JP5203177B2 - ブラシおよびブラシの製造方法 - Google Patents
ブラシおよびブラシの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5203177B2 JP5203177B2 JP2008333829A JP2008333829A JP5203177B2 JP 5203177 B2 JP5203177 B2 JP 5203177B2 JP 2008333829 A JP2008333829 A JP 2008333829A JP 2008333829 A JP2008333829 A JP 2008333829A JP 5203177 B2 JP5203177 B2 JP 5203177B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- hair bundle
- bundle
- brush
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 34
- 210000004209 hair Anatomy 0.000 claims description 446
- 244000144992 flock Species 0.000 claims description 61
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 26
- 238000002054 transplantation Methods 0.000 claims description 14
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 7
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 69
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 45
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 20
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 6
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 6
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 5
- 208000005888 Periodontal Pocket Diseases 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000003513 alkali Substances 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Brushes (AREA)
Description
1つ目の方法は、予め長めの毛を束にした毛束を植毛し、その後、毛先を切り揃える方法である(たとえば、特許文献1参照)。この場合、たとえば、各毛束の高さを調整するように各毛の先端を切り揃えることにより、複数の毛束全体としての先端面の形状を、平坦形状や、山形形状や、ドーム形状などにし、さらに、個々の毛の先端をやすりで擦ることで、個々の毛の先端をテーパ状や球状にする。
同様の課題は、歯ブラシ以外の他のブラシにも存在する。
この発明によれば、個々の毛の両端を球状にすることで、歯垢の掻き取り効果を増して歯垢をより確実に除去できるとともに、歯肉に対するマッサージ効果を発揮できる。また、個々の毛の両端をテーパ状にすることで、毛の両端を歯の間や歯周ポケットなどの狭いところに入り易くでき、狭いところに入り込んだ歯垢を掻き出し易くでき、歯垢を確実に除去できる。
この発明によれば、長い毛束と短い毛束のそれぞれで、高さの高低変化をつけることができるので、各毛束の高さ変化をつける自由度がより増す。その結果、歯の形状に、よりフィットするブラシ形状を実現できる。これにより、高さの高い毛束の一端を、歯の間や歯周ポケットなどの狭いところに入り込み易くでき、歯垢をより除去し易くできる。また、高さの低い毛束の一端を、歯の表面に接触させて歯の表面の歯垢をより除去し易くできる。
図1(a)は、この発明の一実施形態にかかる歯ブラシ1の平面図であり、図1(b)は、歯ブラシ1の側面図である。図2(a)は、図1(a)のIIA−IIA線に沿う断面図であり、図2(b)は、図1(a)のIIB−IIB線に沿う断面図であり、図2(c)は、図1(a)のIIC−IIC線に沿う断面図であり、図2(d)は、図1(a)のIID−IID線に沿う断面図であり、図2(e)は、図1(a)のIIE−IIE線に沿う断面図である。
ブラシ柄2は、長尺の部材であり、その一端に、平坦な植毛面4が形成されている。植毛面4は、ブラシ柄2の長手方向に長く、ブラシ柄2の短手方向に短い。
