JP5201476B2 - 電力または通信のケーブルのための外皮層 - Google Patents

電力または通信のケーブルのための外皮層 Download PDF

Info

Publication number
JP5201476B2
JP5201476B2 JP2008518718A JP2008518718A JP5201476B2 JP 5201476 B2 JP5201476 B2 JP 5201476B2 JP 2008518718 A JP2008518718 A JP 2008518718A JP 2008518718 A JP2008518718 A JP 2008518718A JP 5201476 B2 JP5201476 B2 JP 5201476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fraction
base resin
mfr
cable
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008518718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008544469A (ja
Inventor
マリオン,レムコ バン
カールソン,ロガー
エクリンド,ハンス
へランド,イレーヌ
Original Assignee
ボレアリス テクノロジー オイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ボレアリス テクノロジー オイ filed Critical ボレアリス テクノロジー オイ
Publication of JP2008544469A publication Critical patent/JP2008544469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5201476B2 publication Critical patent/JP5201476B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/30Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes
    • H01B3/44Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes vinyl resins; acrylic resins
    • H01B3/441Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes vinyl resins; acrylic resins from alkenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/02Ethene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/02Ethene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/16Copolymers of ethene with alpha-alkenes, e.g. EP rubbers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2205/00Polymer mixtures characterised by other features
    • C08L2205/02Polymer mixtures characterised by other features containing two or more polymers of the same C08L -group

