は、プラスチック、特に熱可塑性ポリウレタンへの練込みを、簡単に、制御可能な状態で、均一に、かつ、再現性良く達成できる安定剤を開発することにある。特に熱可塑性ポリウレタンに安定剤が使用される場合、いかなる温度でも、実質的な量の移行又はブリードアウトがあってはならない。即ち、熱可塑性ポリウレタンの表面付着層の形成を顕著に低減させる必要がある。特に熱可塑性ポリウレタンと安定剤との相溶性とその安定化効果との間には、同時に材料の使用を最小限としながら、これら二つの特性に関して特に効果的な作用を達成するための理想的な均合が有るべきである。
この目的は、冒頭に記載した安定剤によって達成されることが見出された。
少なくとも600g/molでの、特に好ましくは600〜10000g/molでの安定剤の好ましいモル質量により、安定剤の移行挙動、即ち、その曇りを生じる挙動及びブリードアウトの挙動は著しく改善される。
安定剤は2種の構造単位を有する:第一は、相溶性と無定形性とを与える作用を持ち、本明細書でもポリオール及び/又はアミン、例えばポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリチオエーテル及び/又は、ポリエーテルポリチオエーテルとして参照している残基を介して相互に結合している活性基(I)としての少なくとも2個のフェノール基である。以下においては、「ポリオール及び/又はアミン」、即ち、連結残基(II)は、省略語「ポリオール」とも称する。ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリチオエーテル及び/又はポリエーテルポリチオエーテルは、連結残基(II)である。連結残基(II)へのフェノール基(I)の結合は、例えば、エステル基、アミド基及び/又はチオエステル基、例えば、好ましくはエステル基とアミド基、特に好ましくはエステル基によって生じ得る。相溶性と無定形性とを与える作用を持つ、ここに記載の残基は、少なくとも1個の、好ましくは少なくとも2個の、カルボキシ基に反応性の官能基、例えば、ヒドロキシ基及び/又はアミノ基、好ましくはヒドロキシ基を有する。従って、連結残基(II)に関して、「ポリオール」の表現は、対応するアミン、特にジアミンを含む。例えば、本発明の安定剤は、従って、少なくとも2個のカルボキシ基に反応性のある遊離基、例えば、ヒドロキシ基及び/又はアミノ基を有するポリエーテルオール、ポリカーボネートオール、ポリエステルオール、ポリチオエーテルオール及び/又はポリエーテルポリチオエーテルオールを用いて、少なくとも1個のフェノール基を有し、また、少なくとも1個のカルボキシ基を有する活性物質の既知のエステル化及び/又はアミド化によって調製できる。
存在し得る活性基(I)の例は、下記の式、
Figure 0005208344
で表される基であり、ここで、X、Yは相互に無関係に、水素原子、又は直鎖、分枝鎖若しくは環の、1〜12個の炭素原子を有するアルキル基であり、Zは共有結合により、又はアルキレン基によってフェノール基に結合している、少なくとも1個のカルボキシ基、例えばエステル基である。
開始グループとして、下記式、
Figure 0005208344
で表される化合物を用いることが好ましい。
下記式、
Figure 0005208344
で表される化合物が、(I)として特に好ましい。
上記に示す化学式において、Rは好ましくはH、メチル、エチル及び/又はプロピルである。
残基(I)を、無水物、酸クロリド、エステル又は遊離酸の形態で使用し、連結残基(II)に結合させることができる。上記化学式における基「R」又は「Z」は、それに対応して変化する。
本発明においては、これらのフェノール基(I)は、(I)のカルボキシ基を通じて、連結残基(II)により、相互に結合する。本発明の連結残基(II)は、用語Fを分子中のフェノール基の数とした場合、75×Fg/mol〜250×Fg/mol、好ましくは100×Fg/mol〜200×Fg/mol、特には100×Fg/mol〜150×Fg/molのモル質量の数平均分子質量である。このモル質量は(II)に基づくものである。この(II)のモル質量は、活性基(I)に対する相溶化残基(II)の重量比を最適化する。(II)のモル質量を決定する場合、(II)を(I)に結合させるアミド又はエステル構造に存在するいずれの窒素原子又は酸素原子も含まれるべきである。
また、多分散連結残基(II)、即ち、その数平均モル質量が、重量平均モル質量より小さい(Mn<Mw)ものが好ましい。このモル質量の分布は、安定剤のどんな好ましくない結晶化でも抑制する。
用いられる連結残基(II)の例は、広く用いられるポリオール、例えば、ポリエステルオール、ポリカーボネートオール、ポリエーテルオール、ポリチオエーテルオール及び/又はポリエーテルポリチオエーテルオールであり、好ましくは、ポリエーテルオール、ポリチオエーテルオール及び/又はポリエーテルポリチオエーテルオール、特には、ポリエーテルオールであり、ここで、これらはカルボキシ基に対して反応性のある少なくとも2個の基、例えば、ヒドロキシ基、チオール基及び/又はアミノ基、例えば、第1級アミノ基を有し、これら基は、(I)のカルボキシ基と反応して、本発明の安定剤を調製することができる。連続残基(II)は、直線又は分枝構造を持ち得る。
例えば、本安定剤は下記の構造式、
Figure 0005208344
又は
Figure 0005208344
で表すことができ、ここで、
(I)は、そのカルボキシ基で結合する、冒頭に記載した活性基を表し、
Xは、−O−、−S−又は−NH−、
Yは、−O−又は−S−、
Rは、C〜C12のアルキレンで、このアルキレン基は直鎖又は分枝鎖であり、また、
nは、本発明のモル質量を与える整数であり、
mは、2、3、4、5、6、7又は8であり、
Aは、3〜20個の炭素原子を含有する炭化水素構造であり、
ここで、X,Y及びRが、(II)の中で2回以上出てくる場合には、それらの意味は相互に無関係に、かつ、いずれの場合にも異なっていることができる。例えば、Xは、連結残基(II)の内で、イオウ原子と酸素原子との両方であることができる。nの定義は、ここでは、現れる全ての化学式に適用される。連結残基(II)は、炭素原子の数が異なる少なくとも2種のアルキレン基を含有することが好ましい。
(II)として好ましく用いられ得る残基は、下記のものである。
(i)
Figure 0005208344
(ii)200〜280g/molの数平均モル質量を有するポリテトラヒドロフラン
(iii)
