JP5197531B2 - 携帯電子機器及び携帯電子機器の表示方法 - Google Patents

携帯電子機器及び携帯電子機器の表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、表示部を有する携帯電子機器及び表示部に所定の表示を行う携帯電子機器の表示方法に関する。
携帯電子機器は、各種の情報を表示する表示部と、複数のキーにより構成されている操作部を備えている。ここで、携帯電子機器では、着信を待ち受けるときやその他のアプリケーションの起動を待ち受けるときには、表示部に初期画面が表示される。この初期画面が表示されている状態において、数字が割り当てられている操作キーが押下されると、当該押下された操作キーに対応する数字を表示部に表示する。そして、携帯電子機器は、表示部に所定の数字列(例えば、「03」で始まる10桁の数字列)が表示されている状態において、オフフックキーが押下された場合には、入力されている数字列に基づいた電話発信処理を行う(例えば、特許文献1を参照)。
特開平4−86143号公報
ところで、初期画面の状態において、ユーザが数字と文字とが割り当てられているキーを押下した場合に、キー操作の初期段階においては、ユーザがどちらの記号を意識しながら操作しているか分からない。例えば、初期画面の状態において、数字の「0」とひらがなの「わ」がアサインされているキーをユーザが押下したときに、数字かひらがなの一方のみの記号を単に表示するような場合には、ユーザが所望しない記号が表示されてしまう可能性がある。
そこで、ユーザの入力操作に基づいて、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる携帯電子機器及び携帯電子機器の表示方法を提供することを目的とする。
本発明に係る携帯電子機器は、上記課題を解決するために、特定記号を含む所定の記号である第1種記号、及び前記第1種記号とは異なる記号である第2種記号が割り当てられる複数のキーを含む操作部と、前記操作部の操作に応じて前記第1種記号及び前記第2種記号の少なくとも一方を表示する表示部と、前記表示部への表示内容を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、初期画面を前記表示部に表示させている状態において、前記複数のキーのうちの前記特定記号と前記第2種記号との双方が割り当てられる第1のキーが操作された場合に、当該第1のキーに割り当てられる前記特定記号と前記第2種記号との双方を前記表示部に表示させ、初期画面を前記表示部に表示させている状態において、前記複数のキーのうちの前記特定記号以外の前記第1種記号と前記第2種記号との双方が割り当てられる第2のキーが操作された場合に、当該第2のキーに割り当てられる前記第2種記号を前記表示部に表示させることを特徴とする。
また、上記携帯電子機器では、前記第1種記号は、数字であり、前記特定記号は、数字の0又は1であり、前記第2種記号は、文字であることが好ましい。
また、上記携帯電子機器では、前記制御部は、前記第1のキーの入力を先頭にして、前記第1のキーあるいは前記第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が電話番号の入力であると判断した場合に、前記第2種記号である文字列を消去させ、前記第1種記号である数字列を表示し続けることが好ましい。
また、上記携帯電子機器では、前記制御部は、前記第1のキーの入力を先頭にして、前記第1のキーあるいは前記第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が3桁の特定のサービスに係る電話番号であると判断された場合に、前記第2種記号である文字列を消去させ、前記第1種記号である数字列を表示し続けることが好ましい。
また、上記携帯電子機器では、前記制御部は、前記第1のキーの入力を先頭にして、前記第1のキーあるいは前記第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が10桁又は11桁に達したと判断された場合に、前記第2種記号である文字列を消去させ、前記第1種記号である数字列を表示し続けることが好ましい。
また、上記携帯電子機器では、前記制御部は、前記第1のキーの入力を先頭にして、前記第1のキーあるいは前記第2のキーが続けて入力され、数字列が生成されてから、所定時間以上前記操作部による入力操作が行われなかった場合、前記生成された数字列を通信先として発信制御することが好ましい。
