JP5196355B2 - 潅水施肥装置 - Google Patents
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Description
1.養液栽培におけるかけ流し式固形培地耕(以下養液栽培と呼称)と
2.土耕栽培に於ける養液土耕栽培についてである。
一般的に養液栽培は肥料が緩衝能の少ない培地の根域通過するので、肥料分の希釈率又は濃度を一定にして給肥されるのに対し、養液土耕では培地に土壌が使用され土壌には緩衝能があるので給肥した肥料の大部分が土壌に蓄積する、従って肥料の総投入量を管理した方がよい。
この為一回の潅水における各系統の潅水は潅水の所要の時間(分)を固定して潅水が実施されている。
なっている。
緩衝能力の強い土壌を用いる、養液土耕栽培の場合、希釈率よりも施肥量(CC/アール)による栽培指標が望ましい。施肥量(CC/アール)を入力する方法については、特願2007- 277304に記載があるが、潅水量(L/アール)又は希釈率についての、記載は無く,栽培圃場の面積(アール)当りの施肥量(CC/アール)の確保について記載されている。これは栽培圃場が養液土耕栽培に使用する土壌の様に肥料分の緩衝能が高い事が期待される方式には採用できるが、希釈率の制御が成されていない為、フィルター閉塞、潅水ポンプ不調等により水量が極端に少なくなると栽培物の根域に、高い濃度の肥料液が一時的とは言え、掛かる恐れがある。養液栽培のように地面を離れ、緩衝能の低い固定培地を使用する場合、希釈率を一定とした施肥方法が求められ施肥量(CC/アール)を一定にする方法は相応しくない。
即ち、現状は潅水量の増減はタイマーの設定によって行われているが、実際に水が流れているか確実にはわからなかったが、流すべき必要流量(L/分)を計算し、流量計の実測流量(L/分)を画面上に両方とも表示して、運転者にそれを目安に流速調整弁を調整させて簡単に正しい値に調整できるようにする。また、潅水実施中の原水の状況、機器のトラブル、栽培者の不注意によって惹起される潅水不足を、コンピュータによる比較警報処理によって警報装置を作動させ光、音響によって、又は夜間休日には遠隔警報装置よって携帯電話に通知させる事によって認知させ、修復にむけて注意を惹起させる事が容易にできるようにする。
従来技術では希釈率を一定にして、潅水時間を一定にしても1回当たりの潅水量が変化することになる。一回当たりの潅水量が変化すると希釈率を一定にしても施肥量(CC=(潅水量L÷希釈率)×1000)が不安定化することになり、期待する施肥量を確保することが出来ない。
以上によって潅水施肥を安全確実に行うことができ、栽培物の過剰な潅水を抑えかつ、ダメージ、しおれ、枯死をなくすこと及び潅水量(L)が面積(アール)当たりの設定となったのでタイマーの設定(分)に比べ解り易く、潅水実施中の原水の状況、機器のトラブル、栽培者の不注意によって惹起される潅水量の変動を防ぐ事が出来、潅水を正確に行い栽培物の品質が向上させることを課題とするものである。
潅水施肥制御装置は、以下の手段を有する。
1回の潅水に必要な潅水量(L/アール)と、潅水面積(アール)と、潅水予定時間(分)と、施肥量(CC/アール)とを入力して数1により潅水計量枡容量(L)を算出する手段。
以下の数式は全て栽培圃場の1系統圃場当たりで説明する。
潅水開始と共に信号伝送式流量計(パルス)によって潅水量を積算計測し、前記潅水用計量枡容量(L)に達したら潅水を停止する事によって、潅水量(L/アール)を確保する手段。
肥料ポンプ毎に、施肥量(CC/アール)と、系統毎の洗浄量(L)とを入力し、 数2により希釈率を演算算出する。計算した希釈率は系統毎に画面に表示して、必要な希釈率を確保できるよう潅水量又は施肥量を調整する手段。