Figure 0005208344
(iv)180〜280g/molの数平均モル質量を有するポリエチレングリコール
(v)
Figure 0005208344
(n及びmはいずれも整数で、但し、nとmとは同一でも異なっていてもよく、nとmとの合計は、本発明の分子量を与え、かつ、Rは、直鎖又は分枝鎖のC〜C12のアルキルである。)
(vi)アジピン酸と、例えば、2〜10個の炭素原子、好ましくは2〜6個の炭素原子を有するジオールとのポリエステル、例えばブタンジオールアジピン酸エステル及び/又はブタンジオール/エチレングリコールアジピン酸エステル
(vii)三官能のポリエーテルオール、例えば、ルプラフェン(Lupraphen)(登録商標)VP9266(BASF社製)
(viii)
Figure 0005208344
(nは、ポリエーテルアミンの数平均モル質量が180〜280g/molとなるように選択される。)
異なる残基(II)を混合し、この混合物を(I)と反応させることは、得られる安定剤の、理想的な粘度、相溶性、溶解度及びブリードアウト挙動を確立するために、一層有利となり得る。
驚くべきことに、化学式、
(ix)
Figure 0005208344
で表され、R=C2X、ここで、X=1〜6
=C2X、ここで、X=1〜6及び
=R
であるジオールは、同様に非結晶であり、従って、合成及び加工中にプラスチックへ良好に練込めることが分かった。
(II)に、2個以上のイオウ原子が有る場合には、好ましい連結残基(II)は、イオウ原子と酸素原子がアルキレン基と交互に現われ、夫々次のものから分離しているものである。このことは、極性、従って、相溶性を安定剤に与える酸素原子と、第2番目の安定剤として働くイオウ原子との理想的な割合を示す。
液状安定剤の利点が有るとすれば、液体の計量供給は、固体の計量供給に比して容易なことである。このことは、完成品の安定剤は特定の粘度を有することを必要とする。粘度は、(アレニウスプロット及び活性化エンタルピーE0によって表わされる)温度の関数であるから、安定剤を選択するために用いることのできる更に2種の基準、即ち、活性化エンタルピーと共に特定温度での粘度及び室温での粘度がある。
容易に練込みを行うために好適な残基(II)は、(I)と(II)とから製造した縮合生成物であって、室温(25℃)で、η=10−2〜10パスカル、好ましくは10−1〜10パスカルの粘度か、又は、室温でη=10〜10パスカルの粘度と50〜200KJ/molの活性化エンタルピーEを有し、好ましくは、70〜120KJ/molの活性化エンタルピーと共にηは10〜10パスカルを有するもので、各種温度での粘度は、計算式、
=η(T)/η(T
=exp(E/R*(1(T=1/T)))
R=通常の気体定数
=室温での粘度
を用いて推定することができる。
本発明の安定剤は、既知のエステル化、又はアミド化、若しくはエステル交換反応又はアミド交換反応の方法によって調製できる。反応を促進するために、既知の触媒、例えば、スズ化合物、例えば、ジブチルスズジラウレート及び/又はジメチルスズジラウレート、チタン化合物、例えば、チタニウムテトラブトキサイド、スルホン酸、例えば、トルエンスルホン酸、又は塩基性触媒、例えば水酸化リチウム、リチウムメトキシド、リチウムエトキシド、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、及び/又はナトリウムtert−ブトキシド、好ましくはカリウムメトキシド又はカリウムtert−ブトキシドを使用することができる。
触媒を、反応混合物に一時に全量を添加するのではなく、漸進的に計量供給するのが有利であることが見出されたが、これは反応時間を短縮できるからである。
金属触媒を使用する場合には、ポリオール(II)、例えば、ポリテトラメチレングリコールと、活性基(I)、例えば、メチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートとを反応器に仕込み、100℃に加熱する。溶液を不活性化する。次いで、10〜1000ppm、好ましくは10〜500ppm、特に好ましくは10〜100ppmの金属触媒、例えば、ジメチルスズジラウレートを溶液に添加する。次いで、反応温度を120〜200℃、好ましくは130〜170℃まで上昇させ、得られたメタノールを蒸留によって除去する。反応が完結したとき、本発明の安定剤を、それを得たときの形態で使用できる。しかし、本発明の安定剤は、好適には、例えば、薄膜エバポレータを通過させることによって、低分子量成分に関して精製することもできる。
例えば、ポリエチレングリコールのようなポリエーテルオールを連結残基(II)として用いる場合、ポリエチレングリコールを調製するために用いた塩基性触媒を,本発明の安定剤を調製するために用いることができ、即ち、ポリエーテルオールの調整後、触媒を分離する必要がない。この場合、ポリエーテルオール(II)は、代表的には反応器中に入れておく。活性基(I)、例えば、メチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、続いて反応器に仕込み、混合物を100℃に加熱する。不活性化完了後、塩基性触媒、例えば、カリウムメトキシドを、反応混合物に添加する。その添加量は、計量供給されるカリウムメトキシドと、合成からのポリエーテルオール(II)に残留している触媒との合計量を、カリウムメトキシドに対して、500〜5000ppm、好ましくは1000〜2000ppmにするのに十分な量である。続いて、反応温度を120〜200℃、好ましくは130〜170℃、特に好ましくは140〜150℃に上昇させ、生成したメタノールを蒸留によって除去する。好適には、転化を増大させるため、反応の間に引き続いて、より多くのカリウムメトキシドを添加できる。
反応完結後、続いて、カリウム触媒をポリエーテルオールから除去するための、既知の方法を用いて、本発明の安定剤からカリウム触媒を除去することができる。このための方法の一例は、イオン交換体の使用又はリン酸或いは塩酸、好ましくはリン酸の使用である。
この場合、このための方法の一例では、リン酸の化学量論的量の85%(この場合、化学量論という用語は、用いたカリウムメトキシドの量に関し、変量できる意味も含む)を反応混合物に計量供給し、30分間撹拌する。これに続いて、例として、1〜10重量%の水、好ましくは1〜5重量%の水を反応溶液に添加し、これを更に30〜240分、好ましくは30〜60分撹拌する。本発明の安定剤を、次いで、水分含量が<1重量%、好ましく<0.1重量%、特に好ましくは<0.05重量%まで乾燥し、沈殿した固体を除去する。濾過の後、安定剤は、好適には、例えば、薄膜エバポレータを通過させることにより、低分子量成分を分離することができる。