なお、以下では、1列目の植毛穴5を植毛穴5a、2列目の植毛穴5を植毛穴5b、…9列目の植毛穴5を植毛穴5i、10列目の植毛穴5を植毛穴5jといい、植毛穴を総称していうときは、単に植毛穴5という。
2行目の植毛穴5は、ブラシ柄2の他端側から一端側に順に、1列目、2列目、…、8列目および9列目に配置されている。
図2(a)を参照して、毛束3は、豚の毛や馬の毛などの獣毛や、合成樹脂製の毛などの可撓性を有する毛6を、複数(たとえば、十数本)束ねて2つ折りにしたものであり、各植毛穴5に植毛されている。なお、図2(a)においては、便宜的に、毛束3の2つ折りにされた部分の一方と他方のそれぞれの先端側が互いに離隔した状態を示している。また、図2(a)においては、1つの植毛穴に関して、3本の毛6のみを例示している。
各植毛穴5には、金属片や合成樹脂片などからなる平線8が収容されている。平線8は、毛束3の折り目7が植毛穴5から抜けないようにするものである。平線8の中間部は、毛束3の折り目7を植毛穴5の開口側から押えつけている。平線8の両端は、植毛穴5の内周面に固定されている。
2列目の植毛穴5bの毛束3は、第1高さH1が、各列の毛束3のうちで2番目に高くされているとともに、第2高さH2が、各列の毛束3のうちで2番目に低くされている。これにより、2列目の植毛穴5bの毛束3は、各列の毛束3のうちで段差寸法H3および高さ(第1高さH1)が2番目に大きい。
4列目の植毛穴5dの毛束3は、第1高さH1が、各列の毛束3のうちで4番目に高くされているとともに、第2高さH2が、各列の毛束3のうちで4番目に低くされている。これにより、4列目の植毛穴5dの毛束3は、各列の毛束3のうちで段差寸法H3および高さ(第1高さH1)が4番目に大きい。
上記の構成により、1列目の植毛穴5aの毛束3から5列目の植毛穴5eの毛束3に進むに従い、毛束3の第1高さH1が次第に減少している。また、6列目の植毛穴5fの毛束3から10列目の植毛穴5jの毛束3に進むに従い、毛束3の第1高さH1が次第に増加している。このように、植毛穴5の位置(列)に応じて、毛束3の第1高さH1に高低変化がつけられて段差寸法H3(ゼロを含む)が異なるようにされている。
次に、歯ブラシ1を製造するための歯ブラシ製造装置について説明する。
図3および図4を参照して、歯ブラシ製造装置10は、水平な所定方向X1,X2に沿って往復移動可能なスライダ11と、スライダ11の上側に配置された毛箱12およびガイドブロック13と、ガイドブロック13の近傍に配置された植毛機構14および毛揃え機構15とを備えている。
ガイドブロック13には、スライダ11に保持されているときの毛束3の長さ方向Y(以下、単に長さ方向Yともいう)に往復移動可能な、平線切断用カッタ29が配設されている。また、ガイドブロック13には、上下方向に沿って縦溝30が形成されており、この縦溝30内には、植毛針としての平線押込用の押込針31が、昇降可能に配設されている。
植毛機構14は、スライダ11で保持された毛束3を、その長さ方向Yの途中の折り目7を中心に折り畳んで、折り目7をブラシ柄2の植毛穴5に押し込んで植毛するものであり、上記押込針31と、押込針31と上下方向に並ぶ植毛補助器34と、植毛補助器34を支持する昇降杵35とを含んでいる。
図5は、毛揃え機構15の概略構成の模式図である。図4および図5を参照して、毛揃え機構15は、スライダ11に保持された毛束3を間に挟んで、毛束3の長さ方向Yの延長線上に配置された一対の揃え板41,42と、一方の揃え板41に連結され、一方の揃え板41を長さ方向Yに沿って毛束3に向かって進退変位させる第1の揃え板進退機構71と、他方の揃え板42に連結され、他方の揃え板42を長さ方向Yに沿って毛束3に向かって進退変位させる第2の揃え板進退機構72と、第1および第2揃え板進退機構71,72を連動させて制御する進退機構制御装置44とを備えている。
各揃え板41,42から、スライダ11に保持された毛束3の長さ方向Yの外側に向けて腕部45,46が延びている。一対の腕部45,46の一端は、一対の連結板47,48の一端に固定されている。一対の連結板47,48は、長さ方向Yと直交して延びる板部材である。
第2の揃え板進退機構72は、上記他方の腕部46と、一端に他方の腕部46が固定された他方の連結板48と、他方の連結板47の他端に接続された第2サーボシリンダ機構52とを含んでいる。
第1の揃え板進退機構71の第1サーボシリンダ機構51は、ハウジング53と、ハウジング53に収容されたサーボモータ54と、サーボモータ54によって駆動されるねじ機構55とを含んでいる。ねじ機構55は、雄ねじ軸56と中空の雌ねじ軸57とを有しており、雄ねじ軸56に、サーボモータ54の出力軸58が固定されている。サーボモータ54の出力軸58の回転位置は、サーボモータ54に備えられるエンコーダ59によって検知される。雌ねじ軸57は、雄ねじ軸56に螺合されている。この雌ねじ軸56は、軸線方向の移動を許容されつつ、ハウジング53に対する回転運動が規制されており、雄ねじ軸56の回転に伴い、毛束3の長さ方向Yと平行な方向に変位する。
