JP5203559B2 - センサから電荷を駆逐するイメージングシステム及び方法 - Google Patents

センサから電荷を駆逐するイメージングシステム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、イメージングシステム及び方法、特にイメージセンサ内に残留している電荷を駆逐(remove)するイメージングシステム及び方法に関する。
イメージングシステムにて広く用いられているセレンベースX線イメージングデバイスは、X線を電荷へと直接変換し、それによって得られた電荷を既存のTFT(薄膜トランジスタ)スイッチや電荷検知増幅器等により読み出せるようにしたデバイスである。セレンは高抵抗であるためX線イメージングデバイスにて用いるのに有利であり、また電荷が横方向に広がらないため高解像度の画像が得られる。こういった利点があるため、セレンベースX線イメージングデバイスは、50μm程の高解像度が望まれるマンモグラム(乳房X線撮影)等の用途において、好適に使用できる。
しかしながら、セレンには、電荷を所期以上の期間に亘り捕捉保持し続けるという性質がある。そのため、セレンベースのデバイス乃至センサにおいては、不都合なことに、電荷を駆逐乃至除去するのに何秒もかかることがある。セレン内に捕捉されている電荷は、次の画像形成サイクルを攪乱させ得るため、迅速に駆逐する必要がある。また、セレン内に捕捉されている電荷による問題は、外部電極からの電荷注入をブロックし暗電流を小さくするためセレンとその外部電極(コンタクト)との間に絶縁層を配置した構成において、激しくなる。即ち、この構成には、セレンによるデバイス乃至センサ内に捕捉されている電荷を中性化し得るものを含め、セレン内に向かうあらゆる電荷の流れを妨げるという傾向乃至性質がある。
捕捉されている電荷を駆逐できるデバイスとしては、セレンアレイの下に配置した透明なガラス基板を介しセレンアレイを背後照射(back-illumination)するデバイスが、知られている。しかしながら、このデバイスにおいては、背後照射光がその画素構造を通過してセレンに達することができるよう画素構造を透明にする必要がある反面、セレン内に捕捉されている電荷乃至電気信号を駆逐するため画素構造中に設ける蓄積キャパシタをほとんど画素長手方向全エリアに亘るほどに大きくする必要がある。従来におけるこの蓄積キャパシタは、ゲート絶縁層をキャパシタ誘電体として用いゲート金属電極とデータ金属電極との間に形成されていたが、画素構造を透明にする際にはこの蓄積キャパシタの上部金属及び下部金属を共に透明素材例えばITO(indium tin oxide)により形成する必要があり、またこのデバイスを実現するには蓄積キャパシタを形成するための追加工程が必要であるため、デバイス実現コストが高くなってしまっていた。
上述した問題点を解決するため、本発明に係りセンサから電荷を駆逐するイメージングシステムは、例えば、X線を発生させる発生器と、発生したX線により生成される電荷を蓄えるセンサと、センサ上方に配置されたプレートと、光源と、コントローラとを備える。オブジェクトは、例えば、センサに電荷が蓄積されているときに画像が捕捉されるようX線発生器とセンサとの間に配置する。コントローラは、センサから電荷を駆逐すべきか否かを判別し、駆逐すべきであると判別したときには、光源を制御して光源からの光でプレートを照らしセンサの頂面上に光を広げる。このシステムによれば、例えばセレンによるセンサ内に電荷が流れ込むことが妨げられず、従ってセンサ内に捕捉されている電荷が当該電荷の流れにより中性化されることも妨げられない。
また、本発明に係りイメージングシステム内のセンサから電荷を駆逐する方法は、例えば、センサ上方にプレートを配置するステップと、プレートの隣に光源を配置するステップと、センサに向けてX線を発生させるステップと、発生したX線により生成される電荷をセンサ内に蓄えるステップと、センサから電荷を駆逐すべきか否かを判別し駆逐すべきであると判別したときには光源を制御して光源からの光でプレートを照らしセンサの頂面上に光を広げるステップと、を有する。オブジェクトは、例えば、センサに電荷が蓄積されているときに画像が捕捉されるようX線発生源とセンサとの間に配置する。この方法によれば、蓄積キャパシタを形成するための追加工程が不要となり、システム全体のコストが低減される。
更に、センサ(例えばセレン等のX線感受性素材から形成された層を含むセンサアレイ)内に捕捉されている電荷が迅速に駆逐されるため、引き続く画像形成サイクルが攪乱されない。
