JP5203270B2 - 二次電池容量試験システム及び二次電池容量試験方法 - Google Patents

二次電池容量試験システム及び二次電池容量試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、二次電池容量試験システム及び二次電池容量試験方法に関する。
リチウムイオン二次電池等の二次電池は、携帯電話機、ノートパソコン等の小型機器の電源として広く普及しているが、近年、停電時の予備電源としても利用可能な大型の機種が実現されてきている。このような予備電源として用いられる二次電池については、一般的に、寿命(例えば、初期容量の70%まで容量が低下した時)にいたるまでの期間容量を保つことが求められる。そこで、二次電池の容量を確認するために、例えば下記の特許文献1に記載されているように、二次電池を実際に放電させて放電時間を測定し、放電電流との積から容量を算出することが行われている。
一方、リチウムイオン二次電池は定格外での使用や短絡の発生等により電解液が燃焼する危険性が指摘されており、こうした二次電池を含む予備電源システムの安全性を確保するために、例えば二次電池に温度上昇、電圧低下等の異常が検知されると二次電池を電源系統から切り離す保護回路を設けたシステムが提案されている。
特開昭59−54982号公報
上記の保護回路を設けた予備電源システムにおいて、従来のような二次電池の容量を測定する容量試験を行うと、二次電池の電圧低下により異常が検知され、保護回路が動作して二次電池が電源系統から切り離されてしまうことがあった。そのため、従来の技術では、予備電源としての機能を維持したまま二次電池の容量試験を行うことができなかった。
本発明の目的の一つは、予備電源としての機能を維持したまま二次電池の容量試験を実行することができる二次電池容量試験システム及び二次電池容量試験方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る二次電池容量試験システムは、1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、前記組電池の状態を監視して異常の発生を検知する異常発生検知手段と、前記組電池に含まれる少なくとも1つの二次電池について容量試験が行われることを検知した場合に、前記容量試験に起因した前記組電池の状態変化に基づいて前記異常発生検知手段により異常の発生が検知されることを制限する制限手段と、を含むこととする。
また、本発明の一態様では、前記異常発生検知手段により異常の発生を検知した場合に、前記組電池を充電系統及び放電系統から分離する分離手段をさらに含むこととしてよい。
また、本発明の一態様では、前記二次電池毎に、当該二次電池の電圧を調整する電圧調整回路であって、当該二次電池の電圧の測定値と目標値との差に基づいて当該二次電池への充電電流の流入量を制御する電圧調整回路をさらに含むこととしてよい。
また、本発明の一態様では、前記容量試験の対象の二次電池を特定する特定手段をさらに含み、前記電圧調整回路は、前記特定手段により特定した二次電池への充電電流の流入を停止し、前記制限手段は、前記特定手段により特定した二次電池の電圧低下に起因した前記組電池の状態変化に基づいて前記異常発生検知手段により異常の発生が検知されることを制限することとしてよい。
また、本発明の一態様では、前記容量試験装置は、前記容量試験の対象の二次電池の電圧を調整する電圧調整手段をさらに含み、前記特定手段は、前記電圧調整手段による二次電池の電圧変化に基づいて前記容量試験の対象の二次電池を特定することとしてよい。
また、本発明の一態様では、前記容量試験を行う容量試験装置と通信する通信手段と、前記通信手段により前記容量試験装置から受信した前記容量試験の開始を通知する信号に基づいて、前記容量試験が行われることを検知する検知手段と、をさらに含むこととしてよい。
また、本発明の一態様では、前記通信手段により前記容量試験装置から前記容量試験の終了を通知する信号を受信した場合に、前記制限手段による制限を解除する解除手段をさらに含むこととしてよい。
また、本発明の一態様に係る二次電池容量試験方法は、1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池に含まれる少なくとも1つの二次電池について容量試験が行われることを検知するステップと、前記容量試験が行われることを検知した後に、前記組電池の状態を監視して異常の発生を検知する異常発生検知手段が前記容量試験に起因した前記組電池の状態変化に基づいて異常の発生を検知することを制限するステップと、前記少なくとも1つの二次電池の容量試験を実行するステップと、を含むこととする。
本発明の一態様によれば、二次電池の容量試験が異常として検知されないため、予備電源としての機能を維持したまま二次電池の容量試験を実行することができる。