また、本発明に係る携帯電子機器の表示方法は、上記課題を解決するために、特定記号を含む所定の記号である第1種記号、及び前記第1種記号とは異なる記号から構成される第2種記号である複数のキーを含む操作部が操作される操作工程と、初期画面を表示部に表示させている状態において、前記操作工程により前記複数のキーのうちの前記特定記号と前記第2種記号との双方が割り当てられる第1のキーが操作された場合に、当該第1のキーに割り当てられる前記特定記号と前記第2種記号との双方を表示部に表示させる第1の表示工程と、初期画面を表示部に表示させている状態において、前記操作工程により前記複数のキーのうちの前記特定記号以外の前記第1種記号と前記第2種記号との双方が割り当てられる第2のキーが操作された場合に、当該第2のキーに割り当てられる前記第2種記号を表示させる第2の表示工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザにより所定の入力操作がされた場合において、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。
携帯電話装置の外観斜視図である。 携帯電話装置を折畳んだ状態の斜視図である。 携帯電話装置の機能を示す機能ブロック図である。 キーアサインについての説明に供する図である。 初期画面が表示されている状態からキー操作が行われることによって、第1種記号表示領域と第2種記号表示領域とが表示され、その後、第2種記号表示領域に遷移する様子についての説明に供する図である。 携帯電話装置の表示制御方法についての説明に供するフローチャートである。 携帯電話装置の表示制御方法の具体的な処理の流れについての説明に供するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る携帯電子機器の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが一つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ、フリップタイプ)でも良い。
携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3と、を備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作部11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。操作部11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)表示部21と、通話の相手側の音声を出力するスピーカ22と、を備えて構成されている。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
また、図2は、携帯電話装置1を折畳んだ状態の斜視図を示している。操作部側筐体部2は、外平面部に、時計やメールの着信等が表示されるサブLCD表示部30が備えられている。
また、図3は、携帯電話装置1の機能を示す機能ブロック図である。携帯電話装置1は、図3に示すように、操作部11と、マイク12と、メインアンテナ40と、RF回路部41と、LCD制御部42と、音声処理部43と、メモリ44と、制御部45と、が操作部側筐体部2に備えられ、LCD表示部21(表示部)と、スピーカ22と、ドライバIC23と、サブLCD表示部30とが表示部側筐体部3に備えられている。
メインアンテナ40は、第1の使用周波数帯(例えば、800MHz)で基地局等と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯(例えば、1.5GHz)に対応できるデュアルバンド対応構成である。なお、本実施の形態では、第1の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ40は、第1の使用周波数帯で外部装置と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯に対応できるアンテナを別途設けても良い。
RF回路部41は、メインアンテナ40によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部45に供給する。そして、制御部45から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ40を介して外部装置(基地局)に送信する。また、その一方で、メインアンテナ40によって受信している信号の強度を制御部45に通知する。
LCD制御部42は、制御部45の制御に従って、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC23に出力する。ドライバIC23は、LCD制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングでLCD表示部21又はサブLCD表示部30に出力する。