また、本発明の実施形態におけるプレートは、例えば、ガラス又はプラスチックから形成することができ、溝又は反射ゾーンによるパターンを有する構成とすることができ、プレートを通るX線がプレートにより吸収又はデフォーカスされない厚みとすることができ、更にはX線感受性素材による層の頂部上に形成された光パイプのテーパ片を有する構成とすることができる。
そして、本発明の実施形態においては、例えば、光がプレート内を反射していきセンサの頂面上に均等に広がるよう、光源をプレートの縁乃至脇に配置する。本発明の実施形態においては、また例えば、コントローラに、光源からの光による照射を制御する光源回路と、センサ内に残留している電荷の有無又はその量を計測し(画像の捕捉から)所定時間満了後にセンサからその電荷を駆逐する計測回路とを設ける。
以下、本発明の実施形態に係るシステム及び方法に関し、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明は、イメージングシステム及びセンサに関し、更に、イメージングセンサ内に残留している電荷を駆逐するシステム及び方法に関する。以下、便宜上、X線イメージングシステムを例として説明を行うが、本件技術分野における習熟者であれば認められるべきことに、本発明に係るシステム及び方法は、本発明の神髄及び技術的範囲から逸脱することなく、あらゆる公知イメージングシステムにて利用できる。
図1に、本発明の実施形態に係るイメージングシステム500の構成を示す。この図に示すように、イメージングシステム500は、X線発生器510、センサアレイ515、電荷駆逐コントローラ520、プロセッサ530及び出力装置540を、リンク550により適宜接続した構成を有している。X線発生器510は、オブジェクト512の画像を取得すべくプロセッサ530による制御の下にセンサアレイ515に向けてX線を発生させ得るデバイスであれば、どのようなデバイスでもよい。また、センサアレイ515は、何個かのセル回路ユニット(個別のセンサ)により構成されたセル回路が含まれるよう、何層かの素材により形成すればよい。センサアレイ515は、X線を検知でき、検知したX線を電気信号に変換でき、得られた電気信号をオブジェクト512の画像の形成に使用できるデバイスであれば、どのようなデバイスでもよい。センサアレイ515にて発生したこの電気信号は、センサアレイ515のセル回路内に電荷として蓄えられる。更に、電荷駆逐コントローラ520は、センサアレイ515のセル回路内に残留している電荷を検知し、センサアレイ515内における電荷の残留時間長を計測・判別し、センサアレイ515を制御することによってこの電荷を駆逐(中性化)する。そして、プロセッサ530は、例えばX線発生器510とセンサアレイ515との間にオブジェクト512が配置されている状態でセンサアレイ515のセル回路内に蓄えられた電荷乃至電気信号をオブジェクト512の画像に変換するよう、センサアレイ515を制御し、更に、出力装置540へと送られるようこの蓄えられていた電荷乃至電気信号の流れを制御する。プロセッサ530は、画像を処理し得るどのような公知デバイスによっても実現できる。例えば、プロセッサ530は、アナログ信号を処理して画像を形成するデバイスでもよいし、ディジタル信号を処理して画像を形成するデバイスでもよい。出力デバイス540は、例えば、プリンタ、ディスプレイモニタ等、画像を記録乃至表示し得るどのような公知デバイスによっても実現できる。
図2に、本発明の実施形態に係るシステム及び方法に従いイメージングシステム500内で使用され得るセンサアレイ515の詳細を示す。この図に示すように、センサアレイ515は、基板102上に設けられたアレイ回路乃至セル回路104と、同じ基板102上に設けられた何種類かの周辺回路とを有している。周辺回路としては、一例として、基板102の各隅部に位置する接地パッド106と、図中アレイ回路104の上側及び下側の縁に沿って設けられスキャンラインの端部が並んでいるスキャンラインコンタクト配置エリア110と、図中アレイ回路104の右側及び左側の縁に沿って設けられデータラインの端部が並んでいるデータラインコンタクト配置エリア120とが、示されている。また、この図においては、数多くのスキャンライン及びデータラインのうち、スキャンラインとしてm番目のスキャンライン112及びm+1番目のスキャンライン114が、データラインとしてn番目のデータライン122及びn+1番目のデータライン124が、それぞれ例示されており、これらスキャンライン及びデータラインはアレイ回路104内の対応するセル回路ユニット(群)まで延びている。アレイ回路104は、本実施形態では、アモルファスシリコンにより形成されたチャネルを有するTFT群により構成されているが、他の素材により形成されたチャネルを有する他の種類のスイッチング素子群によっても実現できる。
