JP5197444B2 - 気液分離器とそれを搭載した冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、気液分離器とそれを搭載した空気調和機等の冷凍サイクル装置に関する。
圧縮機、四方弁、室外熱交換器、ブリッジ回路、膨張弁、気液分離器、室内熱交換器を順次配管によって接続した冷凍サイクルにおいて、気液分離器で分離した冷媒蒸気を圧縮機の吸入配管に戻す発明が公知である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、冷房運転と暖房運転で、冷凍サイクルを流れる冷媒の方向を切り替えるために四方弁が使用され、冷房運転と暖房運転で冷媒が流れる方向が変わっても、気液分離器に流れる冷媒の方向を冷房運転と暖房運転で一定とするためにブリッジ回路が使用されている。
また、特許文献1の気液分離器は、流入配管が接続された第1容器と、冷媒液の流出配管が下部に、冷媒蒸気の流出配管が上部に接続された第2容器を備えており、第1容器の上部と第2容器の上部には、冷媒蒸気を通過させるための配管が設けられ、第1容器の下部と第2容器の下部には、冷媒液を通過させるための配管が設けられている。これにより、気液二相の冷媒が流入する第1容器で、冷媒液の液面が波立ったり、泡立ったりしても、第2容器内では冷媒液の液面の波立ちおよび泡立ちが抑制されるようにして、冷媒液が冷媒蒸気とともに流出するのを防止しようとしている。
特開2008−75894号公報(図3、図4等)
上記特許文献1に示す気液分離器においては、第1容器で波立ちや泡立ちが発生するため、たとえ第2容器を備えたとしても、第1容器で飛散した液滴が冷媒蒸気とともに気液分離器から流出するため、気液分離効率が低下するという問題があった。
また、第1容器において、流入した気液二相状態の冷媒速度を低下させて気液分離するか、泡立った状態の気液二相の冷媒から気泡状態の冷媒蒸気を浮上させて気液分離するため、流入配管の径に比べて第1容器の直径をかなり大きくする必要があり、気液分離器が大型化するという問題があった。
この発明は上記課題に対応したものであり、高い気液分離効率を有する小型の気液分離器を提供すること、またそのような気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
この発明の気液分離器は、第1の流路と第2の流路とを有し、前記第1の流路の鉛直方向における上端部と前記第2の流路の鉛直方向における上端部とが上部連結部で接続され、前記第1の流路の鉛直方向における下端部と前記第2の流路の鉛直方向における下端部とが下部連結部で接続されて、前記第1の流路、前記第2の流路、前記上部連結部、及び前記下部連結部によりループ状の流路が形成されており、前記第1の流路の途中に気液二相状態の流体が流入する流体流入路が接続され、前記上部連結部の最上部に気相流体が流出する蒸気流出路が接続され、下部連結部の最下部に液相流体が流出する液流出路が接続されており、前記第1の流路に接続する前記流体流入路の開口部と対向する前記第1の流路の側面に、内側から外側に突出する流路の突出部を設けたものである。
この発明の気液分離器により、高い気液分離効率を実現することが可能となる。また、この発明の気液分離器を用いた冷凍サイクル装置により、成績係数を向上することができる。
本発明の実施の形態1による気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置の構成図である。 本発明の実施の形態1による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態1による気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置の冷凍サイクルの圧力とエンタルピの変化を示す図である。 気液分離器を搭載しない冷凍サイクル装置の構成図である。 本発明の実施の形態1による気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態1による気液分離器の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態1における気液分離器の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態2による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態2による気液分離器の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態3による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態3による気液分離器の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態4による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態4による気液分離器の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態5による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態5による気液分離器の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態6による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態6における上部2分岐材および下部2分岐材の例を示す図である。 