JP5195976B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の入球口が設けられた遊技盤面上に向かって遊技球を発射することによ
り遊技を行うパチンコ機などの弾球遊技機に関する。
遊技盤面上に向かって遊技球を発射することにより遊技を行う弾球遊技機には、種々の
タイプの遊技機が知られている。例えば、いわゆるデジパチ機(あるいは第一種)と呼ば
れるタイプの弾球遊技機では、遊技盤面上に、始動口と呼ばれる入賞口と、図柄を変動表
示させた後に何れかの図柄を停止表示させる図柄表示装置とが設けられており、始動口に
遊技球が入球すると図柄の変動表示を開始して、所定の当り図柄が停止表示されると、大
入賞口を開口させることによって、大当り遊技と呼ばれる特別遊技を開始する。そして、
大当り遊技の終了後は、始動口に遊技球が入球し易くなる時短遊技を開始するようになっ
ている。
また、このタイプの弾球遊技機の中には、遊技球が大入賞口に入球し難いように極短時
間だけ大入賞口を開口させただけで大当り遊技を終了させて、時短遊技を開始する態様の
大当り遊技(本明細書中では、このような大当り態様を「突然時短大当り」という)を備
えた弾球遊技機も存在する。突然時短大当りは極短時間で大当りを終了してしまうので、
実際には、遊技者にとっては大当りを1回分だけ損したに等しいが、通常の遊技者は、大
当り遊技が行われたことに気付かない。その結果、あたかも、大当り遊技を経由しないの
に突然に時短状態になって始動口に遊技球が入球し易くなり大当り遊技が発生し易くなっ
て、遊技を有利に進められているかのような印象を与えることができる。
一方、弾球遊技機の中には、いわゆる羽根物(あるいは第二種)と呼ばれるタイプの弾
球遊技機も存在している。このタイプの遊技機には、始動口とセンター役物(中央装置と
呼ばれることもある)とが遊技盤面上に設けられており、始動口に遊技球が入球すると、
センター役物に設けられた羽根が短時間(例えば3秒を超えない時間)だけ開口する小当
り遊技となり、センター役物内に約1〜3個程度の遊技球が入球し得る状態となる(入球
せずに閉鎖する場合もある)。センター役物内には遊技球が通過可能な特定領域(いわゆ
るV領域)が設けられており、センター役物内に入球した遊技球が特定領域(V領域)を
通過すると、大当り遊技が開始されるようになっている。
更に今日では、デジパチ機(第一種)の遊技性と、羽根物(第二種)の遊技性とを併せ
持った弾球遊技機も提案されている。このタイプの弾球遊技機では、始動口に遊技球が入
球すると、図柄表示装置で図柄の変動表示が開始され、所定の当り図柄が停止表示される
と、大入賞口を開口させることによって大当り遊技が行われる。また、別の当り図柄が停
止表示された場合には、センター役物に設けられた羽根が開口して前述の小当り遊技が行
われ、開口した羽根からセンター役物内に入球した遊技球が特定領域(V領域)を通過す
ると、大当り遊技が開始されるようになっている。
また、このようにデジパチ機(第一種)の遊技性と、羽根物(第二種)の遊技性とを併
せ持った弾球遊技機では、始動口への遊技球の入球を契機に図柄表示装置で図柄の変動表
示を開始し、所定の当り図柄が停止表示されると、センター役物に設けられた羽根を開口
させることによって、突然時短大当りを行うことも提案されている(特許文献1)。前述
したように突然時短大当りは、大入賞口を短時間だけ開口させることで、遊技者に気付か
れないように大当り遊技を終了するが、もともと大入賞口は、ある程度の時間は開口した
状態を保持するものであるため、大入賞口が短時間だけ開口して直ぐに閉鎖したのでは遊
技者に奇異な感じを与え、延いては、突然時短大当りによって大当り遊技を1回分だけ損
していることが遊技者に悟られてしまう虞がある。これに対して、センター役物に設けら
れた羽根は、もともと短時間しか開口しないものである。このため、突然時短大当りの発
生時には、羽根を短時間だけ開口させて大当りを終了させることとしておけば、遊技者に
奇異な感じを与えることがなく、その結果、あたかも大当りを経由しないのに突然に時短
状態になったかのような印象を与えることが可能となる。
特開2007−97951号公報
しかし、提案されている技術において、突然時短大当りのために開口させた羽根から遊
技球が入球した場合には、小当り遊技で開口した羽根から遊技球が入球した時とは遊技の
進行が異なることから種々の問題が発生する。例えば、従来のように突然時短大当りが発
生したとき(羽根が開口したとき等)に「突然時短大当りの発生を示す報知演出」を実行
すると、遊技球が羽根から入球してしまった場合に、未だセンター役物内を遊技球が転動
しているにもかかわらず、遊技者への付与特典(時短遊技の発生)が報知されてしまうこ
とが起こり得る。つまり、羽根から入球した遊技球の転動結果が得られていないのに付与
特典が決定されてしまうので、従来の小当り遊技における遊技態様とは全く異なる遊技態
様により、遊技者を困惑させ、違和感を与えてしまう虞がある。また、上記特許文献1で
は、小当り遊技時は、開口した羽根から入球した遊技球が特定領域(V領域)を通過する
ことで、大当り遊技が発生するのだが、突然時短当り時は、開口した羽根から入球した遊
技球が特定領域(V領域)を通過しても、大当り遊技中であるため何も起きない。したが
って、後で時短遊技が開始されるものの、遊技球が特定領域(V領域)を通過した段階に
おいて、遊技者に「遊技球が特定領域(V領域)を通過したのに何の特典もない」という
遊技に対する違和感を与えてしまい、延いては、突然時短大当りが発生したことを悟られ
る虞がある。
この発明は、従来の技術において想定される上述した課題を解決するためになされたも
のであり、デジパチ機(第一種)の遊技性と、羽根物(第二種)の遊技性とを併せ持った
遊技機において、遊技者に違和感を与えることなく突然時短大当りを効果的に実行可能な
弾球遊技機の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の弾球遊技機は次の構成を採
用した。すなわち、
遊技球の入球可能な複数の入球口が設けられた遊技盤に向かって、遊技球を発射することにより遊技を行う弾球遊技機において、
遊技球の入球が困難な通常状態と、該通常状態よりも入球の容易な開口状態とに切り換え可能な始動口と、
遊技球の入球し得ない閉鎖状態と遊技球の入球し得る開口状態とに切り換え可能に構成され、遊技球の通過可能な特定領域および非特定領域が内部に設けられているとともに、通常時は前記閉鎖状態とされている特定入球口と、
前記始動口に遊技球が入球することで、遊技の進行に関わる抽選を行う抽選手段と、
前記始動口に遊技球が入球したことを契機として図柄の変動表示を行い、前記抽選の結果に応じた図柄を停止表示する図柄表示手段と、
前記図柄表示手段によって第1の当り図柄が停止表示された場合には、前記特定入球口を所定の小当り開口態様で開口させる小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
前記図柄表示手段によって第2の当り図柄が停止表示された場合、または前記小当り遊技実行手段によって開口された前記特定入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、遊技者に所定の特典を付与する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
遊技中に所定の条件が成立すると、所定時間だけ前記始動口を開口状態とする始動口開口手段と、
前記特別遊技の終了後に、前記始動口の開口時間が通常の遊技状態と比べて長くなる特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
前記特定遊技が実行される旨の報知を行う報知手段と、を備え、
前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される前記特別遊技は、前記特定入球口を前記小当り開口態様と同じ開口態様で開口させるものであって、
前記特定遊技実行手段は、前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される前記特別遊技中に前記特定入球口に入球した全ての遊技球が、前記特定領域あるいは前記非特定領域の何れかを通過した後に前記特定遊技を実行し、
前記報知手段は、前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される前記特別遊技中に遊技球が前記特定入球口に入球し、該入球した全ての遊技球が前記特定領域あるいは前記非特定領域を通過すると、前記報知を実行することを特徴とする。 また、前記特定遊技実行手段は、前記特定入球口に入球した全ての遊技球が前記特定領域あるいは前記非特定領域を通過してから所定の待機時間が経過した後に前記特定遊技を実行するものであって、
前記報知手段による報知の終了と前記待機時間の終了とを同期させる同期手段を備えることを特徴とする。
また、前記同期手段は、前記報知手段による報知が終了した後に前記待機時間が残っている場合は、該残っている待機時間を短縮させることで、該報知の終了と前記待機時間の終了とを同期させることを特徴とする。
これにより、第2の当り図柄による特別遊技を用いた所謂「突然時短大当り」を、遊技者に違和感を与えることなく効果的に実現することができる。
また、上述した課題の少なくとも一部を解決するために、参考的に開示される発明(以下、参考発明と称す)の弾球遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技球の入球可能な複数の入球口が設けられた遊技盤に向かって、遊技球を発射するこ
とにより遊技を行う弾球遊技機において、
遊技球の入球が困難な通常状態と、該通常状態よりも入球の容易な開口状態とに切り換
え可能な始動口と、
遊技球の入球し得ない閉鎖状態と遊技球の入球し得る開口状態とに切り換え可能に構成
され、遊技球の通過可能な特定領域および非特定領域が内部に設けられているとともに、
通常時は前記閉鎖状態とされている特定入球口と、
前記始動口に遊技球が入球することで、遊技の進行に関わる抽選を行う抽選手段と、
前記始動口に遊技球が入球したことを契機として図柄の変動表示を行い、前記抽選の結
果に応じた図柄を停止表示する図柄表示手段と、
前記図柄表示手段によって第1の当り図柄が停止表示された場合には、前記特定入球口
を所定の小当り開口態様で開口させる小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
前記図柄表示手段によって第2の当り図柄が停止表示された場合、または前記小当り遊
技実行手段によって開口された前記特定入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過し
た場合に、遊技者に所定の特典を付与する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
遊技中に所定の条件が成立すると、所定時間だけ前記始動口を開口状態とする始動口開
口手段と、
前記特別遊技の終了後に、前記始動口の開口時間が通常の遊技状態と比べて長くなる特
定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
前記特定遊技が実行される旨の報知を行う報知手段と、を備え、
前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される前記特別遊技
は、前記特定入球口を前記小当り開口態様と同じ開口態様で開口させるものであって、
前記特定遊技実行手段は、前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示すること
で実行される前記特別遊技中に前記特定入球口に入球した全ての遊技球が、前記特定領域
あるいは前記非特定領域の何れかを通過した後に前記特定遊技を実行し、
前記報知手段は、前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行さ
れる前記特別遊技中に遊技球が前記特定入球口に入球し、該入球した遊技球が前記特定領
域を通過することで、前記報知を実行することを特徴とする。
かかる参考発明の弾球遊技機においては、いわゆる羽根物の遊技機と同様に、図柄表示装
置で第1の当り図柄が停止表示された場合には、特定入球口を所定の小当り開口態様(例
えば、特定入球口を短時間で開閉動作させる開口態様)で開口させることによって小当り
遊技を実施する。また、いわゆるデジパチ機の遊技機と同様に、第2の当り図柄が停止表
示された場合、あるいは小当り遊技によって開口された特定入球口に、遊技球が入球して
特定領域を通過した場合には、遊技者に所定の特典を付与する特別遊技を実施する。ここ
で、図柄表示手段が第2の当り図柄を停止表示することで実行される特別遊技は、特定入
球口を小当り開口態様と同じ開口態様で開口させるものであって、図柄表示手段が第2の
当り図柄を停止表示することで実行される特別遊技中に前記特定入球口から入球した全て
の遊技球が、前記特定領域あるいは前記非特定領域の何れかを通過した後に、特定遊技を
実行する。更に、図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される特
別遊技中に遊技球が特定入球口に入球し、該入球した遊技球が前記特定領域を通過するこ
とで、前記特定遊技が実行される旨の報知を行う。
こうすれば、第2の当り図柄による特別遊技中に遊技球が特定入球口に入球した場合に
、入球した全ての遊技球の転動結果(特定領域あるいは非特定領域の通過)が得られるま
では特定遊技が開始されないので、見た目上、特別遊技を小当り遊技と同じ遊技態様によ
って進行させることができる。すなわち、「特定入球口から入球した全ての遊技球が、特
定領域あるいは非特定領域を通過することで一連の遊技を終了する」という小当り時の遊
技態様を第2の当り図柄による特別遊技でも行うので、小当り遊技か第2の当り図柄によ
る特別遊技かは遊技球の転動結果が得られるまで分からなくなり、遊技者に違和感を与え
ることなく第2の当り図柄による特別遊技を実行することができる。さらに、第2の当り
図柄による特別遊技中に遊技球が特定入球口に入球し、入球した遊技球が特定領域を通過
した場合には、特定遊技が実行される旨の報知が行われるので、「遊技球が特定領域を通
過したのに何も起きない」という違和感も無くすことができる。以上のことから、第2の
当り図柄による特別遊技を用いた所謂「突然時短大当り」を、遊技者に違和感を与えるこ