露出枠130内に示すようにスキャンライン例えば112の下にはシャント132が形成されており、このシャント132は例えば導電率の高いアルミニウムにより形成されている。即ち、このシャント132によって、アレイ回路104内を走る導電率の高いスキャン信号経路が形成されている。同様に、露出枠140内に示すようにキャパシタライン162(及び下側電極160)の下にはシャント142が形成されており、このシャント142も例えば導電率の高いアルミニウムにより形成されている。即ち、このシャント142によって、各セル回路ユニット内キャパシタの下側電極160と、動作中は一定の接地電位に保持される接地パッド106と、を接続する導電率の高い導電接続路が形成されている。他方、コンタクトリード150及び152はデータライン122及び124と同じ導電層内に形成されており、これらデータライン122及び124並びにコンタクトリード150及び152も、例えば導電率の高いアルミニウムにより形成され導電率の高い導電接続路及びデータ信号経路となっている。そして、この図に示すように、コンタクトリード150及び152は、当該コンタクトリード150及び152、その下方にありスキャンライン112につながっているゲートリード154、並びにそれらの間の半導体層204(図3参照)によってTFTが形成されるよう、それぞれゲートリード154の上方に位置している。このTFTは、対応するスキャンライン(図示した列においてはm番目のスキャンライン112)を介しスキャン信号が供給されたときに、そのセル回路ユニット内キャパシタから対応するデータライン(図示した行においてはn番目のデータライン122)へと、画像に係る電荷乃至電気信号を流すためのTFTである。
コンタクトリード150はデータライン122につながっており、コンタクトリード152は上側電極156につながっている。この上側電極156は先に述べた下側電極160を覆っており、それらの間の絶縁層202(図3参照)等と共に、捕捉した画像に係る電荷を蓄える各セル回路ユニット内キャパシタを構成している。下側電極160は、下側電極160が接地電位に保持されるよう、アルミニウム等によるシャント142を有するキャパシタライン162につながっている。この図に示すように、上側電極156及び下側電極160の位置は互いにわずかにずらされている。このようにしておけば、上側電極156及び下側電極160相互間の左右方向又は上下方向配置誤差がわずかなものである限り、当該配置誤差によってキャパシタエリア(上側電極156と下側電極160の対向面積)が大きく狭まることはなく、従って必要ならば(必要とされる規模の)キャパシタエリア乃至静電容量を概ね確保できる。また、上側電極156上にある保護層220(図3参照)は破線170内で開口しており、これにより、上側電極156のうち破線170内の部分が露出エリア172となっている。露出エリア172の輪郭線170は、上側電極156の輪郭線と平行な線から構成されており、当該輪郭に対し適当な間隔をおいている。そして、後に図3にも示すプレート250は、破線で示すようにアレイ回路104内に(例えばセル回路ユニット毎に)配置され、アレイ回路104内に残留している電荷を駆逐するのに使用される。
また、後に図3を参照して説明するように、上側電極156等の上方には上側導電素子230がある。図2中の点180は上側導電素子230の隅部位置を表しており、上側導電素子230はこの4点を結ぶ四角形の素子として形成されている。上側導電素子230は、図3により明瞭に示すように露出エリア172全域に亘って上側電極156と接触しており、従って上側電極156を介しコンタクトリード152に電気的に接続されている。上側導電素子230と上側電極156との接触部位たる露出エリア172の面積は様々に定め得るが、接触面積が広ければ上側電極156と上側導電素子230との接触がよりロバスト的なものになるため、露出エリア172をできるだけ広くする方がよい。また、上側導電素子230は、各セル回路ユニットにおいて、スキャンライン112の上方まで延びており、データライン122及び124に対し重なりなしに並んでおり、そしてスキャンライン114からは間隔を置いている。このような配置とすることによって、上側導電素子230の面積を広げつつ、スキャンライン114並びにデータライン122及び124から上側導電素子230にノイズが誘導されることを防止できる(スキャンライン112に対する上側導電素子230の影響については後述する)。更に、各セル回路ユニットの上側導電素子230とその隣のセル回路ユニットの上側導電素材との間隔を、アイソレーションを維持できる限りにおいて狭めれば、上側導電素子230の面積を更に広げることができる。
