JP5200046B2 - 受信回路 - Google Patents

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本発明は受信回路に関し、より詳細には、例えばRFID(Radio Frequency Identification)などの送信と受信とを同時に同一周波数で行うシステムにおいて、送信回路側からの送信信号が妨害波として回りこんでしまう受信回路に関する。
近年、RFIDと呼ばれる通信システムがある。これは、一般にタグと呼ばれる小型の子機に対し、親機となるリーダ・ライタ装置が、RF(Radio Frequency)、即ち高周波無線を使って通信を行うシステムである。特に、RF周波数に830MHz〜960MHzあたりの周波数帯を用いるRFIDシステムは、UHF帯RFIDと呼ばれる。
図5は、ダイレクトコンバージョン方式を用いたUHF帯RFIDのリーダ・ライタ用送受信機の一例を示す図である。同図の送受信機は、一般的なASK(Amplitude shift keying)変調方式の送受信機の構成である。
同図において、送受信機は、ローカル周波数信号を生成するローカル周波数信号生成部1と、送信信号と送信ローカル信号TXLOとを掛け合わせる(乗算する)TXミキサ2と、このTXミキサ2の出力信号を増幅するパワーアンプ3と、カプラやサーキュレータ等の送受分離器4と、アンテナ5と、ローカル周波数信号生成部1において生成されたローカル周波数信号を入力とし、位相が互いに90°異なるIchローカル信号IchRXLOおよびQchローカル信号QchRXLOを出力する移相シフト回路10と、アンテナ5による受信信号を増幅する低雑音増幅器(以下、LNAと記す)6と、このLNA6によって増幅された受信信号RFINをIchローカル信号IchRXLOとを掛け合わせる(乗算する)Ichミキサ11と、LNA6によって増幅された受信信号RFINをQchローカル信号QchRXLOとを掛け合わせる(乗算する)Qchミキサ12とを備えている。
このような構成において、送信信号はアナログ乗算回路であるTXミキサ2によりローカル周波数信号生成部1で生成した送信ローカル信号TXLOと乗算することでRF周波数にアップコンバートされ、パワーアンプ3により増幅され、高周波信号の送信信号TXRFとなる。送信信号TXRFは送受分離器4を介してアンテナ5において空中に出力される。
一方、高周波の受信信号RXRFは、空中からアンテナ5によって受信され、送受分離器4を介して送受信機の受信側に入力される。受信信号RXRFはLNA6により増幅され、直交復調器(Ichミキサ11およびQchミキサ12)によりベースバンド周波数に周波数変換されて、後段のベースバンド信号処理部(図示せず)へ渡され、データが取出される。直交復調器に用いられるローカル信号は、位相が互いに90度異なるIchローカル信号IchRXLOおよびQchローカル信号QchRXLOである。
ここで、振幅変調された高周波信号として受信信号RXRFをPAM(t)・sin(2πft+θ)と表し、Ichローカル信号IchRXLOをsin(2πft+φ)と表し、Qchローカル信号QchRXLOをcos(2πft+φ)とする。ただし、fはRF信号の周波数、tは時間、θは受信RF信号の位相、PAM(t)はRXRFに乗せられた振幅変調データ成分、φはLO信号の位相である。
このとき、Ichミキサの出力に現れる受信信号PIch、および、Qchミキサの出力に現れる受信信号PQchは、式(1)で表せる。
Figure 0005200046
式(1)が示すように、IchミキサおよびQchミキサへの入力(受信信号RFIN)とローカル信号との位相関係によって、Ich、Qchに現れる受信信号のパワーが異なる。このため、高周波の受信信号RXRFの位相が予測不可能なシステムにおいては、Ichミキサ、Qchミキサのどちらかしか持たない受信回路では受信できない場合が生じるので、IchミキサおよびQchミキサを有するIQ受信機を用いる必要がある。
このようなRF送受信機において、例えばRFIDのような送信RFキャリア周波数と受信RFキャリア周波数とが同じ周波数を使用し、受信中に同時に送信キャリアが出力されるようなシステムにおいては、図5に示すように送信信号TXRFが送受分離器で十分に分離されずに、あるいはアンテナで反射して、受信回路に漏れこむ。ここで、受信回路に漏れこむ送信リーク信号をTXRFリークと呼ぶ。RFIDシステムにおいてはこのTXRFリークがノイズ(すなわち妨害波信号)となり、受信感度に影響を及ぼす。