フェノール活性基(I)の合成は既知であり、メチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネートの合成のための明細の一例は、米国特許第364482号明細書、第4頁、28行目に開示されている。
メチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを調製する方法の一例は、反応機に以下のものを仕込む:2,6−ジ−tert−ブチルフェノールと2,6−ジ−tert−ブチルフェノールに対して、0.1〜10モル%の塩基性触媒、例えば、水酸化リチウム、リチウムメトキシド、リチウムエトキシド、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド及び/又はナトリウムtert−ブトキシド、好ましくはカリウムメトキシド又はカリウムtert−ブトキシドである。窒素気流のフラッシング及び/又は真空を用いて、対応する酸、例えば、カリウムメトキシドを用いる場合のメタノール、或いは水酸化カリウムを用いる場合の水を、例えば、120〜200℃、好ましくは130〜160℃に加熱することにより、除去した後、反応混合物を120〜160℃、好ましくは130〜150℃とし、アクリル酸メチルを除々に計量供給する。この供給は、好ましくは通常の反応温度でアクリル酸メチルの蒸気圧より大きい圧力下で実施する。これにより、アクリル酸メチルが反応溶液から蒸発によって逃散しないことが保証される。2,6−ジ−tert−ブチルフェノールに計量供給されるアクリル酸メチルの量は、2,6−ジ−tert−ブチルフェノールに対して、好ましくは90〜120モル%で、2,6−ジ−tert−ブチルフェノールに対して、特に好ましくは95〜110モル%である。反応は、60〜180分後に停止させる。反応生成物は、アルカリ触媒を中和し、次いで既知の方法で再結晶又は精留によって精製できる。
しかし、塩基性触媒を、本発明の安定剤の、引き続いての調製に用いる場合には、このために可能な方法は、存在する任意の過剰のアクリル酸メチルを、例えば、60℃で真空中及び/又は窒素気流のフラッシングの使用により反応生成物から除去し、ポリオール(II)を混合物に添加することである。不活性化後、エステル交換反応を上述の如く継続する。この一容器での手法の利点は、反応器の効率的利用と精製工程の省略である。
本発明の安定剤は、例えば、UV照射に関して、任意の既知のプラスチックにおける安定化のために使用でき、例えば、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリマー(ABS)、ASA、SAN、ポリアセタール、ポリエチレンオキシド、ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリイソプレン及び更にポリ−α−オレフィンのコポリマー及びまたポリスチレン、EPM、EPDM、ハロゲン化ビニルと不飽和重合性化合物、例えば、ビニルエステルと、α,β−不飽和アルデヒドと、又は不飽和炭化水素、例えば、ブタジエン又はスチレンとの重合により生成したビニル樹脂、又はPVC中で、アクリレートゴム、ポリオキシメチレン(POM)、脂肪族エステルタイプの潤滑油、(例えば、ジ(2−エチルヘキシル)アセレート(acelate)、ペンタエリスリトールテトラカプロン酸エステル)、動物及び植物油(例えば、アマニ油、ファット、獣脂、ラード、食用塊根油、たら肝油、ヒマシ油、パーム油、トウモロコシ油、綿実油)、炭化水素材料(例えば、ガソリン、ミネラル油、燃料油、乾性油、切削液、ろう、樹脂及びゴム)、脂肪酸(例えば、石鹸)、ポリアミド、例えば、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド及びポリカプロラクタム、ポリカーボネート、及び/又は硬質あるいは発泡ポリウレタン、特に本明細書にTPUsと記した熱可塑性ポリウレタンの、例えば、熱酸化分解及びUV照射に関する安定化のために使用することができる。安定剤は、一般に有機化合物、例えば、50〜100000g/molのモル質量を持つ有機化合物、例えば、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエステルオール又はポリエーテルオールを安定化するのにも好適である。安定剤は、好ましくは熱可塑性ポリウレタンに使用される。
プラスチック、特にTPUs中に好適に存在させる安定剤の量は、いずれの場合も、熱可塑性プラスチックの重量に対して、0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%、特には0.3〜1.5重量%である。
本発明の安定剤に加えて、他の既知の安定剤、例えば、亜リン酸、チオ相乗剤、HALS化合物、UV吸収剤、焼入れ油及び立体障害フェノールも、熱可塑性プラスチックに使用できる。これらの抗酸化剤の例は、欧州特許公開第698637号公報、第6頁、第12行〜第9頁、第33行に記載されている。
本発明の安定剤を、TPUsの調製の前か、又は調製の間に、イソシアネートに反応性の化合物(b)に添加するか、あるいは、例えば、仕上げたTPU、例えば、溶融又は軟化TPUに添加できる。熱可塑性ポリウレタンは、本発明の安定剤の効果を失うことなく、熱可塑的に加工することができる。
TPUsの製造方法は既知である。熱可塑性ポリウレタンを調製する一方法は、(a)イソシアネートと、イソシアネートに対して反応性を有し、かつ、モル質量500〜10000を有する(b)化合物と、必要により50〜499のモル質量を持つ(c)連鎖延長剤とを、必要により、(d)触媒及び/又は(e)慣用の助剤及び/又は添加剤の存在下に反応させることによるもので、この反応を本発明の安定剤の存在下に実施する。
出発成分の例と、好ましいTPUsの製造方法を下記に示す。
下記は、通常TPUの調製に用いられている成分(a)、(b)及び好適には(c)、(e)及び/又は(f)の例である。