本発明の実施の形態6による気液分離器の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態7による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態7による気液分離器の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態8による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態9による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態10による気液分離器を示す図である。 本発明の実施の形態1から10による気液分離器の変形例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置の構成を示したものである。冷凍サイクル装置の冷凍サイクル回路(冷媒回路)は、圧縮機1、冷房運転と暖房運転で冷媒の流れ方向を切り替える四方弁2、熱源側の第1熱交換器3、減圧器である例えば電動膨張弁4、気液分離器5、利用側の第2熱交換器6が順次配管によって接続された主回路を備える。また、バイパス配管10を介して、電磁弁7、逆止弁8、キャピラリチューブ9が接続されたバイパス回路が、気液分離器5から圧縮機1の吸入側に接続されている。
図2に気液分離器5の構造を示す。気液分離器5は、第1の流路としての第1縦配管11、第2の流路としての第2縦配管12、第1縦配管11の上端部と第2縦配管12の上端部を接続する上部連結部としての上部配管13、第1縦配管11の下端部と第2縦配管12の下端部を接続する下部連結部としての下部配管14を有している。気液分離器5は、これらの各配管によりループ状配管30に形成されている。なお、この例では、上部配管13は図面右下がりに湾曲しており、下部配管14は左上がりに湾曲している。
また、ループ状配管30の最上点と最下点を高さ方向にH1:H2の比に内分する位置に、第1縦配管11と直交するように、流体流入路としての流体流入配管15が設けられている。H1の高さは気液分離にとって十分な高さであればH1:H2の比は特にこだわる必要はないが、その比は、例えば2:1〜3:1ぐらいに設定することができる。
さらに、気液分離器5の最上点に位置する第2縦配管12と上部配管13の合流部に蒸気流出路としての蒸気流出配管16が、気液分離器5の最下点に位置する第1縦配管11と下部配管14の合流部に液流出路としての液流出配管17がそれぞれ設けられている。 なお、図2に示すように、気液分離器5は、流体流入配管15と対面する第1縦配管11の側面に、内側から外側に突出する流路の突出部18が形成されているのが好ましい。
次に、本実施の形態1に示す気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置の動作と効果について説明する。図3は実施の形態1に示す気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置と、気液分離器を備えていない従来の冷凍サイクル装置とにおけるエンタルピと圧力の関係を示した図である。図3において、実線は図2に示す気液分離器5を搭載した冷凍サイクル装置のエンタルピと圧力の関係を示しており、図3中のAからFが、図1に示す冷凍サイクル装置のアルファベットの各点に対応する。また、図4は、気液分離器を搭載しない冷凍サイクル装置の構成図であり、図3中の点線が図4の装置の動作に対応する。
ここでは、冷凍サイクル装置として空調機を考えるため、熱源側の第1熱交換器3が室外熱交換器、利用側の第2熱交換器6が室内熱交換器に相当する。
まず、冷凍サイクル装置が冷房運転をおこなう場合について説明する。図4に示す気液分離器を搭載しない冷凍サイクル装置では、圧縮機1により高圧になった冷媒蒸気(A点)は、四方弁2により第1熱交換器3へ流入し、そこで凝縮されて冷媒液となる(B点)。その後、減圧器4で減圧されて気液二相状態の冷媒となった後(C点)、第2熱交換器6で蒸発して冷媒蒸気となり(D'点)、四方弁2を通って、圧縮機1に戻り、再び加圧される。以上のように、気液分離器を搭載しない冷凍サイクル装置では、減圧器4を通過した後の気液二相状態の冷媒が、第2熱交換器6へ流れ込むため、冷媒が第2熱交換器6を通過する際の圧力損失が大きくなる(図中の(PC−PD')に相当)。
一方、実施の形態1に示す気液分離器5を搭載した図1に示す冷凍サイクル装置では、電磁弁7を開にして、バイパス配管10に冷媒蒸気が流れるようにする。圧縮機1により高圧になった冷媒蒸気は(A点)、四方弁2を介して第1熱交換器3へ流入し、そこで凝縮されて冷媒液となり(B点)、減圧器4で減圧されて気液二相状態の冷媒となった後(C点)、気液二相状態で気液分離器5へ流入する。
冷房運転の場合、図2に示すように、流体流入配管15を介して第1縦配管11に流入した気液二相状態の冷媒19は、第1縦配管11を横切って、突出部18に進入して衝突する。このとき、流入した気液二相状態のうち、密度の大きな冷媒液21aは、慣性力を強く受けて突出部18に溜まるようになり、反対に密度の小さな冷媒蒸気20aは突出部18に入り込むことなく、冷媒液21aと分離されるようになる。これにより、流体流入配管15を介して第1縦配管11に流入した気液二相状態の冷媒は、突出部18で衝突による衝撃が干渉され、効果的に気液分離され、突出部18における冷媒液の波立ちや泡立ちが抑制される。
その後、冷媒液21aは重力を受けて、冷媒液21bとなり、第1縦配管11の下部から下部配管14、第2縦配管12の下部にかけて溜まり、液流出配管17を介して流出するようになる。
