JP5206684B2 - 無線通信システムにおける無線リソースの割当方法並びに無線端末及び無線基地局 - Google Patents

無線通信システムにおける無線リソースの割当方法並びに無線端末及び無線基地局 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムにおける無線リソースの割当方法並びに無線端末及び無線基地局に関する。本発明は、例えば、無線端末が無線基地局にデータを送信するのに用いる無線リソースを、無線基地局が割り当てるシステムに用いると好適である。
IEEE802.16 WG(Working Group)では、無線基地局に複数の端末が接続可能なポイントツーマルチポイント(Point-to-Multipoint:P−MP)型通信方式を規定している。IEEE802.16 WGでは、主に固定通信用途向けのIEEE802.16d仕様(802.16-2004)と、移動通信用途向けの802.16e仕様(802.16e-2005)の2種類を規定している。複数の物理層が規定されているが、OFDMやOFDMAなどの技術が主に使用される。
IEEE802.16d/e(以下、IEEE802.16と総称する)に準拠した通信システムでは、1台の無線基地局(BS)に複数の無線端末(MS)が接続するP−MP型接続が可能である。なお、無線端末には、携帯電話、PDA、ノート型PC等の各種端末が含まれる。
IEEE802.16では、MSがデータを送信するときには、BSがMSに無線帯域を割り当てる。このとき、MSがデータ送信を行なうために用いる帯域の割り当てをBSに要求するには、まず、“Bandwidth Request CDMA Code”と呼ばれる所定パターンのコード(以下、BRコードという)を送信することとされている。
BRコードは、CDMAコードの一種であり、最大256個定義されるCDMAコードの一部をBRコードとして用いることとされている。その他のCDMAコードは、MSがBSに対して接続を開始するときに行なう初期レンジング(Initial Ranging)や、接続確立後の周期レンジング(periodic ranging)などに用いられる。なお、これらのCDMAコードは、レンジングコードと総称されることもある。
図21に、MSがBRコードを送信してから、実際に、データを送信するための帯域が割り当てられるまでのシーケンスを示す。
MSは、BSにデータを送信するための無線リソース(上り(アップリンク:UL)の帯域)を要求するとき、BRコードとして定義されたCDMAコードの中からランダムに1つを選択して、BSに送信する(ステップS101)。
BRコードを受信したBSは、MSが“Bandwidth Request Header”と呼ばれるメッセージ(以下、BRヘッダという)を送信するために用いる無線リソース(帯域(幅))を割り当てるために、“CDMA_Allocation-IE”と呼ばれる情報要素を含む上りメッセージ(UL−MAPメッセージ)を送信する(ステップS102)。
次表1に、CDMA_Allocation-IEを含むUL−MAPメッセージのペイロード部の例を示す。
Figure 0005206684
この表1に示すように、CDMA_Allocation-IEに含まれるレンジングコード(Ranging Code),レンジングシンボル(Ranging Symbol),レンジングサブチャネル(Ranging Subchannel)によって、BRコードを送信したMSが、自局に無線リソースが割り当てられたか否かを判別することができる。
MSは、このUL−MAPメッセージを受信し、BRヘッダを送信するための帯域が割り当てられたら、当該割当帯域にてBRヘッダをBSに送信する(ステップS103)。BRヘッダは、MSがBSとの間で設定を要求する論理的なコネクションの識別情報(CID)と、MSが送信したいデータのサイズ(バイト数)に関する情報とを含む。
図22に、BRヘッダフォーマットの例を示す。また、次表2に、BRヘッダの各フィールドの意味を示す。
Figure 0005206684
BSは、当該BRヘッダに含まれるCIDから、BRヘッダを送信したMSを特定(当該MSは、既にネットワークエントリを完了させており、MSとCIDとの対応がネットワーク側で管理されている)し、また、無線リソース(帯域)が必要とされているコネクション及びそのサービス品質(QoS:Quality of Service)情報を特定することができる。なお、QoS情報は、コネクション設定時にBSとMSとの間で交換される。
BSは、QoS情報を考慮して、要求されたデータを送信するための帯域を割り当てるか否かを判断する。すなわち、複数のMSから要求(BRヘッダ)を受信した場合、高いQoSが要求されるコネクションを優先して、帯域を割り当てるようにする。帯域の割り当ては、BSがUL−MAPメッセージを送信することより行なわれる(ステップS104)。
ただし、BRヘッダ等を受信したBSは、無線リソースの割り当てが必要なCIDを特定できるので、BRコードの受信に対する割り当て時とは異なるフォーマットのメッセージ(UL−MAPメッセージ)にて無線リソースの割り当てを行なうことができる。
次表3に、BRヘッダ等の受信に応じてBSが生成するUL−MAPメッセージ例を示す。
Figure 0005206684
MSは、当該UL−MAPメッセージで割り当てられた帯域を用いて、データ(MAC−PDU:Medium Access Control - Protocol Data Unit)をBSに送信する(ステップS105)。
なお、下記の特許文献1には、特定のコードと、MSがBSに送信するデータ量とを関連付けることが記載されている。
特開2007−184936号 IEEE Std 802.16(TM)2004 IEEE Std 802.16e(TM)2005
本発明の目的の一つは、無線端末の送信データのサービス品質情報を考慮した無線リソース割当を可能にすることにある。
また、本発明の他の目的の一つは、無線基地局から無線端末に対して無線リソースを割り当てるまでの遅延時間を短縮することにある。
本発明のさらに他の目的の一つは、無線基地局と無線端末との間の帯域等の無線リソースの効率的な利用を図ることにある。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
前記目的を達成するために、本明細書では、以下に示す「無線通信システムにおける無線リソースの割当方法並びに無線端末及び無線基地局」を開示する。
(1)即ち、前記割当方法の限定的でない第1の態様では、複数の無線端末の各々は、無線リソースの割当要求と無線基地局へ送信する送信データのサービス品質情報とを表す信号列を前記無線基地局へ送信し、前記無線基地局は、前記複数の無線端末から受信した前記信号列を基に前記サービス品質情報を識別し、前記サービス品質情報に基づいて、他の無線端末が要求するサービス品質より高いサービス品質を要求する前記無線端末から順に前記複数の無線端末が要求する複数のサービス品質間で共通の上り無線リソースにおける利用可能な上り無線リソース量に応じた前記複数の無線端末に対する上り無線リソースの割り当てを制御する。
(2)ここで、前記無線基地局は、前記識別したサービス品質情報に応じて定まる優先順位で、前記複数の無線端末が前記送信データの送信データ量に応じた上り無線リソース量を前記無線基地局に要求するのに用いる上り無線リソースを前記複数の無線端末に割り当てる、こととしてもよい。
(3)また、前記複数の無線端末の各々は、前記送信データの送信データ量をさらに表す前記信号列を前記無線基地局へ送信し、前記無線基地局は、前記複数の無線端末から受信した前記信号列を基に前記送信データ量をさらに識別し、前記識別したサービス品質情報と送信データ量とに基づいて、前記送信データ量に応じた前記上り無線リソースの割り当てを制御する、こととしてもよい。
(4)さらに、前記無線基地局は、前記識別したサービス品質情報に応じて定まる優先順位で、前記識別した送信データ量に応じた上り無線リソースを割り当てる、こととしてもよい。
(5)また、前記信号列は、前記無線端末を識別する情報、又は、前記無線基地局と前記無線端末との間の通信のコネクションを識別する情報をさらに表す信号列としてもよい。
(6)さらに、前記信号列は、前記無線基地局と前記無線端末と間の通信に用いる変調方式及び符号化方式を識別する情報をさらに表す信号列としてもよい。
(7)また、限定的でない第2の態様の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法は、無線基地局と無線端末とをそなえた無線通信システムにおける無線リソースの割当方法であって、前記無線端末は、無線リソースの割当要求と前記無線リソースの割当要求に係る所定の情報の一部である第1の情報とを表す第1の信号列と、無線リソースの割当要求と前記第1の情報とは異なる第2の情報であって前記第1の情報と組み合わせることで前記所定の情報をなす前記第2の情報とを表す第2の信号列と、を異なる送信タイミングあるいは異なる周波数にて前記無線基地局に送信し、前記無線基地局は、前記無線端末から前記第1の信号列及び第2の信号列を前記送信タイミングに応じた異なる受信タイミングあるいは前記異なる周波数で受信した場合に、それぞれの信号列が表す前記第1の情報及び第2の情報を識別し、識別した前記第1の情報及び前記第2の情報の組み合わせが表す前記所定の情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する。
(8)ここで、前記無線基地局は、前記第1の信号列及び第2の信号列のいずれか一方を正常に受信できない場合に、他方の信号列が表す情報を識別し、識別した情報に基づいて、前記無線リソースの割り当てを制御する、こととしてもよい。
(9)また、前記第1の情報及び第2の情報のいずれか一方は、前記無線端末を識別する情報、前記無線端末が前記無線基地局へ送信する送信データのサービス品質情報、前記送信データの送信データ量に関する情報、変調方式及び符号化方式を識別する情報のいずれかとしてもよい。
(10)さらに、前記無線端末は、前記第1の信号列及び第2の信号列を、前記無線基地局へ時間的に連続して送信する、こととしてもよい。
(11)また、前記異なるタイミング又は前記異なる周波数は、前記無線基地局から指定されることとしてもよい。
(12)さらに、前記複数の無線端末の各々が選択可能な、前記サービス品質情報を表す信号列の数は、高いサービス品質情報ほど多く定義されることとしてもよい。
(13)また、開示する無線端末の限定的でない第1の態様では、前記無線端末は、無線リソースの割当要求と前線基地局へ送信する送信データのサービス品質情報とを表す信号列を生成する生成手段と、前記生成手段で生成した信号列を前記無線基地局へ送信する送信手段と、をそなえ、前記無線端末は、前記送信手段によって送信された前記信号列を基に識別される前記サービス品質情報に基づいて、他の無線端末から要求されたサービス品質より高いサービス品質を要求する前記無線端末から順に前記複数の無線端末が要求する複数のサービス品質間で共通の上り無線リソースにおける利用可能な上り無線リソース量に応じた前記無線基地局による上り無線リソースの割り当て制御を受ける。
(14)ここで、前記生成手段は、前記送信データの送信データ量をさらに表す信号列を生成する、こととしてもよい。
(15)また、開示する無線基地局の限定的でない第2の態様では、前記無線基地局は、前記複数の無線端末が送信した、無線リソースの割当要求と前記無線基地局へ送信する送信データのサービス品質情報とを表す信号列を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した信号列を基に前記サービス品質情報を識別する識別手段と、前記サービス品質情報に基づいて、他の無線端末が要求するサービス品質より高いサービス品質を要求する前記無線端末から順に前記複数の無線端末が要求する複数のサービス品質間で共通の上り無線リソースにおける利用可能な上り無線リソース量に応じた前記複数の無線端末に対する上り無線リソースの割り当てを制御する制御手段と、をそなえる。