また定格打込回数(ストローク/分)と、ポンプ定格容量(CC/分)と、肥料ポンプ校正率(%)を入力して、肥料ポンプの1回の打ち込みに必要な肥料用潅水計量枡容量(CC)を数3によって算出する手段。
流量計(パルス)によって潅水量を積算計測し、積算した量が前記肥料用潅水計量枡容量(CC)に達したら、肥料液を肥料ポンプで1回打ち込む、肥料ポンプの1回の打込量(CC)は決まっているので、潅水量(L)と打込肥料液(CC)との比率は一定である、入力した前記潅水量(L/アール)を確保しながら、希釈率を一定に制御する手段。
(2).面積当たりの潅水量と(L/アール)肥料希釈率を確保し、かつ施肥量(CC/アール)を一定にして潅水施肥を行う。
養液栽培の固形培地を使用した、緩衝能の低い培地を使用して組成、濃度の安定した養分を、果菜類の根域に給液し吸収される事を期待する潅水施肥栽培を行うものであって、栽培圃場を複数系統に分割し、各系統圃場単位に点滴チューブを配設し、取水源に連通する送水パイプに、潅水ポンプと取水電磁弁と原水の異物を除去するフィルターと潅水流量を測定する信号伝送式流量計を接続し、肥料を混入する肥料ポンプ付きの肥料混入部とを順次に介設すると共にその肥料混入部の介設の下流の送水パイプ部に前記各系統圃場の点滴チューブを分岐接続し、前記各系統圃場の点滴チューブの上流部チューブ電磁弁を設置した潅水施肥装置と、前記各系統圃場単位にこれ等を操作する潅水施肥制御装置とを設置し、潅水施肥制御装置は、以下の次の制御をおこなう。
1回の潅水に必要な潅水量(L/アール)と、潅水面積(アール)と、潅水予定時間(分)を入力して、潅水計量枡容量(L)を数1によって演算算出する。
以下の数式は全て1系統当たりで説明する。
また潅水開始と共に信号伝送式流量計(パルス)によって潅水量を積算計測し、前記数1の潅水用計量枡用雨量(L)に達したら潅水を停止する事によって、潅水量(L/アール)を確保する。
また肥料ポンプ毎に、希釈率と、系統毎の洗浄量(L)とを入力して、施肥量量(CC/アール)を数5によって演算算出する。計算した施肥量量(CC/アール)は系統毎に画面に表示して、必要な施肥量量(CC/アール)を確保できるよう潅水量又は希釈率を調整する手段。
定格打込回数(ストローク/分)と、ポンプ定格容量(CC/分)と、肥料ポンプ校正率(%)とを入力して、肥料ポンプの1回の打ち込みに必要な肥料用潅水計量枡容量(CC)を前記数3によって求める手段。
潅水1回当たりの肥料ポンプ打込回数(ストローク)を前記数4によって演算算出する。
肥料液を肥料ポンプで打ち込む回数をカウントし、前記肥料ポンプ打込回数(ストローク)に達したら、肥料ポンプの打込を停止する事によって、希釈率を確保する手段。
予定の潅水時間(分)内に潅水量(L/アール)を確保する為に、実潅水流速(L/分)及び肥料ポンプ実打込スピード(ストローク/分)を監視する手段。
1回の潅水に必要な潅水量(L/アール)と、潅水面積(アール)と、潅水予定時間(分)とを入力して、必要流速(L/分)を数6によって演算算出する手段。
前記定格必要流量(L/分)を操作板画面上に表示させる。この計算流量が定格潅水時間(分)内に潅水量(L)を確保する為に必要な必要流量 (L/分)である。流量計の信号(パルス)をコンピュタ―演算によって変換した実流量速(L/分)を並べて表示させる。定常時には実流量速 (L/分)を必要流量 (L/分)より多めになるように減圧弁(又は手動弁)調整する。前記流量信号を積算(L)しそれが前記潅水計量枡容量(L)に達したなら、当該点滴チューブの電磁弁を切り替えて次系統の潅水に移行する。潅水必要時間内に所定の潅水量を確保出来なかった場合には警報を発し、減圧弁(又は手動弁)の調整又はフィルター清掃等を従事者に促すと共に強制的に次系統に切替る。全ての系統の潅水が終わったなら、電磁弁を閉止し潅水ポンプを停止する。以上の事が系統毎に行う手段。