TXRFリークを受信側へのノイズと考えた時、これは主に位相および周波数の時間的な変動による位相ノイズ成分と、RF信号の振幅が時間的に変動する振幅ノイズ成分とに分けられる。位相ノイズ成分の大部分は送信のローカル周波数信号生成部で発生し、また振幅ノイズ成分は送信のベースバンド信号の生成部やパワーアンプ等の増幅段で発生することが多い。
位相ノイズは、受信ミキサ(IchミキサおよびQchミキサ)のダウンコンバートに、送信側と同じローカル周波数信号生成部で生成した信号をローカルとして使用することで、相関関係によりキャンセルできる。このことは、例えば特許文献1に記載されている。この事実は以下のようにも表される。
受信信号RFINに含まれるTXRFリークの位相ノイズ成分をNRF(t)、IchRXLOの位相ノイズ成分をNLO(t)として、TXRFリークの位相ノイズ成分のみを考慮した場合、TXRFリークは式(2)で表せ、IchRXLOは式(3)で表せる。
Figure 0005200046
Figure 0005200046
このときIchに現れる周波数変換後のTXRFリーク成分PIch-TXは、式(4)となる。
Figure 0005200046
TXRFリークとローカル信号とは同一の回路で生成された信号であるため、TXRFリークとローカル信号との時間差、すなわち、ローカル周波数信号生成部で生成されてからミキサに入力されるまでの経路時間差が極めて小さい場合はNRF(t)=NLO(t)と近似できるので、TXRFリーク成分PIch-TXは式(5)のようになり、位相ノイズ成分はキャンセルされる。
Figure 0005200046
なお、この位相ノイズ成分のキャンセル(以下、単にキャンセルと記す)については、TXRFリークとローカル信号との時間差が小さいほど大きなキャンセル効果が得られる。
以上はIchを例に式を使って説明したが、Qchに対しても同様である。
一方で、TXRFリークのもつノイズが振幅ノイズである場合は、受信ミキサ(IchミキサおよびQchミキサ)のダウンコンバートに、送信側と同じローカル周波数信号生成部で生成した信号をローカル信号として使用した場合でもダウンコンバート時にキャンセルされることはない。この事情は以下の各式で理解される。
受信信号RFINに含まれるTXRFリークの振幅ノイズ成分をPRF(t)、IchRXLOの振幅ノイズ成分をPLO(t)とすると、受信信号RFINに含まれるTXRFリークは、式(6)で表せる。
Figure 0005200046
また、Ichローカル信号IchRXLOは、式(7)で表せる。
Figure 0005200046
このとき、Ichに現れる受信信号PIchは、式(8)となる。
Figure 0005200046
RF(t)=PLO(t)となる場合でも、式(9)となり、振幅ノイズ成分は消えない。
Figure 0005200046
前述のように受信ミキサに使用するローカル信号と、受信ミキサに入力されるTXRFリーク信号の経路時間差を極めて小さくすると位相ノイズはキャンセルされる。しかしながら、振幅ノイズ成分については、この方法ではキャンセルされずに受信信号に重畳されてしまうため、受信感度に影響を与える。
この対策として、ダウンコンバート前の受信したRF信号から送信リーク信号を減算することで、受信信号に重畳された送信リーク信号を除去し受信感度を向上させる手法などが、特許文献2などで知られている。
特開2003−174388公報 特開2007−143105公報
特許文献2に記載の手法では減算する信号として、高周波ローカル信号を振幅および位相を最適に調整して使用することが必要となるが、高周波信号の位相と振幅とを精度よく調整することは一般に容易ではない。その上、高周波で動作する減算回路が必要となるため、回路が複雑になること、消費電力が増大することなどの問題点がある。また、振幅と位相とを同時に調整するため、制御が困難であるという問題点もある。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、その目的は高周波での振幅および位相の調整を必要とせず、また高周波で動作する減算器を必要としないため、消費電力が少なく実現でき、さらに調整が振幅に関してのみであるため制御がより容易な構成でありながら、受信信号に重畳された振幅ノイズをキャンセルし、受信感度を向上させることのできる受信回路を提供することである。