(16)ここで、前記制御手段は、前記識別したサービス品質情報に応じて定まる優先順位で、前記複数の無線端末が前記送信データの送信データ量に応じた上り無線リソース量を前記無線基地局に要求するのに用いる上り無線リソースを前記複数の無線端末に割り当てる、こととしてもよい。
(17)また、前記受信した信号列は、前記送信データの送信データ量をさらに表す信号列であり、前記識別手段は、前記受信した信号列を基に前記送信データ量をさらに識別し、前記制御手段は、前記識別したサービス品質情報と送信データ量とに基づいて、前記送信データ量に応じた前記上り無線リソースの割り当てを制御する、こととしてもよい。
(18)さらに、前記制御手段は、前記識別したサービス品質情報に応じて定まる優先順位で、前記識別した送信データ量に応じた上り無線リソースを割り当てる、こととしてもよい。
前記開示した技術によれば、例えば、以下に示すいずれかの効果ないし利点が得られる。
(1)無線基地局は、無線端末の送信データのサービス品質情報を考慮して無線端末に対する帯域割当が可能となる。
(2)無線基地局から無線端末に無線リソースを割り当てるまでの遅延時間を短縮することができる。
(3)無線基地局と無線端末との間の無線リソースの効率的な利用を図ることができる。
(4)無線リソースの割り当てを要求する無線端末を無線基地局において早期に特定(識別)することが可能となる。
(5)無線端末が適切な送信方法(変調方式及び符号化方式)を利用して送信を行なえる無線リソースの割り当てが可能となる。
第1実施形態に係る無線通信システムの一例を示す図である。 図1に示す無線基地局(BS)の構成を示すブロック図である。 図1に示す無線端末(MS)の構成を示すブロック図である。 PRBS生成器の一例を示す図である。 第1実施形態の無線通信システムにおけるBSとMSとの間の帯域割当処理のシーケンス図である。 第1実施形態のBSにおけるBRコード受信時の動作を説明するフローチャートである。 第1実施形態のMSがBSに対して帯域要求及びデータ送信処理を実施する時の動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態の無線通信システムにおけるBSとMSとの間の帯域割当処理のシーケンス図である。 第2実施形態のBSにおけるBRコード受信時の動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態のMSがBSに対して帯域要求及びデータ送信処理を実施する時の動作を説明するフローチャートである。 第3実施形態の無線通信システムにおけるBSとMSとの間の帯域割当処理のシーケンス図である。 第3実施形態のBSにおけるBRコード受信時の動作を説明するフローチャートである。 第3実施形態のMSがBSに対して帯域要求及びデータ送信処理を実施する時の動作を説明するフローチャートである。 第4実施形態のMSによるBRコードの送信例を通常の送信例と比較して説明するための模式図である。 第4実施形態のMSによるBRコードの送信例を説明するための模式図である。 第4実施形態の無線通信システムにおけるBSとMSとの間の帯域割当処理のシーケンス図である。 第4実施形態のBSにおけるBRコード受信時の動作を説明するフローチャートである。 第4実施形態のMSがBSに対して帯域要求及びデータ送信処理を実施する時の動作を説明するフローチャートである。 第4実施形態の無線通信システムにおいてMSが連続送信した2つのコードのいずれか一方がBSで正しく受信できなかった場合の帯域割当処理を示すシーケンス図である。 第4実施形態の無線通信システムにおいてMSが連続送信した2つのコードのいずれか一方がBSで正しく受信できなかった場合の帯域割当処理を示すシーケンス図である。 従来のBSとMSとの間の帯域割当処理を説明するシーケンス図である。 BRヘッダフォーマットを示す図である。
符号の説明
1 無線基地局(BS)
11 ネットワーク(NW)インタフェース部
12 パケット識別部
13 パケットバッファ部
14 PDU生成部
15 符号化部
16 変調部
17 送信部
18 デュプレクサ
19 アンテナ
20 受信部
21 復調部
22 復号化部
23 制御メッセージ抽出部
24 パケット再生部
25 コード解析部
26 記憶部
27 制御部
5(5−1,5−2,5−3) 無線端末(MS)
50 データ処理部
51 PDUバッファ部
52 符号化部
53 変調部
54 送信部
55 コード生成部
56 デュプレクサ
57 アンテナ
58 受信部
59 復調部
60 復号化部
61 制御メッセージ抽出部
62 制御部
63 記憶部
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
〔1〕第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る無線通信システムの一例を示す図である。この図1に示す無線通信システムは、例えば、無線基地局(BS)1と、このBS1のサービスエリア内においてBS1と無線により通信する1台以上の無線端末(MS)5とをそなえる。なお、図1では、MS#1,MS#2,MS#3の3台のMS5を図示している。
(BSの説明)
そして、BS1は、例えば図2に示すように、ネットワーク(NW)インタフェース部11と、パケット識別部12と、パケットバッファ部13と、PDU生成部14と、符号化部15と、変調部16と、送信部17と、デュプレクサ18と、アンテナ19と、受信部20と、復調部21と、復号化部22と、制御メッセージ抽出部23と、パケット再生部24と、コード解析部25と、記憶部26と、制御部27とをそなえる。
ここで、NWインタフェース部11は、図示しないルーティング装置(複数のBSと接続されて、パケットデータ等のデータの方路制御を行なう装置)との間のインタフェース(ここでは、パケット通信を行なうこととする)を形成するものである。
当該NWインタフェース部11は、前記ルーティング装置から受信したMS5宛のデータ(下りデータ)をパケット識別部12へ転送し、パケット再生部24から受信したデータ(上りデータ)を前記ルーティング装置へ送信する機能を具備する。なお、BS1からMS5への通信の方向が下り(ダウンリンク:DL)であり、その逆方向であるMS5からBSへの通信の方向が上り(アップリンク:UL)である。
パケット識別部12は、NWインタフェース部11から受信したパケットデータに含まれるIPアドレスを識別し、IPアドレスデータに基づき宛先MS5を特定(識別)するとともに、特定したMS5に対応するQoS情報を取得し、制御部にMS5の識別情報(ID),QoS情報,データサイズを与えて帯域割り当て要求を行ない、NWインタフェース部11から渡されたパケットデータをパケットバッファ部13に格納するものである。
なお、宛先MS5の識別は、例えば、前記IPアドレスデータとMS5を識別する情報(MS−ID)との対応を記憶しておき、対応するMS−IDを取得することで実現される。また、当該MS−IDとQoS情報(以下、QoSクラスともいう)との対応を記憶しておくことで、MS5に対応するQoS情報を取得することができる。
パケットバッファ部13は、制御部27からの書き込み及び読み出し制御に従って、パケット識別部12から転送されたパケットデータを一時的に保持してPDU生成部14へ出力するものである。
PDU生成部14は、同期信号(プリアンブル)を基準として形成される無線フレーム内に、ユーザデータおよび制御データの送信データが格納されるようにPDUデータを生成し、符号化部15に出力するものである。
符号化部15は、PDU生成部14で生成されたPDUデータについて、誤り訂正符号化等の符号化処理を施すものである。
変調部16は、符号化部15により符号化されたPDUデータをQPSKや16QAM、64QAM等の変調方式にて変調するものである。
送信部17は、変調部16により得られた変調信号について、無線周波数への周波数変換(アップコンバート)、所定送信電力への電力増幅などの無線送信処理を施すものである。
デュプレクサ18は、アンテナ19を送受信系で共用するためのもので、送信部17からの無線信号(DL信号)はアンテナ19へ送出し、アンテナ19で受信された無線信号(UL信号)は受信部20へ送出する。
アンテナ19は、MS5との間で無線信号を送受信するためのものである。
受信部20は、アンテナ19及びデュプレクサ18を介して受信された無線信号について、低雑音増幅、ベースバンド信号への周波数変換(ダウンコンバート)等の無線受信処理を施すものである。
復調部21は、前記無線受信処理を施された受信信号を復調し、BRコード等のCDMAコード(信号列)の情報をコード解析部25に出力するとともに、その他のメッセージを復号化部22に出力する機能を具備する。
復号化部22は、復調部21により復調された受信信号を復号(誤り訂正復号等)するものである。
制御メッセージ抽出部23は、復号化部22により得られた復号データから制御データ(メッセージ)を抽出し、制御部27に出力するとともに、ユーザデータ等の他のデータをパケット再生部24に転送するものである。
パケット再生部24は、制御データ抽出部23から転送されたデータをパケット化してNWインタフェース部11に出力するものである。
コード解析部(識別手段)25は、復調部21からの受信コードがBRコード等であるかのコード種別を識別し、BRコードの場合、例えば下記の表4に示すような、QoSクラスとコードインデクスとを対応付けたデータ(QoSクラス別コードインデクスデータ)に基づきQoSクラスを識別して、その情報を制御部27に与える機能を具備する。なお、表4に示すデータは、例えば、テーブル形式のデータとして記憶部26に記憶される。
Figure 0005206684
この表4において、コードインデクス(Code Index)は、例えば図4に示すようなPRBS(Pseudo-Random Binary Sequence)生成器により生成される番号情報(何番目に生成されるコードかを表す情報)である。
即ち、BRコードを含むCDMAコードが144ビットで構成され、最大256個定義可能であるとして、各CDMAコードは、PRBS生成器で144ビットずつシフトすることで生成される。
例えば、最初のCDAMコード(コードインデクス=0)は、図4に示すPRBS生成器を144クロック分シフトさせて出力されたビット列Ckから構成される。同様に、2番目のCDMAコード(コードインデクス=1)は、145−288クロックシフトさせた出力Ckとなる。なお、図4において、“Initialization sequence”のs6-s0は、例えば、BS1から報知される値を用いる。
表4に示す例では、最大256個のコードインデクスのうち、L〜M−1のZ個を低位QoS用のBRコード、M〜N−1のY個を中位QoS用のBRコード、N−P−1のX個を高位QoS用のBRコードという風に定義している。
MS5は、ULの送信データが存在する場合、その送信データのQoSクラスに応じたコードインデクスのBRコード(以下、単に「コード」ともいう)を選択してBS1に送信する。例えば、MS5は、X個のBRコードからランダムに1つを選択して、BS1に送信する。
そのため、本例におけるMS5は、後述するように、表4と同等の情報を保有(共有)する。そこで、前記QoSクラス別BRデータは、例えば、BS1からMS5へ送信する。その際、BS1は、MS5へブロードキャストするメッセージ、例えば、UCD(Uplink Channel Descriptor)メッセージを用いることができる。
他の例として、MS5宛に個別に送信するDLのメッセージ、例えば、MS5とBS1との接続処理の過程でBS1がMS5へ送信することとされている、レンジング応答(RNG-RSP)メッセージや、MS5とBS1との間で新たなコネクションを設定(追加)する処理(動的サービス追加処理)の過程でBS1がMS5に送信することとされている、動的サービス追加要求/応答(DSA-REQ/RSP)メッセージを利用することもできる。
そして、MS5は、例えば、BS1との間でコネクションを設定するときに、BS1により設定されるコネクションのQoSクラスを確定されるので、受信したUCDメッセージの情報と併せて、そのコネクションに用いる帯域要求に用いるBRコードの範囲を確定することができる。
