実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照しながら説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれる場合があることは勿論である。
[開示の概要]
背景技術で触れたMTCは、低データ量及び低モビリティの第2ユーザ端末をターゲットとして検討されている。しかしながら、MTCをウェアラブル端末に適用するユースケースを考えると、MTCにおけるスループットの増大が望ましい。
開示の概要に係る移動通信方法は、1つの単位時間において第1ユーザ端末が対応可能な第1帯域幅よりも狭い第2帯域幅の狭帯域を用いて、基地局と第2ユーザ端末との間の所定通信を行う方法である。
第1に、前記移動通信方法は、前記所定通信に用いる前記狭帯域の割当情報として、前記第2ユーザ端末に2以上の狭帯域を割り当てる狭帯域割当情報を前記基地局から前記第2ユーザ端末に送信するステップAと、前記第2ユーザ端末が、前記狭帯域割当情報に基づいて、前記2以上の狭帯域を用いて前記所定通信を行うステップBとを備える。前記2以上の狭帯域は、前記第2ユーザ端末が対応可能な帯域幅内に設けられる。
開示の概要では、基地局は、所定通信に用いる狭帯域の割当情報として、第2ユーザ端末に2以上の狭帯域を割り当てる狭帯域割当情報を第2ユーザ端末に送信する。すなわち、2以上の狭帯域の利用によって所定通信におけるスループットを増大することができる。
前記ステップAは、前記2以上の狭帯域を指定する情報を含む前記狭帯域割当情報を送信するステップであってもよい。
前記移動通信方法は、前記第2ユーザ端末が対応可能な帯域幅を指定する情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを前記基地局から前記第2ユーザ端末に送信するステップと、前記基地局が、前記第2ユーザ端末が対応可能な帯域幅に応じて、前記狭帯域割当情報のビット数を変更するステップと、を備えてもよい。
前記ステップAは、前記第2ユーザ端末に2以上のサブフレームを割り当てる情報を前記基地局から前記第2ユーザ端末へ送信するステップを含んでもよい。前記ステップBは、前記第2ユーザ端末が、前記2以上のサブフレームを割り当てる情報に基づいて、前記2以上のサブフレームに含まれる狭帯域を用いて前記所定通信を行うステップを含んでもよい。
前記ステップAは、前記2以上のサブフレームにおいて前記狭帯域の周波数ホッピングを行うか否かを指定する情報を前記基地局から前記第2ユーザ端末へ送信するステップを含んでもよい。
前記2以上の狭帯域の組合せを指定する情報であるインデックスと前記2以上の狭帯域の組合せとの対応関係が予め定められてもよい。
前記所定通信は、前記基地局から前記第2ユーザ端末へのダウンリンク通信であってもよい。前記2以上の狭帯域は、周波数方向において離間していてもよい。
前記インデックスは、複数の狭帯域の中のいずれかを指定する開始インデックスと、前記2以上の狭帯域の数を指定する数インデックスとを含んでもよい。
前記複数の狭帯域は、2以上のグループに分類されてもよい。前記2以上の狭帯域は、前記開始インデックスによって指定される狭帯域を含むグループの中から前記数インデックスに基づいて選択されてもよい。
前記所定通信は、前記基地局から前記第2ユーザ端末へのダウンリンク通信であってもよい。前記2以上のグループのそれぞれにおいて、前記2以上のグループのそれぞれに含まれる狭帯域は、周波数方向において離間していてもよい。
前記移動通信方法は、前記2以上の狭帯域の周波数ホッピングのパターンを指定する情報及び前記2以上の狭帯域において前記第2ユーザ端末に割り当てるリソースブロックを指定する情報を前記基地局から前記第2ユーザ端末に送信するステップCを含んでもよい。
前記第2ユーザ端末に適用される周波数ホッピングのパターンは、前記2以上の狭帯域に含まれる1つの狭帯域を用いる第3ユーザ端末に適用される周波数ホッピングのパターンと同じであってもよい。前記2以上の狭帯域において前記第2ユーザ端末に割り当てるリソースブロックは、前記1つの狭帯域において前記第3ユーザ端末に割り当てるリソースブロック以外であってもよい。
複数の狭帯域は、2以上のグループに分類されてもよい。前記2以上のグループの数は、前記第2ユーザ端末に適用される周波数ホッピングにおけるホッピング数によって定められてもよい。前記第2ユーザ端末に適用される周波数ホッピングは、前記2以上の狭帯域が1つのグループに含まれる状態を維持しながら、前記2以上のグループ間で行われてもよい。
前記ステップAは、前記2以上の狭帯域において前記第2ユーザ端末に割り当てないブランクリソースブロックを指定するブランク情報を含む前記狭帯域割当情報を送信するステップを含んでもよい。
前記ブランク情報は、前記ブランクリソースブロックが適用される狭帯域を指定する情報と、前記ブランクリソースブロックの位置を指定する情報とを含んでもよい。
前記2以上の狭帯域は、周波数方向において連続してもよい。前記第2ユーザ端末は、前記2以上の狭帯域に含まれるリソースブロックにおいて互いに連続するリソースブロックを用いるように構成されてもよい。前記ブランク情報は、前記ブランクリソースブロックを配置する周波数の高低を指定する情報と、前記ブランクリソースブロックの数を指定する情報とを含んでもよい。
前記2以上の狭帯域は、周波数方向において連続してもよい。前記第2ユーザ端末は、前記2以上の狭帯域に含まれるリソースブロックにおいて互いに連続するリソースブロックを用いるように構成されてもよい。前記ブランク情報は、前記ブランクリソースブロックの配置を指定する情報を含んでもよい。
第2に、前記移動通信方法は、前記所定通信に用いる前記狭帯域の割当情報として、前記第2ユーザ端末に2以上のサブフレームを割り当てる狭帯域割当情報を前記基地局から前記第2ユーザ端末に送信するステップAと、前記第2ユーザ端末が、前記狭帯域割当情報に基づいて、前記2以上のサブフレームに含まれる前記狭帯域を用いて前記所定通信を行うステップBとを備える。
開示の概要では、基地局は、所定通信に用いる狭帯域の割当情報として、第2ユーザ端末に2以上のサブフレームを割り当てる狭帯域割当情報を第2ユーザ端末に送信する。従って、狭帯域割当情報の増大を抑制しながら、2以上のサブフレームを効率的に第2ユーザ端末に割り当てることができる。
前記ステップBは、2以上のHARQ(Hybrid automatic repeat request)プロセスを用いて、前記所定通信を行うステップであってもよい。
前記狭帯域割当情報は、前記2以上のサブフレームの数を指定する情報を含んでもよい。
前記狭帯域割当情報は、前記2以上のサブフレームの最初のサブフレームにおいて前記第2ユーザ端末に割り当てる前記狭帯域を指定する情報を含んでもよい。
前記狭帯域割当情報は、前記2以上のサブフレームの最初のサブフレームに含まれる前記狭帯域において前記第2ユーザ端末に割り当てるリソースブロックを指定する情報を含んでもよい。
前記狭帯域割当情報は、前記2以上のサブフレームにおいて前記狭帯域の周波数ホッピングを行うか否かを指定する情報を含んでもよい。
前記狭帯域の周波数ホッピングのタイミングは、RRC(Radio Resource Control)メッセージによって指定されるタイミング、或いは、前記所定通信における繰り返し送信の切り替えタイミングであってもよい。
前記ステップBは、前記所定通信における繰り返し送信が行われない設定が構成されている場合において、前記2以上のサブフレームの2番目以降のサブフレームに含まれる前記狭帯域を用いて、前記2以上のサブフレームの最初のサブフレームに含まれる前記狭帯域を用いて行われた前記所定通信を行うステップを含んでもよい。
前記ステップBは、前記2以上のHARQプロセスを用いる初送通信を行った後に、前記2以上のHARQプロセスを用いる再送通信を行うステップを含んでもよい。
前記ステップBは、前記2以上のHARQプロセスに含まれる第1HARQプロセスを用いる初送通信及び再送通信を行った後に、前記2以上のHARQプロセスに含まれる第2HARQプロセスを用いる初送通信及び再送通信を行うステップを含んでもよい。
前記ステップBは、前記第2ユーザ端末が、前記狭帯域割当情報として第1狭帯域割当情報を受信した後に、前記狭帯域割当情報として第2狭帯域割当情報を受信した場合に、前記第1狭帯域割当情報を用いずに前記第2狭帯域割当情報を用いて前記所定通信を行うステップB1を含んでもよい。
前記ステップB1は、前記第2狭帯域割当情報のHARQ(Hybrid automatic repeat request)プロセスが第1狭帯域割当情報のHARQプロセスと同じである場合に行われてもよい。
前記ステップBは、前記第2ユーザ端末が、前記狭帯域割当情報として第1狭帯域割当情報を受信した後に、前記狭帯域割当情報として第2狭帯域割当情報を受信した場合に、前記第1狭帯域割当情報及び前記第2狭帯域割当情報の双方を用いて前記所定通信を行うステップB2を含んでもよい。
前記ステップB2は、前記第2狭帯域割当情報のHARQ(Hybrid automatic repeat request)プロセスが第1狭帯域割当情報のHARQプロセスと異なる場合に行われてもよい。