となく効果的に実現することができる。
尚、上記の発明における非特定領域とは、特定領域以外の領域をいう。また、非特定領
域を遊技球が通過したことを検出するために、遊技球の通過を検出するスイッチを設けて
も良いが、次のようにすれば、必ずしもスイッチを設ける必要はない。すなわち、特定入
球口に遊技球が入球したことを入球スイッチによって検出した後、予め定めておいた時間
が経過しても、検出された全遊技球が特定領域を通過していなかった場合には、非特定領
域を遊技球が通過したものと判断するようにしても良い。
また、上述した参考発明の弾球遊技機においては、次のようにしても良い。前記特定遊技
実行手段は、前記特定入球口に入球した全ての遊技球が前記特定領域あるいは前記非特定
領域を通過してから所定の待機時間が経過した後に前記特定遊技を実行するものであって
、前記報知手段による報知の終了と前記待機時間の終了とを同期させる同期手段を備える
こととしてもよい。なお、「所定の待機時間」とは、遊技者に特別遊技の終了を報知する
ための所謂「エンディング時間」であり、一般的には特別遊技終了後から最初の図柄の変
動開始までの期間に相当する。
これによれば、特定遊技の報知の終了タイミングと待機時間の終了タイミングを同期さ
せるので、報知が終了すると直ちに特定遊技を開始させることができる。よって、突然時
短大当り後の遊技の進行がスムーズになり、遊技者に違和感を与えることなく「突然時短
大当り」を効果的に実現することができる。
また、前記同期手段は、前記報知手段による報知が終了した後に前記待機時間が残って
いる場合は、該残っている待機時間を短縮させることで、該報知の終了と前記待機時間の
終了とを同期させることとしてもよい。
参考発明の弾球遊技機は、第2の当り図柄による特別遊技の終了後に特定遊技が実行され
るものであり、第2の当り図柄による特別遊技を小当り遊技と同じ遊技態様とすることで
「突然時短大当り」を実現している。したがって、第2の当り図柄による特別遊技の終了
後に従来と同様の待機時間が存在すると、特定遊技の報知が行われるタイミングによって
は報知終了後にも待機時間が残っている場合がある。この場合には、特定遊技の報知が行
われてから実際に特定遊技が開始されるまでの間に無駄な空白期間ができてしまい、遊技
者に違和感を与える虞がある。このような場合に、残っている待機時間を報知の終了タイ
ミングまで短縮させ、報知の終了タイミングと待機時間の終了タイミングを同期させるよ
うにすれば、特定遊技が実行される旨の報知が行われた後に待機時間が残っている場合で
も、待機時間を待つことなく直ちに特定遊技を開始することができる。よって、遊技の進
行がスムーズになり、遊技者に違和感を与えることなく「突然時短大当り」を効果的に実
現することができる。
また、上述した参考発明の弾球遊技機については、次のようにしても良い。すなわち、前
記報知手段は、前記小当り遊技中に遊技球が前記特定領域を通過した場合、及び、前記図
柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される前記特別遊技中に遊技
球が前記特定領域を通過した場合に、共通の演出表示を演出表示装置にて開始するととも
に、遊技球が前記特定領域を通過したときの遊技状態が前記小当り遊技である場合は、前
記共通の演出表示の終了後に、前記特別遊技が実行される旨の報知を行い、遊技球が前記
特定領域を通過したときの遊技状態が前記特別遊技である場合は、前記共通の演出表示の
終了後に、前記特定遊技が実行される旨の報知を行うこととしてもよい。
このように、遊技球が特定領域を通過した時点では共通の演出表示を開始させ、演出の
結果表示で遊技者に付与される特典を報知することで、遊技球の特定領域の通過による特
典として「特別遊技の発生」と「特定遊技の発生」とが存在するように感じさせることが
でき、遊技球が特定領域を通過したときに遊技者に違和感を与えることなく、突然時短大
当りを効果的に実現することができる。
本実施例の遊技機の正面図である。 遊技盤の盤面構成を示す説明図である。 本実施例の中央装置の構成を概念的に示す説明図である。 本実施例の遊技機に搭載された図柄表示装置の構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機における制御回路の構成を示したブロック図である。 普通図柄表示部の表示態様を例示した説明図である。 特別図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。 本実施例の遊技機で行われる遊技の大まかな流れを示したブロック図である。 遊技制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。 特別図柄遊技開始判断処理の流れを示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の前半部分の流れを示したフローチャートである。 特別図柄遊技処理の後半部分の流れを示したフローチャートである。 特別図柄当否判定処理の流れを示したフローチャートである。 当否判定テーブルを概念的に示した説明図である。 大当り図柄決定テーブルを概念的に示した説明図である。 小当り図柄決定テーブルを概念的に示した説明図である。 外れ図柄決定テーブルを概念的に示した説明図である。 特別図柄変動パターン設定処理の流れを示すフローチャートである。 各種の変動パターンを概念的に例示した説明図である。 小当り遊技処理の流れを示すフローチャートである。 ラウンド抽選中に演出表示装置で行われる演出の様子を概念的に示した説明図である。 大当り遊技処理の後半部分の流れを示すフローチャートである。 大当り遊技処理の後半部分の流れを示すフローチャートである。 通常大当り遊技が発生したときに遊技が進行していく様子を概念的に表している。 小当り遊技が発生したときに遊技が進行していく様子を概念的に表している。 突然時短大当り遊技が発生したときに遊技が進行していく様子を概念的に表している。 ラウンド抽選を行う変形例において参照されるラウンド抽選テーブルを概念的に示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施
例を説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の概要:
C.遊技制御の概要:
C−1.特別図柄関連の処理:
C−2.小当り遊技関連の処理:
C−3.大当り遊技関連の処理:
A.パチンコ機の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は
、大きくは、前面枠4、上皿部5、下皿部6、遊技盤10などから構成されている。なお
、図1では遊技盤10の詳細な図示を省略している。前面枠4は、図示しない中枠3に取
り付けられており、中枠3は図示しない本体枠2に取り付けられている。中枠3はプラス
チック材料で成形されており、本体枠2の内側に取り付けられている。本体枠2は、木製
の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、遊技機1の外枠を形成してい
る。前面枠4の一端は、中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3の一端は本体
枠2に対して回動可能に軸支されている。遊技盤10は、中枠3の前面側に着脱可能に取
り付けられており、その前面側が前面枠4で覆われている。
前面枠4は、プラスチック材料で成形されており、略中央部には、円形状の開口部4a
が形成されている。この開口部4aにはガラス板等の透明板がはめ込まれており、奥側に
配置される遊技盤10の盤面が視認可能となっている。また、前面枠4には、遊技効果を
高めるための各種ランプ類4b〜4fが設けられている。
前面枠4の下方には、上皿部5が設けられており、上皿部5の下方には下皿部6が設け
られている。また、前面枠4の右側には施錠装置9が設けられており、前面枠4の左側に
はプリペイドカード式の球貸装置13(CRユニット)が設けられている。
上皿部5には、皿状の凹部と、凹部を取り巻くように形成された皿外縁部5aとが設け
られている。遊技球は、上皿部5に形成された凹部に投入されて、発射装置ユニット12
(図5参照)に供給される。また、皿外縁部5aには、遊技球の球貸スイッチ5b、返却
スイッチ5c、投入した遊技球を排出するための排出ボタンなど、各種のボタン類が設け
られている。さらに、上皿部5の略中央部には複数の長孔とその上部に多数の小穴が形成
された第1スピーカ5yが設けられている。
下皿部6には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられてお
り、排出された遊技球は下皿部6内に貯留される。また、下皿部6の下面の左右には、第
2スピーカ6cが設けられている。
下皿部6の右端には発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が
ハンドルに触れていることを検出するタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンド
ル8の回転軸は、下皿部6の奥側に搭載された図示しない発射装置ユニット12に接続さ
れており、遊技者が発射ハンドル8を回転させると、その動きが発射装置ユニット12に
伝達され、ユニットに内蔵された図示しない発射モータが回転して、回転角度に応じた強
さで遊技球が発射される。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射
を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤10の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤10は中
枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤10の中央に
は、外レール14と内レール15とによって囲まれた略円形状の遊技領域11が形成され
ており、遊技領域11の中央には、中央装置100が搭載されている。詳細には後述する
が、本実施例の中央装置100には、1組の羽根部材と、演出表示装置と、振り分け装置
と、特定領域と、非特定領域などが設けられている。
また、中央装置100の下方には、3つの始動口17,18,19が設けられており、
これら始動口の内部には、遊技球の入球を検出するための始動口スイッチ17s,18s
,19sが設けられている。これら3つの始動口17,18,19のうち、中央に位置す
る始動口17は、左右に開閉可能な一対の翼片部と、翼片部を作動させるための普通電動
役物(始動口)ソレノイド17m(図5参照)とを備えたいわゆるチューリップ式の始動
口となっている。一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開口状
態となり、一対の翼片部が直立して、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
尚、3つの始動口17,18,19のうち、開口状態と通常状態とに切り換え可能な中央
の始動口17が、本発明における「始動口」に対応している。
更に、このチューリップ式の始動口17の下方には、大入賞口31dが設けられている
。大入賞口31dは、後述する所定の条件が成立すると、大入賞口ソレノイド31m(図
5参照)によって駆動されて開口状態となる。この結果、遊技球が高い確率で大入賞口3
1dに入球することとなり、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り遊技状態が開始
される。また、大入賞口31dの内部には、大入賞口スイッチ31sが設けられており、
大入賞口31dに入賞した遊技球を検出することが可能となっている。
中央装置100の左下には、図柄表示装置28が設けられている。詳細な構成について
は後述するが、図柄表示装置28では普通図柄や特別図柄などを変動停止表示することが
可能となっている。
遊技領域11の左側には、左入賞口16aと普通図柄作動左ゲート36aとが設けられ
ており、左入賞口16aの内部には遊技球の入球を検出する入賞口スイッチ16sが設け
られ、普通図柄作動左ゲート36aの内部には、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ
36sが設けられている。同様に、遊技領域11の右側には、右入賞口16bと普通図柄
作動右ゲート36bとが設けられており、右入賞口16bの内部には遊技球の入球を検出
する入賞口スイッチ16tが設けられ、普通図柄作動右ゲート36bの内部には、遊技球
の通過を検出するゲートスイッチ36tが設けられている。更に、普通図柄作動左ゲート
36aの上方には、左ランプ風車24aが設けられ、普通図柄作動右ゲート36bの上方
には、右ランプ風車24bが設けられ、これら各種の装置の間および周辺には、図示しな
い多数の障害釘が設けられている。
遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球
防止部材58が設けられている。バック球防止部材58は、遊技領域11に到達せず戻っ
てきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止する機能を有している。
図3は、本実施例の中央装置100の構成を概念的に示す説明図である。図示されてい
るように、中央装置100の上部両側面には、一対の羽根部材102a,102bが開閉
可能に搭載されている。この羽根部材102a,102bは図示しないリンク機構を介し
て羽根ソレノイド102m(図5参照)に接続されており、羽根ソレノイド102mを駆
動することによって開閉可能に構成されている。図中に実線で示されるように、羽根部材
102a,102bは、通常時はほぼ直立しており、遊技球が入球し得ない閉鎖状態とな
っているが、羽根ソレノイド102mが駆動されると一対の羽根部材102a,102b
が開口して、遊技盤10上を流下する遊技球を中央装置100の内部に取り込むことが可
能となっている。尚、一対の羽根部材102a,102bによって構成される羽根入球口
102は、本発明における「特定入球口」に対応するものとなっている。
中央装置100の内部に取り込まれた遊技球は、羽根入球口102の直ぐ下に設けられ
た羽根入球スイッチ102sによって検出された後、中央装置100のほぼ中央に設けら