なお、各QoSクラスと関連付けるBRコード数は、QoSクラス毎に同数でもよいし、一部又は全部のQoSクラスで異なっていてもよい。ただし、複数のMS5が同時に同一コード(インデクス)を選択することもあり得るから、例えば、高位のQoSクラス用のコード数をそれよりも低位のQoSクラスのコード数よりも多くなるように設定して、コードの衝突確率を軽減することとするのが好ましい。
次に、図2において、記憶部26は、BS1が記憶すべき各種データ(前記表1に示すデータを含む)を記憶するものである。例えば、MS5から受信した制御データに含まれるMS5の機能情報,認証情報,データ暗号化に用いる鍵情報,無線チャネル情報やコネクションのQoS情報等を記憶する。また、BS1における無線リソース(UL/DLの帯域等)の空塞(割当)状況を管理するための情報も記憶する。
制御部27は、記憶部26に記憶された各種データを適宜利用して、BS1の動作を制御するもので、例えば、下記の(a)〜(d)に示すような処理を行なう機能を具備する。
(a)DLのトラフィックに関して、パケット識別部12から帯域割り当て要求を受けると、QoS情報に応じて、帯域を割り当てるMS5を選択し、ユーザデータの送信をスケジューリングするように、パケットバッファ部13及びPDU生成部14に指示を行なう機能。
(b)制御データの生成機能。生成した制御データは、ユーザデータと同様に、符号化部15、変調部16、送信部17、デュプレクサ18、アンテナ19を経由してMS5宛に送信される。
(c)ULのトラフィックに関して、コード解析部25から与えられた受信BRコードの情報や制御メッセージ抽出部23から与えられたBRヘッダの情報を基に、MS5にUL帯域を割り当てる割当情報(UL−MAP)を生成する機能。ただし、当該割当処理は、前記表1に示した受信BRコードのQoSクラスが高いものほど優先して実施する。
(d)受信した制御データを処理する機能。例えば、MS5がサポートする機能(周波数や変調方式、符号化率等)の登録、MS5の認証、暗号鍵の生成及び交換や無線チャネルの状態管理などを行なう。
(MSの説明)
一方、本例におけるMS5は、例えば図3に示すように、データ処理部50と、PDUバッファ部51と、符号化部52と、変調部53と、送信部54と、コード生成部55と、デュプレクサ56と、アンテナ57と、受信部58と、復調部59と、復号化部60と、制御メッセージ抽出部61と、制御部62と、記憶部63と、をそなえる。
なお、図3において、PDUバッファ部51,符号化部52,変調部53,送信部54およびコード生成部55から成るブロックは送信処理部として機能し、受信部58,復調部59,復号化部60および制御メッセージ抽出部61から成るブロックは受信処理部として機能することをそれぞれ点線枠で示している。以下において、これらの送信処理部と受信処理部とを送受信処理部と総称することがある。
ここで、データ処理部50は、BS1から受信し受信処理部で処理されたデータ(DLデータ)に含まれる各種データの表示処理,音声出力処理等を行なう一方、通信先の装置(他MS5やサーバ等)宛のデータ(ULのユーザデータ等)をPDUバッファ部51に出力する機能を具備する。
PDUバッファ部51は、データ処理部50から転送された送信データを、制御部62からの制御(書き込み及び読み出し制御)に基づいて、記憶するとともに、記憶したデータを符号化部52に出力するものである。
符号化部52は、制御部62の制御の下、PDUバッファ部51からの送信データについて誤り訂正符号化等の符号化処理を施すものである。
変調部53は、制御部62の制御の下、符号化部52で符号化された送信データ及びコード生成部55にて生成されたCDMAコード(BRコード)について、それぞれQPSKや16QAM、64QAM等の変調処理を施すものである。
送信部54は、変調部53により得られた変調信号について、無線周波数への周波数変換(アップコンバート)、所定送信電力への電力増幅などの無線送信処理を施すものである。
コード生成部(生成手段)55は、制御部62の制御の下、BRコード等のCDMAコードを生成するものである。当該コード生成部55は、ULの帯域の割り当てが必要な場合に、帯域割当に必要なコネクションのQoSクラスに対応するBRコード(帯域割当要求と、BS1へ送信する送信データのサービス品質情報とを表す信号列)を生成する。
デュプレクサ56は、アンテナ57を送受信処理部で共用するためのもので、送信部54からの無線信号(UL信号)はアンテナ57へ送出し、アンテナ57で受信された無線信号(DL信号)は受信部58へ送出する。
アンテナ57は、BS1との間で無線信号を送受信するためのものである。
受信部58は、アンテナ57及びデュプレクサ56を介して受信された無線信号について、低雑音増幅、ベースバンド信号への周波数変換(ダウンコンバート)等の無線受信処理を施すものである。
復調部59は、制御部62の制御の下、前記無線受信処理を施された受信信号を復調するものである。
復号化部60は、制御部62の制御の下、復調部59により復調された受信信号を復号(誤り訂正復号等)するものである。
制御メッセージ抽出部61は、復号化部60により得られた復号データから制御データ(メッセージ)を抽出し、制御部62に出力するとともに、ユーザデータ等の他のデータをデータ処理部50に転送するものである。
制御部62は、記憶部63に記憶された各種データを適宜利用して、MS5の動作を制御するもので、例えば、下記の(a)及び(b)に示すような処理を行なう機能を具備する。
(a)BS1と送受信する制御データの処理。例えば、MS5のサポートする機能の登録,認証,鍵生成・交換や無線チャネルの状態管理などを行なう。
(b)BS1から受信したULの帯域の割当情報(UL−MAP)を基に、送信処理部を制御して、ユーザデータあるいは制御データをBS1に送信する。帯域の割り当てが必要な場合は、帯域割当の必要なコネクションのQoSクラスに相当するBRコードあるいはBRヘッダをBSに送信するように、送信処理部に指示する。
記憶部63は、MS5の動作に必要な各種データを記憶するものである。この記憶部63は、BS1における前記表1に示したQoSクラス別コードインデクスデータも記憶する。制御部62は、このQoSクラス別コードインデクスデータを基に、前記QoSクラスに相当するBRコードを特定し、コード生成部55にそのBRコードを生成させることができる。
なお、以上説明したBS1及びMS5の構成(機能)は、後述する他の実施形態においても、それぞれの実施形態における特徴的な機能を除いて、特に断らない限り、同様である。
(動作説明)
以下、上述のごとく構成された本例の無線通信システムの動作(帯域割当処理)について、図5〜図7を用いて説明する。なお、図5は、BS1とMS5との間の前記帯域割当処理のシーケンス図、図6はBS1がMS5からBRコードを受信した時の動作を説明するフローチャート、図7はMS5がBS1に対して帯域要求及びデータ送信処理を実施する時の動作を説明するフローチャートである。
図7に示すように、MS5(制御部62)は、BS1に送信するデータ(ULデータ)があると(ステップB1のYルート)、当該送信データの宛先を示すIPアドレス等のヘッダ情報から、BS1とMS5との間のコネクション(CID)とQoS情報とを確定する(ステップB2)。なお、送信データの有無は、例えば、PDUバッファ部51にデータが記憶されているか否かを監視することで確認することができる。
そして、MS5(制御部62)は、ULの無線リソース(帯域)がBS1から割り当てられているか否かを確認する(ステップB3)。
その結果、発生したULデータの少なくとも一部を送信できるだけの無線リソースが既に割り当てられている場合、MS5は、割り当てられた無線リソースを利用して、BS1にデータを送信する(ステップB3のYルートからステップB5)。このとき、残りのデータ分の無線リソースの割り当てがなされていなければ、MS5は、BRヘッダ等を送信するためのULの無線リソース(UL帯域)を確保し、BRヘッダ等も送信するのが好ましい。
一方、ULデータの送信には不十分だが、BRヘッダを送信するのに必要な無線リソースが既に割り当てられている場合、MS5は、BRヘッダをBS1に送信し、データ送信用の無線リソース(UL帯域)の割り当てを要求する(ステップB3のNルート及びステップB4のYルートからステップB6)。
また、BRヘッダを送信するのに必要な無線リソースの割り当てもない場合には、MS5(制御部62)は、記憶部62におけるQoSクラス別コードインデクスデータ(前記表1参照)を基に、送信データのQoSクラスに相当するBRコードをコード生成部55に生成させ、BS1に送信し、少なくともBRヘッダを送信可能なUL帯域の割り当てを要求する(ステップB3及びB4のNルートからステップB7)。
ここで、例えば図5に示すように、3台のMS(#1,#2,#3)5−1,5−2,5−3のうち、MS5−1が高位のQoSクラスのコネクション、MS5−2がそれよりも低い中位のQoSクラスのコネクション、MS5−3がさらに低い低位のQoSクラスのコネクションをBS1とそれぞれ設定しており、ある時間に、各MS5−1,5−2,5−3がそれぞれ前記ステップB7を実行することにより、それぞれのコネクションに対する無線リソース(UL帯域)を要求するためにBRコードを生成し、BS1に送信したとする(ステップS1〜S3)。ただし、その際の送信順序は不問である。
この場合、各MS5−1,5−2,5−3(以下、区別しない場合は単に「MS5」と表記する)が送信したBRコードに対応するQoSクラスは、MS5−1,5−2,5−3の順に高いことになる。
各MS5−1,5−2,5−3からBRコードをそれぞれ受信したBS1は、BRコードをコード解析部25にて解析して、QoSクラスを識別し、その情報を制御部27に与える。
制御部27は、図6に示すように、コード解析部25から与えられた情報を基に、受信したBRコードをQoSクラスの高い順に並べ替えた上で(ステップA1のYルートからステップA2)、記憶部26に記憶されたデータを基に、無線リソースの使用(割当)状況(利用可能な無線リソース量)を確認し、その状況に応じて、高位のQoSのMS5(コネクション)に対する帯域割当を優先するようにスケジューリング処理を実施し、MS5がBRヘッダを送信できるだけの無線リソースの割当情報を含むUL−MAPメッセージを生成し、送信する(ステップA3)。
つまり、制御部27は、MS5が送信データ量に応じたULの無線リソースの割り当てをBS1に要求するBRヘッダの送信用帯域(UL帯域)を、MS5から受信したBRコードを基に識別したQoSクラスに応じて定まる優先順位で割り当てる。
図5の例では、UL−MAPメッセージ中の“CDMA_Allocation-IE”を用いて、高位QoSクラスのMS5−1と中位QoSクラスのMS5−2とがそれぞれ少なくともBRヘッダを送信できる分の無線リソースを、MS5−1とMS5−2とに対してそれぞれ割り当てる(ステップS4)。すなわち、制御部27は、低位のQoSクラスのMS5−3に対する無線リソースの割り当ては後回しにする。
なお、高位QoSクラスのMS5−1を最優先として、中位QoSクラスのMS5−2についての無線リソースの割り当ても後回しにすることも可能である。また、高位QoSクラスのMS5−1に無線リソースを割り当てることにより、利用可能な無線リソースが無くなるか不足する場合にも、MS5−1よりもQoSクラスの低いMS5−2に対する無線リソースの割り当てを後回しにすることも可能である。
ただし、不足の場合には、その時点で利用可能な無線リソースのみでの帯域割当を行なってもよい。さらに、同じQoSクラスのMS5(コネクション)が複数存在する場合は、どのコネクションから割り当てを行なってもよい。例えば、BRコードの受信順序で行なうこととしてもよい。
また、BS1(制御部27)は、BRコードを受信しただけでは、当該BRコードを送信したのがMS5−1,5−2,5−3のいずれであるか、どのバーストプロファイルを利用可能か、を特定することができない。なお、バーストプロファイルとは、変調方式及び符号化方式(符号化率を含む)の組み合わせを意味する。