音声処理部43は、制御部45の制御に従って、RF回路部41から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をスピーカ22に出力する。スピーカ22は、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
また、音声処理部43は、制御部45の制御に従って、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部41に出力する。RF回路部41は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ40に出力する。
メモリ44は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部45による演算処理に利用される。また、メモリ44には、複数のアプリケーションや当該アプリケーションが必要とする各種のテーブル等が記憶されている。また、メモリ44は、着脱可能な外部メモリを兼ねていても良い。
制御部45は、携帯電話装置1の全体を制御しており、中央処理装置(CPU)等を用いて構成される。ここで、操作部11によるキー操作に応じた制御部45の制御動作について説明する。制御部45は、原則的に現在アクティブに起動されているアプリケーションに応じて、操作部11を構成する各キー(機能設定操作キー13、入力操作キー14、決定操作キー15)に割り当てる記号や機能を変化させる。
具体的には、操作部11は、いずれかのキーが押下されたときに、当該キーの位置情報(例えば、図4(a)に示すように、入力操作キー14の第2行左列のキー(「1」と「あ」が表面に印刷されているキー)が押下された場合には、(X2、Y1)なる位置情報)を制御部45に送信する。制御部45は、メモリ44にアクセスして、現在アクティブになっているアプリケーションに対応するキーアサインテーブルを参照し、操作部11から送信されてきた位置情報から割り当てられている記号や機能の処理を実行する。例えば、メモリ44には、図4(b)〜図4(d)に示すように、複数のキーアサインテーブルが格納されている。なお、図4(b)は、電話発信を行う際に利用されるテーブルであり、図4(c)は、メモ帳アプリケーションやメールアプリケーションにおいて利用されるテーブルであり、図4(d)は、テレビアプリケーションにおいてチャンネルを変更する際に利用されるテーブルである。
なお、記号の処理の実行とは、例えば、現在アクティブになっているアプリケーションがメモ帳の場合には、「1」や「あ」をLCD表示部21に表示することを意味している。また、機能の処理の実行とは、例えば、現在アクティブになっているアプリケーションがテレビの場合には、表示チャンネルを1chに設定することを意味している。
また、メモリ44には、複数のキーアサインテーブルが格納されており、制御部45は、アプリケーションに応じて、参照するキーアサインテーブルを切り替え、操作部11から送信されてくるキーの位置情報に基づいて所定のキーアサインテーブルを参照して、所定の処理を実行する。
このように構成される携帯電話装置1では、通信の待ち受け状態(初期画面が表示されている状態)において、キー操作が行われた場合に、当該キーに割り当てられている複数の記号(例えば、数字や文字)のそれぞれを、例えば、別々の画面領域に並列的に表示し、所定の記号列が入力操作されたと判断した場合に、文字が表示されている表示領域を消去し、数字が表示されている表示領域のみを表示させる機能を有している。ここで、初期画面が表示されている状態とは、主電源が投入され、通信セッションの確立処理が終了し、通信の待ち受けが可能になっている状態をいい、メールアプリケーションや、テレビアプリケーションや、メモ帳アプリケーション等が起動していない状態をいう。また、初期画面100には、各種の情報が表示されており、例えば、図5(a)に示すように、電池の残量を示す情報100aや、現在時刻及び日付に関する情報100bや、天気に関する情報100cや、アプリケーションのショートカットアイコン100d等が表示されている。
ここで、上述した機能を発揮するための制御部45の動作について詳細に説明する。なお、操作部11は、特定記号を含む所定の記号である第1種記号、及び第1種記号とは異なる記号である第2種記号が割り当てられる複数のキーを含んで構成されている。また、LCD表示部21は、操作部11の操作に応じて第1種記号及び第2種記号の少なくとも一方が表示される。
