JP5197527B2 - レーザ測距装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パルスレーザ光を用いて測距対象物までの距離値を測距するレーザ測距装置に関する。
従来から、半導体レーザ等の光源から発生した測定用のパルスレーザ光を測距対象物に照射し、測距対象物で反射した当該パルスレーザ光を検出することによって、所定位置から測距対象物の位置までの距離を測定するレーザ測距装置が利用されている。
従来のレーザ測距装置は、測定用のパルスレーザ光による走査を広範囲に行い、効率良く測距対象物を捕捉するために、例えばパルスレーザ光を測距対象物側に反射するための反射ミラー等を備えている。この場合において、レーザ測距装置は、反射ミラー等を駆動するために直交する2軸方向に駆動する複数のモータや駆動機構を使用して複数のモータを所定量ずつ回転駆動することにより、反射ミラーの光反射方向を徐々にずらすように制御して測距対象物を捕捉することができる。
また、パルスレーザ光の照射方向の操作に用いられるものとして、ウェッジ板が利用されている。ウェッジ板は、頂角(ウェッジ角)の小さな薄いプリズムレンズであり、ウェッジ板に垂直にレーザ光を入射することにより、ウェッジ角に応じた角度でレーザ光を屈曲させることができる。従来のレーザ測距装置は、測定用のパルスレーザ光の光路上にモータ等により回転可能なウェッジ板を設けることにより、ウェッジ板の回転角度を操作してパルスレーザの照射方向を制御することができ、効率良く測距対象物を捕捉することができる。
特許文献1には、1個の光源と1個の投射光学系を使用し、被検物を広範囲に直線的に走査して測距可能な距離測定装置が記載されている。この距離測定装置は、光源からの光を対象物へ投射する投光光学系と、投射された光が対象物で反射して入射する受光光学系とを備えており、各光学系内に光偏向手段を有している。
投光光学系に設けられた投射光偏向手段は、光源からの光を偏向させ、互いに反対方向に同じ角速度で回転する2枚の同一楔角を有する光学ウェッジを有し、投射する光の出射する角度を一直線上に反復変化する。一方、受光光学系に設けられた入射光偏向手段は、入射する光を偏向させ、互いに反対方向に同じ角速度で回転する2枚の同一楔角を有する光学ウェッジを有し、入射する光の入射してくる角度を一直線上に反復変化させる。
この距離測定装置によれば、投光光学系又は受光光学系に設けられた2枚の同一形状の光学ウェッジが互いに反対に同一回転速度で回転するので、複数のレーザダイオードや光学系を使用することなく、広い範囲で連続的な走査が可能であるとともに、特殊な発光素子等を使用せずに安価に装置を構成することができる。さらに、投射光偏向手段と入射光偏向手段とが同期することにより、広い範囲の中で対象物からの反射光を、外乱光を少なくして測定することができる。
特許文献2には、小型、軽量であり、信頼性が高い赤外線誘導装置及び飛翔体の誘導方法が記載されている。この赤外線誘導装置は、入射赤外線を集光する集光光学系と集光された赤外線を電気信号に変換する検知器とを含む検知部を備え、少なくとも検知部からの電気信号に基づいて生成される画像を参照して飛翔体を目標物に誘導する装置である。また、検知部は、一方の面が他方の面に対して所定の角度で傾斜する1以上のウェッジプリズムと、当該ウェッジプリズムを検知器の光軸に略直交する面内で回転させる回転機構とを備え、目標物から放射された赤外線を1以上のウェッジプリズムで屈折させて集光光学系に入射させる。
特許文献2に記載の赤外線誘導装置によれば、集光光学系の前段にウェッジプリズムを配置し、このウェッジプリズムを回転機構によって検知器の光軸に略直交する面内で回転させることによって視野の拡大を実現しているため、駆動部分自体のサイズを縮小することができる。さらに、1軸を中心に回転させる回転機構は、構造を簡略化することができるとともに、ウェッジプリズムのみを回転させるために検知器と集光光学系とが載置された筐体全体を駆動するジンバル方式に比べてトルクの小さい駆動手段を用いることができ、装置全体の軽量化に資する。
特開平7−218633号公報 特開2006−162206号公報
しかしながら、レーザ測距中に測距対象物を見失った場合において、反射ミラーの角度調整やウェッジ板の回転によりレーザ光の照射方向を変えて測距対象物を捜索する方法は、照射方向の変位速度が反射ミラーの角度調整速度やウェッジ板の回転数に依存するため効率が悪いという問題点がある。機械的に回転させたウェッジ板は、最速でも数百Hz程度である。一方、レーザ光のパルス繰り返し周波数は、例えば数十kHzであるため、ウェッジ板の回転周波数よりも2桁程度大きい。したがって、ウェッジ板がほとんど動いていない間に(ほぼ同じ方向に)何度もレーザ光を照射することになるので、従来のレーザ測距装置は、見失った測距対象物の捜索時において無駄が多く効率が悪いと考えられる。
