JPH09288155A - バッテリーチェック方法及びバッテリーチェッカー - Google Patents

バッテリーチェック方法及びバッテリーチェッカー

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JPH09288155A
JPH09288155A JP8126487A JP12648796A JPH09288155A JP H09288155 A JPH09288155 A JP H09288155A JP 8126487 A JP8126487 A JP 8126487A JP 12648796 A JP12648796 A JP 12648796A JP H09288155 A JPH09288155 A JP H09288155A
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battery
unit
charging
discharging
voltage
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JP8126487A
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Masaharu Suzuki
雅晴 鈴木
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BELL TECHNO KK
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/3644Constructional arrangements
    • G01R31/3648Constructional arrangements comprising digital calculation means, e.g. for performing an algorithm
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/382Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
    • G01R31/3835Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC involving only voltage measurements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護回路があっても短時間で正確な電気的状
態の診断を行なうことができるバッテリーチェッカーを
提供する。 【解決手段】 チェック対象のバッテリー16は、バッテ
リーホルダー14にセットされてチェッカー本体12に接続
される。また、識別コードによって機種がCPU30で
識別され、該当する診断用データがSRAMカード32,
EPROM34から読み込まれる。バッテリー16には、ま
ず直流定電流源20によって充電が行われ、バッテリー側
の保護回路の診断と解除が行われる。次に、放電用抵抗
R1による放電,差動増幅器22による端子電圧の測定が行
われ、CPU30でバッテリーの電気的状態が診断され
る。診断結果は、表示部52,54に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バッテリー(電
池)の容量や残量などの電気的状態を調べるバッテリー
チェック方法及びバッテリーチェッカーにかかり、更に
具体的には、内部に保護回路を有する携帯電話器用バッ
テリーなどに好適なバッテリーチェック方法及びバッテ
リーチェッカーに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来のバッテリーチェッカーとしては、例
えば図7に示すものがある。この方式では、交流定電流
源100によって測定対象のバッテリー102に交流電
流が流れる。バッテリー102中のEは直流電圧源,r
0は内部抵抗を表わす。この通電によってバッテリー1
02の両端に生じる交流電圧は、増幅器104で増幅さ
れた後、交流電圧計106で測定され、測定した電圧値
からバッテリー102の内部抵抗r0が(1)式により求
められる。この内部抵抗r0からバッテリー102の寿
命判定などが行われる。
【0003】
【数1】
【0004】在来のマンガン電池,アルカリ電池,Ni
−Cd電池に対しては、このような内部抵抗測定によっ
て寿命判定を行なうチェック手法は有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話器
用バッテリーは、一般に小型,大容量であることが必要
とされるため、エネルギー密度の高いバッテリー材料が
使われている。そして、人体の顔面近くに、こうしたエ
ネルギー密度の高いものが存在するということで、バッ
テリー内部には、二重,三重の安全回路もしくは保護回
路が組み込まれ安全性が確保されている。