以下、歯ブラシ製造装置10における作用について説明する。まず、鞘18の一端を、毛揃え機構15に対して所定方向X2側である待機位置に待機させる。この状態では、鞘18の掻き取り溝20が毛箱12の直下に配置され、図7(a)に示すごとく、掻き取り溝20内に複数本の毛6が入り込でいる。
続いて、図6(c)に示すように、スライダ11が所定方向X1に移動され、鞘18の一端が、植毛補助器34よりも所定方向X1側の植毛用位置P1に配置される。これにより、毛束3は、押込針31と植毛補助器34の筒部36との間に配置される。この状態で、操作レバー25が所定方向X2側に逆転移動し始め、突起23が掻き取り溝20から抜けていく。これにより、図6(d)に示すように、掻き取り溝20が毛束3を保持する力が弱くなる。
平線8が形成されると、図9(a)に示すように、押込針31が孔36aの中心軸36bに沿って下降させられ、平線8は、平線通過溝38内に押し込められる。これにより、毛束3は、平線8に押されて毛挿入溝37内に挿入されるとともに、筒部36の孔36a内に挿入される。
次に、図9(c)に示すように、植毛補助器34の筒部36がブラシ柄2の植毛面4に当接するか、または極めて近接した時点で、植毛補助器34の下降が停止し、押込針31のみが下降する。これにより、平線8は、植毛補助器34の直下に予め配置された所定の植毛穴5に圧入される。毛束3の折り目7が植毛穴5に植毛された後、押込針31および植毛補助器34が上昇させられ、植毛が完了する。
図10は、進退機構制御装置44の制御部63による制御の流れを説明するためのフローチャートである。図11は、一対の揃え板41,42が毛束3を揃える動作と、ブラシ柄2に植毛された毛束3との関係を示す模式図である。以下、毛束3の両端301,302を揃える工程を詳述する。
毛束3が植毛穴(1)に植毛される場合(ステップS1でYES)、第1サーボシリンダ機構51のサーボモータ54a(以下、第1サーボモータ54aともいう)の出力軸58は、一方の揃え板41が長さ方向Yの一方Y1側に移動されるように、回転方向の一方r1にα×50ステップ角駆動され、また、第2サーボシリンダ機構52のサーボモータ54b(以下、第2サーボモータ54aともいう)の出力軸58は、他方の揃え板42が長さ方向Yの他方Y2側に移動されるように、回転方向の一方r1にα×50ステップ角駆動される(ステップS2)。
植毛穴(1)に植毛する場合、両揃え板41,42の進変位量は等しいので、両揃え板41,42の進変位量A11,A12の合計を100%としたとき、一方の揃え板41の進変位量A11は、50%となり、他方の揃え板42の進変位量A12は、50%となる。このとき、一対の揃え板41,42は、連動して毛束3に向かって進変位しており、毛束3を両端から叩いて揃える。このとき、一対の揃え板41,42の最小間隔Bは、実質的に毛束3の長さL1(毛6の長さL2)と同一であり、上方から見た折り目7の位置は、長さ方向Yにおける毛束3の中点303と一致している。このとき、筒部36の中心軸36bは、折り目7と重なっており、また、毛束3の中点303と重なっている。長さ方向Yに関する、中点303と中心軸36bの距離A11−A12(長さ)は、ゼロである。その結果、毛束3は、折り目7で2つ折りにされ、段差寸法H3がゼロの状態で、植毛穴(1)に植毛される。
毛束3が植毛穴(2)に植毛される場合(ステップS4でYES)、第1サーボモータ54aの出力軸58は、一方の揃え板41が長さ方向Yの一方Y1側に移動されるように、回転方向の一方r1にα(50+x2)ステップ角駆動され、また、第2サーボモータ54bの出力軸58は、他方の揃え板42が長さ方向Yの他方Y2側に移動されるように、回転方向の一方r1にα(50−x2)ステップ角駆動される(ステップS5)。なお、x2は整数であり、−50<x2<50である。後述する他の値x3,x4,x5、についても同様に、整数であり、−50<xn<50(nは3,4または5)である。
毛束3が植毛穴(3)に植毛される場合(ステップS7でYES)、第1サーボモータ54aの出力軸58は、一方の揃え板41が長さ方向Yの一方Y1側に移動されるように、回転方向の一方r1にα(50+x3)ステップ角駆動され、また、第2サーボモータ54bの出力軸58は、他方の揃え板42が長さ方向Yの他方Y2側に移動されるように、回転方向の一方r1にα(50−x3)ステップ角駆動される(ステップS8)。
毛束3が植毛穴(4)に植毛される場合(ステップS10でYES)、第1サーボモータ54aの出力軸58は、一方の揃え板41が長さ方向Yの一方Y1側に移動されるように、回転方向の一方r1にα(50+x4)ステップ角駆動され、また、第2サーボモータ54bの出力軸58は、他方の揃え板42が長さ方向Yの他方Y2側に移動されるように、回転方向の一方r1にα(50−x4)ステップ角駆動される(ステップS11)。