本実施形態に係る二次電池容量試験システムを適用したシステムの一構成例を示す図である。 電圧調整回路の一例を示す図である。 監視制御装置の機能ブロック図である。 単電池容量試験装置の機能ブロック図である。 保有容量を算出する方法の一例を説明する図である。 試験対象の単電池について測定される電圧の推移を表したグラフである。 容量試験に係る全体の流れを示したフローチャートである。 異常検知機能の制限処理のフローチャートである。 容量算出処理のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1には、本実施形態に係る二次電池容量試験システム1を適用したシステムの一構成例を示す。図1に示されるように、商用電源等の交流電源2から整流器3を介して直流化された電流が負荷4に供給されており、整流器3と負荷4の間には、交流電源2が停電した等の異常発生時のバックアップ電源として機能する予備電源システム10が接続制御スイッチ5を介して並列に接続されている。接続制御スイッチ5は基本的には常時閉じられており、予備電源システム10は交流電源2からの電力供給により常時完全充電状態(フロート充電状態)に維持されると共に、停電等で交流電源2側の電圧が低下した際には予備電源システム10側から負荷4へと電力が瞬時に供給されるようになっている。本実施形態に係る二次電池容量試験システム1は、予備電源システム10及び予備電源システム10に含まれる二次電池の保有容量(完全充電状態で二次電池に蓄えられる電気量)の測定試験を実行する単電池容量試験装置20を含むものである。以下それぞれの詳細について説明する。
図1に示されるように、予備電源システム10は、二次電池の電池セル(以下、単電池15)を複数直列に接続して構成される組電池30と、組電池30に含まれる各単電池15の電圧を調整する電圧調整回路32を含む電圧調整部34と、組電池30の状態を監視して各単電池15の状態を制御し、組電池30の異常の発生を判断し、そして接続制御スイッチ5の開閉を制御する等の各種の制御を行う監視制御装置36を含む。
組電池30は、負荷4に供給する電圧に応じた数の単電池15を直列接続して構成することとしてよく、例えば、各単電池15の定格電圧が4.1Vであり、負荷4に−48Vの電圧を供給する場合には、組電池30は12個の単電池15を直列に接続して構成される。単電池15には、例えばリチウムイオン二次電池を用いることとしてよい。
図2には、電圧調整回路32の一例を示す。電圧調整回路32は、組電池30に含まれる単電池15毎に設けられるものである。図2に示されるように、電圧調整回路32は、第1の誤差増幅器40と第2の誤差増幅器42、及びバイパス回路44を含み構成される。第1の誤差増幅器40は、単電池15の正極を+側の入力、負極を−側の入力として、それらの入力の差(電圧測定値)を増幅して出力するものである。第1の誤差増幅器40から出力される電圧測定値は監視制御装置36に入力されると共に、第2の誤差増幅器42の+側にも入力される。第2の誤差増幅器42は、−側には監視制御装置36から基準電圧(例えば4.1V)に応じた値が入力され、電圧の測定値と基準値との差に応じた電圧をバイパス回路44を構成するトランジスタ46(例えば電界効果トランジスタとしてよい)のゲートに印加する。トランジスタ46は、ソースを単電池15の正極側と、ドレインを単電池15の負極側と接続されており、ゲートに印加された電圧に応じて整流器3から流入する充電電流をトランジスタ46を介してバイパス回路44側に迂回させるようにする。バイパス回路44において、トランジスタ46のドレイン側には抵抗器48を設けることとしているが、バイパス電流(バイパス回路44を流れる電流)の電流量を測定する場合には抵抗器48に替えて電流測定素子を設けることとしてもよい。
次に、監視制御装置36について説明する。図3には、監視制御装置36の機能ブロック図を示す。図3に示されるように、監視制御装置36は、電源部50、電源情報取得部52、電池状態情報取得部53、容量試験装置接続部54、制御部56(異常検知部58、試験対象特定部60、異常検知機能制限部62を含む)、電圧調整回路制御部64、及び回路制御信号出力部66を含む。以下、各部の詳細について説明する。
電源部50は、電源に接続し、監視制御装置36の各部を駆動させる駆動電力を供給するものである。電源は例えば組電池30としてよく、こうすることで停電時等にも監視制御装置36を動作させることができる。
電源情報取得部52は、交流電源2の状態情報(正常状態、停電状態等)を取得するものである。電源情報取得部52は、整流器3から交流電源2の状態情報を取得することとしてもよいし、整流器3から供給される電力(電流及び電圧)に基づいて交流電源2の状態を判断して、交流電源2の状態情報を取得することとしてもよい。