【0006】図8には、かかる保護回路の一例が示され
ており、過電流防止のための保護対策が施されている。 (1)大きな正の温度係数を持つ抵抗素子110をバッ
テリー本体102に対して直列に付加する。大きな電流
が流れると抵抗素子110が発熱してその抵抗が増加す
ることにより、過電流を制限するように機能する。この
抵抗素子110の正常時における抵抗値は、バッテリー
本体102の内部抵抗r0の値とほぼ等しい値となって
いる。 (2)ON/OFF機能を持つ能動素子,例えばパワー
FETなどを使用したスイッチ回路112をバッテリー
102に対して直列に付加する。過負荷,過放電,過充
電が生じたときにスイッチ回路112をONからOFF
に切り換えることで、保護回路として機能させている。
【0007】携帯電話器などでは、このような保護回路
を通してバッテリーの電気的特性を短時間で測らなけれ
ばならない。このため、次のような不都合がある。 (1)バッテリーの内部抵抗値により判定する従来の手
法では、過電流防止用の抵抗素子110が、バラツキを
もちつつも内部抵抗r0とほぼ同程度の値であることか
ら、実質上内部抵抗値の測定が不可能である。 (2)スイッチ回路112がOFFの状態にある場合
は、バッテリー本体102に通電を行うことができない
ために内部抵抗値を測定することができず、この場合も
従来の方法は使用できない。
【0008】このように、安全対策が厳重に施された携
帯電話器用バッテリーでは、安全のための保護回路を介
してバッテリーを診断しようとしても保護回路が障害と
なり、在来の測定技法が全く役に立たないのが現状であ
った。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、保護回路があっても短時間で正確な電気的状態の診
断を行なうことができるバッテリーチェック方法及びバ
ッテリーチェッカーを提供することを、その目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明のバッテリーチェック方法は、バッテリー
ホルダーから出力された識別コードによってチェック対
象の機種を識別するステップ(S12);これによって識
別された機種に対応するデータをメモリから取り出すス
テップ(S14);バッテリーに対する充電と端子電圧の
モニターを行い、前記データを利用して保護回路の機能
診断と解除を行うステップ(S16,S18);バッテリーに
対する充電,放電,端子電圧の測定を必要に応じて行
い、前記データを利用してバッテリーの電気的状態をチ
ェックするステップ(S24);を備えたことを特徴とす
る。
【0011】この発明のバッテリーチェッカー(10)
は、チェック対象のバッテリー(16)の接続と機種を示
す識別コードの生成出力を行うバッテリーホルダー(1
4);接続されたバッテリーに充電を行うための充電部
(20,SW1);接続されたバッテリーから負荷電流を取り
出すための放電部(R1,SW2);接続されたバッテリーの
端子電圧を測定する電圧測定部(22);各種のバッテリ
ーのチェックに必要なデータが格納されており、前記識
別コードに応じて該当するデータが読み出されるメモリ
(32,34);前記充電部による充電と前記電圧測定部に
よる測定を行い、前記メモリから読み出されたデータを
利用して、バッテリーの保護回路の機能診断と解除を行
う保護回路診断解除部(30);前記充電部による充電,
放電部による放電,電圧測定部による測定を必要に応じ
て行い、前記メモリから読み出されたデータを利用し
て、バッテリーの電気的状態をチェックするチェック部
(30);を備えたことを特徴とする。
【0012】主要な形態によれば、前記チェック部は、
前記放電部によって負荷電流を取り出した直後から短時
間のうちに前記電圧測定部によって測定した端子電圧に
基づいて、バッテリーの容量又は残量の少なくとも一方
を計測する手段;前記放電部による放電前において前記
電圧測定部により測定した端子電圧に基づいて、バッテ
リーのセルショートを検出する手段;前記放電部による
放電前後において前記電圧測定部により測定した端子電
圧に基づいて、バッテリー端子の接触不良を検出する手
段;を少なくとも一つ備えている。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、チェック対象のバッテ
リーがセットされるバッテリーホルダーから、チェック
対象の機種を識別するための識別コードが生成される。
チェッカー側では、この識別コードを利用して機種が識
別され、該当するデータがメモリから読み出される。そ
して、このデータを利用して、保護回路の診断と解除,
バッテリーの容量や残量の計測,セルショートの検出,
バッテリー端子の接触不良の検出,が必要に応じて行わ
れる。従って、保護回路を備えたタイプのバッテリーで
あっても、短時間で正確にバッテリーの電気的状態を診
断することができる。また、初心者でも簡単に測定を行
うことができる。