Description

本発明は、エチレンのホモポリマーまたはコポリマーの2の画分を有するベース樹脂を有するポリエチレン組成物から造られた外皮層を有する電力または通信のケーブルに関する。さらに、本発明は、このような組成物をケーブルの外皮層を製造するために使用する方法に関する。
ケーブル、たとえば電力または通信のケーブルは通常、伝導性要素、たとえば金属ワイヤまたはガラスファイバーを含んでいる内部芯線、および遮蔽および保護の目的のための1以上の外層を有する。これらの層のうち主に保護の目的を有する最外層は、通常、外皮(outer sheath)または外側ジャケット(outer jacket)と言われる。
最も外側の保護外皮層を、主にポリオレフィン、特にポリエチレンを有するポリマー組成物から製造することは知られている。外側ジャケットが少なくとも部分的には互いに相反する多数の要件を満たすことを、様々な種類のケーブルの多様な用途分野は必要とする。
ケーブル外皮およびケーブル外皮の製造に使用される物質の重要な特性の中には、良好な加工性、たとえば広い加工温度の窓における良好な押出特性、および良好な機械的特性、たとえば良好な環境応力亀裂抵抗ESCR、高い機械的強さ、高い表面仕上げ性並びに最終ケーブル外皮の低い収縮性がある。
したがって、上述の特性および全ての上述の特性と両立する高い可撓性を同時に有するポリエチレン組成物から造られたケーブル外皮を提供することが本発明の目的である。特に、良好な表面特性を有するケーブル外皮をもたらしながら、高い製造速度が達成されることができるように、該外皮に使用される組成物は改良された加工性を示さなければならない。
本発明は、14超の非常に広い分子量分布を有するポリエチレン組成物がこのような外皮の製造に使用されるならば、このような外皮が提供されることができるという発見に基づいている。
したがって、本発明は、
(A)エチレンのホモポリマーまたはコポリマーの第一である画分、および
(B)エチレンのホモポリマーまたはコポリマーの第二である画分
を含有するベース樹脂を有するポリエチレン組成物から造られた外皮層を有する電力または通信のケーブルを提供し、ここで、画分(A)は画分(B)よりも低い分子量を有し、かつ、該ベース樹脂は14超の分子量分布M/Mを有する。
従来技術の物質と比較して、良好な機械的特性、特に良好な表面外観を同時に保持しながら、本発明のケーブルの最外皮層はより容易に加工されることができる。
本明細書で使用される「分子量」の語は、重量平均分子量Mを表す。ポリマーのメルトフローレートMFRは、重量平均分子量の尺度の役目をすることができる。
「ベース樹脂」は、本発明に従うケーブルの外皮層に使用されるポリエチレン組成物中のポリマー状成分の全体を意味し、普通、全組成物の少なくとも90重量%を構成する。
通常、少なくとも2のポリエチレン画分を有するポリエチレン組成物は、該少なくとも2のポリエチレン画分が該画分について異なった(重量平均)分子量をもたらすと、異なった重合条件下に製造されて、「多峰性」と言われる。「多」の接頭辞は、該組成物がそれから構成されているところの異なったポリマー画分の数に関する。したがって、たとえば、2の画分のみからなる組成物は「二峰性」と呼ばれる。
このような多峰性ポリエチレンの分子量分布曲線の形状、すなわちポリマー重量画分のその分子量の関数としてのグラフの外観は、2以上の極大を示すだろう。あるいは個々の画分の曲線と比較して少なくとも区別されるように広げられるだろう。
たとえば、直列に連結された反応器を利用しかつ各反応器で異なった条件を使用する逐次的な多段階プロセスにおいてポリマーが製造されるならば、またはその中で2以上の異なった触媒が使用される単一段階を有するプロセスにおいてポリマーが製造されるときは、それぞれ該異なった反応器中でまたは該異なった触媒によって製造されたポリマー画分は、それぞれそれ自体の分子量分布および重量平均分子量を有するだろう。このようなポリマーの分子量分布曲線が記録されると、これらの画分からの個々の曲線は重ね合わされて、得られたポリマー生成物全体の分子量分布曲線になり、通常、2以上の区別される極大をもたらす。
好まれる実施態様では、ベース樹脂は、23以上、より好ましくは25以上、さらにより好ましくは30以上の分子量分布M/Mを有する。
ベース樹脂は、好ましくは0.05〜5g/10分、より好ましくは0.1〜4g/10分、さらにより好ましくは0.2〜3.5g/10分、最も好ましくは0.5〜1.5g/10分のMFRを有する。
さらに、ベース樹脂は、好ましくは50〜150g/10分、より好ましくは70〜130g/10分のMFR21を有する。好まれる実施態様では、ベース樹脂は少なくとも90g/10分のMFR21を有する。
ベース樹脂の密度は、好ましくは0.915〜0.960g/cm、より好ましくは0.918〜0.950g/cm、さらにより好ましくは0.918〜0.935g/cm、最も好ましくは0.918〜0.928g/cmである。
ベース樹脂は、好ましくは50〜150、より好ましくは80〜130のフローレート比FRRを有する。
ベース樹脂の画分(A)は、好ましくは50〜5000g/10分、より好ましくは100〜1000g/10分、最も好ましくは200〜700g/10分のMFRを有する。
さらに、画分(A)は、好ましくは0.930〜0.975g/cm、より好ましくは0.935〜0.955g/cmの密度を有する。
なおさらには、画分(A)は、好ましくは少なくとも1のさらなるアルファ−オレフィンを有するエチレンコポリマーである。
好ましくは、画分(B)のアルファ−オレフィンコモノマーは、3〜20の炭素原子、より好ましくは4〜10の炭素原子を有しており、最も好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンおよび1−デカデンから選択される。
さらに好まれるのは、画分(A)の重量平均分子量が5,000g/モル〜100,000g/モル、より好ましくは7,000〜90,000g/モル、最も好ましくは10,000〜80,000g/モルであることである。
ベース樹脂の画分(B)は、好ましくは0.01〜1g/10分、より好ましくは0.05〜0.3g/10分のMFRを有する。
さらに、画分(B)は、好ましくは0.880〜0.930g/cmの密度を有し、より好ましくは0.890〜0.920g/cmの密度を有する。
なおさらには、画分(B)は、好ましくは少なくとも1のさらなるアルファ−オレフィンを有するエチレンのコポリマーである。
好ましくは、画分(B)のアルファ−オレフィンコモノマーは、3〜12の炭素原子、より好ましくは4〜8の炭素原子を有しており、最も好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンおよび1−オクテンから選択される。
特に好まれる実施態様では、ベース樹脂はさらに、0.1g/10分以下のMFRを有する(C)エチレンのホモポリマーまたはコポリマーである第三の画分
を全ベース樹脂の20重量%までの量で有する。
好ましくは、画分(C)の量は全ベース樹脂の15重量%まで、より好まれるのは10重量%までである。好まれる実施態様では、画分(C)はベース樹脂中に1重量%〜5重量%の量で存在する。
さらに、好ましくは画分(C)はベース樹脂中に少なくとも2重量%、より好ましくは少なくとも3重量%の量で存在する。
好ましくは、画分(C)は1g/10分未満のMFR21を有する。
画分(C)は、好ましくはエチレンホモポリマーである。
画分(C)は、好ましくは(A)および(B)よりも前の段階において造られ、画分(C)は画分(B)よりも高いMWを有する。
ベース樹脂中の画分の重量比(A):(B)は、好ましくは30:70〜70:30、より好ましくは40:60〜60:40、さらにより好ましくは45:55〜55:45である。
ベース樹脂は、好ましくは960g/m未満の密度を有する。
ベース樹脂の重量平均分子量は、好ましくは100,000g/モル〜2,000,000g/モルである。
好まれる実施態様では、ベース樹脂は画分(A)、(B)および(C)からなる。