さらに、ブラシ柄2の短手方向に見たとき、毛束3先端の全体形状が、植毛面4側に凹となる形状に形成されている。これにより、各毛束3の一端301を、歯の形状に良好にフィットさせることができ、歯垢などの汚れを落とし易くできる。
たとえば、図1(b)に示したのと異なる態様で、毛束3の第1高さH1を設定してもよい。
例として、図12に示すように、第1高さH1が相対的に高い毛束3aと、第1高さH1が相対的に低い毛束3bとを1列目の植毛穴5aから10列目の植毛穴5jにかけて互い違いに配置してもよい。第1高さH1が相対的に高い毛束3aの第1高さH1と、第1高さH1が相対的に低い毛束3bの第1高さH1との差は、1mm〜3mm程度にされているのが好ましい。この場合、歯の段差の奥まで毛束3の毛を到達し易くでき、歯垢などの汚れを落とし易くできる。
また、図15に示すように、1列目ないし10列目のうちの真ん中の列の植毛穴5(図14において、第4列ないし第7列5d〜5g)の毛束3gの第1高さH1を低くし、その他の列の毛束3hの第1高さH1を高くしてもよい。
この場合、植毛穴(1)と植毛穴(2)のそれぞれに、長さL1が相対的に短い毛束3を植毛してあり、植毛穴(3)〜(5)のそれぞれに、長さL1’が相対的に長い毛束3’を植毛してある。
植毛穴(3)の毛束3’は、第1高さH1’が第2高さH2’と等しくされている。植毛穴(3)の毛束3’の第1高さH1’は、植毛穴(2)の毛束3の第1高さH1よりも高い。
図17は、歯ブラシ1’を製造する歯ブラシ製造装置10’の要部の斜視図である。歯ブラシ製造装置10’については、歯ブラシ製造装置10(図4参照)と異なる点について主に説明し、同様の構成については図に同一の符号を付してその説明を省略する。
一方、毛箱12’内の毛6’を束にして掻き取るときは、図18(b)に示すように、鞘18の掻き取り溝20を毛箱12’の直下に配置し、掻き取り溝20内に複数本の毛6’を入り込ませる。これにより、毛6,6’(毛束3,3’)を、択一的に一対の揃え板41,42の間に運ぶことができる。
図10および図19を参照して、毛束3の両端301,302、および毛束3’の両端301’,302’を揃える工程における、進退機構制御装置44の制御部63による制御の流れは、歯ブラシ製造装置10の場合と同様であるが、歯ブラシ製造装置10’による植毛の動作は、以下に示す点が特徴的である。
なお、毛束3,毛束3’のいずれが植毛されるかの判定と、1列目〜10列目のうちのどの列の植毛穴5に植毛されるかの判定は、ROMに格納された制御プログラムなどを参照することで行われる。
これにより、ステップS8のときと同様、一方の揃え板41は、待機位置を基準として、図19の左から5番目の揃え板41に示すように、長さ方向Yの一方Y1に進変位量A41’(A41’>A31’)移動される。また、他方の揃え板42は、待機位置を基準として、長さ方向Yの他方Y2に進変位量A42’(A42’<A32’)進変位される。両揃え板41,42の進変位量A41’、A42’の合計を100%としたとき、一方の揃え板41の進変位量A41’は、(50+x4)%となり、他方の揃え板42の進変位量A42’は、(50−x4)%となる。このとき、一対の揃え板41,42の最小間隔B’は、実質的に毛束3’の長さL1’と同一となっており、毛束3’を両端から叩いて揃える。上方から見た折り目7’の位置は、長さ方向Yにおける毛束3’の中点303’から(A41’−A42’)ずれている。このとき、筒部36の中心軸36bは、折り目7’と重なっており、また、毛束3’の中点303’とは重なっていない。長さ方向Yに関する、中点303’と中心軸36bの距離A41’−A42’は、ゼロより大きい値となっている。このように、長さ方向Yに関する、中点303’と中心軸36bの距離が、植毛孔(3)に植毛するときのA31’−A32’からA41’−A42’に変更されている。毛束3’は、折り目7’で2つ折りにされ、段差寸法H3’=A41’−A42’となるように、植毛穴(4)に植毛される。
これにより、一方の揃え板41は、待機位置を基準として、図19の左から5番目の揃え板41に示すように、長さ方向Yの一方Y1に進変位量A51(A51’=A41’)進変位される。また、他方の揃え板42は、待機位置を基準として、長さ方向Yの一方Y1に進変位量A52’(A52’=A42’)進変位される。両揃え板41,42の進変位量A51’、A52’の合計を100%としたとき、一方の揃え板41の進変位量A51’は、(50+x5)%となり、他方の揃え板42の進変位量A52’は、(50−x5)%となる。
また、各毛6の両端をテーパ状に加工することに代えて、図20に示すように、各毛6の両端を球状に形成してもよい。各毛6の両端の球状の直径は、毛6の中間部の直径と比べて大きくされている。この場合、個々の毛の両端を球状にすることで、歯垢の掻き取り効果を増して歯垢をより確実に除去できるとともに、歯肉に対するマッサージ効果を発揮できる。さらに、毛6の両端の形状は、例示したものに限らず、テーパ加工や球状加工などの形状調整加工が施されていなくてもよい。毛6’についても毛6と同様の変更を施すことができる。