制御部45は、LCD表示部21への表示内容を制御するものであって、初期画面をLCD表示部21に表示させている状態において、操作部11の複数のキーのうちの特定記号と第2種記号との双方が割り当てられる第1のキーが操作された場合には、当該第1のキーに割り当てられる特定記号と第2種記号との双方をLCD表示部21に表示させる。
また、制御部45は、初期画面をLCD表示部21に表示させている状態において、操作部11の複数のキーのうちの特定記号以外の第1種記号と第2種記号との双方が割り当てられる第2のキーが操作された場合には、当該第2のキーに割り当てられる第2種記号をLCD表示部21に表示させる。
ここで、特定記号とは、国際電話を除く電話番号に共通する先頭番号のことである。よって、この特定記号が先頭に入力されなかった場合には、ユーザは、電話番号の入力を意識して行っていないと推定することができる。
このようにして、携帯電話装置1は、通信の待ち受け状態(初期画面が表示されている状態)において、特定記号が割り当てられている第1のキーが操作された場合には、ユーザが電話番号を意識的に入力しているのか否かを判断できないため、特定記号及び第2種記号の双方を表示する。また、携帯電話装置1は、通信の待ち受け状態において、特定記号が割り当てられていない第2のキーが操作された場合には、ユーザが電話番号を意識的に入力していないと判断することができ、第2種記号のみを表示する。よって、携帯電話装置1は、ユーザにより所定の入力操作がされた場合において、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。
また、第1種記号は、数字であり、特定記号は、数字の「0」又は「1」であり、第2種記号は、文字であることが好ましい。また、図1に記載の携帯電話装置1においては、特定記号「0」が割り当てられているキーには、第2種記号の「わ」「を」「ん」「、」「。」が割り当てられており、特定記号「1」が割り当てられているキーには、第2種記号の「あ」が割り当てられている。なお、かかる特定記号と第2種記号の割り当ては一例であって、この割り当てに限られない。
ここで、電話番号は、国際電話を除けば、例えば、「0335811101」等のように先頭の番号が「0」から始まるか、「110」等のように先頭の番号が「1」から始まる。従って、通信の待ち受け状態において、先頭の記号として「0」又は「1」以外の記号(2〜9)が割り当てられているキーが操作され、「2」から「9」のいずれか一つが先頭の記号として入力された場合には、電話番号の入力ではないと判断することができる。
そこで、携帯電話装置1は、「0」又は「1」以外の記号(2〜9)が割り当てられているキーが操作された場合には、電話番号の入力ではないと判断し、操作されたキーに割り当てられている第2種記号(「あ」や「か」等)のみを表示させることによって、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。
また、制御部45は、第1のキーの入力を先頭にして、第1のキーあるいは第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が電話番号の入力であると判断した場合に、第2種記号である文字列を消去させ、第1種記号である数字列を表示し続けることが好ましい。
制御部45は、特定記号(例えば、「0」、「1」)を先頭にして、所定の数字列(3桁、10桁又は11桁)が入力され、入力された数字列で確定する操作がなされた場合には、電話番号の入力であると判断して、第2種記号である文字列を消去させ、第1種記号である数字列のみを表示する。
よって、携帯電話装置1は、ユーザにより所定の入力操作がされた場合において、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。なお、上述では、所定の数字列として、3桁、10桁又は11桁を想定したがこれに限られず、例えば、発信者番号通知許否の「184」を先頭にして、13桁又は14桁の数字列(電話番号)であっても良い。
また、制御部45は、第1のキーの入力を先頭にして、第1のキーあるいは第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が3桁の特定のサービスに係る電話番号であると判断された場合に、第2種記号である文字列を消去させ、第1種記号である数字列を表示し続けることが好ましい。
ここで、3桁の特定のサービスに係る電話番号とは、「114」や、「110」や、「119」等の電話会社により提供されているサービス番号である。