また、従来のレーザ測距装置は、ウェッジ板及びそれを回転させるモータ等の回転機構を設置する必要があるため、装置が大型化するという問題点もある。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、小型化が容易であるとともに、測距対象物を見失った場合において、レーザ光の照射軸方向を迅速に変位し、効率よく測距対象物を捜索可能なレーザ測距装置を提供することを課題とする。
本発明に係るレーザ測距装置は、上記課題を解決するために、測距対象物に照射したパルスレーザ光の反射光を受光した時間に基づいて前記測距対象物までの距離情報を取得するレーザ測距装置であって、第1Qスイッチを用いてパルスレーザ光を生成するレーザ共振器と、前記レーザ共振器により生成されたパルスレーザ光の進行方向を所定の方向に屈折させる1以上の第2Qスイッチと、前記第1Qスイッチに高周波電力をパルス状に印加してパルス状のレーザ光を生じさせるとともに、前記1以上の第2Qスイッチの各々のオン/オフを制御するQスイッチドライバと、前記第1Qスイッチと前記1以上の第2Qスイッチの各々とが同期するように前記Qスイッチドライバを制御することにより、前記レーザ共振器から出射されたパルスレーザ光の進行方向を1パルス毎に制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、小型化が容易であるとともに、測距対象物を見失った場合において、レーザ光の照射軸方向を迅速に変位し、効率よく測距対象物を捜索することができる。
本発明の実施例1の形態のレーザ測距装置の構成を示す図である。 本発明の実施例1の形態のレーザ測距装置のQスイッチによる光軸調整を説明する図である。 本発明の実施例1の形態のレーザ測距装置による測距対象物を捜索する動作を示す図である。 本発明の実施例1の形態のレーザ測距装置の別の構成例を示す図である。 本発明の実施例1の形態のレーザ測距装置の別の構成例を示す図である。 本発明の実施例1の形態のレーザ測距装置の別の構成例による測距対象物を捜索する動作を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1のレーザ測距装置の構成を示す図である。図1を参照して、レーザ測距装置の構成を説明する。本実施例のレーザ測距装置は、図1に示すように、ミラー1,4、Qスイッチ2、レーザ溶媒3、Qスイッチ5,6、Qスイッチドライバ7、及び制御部11により構成され、測距対象物に照射したパルスレーザ光の反射光を受光した時間に基づいて測距対象物までの距離情報を取得する。
ただし、図1に示すレーザ測距装置は、測距対象物に対してパルスレーザ光を照射する投光光学系の構成を示すものであり、反射光を受光する受光光学系を構成する機器の記載は省略されている。受光光学系を構成する機器は、必ずしも投光光学系を構成する機器と一体的に構成される必要は無く、離れた場所に設置することも可能だからである。ここでは、図1に示すように、本発明のレーザ測距装置の特に投光光学系を構成する部分について説明する。
ミラー1,4、Qスイッチ2、及びレーザ溶媒3は、本発明のレーザ共振器に対応し、Qスイッチ2を用いてパルスレーザ光を生成する。ミラー1とミラー4とは、互いに対向配置されており、レーザ光を共振させる。Qスイッチ2は、本発明の第1Qスイッチに対応し、パルス幅が狭くピークパワーの大きなパルスレーザ光を得るためのものである。また、レーザ溶媒3は、レーザ共振器内のレーザ光軸上に設けられている。
Qスイッチ5,6は、本発明の第2Qスイッチに対応し、レーザ共振器により生成されたパルスレーザ光の進行方向を所定の方向に屈折させる。本実施例において、レーザ測距装置は、第2QスイッチとしてQスイッチ5とQスイッチ6の2つを備えているが、必ずしも2つに限らない。すなわち、本発明における第2Qスイッチは、1以上であれば幾つ設置されていてもよい。
Qスイッチ5,6は、例えばAO(Acoustic Optic)Qスイッチを用いて構成することができる。AOQスイッチは、音響光学効果を有する材料にマイクロ波パルスを入力してパルス状の弾性波を発生させ、瞬時にレーザ光の方向を変化させることができるものである。
Qスイッチドライバ7は、第1Qスイッチ(Qスイッチ2)に高周波電力をパルス状に印加してパルス状のレーザ光を生じさせるとともに、1以上の第2Qスイッチ(Qスイッチ5,6)の各々のオン/オフを制御する。