第3に、前記移動通信方法は、前記所定通信に用いる前記狭帯域の狭帯域割当情報を前記基地局から前記第2ユーザ端末に送信するステップAと、前記第2ユーザ端末が、前記狭帯域割当情報に基づいて、前記2以上のサブフレームに含まれる前記狭帯域を用いて前記所定通信を行うステップBとを備える。前記ステップAは、前記1つのサブフレームにおいて、前記狭帯域割当情報の通信に加えて、前記所定通信として前記基地局から前記第2ユーザ端末へのダウンリンク通信を行うステップを含み、前記狭帯域割当情報の通信に用いる前記狭帯域及び前記ダウンリンク通信に用いる前記狭帯域は、前記第2ユーザ端末が対応可能な帯域幅内に設けられる。
開示の概要では、狭帯域割当情報の通信に用いる狭帯域及びダウンリンク通信に用いる狭帯域は、第2ユーザ端末が対応可能な帯域幅内に設けられる。従って、狭帯域割当情報の通信及びダウンリンク通信を1つのサブフレームで実現することができ、ダウンリンク通信の遅延時間を短縮することができる。
前記ダウンリンク通信に用いる前記狭帯域は、RRC(Radio Resource Control)メッセージによって指定される、或いは、予め定められていてもよい。
前記ダウンリンク通信に用いる前記狭帯域は、前記狭帯域割当情報の通信に用いる前記狭帯域に対するオフセット値によって指定されてもよい。前記オフセット値は、RRC(Radio Resource Control)メッセージによって指定される、或いは、予め定められていてもよい。
前記第2ユーザ端末は、前記狭帯域割当情報の通信に用いる前記狭帯域を監視する第1グループと、前記狭帯域割当情報の通信に用いる前記狭帯域を監視しない第2グループとに分類されてもよい。前記ステップAは、前記第1グループに属する前記第2ユーザ端末と前記狭帯域割当情報の通信及び前記ダウンリンク通信を行ってもよい。
前記狭帯域割当情報の通信及び前記ダウンリンク通信は、複数のサブフレームにおいて繰り返し行われてもよい。前記狭帯域割当情報の通信が繰り返されるサブフレームは、前記ダウンリンク通信が繰り返されるサブフレームの少なくとも一部と重複してもよい。
前記狭帯域割当情報の通信及び前記ダウンリンク通信が重複するサブフレームの数は、RRC(Radio Resource Control)メッセージによって指定されてもよい。
第4に、前記移動通信方法であって、前記所定通信に用いる前記狭帯域の狭帯域割当情報を前記基地局から前記第2ユーザ端末に送信するステップAと、前記第2ユーザ端末が、前記狭帯域割当情報に基づいて、前記2以上のサブフレームに含まれる前記狭帯域を用いて前記所定通信を行うステップBとを備える。前記ステップBは、前記狭帯域割当情報としてアップリンク狭帯域割当情報を受信した場合に、アップリンク狭帯域割当情報を受信したサブフレームから第1オフセット後のサブフレームにおいて、前記第2ユーザ端末から前記基地局へのアップリンク通信を前記所定通信として行うステップと、前記狭帯域割当情報としてダウンリンク狭帯域割当情報を受信した場合に、ダウンリンク狭帯域割当情報を受信したサブフレームから第2オフセット後のサブフレームにおいて、前記基地局から前記第2ユーザ端末へのダウンリンク通信を前記所定通信として行うステップと、前記アップリンク通信を行うサブフレームが前記ダウンリンク通信を行うサブフレームと同じである場合に、前記アップリンク通信を行うサブフレーム及び前記ダウンリンク通信を行うサブフレームのいずれか一方を時間方向においてシフトするステップとを含む。
開示の概要では、第2ユーザ端末は、アップリンク通信を行うサブフレームがダウンリンク通信を行うサブフレームと同じである場合に、アップリンク通信を行うサブフレーム及びダウンリンク通信を行うサブフレームのいずれか一方を時間方向においてシフトする。従って、第1オフセット及び第2オフセットの制約を受けずに、アップリンク狭帯域割当情報及びダウンリンク狭帯域割当情報を送信することができ、アップリンク通信及びダウンリンク通信を適切に行いながら、アップリンク通信及びダウンリンク通信の遅延時間が短縮することができる。
[実施形態]
移動通信システムとして、3GPP規格に基づいたLTEシステムを例に挙げて、実施形態を説明する。
(システム構成)
実施形態に係るLTEシステムのシステム構成について説明する。図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置である。UE100は、eNB200によって形成されるセル(UE100がRRCコネクティッド状態である場合には、サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、無線基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを形成しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用されてもよい。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。E−UTRAN10及びEPC20は、LTEシステムのネットワークを構成する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。無線送受信機110及びプロセッサ160は、送信部及び受信部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るためにGNSS信号を受信するとともに、受信されたGNSS信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)とを含む。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行う。CPUは、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。無線送受信機210(及び/又はネットワークインターフェイス220)及びプロセッサ240は、送信部及び受信部を構成する。メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)とを含む。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行う。CPUは、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されている。第1層は、物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。eNB200のMAC層は、スケジューラを含む。スケジューラは、アップリンク及びダウンリンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定する。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。PDCP層には、データユニット(PDCP PDU)を送信するための送信エンティティ又はデータユニット(PDCP PDU)を受信するための受信エンティティが形成されることに留意すべきである。
RRC層は、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御情報(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合に、UE100はRRCコネクティッド状態である。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合に、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、ダウンリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、アップリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msである。各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含む。各サブフレームは、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
(適用シーン)
適用シーンについて説明する。図6〜図7は、実施形態に係る適用シーンを説明するための図である。以下においては、LTEシステムにおける所定通信(MTC;Machine Type Communication)について主として説明する。
図6に示すように、LTEシステムのシステム帯域の帯域幅は10MHzである。システム帯域は、一般的な第1ユーザ端末が対応可能な第1帯域幅の第1帯域と、MTCに対応する第2ユーザ端末(以下、MTC端末)が対応可能な第2帯域幅の第2帯域(以下、狭帯域)とを含む。第1帯域幅は、例えば、50PRB(Physical Resource Block)=9MHzである。第2帯域幅は、例えば、6PRB(Physical Resource Block)=1.08MHzである。狭帯域は、第1帯域の一部である。このような前提下において、上述したMTCは、狭帯域を用いてMTC端末とeNB200との間の所定通信(以下、MTC)を行う技術である。