a)使用することのできる有機イソシアネート(a)は、既知の脂肪族、脂環族、アリール脂肪族及び/又は芳香族イソシアネートで、例えば、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−及び/又はオクタメチレンジイソシアネート、2−メチルペンタメチレン1,5−ジイソシアネート、2−エチルブチレン1,4−ジイソシアネート、ペンタメチレン1,5−ジイソシアネート、ブチレン1,4−ジイソシアネート、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、TODI、EDI、1,4−及び/又は1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、1−メチルシクロヘキサン2,4−及び、/又は2,6−ジイソシアネート、及び/又はビシクロヘキシルメタン4,4’−、2,4’−、及び2,2’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン2,2’−、2,4’−、及び/又は4,4’−ジイソシアネート(MDI)、ナフタレン1,5−ジイソシアネート(NDI)、トリレン2,4−及び/又は2,6−ジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジメチルビフェニル3,3’−ジイソシアネート、ジフェニルエタン1,2−ジイソシアネート及び/又はフェニレンジイソシアネートである。
b)イソシアネートに対して反応性であり、かつ、使用することのできる化合物(b)は、既知のイソシアネートに反応性の化合物で、例えば、ポリエステルオール、ポリエーテルオール、及び/又はポリカーボネートジオールで、これらは通常「ポリオール」という語でグループ化されており、500〜8000、好ましくは600〜6000、特には、800〜4000のモル質量を有し、かつ、好ましくは1.8〜2.3、より好ましくは1.9〜2.2、特には2の官能基数を有する。ポリエーテルポリオール、例えば、既知の出発物質及び慣用のアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドを基材とするもの、好ましくはプロピレン1,2−オキシドとエチレンオキシド及び特にはポリオキシテトラメチレングリコールを基剤とするポリエーテルオールを用いるのが好ましい。ポリエーテルオールは、ポリエステルオールよりも耐加水分解性が大きいという長所を有している。
c)使用することのできる連鎖延長剤(c)は、既知の脂肪族、芳香族及び/又は脂環族の化合物で、50〜499のモル質量を有し、好ましくは2官能化合物、例えば、ジアミン及び/又はアルキレンラジカル中に2〜10個の炭素原子を有するアルカンジオール、特には1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、及び/又は3〜8個の炭素原子を有するジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−、オクタ−、ノナ−及び/又はデカアルキレングリコール、及び好ましくは対応するオリゴ−及び/又はポリプロピレングリコール、ならびにこれら連鎖延長剤の混合物も使用できる。
d)ジイソシアネート(a)のNCO基と、構造成分(b)及び(c)のヒドロキシ基との間の反応を特に促進する好適な触媒は、従来技術での慣用の第3級アミン、例えば、トリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N,N’−ジメチルピペラジン、2−(ジメチルアミノエトキシ)エタノール、ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタンなど、及び特には有機金属化合物、例えば、チタン酸エステル、鉄化合物、例えば、鉄(III)アセチルアセトネート、スズ化合物、例えば、スズジアセテート、スズジオクトエート、スズジラウレート又は脂肪族カルボン酸のジアルキル スズ塩、例えば、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレートなどがある。触媒の通常の使用量は、ポリヒドロキシル化合物(b)の100重量部に対して、0.0001〜0.1重量部である。
e)触媒(d)に加えて、本発明の助剤及び/又は添加剤(e)も、構成成分(a)〜(c)に添加することができる。挙げ得る例は、界面活性物質、充填剤、難燃剤、成核剤、抗酸化剤、潤滑剤、離型剤、染料、及び顔料ならびに、好適には、本発明の抑制剤に加えて、他の安定剤、例えば、加水分解、光、熱又は変色に関するもの、無機及び/又は有機の充填剤、補強剤、可塑剤及び加水分解安定剤、特にモノマー性およびポリマー性脂肪族及び芳香族カルボジイミドである。
更に、上記助剤及び添加剤に関する詳細は技術文献に見出すことができる。
本文に上げたモル質量の全ては、単位〔g/mol〕を有している。
TPUsの硬さを調節するために、構成成分(b)と(c)とのモル比を、比較的広く変化させることができる。成分(b)と、用いられる連鎖延長剤(c)の全体との間のモル比で好結果を示したものは、10:1〜1:10で、特には1:1〜1:4であり、(c)の含量が増加すると、TPUsの硬さが上昇する。
連鎖延長剤(c)がTPUsの調製に含めることが好ましい。
反応に用いる指数は、通常の指数、好ましくは60〜120、特に好ましくは80〜110とすることができる。指数は、成分(a)中の反応に用いられるイソシアネート基の全てと、イソシアネートに対して反応性の基、即ち、成分(b)と(c)との内の、活性水素原子との間の比として定義される。指数が100の場合は、成分(b)と(c)とは、1個の活性水素原子、即ち、成分(a)中の各イソシアネート基については、イソシアネートに対して、1官能の反応性である。指数が100以上の場合には、OH基よりも多くのイソシアネート基が有る。
TPUsは、既知の方法で、連続的にでも、例えば、反応用押出機を用いるか、又は、ベルト法を用いてワンショット法、又は、プレポリマー法で調製でき、あるいは、バッチ式でも既知のプレポリマー法で調製できる。これらの方法で、成分(a)、(b)及び、好適には、反応に入る(c)、(d)及び/又は(e)を一つずつ順に、あるいは、同時に混合することができ、次いで、反応を直ちに開始する。
押出機法では、構成成分(a)、(b)、さらには好適には(c)、(d)及び/又は(e)を、個々に又は混合物として押出機に導入し、例えば、100〜280℃で、好ましくは140〜250℃で反応させ、得られたTPUを押出し、冷却し、かつ、ペレット化する。