そのため、BS1(制御部27)は、好ましくは、UL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)に、受信したBRコードに関する情報(コードインデクス,コードの受信フレーム番号,サブチャネル番号,シンボル番号等)を含める(図5において、CDMA_Allocation-IE(MS#1),CDMA_Allocation-IE(MS#2)がこの意味を表している)。
これにより、MS5は、受信したUL−MAPメッセージのCDMA_Allocation-IEが自局宛のものか否かを判別することが可能となる。また、バーストプロファイルについては、各MS5が共通にサポートするもの、好ましくは、最も雑音や伝搬損失に強いもの(例えば、QPSK、符号化率1/2)を選ぶこととする。
以上のようにしてBRヘッダ送信用の無線リソースをBS1から割り当てられたMS5−1及びMS5−2は、それぞれ図7の前記ステップB6を実行することによりBRヘッダを送信する(ステップS5,S6)。
BRヘッダを受信したBS1(制御部27)は、BRヘッダに含まれるCIDから、当該BRヘッダを送信したMS5−1,5−2を特定し、当該BRヘッダにより要求されたデータ量を送信するのに必要な無線リソース量と、利用可能な無線リソース量とに基づいて、各MS5−1,5−2に割り当てる無線リソースを決定し、UL−MAPメッセージを用いて無線リソースの割り当てを行なう。図5の例では、まず、高位QoSクラスのMS5−1のコネクションに対するUL帯域の割り当てを実施している(ステップS7)。
これにより、MS5−1は、図7に示したステップB5を実行することとなり、前記UL−MAPメッセージにより割り当てられたUL帯域にて、ULデータ(MAC−PDU)の送信を実施する(ステップS8)。
MS5−1のULデータの送信が完了した後、BS1は、中位QoSクラスのMS5−2のコネクションに対するUL帯域の割り当てをMS5−1の場合と同様に行なう(ステップS9)。MS5−2は、図7に示したステップB5を実行し、前記UL−MAPメッセージにより割り当てられたUL帯域にて、ULデータ(MAC−PDU)の送信を実施する(ステップS10)。
そして、MS5−2のULデータの送信が完了した後、BS1(制御部27)は、低位QoSクラスのMS5−3から受信したBRコードに対する帯域割当処理を開始する。
即ち、制御部27は、記憶部26に記憶されたデータを基に、無線リソースの使用(割当)状況を確認し、その空き状況に応じて、低位QoSクラスのコネクションに対する帯域割当をスケジューリングし、MS5−3がBRヘッダを送信可能なUL帯域の割当情報(CDMA_Allocation-IE)を含むUL−MAPメッセージを生成し、送信する(ステップS11)。
MS5−3は、当該UL−MAPメッセージを受信すると、図7に示した前記ステップB6を実行することによりBRヘッダを送信する(ステップS12)。
MS5−3が送信したBRヘッダを受信したBS1(制御部27)は、そのBRヘッダに含まれるCIDから、当該BRヘッダを送信したMS5−3を特定し、当該BRヘッダにより要求されたデータ量を送信するのに必要な無線リソース量と、利用可能な無線リソース量とに基づいて、MS5−3に割り当てる無線リソース量を決定し、UL−MAPメッセージを用いてUL帯域の割り当てを行なう(ステップS13)。
これにより、MS5−3は、図7に示したステップB5を実行することとなり、前記UL−MAPメッセージにより割り当てられたUL帯域にて、ULデータ(MAC−PDU)の送信を実施する(ステップS14)。
なお、図5の例では、BS1(制御部27)は、UL帯域を割り当てたMS5−1(5−2)のULデータの送信完了を待って、より下位側のQoSクラスのコネクションに対する帯域割当処理を開始しているが、MS5−1(5−2)がBRコードを送信してからUL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)を受信して帯域割当がなされるまでの遅延時間(例えば、後述するTCPでの再送時のタイムアウト時間等)を考慮して、前記送信完了を待たずにもっと早いタイミングで、より低位側のQoSクラスのコネクション(MS5−2(MS5−3))に対する帯域割当処理を開始することとしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、BRコードをQoSクラスに関連付けて定義することにより、MS5は、BRコードでBS1へ送信するデータのQoSクラスをBS1に通知することができ、BS1は、BRコードの受信に成功すれば、帯域割当を要求されているMS5(コネクション)のQoSクラスを識別することができる。
したがって、MS5がBRヘッダをBS1に送信するために要するUL帯域の割り当てを、QoSクラスの高いコネクション(MS5)から優先して実施することが可能となる。よって、高いQoSクラスのコネクションに対して必要なUL帯域が割り当てられやすくなり、低いQoSクラスのコネクションに対して、必要以上に帯域割当を優先することがない。また、高いQoSクラスのコネクションほど帯域を割り当てるまでの遅延を削減することもできる。
〔2〕第2実施形態
第1実施形態では、BRコードをQoSクラスに関連付けて定義することにより、BRコードが帯域割当要求とQoSクラスとを表すこととし、BRコードを受信したBS1がQoSクラスを考慮して、無線リソース(UL帯域)の割り当てを適切に行なうことを可能にした。
本実施形態では、BRコードに、MS5が要求する送信データ量(例えば、バイト数)を関連付けて定義することにより、BRコードが帯域割当要求と前記送信データ量とを表すこととし、BRコードを受信したBS1がその送信データ量を識別して必要なUL帯域をMS5に割り当てることを可能とする。
即ち、本例では、MS5が帯域割当をBS1に要求する際に送信するCDMAコード(BRコード)として、送信データ量(要求サイズ)別のBRコード(コードインデクス)を定義し、その情報(要求サイズ別コードインデクスデータ)をBS1とMS5とで共有することとする。
当該要求サイズ別コードインデクスデータは、例えば、既述のUCDメッセージ等のブロードキャストメッセージに含めて、MS5に通知することができる。また、既述のレンジング応答(RNG-RSP)メッセージや、動的サービス追加要求/応答(DSA-REQ/RSP)メッセージ、その他のMS5に個別のDLメッセージを利用してもよい。
当該要求サイズ別コードインデクスデータは、例えば、BS1の記憶部26及びMS5の記憶部63にてそれぞれ記憶、管理される。
したがって、MS5(制御部62)は、BS1へ送信するデータがある場合、記憶部62における要求サイズ別コードインデクスデータを基に、その送信データ量(要求サイズ)に対応するBRコードをコード生成部55に生成させて、BS1へ送信することとなる。
一方、BS1(制御部27)は、MS5からBRコードを受信すると、記憶部26における要求サイズ別コードインデクスデータを基に、対応する要求サイズを特定し、その要求サイズに応じたデータ送信用のUL帯域の割り当てを実施することとなる。
以下、本例での動作(帯域割当処理)について、図8〜図10を用いて説明する。なお、図8は、BS1とMS5との間の帯域割当処理のシーケンス図、図9はBS1がMS5からBRコードを受信した時の動作を説明するフローチャート、図10はMS5がBS1に対して帯域要求及びデータ送信処理を実施する時の動作を説明するフローチャートである。
図10に示すように、MS5(制御部62)は、BS1に送信するデータ(ULデータ)が生じると(ステップB11のYルート)、当該送信データを、BS1との間の無線リンク(UL)上を転送するMAC−PDUにカプセル化したときのデータサイズを計算、確定する(ステップB12)。なお、ULデータの有無は、本例においても、例えば、PDUバッファ部51にデータが記憶されているか否かを監視することで確認することができる。
そして、MS5(制御部62)は、ULデータを送信可能な無線リソース(UL帯域)がBS1から割り当てられているか否かを確認する(ステップB13)。
その結果、発生したULデータの少なくとも一部を送信できるだけのUL帯域が既に割り当てられている場合、MS5は、割り当てられたUL帯域にて、BS1にデータを送信する(ステップB13のYルートからステップB15)。このとき、残りのデータ分のUL帯域の割り当てがなされていなければ、MS5は、BRヘッダ等を送信するためのUL帯域を確保し、BRヘッダ等も送信するのが好ましい。
一方、ULデータの送信には不十分だが、BRヘッダを送信するのに必要な無線リソースが既に割り当てられている場合、MS5は、BRヘッダをBS1に送信し、無線リソースの割り当てを要求する(ステップB13のNルート及びステップB14のYルートからステップB16)。
また、BRヘッダを送信するのに必要な無線リソースの割り当てもない場合には、MS5(制御部62)は、記憶部62における要求サイズ別コードインデクスデータを基に、送信データのサイズ(例えば、50バイトと仮定する)に対応するBRコードをコード生成部55に生成させ、BS1に送信する(ステップB13及びB14のNルートからステップB17)。
例えば図8に示すように、MS5は、50バイト分のデータ送信用の無線リソース要求を表すBRコードを送信する(ステップS21)。
BS1は、当該BRコードを受信すると(図9のステップA11のYルート)、記憶部26における前記要求サイズ別コードインデクスデータに基づき、受信したBRコードに対応するデータサイズ(50バイト)を特定し、そのデータサイズを送信できるだけの無線リソース(UL帯域)を決定し、その割当情報をUL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)にて送信する(図9のステップA12及び図8のステップS22)。
図8の例では、“UL−MAP(CDMA_Allocation-IE:50バイト)”が、50バイト分のデータを転送するための無線リソースを割り当てることを意味している。なお、割り当てる無線リソース(UL帯域)は、スロット数で表すことができる(以下、同様)。
このとき、BS1(制御部27)は、BRコードを受信しただけでは、当該BRコードを送信したのがMS5−1,5−2,5−3のいずれであるか、どのバーストプロファイルを利用可能か、を特定することができない。
そのため、本例においても、BS1(制御部27)は、好ましくは、UL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)に、受信したBRコードに関する情報(コードインデクス,コードの受信フレーム番号,サブチャネル番号,シンボル番号等)を含めることとする。これにより、MS5は、受信したUL−MAPメッセージが自局宛のものか否かを判別することが可能となる。また、バーストプロファイルについては、各MS5が共通にサポートするもの、好ましくは、最も雑音や伝搬損失に強いもの(例えば、QPSK、符号化率1/2)を選ぶこととする。
これにより、MS5は、図10に示したステップB15を実行することとなり、前記UL−MAPメッセージにより割り当てられたUL帯域にて、ULデータ(MAC−PDU)の送信を実施する(図8のステップS23)。つまり、BS1は、MS5がBRヘッダを送信するためのUL帯域を割り当てる必要がなく、MS5は、BS1にBRヘッダを送信する必要が無い。
以上のように、本実施形態によれば、BRコードをMS5が要求する送信データ量(サイズ)に関連付けて定義することにより、MS5は、BRコードで送信データサイズをBS1に通知することができ、BS1は、BRコードの受信に成功すれば、帯域割当を要求されているコネクションにてMS5が送信しようとしている送信データサイズを判別することができる。
したがって、BS1は、MS5からBRヘッダを受信しなくても、必要な量の無線リソースをMS5に割り当てることができ、MS5に無線リソースを割り当てるまでの時間を短縮することが可能となる。