れた振り分け装置としてのクルーン136に導かれる。クルーン136は、円形で中央が
凹んだ皿状に形成されており、クルーン136に導かれた遊技球は、この凹んだ形状の上
面を旋回するようになっている。また、クルーン136の凹んだ形状の上面には、遊技球
の入球可能なクルーン穴が3つ設けられており、それぞれのクルーン穴は、クルーン13
6の下面に設けられた出口137a、137b、137cに、それぞれ内部で接続されて
いる。そして、中央装置100の内部に取り込まれた遊技球は、クルーン136の上面を
旋回して、何れかのクルーン穴に捕捉され、内部で接続されている対応した出口137a
,137b,137cから排出される。
また、図3に示すように、出口137a,137b,137cの下方には、誘導通路1
11a,111bが設けられており、出口137aから排出された遊技球は、誘導通路1
11aによって特定領域(いわゆるV領域)141aに導かれた後、特定領域141aの
下流に設けられた特定領域通過スイッチ141cによって遊技球の通過が検出される。こ
れに対して、出口137bまたは出口137cの何れかから排出された遊技球は、誘導通
路111bによって非特定領域141bに導かれた後、非特定領域141bの下流に設け
られた非特定領域通過スイッチ141dによって遊技球の通過が検出されるようになって
いる。尚、本実施例の遊技機1において、羽根入球口102から入球した遊技球を検出す
る羽根入球スイッチ102sは、本発明における「入球スイッチ」に対応しており、また
、特定領域141aを通過する遊技球を検出する特定領域通過スイッチ141cは、本発
明における「通過スイッチ」に対応している。
更に、クルーン136の上方には、ドットマトリックス画面あるいは液晶画面によって
構成された演出表示装置127が設けられている。詳細に後述するが、演出表示装置12
7では、遊技の進行に伴って、種々の表示を行うことにより遊技を演出することが可能と
なっている。
図4は、本実施例の遊技機1に搭載された図柄表示装置28の構成を示す説明図である
。図示されているように、本実施例の図柄表示装置28は、略矩形の領域内に12個の小
さな発光ダイオード(LED)が組み込まれて構成されている。これら12個のLEDは
、大きくは普通図柄表示部29を構成する3個のLEDと、特別図柄表示部30を構成す
る9個のLEDとに分けられる。このうち、普通図柄表示部29は、普通図柄を表示する
ための1個のLED(以下、普通図柄LED29aと呼ぶ)と、普通図柄の保留数を表示
するための2個のLED(以下、普図保留表示LED29bと呼ぶ)とから構成されてい
る。また、特別図柄表示部30は、特別図柄を表示するための7個のLED(以下、特別
図柄LED30aと呼ぶ)と、特別図柄の保留数を表示するための2個のLED(以下、
特図保留表示LED30bと呼ぶ)とから構成されている。本実施例の図柄表示装置28
が、これら12個のLEDを用いて、普通図柄や、特別図柄、更にはこれらの保留数を表
示する様子については後述する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例の遊技機1における制御回路の構成について説明する。図5は、本実施
例の遊技機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているように
遊技機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されてい
るが、その機能に着目すると、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を
司る主制御基板200と、演出表示装置127やランプ、スピーカを用いた遊技の演出の
制御を司るサブ制御基板220と、貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御基板
240と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板260などから構成されている
。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行さ
れる各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPU
が一時的なデータを記憶するRAMなど、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構
成されている。また、図6中に示した矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方
向を表している。
図示されているように主制御基板200は、始動口スイッチ17s,18s,19sや
、大入賞口スイッチ31s、羽根入球スイッチ102s、入賞口スイッチ16s,16t
、ゲートスイッチ36s,36t、特定領域通過スイッチ141cや、非特定領域通過ス
イッチ141dなどから遊技球の検出信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関
わる当否を決定した後、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板26
0などに向かって、各種の動作を指令するコマンドを出力する。また、主制御基板200
には、始動口17に設けられた一対の翼片部を開閉させるための普通電動役物ソレノイド
17mや、大入賞口31dを開閉させるための大入賞口ソレノイド31m、中央装置10
0に設けられた一対の羽根部材102a,102bを開閉するための羽根ソレノイド10
2m、更には、普通図柄や特別図柄の変動停止表示を行う図柄表示装置28などが中継端
子板を介して接続されており、これら各種ソレノイド17m,31m、102m、図柄表
示装置28に向かって信号を出力することにより動作の制御も行っている。
サブ制御基板220は、主制御基板200からのコマンドを受け取ると、コマンドの内
容を解析して、演出の内容を決定する。そして、その結果に応じて、演出表示装置127
に図柄を表示したり、各種のスピーカ5y、6cを駆動するアンプ基板224、装飾用の
各種LEDやランプを駆動する装飾駆動基板226に駆動信号を出力することによって、
遊技の演出を行う。
払出制御基板240は、いわゆる貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司ってい
る。例えば、遊技者が前述した上皿部5に設けられた球貸スイッチ5bや返却スイッチ5
cを操作すると、この信号は、球貸表示基板242から中継端子板を介して、球貸装置1
3に伝達される。球貸装置13は、払出制御基板240とデータをやり取りしながら、貸
球の払出を行う。また、主制御基板200が賞球の払出コマンドを出力すると、このコマ
ンドを払出制御基板240が受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力すること
によって賞球の払い出しが行われる。
B.遊技の概要 :
次に、上述した構成を有する本実施例の遊技機1で行われる遊技の概要について簡単に
説明しておく。
本実施例の遊技機1では、次のようにして遊技が行われる。先ず、遊技者が上皿部5の
凹部に遊技球を投入して発射ハンドル8を回転させると、上皿部5に投入された遊技球が
、1球ずつ発射装置ユニット12に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域11に発
射される。遊技球を打ち出す強さは、発射ハンドル8の回転角度によって調整することが
可能となっており、遊技者は発射ハンドル8の回転角度を変化させることによって、遊技
球の狙いを付けることができる。
発射した遊技球が、遊技領域11の左右に設けられた普通図柄作動左ゲート36a、ま
たは普通図柄作動右ゲート36bの何れかを通過すると、図柄表示装置28において普通
図柄の変動表示が開始される。図4を用いて前述したように、図柄表示装置28には普通
図柄表示部29が設けられており、普通図柄表示部29には、普通図柄LED29aおよ
び普図保留表示LED29bが搭載されている。このうち、普通図柄LED29aを用い
て普通図柄の変動表示を行う。
図6(a)は、普通図柄が変動表示している様子を概念的に示した説明図である。本実
施例の遊技機1では、普通図柄LED29aの点滅を繰り返すことによって、普通図柄の
変動表示を行う。図では、普通図柄LED29aが点灯している状態を放射状の実線で表
し、消灯している状態を破線で表している。そして、点滅している普通図柄LED29a
が点灯状態で停止した場合には、普通図柄の当りとなり、逆に、消灯状態で停止した場合
には普通図柄の外れとなる。
また、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動左ゲート36aまたは普通図柄作
動右ゲート36bを通過した場合は、この遊技球の通過が保留数として蓄えられて、現在
の普通図柄の変動表示が終了後に、変動表示が行われる。普通図柄の保留は最大4個まで
蓄えることが可能となっており、蓄えられている普通図柄の保留数は、普図保留表示LE
D29bによって表示される。
図6(b)は、普図保留表示LED29bによって普通図柄の保留数が表示される様子
を示した説明図である。普通図柄の保留が無い場合(すなわち、保留が0個の場合)は、
2個の普図保留表示LED29bは何れも消灯している。保留が1個の場合は、向かって
左側の普図保留表示LED29bは消灯したままで、右側の普図保留表示LED29bが
点灯する。保留が2個になると、今度は、向かって左側の普図保留表示LED29bが点
灯し、右側の普図保留表示LED29bは消灯する。次いで、保留が3個になると、左右
の普図保留表示LED29bが何れも点灯する。更に保留が増加して上限値である4個に
なると、左右の普図保留表示LED29bが点滅した状態となる。このように普通図柄表
示部29では、2個の普図保留表示LED29bを点灯、消灯、あるいは点滅させること
によって、0個から4個までの保留数を表示することが可能となっている。
一方、3つの始動口17,18,19の何れかに遊技球が入球すると、今度は、特別図
柄の変動表示が開始される。尚、3つの始動口17,18,19の何れかに遊技球が入球
した場合でも特別図柄の変動表示が開始されるが、中央の始動口17は、普通図柄が当り
図柄で停止表示されると所定時間だけ開口され、開口中は左右の始動口18,19よりも
遊技球が入球し易くなる。また、図4を用いて前述したように、右特別図柄表示部30に
は、7個の特別図柄LED30aと、2個の特図保留表示LED30bとが搭載されてお
り、このうち特別図柄LED30aを用いて特別図柄の変動表示を行う。
図7は、特別図柄LED30aを用いて特別図柄が変動表示している様子を概念的に示
した説明図である。本実施例では、7個の特別図柄LED30aの点灯状態として、図示
されている9通りの状態が用意されており、各点灯状態の一つ一つが、それぞれの特別図
柄となっている。そして、これら9種類の特別図柄(すなわち、9通りの点灯状態)を短
い期間で次々と切り換えていくことによって、特別図柄の変動表示を行う。
尚、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口17,18,19の何れかに入球した場合
は、この遊技球の入球が特別図柄の保留数として蓄えられて、現在の特別図柄の変動表示
が終了後に、変動表示が行われる。特別図柄の保留数も最大4個まで蓄えられることが可
能となっており、蓄えられた特別図柄の保留数は、特別図柄表示部30の特図保留表示L
ED30bを用いて表示されるようになっている。特図保留表示LED30bを用いて特
別図柄の保留数を表示する態様は、図6(a)に示した普図保留表示LED29bの場合
と全く同様であるため、ここでは説明は省略する。
図7に示されるように、本実施例の遊技機1では、9種類の特別図柄は大きく4つの図
柄に分類されている。先ず、図中の最上段に示した3つの特別図柄は「通常大当り図柄」
と呼ばれる特別図柄であり、上から二段目に示した3つの特別図柄は「小当り図
柄」と呼ばれる図柄であり、上から三段目に示した1つの特別図柄は「突然時短大当り図柄」と呼
ばれ、最下段に示した2つの特別図柄は「外れ図柄」と呼ばれる図柄である。このうち、
特別図柄が「通常大当り図柄」で停止した場合には、大入賞口31dが所定回数(本実施
例では15回)だけ開口状態となる大当り遊技が開始される。大入賞口31dが開口状態
になると遊技球が入球し易くなるので、大当り遊技は遊技者にとって大変に有利な遊技状
態と言うことができる。
これに対して特別図柄が「小当り図柄」で停止した場合には、羽根入球口102が開口
状態となる小当り遊技が開始される。図3を用いて前述したように、羽根入球口102が
開口状態になると、中央装置100の内部に遊技球を取り込み可能な状態となる。また、
前述したように中央装置100の内部には、クルーン136が搭載されており、中央装置
100の内部に取り込まれた遊技球は、クルーン136によって、特定領域141aまた
は非特定領域141bの何れかに振り分けられる。そして、遊技球が特定領域141aを
通過した場合には、大入賞口31dが開口状態となって遊技者に有利な大当り遊技が開始
される。これに対して非特定領域141bを通過した場合には、そのまま小当り遊技を終
了する。
一方、特別図柄が「突然時短大当り図柄」で停止した場合には、羽根入球口102が極
短時間に2回だけ開口状態となる特殊な大当り(突然時短大当り)が開始される。突然時
短大当りは極短時間で終了してしまうので、遊技者は、大当り遊技が行われたことに気が
付かないまま終了してしまう。特に、大入賞口31dとは異なって、羽根入球口102は
元々が短時間しか開口しないので、突然時短大当りが発生して羽根入球口102が極短時
間だけ開口しても、遊技者は何ら違和感を覚えることが無く、突然時短大当りの発生に気
付くことがない。
また、特別図柄が「外れ図柄」で停止した場合には、こうした当り遊技(大当り遊技、
突然時短大当り、あるいは小当り遊技)が開始されることはない。
尚、本実施例の「突然時短大当り図柄」は、本発明における「第2の当り図柄」に対応して
いる。また、特別図柄が「小当り図柄」で停止表示されると羽根入球口102を開口させ
る小当り遊技が開始されることから、本実施例の「小当り図柄」は、本発明における「第
1の当り図柄」に対応している。
図8には、本実施例の遊技機1で行われる遊技の大まかな流れが示されている。図示さ