また、本発明は、歯ブラシに限らず、ヘアブラシなど、他のブラシに適用することができる。さらに、本発明は、歯ブラシ製造装置に限らず、ヘアブラシなど、他のブラシを製造するブラシ製造装置に適用することができる。
2 ブラシ柄
3,3’ 毛束
5 植毛穴
7,7’ 折り目
11 スライダ(保持部材)
31 押込針(植毛針)
34 植毛補助器
36a 孔
36b 中心軸
41,42 揃え板
301,301’ (毛束の)一端
302,302’ (毛束の)他端
303,303’ 中点
A11−A12 距離(長さ)
A21−A22 距離(長さ)
A31−A32 距離(長さ)
A41−A42 距離(長さ)
A51−A52 距離(長さ)
A31’−A32’ 距離(長さ)
A41’−A42’ 距離(長さ)
H1,H1’ 第1高さ(毛束の高さ)
H3,H3’ 段差寸法
Y 長さ方向
Claims (6)
- 複数個の植毛穴が穿設されたブラシ柄と、各植毛穴に植毛された毛束とからなり、各毛束は長さの揃った毛が両端を揃えられて長さ方向の途中を2つ折りにされ、折り目を植毛穴内に固定されて植毛されているブラシにおいて、
複数の毛束には、一端が他端よりもブラシ柄から大きく突出している毛束が含まれ、
上記複数の毛束には、毛束を2つ折りにする折り位置が異なっていて、毛束の一端と他端との間の段差寸法(段差寸法のないものを含む)が異なっているものが含まれており、
段差寸法の大きなものは、植毛された毛束の高さが高く、段差寸法の小さなもの(段差寸法のないものを含む)は、植毛された毛束の高さが低くなっていて、植毛された複数の毛束の高さが、植毛穴の位置に応じて高低変化をつけられていることを特徴とするブラシ。 - 植毛後に毛先の切断加工を行っていないことを特徴とする請求項1記載のブラシ。
- 各上記毛束の毛は、その両端に、それぞれ、球状またはテーパ状の加工が施されていることを特徴とする請求項1または2記載のブラシ。
- 上記毛束は、予め定める植毛穴の位置に応じて、毛束の長さが異なる少なくとも2種類の毛束のいずれかが使用されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のブラシ。
- 保持部材に保持された毛束の長さ方向途中の折り目を中心に毛束を2つ折りにして、折り目をブラシ柄に植毛するに際し、
上記毛束の両端を毛束の長さ方向に向かって一対の揃え板で叩いて毛束を揃え、かつ、上記保持部材による毛束の保持位置を毛束の長さ方向に所定量ずらすことによって、毛束の折り位置を変化させて、ブラシ柄に植毛されたときの毛束の高さを変化させることを特徴とするブラシの製造方法。 - 上記毛束の両端を一対の揃え板で叩いて端を揃え、次いで、上記保持部材に保持された1つの毛束を、植毛補助器に穿設された先細円錐台形の孔内で2つ折りにしてブラシ柄に植毛するに際し、両端の揃った毛束の長さ方向の中点を上記孔の中心軸から毛束の長さ方向に長さA(ゼロを含む)だけ外れたところに置き、上記孔内で孔の中心軸に沿って進行する植毛針によって毛束を2つ折りにしてブラシ柄に上記1つの毛束を植毛し、次いで、上記長さAを変更して別の毛束を植毛することを特徴とする請求項5記載のブラシの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008333829A JP5203177B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | ブラシおよびブラシの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008333829A JP5203177B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | ブラシおよびブラシの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010154900A JP2010154900A (ja) | 2010-07-15 |
JP5203177B2 true JP5203177B2 (ja) | 2013-06-05 |
Family
ID=42573276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008333829A Active JP5203177B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | ブラシおよびブラシの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5203177B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USD754443S1 (en) | 2014-06-11 | 2016-04-26 | Colgate-Palmolive Company | Oral care implement |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012075725A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Pdr Co Ltd | 歯ブラシ |