ベース樹脂に加えて、ポリオレフィンに使用される通常の添加剤、たとえば顔料(例として、カーボンブラック)、安定剤(酸化防止剤)、酸中和剤および/または紫外線防止剤、帯電防止剤並びに効率向上剤(たとえば、加工助剤)がポリエチレン組成物中に存在してもよい。これらの添加剤はポリオレフィンのマスターバッチとして添加されることができる。好ましくは、これらの添加剤の量は、全組成物の10重量%以下、さらに好まれるのは8重量%以下である。
本発明に従うケーブルのポリエチレン組成物は、好ましくは少なくとも5、より好ましくは少なくとも10、さらにより好ましくは少なくとも20、最も好ましくは少なくとも40のせん断流動化指数SHI(2.7/210)を有する。
さらに、ポリエチレン組成物は好ましくは300以下、より好ましくは290以下、さらにより好ましくは220以下、最も好ましくは200以下のせん断流動化指数SHI(2.7/210)を有する。
SHIは、異なったせん断応力におけるポリエチレン組成物の粘度の比である。本発明では、2.7kPaおよび210kPaにおけるせん断応力がSHI2.7/210を計算するために使用され、これは分子量分布の広さの尺度の役目をすることができる。
さらに、ポリエチレン組成物は2.7kPaのせん断応力における、好ましくは10,000〜500,000Pa・秒、より好ましくは50,000〜400,000Pa・秒、最も好ましくは75,000〜350,000Pa・秒の粘度η(2.7)を有する。
本発明のケーブルの最外皮層を造るために使用されるポリマー組成物のベース樹脂は、従来技術で知られた任意の方法によって製造されることができる。
しかし、ベース樹脂は、その成分のいわゆるインシチュー(in−situ)ブレンドであることが好まれる。「インシチューブレンド」は、その画分が1の反応段階において(たとえば、2以上の異なった触媒を使用することによって)同時に製造されるか、および/あるいは多段階プロセスにおいて製造されるところの多峰性ポリマーを意味する。重合触媒を含んでいる前段階の反応生成物の存在下に、通常、各段階において異なった反応条件を用いて、それぞれのまたは少なくとも2のポリマー画分を別々の反応段階において製造することによって、2以上の画分を含んでいるポリマーが製造される重合プロセスであると、多段階プロセスは定義される。任意の段階または反応器へ、該ポリマーは再循環されることができる。
本明細書において、本発明の組成物の画分(A)および/または(B)の好まれる数値特長が示されている個所においては、これらの値は、それぞれの画分についてこれらが直接測定されることができる場合について、たとえば該画分が別々に製造されるかまたは多段階プロセスの第一段階において製造されるときに、一般に有効である。
しかし、ベース樹脂は多段階プロセスにおいても製造されることができ、かつ好ましくは多段階プロセスにおいて製造され、その場合には、たとえば画分(A)および(B)は後続の段階において製造される。このような場合、多段階プロセスの第二および第三段階(またはさらなる段階)において製造された画分の特性は、該画分が製造される多段階プロセスの該段階に関して同一の重合条件(たとえば、同一の、温度、反応物質/希釈剤の分圧、懸濁媒体、反応時間)を適用することによって、かつその触媒に基づいて事前に製造されたポリマーが存在しないところの触媒を使用することによって、単一段階において別途に製造されるポリマーから、一つには推定されることができる。あるいは別に、多段階プロセスのより高次段階において製造された画分の特性は、たとえばB.Hagstrom、ポリマー加工会議(国際高分子加工学会(Polymer Processing Society))、拡張アブストラクトおよび最終プログラム、スウェーデン国、イエテボリ、1997年8月19〜21日、p.4:13に従って計算されることもできる。
したがって、多段階プロセスの生成物について直接測定可能ではないけれども、このような多段階プロセスのより高次段階において製造された画分の特性は、上記方法のいずれかまたは両方を適用することによって決定されることができる。当業者は適切な方法を選択する能力があるだろう。
本発明に従うケーブルのベース樹脂は、画分(A)および(B)のうち少なくとも一方、好ましくは(B)が気相反応において製造されるように好ましくは製造される。
さらに好まれるのは、ポリエチレン組成物の画分(A)および(B)のうち一方、好ましくは画分(A)がスラリー反応において、好ましくはループ反応器中で製造され、かつ画分(A)および(B)のうち一方、好ましくは画分(B)が気相反応において製造されることである。
ポリエチレン組成物の画分(A)および(B)が多段階プロセスの別々の段階において製造されることが、さらに好まれる。
好ましくは、多段階プロセスは少なくとも1の気相段階を有し、そこにおいて好ましくは画分(B)が製造される。
さらに好まれるのは、前の段階において製造された画分(A)の存在下に、後続の段階において画分(B)が製造されることである。
直列に連結された2以上の反応器を有する多段階プロセスにおいて、多峰性、特に双峰性オレフィンポリマー、たとえば多峰性ポリエチレンを製造することは従来から知られている。この従来技術の例として、欧州特許第517868号が挙げられることができ、その内容は、本発明に従うケーブルのポリエチレン組成物を製造するための好まれる多段階プロセスとして、そこに記載された全てのその好まれる実施態様を含めて、その全体が引用によって本明細書に取り込まれる。
好ましくは、多段階プロセスの主な重合段階は、欧州特許第517868号に記載されたようなものであり、すなわち、画分(A)についてスラリー重合/画分(B)について気相重合の組み合わせとして、画分(A)および(B)の製造が実施される。スラリー重合は好ましくはいわゆるループ反応器中で実施される。さらに好まれるのは、スラリー重合段階が気相段階に先行することである。
好まれる実施態様では、画分(A)および(B)が製造される多段階プロセスにおいて画分(C)も製造される。好ましくは、ベース樹脂のさらなる画分の製造に先行して、いわゆる予備重合(プレ重合)段階において、画分(C)は製造される。前述のように、プレポリマーは好ましくはエチレンホモポリマー(HDPE)である。
好ましくは、予備重合段階においては、全ての触媒がループ反応器中に仕込まれ、予備重合がスラリー重合として実施される。このような予備重合は、より低度に微細な粒子が後続の反応器において製造されることおよびより均一な生成物が最終的に得られることをもたらす。
ベース樹脂の製造においては、チーグラー・ナッタ(ZN)触媒またはメタロセン触媒が好ましくは使用され、より好ましくはチーグラー・ナッタ触媒が使用される。
これらの触媒は、たとえばシリカ、Al含有担体および二塩化マグネシウムに基づいた担体を包含する慣用の担体によって担持されていてもよい。好ましくは触媒はZN触媒であり、より好ましくは触媒は非シリカ担持ZN触媒であり、最も好ましくはMgClに基づいたZN触媒である。
チーグラー・ナッタ触媒はさらに好ましくは第4族(族番号付けは新IUPAC体系に従う。)金属化合物、好ましくはチタン、二塩化マグネシウムおよびアルミニウムを含んでいる。
該触媒は商業的に入手可能であり、または文献に従って若しくはそれと同じように製造されことができる。本発明に使用可能な好ましい触媒の調製については、Borealis社の国際公開第2004055068号および国際公開第2004055069号並びに欧州特許第0810235号が参照される。これらの文献の内容はその全体が、特にそこに記載された触媒並びに該触媒の製造方法の全般的および全ての好まれる実施態様について、引用によって本明細書に取り込まれる。
好ましくは、高分子量のポリマーが製造される段階に先行する段階において、高含有量の連鎖移動剤(水素ガス)によって比較的低分子量のポリマーが製造されるように、好まれる多段階方法における重合条件は選択される。しかし、これらの段階の順番は逆にされてもよい。