上記の問題点を解決するため、本発明の一態様による受信回路は、RF入力端子とローカル入力端子とを備え、前記RF入力端子と前記ローカル入力端子には同一のローカル信号が入力されるサブミキサと、RF入力端子とローカル入力端子と備え、前記ローカル入力端子にはローカル信号が入力され、前記RF入力端子には受信信号と前記ローカル信号が所定時間遅延されたローカル妨害信号が入力される主ミキサと、前記主ミキサの出力および前記サブミキサの出力のいずれか一方についてのレベル調整後に減算処理を行い、前記主ミキサの出力中の前記ローカル妨害信号に由来する出力成分を除去するレベル調整減算器と、を有し、前記レベル調整減算器は、前記主ミキサの出力および前記サブミキサの出力の一方について振幅を調整するゲイン可変増幅器と、前記主ミキサの出力および前記サブミキサの出力の他方から前記ゲイン可変増幅器からの信号を減算し、出力信号として出力する減算器と、前記出力信号を積分し、積分結果に基づき前記ゲイン可変増幅器のゲインを決めるゲイン制御信号を生成する積分器と、を有することを特徴とする。このようにすれば、受信信号に重畳された振幅ノイズをキャンセルし、受信感度を向上させることができる。また、このような構成によれば、ノイズ成分を除去し、受信感度を向上させることができる。
また、前記ローカル信号は、送受分離器を介して自回路と接続されている送信回路に設けられた分配器によって、送信信号が分配された信号であることが望ましい。これにより、ローカル妨害信号に由来する出力成分を適切に除去することができる。
さらに、前記レベル調整は、出力中の前記ローカル妨害信号の入力に由来する直流出力成分を最小となるようになされる。これにより、ローカル妨害信号に由来する出力成分を適切に除去することができる。
本発明によれば、位相ノイズを除去した上で依然残った振幅ノイズについて、ダウンコンバート後の信号から送信リーク信号起因のノイズを減算してより低ノイズな受信信号を得られるため、受信感度の向上を実現できる。また、ノイズの減算処理と調整を周波数変換後の低周波で行えるため、回路を低消費電力でかつ容易に実現することができる。
本発明の実施形態による受信回路を含む送受信機の例を示す図である。 図1中の受信回路の構成例を示す図である。 2つのミキサで構成する場合の受信回路の構成例を示す図である。 レベル調整減算器の一構成例を示す図である。 一般的な送受信機の一例を示す図である。
以下、受信回路の実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(送受信回路全体の構成)
まず、図1に本発明の実施例による受信回路を用いた送受信機全体の構成例を示す。同図において、本例の送受信機は、図5の構成と異なり、分配器7を設けてパワーアンプ3の出力信号(すなわち送信信号)を受信回路100への受信ローカル信号RXLOINとして用いる。
図1の構成において、受信信号はアンテナ5により空中から受信され、カプラやサーキュレータ等の送受分離器4を介して受信回路100に入力される。また、送信信号はミキサ2、パワーアンプ3、送受分離器4を介してアンテナ5により空中に出力される。このとき、送信信号はアンテナのインピーダンス不整合によりアンテナにおいて反射され、送受分離器を経由して送信リーク信号(RFIN)として受信回路に入力される。またアンテナで反射されるほかにも送信信号が送受分離器を介して直接受信回路に入力される成分も存在する。それとは別に、送信信号は分配器を介して受信ローカル信号RXLOINとして受信回路に入力される。
前述のように、図1の構成では、受信ミキサに使用するローカル信号と、受信ミキサに入力されるTXRFリーク信号との経路時間差を小さくするほど位相ノイズはキャンセルされることになる。一般には、TXRFリーク信号は振幅ノイズ成分に対してはるかに大きな位相ノイズ成分をもつ。そのため、図1では位相ノイズのキャンセル効果を十分に発揮するために、送信信号を、分配器7を介して受信ローカル信号RXLOINとして受信回路に入力し、TXRFリーク信号との経路時間差を小さくしている。
なお、図1の構成は本発明を実施する上での一例であり、別の構成であっても受信ローカル信号とTXRFリーク信号との経路時間差が十分に小さくできる構成か、もしくは位相ノイズが振幅ノイズに対して十分小さくなる構成であれば、それを採用することができる。
(受信回路)