図3に、基板102の表面200上にある各種の層に関し、図2中の4−4線に沿った断面を示す。表面200のすぐ上にある導電層は、ゲートリード154及び下側電極160や、図2に示したスキャンライン112及び114並びにキャパシタライン162を含む層であり、例えばチタンタングステンから形成されている。図示した断面においては、露出枠130及び140内に示したアルミニウムのシャント132及び142の層は、この導電層の一部としては描かれていない。
例えば窒化シリコンから形成された底部層である絶縁層202は、ゲートリード154及び下側電極160並びにこれと同じ導電層内に形成されている他の構造物例えば図2中のスキャンライン112及び114並びにキャパシタライン162を、覆っている。絶縁層202上方に例えばイントリンジックなアモルファスシリコン(a−Si)により形成された層である半導体層204は、リード150、152及び154を電極とするTFTのチャネルを形成乃至提供している。半導体層204上方に例えば窒化シリコンにより形成された頂部層である絶縁層206は、半導体層204内のチャネル上に形成されたアイランドと、データライン122又は124がスキャンライン112又は114の上方を通過する交差部位(図2参照)にてスキャンライン112及び114上に形成された図示しないアイランドとを、含んでいる。半導体層204及び絶縁層206の上方に例えばヘビーnドープドa−Siにより形成された層であるドープド半導体層210は、半導体層204内のチャネルの各端部に形成された導電チャネルリードを、含んでいる。そして、この図に示されているように、半導体層204及び210は共に下側電極160上まで延びている。
半導体層210上に例えばアルミニウム等の高導電性金属により形成された層である導電層212は、例えば、チタンタングステンにより形成された下側副層、アルミニウムにより形成された中間副層及びチタンタングステンにより形成された上側副層から、構成されている。この導電層212は、コンタクトリード150及び152、上側電極156並びに図2に示したデータライン122及び124を含んでいる。導電層212上に例えば酸窒化シリコンにより形成された層である絶縁層220は、保護層として機能する。この絶縁層220は、上側電極156に露出エリア172(図2参照)を形成すべく開口を有しており、この開口を取り巻く縁辺222は図示の如くテーパ状となっている。
上側電極156の露出エリア172に接触するよう例えばITOにより形成された層又はその一部である上側導電素子230は、コンタクトリード150及び152の上方や半導体層204内のチャネルの上方に延びており、また先にも述べたように図2中のスキャンライン112の上方に延びている。更に、この上側導電素子230の下にある絶縁層220の厚みやその開口のサイズは、例えば、上側導電素子230とのかねあいで決められる。即ち、本実施形態においては、絶縁層220の厚みを十分大きく設定乃至設計しているため、スキャンラインのうち上側導電素子230の下方にあるスキャンライン112における信号伝搬速度が、その上方に上側導電素子230があることによって顕著に低下してしまうことはない(又はしにくい)。また、絶縁層220に設けられている開口のサイズは、そのテーパ部による占有スペースが十分広くなるよう調整されているため、上側導電素子230が開口の縁辺222にてクラックすることはない(又はしにくい)。そして、センサアレイ515のセル回路ユニット内キャパシタに蓄えられている電荷は既存のTFTスイッチや電荷検知増幅器により読み出すことができる。
この図に示すように、上側導電素子230の上方には、X線感受性素材領域にて受け止めたX線放射の強度を示す量の荷電キャリアを上側導電素子230が当該X線感受性素材領域から受け取ることができるよう、セレンその他X線に対して感受性のある素材(X線感受性素材)による層240が、形成されている。また、本実施形態に係るイメージングシステム500においては、光源260及びプレート250も設けられている。光源260は、図2に示した通りセル回路ユニット(個別センサ)の上方に配置されているプレート250を用い、X線感受層240の頂面242に光を照射する。プレート250は、光源260からの光Lがプレート250内で反射していきこの反射光RLがX線感受層240の頂面242全体に均等に広がるよう、適当な素材により形成されている。