また、BS1は、MS5がBRヘッダを送信するためのUL帯域を割り当てる必要が無く、MS5は、BS1にBRヘッダを送信する必要が無いから、BS1とMS5との間のUL帯域の浪費を抑制して有効利用を図ることもできる。
例えば、MS5がWebアクセスなどをするときのTCP(Transport Control Protocol)セッションを確立することを想定する。この場合、MS5は、TCP同期(TCP:SYN)メッセージをBS1に送信し、TCP同期確認(TCP:SYN-ACK)メッセージをBS1から受信した後、TCP確認(TCP:ACK)メッセージを送信する、3ウェイハンドシェイクを行なう。
この過程でMS5が送信するSYNとACKのメッセージは非常に短いパケット長であることが知られている。例えば、IPv4プロトコルヘッダ20バイトとTCPヘッダ20バイトの計40バイトのデータである。当該データを、無線リンク上を転送する際のデータフォーマット(MAC−PDU)にカプセル化するときに付加される、ヘッダやCRC(Cyclic Redundancy Check)コード、その他の情報を含めても、50バイト〜60バイト程度である。
また、TCPでは、ラウンドトリップタイム(Round Trip Time:RTT)を計測し、再送タイムアウト値の計算に用いている。したがって、例えば、MS5のTCPレイヤがTCP同期(TCP:SYN)を発呼して、下位のIPレイヤに渡し、IEEE802.16のMAC/PHYレイヤを経由して送信してから、TCP同期確認(TCP:SYN-ACK)メッセージを受信するまでの時間が長くなると、TCPの再送時のタイムアウト時間が必要以上に長くなり、サービス品質の悪化につながる。また、このように短いメッセージを送信するために、BRヘッダ(6バイト)を送信すると、相対的にオーバヘッドも大きくなる。
そこで、上述したごとく、BRコードでMS5がBS1に送信するデータサイズをBS1に通知することで、MS5がTCPセッションを確立してBS1にデータ送信を開始するまでの遅延を短縮することが可能となる。また、TCPにおけるRTTに基づく再送タイムアウト値が必要以上に長くなり、サービス品質の悪化につながることも抑制することができる。
さらには、MS5がTCPセッションの確立のために、50〜60バイト程度の小さなデータサイズの上りメッセージ(TCP同期メッセージ、TCP同期確認メッセージ、TCP確認メッセージ等)を送信するために、BRヘッダをさらに送信する必要が無いから、BS1とMS5との間の無線リソースの有効利用を図ることが可能となる。
〔3〕第3実施形態
本実施形態では、第1実施形態と第2実施形態との組み合わせ、即ち、1つのBRコードで、帯域割当要求と、MS5(コネクション)のQoSクラスと、MS5がBS1に要求する送信データ量(要求サイズ)とを表すように定義することについて説明する。
次表5に、QoSクラスと要求サイズとに対応するBRコードの例を示す。
Figure 0005206684
この表5の例では、コードインデクスがL〜M−1番のBRコードは、低位のQoSクラスで要求サイズが6バイトであることを表し、コードインデクスがM〜N−1番のBRコードは、低位のQoSクラスで要求サイズが60バイトであることを表している。同様に、コードインデクスがN〜P−1番のBRコードは、中位のQoSクラスで要求サイズが6バイト、P〜Q−1番のBRコードは、中位のQoSクラスで要求サイズが60バイト、Q〜R−1番のBRコードは、高位のQoSクラスで要求サイズが6バイト、R〜S−1番のBRコードは、高位のQoSクラスで要求サイズが60バイトであることをそれぞれ表している。
なお、本例においても、各QoSクラスと関連付けるBRコード数は、QoSクラス毎に同数でもよいし、一部又は全部のQoSクラスで異なっていてもよい。また、第1実施形態と同様に、高位のQoSクラス用のコード数をそれよりも低位のQoSクラスのコード数よりも多くなるように設定して、コードの衝突確率を軽減することとしてもよい。
また、表5の例では、要求サイズが6バイトか60バイトかの2種類である場合しか示していないが、もちろん、異なる要求サイズ毎に異なるBRコードを定義することが可能である。
そして、本例では、前記表5に示すように定義したデータ(QoSクラス及び要求サイズ別コードインデクスデータ)を、例えば、BS1の記憶部26及びMS5の記憶部63にてそれぞれ記憶、管理して、BS1とMS5とで共有することとする。
当該QoSクラス及び要求サイズ別コードインデクスデータについても、例えば、既述のUCDメッセージや、レンジング応答(RNG-RSP)メッセージ、動的サービス追加要求/応答(DSA-REQ/RSP)メッセージに含めることで、MS5に通知することができる。
したがって、MS5(制御部62)は、BS1へ送信するデータがある場合、記憶部62におけるQoSクラス及び要求サイズ別コードインデクスデータを基に、QoSクラスと送信データ量(要求サイズ)とに対応するBRコードをコード生成部55に生成させて、BS1へ送信することとなる。
一方、BS1(制御部27)は、MS5からBRコードを受信すると、記憶部26におけるQoSクラス及び要求サイズ別コードインデクスデータを基に、対応するQoSクラスと要求サイズとを特定し、そのQoSクラス及び要求サイズに応じた無線リソース(UL帯域)の割り当てを実施することとなる。
以下、本例での動作(帯域割当処理)について、図11〜図13を用いて説明する。なお、図11は、BS1とMS5との間の帯域割当処理のシーケンス図、図12はBS1がMS5からBRコードを受信した時の動作を説明するフローチャート、図13はMS5がBS1に対して帯域要求及びデータ送信処理を実施する時の動作を説明するフローチャートである。
図13に示すように、MS5(制御部62)は、BS1に送信するデータ(ULデータ)が生じると(ステップB21のYルート)、当該送信データの宛先を示すIPアドレス等のヘッダ情報から、BS1とMS5との間のコネクション(CID)とQoS情報とを確定する(ステップB22)とともに、当該送信データを、BS1との間の無線リンク(UL)上を転送するMAC−PDUにカプセル化したときのデータサイズを計算、確定する(ステップB23)。なお、これらステップB22及びB23での処理の順序は不問であり、同時でもよい。また、ULデータの有無は、本例においても、例えば、PDUバッファ部51にデータが記憶されているか否かを監視することで確認することができる。
そして、MS5(制御部62)は、ULデータを送信可能な無線リソース(UL帯域)がBS1から割り当てられているか否かを確認する(ステップB24)。
その結果、発生したULデータの少なくとも一部を送信できるだけの無線リソースが既に割り当てられている場合、MS5は、割り当てられた無線リソースを利用して、BS1にデータを送信する(ステップB24のYルートからステップB26)。このとき、残りのデータ分の無線リソースの割り当てがなされていなければ、MS5は、BRヘッダ等を送信するためのUL帯域を確保し、BRヘッダ等も送信するのが好ましい。
一方、ULデータの送信には不十分だが、BRヘッダを送信するのに必要な無線リソースが既に割り当てられている場合、MS5は、BRヘッダをBS1に送信し、無線リソースの割り当てを要求する(ステップB24のNルート及びステップB25のYルートからステップB27)。
また、BRヘッダを送信するのに必要な無線リソースの割り当てもない場合には、MS5(制御部62)は、記憶部62におけるQoSクラス及び要求サイズ別コードインデクスデータを基に、QoSクラス及び要求サイズに対応するBRコードをコード生成部55に生成させ、BS1に送信する(ステップB24及びB25のNルートからステップB28)。
ここで、例えば図11に示すように、3台のMS(#1,#2,#3)5−1,5−2,5−3のうち、MS5−1が高位のQoSクラス、MS5−2がそれよりも低い中位のQoSクラス、MS5−3がさらに低い低位のQoSクラスであり、ある時間に、各MS5−1,5−2,5−3がそれぞれ前記ステップB28を実行することにより、それぞれのコネクションに対してMS5−1は60バイト、MS5−2は6バイト、MS5−3は6バイト分のUL帯域を要求するためにBRコードを生成し、BS1に送信したとする(ステップS31〜S33)。ただし、その際の送信順序は不問である。
各MS5−1,5−2,5−3からBRコードをそれぞれ受信した(図12のステップA21のYルート)BS1は、BRコードをコード解析部25にて解析して、QoSクラス及び要求サイズを識別し、その情報を制御部27に与える。
制御部27は、図12に示すように、コード解析部25から与えられた情報を基に、受信したBRコードをQoSクラスの高い順に並べ替えた上で(ステップA22)、記憶部26における前記要求サイズ別コードインデクスデータに基づき、高いQoSクラスのBRコードから優先して、当該BRコードに対応するデータサイズを特定する。
そして、制御部27は、記憶部26に記憶されたデータを基に、無線リソースの使用(割当)状況(利用可能な無線リソース)を確認し、その状況に応じて、前記データサイズを送信できるだけの無線リソース(UL帯域)を決定し、その割当情報を含むUL−MAPメッセージを生成し、送信する(ステップA23)。
図11の例では、UL−MAPメッセージ中の“CDMA_Allocation-IE”を用いて、高位QoSクラスのMS5−1と中位QoSクラスのMS5−2とがそれぞれ要求サイズのデータ(MS5−1は60バイト、MS5−2は6バイト)を送信できる分のUL帯域を、MS5−1とMS5−2とに対してそれぞれ割り当てる(ステップS34)。即ち、制御部27は、低位のQoSクラスのMS5−3が6バイト分のデータを送信するためのUL帯域の割り当ては後回しにする。
なお、本例においても、高位QoSクラスのMS5−1を最優先として、中位QoSクラスのMS5−2についてのUL帯域の割り当ても後回しにすることも可能である。また、高位QoSクラスのMS5−1にUL帯域を割り当てることにより、利用可能な無線リソースが無くなるか不足する場合にも、MS5−1よりもQoSクラスの低いMS5−2に対するUL帯域の割り当てを後回しにすることも可能である。
ただし、不足の場合には、その時点で利用可能な無線リソースのみでの帯域割当を行なってもよい。さらに、同じQoSクラスのMS5(コネクション)が複数存在する場合は、どのコネクションから割り当てを行なってもよい。例えば、BRコードの受信順序で行なうこととしてもよいし、要求サイズが大きい(あるいは小さい)順序で行なうこととしてもよい。
また、BS1(制御部27)は、BRコードを受信しただけでは、当該BRコードを送信したのがMS5−1,5−2,5−3のいずれであるか、どのバーストプロファイルを利用可能か、を特定することができない。
そのため、本例においても、BS1(制御部27)は、好ましくは、UL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)に、受信したBRコードに関する情報(コードインデクス,コードの受信フレーム番号,サブチャネル番号,シンボル番号等)を含めることとする。これにより、MS5(5−1,5−2)は、受信したUL−MAPメッセージが自局宛のものか否かを判別することが可能となる。また、バーストプロファイルについては、各MS5が共通にサポートするもの、好ましくは、最も雑音や伝搬損失に強いもの(例えば、QPSK、符号化率1/2)を選ぶこととする。
これにより、MS5−1,5−2は、それぞれ、図13に示したステップB26を実行することとなり、前記UL−MAPメッセージにより割り当てられたUL帯域にて、ULデータ(MAC−PDU)の送信を実施する(図11のステップS35,S36)。つまり、MS5−1,5−2は、いずれも、BS1からBRヘッダを送信するためのUL帯域が割り当てられなくても、ULデータの送信が可能となる。
MS5−1,5−2のULデータの送信がそれぞれ完了した後、BS1は、低位QoSクラスのMS5−3のコネクションに対する帯域割当をMS5−1,5−2の場合と同様に行なう(ステップS37)。
これにより、MS5−3は、図13に示したステップB26を実行することとなり、BRヘッダをBS1に送信することなく、前記UL−MAPメッセージにより割り当てられたUL帯域にて、ULデータ(MAC−PDU)の送信を実施する(ステップS38)。