図7に示すように、MTCでは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH;Physical Downlink Control Channel)をMTC端末が受信することができず、MTCに用いる所定制御チャネル(以下、M−PDCCH;MTC Physical Downlink Control Channel)が採用される。M−PDCCHは、MTCに用いる所定制御情報(以下、DCI;Downlink Control Information)の送信に用いられる。MTCでは、送信ノードから受信ノードへの信号の到達性を向上する観点から、繰り返し送信が採用されている。例えば、送信ノードがeNB200であり、受信ノードがMTC端末である場合には、図7に示すように、複数のサブフレームに亘ってPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)の送信が繰り返される。
このような背景下において、小容量のデータ通信のみが想定されるセンサだけではなく、センサよりも大容量のデータ通信が想定されるウェアラブル端末などにMTCを用いるニーズが考えられる。このようなニーズを満たすためには、MTCにおけるスループットの増大が望まれる。
実施形態では、MTCにおけるスループットの増大を目的として、1つの単位時間において2以上の狭帯域を用いる方法について提案する。
具体的には、eNB200は、MTCに用いる狭帯域の割当情報として、MTC端末に2以上の狭帯域を割り当てる狭帯域割当情報を基地局からMTC端末に送信する(ステップA)。MTC端末は、狭帯域割当情報に基づいて、2以上の狭帯域を用いてMTCを行う(ステップB)。ここで、MTC端末に割り当てられる2以上の狭帯域は、MTC端末が対応可能な帯域幅(例えば、5MHz)内に設けられる。狭帯域割当情報は、例えば、M−PDCCHのDCIに含まれる。
このような前提下において、MTC端末に割り当てられる2以上の狭帯域の組合せはインデックスによって指定されてもよい。インデックスは、狭帯域割当情報(M−PDCCHのDCI)に含まれてもよい。
(ダウンリンク通信)
MTCがeNB200からMTC端末へのダウンリンク通信であるケースについて例示する。図8に示すように、MTC端末に割り当てられる2以上の狭帯域(ここでは、#1及び#5)は、周波数方向において離間していてもよい。これによって、周波数ダイバーシチを得ることができる。2以上の狭帯域は、MTC端末が対応可能な帯域幅(例えば、5MHz)内に設けられる。ダウンリンク通信において、インデックスは以下のように定められる。
第1に、インデックスは、図9に示すように、MTC端末に割当可能な2以上の狭帯域と1対1で対応付けられていてもよい。図9では、4つのインデックスが例示されており、各インデックスは2つの狭帯域と1対1で対応付けられている。各インデックスに対応付けられた2つの狭帯域は周波数方向において離間していてもよい。例えば、インデックス1が狭帯域割当情報に含まれる場合には、インデックス1に対応付けられた狭帯域#1及び#5がMTC端末に割り当てられる。
ここで、2以上の狭帯域の組合せとインデックスとの対応関係は、予め定められていてもよい(predefined)。対応関係を指定する情報は、基地局から報知されてもよい。例えば、対応関係を指定する情報は、MTC用に定義されるSIB(System Information Block)に含まれてもよい。対応関係を指定する情報は、基地局から個別に送信されてもよい。例えば、対応関係を指定する情報は、RRCメッセージに含まれてもよい。
第2に、複数の狭帯域(ここでは、#0〜#7)は、図10に示すように、2以上のグループ(ここでは、0及び1)に分類されてもよい。各グループにおいて、狭帯域の並び順はサイクリックに定められている。各グループに含まれる狭帯域は周波数方向において離間していてもよい。このようなケースにおいて、インデックスは、複数の狭帯域のいずれかを指定する開始インデックスと、2以上の狭帯域の数を指定する数インデックスとを含む。2以上の狭帯域は、開始インデックスによって指定される狭帯域を含むグループの中から数インデックスに基づいて選択される。例えば、開始インデックスが0であり、数インデックスが2である場合には、開始インデックスによって指定される狭帯域#0を含むグループ0が選択され、グループ0の中から開始インデックスによって狭帯域#0が開始狭帯域として選択され、グループ0の中から数インデックスによって狭帯域#0及び#4がMTC端末に割り当てられる2以上の狭帯域として選択される。一方で、開始インデックスが3であり、数インデックスが3である場合には、開始インデックスによって指定される狭帯域#3を含むグループ1が選択され、グループ1の中から開始インデックスによって狭帯域#3が開始狭帯域として選択され、グループ1の中から数インデックスによって狭帯域#3,#7及び#1がMTC端末に割り当てられる2以上の狭帯域として選択される。
ここで、狭帯域の並び順がサイクリックである場合には、開始インデックスの値によって数インデックスの値が制約されない。例えば、開始インデックスが#6である場合であっても、数インデックスの値が取り得る範囲は1〜4である。
図10では、開始インデックス及び数インデックスをインデックスが含む場合に、複数の狭帯域が2つのグループに分類されるケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。複数の狭帯域は、3以上のグループに分類されてもよく、グループに分類されていなくてもよい。
複数の狭帯域が2つのグループに分類されるケースにおいて、MTC端末が用いるグループは、RRCメッセージによって指定されてもよい。例えば、図10に示す例において、グループ0がRRCメッセージによって指定される場合に、開始インデックスの範囲は0〜3であり、数インデックスは1〜4であってもよい。このようなケースにおいて、開始インデックス0は、狭帯域#0を示し、開始インデックス1は、狭帯域#4を示し、開始インデックス2は、狭帯域#2を示し、開始インデックス3は、狭帯域#6を示す。
(アップリンク通信)
MTCがeNB200からMTC端末へのアップリンク通信であるケースについて例示する。図11に示すように、MTC端末に割り当てられる2以上の狭帯域(ここでは、#4及び#5)は、周波数方向において連続していてもよい。これによって、MTC端末の消費電力を抑制することができる。2以上の狭帯域は、MTC端末が対応可能な帯域幅(例えば、5MHz)内に設けられる。アップリンク通信において、インデックスは以下のように定められる。
第1に、インデックスは、図12に示すように、MTC端末に割当可能な2以上の狭帯域と1対1で対応付けられていてもよい。図12では、4つのインデックスが例示されており、各インデックスは2つの狭帯域と1対1で対応付けられている。各インデックスに対応付けられた2つの狭帯域は周波数方向において連続していてもよい。例えば、インデックス2が狭帯域割当情報に含まれる場合には、インデックス2に対応付けられた狭帯域#4及び#5がMTC端末に割り当てられる。
ここで、2以上の狭帯域の組合せとインデックスとの対応関係は、予め定められていてもよい(predefined)。対応関係を指定する情報は、基地局から報知されてもよい。例えば、対応関係を指定する情報は、MTC用に定義されるSIB(System Information Block)に含まれてもよい。対応関係を指定する情報は、基地局から個別に送信されてもよい。例えば、対応関係を指定する情報は、RRCメッセージに含まれてもよい。
第2に、複数の狭帯域(ここでは、#0〜#7)は、図13に示すように、2以上のグループ(ここでは、0及び1)に分類されてもよい。各グループに含まれる狭帯域は周波数方向において連続している。各グループにおいて、狭帯域の並び順は定められている。但し、狭帯域が周波数方向において連続している必要がある場合には、狭帯域の並び順はサイクリックではない。このようなケースにおいて、インデックスは、複数の狭帯域のいずれかを指定する開始インデックスと、2以上の狭帯域の数を指定する数インデックスとを含む。2以上の狭帯域は、開始インデックスによって指定される狭帯域を含むグループの中から数インデックスに基づいて選択される。例えば、開始インデックスが0であり、数インデックスが2である場合には、開始インデックスによって指定される狭帯域#0を含むグループ0が選択され、グループ0の中から開始インデックスによって狭帯域#0が開始狭帯域として選択され、グループ0の中から数インデックスによって狭帯域#0及び#1がMTC端末に割り当てられる2以上の狭帯域として選択される。開始インデックスが4であり、数インデックスが3である場合には、狭帯域#4を含むグループ1が選択され、グループ1の中から開始インデックスによって狭帯域#4が開始狭帯域として選択され、グループ1の中から数インデックスによって狭帯域#4,#5及び#6がMTC端末に割り当てられる2以上の狭帯域として選択される。
ここで、狭帯域の並び順がサイクリックではない場合には、開始インデックスの値によって数インデックスの値が制約される。例えば、開始インデックスが#2である場合には、数インデックスの値が取り得る範囲は1及び2である。
図13では、開始インデックス及び数インデックスをインデックスが含む場合に、複数の狭帯域が2つのグループに分類されるケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。複数の狭帯域は、3以上のグループに分類されてもよく、グループに分類されていなくてもよい。