電池状態情報取得部53は、組電池30に含まれる各単電池15について測定された電圧値や組電池30の温度等の状態情報を取得するものである。例えば、電池状態情報取得部53は、後述する電圧調整回路制御部64から各単電池15の電圧値を、そして組電池30内に設けられた温度センサ55から組電池30の温度の計測値を取得することとしてよい。
容量試験装置接続部54は、単電池容量試験装置20と接続するインターフェースを含み構成され、単電池容量試験装置20と通信するものである。単電池容量試験装置20とは有線で接続することとしてもよいし、無線で通信することとしてもよい。本実施形態では、容量試験装置接続部54は、接続された単電池容量試験装置20から容量試験の開始を示す開始信号、及び容量試験の終了を示す終了信号をそれぞれ受信することとする。
制御部56は、中央処理装置(CPU)を含み構成され、監視制御装置36を構成する各部を制御すると共に、各部の状態を監視して組電池30に異常が発生しているか否かの判定等を行うものである。本実施形態では、制御部56には以下の異常検知部58、試験対象特定部60、異常検知機能制限部62が含まれる。
異常検知部58は、電池状態情報取得部53により取得された各単電池15の状態情報に基づいて、組電池30(又は各単電池15)に対する過充電、過放電、電圧低下、温度上昇等の異常を検知するものである。
試験対象特定部60は、単電池容量試験装置20による試験対象とされる単電池15を特定するものである。試験対象特定部60は、単電池容量試験装置20から試験対象となる単電池15を識別する識別情報を受信することで特定してもよいし、後述するように、単電池容量試験装置20により試験対象の単電池15の電圧調整を行う際の電圧変化に基づいて、試験対象の単電池15を特定することとしてもよい。
異常検知機能制限部62は、単電池容量試験装置20により容量試験が行われている間に、異常検知部58の異常検知機能を一部制限するものである。具体的には、容量試験装置接続部54により単電池容量試験装置20から試験の開始信号を受信した後に、試験対象特定部60により特定された単電池15についての電圧低下及び組電池30全体の電圧低下を異常として検知しないようにするものである。ただし、容量試験に起因しない状態変化、例えば温度上昇や、容量試験の対象でない単電池15の電圧低下等は異常として検知するようにこれらについての異常検知機能を維持することとしてよい。また、異常検知機能制限部62は、単電池容量試験装置20から試験終了の信号を受信した場合には、上記の異常検知機能の制限を解除して通常動作に復帰する。
電圧調整回路制御部64は、各電圧調整回路32と接続し、各単電池15に基準電圧を設定するものである。例えば、電圧調整回路制御部64は、通常動作時には各単電池15に予め定められた基準電圧値を設定し、容量試験動作時には容量試験の対象として特定された単電池15に対しては放電の終了電圧に応じた電圧値を設定して、容量試験の対象の単電池15が充電されないように制御することとしてよい。
回路制御信号出力部66は、接続制御スイッチ5(例えば半導体スイッチ)に開閉を制御する制御信号を出力するものである。例えば回路制御信号出力部66は、異常検知部58により異常(過充電、過放電、温度上昇等)が検知された場合に、接続制御スイッチ5を開く制御信号を出力して、組電池30を充電系統及び放電系統から分離することとする。このようにして、組電池30を過充電、過放電、温度上昇等の異常動作による故障、事故から回避させることとしている。
次に、単電池容量試験装置20について説明する。図4には、単電池容量試験装置20の機能ブロック図を示す。図4に示されるように、単電池容量試験装置20は、電源部70、接続部71、入力部72、試験情報設定部74、制御部76、充電部78、放電部80、放電電流測定部82、電池電圧測定部84、演算部86、及び表示部88を含む。以下、各部の詳細について説明する。
電源部70は、交流電源90に接続し、交流電源90から供給される交流電流を直流電流に変換するとともに、単電池容量試験装置20を構成する各部に駆動電力を供給する。
接続部71は、外部装置と接続するインターフェースであり、接続部71を介して監視制御装置36と接続される。
入力部72は、利用者からの操作入力を受け付ける入力パネル等の入力インターフェースを含み構成され、単電池15の容量試験に係る設定情報の入力を受け付けるものである。
試験情報設定部74は、容量試験の内容を設定するものであり、例えば入力部72に入力された情報に基づいて放電電流量、放電時間、測定開始電圧、測定終了電圧、充電電圧、充電電流、充電時間等の情報を設定する。試験情報設定部74は、上記各値のデフォルト値を保有しておくこととしてよく、デフォルト値からの変更がある場合には入力部72に入力された情報に基づいて上記各値を設定することとしてよい。