なお、図11の例では、BS1(制御部27)は、UL帯域を割り当てたMS5−1(5−2)のULデータの送信完了を待って、より下位側のQoSクラスのコネクションに対する帯域割当処理を開始しているが、遅延時間(先に説明したTCPでの再送時のタイムアウト時間等)を考慮して、前記送信完了を待たずにもっと早いタイミングで、より低位側のQoSクラスのコネクション(MS5−3)に対する帯域割当処理を開始することとしてもよい。
以上のように、本例によれば、BS1は、MS5からBRコードの受信に成功すれば、そのBRコードに対応するQoSクラス及び送信データ量を識別することができるので、高いQoSクラスのMS5から優先して、その送信データ量に応じたULデータ送信用のUL帯域割当を実施することができる。
したがって、既述の実施形態で述べたのと同様の効果ないし利点が得られるほか、BS1は、MS5がBRヘッダを送信するためのUL帯域を割り当てる必要がなく、MS5は、BRヘッダを送信する必要がないから、MS5がBRコードを送信してから当該MS5に必要なUL帯域がBS1によって割り当てられるまでの時間をさらに短縮することができる。また、UL帯域を効率的に利用することも可能となる。
〔4〕第4実施形態
既述の実施形態では、QoSクラス及び/又はデータサイズ(要求サイズ)との対応を表すBRコードを用いる方法について示したが、BRコードにさらなる意味付けを行なうこともできる。例えば、MS5を識別する情報(MS−ID)、あるいは、BS1とMS5との間の論理的なコネクションを識別する情報(CID)をさらに関連付けることもできる。
次表6に、QoSクラス,要求サイズ及びMS−IDに対応するBRコードの例を示す。
Figure 0005206684
本例においても、各QoSクラスと関連付けるBRコード数は、QoSクラス毎に同数でもよいし、一部又は全部のQoSクラスで異なっていてもよい。第1実施形態と同様に、高位のQoSクラス用のコード数をそれよりも低位のQoSクラスのコード数よりも多くなるように設定して、コードの衝突確率を軽減することとしてもよい。
また、表6の例では、要求サイズが6バイトか60バイトかの2種類である場合しか示していないが、異なる要求サイズ毎に異なるBRコードを定義することはもちろん可能である。
そして、本例では、前記表6に示すように定義したデータ(QoSクラス,要求サイズ及びMS別コードインデクスデータ)を、例えば、BS1の記憶部26にて記憶、管理する。一方、MS5では、表6に示すデータのうち自局に対応する部分のコードインデクスデータのみを記憶部63にて記憶、管理しておけば足りる。
当該部分的なコードインデクスデータは、例えば、MS5に個別のDLメッセージである既述のレンジング応答(RNG-RSP)メッセージに含めることで、BS1からMS5に個別に通知することができる。CIDを関連付けたBRコードとする場合には、既述の動的サービス追加要求/応答(DSA-REQ/RSP)メッセージ等の、コネクションに個別のDLメッセージにコードインデクスデータを含めることで、BS1からMS5にコネクション別に通知することができる。ただし、自局以外の他のMS5用のコードインデクスデータも含め前記表6の内容すべてをMS5に通知しても構わないような場合には、既述のUCDメッセージ等のブロードキャストメッセージを用いてMS5に報知してもよい。
そして、MS5(制御部62)は、BS1へ送信するデータがある場合、記憶部63における前記コードインデクスデータを基に、QoSクラスと送信データ量(要求サイズ)と自局(あるいはコネクション)とに対応するBRコードをコード生成部55に生成させて、BS1へ送信することとなる。
一方、BS1(制御部27)は、MS5からBRコードを受信すると、記憶部26におけるコードインデクスデータを基に、対応するQoSクラスと要求サイズとMS5(コネクション)とを識別し、識別したMS5に関して、そのQoSクラス及び要求サイズに応じた無線リソース(UL帯域)の割り当てを第3実施形態と同様にして実施することとなる。
この場合、BS1(制御部27)は、BRコードの受信に成功すれば、当該BRコードを送信したMS5を識別することができるから、BRヘッダを受信しない早い段階でBRコードを送信したMS5の特定が可能となる。これにより、例えば当該MS5を識別する情報(MS−ID)を含めたUL−MAPメッセージを早期に生成することができる。
その際、UL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)には、必ずしも、受信したBRコードに関する情報(コードインデクス,コードの受信フレーム番号,サブチャネル番号,シンボル番号等)を含める必要はない。よって、既述の実施形態に比して、UL−MAPメッセージの情報量を削減することができ、DLの無線リソースの有効利用を図ることができる。
さらに、BS1は、MS5を特定することで、常時、通信するMS5との無線チャネル状態を管理することができ、適切なバーストプロファイルを特定することができる。そのため、本例において、BS1(制御部27)は、バーストプロファイルについては、特定したMS5に適したものを選んでUL−MAPメッセージに含めて通知することとする。なお、無線チャネル状態については、MS5からのフィードバック信号やMS5からのUL信号を計測することで把握することができる。
以上のように、本例によれば、BS1は、BRコードの受信に成功すれば、そのBRコードを送信したMS5(あるいはコネクション)と、当該MS5の送信データのQoSクラスと、送信データサイズ(要求サイズ)とをそれぞれ識別することができるので、高いQoSクラスのMS5から優先して、そのMS5が要求するデータサイズに応じたデータ送信用のUL帯域の割り当てをMS個別に行なうことができる(MS5がBRヘッダを送信するためのUL帯域の割り当ては不要)。
したがって、既述の実施形態と同様の効果ないし利点が得られるほか、BS1がMS5へ送信するUL帯域の割当情報(UL−MAP)の情報量を削減することができ、また、DL帯域の効率的な利用を図ることができる。
なお、前記特許文献1に記載の技術では、BSは、受信したコードでどのQoS、MSあるいはコネクションに対する帯域の割当要求かを判断することはできない。
〔5〕第5実施形態
前記表6では、MS5毎にBRコードを定義したが、バーストプロファイル毎にBRコードを定義することもできる。
次表7に、QoSクラス,データサイズ及びバーストプロファイルに対応するBRコードの例を示す。
Figure 0005206684
本例においても、各QoSクラスと関連付けるBRコード数は、QoSクラス毎に同数でもよいし、一部又は全部のQoSクラスで異なっていてもよい。また、第1実施形態と同様に、高位のQoSクラス用のコード数をそれよりも低位のQoSクラスのコード数よりも多くなるように設定して、コードの衝突確率を軽減することとしてもよい。
また、表7の例では、要求サイズが6バイトか60バイトかの2種類、変調方式がQPSKと16QAMの2種類で符号化率はいずれも1/2である場合しか示していないが、もちろん、異なる要求サイズ、3種類以上の異なる変調方式、2種類以上の異なる符号化率毎に異なるBRコードを定義することが可能である。
そして、本例では、前記表7に示すように定義したデータ(QoSクラス,要求サイズ及びバーストファイル別コードインデクスデータ)を、例えば、BS1の記憶部26及びMS5の記憶部63にてそれぞれ記憶、管理して、BS1とMS5との間で共有する。
当該コードインデクスデータについても、例えば、UCDメッセージ等のブロードキャストメッセージや、レンジング応答(RNG-RSP)メッセージ、動的サービス追加要求/応答(DSA-REQ/RSP)メッセージ等のMS5あるいはコネクションに個別のDLメッセージに含めて、BSからMS5に通知することができる。
したがって、MS5(制御部62)は、BS1へ送信するデータがある場合、記憶部62におけるコードインデクスデータを基に、QoSクラスと、送信データ量(要求サイズ)と、使用するバーストプロファイルとに対応するBRコードをコード生成部55に生成させて、BS1へ送信することとなる。
一方、BS1(制御部27)は、MS5からBRコードを受信すると、記憶部26におけるコードインデクスデータを基に、対応するQoSクラスと要求サイズとバーストプロファイルとを特定し、そのQoSクラス,要求サイズ及びバーストプロファイルに応じた無線リソース(UL帯域)の割り当てを実施することとなる。
この場合、BS1(制御部27)は、BRコードの受信に成功すれば、当該BRコードを送信したMS5は特定できないが、バーストプロファイルを特定することができる。
そこで、UL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)には、例えば、受信したBRコードに関する情報(コードインデクス,コードの受信フレーム番号,サブチャネル番号,シンボル番号等)を含めるが、バーストプロファイルに関しては、特定したバーストプロファイルをUL−MAPメッセージに含めることとする。
これにより、MS5は、BS1から割り当てられた帯域を用いてULデータをBS1に送信する際、BRコードでBS1に通知したバーストプロファイルにてULデータの符号化、変調を実施することができる。
したがって、より効率的なバーストプロファイルでの通信が可能(例えば、64QAM、符号化率1/2で通信可能)なMS5が、それよりも非効率なバーストプロファイル(例えば、QPSK、符号化率1/2)を用いて通信してしまい、無線リソースの効率的な利用を妨げてしまうような現象を防止することができる。これは、データサイズの大きなULデータのために無線リソース(UL帯域)を割り当てる場合に、より有効である。
なお、以上説明した各実施形態から、BRコードと対応付けることのできる情報の例としては、MS5のQoSクラス、送信データサイズ、コネクション、バーストプロファイル(変調方式や符号化率)に関する情報が挙げられることがわかる。前記の各実施形態では、これらの情報の組み合わせのすべてについては明示していないが、先の説明で明示しない組み合わせによるBRコードの定義ももちろん可能である。
〔6〕第6実施形態
既述のとおり、BRコードとMS−ID(あるいはCID)とを関連付けなければ、BS1は、BRコードを送信したMS5を特定することができない。そのため、BS1は、例えば、MS5との間のチャネル状態に応じたバーストプロファイルではなく、最も雑音や伝搬損失に強いバーストプロファイルを使用するように、MS5に指示する割当情報を生成、送信する。この割当情報には、既述のBRコードに関する情報が含まれ、その情報を基に、MS5は自局宛の無線リソースの割当情報であることを認識することができる。
一方、第2乃至第5実施形態で説明したように、BRコードがMS5のQoSクラス,MS5の送信データサイズ,MS(コネクション)の識別情報,バーストプロファイルの一部又は全部の組み合わせを表すように定義すると、必要なBRコード数が非常に多くなる。
そこで、本実施形態では、例えば、帯域割当要求と、MS5のQoSクラスと、MS5の送信データサイズとを表すBRコードと、帯域割当要求と、MS5(あるいはコネクション)とを表すコードとの2つのコードを、MS5がBS1に対して異なるタイミング(あるいは異なるサブチャネル)にて送信することで、必要なBRコード数の削減、BRコードエラー時の帯域割当処理の信頼性の向上という更なるメリットを得られる方法について示す。
通常、BRコードなどのCDMAコードは、例えば図14の(1)に示すように1回だけ送信されるか、あるいは、図14の(2)に示すように同一コード(X)が連続して複数回送信される。ここで、この図14におけるコードの単発送信および複数回送信において、コードXとコードYとの間に関連性は無く、それぞれが独立の意味を有している。なお、コードX及びコードYは、通常は異なるMSからそれぞれ送信されるが、同一MSから送信されてもよい。