制御部11は、第1Qスイッチ(Qスイッチ2)と1以上の第2Qスイッチ(Qスイッチ5,6)の各々とが同期するようにQスイッチドライバ7を制御することにより、レーザ共振器から出射されたパルスレーザ光の進行方向を1パルス毎に制御する。
具体的には、制御部11は、レーザ共振器によるパルスレーザ光の出射タイミングに合わせて、1パルス毎に1以上の第2Qスイッチ(Qスイッチ5,6)の各々に対するオン/オフの組み合わせを変更し、最終的に1以上の第2Qスイッチ(Qスイッチ5,6)の各々に対するオン/オフの全ての組み合わせを網羅するように、Qスイッチドライバ7を制御する。
なお、制御部11は、必ずしもQスイッチ5,6の各々に対するオン/オフの組み合わせを1パルス毎に変更しなければならないわけではなく、例えば5パルス毎、あるいは10パルス毎に組み合わせを変更してもよい。ただし、制御部11は、1パルス毎にQスイッチ5,6の各々に対するオン/オフの組み合わせを変更することにより、最も迅速に測距対象物の捜索を行うことができる。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。最初にレーザ測距装置は、測距対象物を捜索する必要がある。あるいは、レーザ測距装置は、捕捉していた測距対象物を見失った場合に、測距対象物を捜索する必要がある。
このような場合において、制御部11は、Qスイッチ2とQスイッチ5,6の各々とが同期するようにQスイッチドライバ7を制御するための制御信号を生成して出力する。Qスイッチドライバ7は、制御部11により生成された制御信号に基づいて、Qスイッチ2に高周波電力をパルス状に印加してパルス状のレーザ光を生じさせるとともに、Qスイッチ5,6の各々のオン/オフを制御する。
図2は、本実施例のレーザ測距装置のQスイッチ5,6による光軸調整を説明する図である。本実施例のレーザ測距装置は、2つのQスイッチを使用することにより、パルスレーザ光の照射方向をアジマス方向とエレベーション方向の2軸方向に対して変化させることができる。
本実施例において、Qスイッチ5は、Qスイッチドライバ7の制御に応じてオン/オフし、レーザ共振器により生成されたパルスレーザ光の進行方向を図2に示すように左右方向(アジマス方向)に屈折させる。
一方、Qスイッチ6は、Qスイッチドライバ7の制御に応じてオン/オフし、レーザ共振器により生成されたパルスレーザ光の進行方向を図2に示すように上下方向(エレベーション方向)に屈折させる。
なお、Qスイッチ5,6によるパルスレーザ光進行方向の厳密な角度調整を行うことはできないので、Qスイッチ5はオン/オフ制御に応じて2方向(左か右か)の選択を行うことができるのみであり、Qスイッチ6はオン/オフ制御に応じて2方向(上か下か)の選択を行うことができるのみである。
すなわち、本実施例のレーザ測距装置は、Qスイッチ5,6を備えることにより、パルスレーザ光の進行方向について、2×2=4方向のいずれかを選択することができ、制御部11がQスイッチ5,6の各々に対するオン/オフの全ての組み合わせを網羅するようにQスイッチドライバ7を制御するので、4方向全てについて測距対象物の捜索を行うことができる。
図3は、本実施例のレーザ測距装置による測距対象物9を捜索する動作を示す図である。ここで、Qスイッチ5は、オンした場合にパルスレーザ光の進行方向を左に曲げ、オフした場合にパルスレーザ光の進行方向を右に曲げるものと仮定する。また、Qスイッチ6は、オンした場合にパルスレーザ光の進行方向を上に曲げ、オフした場合にパルスレーザ光の進行方向を下に曲げるものと仮定する。
制御部11は、Qスイッチ2とQスイッチ5,6の各々とが同期するようにQスイッチドライバ7を制御し、レーザ共振器から出射された1パルス目のパルスレーザ光の進行方向が左上方向となるように、Qスイッチドライバ7を介してQスイッチ5をオンに制御するとともにQスイッチ6をオンに制御する。その結果、図3に示すように、Qスイッチ6から出射されたパルスレーザ光は、左上方向に進行する(レーザ光8a)。この場合には、レーザ光8aの進行先に測距対象物9が存在しないため、受光光学系において反射光が戻ってくることは無い。
次に、制御部11は、レーザ共振器から出射された2パルス目のパルスレーザ光の進行方向が右上方向となるように、Qスイッチドライバ7を介してQスイッチ5をオフに制御するとともにQスイッチ6をオンに制御する。その結果、図3に示すように、Qスイッチ6から出射されたパルスレーザ光は、右上方向に進行する(レーザ光8b)。この場合には、レーザ光8bの進行先に測距対象物9が存在しないため、受光光学系において反射光が戻ってくることは無い。