れているように、始動口に遊技球が入球すると特別図柄の変動表示が開始され、特別図柄
が通常大当り図柄で停止表示された場合には、大入賞口31dが開口状態となって大当り
遊技が開始される。そして、大当り遊技を終了すると、普通図柄の変動時間が短縮される
とともに、チューリップ式の始動口17の開口時間が延長状態となる「時短遊技」が開始
される。このような遊技の流れは、いわゆる「デジパチ機」と呼ばれる遊技機と同様であ
る。
一方、始動口に遊技球が入球して特別図柄の変動表示が開始され、小当り図柄が停止表
示された場合には、中央装置100に設けられた羽根入球口102が開口状態となる。そ
して、開口状態となった羽根入球口102から中央装置100の内部に遊技球が入球し、
その遊技球が中央装置100内の特定領域141aを通過した場合にも、大入賞口31d
が開口して大当り遊技が開始される。こうした遊技の流れは、いわゆる「羽根物」と呼ば
れる遊技機と同じ流れとなっている。尚、図8に示されているように本実施例の遊技機1
では、遊技球が特定領域141aを通過すると大当り遊技の開始に先立って、ラウンド決
定のための演出が行われて、大当り遊技中に行うラウンド遊技回数が決定されるようにな
っている。また、特別図柄が外れ図柄で停止表示された場合には、大当り遊技が開始され
ることなく、そのまま遊技が継続される。
一方、始動口に遊技球が入球して特別図柄が変動した後、突然時短大当り図柄で停止表
示された場合には、羽根入球口102を短時間だけ開口させる大当り遊技が行われて、大
当り遊技の終了後は時短遊技が開始される。なお、突然時短大当り時の羽根入球口102
の開口時間(開口態様)として、小当り時と同じ開口時間(開口態様)を設定しておくこ
とで、遊技者は羽根入球口102が開口されただけでは、当りの種類を認識することがで
きなくなる。その結果、突然時短大当りが発生すると、遊技者には、遊技状態が突然に時
短状態へと切り換わったかのような印象を与えることが可能となる。もちろん、突然時短
大当りで開口した羽根入球口102に、遊技球が入球することも起こり得る。そして、突
然時短大当りの場合は羽根入球口102から入球した遊技球が特定領域141aを通過し
ても大当り遊技は開始されないから、このような場合には、遊技者に違和感を与えてしま
う可能性もある。そこで、本実施例の遊技機1では、突然時短大当り時に羽根入球口10
2から遊技球が入球した場合には、以下に説明するような制御を行うことによって、こう
した虞を回避している。
C.遊技制御の概要 :
図9は、主制御基板200に搭載されたCPU201が、遊技の進行を制御するために
行う遊技制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。図示されているように
、遊技制御処理では、賞球関連処理や、普通図柄に関連する処理、普通電動役物に関連す
る処理、特別図柄に関連する処理、小当り遊技に関連する処理、大当り遊技に関連する処
理などの各処理が繰り返し実行されている。一周の処理に要する時間は、ほぼ4msec
となっており、従って、これら各種の処理は約4msec毎に繰り返し実行されることに
なる。以下、フローチャートに従って、主制御基板200に搭載されたCPU201が行
う遊技制御処理について説明する。
主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技制御処理を開始すると、遊技球を
賞球として払い出すための処理(賞球関連処理)を行う(S50)。かかる処理では、主
制御基板200に接続された各種スイッチの中で、遊技球の入賞に関わるスイッチ(始動
口スイッチ17s,18s,19sや、入賞口スイッチ16s,16t、大入賞口スイッ
チ31s、羽根入球スイッチ102s、特定領域通過スイッチ141c、非特定領域通過
スイッチ141dなど)について、遊技球が検出されたか否かを判断する。そして、遊技
球の入球が検出された場合には、払い出すべき賞球数を算出した後、払出制御基板240
に向かって賞球数指定コマンドを出力する処理を行う。払出制御基板240は、主制御基
板200から出力された賞球数指定コマンドを受け取るとコマンドの内容を解釈し、その
結果に従って、払出装置109に搭載された払出モータ109mに駆動信号を出力するこ
とにより、実際に賞球を払い出す処理を行う。
主制御基板200のCPU201は、賞球関連処理(S50)に続いて、普通図柄遊技
処理を行うか否か、すなわち普通図柄の変動停止表示を開始するか否かを判断する処理を
行う(S100)。普通図柄の変動表示は、次のような2つの条件を満足した場合に開始
する。先ず1つめの条件としては、遊技球が、普通図柄作動左ゲート36aまたは普通図
柄作動右ゲート36bの何れかを通過したか、若しくは、普通図柄の保留数が残っている
必要がある。次いで2つめの条件としては、普通電動役物が作動中でないことも必要とな
る。本実施例の遊技機1では、3つ設けられた始動口17,18,19の中の中央に設け
られたチューリップ式の始動口17が普通電動役物に対応しており、普通電動役物が作動
するとチューリップ式の始動口17が開口状態となる。普通電動役物は、普通図柄を図6
(a)に示す態様で変動表示させて当り図柄で停止表示された結果として作動する役物で
ある。従って、普通電動役物が作動中であれば、重ねて普通図柄の変動表示を開始する必
要はない。逆に言えば、普通図柄を変動表示させるためには、普通電動役物が作動中でな
いことも条件となる。図9のS100では、これら2つの条件を全て満足している場合に
は、普通図柄を変動表示させるべく普通図柄遊技処理を開始すると判断し(S100:y
es)、何れかの条件を満足していない場合は普通図柄遊技処理は開始しないと判断する
(S100:no)。
普通図柄遊技処理(S150)では、次のような処理を行う。先ず、普通図柄の当否判
定を行うことにより、普通図柄を当り図柄で停止表示させるか、外れ図柄で停止表示させ
るかを決定する。次いで、普通図柄の変動表示時間を設定した後、図6(a)を用いて前
述した態様で普通図柄の変動表示を開始する。そして変動表示時間が経過すると、決定し
ておいた図柄で普通図柄を停止表示させ、このときに、普通図柄の当り図柄が停止表示さ
れた場合には、普通電動役物の作動を開始させる。こうして普通電動役物が作動すると、
始動口17に設けられた一対の翼片17wが外側に向かって回動し、始動口17が開口状
態となる。尚、普通図柄が当り図柄で停止表示された場合に始動口17を開口させる動作
は、主制御基板200のCPU201が、上述した普通図柄遊技処理を実行する中で行わ
れている。従って、本実施例の主制御基板200に搭載されたCPU201は、本発明に
おける「始動口開口手段」に対応するものとなっている。
以上のようにして普通図柄遊技処理を終了したら、普通電動役物が作動中か否かを判断
する(S190)。そして、作動中である場合は(S190:yes)、普通電動役物を
停止させるための処理(普通電動役物停止処理)を行う(S200)。一方、普通電動役
物が作動していない場合は(S190:no)、普通電動役物停止処理を行う必要はない
のでスキップする。
普通電動役物停止処理(S200)では、次の何れかの条件が満足された場合、すなわ
ち、普通電動役物の作動時間(始動口の開口時間)が経過したか、若しくは、始動口17
に規定数の遊技球が入球したかの何れかの条件が成立した場合に、普通電動役物の作動を
停止させる処理を行う。尚、普通電動役物の作動時間は、通常の遊技状態では約0.5秒
間に設定されているが、後述する開口時間延長機能が作動すると約1.5秒間に延長され
る。一方、普通電動役物の作動時間(始動口の開口時間)が経過しておらず、始動口17
への入球数も規定数に達していない場合は、普通電動役物を作動させたまま(すなわち、
始動口17を開口させたまま)、普通電動役物停止処理(S200)を終了する。
遊技制御処理では、普通電動役物停止処理に続いて、特別図柄に関連する処理を開始す
る。かかる処理では、後述する特別図柄遊技処理を行うための所定の条件を満足している
か否かを判断した後、所定の条件を満足していた場合には、特別図柄遊技処理を開始する
C−1.特別図柄関連の処理 :
遊技制御処理では、普通電動役物停止処理から復帰すると、特別図柄に関連する処理を
開始する。かかる処理では、後述する特別図柄遊技処理を行うための所定の条件を満足し
ているか否かを判断した後、所定の条件を満足していた場合には、特別図柄遊技処理を開
始する。
図10は、特別図柄遊技処理を開始するか否かを判断するために行う処理(特別図柄遊
技開始判断処理)の流れを示すフローチャートである。以下、フローチャートに従って、
特別図柄遊技開始判断処理について説明する。特別図柄遊技処理を開始するか否かの判断
に当たっては、先ず初めに、3つの始動口17,18,19の何れかに遊技球が入球した
か否かを判断する(S302)。前述したように、それぞれの始動口17,18,19の
内部には、遊技球の入球を検出する始動口スイッチ17s,18s,19sが設けられて
おり、遊技球が入球したことを検出することができる。
遊技球が何れかの始動口スイッチ17s,18s,19sを通過していれば(S302
:yes)、特別図柄の保留数が4以上か否かを判断する(S304)。そして、保留数
が4に達していなければ(S304:no)、特別図柄当否判定乱数および特別図柄決定
乱数を記憶して、特別図柄の保留数に1つを加算する(S306)。ここで、特別図柄当
否判定乱数とは、後述するように、特別図柄についての当否を決定するための乱数である
。また、特別図柄決定乱数とは、特別図柄の当否に応じて、特別図柄を停止表示させる図
柄を決定するための乱数である。一方、特別図柄の保留数が4に達している場合は(S3
04:no)、特別図柄当否判定乱数および特別図柄決定乱数の取得は行わない。
以上のようにして特別図柄の保留に関わる処理を終了したら、大当り遊技中(大当り遊
技突然時短大当り遊技も含む)または小当り遊技中か否かを判断する(S308)。尚、
以下では、単に大当り遊技と表記した場合には、通常大当り遊技および突然時短大当り遊
技を含むものとする。後述する特別遊技処理は、特別図柄を変動表示させて、所定の当り
図柄(通常大当り図柄、突然時短大当り図柄、小当り図柄)で停止表示された場合には、
当り図柄に応じて、大当り遊技あるいは小当り遊技を開始する処理である。そして、現在
、大当り遊技あるいは小当り遊技を行っているのであれば、重ねて大当り遊技あるいは小
当り遊技を開始する必要はない。そこで、特別図柄の保留に関わる処理を終了したら、大
当り遊技中または小当り遊技中か否かを判断し(S308)、大当り遊技中でも小当り遊
技中でも無かった場合は(S308:no)、後述する特別図柄遊技処理を開始すると判
断する(すなわち、S300:yes)。一方、現在、既に大当り遊技中あるいは小当り
遊技中であった場合は(S308:yes)、特別図柄遊技処理は開始しないと判断する
(すなわち、S300:no)。
図11および図12は、特別図柄遊技処理の流れを示したフローチャートである。特別
図柄遊技処理を開始すると、先ず初めに、特別図柄が変動中か否かを判断する(S322
)。図4を用いて前述したように、本実施例の遊技機1では、図柄表示装置28に特別図
柄表示部30が設けられており、特別図柄を変動表示可能となっている。
特別図柄表示部30の特別図柄が変動中でない場合は(S322:no)、特別図柄の
停止図柄を表示させる停止表示時間中であるか否かを判断する(S324)。すなわち、
特別図柄の変動表示が終了してしばらくの期間は、特別図柄が何れの図柄で停止表示され
たかを遊技者が確認するために停止表示させる時間が設けられているので、この停止表示
時間中か否かを判断するのである。特別図柄が変動表示されておらず且つ特別図柄の停止
図柄を表示している停止表示時間も経過していることが確認された場合は(S324:n
o)、特別図柄の保留数が「0」であるか否かを判断する(S326)。前述したように
特別図柄保留数は、遊技球が始動口17,18,19の何れかに入球した場合に設定され
、上限値「4」に達するまで蓄えることが可能となっている。そして、特別図柄保留数が
「0」である場合には(S326:yes)、そのまま特別図柄遊技処理を終了して図9
に示す遊技制御処理に復帰する。一方、特別図柄保留数が「0」でない場合、換言すれば
、特別図柄の保留が残っている場合は(S326:no)、特別図柄の当否判定を開始す
る(S330)。
図13は、特別図柄当否判定処理の流れを示したフローチャートである。図示するよう
に、特別図柄当否判定処理を開始すると、先ず初めに、特別図柄当否判定乱数を読み出す
処理を行う(S3300)。特別図柄当否判定乱数とは、図10を用いて前述した特別図
柄遊技開始判断処理の中で、遊技球が始動口17,18,19の何れかに入球したと判断
されると、特別図柄の保留数が4個に達するまで、4つを限度として取得される乱数であ
る。図13に示した特別図柄当否判定処理では、先ず初めに、予め記憶しておいた特別図
柄当否判定乱数を1つ読み出す処理を行う。
そして、読み出した特別図柄当否判定乱数に基づいて、大当りか否かを判断する(S3
302)。主制御基板200に搭載されたROMの中には、特別図柄当否判定乱数の値と
、当否判定結果とを対応付けた当否判定テーブルが記憶されており、特別図柄当否判定乱
数から当否判定テーブルを参照することにより、大当りか否かを判断することができる。
図14は、特別図柄当否判定乱数と当否判定結果とを対応付けた当否判定テーブルを概
念的に示した説明図である。図示した例では、特別図柄判定乱数は「0」〜「1023」
までの範囲を採り得るものとして、読み出した特別図柄判定乱数「0」〜「10」の範囲
に対しては当否判定結果として「大当り」が設定されており、特別図柄判定乱数「11」
〜「1015」の範囲に対しては「小当り」が設定されており、その他の乱数範囲(すな
わち「1016」〜「1023」)に対しては「外れ」の当否判定結果が設定されている
。図13の特別図柄当否判定処理のS3302では、読み出した当否判定用乱数が「0」
〜「10」の範囲にあるか否かを判断して、この範囲にあれば当否判定結果は「大当り」
であると判断し(S3302:yes)、この範囲になかった場合は「大当り」ではない
と判断する(S3302:no)。
そして、当否判定結果が大当りであったと判断された場合は(S3302:yes)、
先に取得しておいた特別図柄決定乱数を読み出して(S3304)、特別図柄表示部30
に停止表示させる大当り図柄を決定する(S3306)。大当り図柄は、特別図柄決定乱