ループ反応器中の画分(A)の重合の後に気相反応器中の画分(B)の製造が続く好まれる実施態様では、ループ反応器の重合温度は好ましくは85〜115℃、より好ましくは90〜105℃、最も好ましくは92〜100℃であり、かつ気相反応器の温度は好ましくは70〜105℃、より好ましくは75〜100℃、最も好ましくは82〜97℃である。
連鎖移動剤、好ましくは水素は、要求に応じこれらの反応器に添加され、好ましくは、その反応器においてLMW画分が製造されるときにはHの200〜800モル/エチレンキロモルがその反応器に添加され、かつ気相反応器がHMW画分を製造するときにはHの0〜50モル/エチレンキロモルがその反応器に添加される。
画分(C)が製造される予備重合段階が使用されるならば、この段階の間に反応器中へ水素が全く導入されないことが好まれる。本発明者らは、少量の水素の添加を許す余地は残さなければならない。
本発明のケーブルの外皮層のための組成物は、コンパウンド段階を有するプロセスにおいて製造され、該コンパウンド段階ではベース樹脂の組成物、すなわちブレンドが、典型的には反応器からのベース樹脂粉体として得られ、従来技術で知られた様式で押出機で押出されそれからペレット化されてポリマーペレットにされる。
任意的に、コンパウンド段階の際に上記の量で添加剤または他のポリマー成分が該組成物に添加されることができる。好ましくは、反応器から得られた本発明の組成物は、従来技術で知られた様式で添加剤と一緒に押出機中でコンパウンドされる。
押出機は、たとえば任意の慣用される押出機であることができる。本発明のコンパウンド段階のための押出機の例としては、日本製鋼所社、神戸製鋼社またはFarrel−Pomini社によって供給されるもの、たとえばJSW 460Pであることができる。
本発明のケーブルは、最外皮層の他に少なくとも1以上の電力または情報の伝達要素を有する。外皮層を有するケーブルが製造されることができる。
前述のように、電力ケーブル並びに通信ケーブルを包含するケーブルの外皮層を製造するために、該ケーブル外皮組成物は使用されることができる。電力ケーブルとしては、高電圧ケーブル、中電圧ケーブル、および低電圧ケーブルが挙げられることができる。通信ケーブルとしては、ペアケーブル、同軸ケーブルおよび光ケーブルが挙げられることができる。
実施例
測定方法
a)分子量/分子量分布
重量平均分子量Mおよび分子量分布(MWD=M/M、ここでMは数平均分子量であり、Mは重量平均分子量である。)は、ISO 16014−4:2003に基づく方法によって測定される。Waters社からのHT&E styragel×3のカラム(ジビニルベンゼン)および溶媒として140℃におけるトリクロロベンゼン(TCB)とともに、Waters 150CV plus測定機が使用された。狭いMWDのPS標品(PSについてのMark Howings定数K:9.54*10−5およびa:0.725、並びにPEについてのK:3.92*10−4およびa:0.725)を用いる万能較正を使用して、該カラムのセットは較正された。MとMとの比は分布の広さの尺度である。というのは、それぞれがその「母集団」の反対側の末端によって影響を受けるからである。
b)密度
密度は、ISO 1872付属書Aに従って測定される。
c)メルトフローレート/フローレート比
メルトフローレート(MFR)は、ISO 1133に従って測定され、g/10分で表される。MFRは、ポリマーの流動性、したがって加工性の指標である。MFRが高ければ高いほど、ポリマーの粘度はそれだけ低くなる。MFRは190℃において測定され、様々な荷重、たとえば2.16kg(MFR)、5kg(MFR)または21.6kg(MFR21)において測定されることができる。
量FRR(フローレート比)は分子量分布の指標であり、異なった荷重におけるフローレートの比を表す。したがって、FRR21/2はMFR21/MFRの値を表す。
d)レオロジーパラメータ
レオロジーパラメータ、たとえばせん断流動化指数SHIおよび粘度は、レオメータ、好ましくはRheometrics Phisica MCR 300レオメータを使用することによって測定される。定義および測定条件は、国際公開第00/22040号の8ページ29行〜11ページ25行に詳細に記載されている。
e)環境応力亀裂抵抗(ESCR)
2、3および4MPaの様々な一定応力を有するCTL(定引張荷重)を使用して、ASTM F1473に従って施されたノッチを付けてCTL:ISO 6259に従って、ESCRは評価された。
f)評価用のケーブルサンプルは、以下のように押出された。
Figure 0005201476
g)収縮性
一定温度(+23℃)において24時間後に並びに+100℃の温度において24時間後にパーセント単位での収縮率が測定される。約40cmの長さを目盛られたケーブルサンプルが測定される。好都合には、状態調節後の測定がケーブルサンプル上の同じ点で実施されることができるように、該サンプルは印を付けられる。
測定中にサンプルが収縮することが判ったら、約40cmの印は最初に付けられなければならない。それからその長さが切り取られ再測定される。分析されるべき各ケーブルサンプルから正副のサンプルが取られる。該サンプルは一定温度の室中に24時間置かれ、その後に測定され、パーセント単位での収縮率値が計算される。次に全てのサンプルは滑石粉床上に100℃で24時間置かれる。これらサンプルは測定され、初期長さ基準でパーセント単位での全収縮率が計算される。
フィラー(充填化合物)吸水性
冷水中で急冷された板について、BTM22511に従ってフィラー吸水率が測定された。
i)機械的特性
板についてまたは直径3mmのアルミニウム導体上に施与された厚さ1mmの外皮を有するケーブルについて、22542/ISO 527−2/1A,Bに従って破断伸びおよび引張破断強さが測定された。
j)熱変形
EN 60811−3−1:1995に従ってこれは試験された。3mmの芯線および該導体上に直接押出された1mmの外皮層のケーブルについて、これは試験された。この特性は密度に直接比例する。この試験では、本発明者らは押出の際に冷水槽を使用したので、最悪のケースを再現している。溶融プラスチックが冷水に接触されると、徐冷の間に結晶化が起きるとしたときよりも密度は低い。結果については表を参照せよ。115℃で4時間後の貫入量が記録され、卵形頭がサンプル厚さ中に何%貫入するかとして報告される。
試験された組成物
〔例1〜5〕
比較ポリエチレン組成物(比較例9および比較例10)、および3の比較ポリエチレン組成物(比較例1〜3)が調製された。全ての組成物は双峰性である。各組成物についてのさらなる情報は表1に示される。
Figure 0005201476
添加剤として、Irganox B225の2400ppmおよびステアリン酸カルシウム1500ppmが使用された。比較例9、10および比較例1、2に使用された触媒はチーグラー・ナッタ型触媒であり、欧州特許第6887794号、実施例3に使用されたものに相当する。
Figure 0005201476
比較例9、10では、メルトフローレートMFR21.6kg/190℃他の比較例におけるよりも有意に高い。さらに、FRR21/2およびMWDの値によって示されるように、比較例9、10は広い分子量分布を有する。
比較例3は、加工性を改良するために低密度ポリエチレン15重量%を含んでいる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)である。該ブレンドの特性は表3に示される。
Figure 0005201476
以下において、これらの組成物の関連する加工特性および機械的特性が示され、検討される。
加工性
既に上で検討したように、外皮物質の加工性は、いくつかのパラメータ、たとえば表面仕上げ性、処理量、溶融圧力、および押出機原動力を包含する。外皮物質には多くの様々な用途があるので、加工の窓は広いことが重要である。
加工性を評価するために、これらの組成物はケーブル製造ラインで押出された。厚さ1mmの外皮が直径3mmのアルミニウム導体上に施与された。収縮性能に関して該物質にストレスを加えるために、温度設定は最適にはされなかった。導体は予熱されず、溶融温度は210℃であり、冷却槽温度は23℃であった。ライン速度は75m/分であった。