制御部45は、特定記号(例えば、「1」)を先頭にして、所定の数字列として、3桁の特定のサービスに係る番号(例えば、「110」)が入力され、入力された内容で確定する操作がなされた場合には、電話番号の入力であると判断して、第2種記号である文字列を消去させ、第1種記号である数字列のみを表示する。
よって、携帯電話装置1は、ユーザにより所定の入力操作がされた場合において、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。
例えば、制御部45は、初期画面100が表示されている状態において(図5(a))、入力操作キー14の第2行左列のキーが2回押下され、その後、入力操作キー14の第3行左列のキーが1回押下され、当該押下に応じてキーの位置情報(X2、Y1)、(X2、Y1)、(X3、Y1)が入力された場合、図4(b)のキーアサインテーブルを参照して第1種記号表示領域102に数字列「114」を表示し、また、図4(c)のキーアサインテーブルを参照して第2種記号表示領域101に数字列「いた」を表示する(図5(b))。
制御部45は、このように生成された数字列が3桁の特定のサービスに係る電話番号であると判断した場合に、第2種記号である文字列を消去させ、第1種記号である数字列を表示する(図5(c))。このようにして、携帯電話装置1は、ユーザにより所定の入力操作がされた場合において、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。
制御部45は、第1のキーの入力を先頭にして、第1のキーあるいは第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が10桁又は11桁に達したと判断された場合に、第2種記号である文字列を消去させ、第1種記号である数字列を表示し続けることが好ましい。
電話番号は、一般的に、00〜09を先頭にして始まる10桁の番号であったり、070、0120等を先頭にして始まる11桁の番号である。そこで、制御部45は、特定記号(例えば、「0」)を先頭にして、所定の数字列(例えば、10桁又は11桁)が入力され、入力された数字列で確定する操作がなされた場合には、電話番号の入力であると判断して、第2種記号である文字列を消去させ、第1種記号である数字列のみを表示する。
よって、携帯電話装置1は、ユーザにより所定の入力操作がされた場合において、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。なお、所定の数字列は、10桁又は11桁に限られない。
また、制御部45は、第1のキーの入力を先頭にして、第1のキーあるいは第2のキーが続けて入力され、数字列が生成されてから、所定時間以上前記操作部による入力操作が行われなかった場合、生成された数字列を通信先として発信制御することが好ましい。なお、所定時間は、ユーザが適宜設定しても良い。
例えば、制御部45は、所定の数字列として「0335811101」が入力され、例えば、10秒以上入力操作がない場合には、「0335811101」を通信先の電話番号と認識して、発信制御を行う。よって、携帯電話装置1は、所定の数字列が入力された後、ユーザが何の操作をしなくても発信制御を行うことができる。
つぎに、通信の待ち受け状態において、ユーザの操作に基づいて表示態様を制御する携帯電話装置1の表示制御方法について説明する。
携帯電話装置1は、図6に示すように、操作工程ST1と、第1の表示工程ST2と、第2の表示工程ST3とにより表示制御が行われる。
操作工程ST1は、特定記号を含む所定の記号である第1種記号、及び第1種記号とは異なる記号である第2種記号が割り当てられる複数のキーを含む操作部11が操作される工程である。
第1の表示工程ST2は、初期画面をLCD表示部21に表示させている状態において、操作工程ST1により操作部11の複数のキーのうちの特定記号と第2種記号との双方が割り当てられる第1のキーが操作された場合に、当該第1のキーに割り当てられる特定記号と第2種記号との双方をLCD表示部21に表示させる工程である。
第2の表示工程ST3は、初期画面をLCD表示部21に表示させている状態において、操作工程ST1により操作部11の複数のキーのうちの特定記号以外の第1種記号と第2種記号との双方が割り当てられる第2のキーが操作された場合には、当該第2のキーに割り当てられる第2種記号を表示させる工程である。
ここで、特定記号とは、上述したように、国際電話を除く電話番号に共通する先頭番号のことである。よって、この特定記号が先頭に入力されなかった場合には、ユーザは、電話番号の入力を意識して行っていないと推定することができる。