数と大当り図柄とを対応付けて記憶した大当り図柄決定テーブルを参照することによって
決定することができる。
図15は、大当り図柄決定テーブルを概念的に示した説明図である。図示されているよ
うに、大当り図柄決定テーブルには、特別図柄乱数に対応付けて、各種の大当り図柄が設
定されている。尚、本実施例では、大当り図柄決定乱数は「0」〜「255」の範囲を取
り得る1バイトの乱数となっている。図7を用いて前述したように、本実施例の遊技機1
には、大当り図柄として、3種類の通常大当り図柄と、1種類の突然時短大当りとが設定
されていることから、大当り図柄決定テーブルには、これら各種の大当り図柄が特別図柄
決定乱数に対応付けて設定されている。従って、図13に示した特別図柄当否判定処理の
S3304で読み出した特別図柄決定乱数から、図15の大当り図柄決定テーブルを参照
することによって、特別図柄を何れの大当り図柄で停止表示させればよいかを決定するこ
とができる。図13に示した特別図柄当否判定処理のS3306では、特別図柄の当否判
定結果が大当りであると判断された場合に(S3302:yes)、以上のようにして大
当り図柄決定テーブルを参照することにより、停止表示させる特別図柄の大当り図柄を決
定する処理を行う。
以上では、当否判定結果が「大当り」であると判断された場合(S3302:yes)
に行われる処理について説明した。これに対して、特別図柄の当否判定結果が「大当り」
ではないと判断された場合は(S3302:no)、図14に示した当否判定テーブルに
基づいて「小当り」であるか否かを判断する(S3308)。そして、当否判定結果が小
当りであると判断された場合は(S3308:yes)、先に取得しておいた特別図柄決
定乱数を読み出した後(S3310)、今度は、小当り図柄を決定する(S3312)。
図16は、小当り図柄を決定する際に参照する小当り図柄決定テーブルを概念的に示し
た説明図である。図示されているように、小当り図柄決定テーブルにも、特別図柄乱数に
対応付けて、各種の小当り図柄が設定されており、図13のS3310で読み出した特別
図柄決定乱数から、小当り図柄決定テーブルを参照することによって、停止表示させる小
当り図柄を決定することができる。
次いで、小当り態様を取得する(S3314)。ここで小当り態様とは、小当り遊技を
開始したときに開口させる羽根入球口102の開口時間および開口回数のことであり、図
16に示したように、小当り図柄に対応付けて予め設定されている。すなわち、特別図柄
決定乱数「0」〜「85」に対する小当り図柄に対しては、羽根入球口102を0.3秒
間だけ2回、開口させる小当り態様が設定されている。また、特別図柄決定乱数「86」
〜「170」に対する小当り図柄に対しては、羽根入球口102を0.4秒間、1回だけ
開口させる小当り態様が設定されており、特別図柄決定乱数「171」〜「255」に対
する小当り図柄に対しては、羽根入球口102を0.2秒間だけ2回、開口させる小当り
態様が設定されている。
小当り態様を取得したら、更に、小当り遊技から大当り遊技が発生した場合に行うラウ
ンド遊技回数も取得しておく(S3316)。図16に示したように、大当り遊技に発展
した場合のラウンド遊技回数も、小当り図柄に対応付けて予め設定されている。すなわち
、特別図柄決定乱数「0」〜「85」に対する小当り図柄に対しては、大当り遊技で行う
ラウンド遊技回数は2回(2ラウンド)に設定されている。また、特別図柄決定乱数「8
6」〜「170」に対する小当り図柄に対しては、ラウンド遊技回数は7回(7ラウンド
)に設定されており、特別図柄決定乱数「171」〜「255」に対する小当り図柄に対
しては、ラウンド回数は15回(15ラウンド)に設定されている。
一方、図13のS3308において、当否判定結果が小当りでもないと判断された場合
は(S3308:no)、先に取得しておいた特別図柄決定乱数を読み出して(S331
8)、停止表示させる外れ図柄を決定する処理を行う(S3320)。
図17は、外れ図柄を決定する際に参照する外れ図柄決定テーブルを概念的に示した説
明図である。図示されているように、外れ図柄決定テーブルにも、特別図柄乱数に対応付
けて、外れ図柄が設定されており、読み出しておいた特別図柄決定乱数から、外れ図柄を
決定することができる。
図13に示した特別図柄当否判定処理では、以上のようにして、特別図柄当否判定乱数
および特別図柄決定乱数に基づいて、特別図柄の当否判定結果、および当否判定結果に応
じて特別図柄の停止図柄を決定した後、図11の特別図柄遊技処理に復帰する。尚、始動
口に遊技球が入球した際に取得された特別図柄当否判定乱数および特別図柄決定乱数に基
づいて、特別図柄の当否判定および大当り図柄あるいは小当り図柄を決定する処理は、主
制御基板200のCPU201が上述した特別図柄当否判定処理を行う中で実行されてい
る。従って、本実施例の主制御基板200に搭載されたCPU201は、本発明における
「抽選手段」に対応するものとなっている。
図11に示されているように、特別図柄遊技処理では、特別図柄当否判定処理(S33
0)から復帰すると、特別図柄変動パターン設定処理を開始する(S340)。特別図柄
変動パターンとは、特別図柄をどのような態様で変動させるかについてのパターンであり
、本実施例では、特別図柄変動パターンとして、特別図柄を変動表示させる時間(特別図
柄変動表示時間)が設定されている。
図18は、本実施例の遊技機1で行われる特別図柄変動パターン設定処理の流れを示す
フローチャートである。特別図柄変動パターン設定処理では、先ず初めに、特別図柄の当
否判定結果が通常大当りか否かを判断する(S3400)。図11に示されているように
特別図柄遊技処理中では、特別図柄変動パターン設定処理に先立って特別図柄当否判定処
理が行われており、特別図柄の当否態様が、「通常大当り」、「突然時短大当り」、「小
当り」、「外れ」の何れかに決定されている。特別図柄変動パターン設定処理のS340
0では、この結果を受けて、特別図柄の当否判定結果が通常大当りか否かを判断するので
ある。
そして、通常大当りであると判断された場合は(S3400:yes)、現在の遊技状
態が時短状態であるか否かを判断した後(S3402)、時短状態であった場合は(S3
402:yes)、時短中の通常大当り用の変動パターンを決定する(S3404)。こ
れに対して、時短状態ではなかった場合は(S3402:no)、非時短中の通常大当り
用の変動パターンを決定する(S3406)。時短中の通常大当り用の変動パターン、非
時短中の通常大当り用の変動パターンの内容については、後述する。
一方、S3400において、特別図柄の当否判定結果が通常大当りではないと判断され
た場合は(S3400:no)、当否判定結果が外れか否かを判断する(S3408)。
そして、外れであると判断された場合は、現在の遊技状態が時短状態であるか否かを判断
した後(S3410)、時短状態であれば(S3410:yes)、時短中の外れ用の変
動パターンを決定する(S3412)。これに対して、時短状態ではなければ(S341
0:no)、非時短中の外れ用の変動パターンを決定する(S3414)。時短中の外れ
用の変動パターン、非時短中の外れ用の変動パターンの内容については、後述する。
更に、特別図柄の当否判定結果が外れでもないと判断された場合は(S3408:no
)、現在の遊技状態が時短状態であるか否かを判断し(S3416)、時短状態であれば
(S3416:yes)、時短中の小当り用の変動パターンを決定する(S3418)。
これに対して、時短状態ではなければ(S3416:no)、非時短中の小当り用の変動
パターンを決定する(S3420)。すなわち、特別図柄の当否判定結果が外れではない
と判断された場合(S3408:no)、通常大当りではないことは既に判断済みである
から(S3400:no)、当否判定結果は、小当りまたは突然時短大当りの何れかとな
る筈であるが、それにも拘わらず、小当り用の変動パターンを決定するのである。
図19は、通常大当り用、小当り用、外れ用の変動パターンを概念的に例示した説明図
である。これら変動パターンは、中央装置100に設けられた演出表示装置127で、当
否判定の結果に応じて行われる表示態様を示したものである。本実施例の演出表示装置1
27は、「ハート」、「○」、「×」の3種類の図柄を表示することが可能となっており
、特別図柄が変動表示されている間は、演出表示装置127では、「ハート」、「○」、
「×」の3種類の図柄が順番に表示されるようになっている。そして、通常大当り用の変
動パターンには、これら3種類の図柄が順番に変動表示された後、「ハート」の図柄で停
止表示される変動パターンが設定されている。また、小当り用の変動パターンには、3種
類の図柄が順番に変動表示された後、「○」の図柄で停止表示される変動パターンが設定
されており、外れ用の変動パターンとしては、3種類の図柄が順番に変動表示された後、
「×」の図柄で停止表示される変動パターンが設定されている。また、時短用の変動パタ
ーンと非時短用の変動パターンとでは、「ハート」、「○」、「×」の3種類の図柄が変
動表示する時間が、時短用の方が短い時間に設定されている。尚、前述したように、特別
図柄の当否判定結果が突然時短大当りであった場合にも、変動パターンは小当り用の変動
パターンが使用される。つまり、最終的に「○」の図柄で停止表示される変動パターンが
設定される。こうすることで、遊技者は、演出表示装置127の「○」という表示結果だ
けでは、突然時短大当りか小当りかの識別ができなくなる。よって、突然時短大当りが発
生した場合に、小当り遊技から突然に時短状態に切り換わったかのような印象を与えるこ
とが可能となり、所謂「羽根物タイプの遊技機」において「突然時短」を効果的に行うこ
とができる。この点については、後ほど詳しく説明する。
以上のようにして、特別図柄の当否判定結果に応じて、特別図柄の変動パターンを設定
したら、図18に示す特別図柄変動パターン設定処理を終了して、図11の特別図柄遊技
処理に復帰する。
図11に示すように特別図柄遊技処理では、特別図柄の変動パターン設定処理(S34
0)から復帰すると、変動パターン設定処理中で設定しておいた、演出表示装置127の
表示態様を指定するコマンド(表示態様指定コマンド)を、サブ制御基板220に向かっ
て送信する(S342)。そして、特別図柄の変動表示を開始するとともに(S344)
、特別図柄保留数から1を減算した後(S346)、図9に示す遊技制御処理に復帰する
以上、特別図柄が変動表示していない場合(すなわち、図11のS322:noの場合
)に、特別図柄遊技処理で行われる詳細な処理について説明した。一方、特別図柄が変動
中に、図11および図12に示す特別図柄遊技処理が開始された場合は、最初に行うS3
22の判断で、特別図柄が変動中であると判断される(S322:yes)。この場合は
、既に、特別図柄の当否判定が行われ(S330)、特別図柄変動パターンが設定されて
(S340)、特別図柄の変動が開始されている場合に該当する。そこで、特別図柄変動
時間が経過したか否かを判断する(S348)そして、特別図柄変動時間が未だ経過して
いない場合は(S348:no)、そのまま図11および図12に示す特別図柄遊技処理
を終了して、図9の遊技制御処理に復帰する。
これに対して、特別図柄変動時間が経過したと判断された場合は(S348:yes)
、図柄表示装置28の特別図柄表示部30で変動表示している特別図柄を停止表示させる
(S350)。このとき停止表示される特別図柄は、図13および図14を用いて前述し
た特別図柄当否判定処理中で、特別図柄決定乱数を用いて決定した特別図柄である。次い
で、特別図柄を停止表示させる時間(停止表示時間)を設定して(S352)、設定した
停止表示時間が経過したか否かを判断する(S354)。そして、停止表示時間が経過し
ていなければ(S354:no)、そのまま特別図柄遊技処理を終了して図9に示す遊技
制御処理に復帰する。
一方、特別図柄の停止表示時間が経過した場合は(S354:yes)、停止表示され
た特別図柄が通常大当り図柄か否かを判断する(図12のS356)。そして、通常大当
り図柄であると判断された場合は(S356:yes)、大当り用の入賞口として大入賞
口31dを選択した後(S358)、1回のラウンド遊技における大当り用入賞口の開口
時間を設定して(S360)、大当り用入賞口(ここでは大入賞口31d)を開口させる
(S362)。こうして大当り用入賞口を開口させた状態で、後述する大当り遊技処理(
S500)を行うことにより、大当りが遊技が開始される。尚、大当り用の入賞口として
大入賞口31dが選択された場合は、開口時間として約25秒間が設定される。
一方、S356において停止表示された特別図柄が、通常大当り図柄ではないと判断さ
れた場合は(S356:no)、突然時短大当り図柄か否かを判断する(S364)。そ
して、突然時短大当り図柄であった場合は(S364:yes)、大当り用の入賞口とし
て羽根入球口102を選択した後(S366)、1回のラウンド遊技における大当り用入
賞口の開口時間を設定して(S360)、大当り用入賞口(ここでは羽根入球口102)
を開口させる(S362)。尚、大当り用の入賞口として羽根入球口102が選択された
場合は、開口時間として約0.3秒間が設定される。
また、本実施例の遊技機1では、大当り遊技中は、時短機能や普通電動役物の開口時間
延長機能は働かないこととしている。ここで、時短機能とは、図柄表示装置28の普通図
柄表示部29で普通図柄が変動表示される時間を短縮する機能である。また、開口時間延
長機能とは、普通電動役物(始動口17)の開口時間を延長する機能であり、時短機能が
作動すると、普通電動役物の開口時間延長機能も作動するようになっている。そこで、図
12のS362において、大当り用の入賞口を開口させたら、現在の遊技状態が時短中か
否かを判断する(S368)。そして、時短中であれば(S368:yes)、時短機能
および普通電動役物の開口時間延長機能の作動を停止させた後(S370,S372)、
図11および図12に示す特別図柄遊技処理を終了して図9の遊技制御処理に復帰する。
一方、現在の遊技状態が時短中ではなかった場合は(S368:no)、時短機能も普
通電動役物の開口時間延長機能も作動していないと判断できるので、これら機能の作動を
停止する処理は行わずに、そのまま、図11および図12に示した特別図柄遊技処理を抜
けて、図9の遊技制御処理に復帰する。
以上、図柄表示装置28で停止表示された特別図柄が、通常大当り図柄であった場合(
S356:yes)あるいは突然時短大当り図柄であった場合(S364:yes)の処