慣用の方法、例えば、射出成形又は押出し法を、本発明に従って調製したTPUsを加工するのに用い、通常、ペレット又は粉末から所望のフィルム、成形品、ローラー、繊維、自動車内部カバー、管材料、ケーブルプラグ(cable plug)、折り畳みベロー、ドラグケーブル(drag cable)、ケーブル外装、ガスケット、駆動ベルト、又は減衰素子(attenuating elements)を得る。
本発明方法によって調製され得る熱可塑性ポリウレタン、好ましくは、フィルム、成形品、靴底、ローラー、繊維、自動車内部カバー、ワイパー羽根、管材料、ケーブルプラグ、折畳みベロー、ドラグケーブル、ケーブル外装、ガスケット、駆動ベルト、又は減衰素子は、冒頭に記載した長所を有する。
本発明の利点を説明するために、以下に実施例を示す。
実施例1
(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート末端化ポリテトラヒドロフランの合成)
50gのPTHF250(Mw=237.4g/mol、0.21mol)を、250mlフラスコ中で100ppmのジブチルスズラウレートとともに、111.35gのメチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(292.4g/mol、0.38mol)中に溶解し、混合物を20分間、窒素でフラッシし、180℃に加熱した。得たメタノールを冷却トラップ(液体窒素)で冷凍して除去した。
12時間後、熱源を取り除き、材料を窒素で冷却し、高粘度無着色の液体を得た。GPC分析で、メチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートの完全転化が確認された。
実施例2
900gのPTHF1000を、2リットルの丸底フラスコに45℃で融解した。次いで、実施例1からの生成物16.25gと、125gのブタンジオールを撹拌しながら添加した。溶液を、2リットルのブリキ製バケットにて撹拌しながら80℃に加熱し、次いで、600gの4,4’−MDIを添加し、溶液が均一になるまで撹拌した。次いで、TPUを浅皿に注入し、その生成物を加熱用キャビネットで100℃、24時間アニールした。
実施例3
500gのポリエチレングリコール(Mw=201.8g/mol、2.5mol)を、1310gのメチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(292.4g/mol、5mol)と500ppmのジブチルスズラウレートと共に、300mlフラスコに仕込んだ。混合物を170℃に加熱した。窒素を注意深く溶液に通した。得られたメタノールをリービッヒコンデンサーで凝縮した。18時間後反応を終了した。GPC分析により、出発成分の完全転化が確認された。
実施例4
472gのPTHF250(Mw=237g/mol)と、402gのポリエチレングリコール(Mw=201g/mol)とから作った混合物を、1018gのメチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(Mw=292g/mol、4mol)と、500ppmのジブチルスズウラレートの存在下、2000mlのフラスコ中で180℃に加熱した。反応の間、窒素を注意深く混合物に通した。得られたメタノールをリービッヒコンデンサーを用いて凝縮した。反応を18時間後に終了した。GPC分析により、出発成分の完全な転化が確認された。
実施例5
実施例2と同様の方法を用いて、3種の熱可塑性ポリウレタン(TPUs)を調製した。試験体7aを、実施例1からの生成物2重量%で安定化した。試験体7bを、イルガノックス(Irganox)(登録商標)1010(チバ社製)2重量%で、また試験体7cをイルガノックス(登録商標)1330(チバ社製)2重量%で、安定化した。注型とアニールの後、TPUを粉砕し、慣用の条件下で射出成型して、寸法80×120×2mmのシートを得た。射出成型シートの一部を、80℃の加熱用キャビネットで貯蔵し、残分は室温で貯蔵した。7週間後、試験体を付着層生成に関して検討した。試験体7aのみが用いたあらゆる条件下で付着層が見られなかった。
Figure 0005208344
実施例6
ポリエーテルオール安定化における本発明の安定剤の有効性を検討するため、非安定化のルプラノール(Lupranol)(登録商標)2080(BASF社製)と、ルプラノール(登録商標)3300(BASF社製)とを、夫々1000及び500ppmの実施例1からの安定剤で安定化した。比較のため、2種のポリエーテルオールをイルガノックス(登録商標)1135で安定化した。次いで、試験体をDSCを用いて安定性につき検討した。
Figure 0005208344
イルガノックス=登録商標
本発明の安定剤によって示された安定性は、少なくとも市販品イルガノックス(登録商標)1135によって示されたものと同等の良好なものであることが分かった。しかし、後者は、低モル質量400g/molであり、安定剤を用いた場合、曇りを生じた。対照的に、実施例1からの安定剤は、800g/molのモル質量を有し、従って、曇りの問題は低滅された。
実施例7
155gの3官能ポリエーテルオール(ルプラノール(登録商標)VP9266、BASF社製)と、200gのメチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、500mlのフラスコに仕込んだ。混合物を、窒素のフラッシングと共に100℃に加熱した。次いで、35mgのチタニウムテトラブトキシドを添加した。混合物を撹拌しながら165℃に加熱し、窒素フラッシングを継続し、わずかに真空を適用した。165℃で2時間後、混合物を170℃に加熱し、更に2時間、175℃に加熱した。更に4時間後反応を終了した。
実施例8
ポリエーテルオール安定化における本発明の安定剤の有効性を検討するため、非安定化のルプラノール(登録商標)2080(BASF社製)を、夫々1000及び500ppmの実施例7からの安定剤で安定化した。次いで、試験体の安定性をDSCの方法によって検討した。
Figure 0005208344
安定剤濃度の増大に伴い、ポリエーテルオールの安定性が増大したことは明らかである。
実施例9
110gのポリテトラヒドロフラン(RTHF250)(モル質量:226.85g/mol、0.4849mol)を、500mlフラスコ中に277.9gのメチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(モル質量:292.4g/mol、0.9504mol)と、1000ppmのカリウムメトキシドとを仕込んだ。フラスコを窒素でフラッシし、次いで、混合物を撹拌しながら140℃に加熱した。反応の間、窒素を溶液に継続通過させた。得たメタノールを冷却トラップ(液体窒素)で冷凍して除去した。7時間後に反応を終了した。GPC分析によって、メチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートの完全転化が示された。