このようにして、携帯電話装置1の表示制御方法は、通信の待ち受け状態(初期画面が表示されている状態)において、特定記号が割り当てられているキーが操作された場合には、ユーザが電話番号を意識的に入力しているのか否かを判断できないため、特定記号及び第2種記号の双方を表示する。
また、携帯電話装置1の表示制御方法は、通信の待ち受け状態において、特定記号が割り当てられていないキーが操作された場合には、ユーザが電話番号を意識的に入力していないと判断することができ、第2種記号のみを表示する。
よって、携帯電話装置1の表示制御方法は、ユーザにより所定の入力操作がされた場合において、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。
つぎに、携帯電話装置1の表示制御方法の具体的な処理の流れについて、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップST11において、制御部45は、通信の待ち受け状態において、最初に入力された記号が特定記号であるか否かを判断する。具体的には、最初に入力された記号が特定記号「1」であると判断した場合には、ステップST12に進み、最初に入力された記号が特定記号「0」であると判断した場合には、ステップST15に進み、最初に入力された第1種記号が「2」〜「9」のいずれかの記号であると判断した場合には、ステップST22に進む。
ステップST12において、制御部45は、所定の数字列が入力操作されたかどうかを判断する。例えば、制御部45は、「070」や、「080」や、「090」等の携帯電話の電話番号の上3桁が入力された場合には、所定の数字列が入力操作されたと判断する。所定の数字列が入力操作されたと判断した場合(Yes)には、ステップST13に進み、所定の数字列が入力操作されなかったと判断した場合(No)には、ステップST14に進む。
ステップST13において、制御部45は、入力された数字列が11桁で確定されたかどうかを判断する。ここで、携帯電話の電話番号は、一般的に、「090」で始まり11桁の番号となる。また、例えば、制御部45は、数字列が入力され、一定時間以上、操作部11による入力操作がされなかった場合に入力された数字列を確定する。確定された数字列が11桁の場合(Yes)には、ステップST20に進み、確定された数字列が11桁でない場合(No)には、ステップST22に進む。
ステップST14において、制御部45は、入力された数字列が10桁で確定されたかどうかを判断する。ここで、携帯電話ではない一般の電話(固定電話)の電話番号は、一般的に、国内通話を示す国内プレフィックス「0」と市外局番を含めて10桁の番号となる。例えば、制御部45は、数字列が入力され、一定時間以上、操作部11による入力操作がされなかった場合に入力された数字列を確定する。確定された数字列が10桁の場合(Yes)には、ステップST20に進み、確定された数字列が10桁でない場合(No)には、ステップST22に進む。
ステップST15において、制御部45は、入力された数字列が3桁で確定されたかどうかを判断する。数字列が3桁で確定された場合(Yes)には、ステップST20に進み、数字列が3桁で確定されなかった場合(No)には、ステップST16に進む。
ステップST16において、制御部45は、確定された数字列の上3桁が所定の数字列かどうかを判断する。ここで、所定の数字列とは、例えば、発信者番号通知許否の「184」や、発信者番号通知の「186」等の数字列である。確定された数字列の上3桁が所定の数字列であると判断した場合(Yes)には、ステップST17に進み、確定された数字列の上3桁が所定の数字列ではないと判断した場合(No)には、ステップST22に進む。
ステップST17において、制御部45は、確定された数字列の上4桁から上6桁までの3桁の記号が所定の数字列かどうかを判断する。例えば、制御部45は、上4桁から上6桁までの記号が「070」や、「080」や、「090」等の携帯電話の電話番号の上3桁の記号である場合には、所定の数字列であると判断する。所定の数字列であると判断した場合(Yes)には、ステップST18に進み、所定の数字列ではないと判断した場合(No)には、ステップST19に進む。
ステップST18において、制御部45は、数字列が14桁で確定されたかどうかを判断する。ここで、携帯電話の電話番号は、一般的に、「090」で始まり11桁の番号となる。よって、上3桁に「184」等の数字列が入力されていれば、確定された数字列は、「184090・・・・・・・・」となり電話番号の可能性が高くなる。また、数字列が14桁の場合(Yes)には、ステップST20に進み、確定された数字列が11桁でない場合(No)には、ステップST22に進む。