同様に、制御部11は、レーザ共振器から出射された3パルス目のパルスレーザ光の進行方向が左下方向となるように、Qスイッチドライバ7を介してQスイッチ5をオンに制御するとともにQスイッチ6をオフに制御する。その結果、図3に示すように、Qスイッチ6から出射されたパルスレーザ光は、左下方向に進行する(レーザ光8c)。この場合には、レーザ光8cの進行先に測距対象物9が存在するため、受光光学系において反射光が戻ってくる。
最後に、制御部11は、レーザ共振器から出射された4パルス目のパルスレーザ光の進行方向が右下方向となるように、Qスイッチドライバ7を介してQスイッチ5をオフに制御するとともにQスイッチ6をオフに制御する。その結果、図3に示すように、Qスイッチ6から出射されたパルスレーザ光は、右下方向に進行する(レーザ光8d)。この場合には、レーザ光8dの進行先に測距対象物9が存在しないため、受光光学系において反射光が戻ってくることは無い。
このように、制御部11がレーザ共振器によるパルスレーザ光の出射タイミングに合わせて、1パルス毎にQスイッチ5,6の各々に対するオン/オフの組み合わせを変更することにより、4パルスでQスイッチ5,6の各々に対するオン/オフの全ての組み合わせを網羅することができ、当該レーザ測距装置は、4方向全ての方向に対して測距対象物9の捜索を行うことができる。
以上の動作を行うことにより、本実施例のレーザ測距装置は、迅速に測距対象物を捜索することができるが、さらに受光光学系を備えることにより、捜索結果をQスイッチ5,6の制御に反映させることもできる。
図4は、本実施例のレーザ測距装置の別の構成例を示す図である。図1に示すレーザ測距装置の構成と異なる点は、受光部10をさらに備えている点である。
受光部10は、測距対象物からの反射光を受光し、受光強度がしきい値を超えた場合に反射光があったと判定し、判定結果を制御部11に出力する。
制御部11は、受光部10による反射光の受光タイミングと、当該受光タイミング直前の1以上の第2Qスイッチ(Qスイッチ5,6)の各々に対するオン/オフの組み合わせに基づいて、測距対象物の方向を特定する。
具体的には、図3で説明したように、3パルス目のレーザ光8cに対して測距対象物9から反射光が戻ってきた場合に、制御部11は、受光部10による受光タイミングが左下方向(Qスイッチ5をオン、Qスイッチ6をオフ)のレーザ光8cの出射直後であることから、測距対象物9が左下方向であると特定することができる。
その後、制御部11は、測距対象物9を継続して捕捉する必要がある場合に、パルスレーザ光が左下方向に継続して出射されるように、Qスイッチドライバ7を介してQスイッチ5をオンに制御するとともにQスイッチ6をオフに制御することができる。仮に測距対象物9を見失った場合には、制御部11は、レーザ光の進行方向を左下方向に固定するのを止めて、再び1パルス毎に進行方向を変えて測距対象物9を捜索する。
なお、測距対象物9を継続して捕捉する必要が無い場合には、制御部11は、必ずしも測距対象物捕捉後にパルスレーザ光の進行方向を固定する構成でなくてもよい。例えば、単に測距対象物9までの距離が1度でも算出できればよい場合には、制御部11は、パルスレーザ光の照射軸を4方向(図3の8a,8b,8c,8d)に回転し、反射光が戻って測距対象物9までの距離が判明した時点でレーザ光の照射を止めるように制御する構成でもよい。
測距対象物9までの距離は、制御部11により算出される構成としてもよいし、別の距離算出部(図示しない)等が算出してもよい。制御部11により算出される構成の場合には、制御部11は、Qスイッチ2によるパルスレーザ光の生成タイミングと、受光部10による反射光の受光タイミングとに基づいて、測距対象物までの距離を算出する。算出結果は、ディスプレイ等に表示されてもよいし、記憶装置に記憶され、あるいはネットワーク上に送信される構成でもよい。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係るレーザ測距装置によれば、測距対象物を新たに捜索する場合や測距対象物を見失った場合において、レーザ光の照射軸方向を迅速に変位し、効率よく測距対象物を捜索することができる。Qスイッチ5,6のオン/オフは、高周波電気信号により制御されるため、従来のレーザ測距装置のようにウェッジ板を機械的に回転させる方法に比して圧倒的に速い速度でレーザ光の照射軸を変位させることができ、レーザ光のパルス繰り返し周波数に完全に同期させることができる。したがって、従来のレーザ測距装置に比して、本発明のレーザ測距装置は、非常に効率良く測距対象物を捜索することができる。