また、冷媒液21bが第1縦配管11の下部に溜まることで、突出部18で分離された冷媒蒸気20aが第1縦配管11を通過しようとするときの流動抵抗が大きくなるため、冷媒蒸気20aは第1縦配管11の上部へ向かい、上部配管13を通って、蒸気流出配管16から流出するようになる。なお、冷媒蒸気20aが第1縦配管11を上昇する際、冷媒蒸気20aが冷媒液21aの一部である冷媒液21cを引っ張り上げるため、冷媒液21cが第1縦配管11を上昇するようになる。しかし、流体流入配管15の中心からループ状配管30の最上点に至るまでの距離H1を大きくとることにより、冷媒液21cは、重力落下し、蒸気流出配管16から冷媒蒸気20aとともに流出することはない。また、冷媒液21cが上部配管13に到達した場合であっても、冷媒液21cの密度が大きいため、冷媒液21cは上部配管13の底を通過するようになり、冷媒液21dとなって第2縦配管12を介して重力落下し、液流出配管17から流出するようになる。
突出部18で分離された冷媒液21aが重力落下する際、冷媒蒸気20aの一部である冷媒蒸気20bを巻き込む場合もあるが、巻き込まれた冷媒蒸気20bは浮力を受けて下部配管14を通過し、第2縦配管12を上昇して蒸気流出配管16から流出するようになる。
気液分離器5は、冷凍サイクル装置の中で以上のように作用して、高い気液分離効率で気液二相状態の冷媒を、冷媒蒸気と冷媒液に分離することができる。
そして、液流出配管17から流出した冷媒液(E点)は、第2熱交換器6で蒸発して冷媒蒸気となる。一方、蒸気流出配管16から流出した冷媒蒸気20d(F点)は、バイパス配管10に設けられた電磁弁7、逆止弁8、キャピラリチューブ9を介した後、第2熱交換器6を通過した冷媒蒸気と合流し(D点)、四方弁2を介して圧縮機1に戻り、再び加圧される。
本実施の形態1に示す気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置では、第2熱交換器6に冷媒液のみを通過させるため、第2熱交換器の圧力損失が(PC−PD)に低下する。このため、圧縮機1の吸入圧力がPD'点から点PDに上昇し、圧縮機1が吸入圧力から吐出圧力まで圧縮するのに必要な仕事を減少させることができる。これにより、第2熱交換器6の蒸発能力と圧縮機1の入力の比で示される成績係数を向上することができる。
次に、冷凍サイクル装置が暖房運転をおこなう場合について説明する。
図1に示す気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置では、電磁弁7を閉じてバイパス配管10に冷媒蒸気が通過しないようにする。圧縮機1により高圧になった冷媒蒸気は、四方弁2により第2熱交換器6へ流入し、そこで凝縮されて冷媒液となる。その後、液流出配管17から気液分離器5へ流入して、冷媒液のまま流体流入配管15から流出する。このとき、気液分離器5は冷媒液で満たされる。気液分離器5を通過した冷媒液は、減圧器4で減圧されて気液二相状態の冷媒になった後、第1熱交換器3で蒸発し、四方弁2を通って圧縮機1に戻り、再び加圧される。
なお、図4に示す気液分離器を搭載しない冷凍サイクル装置は、気液分離器5の通過がない点を除いて、気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置の動作と同様となる。
以上より、本実施の形態1に示す気液分離器5は、高い気液分離効率で気液二相状態の冷媒を分離することができる。しかも、気液分離器5は容器をもたない配管から構成されているため、気液分離器のコストを大幅に低減するとともに、気液分離器の小型化、薄型化を実現することができる。これにより、気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置全体をコンパクト化することもできる。
また、本実施の形態1の気液分離器を搭載した冷凍サイクル装置では、暖房運転をする場合、気液分離器5が大きな容器をもたない配管で構成されているため、気液分離器5に溜まる冷媒量を大幅に削減することができる。ちなみに、先述した特許文献1の図4に示す気液分離器を図1に示す回路に搭載して暖房運転をおこなう場合、容器全体に冷媒液が溜まることになるため、冷媒が大量に必要となるとともに、コストが大幅に増加する。
また、特許文献1の図4に示す気液分離器では、同じ文献1の図3のようなブリッジ回路を設けて、冷房運転と暖房運転で運転が切り替わった場合であっても、気液分離器に流れ込む冷媒の流入方向を同一にする必要があり、ブリッジ回路の追加にともなうコストアップや装置全体の大型化を伴う。
一方、本実施の形態1に示す気液分離器を用いた場合には、ブリッジ回路を除いた冷凍サイクル装置を実現することが可能となり、冷凍サイクル装置の簡素化および低コスト化、冷媒量の削減を実現することができる。
勿論、本実施の形態1についても、特許文献1の図3と同様に、図5に示すようなブリッジ回路31を設けて、冷房運転と暖房運転のいずれにおいても、流体流入配管15を介して冷媒が気液分離器5に流れ込むようにして、冷媒を気液分離するようにしてもよい。この場合、冷房運転時には蒸発器として動作する第2熱交換器6の圧力損失を低減して、圧縮機1の圧縮仕事を減少させることができ、第2熱交換器6の蒸発能力と圧縮機1の入力の比で示される成績係数を向上することができる。また、暖房運転時には、蒸発器として動作する第1熱交換器3の圧力損失を低減して、圧縮機1の圧縮仕事を減少させることができ、第2熱交換器6の凝縮能力と圧縮機1の入力の比で示される成績係数を向上することができる。
また、図2で説明した各配管のいくつかを適宜まとめて一体に形成すると、製造コストや製造効率を向上することが可能となる。例えば、上部配管13と第1縦配管11と液流出配管17とを一体の配管で形成し、下部配管14と第2縦配管12と蒸気流出配管16とを一体の配管で形成し、第1縦配管11に流体流入配管15と突出部18とを形成するようにしてもよい。この場合、部品点数が減少できるとともに、接合箇所を削減することができ、製造コストを削減するとともに、製造効率を向上できる。
