JPH07115374B2 - ポリウレタン/ポリウレア成形品を製造する方法 - Google Patents

ポリウレタン/ポリウレア成形品を製造する方法

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JPH07115374B2
JPH07115374B2 JP62256780A JP25678087A JPH07115374B2 JP H07115374 B2 JPH07115374 B2 JP H07115374B2 JP 62256780 A JP62256780 A JP 62256780A JP 25678087 A JP25678087 A JP 25678087A JP H07115374 B2 JPH07115374 B2 JP H07115374B2
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diaminobenzene
polyurethane
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孝憲 千葉
秀明 永易
伸一 村上
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住友バイエルウレタン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車用バンパー、ウインドガスケットなど
に用いられるポリウレタン/ポリウレア成形品を製造す
る方法である。
[従来の技術] 従来、ポリウレタン成形品は、活性水素含有組成物中の
鎖延長剤として多価アルコールを用いて反応射出成形法
(以下RIM法と略す)によって製造されているが、硬化
時間が長く、生産効率が悪い。この為、多価アルコール
の代りに芳香剤ポリアミンを用いる方法が提案されてい
る(特公昭54-17359号公報参照)。芳香族ポリアミンを
用いると、成形時間が短縮され、生産効率が極めて高く
なるが、ポリイソシアネートとの反応が急激であり、ハ
ロゲン化炭化水素による発泡の制御が困難となる。この
為、活性水素含有組成物に気体を強制的に吹き込み分散
溶解させる(以下ガスローディングと略す)方法がとら
れ、一般に気体としては空気などの酸素を含有する気体
が用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] 酸素含有気体でガスローディングした活性水素含有組成
物を長時間貯蔵すると、ポリイソシアネートとの反応性
が低下し、得られる成形品の初期強度が不十分である。
このような成形品は脱型時に破損したり貯蔵中に変形し
たりする。この傾向はヒンダードフェノール系安定剤を
用いると特に著しい。しかしながら成形品は美観上ある
いは耐候性向上のために塗装されるが、成形品中にヒン
ダードフェノール系安定剤が存在していないとその塗膜
の変色が著しい。そのためにヒンダードフェノール系安
定剤は不可欠である。
従って、週末や連休前には、成形機のタンク内の原料を
抜取っておき、休み明けに新たに活性水素含有組成物を
調製して充填しなおさなければならない等の問題があっ
た。
本発明者らは、ガスローディングした状態で長時間貯蔵
してもポリイソシアネートとの反応性が低下せず、初期
強度が高く、かつ塗膜の変色が少ない成形品が得られる
活性水素含有組成物について鋭意検討を重ねた結果、触
媒としてジメチルチンジラウレートを用いることによ
り、上記問題点が解決されることを見い出し、本発明を
完成した。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、 (a)分子量が1800ないし12000であり末端1級化率が9
0%以上のポリエーテルポリオール (b)芳香族ポリアミン (c)ヒンダードフェノール系安定剤 および からなる混合物に触媒としてジメチルチンジラウレート
を加え、酸素含有気体でガスローディングした活性水素
含有組成物と、変性ジフェニルメタンジイソシアネート
組成物(以下変性MDI組成物を略す)とを用いてRIM法に
よりポリウレタン/ポリウレア成形品を製造する方法で
ある。
本発明で用いられる活性水素含有組成物中のポリエーテ
ルポリオールは、プロピレングリコール、グリセリンな
どの出発物質にエチレンオキシドおよびプロピレンオキ
シドを付加させた分子量が1800ないし12000であり、末
端1級化率が90%以上のものである。分子量が1800未満
では成形品が硬く、12000を越え末端1級化率が90%未
満では、ポリイソシアネートとの反応性が低下して好ま
しくない。通常プロピレンオキシドを付加させると末端
水酸基は2級となりイソシアネート基との反応性が低く
なり、エチレンオキシドを付加させると末端水酸基は1
級となりイソシアネート基との反応性が高い。出発物
質、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの比率、
分子量などが異るポリエーテルポリオールを混合して用
いることができる。
鎖延長剤として用いられる芳香族ポリアミンとしては、
1,3,5-トリエチル‐2,6-ジアミノベンゼン、3,3′,5,
5′‐テトラエチル‐4,4′‐ジアミノジフェニルメタ
ン、1-メチル‐3,5-ジエチル‐2,4-ジアミノベンゼン、
1-メチル‐3,5-ジエチル‐2,6-ジアミノベンゼン、モノ
‐tert-ブチルトルエンジアミンなどが用いられるが、1
-メチル‐3,5-ジエチル‐2,4-ジアミノベンゼン、1-メ
チル‐3,5-ジエチル‐2,6-ジアミノベンゼンが好まし