制御部76は、単電池容量試験装置20の各部の動作、処理等を制御する。例えば、制御部76は接続された単電池15の放電と充電の切り替えを制御する。制御部76は、単電池15を充電する場合には、充電部78と単電池15との接続を閉じて、充電部78から単電池15に電流を供給するように制御する。また、制御部76は、単電池15を放電する場合には、充電部78と単電池15との接続を開き、単電池15から放電部80へと電流を供給させるように制御する。
充電部78は、制御部76を介して電源部70から供給される電力を単電池15に供給して単電池15を充電する。充電部78は、制御部76により設定された充電電圧に従って単電池15を充電することとしてよい。
放電部80は、可変抵抗器を含み、単電池15の正極及び負極の端子と接続して、単電池15を放電させるものである。
放電電流測定部82は、単電池15から放電部80に流入する電流を測定するものであり、測定した電流の値を演算部86に出力する。
電池電圧測定部84は、単電池15の電圧を測定するものであり、測定した電圧の値を演算部86に出力する。
演算部86は、入力されたデータに基づいて演算処理を行う。例えば、演算部86は、放電電流測定部82から入力された電流値と、予め定められた電流の目標値との差分に基づいて、放電部80に設定する抵抗値を演算して、演算した抵抗値を放電部80に設定する。こうして、放電部80では、演算部86から入力された抵抗値に基づいて可変抵抗器の抵抗値を変化させて、単電池15から放電される電流を一定に制御する。また、演算部86は、電池電圧測定部84から入力される電圧の値、放電時間等の各種測定値に基づいて単電池15の保有容量を算出する。基本的には、一定の電流値で放電終止電圧まで放電させ、この時の放電持続時間と放電電流の積から試験対象電池の残存容量が求められる。一方、このような完全放電を行わなくても、例えば、演算部86は、二次電池が保有する容量毎に放電時間と電圧との関係を予め記憶しておいて、測定された放電時間及び電圧に基づいて単電池15の保有容量を算出することとしてもよい。また、二次電池が保有する容量毎に第1の電圧値から第2の電圧値に達するまでの時間を予め記憶しておいて、第1の電圧値から第2の電圧値に達するまでに要した時間の測定値に基づいて単電池15の保有容量を算出することとしてもよい。
図5は、上述した保有容量を算出する方法の一例を説明する図である。図5(a)は、放電開始後、所定の電圧まで放電させた場合の保有容量と放電時間の関係を示すものであり、保有容量毎に所定の電圧まで放電させた場合の放電時間を記憶しておくことで、試験対象電池について測定された放電時間に基づいて保有容量が算出される。また、図5(b)は、放電開始後、所定の放電時間が経過した後の電池電圧と保有容量と放電時間の関係を示すものであり、保有容量毎に所定の放電時間後の電圧値を記憶しておくことで、試験対象電池について測定された電圧値に基づいて保有容量が算出される。図5(c)は、所定の第1電圧から第2電圧(第1電圧>第2電圧)までの放電持続時間と保有容量の関係を示すものであり、保有容量毎に第1電圧から第2電圧までに要する放電時間を記憶しておくことで、試験対象電池について測定された放電時間に基づいて保有容量が算出される。このような関係を二次電池の種類毎に予め求めておくことで、短時間の放電によって電池の保有容量(残存容量)の推定することも可能である。
図6は、試験対象の単電池15について測定される電圧の推移を表したグラフである。図6に示されるように、単電池容量試験装置20は、試験対象電池の保有容量を算出する事前処理として、充電電圧が測定開始電圧に満たない場合があるため、単電池15を充電して電圧を上昇させる(例えば4.1Vで充電されている単電池15を4.15Vに充電する等)。この理由は、組電池の状態で総電圧を決定して充電を行っていても、必ずしも各セルの電圧が4.1Vに調整されるわけではなく、多少の誤差が生じる場合があることと、リチウムイオン電池の容量が充電電圧で影響されるので、容量確認にあたり、4.1Vでの充電状態を確保しておくためである。次に、単電池容量試験装置20は、単電池15の放電を開始して、単電池15について測定される電圧値が設定した測定開始電圧(例えば4.1V)に達した時点から放電時間の測定を開始する。そして、単電池容量試験装置20は、単電池15の電圧が測定終了電圧(例えば3V)に達するまで測定を継続し、測定終了電圧に達した場合にそれまでに得られた測定値に基づいて単電池15の保有容量を算出する。その後、単電池容量試験装置20は、測定の終了を示す終了信号を監視制御装置36に送信する。
次に、上述した単電池容量試験装置20の処理に対応して行われる監視制御装置36側の処理を説明する。監視制御装置36側では、単電池容量試験装置20から開始信号を受信すると、全ての単電池15についての異常検知機能を一時的にオフ(解除)にして、その後単電池容量試験装置20が試験対象の単電池15を充電し放電することに起因する電圧変化に基づいて、試験対象の単電池15を特定する。監視制御装置36は、上記特定した単電池15以外の単電池15については異常検知機能をオンに戻す。そして、監視制御装置36は単電池容量試験装置20から終了信号を受信すると、試験対象の単電池15についての異常検知機能もオンに戻して、通常の動作モードに戻る。