また、実施の形態1の気液分離器5を冷凍サイクル回路に設置した冷凍サイクル装置において、冷媒としては、R410A等のフロン系冷媒の他、自然冷媒である二酸化炭素や炭化水素などが利用できる。この他、地球温暖化係数(GWP:温室効果ガスである物質に対して地球の温暖化をもたらす程度を、二酸化炭素に係る当該程度に対する比を示す数値として国際的に認められた知見に基づき定められた係数)が低い冷媒であるテトラフルオロプロペンを冷凍サイクル装置に用いてもよい。
特に、本冷凍サイクル装置の場合、充填する冷媒量を抑えることができるため、可燃性を有する炭化水素や、テトラフルオロプロペンを冷媒に使用しても、冷媒漏洩時における燃焼を抑制することがきる。
なお、図6に示すように、上部配管13と第1縦配管11との合流部が最上部となるように形成し、この最上部に蒸気流出配管16を設けてもよい。つまり、上部配管13が第1縦配管11または第2縦配管12と合流する箇所で最上部を有するように形成し、その最上部に蒸気流出配管16を設けてもよい。さらに、下部配管14が第1縦配管11または第2縦配管12と合流する箇所で最下部を有するように形成し、その最下部に液流出配管17を設けても、図2に示したものと同様の効果を奏する。
また、図6に示すように、蒸気流出配管16と第1縦配管11と液流出配管17とを一体の配管で形成し、上部配管13と第2縦配管12と下部配管14とを一体の配管で形成し、両者の配管を接合することでループ状配管30を形成してもよい。この場合、蒸気流出配管16と第1縦配管11と液流出配管17を一本の直管で形成することができ、流体流入配管15と突出部18を設置する配管に対して曲げ加工が無くなるため、流体流入配管15と突出部18の設置が容易となる。
突出部18の形状や構造は特に限定されるものではないが、その流路断面積を流体流入配管15の断面積と同等以上に設定することが好ましい。これにより、流体流入配管15を通過して第1縦配管11の側面から吹出した気液二相状態の冷媒19は、突出部18で一端衝突して気液分離されるようになるため、気液分離器5の気液分離効率が向上する。
また、突出部18の流路突出長さは、流体流入配管15を通過する流体の進行方向に対して直交する突出部18の流路断面の直径以上とすることが好ましい。これにより、突出部18に冷媒液21aを保持することが可能となり、流体流入配管15から流入する気液二相状態の冷媒19の衝突による衝撃が干渉され、突出部18での気液分離が向上し、気液分離器5の気液分離効率が向上する。
なお、突出部18の流路断面形状が円でない場合、(1)式による等価直径を用いて直径dとすることができる。
d=4×A/l (1)
ここで、Aは突出部18の流路断面積であり、lは突出部18の流路断面の周長を示す。
また、図7に示すように、突出部18に毛管力を有する構造33を設けてもよい。これにより、突出部18における冷媒液21aの保持力が向上し、流体流入配管15から流入した気液二相状態の冷媒19が突出部18に衝突する際の衝撃力をより緩和することができる。このため、冷媒の乱れを抑えることで、気液分離効率をさらに向上させることができる。なお、毛管力を有する構造33としては、多孔質体やメッシュを追加してもよいし、突出部18に内面溝つき管を採用することで毛管力の機能を持たせるようにしてもよい。
また、気液分離器5から、圧縮機1の吸入側に接続されるバイパス配管10に、電磁弁7、逆止弁8、キャピラリチューブ9を備える構成を示したが、これらに代えて流量調整弁を設けるようにしてもよい。
また、上部配管13は右下がりに湾曲し、下部配管14は左上がりに湾曲した構成を示したが、上部配管13や下部配管14は、湾曲せずにまっすぐであってもよい。
実施の形態2.
実施の形態2に示す気液分離器5は、図8のように、上部配管13の中央部に最上点を有し、また、下部配管14の中央部に最下点を有するようにループ状配管30を形成し、最上点となる上部配管13の中央部に蒸気流出配管16を、最下点となる下部配管14の中央部に液流出配管17を配置したものである。
この構成によれば、突出部18で分離された冷媒液21aが重力落下する際に、巻き込まれた冷媒蒸気20bが、下部配管14の上部を流れながら、下部配管14に沿って、スムーズに第2縦配管12へと進み、さらに上部配管13を通って、蒸気流出配管16から流出するようになる。
また、突出部18で分離された冷媒蒸気20aが第1縦配管11を上昇する際に引っ張られる冷媒液21cは、上部配管13の底を流れながら、上部配管13に沿って、スムーズに第2縦配管12へと進み、さらに下部配管14を通って、液流出配管17から流出するようになる。これにより、気液分離器5の気液分離効率が向上する。
なお、この気液分離器5を搭載した冷凍サイクルについては特に説明しないが、実施の形態2に示す気液分離器5を用いることで、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、ここでは、上部配管13の中央部に最上点を、下部配管14の中央部に最下点を設ける構造を示したが、図9に示すように、上部配管13と下部配管14をそれぞれ水平に配置し、それらの各中間部に、蒸気流出配管16と液流出配管17を設けてもよい。
また、上部配管13と第1縦配管11と下部配管14と第2縦配管12とを一体の配管を用いてループ状配管30を形成し、このループ状配管30に、流体流入配管15、突出部18、蒸気流出配管16、液流出配管17を形成するようにしてもよい。このようにすることで、部品点数を減少できるとともに、接合箇所を削減することができ、製造コストを削減するとともに、製造効率を向上することができる。
実施の形態3.