【0014】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、次の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、実施例を参照しながら詳細に説明する。この発明
は、携帯電話器あるいは移動電話器で使用される保護回
路付きのバッテリーに好適である。
【0016】
【実施例の構成】図1には、本実施例の携帯電話器用バ
ッテリーチェッカーの全体構成が示されている。同図に
おいて、携帯電話器用バッテリーチェッカー10は、バ
ッテリーチェッカー本体(以下単に「本体」という)1
2とバッテリーホルダー14の2つの大きな部分から構
成されており、これに測定対象となるバッテリー16が
セットされる。
【0017】次に、本体12の構成について説明する。
バッテリーホルダー14のプラス側は、一方において、
スイッチSW1を介して直流定電流源20のプラス側に
接続されており、他方において、放電用抵抗R1を介し
てスイッチSW2の一端に接続されている。直流定電流
源20のマイナス側及びスイッチSW2の他端は、バッ
テリーホルダー14のマイナス側に接続されており、こ
れがアースとなっている。また、バッテリーホルダー1
4の両出力側は差動増幅器22の入力側に接続されてお
り、これによってバッテリーホルダー14の出力端電圧
が検出されるようになっている。スイッチSW1,SW2
は,いずれも電子回路上のスイッチである。
【0018】本体12は、後述する制御動作や演算処理
を行うCPU30を中心に構成されており、SRAMカ
ード32,EPROM34,パラレルインプット端子
(PIで図示)36,38,40,パラレルアウトプッ
ト端子(POで図示)42,44,46がそれぞれ接続
されている。また、上述した差動増幅器22の出力側は
A/Dコンバータ48に接続されている。これらのう
ち、SRAMカード32及びEPROM34は、後述す
るように、チェック対象の機種毎の電流値や電圧値など
の各種の必要なデータを格納するためのものである。
【0019】パラレルインプット端子及びアウトプット
端子は、それぞれ次のようなポートとなっている。 (1)PI36−A/D変換された電圧値をCPU30
に取り込む。 (2)PI38−前記A/D変換の終了のフラグを取り
込む。また、スイッチPSW1〜PSW7を含む操作ス
イッチ50におけるON,OFF情報をCPU30に取
り込む。 (3)PI40−バッテリーホルダー14にセットされ
たチェック対象の機種を識別するためのコード信号を取
り込む。 (4)PO42−CPU30から出力されるON,OF
F制御信号をスイッチSW1,SW2にそれぞれ出力す
る。また、CPU30から出力される動作制御信号をA
/Dコンバータ48に出力する。 (5)PO44−表示用発光ダイオードLED1〜LED
7を含む表示部52に駆動信号を供給して所定の表示を
行う。 (6)PO46−表示用発光ダイオードLED8〜LED
15を含む表示部54に駆動信号を供給して所定の表示を
行う。
【0020】次に、操作スイッチ50は、例えば押しボ
タンスイッチによって構成されており、例えば次のよう
な機能が与えられている。 (1)PSW1:バッテリー容量及び残量の計測を選択 (2)PSW2:バッテリーの端子電圧や内部抵抗などの
計測を選択 (3)PSW3:バッテリーの大きさLを選択 (4)PSW4:バッテリーの大きさMを選択 (5)PSW5:バッテリーの大きさSを選択 (6)PSW6:バッテリー容量,残量,端子電圧,内部
抵抗などの計測を実行 (7)PSW7:他の計測を実行 なお、(3)〜(5)の選択は、バッテリー16の定格容
量が大きさによって異なるため、大きさを指定する必要
があることに起因するものである。
【0021】次に、図2を参照しながらバッテリーホル
ダー14の識別について説明する。バッテリーホルダー
14はチェック対象の機種毎,例えばバッテリーの種類
毎ないしは電話器の種類毎に用意されており、バッテリ
ー16に見合ったバッテリーホルダー14が選択され、
これがバッテリーチェッカー本体12に接続される。バ
ッテリーホルダー14には、図2に示すように、チェッ
ク対象を特定する識別コード生成部15が組み込まれて
おり、これによって生成された8ビットの識別コードが
バッテリーチェッカーの本体12のPI40を通して読
み取られる構成となっている。
【0022】識別コード生成部15には、識別コードの
ビット数に相当する8個の切換スイッチ15A〜15N
が設けられており、これらによってE,+5Vの2つの
電圧値のいずれかが選択出力される。電圧値が各ビット
の論理値に対応しており、切換スイッチ15A〜15N
を適宜設定することで識別コードが生成される。生成さ
れた識別コードは、本体12のPI40を介してCPU
30に取り込まれるようになっている。
【0023】
【実施例の動作】
(1)チェック対象の機種の識別 次に、以上のように構成された実施例の動作を説明す
る。図3には、以下に説明する主要動作がフローチャー
トとして示されている。最初に、チェックを必要とする