複数の狭帯域が2つのグループに分類されるケースにおいて、MTC端末が用いるグループは、RRCメッセージによって指定されてもよい。例えば、図13に示す例において、グループ0がRRCメッセージによって指定される場合に、開始インデックスの範囲は0〜3であり、数インデックスは1〜4であってもよい。このようなケースにおいて、開始インデックス0は、狭帯域#0を示し、開始インデックス1は、狭帯域#1を示し、開始インデックス2は、狭帯域#2を示し、開始インデックス3は、狭帯域#3を示す。但し、狭帯域の並び順がサイクリックではない場合には、開始インデックスの値によって数インデックスの値が制約されてもよい。
(移動通信方法)
以下において、実施形態に係る移動通信方法について説明する。図14は、実施形態に係る移動通信方法を説明するための図である。図14では、UE100がMTC端末であり、ダウンリンク通信のMTCが行われるケースについて主として説明する。
図14に示すように、ステップS11において、eNB200は、システム情報を報知する。システム情報は、MIB(Master Information Block)及びSIBである。SIBは、MTC用に定義されたSIBである。
ステップS12において、RRC接続手順が行われる。RRC接続手順では、RRCコネクションリクエスト、RRCコネクションセットアップなどのRRCメッセージの通信が行われる。
ステップS13において、eNB200は、M−PDCCHをUE100に送信する。M−PDCCHのDCIは、MTC端末に2以上の狭帯域を割り当てる狭帯域割当情報を含む。狭帯域割当情報は、図9又は図10に示すインデックスを含んでもよい。
ステップS14において、eNB200は、PDSCHの繰り返し送信を行う。例えば、MTC端末に狭帯域#1及び#5が割り当てられている場合には、狭帯域#1及び#5を用いてMTCが行われる。
(作用及び効果)
実施形態では、eNB200は、MTCに用いる狭帯域の割当情報として、MTC端末に2以上の狭帯域を割り当てる狭帯域割当情報を基地局からMTC端末に送信する。すなわち、2以上の狭帯域の利用によってMTCにおけるスループットを増大することができる。
実施形態では、狭帯域割当情報は、MTC端末に割り当てる2以上の狭帯域の組合せを指定するインデックスを含む。従って、2以上の狭帯域を利用するためのDCIのデータ量の増大を抑制することができる。
[変更例1]
変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例1では、サブフレーム間において2以上の狭帯域の周波数ホッピングが行われるケースについて説明する。
具体的には、eNB200は、2以上の狭帯域の周波数ホッピングのパターンを指定する情報及び2以上の狭帯域においてMTC端末に割り当てるリソースブロックを指定する情報をMTC端末に送信する(ステップC)。
ここでは、2以上の狭帯域を利用可能なMTC端末及び1つの狭帯域を利用可能なレガシーMTC端末(第3ユーザ端末)が共存するケースについて主として考える。このようなケースにおいて、MTC端末に適用される周波数ホッピングのパターンは、2以上の狭帯域に含まれる1つの狭帯域を用いるレガシーMTC端末に適用される周波数ホッピングのパターンと同じであってもよい。2以上の狭帯域においてMTC端末に割り当てるリソースブロックは、1つの狭帯域においてレガシーMTC端末に割り当てるリソースブロック以外であってもよい。このような構成によれば、MTC端末とレガシーMTC端末との間で干渉を抑制することができる。
複数の狭帯域は、2以上のグループに分類されていてもよい。2以上のグループの数は、MTC端末に適用される周波数ホッピングにおけるホッピング数によって定められてもよい。MTC端末に適用される周波数ホッピングは、2以上の狭帯域が1つのグループに含まれる状態を維持しながら、2以上のグループ間で行われてもよい。このような構成によれば、少なくとも、MTC端末が対応可能な帯域幅内に2以上の狭帯域が設けられた状態を維持しながら、2以上の狭帯域の周波数ホッピングを行うことができる。各グループに含まれる狭帯域が周波数方向において連続していれば、2以上の狭帯域の連続性を維持しながら、2以上の狭帯域の周波数ホッピングを行うことができる。
周波数ホッピングの一例について、図15〜図17を参照しながら説明する。図15〜図17において、UE(X)は、2以上の狭帯域を利用可能なMTC端末であり、UE(P)及びUE(Q)は、1つの狭帯域のみを利用可能なレガシーMTC端末である。
図15に示すように、周波数ホッピングにおけるホッピング数が2である場合には、グループの数は2であり、各グループに含まれる狭帯域の数は4である。ここでは、複数の狭帯域は、グループ0(狭帯域#0〜#3)及びグループ1(狭帯域#4〜#7)に分類される。各グループに含まれる狭帯域は周波数方向において連続している。
図16に示すように、周波数ホッピングにおけるホッピング数が4である場合には、グループの数は4であり、各グループに含まれる狭帯域の数は2である。ここでは、複数の狭帯域は、グループ0(狭帯域#0〜#1)、グループ1(狭帯域#2〜#3)、グループ2(狭帯域#4〜#5)及びグループ3(狭帯域#6〜#7)に分類される。各グループに含まれる狭帯域は周波数方向において連続している。
図15及び図16に示す例では、MTC端末に適用される周波数ホッピングは、2以上の狭帯域が1つのグループに含まれる状態を維持しながら、2以上のグループ間で行われる。従って、MTC端末が対応可能な帯域幅内に2以上の狭帯域が設けられた状態を維持しながら、2以上の狭帯域の周波数ホッピングを行うことができる。
一方で、図17に示すように、2以上の狭帯域が1つのグループに含まれる状態が維持されない場合には、MTC端末が対応可能な帯域幅内に2以上の狭帯域が設けられない可能性がある(例えば、サブフレームn1やサブフレームn4)。従って、MTC端末に適用される周波数ホッピングは、2以上の狭帯域が1つのグループに含まれる状態を維持しながら、2以上のグループ間で行われることが好ましい。
[変更例2]
変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例2では、eNB200は、MTC端末に割り当てる狭帯域及びMTC端末に割り当てない狭帯域を指定するマッピング情報を含む狭帯域割当情報を送信する。マッピング情報は、例えば、図18に示す通りであり、各狭帯域(#0〜#7)の割当の有無が1ビットで表されている。
[変更例3]
変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例3では、2以上の狭帯域をMTC端末に割り当てるが、2以上の狭帯域に含まれる全てのリソースブロックをMTC端末に割り当てる必要がないケースについて例示する。このようなケースにおいて、eNB200は、2以上の狭帯域においてMTC端末に割り当てないブランクリソースブロック(以下、ブランクRB)を指定するブランク情報を含む狭帯域割当情報を送信する。
第1に、MTC端末に割り当てる2以上の狭帯域が連続していないケースについて考える。このようなケースにおいては、図19に示すように、ブランク情報は、ブランクRBが適用される狭帯域を指定する情報(NB bits)と、ブランクRBの位置を指定する情報(RB bits)とを含んでもよい。特に限定されるものではないが、ブランクRBが適用される狭帯域は1であってもよい。ブランクRBが適用される狭帯域は2以上であってもよいが、MTC端末に割り当てる狭帯域の数を減少してもよい。図19に示すブランク情報は、MTC端末に割り当てる2以上の狭帯域が連続しているケースに適用されてもよい。
第2に、MTC端末に割り当てる2以上の狭帯域が連続しているケースについて考える。さらに、MTC端末は、2以上の狭帯域に含まれるリソースブロックにおいて互いに連続するリソースブロックを用いるように構成される。このようなケースにおいては、図20及び図21に示すように、ブランク情報は、ブランクRBを配置する周波数の高低を指定する情報(freq情報)と、ブランクRBの数を指定する情報(bit数)とを含む。ブランクRBを配置する周波数の高低を指定する情報は、図20に示すように、ブランクRBを配置する周波数が低い周波数であることを指定する情報であってもよく、図21に示すように、ブランクRBを配置する周波数が高い周波数であることを指定する情報であってもよい。ブランクRBを配置する周波数の高低を指定する情報は、図20及び図21を組み合わせて、ブランクRBが配置される周波数が低い周波数及び高い周波数の双方であることを指定する情報であってもよい。
第3に、MTC端末に割り当てる2以上の狭帯域が連続しているケースについて考える。ブランク情報は、ブランクRBを配置する周波数の高低を指定する情報(freq情報)を含まずに、ブランクRBの配置を示す情報(RB allocation)を含む。図22及び図23に示すように、ブランクRBの配置を示す情報は、1つの狭帯域に含まれるブランクRBの配置を示す情報である。図22に示すように、ブランクRBが周波数方向において低い側に配置されている場合には、MTC端末に割り当てるリソースブロックの連続性を担保するために、ブランクRBが適用される狭帯域は、MTC端末に割り当てられる狭帯域のうち、最も低い周波数を有する狭帯域(ここでは、狭帯域#2)である。一方で、図23に示すように、ブランクRBが周波数方向において高い側に配置されている場合には、MTC端末に割り当てるリソースブロックの連続性を担保するために、ブランクRBが適用される狭帯域は、MTC端末に割り当てられる狭帯域のうち、最も高い周波数を有する狭帯域(ここでは、狭帯域#0)である。このように、ブランク情報がブランクRBの配置を示す情報を含み、MTC端末に割り当てるリソースブロックの連続性を担保する場合には、ブランクRBが適用される狭帯域は一意に定まる。このようなケースにおいては、ブランクRBを配置する周波数の高低を指定する情報(freq情報)が不要である。