カリウムメトキシドを除去するため、リン酸(カリウムメトキシドの化学量論的量の85%)を80℃で添加した。30分撹拌後、80℃で3重量%の水分を添加し、2時間混合した。過剰の水分を蒸留によって除去し、沈殿した塩を濾過によって除去した。
実施例10
かかる安定化試験では、実施例2に基づく方法によって調製した3種の熱可塑性ポリウレタン(TPUs)を用い、異なる方法で安定化した。
A=非安定化、B=イルガノックス(登録商標)1135を1%、C=実施例12からの安定剤
調製したTPUsを加工して、射出形成した2mmのプラックを得た。これらから、S2標準試験体を打ち抜き、次いでオーブン中130℃で熟成(1、2、4、6週)後、破断点伸び(%)及び引っ張り強さ(MPa)を、DIN53504について測定した。
」引っ張り強さの値(MPa)
Figure 0005208344
破断点伸びの値(%)
Figure 0005208344
試験の値は、本発明の安定剤によって保護された試験体の熟成は、比較例試験体より打撃は少ないものであることを示している。
実施例11
30gの(2−ヒドロキシエチル)(3−ヒドロキシプロピル)スルフィド(モル質量:136.21g/mol、0.2202mol)を250mlフラスコ中に、128.8gのメチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(モル質量:292.4g/mol、0.4404mol)と、2000ppmのカリウムメトキシドと共に仕込んだ。フラスコを窒素でフラッシした後、撹拌しながら140℃まで加熱した。反応の間、溶液に窒素を通し続けた。得られたメタノールを、冷却トラップ(液体窒素)で冷凍することによって除去した。12時間後反応を終了した。GPC分析により、メチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートの完全転化が示された。
カリウム触媒を、リン酸(カリウムメトキシドの化学量論的量の85%)を80℃で添加することにより除去した。30分撹拌後、3重量%の脱イオン水を添加し、撹拌を2時間継続した。過剰の水分を蒸留によって除去し、沈殿した塩を濾過によって除去した。
実施例12
((3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート末端化ポリテトラヒドロフランの合成)
50gのPTHF250(モル質量:237.4g/mol、0.21mol)を、250mlフラスコ中に、111.35gのメチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(モル質量:292.4g/mol、0.38mol)と、50ppmのジメチルスズジラウレートと共に仕込み、溶解した後、混合物を20分間窒素でフラッシし、180℃に加熱した。得られたメタノールを、冷却トラップ(液体窒素)で冷凍して除去した。
12時間後、熱源を取除き、材料を窒素下に冷却した。これにより、高粘性、無色の液体を得た。GPC分析により、メチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートの完全転化が確認された。
実施例13
122.6gのメチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、420mmol、48.3gのポリエーテルアミンD230(BASF社製)、2gのp−トルエンスルホン酸(10mmol)及び0.5gの50%濃度次亜リン酸を、500mlフラスコに仕込み、180℃に加熱した。得られたメタノールを蒸留橋(distillation bridge)の方法で除去した。転化はアミン価によって測定された。4時間後、転化率は91%であった。生成物は、淡黄色でガラス状、透明であった。

Claims (10)

  1. 用語Fを分子中のフェノール基の数とする場合、75×Fg/mol〜250×Fg/molの数平均分子量を有するポリオール及び/又はアミンの連結残基(II)を介して相互に結合する少なくとも2個のフェノール基を含有する安定剤であって、
    安定剤が、下記の化合物:
    【化1】
    Figure 0005208344

    (但し、RはH、メチル、エチル及び/又はプロピルである。)
    と、
    ポリエステルオール、ポリカーボネートオール、ポリエーテルオール、ポリチオエーテルオール及びポリエーテルポリチオエーテルオール(但し、これらのポリオールはカルボキシ基に対して反応性のある少なくとも2個の基を有する)から選択される少なくとも1種の連結残基(II)との反応により得られ、そして
    (II)の数平均分子量(Mn)が、その重量平均分子量(Mw)より小さいことを特徴とする安定剤。
  2. (II)が、少なくとも1個のイオウ原子を含有する請求項1に記載の安定剤。
  3. (II)が、炭素原子数の異なる少なくとも2種のアルキレン基を含有する請求項1に記載の安定剤。
  4. 室温(25℃)で、10−2〜10パスカルの粘度ηを有する請求項1に記載の安定剤。
  5. 請求項1〜4のうち、いずれか一項に記載の安定剤を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂。
  6. 請求項1〜4のうち、いずれか一項に記載の安定剤を含有することを特徴とする熱可塑性ポリウレタン。
  7. (a)イソシアネートを、イソシアネートに対して反応性であって、500〜10000の分子量を有する(b)化合物と反応させるにあたり、請求項1〜4のうち、いずれか一項に記載の安定剤の存在下で、この反応を行うことを特徴とする熱可塑性ポリウレタンの製造方法。
  8. 溶融熱可塑性ポリウレタンを、請求項1〜4のうち、いずれか一項に記載の安定剤と混合することを特徴とする熱可塑性ポリウレタンの安定化方法。
  9. 熱可塑性ポリウレタンを安定化するための、請求項1〜4のうち、いずれか一項に記載の安定剤の使用方法。
  10. 少なくとも1個のフェノール基、及び、少なくとも1個のカルボキシ基を含有する化合物を、塩基性触媒の存在下で、ポリオール及び/又はアミンを用いて、エステル化し、アミド化し、エステル交換し、又は、アミド交換することを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項に記載の安定剤の製造方法。