調整された流量が減少する要因としては、
1.フィルターの詰まり
2.ドリップチューブの詰まり
3.水源圧の下降、
4.潅水ポンプトラブル、同電源系統トラブル
等である。
下限警報流速比率(%)を入力する。
潅水積算量(L/分)が潅水予定時間(分)内に数1潅水用計量枡容量(L)が達しなかった場合及び瞬時の流量速(L/分)が数7で求めた下限警報潅水流速(L/分)を下回った場合と、潅水流速(L/分)が不安定な潅水初期、或いは瞬間的に下回った場合はある時定数で警報を除き、警報装置(音響・表示灯)作動させる事によって認知させる手段。
調整された流量が上昇する要因としては、水源圧の上昇またはドリップチューブの破損による漏洩等である。この場合、打込速度は流速の上昇に比例して上昇して肥料ポンプの定格打込速度の能力を越えてしまう事になるのでその指標を表示する。
上限警報流速比率(%)を予め入力し、ドリップチューブの破損の認知を、瞬時の流量速(L/分)が入力され、これが数8で求めた上限警報潅水流速(L/分)を上回った場合、潅水流速(L/分)瞬間的に上回った場合、ある時定数で警報を除き、警報装置(音響・表示灯)作動させる事によって認知させる。又は電磁弁の開による給水から数十秒間は警報を出さないようにして誤警報を防ぐようにしてある。
電磁弁の開による給水から数十秒間は、軟弱なドリップチューブ等の配管は縮んでいたり、漏水によって空隙状態となっている為、急激な流量上昇が続くと栽培従事者に異常を認知させる。
上記本発明における前記肥料ポンプの肥料の打込回数とは、肥料ポンプを例えば電磁式ポンプにした場合は電磁ピストンの所要の稼動ストローク数を言い、ギヤー式ポンプにした場合はギヤーの所要の稼動個数を言い、ダイヤフラム弁式ポンプにした場合はダイヤフラム弁の所要の稼動ストローク長さを言う。
現状は潅水量の増減はタイマーの設定によって行われているが、実際に水が流れているか確実にはわからなかったが、今現在、流すべき必要流量(L/分)を計算し、流量計の実測流量(L/分)を画面上に両方とも表示する、運転者はそれを目安に流速調整弁を調整すれば良いので簡単に正しい値を調整できる。潅水実施中の原水の状況、機器のトラブル、栽培者の不注意によって惹起される潅水不足を、コンピュータによる比較警報処理によって警報装置を作動させ光、音響によって、又は夜間休日には遠隔警報装置よって携帯電話に通知させる事によって認知させ、修復にむけて注意を惹起させる事が容易である。以上によって潅水を安全確実に行うことができ、栽培物の過剰な潅水を抑えかつ、ダメージ、しおれ、枯死をなくすことが出来た。
非閉鎖系の高設架台を用い緩衝能の低い固形培地を用いる、養液栽培の場合、面積当たりの潅水量(L/アール)と肥料希釈率を確保出来ただけでなく、施肥量(CC/アール)を一定にして潅水施肥を行うので、栽培面積は変わらないので系統毎に施肥量(CC)を管理する事ができた。排水量(CC)を管理する事によって、過剰な潅水の抑制、排水による土壌環境汚染物質を抑制する事が出来た。
図1に潅水施肥設備の例を示す。本例の潅水施肥設備は、栽培圃場10を複数系統に分割し、各系統圃場10a〜10i単位に点滴チューブ9a〜9iを配設して潅水と施肥栽培を行う。