[変更例4]
変更例4について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例4では、eNB200は、MTCに用いる狭帯域の割当情報として、MTC端末に2以上のサブフレームを割り当てる狭帯域割当情報を基地局からMTC端末に送信する(ステップA)。MTC端末は、狭帯域割当情報に基づいて、2以上のサブフレームを用いてMTCを行う(ステップB)。
具体的には、図24に示すように、eNB200は、1つのM−PDCCHに含まれるDCIによって、スケジューリング(0)及びスケジューリング(1)を行う。MTC端末は、スケジューリング(0)に従ってPDSCH(0)を受信し、スケジューリング(1)に従ってPDSCH(1)を受信する。MTC端末は、PDSCH(0)及びPDSCH(1)の繰り返し送信を行ってもよい。ここでは、ダウンリンク通信(PDSCH)が例示されているが、アップリンク通信(PUSCH)についても同様の技術を適用可能である。
ここで、MTC端末は、2以上のHARQ(Hybrid automatic repeat request)プロセスを用いて、2以上のサブフレームを用いてMTCを行ってもよい。例えば、2つのサブフレーム(Initial及びSecond)がMTC端末に割り当てられ、2つのHARQプロセス(#0及び#1)をMTC端末が用いるケースについて考える。
第1に、MTC端末は、図25に示すように、最初の2つのサブフレーム(Initial及びSecond)においてHARQプロセス#0及び#1の初送通信を行った後において、2番目の2つのサブフレーム(Initial及びSecond)においてHARQプロセス#0及び#1の再送通信を行ってもよい。MTC端末は、3番目以降の2つのサブフレーム(Initial及びSecond)において、HARQプロセス#0及び#1の再送通信をサブフレーム毎に繰り返してもよい。このような構成によれば、時間ダイバーシチの効果が得られる。MTC端末は、ダウンリンク通信において、PDSCHの受信に成功した場合に、PDSCHの受信を停止してもよい。
第2に、MTC端末は、図26に示すように、最初の2つのサブフレーム(Initial及びSecond)においてHARQプロセス#0の初送通信及び再送通信を行った後において、2番目の2つのサブフレーム(Initial及びSecond)においてHARQプロセス#1の初送通信及び再送通信を行ってもよい。MTC端末は、3番目以降の2つのサブフレーム(Initial及びSecond)において、HARQプロセス#0及び#1の再送通信を2つのサブフレーム毎に繰り返してもよい。MTC端末は、ダウンリンク通信において、PDSCHの受信に成功した場合に、PDSCHの受信を停止してもよい。
或いは、MTCにおける繰り返し送信が行われない設定が構成されている場合において、2以上のサブフレームの2番目以降のサブフレーム(second)に含まれる狭帯域を用いて、2以上のサブフレームの最初のサブフレーム(Initial)に含まれる狭帯域を用いて行われた所定通信を行ってもよい。例えば、2つのサブフレーム(Initial及びSecond)がMTC端末に割り当てられ、1つのHARQプロセスをMTC端末が用いるケースについて考える。
このようなケースにおいて、MTC端末は、図27に示すように、最初のサブフレーム(Initial)においてHARQプロセスの初送通信を行い、2番目のサブフレーム(second)でHARQプロセスの初送通信を行ってもよい。
変更例4において、狭帯域割当情報は、2以上のサブフレームの数を指定する情報を含んでもよい。HARQプロセスの数は、2以上のサブフレームの数と同じであってもよく、2以上のサブフレームの数よりも少なくてもよい。
狭帯域割当情報は、2以上のサブフレームの最初のサブフレームにおいてMTC端末に割り当てる狭帯域を指定する情報を含んでもよい。2以上のサブフレームの2番目以降においてMTC端末に割り当てる狭帯域は、最初のサブフレームにおいてMTC端末に割り当てる狭帯域と同じであってもよい。狭帯域を指定する情報は、実施形態と同様であってもよい。すなわち、狭帯域を指定する情報は、2以上の狭帯域の組合せを指定するインデックスであってもよい。狭帯域を指定する情報は、変更例2に示すように、マッピング情報であってもよい。
2番目以降においてMTC端末に割り当てる狭帯域は、最初のサブフレームにおいてMTC端末に割り当てる狭帯域と異なっていてもよい。このようなケースでは、狭帯域割当情報は、2番目以降のサブフレームにおいてMTC端末に割り当てる狭帯域を指定する情報を含む。
狭帯域割当情報は、2以上のサブフレームの最初のサブフレームに含まれる狭帯域においてMTC端末に割り当てるリソースブロックを指定する情報を含んでもよい。2以上のサブフレームの2番目以降に含まれる狭帯域においてMTC端末に割り当てるリソースブロックは、最初のサブフレームに含まれる狭帯域においてMTC端末に割り当てるリソースブロックと同じであってもよい。MTC端末に割り当てるリソースブロックを指定する情報は、変更例3に示すように、ブランク情報であってもよい。MTC端末に割り当てるリソースブロックを指定する情報は、MTC端末に割り当てるリソースブロック及びMTC端末に割り当てないリソースブロックを指定するマッピング情報であってもよい。
2番目以降に含まれる狭帯域においてMTC端末に割り当てるリソースブロックは、最初のサブフレームに含まれる狭帯域においてMTC端末に割り当てるリソースブロックと異なっていてもよい。MTC端末に割り当てるリソースブロックは、HARQプロセス毎に異なっていてもよい。このようなケースでは、狭帯域割当情報は、2番目以降のサブフレームに含まれる狭帯域においてMTC端末に割り当てるリソースブロックを指定する情報を含む。
狭帯域割当情報は、2以上のサブフレームにおいて、狭帯域の周波数ホッピングを行うか否かを指定する情報を含んでもよい。狭帯域の周波数ホッピングのタイミングは、RRCメッセージによって指定されるタイミングであってもよい。狭帯域の周波数ホッピングのタイミングは、所定通信における繰り返し送信の切り替えタイミングであってもよい。周波数ホッピングのパターンは、レガシーMTC端末を考慮して、変更例1と同様であってもよい。
狭帯域割当情報は、MTC端末に割り当てる2以上のサブフレームで適用するRV(Redundancy Version)を指定する情報を含んでもよい。2番目以降のサブフレームに適用するRVは、最初のサブフレームに適用するRVと同じであってもよい。RVは固定値であってもよい。2番目以降のサブフレームに適用するRVは、最初のサブフレームに適用するRVから周期的に変動してもよい。
狭帯域割当情報は、MTC端末に割り当てる2以上のサブフレームで適用するPMI(Precoding Matrix Indicator)を指定する情報を含んでもよい。2番目以降のサブフレームに適用するPMIは、最初のサブフレームに適用するPMIと同じであってもよい。PMIは固定値であってもよい。
MTC端末は、狭帯域割当情報として第1狭帯域割当情報を受信した後に、狭帯域割当情報として第2狭帯域割当情報を受信した場合に、第1狭帯域割当情報を用いずに第2狭帯域割当情報を用いてMTCを行ってもよい(ステップB1)。例えば、第2狭帯域割当情報によって、MTC端末に割り当てられる狭帯域及びリソースブロックに関する情報を更新し、MCS(Modulation Coding Scheme)を更新する。このような処理は、第2狭帯域割当情報のHARQプロセスが第1狭帯域割当情報のHARQプロセスと同じである場合に行われてもよい。
MTC端末は、狭帯域割当情報として第1狭帯域割当情報を受信した後に、狭帯域割当情報として第2狭帯域割当情報を受信した場合に、第1狭帯域割当情報及び第2狭帯域割当情報の双方を用いてMTCを行ってもよい(ステップB2)。例えば、第2狭帯域割当情報によって、MTC端末に割り当てられる狭帯域及びリソースブロックに関する情報を新たに設定し、MCS(Modulation Coding Scheme)を新たに設定する。このような処理は、第2狭帯域割当情報のHARQプロセスが第1狭帯域割当情報のHARQプロセスと異なる場合に行われてもよい。
これらのケースにおいて、eNB200は、第2狭帯域割当情報を含むM−PDCCHの受信タイミングを指定する情報をMTC端末に送信してもよい。このような情報は、例えば、RRCメッセージによって通知される。MTC端末は、eNB200から通知される受信タイミングにおいて、第2狭帯域割当情報を含むM−PDCCHを受信する。
第1狭帯域割当情報によって割り当てられる狭帯域及び第2狭帯域割当情報によって割り当てられる狭帯域は、MTC端末が対応可能な帯域幅内に設けられる。第1狭帯域割当情報によって割り当てられるリソースブロック及び第2狭帯域割当情報によって割り当てられるリソースは、互いに重複しないように割り当てられる。
(移動通信方法)