JP2002507932A 2000-07-05 2001-07-04 特に熱可塑性ポリウレタン用の安定剤 Expired - Lifetime JP5208344B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10032582A DE10032582A1 (de) 2000-07-05 2000-07-05 Stabilisatoren, insbesondere für thermoplastische Polyurethane
DE10032582.3 2000-07-05
PCT/EP2001/007636 WO2002002684A1 (de) 2000-07-05 2001-07-04 Stabilisatoren, insbesondere für thermoplastische polyurethane

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004502814A JP2004502814A (ja) 2004-01-29
JP2004502814A5 JP2004502814A5 (ja) 2013-02-07
JP5208344B2 true JP5208344B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=7647817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002507932A Expired - Lifetime JP5208344B2 (ja) 2000-07-05 2001-07-04 特に熱可塑性ポリウレタン用の安定剤

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6995230B2 (ja)
EP (1) EP1303565B1 (ja)
JP (1) JP5208344B2 (ja)
AT (1) ATE337365T1 (ja)
DE (2) DE10032582A1 (ja)
ES (1) ES2267808T3 (ja)
WO (1) WO2002002684A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10120838A1 (de) * 2001-04-27 2002-10-31 Basf Ag Stoffmischung zur UV-Stabilisierung von Kunststoffen und Herstellung davon
DE10327009A1 (de) * 2003-06-12 2004-12-30 Basf Ag Mischungen enthaltend Isocyanat und Stabilisator
DE102004002094A1 (de) * 2004-01-14 2005-08-04 Basf Ag Mischungen enthaltend Polytetrahydrofuran und Stabilisator
US7667066B2 (en) 2004-02-27 2010-02-23 Albemarle Corporation Preparation of sterically hindered hydroxyphenylcarboxylic acid esters
US20090203817A1 (en) * 2006-04-13 2009-08-13 Stretanski Joseph A Stabilized spandex compositions
US20080306188A1 (en) * 2007-06-06 2008-12-11 Impact Composite Technology, Ltd. Novel UV inhibitors and stabilizers, derived from a biomass feedstock source, for thermoplastic and thermosetting resins
DE102008054615A1 (de) 2008-12-15 2010-06-17 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Esters sowie Bindersystem
CN103554892A (zh) * 2013-10-31 2014-02-05 合肥得润电子器件有限公司 一种耐老化阻燃家电线束用绝缘料
DK3067343T3 (en) * 2015-03-10 2018-11-19 Evonik Degussa Gmbh Antioxidants for the production of low emission pur systems
EP3431521A1 (de) 2017-07-20 2019-01-23 Basf Se Farbstabile härterzusammensetzungen enthaltend polyisocyanate (cyclo)aliphatischer diisocyanate
DE102017220555A1 (de) * 2017-11-17 2019-05-23 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verbindungen mit stabilisierender Wirkung, Verfahren zu deren Herstellung, Zusammensetzung enthaltend diese stabilisierenden Verbindungen, Verfahren zur Stabilisierung einer organischen Komponente sowie Verwendung von stabilisierenden Verbindungen

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH549407A (de) * 1970-07-06 1974-05-31 Ciba Geigy Ag Verwendung sterisch gehinderter phenolestern von glykolen als stabilisatoren.