実施の形態3に示す気液分離器5は、図10のように、上部配管13の中央部に最上点を有し、また、下部配管14と第1縦配管11の合流部に最下点を有するようにループ状配管30を形成し、最上点となる上部配管13の中央部に蒸気流出配管16を、最下点となる下部配管14と第1縦配管11の合流部に液流出配管17を設置したものである。
この構成は実施の形態1の下半分と実施の形態2の上半分を組合せたような構成であり、実施の形態1、2と同様、高い気液分離効率を有する。
また、下部配管14と第2縦配管12と上部配管13と第1縦配管11と液流出配管17とを一体の配管を用いてループ状配管30を形成し、このループ状配管30に流体流入配管15、突出部18、蒸気流出配管16を形成するようにしてもよい。この場合、さらに部品点数を減少できるとともに、接合箇所を削減することができ、製造コストを削減するとともに、製造効率を向上することができる。
なお、図11に示すように、上部配管13の中央部に最上点を有し、また、下部配管14と第2縦配管12の合流部に最下点を有するようにループ状配管30を形成し、最上点となる上部配管13の中央部に蒸気流出配管16を、最下点となる下部配管14と第2縦配管12の合流部に液流出配管17を配置するようにしても、同様の効果を奏する。
実施の形態4.
実施の形態4に示す気液分離器5は、図12のように、上部配管13と第1縦配管11との合流部に最上点を有し、また、下部配管14の中央部に最下点を有するようにループ状配管30を形成し、最上点となる上部配管13と第1縦配管11の合流部に蒸気流出配管16を、最下点となる下部配管14の中央部に液流出配管17を配置したものである。
この構成は実施の形態1の上半分と実施の形態2の下半分とを組合せたような構成であり、実施の形態1、2と同様、高い気液分離効率を有する。
また、上部配管13と第2縦配管12と下部配管14と第1縦配管11と蒸気流出配管16とを一体の配管を用いてループ状配管30を形成し、このループ状配管30に流体流入配管15、突出部18、液流出配管17を形成するようにしてもよい。この場合、さらに部品点数を減少できるとともに、接合箇所を削減することができ、製造コストを削減するとともに、製造効率を向上することができる。
なお、図13に示すように、上部配管13と第2縦配管12との合流部に最上点を有し、また、下部配管14の中央部に最下点を有するようにループ状配管30を形成し、最上点となる上部配管13と第2縦配管12の合流部に蒸気流出配管16が、最下点となる下部配管14の中央部に液流出配管17が配置されるようにしても、上記とほぼ同様の効果が得られる。
実施の形態5.
実施の形態5に示す気液分離器5は、図14に示すように、流体流入配管15を第2縦配管12と合流せずに交差(立体交差)するように配置したものである。この場合も実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
このような構成とすることにより、気液分離器5を冷凍サイクル装置に設置するときにスペース上の制約を受ける場合であっても、流体流入配管15の直線部Lを長く設けることが可能となり、流体流入配管15内を通過する気液二相状態の冷媒19の助走区間を延長することができる。したがって、冷媒19の流れ状態を安定化させて気液二相状態の乱れを減少することができるため、突出部18での乱れをさらに抑制して、さらに気液分離効率を向上することができる。
また、図15のように、流体流入配管15の入口に曲げを設けて鉛直方向に向けると、気液分離器5の横幅寸法Wを小さくすることができ、気液分離器5のコンパクト化を図ることができる。
実施の形態6.