バッテリー16の種類に該当するバッテリーホルダー1
4が本体12に電気的に接続されるとともに、バッテリ
ー16がバッテリーホルダー14にセット固定される
(図3,ステップS10)。
【0024】バッテリー16は携帯電話器の機種毎に用
意されるが、バッテリーに関する規格がないため、電極
の位置,大きさ,数などが統一されていない。このた
め、リード線で引き出したプローブを携帯電話器用バッ
テリーに押し当てて使用することを考えた場合、複数
(普通4〜9ケ)ある電極のどこにプローブを当てれば
よいか、測定者が当惑するのが普通である。そこで本実
施例では、チェック対象の機種毎にバッテリーホルダー
14が用意されている。このため、測定者は、該当する
バッテリーホルダー14を選んでバッテリーチェッカー
の本体12に差込接続し、バッテリーホルダー14にバ
ッテリーをセットするだけで、簡便に測定作業に入るこ
とができる。
【0025】次に、バッテリーホルダー14のコネクタ
と本体12とが接続されると、バッテリーホルダー14
の識別コード生成部15によって生成された識別コード
がPI40を介して本体12のCPU30に読み込まれ
る。CPU30では、識別コードに基づいて測定対象の
種類が判別され(ステップS12)、該当するバッテリ
ーの測定に必要な諸データがSRAMカード32又はE
PROM34から取り出される(ステップS14)。
【0026】(2)保護回路の機能診断と測定準備 ところで、セットされた測定対象のバッテリー16に
は、図8に示したような保護回路が設けられており、ス
イッチ回路112が直列に付加されている。ここで、ス
イッチ回路112がONであれば、格別の問題は生じな
い。しかしながら、スイッチ回路112がOFFのまま
になったバッテリーでは、回路が遮断されているため、
測定を行うことはできない。従って、まず、このスイッ
チ回路112がONに戻るように解除してやる必要があ
る。
【0027】本実施例では、直流定電流源20によって
スイッチ回路112をONとする作業が行われる。詳述
すると、CPU30によって、まず、スイッチSW1が
ON,スイッチSW2がOFFに制御される。これによ
って、直流定電流原20から直流電流がバッテリー16
に印加される。他方、バッテリー16の端子電圧は、差
動増幅器22によって検出されている。検出された端子
電圧は、A/Dコンバータ48によってアナログ信号か
らデジタル信号に変換される。そして、PI36を介し
てCPU30に取り込まれて演算処理される。このよう
にして、CPU30でバッテリー端子電圧がモニターさ
れている(ステップS16)。
【0028】スイッチ回路112が正常に動作している
場合は、この通電によって、スイッチ回路112がON
となる。このため、直流電流がバッテリー本体102に
印加され、充電が行なわれるようになる。この場合は、
バッテリー電圧がバッテリー16の公称電圧近くの値と
なる。他方、スイッチ回路112が誤動作している場合
は、スイッチ112は通電によってもONとならず、バ
ッテリー16の充電は行われない。この場合は、端子電
圧が直流電流原20の出力電圧の上限まで振り切れるよ
うになる。
【0029】CPU30では、モニターしているバッテ
リー16の端子電圧の値から、保護回路の動作,特にス
イッチ回路112の動作が判断される(ステップS1
8)。その結果、バッテリー端子電圧が直流電流原20
の出力電圧の上限まで振り切れているようであれば、誤
動作しているものと判断され(ステップS20のN)、
以後の動作を中止するとともに、その旨がPO44,4
6を介して表示部52,54に表示される(ステップS
22)。他方、バッテリー端子電圧が公称電圧近くの値
のときは、正常に動作しているものと判断され(ステッ
プS20のY)、続いて測定動作が実行される。
【0030】以上のようにして、バッテリー16の保護
回路の機能診断が行われるとともに、スイッチ回路11
2がONに制御されてその解除が行われ、以下の測定,
診断の準備作業が終了する。
【0031】(3)端子接触状態の検出 次に、バッテリー16の電気的特性の測定動作について
説明する。まず、端子接触状態の測定手法について説明
する(ステップS24)。最初に、CPU30によって
スイッチSW1,SW2をともにOFFとしてバッテリー
16の端子を開放し、端子電圧を測定する。その値をV
0とする。次に、スイッチSW2をONにし、抵抗R1を
バッテリー16の負荷として接続する。このときのバッ
テリー電圧をV1とすると、次の(2)式のようになる。
この(2)式から次の(3)式が得られる。
【0032】
【数2】
【数3】
【0033】携帯電話器の機種によってrQの値が決ま
る。そこで、このrQの値をSRAMカード32又はE
PROM34中に予め記録しておく。そして、これを読
み出して前記(3)式に代入することにより、接触抵抗
rsを知ることができる。
【0034】ところで、バッテリーホルダー14とバッ
テリー16を比較した場合、保管される環境は、前者が