FR2212323B1 (ja) 1972-12-27 1977-08-12 Ciba Geigy Ag
US4228297A (en) * 1972-12-27 1980-10-14 Ciba-Geigy Corporation Process for the production of hydroxyalkylphenyl derivatives
US4032562A (en) * 1974-11-05 1977-06-28 Ciba-Geigy Corporation 3,5-dialkyl-4-hydroxyphenylalkanoic acid esters of polyalkylene glycols
GB8710171D0 (en) * 1987-04-29 1987-06-03 Shell Int Research Copolymer composition
JPH07115374B2 (ja) * 1987-10-12 1995-12-13 住友バイエルウレタン株式会社 ポリウレタン/ポリウレア成形品を製造する方法
US5013777A (en) 1987-12-24 1991-05-07 Atochem North America, Inc. Novel single-functional and mixtures of multi-functional oligomeric performance additive compositions and their uses
JPH0791438B2 (ja) * 1988-07-15 1995-10-04 東レ株式会社 ポリオキシメチレン樹脂組成物
US5164434A (en) * 1990-11-30 1992-11-17 Rohm And Haas Company Thermal stabilizers
CZ250395A3 (en) 1993-03-30 1996-01-17 Uniroyal Chem Co Inc Stabilization method of organic materials exhibiting tendency to thermal and/or oxidation decomposition or damage, resulting stabilized material and stabilizing composition
JPH0892165A (ja) * 1994-07-19 1996-04-09 Sankyo Co Ltd 新規酸化防止剤
JPH0912671A (ja) * 1995-07-04 1997-01-14 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリウレタン溶液、ポリウレタン成形物及びそれらの製造方法
JPH10176030A (ja) * 1996-10-15 1998-06-30 Sanyo Chem Ind Ltd 親水性ポリウレタン樹脂の製造法、成形品、樹脂溶液
US6800228B1 (en) * 1998-09-22 2004-10-05 Albemarle Corporation Sterically hindered phenol antioxidant granules having balanced hardness

Also Published As

Publication number Publication date
DE50110815D1 (en) 2006-10-05
US20030191217A1 (en) 2003-10-09
EP1303565B1 (de) 2006-08-23
WO2002002684A1 (de) 2002-01-10
WO2002002684A9 (de) 2003-09-12
ATE337365T1 (de) 2006-09-15
JP2004502814A (ja) 2004-01-29
US6995230B2 (en) 2006-02-07
EP1303565A1 (de) 2003-04-23
ES2267808T3 (es) 2007-03-16
DE10032582A1 (de) 2002-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4855377A (en) Novel copolycarbonate
KR101801687B1 (ko) 트리카르복실산 에스테르계 연성 열가소성 폴리우레탄
US7241854B2 (en) Thermoplastic polyurethanes
US8541535B2 (en) Thermoplastic polyurethane containing silane groups
US6538075B1 (en) Thermoplastic polyurethane
JP5208344B2 (ja) 特に熱可塑性ポリウレタン用の安定剤
US20090176917A1 (en) Thermoplastic plastic materials, particularly polyurethane, containing polytetrahydrofuran-ester as a softening agent
US20170233520A1 (en) Tpu pneumatic hose
US7282533B2 (en) Plastic, particularly a sterically hindered esterified amine containing polyurethane
US8138299B2 (en) Thermoplastic polyurethanes
US20080004388A1 (en) Thermoplastic Plyurethanes Containing Plasticizer
US7625849B2 (en) Mixtures comprising phenolic stabilisers and a reducing agent
US20040132954A1 (en) Mixture of substances for the uv-stabilisation of synthetic materials and the production thereof
EP1529814A2 (de) Thermoplastische Kunstoffe, insbesondere thermoplastisches Polyurethan enthaltend Weichmacher
US20230250220A1 (en) Process for preparing a crosslinked thermoplastic polyurethane and articles thereof
JP2006063129A (ja) 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
JP3109040B2 (ja) 高分子量ポリアルキレングリコールの製造方法
CN116635204A (zh) 热塑性聚氨酯、包含其的树脂组合物以及由其获得的模塑制品
KR20190063101A (ko) 폴리에스테르 엘라스토머 수지의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120717

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120926

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121003

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121113

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121120

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20121207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5208344

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term