これに対し、本実施形態では、例えば図15の(1)及び(2)に示すように、MS5によるコードの単発送信及び複数回送信において、コードX及びコードXとの間に関連性をもたせる。即ち、それぞれが独立の意味を有するものの、両者が組み合わさることで有意な情報として定義する。ただし、コードX及びコードXは、同一MS5から送信することとする。
例えば、図15において、第1のコードXは、既述の実施形態第1乃至第3実施形態で示したコード、例えば、QoSクラスや送信データ量と関連付けられてそれらの意味(第1の情報)を表すコード(第1の信号列)とし、第2のコードX(第2の信号列)は、MS5を識別する情報(MS−ID)(あるいは、CID)と関連付けられてその意味(第1の情報とは異なる第2の情報)を表すコード(第2の信号列)とすることができる。
MS−IDを表すコードXの情報(コードインデクス)は、例えば、MS5がBS1に対する接続処理を行なう過程でBS1からMS5に送信されるDLメッセージを用いてMS5に個別に通知する(割り当てる)ことができる。当該DLメッセージとしては、例えば、レンジング応答(RNG-RSP)メッセージを用いることができる。
コードXは、前記MS−IDのほか、BS1とMS5との間の論理的なコネクションを識別する情報(CID)と関連付けたCIDを表すコードとしたり、バーストプロファイルを識別する情報と関連付けたバーストプロファイルを表すコードとしたりすることもできる。
コードXを、CIDを表すコードとする場合には、例えば、既述のコネクションに個別のDLメッセージであるDSA-REQ/RSPメッセージに、そのコードインデクスを含めることで、MS5に個別に通知することができる。
コードXを、バーストプロファイルを表すコードとする場合には、例えば、既述のUCDメッセージ等のブロードキャストメッセージに、そのコードインデクスを含めることで、MS5に報知することができる。
MS5は、このようにしてBS1から送信されたコードインデクスを受信することで、BS1の記憶部26で記憶、管理される、コードX及びコードXがそれぞれ単独で表す情報とその組み合わせが表す情報とを、記憶部63にて記憶、管理することができる。つまり、BS1とMS5との間でコードX及びコードXに関して同等の情報(コードインデクスデータ)を共有する。
また、MS5は、コードXとコードXとを予め決められた順序(送信タイミング)、または、BS1から指定された順序で送信することが望ましい。BS1がMS5に対してこれらのコードXとコードXの送信順序を指定する場合には、例えば、前記UCDメッセージを用いることができる。
さらに、MS5は、コードXは奇数シンボル、コードXは偶数シンボルというように、予め決められた送信タイミングか、BS1から指示された送信タイミングで、コードXとコードXとを送信することとするのが望ましい。BS1がMS5に対して前記タイミングを指示する場合は、同様に、前記UCDメッセージを用いることができる。
なお、コードX及びコードXにそれぞれどのような情報を対応付けるかは自由である。例えば、上記の例とは逆に、先に送信するコードXを、MS−IDや、CID、バーストプロファイル等を表すコードとし、その後に送信するコードXを、既述の第1乃至第3実施形態で示したコードとしても、以下に説明するのと同一若しくは同様の作用効果を得ることができる。
また、図15の例では、MS5が、時間的に連続して、あるいは、所定又はBS指定のタイミングで、複数コードを送信する例を示しているが、連続(隣接)する、あるいは、所定又はBS指定のサブチャネル(周波数)で、複数コードをそれぞれ送信することとしても、以下に説明するのと同一若しくは同様の作用効果を得ることができる。
以下、本実施形態での動作(帯域割当処理)について、図16〜図20を用いて説明する。図16は、BS1とMS5との間の前記帯域割当処理のシーケンス図、図17はBS1がMS5からBRコードを受信した時の動作を説明するフローチャート、図18はMS5がBS1に対して帯域要求及びデータ送信処理を実施する時の動作を説明するフローチャートである。また、図19及び図20は、MS5が連続送信した2つのコードのいずれか一方がBS1で正しく受信できなかった場合の帯域割当処理を示すシーケンス図である。
また、以下では、説明を簡単にするために、MS5は、時間的に連続して2つのコードを送信することとし、一方(第1のコード)をMS5のQoSクラスと送信データサイズ(要求サイズ)を表すコード、他方(第2のコード)をMS−IDを表すコードとする。つまり、この場合は、第1のコードで前記表5に相当する内容を表し、これとMS−IDを表す第2のコードとの組み合わせにより、前記表6に相当する内容を表すことができる。
図18に示すように、MS5(制御部62)は、BS1に送信するデータ(ULデータ)が生じると(ステップB31のYルート)、当該送信データの宛先を示すIPアドレス等のヘッダ情報から、BS1とMS5との間のコネクション(CID)とQoS情報とを確定する(ステップB32)とともに、当該送信データを、BS1との間の無線リンク(UL)上を転送するMAC−PDUにカプセル化したときのデータサイズを計算、確定する(ステップB33)。
なお、これらのステップB32及びB33での処理の順序は不問であり、同時でもよい。また、ULデータの有無は、本例においても、例えば、PDUバッファ部51にデータが記憶されているか否かを監視することで確認することができる。
そして、MS5(制御部62)は、ULデータを送信可能な無線リソース(UL帯域)がBS1から割り当てられているか否かを確認する(ステップB34)。
その結果、発生したULデータの少なくとも一部を送信できるだけの無線リソースが既に割り当てられている場合、MS5は、割り当てられた無線リソースを利用して、BS1にデータを送信する(ステップB34のYルートからステップB36)。このとき、残りのデータ分の無線リソースの割り当てがなされていなければ、MS5は、BRヘッダ等を送信するためのUL帯域を確保し、BRヘッダ等も送信するのが好ましい。
一方、ULデータの送信には不十分だが、BRヘッダを送信するのに必要な無線リソースが既に割り当てられている場合、MS5は、BRヘッダをBS1に送信し、無線リソースの割り当てを要求する(ステップB34のNルート及びステップB35のYルートからステップB37)。
また、BRヘッダを送信するのに必要な無線リソースの割り当てもない場合には、MS5(制御部62)は、記憶部62におけるコードインデクスデータを基に、QoSクラス及び要求サイズに対応するBRコード(第1のコード)と、MS−IDに対応するBRコード(第2のコード)とをコード生成部55にそれぞれ生成させ、BS1に時間的に連続して送信する(ステップB34及びB35のNルートからステップB38)。図16の例では、要求サイズを50バイトとした前者のBRコードを先に送信する例を示している(ステップS41,S42)。
なお、図16には、1台のMS5に着目した例を示しているが、他のMS5についても、BS1へ送信するデータが発生しBRヘッダを送信できるだけの帯域割当がなされていなければ、上記と同様にして、BRコードの連続送信を行なうことになる。
一方、BS1(制御部27)は、図17に示すように、MS5からBRコードを受信すると(ステップA31のYルート)、連続してBRコードが受信されるか否かを監視する(ステップA32)。
ここで、MS5が前記のように連続送信したBRコードのいずれをも正常に受信できたとすると(ステップA32のYルート)、BS1は、先に受信した第1のコードをQoSクラスの高い順に並べ替えた上で(ステップA34)、記憶部26における前記コードインデクスデータに基づき、高いQoSクラスのコードから優先して、当該コードに対応するデータサイズを特定する。
また、BS1は、後に受信した第2のコードを基に、BRコードを送信したMS5を識別する。そして、BS1は、記憶部26に記憶されたデータを基に、無線リソースの使用(割当)状況(利用可能な無線リソース)を確認し、その状況に応じて、前記データサイズを送信できるだけの無線リソース(UL帯域)を決定し、その割当情報を含むUL−MAPメッセージを生成し、送信する(ステップA35)。
図16の例では、UL−MAPメッセージ中の“CDMA_Allocation-IE”を用いて、MS5が要求サイズ(50バイト)のデータを送信できる分のUL帯域を、MS5に対して割り当てている(ステップS43)。
この場合、BS1は、第2のBRコードの受信に成功しているから、当該BRコードを送信したMS5を特定することができ、例えば当該MS5を識別する情報(MS−ID)を含めたUL−MAPメッセージを生成することができる。
したがって、UL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)には、必ずしも、受信したBRコードに関する情報(コードインデクス,コードの受信フレーム番号,サブチャネル番号,シンボル番号等)を含める必要はない。よって、これらの情報を含める場合よりも、UL−MAPメッセージの情報量を削減することができ、DLの無線リソースの有効利用を図ることができる。
バーストプロファイルについては、BS1は、第4実施形態と同様に、MS5を特定することでそのMS5がどのバーストプロファイルを利用可能かを特定できるから、特定したMS5に適したものを選んでUL−MAPメッセージに含めて通知することとする。
MS5は、前記UL−MAPメッセージによりUL帯域が割り当てられると、図18に示したステップB36を実行することとなり、BRヘッダをBS1に送信することなく、割り当てられたUL帯域にて、ULデータ(MAC−PDU)の送信を実施する(図16のステップS44)。
なお、図19及び図20に示すように、同一MS1が連続送信したBRコードのいずれか一方が無線伝搬環境によってBS1においてエラーとなったりして正しく受信できない場合がある。図19はMS−IDを表す第2のコードがBS1において正しく受信できない場合、図20はQoSクラス及び要求サイズを表す第1のコードがBS1において正しく受信できない場合をそれぞれ示している。
例えば、図19に示すように、BS1において、QoSクラス及び要求サイズを表す第1のコードは正しく受信できたが、MS−IDを表す第2のコードを正しく受信できなかった場合、BS1(制御部27)は、図17のステップA32のNルート及びステップA33のYルートをとって、正常に受信できた第1のコードをQoSクラスの高い順に並べ替えた上で(ステップA36)、記憶部26における前記コードインデクスデータに基づき、高いQoSクラスのコードから優先して、当該コードに対応するデータサイズを特定する。
そして、BS1は、記憶部26に記憶されたデータを基に、無線リソースの使用(割当)状況(利用可能な無線リソース)を確認し、その状況に応じて、前記データサイズを送信できるだけの無線リソース(UL帯域)を決定し、その割当情報を含むUL−MAPメッセージを生成し、送信する(ステップA37)。
図19の例では、UL−MAPメッセージ中の“CDMA_Allocation-IE”を用いて、MS5が要求サイズ(50バイト)のデータを送信できる分のUL帯域を、MS5に対して割り当てている(ステップS43a)。
この場合、BS1は、第2のBRコードの受信に失敗しているから、当該BRコードを送信したMS5を特定することができない。そこで、BS1は、既述の実施形態と同様に、例えば、UL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)に、受信したBRコードに関する情報(コードインデクス,コードの受信フレーム番号,サブチャネル番号,シンボル番号等)を含める。バーストプロファイルについては、前記ステップS44と同様に、各MS5が共通にサポートするもの、好ましくは、最も雑音や伝搬損失に強いもの(例えば、QPSK、符号化率1/2)を選んでUL−MAPメッセージに含めることとする。
これに対し、図20に示すように、BS1において、QoSクラス及び要求サイズを表す第1のコードを正しく受信できなかったが、MS−IDを表す第2のコードを正しく受信できた場合、BS1(制御部27)は、図17のステップA32のNルート及びステップA33のNルートをとって、正常に受信できた第2のコードを基に、当該コードを送信したMS5を特定し、当該MS5が少なくともBRヘッダを送信できるだけの無線リソース(UL帯域)の割当処理を行なう(ステップA38)。