プレート250を形成する素材としては、例えば、プラスチックやガラス等、光源260からの光L又はその反射光RLを頂面242全体に広げることができる様々な素材を、掲げることができる。プレート250は、また、ラップトップコンピュータにてバックライト用に使用されているものに類似した端部照光型のプレートとして実現できる。例えば、光源260をプレート250の縁乃至脇に配置すればよい。プレート250は、更に、溝又は反射ゾーンによるパターンを有する構成とすることができ、またX線感受層240の頂面242の上方に形成された光パイプのテーパ片を有する構成とすることができる。プレート250は、光源260からの光L又はその反射光RLにてX線感受層240の頂面242を照らすことができる限り、本発明の神髄及び技術的範囲から逸脱することなくあらゆる公知の素材、形状又は構造にすることができる。そして、プレート250の厚みは、アレイを構成するセンサに向けプレート250を通るX線がプレート250により吸収又はデフォーカスされないよう、設定すべきである。
X線発生器510にて発生し放射されたX線がX線感受層240に達すると、このX線感受層240上には電荷が発生する。X線感受層240上に発生し現れ続けている電荷は、この図に示すように光源乃至発光装置260から光Lが照射されその光L又はその反射光RLがX線感受層240の頂面242上に射突することによって、中性化される。従って、先に説明した背後照射型のシステム、即ち各画素内に光ブロック領域があるため光が十分に拡散できず従って捕捉されている電荷を全部は中性化できないシステムに比べ、この構成は改善された有利なシステムである。また、本発明の実施形態に係る電荷駆逐システム乃至方法は従来型のセンサ乃至センサアレイに適用できるため、この構成においては蓄積キャパシタを設ける必要もない。
図4に、図1に示した電荷駆逐コントローラ520の詳細を示す。この図に示す電荷駆逐コントローラ520は、コントローラ521、光源回路乃至ルーチン522、インタフェース523、メモリ524及び電荷計測回路乃至ルーチン525を備えている。但し、電荷駆逐コントローラ520の構成要素の個数乃至種類は、本発明の神髄及び技術的範囲を逸脱することなしに、これより多くすることもできるし少なくすることもできる。電荷駆逐コントローラ520の構成要素521〜525は、バス528を介して互いに接続されており、インタフェース523を介して互いに通信し合うよう制御されている。
コントローラ521は、センサアレイ515又はそのセル回路ユニット(個別センサ)から電荷を駆逐すべきか否かを判別し、駆逐すべきであると判別したときには光源260を制御してプレート250を照らし光源260からの光L又はその反射光RLがセンサの頂面242上に広がるようにするためのコントローラである。本件技術分野における習熟者であれば認められるように、図示した実施形態におけるコントローラ521は、例えば汎用プロセッサによって、また例えばシステム全般に亘る制御用のメインな中央プロセッサ部及びこの中央プロセッサ部による制御の下に専ら各種の特定計算、機能、プロセス等を実行する何個かの個別部を備える特定目的専用集積回路例えばASICによって、また例えば互いに別体な複数個の専用若しくはプログラマブル集積回路、電子回路又は電子デバイス(例えばディスクリート素子間を固定的に配線して構成した電子乃至論理回路や、PLD、PLA、PAL等のプログラマブル論理デバイス)によって、実現することができる。コントローラ521に対する必要な又は望ましいプログラミングは、MPUやCPUを含め各種のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラその他のプロセッサを備える汎用コンピュータ、或いは更に1個若しくは複数個のデータ乃至信号処理用周辺デバイス(例えば集積回路)を備える汎用コンピュータにより又はこれらに対するプログラミングと同様にして、実行できる。一般に、本願中で述べる処理乃至動作を実現可能な有限状態マシンを実現できるデバイス乃至デバイスのアセンブリであればどのようなものでも、コントローラ521として使用できる。データ及び信号処理能力及び速度を高めるには分散処理アーキテクチャを用いればよい。