実施の形態6に示す気液分離器5は、図16に示すように、上部配管13を上部2分岐材22で形成し、下部配管14を下部分岐材23で形成したものである。ここで、流体流入配管15と突出部18は、第2縦配管12と干渉しないよう、第1縦配管11の中心軸と第2縦配管12の中心軸を含む平面に対して垂直となるように形成されている。この場合も実施の形態1と同様の効果を奏する。
上部2分岐材22および下部2分岐材23の例としては、図17に示すように、型押し加工して、2分岐部分が隣接するように加工したようなものが考えられる。この場合、上部2分岐材22および下部2分岐材23の2分岐部分に流体流入配管15と突出部18を有する第1縦配管11と、第2縦配管12を挿入してロウ付けし、上部2分岐材22および下部2分岐材23の残りの箇所に、蒸気流出配管16と液流出配管17を挿入してロウ付けすることで、気液分離器5を形成することが可能である。
この構造によれば、気液分離器5の製造を大幅に簡略化することができるとともに、低コスト化を実現できる。また、気液分離器5の横幅寸法Wをより小さくすることができ、気液分離器5の大幅なコンパクト化を実現することができる。
また、図18に示すように、第2縦配管12を複数個設けて、上部多分岐材24と下部多分岐材25により接続してもよい。これにより、上部多分岐材24で分岐される第2縦配管12の断面積が増加するため、冷媒蒸気20aに引っ張られて上昇する冷媒液21cが、上部多分岐材24で気液分離され易くなる。また、下部多分岐材25で分岐される第2縦配管12の断面積が増加するため、冷媒液21bに巻き込まれた、冷媒蒸気20bが、下部多分岐材25で気液分離され易くなる。よって、第2縦配管12を複数個設けることにより、気液分離効率をさらに向上することができる。
なお、実施の形態1から5に示した気液分離器5について、第2縦配管12を複数個設けるようにした場合であってもよく、同様の効果が得られる。
実施の形態7.
実施の形態7に示す気液分離器5は、図19に示すように、流体流入配管15と第2縦配管12を合流するように交差させたものである。ここでは、実施の形態6で説明した図16の気液分離器5において、流体流入配管15と突出部18を、第1縦配管11の中心軸と第2縦配管12の中心軸を含む平面と平行となるように配置し、流体流入配管15と第2縦配管12を合流するように交差させた例を示す。
流体流入配管15内の気液二相状態の冷媒19が、第2縦配管12を横切って通過する際、第2縦配管12が連通した空間となるため、一部の冷媒19が冷媒液21bと冷媒蒸気20cに分離される。ただし、流体流入配管15を通過する気液二相状態の冷媒19は慣性力が大きいため、大半の冷媒19は、第2縦配管12を横切って、さらに第1縦配管11も横切って、突出部18に進入して衝突する。このとき、流入した気液二相状態の冷媒のうち、密度の大きな冷媒液21aは、慣性力を強く受けて突出部18に溜まるようになり、反対に密度の小さな冷媒蒸気20aは突出部18に入り込むことなく、冷媒液21aと分離されるようになる。これにより、流体流入配管15を介して第1縦配管11に流入した気液二相状態の冷媒は、突出部18で効果的に気液分離され、突出部18における冷媒液の波立ちや泡立ちが抑制される。
その後、冷媒液21aは重力を受けて、冷媒液21bとなり、第1縦配管11の下部から下部配管14、第2縦配管12の下部にかけて溜まり、液流出配管17を介して流出するようになる。
また、冷媒液21bが第1縦配管11の下部に溜まることで、突出部18で分離された冷媒蒸気20aが第1縦配管11を通過しようとするときの流動抵抗が大きくなるため、冷媒蒸気20aは第1縦配管11の上部へ向かい、上部2分岐材22を通って、蒸気流出配管16から流出するようになる。なお、冷媒蒸気20aが第1縦配管11を上昇する際、冷媒蒸気20aが冷媒液21aの一部である冷媒液21cを引っ張り上げるため、冷媒液21cが第1縦配管を上昇するようになる。しかし、流体流入配管15の中心からループ上配管30の最上点に至るまでの距離H1を大きくとることにより、冷媒液21cは重力落下して、蒸気流出配管16から冷媒蒸気20aとともに流出しなくなる。また、冷媒液21cが上部2分岐材22に到達した場合であっても、冷媒液21cの密度が大きいため、冷媒液21cは上部2分岐材22の底を通過するようになり、冷媒液21dとなって第2縦配管12を介して重力落下し、再び、流体流入配管15から流入する気液二相状態の冷媒19と合流し、突出部18で分離される。
さらに、突出部18で分離された冷媒液21aが重力落下する際に、冷媒蒸気20bを巻き込む場合もあるが、巻き込まれた冷媒蒸気20bは浮力を受けて下部2分岐材23を通過し、第2縦配管12を介して、再び、流体流入配管15から流入する気液二相状態の冷媒19と合流し、突出部18で分離される。
このように、流体流入配管15と第2縦配管12を合流するように交差させたことで、気液分離される箇所が増えるため、気液分離効率をさらに向上することができる。
また、図20に示すように、第2縦配管12を複数個設けて、上部多分岐材24と下部多分岐材25で接続してもよい。第2縦配管12の数が多いほど、気液分離される箇所が増えるため、気液分離効率を向上させることができる。
なお、ここでは、実施の形態6に示す気液分離器5を用いて、流体流入配管15と第2縦配管12を合流するように交差させた例を示したが、実施の形態1から5に示す気液分離器5について、流体流入配管15と第2縦配管12を交差させるようにした場合であってもよく、同様の効果を奏することができる。
実施の形態8.