図20の例では、BS1は、UL−MAPメッセージ中の“CDMA_Allocation-IE”を用いて、MS5が少なくともBRヘッダを送信できる分のUL帯域を、当該MS5に対して割り当てている(ステップS45)。
この場合、BS1(制御部27)は、第2のBRコードの受信に成功しているから、当該BRコードを送信したMS5を特定することができ、例えば当該MS5を識別する情報(MS−ID)を含めたUL−MAPメッセージを生成することができる。
したがって、UL−MAPメッセージ(CDMA_Allocation-IE)には、必ずしも、受信したBRコードに関する情報(コードインデクス,コードの受信フレーム番号,サブチャネル番号,シンボル番号等)を含める必要はない。よって、これらの情報を含める場合よりも、UL−MAPメッセージの情報量を削減することができ、DLの無線リソースの有効利用を図ることができる。
バーストプロファイルについては、BS1は、第4実施形態と同様に、MS5を特定することでそのMS5がどのバーストプロファイルを利用可能かを特定することができるから、特定したMS5に適したものを選んでUL−MAPメッセージに含めて通知することとする。
以上のようにしてBRヘッダ送信用のUL帯域をBS1から割り当てられたMS5は、図18の前記ステップB37を実行することによりBRヘッダをBS1へ送信する(図20のステップS46)。
BRヘッダを受信したBS1(制御部27)は、BRヘッダに含まれるCIDから、当該BRヘッダを送信したMS5を特定し、当該BRヘッダにより要求されたデータ量を送信するのに必要な無線リソース量と、利用可能な無線リソース量とに基づいて、MS5に割り当てる無線リソース量を決定し、UL−MAPメッセージを用いて帯域割当を行なう(図20のステップS47)。
これにより、MS5は、図18に示したステップB36を実行することとなり、前記UL−MAPメッセージにより割り当てられたUL帯域にて、ULデータ(MAC−PDU)の送信を実施する(図20のステップS48)。
以上のように、本実施形態によれば、MS5がBS1に対して、それぞれ独立した意味を表し互いに関連性ある異なるBRコードを連続送信することで、限られたBRコード数の有効利用を図りつつ、BS1は、連続受信したBRコードが表す情報(MS5のQoSクラスや要求サイズ、MS−ID、CID、バーストプロファイル等)を検出し、それに応じた適切な無線リソースの割り当てを判断、実施することができる。また、無線リソースの効率的な利用も可能となる。
さらに、一部のBRコードがBS1において正常に受信できなかったとしても、正常に受信できたBRコードが表す情報に応じた、適切な無線リソースの割り当てを実施することができるから、当該割当処理の信頼性の向上を図ることができる。

Claims (18)

  1. 無線基地局と複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける無線リソースの割当方法であって、
    前記複数の無線端末の各々は、
    無線リソースの割当要求と前記無線基地局へ送信する送信データのサービス品質情報とを表す信号列を前記無線基地局へ送信し、
    前記無線基地局は、
    前記複数の無線端末から受信した前記信号列を基に前記サービス品質情報を識別し、
    記サービス品質情報に基づいて、他の無線端末が要求するサービス品質より高いサービス品質を要求する前記無線端末から順に前記複数の無線端末が要求する複数のサービス品質間で共通の上り無線リソースにおける利用可能な上り無線リソース量に応じた前記複数の無線端末に対する上り無線リソースの割り当てを制御する、
    ことを特徴とする、無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  2. 前記無線基地局は、
    前記識別したサービス品質情報に応じて定まる優先順位で、前記複数の無線端末が前記送信データの送信データ量に応じた上り無線リソース量を前記無線基地局に要求するのに用いる上り無線リソースを前記複数の無線端末に割り当てる、
    ことを特徴とする、請求項1記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  3. 前記複数の無線端末の各々は、
    前記送信データの送信データ量をさらに表す前記信号列を前記無線基地局へ送信し、
    前記無線基地局は、
    前記複数の無線端末から受信した前記信号列を基に前記送信データ量をさらに識別し、
    前記識別したサービス品質情報と送信データ量とに基づいて、前記送信データ量に応じた前記上り無線リソースの割り当てを制御する、
    ことを特徴とする、請求項1記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  4. 前記無線基地局は、
    前記識別したサービス品質情報に応じて定まる優先順位で、前記識別した送信データ量に応じた上り無線リソースを割り当てる、
    ことを特徴とする、請求項3記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  5. 前記信号列は、前記無線端末を識別する情報、又は、前記無線基地局と前記無線端末との間の通信のコネクションを識別する情報をさらに表す信号列である、
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  6. 前記信号列は、前記無線基地局と前記無線端末との間の通信に用いる変調方式及び符号化方式を識別する情報をさらに表す信号列である、
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  7. 無線基地局と無線端末とをそなえた無線通信システムにおける無線リソースの割当方法であって、
    前記無線端末は、
    無線リソースの割当要求と前記無線リソースの割当要求に係る所定の情報の一部である第1の情報とを表す第1の信号列と、無線リソースの割当要求と前記第1の情報とは異なる第2の情報であって前記第1の情報と組み合わせることで前記所定の情報をなす前記第2の情報とを表す第2の信号列と、を異なる送信タイミングあるいは異なる周波数にて前記無線基地局に送信し、
    前記無線基地局は、
    前記無線端末から前記第1の信号列及び第2の信号列を前記送信タイミングに応じた異なる受信タイミングあるいは前記異なる周波数で受信した場合に、それぞれの信号列が表す前記第1の情報及び第2の情報を識別し、
    識別した前記第1の情報及び前記第2の情報の組み合わせが表す前記所定の情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする、無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  8. 前記無線基地局は、
    前記第1の信号列及び第2の信号列のいずれか一方を正常に受信できない場合に、他方の信号列が表す情報を識別し、
    識別した情報に基づいて、前記無線リソースの割り当てを制御する、
    ことを特徴とする、請求項7記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  9. 前記第1の情報及び第2の情報のいずれか一方は、前記無線端末を識別する情報、前記無線端末が前記無線基地局へ送信する送信データのサービス品質情報、前記送信データの送信データ量に関する情報、変調方式及び符号化方式を識別する情報のいずれかである、ことを特徴とする、請求項7又は8に記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  10. 前記無線端末は、
    前記第1の信号列及び第2の信号列を、前記無線基地局へ時間的に連続して送信する、ことを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  11. 前記異なるタイミング又は前記異なる周波数は、前記無線基地局から指定されることを特徴とする、請求項7〜10のいずれか1項に記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  12. 前記複数の無線端末の各々が選択可能な、前記サービス品質情報を表す信号列の数は、高いサービス品質情報ほど多く定義されている、
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線通信システムにおける無線リソースの割当方法。
  13. 複数の無線端末と無線基地局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線端末であって、
    無線リソースの割当要求と前記無線基地局へ送信する送信データのサービス品質情報とを表す信号列を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成した信号列を前記無線基地局へ送信する送信手段と、
    をそなえ、
    前記無線端末は、
    記送信手段によって送信された前記信号列を基に識別される前記サービス品質情報に基づいて、他の無線端末から要求されたサービス品質より高いサービス品質を要求する前記無線端末から順に前記複数の無線端末が要求する複数のサービス品質間で共通の上り無線リソースにおける利用可能な上り無線リソース量に応じた前記無線基地局による上り無線リソースの割り当て制御を受ける、
    ことを特徴とする、無線通信システムにおける無線端末。
  14. 前記生成手段は、
    前記送信データの送信データ量をさらに表す信号列を生成する、
    ことを特徴とする、請求項13記載の無線通信システムにおける無線端末。
  15. 複数の無線端末と無線基地局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
    前記複数の無線端末が送信した、無線リソースの割当要求と前記無線基地局へ送信する送信データのサービス品質情報とを表す信号列を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した信号列を基に前記サービス品質情報を識別する識別手段と、
    記サービス品質情報に基づいて、他の無線端末が要求するサービス品質より高いサービス品質を要求する前記無線端末から順に前記複数の無線端末が要求する複数のサービス品質間で共通の上り無線リソースにおける利用可能な上り無線リソース量に応じた前記複数の無線端末に対する上り無線リソースの割り当てを制御する制御手段と、
    をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。
  16. 前記制御手段は、
    前記識別したサービス品質情報に応じて定まる優先順位で、前記複数の無線端末が前記送信データの送信データ量に応じた上り無線リソース量を前記無線基地局に要求するのに用いる上り無線リソースを前記複数の無線端末に割り当てる、
    ことを特徴とする、請求項15記載の無線通信システムにおける無線基地局。
  17. 前記受信した信号列は、前記送信データの送信データ量をさらに表す信号列であり、
    前記識別手段は、
    前記受信した信号列を基に前記送信データ量をさらに識別し、
    前記制御手段は、
    前記識別したサービス品質情報と送信データ量とに基づいて、前記送信データ量に応じた前記上り無線リソースの割り当てを制御する、
    ことを特徴とする、請求項15記載の無線通信システムにおける無線基地局。
  18. 前記制御手段は、
    前記識別したサービス品質情報に応じて定まる優先順位で、前記識別した送信データ量に応じた上り無線リソースを割り当てる、
    ことを特徴とする、請求項17記載の無線通信システムにおける無線基地局。
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