光源回路乃至ルーチン522は、コントローラ521による制御の下に光源260による光の照射を制御し、先に述べた通り光源260によりX線感受層240の頂面242に光を照射させる。また、メモリ524は、どのような記憶乃至格納デバイスであってもよく、例えば、大規模データベースを含むものであってもよいし、ディスク、テープ、RAM等どのようなものから構成されていてもよい。更に、電荷計測回路乃至ルーチン525は、X線感受層240における残留電荷の量又はその有無をコントローラ521による制御の下に検知及び計測し、時間等に基づきコントローラ521がX線感受層240における電荷残留をもはや許すべきではないと判別したときには、X線感受層240に残留している電荷を駆逐する。例えば、(画像捕捉後)X線感受層240内に電荷を蓄えておくべき時間長を定める所定値をメモリ524内に記憶させておき、電荷計測回路乃至ルーチン525によって(画像捕捉後)この所定時間が満了したと判別されたときに、コントローラ521による制御の下に電荷計測回路乃至ルーチン525がX線感受層240から電荷を駆逐するようにすればよい。
図5に、本発明の実施形態に係るシステム及び方法によるセンサ電荷駆逐制御動作を含むフローチャートを示す。この図に示す制御動作はステップS600にて始まる。最初のステップS602においては、例えばプロセッサ530による制御の下にX線発生器510がセンサアレイ515及びオブジェクト512にX線を照射し、センサアレイ515を構成しているセンサ(セル回路ユニット)に荷電される。次のステップS603においては、例えばプロセッサ530がスキャンラインを介しスキャン信号を供給しセンサアレイ515からそのデータラインを介しオブジェクト512の画像に係る電気信号を捕捉して(例えばプロセッサ530内の)メモリ内に格納する。その次のステップS604においては、例えば電荷駆逐コントローラ520が(画像捕捉後)所定時間が経過したかどうかを判別する。ステップS604において所定時間が経過したと判別されるに至るまではステップS604が繰り返し実行され、所定時間が経過したと判別された場合はステップS605が実行される。ステップS605においては、電荷駆逐コントローラ520がプレート250に光Lを照射させX線感受層240の頂面242に光RLを射突させることによって、センサアレイ515のX線感受層240上に捕捉されている電荷が中性化(駆逐)される。この後動作はステップS606に移行する。
ステップS606においては、電荷駆逐コントローラ520がセンサアレイ515又はその個別センサ(セル回路ユニット)内に残留している電荷を計測する。その後、ステップS607においては、電荷駆逐コントローラ520がセンサアレイ515又はその個別センサから電荷が駆逐されたかどうかを判別し、駆逐されていないと判別された場合は、センサアレイ515から電荷を駆逐するべくステップS605に戻ってプレート250に光が再照射され、ステップS606にてセンサアレイ515又はその個別センサ内に残留している電荷が再計測される。また、ステップS607にて駆逐されていると判別された場合は、ステップS608において、例えばプロセッサ530が他の画像を捕捉すべきかどうかを判別する。他の画像を捕捉すると判別された場合は動作はステップS602に戻って最初から繰り返され、他の画像を捕捉しないと判別された場合は動作はステップS609に進んで停止する。
本発明の実施形態に係るイメージングシステムの構成を示す図である。 図1に示した実施形態にて使用し得るセンサアレイの詳細を、当該センサアレイを構成するセンサのうち1個(セル回路ユニット)を中央に拡大して、示す図である。 図2に示したセンサアレイ中のセンサの4−4断面を示す図である。 図1に示した電荷駆逐コントローラの詳細を示す図である。 本発明の実施形態に係るシステム及び方法によるセンサ電荷駆逐制御動作を示すフローチャートである。

Claims (2)

  1. X線を発生させる発生器と、
    発生したX線により生成される電荷を蓄えるセンサと、
    センサ上方に配置され、ガラスとプラスチックの少なくとも1つによって構成されるプレートと、
    プレート内で光を反射させてセンサの頂面上に均等に光を広げるためにプレートの縁近傍に配置される光源と、
    センサから電荷を駆逐すべきか否かを判別し駆逐すべきであると判別したときには光源を制御して光源からの光でプレートを照らしセンサの頂面上に光を広げるコントローラと、
    を備え、
    プレートは、溝と反射ゾーンによるパターンを少なくとも1つを含むことを特徴とするイメージングシステム。
  2. 請求項1に記載のイメージングシステムにおいて、
    プレートは、プレートを通るX線がプレートにより吸収されないような厚みに設定されていることを特徴とするイメージングシステム。
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