変更例4に係る移動通信方法について説明する。図28は、変更例4に係る移動通信方法を説明するための図である。図28では、UE100がMTC端末であり、ダウンリンク通信のMTCが行われるケースについて主として説明する。
図28に示すように、ステップS21において、eNB200は、システム情報を報知する。システム情報は、MIB(Master Information Block)及びSIBである。SIBは、MTC用に定義されたSIBである。
ステップS22において、RRC接続手順が行われる。RRC接続手順では、RRCコネクションリクエスト、RRCコネクションセットアップなどのRRCメッセージの通信が行われる。
ステップS23において、eNB200は、M−PDCCHをUE100に送信する。M−PDCCHのDCIは、MTC端末に2以上のサブフレームを割り当てる狭帯域割当情報を含む。狭帯域割当情報は、MTC端末に狭帯域を割り当てる情報を含んでもよい。
ステップS24において、eNB200は、2以上のサブフレームにおいてPDSCH(ここでは、(0)及び(1))を送信する。PDSCH(0)及び(1)で送信する情報は、図25又は図26に示す情報であってもよい。PDSCH(0)及び(1)で送信する情報は、図27に示す情報であってもよい。
[変更例5]
以下において、変更例5について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例5では、図29に示すように、eNB200は、1つのサブフレームにおいて、狭帯域割当情報の通信に加えて、MTCとしてダウンリンク通信を行う。狭帯域割当情報の通信に用いる狭帯域及びダウンリンク通信に用いる狭帯域は、MTC端末が対応可能な帯域幅(例えば、5MHz)内に設けられる。
ダウンリンク通信に用いる狭帯域は、RRCメッセージによって指定されてもよい。ダウンリンク通信に用いる狭帯域は、予め定められていてもよい(predefined)。
ダウンリンク通信に用いる狭帯域は、狭帯域割当情報の通信に用いる狭帯域に対するオフセット値によって指定されてもよい。オフセット値は、RRC(Radio Resource Control)メッセージによって指定されてもよい。オフセット値は、予め定められていてもよい(predefined)。オフセット値とは、ダウンリンク通信に用いる狭帯域が狭帯域割当情報の通信に用いる狭帯域から周波数方向においてどの程度シフトしているかを指定する情報である。ダウンリンク通信に用いる狭帯域は、周波数方向において周波数が低い方にシフトしていてもよく、周波数方向において周波数が高い方にシフトしていてもよい。
MTC端末は、狭帯域割当情報の通信に用いる狭帯域を監視する第1グループと、狭帯域割当情報の通信に用いる狭帯域を監視しない第2グループとに分類されてもよい。第1グループに属するMTC端末は、MTC端末が対応可能な帯域幅内にダウンリンク通信に用いる狭帯域及び狭帯域割当情報が設けられるMTC端末である。eNB200は、1つのサブフレーム内において第1グループに属するMTC端末と狭帯域割当情報の通信及びダウンリンク通信の双方を行う。一方で、eNB200は、1つのサブフレーム内において第2グループに属するMTC端末と狭帯域割当情報の通信及びダウンリンク通信の双方を行わない。
続いて、図30に示すように、狭帯域割当情報の通信及びダウンリンク通信が複数のサブフレームにおいて繰り返し行われるケースについて考える。このようなケースにおいて、帯域割当情報の通信が繰り返されるサブフレームは、ダウンリンク通信が繰り返されるサブフレームの少なくとも一部と重複する。狭帯域割当情報の通信及びダウンリンク通信が重複するサブフレームの数(以下、重複サブフレーム数K)は、RRCメッセージによって指定されてもよい。重複サブフレーム数Kは固定値であってもよい。
ここで、M−PDCCH(PDSCH)の繰り返し回数がM−PDCCHのDCIに含まれているため、MTC端末は、M−PDCCHの復号に成功しなければ、M−PDCCH(PDSCH)の繰り返し送信が終了するタイミングを把握することができない。従って、MTC端末は、M−PDCCHの復号に成功するまで、eNB200から送信される可能性があるPDSCHをバッファに格納する。このような観点から、バッファに格納するPDSCHの量を最小化するために、重複サブフレーム数Kを1に設定してもよい。一方で、PDSCHの遅延時間を縮小する観点では、重複サブフレーム数Kが大きな値であってもよい。
繰り返し回数は、RRCメッセージ及びDCIによって特定される。具体的には、図31に示すように、RRCメッセージによってrMAXが指定され、DCIによってr1〜r4が指定される。繰り返し回数は、rMAX及びr1〜r4の組合せによって特定される。
[変更例6]
変更例6について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例6では、MTCがHD(Half Duplex)−FDD(Frequency Division Duplex)であるケースについて考える。HD−FDDでは、アップリンク通信及びダウンリンク通信のいずれか一方が行われる。
ここで、MTC端末は、狭帯域割当情報としてアップリンク狭帯域割当情報を受信した場合に、アップリンク狭帯域割当情報を受信したサブフレームから第1オフセット後のサブフレームにおいてアップリンク通信を行うように構成される。一方で、MTC端末は、狭帯域割当情報としてダウンリンク狭帯域割当情報を受信した場合に、ダウンリンク狭帯域割当情報を受信したサブフレームから第2オフセット後のサブフレームにおいてダウンリンク通信を行うように構成される。例えば、第1オフセットは4サブフレームであり、第2オフセットは2サブフレームである。
このようなケースにおいて、図32に示すように、アップリンク狭帯域割当情報(M−PDCCH(UL))及びダウンリンク狭帯域割当情報M−PDCCH(DL)の送信タイミングによっては、アップリンク通信(PUSCH)を行うサブフレーム及びダウンリンク通信(PDSCH)を行うサブフレームが競合する可能性がある。このような競合が生じる理由としては、第1オフセット及び第2オフセットが異なること、PUSCH及びPDSCHの繰り返し送信が行われることが挙げられる。
従って、MTC端末は、PUSCHを行うサブフレームがPDSCHを行うサブフレームと同じである場合に、PUSCHを行うサブフレーム及びPDSCHを行うサブフレームのいずれか一方を時間方向においてシフトする。図32に示す例では、M−PDCCH(UL)が先に送信され、PUSCHの送信が既に行われているため、PDSCHを行うサブフレームのシフトが行われている。図32では、PUSCHの繰り返し回数が2回であるケースが例示されている。
[変更例7]
変更例7について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例7では、eNB200は、MTC端末が対応可能な帯域幅を指定する情報をMTC端末に送信する。MTC端末が対応可能な帯域幅を指定する情報は、例えば、RRCメッセージに含まれる。MTC端末が対応可能な帯域幅のタイプは、例えば、5MHz及び3MHzである。5MHzの帯域幅は、25リソースブロック(24リソースブロック(=4狭帯域)+1リソースブロック)を含み得る。3MHzの帯域幅は、15リソースブロック(12リソースブロック(=2狭帯域)+3リソースブロック)を含み得る。このようなケースにおいて、5MHzの帯域幅に対応するMTC端末に割り当てる狭帯域(4狭帯域)のパターンは、例えば、2bitで表すことが可能である。但し、MTC端末に割り当てる狭帯域(4狭帯域)の全パターンが4bitで表されてもよい。一方で、3MHzの帯域幅に対応するMTC端末に割り当てる狭帯域(2狭帯域)のパターンは、例えば、1bitで表すことが可能である。但し、MTC端末に割り当てる狭帯域(2狭帯域)の全パターンが2bitで表されてもよい。
このような前提下において、eNB200は、MTC端末が対応可能な帯域幅に応じて、MTC端末に割り当てる狭帯域のパターンを指定する情報を含む狭帯域割当情報をMTC端末に送信する。すなわち、MTC端末が対応可能な帯域幅に応じて、狭帯域割当情報(すなわち、M−PDCCHのDCI)のbit数を柔軟に変更することができる。
MTC端末に割り当てる狭帯域の位置は、MTC端末が対応可能な帯域幅に応じて予め定められていてもよい。MTC端末に割り当てる狭帯域の位置は、MTC端末が対応可能な帯域幅に応じてRRCメッセージによって指定されてもよい。MTC端末に割り当てる狭帯域の位置は、MTC端末が対応可能な帯域幅に応じてM−PDCCHのDCIによって指定されてもよい。
[変更例8]
変更例8について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例8においては、MTCで用いるMCSについて主として説明する。M−PDCCHのDCIは、MCSのインデックス値(IMCS)を表す4bitのフィールドを含む。すなわち、MCSの値が取り得る範囲は、0−15である。しかしながら、MTCにおけるスループットの増大を図るためには、さらに高スループットのMCSが必要になることが想定される。
変更例8では、eNB200は、M−PDCCHのDCIに含まれるMCSのインデックス値の読み替えに必要な情報をMTC端末に送信する。MCSのインデックス値の読み替えに必要な情報は、例えば、RRCメッセージに含まれる。MCSのインデックス値の読み替えに必要な情報は、M−PDCCHのDCIに含まれてもよい。