図1中の受信回路100の動作原理について、図2を参照して説明する。同図において、受信回路100は、受信信号RFINと受信ローカル信号RXLOINとを入力とする主ミキサ120と、受信ローカル信号RXLOINのみを入力とするサブミキサ130と、サブミキサ130からの出力信号MIX2OUTに応じて、主ミキサ120からの出力信号MIXOUTのレベルを調整するレベル調整減算器140とから構成されている。なお、図2の受信ローカル信号RXLOINは、図1に示された受信ローカル信号RXLOINと同一のものである。また、図2の受信信号RFINは、図1に示された受信信号RFINと同一のものである。
図2において、受信ローカル信号RXLOINは主ミキサのローカル信号として入力され、受信された送信リーク信号RXINと掛け合わされ、出力信号MIXOUTとなる。主ミキサに入力される受信ローカル信号RXLOINは元々送信信号であり、受信信号RFINに含まれるTXRFリーク信号と同一の信号源であるため、受信信号RFINに含まれるTXRFリーク信号の持つ、位相ノイズ成分はキャンセルされ、出力信号MIXOUTには残らない。しかし、TXRFリーク信号の持つ、振幅ノイズ成分は、式(9)に示される形で出力信号MIXOUTに残る。
一方、受信ローカル信号RXLOINはサブミキサ130のRF入力およびローカル入力に入力され、サブミキサ130から出力信号MIX2OUTが出力される。サブミキサ130は、同じ周波数のRF信号とローカル信号とをミキサで乗算する。このため、高周波成分を取り除くと出力信号MIX2OUTはDC(直流)とDC近傍にまとわる振幅ノイズ成分となる。すなわち、サブミキサ130に入力されるRF信号とローカル信号とが同一のものであり、かつ、経路時間差が極めて小さく実現できることから、受信ローカル信号RXLOINのもつ位相ノイズ成分はキャンセルされ、出力信号MIX2OUTには残らない。これに対し、受信ローカル信号RXLOINのもつ振幅ノイズ成分は式(9)に示される形で出力信号MIX2OUTに残ることになる。
この出力信号MIX2OUTに残った振幅ノイズ成分は、主に受信ローカル信号RXLOINの信号源である送信信号の持つ振幅ノイズ成分であるため、レベル調整減算器140によって出力信号MIX2OUTのレベルを調整して出力信号MIXOUTから減算するか、または出力信号MIXOUTのレベルを調整し出力信号MIX2OUTを減算する。こうすることで、レベル調整減算器140の出力信号OUTはTXRFリーク信号に起因する振幅ノイズ成分が除去された受信信号となり、受信性能を向上することができる。
(主ミキサの構成例)
ところで、主ミキサ120は1つの(単一の)ミキサであってもよいし、直交復調ミキサのように2つのミキサで構成されていても良い。主ミキサ120が直交復調ミキサである場合は、例えば、図3に示すように構成すればよい。すなわち、受信ローカル信号RXLOINから位相シフト回路、例えばポリフェーズフィルタ等を用いて互いに90度位相の異なる2つのローカル信号を生成して主ミキサの2つの主ミキサ120a、120bに使用する。そして、ミキサ120aの出力信号MIXOUT1についてレベル調整減算器140aにおいて、出力信号MIXOUT2についてレベル調整減算器140bにおいて、それぞれMIX2OUTを適切に減算する。これにより、出力信号OUT1、OUT2が得られる。
(レベル調整減算器の例)
図4は、図2または図3中のレベル調整減算器の一構成例を示す図である。同図において、本例のレベル調整減算器140は、入力される信号の一方から他方を減算する減算器141と、ループフィルタとして機能する積分器142と、ゲインの調整が可能なゲイン可変増幅器143とから構成されている。ゲイン可変増幅器143は、減算器141の出力を積分器142で積分した結果に応じて、ゲイン可変増幅器143のゲインを変化させる。
このような構成において、出力信号MIX2OUTは、積分器142の出力電圧をゲイン制御信号に用いたゲイン可変増幅器143を介して、減算器141により出力信号MIXOUTから減算される。そして、減算器141から出力信号OUTが得られる。また、出力信号OUTは積分器142に入力される。
この回路の動作は以下の式で表される。まず、出力信号MIXOUTに含まれるTXRFリーク起因の成分NMIXOUTは式(10)で表される。
Figure 0005200046