表示部88は、演算部86により得られた単電池15の保有容量を表示する表示データの入力を受け付けて、当該受け付けた表示データに基づいて単電池15の保有容量を表示する。
次に、図7乃至図9に示したフローチャートを参照しながら、二次電池容量試験システム1において行われる単電池15の容量試験の流れについて説明する。
図7は、単電池15の容量試験に係る全体の流れを示したフローチャートである。図7に示されるように、組電池30に含まれる単電池15のうち、容量試験の対象とする単電池15に単電池容量試験装置20を接続し(S101)、単電池容量試験装置20に放電条件(放電電流、放電時間、放電終止電圧)、充電条件(充電電圧、充電電流、充電時間)等の試験内容を設定する(S102)。単電池容量試験装置20は、監視制御装置36に試験の開始信号を送出し(S103)、監視制御装置36は送出された開始信号を受信して、異常検知機能の制限処理を実行する(S104)。ここで、異常検知機能の制限処理の詳細を図8を参照しながら説明する。
図8は、異常検知機能の制限処理のフローチャートである。図8に示されるように、監視制御装置36は、開始信号を受信すると、組電池30に含まれる全ての単電池15について電圧低下に基づく異常検知機能を一時的にオフ(解除)にする(S201)。単電池容量試験装置20は試験対象の単電池15の電圧調整のため、まず試験対象の単電池15を充電し(S202)、電圧を引き上げた後に放電を開始する(S203)。監視制御装置36は、各単電池15について測定される電圧値の推移に基づいて、電圧値が上昇しその後下降している単電池15を試験対象として特定する(S204)。監視制御装置36は、特定した試験対象の単電池15以外の単電池15については電圧低下に基づく異常検知機能を再びオンに戻す(S205)。監視制御装置36は、上記の処理により試験対象の単電池15についてのみ電圧低下に基づく異常検知機能をオフにして、容量試験に基づく放電により異常が検知されないようにする。以上の処理を終えると、図7に示すS104に戻り、次の処理へと進む。
単電池容量試験装置20は、試験対象の単電池15の容量を算出する容量算出処理を実行する(S105)。ここで、容量算出処理の詳細については図9を参照しながら説明する。
図9は容量算出処理のフローチャートである。図9に示されるように、単電池容量試験装置20は、試験対象の単電池15を放電させて(S301)、試験対象の単電池15の電圧値が設定された測定開始電圧まで降下したか否かを判断する(S302)。単電池容量試験装置20は、「測定開始電圧まで降下していない」と判断する場合には(S302:N)、そのまま放電を継続し、「測定開始電圧まで降下した」と判断する場合には(S302:Y)、放電時間の計時を開始する(S303)。次に、単電池容量試験装置20は、試験対象の単電池の電圧値が、設定した測定終了電圧まで降下したか否かを判断し(S304)、「測定終了電圧まで降下していない」と判断する場合には(S304:N)そのまま放電を継続し、「測定終了電圧まで降下した」と判断する場合には(S304:Y)、放電時間の計時を終了する(S305)。
単電池容量試験装置20は、上記計時された放電時間に基づいて、試験対象の単電池15の保有容量を算出し、算出した保有容量を表示部88に表示する(S306)。
次に、単電池容量試験装置20は、放電された単電池15の充電を、設定された充電電圧及び充電電流に従って開始し(S307)、単電池15の電圧が設定された目標値に達したか否かを判断する(S308)。単電池容量試験装置20は、「目標値に達していない」と判断する場合には(S308:N)充電を継続し、「目標値に達した」と判断する場合には(S308:Y)、単電池15の充電を終了する(S309)。そして、単電池容量試験装置20は、監視制御装置36に容量試験の終了を示す終了信号を送出して(S310)、保有容量の算出処理を終了し、図7の処理S105に戻り、次の処理に進む。
監視制御装置36は、単電池容量試験装置20から終了信号を受信すると、試験対象の単電池15についてオフにしている異常検知機能を再びオンに戻して、通常動作モードに復帰させる(S106)。そして、単電池容量試験装置20を接続している単電池15から取り外して(S107)、単電池15の容量試験を終了する。
以上説明した本実施形態に係る二次電池容量試験システム1によれば、予備電源として設けられた組電池30に含まれる単電池15のうち容量試験を行うものについては、異常検知機能を一時的に解除することにより、容量試験により放電される単電池15の状態が異常と検知されなくなる。こうして、予備電源としての機能を果たしつつも各単電池15の容量を精度良く把握することができる。また、容量試験の対象でない単電池15については異常検知機能を解除しないので、これらの単電池15についての異常が発生した場合には保護回路を動作させて安全を確保することができる。