ステップST19において、制御部45は、数字列が13桁で確定されたかどうかを判断する。ここで、携帯電話ではない一般の電話(固定電話)の電話番号は、一般的に、国内通話を示す国内プレフィックス「0」と市外局番を含めて10桁の番号となる。よって、上3桁に「184」等の数字列が入力されていれば、確定された数字列は、「18403・・・・・・・・」となり電話番号の可能性が高くなる。また、数字列が13桁の場合(Yes)には、ステップST20に進み、確定された数字列が13桁でない場合(No)には、ステップST22に進む。
ステップST20において、制御部45は、電話番号の入力画面を起動する。具体的には、制御部45は、第2種記号表示領域を消去し、第1種記号表示領域を表示し続けるように制御する。
ステップST21において、制御部45は、電話の発信制御を行う。制御部45は、例えば、所定時間以上、操作部11による入力操作が行われなかった場合、第1種記号表示領域に入力されている所定の数字列を通信先として発信制御を行う。
また、ステップST22において、制御部45は、通信の待ち受け状態において、最初に入力された記号が特定記号ではないので、電話番号の入力ではなく、文字の入力であると判断する。
ステップST23において、制御部45は、文字入力起動画面を起動する旨のポップアップ表示を行い、入力操作があったかどうかを判断する。具体的には、制御部45は、第1種記号表示領域を消去し、第2種記号表示領域を表示し続けるようにポップアップ表示を行う。ポップアップ表示後、一定期間以上、操作部11による入力操作が行われなかった場合(No)には、ステップST24に進み、操作部11による入力操作が行われた場合(Yes)には、ステップST25に進む。なお、ポップアップ表示をすることなく文字入力と判断すると自動的に文字入力画面の起動をしても良い。
ステップST24において、制御部45は、文字入力起動画面の起動、すなわち、第1種記号表示領域を消去し、第2種記号表示領域を表示し続けるように制御する。
ステップST25において、制御部45は、第1種記号表示領域と第2種記号表示領域の表示を継続する。
このようにして、携帯電話装置1は、通信の待ち受け状態(初期画面が表示されている状態)において、特定記号が割り当てられているキーが操作された場合には、ユーザが電話番号を意識的に入力しているのか否かを判断できないため、特定記号及び第2種記号の双方を表示する。また、携帯電話装置1は、通信の待ち受け状態において、特定記号が割り当てられていないキーが操作された場合には、ユーザが電話番号を意識的に入力していないと判断することができ、第2種記号のみを表示する。よって、携帯電話装置1は、ユーザにより所定の入力操作がされた場合において、ユーザが所望する記号を表示することができ、ユーザの意思を反映した処理を行うことができる。
本実施例は、上述したように、電話番号の入力に焦点をあてた判別方法を提案するものである。判別方法をまとめると、例えば、以下のようになる。
<電話番号入力画面(第1種記号表示領域)に入力された数字の条件>
<条件1.>00〜09から始まる10桁の番号である場合(全国の市外局番/フリーダイヤルを網羅)
<条件2.>070、080、090等から始まる11桁の番号である場合(携帯電話等の電話番号を網羅)
<条件3.>1から始まる3桁の番号である場合(110、119、118、171、177、117、104、115・・・等)
<条件4.>市外局番メモリに市外局番が登録されている場合は、市外局番の桁数と電話番号入力画面の桁数が合計10桁又は11桁である場合
<条件5.>184又は186から始まる13桁又は14桁の番号である場合
1)携帯電話装置1は、<条件1.>から<条件5.>のいずれも充足しない場合には、「文字入力」であると判別する。
2)携帯電話装置1は、<条件1.>から<条件5.>のいずれかを充足する場合には、「電話番号入力」であると判別し、電話番号入力画面に切り替える。
3)携帯電話装置1は、「電話番号入力」であると判別した後、一定時間以上、キー操作がない場合には、入力されている番号へ発信制御を行う。
なお、<条件1.>から<条件5.>は、すべての電話番号の入力情報を網羅していないが、基本となる電話番号の入力条件であるので、本実施例の効果を期待できる。
また、国際電話の場合等では、<条件1.>から<条件5.>に当てはまらない例外もあるが、このような場合には、「文字入力」であると判別されて文字入力画面表示に切り替わる際に、ポップアップ表示等により切り替えを停止できる構成にすることにより、対応することができる。
また、<条件1.>から<条件5.>の判別方法で桁数を判別する際には、携帯電話装置1は、3桁、10桁、11桁等の番号が入力された後、一定時間以上、キー操作があるかないかで判断することができる。