また、出力信号MIX2OUTを入力したゲイン可変アンプの出力NMIXOUTは、ゲイン可変増幅器のゲインをkとすると、式(11)のようになる。
Figure 0005200046
減算器の出力である出力信号OUTに含まれるTXRFリーク起因の成分NOUTは式(12)で示される。
Figure 0005200046
ゲイン可変増幅器・減算器・積分器で形成されるループは、ハイパスフィルタ(HPF)を形成する。そして、減算器141の出力信号OUTに含まれるDC成分を示す式(10)において、
Figure 0005200046
の項を出力信号MIX2OUTがもつDC成分で打ち消し、出力信号OUTにDC成分がない状態に収束していく。このとき、式(12)のk−cos(θ−φ)の項が0となるように収束し、出力信号OUTはDC成分とともにDC近傍にまとわるノイズ成分すなわち式(12)の
Figure 0005200046
の項も除去される。
以上述べたレベル調整減算器140を用いることで、出力信号MIXOUTに含まれるTXRFリークの振幅ノイズ成分を除去するための出力信号MIXOUTと出力信号MIXOUT2とのレベル調整を容易に最適な状態にすることができる。
なお、図4に示す出力信号MIXOUTと出力信号MIXOUT2とを互いに入れ替えた場合でも、上記と同様に、レベル調整を容易に最適な状態にすることができる。つまり、出力信号MIXOUTと出力信号MIXOUT2とのいずれか一方がレベル調整されれば、TXRFリークの振幅ノイズ成分を除去するための出力信号MIXOUTと出力信号MIXOUT2とのレベル調整を容易に最適な状態にすることができる。
(まとめ)
本例の受信回路においては、例えば図2の構成を用いることにより位相ノイズを除去した上で依然残った振幅ノイズについて、ダウンコンバート後の信号から送信リーク信号起因のノイズを減算してより低ノイズな受信信号を得られるため、受信感度の向上を実現できる。また、ノイズの減算処理とレベル調整とを周波数変換後の低い周波の信号において行えるため、回路を低消費電力でかつ容易に実現することができる。
また、図4の構成を用いることにより、ノイズ減算のためのレベル調整を容易に実現することができる。
なお、上記ではRFIDの場合を例にとって説明したが、本例の受信回路はRFIDの場合に限定されるものではなく、受信動作と送信動作とを同時に同じキャリア周波数で行うシステム全般に適用することができる。
1 ローカル周波数信号生成部
2 TXミキサ
3 パワーアンプ
4 送受分離器
5 アンテナ
7 分配器
10 移相シフト回路
11 Ichミキサ
12 Qchミキサ
100 受信回路
120、120a、120b ミキサ
130 サブミキサ
140、140a、140b レベル調整減算器
141 減算器
142 積分器
143 ゲイン可変増幅器

Claims (3)

  1. RF入力端子とローカル入力端子とを備え、前記RF入力端子と前記ローカル入力端子には同一のローカル信号が入力されるサブミキサと、
    RF入力端子とローカル入力端子と備え、前記ローカル入力端子にはローカル信号が入力され、前記RF入力端子には受信信号と前記ローカル信号が所定時間遅延されたローカル妨害信号が入力される主ミキサと、
    前記主ミキサの出力および前記サブミキサの出力のいずれか一方についてのレベル調整後に減算処理を行い、前記主ミキサの出力中の前記ローカル妨害信号に由来する出力成分を除去するレベル調整減算器と、
    を有し、
    前記レベル調整減算器は、
    前記主ミキサの出力および前記サブミキサの出力の一方について振幅を調整するゲイン可変増幅器と、
    前記主ミキサの出力および前記サブミキサの出力の他方から前記ゲイン可変増幅器からの信号を減算し、出力信号として出力する減算器と、
    前記出力信号を積分し、積分結果に基づき前記ゲイン可変増幅器のゲインを決めるゲイン制御信号を生成する積分器と、
    を有することを特徴とする受信回路。
  2. 前記ローカル信号は、送受分離器を介して自回路と接続されている送信回路に設けられた分配器によって、送信信号が分配された信号であることを特徴とする請求項1に記載の受信回路。
  3. 前記レベル調整は、出力中の前記ローカル妨害信号の入力に由来する直流出力成分を最小となるようになされることを特徴とする請求項1または2に記載の受信回路。
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