表面仕上げ性
目視および指触の検査によって、表面仕上げ性は評価された。
MFRが低ければ低いほど表面仕上げ性はそれだけ良好になるというのが、従来の経験である。しかし、製造された全てのケーブルは非常に滑らかな表面を示した。比較例9、10に選択された高いMFR21値を考慮すると、これは極めて驚くべきことである。
処理量および溶融圧力
表4に、ケーブル製造ライン押出試験からのデータが示される。
Figure 0005201476
より低い圧力および押出機動力で、比較例9、10の組成物が押出されることができることを表4の結果は明らかに示す。
押出機圧力へのMFR21.6kg/190℃の効果は図1にも示される。より低いMFR21の故に、同じ処理量を扱うために比較例1、2ははるかにより高い押出機圧力を必要とする。LDPEおよびLLDPEをブレンドすること(すなわち、比較例3)によって、比較例9,10の押出機圧力と同等な押出機圧力とすることが可能である。しかし、LDPEを添加することは、以下に示されるように機械的特性、熱変形および収縮挙動に有害な影響を与える。
環境応力亀裂抵抗(ESCR)
様々な一定応力を有するCTLを使用して、環境応力亀裂は評価された。イゲパール10%溶液が媒体として使用された。結果が表5に示される。
Figure 0005201476
機械的特性
破断伸びおよび引張強さが表6にまとめられる。比較例9、10は良好な機械的特性を有することを、この結果は示す。言い換えれば、機械的特性を高いレベルに保ちながら、加工性が改良された。
Figure 0005201476
収縮性
収縮率値が表7に記載される。
Figure 0005201476
比較例9、10の組成物が低い収縮率を示すことを、表7のデータは示す。特に、比較例3の加工性の改良(たとえば、低い押出圧力)は、収縮挙動に有害な影響を及ぼすことが明らかである。
充填化合物との相容性
LDおよびLLDの外皮の主用途は通信ケーブルにおけるものである。多くの遠隔ケーブルには、それが銅線であってもまたは光ファイバー線であっても、充填化合物が使用されて、それらへの水の侵入を防いでいる。ワセリンに基づいたInsojell 3332が、銅ケーブルに普通に使用される。この充填化合物は通常、最大の吸収を示す充填化合物である。
二つの試験、すなわち重量増加および機械的特性への影響が実施された。
プレス成形された板からの厚さ2mmのダンベルがInsojell 3332中に7日間入れられた。該サンプルはアルミニウム棒上に置かれて、このワセリンがあらゆる面から自由に接触できるようにされた。このエージングは60℃で行われた。結果については表9を参照せよ。
Figure 0005201476
〔例6〜13〕実施例3〜5および比較例4〜8
これらの実施例では、本発明に従う3のポリエチレン組成物(実施例3〜5)、および5の参照物質(比較例4〜8)がまず調製された。
予備重合段階とそれに続くループ反応器中およびその後の気相反応器中の重合とを含む逐次的な多段階プロセスにおいて、本発明の実施例は調製された。したがって、最終組成物は3のポリマー画分を含んでいた。
実施例3〜5の触媒として、Engelhard社によって製造販売された商用のLynx 200(商標)触媒が使用された。
本発明の実施例と同様に、比較例4、5は逐次的な多段階プロセスにおいて調製された。しかし、実施例3〜5とは対照的に、予備重合段階は含まれなかった。したがって、比較例4、5は双峰性である。
比較例4は比較例1に基づいている。しかし、低密度ポリエチレンが添加された。
比較例5は比較例1に対応する。
比較例6、7はどちらも直鎖低密度ポリエチレンに基づいており、これに低密度ポリエチレンが添加されて加工性が改良された。
比較例8は2段階プロセスにおいて調製され、第一段階はループ反応器中で実施され、気相重合段階がそれに続いた。
これらの組成物についてのさらなる情報は表10に提示される。
Figure 0005201476
Figure 0005201476
Figure 0005201476
Figure 0005201476
比較例4は、LDPE15%がコンパウンドされたことを除いて比較例5と同じである。
表12には、実施例3〜5並びに比較例5および8の分子量および分子量分布がまとめられる。参照物質と比較すれば、本発明の組成物中に第三の画分が存在することが分子量分布を有意に広げることが、表12から明らかである。
Figure 0005201476
表13に、実施例3〜5および比較例8のせん断流動化指数SHI(2.7/210)が示される。
Figure 0005201476
表13に示されたように、本発明の組成物は高いせん断流動化指数を有し、参照物質の値を有意に超えている。既に上で検討されたように、高いSHI値は広い分子量分布を表す。
これらの組成物は、加工性および機械的特性の試験に付された。結果が以下に示され、検討される。
表面仕上げ性
目視および指触の検査によって、表面仕上げ性は評価された。二つの異なった現象、すなわちまず表面仕上げそれ自体、しかしそれだけでなく絶縁体の形状も観察された。比較的高いライン速度では、いくつかの物質において波打ち形状が発生した。前者は溶融強度に起因しており、後者は押出機の圧送に、より大きい程度に起因し、溶融温度を上げることによって多分是正されることができるだろう。しかし、このことは加工の窓がより狭いことを表す。MFRが低ければ低いほど表面仕上げ性はそれだけ良好になるというのが、従来の経験である。本発明の組成物は、はるかにより高いMFRを有するけれども、これらのライン速度において優れた結果をもたらす。
Figure 0005201476
溶融圧力
比較例9、10と同様に、本発明の実施例3〜5は特定のライン速度において低い溶融圧力を有する。比較例6、7(すなわち、LLDPEとLDPEとのブレンド)によれば、低い溶融張力が同様に得られることができる。しかし、以下に示されるように、これらの物質においては低い溶融張力は引張強さ、熱変形および収縮挙動に不利な影響を与える。
比較例4、5および8では溶融張力は有意に、より高い。
ライン速度の関数としての溶融張力が図2に示される。
機械的特性
表15および16に、機械的特性がまとめられる。
Figure 0005201476
本発明の実施例は良好な機械的特性を有することを、表15のデータは示す。特に、実施例3〜5を比較例6と比べると、本発明の実施例のみが加工性(すなわち、低い溶融圧力)と機械的特性との改良されたバランスを有することが明らかである。
Figure 0005201476
収縮性
23℃および100℃において、24時間収縮率が測定された。結果が表17にまとめられる。本発明の実施例は良好な収縮性能を示す。
Figure 0005201476
充填化合物との相容性
二つの相容性試験、すなわち重量増加および機械的特性への影響が実施された。
プレス成形された板からの厚さ2mmのダンベルがInsojell 3332中に7日間入れられた。該サンプルはアルミニウム棒の上に置かれて、このワセリンがあらゆる面から自由に接触できるようにした。このエージングは70℃で行われた。結果が表18に示される。
Figure 0005201476
逐次的多段階プロセス(すなわち、実施例3〜5並びに比較例4,5および8)において調製された物質は、LLDPE/LDPEのブレンドよりも機械的特性の顕著な変化を有する。吸収重量増加に関しては、本発明の実施例は最も低い値を有する。したがって、両方の効果(すなわち、機械的特性の変化並びに重量の変化)を考慮すると、本発明の物質は最良のバランスを提供する。
熱変形値が表19に提示される。
Figure 0005201476
結晶化温度
表20に、実施例3〜5および比較例5の結晶化温度が示される。
Figure 0005201476
高分子量画分(iii)は結晶化を増加する核剤の役目をするので、結晶化温度の増加は加工、たとえばフィルム用途の加工に有利である。物品を加工した後の冷却特性に、これは好都合である
MFR21の関数としての押出機圧力を示すグラフである。