このようにして、携帯電話装置1は、電話番号の特徴に基づいて判別条件を設け、複数の番号が入力された場合に、電話番号入力であるかどうかを判別する。従って、携帯電話装置1は、通信の待ち受け状態からのキー操作によって、LCD表示部21が複数の表示領域に分割され、続くキーの入力操作に応じて、各表示領域において情報が更新されて行く状態において、電話番号の入力か否かを判別できた時点から、分割状態を解除し、一つの表示領域のみの更新に切り替えることによって、メモリの負荷を権限し、視認性を向上させることができる。
なお、本実施例においては、制御部45がLCD表示部21に対する表示制御を直接行うように説明したが、厳密には、制御部45とLCD制御部42が協調した動作をすることによりLCD表示部21に対する表示制御を行う。
1 携帯電話装置
11 操作部
21 LCD表示部
45 制御部

Claims (7)

  1. 特定記号を含む所定の記号である第1種記号、及び前記第1種記号とは異なる記号である第2種記号が割り当てられる複数のキーを含む操作部と、
    前記操作部の操作に応じて前記第1種記号及び前記第2種記号の少なくとも一方を表示する表示部と、
    前記表示部への表示内容を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    初期画面を前記表示部に表示させている状態において、前記複数のキーのうちの前記特定記号と前記第2種記号との双方が割り当てられる第1のキーが操作された場合に、当該第1のキーに割り当てられる前記特定記号と前記第2種記号との双方を前記表示部に表示させ、
    初期画面を前記表示部に表示させている状態において、前記複数のキーのうちの前記特定記号以外の前記第1種記号と前記第2種記号との双方が割り当てられる第2のキーが操作された場合に、当該第2のキーに割り当てられる前記第2種記号を前記表示部に表示させることを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記第1種記号は、数字であり、
    前記特定記号は、数字の0又は1であり、
    前記第2種記号は、文字であることを特徴とする請求項1記載の携帯電子機器。
  3. 前記制御部は、前記第1のキーの入力を先頭にして、前記第1のキーあるいは前記第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が電話番号の入力であると判断した場合に、前記第2種記号である文字列を消去させ、前記第1種記号である数字列を表示し続けることを特徴とする請求項2記載の携帯電子機器。
  4. 前記制御部は、前記第1のキーの入力を先頭にして、前記第1のキーあるいは前記第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が3桁の特定のサービスに係る電話番号であると判断された場合に、前記第2種記号である文字列を消去させ、前記第1種記号である数字列を表示し続けることを特徴とする請求項2記載の携帯電子機器。
  5. 前記制御部は、前記第1のキーの入力を先頭にして、前記第1のキーあるいは前記第2のキーが続けて入力され、生成された数字列が10桁又は11桁に達したと判断された場合に、前記第2種記号である文字列を消去させ、前記第1種記号である数字列を表示し続けることを特徴とする請求項2記載の携帯電子機器。
  6. 前記制御部は、前記第1のキーの入力を先頭にして、前記第1のキーあるいは前記第2のキーが続けて入力され、数字列が生成されてから、所定時間以上前記操作部による入力操作が行われなかった場合、前記生成された数字列を通信先として発信制御することを特徴とする請求項3乃至5に記載の携帯電子機器。
  7. 特定記号を含む所定の記号である第1種記号、及び前記第1種記号とは異なる記号から構成される第2種記号である複数のキーを含む操作部が操作される操作工程と、
    初期画面を表示部に表示させている状態において、前記操作工程により前記複数のキーのうちの前記特定記号と前記第2種記号との双方が割り当てられる第1のキーが操作された場合に、当該第1のキーに割り当てられる前記特定記号と前記第2種記号との双方を表示部に表示させる第1の表示工程と、
    初期画面を表示部に表示させている状態において、前記操作工程により前記複数のキーのうちの前記特定記号以外の前記第1種記号と前記第2種記号との双方が割り当てられる第2のキーが操作された場合に、当該第2のキーに割り当てられる前記第2種記号を表示させる第2の表示工程と、を有することを特徴とする携帯電子機器の表示方法。
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