い。また、その使用量は通常ポリエーテルポリオール10
0重量部当り1ないし100重量部である。
触媒としては、ジメチルチンジラウレートが用いられ
る。従来触媒として知られているトリエチルアミン、N-
メチルモルホリン、N-エチルモルホリン、ビス(N,N-ジ
メチルアミノエチル)エーテル、1,4-ジメチルピペラジ
ン、トリエチレンジアミン、N,N,N′,N′‐テトラメチ
ル‐1,3-ブタンジアミンなどの第3級アミンやジブチル
チンジラウレート、スタナスオクテートなどと混合して
用いてもよい。
ヒンダードフェノール系安定剤としては、市販のIrgano
x 1010(チバガイギー社品)Sumilizer GM(住友化学社
品)、2,6-ジ‐tert-オクチルフェノール、2,6-ジイソ
ブチルフェノール、2,6-ジ‐tert-ブチル‐4-メチルフ
ェノール(以下BHTと略す)が用いられるが、Irganox 1
010、BHTが好ましい。
また、その使用量は通常ポリエーテルポリオール100重
量部当り0.1ないし2.0重量部である。その他、必要に応
じて着色剤、有機あるいは無機充填剤、有機シリコーン
などの整泡剤、ステアリン酸亜鉛などの内部離型剤、
水、ハロゲン化炭化水素などの発泡剤などが用いられ
る。
酸素含有気体としては、空気が好ましいが、酸素と他の
不活性な気体との混合気体を用いてもよい。
変性MDI組成物としては、ジフェニルメタンジイソシア
ネート(以下MDIと略す)を多価アルコールや多価アミ
ンと反応させたウレタン結合やウレア結合を含有するMD
I組成物、MDIを触媒の存在下あるいは加熱下に反応させ
たイソシアヌレート、カルボジイミド、ウレトニミンな
どの結合を含有するMDI組成物またはこれらの混合物が
用いられる。変性MDI組成物のイソシアネート基と活性
水素含有組成物の活性水素含有基との比率が、0.8ない
し1.5になるようにして使用される。
上記の活性水素含有組成物と変性MDI組成物とを用い
て、RIM用高圧発泡機を用いてRIM法によって製造される
ポリウレタン/ポリウレア成形品は自動車用バンパー、
ウインドガスケットなどに用いることができる。この様
にして得られる成形品は、そのままあるいはウレタン系
などの塗料で塗装して実用に供される。
[実施例および比較例] グリセリンにエチレンオキシドとプロピレンオキシドを
付加させた分子量が6000であり末端1級化率が95%のポ
リエーテルポリオール79重量部と、1-メチル‐3,5-ジエ
チル‐2,4-ジアミノベンゼンおよび1-メチル‐3,5-ジエ
チル‐2,6-ジアミノベンゼンの混合物21重量部を均一に
混合し、これに第1表に記載の重量部数の安定剤および
触媒を加えた。空気を用いて比重が0.6になるまでガス
ローディングし、2kg/cm2の加圧下に攪拌しながら40℃
で3日間タンク内に貯蔵した。この活性水素含有組成物
をRIM用高圧発泡機を用いて、イソシアネートインデッ
クスが107となるようにウレタン変性MDI組成物(イソシ
アネート含有量23%)54重量部と混合し、70℃に加温さ
れた板形状の金型に注入した。20秒後金型を開け、縦、
横、厚みが100cm、30cm、1cmの板形状の成形品を脱型し
た。この成形品をただちに180度折り曲げ、折り曲げた
所にクラックが起こるかどうかを調べ初期強度の評価を
行った。さらに、この様にして得られた成形品にウレタ
ン系塗料(フレキセン101:日本ペイント社品)をスプレ
ーガンで塗装し120℃の乾燥室で20分間乾燥した。その
後90℃の換気付のオーブンに入れて加熱し、40日後に取
り出した。SMカラーコンピューター(スガ試験機社品)
を用いて、加熱前の色調を基準として加熱後の塗膜表面
の色差値ΔEを測定し塗膜の変色の評価を行った。
比較例4として1日間タンク内に貯蔵した活性水素含有
組成物を用いて同様に行った。結果を第1表に示す。
[発明の効果] 実施例および比較例から明らかなように、ヒンダードフ
ェノール系安定剤を用い酸素含有気体でガスローディン
グした活性水素含有組成物に溶媒としてジメチルチンジ
ラウレートを用いることにより、長時間貯蔵した後にお
いても変性MDI組成物と反応させて得られた成形品の初
期強度は高く、塗膜の変色も少ないポリウレタン/ポリ
ウレア成形品を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00 B29L 31:30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)分子量が1800ないし12000であり末
    端1級化率が90%以上のポリエーテルポリオール (b)芳香族ポリアミン および (c)ヒンダードフェノール系安定剤 からなる混合物に触媒としてジメチルチンジラウレート
    を加え、酸素含有気体でガスローディングした活性水素
    含有組成物と、変性ジフェニルメタンジイソシアネート
    組成物とを用いて反応射出成形法によりポリウレタン/
    ポリウレア成形品を製造する方法
  2. 【請求項2】芳香族ポリアミンが1−メチル−3,5−ジ
    エチル−2,4−ジアミノベンゼンおよび/または1−メ
    チル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼンであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリウレタ
    ン/ポリウレア成形品を製造する方法
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