また、本発明のレーザ測距装置は、小型のQスイッチ5,6によりレーザ光の照射軸調整が可能であるため、従来のレーザ測距装置のようにウェッジ板及びそれを回転させるモータ等の回転機構を設置する必要が無く、装置の小型化が容易であるという利点も有する。
図5は、本実施例のレーザ測距装置の別の構成例を示す図である。図1に示すレーザ測距装置の構成と異なる点は、Qスイッチ5,6の代わりにQスイッチ12a,12b,13a,13bを備えている点である。
Qスイッチ12a,12b,13a,13bは、いずれも本発明の第2Qスイッチに対応し、レーザ共振器により生成されたパルスレーザ光の進行方向を所定の方向に屈折させる。図5に示すように、パルスレーザ光の照射軸調整用に多数のQスイッチを備えることにより、レーザ測距装置は、多方向にレーザ光を曲げることができ、さらに広範囲且つ高精度に測距対象物を捜索し、レーザ光を照射することができる。
図6は、本発明の第2Qスイッチに該当するQスイッチを多数備えていた場合のレーザ測距装置による測距対象物9を捜索する動作を示す図である。レーザ光の照射軸を回転して多方向に亘って測距対象物9を捜索し、図3で説明した4方向のみにレーザ光を照射する場合に比して、広範囲且つ高精度に測距対象物を捜索できることがわかる。
例えば、図5に示すQスイッチ12a,12bは、アジマス方向にパルスレーザ光の進行方向を調整し、Qスイッチ13a,13bは、エレベーション方向にパルスレーザ光の進行方向を調整するものとしてもよい。図5に示すレーザ測距装置は、Qスイッチ12a,12b,13a,13bを備えることにより、パルスレーザ光の進行方向について、2×2×2×2=16方向のいずれかを選択することができ、制御部11がQスイッチ12a,12b,13a,13bの各々に対するオン/オフの全ての組み合わせを網羅するようにQスイッチドライバ7を制御するので、16方向全てについて測距対象物の捜索を行うことができる。
本発明に係るレーザ測距装置は、パルスレーザ光を用いて測距対象物までの距離値を測距するレーザ測距装置に利用可能である。
1 ミラー
2 Qスイッチ
3 レーザ溶媒
4 ミラー
5 Qスイッチ
6 Qスイッチ
7 Qスイッチドライバ
8a,8b,8c,8d レーザ光
9 測距対象物
10 受光部
11 制御部
12a,12b Qスイッチ
13a,13b Qスイッチ

Claims (4)

  1. 測距対象物に照射したパルスレーザ光の反射光を受光した時間に基づいて前記測距対象物までの距離情報を取得するレーザ測距装置であって、
    第1Qスイッチを用いてパルスレーザ光を生成するレーザ共振器と、
    前記レーザ共振器により生成されたパルスレーザ光の進行方向を所定の方向に屈折させる1以上の第2Qスイッチと、
    前記第1Qスイッチに高周波電力をパルス状に印加してパルス状のレーザ光を生じさせるとともに、前記1以上の第2Qスイッチの各々のオン/オフを制御するQスイッチドライバと、
    前記第1Qスイッチと前記1以上の第2Qスイッチの各々とが同期するように前記Qスイッチドライバを制御することにより、前記レーザ共振器から出射されたパルスレーザ光の進行方向を1パルス毎に制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするレーザ測距装置。
  2. 前記制御部は、1パルス毎に前記1以上の第2Qスイッチの各々に対するオン/オフの組み合わせを変更し、前記1以上の第2Qスイッチの各々に対するオン/オフの全ての組み合わせを網羅するように、前記Qスイッチドライバを制御することを特徴とする請求項1記載のレーザ測距装置。
  3. 前記測距対象物からの反射光を受光し、受光強度がしきい値を超えた場合に反射光があったと判定する受光部を備え、
    前記制御部は、前記受光部による反射光の受光タイミングと、当該受光タイミング直前の前記1以上の第2Qスイッチの各々に対するオン/オフの組み合わせとに基づいて、前記測距対象物の方向を特定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザ測距装置。
  4. 前記制御部は、前記第1Qスイッチによるパルスレーザ光の生成タイミングと、前記受光部による反射光の受光タイミングとに基づいて前記測距対象物までの距離を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のレーザ測距装置。
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