例えば、MTC端末は、図33に示すMCSテーブルを有する。MCSテーブルは、MCS Index(上述したIMCS)と、Modulation Order(Q’m)と、TBS(Transport Block Size) Index(ITBS)と、Redundancy Vertion(rvldx)とを対応付ける。すなわち、MTC端末は、MCSテーブルの中から、MCSのインデックス値(IMCS)と対応付けられたModulation Order(Q’m)、TBS Index(ITBS)及びRedundancy Vertion(rvldx)を取得可能である。
上述したように、MCSのインデックス値(IMCS)を表すフィールドは4bitである。従って、MCSのインデックス値の読み替えが行われない場合には、図33に示すように、MCSのインデックス値が取り得る範囲は0−15である。
第1に、MCSのインデックス値の読み替えに必要な情報は、MCSのインデックス値に加算されるオフセット値(以下、加算オフセット値)であってもよい。このようなケースにおいては、図34に示すように、読み替え後におけるMCSのインデックス値(以下、MCS Index(読替値))の取り得る範囲は高スループット側にシフトする。ここでは、加算オフセット値が4であるため、MCS Index(読替値)が取り得る範囲は4−19である。
第2に、MCSのインデックス値の読み替えに必要な情報は、MCSのインデックス値に乗算されるオフセット値(以下、乗算オフセット値)であってもよい。このようなケースにおいては、図34に示すように、MCS Index(読替値)の取り得る範囲が広がる。一方で、MCSのインデックス値の1段階の変更に伴うTBS Indexの変更幅(すなわち、TBSの変更幅)が増大する。ここでは、乗算オフセット値が2であるため、MCSテーブルにおいて、MCS Index(読替値)として偶数番目のインデックスを用いることができる。言い換えると、MCSのインデックス値によって指定可能なMCS Index(読替値)及びMCSのインデックス値によって指定不能なMCS Index(読替値)が交互に配置される。
ここで、上述した加算オフセット値(offset1)及び乗算オフセット値(offset2)は組み合わされてもよい。具体的には、MCSのインデックス値の読み替えは、MCS Index(読替値)=(IMCS×offset2)+offset1の式に従って行われる。加算オフセット値が取り得る値は、0以上であり、かつ、乗算オフセット値から1を減算した値以下である。例えば、図34に示すケースにおいて、乗算オフセット値が2であり、加算オフセット値が1であるケースを想定すると、MCS Index(読替値)として奇数番目のインデックスを用いることができる。このようなケースにおいても、MCSのインデックス値によって指定可能なMCS Index(読替値)及びMCSのインデックス値によって指定不能なMCS Index(読替値)が交互に配置される。
第3に、MCSのインデックス値の読み替えに必要な情報は、MCSのインデックス値を用いて参照するMCSテーブルを指定する情報であってもよい。例えば、複数のMCSテーブルが予め準備されている前提において、MCSのインデックス値の読み替えに必要な情報は、複数のMCSテーブルのいずれかを指定する情報であってもよい。予め準備されるMCSテーブルは、例えば、図33〜図35に示すMCSテーブルから、MCSのインデックス値によって指定不能なMCS Index(読替値)の行が削除されたテーブルであってもよい。或いは、新たなMCSテーブルが定義されてもよい。予め準備されるMCSテーブルは、既存のMCSテーブルに加えて、少なくとも1つの新たなMCSテーブルを含めばよい。
[その他の実施形態]
本開示は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この開示を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、以下の動作が実行されてもよい。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
図36は、他の実施例に係る通信システムの構成図(想定環境)である。UE−A(第1ユーザ端末)はeNB(基地局)のセルに在圏している。UE−B(第2ユーザ端末)はeNBのセル近傍に位置している。UE−Aは、UE−Bと通信可能な状況にある。UE−Aは、eNBからの通信をUE−Bへ中継可能な端末(中継UE)である。UE−Bはウェアラブル端末であってもよい。UE−Aと、UE−Bとの通信はD2D(Device−to−Device)技術を用いてもよい。
図37は、他の実施例に係るシーケンス図である。eNBとUE−Aとの通信は、第2帯域幅よりも広い第1帯域幅を用いて行なわれてもよい。eNBとUE−Bとの通信は、第1帯域幅よりも狭い第2帯域幅の狭帯域を用いて行なわれてもよい。UE−AとUE−Bとの通信は、第1帯域幅よりも狭い第2帯域幅の狭帯域を用いて行なわれてもよい。
ステップS110において、eNBは、制御情報をUE−Aに送信する。UE−Aは、制御情報をeNBから受信する。UE−Bは、制御情報をeNBから直接受信できない可能性がある。eNBは、狭帯域割当情報を含む制御情報(Control Info又はControl information)を、UE−A又はUE−Bのために送信する。
eNBからUE−Aのために送信される制御情報は、SIBでもよい。eNBからUE−Aのために送信されるSIBはMTC用に定義されるSIBでもよい。eNBからUE−Aのために送信される制御情報は、MIBでもよい。eNBからUE−Aのために送信される制御情報は、個別に送信される(デディケイト(Dedicate)に送信される)RRCメッセージ(RRC message)でもよい。eNBからUE−Aのために送信される制御情報は、個別に送信される(デディケイト(Dedicate)に送信される)PHY層のDCIメッセージ(DCI message)でもよい。
eNBからUE−Bのために送信される制御情報は、SIBでもよい。eNBからUE−Bのために送信されるSIBはMTC用に定義されるSIBでもよい。eNBからUE−Bのために送信される制御情報は、MIBでもよい。eNBからUE−Bのために送信される制御情報は、個別に送信される(デディケイト(Dedicate)に送信される)RRCメッセージ(RRC message)でもよい。eNBからUE−Bのために送信される制御情報は、個別に送信される(デディケイト(Dedicate)に送信される)PHY層のDCIメッセージ(DCI message)でもよい。
制御情報は、上位レイヤパラメータ(例えば、RRC)でもよい。制御情報は、DCIメッセージである場合、制御情報とデータとの間に充分な時間が設けられてもよい。
UE−Bは、eNBから特定のタイミングで送信される制御情報の受信に失敗した場合、UE−A(中継UE)からの制御情報を受信することを試みてもよい。UE−Bは、中継UEからの制御情報を受信するかどうかは、eNBから事前に設定されてもよい。
ステップS120において、UE−Aは、制御情報をUE−Bへ送信する。UE−Bは、制御情報を受信する。
UE−Aは、eNBから受信した制御情報をUE−Bへ中継できる。UE−Aは、制御情報をUE−Bへ常に中継してもよい。UE−Aは、リレーインディケーション(信号)を受信した場合にのみ、制御情報をUE−Bへ中継してもよい。UE−Aは、特定UEに対して制御情報を中継してもよい。UE−Aは、リレーインディケーション信号に宛先(例えば、UE−B)が指定されていた場合に、宛先が指定されたUEに対して制御情報を中継してもよい。リレーインディケーション信号は、宛先のC−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)を含んでいてもよい。リレーインディケーション信号は、中継用データを復号(コーディング)する中継用のRNTIを含んでいてもよい。
UE−Aは、狭帯域割当情報を含む制御情報を、UE−Bのために送信(中継)する。UE−AからUE−Bへの送信は、UE−AとUE−Bとの間で固有のRNTI(Radio Network Temporary Identifier)を利用してもよい。UE−AからUE−Bのために送信される制御情報はMTC用に定義されるSIBであってもよい。
中継用のリソースは、eNBがUE−A(中継UE)に通知してもよい。中継用のリソースは、事前に決まっていてもよい。
UE−Bは、eNBからの制御情報の受信に失敗しても、UE−AからeNBにより割り当てられた狭帯域割当情報を受け取ることができる。これにより、eNBは、UE−Bに狭帯域割当情報を送信することができる。
ステップS130において、eNBは、UE−A及びUE−Bへデータを送信する。UE−Aは、データをeNBから受信する。UE−Bは、データをeNBから受信する。UE−Bは、UE−A(中継UE)からの制御情報の受信に成功した場合、当該制御情報に従ってデータの受信を行うことができる。データは、PDSCHで送信される情報である。データの周波数利用帯域と制御情報の周波数利用帯域とが異なってもよい。
上述の実施形態(各動作例)では、MTCがダウンリンク通信であるケースを主として説明したが、これに限定されるものではない。実施形態は、MTCがアップリンク通信であるケースにも適用可能である。