理について説明したが、停止表示された特別図柄が通常大当り図柄でも突然時短大当り図
柄でもなかった場合は(S356:no、S364:no)、小当り図柄か否かを判断す
る(S374)。そして、小当り図柄であった場合は(S374:yes)、小当り用の
入賞口である羽根入球口102の開口時間を設定して(S376)、羽根入球口102を
開口させる(S378)。尚、小当り遊技を行うために羽根入球口102を開口させる場
合の開口時間は、小当り図柄に応じて予め設定されていた開口時間(図16参照)が設定
される。一方、図柄表示装置28で停止表示された特別図柄が小当り図柄でもなかった場
合は(S374:no)、小当り遊技を行うために、羽根入球口102の開口時間を設定
して、羽根入球口102を開口させる処理(S376,S378)はスキップする。
次いで、現在の遊技状態が時短中か否かを判断し(S380)、時短中ではないと判断
された場合は(S380:no)、そのまま、図11および図12に示した特別図柄遊技
処理を抜けて、図9の遊技制御処理に復帰する。これに対して、時短中と判断された場合
は(S380:yes)、時短中の特別図柄の変動回数を計数した後(S382)、変動
回数が所定回数に達したか否かを判断する(S384)。そして、変動回数が所定回数(
例えば100回)に達していた場合は(S384:yes)、時短機能の作動を停止させ
(S370)、普通電動役物の開口時間延長機能の作動も停止させた後(S372)、図
11および図12に示した特別図柄遊技処理を抜けて、図9の遊技制御処理に復帰する。
一方、特別図柄の変動回数が、未だ所定の時短遊技回数に達していなければ(S384:
no)、時短状態を維持したまま、特別図柄遊技処理を抜けて、図9の遊技制御処理に復
帰する。
C−2.小当り遊技関連の処理 :
図9に示すように、遊技制御処理では特別図柄遊技処理から復帰すると、小当り遊技に
関連する処理を開始する。すなわち、先に行われた特別図柄遊技処理の中で小当り遊技が
開始されたか否かを判断し(S390)、現在、小当り遊技中であると判断された場合に
は(S390:yes)、以下に説明する小当り遊技処理を開始する(S400)。これ
に対して、特別図柄遊技処理の中で小当り遊技が開始されていないと判断された場合は(
S390:no)、小当り遊技処理は不要であるのでスキップする。
図20は、本実施例の遊技機1が小当り遊技を行うために実行する小当り遊技処理の流
れを示すフローチャートである。かかる処理は、図9に示した遊技制御処理の中で主制御
基板200によって実行される処理である。
小当り遊技処理を開始すると、先ず初めに、羽根入球口102が開口中か否かを判断す
る(S402)。上述した特別図柄遊技処理によって小当り遊技が開始された直後は、図
11および図12を用いて前述した特別図柄遊技処理のS378において、羽根入球口1
02が開口された状態であるから、S402では「yes」と判断され、続いて、羽根入
球口102の開口時間が経過したか否かを判断する(S404)。ここで、羽根入球口1
02の開口時間とは、図13を用いて前述した特別図柄当否判定処理の中で、小当り図柄
を決定する際に予め取得しておいた羽根入球口102の開口時間である(図16参照)。
図20の小当り遊技を開始した直後は、当然、羽根入球口102の開口時間が経過してい
ないから、S404では「no」と判断され、そのまま小当り遊技処理を抜けて、図9の
遊技制御処理に復帰する。そして、図9に示すように、賞球関連処理(S50)、普通図
柄遊技処理(S150)、普通電動役物停止処理(S200)、特別図柄遊技処理(S3
20)などの一連の処理を行った後、再び図20の小当り遊技処理を開始して、羽根入球
口102の開口時間が経過したか否かを判断する(S404)。こうした処理を繰り返し
ているうちに、やがて羽根入球口102の開口時間が経過したと判断されたら(S404
:yes)、羽根入球口102を閉鎖する(S406)。
続いて、小当り遊技の終了条件が成立したか否かを判断する(S408)。ここで、小
当り遊技の終了条件としては、図16に示す小当り態様に定められた所定回数だけ、羽根
入球口102が開口したか否かを判断する。例えば、図16に示すように、特別図柄決定
乱数「86」〜「170」の小当り図柄に対応する小当り態様の場合は、羽根入球口10
2の開口回数は1回に設定されている。従って、図20の小当り遊技が開始された後、最
初に羽根入球口102が閉鎖した時点で小当り遊技の終了条件が成立したと判断される(
S408:yes)。一方、その他の小当り態様の場合は、羽根入球口102が1回開口
しただけでは小当り遊技の終了条件が成立したとは判断されないから(S408:no)
、続いて、小当り遊技用入賞口(ここでは羽根入球口102)の閉鎖時間が経過したか否
かを判断する(S410)。そして、閉鎖時間が経過していないものと判断された場合は
(S410:no)、図20に示す小当り遊技処理を終了して、図9の遊技制御処理に復
帰する。一方、羽根入球口102の閉鎖時間が経過したものと判断された場合は(S41
0:yes)、羽根入球口102を開口させた後(S412)、図20に示す小当り遊技
処理を終了して、図9の遊技制御処理に復帰する。
このような処理を繰り返しているうちに、やがて、小当り遊技の終了条件が成立したと
判断されるので(S408:yes)、小当り遊技を終了し(S414)、続いて、小当
り遊技中に遊技球が特定領域を通過したか否かを判断する(S416)。すなわち、図3
を用いて前述したように、羽根入球口102が開口状態となると、ここから中央装置10
0の内部に遊技球が入球可能となり、中央装置100の内部に遊技球が入球すると、その
遊技球は、クルーン136に導かれ、クルーン136上を旋回することによって、特定領
域141aまたは非特定領域141bの何れかに振り分けられる。そこで、小当り遊技を
終了すると(S414)、その小当り遊技中に、中央装置100内に設けられた特定領域
141aを遊技球が通過したか否かを判断する(S416)。前述したように、特定領域
141aの下流側には特定領域通過スイッチ141cが設けられており、特定領域141
aを遊技球が通過すれば、特定領域通過スイッチ141cを用いて検出することができる
。小当り遊技の終了後、その小当り遊技中に遊技球が特定領域141aを通過していたと
判断された場合は(S416:yes)、大当り遊技のラウンド遊技回数を報知する演出
を行う(S418)。具体的なS418の処理としては、主制御基盤200がサブ制御基
盤220に向けて「特定領域通過信号」を送信する。そして、この特定領域通過信号を受
けたサブ制御基盤220によって大当り遊技のラウンド遊技回数を報知する演出が実際に
行われる。なお、小当り遊技を経て開始される大当り遊技のラウンド遊技回数の決定は、
図16を用いて前述したように、小当り図柄の停止図柄に対してラウンド数が設定された
テーブルを参照することによって行われる。なお、このラウンド数が設定されたテーブル
には、小当り遊技の態様(特別図柄の小当り図柄の種類)毎にラウンド遊技数が設定され
ている。
また、本実施例の遊技機1では、小当り遊技の態様と、その小当り遊技が大当り遊技に
発展したときに行われるラウンド遊技回数とには、一定の関係が存在している。この点に
ついて、若干補足して説明する。図16に示されているように、特別図柄決定乱数によっ
て小当り図柄が決定されると、その小当り図柄に応じて、小当り遊技の態様(羽根入球口
102の開口時間と開口回数との組合せ)と、大当り遊技発展時のラウンド遊技回数とが
決定されるようになっている。このことから、小当り遊技の態様と大当り遊技時のラウン
ド遊技回数とも対応関係が存在していることになる。実際、開口時間が0.3秒、開口回
数が2回の組合せを表す小当り遊技態様(小当り遊技A)に対しては、ラウンド遊技回数
が「2ラウンド(2回)」が対応している。また、開口時間が0.4秒、開口回数が1回
の小当り遊技態様(小当り遊技B)に対しては、「7ラウンド(7回)」のラウンド遊技
回数が対応している。更に、開口時間が0.2秒、開口回数が2回の小当り遊技態様(小
当り遊技C)に対しては、「15ラウンド(15回)」のラウンド遊技回数が対応してい
る。このように、本実施例では、各々の小当り遊技と、大当り遊技時のラウンド遊技回数
とが対応付けられているため、遊技者は小当り遊技時の羽根入球口102の開口態様から
、大当り遊技に発展した時の大当り態様を予測することができる。なお、小当り遊技Aは
、その後に開始される大当り遊技の利益が最も低いことから、小当り遊技Aが開始される
ことで、遊技者の興趣が低下する虞がある。しかし、本実施例では、小当り遊技Aでの羽
根入球口102の開口態様と、前述した突然時短大当り時の羽根入球口102の開口態様
とを同一のものとしている。よって、羽根入球口102の開口態様が小当り遊技Aで開始
されても、突然時短大当りの可能性がまだ残されているので、遊技者の興趣が著しく低下
することを回避することができる。
図21は、遊技球が特定領域を通過した後に、中央装置100の演出表示装置127上
で行われるラウンド報知演出(抽選によってラウンド遊技回数を決定しているかのような
報知を行う演出)の様子を概念的に示した説明図である。なお、この演出は、特定領域の
通過に対する特典内容を遊技者に対し明確に報知するための演出であり、「小当り遊技中
に遊技球が特定領域を通過したとき」、又は「突然時短大当り遊技中に遊技球が特定領域
を通過したとき」に、主制御基盤200から送信される特定領域通過信号を受けたサブ制
御基盤220を主として実行される。まず、サブ制御基盤220は、遊技球が特定領域を
通過することで、演出表示装置127で、「15」、「7」、「2」、「時短」の表示が
繰り返し表示される演出表示を開始する。そして、小当り遊技態様に対応するラウンド遊
技回数が15ラウンドである場合は「15」の表示で停止表示され、小当り遊技態様に対
応するラウンド遊技回数が7ラウンドであれば「7」の表示で、小当り遊技態様に対応す
るラウンド遊技回数が2ラウンドであれば「2」の表示で、そして特定領域通過信号を受
けたときの遊技状態が突然時短大当り遊技態様であった場合には「時短」の表示で停止表
示されるようになっている。以上のようにしてサブ制御基盤220はラウンド抽選演出を
行うとともに、演出表示装置127の画面上で特定領域の通過に対する特典を遊技者に対
して報知する演出を行う。
以上のようにしてラウンド遊技回数を報知する演出を行ったら、報知したラウンド遊技
回数に基づいて大当り遊技を開始した後(S420)、図20の小当り遊技を終了して、
図9の遊技制御処理に復帰する。尚、上述した小当り遊技処理を行う主制御基板200の
CPU201は、本発明における「小当り遊技実行手段」となっている。また、上述した
ように、本実施例の遊技機1において、特定領域通過信号を送信することでラウンド遊技
回数を報知する演出を行わせる主制御基板200、および実際に演出を実行するサブ制御
基盤220は、本発明における「報知手段」に対応するものとなっている。
C−3.大当り遊技関連の処理 :
図9に示すように、遊技制御処理では小当り遊技処理から復帰すると、大当り遊技に関
連する処理を開始する。すなわち、大当り遊技は、先に説明した特別図柄遊技処理の中で
開始される場合と、上述した小当り遊技処理の中で開始される場合とが存在する。そこで
、特別図柄遊技処理(S320)および小当り遊技処理(S400)が終了した後、大当
り遊技が開始されているか否かを判断する(S450)。そして、特別図柄遊技処理また
は小当り遊技処理の何れかで大当り遊技が開始されたと判断された場合には(S450:
yes)、以下に説明する大当り遊技処理を開始する(S500)。これに対して、特別
図柄遊技処理または小当り遊技処理の何れにおいても大当り遊技が開始されていないと判
断された場合には(S450:no)、大当り遊技処理は不要であるのでスキップする。
図22および図23は、本実施例の遊技機1が大当り遊技を行うために実行する大当り
遊技処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、図9に示した遊技制御処理
の中で主制御基板200によって実行される処理である。
大当り遊技処理(S500)を開始すると、先ず初めに、大当り遊技用の入賞口が、開
口中か否かを判断する(S502)。前述した小当り遊技処理では、小当り遊技用の入賞
口は羽根入球口102のみであったが、大当り遊技処理では、大当り態様が通常大当りで
あった場合には大当り用の入賞口として大入賞口31dが選択されるが(図12のS35
8参照)、大当り態様が突然時短大当りであった場合は羽根入球口102が選択される(
図12のS366)。そこで、S502では、大当り用の入賞口が開口中か否かを判断す
る。大当り遊技が特別図柄遊技中で開始された場合には図12のS360において、また
、大当り遊技が小当り遊技から発展した場合には図20のS426において、既に大当り
用の入賞口は開口しているから、図22の大当り遊技を開始した直後では、S502にお
いて大当り用の入賞口が開口している(すなわち、「yes」)と判断されるので、続い
て、大当り用入賞口の開口終了条件が成立したか否かを判断する(S504)。
大当り用入賞口の開口終了条件としては、所定の開口時間が経過したか、あるいは開口
中の入賞口に規定個数(例えば10個)の遊技球が入球することが条件として設定されて
いる。当然ながら、大当り用入賞口が開口した直後は、開口終了条件は成立していないか
ら(S504:no)、図22に示す大当り遊技処理を終了して図9の遊技制御処理に復
帰する。そして、再び大当り遊技処理を開始すると、大当り用入賞口が開口しているか否
か(S502)、および開口している大当り用入賞口の開口終了条件が成立したか否かを
判断し(S504)、開口終了条件が成立していなければ(S504:no)、再び図2
2の大当り遊技処理を終了して図9の遊技制御処理に復帰する。
なお、本実施形態の突然時短大当り遊技では、最初のラウンド遊技において遊技球が羽
根入球口102に入球した場合に、入球した遊技球の転動結果が得られる前であっても次
回のラウンド遊技を開始させている。つまり、突然時短大当り遊技の開始に伴い、最初の
ラウンド遊技(1回目のラウンド遊技)における羽根入球口102の開口が行われると、
0.3秒の開口時間の経過により開口終了条件が成立し、羽根入球口102が閉鎖する。
ここで、1回目のラウンド遊技中に遊技球が羽根入球口102に入球し、未だ転動途中で
あっても(特定領域141aあるいは非特定領域141bから排出される前であっても)
