JP5202266B2 - 水噴射式圧縮機およびその駆動方法 - Google Patents
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Description
1 本発明の圧縮機における蒸発の理論
本発明の実施形態を説明するにあたり、まず、蒸発の理論に関して考える。
液相の状態にある水の比熱は圧力と温度にあまり依存せず、233[J/kmolK]でほぼ一定である。他方、蒸発潜熱も圧力と温度にあまり依存せず、125,389[J/kmol]でほぼ一定になっており、蒸発潜熱に相当する熱を顕熱変化での温度差に換算すると538[℃]に相当する。
ガス中に置かれた液滴からの単位時間・単位表面積当たりの蒸発量は勾配拡散によって支配される現象であり、式(1)によって表される。
次に濃度Csを大きくする方法が考えられる。
233[J/kmolK]×(150−20)[℃]=27,960[J/kmol]のエネルギーを余計に系内に持ち込んで、125,389[J/kmol]のエネルギーを蒸発潜熱として確実に吸収することを意味している。
表1に示す一般的な1段圧縮式のスクリュー空気圧縮機に対して水噴射を行う。この時の運転状態は熱力学的に計算によって求めることができる。以下にその計算方法を示す。
下記の式において比熱比κをポリトロープ指数nに変えることによって、ポリトロープ変化を表す関係式(5)に変わる。
仕事とは、ポリトロープ変化による圧縮仕事と等圧変化による排出仕事の和を意味する。
(a)比熱
噴霧条件を求めるために、(a)常温水(水温290[K])、(b)ケーシング冷却水(常温水と吐出ガス冷却水温度の平均温度)、(c)吐出ガス冷却水(図4に示す吐出ガス温度と同じ)、(d)冷却水+40℃加熱(吐出ガス冷却水をさらに40℃分加熱)をそれぞれ噴霧した場合の計算を行った。ただし、冷却水の粒子径は50μmとした。
図10〜14は、空気を圧縮する水噴射式圧縮機について、そのケーシング内に噴射する水を加熱する形態別に示したものである。
図10は、本発明の水噴射式圧縮機1の基本構成を示したものであり、圧縮機本体2と、この圧縮機本体2に加熱した冷却水を供給するヘッダー3と、冷却水供給配管4に設けられ冷却水を所定の温度に加熱する加熱手段としての電熱線加熱器(以下、加熱器と略称する)5とから主として構成されている。なお、図中、6は交流電源を示している。
なお、以下の説明において図10と同じ構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図12に示す水噴射式圧縮機20は、圧縮機本体2の吐出部から吐出される吐出ガス管路21に熱交換器22を設け、この熱交換器22の冷媒入口に冷却水を供給して吐出ガスと熱交換させ、熱交換によって加熱された冷却水をヘッダー3に導入するように構成されている。
図13に示す水噴射式圧縮機30は、図10の構成と図11の構成を組み合わせたものであり、ケーシング2cを冷却するための冷却部11を有し、この冷却部11に導入され、熱交換によって加熱された冷却水を加熱器5に導入し、この加熱器5によって冷却水をさらに加熱し、ヘッダー3に供給するように構成されている。この構成によれば、冷却水を所定の温度まで加熱することが可能になる。
図14に示す水噴射式圧縮機40は、図10の構成と図12の構成を組み合わせたものであり、熱交換器22に冷却水を供給して吐出ガスと熱交換させ、熱交換によって加熱された冷却水を加熱器5に導入し、この加熱器5によって冷却水をさらに加熱し、ヘッダー3に供給するように構成されている。この構成においても、冷却水を所定の温度まで加熱することが可能になる。
次に、スクリュー圧縮機を蒸気圧縮機として用いる場合について説明する。
表3に蒸気の圧縮条件を示す。
図15は噴射水流量(横軸)に対する吐出側温度(左縦軸)およびポリトロープ指数(右縦軸)の関係を示したグラフである。
2 圧縮機本体
2a 雄スクリューロータ
2b 雌スクリューロータ
2c ケーシング
2d 駆動軸
2e 従動軸
3 ヘッダー(給水手段)
3a〜3e 給水管
4 冷却水供給配管
5 加熱器(加熱手段)
6 交流電源
7 吸気管
10 水噴射式圧縮機
11 冷却部
20 水噴射式圧縮機
22 熱交換器
30 水噴射式圧縮機
40 水噴射式圧縮機
Claims (6)
- 圧縮機のケーシング内に噴射する水を加熱する加熱手段と、
加熱された水を、その加熱温度の飽和蒸気圧以上の圧力で、上記圧縮機の吸気管内及び上記ケーシング内の少なくともいずれか一方に噴射する給水手段と、を備え、
上記加熱手段として上記ケーシングを冷却するケーシング冷却装置を有し、このケーシング冷却装置に導入され昇温した冷却水を上記加熱された水として使用するように構成されていることを特徴とする水噴射式圧縮機。 - 上記ケーシング冷却装置からの上記昇温した冷却水を、さらに加熱する加熱器が設けられている請求項1に記載の水噴射式圧縮機。
- 上記水噴射式圧縮機が、一対の雄スクリューロータと雌スクリューロータが噛み合わされた状態で上記ケーシング内に収納されているスクリュー圧縮機から構成されている請求項1に記載の水噴射式圧縮機。
- 上記給水手段として、ヘッダーから分岐された複数の給水管を有し、一部の給水管は上記吸気管と接続されてその吸気管内に上記加熱された水を噴射し、残りの給水管は上記雄スクリューロータと上記雌スクリューロータとの間に形成される圧縮作動室に対し複数箇所から上記加熱された水を噴射するように構成されている請求項3に記載の水噴射式圧縮機。
- 加熱された水を、その加熱温度の飽和蒸気圧以上の圧力で、圧縮機の吸気管内及びケーシング内の少なくともいずれか一方に噴射する水噴射式圧縮機の駆動方法において、
上記圧縮機の吸入空気が飽和するまで上記吸気管内に上記加熱された水を噴射し、この飽和吸入空気を用い、上記ケーシング内で圧縮された空気をさらに飽和させるのに必要な量の上記加熱された水を上記ケーシング内に噴射することを特徴とする水噴射式圧縮機の駆動方法。 - 上記圧縮機の吸気管に蒸気を導入し、上記加熱された水を上記吸気管内および上記ケーシング内のそれぞれに噴射する請求項5記載の水噴射式圧縮機の駆動方法。
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