Claims (21)

  1. ベース樹脂を含有するポリエチレン組成物から造られた外皮層を有する電力または通信のケーブルであって、該ベース樹脂が
    (A)エチレンのホモポリマーまたはコポリマーである第一の画分、
    (B)エチレンのホモポリマーまたはコポリマーである第二の画分、および
    (C)全ベース樹脂の20重量%までの量の、エチレンのホモポリマーまたはコポリマーである第三の画分
    を含有し、ここで、画分(A)は画分(B)よりも低い重量平均分子量を有し、かつ、該ベース樹脂が14超の分子量分布M/Mを有し、かつ、画分(C)が0.1g/10分以下の、ISO 1133に従い190℃荷重2.16kgにおいて測定されたMFRを有する、ケーブル。
  2. ベース樹脂が23以上の分子量分布M/Mを有する、請求項1に従うケーブル。
  3. ベース樹脂が、ISO 1133に従い190℃荷重21.6kgにおいて測定された、少なくとも90g/10分のMFR21を有する、請求項1または2に従うケーブル。
  4. ベース樹脂が、ISO 1133に従い190℃荷重2.16kgにおいて測定された、0.05〜5g/10分のMFRを有する、請求項1〜3のいずれか1項に従うケーブル。
  5. ベース樹脂が、ISO 1133に従い190℃荷重2.16kgにおいて測定された、0.5〜1.2g/10分のMFRを有する、請求項1〜4のいずれか1項に従うケーブル。
  6. ベース樹脂が0.915〜0.960g/cmの密度を有する、請求項1〜5のいずれか1項に従うケーブル。
  7. ベース樹脂が0.918〜0.928g/cmの密度を有する、請求項1〜6のいずれか1項に従うケーブル。
  8. ベース樹脂の、ISO 1133に従い190℃荷重21.6kgにおいて測定されたMFR 21 とISO 1133に従い190℃荷重2.16kgにおいて測定されたMFR との比であるフローレートの比FRR 21/2 が50〜150である、請求項1〜7のいずれか1項に従うケーブル。
  9. ベース樹脂の、ISO 1133に従い190℃荷重21.6kgにおいて測定されたMFR 21 とISO 1133に従い190℃荷重2.16kgにおいて測定されたMFR との比であるフローレートの比FRR 21/2 が80〜130である、請求項1〜8のいずれか1項に従うケーブル。
  10. 画分(A)が、ISO 1133に従い190℃荷重2.16kgにおいて測定された、50〜5000g/10分のMFRを有する、請求項1〜9のいずれか1項に従うケーブル。
  11. 画分(A)が0.930〜0.975g/cmの密度を有する、請求項1〜10のいずれか1項に従うケーブル。
  12. 画分(A)が、少なくとも1のさらなるアルファ−オレフィンを有するエチレンコポリマーである、請求項1〜11のいずれか1項に従うケーブル。
  13. 画分(B)が、ISO 1133に従い190℃荷重2.16kgにおいて測定された、0.01〜1g/10分のMFRを有する、請求項1〜12のいずれか1項に従うケーブル。
  14. 画分(B)が0.880〜0.930g/cmの密度を有する、請求項1〜13のいずれか1項に従うケーブル。
  15. 画分(B)が、少なくとも1のさらなるアルファ−オレフィンを有するエチレンのコポリマーである、請求項1〜14のいずれか1項に従うケーブル。
  16. 画分(C)がベース樹脂中に1重量%〜5重量%の量で存在する、請求項1〜15のいずれか1項に従うケーブル。
  17. 画分(C)が、ISO 1133に従い190℃荷重21.6kgにおいて測定された、1g/10分未満のMFR21を有する、請求項1〜16のいずれか1項に従うケーブル。
  18. ベース樹脂中の画分(A):(B)の重量比が40:60〜60:40である、請求項1〜17のいずれか1項に従うケーブル。
  19. 組成物が5〜300の、2.7kPaおよび210kPaでのせん断応力におけるポリエチレン組成物の粘度の比であるSHI(2.7/210)を有する請求項1〜18のいずれか1項に従うケーブル。
  20. ベース樹脂がインシチュー(in−situ)ブレンドである、請求項1〜19のいずれか1項に従うケーブル。
  21. ベース樹脂を含有するポリエチレン組成物であって、該ベース樹脂が
    (A)エチレンのホモポリマーまたはコポリマーである第一の画分、および
    (B)エチレンのホモポリマーまたはコポリマーである第二の画分
    (C)全ベース樹脂の20重量%までの量の、エチレンのホモポリマーまたはコポリマーである第三の画分
    を有し、ここで、画分(A)は画分(B)よりも低い重量平均分子量を含有し、かつ、該ベース樹脂が14超の分子量分布M/Mを有し、かつ、画分(C)がISO 1133に従い190℃荷重2.16kgにおいて測定された0.1g/10分以下のMFRを有するところのポリエチレン組成物を、電力または通信のケーブルの外皮層を製造するために使用する方法。
JP2008518718A 2005-06-30 2006-06-28 電力または通信のケーブルのための外皮層 Active JP5201476B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05014217A EP1739691B1 (en) 2005-06-30 2005-06-30 Outer sheath layer for power or communication cable
EP05014217.3 2005-06-30
PCT/EP2006/006267 WO2007003323A1 (en) 2005-06-30 2006-06-28 Outer sheath layer for power or communication cable