実施の形態8に示す気液分離器5は、図21に示すように、流体流入配管15と対向する第1縦配管11の側面に、突出部18を設けない態様としたものである。実施の形態1でも説明したように、突出部18を設けるのがより好ましいのであるが、それが無くても気液分離は以下のようにして実現できる。この場合、気液分離器5の第1縦配管11は、流体流入配管15と同等径かそれよりも若干大きな径を有する配管で形成するのが好ましい。
図21の気液分離器5において、流体流入配管15を通過した気液二相状態の冷媒19は、第1縦配管11の壁面に衝突することにより、慣性力の大きな冷媒液が第1縦配管11に付着して気液分離される。このとき、第1縦配管11が容器ではなく、その断面積が小さいことから、泡立ちを生じることなく冷媒蒸気20aは上方に、冷媒液21bは下方に進むようになる。
また、気液分離器5の形状に起因して、冷媒蒸気20aに引っ張られた冷媒液21cがループ状配管30を重力落下したり、冷媒液21bに引き込まれた冷媒蒸気20bがループを上昇するため、この場合にも高い気液分離効率を実現することが可能となる。
なお、ここでは実施の形態6に示す気液分離器5に突出部18を設けない例を示したが、実施の形態1〜5、7に示す気液分離器5に突出部18を設けない構造とした場合にも、この場合と同様の効果が得られる。
実施の形態9.
実施の形態9に示す気液分離器5は、図22に示すように、第1板部材26と第2板部材27の表面に、実施の形態1の図2で示したような第1縦配管11、第2縦配管12、上部配管13、下部配管14、流体流入配管15、突出部18、蒸気流出配管16、液流出配管17に相当する流路を対称に形成し、第1板部材26と第2板部材27に形成した各流路が対面するようにそれら2つの板部材26、27を接合することで、各流路を形成したものである。
これにより、気液分離器5を構成する備品点数を少なくすることができる。また、炉中ロウ付けなどにより、第1板部材26と第2板部材27を一度に接合して気液分離器5を形成することが可能となるため、製造が容易となる。
なお、第1板部材26と第2板部材27に各流路を形成する方法は、切削、鍛造、鋳造であってもよい。
また、第1板部材26と第2板部材27のどちらか一方に流路を形成し、他方をその流路の蓋部材として利用してもよい。
また、板部材の積層による流路の形成においては、2枚の板部材に限られるものではなく、複数の板部材を積層して上記の流路を形成するようにしてもよい。
なお、ここでは、板部材の流路を実施の形態1の気液分離器5に適用する例に示したが、実施の形態2から8に示す気液分離器5に適用しても、同様の効果が得られる。
実施の形態10.
実施の形態10に示す気液分離器5は、図23に示すように、板部材29の端面から板部材の平面方向に沿う内部に穴あけ加工をおこなって、その板部材の内部に流路を形成したものである。この場合、穴あけ加工後、不要となった開口箇所にはめくら部材28を設ける。これにより、板部材29に、第1縦配管11、第2縦配管12、上部配管13、下部配管14、流体流入配管15、突出部18、蒸気流出配管16、液流出配管17に相当する流路を形成することができる。
例えば、図中の白抜き矢印で示す位置から穴加工をおこなった後、めくら部材28を2箇所設けることで、板部材29に冷媒が通過する流路を形成している。
これにより、接合箇所が、めくら部材28のみとなるため、気液分離器5の接合箇所が大幅に削減され、製造が容易となる。また、穴加工のみとなるため、製造コストを低減することができる。
板部材29に穴あけ加工を実施する位置や、めくら部材28を設置する位置は任意であり、実施の形態1から8で示したような気液分離器5の流路を形成すればよい。なお、上部配管13、下部配管14等にあった曲線形状は、それを直線形状に置き換えて穴あけ加工をおこなう。
また、めくら部材28を取り付ける箇所にネジ山加工を行い、めくら部材28をねじ込んで固定してもよい。この場合、気液分離器5の溶接やロウ付けが不要となり、製造が大幅に容易となるとともに、製造コストを低減することができる。
ところで、実施の形態1から10に示した気液分離器5において、各流路の断面積は特に限定されるものではない。したがって、図24に示すように、各流路の断面積を流路毎に変更するようにしてもかまわない。ただし、同一径の配管で気液分離器5を形成する方が、配管の種類を統一化できるため、部品管理がし易くなる。
また、上記各実施の形態では、本発明の気液分離器を冷凍サイクル装置に用い、そこで使用される冷媒を気液分離する例を挙げて説明したが、本発明の気液分離器は、冷媒の他にも、各種流体の気液分離に適用することができる。
1 圧縮機、2 四方弁、3 第1熱交換器、4 減圧器、5 気液分離器、6 第2熱交換器、7 電磁弁、8 逆止弁、9 キャピラリチューブ、10 バイパス配管、11 第1縦配管(第1の流路)、12 第2縦配管(第2の流路)、13 上部配管(上部連結部)、14 下部配管(下部連結部)、15 流体流入配管(流体流入路)、16 蒸気流出配管(蒸気流出路)、17 液流出配管(液流出路)、18 突出部、19 気液二相冷媒、20 冷媒蒸気、21 冷媒液、22 上部2分岐材、23 下部2分岐材、24 上部多分岐材、25 下部多分岐材、26 第1板部材、27 第2板部材、28 めくら部材、29 板部材、30 ループ状配管、31 ブリッジ回路、32 毛管力構造。

Claims (15)

  1. 第1の流路と第2の流路とを有し、
    前記第1の流路の鉛直方向における上端部と前記第2の流路の鉛直方向における上端部とが上部連結部で接続され、前記第1の流路の鉛直方向における下端部と前記第2の流路の鉛直方向における下端部とが下部連結部で接続されて、前記第1の流路、前記第2の流路、前記上部連結部、及び前記下部連結部によりループ状の流路が形成されており、
    前記第1の流路の途中に気液二相状態の流体が流入する流体流入路が接続され、前記上部連結部の最上部に気相流体が流出する蒸気流出路が接続され、下部連結部の最下部に液相流体が流出する液流出路が接続されており、
    前記第1の流路に接続する前記流体流入路の開口部と対向する前記第1の流路の側面に、内側から外側に突出する流路の突出部を設けたことを特徴とする気液分離器。
  2. 第1の流路と第2の流路とを有し、
    前記第1の流路の鉛直方向における上端部と前記第2の流路の鉛直方向における上端部とが上部連結部で接続され、前記第1の流路の鉛直方向における下端部と前記第2の流路の鉛直方向における下端部とが下部連結部で接続されて、前記第1の流路、前記第2の流路、前記上部連結部、及び前記下部連結部によりループ状の流路が形成されており、
    前記第1の流路の途中に気液二相状態の流体が流入する流体流入路が接続され、前記上部連結部の最上部に気相流体が流出する蒸気流出路が接続され、下部連結部の最下部に液相流体が流出する液流出路が接続されており、
    前記第2の流路の少なくとも1つ以上と前記流体流入路が合流して交差するようにされており、
    前記第1の流路に接続する前記流体流入路の開口部と対向する前記第1の流路の側面に、内側から外側に突出する流路の突出部を設けたことを特徴とする気液分離器。
  3. 第1の流路と第2の流路とを有し、
    前記第1の流路の鉛直方向における上端部と前記第2の流路の鉛直方向における上端部とが上部連結部で接続され、前記第1の流路の鉛直方向における下端部と前記第2の流路の鉛直方向における下端部とが下部連結部で接続されて、前記第1の流路、前記第2の流路、前記上部連結部、及び前記下部連結部によりループ状の流路が形成されており、
    前記第1の流路の途中に気液二相状態の流体が流入する流体流入路が接続され、前記上部連結部の最上部に気相流体が流出する蒸気流出路が接続され、下部連結部の最下部に液相流体が流出する液流出路が接続されており、
    前記第2の流路の少なくとも1つ以上と前記流体流入路が立体交差するようにされており、
    前記第1の流路に接続する前記流体流入路の開口部と対向する前記第1の流路の側面に、内側から外側に突出する流路の突出部を設けたことを特徴とする気液分離器。
  4. 前記流体流入路を通過する流体の進行方向に対して直交する前記突出部の流路断面積が、前記流体流入路の断面積以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の気液分離器。
  5. 前記突出部の流路突出長さを、前記流体流入路を通過する流体の進行方向に対して直交する前記突出部の流路断面の直径以上としていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の気液分離器。
  6. 前記突出部に毛管力を有する構造を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の気液分離器。
  7. 前記第2の流路を複数有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の気液分離器。
  8. 前記各流路を配管により形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の気液分離器。
  9. 前記第1の流路、前記第2の流路、前記上部連結部、前記下部連結部、前記流体流入路、前記蒸気流出路、及び前記液流出路のうちの少なくとも3つ以上を、一体形成していることを特徴とする請求項8に記載の気液分離器。
  10. 前記上部連結部及び前記下部連結部の少なくとも一方が、分岐部が隣接している1つの分岐材により形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の気液分離器。
  11. 前記第1の流路、前記第2の流路、前記上部連結部、前記下部連結部、前記流体流入路、前記蒸気流出路、及び前記液流出路が、複数の板部材を積層して形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の気液分離器。
  12. 前記第1の流路、前記第2の流路、前記上部連結部、前記下部連結部、前記流体流入路、前記蒸気流出路、及び前記液流出路が、板部材の平面に沿って穴あけ加工された内部穴により形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の気液分離器。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の気液分離器を冷凍サイクル回路に配置したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  14. 前記冷凍サイクル回路を流れ、前記気液分離器に流れこむ冷媒の向きが、冷房運転と暖房運転で同一であることを特徴とする請求項13に記載の冷凍サイクル装置。
  15. 前記冷凍サイクル回路を流れる冷媒が、炭化水素またはテトラフルオロプロペンであることを特徴とする請求項13または14に記載の冷凍サイクル装置。
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