、2回目のラウンド遊技における羽根入球口102の開口を開始する。そして、0.3秒
の開口時間の経過により2回目のラウンド遊技における羽根入球口102が閉鎖され、1
回目のラウンド遊技中および2回目のラウンド遊技中に羽根入球口102に入球した遊技
球が、特定領域141aあるいは非特定領域141bから全て排出されることで、後述す
る時短遊技(特定遊技)を開始する。このように、最初のラウンド遊技中に羽根入球口1
02から入球した遊技球の転動結果が得られる前であっても次回のラウンド遊技を開始さ
せることで、遊技球の転動結果が得られるまでの間、突然時短大当り遊技の遊技態様と小
当り遊技(前述した「小当り遊技A」)の遊技態様とを、見た目上同じものにできること
から、遊技者に突然時短大当り遊技が発生したことを悟られ難くすることができる。
このような処理を繰り返しているうちに、やがて大当り用入賞口の開口終了条件が成立
したと判断されたら(S504:yes)、大当り用の入賞口を閉鎖した後(S506)
、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判断する(S508)。大当り遊技の終了条
件としては、予め定められたラウンド遊技回数を終了することが条件として設定されてい
る。ここで予め定められたラウンド遊技回数とは、大当り遊技が発生した原因に応じて定
められている。例えば、特別図柄遊技中に通常大当り図柄が停止表示されたことによって
発生した大当り遊技では、ラウンド遊技回数は15回に設定されている。また、突然時短
大当り図柄が停止表示されたことによる大当り遊技では、ラウンド回数は2回(0.3秒
を2回)に設定されている。更に、小当り遊技から発展して開始された大当り遊技の場合
は、小当り遊技中に行われたラウンド報知演出によって、15回、7回、2回の何れかが
報知されている。図22の大当り遊技処理では、大当り用入賞口を閉鎖した後(S506
)、大当り遊技の終了条件が成立したか、すなわち、予め定められたラウンド遊技回数を
終了したかを判断するのである(S508)。
そして、大当り遊技の終了条件が成立していない場合は(S508:no)、大当り用
の入賞口の閉鎖時間が経過したか否かを判断し(S510)、閉鎖時間が経過していなけ
れば(S510:no)、そのまま図22の大当り遊技処理を終了して図9の遊技制御処
理に復帰する。一方、大当り用入賞口の閉鎖時間が経過したと判断されたら(S510:
yes)、大当り用入賞口を再び開口させた後(S512)、図22に示す大当り遊技処
理を終了して、図9の遊技制御処理に復帰する。
以上のように、大当り用入賞口の閉鎖(S506)と開口(S512)とを繰り返して
いるうちに、やがて、予め定められたラウンド遊技回数を消化して、大当り遊技の終了条
件が成立したと判断されるので(S508:yes)、大当り遊技を終了する(S514
)。尚、上述した通常大当り遊技あるいは突然時短大当り遊技は、本実施例の主制御基板
200に搭載されたCPU201が、上述した大当り遊技処理を実行することによって行
われている。従って、本実施例の主制御基板200のCPU201は、本発明における「
特別遊技実施手段」に対応するものとなっている。
こうして大当り遊技を終了すると、続いて、大当り遊技中に羽根入球口102に遊技球
が入球していたか否かを判断する(図23のS516)。大当り用の入賞口として羽根入
球口102が選択されるのは、突然時短大当りの場合だけであるから、実質的には、突然
時短大当り中に羽根入球口102から遊技球が入球したか否かを判断していることになる
。図3を用いて前述したように、中央装置100の内部には、羽根入球口102の直ぐし
たに羽根入球スイッチ102sが設けられており、羽根入球口102の遊技球が入球した
か否かは直ちに判断することができる。
多くの場合、大当り遊技は大入賞口31dを開口させて行われるので、羽根入球口10
2に遊技球が入球していることはなく、従って、S516では「no」と判断されて、時
短報知を開始した後(S530)、大当り遊技のエンディング時間が経過したか否かを判
断する(S526)。
一方、大当り遊技中(すなわち、突然時短大当り遊技中)に開口した羽根入球口102
に遊技球が入球していた場合は(S516:yes)、羽根入球口102から入球した遊
技球が中央装置100内の特定領域141aを通過したか否かを判断する(S518)。
特定領域141aを遊技球が通過したか否かは、特定領域141aの下方に設けられた特
定領域通過スイッチ141cと非特定領域通過スイッチ141dとの検出結果によって、
容易に判断することができる。特定領域141aを遊技球が通過していなかった場合(す
なわち、非特定領域141bを遊技球が通過した場合)は、羽根入球口102から入球し
た全ての遊技球が、中央装置100から排出されたか否かを判断する(S528)。本実
施例では、羽根入球口102から入球した遊技球は、特定領域141aまたは非特定領域
141bの何れかに振り分けられる。そして、ここでは、遊技球は特定領域141aを通
過していないから、羽根入球スイッチ102sで検出された全ての遊技球が、非特定領域
141bを通過したら、全ての遊技球が排出されたと判断することができる(S528:
yes)。また、全ての遊技球が排出されたと判断することができなかった場合は(S5
28:no)、まだ遊技球が中央装置100内に残存していることになるので、残ってい
る遊技球に対して再びS518の処理を行う。
尚、非特定領域141bを通過する遊技球は、非特定領域通過スイッチ141dによっ
て検出することができる。あるいは次のようにして、非特定領域通過スイッチ141dを
用いることなく、全ての遊技球が排出されたことを検出することもできる。すなわち、遊
技球が羽根入球口102から入球したタイミングは羽根入球スイッチ102sを用いて検
出することが可能であり、入球した遊技球がクルーン136の上を旋回した後、最終的に
特定領域141aまたは非特定領域141bに振り分けられるまでに要する時間も自ずか
ら限度がある。従って、羽根入球口102から遊技球が入球してから最終的に振り分けら
れるまでの要する最長時間を予め求めておき、そして、羽根入球スイッチ102sで遊技
球の入球が最後に検出されてから、最長時間が経過したら、全ての遊技球が排出されたも
のと判断しても良い。
何れにしても、以上のような方法によって、羽根入球口102から入球した全遊技球が
排出されたことが確認されたら、時短遊技を行う旨の報知を開始した後(S530)、大
当り遊技のエンディング時間が経過したか否かを判断する(S526)。
これに対して、突然時短大当り遊技中に開口した羽根入球口102から遊技球が入球し
、その遊技球が特定領域141aを通過したと判断された場合は(S518)、サブ制御
基盤220に特定領域通過信号を送信し、演出表示装置127で前述したラウンド抽選演
出を開始させる(S520)。すなわち、本来のラウンド抽選演出は、小当り遊技で遊技
球が特定領域141aを通過した場合に、続く大当り遊技でいて行われるラウンド遊技回
数を決定する際に行われる演出であるが(図21参照)、本実施例では、突然時短大当り
で開口した羽根入球口102から入球した遊技球が、特定領域141aを通過した場合に
も、同様なラウンド抽選の演出を行うのである。もっとも、突然時短大当りでは、羽根入
球口102から入球した遊技球が特定領域141aを通過しても大当り遊技が開始される
わけではないから、このときに行うラウンド抽選の演出は、図21の一番下段に表示した
態様、すなわち「時短」で停止表示される態様の演出を行う。
次いで、大当り遊技のエンディング時間を短縮する(S524)。突然時短大当りで遊
技球が特定領域141aを通過した場合にだけ、エンディング時間を短縮する理由につい
ては後述する。そして、エンディング時間が経過したか否かを判断する(S526)。
以上のように、大当り遊技中に羽根入球口102から遊技球が入球したか否か、更に、
羽根入球口102から入球した遊技球が特定領域141aを入球したか否かに応じて、そ
れぞれの処理を行った後、大当り遊技のエンディング時間が経過したことを確認したら(
S526:yes)、時短機能を作動させ(S528)、普通電動役物の開口時間延長機
能を作動させた後(S530)、図22および図23に示した大当り遊技処理を終了する
。尚、上述した大当り遊技処理のS528およびS530で、時短機能および普通電動役
物の開口時間延長機能を作動させる動作は、本実施例の主制御基板200に搭載されたC
PU201が行っている。従って、本実施例の主制御基板200のCPU201は、本発
明における「特定遊技実行手段」に対応するものとなっている。
以上に詳しく説明したように、本実施例の遊技機1では、通常大当り遊技に加えて、小
当り遊技、突然時短大当り遊技の3種類の当り遊技を備えており、突然時短大当り遊技で
は、小当り遊技と同じ開口態様で羽根入球口102を短時間だけ開口させることによって
、突然時短大当りが発生したことを遊技者に気付かれないようにしている。もっとも、突
然時短大当り時に羽根入球口102を開口させる結果、開口した羽根入球口102から遊
技球が入球することも起こり得る。そして、突然時短大当り遊技は、小当り遊技とは違う
から、羽根入球口102から遊技球が入球した後の遊技(例えば、遊技球が特定領域を通
過した場合など)の進行状態も小当り遊技とは異なるため、遊技者に違和感を与えてしま
うことが予想される。ところが、本実施例の遊技機1では、上述した小当り遊技処理、お
よび大当り遊技処理を行っているために、たとえ、突然時短大当り中に開口した羽根入球
口102から遊技球が入球した場合でも、遊技者には全く違和感を与えることなく、遊技
を進行させることが可能となっている。
次に、突然時短大当りを違和感なく遂行させるために行われる大当り遊技後のエンディ
ング時間の短縮処理について説明する。なお、「エンディング時間」とは、大当り遊技が
終了してから最初の特別図柄の変動が開始されるまで(保留されている特別図柄に対する
変動開始処理が行われまで)の待機時間であり、大当りの種類に問わず一定の時間(例え
ば3秒)が設定されている。本実施形態の遊技機は、突然時短大当りの場合にのみ、この
エンディング時間を短縮させる処理を備えている。図24は、通常大当り遊技が発生した
ときに遊技が進行していく様子を概念的に表している。また、図25は、小当り遊技が発
生したときに遊技が進行していく様子を概念的に表している。図24に示されるように、
通常大当り遊技が発生すると、大入賞口31dが比較的長い時間に亘って何度も開口した
後、大当り遊技のエンディング時間を経て、採取的に大当り遊技が終了する。一方、小当
り遊技では、比較的短時間だけ羽根入球口102が開口する。そして、開口した羽根入球
口102に遊技球が入球するか否かによって、その後の遊技の進行が異なっていく。
図25(a)には、開口した羽根入球口102に遊技球が入球しなかった場合を表して
いる。尚、図16を用いて前述したように、小当り遊技中の羽根入球口102は、開口時
間や開口回数の異なる複数の開口態様が存在しているが、図25では、これら開口態様の
違いを区別することなく、単に1つの矩形を用いて、羽根入球口102が開口している状
態を表している。図25(a)に示されているように、開口した羽根入球口102に遊技
球が入球しなかった場合は、羽根入球口102が閉鎖して直ちに小当り遊技は終了してし
まう。
一方、小当り遊技中に開口した羽根入球口102から遊技球が入球した場合には、中央
装置100の内部で遊技球の振り分けが行われる。このとき、遊技球が特定領域141a
に振り分けられた場合は、小当り遊技が大当り遊技に発展するが、特定領域141aに振
り分けられなかった場合は、羽根入球口102から入球した全ての遊技球が排出されると
、小当り遊技が終了する。図25(b)には、小当り遊技中に羽根入球口102から遊技
球が入球したものの、特定領域141aを通過することなく全ての遊技球が排出されて、
小当り遊技が終了する様子が示されている。
これに対して、羽根入球口102から入球した遊技球が特定領域141aを通過した場
合は、次のようにして遊技が進行する。先ず、特定領域141aを通過したことが検出さ
れると、直ちにラウンド報知の演出が行われ(図20のS418参照)、結果が報知され
た後(図21参照)、大入賞口31dが開口して大当り遊技が開始される(図20のS4
20)。図25(c)には、小当り遊技中に遊技球が特定領域141aを通過した場合に
、大当り遊技が開始される様子が概念的に表されている。
次に、突然時短大当り遊技が開始された場合について説明する。図26は、突然時短大
当り遊技が発生したときに遊技が進行していく様子を概念的に表している。このうち、図
26(a)は、突然時短大当り中に開口した羽根入球口102から遊技球が入球しなかっ
た場合を表している。尚、前述したように突然時短大当りでは、羽根入球口102が約0
.2秒間だけ2回開口するが、図26ではこれら羽根入球口102が開口する動きを、単
に1つの矩形を用いて表している。図26(a)に示されているように、開口した羽根入
球口102に遊技球が入球しなかった場合は、そのまま突然時短大当りを終了して、時短
遊技が開始される。羽根入球口102が短時間だけ開口する動作は、小当り遊技で羽根入
球口102が開口する動作と同様であり、加えて、図19を用いて前述したように、10
0の演出表示装置127においても、突然時短大当り発生時と小当り遊技発生時とでは同
じ変動態様で表示されるので、遊技者は、小当り遊技が発生したものと考える。
もっとも、突然時短大当り遊技は大当り遊技の一種であるため、突然時短大当りの終了
後には、大当り遊技用のエンディング時間が設けられており、この点で、小当り遊技とは
違っている。しかし図26(a)に示されているように、エンディング時間中には、続い
て行われる時短遊技の報知が行われているため(図23のS530参照)、遊技者は、エ
ンディング時間が設けられていることには気付かない。むしろ、小当り遊技中に羽根入球
口102に遊技球を入球させることができなかったにも拘わらず、何故か、突然に時短報
知が行われて、時短遊技が開始されたかのような印象を与えることが可能となる。
一方、突然時短大当り中に羽根入球口102から遊技球が入球した場合には、次のよう
にして遊技が進行していく。先ず、図26(b)を参照して、遊技球が特定領域141a
を通過しなかった場合について説明する。羽根入球口102から遊技球が入球すると、中
央装置100の内部では遊技球の振り分けが行われる。そして、入球した全ての遊技球が