また、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、容量試験の対象とする単電池15を特定し、特定した単電池15についての異常検知機能のみを解除しているが、容量検査時には一時的に全ての単電池15の異常検知機能を解除しておくこととしても構わない。
1 二次電池容量試験システム、2 交流電源、3 整流器、4 負荷、5 接続制御スイッチ、10 予備電源システム、15 単電池、20 単電池容量試験装置、30 組電池、32 電圧調整回路、34 電圧調整部、36 監視制御装置、40 第1の誤差増幅器、42 第2の誤差増幅器、44 バイパス回路、46 トランジスタ、50 電源部、52 電源情報取得部、53 電池状態情報取得部、54 容量試験装置接続部、55 温度センサ、56 制御部、58 異常検知部、60 試験対象特定部、62 異常検知機能制限部、64 電圧調整回路制御部、66 回路制御信号出力部、70 電源部、71 接続部、72 入力部、74 試験情報設定部、76 制御部、78 充電部、80 放電部、82 放電電流測定部、84 電池電圧測定部、86 演算部、88 表示部、90 交流電源。

Claims (8)

  1. 1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池と、
    前記1又は複数の二次電池のそれぞれの状態を監視して異常の発生を検知する異常発生検知手段と、
    前記組電池に含まれる少なくとも1つの二次電池について容量試験が行われることを検知した場合に、前記容量試験が行われる前記二次電池の状態変化に基づいて前記異常発生検知手段により異常の発生が検知されることを制限する制限手段と、を含む
    ことを特徴とする二次電池容量試験システム。
  2. 前記異常発生検知手段により異常の発生を検知した場合に、前記組電池を充電系統及び放電系統から分離する分離手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池容量試験システム。
  3. 前記二次電池毎に、当該二次電池の電圧を調整する電圧調整回路であって、当該二次電池の電圧の測定値と目標値との差に基づいて当該二次電池への充電電流の流入量を制御する電圧調整回路をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の二次電池容量試験システム。
  4. 前記容量試験の対象の二次電池を特定する特定手段をさらに含み、
    前記電圧調整回路は、前記特定手段により特定した二次電池への充電電流の流入を停止し、
    前記制限手段は、前記特定手段により特定した二次電池の状態変化に基づいて前記異常発生検知手段により異常の発生が検知されることを制限する
    ことを特徴とする請求項3に記載の二次電池容量試験システム。
  5. 前記容量試験を行う容量試験装置は、前記容量試験の対象の二次電池の電圧を調整する電圧調整手段を含み、
    前記特定手段は、前記電圧調整手段による二次電池の電圧変化に基づいて前記容量試験の対象の二次電池を特定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の二次電池容量試験システム。
  6. 前記容量試験を行う容量試験装置と通信する通信手段と、
    前記通信手段により前記容量試験装置から受信した前記容量試験の開始を通知する信号に基づいて、前記容量試験が行われることを検知する検知手段と、をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の二次電池容量試験システム。
  7. 前記通信手段により前記容量試験装置から前記容量試験の終了を通知する信号を受信した場合に、前記制限手段による制限を解除する解除手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の二次電池容量試験システム。
  8. 1又は複数の二次電池を直列に接続した組電池に含まれる少なくとも1つの二次電池について容量試験が行われることを検知するステップと、
    前記容量試験が行われることを検知した後に、前記1又は複数の二次電池のそれぞれの状態を監視して異常の発生を検知する異常発生検知手段が前記容量試験が行われる二次電池の状態変化に基づいて異常の発生を検知することを制限するステップと、
    前記少なくとも1つの二次電池の容量試験を実行するステップと、を含む
    ことを特徴とする二次電池容量試験方法。
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