JP6452220B2 (ja) * | 2014-01-28 | 2019-01-16 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5178529B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2013-04-10 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
-
2008
- 2008-12-26 JP JP2008333829A patent/JP5203177B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USD754443S1 (en) | 2014-06-11 | 2016-04-26 | Colgate-Palmolive Company | Oral care implement |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010154900A (ja) | 2010-07-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11641932B2 (en) | Head for an oral care implement | |
EP2929803B1 (en) | Head for an oral care implement | |
US6141818A (en) | Brush for gum massage and tooth cleaning and process for producing the bristles of such a brush | |
JP5211074B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP4581716B2 (ja) | 歯間清掃具およびその製造方法 | |
KR20160009605A (ko) | 구강 케어 기구용 헤드 | |
JP5203177B2 (ja) | ブラシおよびブラシの製造方法 | |
KR20170072268A (ko) | 구강 케어 기구용 헤드 | |
KR20160007569A (ko) | 구강 케어 기구용 헤드 | |
EP3065593B1 (en) | Process and apparatus for creating tufts for tufted article | |
EP2959797A1 (de) | Zahnbürste mit bewegten Elementen | |
JP5203178B2 (ja) | ブラシ製造装置 | |
KR101592857B1 (ko) | 치관 및 잇몸 세정용 전동칫솔 | |
CN105828666B (zh) | 牙刷 | |
JP3585811B2 (ja) | 歯ブラシ | |
KR102693708B1 (ko) | 브러시 | |
JP7385272B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP2001346632A (ja) | 歯ブラシ | |
JP2021133121A (ja) | 歯ブラシの製造方法、及び、歯ブラシ | |
CN1349390A (zh) | 加工鬃毛的方法和带有这种鬃毛的鬃毛的制品 | |
JP2017143928A (ja) | 口腔内用ブラシ | |
KR20240126578A (ko) | 치간칫솔 | |
KR20240125544A (ko) | 치간 브러시 | |
JP2007289345A (ja) | ブラシの製造装置及び製造方法、並びに歯ブラシ | |
JPH06245821A (ja) | ブラシセグメントの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121122 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130131 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5203177 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |