JP5196544B2 - 無機複合化樹脂材料およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無機複合化樹脂材料およびその製造方法に関する。
従来より、プラスチック材料やゴム材料といった樹脂材料に、各種の充填材、例えば有機化クレー、タルク、ケイ藻土、マイカ、シリカ、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどの無機材料、有機繊維、無機繊維などの繊維状物質などを配合し複合化してなる樹脂材料が知られていた。これ等の樹脂材料は、各種の充填材を含有することにより、成形体の機械的、電気的、化学的諸性質を向上させたものであり、例えば、特許文献1に開示されている複合樹脂材料においては、樹脂中に有機化層状ポリケイ酸塩を分散させることにより、成形体の機械的特性を向上させている。
このように各種充填材を複合化してなる樹脂材料は、自動車用部品、航空機用部品、電子・電子機器用部品、建築部材等に広く用いられている。例えば、各種車輌や産業機械等のブレーキパッド、ブレーキライニング、クラッチフェーシング等に広く使用される摩擦材として、熱硬化性樹脂粉末等からなる樹脂バインダー材料に、無機充填材、有機充填材、摩擦調整材および耐熱性有機繊維等の繊維材料等を配合し複合化した樹脂材料が知られており、該樹脂材料を常温にて所定圧力で成形(予備成形)し、次いで所定温度にて熱成形し、硬化(アフタキュア)及び仕上げ処理すること等により、所望の成形体を製造している。
特開2000−119535号公報
上記複合樹脂材料が、フィラーとして、サブミクロン以下のサイズを有するアスペクト比の高いものを含有する場合、複合樹脂材料の製造工程において、凝集を抑制しながらフィラーを均一に分散させることが大きな課題となっている。
特許文献1においては、有機化処理した層状ポリケイ酸塩を樹脂と溶融混練することによって、ポリケイ酸塩を層状に剥離、分散させているが、層状ポリケイ酸塩に高剪断力を加える必要があり、また、得られる複合樹脂材料においてフィラーの分散状態が十分でないという課題を有していた。
さらに、特許文献1に記載の方法により得られる複合樹脂材料は、製造段階の有機化剤が残留して、性能および機能低下を引き起こす場合があるとともに、耐熱性が低いため、摩擦材として使用した場合には、所望の性能を得ることができないという課題を有していた。
本発明は、このような事情のもとで、フィラーの分散性や耐熱性が高く、特に摩擦材として好適に用いることができる無機複合化樹脂材料および該無機複合化樹脂材料を効率よく製造する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者等は、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、層状粘土鉱物を、膨潤処理し、凍結乾燥した後、樹脂と溶融混練することにより、層状粘土鉱物からなり、厚みが0.1〜300nmである薄層化物を含むフィラーを樹脂中に分散させてなる無機複合化樹脂材料を効率よく製造し得ることを見出し、本知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
合成フッ素雲母を、セラミックス粒子とともに膨潤処理し、凍結乾燥した後、フェノール樹脂およびポリベンゾオキサジン樹脂から選ばれる樹脂と溶融混練することにより、合成フッ素雲母からなり、厚みが0.1〜300nmである薄層化物を含むフィラーを前記樹脂中に分散させてなる無機複合化樹脂材料を製造することを特徴とする無機複合化樹脂材料の製造方法、
) 前記合成フッ素雲母を、カップリング剤とともに膨潤処理する上記(1)に記載の無機複合化樹脂材料の製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、層状粘土鉱物を膨潤処理して薄層化した後に凍結乾燥することにより、薄層化された層状粘土鉱物の三次元構造を維持しつつ、この薄層化物を樹脂と溶融混練することにより容易に分散することが可能になる。このため、本発明によれば、分散性や耐熱性が高く、特に摩擦材として好適に用いることができる無機複合化樹脂材料を提供することができ、また、無機複合化樹脂材料を効率的に製造する方法を提供することができる。
先ず、本発明の無機複合化樹脂材料について説明する。
本発明の無機複合化樹脂材料は、層状粘土鉱物からなり、厚みが0.1〜300nmである薄層化物を含むフィラーを樹脂中に分散させてなることを特徴とするものである。
本発明の無機複合化樹脂材料において、フィラーの原料となる層状粘土鉱物としては、膨潤性を有するものであれば特に限定されず、例えば陽イオン交換能を有する、天然粘土鉱物および合成粘土鉱物を挙げることができる。上記天然粘土鉱物および合成粘土鉱物としては、スメクタイト、カオリナイト、バーミキュライト、雲母、脆雲母、緑泥石等を挙げることができ、スメクタイトとしては、モンモリロナイト、サポナイト、パイデライト、ノントロナイト等を挙げることができる。また、雲母をフッ素処理した合成フッ素雲母等を挙げることもでき、この合成フッ素雲母は、品質のバラツキが小さいことから層状粘土鉱物として好適であり、合成フッ素雲母としては、ナトリウム四ケイ酸フッ素雲母(NaMg2.5Si10)を例示することができる。これらの層状粘土鉱物は一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の無機複合化樹脂材料において、フィラーを構成する層状粘土鉱物の薄層化物は、その厚みが0.1〜300nmの範囲にあり、0.1〜200nmの範囲にあることが好ましく、0.1〜100nmの範囲にあることがより好ましい。薄層化物の厚みは、層状粘土鉱物を構成する層の厚みとの関係で0.1nm未満にすることは困難であり、また、300nmを超えると、機械的特性の向上効果が薄れてしまう。
また、フィラーを構成する層状粘土鉱物の薄層化物は、層長(長手方向の長さ)が1〜10μmであることが好ましい。薄層化物の層長が1〜10μmであることにより、樹脂中に好適に分散することが可能となる。
なお、本明細書において、薄層化物の厚みおよび層長は、本発明に係る無機複合化樹脂材料の切断面を電子顕微鏡(SEM)で観察することにより測定することができる。
本発明の無機複合化樹脂材料において、フィラーを構成する層状粘土鉱物の薄層化物は、カップリング剤で処理されてなるものであることが好ましい。
カップリング剤としては、シラン系カップリング剤、アルミナ系カップリング剤、チタネート系カップリング剤等を挙げることができ、このようなカップリング剤としては、Si、Al、Tiの無機塩、有機塩あるいはアルキルアルコキシル基等の疎水性アルコキシル基を1つ以上有する有機化合物を挙げることができる。中でも、シラン系カップリング剤を用いることが好ましい。
シラン系カップリング剤としては、式
SiX4−n
(式中、nは0〜3の整数であり、Rは炭化水素基であり、官能基を含有していてもよく、Xは加水分解性基または水酸基であり、RおよびXがそれぞれ複数ある場合、RおよびXは同一であっても異なっていてもよい)
で表されるものを用いることが好ましい。
上記RSiX4−nで表されるシラン系カップリング剤において、nは0〜3の整数であり、1〜3の整数であることが好ましく、1〜2の整数であることがより好ましい。
上記RSiX4−nで表されるシラン系カップリング剤において、Rは炭化水素基である。炭化水素基としては、直鎖または分岐鎖を有する飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基を挙げることができ、これら炭化水素基は一価のものでも多価のものでもよい。
炭化水素基の炭素数は、脂肪族炭化水素基である場合は、1〜25個、特に1〜3個が好ましく、芳香族炭化水素基である場合は、6〜25個、特に6〜10個が好ましく、脂環式炭化水素である場合は、3〜25個、特に3〜6個が好ましい。
また、上記炭化水素基は、官能基を含有していてもよく、官能基としては、ビニル基、エステル基、エーテル基、エポキシ基、アミノ基、カルボキシル基、カルボニル基、アミド基、メルカプト基、スルホニル基、スルフェニル基、ニトロ基、ニトロソ基、ニトリル基、ハロゲン原子、水酸基等を挙げることができる。
上記シラン系カップリング剤において、Rが複数ある場合、Rは同一であっても異なっていてもよい。
上記RSiX4−nで表されるシラン系カップリング剤において、Xは加水分解性基または水酸基であり、加水分解性基としては、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、アミノ基、アミノキシ基、アミド基、ハロゲン原子を挙げることができる。
上記シラン系カップリング剤において、Xが複数ある場合、Xは同一であっても異なっていてもよい。
上記RSiX4−nで表されるシラン系カップリング剤の具体例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、2−エチルヘキシルトリメトキシシラン、2−ヘキセニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、3−β−ナフチルプロピルトリメトキシシラン、p−ビニルベンジルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
上記カップリング剤は、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
フィラー中における層状粘土鉱物とカップリング剤の含有比は、質量比で、層状粘土鉱物/カップリング剤が、1/0.5〜1/4であることが好ましく、1/0.5〜1/2であることがより好ましい。
フィラーを構成する層状粘土鉱物の薄層化物が、カップリング剤で処理されてなるものである場合、層状粘土鉱物の層間に導入されたカップリング剤の水酸基または加水分解性基が加水分解して生じた水酸基が脱水縮合し、カップリング剤が層状粘土鉱物の層間で固定されて、直径が2nm以下のミクロ気孔や直径が2nm超50nm以下であるメソ気孔を有する構造体を形成し、これらの構造体が立体的に複数結合することにより、構造体間にさらに直径が50nm超であるマクロ気孔も形成されると考えられる。このような多孔性のフィラーを用いると、無機複合化樹脂材料中に多数の気孔を導入することが可能となるため、例えば、摩擦材として好適に用いることが可能となる。
本発明の無機複合化樹脂材料において、フィラーを構成する層状粘土鉱物の薄層化物は、水溶性高分子化合物で処理されてなるものであることが好ましい。
水溶性高分子化合物としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルキルセルロース、ゼラチン、寒天、マンノース、ペクチン、グアーガム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、デンプンからなるものを挙げることができる。
フィラー中における水溶性高分子化合物の含有量は、フィラーの総量に対して、25〜80質量%であることが好ましく、50〜80質量%であることがより好ましい。
フィラーを構成する層状粘土鉱物の薄層化物が、水溶性高分子化合物で処理されてなるものである場合、フィラーに柔軟性を付与し、より疎水性に改質することが可能になる。
本発明の無機複合化樹脂材料においては、上記フィラーが、さらにセラミックス粒子を含むものであることが好ましい。セラミックス粒子としては、アルミナ、ジルコニア、シリカ等を挙げることができる。
セラミックス粒子の平均粒子径は、3〜20μmであることが好ましく、5〜15μmであることがより好ましく、5〜10μmであることがさらに好ましい。
なお、本明細書において、平均粒子径とは、体積平均粒子径を意味し、体積平均粒子径は、例えば、粒度分布測定器等で測定することができる。
フィラー中におけるセラミックス粒子の含有量は、フィラーの総量に対して、1〜20質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましく、1〜5質量%であることがさらに好ましい。
層状粘土鉱物の薄層化物が、セラミックス粒子を含むものである場合、セラミックス粒子が、層状粘土鉱物の薄層化した層間に挿入された形態を採ることが好ましい。
層状粘土鉱物の薄層化物が、セラミックス粒子を含むものである場合、上記薄層化物を含むフィラーが分散することにより、無機複合化樹脂材料の耐熱性や強度を向上することが可能になる。
本発明の無機複合化樹脂材料は、上記フィラーが樹脂中に分散されてなるものである。フィラーを分散する樹脂としては、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂から選ばれる1種以上を挙げることができる。
このような樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリベンゾオキサジン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。
フェノール樹脂としては、フェノールモノマーおよびホルムアルデヒドの重合物を挙げることができ、レゾール型およびノボラック型を例示することができるが、いずれのものであってもよい。
エポキシ樹脂としては、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンとの縮合反応物、ビスフェノールFとエピクロロヒドリンとの縮合反応物等のグリシジルエーテル型樹脂、グリシジルエステル樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、含ブロムエポキシ樹脂、フェノール−ノボラック型またはクレゾール−ノボラック型のエポキシ樹脂等を挙げることができ、これらのエポキシ樹脂のうち、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンとの縮合反応物、またはビスフェノールFとエピクロロヒドリンとの縮合反応物等のグリシジルエーテル型樹脂が好ましい。
具体的には、東都化成社製「エポトート YD903N、YD 128、YD14、PN639、CN701、NT114、ST−5080、ST−5100、ST−4100D」、ダイセル化学社製「EITPA3150」、チバ・ガイギー社製「アルダイトCY179、PT810、PT910、GY6084」、ナガセ化成社製「テコナールEX711」、大日本インキ社製「エピクロン 4055RP、N680、HP4032、N−695、HP7200H」、油化シェルエポキシ社製「エピコート1001、1002、1003、1004、1007」、ダウ・ケミカル社製「DER662」、日本化薬社製「EPPN201、202、EOCN1020、102S」等を挙げることができる。
ポリベンゾオキサジン樹脂としては、フェノール性水酸基を有する化合物と1級アミン類とホルムアルデヒド類との反応物を挙げることができる。
ポリベンゾオキサジン樹脂原料であるフェノール性水酸基を有する化合物としては、芳香環上の水酸基のオルト位の少なくとも一方に水素原子を有する1価または2価以上の多価フェノール類を用いることができ、具体的には、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、キシレノール、p−tert−ブチルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、p−フェニルフェノールなどの1価フェノール類;カテコール、レゾルシノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン(ビスフェノールF)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、などの2価フェノール類;トリスフェノール化合物、テトラフェノール化合物、フェノール樹脂などの3価以上の多価フェノール類等を挙げることができる。これらの中では、得られるポリベンゾオキサジン樹脂の性能の観点から、ビスフェノールAが好ましい。
ポリベンゾオキサジン樹脂原料である1級アミン類としては、脂肪族アミンおよび芳香族アミンがあるが、脂肪族アミンであると、得られるポリベンゾオキサジン樹脂は、耐熱性の劣るものとなるため、芳香族アミンが好ましい。この芳香族アミンとしては、例えばアニリン、トルイジン、キシリジン、アニシジンなどを挙げることができる。
ポリベンゾオキサジン樹脂原料であるホルムアルデヒド類としては、ホルマリン、パラホルムアルデヒド、トリオキサンなどを挙げることができる。
ポリエステル樹脂としては、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールと、マレイン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバチン酸、β−オキシプロピオン酸等のカルボン酸とを常法に従って重合させて得たものが挙げられる。
ポリエステル樹脂の数平均分子量は、500〜100,000が好ましく、2,000〜80,000がより好ましい。ポリエステル樹脂の水酸基価は、0〜300mgKOH/gが好ましく、30〜120mgKOH/gがより好ましい。また、ポリエステル樹脂の酸価は、0〜200mgKOH/gが好ましく、10〜100mgKOH/gがより好ましい。ポリエステル樹脂の融点は、50〜200℃が好ましく、80〜150℃がより好ましい。
具体的には、ダイセルUCB社製「クリルコート341、7620、7630」、大日本インキ社製「ファインディックM−8010、8020、8024、8710」、日本ユピカ社製「ユピカコートGV110、230」、日本エステル社製の「ER6570」、ヒュルス社製の「VESTAGON EP−P100」等を挙げることができる。
アクリル樹脂としては、アクリル酸またはその誘導体の重合物や、アクリル酸またはその誘導体と他のモノマーとの共重合物を挙げることができ、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、n−ブチルアクリレート等のアクリル酸またはその誘導体からなるモノマーや、該モノマーとスチレンなどの他のモノマーを、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイドなどのラジカル開始剤を用いてラジカル重合したものを挙げることができる。具体的には、三洋化成工業社製「サンペックスPA−70」等を挙げることができる。
本発明の無機複合化樹脂材料において、薄層化物を分散する樹脂として熱硬化性樹脂を用いる場合、無機複合化樹脂材料は、さらに硬化剤を含んでもよく、硬化剤としては、ポリアミン系、ジシアンジアミド系、フェノール系、アミノアミド系、ブロックドイソシアネート系、トリグリシジルイソシアヌレート(TGIC)系、エポキシ系(ポリエポキシド、エポキシ樹脂)のもの等が挙げられ、ポリアミン系、ジシアンジアミド系、フェノール系のものが特に好ましい。
本発明の無機複合化樹脂材料において、フィラーの含有割合は、1〜30質量%であることが好ましい。
次に、本発明の無機複合化樹脂材料の製造方法について説明する。
本発明の無機複合化樹脂材料の製造方法は、層状粘土鉱物を、膨潤処理し、凍結乾燥した後、樹脂と溶融混練することにより、層状粘土鉱物からなり、厚みが0.1〜300nmである薄層化物を含むフィラーを樹脂中に分散させてなる無機複合化樹脂材料を製造することを特徴とするものである。
本発明の方法において、層状粘土鉱物としては、上述したものと同様のものを用いることができる。
層状粘土鉱物の膨潤処理は、層状粘土鉱物と分散液とを接触させることによって行うことができ、例えば、層状粘土鉱物を分散液中に浸漬することによって行うことができる。分散液としては、水等を挙げることができ、層状粘土鉱物と分散液の接触時間は5〜24時間程度、接触温度は室温程度が好ましい。
層状粘土鉱物の膨潤処理は、カップリング剤、水溶性高分子化合物、セラミックス粒子等の存在下に行ってもよく、カップリング剤、水溶性高分子化合物、セラミックス粒子の具体例や配合割合は、上述したとおりである。
層状粘土鉱物の膨潤処理を、カップリング剤、水溶性高分子化合物、セラミックス粒子等の存在下に行う場合、層状粘土鉱物とカップリング剤等を反応させる為に、所定温度下で膨潤させることが好ましい。層状粘土鉱物は、結晶構造が繊維状あるいは平板状であって、その構造は約1000℃程度まで維持されるが、上述したような方法により、層状粘土鉱物とカップリング剤等とを反応させる場合には、カップリング剤の疎水基の耐熱性等を考慮して、反応時の温度を決定する必要があることから、層状粘土鉱物とカップリング剤等の反応温度は、室温〜100℃程度が好ましい。また、反応時間は2〜48時間が好ましい。
膨潤された層状粘土鉱物は、次いで、凍結乾燥される。凍結乾燥は、予備凍結処理工程を含むことが好ましく、予備凍結処理は、−45〜−20℃で、24時間以上行うことが好ましい。予備凍結工程後、予備凍結物を溶解させることなく凍結乾燥させることが好ましく、凍結乾燥条件は、内部に氷塊が観察されなくなるように、かつ、氷が溶けないように適宜調整すればよく、通常、80Pa以下の減圧雰囲気下、20℃以下で、72〜96時間程度行うことが好ましい。
本発明の方法においては、上記凍結乾燥した層状粘土鉱物を、樹脂と溶融混練する。溶融混練は、適当な混練機を用いて、例えば、混練温度80〜120℃で行うことができる。
本発明前においては、層状粘土鉱物と樹脂とを溶融混練することによって上記粘土鉱物を剥離分散する方法が知られていたが、この方法は、粘土鉱物の剥離分散に高剪断力を必要とするものであった。これに対して本発明の方法は、層状粘土鉱物を膨潤処理することによって、これを薄層化しているため、溶融混練時に高い剪断力を与えることなく分散性を向上させることができる。また、上記層状粘土鉱物を膨潤処理した後これを加熱乾燥した場合には、層状粘土鉱物の薄層構造が失われてしまうことから、本発明の方法においては、凍結乾燥することにより溶媒を除去し、薄層構造を維持しつつ樹脂中への分散を可能にしている。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
(a)層状粘土鉱物である合成フッ素雲母(コープケミカル社製、ME−100)10gを蒸留水600mLに投入し、よく攪拌して、合成フッ素雲母分散液を調製した。
(b)上記合成フッ素雲母分散液を、75℃で5時間濃縮しながら攪拌して合成フッ素雲母を膨潤させた。
(c)(b)で得た合成フッ素雲母の膨潤物含有液を−20℃で24時間予備凍結処理した後、凍結乾燥機(EYELA社製凍結乾燥機FD−5N)を用いて、80Pa以下の減圧条件下、20℃で72時間凍結結乾燥した後、粉砕、分級処理することにより、合成フッ素雲母の薄層化物を得た。
(d)(c)で得た層状粘土鉱物の薄層化物12gを二軸混練機(栗本鉄工所製S1KRCニーダ)を用いて混練温度120℃でノボラック型フェノール樹脂(カシュー社製)190gと溶融混練することにより、層状粘土鉱物の薄層化物からなるフィラーがノボラック型フェノール樹脂中に分散してなる無機複合化樹脂材料を得た。
得られた無機複合化樹脂材料の断面を電子顕微鏡(FE−SEM)で観察したところ、合成フッ素雲母の薄層化物は、樹脂中に良好に分散しており、その厚みが200〜300nmで、層長が1〜5μmであった。
実施例2
(a)層状粘土鉱物である合成フッ素雲母(コープケミカル社製、ME−100)10gと酢酸15gを蒸留水600mLに投入し、よく攪拌して、合成フッ素雲母分散液を調製した。
(b)カップリング剤であるトリエトキシメチルシラン20gをエタノール300mLで希釈し、よく攪拌して、カップリング剤分散液を得た。
(c)上記(a)で得た合成フッ素雲母分散液に、上記(b)で得たカップリング剤分散液を投入して、75℃で5時間濃縮しながら攪拌して合成フッ素雲母を膨潤させつつ、カップリング剤と反応させた。
(d)(c)で得た合成フッ素雲母の膨潤物含有液を−20℃で24時間予備凍結処理した後、凍結乾燥機(EYELA社製凍結乾燥機FD−5N)を用いて、80Pa以下の減圧条件下、20℃で72時間凍結結乾燥した後、粉砕、分級処理することにより、合成フッ素雲母の薄層化物を得た。
(e)(d)で得た層状粘土鉱物の薄層化物を二軸混練機(栗本鉄工所製S1KRCニーダ)を用い、トルク0.39〜0.8Nm、二軸回転43rpm、混練温度75℃でノボラック型フェノール樹脂(カシュー社製)190gと溶融混練することにより、層状粘土鉱物の薄層化物からなるフィラーがノボラック型フェノール樹脂中に6質量%分散してなる分散材料を得た。
得られた分散材料の断面を電子顕微鏡(FE−SEM)で観察したところ、合成フッ素雲母の薄層化物は、樹脂中に良好に分散しており、その厚みが5〜200nmで、層長が1〜5μmであった。
上記分散材料を粉砕し、粉末状とした後、硬化剤であるヘキサメチレンテトラミンの含有割合が10質量%となるように混合して、無機複合化樹脂材料を得た。
実施例3
(a)層状粘土鉱物である合成フッ素雲母(コープケミカル社製、ME−100)20gを蒸留水2Lに投入し、室温で24時間攪拌して、合成フッ素雲母分散液を調製した。
(b)セラミックス粒子であるチタニア粒子の合成原料としてテトライソプロポキシチタン56gを80%酢酸水溶液500mL中に投入し、50℃で1時間混合して、チタニア粒子含有液を得た。
(c)上記(a)で得た合成フッ素雲母分散液に、上記(b)で得たチタニア粒子含有液を投入して、75℃で5時間濃縮しながら攪拌し合成フッ素雲母を膨潤させた。
(d)(c)で得た合成フッ素雲母の膨潤物含有液を−20℃で24時間予備凍結処理した後、凍結乾燥機(EYELA社製凍結乾燥機FD−5N)を用いて、80Pa以下の減圧条件下、20℃で72時間凍結乾燥した後、150℃で2時間加熱することにより、合成フッ素雲母の薄層化物を得た。
(e)(d)で得た層状粘土鉱物の薄層化物を二軸混練機(栗本鉄工所製S1KRCニーダ)を用い、トルク0.39〜0.8Nm、二軸回転43rpm、混練温度75℃でノボラック型フェノール樹脂(カシュー社製)190gと溶融混練することにより、層状粘土鉱物の薄層化物からなるフィラーがノボラック型フェノール樹脂中に6質量%分散してなる分散材料を得た。
得られた分散材料の断面を電子顕微鏡(FE−SEM)で観察したところ、合成フッ素雲母の薄層化物は、樹脂中に良好に分散しており、その厚みが5〜300nmで、層長が1〜5μmであった。上記電子顕微鏡写真を図1(1)に示す。また、得られた分散材料表面における電子顕微鏡写真を図1(2)に示す。図1(1)より、合成フッ素雲母が薄層化していることが分かり、図1(2)より、得られた分散材料表面が多孔質になっていることが分かる。
上記分散材料を粉砕し、粉末状とした後、硬化剤であるヘキサメチレンテトラミンの含有割合が10質量%となるように混合して、無機複合化樹脂材料を得た。
実施例4
実施例3(e)において、ノボラック型フェノール樹脂に代えてポリベンゾオキサジン樹脂を用いた以外は、実施例3と同様にして無機複合化樹脂材料を得た。
得られた無機複合化樹脂材料の断面を電子顕微鏡で観察したところ、合成フッ素雲母の薄層化物は、その厚みが5〜200nmで、層長が1〜5μmであった。
比較例1
(a)層状粘土鉱物である合成フッ素雲母(コープケミカル社製、ME−100)50gを蒸留水10Lに投入し、よく攪拌して、合成フッ素雲母分散液を調製した。
(b)上記合成フッ素雲母分散液にドデシルトリメチルアンモニウム塩を100g投入して、30分攪拌した後、これをろ過して、110℃で2時間乾燥した。乾燥後、得られた塊を粉砕することにより、ドデシルトリメチルアンモニウムで有機化された合成フッ素雲母からなるフィラーを得た。
(c)(b)で得たフィラーを二軸混練機(栗本鉄工所製S1KRCニーダ)を用い、トルク0.39〜0.8Nm、二軸回転数43rpm、混練温度75℃でノボラック型フェノール樹脂(カシュー社製)190gと溶融混練することにより、層状粘土鉱物の薄層化物からなるフィラーがノボラック型フェノール樹脂中に6質量%分散してなる混合物を得た。
得られた混合物を粉砕し、粉末状とした後、硬化剤であるヘキサメチレンテトラミンの含有割合が10質量%となるように混合して、複合樹脂材料を得た。
<熱特性評価>
実施例1〜4および比較例1で得た複合樹脂材料を、TG/DTA装置(セイコーインスツル株式会社(SII)製)を用い、窒素雰囲気下、室温から900℃まで10℃/分で昇温したときの質量保持率((900℃における質量/室温における質量)×100)を求めた。結果を表1に示す。
Figure 0005196544
<強度評価>
実施例1〜4および比較例1で得た複合樹脂材料を、炭酸カルシウムと複合樹脂材料が、体積比で、炭酸カルシウム:複合樹脂材料=70:30となるように混合し、熱成形して、縦50mm×横65mm×厚さ10mmのテストピースを作製した。得られた各テストピースに対し、JISD4311に準じて曲げ強度試験を行った結果を表2に示す。
Figure 0005196544
表1、表2より、実施例1〜実施例4で得られた無機複合化樹脂材料は、耐熱性や強度が高く、摩擦材として好適に使用し得るものであることが分かる。
本発明によれば、フィラーの分散性や耐熱性が高く、特に摩擦材として好適に用いることができる無機複合化樹脂材料および該無機複合化樹脂材料を効率よく製造する方法を提供することができる。
本発明の実施例で得た材料の断面写真(1)および表面写真(2)である。

Claims (2)

  1. 合成フッ素雲母を、セラミックス粒子とともに膨潤処理し、凍結乾燥した後、フェノール樹脂およびポリベンゾオキサジン樹脂から選ばれる樹脂と溶融混練することにより、合成フッ素雲母からなり、厚みが0.1〜300nmである薄層化物を含むフィラーを前記樹脂中に分散させてなる無機複合化樹脂材料を製造することを特徴とする無機複合化樹脂材料の製造方法。
  2. 前記合成フッ素雲母を、カップリング剤とともに膨潤処理する請求項に記載の無機複合化樹脂材料の製造方法。
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