室内・固定であるのに対し、後者は屋外・可搬である。
このため、接触抵抗の大きさではバッテリー側が圧倒的
に大きい。従って、接触抵抗rsは、バッテリー端子の
清浄度を表わすものと考えてよく、接触抵抗rsをもっ
てバッテリー端子の接触抵抗とすることができる。この
計測により、バッテリー端子の接触不良を検出すること
もできる。
【0035】(4)バッテリー容量及び残量の測定 次に、負荷接続時のバッテリー端子電圧V1を計測後、
スイッチSW1,SW2をそのままの状態にし、一定時間
t2の経過を待って、再度バッテリー端子電圧V2を計測
する。すなわち、時間tに対し、(4)式のように表わ
される。同様にして、t=t3のときのバッテリー電圧
V3を計測する。これは、(5)式のようになる。ここ
で、ΔV=V2−V3,Δt=t2−t3とすると、(6)
式が得られる。
【0036】
【数4】
【数5】
【数6】
【0037】ここで、負荷を接続したときのバッテリー
電圧減少の推移は、バッテリー16の種類によって異な
るが、一例としてニッケルカドミウム電池の場合を示す
と、図4のようになる。同図に示すように、放電終了時
の電圧をVeとし、このときの時間をteとすると、te
は以下の(7)式のように近似して表わすことができ
る。他方、時刻t0から終了時刻teまでのバッテリー1
6から流れる平均電流Iaは、(8)式で表わされる。こ
れらの式から、バッテリー16の残量Dを求めると
(9)式のようになる。
【0038】
【数7】
【数8】
【数9】
【0039】満充電直後に以上のような計測と演算を行
なえば、前記(9)式はそのバッテリーの容量を表わす
ことになる。バッテリー16の定格容量をCNとして
(9)式を定格容量に対する百分率で表わすと、次の(1
0)式のようになる。ここで、Ve,R1,CNは、いずれ
も既知のデータであり、SRAMカード32又はEPR
OM34上に登録されている。一方、時間管理はCPU
30によって行なわれているので、t2,t3についても
既知の値である。従って、残りの要素V1,V2,V3を
計測することによって、前記(9)式で示される残量と
(10)式で示される容量が算出できることになる。
【0040】
【数10】
【0041】なお、以上のバッテリー容量及び残量の計
測動作は、操作スイッチ50を操作することによって選
択・実行される。バッテリー容量及び残量の計測結果
は、表示部52,54に表示される(ステップS2
6)。
【0042】(5)セルショートの検出 次に、セルショートの検出動作について説明する(ステ
ップS24)。図5には、ニッケル・カドミウム電池又
はニッケル・メタルハイドライド電池の放電特性が示さ
れている。同図は、定格6V(1.2Vセル×5ケの構
成)の正常な場合である。放電電圧が急減して電圧が0
Vに近づいた時点で負荷をはずすと(時刻TA)、バッ
テリーの開放電圧は数分で再び元の値近くまで戻る性質
がある。なお、この時点で負荷を再接続すると、バッテ
リー電圧は急激に減少するだけであり、電流を取り出す
ことはできない。セルショートの検出は、この性質を利
用して行なう。
【0043】図6には、セルショートを起こした場合の
ニッケル・カドミウム電池又はニッケル・ハイドライド
電池の放電特性が示されている。同図は、定格6Vに相
当する1.2Vセル×5ケのうち、1つのセルがショー
トした場合について表わしている。両者を比較すると、
放電終了後のバッテリー電圧の戻り方に大差はないもの
の、図6では図5より全体的に1.3V〜1.4V低い
特性曲線となっている。
【0044】このような点に着目すると、負荷からバッ
テリーをはずして数分後であれば、放電の深度に関係な
く、開放端子電圧を測定することによりセルショートの
検出を行なうことが可能となる。
【0045】図5,図6を参照して具体的に説明する
と、バッテリーを負荷からはずして数分以上経過したこ
とを条件とした上で、時間t=0の端子電圧V0を比べ
ると、図5ではV0>6.2Vであり、図6ではV0<
5.5Vである。従って、1.2V×5セルの構成をと
るバッテリーでは、5.5Vよりも開放端子電圧が低い
ときはセルショートを起こしていると判断できる。セル
ショートの検出結果は、表示部52,54に表示される
(ステップS26)。
【0046】なお、実際には、セル数が携帯電話器の機
種によって変わるので、機種に応じてV0のスレッショ
ルドレベルを設定しておく必要がある。このため、図1
のSRAM32又はEPROM34中に機種毎のスレッ
ショルドレベルを登録しておく。
【0047】
【実施例の効果】このように、本実施例によれば、まず
保護回路の診断と解除が行われ、その後、端子接触不
良,バッテリー容量,残量,セルショートなどの測定が
必要に応じて行われる。このため、保護回路を備えたタ
イプのバッテリーであっても、短時間で正確にバッテリ
ーの電気的状態を診断することができる。また、バッテ
リーあるいは電話の機種毎にバッテリーホルダーを用意
することとしたので、初心者でも簡単に測定を行うこと