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008544469A JP2008544469A (ja) 2008-12-04
JP5201476B2 true JP5201476B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=34937734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008518718A Active JP5201476B2 (ja) 2005-06-30 2006-06-28 電力または通信のケーブルのための外皮層

Country Status (16)

Country Link
US (1) US7579551B2 (ja)
EP (1) EP1739691B1 (ja)
JP (1) JP5201476B2 (ja)
KR (1) KR100935044B1 (ja)
CN (1) CN101238529B (ja)
AT (1) ATE416465T1 (ja)
AU (1) AU2006265360B2 (ja)
BR (1) BRPI0613723A2 (ja)
CA (1) CA2610080C (ja)
DE (1) DE602005011421D1 (ja)
EA (1) EA011522B1 (ja)
EG (1) EG25511A (ja)
ES (1) ES2318384T3 (ja)
PL (1) PL1739691T3 (ja)
WO (1) WO2007003323A1 (ja)
ZA (1) ZA200710392B (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE427329T1 (de) * 2005-06-30 2009-04-15 Borealis Tech Oy Polyethylenzusammensetzung mit verbesserter verarbeitbarkeit
EP1961777A1 (en) * 2007-02-26 2008-08-27 Borealis Technology Oy Polyolefin homo- or copolymer with decreased shrinkage sensivity and improved crystallization behavior
US7754834B2 (en) 2007-04-12 2010-07-13 Univation Technologies, Llc Bulk density promoting agents in a gas-phase polymerization process to achieve a bulk particle density
MX2010009009A (es) * 2008-02-18 2010-12-15 Basell Polyolefine Gmbh Composicion polimerica adhesiva.
US9187627B2 (en) 2008-10-23 2015-11-17 Equistar Chemicals, Lp Polyethylene having faster crystallization rate and improved environmental stress cracking resistance
EP2182526A1 (en) * 2008-10-31 2010-05-05 Borealis AG Cable and polymer composition comprising an multimodal ethylene copolymer
EP2182525A1 (en) 2008-10-31 2010-05-05 Borealis AG Cable and polymer composition comprising a multimodal ethylene copolymer
EP2199650A1 (en) * 2008-12-19 2010-06-23 Borealis AG Layer for pipes made of multimodal polyethylene composition
MX340293B (es) * 2009-11-10 2016-07-04 Total Petrochemicals Res Feluy Polietileno bimodal para aplicaciones de moldeo por inyeccion-soplado y estirado.
US8490619B2 (en) 2009-11-20 2013-07-23 International Business Machines Corporation Solar energy alignment and collection system
US9127859B2 (en) * 2010-01-13 2015-09-08 International Business Machines Corporation Multi-point cooling system for a solar concentrator
KR101959473B1 (ko) 2010-03-17 2019-03-18 보레알리스 아게 유리한 전기적 특성을 갖는 와이어 및 케이블 용도의 중합체 조성물
US10811164B2 (en) * 2010-03-17 2020-10-20 Borealis Ag Polymer composition for W and C application with advantageous electrical properties
PL2738258T5 (pl) 2011-02-25 2023-05-15 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Myszy adam6
MX340104B (es) * 2011-06-23 2016-06-27 Dow Global Technologies Llc Polietileno de baja densidad con factor de disipacion bajo y proceso para producir el mismo.
SG10201914002RA (en) 2011-08-05 2020-03-30 Regeneron Pharma Humanized universal light chain mice
US9321945B2 (en) 2011-09-30 2016-04-26 Equistar Chemicals, Lp Systems, methods and compositions for production of tie-layer adhesives
AU2012323987B2 (en) 2011-12-20 2015-07-09 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Humanized light chain mice
LT2858487T (lt) 2012-06-12 2019-12-27 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Gyvūnai, išskyrus žmogų, kurie yra humanizuoti ir turi redukuotą imunoglobulino sunkiosios grandinės lokusą
EP2799485B9 (en) * 2013-04-30 2019-12-04 Scg Chemicals Co. Ltd. Polymer composition and a cable spacer comprising the polymer composition
US9783662B2 (en) * 2013-10-30 2017-10-10 Abu Dhabi Polymers Co. Ltd (Borouge) L.L.C. Polyethylene composition suitable for injection moulding applications
EP3056524B1 (en) * 2014-10-13 2021-09-22 LG Chem, Ltd. Ethylene/1-butene copolymer having excellent processibility and environmental stress cracking resistance
EP3037469B1 (en) * 2014-12-22 2017-10-18 Borealis AG Process for producing multimodal polyethylene blends including ultra-high molecular weight components
GB2533770B (en) * 2014-12-22 2021-02-10 Norner Verdandi As Polyethylene for pipes
EP3040376B2 (en) 2014-12-30 2020-09-16 Abu Dhabi Polymers Company Limited (Borouge) L.L.C. Multimodal polyethylene
KR20170124550A (ko) 2015-02-25 2017-11-10 유니온 카바이드 케미칼즈 앤드 플라스틱스 테크날러지 엘엘씨 케이블 코팅물을 위한 폴리올레핀 화합물
CN109721807A (zh) * 2017-10-27 2019-05-07 中国石油化工股份有限公司 一种易加工的高密度聚乙烯管材