排出されたら、突然時短大当り遊技を終了する。ここまでの遊技の進行は、図25(b)
に示した小当り遊技で羽根入球口102に遊技球が入球したものの、特定領域141aは
通過しなかった場合と全く同様である。もっとも、突然時短大当り遊技の終了後は、小当
り遊技には存在しないエンディング時間が設けられているが、エンディング時間中には、
時短の報知が行われるので(図23のS530参照)、遊技者はエンディング時間が設け
られていることに気付くことはない。その結果、小当り遊技中に羽根入球口102から入
球した遊技球が特定領域141aに振り分けられなかったにも拘わらず、何故か、突然に
時短が報知されて時短遊技が開始されたかのような印象を与えることが可能となる。
次に、図26(c)を参照しながら、突然時短大当り中に羽根入球口102から遊技球
が入球し、その遊技球が特定領域141aに振り分けられた場合について説明する。羽根
入球口102から入球した遊技球は、中央装置100の内部で振り分けられる。そして、
特定領域141aを通過すると、直ちにラウンド抽選の演出が開始される(図23のS5
20)。前述したように、このラウンド抽選の演出は必ず時短を報知する態様で終了する
。一方、特定領域141aに振り分けられた以外にも遊技球が入球していた場合には、ラ
ウンド抽選の演出中も遊技球の振り分けが継続され、入球した全ての遊技球が排出したら
、突然時短大当り遊技が終了する。また、突然時短大当りの終了後には、エンディング時
間が設けられているが、突然時短大当りで特定領域141aに遊技球が振り分けられた場
合には、このエンディング時間は短縮されている(図23のS524)。これは、次のよ
うな点を考慮したためである。
先ず、突然時短大当り中に羽根入球口102から遊技球が入球して、特定領域141a
に振り分けられると、直ちにラウンド抽選の演出が開始され、この演出後は時短報知が行
われる。時短報知後は、速やかに時短遊技が開始されなければ遊技者に違和感を与えてし
まうが、時短遊技に移行するためには、その前提として、突然時短大当り遊技が終了して
エンディング時間が経過している必要がある。ところが、突然時短大当り中に開口した羽
根入球口102から複数の遊技球が入球して、一方の遊技球は特定領域141aに振り分
けられたものの、残りの遊技球は、まだ振り分け結果が確定していない場合も起こり得る
。そして、前述したように入球した全ての遊技球が排出されなければ突然時短大当りが終
了しないから、正規のエンディング時間(例えば3秒)が経過するまで時短遊技の開始を
待っていたのでは、時短の発生を報知してから時間遊技が開始されるまでの間に不自然な
待ち時間が発生してしまう虞がある。そこで、突然時短大当りで特定領域141aに遊技
球が振り分けられた場合には、エンディング時間を短縮(例えば3秒を0.5秒に短縮)
することによって、時短報知を行ってから速やかに時短遊技を開始できるようにしている
のである。この結果、時短発生の報知演出の終了と時短遊技の開始とを同期させることが
でき、上述した不自然な待ち時間が発生することがなくなり、遊技者に違和感を与えるこ
とを防止することができる。
以上に詳しく説明したように、本実施例の遊技機1では、突然時短大当り遊技が発生し
た場合には、小当り遊技と同様に、羽根入球口102を開口させて大当り遊技を行うこと
によって、遊技者には、突然時短大当りが発生したことを悟られることなく、遊技状態を
時短状態に切り換えることが可能となっている。もちろん、突然時短大当りで開口させた
羽根入球口102から遊技球が入球することも起こり得るが、この場合でも遊技者は、小
当り遊技の遊技態様と同じように遊技が進行するので、突然時短大当りが発生しても遊技
者に違和感を与えることなく、遊技を継続させることが可能となる。
また、本実施例の遊技機1では、小当り遊技の態様(すなわち、羽根入球口102の開
口時間および開口回数)には、幾つかの種類が設けられており、そして、図21を用いて
前述したように、何れの態様で開口するかによって、その後の大当りのラウンド遊技回数
が異なっている。これにより、小当り遊技時に羽根入球口102が開口する態様によって
、その後の遊技の進行をある程度、推測することが可能となっている。
また、本実施例の遊技機1では、羽根入球口102が、約0.3秒間だけ2回開口する
小当り態様は、突然時短大当り時に羽根入球口102を開口させる態様と一致している。
このため、突然時短大当りが発生して、遊技状態が突然に時短状態に切り換わった場合で
も、遊技者は小当り遊技が発生したかのように感じることになり、突然時短大当りが発生
したことには全く気付かせないまま遊技を継続させることが可能となっている。
以上、本発明について各種の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず
、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知
識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述した実施形態では、小当り遊技経由の大当り遊技で行われるラウンド遊技
のラウンド遊技回数を、小当り遊技態様(小当り図柄)に基づいて決定することとしたが
、大当り遊技の発生が決定したときに乱数によるラウンド抽選でラウンド遊技回数を決定
しても良い。このような場合の参考形態を以下に説明する。
ラウンド抽選は、特別図柄の当否判定や停止図柄を決定する際の抽選と同様に、ラウン
ド抽選乱数と呼ばれる乱数を取得して、乱数に対してラウンド数が設定されたテーブルを
参照することによって行われる。このラウンド数が設定されたテーブルには、小当り遊技
の態様(特別図柄の小当り図柄の種類)毎にラウンド遊技数が設定されている。図27は
、小当り遊技の態様毎に、ラウンド抽選乱数に対してラウンド遊技数が設定されたラウン
ド抽選テーブルを概念的に示した説明図である。小当り遊技態様は、羽根入球口102の
開口時間と開口回数との組合せを表しており、開口時間が0.3秒、開口回数が2回の組
合せを表す小当り遊技態様に対しては、ラウンド抽選乱数「0」〜「170」の範囲にあ
る場合にはラウンド遊技回数が15ラウンドとなり、ラウンド抽選乱数「171」〜「2
55」の範囲にある場合にはラウンド遊技回数が7ラウンドとなるように設定されている
。また、開口時間が0.4秒、開口回数が1回の小当り遊技態様に対しては、「0」〜「
127」までの乱数範囲に対しては7ラウンドのラウンド遊技回数が設定され、「128
」〜「255」の乱数範囲に対しては2ラウンドのラウンド遊技回数が設定されている。
更に、開口時間が0.2秒、開口回数が2回の小当り遊技態様に対しては、「0」〜「8
5」の乱数範囲に対しては2ラウンドのラウンド遊技回数が設定されており、そして「8
6」〜「255」の乱数範囲に対しては15ラウンドのラウンド遊技回数が設定されてい
る。
このラウンド抽選テーブルは、このようにラウンド遊技回数が設定されていることから
、遊技者は、小当り遊技の態様(すなわち、羽根入球口102の開口時間および開口数)
から、その小当りが大当りに発展した場合に行われるラウンド遊技回数を、ある程度まで
予測することが可能となっている。例えば、小当り遊技で羽根入球口102が0.3秒間
、2回開口すると、大当り遊技に発展した場合には15ラウンドのラウンド遊技が行われ
る可能性が高い。これに対して羽根入球口102が0.2秒間、2回開口した場合は、大
当り遊技に発展しても実際には1回もラウンド遊技を行わずに直ちに時短遊技になってし
まう可能性が高い。但し、2ラウンドのラウンド遊技が行われることもある。このように
抽選によってラウンド遊技回数を決定する場合も前述した実施例と同様に、小当り遊技の
段階で大当り遊技に発展した場合にどのような大当り遊技が行われるかを、ある程度まで
推測することが可能となっている。
また、前述した実施形態では、突然時短大当りでの羽根入球口102の開口態様は特定
の小当り遊技での開口態様と同一になるように設定されていたが、突然時短大当りを発生
させる特別図柄の停止図柄を複数設定しておき、各突然時短大当りでの羽根入球口102
の開口態様を、複数の小当りの各々と同一になるようにしてもよい。この場合、羽根入球
口102の開口態様だけでは、遊技者は小当りか突然時短大当りか認識できなくなるため
、突如時短遊技が開始されることをより強く印象付けることができる。
また、前述した実施形態では、大当り遊技後のエンディング時間を短縮させることで時
短発生の報知演出の終了と時短遊技の開始とを同期させることとしたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、他の手段により時短発生の報知演出の終了と時短遊技の開始と
を同期させることとしてもよい。例えば、大当り遊技後のエンディング時間の短縮は行わ
ず一定のものとし、時短発生の報知演出の時間を延長させることで報知演出の終了と時短
遊技の開始とを同期させることが考えられる。具体的な例を以下に述べる。
まず、特定領域141aを遊技球が通過したときに主制御基盤200から送信される特
定領域通過信号を受けたサブ制御基盤220は、ラウンド抽選演出を開始する。このラウ
ンド抽選演出は、演出開始時から表示される「抽選表示(「15」、「7」、「2」、「
時短」の繰り返し表示)」と、最終停止時に表示される「結果表示「15」、「7」、「
2」、「時短」のいずれかの表示」とから構成される演出とする。また、突然時短大当り
時には、抽選表示を行う抽選表示時間が定められていないものとし、遊技の進行状況に応
じて結果表示をタイミングよく表示する。つまり、ラウンド抽選演出を開始したときの遊
技状態が小当り遊技状態であれば、予め定められた一定時間(例えば3秒)の抽選表示を
行った後に結果表示を行い大当りのラウンド遊技回数の報知を行う。一方、ラウンド抽選
演出を開始したときの遊技状態が突然時短大当り遊技状態であったときは、大当り遊技後
のエンディング時間が経過するまで抽選表示を継続させる。そして、主制御基盤200か
らエンディング時間が経過したことを示す信号(エンディング時間経過信号)が送信され
、当該信号をサブ制御基盤220が受信することで、サブ制御基盤220は時短遊技の発
生を示す結果演出を実行する。このようにすることで、主制御基盤200によるエンディ
ング時間の短縮処理を行うことなく、時短発生の報知演出の終了と時短遊技の開始とを同
期させることができる。したがって、主制御基盤200の処理負担を増加させることなく
、遊技者に違和感を与えることを防止することができる。
1…パチンコ機、 17,18,19…始動口、
28…図柄表示装置(図柄表示手段)、 31d…大入賞口、
100…中央装置、 102…羽根入球口(特定入球口)、
102s…羽根入球スイッチ(入球スイッチ)、
141a…特定領域、 141c…特定領域通過スイッチ(通過スイッチ)、
200…主制御基板(抽選手段、小当り遊技実行手段、特別遊技実行手段、始動口開
口手段、特定遊技実行手段)、
220…サブ制御基板(報知手段)

Claims (3)

  1. 遊技球の入球可能な複数の入球口が設けられた遊技盤に向かって、遊技球を発射することにより遊技を行う弾球遊技機において、
    遊技球の入球が困難な通常状態と、該通常状態よりも入球の容易な開口状態とに切り換え可能な始動口と、
    遊技球の入球し得ない閉鎖状態と遊技球の入球し得る開口状態とに切り換え可能に構成され、遊技球の通過可能な特定領域および非特定領域が内部に設けられているとともに、通常時は前記閉鎖状態とされている特定入球口と、
    前記始動口に遊技球が入球することで、遊技の進行に関わる抽選を行う抽選手段と、
    前記始動口に遊技球が入球したことを契機として図柄の変動表示を行い、前記抽選の結果に応じた図柄を停止表示する図柄表示手段と、
    前記図柄表示手段によって第1の当り図柄が停止表示された場合には、前記特定入球口を所定の小当り開口態様で開口させる小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
    前記図柄表示手段によって第2の当り図柄が停止表示された場合、または前記小当り遊技実行手段によって開口された前記特定入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、遊技者に所定の特典を付与する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    遊技中に所定の条件が成立すると、所定時間だけ前記始動口を開口状態とする始動口開口手段と、
    前記特別遊技の終了後に、前記始動口の開口時間が通常の遊技状態と比べて長くなる特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
    前記特定遊技が実行される旨の報知を行う報知手段と、を備え、
    前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される前記特別遊技は、前記特定入球口を前記小当り開口態様と同じ開口態様で開口させるものであって、
    前記特定遊技実行手段は、前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される前記特別遊技中に前記特定入球口に入球した全ての遊技球が、前記特定領域あるいは前記非特定領域の何れかを通過した後に前記特定遊技を実行し、
    前記報知手段は、前記図柄表示手段が前記第2の当り図柄を停止表示することで実行される前記特別遊技中に遊技球が前記特定入球口に入球し、該入球した全ての遊技球が前記特定領域あるいは前記非特定領域を通過すると、前記報知を実行することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記特定遊技実行手段は、前記特定入球口に入球した全ての遊技球が前記特定領域あるいは前記非特定領域を通過してから所定の待機時間が経過した後に前記特定遊技を実行するものであって、
    前記報知手段による報知の終了と前記待機時間の終了とを同期させる同期手段を備えることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記同期手段は、前記報知手段による報知が終了した後に前記待機時間が残っている場合は、該残っている待機時間を短縮させることで、該報知の終了と前記待機時間の終了とを同期させることを特徴とする弾球遊技機。
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