ができる。
【0048】
【他の実施例】この発明は、以上の開示に基づいて多様
に改変することが可能であり、例えば次のようなものが
ある。 (1)前述の実施例は、本発明を携帯電話器用バッテリ
ーに適用したものであるが、自動車電話など各種の機材
のうち、特に顔の近くにバッテリーが位置し安全上同様
の保護方式が施されたバッテリーを使用するような機材
に対しても、本質的に何ら変わるところはなく、同様に
適用可能である。
【0049】(2)図3のフローチャートでは、バッテ
リーの識別,保護回路の診断と解除,バッテリー容量及
び残量の測定,セルショートの検出を行ったが、バッテ
リーや電話器の種類に応じて必要な動作のみを行えばよ
く、全ての動作を行う必要はない。
【0050】(3)上述した装置構成も、同様の作用を
奏するように設計変更可能である。例えば、動作に必要
なデータを格納するメモリとしてフレキシブルディスク
を使用する,表示部としてCRTなどを利用する,パー
ソナルコンピュータを利用するなどである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の携帯電話器用バッテリーチェ
ッカーの構成図である。
【図2】バッテリーホルダーの識別コード生成部を示す
図である。
【図3】全体の動作を示すフローチャートである。
【図4】ニッケル・カドミウム電池の放電特性の一例を
示すグラフである。
【図5】正常時のニッケル・カドミウム電池又はニッケ
ル・メタルハイドライド電池の放電特性の一例を示すグ
ラフである。
【図6】セルショートを起こしたニッケル・カドミウム
電池又はニッケル・メタルハイドライド電池の放電特性
の一例を示すグラフである。
【図7】従来より使用されているバッテリーチェッカー
の測定方法を示す回路図である。
【図8】携帯電話器用バッテリーの保護回路の一例を示
す回路図である。
【符号の説明】
10…バッテリーチェッカー 12…本体 14…バッテリーホルダー 15…識別コード生成部 15A〜15N…切換スイッチ 16…バッテリー 20…直流定電流源 22…差動増幅器 30…CPU 32…SRAMカード 34…EPROM 36,38,40…PI(パラレルインプット端子) 42,44,46…PO(パラレルアウトプット端子) 50…操作スイッチ 52,54…表示部 SW1,SW2…スイッチ R1…放電用抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーホルダーから出力された識別
    コードによってチェック対象の機種を識別するステッ
    プ;これによって識別された機種に対応するデータをメ
    モリから取り出すステップ;バッテリーに対する充電と
    端子電圧のモニターを行い、前記データを利用して、保
    護回路の機能診断と解除を行うステップ;バッテリーに
    対する充電,放電,端子電圧の測定を必要に応じて行
    い、前記データを利用して、バッテリーの電気的状態を
    チェックするステップ;を備えたことを特徴とするバッ
    テリーチェック方法。
  2. 【請求項2】 チェック対象のバッテリーの接続と機種
    を示す識別コードの生成出力を行うバッテリーホルダ
    ー;接続されたバッテリーに充電を行うための充電部;
    接続されたバッテリーから負荷電流を取り出すための放
    電部;接続されたバッテリーの端子電圧を測定する電圧
    測定部;各種のバッテリーのチェックに必要なデータが
    格納されており、前記識別コードに応じて該当するデー
    タが読み出されるメモリ;前記充電部による充電と前記
    電圧測定部による測定を行い、前記メモリから読み出さ
    れたデータを利用して、バッテリーの保護回路の機能診
    断と解除を行う保護回路診断解除部;前記充電部による
    充電,放電部による放電,電圧測定部による測定を必要
    に応じて行い、前記メモリから読み出されたデータを利
    用して、バッテリーの電気的状態をチェックするチェッ
    ク部;を備えたことを特徴とするバッテリーチェッカ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記チェック部は、 前記放電部によって負荷電流を取り出した直後から短時
    間のうちに前記電圧測定部によって測定した端子電圧に
    基づいて、バッテリーの容量又は残量の少なくとも一方
    を計測する手段;前記放電部による放電前において前記
    電圧測定部により測定した端子電圧に基づいて、バッテ
    リーのセルショートを検出する手段;前記放電部による
    放電前後において前記電圧測定部により測定した端子電
    圧に基づいて、バッテリー端子の接触不良を検出する手
    段;を少なくとも一つ備えたことを特徴とする請求項2
    記載のバッテリーチェッカー。
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