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI86867C (fi) 1990-12-28 1992-10-26 Neste Oy Flerstegsprocess foer framstaellning av polyeten
SE504455C2 (sv) * 1995-07-10 1997-02-17 Borealis Polymers Oy Kabelmantlingskomposition, dess användning samt sätt för dess framställning
US5767034A (en) 1996-05-31 1998-06-16 Intevep, S.A. Olefin polymerization catalyst with additive comprising aluminum-silicon composition, calixarene derivatives or cyclodextrin derivatives
US5718974A (en) * 1996-06-24 1998-02-17 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Cable jacket
SE9802087D0 (sv) * 1998-06-12 1998-06-12 Borealis Polymers Oy An insulating composition for communication cables
SE9803501D0 (sv) 1998-10-14 1998-10-14 Borealis Polymers Oy Polymer composition for pipes
SE9804407D0 (sv) * 1998-12-18 1998-12-18 Borealis Polymers Oy A multimodal polymer composition
US6277919B1 (en) * 1999-05-13 2001-08-21 Dyneon Llc Polymer processing additive containing a multimodal fluoropolymer and melt processable thermoplastic polymer composition employing the same
WO2004055068A1 (en) 2002-12-18 2004-07-01 Borealis Technology Oy Method for the preparation of olefin polymerisation catalyst support and an olefin polymerisation catalyst
US6875828B2 (en) * 2002-09-04 2005-04-05 Univation Technologies, Llc Bimodal polyolefin production process and films therefrom
AU2003273316A1 (en) * 2002-09-10 2004-04-30 Union Carbide Chemicals And Plastics Technology Corporation Polypropylene cable jacket compositions with enhanced melt strength and physical properties
TW200504093A (en) * 2003-05-12 2005-02-01 Dow Global Technologies Inc Polymer composition and process to manufacture high molecular weight-high density polyethylene and film therefrom

Also Published As

Publication number Publication date
KR20080015832A (ko) 2008-02-20
WO2007003323A1 (en) 2007-01-11
EA200702515A1 (ru) 2008-06-30
JP2008544469A (ja) 2008-12-04
PL1739691T3 (pl) 2009-06-30
ZA200710392B (en) 2008-10-29
EA011522B1 (ru) 2009-04-28
CA2610080A1 (en) 2007-01-11
KR100935044B1 (ko) 2009-12-31
AU2006265360A1 (en) 2007-01-11
ES2318384T3 (es) 2009-05-01
US20080196922A1 (en) 2008-08-21
CA2610080C (en) 2010-12-07
ATE416465T1 (de) 2008-12-15
BRPI0613723A2 (pt) 2011-02-08
CN101238529B (zh) 2011-07-13
EG25511A (en) 2012-01-30
EP1739691A1 (en) 2007-01-03
EP1739691B1 (en) 2008-12-03
AU2006265360B2 (en) 2010-06-03
US7579551B2 (en) 2009-08-25
DE602005011421D1 (de) 2009-01-15
CN101238529A (zh) 2008-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5201476B2 (ja) 電力または通信のケーブルのための外皮層
EP1739110B2 (en) Polyethylene composition of improved processability
JP6506761B2 (ja) 光ファイバケーブル構成要素
US10435493B2 (en) Multimodal polyethylene
KR102397779B1 (ko) 전도체 재킷 및 이의 제조 방법
KR101374998B1 (ko) 멀티모달 폴리에틸렌 조성물로 제조된 파이프용 층
JP2021527312A (ja) ケーブル被覆用のポリマー化合物およその製造プロセス
NZ731056B (en) Multimodal polyethylene
BRPI0613723B1 (pt) Energy or communication cable and use of a polyethylene composition

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111006

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120105

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120113

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120202

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5201476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250