実施形態では特に触れていないが、UE100及びeNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、UE100及びeNB200が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。移動通信システムは、LTEシステム以外のシステムであってもよい。
[付記A]
(A1)より大きな最大PDSCH/PUSCHチャネル帯域幅
Rel.13 MPDCCHデザインを再利用して、CE(Coverage Enhancement)モードAのBL(帯域幅低減低複雑性:Bandwidth reduced Low complexity)UE及び非BL UE用に、より広いチャネル帯域幅[5又は20 MHz]をサポートすることが合意された。この合意によれば、MPDCCHは、PDSCHのために[5MHz又は20MHz]に対応するRBを示すことができる。MPDCCHにより、より広いPDSCH/PUSCHを示す2つのオプションがある。図38は、FeMTC(Further enhanced MTC)サービス用のより広いPDSCH/PUSCHのための2つのオプションを説明するための図である。図38Aでは、単一のMPDCCHは、複数のNBを示す。図38Bでは、単一のMPDCCHは、N個のRBを構成するNBを示す。
第1に、図38Aに示すように、MPDCCHは、PDSCH/PUSCHのN×NB(6RB)を示すことができる。この場合、複数のNBを示すためにMPCCHの新しいDCIフォーマットを定義すべきである。
第2のものは、NBチャネルのチャネル帯域幅を単に6RBからN RBに単に広げるだけであり、図38Bに示される。この場合、各NB内のRB数が変更される。例えば、UEが10MHzシステム帯域幅内で5MHz帯域幅をサポートする場合、10MHzは2つのNBに分割され、1つのNBは25RBで構成される。この場合、現在のDCIフォーマット6−0A/6−1A(/6−0B/6−1B)がそのような割り当てを行うことができないので、より多くのRBを示すためにMPDCCHの新しいDCIフォーマットを定義しなければならない。周波数ホッピングは、より広いチャネル帯域幅をサポートするもう1つのオプションであるが、当該デザインでは、従来のリソース割り当てとの重複を避けることを検討する必要があるため、複雑性が増すリスクがある。従来のMTCデバイスとの共存を維持するために、最大帯域幅を大きくするために、複数のNBを示すMPDCCHの方法をサポートする必要があります。低MTCデバイス複雑性を維持することに加えて、Rel.14 FeMTC UEは、5MHzなどのUE能力に対応する連続RF(Radio Frequency)帯域幅のみをサポートすべきである。UL送信を考慮すると、電力消費のための低PAPR(Peak−to−Average Power Ratio)を維持するために、NBリソース割当ては連続的でなければならない。
提案1:従来のMTCデバイスとの共存を維持するために、複数のNBを示す単一のMPDCCHが、より大きな最大帯域幅のためにサポートされるべきである。
提案2:複数のNBを示す単一のMPDCCHがサポートされる場合、新しいDCIフォーマットが検討されなければならない。
提案3:低MTCデバイス複雑性を維持するために、Rel.14FeMTC UEは、UE能力に対応する連続したRF帯域幅のみをサポートすべきである。
提案4:低PAPRを維持するために、PUSCHのための複数のNBを示すMPDCCHがある場合、NB割り当ては連続すべきである。
(A2)同一サブフレームスケジューリング
MPDCCHによるクロスサブフレームスケジューリングは、より広い帯域幅のPDSCH/PUSCHについて合意された。Rel.13 eMTCでは、NB内のRBの数が完全に限られており、同一サブフレームスケジューリングを許可しないため、クロスサブフレームスケジューリングが適用される。しかしながら、より広いチャネル帯域幅のサポートのためにUEが6RBより多くを受信できる場合、同一サブフレーム内にMPDCCH及びPDSCHを送信するのに十分なリソースがある。同一サブフレームスケジューリングは、特に低繰り返しの場合に遅延を減少させるので、より効率的である。図39に示すように、同一サブフレームスケジューリングがMPDCCH繰り返しの最後のサブフレームに適用される場合、PDSCHデータのバッファリングの必要はない。しかしながら、関連するPDSCHの復号も早く開始できるように、早くMPDCCHを復号することができるデバイスがあるかもしれない。同一サブフレーム内のMPDCCHとPDSCHとの間のギャップを含む総帯域幅は、5MHzなどのUE能力未満でなければならない。
提案5:提案1:同一サブフレームスケジューリングをサポートするRel.14 BL UEを検討すべきである。
[付記B]
(B1)導入
LTE WIのさらに拡張されたMTCが承認された。これには、音声対応ウェアラブルデバイス及びヘルスモニタリングデバイス用の1Mbpsより高いデータレートをサポートするタスクが含む更なる拡張MTCが承認された。1Mbpsを超えるTBSサイズをサポートするために、サポート合意がなされた。この付記Bにおいて、より大きな最大TBSサイズのデザインに関する我々の見解を共有する。
(B2)TBS/MCSデザイン
(B2.1)TDD/HD−FDDにおいて1.4MHzの帯域幅を有するUE
TDD(Time Division Duplex)/HD−FDDにおける最大1.4MHz帯域幅を有するCEモードA UEのための最大UL TBSは、2984ビットをサポートできる。一方、CEモードAのDCIフォーマット6−0Aには、4ビットのMCSインデックスのみが含まれ、従って、4ビットMCSインデックスは、図40(NPRB=6、ITBS=14)に示されるように1.4MHzの1736ビットのみをサポートする。1.4MHzの帯域幅の2984ビットをサポートするためには、図41に示されるように、少なくともMCS値23(IMCS=23)が含まれるべきである。IMCS=23は、2984ビットに対応する。すなわち、UEは、64−QAM送信をサポートすべきである。
提案1:1.4MHzチャネル帯域幅のUL TBS 2984ビットで64−QAM(Quadrature Amplitude Modulation)送信をサポートすべきである。
より高いMCSインデックスをサポートするために、例えば、IMCS 23などのより高いMCSインデックスをeNBがUEへ示す方法を検討する必要がある。2つの可能なアプローチがある。第1のアプローチは、より高いMCSをサポートするための新しいDCIフォーマットを定義することである。第2のアプローチは、従来のDCIフォーマットの1つの解釈を単に変更することである。第2のアプローチは、新しいUEの動作を示すために、設定(configuration)に基づくRRCシグナリングと共に既存のDCIフォーマットのうちの1つを再利用できるので、はるかに簡単である。このアプローチは、仕様へ最小限の影響を有する。例えば、UEがRRCシグナリングを介して解釈指示を受信すると、UEは新しいMCSインデックス解釈に切り替えることができ、各MCSインデックスは他の全ての代替MCS値にマッピングされる。例えば、オフセットインジケータは、MCSがインデックス0又は0+オフセット値から開始するかどうかを定義するために使用される。さらに、新しいMCSインデックス解釈は、例えば、奇数または偶数のMCS値のみをサポートするなどのインターレースMCS値をサポートする。この方法は、チャネル状態に動的に適応するだけでなく、より高いMCS値をサポートすることを可能にする。
提案2:提案1:レガシーDCIフォーマットのMCS値の解釈の変更に基づくRRCシグナリングがサポートされるべきである。解釈の詳細について検討されるべきである。
(B2.2)より大きなUEチャネルBWをサポートするBL UE
RRC接続モードにおけるPDSCH及びPUSCHの最大UEチャネルBW(Band Width)は、CEモードAのRel−14 BL UEの場合、5MHzである。さらに、このeNB/UEは、PUSCH/PDSCH用の少なくとも2984ビットをサポートできる。より大きなTBS及びより広い帯域幅の両方をサポートすることは、LTE Rel.−14のMTC ULに対して、64QAM送信がサポートされるべきかどうかを検討可能とする。64QAM送信は、所与のTBSを運ぶために、より少ない数のRBを必要とする利点を有し、その結果、eNBに対するスケジューリングの柔軟性が増し、効率が向上する。ULの場合、狭帯域使用は、eNBにおける受信信号のより高いPSD(Power Spectral Density)に起因して、より良いリンクバジェット及び性能を有する。さらに、上述のように、Rel.14 TDD / HD−FDD UEは、2984ビットを送信するために64−QAM送信をサポートすべきである。したがって、より大きな最大BWをサポートするBL UEも、64−QAM変調をサポートする。64QAM用の新しいDCIフォーマットは、今後の課題である。
提案3:より大きな最大BWをサポートするBL UEも、64QAM変調をサポートすべきである。
米国仮出願第62/402197号(2016年9月30日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。