潅水施肥設備は、原水が蓄えられた井戸又は貯水槽1などから原水を汲み上げて送水する潅水ポンプ2、潅水ポンプによって、又は、潅水に必要な一定の水圧を有する取水源3には潅水ポンプを用いずに直接的に取水源用電磁弁4によって送水された原水の異物を除去するフィルター5、潅水の流量(流速)(L/分)を測定する伝送式流量計15、原水に肥料を混入する肥料混入部6及び複数個のチューブ電磁弁7a〜7iを介して、栽培圃場10に設置した複数の点滴チューブ9a〜9iに送液し、果菜類の栽培圃場10に水又は水と肥料を給液する。更に栽培圃場10a〜10iには、水分計8a〜8iを設けると共に、これ等を操作する潅水施肥制御装置13を設置している。
する。
潅水を確実に送るために、潅水施肥制御盤13aで行う処理について各段階の情報、希釈率・最低流量・計算ストローク・実流速・実ストローク等を操作板13bに表示すると共に、実流速は下限警報潅水流量(数6)、上限警報潅水流量(数7)と比較してそれを越えた場合は音響照明警報器16を発光鳴動させ、又は夜間休日には遠隔警報装置17よって携帯電話に通知させる事によって従事者に認知させる。潅水ポンプ2を使用する場合は、潅水ポンプ2、電磁弁7、肥料ポンプ12、水分計8及び潅水ポンプ起動装置14それぞれを潅水施肥制御盤13との間で電気的に結線している。この潅水施肥制御盤は、電磁弁、肥料ポンプを制御し、潅水ポンプ起動装置14を制御し潅水ポンプを駆動する。潅水ポンプ2を使用しない場合は、潅水施肥制御装置13は、電磁弁4、肥料ポンプ12a,12bを制御する。潅水施肥制御装置13の制御で潅水が行われる場合は、潅水ポンプを使用するときは潅水ポンプを駆動し、井戸又は貯水槽から送水し、使用しないときは潅水ポンプを駆動せずに取水源から直接に送水される。
また、本例は栽培圃場10を8系統10a〜10iに分割し,これを2区分にグルーピングしこの区分ごとに1個の水分計8a〜8bを配置して水分管理を行う場合には、1個の水分計により当該区分内の全電磁弁を連動させることで、2分割した水分管理ができるようにしてある。
潅水施肥制御装置13の構成を(図2)に示す。
図1における潅水施肥制御装置(図2)は制御盤13aと操作板13bから構成されている。制御盤13aは記憶部300と演算部500と制御部400と表示・入力操作画面200・運転指示警報画面・実績表示画面700とから構成する。
記憶部300は、時刻パターン表を記憶し、潅水パターン論理構造を記憶している。制御部400の起動条件分岐に係わる設定値を操作画面200より入力し記憶していると共に、演算部500の計算に必要な設定値を操作画面200より入力し記憶している。
起動条件分岐処理は、時刻管理のもとで系列毎に記憶部にある選択時刻パターンNOのと、適合する時刻パターンを選択し、記憶部にある選択潅水施肥パターンNOと、適合する潅水施肥パターンを選択し、潅水施肥パターンの論理構造によるPF計が作動している場合か、していない場合でも予約するかの判断を受けて、時刻管理の実時刻と一致したら駆動制御処理の駆動順番予約受付管理に受付順に予約記録をする。
駆動制御処理は運転順番予約受付管理に登録された、予約記録を元に機器の運転(潅水系統電磁弁7a〜7i、潅水ポンプ2、取水電磁弁4、肥料ポンプ12a〜12i)及び肥料ポンプのストローク駆動を行い、かつ不必要となった当該予約記録を削除する。
予約記録を元に機器の運転及び肥料ポンプのストローク駆動がされ、機器の停止は演算部500の潅水用計量枡容量(数1)に伝送式流量信号からの信号を積算した積算量が達したら停止する。
以下の数式は全て1系統当たりで説明する。
潅水開始と共に信号伝送式流量計(パルス)によって潅水量を積算計測し、(数1)の潅水用計量枡用雨量(L)に達したら潅水を停止する事によって、潅水量(L/アール)を確保する潅水施肥制御装置。
潅水1回当たりの肥料ポンプ打込回数(ストローク)を数4によって演算算出する、肥料液(CC)を肥料ポンプで打ち込む回数をカウントし、肥料ポンプ打込回数(ストローク) (数4)に達したら、肥料ポンプの打込を停止する事によって、施肥量(CC/アール)を確保する潅水施肥制御装置。
必要流量(流速) (L/分)を数6によって演算算出し、
必要流量(L/分)を画面上に表示させる。この計算流量が潅水時間(分)内に潅水量(L)を確保する為に必要な必要流量(流速) (L/分)である。流量計の信号(パルス)をコンピュータ演算によって変換した実流量(速)(L/分)を並べて表示させる、定常時には実流量(速)(L/分)を必要流量 (L/分)より多めになるように減圧弁(又は手動弁)調整する、流量信号を積算(L)し潅水計量枡容量(L)に達したなら、電磁弁を切り替えて次系統の潅水に移行する、潅水時間内に所定の潅水量を確保出来なかった場合には警報を発し、又は夜間休日には遠隔警報装置17よって携帯電話に通知させる事によって従事者に認知させる、減圧弁(又は手動弁)の調整又はフィルター清掃等を従事者に促すと共に強制的に次系統に切替る、全ての系統の潅水が終わったなら、電磁弁を閉止し潅水ポンプを停止する、以上の事が系統毎に行う事ができる潅水施肥制御装置。
下限警報流量比率(%)を入力する。潅水積算量(L/分)が潅水時間(分)内に数1潅水用計量枡容量(L)が達しなかった場合及び瞬時の流量(速)(L/分)が下限警報潅水流量(速)(L/分)(数7)を下回った場合(潅流量(速)(L/アール)が不安定な潅水初期を除く)は警報装置(音響・表示灯)作動させる事によって認知させる潅水施肥制御装置。
調整された流量が上昇する要因としては、1.水源圧の上昇、2.ドリップチューブの破損による漏洩等である。
上限警報流量比率(%)を入力する。
ドリップチューブの破損の認知は、瞬時の流量(速)(L/分)が入力された上限警報潅水流量(速)(L/分) (数8)を上回った場合、警報装置(音響・表示灯)作動させる事によって認知させる潅水施肥制御装置。
3.本例の潅水施肥装置の適用例
1回当たりの潅水量は、栽培時期や作物の生育量を元に、栽培面積(アール)当たりの潅水量(L)を設定する。潅水は、設定された1回当たりの潅水量及び選定した索引コードの潅水時刻パターン及び潅水施肥パターン及び水分計の出力に基づいて潅水動作を繰り返す。
洗浄量は、点滴チューブが肥料の析出によって汚染するのを防止するため、1回の潅水時間の範囲内で任意の洗浄量(L)を入力する。これにより、点滴チューブの肥料の析出等による目詰まりを防ぎ、点滴チューブの使用期間中の散水能力の維持や使用年数を伸ばすことができる。洗浄量の設定は、各系統の点滴チューブの長さにより適宜変更するが、この変更によって、後述の肥料の設定を変更する必要はない。
施肥量の入力は、1回の潅水中に施肥を行う、基準面積(アール)当たりの肥料の量であり、栽培法や栽培時期によって施肥量を変更する。各系統の圃場の土壌の養分状態、地力、栽培方法が異なる場合にも施肥量を変更する。
選択された潅水時刻パターンの時刻表において、任意の数値Nを入力し潅水施肥時刻を算出する。Nを入力すると、初回及び繰り返し回数及び任意の設定時刻での潅水又は潅水施肥の時刻を設定し、潅水時刻パターンと潅水施肥パターンの設定により、最適な潅水施肥のパターンでの動作を行うことができる。また、各時刻での潅水又は潅水施肥の実施方法を対人画面に設定する。
一回潅水施肥で行う施肥量(CC)は、施肥量(CC/アール)を設定する場合は、施肥量(CC/アール)に潅水面積(アール)を掛ければ値が算出される。又は、希釈率を設定する場合は、潅水量(L)は一定となるように制御し、希釈率も一定となるように制御するので施肥量(CC)は一定となる。又は一回の潅水施肥で肥料ポンプのストローク数(数4)(肥料打込数)に1ストローク当たりの打込量(CC)を掛ければ値が算出される。
潅水や施肥の日と量の履歴をコンピュータに最大2週間保存することができることにより、潅水や施肥の動作確認とともに、栽培履歴をまとめて書き留めることで、肥料の施用量の証明等に用いることができる。この肥料の施用量の証明は、前述の減化学肥料栽培、減肥栽培を証明するのに有効である。
潅水と施肥の方法は、各系統毎の面積、潅水時刻パターンの選択、潅水施肥パターンの選択、洗浄量、潅水量、施肥量を設定する。設定した潅水時刻パターンにあって、潅水時刻パターンで、施肥の繰り返し1回で、その後、水分計による潅水をするパターンを選択したときは、タイマーが最初の時刻に達したとき、強制的に各系統毎の面積に対し、1回潅水と施肥を行い、その後、水分計の出力によって潅水を行う。
回毎に潅水又は施肥を繰り返す。これにより、作物の生育量や栽培時期に適応した、適正な施肥や水管理ができる。
<具体例1>
<具体例2>
<具体例3>
2:潅水ポンプ
3:水圧を有する取水源
4:取水源用電磁弁
5:フィルター
6:肥料混入部
7a〜7i系統電磁弁
8a〜8i:系統水分計
9a〜9i:系統点滴チューブ
10:栽培圃場
11a〜11c:肥料タンク
12a〜12c:肥料ポンプ
13:潅水施肥制装置
14:潅水ポンプ起動装置
15:電子式流量計
16:照明音響警報器
Claims (3)
- 取水源の連通する送水パイプに、潅水ポンプと取水電磁弁と異物を除去するフィルターと、潅水流量を測定する信号伝送式流量計と、肥料を混入する肥料ポンプを有する肥料混入部と介設すると共に、その肥料混入部から下流の送水パイプ部に、複数系統に分割した培地圃場の各系統圃場単位に設けた点滴チューブに分岐接続し、前記各点滴チューブの上流部にチューブ電磁弁を設置してなる果菜類栽培用の潅水施肥装置及び潅水施肥装置を制御する潅水施肥制御装置を設け、前記潅水施肥制御装置は、培地圃場の前記各系統圃場毎に、1回の潅水に必要な単位面積当たりの潅水量(L/アール)と、潅水面積(アール)と、潅水予定時間(分)とを入力して数1により潅水用計量枡容量(L)を算出する手段と、
- 取水源の連通する送水パイプに、潅水ポンプと取水電磁弁と異物を除去するフィルターと、潅水流量を測定する信号伝送式流量計と、肥料を混入する肥料ポンプを有する肥料混入部と介設すると共に、その肥料混入部から下流の送水パイプ部に、複数系統に分割した培地圃場の各系統圃場単位に設けた点滴チューブに分岐接続し、前記各点滴チューブの上流部にチューブ電磁弁を設置してなる果菜類栽培用の潅水施肥装置及び潅水施肥装置を制御する潅水施肥制御装置を設け、前記潅水施肥制御装置は、培地圃場の前記各系統圃場毎に、1回の潅水に必要な単位面積当たりの潅水量(L/アール)と、潅水面積(アール)と、潅水予定時間(分)を入力して数1により潅水用計量枡容量(L)を算出する手段と、
を備えたことを特徴とする潅水施肥設備。 - 前記潅水施肥装置制御装置に、前記各系統圃場毎に、予定の潅水時間(分)内に単位面積当たりの潅水量(L/アール)を完了する為に、実潅水流速(L/分)及び肥料ポンプ実打込スピード(ストローク/分)の監視装置を設け、
監視装置は、1回の潅水に必要な単位面積当たりの潅水量(L/アール)と、潅水面積(アール)と、潅水予定時間(分)とを入力して前記潅水時間(分)内に、1回の潅水量(L)にする必要流速(L/分)を数6によって算出する手段と、
前記潅水流速(L/分)が瞬間的に前記上限警報潅水流速(L/分)を上回った場合はその初期を除き警報装置を作動させ、又は当該系統圃場のチューブ電磁弁の開により前記潅水流速(L/分)が前記上限警報潅水流速(L/分)を上回った場合その給水の初期を除き警報装置を作動させる手段と、
を備えたことを特徴とする潅水施肥設備。
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